JP3760207B2 - 通信装置および記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置に代表される通信装置、およびその通信装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された記憶媒体であって、装置の操作性を向上させることができる通信装置および記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記通信装置としては、たとえば、図10に示す操作パネルを備えたものが知られている。
操作パネル90には、ファンクション切替ボタン91と、受話音量を設定するための1組のボタンからなる受話音量設定ボタン92と、呼出音量を設定するための1組のボタンからなる呼出音量設定ボタン93と、ハンドセット通話時のスピーカ音量を設定するための1組のボタンからなるスピーカ音量設定ボタン94と、設定内容を表示する液晶ディスプレイ95とが設けられている。
そして、ファクシミリ装置の使用者は、ファンクション切替ボタン91を押して設定したいファンクションを選択し、液晶ディスプレイ95に表示されるカーソルを見て設定状態を確認しながら所定の設定ボタンを操作して設定を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のファクシミリ装置は、図10に示すように、送信濃度を設定するためのボタンが設けられていないため、送信濃度を設定する場合は、ファンクション切替ボタン91を何回か押して、液晶ディスプレイ95の画面を送信濃度を設定するための画面に切替え、受話音量設定ボタン92、呼出音量設定ボタン93およびスピーカ音量設定ボタン94のうちのいずれかの設定ボタンを操作して濃度の設定を行っている。
つまり、送信濃度を設定するために多くのボタン操作を必要とするため、操作性が悪いという問題がある。しかも、送信濃度を設定するためのボタンが操作パネル上に設けられていないため、送信濃度を設定できることに気付かない場合がある。
また、受話音量設定ボタン92、呼出音量設定ボタン93およびスピーカ音量設定ボタン94がそれぞれ独立しており、多くのボタンを必要とするため、製造コストが高くなるという問題もある。
【0004】
そこで、本発明は、装置の機能の設定を行う場合の操作性を向上させるとともに、製造コストを低減できる通信装置および記憶媒体を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、被記録媒体に記録された画像情報を読取る読取手段と、この読取手段によって読取られた画像情報を送信する送信手段と、が備えられた通信装置において、前記読取手段によって前記画像情報を読取る際の読取濃度の設定、および装置の有する他の機能の設定を兼用して行う設定手段と、 前記送信手段が前記画像情報を送信するための通信回線を閉結する通信回線閉結手段とが備えられており、前記設定手段には、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているか否かを判定する回線判定手段と、この回線判定手段による判定結果が、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているという判定結果である場合は、前記他の機能を設定する状態に移行する第1の移行手段と、が備えられたという技術的手段を採用する。
【0006】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の通信装置において、前記読取濃度の設定内容の表示、および前記他の機能の設定内容の表示を兼用して行う表示手段が備えられたという技術的手段を採用する。
【0007】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の通信装置において、前記設定手段は、前記読取濃度の設定内容の表示、および前記他の機能の設定内容の表示を兼用して行い、かつ、その表示部分が、前記読取濃度の設定および前記他の機能の設定内容の変更を兼用して行うように構成されたという技術的手段を採用する。
【0008】
【0009】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の通信装置において、前記通信回線を介して所定の相手から発呼があった場合に呼出音を再生する呼出音再生手段と、前記所定の相手と通話を行う受話器と、前記受話器がオンフックされており、かつ、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されている状態で前記所定の相手と通話を行う場合に、前記所定の相手の音声を再生する音声再生手段とが備えられており、前記設定手段により設定される他の機能は、前記呼出音再生手段によって再生される呼出音の音量を調節する呼出音量調節機能、前記受話器の受話音量を調節する受話音量調節機能および前記スピーカにより出力される音声の音量を調節するスピーカ音量調節機能のうちの少なくとも1つの機能であるという技術的手段を採用する。
