JP4038633B2 - リラクタンスモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
発明は、空気調和機や電気自動車等に用いられるリラクタンスモータに関しさらに詳しく言えば、ロータコアの機構に特徴を有するリラクタンスモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ラクタンスモータとして、例えば図13に示す構成のものがある。図13において、回転磁界を発生するステータコア1内のロータコア2は複数枚積層した電磁鋼板からなり、この電磁鋼板にはシャフト挿通用の中心孔3に頂点を向けた円弧形状(逆円弧形状)のスリット4をロータコア2の外周方向に複数個形成し、かつ、この複数のスリット4を当該極数分だけコア外周に沿って所定間隔に形成してなる。
【0003】
前記多層構造のスリット4は、フラックスバリアとして機能するためにステータコア1からの磁束(一方のq軸から他方のq軸)を通しにくくし、一方、スリット4の間はステータコア1からの磁束(一方のd軸から他方のd軸への磁束)を通す。
【0004】
ところで、リラクタンスモータは、d軸とq軸リラクタンスXd,Xqの比(Xd/Xq;突極比)に応じたリラクタンストルクによりロータコアに回転力を発生させる。
【0005】
図13に示すリラクタンスモータの場合、ステータコア1によって発生する回転磁界による一方(q軸)の磁気の通路にスリット4がほぼ直角に介在し、他方(d軸)の磁気の通路がスリット4の間となる。したがって、d軸とq軸インダクタンス比が大きく、つまり、スリット4によりロータコア2内に磁気的な突極性が発生し、リラクタンスの比(Xd/Xq)が大きくなる。
【0006】
なお、図13においては、ロータコア2に5層構造のスリット3を形成した場合について説明しているが、2層以上の多層構造の場合であっても同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記リラクタンスモータにおいて、製造上の理由、磁束の路の確保とフラックスバリアの機能確保との兼ね合い等からスリット3の幅や間隔に限度がある。また、スリット3をより多層構造としても、例えば磁束が他の極側に漏れることがあり、磁気的な突極性(リラクタンス比)をさらに大きくするにはどうしても限界があり、リラクタンストルクの向上が見込めないという問題点があった。
【0008】
発明は、前記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、d軸とq軸インダクタンス比(いわゆる突極比)をより大きくし、低コストで高トルク、高効率化を実現することができるようにしたリラクタンスモータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、発明は、回転磁界を発生するステータコア内にロータコアを有するリラクタンスモータにおいて、前記ロータコアは、シャフト挿通用の中心孔を有しダイカスト法によって形成された非磁性体からなるボス部と、d軸に沿って分割した所定形状の鋼板を前記中心孔の軸方向に積層した積層体に一方のd軸から他方のd軸への磁束の路に沿って磁性鋼板を埋め込んでなり、前記ロータコアの外周に沿って当該リラクタンスモータの極数分だけ所定間隔をもって前記ボス部の周りに配置される複数個の分割磁路部とを備え、前記各分割磁路部には、前記d軸方向に長い孔からなる係止用の孔が形成され、前記各分割磁路部は、前記ボス部が前記ダイカスト法により成形される際に、前記係止用の孔の部分が前記ボス部内に含まれるように前記ボス部に一体的に固着されていることを特徴としている。
【0010】
本発明において、前記分割磁路部に埋設する磁性鋼板は、一方のd軸から他方のd軸への向きとなる方向性の磁性を有し、該方向性の磁性鋼板の断面は円弧形状あるいは断面バスタブ形状もしくはV字形状であり、前記磁性鋼板の断面が前記円弧形状である場合、同円弧の頂点を前記中心孔に向けて埋め込み、前記磁性鋼板の断面が前記断面バスタブ形状である場合、同断面バスタブ形状の底辺を前記中心孔に向けて埋め込み、前記磁性鋼板の断面が前記V字形状である場合、同V字の頂角を前記中心孔に向けて埋め込むことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図1ないし図12を参照して詳しく説明する。なお、図中、図13と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0012】
