JPH10201614A - 炊飯器及び電磁調理器 - Google Patents

炊飯器及び電磁調理器

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JPH10201614A
JPH10201614A JP1362997A JP1362997A JPH10201614A JP H10201614 A JPH10201614 A JP H10201614A JP 1362997 A JP1362997 A JP 1362997A JP 1362997 A JP1362997 A JP 1362997A JP H10201614 A JPH10201614 A JP H10201614A
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JP
Japan
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heating coil
heating
inner container
relay
inner lid
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JP1362997A
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Nobuhiko Nakamura
信彦 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導加熱を用いた炊飯器と電磁調理器に
関し、加熱コイルから発生した交番磁束が分散するため
に内蓋を効率よく加熱できず、またインバータ回路が内
蓋用と内容器用の2系統となって、コストアップになる
従来の課題を解決し、内蓋を効率よく加熱し、しかも1
系統のインバータ回路による制御回路で2系統の加熱コ
イルを制御できる炊飯器と電磁調理器の提供を目的とす
る。 【解決手段】 内容器4を非磁性体からなる上方周縁部
7と磁性体からなる底部および下方周縁部8とで一体形
成することにより、第2の加熱コイル6から発生する交
番磁束を内蓋3に集中させて効率よく加熱することがで
き、また第1の加熱コイル5と第2の加熱コイル6とを
切り換える手段を設けることにより、1系統のインバー
タ回路で2系統の加熱コイルの制御が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導加熱を用
いた炊飯器及び電磁調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の内蓋を電磁誘導によって
加熱する炊飯器は、例えば特開平5−111425号公
報のようなものがあった。すなわち、図9(a)に示さ
れるように、内容器104を加熱する第1の加熱コイル
105を本体102内に設け、内蓋103を加熱するた
めの第2の加熱コイル106を本体102の肩部に配置
していた。そしてそれぞれの加熱コイルには、インバー
タ回路によって高周波電流が供給され、これにより、上
蓋101への電気配線が不要になるとともに、上蓋10
1を本体102から着脱し、かつ洗浄することが可能と
なっていた。
【0003】ここで、第1の加熱コイル105の役割
は、内容器104内の内容物を加熱することであり、第
2の加熱コイル106の役割は、内蓋103に付着した
水蒸気等の水滴を蒸発させることと、内容物を補助的に
加熱することであり、それぞれの加熱目的の違いから、
別々の制御がされていた。図9(b)は、上記従来の炊
飯器の2つの加熱コイルを制御するインバータ回路であ
る。図において、105,106はそれぞれ第1及び第
2の加熱コイルであり、それぞれに高周波電流を供給す
るためのインバータ回路107A,107Bが対応して
設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上蓋10
1への電気配線をなくした上記従来の構成では、内蓋1
03を加熱するための第2の加熱コイル106が本体1
02の肩部に配置され、第2の加熱コイル106が内蓋
103と内容器104に近接しているために、第2の加
熱コイル106から発生した交番磁束が内蓋103と内
容器104に分散するために熱の分散が起こり、内蓋1
03を効率よく加熱することが困難であるという課題を
有していた。また、第1と第2の加熱コイル105,1
06の加熱目的が異なることからインバータ回路107
A,107Bが加熱コイルの数だけ必要となり、コスト
アップになるという課題を有していた。
【0005】本発明はこのような従来の課題を解決し、
インバータ回路の数を加熱コイルの数より少なくでき、
