JP4026186B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声データや画像データを一旦個別(親展)ボックスに記憶し、その個別ボックスに関して既に設定されたパスワードと音声データ、画像データの出力時に入力されたパスワードとの一致に基づき、パスワードで特定される親展ボックスに記憶された音声データ、画像データを出力する通信装置に関し、特に、パスワードを設定するに際して複数のパスワード設定モードの内から所望の1つの設定モードを選択可能とすることにより、必要に応じてプライバシーの保護性とパスワード変更の容易性との両立を図ることが可能な通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、通信装置、例えば、ファクシミリ装置の普及発達に伴い、ファクシミリデータ(音声データ及び画像データを含む)の出力時におけるプライバシー保護の重要性が高まってきており、これに基づき、所謂、親展機能を備えた各種のファクシミリ装置が提案されている。かかる親展機能を備えたファクシミリ装置においては、一般的に、電話回線を介して受信されたファクシミリデータを親展ボックスに記憶しておき、親展ボックス毎に設定されたパスワードとファクシミリデータの出力時に入力されたパスワードとが一致した場合に、そのパスワードにて特定される親展ボックスからファクシミリデータを出力するように構成されている。このように構成されたファクシミリ装置では、パスワードを知っている者だけがその者の親展ボックスに記憶されたファクシミリデータを出力できることとなり、これにより親展機能が実行されてプライバシーの保護が図られるものである。
【0003】
このとき、親展機能を実現するに必要となるパスワードの設定方法については、従来より次のような設定方法が採用されている。即ち、第1の設定方法は、親展ボックスについて既に設定されているパスワードを自由に変更しながら設定する方法である。また、第2の設定方法は、親展ボックスについて既に設定されているパスワードと同一のパスワードの入力が行われた時にのみパスワードの変更を可能とする方法である。また、ファクシミリ装置については、前記第1設定方法又は第2設定方法の内から1つの設定方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記第1設定方法では、パスワードを自由に変更しつつ設定可能であることから、誰もが親展ボックスに記憶されたファクシミリデータを出力可能として親展ボックスを共用できるものの、一方、プライバシーの保護性に欠ける問題がある。また、前記第2設定方法では、既に設定されているパスワードとファクシミリデータの出力時に入力されるパスワードとが一致する場合にのみファクシミリデータの出力を可能とすることから、使用者のプライバシーの保護性に優れているものの、使用者がパスワードを忘れてしまった場合には、親展ボックス内のファクシミリデータを出力できないこととなり、そのメンテナンスが困難となる問題がある。このように、前記各パスワード設定方法には一長一短がある。
【0005】
このような場合、パスワードの設定につき複数の設定モードを設けておき、必要に応じてパスワードの設定方法を選択できれば、プライバシーの保護性とパスワード変更の容易性との両立を図ることが可能となり、非常に便利である。
【0006】
本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、複数のパスワード設定モードを設けることにより、必要に応じて所望のパスワード設定モードを選択可能とし、もってプライバシーの保護性とパスワード変更の容易性との両立を図ることが可能な通信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る通信装置は、音声データ又は画像データを記憶する複数の個別ボックスと、各個別ボックス毎にパスワードを設定するパスワード設定手段とを有し、そのパスワード設定手段を介して設定されたパスワードと、音声データ又は画像データの出力時にパスワード設定手段から入力されたパスワードとの一致に基づいてそのパスワードにより特定される個別ボックスから音声データ又は画像データを出力する通信装置において、前記パスワードを変更するための異なる複数のモードと、その複数のモードの内から1つのモードを選択するモード選択手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1の通信装置では、モード選択手段により、パスワードを変更するための異なる複数のモードの内から1つのモードを選択することを可能としたので、必要に応じて所望のモードを選択することにより、プライバシーの保護性とパスワード変更の容易性との両立を図ることが可能となる。例えば、プライバシーの保護性を優先させる場合には、その意図に合致するモードを選択すればよく、また、個別ボックスを共用する場合には、その意図に合致するモードを選択すればよい。
