JP3521849B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3521849B2 JP2000213833A JP2000213833A JP3521849B2 JP 3521849 B2 JP3521849 B2 JP 3521849B2 JP 2000213833 A JP2000213833 A JP 2000213833A JP 2000213833 A JP2000213833 A JP 2000213833A JP 3521849 B2 JP3521849 B2 JP 3521849B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータをデジタルで
蓄積するファクシミリ装置に関するものであり、特に、
デジタルデータの消去に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のファクシミリ装置に蓄積される
デジタルデータが音声デジタルデータや画像デジタルデ
ータである場合がある。例えば、特開平1−28667
1号公報に記載されているように、留守番電話機付ファ
クシミリ装置は、ファクシミリ装置により画像データを
受信し、留守番電話により音声データを受信するもので
あり、この留守番電話機付ファクシミリ装置に設けられ
たデータ蓄積装置には音声デジタルデータおよび画像デ
ジタルデータが蓄積されるのである。
【0003】このようなファクシミリ装置においては、
蓄積領域が一杯になれば新たにデジタルデータを蓄積す
ることができないため、蓄積されたデジタルデータは適
宜に消去することが必要である。そのため、従来は、音
声デジタルデータは消去の指定に基づいて消去され、画
像デジタルデータは出力されれば消去されるようになっ
ていた。このように消去の対象を音声デジタルデータに
指定した消去の指令に応じて消去できるのであれば、例
えば、音声デジタルデータと画像デジタルデータとが共
通の蓄積手段に蓄積される場合に画像デジタルデータを
残して音声デジタルデータのみを消去することができ、
あるいは音声デジタルデータと画像デジタルデータとが
別々の蓄積手段に蓄積される場合、音声デジタルデータ
蓄積手段が一杯になった場合に音声デジタルデータを消
して蓄積領域を確保することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像デ
ジタルデータは出力されなければ消去されないため、不
具合が生ずる。例えば、音声デジタルデータと画像デジ
タルデータとが共通の蓄積手段に蓄積される場合、記録
紙がなかったり、あるいは記録用のトナーが不足してい
るなどの理由により画像デジタルデータを出力すること
ができない状態で蓄積領域が一杯になったときには、新
たにデジタルデータを蓄積するためには音声デジタルデ
ータを消去することが必要であり、残しておきたい音声
デジタルデータをも消すこととなって都合が悪いのであ
る。また、音声デジタルデータと画像デジタルデータと
がそれぞれ異なる蓄積手段に蓄積される場合には、画像
デジタルデータの蓄積領域を確保するために音声デジタ
ルデータを消去する必要はないが、画像デジタルデータ
を出力できなければ新たな画像デジタルデータを蓄積す
る蓄積領域を確保できない不具合が生ずる。
【0005】本発明は、蓄積手段に蓄積されたデジタル
データを選択的に消去することができるファクシミリ装
置を提供することを課題として為されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に記載のファクシミリ装置は、
相手方のファクシミリ装置から送信されてきた画像を表
す受信画像デジタルデータ、及び、原稿を読み取って相
手方のファクシミリ装置へ送信する画像を表す送信画像
デジタルデータを蓄積するデジタルデータ蓄積手段と、
前記受信画像デジタルデータ、または、送信画像デジタ
ルデータの一方を指定する指定手段と、その指定手段に
よる指定に基づき、前記受信画像デジタルデータ、また
は、送信画像デジタルデータを前記デジタルデータ蓄積
手段から選択的に消去する消去手段と、を備えている。
【0007】この構成においては、指定手段によって、
受信画像デジタルデータ、または、送信画像デジタルデ
ータの一方を選択することにより、多数蓄積されている
デジタルデータの中から指定手段によって特定されるデ
ジタルデータが選択的に消去される。
【0008】また、請求項2に記載のファクシミリ装置
は、請求項1に記載のファクシミリ装置において、デジ
タルデータ蓄積手段に、音声を表す音声デジタルデータ
を更に蓄積するとともに、画像デジタルデータと音声デ
ジタルデータとで、デジタルデータ蓄積手段に設けられ
た同一の蓄積領域を共用する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した留守番
電話機付ファクシミリ装置の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は留守番電話機付ファクシミリ装置
の外観を示す図である。このファクシミリ装置の本体1
0は、図2に示すように容器状の下カバー12と、その
下カバー12に被せられる上カバー14とを備えてい
る。
【0013】下カバー12には、図1に示すように受話
器16が取り付けられている。下カバー12内には、図
2に示すように、記録媒体としての記録紙18を多数枚
収容可能な記録紙カセット20がセットされるようにな
っている。記録紙18は、記録紙カセット20から給紙
ローラ22により1枚ずつ送り出された後、ペーパガイ
ド24,一対の送りローラ26等により構成される記録
紙送り装置28によって記録装置30に送られ、文字,
図形等の画像が記録される。32は記録紙先端センサで
あり、記録紙カセット20から送り出された記録紙18
の先端を検出し、その検出に基づいて記録装置30の記
録開始タイミングが決められる。
【0014】記録装置30は上カバー14内に設けられ
ている。記録装置30は、記録ヘッド34と、記録ヘッ
ド34に対向する位置に回転可能に設けられたプラテン
36と、インクリボン装置38とを備えている。記録ヘ
ッド34はサーマル式であり、記録紙18の送り方向と
直交する方向に一列に並ぶ多数の発熱素子を有してい
る。また、プラテン36は図示しない駆動装置により中
心線まわりに回転させられて記録紙18を送るようにさ
れている。
【0015】インクリボン装置38は、記録ヘッド34
の記録範囲に対応する幅の感熱インクリボン40と、感