【0010】
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の通信装置において、前記設定手段には、前記回線判定手段による判定結果が、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されていないという判定結果である場合に、前記被記録媒体が前記読取手段によって読取可能な位置にあるか否かを検出する被記録媒体検出手段と、この被記録媒体検出手段によって前記被記録媒体が検出された場合は、前記読取濃度を設定可能な状態に移行する第2の移行手段と、前記被記録媒体検出手段によって前記被記録媒体が検出されなかった場合は、前記呼出音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する第3の移行手段と、が備えられたという技術的手段を採用する。
【0011】
請求項6に記載の発明では、請求項4または請求項5に記載の通信装置において、前記設定手段には、前記回線判定手段による判定結果が、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているという判定結果である場合に、前記受話器をオンフックした状態になっているか否かを判定するオンフック判定手段と、このオンフック判定手段による判定結果が、前記受話器をオンフックした状態になっているという判定結果である場合は、前記スピーカ音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する第4の移行手段と、前記オンフック判定手段による判定結果が、前記受話器をオンフックした状態になっていないという判定結果である場合は、前記受話音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する第5の移行手段と、が備えられたという技術的手段を採用する。
【0012】
請求項7に記載の発明では、被記録媒体に記録された画像情報を読取る読取手段と、この読取手段によって読取られた画像情報を通信回線を介して送信する送信手段と、前記通信回線を閉結する通信回線閉結手段と、が備えられた通信装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された記憶媒体において、前記読取手段によって前記画像情報を読取る際の読取濃度の設定、および装置の有する他の機能の設定を兼用して行うように制御し、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているか否かを判定し、その判定結果が、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているという判定結果である場合は、前記他の機能を設定する状態に移行するための制御プログラムを含むコンピュータプログラムが格納されたという技術的手段を採用する。
【0013】
【作用】
請求項1ないし請求項6に記載の発明では、上記設定手段は、被記録媒体に記録された画像情報を読取る読取手段によって画像情報を読取る際の読取濃度の設定、および装置の有する他の機能の設定を兼用して行う。
つまり、画像情報を送信する場合に行う読取濃度(送信濃度)の設定と、他の機能の設定を兼用して行うことができる。
したがって、読取濃度(送信濃度)の設定と、他の機能の設定とが兼用になった分、読取濃度の設定のための操作と上記他の機能の設定のための操作を特に区別して覚える必要がなくなるため、操作性を向上させることができる。しかも、兼用になっている分、ボタン類を減少させることができるため、製造コストを低減することができる。
さらに、上記設定手段備えられた回線判定手段は、上記送信手段が画像情報を送信するための通信回線を閉結する通信回線閉結手段によって通信回線が閉結されているか否かを判定し、第1の移行手段は、上記回線判定手段による判定結果が、通信回線閉結手段によって通信回線が閉結されているという判定結果である場合は、他の機能を設定する状態に移行する。
つまり、通信回線が閉結する場合としては、画像情報の通信を行っている場合と、通話を行っている場合とがあるが、読取濃度は、画像情報の読取を行う前、つまり、送信を行う前に設定する必要があることから、通信回線が閉結された後に読取濃度の設定を行う状態にあっても意味がない。
そこで、通信回線が閉結している場合は、すでに通信を開始している場合であることから、読取濃度以外の他の機能、たとえば、受話音量の設定を行う状態に移行することにより、通話者の便宜を図ることができる。
【0014】
特に、請求項2に記載の発明では、上記表示手段は、読取濃度の設定内容の表示、および上記他の機能の設定内容の表示を兼用して行う。