発明のリラクタンスモータは、一方のd軸から他方のd軸に沿って磁性鋼板を埋め込んだ分割磁路部をd軸で分割して当該極数分非磁性体のボス部に一体化し、かつ各分割磁路を当該ロータコアの円周方向に所定間隔で配置すれば、磁性鋼板によりd軸方向の磁束を良く通し、各極となる分割磁路部を非磁性体でボス部に一体化することによりq軸方向の磁束を阻み、また、ステータコアからの磁束の他の極への漏れを防げることから、d軸、q軸インダクタンス比(突極比)を大きくして突極比をより大きくすることができることに着目したものである。
【0013】
そのため、図1ないし図3に示すように、このリラクタンスモータのロータコア10は、一方のd軸から他方のd軸への磁束の路に沿った磁性鋼板11を埋め込み(円弧形状の磁性鋼板11をその円弧の頂点を中心孔3に向けて埋め込み)、かつ、コア外周のq軸付近をその磁性鋼板11と相似形に切り欠いてフラックスバリア12としてなる断面蒲鉾形状の分割磁路部13を備え、この分割磁路部13をロータコア10の外周に沿って当該極数分だけ所定間隔に配置し、かつ、複数の分割磁路部13を非磁性体のボス部14に一体化してなる。
【0014】
この場合、分割磁路部13は、d軸で分割した断面蒲鉾形状の鋼板(コアシート)13aを当該中心孔3の軸方向(シャフトの軸方向)に積層してなり、また各分割磁路部13は、ロータコア10の外周側でd軸付近をかしめ部15,16によってかしめる。
各分割磁路部13は、ボス部14と一体化した際に同ボス部14内に含まれ、その含まれた部分には係止用の孔(半閉孔)17,18がd軸方向に長く、かつq軸対称に形成されている。ボス部14は、ロータコア10の中心になることから、その中心部にシャフトを通す中心孔3を有している。
【0015】
図2および図3を参照して具体的に説明すると、各分割磁路部13の製造においては、電磁鋼板を自動プレスで打ち抜いて自動積層金型内で積層して分割磁路部13を極数分だけ作成する。このプレス加工工程において、図2に示すように、分割磁路部13を構成するコアシート13aをほぼ断面蒲鉾形状に打ち抜き、同時に磁性鋼板11を埋め込む孔を打ち抜くとともに、係止用の孔17,18を打ち抜き、このコアシート13aを積層して分割磁路部13を形成する一方、この積層時にかしめ部15,16も形成する。
【0016】
なお、磁性鋼板11は6層に重ねているが、1層以上であればよい。また、磁性鋼板11とロータコア10の外周との間隔(同磁性鋼板11とフラックスバリア12となるコア外周との間隔も含む)および同磁性鋼板11とロータコア10の内周(ボス部14までの距離)との間隔は少なくともコアシート13aの厚さ以上とする。
【0017】
次に、各分割磁路部13がステータコア1の内周に沿って等間隔に位置するように、各分割磁路部13を非磁性体のボス部14に一体化する方法について説明する。
【0018】
この方法としては、非磁性体の軽金属によるダイカスト法を利用する。例えば、アルミニウム等の軽金属をダイカスト金型で鋳造してボス部1を製造し、各分割磁路部13と一体化する際、ボス部14が磁性鋼板11に重ならないようにし、また、各分割磁路部13の間に空気層a形成して各分割磁路部13を磁気的に絶縁する(つまり、各極を磁気的に絶縁する)。
【0019】
なお、軽金属としてはアルミニウムの他に、アルミ合金、亜鉛、亜鉛合金、マグネシウムあるいはマグネシウム合金の溶融軽金属を使用してもよい。
【0020】
このように、ステータコア1からの磁束の路(一方のd軸から他方のd軸への磁路)が磁性鋼板11で確保されて磁束がよく通る一方、一方のq軸から他方のq軸への磁路に対しては、分割磁路部13の間の磁気的に絶縁した空気層aのフラックスバリアおよびコア外周を切り欠いたフラックスバリア12が介在するため、分割磁路部13においては、従来と比較して少なくとも方向性の磁性鋼板11および隙間aのフラックスバリア分だけd軸とq軸インダクタンスの比(突極比)が大きくなり、つまりリラクタンストルクが大きくなる。
【0021】