熱インクリボン40を送るインクリボン送り装置42と
を有している。感熱インクリボン40は記録紙18と同
期して送られ、感熱インクリボン40および記録紙18
の送りと、記録ヘッド34による感熱インクリボン40
の記録紙18への圧接および発熱素子の発熱とによって
記録紙18に画像が記録される。画像を記録された記録
紙18は、ペーパガイド52により案内されて排紙台5
4へ送られ、装置外へ排出される。56は記録紙排出セ
ンサであり、記録が複数枚連続して行われるとき、画像
を記録された記録紙18が完全に排出されたことが記録
紙排出センサ56によって検出された後、次の記録紙1
8が記録紙カセット20からの送り出しが開始されて紙
詰まりが回避される。
【0016】上カバー14内にはまた、送信する原稿6
0に記録された画像を読み取る画像読取り装置62が設
けられている。原稿60は、上カバー14に着脱可能に
取り付けられた原稿受け64上に載せられるとともに図
1に示す一対の原稿ガイド66間にセットされる。セッ
トされた原稿60の先端は上カバー14内に設けられた
原稿センサ68により検出され、原稿60は読取り開始
の指令に基づいて一対の原稿給紙ローラ70,ペーパガ
イド72等により構成される原稿送り装置74によって
1枚ずつ画像読取り装置62へ送られる。
【0017】画像読取り装置62は、光源76によって
原稿60に光を照射し、原稿60からの反射光をレンズ
78により集光した後、ミラー80,82により反射さ
せ、ラインイメージセンサ84に入光させて原稿60の
画像を1ライン分ずつ読み取るものである。86は原稿
60の先端を検出する原稿先端センサであり、原稿先端
センサ86による原稿60の先端の検出に基づいてライ
ンイメージセンサ84が制御される。読取り後、原稿6
0は一対の排出ローラ90により送られ、上カバー14
に形成された開口92から外へ排出される。
【0018】上カバー14上には、図3に示すように操
作盤98が設けられている。操作盤98の左右方向の左
半分には液晶ディスプレイ100および複数のワンタッ
チダイヤルボタン102が設けられ、右半分にはキーボ
ード106が設けられている。キーボード106は、テ
ンキー108,ストップ(STOP)キー110,スタート(S
TART) キー112,レコード(RECORD)キー114,イレ
ーズ(ERASE)キー116およびプレイ(PLAY)キー118
等、種々のキーを有する。また、キーボード106の上
側には、ファンクション(FUNCTION)キー120,セット
(SET)キー122,モード選択キー124,オート(AUT
O)ランプ126,ファックス/テル(FAX/TEL)ランプ1
28,ボイス(VOICE) ランプ130およびドキュメント
(DOCUMENT)ランプ132等が設けられている。
【0019】ストップキー110は、現在実行されてい
る処理およびこれから実行される処理の中止や終了を指
示するキーであり、スタートキー112は処理の開始を
指示するキーであり、レコードキー114は画像データ
の記録紙18への記録を指示するキーであり、イレーズ
キー116は後述する音声/画像メモリに蓄積されたデ
ジタルデータの消去を指示するキーであり、プレイキー
118は音声デジタルデータの再生を指示するキーであ
る。レコードキー114およびプレイキー118は、フ
ァンクションキー120やイレーズキー116が操作さ
れた状態で操作されることによりカーソルキーとしても
機能する。ファンクションキー120は本ファクシミリ
装置において実行可能な種々の機能の表示開始等を指示
するキーであり、セットキー122はその機能の選択決
定等を指示するキーである。
【0020】さらに、モード選択キー124は、本ファ
クシミリ装置を、画像データを自動的に受信する自動
受信モード,画像データを使用者の操作に基づいて受
信するマニュアルモード,1本の電話回線で送信され
て来たデータが画像データであれば自動受信し、音声デ
ータであれば受話器16を取って通話することができる
ファックス/電話切換モードおよび留守番電話モード
のいずれのモードで使用するかを選択するキーである。
自動受信モードが選択されればオートランプ126が点
灯され、ファックス/電話切換モードが選択されればフ
ァックス/テルランプ128が点灯され、マニュアルモ
ードが選択された場合にはいずれも点灯されず、留守番
電話モードが選択された場合には両ランプ126,12
8が点灯される。
【0021】ボイスランプ130およびドキュメントラ
ンプ132は、後に詳細に述べるように、点灯および点
滅によって音声/画像メモリに蓄積可能なデジタルデー
タの種類および現在蓄積されているデジタルデータの種
類を表示するランプである。
【0022】本留守番電話機付ファクシミリ装置は、図
4に示す制御装置140により制御される。制御装置1
40は、CPU,プログラムを記憶するROM,作業用
領域を有するRAMを備えたシステム制御部142を有
する。システム制御部142には、バス144により、
前記操作盤98,記録装置30,画像読取り装置62,
音声/画像メモリ146,EEPROM148,符号/
復号制御部150,通信制御部152および音声録音/
再生制御部154が接続されている。また、図示は省略
するが、前記記録紙先端センサ32,記録紙排出センサ
56,原稿センサ68および原稿先端センサ86および
記録紙送り装置28,原稿送り装置74等、本ファクシ
ミリ装置の作動に必要な種々の装置も接続されている。
【0023】音声/画像メモリ146は、音声を表す音
声デジタルデータおよび画像を表す画像デジタルデータ
を記憶することが可能なメモリであり、システム制御部
142のRAMにより構成されている。音声デジタルデ
ータには、外部から掛けられた電話に応答する応答メッ
セージを表す応答用音声デジタルデータと、外部から入
力される用件メッセージを表す用件音声デジタルデータ
とがある。これら応答用音声デジタルデータと用件音声
デジタルデータとは、それぞれデータが付されて区別さ
れる。
【0024】また、画像デジタルデータには、外部から
送信されて来た画像デジタルデータと、原稿60の読取
りにより得られた画像デジタルデータとの両方があり、
いずれも音声/画像メモリ146に蓄積される。音声デ
ジタルデータと画像デジタルデータとはそれぞれ、デー
タの種類を表す属性データが付されて音声/画像メモリ
146に記憶され、属性データによって区別することが
できる。なお、本ファクシミリ装置においては、用件音
声デジタルデータは再生されても消去されないようにな
っており、また、画像デジタルデータについては、記録