かつ内蓋を効率よく加熱することができる炊飯器や電磁
調理器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明による炊飯器は、内容器の底部および下方周縁
部と対向する位置に設けられた第1の加熱コイルと、内
蓋の周縁部と対向する位置に設けられた第2の加熱コイ
ルと、内容器の底部および下方周縁部を磁性体で、かつ
前記内容器の上方周縁部を非磁性体で形成した構成を有
しており、これにより第2の加熱コイルから発生する交
番磁束を内蓋に集中させることができるため、効率よく
内蓋を加熱することができるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、本体内に収容された内容器と、前記内容器の開口部
を覆うように設けられた上蓋と、前記上蓋内に設けられ
磁性体からなる内蓋と、前記本体内に設けられ前記内容
器の底部および下方周縁部と対向する位置に設けられた
第1の加熱コイルと、前記本体内に設けられ前記内蓋の
周縁部と対向する位置に設けられた第2の加熱コイルか
らなり、前記内容器の底部および下方周縁部を磁性体
で、かつ前記内容器の上方周縁部を非磁性体で形成した
ものであり、これにより前記第2の加熱コイルによって
発生した交番磁束は、非磁性体で構成された上方周縁部
よりも磁性体で構成された前記内蓋に集中発生し、効率
よく前記内蓋を加熱することができるという作用を有す
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、磁性体からなる内蓋の上側表面に、熱伝
導性の良い金属材料を積層したものであり、これにより
第2の加熱コイルの電磁誘導により加熱された前記内蓋
の熱を前記内蓋全体に素早く伝導させ、かつ蓄熱して前
記内蓋を効率よく均一に加熱することができるという作
用を有する。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、第2の加熱コイルの周囲の本体内に透磁
率の高いフェライトを配置したものであり、これにより
前記第2の加熱コイルによって発生した交番磁束を内蓋
に集中させ、前記内蓋を効率よく加熱することができ、
また前記第2の加熱コイルからの漏洩磁束を吸収するの
で、不要輻射ノイズを低減することができるという作用
を有する。
【0010】請求項4に記載の発明は、複数の加熱コイ
ルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するためのイ
ンバータ回路と、前記加熱コイルと共振コンデンサから
なるLC共振回路とを有する電磁調理器であって、前記
LC共振回路内に前記加熱コイルへの通電を制御するた
めの切り換え手段を設けたものであり、これにより前記
加熱コイルの数よりも少ない数のインバータ回路で、前
記加熱コイルへの高周波電流の供給を制御することがで
きるという作用を有する。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において一つの切り換え手段で2つの加熱コイル
への通電を制御するものであり、これにより前記加熱コ
イルの数よりも少ない数のインバータ回路で、前記加熱
コイルへの高周波電流の供給が制御できるという作用を
有する。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5記載の発明において1系統のインバータ回路で高周波
電流を加熱コイルに供給するものであり、加熱コイルへ
の高周波電流の供給を1系統のインバータ回路で制御す
ることができるという作用を有する。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項4から6
のいずれかに記載の発明において、切り換え手段の切り
換えタイミングをインバータ回路のスイッチング素子の
オフ時とするものであり、切り換え手段の長寿命化を図
ることができるという作用を有する。
【0014】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図8を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
炊飯器の概略構成を示す断面図であり、図1において、
1は上蓋、2は本体、3は内蓋、4は内容器、5は第1
の加熱コイル、6は第2の加熱コイル、7は内容器4の
上方周縁部、8は内容器4の上方周縁部7以外の内容器
4の底部および下方周縁部である。
【0015】上蓋1には電気配線が無く、本体2に着脱
自在に装着され、本体2に収容された内容器4の上面開
口部を塞ぐところに内蓋3を有する構成となっている。
内容器4を加熱するための第1の加熱コイル5は、内容
