JP4039870B2 - レチノールを3重に安定化した化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は不安定な油溶性活性物質のレチノールを3重に安定化した化粧料に関する。より具体的には油溶性物質のレチノールを、非イオン界面活性剤、コレステロール及びコレステリルエステルからなるベシクルに添加して1次安定化した後、これを再びレシチンとセラミドからなるマルチラメラリポソームであるスピンゴソーム(sphingosome)内に添加し、最後にラメラ液晶乳化ベースに添加することにより、空気と水分に酸化され易いレチノールを安定化して皺の改善及び保湿力を強化させた、皮膚刺激の殆どない化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
大部分の人たちは、年がよるにつれて皮膚組織が段々変化しながら日焼けによって、皺ができたり、角質層が厚くなると、皮膚の垂れ現象が生じたり、皮膚の弾力がなくなったりする。さらに、皮膚が乾燥して荒くなったり、皮膚ムラなどが生じたりもする。このように日焼けによる影響が貯まって生じた結果が、「光老化」である。皮膚の光老化によって表皮と真皮組織が変化して、皺ができたり、肌の色がくすんできたり、角質層が厚くなったり、弾力が段々減少したりします。
【0003】
このような皮膚老化に対する問題点を解決するために、米国特許第4603146号、第4877805号公報などにはレチノイド(ビタミンA)を用いた事例が開示されている。
【0004】
即ち、皮膚保護化粧料に用いられるレチノイドには、レチノール(Retinol:Vitamin A alcohol)、レチナール(Retinal:Vitamin a aldehyde)、レチニルエステルの一種であるレチニルアセテート(Retinyl acetate)、レチニルプロピオネート(Retinyl propionate)、リノール酸レチニル(Retinyl linoleate)、パルミチン酸レチノール(Retinyl palmitate)などがある。この中でも、レチノールは人体に自然的に存在する耐忍性化合物であって、上皮の組織の分化と成長に必須的なものである。また、レチノールはレチノイン酸(Retinoic acid)などのレチノイドに比較して極めて高い安全性を持っており、皮膚改善化粧料の原料として適する。過量のレチノールを摂取した場合、レチノールは、殆どがパルミチン酸レチノールの形に、小量がレチニルアセテートの形に不活性化されて人体に蓄積される。
【0005】
最近に入り、前記レチノイド(retinoid)を含有した皮膚保護剤に対する関心が段々集中している。例えば、ビタミンAのレチノールはニキビの治療効果に優れて皮膚軟膏剤形の多くの製品が生産され、一般消費者が容易に購入して使用している。しかも、最近はレチノールがニキビの治癒効果だけでなく他の広範囲な効能が明かされ、これを応用しようとする努力が試みられている。代表的な効能としては、光老化の防止、及び日焼けに損傷した皮膚の治癒などがある。
【0006】
しかし、レチノールは、皮膚しわの防止及び改善効果、ニキビの治癒効果に非常に優れるにも拘わらず、製品の使用時に大気中の空気、酸素、水分または熱によって容易に酸化または変形されて変色、変臭、力価低下が発生するので効果が低下し、少量使用でも皮膚刺激が誘発されるという問題点により、化粧料への使用が極めて制限されてきた。
【0007】
このような関係で、レチノールの安定化に関する多くの研究が行われており、今まで油溶性活性物質を安定化したものを考察すると、コラーゲンまたはコンドロイチン硫酸ナトリウムのようなグリコサミノグリカン(glycosaminoglycan)で作られたカップセル内に油溶性活性物質を入れて1次安定化し、ジェランガム(Gellan gum)で1次安定化されたカップセルをマトリックス化させて2次安定化した技術が、米国特許出願第08-769130号に開示されている。この技術は2重に安定化したが、ジェランガムによる2次安定化はオープンマトリックスシステムで出来ており、酸素、水分、熱に非常に敏感な油溶性活性物質を酸素、水分、熱との接触から容易かつ効果的に遮断するのが難しいので、レチノールの安定化には限界がある。
【0008】
一方、油溶性酸化剤のBHT、dl-α-トコフェロールとキレート剤のEDTAを使用してレチノイン酸を安定化した水中油(O/W)型の乳化剤形に対する技術が米国特許第3,906,108号に開示されており。油溶性酸化剤のトコフェロールとクエン酸を用いて油溶性活性物質を安定化した水中油型の乳化剤形に対する技術も米国特許第4,247,547号に開示されている。