と同時に消去するモードと、記録しても消去せず、残し
ておくモードとが設けられて選択されるようになってい
る。
【0025】EEPROM148は、音声/画像メモリ
146に記憶されるデジタルデータの種類、すなわち音
声デジタルデータか画像デジタルデータか、あるいは両
方かを指定する指定データを記憶するメモリである。
【0026】符号/復号制御部150は、画像読取り装
置62により読み取られた原稿60の画像を表すデジタ
ルデータを符号化して圧縮し、伝送時間の短縮を図る一
方、外部から符号化されて入力されたデータを表すデジ
タルデータに復号するものである。
【0027】また、通信制御部152は、相手方のファ
クシミリ装置との間でファクシミリ信号の交換を行い、
制御手順を実行する制御部である。通信制御部152に
は、モデム160が接続されている。モデム160は、
デジタル信号をアナログ信号に変調し、網制御部162
を介して外部回線164に出力するとともに、外部回線
164から入力されるアナログ信号をデジタル信号に復
調する変調・復調機構166を有している。網制御部1
62は、外部回線164からの発呼に対して自動的に着
信し、相手先に対して自動的に発呼するものであり、音
声を入力するハンドセット168および音声を出力する
スピーカ170が接続されている。なお、本ファクシミ
リ装置に留守番電話機を接続する場合には、網制御部1
62に接続する。
【0028】モデム160はまた、音声アナログデータ
を音声デジタルデータに変換する音声デジタル化機構1
74および音声デジタルデータを音声データに再生する
音声再生機構176を有している。
【0029】モデム160の音声デジタル化機構174
および音声再生機構176は、音声録音/再生制御部1
54により制御される。音声録音/再生制御部154
は、ハンドセット168および外部回線164から入力
された音声アナログデータを音声デジタル化機構174
に音声デジタルデータに変換させ、変換した音声デジタ
ルデータを音声/画像メモリ146に記憶させるととも
に、音声/画像メモリ146から音声デジタルデータを
読み出し、音声再生機構176を用いて音声データに再
生し、スピーカ170あるいは外部回線164に出力す
る。
【0030】システム制御部142のROMには、図
5,図6,図7および図10にそれぞれフローチャート
で示す蓄積データ指定ルーチン,蓄積指定データ表示ル
ーチン,現在蓄積データ表示ルーチンおよび蓄積データ
消去ルーチンが記憶されている。以下、まず、図5〜図
7に示す各ルーチンに従って音声/画像メモリ146に
蓄積されるデジタルデータの種類の指定,蓄積を指定さ
れたデータの種類の表示および現在蓄積されているデジ
タルデータの種類の表示について説明する。
【0031】本ファクシミリ装置において、音声/画像
メモリ146に蓄積されるデジタルデータの種類は使用
者のキー操作と後述するプログラム処理とによって指定
される。指定時には、使用者はまずファンクションキー
120を押す。それにより本ファクシミリ装置が備えて
いる8項目の機能が液晶ディスプレイ100に表示さ
れ、ここでは「8」のテンキー108の操作により8番
目の項目を選択する。8番目の項目は更に8個のメニュ
ーを有しており、「1」のテンキー108の操作によっ
て1番目のメニューを選択することにより、液晶ディス
プレイ100にメニューが音声/画像メモリ146に蓄
積されるデジタルデータの種類の指定であることを示す
「1.MEMORY USAGE」が表示される。
【0032】そして、セットキー122を押せば、液晶
ディスプレイ100に音声/画像メモリ146に蓄積す
るデジタルデータの種類の指定を促す2種類のメッセー
ジ「TAD ONLY」,「SELECT > < & S
ET」が2秒間隔で交互に表示される。この状態でレコ
ードキー114あるいはプレイキー118を1回操作す
る毎に、液晶ディスプレイ100に、音声/画像メモリ
146に音声デジタルデータおよび画像デジタルデータ
の両方の蓄積を表す「COMBO」,音声デジタルデー
タのみの蓄積を表す「TAD ONLY」および画像デ
ジタルデータのみの蓄積を表す「FAX ONLY」の
3種類のメッセージが順次表示される。
【0033】本ファクシミリ装置は、音声/画像メモリ
146に蓄積されるデジタルデータの種類が、音声デジ
タルデータのみである第一蓄積モード,画像デジタルデ
ータのみである第二蓄積モード,音声デジタルデータお
よび画像デジタルデータである第三蓄積モードの3つの
蓄積モードが選択的に指定されるようになっているので
ある。そして、所望の蓄積モードを表すメッセージを表
示させた状態でセットキー122を操作することにより
蓄積されるデジタルデータの種類が指定され、次いでス
トップキー110を操作すればファンクションキー12
0の操作前の状態に戻る。
【0034】図5に示す蓄積データ指定ルーチンは、上
記の指定操作中、レコードキー114あるいはプレイキ
ー118およびセットキー122が操作されて音声/画
像メモリ146に蓄積するデジタルデータの種類の指定
の実行が指示されることにより繰り返し実行される。ま
ず、ステップS1(以下、S1と略記する。他のステッ
プについても同じ)において音声/画像メモリ146に
音声デジタルデータのみを蓄積することが指定されたか
否かの判定が行われる。
【0035】前述のように液晶ディスプレイ100に蓄
積するデジタルデータの種類を表す3種類のメッセージ
のうち、「TAD ONLY」がセットキー122の操
作により選択されて音声デジタルデータのみの蓄積が指
定されたのであれば、S1の判定結果はYESとなって
S2が実行され、音声デジタルデータのみの蓄積の指定
が可能であるか否かの判定が行われる。この判定は音声
/画像メモリ146に既に画像デジタルデータが蓄積さ
れているか否かにより行われる。画像デジタルデータが
蓄積されていれば、音声/画像メモリ146を音声デジ
タルデータのみの蓄積には使用できないため、S2の判
定結果はNOとなり、S3において液晶ディスプレイ1
00に音声デジタルデータのみの蓄積の指定が不可能で
ある旨が表示される。
【0036】また、音声/画像メモリ146に画像デジ
タルデータが蓄積されていなければS2の判定結果はY
ESとなり、S4が実行されて音声/画像メモリ146
に音声デジタルデータのみを蓄積することがEEPRO
M148に記憶される。
【0037】音声デジタルデータのみの蓄積が指定され
たのでなければS1の判定結果はNOとなり、S5が実
行されて画像デジタルデータのみの蓄積が指定されたか
否かの判定が行われる。画像デジタルデータのみの蓄積