器4の底部および下方周縁部8と対向する本体2の部分
に配設されており、内蓋3を加熱するための第2の加熱
コイル6は、内蓋3の周縁部と対向する本体2の部分に
配設されている。また、内容器4は内容器4の底部およ
び下方周縁部8を磁性体材料で、内容器4の上方周縁部
7を非磁性体材料で、好ましくは嵌合または接着によっ
て形成されている。
【0016】上記の構成において、以下に動作を説明す
る。第1の加熱コイル5が供給された高周波電流によっ
て発生する交番磁束により、磁性体で構成された内容器
4の底部および下方周縁部8を加熱する。第2の加熱コ
イル6が供給された高周波電流によって発生する交番磁
束により、非磁性体で構成された内容器4の上方周縁部
7よりも、磁性体で構成された内蓋3に集中するため、
内蓋3が集中的に加熱される。
【0017】以上のように本実施の形態によれば、第2
の加熱コイル6に隣接する内容器4の上方周縁部7が非
磁性体材料で形成されているので、第2の加熱コイル6
で発生した交番磁束を内容器4の上方周縁部7と内蓋3
とに分散させずに、内蓋3を効率よく加熱できるという
有利な効果が得られる。
【0018】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2における内蓋の概略構成を示す断面図であり、図2
において、9は磁性体からなる内蓋3の上側表面に積層
された熱伝導性の良い金属材料である。
【0019】上記の構成において、以下に動作を説明す
る。まず、第2の加熱コイル6が供給された高周波電流
によって発生する交番磁束により磁性体からなる内蓋3
を加熱する。次に内蓋3に発生した熱を、内蓋3の上側
表面に積層された、例えばアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金などの熱伝導の良い金属材料9が内蓋3の全体
に拡散し、かつ内蓋3の全体が一定の温度まで上昇する
と内蓋3の全体温度を一定に保つように蓄熱する。
【0020】以上のように本実施の形態によれば、金属
材料9が第2の加熱コイル6による電磁誘導によって内
蓋3に発生した局部的な熱を内蓋3の全体に拡散させ、
内蓋3の温度を短時間に均一にできる。また、内蓋3に
取り付けられた温度検出センサ、例えばサーミスタなど
による温度検出器の取り付け位置によるバラツキを抑
え、炊飯プロセスにおける精度の良い制御ができるとい
う効果が得られる。
【0021】さらに、金属材料9は内蓋3に発生した熱
を蓄熱するので、第2の加熱コイル6に通電する時間の
短縮ができて、省エネルギー化ができるという効果が得
られる。
【0022】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3における第2の加熱コイル周辺の概略構成を示す断
面図であり、図3において、10は内蓋3の周縁部と対
向する本体2内に配置された第2の加熱コイル6の下表
面側で、かつ全周に配置した透磁率の高いフェライトで
ある。
【0023】上記の構成において、以下に動作を説明す
る。第2の加熱コイル6に供給された高周波電流によっ
て発生する交番磁束が、フェライト10によって収束
し、磁性体からなる内蓋3に集中され、内蓋3を加熱す
る。
【0024】以上のように本実施の形態によれば、透磁
率の高いフェライト10を、第2の加熱コイル6の下表
面側に配置することにより第2の加熱コイル6より発生
する交番磁束を内蓋3に集中させることができるので、
内蓋3を効率よく加熱することができるという効果が得
られると共に、第2の加熱コイル6の下表面側全周に配
置することにより、第2の加熱コイル6より発生する漏
洩磁束を吸収し、不要輻射ノイズを低減するという効果
が得られる。
【0025】なお、本実施の形態ではフェライト10を
第2の加熱コイル6の下表面側で、かつ全周に配置した
構成としたが、フェライト10を第2の加熱コイル6の
下表面側に部分的に配置した構成でも同じ効果が得られ
るものである。
【0026】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4におけるインバータ回路図であり、3系統の加熱コ
イルを有している。図4において、11はAC電源、1
2は全波整流素子、13はチョークコイル、14は平滑
コンデンサ、15Aおよび15Bは共振コンデンサ、1
6Aおよび16Bはスイッチング素子、17Aおよび1
7Bは駆動回路、18は第1の加熱コイル、19は第2
の加熱コイル、20は切り換え手段、21は第3の加熱
コイルである。
【0027】AC電源11の両端に接続された全波整流
素子12の出力側にチョークコイル13と平滑コンデン
サ14の直列接続体が並列に接続されている。その平滑