【0009】
また、油溶性酸化剤のBHT及びBHAを使用してレチノール、レチニルアセテートまたはパルミチン酸レチノールを安定化した油中水型の乳化剤形の技術は、米国特許第4,826,828号に開示されている。油溶性活性物質を抗酸化剤のBHA、アスコルビン酸及びリノール酸トロフェロール(tocopheryl linoleate)を用いて安定化した油中水型技術は、米国特許第4,720,353号に開示されている。レチノイドの化学的安定性を向上させるために1種以上の水・油溶性抗酸化剤及びキレート剤を含有した水中油型乳化組成物は、欧州特許第0440,398号(B1)に開示されている。欧州特許公開第1,568,106Al号にはレチノイドを安定化するシステムでキレート剤と水・油溶性抗酸化剤、乳化物の油相と水相に同時に存在する抗酸化剤及び自由塩基型のイミダゾールを含有する水中油型の乳化組成物が報告された。
【0010】
前記いろいろの特許技術に開示されたように、レチノール及びこの誘導体を安定化するために乳化の形態によって油・水溶性抗酸化剤、キレートの種類を変化させて安定化したことが分る。ところが、これらは不安定な油溶性活性物質を酸素、水分、熱から完全に保護することができないので、長時間にわたったレチノールの効果的な安定化は難しい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的はレチノールがスフィンゴソームとラメラ液晶構造の中で徐々に放出され、相当量の油溶性活性物質を含有させても刺激の殆どない安定性に優れた化粧料を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、従来の不安定な油溶性活性物質のレチノールを、a)非イオン界面活性剤、コレステロール、フィトステロール及び油性伝達媒体で製造された非イオン界面活性剤ベシクルに添加して1次安定化し、b)1次安定化されたレチノールをレシチン、セラミド及び油性伝達媒体を用いて製造されたマルチラメラリポソームとしてのスフィンゴソームに添加させて2重安定化し、c)2重安定化されたレチノールを、非イオン界面活性剤、高級脂肪アルコール、高級脂肪酸、セラミド、コレステロール、フィトステロールを用いて製造された水中油型のラメラ液晶構造中に添加することにより、即ち3重に安定化して酸素、水分、熱から効果的に遮断し、レチノールを安定化することができる。このようにレチノールを3重に安定化することにより、高機能性効果を長く維持させ、皮膚との親和性に優れており、皮膚刺激を最小化できるようにレチノールを3重に安定化するもので、1)レチノールを出来る限り空気及び水との接触を最小化するために、3重膜を形成してレチノールを1次膜の内部に固定させて安定化し、2)皮膚との親和性に優れた物質のレシチン、セラミド、コレステロールなどを安定化物質として用いて皮膚との親和性及び皮膚浸透度を高め、3)3重に安定化してレチノールが皮膚から徐々に放出されるようにすることで皮膚刺激を最小化させた化粧料を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】
本発明は、不安定な油溶性活性物質のレチノールを3重に安定化した化粧料を提供する。さらに具体的にはレチノールをベシクルに添加して1次安定化し、1次安定化されたレチノールをスフィンゴソームに添加して2重安定化し、2重安定化されたレチノールを水中油型のラメラ液晶構造中に添加することにより3重に安定化し、酸素、水分、熱などからこれを効果的に遮断してレチノールが皮膚から徐々に放出されるようにすることで、皮膚の刺激を最小化させることが可能な化粧料を提供する。
【0015】
安定化方法1:レチノールを非イオン界面活性剤ベシクルに含浸させて1次安定化する。前記非イオン界面活性剤ベシクルは、非イオン界面活性剤、コレステロール、フィトステロール、及び油性伝達媒体を用いて高圧(500〜1500bar)乳化機に通過させて得られる油溶性活性物質のレチノールがベシクルのコアに存在する単層(monolayer)からなる10〜50nm程度の粒子サイズの微細な小胞体をいう。具体的には化粧料の重量に対し、非イオン界面活性剤4.0〜20.0重量%、アルキルホスフェート0.1〜10.0重量%、油溶性活性物質0.1〜20.0重量%、油性伝達媒体5.0〜30.0重量%、コレステロール及びこの誘導体、フィトステロール及びこの誘導体1.0〜20.0重量%、多価アルコール水溶液20.0〜55.0重量%(多価アルコール1.0〜20.0重量%)を添加して得られる。
【0016】