また、ボス部14が係止用の孔17,18に入り込むため、ロータコア10の機械的強度が向上することから渦電流損を低減することができるとともに、係止用の孔17,18がd軸方向に細長くなっているため、d軸方向の磁束を妨げることがなく、つまり、d軸とq軸インダクタンスの比が大きくなる。
【0022】
さらに、かしめ部15,16は、ロータコア10の外周側に形成されるため、d軸方向の磁路を確保してd軸インダクタンスを大きなものとすることにより、d軸とq軸インダクタンスの比をより大きなものとし、しかも、かしめ部15,16によってコア強度を十分にもたせることができる。
【0023】
さらにまた、分割磁路部13を従来の自動積層方式で、また、ボス部14を既に公知のダイカスト法で形成する。この場合、形成時にボス部14と分割磁路部13とを一体化するため、製造面でのコストアップを抑えることができる。また、例えばボス部14の材質として非磁性体の軽金属を用い、特に低コストのアルミニウムを用いれば、モータの低コスト化を図ることができる。
【0024】
図4は、図3に示すロータコアの変形実施例である。なお、図中、図1ないし図3と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略し、またステータコアは図1を参照されたい。
【0025】
図4において、ロータコア20を構成する分割磁路部21には前実施の形態の円弧形状の磁性鋼板11に代えて断面バスタブ形状の磁性鋼板22が断面バスタブ形状の底辺を中心孔3に向けて埋め込まれており、コア外周のq軸付近のフラックスバリア23の形状はその断面バスタブ形状になっている。なお、磁性鋼板22は、断面長手方向の方向性磁性を有し、また6層に重ねているが、1層以上であればよい。
【0026】
また、磁性鋼板22とロータコア20の外周との間隔(同磁性鋼板22とフラックスバリア23となるコア外周との間隔も含む)および同磁性鋼板22とロータコア20の内周(ボス部14までの距離)との間隔は少なくともコアシート13aの厚さ以上とする。さらに、ロータコア20の製造については、前記ロータコア10と同じでよいことから、その説明を省略する。
【0027】
したがって、ロータコア20は、前実施の効果の他に、磁性鋼板22の断面バスタブ形状の底辺をボス部13に近づければ、多層化が容易であり、つまり、d軸方向の磁束をより通すことになるため、d軸とq軸インダクタンスの比が大きくなりってリタクタンストルクを大きくすることが可能である。
【0028】
図5は、図3に示すロータコアの変形実施例である。なお、図中、図1ないし図3と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略し、またステータコアは図1を参照されたい。
【0029】
図5において、ロータコア30を構成する分割磁路部31には、前実施の形態の断面円弧形状の磁性鋼板11に代えてV字形状の磁性鋼板32がそのV字形状の頂角を中心孔3に向けて埋め込まれており、コア外周でq軸付近のフラックスバリア33の形状はそのV字形状になっている。なお、磁性鋼板32は、断面長手方向の方向性磁性を有し、また6層に重なっているが、1層以上であればよい。
【0030】
また、磁性鋼板32とロータコア30の外周との間隔(同磁性鋼板32とフラックスバリア33となるコア外周との間隔も含む)および同磁性鋼板32とロータコア30の内周(ボス部14までの距離)との間隔は、少なくともコアシート13aの厚さ以上とする。また、ロータコア30の製造については、前記ロータコア10と同じでよいことから、その説明を省略する。
【0031】
ところで、前記多層構造とした磁性鋼板11,22,32は1枚板を重ねたものであり、これに磁束が通ると渦電流が発生し、いわゆる渦電流損が発生してリラクタンストルクの向上を妨げることになる。
【0032】
そこで、例えば図6に示す断面バスタブ形状の磁性鋼板22について説明すると、断面バスタブ形状の各辺部にはスリット(長い孔)22a,22b,22cが一方のq軸から他方のq軸への磁束の流れを妨げない向き(磁束の向き)に沿って形成され、かつ中心孔3の軸方向に複数個形成される。この場合、スリット22a,22b,23cの形成位置は各層毎に異なっていてもよく、磁性鋼板22のスリット22a,22b,22cは、当該電磁鋼板をプレス加工で打ち抜く際に同時に形成し、この磁性鋼板22を分割磁路部13に埋め込めばよい。