の指定であればS5の判定結果はYESとなり、S6に
おいて指定が可能であるか否かの判定が行われる。この
判定は、音声/画像メモリ146に既に外部から送信さ
れた用件を表す音声デジタルデータが蓄積されているか
否かにより行われる。音声デジタルデータが蓄積されて
いれば、音声/画像メモリ146を画像デジタルデータ
のみの蓄積には使用できず、S6の判定結果はNOとな
り、S7において液晶ディスプレイ100に画像デジタ
ルデータのみの蓄積が不可能である旨が表示される。
【0038】また、音声/画像メモリ146に音声デジ
タルデータが蓄積されていなければS6の判定結果はY
ESとなり、S8において音声/画像メモリ146に画
像デジタルデータのみを蓄積することがEEPROM1
48に記憶される。
【0039】音声デジタルデータのみの蓄積あるいは画
像デジタルデータのみの蓄積が指定されたのでなければ
S9が実行され、音声デジタルデータと画像デジタルデ
ータとの両方の蓄積が指定されたか否かの判定が行われ
る。両方の蓄積が指定されたのであればS9の判定結果
はYESとなり、S10においてEEPROM148に
両方を蓄積することが記憶される。また、両方の蓄積の
指定でなければS9の判定結果はNOとなり、S11に
おいてキャンセル指示であるか否かの判定が行われる。
データ指定ルーチンの実行が開始されたが、指定が行わ
れなくても実行を終了するようにされているのであり、
キャンセル指示でなければルーチンの実行はS1に戻
り、キャンセル指示であればルーチンの実行が終了す
る。
【0040】このように本ファクシミリ装置において
は、使用者によるキー操作と、蓄積データ指定ルーチン
の実行とによって音声/画像メモリ146に蓄積される
デジタルデータの種類が指定されるのであり、デジタル
データの蓄積時には、EEPROM148に記憶された
指定内容が読み出され、その指定に従って蓄積が行われ
る。
【0041】ただし、音声デジタルデータを蓄積する必
要があるのは、本ファクシミリ装置が留守番電話モード
で使用される場合であり、留守番電話モード以外のモー
ドで使用される場合には、電話が掛かれば受信者が受話
器16を取って会話をするため、音声デジタルデータは
蓄積されず、音声/画像メモリ146は実質的に画像デ
ジタルデータのみの蓄積に使用されることとなり、蓄積
するデジタルデータの種類を指定する必要はない。した
がって、蓄積されるデジタルデータの種類の指定に従っ
てデジタルデータが蓄積されるのは、留守番電話モード
での使用時のみとされ、蓄積を指定されたデジタルデー
タの種類の表示も留守番電話モードのときのみに行われ
る。
【0042】そのため、図6に示す蓄積指定データ表示
ルーチンのS101において、まず、本ファクシミリ装
置の使用モードが留守番電話モードであるか否かの判定
が行われる。留守番電話モードでなければS101の判
定結果はNOとなり、ルーチンの実行は終了する。
【0043】留守番電話モードであればS101の判定
結果はYESとなり、S102において音声/画像メモ
リ146に蓄積するデジタルデータの種類が音声デジタ
ルデータのみに指定されているか否かの判定が行われ
る。この判定はEEPROM148から音声/画像メモ
リ146に蓄積するデジタルデータの種類の指定を読み
出すことにより行われ、音声デジタルデータのみであれ
ばS102の判定結果はYESとなってS103が実行
され、現在、音声デジタルデータのみの蓄積が表示され
ているか否かの判定が行われる。
【0044】この判定は、ボイスランプ130が点灯さ
れるとともに、ドキュメントランプ132が消灯されて
いるか否かにより行われ、表示されていればS103の
判定結果はYESとなってルーチンの実行は終了する。
また、表示されていなければS103の判定結果はNO
となり、S104において音声/画像メモリ146には
音声デジタルデータのみの蓄積の指定が表示される。ボ
イスランプ130が点灯され、ドキュメントランプ13
2が消灯されるのである。
【0045】音声デジタルデータのみの蓄積が指定され
ているのでなければS102の判定結果はNOとなり、
S105において画像デジタルデータのみの蓄積が指定
されているか否かの判定が行われる。画像デジタルデー
タのみの蓄積が指定されていればS105の判定結果は
YESとなり、S106において画像デジタルデータの
みの蓄積の指定が表示されているか否かの判定が行われ
る。
【0046】この判定は、ボイスランプ130が消灯さ
れ、ドキュメントランプ132が点灯されているか否か
により行われ、表示されていればS106の判定結果は
YESとなってルーチンの実行は終了する。また、表示
されていなければS106の判定結果はNOとなり、S
107が実行されてボイスランプ130が消灯されると
ともにドキュメントランプ132が点灯され、画像デジ
タルデータのみの蓄積が指定されていることが表示され
る。
【0047】音声デジタルデータと画像デジタルデータ
との両方の蓄積が指定されている場合にはS102,S
105の判定結果がいずれもNOとなり、S108にお
いて両デジタルデータの蓄積指定が表示されているか否
かの判定が行われる。ボイスランプ130およびドキュ
メントランプ132の両方が点灯されているか否かの判
定が行われるのであり、表示されていればS108の判
定結果はYESとなり、S110が実行される。
【0048】また、表示されていなければS108の判
定結果はNOとなり、S109が実行されてボイスラン
プ130およびドキュメントランプ132が点灯され、
音声/画像メモリ146に蓄積されるデジタルデータの
種類が音声デジタルデータと画像デジタルデータとの両
方に指定されていることが表示される。
【0049】このように、ボイスランプ130およびド
キュメントランプ132を使って蓄積を指定されている
デジタルデータの種類を表示すれば、使用者はボイスラ
ンプ130およびドキュメントランプ132を見れば、
現在、音声/画像メモリ146に蓄積させ得るデジタル
データの種類が容易にわかり、蓄積させたいデジタルデ
ータと異なるときには指定し直すことができる。
【0050】S109の実行後、S110が実行され、
現在、音声/画像メモリ146に蓄積されているデジタ
ルデータの種類の表示が行われる。この表示は、図7に
示す現在蓄積データ表示ルーチンに従って行われる。ま
ず、S201において音声/画像メモリ146にデジタ
ルデータが蓄積されているか否かの判定が行われ、蓄積
されていなければS201の判定結果はNOとなってS
206が実行され、蓄積件数が0であることが液晶ディ