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、ポリグリセリルアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、シュクロスエステルなどを使用し、アルキルホスフェートにはモノ、ジ及びトリアルキルホスフェート、ポリオキシエチレンアルキルホスフェートなどがある。また、油性伝達媒体は、常温で液相状態を維持している殆どの油性物質を通称するもので、植物性オイル、動物性オイル、合成オイル、鉱物オイル、シリコンオイル、シリコン誘導体などがあり、コレステロール及びこの誘導体としては、合成及び天然から由来するコレステロール、該コレステロールに脂肪酸をエステル化させて製造したコレステリルステアレート、コレステリルイソステアレートなどのコレステリルアルキレートなど、及びコレステリルサルフェートなどがあり、フィトステロール及びこの誘導体としては、β-シトステロール、β-シトステロールサルフェートなどがある。多価アルコールとしてはグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、イソプロピレングリコール、ペンチレングリコールなどを使用する。
【0017】
安定化方法2:燐脂質、セラミド、油性伝達媒体、ポリオール及びエタノールからなる水相成分を均一混合させ、高圧(500〜1500bar)乳化機に通過させた後、1次安定化された非イオン界面活性剤ベシクルを添加して再び高圧乳化機に通過させることにより、1次安定化された非イオン界面活性剤ベシクルが含入されて油溶性活性物質のレチノールが2重安定化されたマルチラメラリポソームのスフィンゴソームを製造する。
【0018】
前記スフィンゴソームは、レシチン、セラミド、油性伝達媒体を用いて得られる300nm以下の粒子サイズを有するマルチラメラリポソームであり、具体的には化粧料の重量に対し、レシチン1.0〜15.0重量%、セラミド0.1〜10.0重量%、油性伝達媒体5.0〜40.0%、非イオン界面活性剤ベシクル10.0〜60.0重量%、多価アルコール2.0〜20.0重量%、及びアルコール水溶液20.0〜50.0重量%を添加して得られる。即ち、このように製造されたマルチラメラリポソームのスフィンゴソームに、1次安定化した非イオン界面活性剤ベシクルを添加して2重に安定化する。使用したレシチンは大豆、卵の黄身、植物種などから得たレシチンを水添して飽和させたレシチンであり、セラミドは合成、発酵、酵母及び動植物など天然から由来するスフィンゴシン及びこの誘導体、セレブロシドなどがある。また、油性伝達媒体は、常温で液相状態を維持している大部分の油性物性を通称するもので、植物性オイル、動物性オイル、合成オイル、鉱物オイル、シリコンオイル、シリコン誘導体などがあり、多価アルコールとしてはグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、イソプロピレングリコール、ペンチレングリコールなどを使用する。
【0019】
安定化方法3:前記スフィンゴソームに非イオン及び陰イオン界面活性剤、高級脂肪アルコール、高級脂肪酸、セラミド、コレステロール、フィトステロールから構成された油相を水相と均一に乳化させ、ラメラ液晶構造を有する水中油(O/W)型の乳化ベースに添加、混合して油溶性活性物質のレチノールを3重に安定化した化粧料を製造する。
【0020】
前記乳化ベースは、ラメラ液晶構造を有する水中油(O/W)型であり、化粧料の重量に対して非イオンまたは陰イオン界面活性剤0.1〜20.0重量%、高級脂肪アルコール0.1〜10.0重量%、高級脂肪酸0.1〜10.0重量%、セラミド0.1〜10.0重量%、コレステロール及びこの誘導体、フィトステロール及びこの誘導体0.1〜10.0重量%を添加して得られる。本発明では、界面活性剤としては、非イオンまたは陰イオン界面活性剤が主に用いられる。非イオン界面活性剤にはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン蜜蝋、ポリオキシエチレン蜜蝋、ポリオキシエチレンコレステリルエーテルなどのエトキシレート化された界面活性剤と、ポリグリセリルアルキレート及びポリグリセリルアルキルグルコースアルキレート、アルキルグルコシド、ソルビタンアルキレート、シュガーエステルなどのEO(エチレンオキシド)遊離界面活性剤があり、陰イオン界面活性剤にはソジウムアルキロイルラクチレート、アルキルホスフェート、ポリアルキルエーテルホスフェートなどがある。高級脂肪アルコールは炭素数10〜30の天然由来のアルコールであり、高級脂肪酸は炭素数8〜30の天然由来の脂肪酸であり、セラミドとしては合成、発酵、酵母及び動植物など天然から由来するスフィンゴシン、これらの誘導体、及びセレブロシドなどがあり、コレステロール及びこの誘導体としては、合成及び天然から由来するコレステロール、該コレステロールに脂肪酸をエステル化させて製造したコレステリルステアレート、コレステリルイソステアレートなどのコレステリルアルキレートなど、及びコレステリルサルフェートなどがあり、フィトステロール及びこの誘導体としてはβ-シトステロール、β-シトステロールサルフェートなどがある。