コンデンサ14には、共振コンデンサ15Aとスイッチ
ング素子16Aの直列接続体が並列に接続され、そのス
イッチング素子16Aには駆動回路17Aが接続されて
いる。
【0028】また、共振コンデンサ15Aには、第1の
加熱コイル18と第2の加熱コイル19の直列接続体が
並列に接続されている。その第2の加熱コイル19に
は、切り換え手段例えばリレー20が並列接続されてい
る。また、平滑コンデンサ14には、共振コンデンサ1
5Bとスイッチング素子16Bとの直列接続体が接続さ
れている。そのスイッチング素子16Bには駆動回路1
7Bが接続されている。その共振コンデンサ15Bには
第3の加熱コイル21が並列接続されている。
【0029】上記の構成において、以下に動作を説明す
る。まず、回路にAC電源11を供給すると、電流は全
波整流素子12によって整流され、チョークコイル13
を通して平滑コンデンサ14に充電される。
【0030】次に駆動回路17Aによってスイッチング
素子16AがONされたときに、リレー20がOFF状
態であれば、第1の加熱コイル18と第2の加熱コイル
19と共振コンデンサ15AのLC共振による電磁誘導
により、第1の加熱コイル18と第2の加熱コイル19
はそれぞれの被加熱物を加熱し、またリレー20がON
状態であれば、第1の加熱コイル18と共振コンデンサ
15AのLC共振による電磁誘導により、第1の加熱コ
イル18の被加熱物を加熱する。
【0031】同様に駆動回路17Bによってスイッチン
グ素子16BがONされたときに、第3の加熱コイル2
1と共振コンデンサ15BのLC共振による電磁誘導に
より、第3の加熱コイル21の被加熱物を加熱する。
【0032】以上のように本実施の形態によれば、加熱
コイルへの通電を制御する切り換え手段を設けることに
より、二つ以上の加熱コイルよりも少ない数のインバー
タ回路で前記加熱コイルへの高周波電流の供給を制御す
ることができるという効果が得られる。
【0033】なお、本実施の形態では図4のように第2
の加熱コイル19にリレー20を並列に接続した構成と
したが、代わりに第1の加熱コイル18にリレー20を
並列に接続した構成としても同様の効果が得られる。
【0034】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態5におけるインバータ回路図であり、3系統の加熱コ
イルを有している。図5において、図4と重複する符号
および構成部分の説明は省くが、22Aはリレー22の
可動接点、22Bと22Cはリレー22の固定接点であ
る。
【0035】また、可動接点22Aが固定接点22Bと
ON状態の時は、リレー22と第1の加熱コイル18の
直列接続体と共振コンデンサ15Aが並列に接続されて
おり、可動接点22Aが固定接点22CとON状態の時
は、リレー22と第2の加熱コイル19の直列接続体と
共振コンデンサ15Aが並列に接続されている。
【0036】上記の構成において、以下に動作を説明す
る。駆動回路17Aによってスイッチング素子16Aが
ONされたときに、可動接点22Aが固定接点22Bと
ON状態であれば、第1の加熱コイル18と共振コンデ
ンサ15AのLC共振による電磁誘導により、第1の加
熱コイルの被加熱物を加熱し、また可動接点22Aが固
定接点22CとON状態であれば、第2の加熱コイル1
9と共振コンデンサ15AのLC共振による電磁誘導に
より、第2の加熱コイル19の被加熱物を加熱する。
【0037】以上のように本実施の形態によれば、加熱
コイルへの通電を制御する切り換え手段を設けることに
より、二つ以上の加熱コイルよりも少ない数のインバー
タ回路で前記加熱コイルへの高周波電流の供給を制御す
ることができるという効果と、一つの切り換え手段で二
つの加熱コイルへの高周波電流の供給を制御することが
できるという効果が得られる。
【0038】(実施の形態6)図6は本発明の実施の形
態6におけるインバータ回路図であり、2系統の加熱コ
イルを有している。図6において、図4,5と重複する
符号および構成部分の説明は省くが、15は共振コンデ
ンサ、16はスイッチング素子、17は駆動回路、23
は第1のリレー、24は第2のリレーである。
【0039】また、平滑コンデンサ14には、共振コン
デンサ15と駆動回路17が接続されているスイッチン
グ素子16の直列接続体が並列に接続され、また共振コ
ンデンサ15には、第1のリレー23が並列接続されて
いる第1の加熱コイル18と第2のリレー24が並列接
続されている第2の加熱コイル19の直列接続体が並列
に接続されている。
【0040】上記の構成において、以下に動作を説明す
る。駆動回路17によってスイッチング素子16がON
されたときに、第1のリレー23がON状態で、第2の