スプレイ100に表示される。
【0051】また、デジタルデータが蓄積されていれば
S201の判定結果はYESとなってS202が実行さ
れ、蓄積されているデジタルデータが音声デジタルデー
タであるか否かの判定が行われる。デジタルデータが音
声/画像メモリ146に蓄積される際、音声デジタルデ
ータであるか画像デジタルデータであるかを表すために
付される属性データに基づいてS202の判定が行われ
るのであり、音声デジタルデータであればS202の判
定結果はYESとなり、S203が実行されてボイスラ
ンプ130が点滅させられて、現在、音声/画像メモリ
146に音声デジタルデータが蓄積されていることが表
示される。蓄積されるデジタルデータの種類の指定によ
りボイスランプ130が点滅させられるのである。
【0052】次いでS204が実行され、音声/画像メ
モリ146に画像デジタルデータが蓄積されているか否
かの判定が行われる。画像デジタルデータが蓄積されて
いればS204の判定結果はYESとなり、S205が
実行されてドキュメントランプ132が点滅させられ
る。そして、S206が実行され、蓄積されている音声
デジタルデータの件数および画像デジタルデータの件数
が図8に示すように液晶ディスプレイ100に表示され
る。蓄積されているデジタルデータの件数は属性データ
の数によりわかる。
【0053】音声/画像メモリ146に音声デジタルデ
ータは蓄積されているが画像デジタルデータが蓄積され
ていない場合にはS204の判定結果はNOとなり、S
206において液晶ディスプレイ100に音声/画像メ
モリ146に蓄積されている画像デジタルデータの件数
が0であること、および音声デジタルデータの蓄積件数
が表示されてルーチンの実行は終了する。
【0054】音声/画像メモリ146に音声デジタルデ
ータが蓄積されていない場合にはS202の判定結果は
NOとなる。この場合には音声/画像メモリ146には
画像デジタルデータのみが蓄積されているのであり、S
205が実行されてドキュメントランプ132が点滅さ
せられる。次いでS206が実行され、蓄積されている
音声デジタルデータの件数が0であること、および画像
デジタルデータの蓄積件数が表示されてルーチンの実行
は終了する。
【0055】このように音声/画像メモリ146に現在
蓄積されているデジタルデータの種類および件数が表示
されることにより、使用者は蓄積されているデジタルデ
ータが音声か画像かを迷うことなく知って出力すること
ができ、蓄積されているデジタルデータの出力操作を能
率良く行うことができる。また、蓄積件数が多ければ音
声/画像メモリ146の容量が残り少ないことを知るこ
とができ、不要なデジタルデータの消去等の対策を講ず
ることができる。
【0056】蓄積を指定されたデジタルデータの種類お
よび現在蓄積されているデジタルデータの種類に応じた
ボイスランプ130およびドキュメントランプ132の
点灯,点滅および消灯の組合わせを図9に示す。
【0057】本ファクシミリ装置においては、蓄積デー
タ指定ルーチンにおいて指定された種類のデジタルデー
タの蓄積が可能であるか否かが、音声/画像メモリ14
6に既に蓄積されているデジタルデータの種類と異なる
か否かによって判定されるようになっており、蓄積を指
定されたデジタルデータの種類と音声/画像メモリ14
6に蓄積されたデジタルデータの種類とが一致するよう
にされているため、図9に示す8種類の状態を、ボイス
ランプ130およびドキュメントランプ132の2個の
ランプを設け、蓄積指定と実際の蓄積とをランプの点灯
と点滅とによって区別することのみで表すことができ
る。例えば、指定前に音声/画像メモリ146に蓄積さ
れているデジタルデータの種類とは関係なく蓄積するデ
ジタルデータの種類を指定するようにすれば、ランプを
2個設けて点灯,点滅および消灯によって表示するのみ
では、指定前に蓄積されていたデジタルデータの種類と
指定されたデジタルデータの種類とが異なっていても、
2個のランプがいずれも点灯,点滅させられることとな
り、2種類のデジタルデータの蓄積指定が表示されるこ
ととなって、実際の蓄積指定と矛盾するのである。しか
し、本ファクシミリ装置においては指定と表示とが矛盾
することはなく、使用者はボイスランプ130およびド
キュメントランプ132の2個のランプを見れば、蓄積
を指定されたデジタルデータの種類および指定された種
類のデジタルデータの蓄積の有無を間違いなく知ること
ができる。
【0058】次に、図10に示す蓄積データ消去ルーチ
ンに従って音声/画像メモリ146に蓄積されたデジタ
ルデータの消去について説明する。なお、蓄積データ消
去ルーチンは、電源の投入と同時にROMに格納された
他のプログラムと共に繰り返し実行されている。
【0059】本ファクシミリ装置において、消去するデ
ジタルデータの種類は使用者により指定される。消去時
にはまず、使用者はイレーズキー116を押し、それに
より液晶ディスプレイ100に消去するデジタルデータ
の種類を表すメニューが表示される。本ファクシミリ装
置は、音声デジタルデータを消去する第一消去モード
と、画像デジタルデータを消去する第二消去モードと、
音声デジタルデータおよび画像デジタルデータを消去す
る第三消去モードとの3つの消去モードで作動可能であ
り、液晶ディスプレイ100には、音声デジタルデータ
の消去,画像デジタルデータの消去ならびに音声デジタ
ルデータおよび画像デジタルデータの消去をそれぞれ表
す3つの消去メニューが表示される。ただし、ここにお
いて音声デジタルデータとは、外部から伝送された用件
メッセージを表す用件音声デジタルデータである。
【0060】イレーズキー116が操作されればレコー
ドキー114およびプレイキー118はそれぞれカーソ
ルキーとして機能するため、レコードキー114あるい
はプレイキー118を操作し、カーソルを移動させて消
去メニューのうちの一つを選択する。所望の消去メニュ
ー上にカーソルを移動させた状態で「1」のテンキー1
08を押せば、カーソルが移動させられている消去メニ
ューのデジタルデータの消去が指定されたことになる。
また、「2」のテンキー108あるいはストップキー1
10を押せば消去の実行がキャンセルされる。
【0061】蓄積データ消去ルーチンにおいては、ま
ず、S301において入力された指令が音声/画像メモ
リ146に蓄積されたデジタルデータの消去を指令する
消去指令であるか否かの判定が行われる。イレーズキー
116が操作されたか否かの判定が行われるのであり、
イレーズキー116が操作されていなければS301の
判定結果はNOとなってルーチンの実行は終了する。