【0021】
このように不安定な油溶性活性物質のレチノールを含有する非イオン界面活性剤ベシクルを、燐脂質とセラミドを用いて得られるマルチラメラリポソーム(multilamellar liposome)内に添加させた2重安定化状態のスフィンゴソームを製造した後、最後にラメラ液晶構造を有する水中油(O/W)型の乳化ベースに添加して安定化する。これについてより詳細に説明すると、次の通りである。
【0022】
不安定な油溶性活性物質のレチノールを安定化するために、まず非イオン界面活性剤、コレステロール、フィトステロール、及び油性伝達媒体を均一に混合させた後、油溶性活性物質と多価アルコール水溶液を添加して高圧乳化させると、油溶性活性物質がコア(Core)に存在する単層からなる大きさ10〜50nmの微細ベシクルを製造する。即ち、油溶性活性物質をベシクル内に含入させて1次的に安定化させた後、レシチンとセラミドを油性伝達媒体を用いて溶解させた。ここに水相成分を添加して高圧乳化させ、1次安定化された非イオン界面活性ベシクルを添加して再び高圧乳化させると、1次安定化された非イオン界面活性剤ベシクルがコアと多重層との間に存在する多層からなる300nm以下の粒子サイズを有するマルチラメラリポソームとしてのスフィンゴソームが形成され、このように2重安定化されたスフィンゴソームを界面活性剤、高級脂肪アルコール、高級脂肪酸、セラミド、コレステロール及びこの誘導体、フィトステロール及びこの誘導体などを用いて混合、乳化させて製造した、乳化安定性に非常に優れたラメラ液晶構造を有する水中油型(O/W、油中水型(W/O)の乳化に比較してぬらぬらせず、使用感も良く、油溶性活性物質を内相に存在させて空気との接触を最小化することができるため)の乳化ベースに添加して不安定な油溶性活性物質を3重に安定化することにより、本発明の化粧料が得られる。
【0023】
この際、油溶性活性物質の量は化粧料組成物の全体重量に対して0.001〜2.0重量%、好ましくは0.005%〜1.0重量%であり、非イオン界面活性剤ベシクルの量は化粧料組成物の全体重量に対して0.01〜20.0重量%、好ましくは0.05〜10.0重量%、2重安定化された物質のスフィンゴソームは0.02〜40.0重量%、好ましくは0.1〜20.0重量%である。
【0024】
本発明のレチノールを3重に安定化する製造方法による化粧料組成物は、柔軟化粧水、栄養化粧水、栄養クリーム、マッサージクリーム、エッセンス、セラム(serum)及びパックなどの一般的な基礎化粧料の諸型を有する。
【0025】
次に、実施例及び比較例を挙げて説明する。
【0026】
実施例1:非イオン界面活性剤ベシクルの製造
【表1】
<製造工程>
A相を70〜80℃まで加熱混合して完全に溶解させ、B相を70〜80℃まで加熱混合した後、A相に添加して混合攪拌し、その後冷却して低温度でC相を投入し、高圧乳化(500〜1500bar)させると、10〜50nmのサイズを有するベシクルが製造される。
【0027】
実施例2:スフィンゴソームの製造
【表2】
<製造工程>
A相を70〜80℃まで加熱して溶かした後、B相を入れて高圧乳化機に通過させた後、C相を入れて再び高圧乳化機に通過させた上、D相を入れて混合攪拌して高圧乳化機(500〜1500bar)に通過させると、スフィンゴソームが製造される。
【0028】
実施例3:乳化ベースの製造
【表3】
<製造工程>
A相、B相をそれぞれ75℃まで混合、加熱、溶解させた後、A相をB相に入れて乳化させた上、40℃まで冷却し、C相を添加、混合した後室温に冷却して製造する。
【0029】
実施例及び比較例
本発明の実施例及び比較例は、下記表4のような成分を有し、A、B相をそれぞれ75℃まで混合、加熱させた後乳化させて温度を40℃まで冷却し、C相、D相を添加、混合して最終製品とする。
【0030】
【表4】
【0031】
実験例1:レチノールの力価測定
1.実験製品
実施例1:ラメラ液晶形成クリームベースにスフィンゴソームを加えた製品
(3重に安定化した製品例−本発明品)