したがって、読取濃度(送信濃度)の設定と、他の機能の設定とが兼用になった分、読取濃度の設定のための表示から上記他の機能の設定のための表示に切替える手間を省くことができる。しかも、兼用になっている分、ボタン類を減少させることができるため、製造コストを低減することができる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明では、上記設定手段は、読取濃度の設定内容の表示、および上記他の機能の設定内容の表示を兼用して行い、かつ、その表示部分が、読取濃度の設定および他の機能の設定内容の変更を兼用して行うように構成されている。
つまり、上記各設定内容を表示する部分そのものが、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、液晶表示画面上のタッチスイッチになっているため、同じ表示部分を用いて読取濃度の設定および他の機能の設定を行うことができる。
したがって、装置の機能の設定を行う場合の操作性をより一層向上させることができる。しかも、兼用になっている分、ボタン類を減少させることができるため、製造コストを低減することができる。
【0016】
【0017】
特に、請求項4に記載の発明では、上記設定手段により設定される他の機能は、呼出音を再生する呼出音再生手段によって再生される呼出音の音量を調節する呼出音量調節機能、受話器の受話音量を調節する受話音量調節機能、および受話器がオンフックされており、かつ、通信回線閉結手段によって通信回線が閉結されている状態で所定の相手と通話を行う場合、つまり、受話器をオンフックした状態で所定の相手と通話を行う場合に、その所定の相手の音声を再生する音声再生手段により再生される音声の音量を調節するスピーカ音量調節機能のうちの少なくとも1つの機能である。
【0018】
つまり、呼出音量調節機能、受話音量調節機能およびスピーカ音量調節機能のうちの少なくとも1つの機能が、読取濃度を設定する機能と兼用しているため、読取濃度を設定する場合の操作および表示を用いて上記他の機能を設定することができるため、各機能を設定する場合の手間を大きく省くことができる。
また、上記各機能のうち、特に受話音量調節機能およびスピーカ音量調節機能は、通話の際に設定できると便利な機能であるため、通信回線が閉結している場合、つまり通話をしている場合に、読取濃度を設定する機能から上記両機能の設定を行うことができる状態に自動的に移行させることにより、通話者が上記両機能を設定する状態を選択する手間を省くことができる。
【0019】
また、請求項5に記載の発明では、上記設定手段に備えられた被記録媒体検出手段は、上記回線判定手段による判定結果が、上記通信回線閉結手段によって通信回線が閉結されていないという判定結果である場合に、被記録媒体が読取手段によって読取可能な位置にあるか否かを検出し、上記第2の移行手段は、上記被記録媒体検出手段によって被記録媒体が検出された場合は、読取濃度を設定可能な状態に移行し、上記第3の移行手段は、上記被記録媒体検出手段によって被記録媒体が検出されなかった場合は、上記呼出音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する。
【0020】
つまり、被記録媒体が読取手段によって読取可能な位置にある場合、つまり、被記録媒体に記録された画像情報の送信を行おうとしている場合に、上記第2の移行手段によって、読取濃度を設定可能な状態に自動的に移行できるため、画像情報の送信を行おうとしている者は、機能の設定を切替える操作を行う手間なく、即座に読取濃度の設定を行うことができるため非常に便利である。
また、被記録媒体が読取手段によって読取可能な位置にない場合、つまり、通信を行っておらず、相手から通信のあるのを待機している状態にある場合は、上記第3の移行手段によって、呼出音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行できるため、機能の設定を替える操作を行う手間なく、即座に呼出音量の設定を行うことができるため非常に便利となる。
【0021】
さらに、請求項6に記載の発明では、上前記設定手段に備えられたオンフック判定手段は、上記回線判定手段による判定結果が、上記通信回線閉結手段によって通信回線が閉結されているという判定結果である場合に、受話器をオンフックした状態になっているか否かを判定し、上記第4の移行手段は、上記オンフック判定手段による判定結果が、受話器をオンフックした状態になっているという判定結果である場合は、スピーカ音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行し、上記第5の移行手段は、上記オンフック判定手段による判定結果が、受話器をオンフックした状態になっていないという判定結果である場合は、上記受話音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する。
【0022】