【0009】
【0010】
更に、請求項2に係る通信装置は、請求項1の通信装置において、前記パスワードで特定される個別ボックスに記憶された音声データ又は画像データを消去した後に前記パスワードの変更を可能とする第1設定モード、既に設定されているパスワードを自由に変更可能な第2設定モード、及び、既に設定されているパスワードとパスワード設定手段を介して入力されるパスワードとが一致する場合にパスワードの変更を可能とする第3設定モードの内の2つの設定モードを包含し、その2つの設定モードの内から前記モード選択手段を介して1つの設定モードが選択されることを特徴とする。かかる請求項2の通信装置では、前記第1乃至第3設定モードの内の2つを包含し、モード選択手段を介してその2つの設定モードから1つの設定モードを選択可能であることから、各設定モードを併存させることにより、プライバシーの保護性とパスワード変更の容易性との両立を図ることが更に容易となる。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る通信装置について、本発明をファクシミリ装置につき具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るファクシミリ装置の概略構成について図1に基づき説明する。図1はファクシミリ装置の外観斜視図である。
【0014】
図1において、ファクシミリ装置1は装置本体2を有し、装置本体2の右側面には、電源コード3及び子機(図示せず)と通話するためのアンテナ4が付設されている。また、装置本体2の上面には操作パネルユニット5が配設されており、かかる操作パネルユニット5には液晶ディスプレイ6が配設されるとともに、各種のボタン群が配設されている。尚、各ボタンについては後述する。
【0015】
また、操作パネルユニット5の後方位置には記録用紙を積層した状態でスタックする用紙スタッカ7が設けられており、更に、用紙スタッカ7の後方位置には用紙サポート8が配置されている。尚、装置本体2の右側には電話器載置部9が設けられており、電話器載置部9上には電話器10が載置される。
【0016】
次に、前記操作パネルユニット5上に配置されたボタン群の機能について図2に基づき説明する。図2は操作パネルユニット5の平面図である。図2において、操作パネルユニット5上で左側位置には、ダイアル入力を行うためのダイアルボタン11が配置されている。かかるダイアルボタン11には、「1」乃至「0」の数値ボタン、アスタリスクボタン12、及び、シャープボタン13が包含されている。ここに、各数値ボタンは、前記ダイアル機能に加えて後述するパスワードの設定時に使用される。また、アスタリスクボタン12は、後述するように、パスワードを設定するに際して第1設定モードを選択するボタンであり、更に、シャープボタン13は、同様に、パスワードを設定する際に第3設定モードを選択するボタンである。
【0017】
また、操作パネルユニット5の右上側位置には、パスワード設定ボタン14が設けられており、このパスワード設定ボタン14は、新たにパスワードを設定したり、既に設定されているパスワードを変更する際に押下される。更に、パスワード設定ボタン14に並列してセットボタン15が配置されており、このセットボタン15はパスワードを設定するに際して第2設定モードを選択するボタンである。各パスワード設定ボタン14、セットボタン15の下側位置には、後述するように、電話回線25(図3参照)を介して受信された音声データや画像データを記憶する複数の個別ボックスの内から、1つの個別ボックスを選択するボックス選択ボタン16が設けられている。ここでは、5つの各個別ボックスに対応して、ボックス選択ボタン16A乃至16Eが配置されている。また、各ボックスの用途に応じて各ボックス毎にパスワードの設定モードを選択できる。尚、操作パネルユニット5には、ファクシミリ送信をスタートするスタートボタンP等のファクシミリ装置1として必要な各種のボタンが配置されている。
【0018】