リレー24がOFF状態であれば、第2の加熱コイル1
9と共振コンデンサ15のLC共振による電磁誘導によ
り、第2の加熱コイル19の被加熱物を加熱し、また第
1のリレー23がOFF状態で、第2のリレー24がO
N状態であれば、第1の加熱コイル18と共振コンデン
サ15のLC共振による電磁誘導により、第1の加熱コ
イル18の被加熱物を加熱し、第1のリレー23及び第
2のリレー24が共にOFF状態であれば、第1の加熱
コイル18と第2の加熱コイル19と共振コンデンサ1
5のLC共振による電磁誘導により、第1の加熱コイル
18及び第2の加熱コイル19が同時にそれぞれの被加
熱物を加熱する。
【0041】以上のように本実施の形態によれば、第1
のリレー23と第2のリレー24のそれぞれのONとO
FF状態を切り換えることにより、1個の共振コンデン
サ15と1個のスイッチング素子16と1個の駆動回路
17からなる1系統のインバータ回路で、2系統の加熱
コイルへの高周波電流の供給を自在に制御することがで
きる。
【0042】また、2系統以上の加熱コイルを1系統の
インバータ回路で制御できるために、従来の電磁誘導加
熱を用いた炊飯器や電磁調理器のようにインバータ回路
が複数系統であって、同時に複数の加熱コイルに通電す
ると、動作時にインバータ回路間の発振周波数にズレが
発生し、その発振周波数の差が可聴周波数領域に入り、
インバータの動作音が耳障りになるという問題が解消で
きるという効果が得られる。
【0043】(実施の形態7)図7は本発明の実施の形
態7におけるインバータ回路図であり、2系統の加熱コ
イルを有している。図7において、図4,5,6と重複
する符号の説明は省くが、共振コンデンサ15には、第
1の加熱コイル18とリレー20が並列接続されている
第2の加熱コイル19の直列接続体が並列に接続されて
いる。
【0044】上記の構成において、以下に動作を説明す
る。駆動回路17によってスイッチング素子16がON
されたときに、リレー20がON状態であれば、第1の
加熱コイル18と共振コンデンサ15のLC共振による
電磁誘導により、第1の加熱コイル18の被加熱物を加
熱し、リレー20がOFF状態であれば、第1の加熱コ
イル18と第2の加熱コイル19と共振コンデンサ15
のLC共振による電磁誘導により、第1の加熱コイル1
8及び第2の加熱コイル19が同時にそれぞれの被加熱
物を加熱する。
【0045】以上のように本実施の形態によれば、リレ
ー20のONとOFFの状態を切り換えることにより、
1個の共振コンデンサ15と1個のスイッチング素子1
6と1個の駆動回路17からなる1系統のインバータ回
路で、2系統の加熱コイルへの高周波電流の供給を制御
することができる。
【0046】また、2系統以上の加熱コイルを1系統の
インバータ回路で制御できるために、従来の電磁誘導加
熱を用いた炊飯器や電磁調理器のようにインバータ回路
が複数系統であって、同時に複数の加熱コイルに通電す
ると、動作時にインバータ回路間の発振周波数にズレが
発生し、その発振周波数の差が可聴周波数領域に入り、
インバータの動作音が耳障りになるという問題が解消で
きるという効果が得られる。
【0047】(実施の形態8)図8は本発明の実施の形
態8におけるリレー接点切り換えのマイコンプログラム
フローチャートである。
【0048】以下に、図8を用いて同実施の形態におけ
る動作を説明する。まず、リレー接点切り換え命令25
の命令ステップからインバータ回路スイッチング素子O
FF命令26の命令ステップへ進む。次に、スイッチン
グ素子OFF27の判定ステップへ進み、スイッチング
素子がOFFしているかどうか判定する。スイッチング
素子がOFFならば、判定結果がYESとなり、リレー
接点切り換え28の実行ステップへ進む。
【0049】逆に、判定結果がNOとなれば、インバー
タ回路スイッチング素子OFF命令26の命令ステップ
へ戻る。最終的にリレー接点切り換え28の実行命令へ
進むことにより、このフローチャートは終了となる構成
となっている。
【0050】このフローチャートを通るマイコンプログ
ラムにすることにより、インバータ回路のスイッチング
素子がON時に切り換え手段、例えばリレー接点を切り
換えることがなく、リレー接点を切り換える場合には、
リレー接点が無通電の状態になり、従って固定接点と可
動接点の間でアーク放電が発生しないため、リレー接点
の長寿命化を実現するという有利な効果を有する。
【0051】なお、インバータ回路のスイッチング素子
がOFFの時に、リレーを切り換えることにより、アー
ク放電等が発生しないため、リレー切り換え時の静音化