比較例1:一般クリームベースにレチノール溶液を加えた製品
(3重に安定化していない製品例)
比較例2:一般クリームベースに非イオン界面活性剤ベシクルを加えた製品
(1重に安定化した製品例)
比較例3:一般クリームベースにスフィンゴソームを加えた製品
(2重に安定化した製品例)
2.実験方法
比較例1、2、3及び実施例1による製品の製造直後のレチノール力価と45℃に1ヶ月間放置した後のレチノール力価をHPLC(325nmで)で吸光度を測定して相対比較を行った。
【0032】
実験結果は下記表5に記載した。
【表5】
【0033】
表5に示すように一般クリームベースにレチノール溶液を含有させた製品(比較例1)は、時間経過に伴ってレチノール力価がかなり落ちる。ところが、1、2重に安定化した油溶性活性物質を加えた製品(比較例2、3)はレチノール力価が相当保存され、特に二重に安定化した油溶性活性物質をラメラ液晶ベースに添加させて3重に安定化させた製品(実施例1)は、高温45℃でも92.0%以上の力価が保存され、不安定な物質のレチノールが非常に安定化されていることが分る。
【0034】
実験例2:皮膚刺激実験
1.実験製品:実験例1と同じ。
2.実験方法:閉鎖法(closed-patch test)で24時間試験製品を付着した後、除去して皮膚刺激程度をチェックした。判定基準は皮膚刺激の全くない場合を0、激しい場合を5として相対的な比較値を記載した。実験結果は下記表6に示す。
【0035】
【表6】
【0036】
表6から分るように、本発明品(実施例1)は皮膚刺激物質のレチノールが2重に安定化された類似リポソーム構造のスフィンゴソームとラメラ液晶内で少量ずつ徐々に放出されることにより、過量のレチノールが皮膚に露出されることを防止して皮膚刺激を極小化させる効果を得ることができる。
【0037】
実施例3:製品変色実験
1.実験製品:実験例1と同じ。
2.実験方法:実験製品をそれぞれ4℃、45℃で2週間保管した後、カラーメータで測定した。判定基準は変色のない場合を0、激しい場合を5として相対的な値を比較した。実験結果は下記表7に示す。
【0038】
【表7】
【0039】
表7から分るように、レチノールは温度に極めて敏感であり、高温(45℃)で力価がかなり落ちて変色が生ずるが、本発明品は高温でも変色が殆どなくて相当な安定性を示し、レチノールの力価が保存されることが分る。
【0040】
実験例4:皮膚弾力調査
1. 実験製品:実験例1と同じ。
2.実験方法:温度24〜26℃、湿度38〜40%に一定に維持される健康な女性20名を対象として2種の製品を被験者の顔の左側と右側にそれぞれ3ヶ月間付けた後、キュートメーター(Cutometer SEM 474)で測定した。判定基準は皮膚弾力のない場合を0、皮膚弾力の多い場合を5として相対的な値を比較した。実験結果は下記表8に示す。
【0041】
【表8】
【0042】
表8から分るように、本発明によれば、皮膚脂質類似ラメラ液晶を形成しているから皮膚の水分保持力に優れると共に、燐脂質から出来ている300nm以下の微細粒子サイズを有する二重に安定化された類似リポソーム構造のスフィンゴソームを添加した製品は、有効活性成分のレチノール皮膚浸透を一層容易にして蛋白質生合成を促進させ、皮膚にしっとり感と弾力を持たせる効果が大きいことが分る。
【0043】
【発明の効果】
本発明のように不安定な高機能性油溶性活性物質のレチノールを安定化して使用すると、レチノールがスフィンゴソームとラメラ液晶構造の中で徐々に放出され、相当量の油溶性活性物質を含有させても刺激の殆どない安定性に優れた化粧料を製造することができる。
【0044】
従って、油溶性活性物質を用いて化粧料を製造して使用する場合、皺の改善及び防止、ニキビの治癒、皮膚弾力増進、皮膚トーンの改善効果、皮膚保湿増進、皮膚傷治癒などの効果を長時間持続させることができる。
Claims (14)
- 油溶性活性物質のレチノールをベシクルに添加して非イオン界面活性剤ベシクルを得、次いでこの非イオン界面活性剤ベシクルを添加したスフィンゴソームを得、次いでこの非イオン界面活性剤ベシクルを添加したスフィンゴソームを水中油型のラメラ液晶乳化ベースに添加して得られる3重に安定化したレチノールを含む化粧料であって、
前記非イオン界面活性剤ベシクルが、非イオン界面活性剤4.0〜20.0重量%、アルキルホスフェート0.1〜10.0重量%、油溶性活性物質のレチノール0.1〜20.0重量%、油性伝達媒体5.0〜30.0重量%、フィトステロール誘導体及び/またはコレステロール誘導体1.0〜20.0重量%、及び多価アルコール水溶液20.0〜55.0重量%(ただし、多価アルコール1.0〜20.0重量%)から構成され、