【0062】消去指令であればS301の判定結果はY
ESとなってS302が実行され、カーソルキーとして
機能するレコードキー114,プレイキー118および
「1」のテンキー108によって消去を指定されたデジ
タルデータが用件音声デジタルデータのみであるか否か
の判定が行われる。用件音声デジタルデータのみの消去
の指定であればS302の判定結果はYESとなってS
303が実行され、音声/画像メモリ146に蓄積され
た用件音声デジタルデータが消去される。音声/画像メ
モリ146に蓄積されたデジタルデータの中から属性デ
ータに基づいて用件音声デジタルデータが選択されて消
去されるのである。
【0063】消去を指定されたデジタルデータが用件音
声デジタルデータのみでなければS302の判定結果は
NOとなり、S304において消去を指定されたデジタ
ルデータが画像デジタルデータのみであるか否かの判定
が行われる。画像デジタルデータのみの消去が指定され
たのであればS304の判定結果がYESとなってS3
05が実行され、音声/画像メモリ146に蓄積された
画像デジタルデータが消去される。音声/画像メモリ1
46に蓄積されたデジタルデータの中から属性データに
基づいて画像デジタルデータが選択されて消去されるの
である。
【0064】画像デジタルデータのみの消去が指定され
たのでなければS304の判定結果はNOとなり、S3
06において消去を指定されたデジタルデータが音声デ
ジタルデータおよび画像デジタルデータの両方であるか
否かの判定が行われる。音声デジタルデータおよび画像
デジタルデータの両方の消去が指定されたのであればS
306の判定結果はYESとなり、S307が実行され
て音声/画像メモリ146に蓄積された用件音声デジタ
ルデータおよび画像デジタルデータが消去される。
【0065】指令が消去するデジタルデータの種類の指
定でなければS306の判定結果がNOとなってS30
8が実行され、「2」のテンキー108あるいはストッ
プキー110が押されることによって消去のキャンセル
が指令されたか否かの判定が行われる。キャンセル指令
であればS308の判定結果はYESとなってルーチン
の実行は終了し、キャンセル指令でなければS308の
判定結果はNOとなり、ルーチンの実行はS302に戻
る。
【0066】このように本実施例のファクシミリ装置に
よれば、音声/画像メモリ146に蓄積されたデジタル
データの種類が音声,画像のいずれであっても指定して
消去することができ、しかも音声デジタルデータと画像
デジタルデータとの両方を消去する場合には1回の操作
で同時に消去することができ、容易にかつ迅速に消去を
行うことができる。
【0067】また、音声/画像メモリ146に蓄積する
デジタルデータの種類を指定することができるととも
に、蓄積を指定されたデジタルデータの種類や現在蓄積
されているデジタルデータの種類が表示されるため、例
えば、留守番電話モードにおいて画像デジタルデータの
蓄積を指定することにより、音声/画像メモリ146を
画像デジタルデータのみの蓄積に使用し、大量の画像デ
ジタルデータを受信することが可能であり、あるいは逆
に大量の音声デジタルデータの受信が可能である。さら
に、留守番電話機付ファクシミリ装置を留守番電話機に
接続して使用する場合に音声/画像メモリ146を画像
デジタルデータの蓄積専用に使用することができるな
ど、種々の効果を得ることができる。
【0068】また、本実施例において、音声/画像メモ
リ146に指定された種類とは異なる種類のデジタルデ
ータが既に蓄積されている場合には、指定が不可能とさ
れ、音声/画像メモリ146には前記3つの蓄積モード
のいずれかでデジタルデータが蓄積されるようになって
おり、画像デジタルデータの記録や音声デジタルデータ
の再生等の制御を容易に行うことができる。
【0069】さらに、本ファクシミリ装置においては、
音声/画像メモリ146に蓄積するデジタルデータの種
類を指定することができるとともに、蓄積を指定された
デジタルデータの種類および現に音声/画像メモリ14
6に蓄積されているデジタルデータの種類が表示される
ようになっており、また、音声/画像メモリ146に蓄
積されたデジタルデータの種類を指定して消去し得るよ
うにされているため、両機能を合わせて実行することが
可能であり、それにより種々の効果を得ることができ
る。
【0070】例えば、使用者が音声/画像メモリ146
に蓄積するデジタルデータの種類を音声デジタルデータ
のみに指定することを希望しても、音声/画像メモリ1
46に既に画像デジタルデータが蓄積されていれば指定
することができないのであるが、この場合に画像デジタ
ルデータのみを消去することにより音声デジタルデータ
のみの蓄積が可能となる。また、音声/画像メモリ14
6を画像デジタルデータのみの蓄積に使用する場合に既
に音声デジタルデータが蓄積されている場合も同様であ
る。
【0071】さらに、留守番電話モードにおいては、音
声/画像メモリ146に現に蓄積されているデジタルデ
ータの種類がボイスランプ130およびドキュメントラ
ンプ132の点滅や液晶ディスプレイ100への表示に
よって示されるため、デジタルデータを消去する場合、
いずれの種類のデジタルデータが蓄積されているかに従
って迷うことなく所望の種類のデジタルデータを消去す
ることができる。
【0072】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、音声/画像メモリ146の音声デジタルデ
ータを蓄積する部分が音声デジタルデータ蓄積手段1を
構成し、音声/画像メモリ146の画像デジタルデータ
を蓄積する部分が画像デジタルデータ蓄積手段2を構成
し、システム制御部142のROMのS301〜S30
7を記憶する部分およびCPUのそれらステップを実行
する部分がデジタルデータ消去手段3を構成し、液晶デ
ィスプレイ100,イレーズキー116,テンキー10
8が消去モード指定手段4を構成しているのである。
【0073】なお、上記実施例において消去するデジタ
ルデータの種類は、イレーズキー116等、複数のキー
の操作によって指定されるようになっていたが、前述の
3つの消去メニューの実行をそれぞれ指示するキーを設
け、そのキーの操作のみによって消去を指示する等、種
々の態様で指定することができる。また、カーソルキー
としてレコードキー114,プレイキー118が兼用さ
れていたが、専用のカーソルキーを設けてもよい。
【0074】また、上記実施例においては消去の対象が
指定され、音声デジタルデータおよび画像デジタルデー
タがそれぞれ複数個蓄積されていても全部が消去される