続いて、前記ファクシミリ装置1の制御系について図3に基づき説明する。図3はファクシミリ装置1の制御系を示すブロック図である。図3において、ファクシミリ装置1の制御系は、CPUを核として構成された制御部17を有する。制御部17には、ROM18及びRAM19が接続されている。ここに、ROM18は、後述するパスワード設定処理プログラム、その他ファクシミリ機能を実行するに必要な各種のプログラムを記憶し、また、RAM19は、CPUを介して演算された各種のデータを一時的に記憶するものである。ここに、RAM19には、図3に示すように、電話回線を介して受信される音声データや画像データを記憶する複数の個別ボックス19A乃至19Eが設けられている。各個別ボックス19A乃至19Eは、前記操作パネルユニット5に設けられた各ボックス選択ボタン16A乃至16Eにそれぞれ対応しており、各個別ボックス19A乃至19E毎にパスワードを設定する際には、所望の個別ボックス19A等に対応するボックス選択ボタン16A等が押下される。
【0019】
また、制御部17には、液晶ディスプレイ(LCD)6を有する操作パネルユニット5、用紙スタッカ7から装置本体2内に送給された原稿の文字、図形等を読み取るための読取スキャナを含む読取ユニット20が接続されている。更に、制御部17には、カッタ駆動モータを介してカッタを駆動して記録紙をカットする記録紙カッタユニット21、電話回線を介して受信された画像データを記録紙上に印字する印字ヘッドを含む記録ユニット22、及び、印字ヘッドを駆動する駆動機構、記録紙の送り制御を行う記録紙送り機構等を含む駆動ユニット23が接続されている。
【0020】
更に、制御部17には、電話機10と共にNCU( Network Control Unit )24を介して電話回線25が接続されており、また、スピーカ26、電源27が接続されている。尚、スピーカ26は、前記RAM19における各個別ボックス19A等に記憶された音声データを再生する際に使用されるものである。
【0021】
前記のように構成されたファクシミリ装置1において、ファクシミリ送信を行う場合には、用紙スタッカ7に送信原稿をセットするとともに、ダイアルボタン11により送信先のファクシミリ番号を入力した後、操作パネルユニット5上のスタートボタンPを押下する。これにより、原稿の画像データが読取ユニット20を介して読み取られるとともに、NCU24、電話回線25を介して送信相手先に画像データが送信される。また、画像データが送信されて来た際には、その画像データが電話回線25、NCU25を介して受信され、制御部17は、その受信された画像データを、記録ユニット22の印字ヘッド及び駆動ユニット23を駆動制御しながら記録紙上に印字させるとともに、印字終了後記録紙カッタユニット21を介して記録紙をカットする。また、音声データが送信された場合には、電話回線25、NCU24を介して電話機10により交信される。
【0022】
このとき、相手先から送信された画像データや音声データ中に、RAM19における各個別ボックス19A等を特定するボックス信号が含まれている場合、制御部17は、画像データ、音声データをそのボックス信号に対応する個別ボックス19A等に記憶させる。この後、ダイアルボタン11等を介して入力された各個別ボックス19A毎に設定されたパスワード、及び、ボックス選択データが、既に設定されているパスワード及びボックス選択データと一致した場合には、その個別ボックス19A等に記憶されている画像データが前記のように記録ユニット22の印字ヘッドを介して記録紙上に記録されるとともに、音声データがスピーカ26を介して発音される。
【0023】
次に、前記のように構成されたファクシミリ装置1において行われるパスワードの設定処理について図4に基づき説明する。図4はパスワード設定処理プログラムのフローチャートである。かかる設定処理は、操作パネルユニット5に設けられたパスワード設定ボタン14が押下されることに基づきスタートされる。先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1において、既に設定されているパスワードが、前記第1設定モード、第2設定モード、及び、第3設定モードの3つの設定モードの内いずれの設定モードで設定されているか判断される。ここに、第1設定モードはアスタリスクボタン12を使用して設定されるモード、第2設定モードはセットボタン15を使用して設定されるモード、また、第3設定モードはシャープボタン13を使用して設定されるモードである。