【0033】
このように、スリット22a,22b,22cにより渦電流損を低減することができるため、リラクタンストルクの低下を抑えることができる。
【0034】
なお、磁性鋼板11,32の場合でも、同様のスリットを形成すればよく、例えば図3に示す円弧形状の磁性鋼板11の場合には一辺であることから、中心孔3の軸方向のみに複数個形成し、また図5に示すV字形状の磁性鋼板32の場合には二辺であることから、各辺毎に中心孔3の軸方向に複数個形成する。
【0035】
また、図7に示すように、磁性鋼板22は、中心孔3の軸方向に複数個分割した磁性鋼板22d,22e,22fからなり、一方のd軸から他方のd軸への磁束の流れを妨げないようにする。すなわち、磁性鋼板22を分割することにより、前述したスリットと同様の効果を発揮するからである。なお、磁性鋼板22の分割位置は各層毎に異なってもよく、またその分割数が3つに限らなくともよい。この場合、磁性鋼板22d,22e,22fの丈を短くし、これを順次分割磁路部13に埋め込めばよい。したがって、前述したスリットを形成した場合と同じく、渦電流損を低減することができ、リラクタンストルクの低下を抑えることができる。
【0036】
さらに、図8および図10に示すように、前記磁性鋼板11,22,32の片面にそれぞれ突起部40,50を形成し、磁性鋼板11,22,32の間に隙間(空気層)を形成してフラックスバリアとすれば、d軸、q軸インダクタンス比がより大きくなる。
【0037】
このうち、図8に示す突起部40は、ほぼ円錐形であり、図9に示すように、突起部40の先端は、隣接する磁性鋼板41の面に点接触するようになっている。また、突起部40は、隣接する磁性鋼板41で異なる位置に形成し、図9から明かなように、磁性鋼板41のうち中心孔3に最も近いものには突起部を形成しないとよい。
【0038】
なお、図9は図3に示すロータコア10の分割磁路部13に埋め込む磁性鋼板11に対応している。この場合、磁性鋼板41をプレスで得る際に、磁性鋼板にその円錐形の突起部40を形成するため、プレスの加工治具(パンチ)40a側にその円錐形に合わせた形状のものを設け、円錐形突出しプレスし、あるいは張り出しプレスとする。
【0039】
また、図10に示す突起部50は、円柱形(円形で断面長方形(あるいは正方形)である。したがって、突起部50の先端は隣接する磁性鋼板の面に面接触することになる。なお、突起部50は前述同様に隣接する磁性鋼板で異なる位置に形成する。
【0040】
この場合、磁性鋼板51をプレスで得る際、磁性鋼板にその円柱形の突起部21を形成するため、プレスの治具(パンチ)50aの面をその円柱形に合わせた形状のものを設け、円形半抜きプレスとする。
【0041】
このように、突起部40,50の形成にあっては、プレスの加工治具(パンチ)40a,50aが異なるだけよいことから、製造上のコストアップにならずに済む。
【0042】
図11および図12は、各分割磁路部13とボス部14とを一体的とした際、係止用の孔(半閉孔)17,18に入るボス部14側の断面形状である。図11は、磁束の方向(d軸方向)に沿った断面楕円形状であり、図12は同じく磁束の方向に沿った断面長方形である。したがって、一方のd軸から他方のd軸への磁束を阻まず、一方のq軸から他方のq軸への磁束を阻むことになり、d軸、q軸インダクタンス比を上げることになる。
【0043】
また、このリラクタンスモータは24スロットの固定子1に三相(U相、V相およびW相)の電機子巻線を有し、例えば外径側の巻線をU相、内径側の巻線をW相、その中間の巻線をV相としていているが、スロット数や電機子巻線数が異なっていてもよい。
【0044】