ようになっていたが、複数個の音声デジタルデータや画
像デジタルデータを個々に指定可能とし、個々に消去す
ることもできる。
【0075】例えば、画像デジタルデータが複数個蓄積
されている場合、各画像デジタルデータの最初の部分や
日時や送信相手等を液晶ディスプレイ100に表示し、
それを見て使用者が不要な画像デジタルデータをキー操
作等により指定して消去することができる。また、消去
する画像デジタルデータは液晶ディスプレイ100への
表示に基づいて指定するのに限らず、例えば、古い画像
デジタルデータから順に所定個数ずつ指定して消去した
り、あるいは月や期間を指定し、その月や期間中に蓄積
された画像デジタルデータを消去するようにしてもよ
い。音声デジタルデータが複数個蓄積されている場合
も、画像デジタルデータの場合と同様に指定して消去す
ることができ、また、各音声デジタルデータの最初の部
分を音声に再生して使用者に聞かせ、それに応じて使用
者が不要な音声デジタルデータを指定して消去すること
もできる。
【0076】さらに、音声デジタルデータおよび画像デ
ジタルデータ共に蓄積された順にシリアル番号を付し、
そのシリアル番号を指定して消去することもできる。ま
た、消去を指定する際、シリアル番号,日付,送信相
手,受信時間等を記録紙に記録して出力し、それを用い
て消去指定を行ってもよい。
【0077】さらに、上記実施例においては、画像デジ
タルデータの消去の指定により、使用者が送信すべく画
像メモリ148に蓄積させた画像デジタルデータも、相
手方のファクシミリ装置から送られて来て蓄積されてい
る画像デジタルデータも消去されるようになっていた
が、少なくとも一方を選択して消去するようにしてもよ
い。
【0078】また、上記実施例においては、音声/画像
メモリ146に蓄積されているデジタルデータの種類が
ボイスランプ130およびドキュメントランプ132の
点滅と液晶ディスプレイ110の表示との両方によって
表示されるようになっており、これらがROMのS20
1〜S206を記憶する部分およびCPUのそれらステ
ップを実行する部分と共に、音声/画像メモリ146に
現に蓄積されているデジタルデータの種類を表示する現
在蓄積データ表示手段を構成していたが、ボイスランプ
130およびドキュメントランプ132と液晶ディスプ
レイ100とのいずれか一方のみによって表示してもよ
い。
【0079】さらに、上記実施例においては、蓄積を指
定されたデジタルデータの種類の表示と現在蓄積されて
いるデジタルデータの種類とがいずれもボイスランプ1
30およびドキュメントランプ132によって表示され
るようになっており、ボイスランプ130およびドキュ
メントランプ132がROMのS101〜S109を記
憶する部分およびCPUのそれらステップを実行する部
分と共に、音声/画像メモリ146に蓄積されるデジタ
ルデータの種類を表示する蓄積指定データ表示手段を構
成していたが、それぞれ異なるランプによって表示して
もよい。
【0080】また、上記実施例においては、留守番電話
モードのときに、蓄積されるデジタルデータの種類の指
定に従ってデジタルデータが音声/画像メモリ146に
蓄積されるようになっていたが、留守番電話モードのと
き以外にも種類の指定に従ってデジタルデータが蓄積さ
れるようにしてもよく、また、その場合には蓄積を指定
されたデジタルデータの種類および現に蓄積されている
デジタルデータの種類を表示するようにしてもよい。
【0081】さらにまた、上記実施例において、使用者
によるキー操作と、そのキー操作に基づくプログラムの
処理とによって蓄積されるデジタルデータの種類が指定
されるようになっており、テンキー108,ファンクシ
ョンキー120,セットキー122,ROMのS1〜S
10を記憶する部分およびCPUのそれらステップを実
行する部分が音声/画像メモリ146に蓄積されるデジ
タルデータの蓄積モードを指定する蓄積モード指定手段
を構成していたが、使用者によるキー操作を要さずに指
定されるようにしてもよい。例えば、別の電話機によっ
て外部から送られる指示により指定される場合や、音声
/画像メモリの残り容量に基づいて蓄積されるデジタル
データの種類を制限するなど、キー操作によらずにデジ
タルデータの種類を指定することが可能であり、この場
合にはプログラムの蓄積されるデジタルデータの種類を
指定する部分が蓄積モード指定手段を構成することとな
る。
【0082】さらに、指定された種類のデジタルデータ
が蓄積可能であるか否かは、上記実施例におけるように
指定された種類のデジタルデータとは異なる種類のデジ
タルデータが蓄積されているか否かによって判定するの
に限らず、例えば、自己診断装置によって音声/画像メ
モリの蓄積機能に異常があるか否かを判定するように
し、異常があると判定された場合に蓄積不能とする等、
別の基準に基づいて判定してもよい。
【0083】また、上記実施例においては、音声/画像
メモリ146に蓄積するデジタルデータの種類を指定し
たとき、指定した種類とは異なる種類のデジタルデータ
が既に音声/画像メモリ146に蓄積されている場合に
は指定不可能とされていたが、デジタルデータの種類の
指定以前に蓄積されているデジタルデータの種類とは関
係なく、蓄積するデジタルデータの種類を指定し得るよ
うにしてもよい。
【0084】この場合、蓄積を指定されたデジタルデー
タの種類および音声/画像メモリ146に現に蓄積され
ているデジタルデータの種類をランプによって表示する
のであれば、例えば、デジタルデータの種類毎にランプ
を2個ずつ設け、一方のランプを指定の有無および指定
による蓄積の有無の表示に使用し、他方のランプを指定
前の蓄積の有無の表示に使用することにより、使用者は
ランプを見ることによって指定されたデジタルデータの
種類および蓄積されているデジタルデータの種類を間違
いなく知ることができる。
【0085】また、音声デジタルデータと画像デジタル
データとについてそれぞれ1個ずつランプを設けるとと
もに、キー操作による切換えによって、1個のランプに
指定されたデジタルデータの種類と現在蓄積されている
デジタルデータの種類とを表示させるようにしてもよ
い。
【0086】さらに、上記実施例の現在蓄積データ表示
ルーチンのS201において、音声/画像メモリ146
にデジタルデータが蓄積されていない場合には、音声デ
ジタルデータおよび画像デジタルデータの蓄積件数がい
ずれも0であることが液晶ディスプレイ100に表示さ
れるようになっていたが、これは不可欠ではなく、この
場合には液晶ディスプレイ100に表示が行われないよ
うにしてもよい。