【0024】
尚、第1設定モードを介してパスワードが設定されている場合にはアスタリスクボタン12に基づくデータが既に設定されているパスワード中に含まれ、第2設定モードを介してパスワードが設定されている場合にはセットボタン15に基づくデータが既に設定されているパスワードに含まれ、また、第3設定モードを介してパスワードが設定されている場合にはシャープボタン13に基づくデータが既に設定されているパスワードに含まれている。従って、前記S1における判断は、既に設定されているパスワードデータ中に、アスタリスクボタン12のデータ、セットボタン15のデータ、又は、シャープボタン13のデータのいずれのデータがパスワード中に含まれているかを認識することにより行われる。
【0025】
前記S1において、パスワードが第1設定モードに基づき設定されていると判断された場合(S1:第1設定モード)にはS2に移行し、また、パスワードが第2設定モードに基づき設定されていると判断された場合(S1:第2設定モード)にはS3に移行し、更に、パスワードが第3設定モードに基づき設定されていると判断された場合(S1:第3設定モード)にはS4に移行する
ここで、先ず、パスワードが第1設定モードにて設定された場合についてS2以下の処理を説明する。S2においては、電話回線25を介して受信された音声データや画像データのメッセージが前記RAM19の個別ボックス19A等に記憶されているかどうか判断される。メッセージが存在しない場合(S2:無)には直接S7に移行する一方、メッセージが存在する場合(S2:有)には、S5にて液晶ディスプレイ6上に「メッセージガショウキョサレマス(メッセージが消去されます)」の旨が所定時間表示される。この後、セットボタン15を押下すると、続くS6において、「オンセイ:XX ファックス:YY」の旨が液晶ディスプレイ6上に所定時間表示される。ここに、「XX」は音声メッセージの件数、「YY」はファックスメッセージの件数を示す。この後、セットボタン15が押下されるとS7に移行する。
【0026】
S7においては、液晶ディスプレイ6上に「パスワードヲカキカエマスカ?(パスワードを書き換えますか?)」の旨が表示された後、続くS8では、アスタリスクボタン12が押下されたかどうか判断される。アスタリスクボタン12が押下された場合(S8:YES)にはS10に移行する。一方、アスタリスクボタン12が押下されていない場合(S8:NO)にはS9にて所定時間が経過したかどうか判断され、所定時間が経過していない場合(S9:NO)にはS8に戻って待機状態となり、また、所定時間が経過した場合(S9:YES)には処理を終了する。
【0027】
S10においては、既に設定されているパスワードで特定される個別ボックス19A等に記憶されている全てのメッセージ(音声メッセージ及び画像メッセージ)が、その個別ボックスから消去される。この結果、前記のように第1設定モード下で設定されたパスワードを所有する使用者以外の他人がそのパスワードを変更しようとしてアスタリスクボタン12を押下した場合には、パスワードにて特定される個別ボックス19A等に記憶された全てのメッセージが消去されることとなり、これによりいずれのメッセージもスピーカ26や記録ユニット22を介して出力されることがなくなるので、パスワードを所有する使用者のプライバシーは確実に保護されるものである。S11においては、パスワード中のアスタリスクボタン12に基づくデータがリセットされ、この後、S3に移行する。
【0028】
次に、前記S1にてパスワードが第2設定モードに基づき設定されていると判断された場合(S1:第2設定モード)の処理について説明する。尚、この時点では、各個別ボックス9A等の内いずれの個別ボックスについてパスワードを設定するかがボックス選択ボタン16を介して選択されているものとする。先ず、S3において、液晶ディスプレイ6に「パスワードセッテイ(設定) パスワード:XXXX」が表示され、使用者に対してパスワードの入力が促される。ここに、「XXXX」は使用者により入力されるパスワードが4桁のパスワードであることを意味し、使用者はその表示に従って4桁のパスワードをダイアルボタン11を介して入力することとなる。
【0029】