前記非イオン界面活性剤ベシクルを添加したスフィンゴソームが、レシチン1.0〜15.0重量%、セラミド0.1〜10.0重量%、油性伝達媒体5.0〜40.0%、非イオン界面活性剤ベシクル10.0〜60.0重量%、多価アルコール2.0〜20.0重量%、及びアルコール水溶液20.0〜50.0重量%から構成され、
前記ラメラ液晶乳化ベースが、陰イオン界面活性剤0.1〜20.0重量%、高級脂肪アルコール0.1〜10.0重量%、高級脂肪酸0.1〜10.0重量%、及びセラミド0.1〜10.0重量%を含む水中油型のラメラ液晶乳化ベースである、ただし前記重量%は化粧量全重量を基準とする、
3重に安定化したレチノールを含む化粧料。 - 化粧料の全重量に対し、レチノールの量を0.001〜2.0重量%、ベシクル(前記非イオン界面活性剤ベシクルから油溶性活性物質のレチノールを除いたもの)の量を0.01〜20.0重量%、スフィンゴソーム(非イオン界面活性剤ベシクルを添加したスフィンゴソームから非イオン界面活性剤ベシクルを除いたもの)の量を0.02〜40.0重量%とする、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- ベシクルは単層からなる10〜50nmの大きさを有する、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- アルキルホスフェートは、モノトリアルキルホスフェート、ジトリアルキルホスフェート、及びポリオキシエチレンアルキルホスフェートからなる群より選択される、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- 油性伝達媒体は、植物性オイル、動物性オイル、合成オイル、鉱物オイル、シリコンオイル、シリコン誘導体からなる群より選択される、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- 多価アルコールは、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、イソプロピレングリコール、ペンチレングリコールからなる群より選択される、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- コレステロール誘導体は、コレステロールと脂肪酸をエステル化させて製造したコレステリルステアレート、コレステリルイソステアレート、コレステリルアルキレート、及びコレステリルサルフェートからなる群より選択される、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- フィトステロール誘導体は、β-シトステロール、β-シトステロールサルフェートからなる群より選択される、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- 非イオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン蜜蝋、ポリオキシエチレンコレステリルエーテルなどのエトキシレート化された界面活性剤、ポリグリセリルアルキレート、ポリグリセリルアルキルグルコースアルキレート、アルキルグルコシド、ソルビタンアルキレート、シュガーエステルからなる群より選択される、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- 陰イオン界面活性剤は、ソジウムアルキロイルラクチレート、アルキルホスフェート、ポリアルキルエーテルホスフェートからなる群より選択される、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- 陰イオン界面活性剤の代わりに非イオン界面活性剤を用いる、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- 高級脂肪アルコールは炭素数10〜30のアルコールである、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- 高級脂肪酸は炭素数8〜30の脂肪酸である、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
- コレステロール誘導体の代わりにフィトステロール誘導体を用いる、請求項1記載の3重に安定化したレチノールを含む化粧料。
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