【0087】また、上記実施例においては音声/画像メ
モリ146に現在蓄積されているデジタルデータの種類
および件数が表示されるようになっていたが、蓄積され
ているデジタルデータの頭の部分,送信相手,受信日時
あるいは受信番号等、デジタルデータの内容を特定でき
るデータを液晶ディスプレイ100に表示したり、ある
いは記録紙に記録して出力したり、音声デジタルデータ
の場合には音声で表示してもよい。
【0088】さらに、音声/画像メモリ146に現在蓄
積されているデジタルデータの種類および件数を液晶デ
ィスプレイ100に表示するのに代えて、あるいはそれ
と共に、現在蓄積されているデジタルデータのうち、ま
だ一度も再生あるいは出力されていないデジタルデータ
の種類および件数が表示されるようにしてもよい。この
場合、現在蓄積されているデジタルデータの単に種類や
件数が表示されるようにしてもよく、現在蓄積されてい
るデジタルデータの種類や件数の表示と同様に内容を特
定し得る状態で表示してもよい。
【0089】このように現在蓄積されているデジタルデ
ータをその内容を特定し得るデータによって液晶ディス
プレイ100に表示する場合、全部のデジタルデータに
ついて液晶ディスプレイ100に同時に表示できないと
きには、画面をスクロールさせて表示させればよい。
【0090】また、上記実施例においては、音声/画像
メモリ146への蓄積を指定されたデジタルデータの種
類の表示と、現に蓄積されているデジタルデータの種類
の表示との両方が行われるようになっていたが、いずれ
か一方のみが表示されるようにしてもよい。
【0091】さらに、上記実施例においてデジタルデー
タ蓄積手段1,2はシステム制御部142のRAMとさ
れていたが、RAM以外にも、例えば磁気ディスクのよ
うに、ファクシミリ装置に着脱可能な記憶媒体をデジタ
ルデータ蓄積手段1,2としてもよい。
【0092】また、本発明は、以上詳記した種々の態様
を組み合わせて実施することが可能である。
【0093】さらに、本発明は、音声データおよび画像
データを電話回線により受信するファクシミリ装置に限
らず、ファクシミリ通信網等を利用してデータをデジタ
ルで送受信するファクシミリ装置や、送信機能は有さ
ず、音声データおよび画像データの受信・再生機能のみ
を有する装置等、音声データと画像データとの両方を処
理する機能を有する装置のデータ蓄積装置に適用するこ
とができる。
【0094】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【0095】
【発明の効果】このように、本発明の請求項1に記載の
ファクシミリ装置によれば、デジタルデータ蓄積手段に
蓄積されている複数のデジタルデータから、受信画像デ
ジタルデータ、または、送信画像デジタルデータを指定
して、消去することができる。したがって、デジタルデ
ータ蓄積手段の残量が少なくなってきた際に、不要なデ
ジタルデータのみを指定して消去することで、新たなデ
ジタルデータを蓄積するための領域を確保することがで
きる。
【0096】また、本発明の請求項2に記載のファクシ
ミリ装置によれば、請求項1に記載のファクシミリ装置
の効果に加え、更に、画像デジタルデータと同一の蓄積
領域に、音声デジタルデータをも蓄積可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるデータ蓄積装置を備え
たファクシミリ装置の外観を示す斜視図である。
【図2】上記ファクシミリ装置を示す側面断面図であ
る。
【図3】上記ファクシミリ装置の操作盤を示す平面図で
ある。
【図4】上記ファクシミリ装置の制御装置を示すブロッ
ク図である。
【図5】上記制御装置のシステム制御部のROMに記憶
された蓄積データ指定ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図6】上記ROMに記憶された蓄積指定データ表示ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図7】上記ROMに記憶された現在蓄積データ表示ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図8】上記ファクシミリ装置の液晶ディスプレイによ
る音声デジタルデータおよび画像デジタルデータの蓄積
件数の表示を示す図である。
【図9】上記ファクシミリ装置において蓄積を指定され
たデジタルデータの種類および現在蓄積されているデジ
タルデータの種類のランプによる表示の組合わせを示す
図である。
【図10】上記ROMに記憶された蓄積データ消去ルー
チンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 液晶ディスプレイ 108 テンキー 116 イレーズキー 146 音声/画像メモリ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−179652(JP,A) 特開 昭62−42653(JP,A) 特開 平5−83439(JP,A) 特開 平3−112246(JP,A) 特開 平2−29160(JP,A) 特開 平1−286671(JP,A) 実開 平4−72751(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/21 H04M 1/64 - 1/658

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手方のファクシミリ装置から送信され
    てきた画像を表す受信画像デジタルデータ、及び、原稿
    を読み取って相手方のファクシミリ装置へ送信する画像
    を表す送信画像デジタルデータを蓄積するデジタルデー
    タ蓄積手段と、 前記受信画像デジタルデータ、または、送信画像デジタ
    ルデータの一方を指定する指定手段と、 その指定手段による指定に基づき、前記受信画像デジタ
    ルデータ、または、送信画像デジタルデータを前記デジ
    タルデータ蓄積手段から選択的に消去する消去手段と、 を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記デジタルデータ蓄積手段は、更に、
    音声を表す音声デジタルデータを蓄積可能であり、前記
    画像デジタルデータと音声デジタルデータとで同一の蓄
    積領域を共用することを特徴とする請求項1に記載のフ
    ァクシミリ装置。
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