ができるという有利な効果を有する。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば内容器の底
部および下方周縁部と対向する位置に設けられた第1の
加熱コイルと、内蓋の周縁部と対向する位置に第2の加
熱コイルと内容器の底部および下方周縁部を磁性体で、
かつ前記内容器の底部および下方周縁部以外の上方周縁
部を非磁性体で形成した構成を有しているので、第2の
加熱コイルによって発生した交番磁束は、前記内容器の
底部および下方周縁部以外の上方周縁部よりも磁性体で
構成させた前記内蓋に集中発生し、効率よく前記内蓋を
加熱することができるという効果が得られる。
【0053】また、本発明によれば、LC共振回路内に
加熱コイルへの通電を制御する切り換え手段を設けた構
成を有しているので、前記加熱コイルよりも少ない数の
インバータ回路で前記加熱コイルへの高周波電流の供給
を制御することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における炊飯器の概略構
成を示す断面図
【図2】本発明の実施の形態2における内蓋の概略構成
を示す断面図
【図3】本発明の実施の形態3における第2の加熱コイ
ル周辺の概略構成を示す断面図
【図4】本発明の実施の形態4におけるインバータ回路
【図5】本発明の実施の形態5におけるインバータ回路
【図6】本発明の実施の形態6におけるインバータ回路
【図7】本発明の実施の形態7におけるインバータ回路
【図8】本発明の実施の形態8におけるリレー切り換え
のマイコンプログラムを示すフローチャート
【図9】(a)従来の炊飯器の概略構成を示す断面図 (b)同従来例におけるインバータ回路図
【符号の説明】
1 上蓋 2 本体 3 内蓋 4 内容器 5 第1の加熱コイル 6 第2の加熱コイル 7 内容器4の上方周縁部 8 内容器4の底部および下方周縁部 9 金属材料 10 フェライト 11 AC電源 12 全波整流素子 13 チョークコイル 14 平滑コンデンサ 15,15A,15B 共振コンデンサ 16,16A,16B スイッチング素子 17,17A,17B 駆動回路 18 第1の加熱コイル 19 第2の加熱コイル 20 リレー 21 第3の加熱コイル 22 多接点リレー 22A リレー可動接点 22B リレー固定接点 22C リレー固定接点 23 第1のリレー 24 第2のリレー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に収容された内容器と、前記内容
    器の開口部を覆うように設けられた上蓋と、前記上蓋内
    に設けられ磁性体からなる内蓋と、前記本体内に設けら
    れ前記内容器の底部および下方周縁部と対向する位置に
    設けられた第1の加熱コイルと、前記本体内に設けられ
    前記内蓋の周縁部と対向する位置に設けられた第2の加
    熱コイルからなり、前記内容器の底部および下方周縁部
    を磁性体で、かつ前記内容器の上方周縁部を非磁性体で
    形成した構成を有する炊飯器。
  2. 【請求項2】 磁性体からなる内蓋の上側表面に、熱伝
    導性の良い金属材料を積層した構成を有する請求項1記
    載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 第2の加熱コイルの周囲の本体内に、透
    磁率の高いフェライトを配置した構成を有する請求項1
    記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 複数の加熱コイルと、前記加熱コイルに
    並列に設けられた共振コンデンサと、前記加熱コイルに
    高周波電流を供給するためのインバータ回路と、前記加
    熱コイルと前記共振コンデンサからなるLC共振回路と
    を有する電磁調理器であって、前記LC共振回路内に前
    記加熱コイルへの通電を制御するための切り換え手段を
    設けたことを特徴とする電磁調理器。
  5. 【請求項5】 一つの切り換え手段で2つの加熱コイル
    への通電を制御することを特徴とする請求項4記載の電
    磁調理器。
  6. 【請求項6】 1系統のインバータ回路で高周波電流を
    加熱コイルに供給することを特徴とする請求項4または
    5記載の電磁調理器。
  7. 【請求項7】 切り換え手段の切り換えタイミングをイ
    ンバータ回路のスイッチング素子のオフ時とすることを
    特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の電磁調理
    器。
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