さらに、前述したロータコア10,20,30,40,50,60を直流ブラシレスモータに組み込めば、例えば空気調和機の圧縮機モータ等として利用すれば、コストをアップすることなく、空気調和機の運転効率の上昇を図ることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、回転磁界を発生するステータコア内にロータコアを有するリラクタンスモータにおいて、前記ロータコアは、シャフト挿通用の中心孔を有しダイカスト法によって形成された非磁性体からなるボス部と、d軸に沿って分割した所定形状の鋼板を前記中心孔の軸方向に積層した積層体に一方のd軸から他方のd軸への磁束の路に沿って磁性鋼板を埋め込んでなり、前記ロータコアの外周に沿って当該リラクタンスモータの極数分だけ所定間隔をもって前記ボス部の周りに配置される複数個の分割磁路部とを備え、前記各分割磁路部には、前記d軸方向に長い孔からなる係止用の孔が形成され、前記各分割磁路部は、前記ボス部が前記ダイカスト法により成形される際に、前記係止用の孔の部分が前記ボス部内に含まれるように前記ボス部に一体的に固着されている構成としたことにより、一方のd軸から他方のd軸への磁路には磁性鋼板を介在させることにより磁束の通りを良くし、また、一方q軸から他方のq軸には、各分割磁路部12の間(磁気的絶縁隙間)を介在させq軸方向の磁束を阻むことができる。
【0046】
しかも、この磁気的絶縁により磁束の他の極への漏れが防がれるため、従来と比較して少なくとも磁的絶縁隙間分d軸、q軸インダクタンスの比(突極比)が大きくなるため、磁気的吸引力を大きく生成することが可能となり、モータの高効率化を図ることができる
【0047】
さらには、各分割磁路部の係止用の孔は、d軸方向に長い孔であるので、特にd軸方向の磁束を妨げないことから、d軸とq軸インダクタンスの比をより大きくすることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の一実施の形態を示すリラクタンスモータの概略的平面図。
【図2】図1に示すリラクタンスモータのロータコアを説明するための概略的断面図。
【図3】図1に示すリラクタンスモータのロータコアを説明するための概略的平面図。
【図4】発明の変形実施の形態を示すリラクタンスモータのロータコアの概略的平面図。
【図5】発明の他の実施の形態を示すリラクタンスモータのロータコアの概略的平面図。
【図6】図3ないし図5に示すロータコアに埋め込む磁性鋼板の例を説明する概略的斜視図。
【図7】図3ないし図5に示すロータコアに埋め込む磁性鋼板の変形例を説明する概略的斜視図。
【図8】発明の変形実施の形態を示し、ロータコアに埋め込む磁性鋼板を説明するための概略的断面図。
【図9】図8に示す磁性鋼板をロータコアに埋め込む状態とした概略的断面図。
【図10】発明の変形実施の形態を示し、ロータコアに埋め込む磁性鋼板を説明するための概略的断面図。
【図11】発明の実施の形態を示し、ロータコアのボス部に分割磁路部を係止する係止部を説明するための概略的断面図。
【図12】図11の変形実施の形態を示し、係止部を説明するための概略的断面図。
【図13】従来のリラクタンスモータの概略的平面図。
【符号の説明】
1 ステータコア
3 中心孔(シャフト用)
10,20,30 ロータコア
11 磁性鋼板(方向性を有する円弧形状)
12,23,33 フラックスバリア(コア外周の凹部)
13,21,31 分割磁路部
14 ボス部(非磁性体)
15,16 かしめ部
17,18 孔(係止用の)
22,22d,22e,22f 磁性鋼板(方向性を有する断面バスタブ形状)
22a,22b,22c スリット
32 磁性鋼板(方向性を有するV字形状)
40,50 突起部
41 磁性鋼板(方向性を有し、片面に突起を有する円弧形状)
51 磁性鋼板
a 空気層(分割磁路部の間;隙間)

Claims (1)

  1. 回転磁界を発生するステータコア内にロータコアを有するリラクタンスモータにおいて、
    前記ロータコアは、シャフト挿通用の中心孔を有しダイカスト法によって形成された非磁性体からなるボス部と、
    d軸に沿って分割した所定形状の鋼板を前記中心孔の軸方向に積層した積層体に一方のd軸から他方のd軸への磁束の路に沿って磁性鋼板を埋め込んでなり、前記ロータコアの外周に沿って当該リラクタンスモータの極数分だけ所定間隔をもって前記ボス部の周りに配置される複数個の分割磁路部とを備え、
    前記各分割磁路部には、前記d軸方向に長い孔からなる係止用の孔が形成され、前記各分割磁路部は、前記ボス部が前記ダイカスト法により成形される際に、前記係止用の孔の部分が前記ボス部内に含まれるように前記ボス部に一体的に固着されていることを特徴とするリラクタンスモータ。
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