この後、S12においては、アスタリスクボタン12、セットボタン15、又は、シャープボタン13のいずれのボタンが押下されたか判断される。アスタリスクボタン12が押下された場合(S12:アスタリスクボタン)にはS13にてパスワード中にアスタリスクボタンに基づくデータをセットした後処理を終了する。また、セットボタン15が押下された場合(S12:セットボタン)にはS14にてパスワード中にセットボタンに基づくデータをセットした後処理を終了する。更に、シャープボタン13が押下された場合(S12:シャープボタン)にはS15にてパスワード中にシャープボタンに基づくデータをセットした後処理を終了する。
【0030】
前記したところから明らかなように、既に設定されているパスワードが第1設定モードに基づき設定されている場合には、S1、S2乃至S11の処理を介してパスワードの変更が行われる際に、そのパスワードにて特定される個別ボックス19A等に記憶されている全てのメッセージ(音声メッセージ及びファクシミリメッセージ)が消去されることとなり、この後、S3、S12乃至S15の処理を介してパスワードの変更が可能となる。従って、第1設定モード下で設定されたパスワードを所有する使用者以外の他人がそのパスワードを変更しようとしてアスタリスクボタン12を押下した場合には、パスワードにて特定される個別ボックス19A等に記憶された全てのメッセージが消去されることとなり、これによりいずれのメッセージもスピーカ26や記録ユニット22を介して出力されることがなくなって、パスワードを所有する使用者のプライバシーは確実に保護される。
【0031】
また、既に設定されているパスワードが第2設定モードに基づき設定されている場合には、S1、S3、S12乃至S15の処理を介してパスワードを自由に変更することが可能となる。これにより、そのパスワードにて特定される個別ボックス19A等を複数の使用者間で共用してオープンな個別ボックスとして使用することが可能となる。
【0032】
次に、前記S1にてパスワードが第3設定モードに基づき設定されていると判断された場合(S1:第3設定モード)の処理について説明する。この場合、先ず、S4にて液晶ディスプレイ6上に「フルイパスワードヲニュウリョクシテクダサイ(古いパスワードを入力して下さい)」の旨が表示される。使用者はかかる表示に従って既に設定されている古いパスワードをダイアルボタン11を介して入力することとなる。続く、S16においては、既に設定されている古いパスワードとS4で入力されたパスワードとが一致するかどうか判断される。両方のパスワードが一致する場合(S16:YES)には前記S3に移行して、前記と同様のパスワード変更処理が行われる。一方、両方のパスワードが一致しない場合(S16:NO)には、S17にて所定時間経過したかどうか判断される。所定時間経過していない場合(S17:NO)にはS4に戻って待機状態となり、また、所定時間が経過した場合(S17:YES)には処理を終了する。
【0033】
前記したように、既に設定されているパスワードが第3設定モードに基づき設定されている場合には、S1、S4、S16、S17、S3、S12乃至S15の処理を介して、既に設定されているパスワードとS4にて入力されたパスワードとが一致したときのみパスワードの変更が可能となる。かかる第3設定モードの場合が最もプライバシーの保護性に優れている。
【0034】
以上詳細に説明した通り本実施形態に係るファクシミリ装置1では、操作パネルユニット5に配置された各ボタンを介してパスワードを設定する場合、アスタリスクボタン12、セットボタン15、及び、シャープボタン13を選択的に押下することにより、それぞれ第1設定モード、第2設定モード、第3設定モードを選択することを可能としたので、必要に応じて所望のパスワード設定モードを選択することにより、プライバシーの保護性とパスワード変更の容易性との両立を図ることができる。例えば、プライバシーの保護性を優先させる場合には、その意図に合致する第1設定モード又は第3設定モードを選択すればよく、また、個別ボックス19A等を共用する場合には、その意図に合致する第2設定モードを選択すればよい。
【0035】
また、アスタリスクボタン12を介して第1設定モードが選択された場合には、既に設定されているパスワードの変更時に、そのパスワードにて特定される個別ボックス19A等に記憶された音声データ又は画像データのメッセージは全て消去されることから、その個別ボックスの使用者以外の他人がパスワードを変更する際に、個別ボックス19A等内の音声データ又は画像データが他人に漏れてしまうことを確実に防止することができる。更に、セットボタン15を介して第2設定モードが選択された場合には、パスワードを自由に変更することが可能となり、これにより、そのパスワードにて特定される個別ボックス19A等を複数の使用者間で共用してオープンな個別ボックスとして使用することが可能となる。また、シャープボタン13を介して第3設定モードが選択された場合、既に設定されているパスワードと新たに入力されたパスワードとが一致したときのみパスワードの変更が可能となり、かかる第3設定モードの場合が最もプライバシーの保護性に優れている。
【0036】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。前記実施形態に係るファクシミリ装置1においては、アスタリスクボタン12、セットボタン15、シャープボタン13を介してそれぞれ第1設定モード、第2設定モード、第3設定モードを選択可能に構成しているが、全ての設定モードを選択可能とする必要はなく、例えば、各3つの設定モードの内選択的に2つの設定モードを備えて、その2つの設定モード内からいずれか1つの設定モードを選択できるように構成してもよい。また、第1設定モードのみを備える構成にし、アスタリスクボタン12を介して第1設定モードの実行を行うようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明した通り、請求項1に係る通信装置では、モード選択手段により、パスワードを変更するための異なる複数のモードの内から1つのモードを選択することを可能としたので、必要に応じて所望のモードを選択することにより、プライバシーの保護性とパスワード変更の容易性との両立を図ることが可能となる。例えば、プライバシーの保護性を優先させる場合には、その意図に合致するモードを選択すればよく、また、個別ボックスを共用する場合には、その意図に合致するモードを選択すればよい。
【0038】
【0039】
更に、請求項2に係る通信装置では、第1乃至第3設定モードの内の2つを包含し、モード選択手段を介してその2つの設定モードから1つの設定モードを選択可能であることから、各設定モードを併存させることにより、プライバシーの保護性とパスワード変更の容易性との両立を図ることが更に容易となる。
【0040】
【0041】
以上の通り本発明は、複数のパスワード設定モードの内から必要に応じて所望のパスワードの設定モードを選択可能とし、もってプライバシーの保護性とパスワード変更の容易性との両立を図ることが可能な通信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ファクシミリ装置の外観斜視図である。
【図2】 操作パネルユニットの平面図である。
【図3】 ファクシミリ装置の制御系を示すブロック図である。
【図4】 パスワード設定処理プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
5 装置パネルユニット
6 液晶ディスプレイ
11 ダイアルボタン
12 アスタリスクボタン
13 シャープボタン
14 パスワード設定ボタン
15 セットボタン
16 ボックス選択ボタン
17 制御部
18 ROM
19 RAM
19A乃至19E 個別ボックス
24 NCU
25 電話回線
26 スピーカ
Claims (2)
- 音声データ又は画像データを記憶する複数の個別ボックスと、各個別ボックス毎にパスワードを設定するパスワード設定手段とを有し、そのパスワード設定手段を介して設定されたパスワードと、音声データ又は画像データの出力時にパスワード設定手段から入力されたパスワードとの一致に基づいてそのパスワードにより特定される個別ボックスから音声データ又は画像データを出力する通信装置において、
前記パスワードを変更するための異なる複数のモードと、
その複数のモードの内から1つのモードを選択するモード選択手段とを備えることを特徴とする通信装置。 - 前記複数のモードは、前記パスワードで特定される個別ボックスに記憶された音声データ又は画像データを消去した後に前記パスワードの変更を可能とする第1設定モード、既に設定されているパスワードを自由に変更可能な第2設定モード、及び、既に設定されているパスワードとパスワード設定手段を介して入力されるパスワードとが一致する場合にパスワードの変更を可能とする第3設定モードの内の2つの設定モードを包含し、その2つの設定モードの内から前記モード選択手段を介して1つの設定モードが選択されることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
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