つまり、通信回線が閉結しており、かつ、受話器がオンフックした状態は、受話器をオンフックした状態の通話、いわゆるハンズフリーの状態での通話を行っている場合であることから、そのような状態にある場合は、上記第4の移行手段によって、スピーカ音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行することができるため、通話者は、機能の設定を替える操作を行う手間なく、即座にスピーカの音量の設定を行うことができるため非常に便利である。
また、逆に、通信回線が閉結しており、かつ、受話器がオンフックしていない状態は、受話器を用いた通話状態であることから、そのような状態にある場合は、上記第5の移行手段によって、受話音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行することができるため、通話者は、機能の設定を替える操作を行う手間なく、即座に受話音量の設定を行うことができるため非常に便利となる。
【0023】
そして、請求項7に記載の発明のように、被記録媒体に記録された画像情報を読取る読取手段によって前記画像情報を読取る際の読取濃度の設定、および装置の有する他の機能の設定を兼用して行うように制御し、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているか否かを判定し、その判定結果が、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているという判定結果である場合は、前記他の機能を設定する状態に移行するための制御プログラムを含むコンピュータプログラムが格納された記憶媒体を用いることにより、上記請求項1に記載の通信装置を実現できる。
つまり、上記通信装置は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、通信装置に内蔵されたCPU、あるいは、通信装置に接続されたコンピュータによって制御されることから、上記記憶媒体としてのROMを設け、もしくは、上記記憶媒体に格納されているコンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることによって、請求項1に記載の発明を実施できるからである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の通信装置の一実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明実施形態の通信装置の外観を示す斜視図である。
なお、以下の実施形態では、通信装置として、ファクシミリ、電話機、イメージスキャナおよびプリンタなどの多機能を備えたマルチファンクションタイプの通信装置を代表に説明する。
【0025】
通信装置1には、箱形状のハウジング2が備えられており、このハウジング2の上面前部には操作パネル3が設けられている。操作パネル3には、相手の電話番号、FAX番号、コピー枚数などを入力するための「0」〜「9」のテンキー3a、画像情報の送信開始やコピーを指示するためのスタートボタン3b、画像情報の送信中止やコピー中止を指示するためのストップボタン3c、短縮電話番号や短縮FAX番号を呼出すための短縮ダイヤルボタン3dなどが設けられている。
【0026】
操作パネル3の後部には、イメージスキャナ(図2に符号37で示す)による原稿の読取濃度、つまり原稿の送信濃度の設定、相手の電話番号やFAX番号の表示、送信状態、受信状態およびコピー状態などの動作状態の表示などを行う、本発明の表示手段たる液晶表示部(LCDディスプレイ)7が設けられており、この液晶表示部7の後部には、送信原稿やコピー原稿をセットする原稿セット部5が設けられている。この原稿セット部5にセットされた原稿は、ハウジング2の内部に設けられた紙送り機構(図示省略)によってハウジング2の内部へ搬送され、この搬送された原稿の記録部分は、イメージスキャナによって読み取られる。この読取られた原稿は、操作パネル3の下方に設けられた原稿排出口6を介してトレイ6a上に積層可能に排出される。
【0027】
原稿セット部5の後部には、受信した画像情報や印刷データを記録するための記録用紙をセットする記録用紙セット部7が設けられている。この記録用紙セット部7には、複数枚の記録用紙を積層して収納可能な記録用紙カセット(図示省略)が着脱自在に取り付けられる。この記録用紙カセットに収納された記録用紙は、上記紙送り機構によってハウジング2の内部へ搬送され、この搬送された記録用紙は、プリンタ(図2に符号49で示す)によって記録が行われる。この記録された記録用紙は、トレイ6aの下方に設けられた記録用紙排出部8から排出される。
また、ハウジング2の右側面下部には、この通信装置1の電源をON、OFFするための電源スイッチ9が設けられており、ハウジング2の前面右下部には、映像信号を入力するための映像入力端子10が設けられている。
さらに、ハウジング2の左側面には、送信先と通話などを行うための受話器(図2に符号11で示す)が設けられており、ハウジング2の背面には、電話回線(図2に符号61で示す)が接続されている。
【0028】
次に、通信装置1の主な電気的構成について、それを示す図2を参照して説明する。
通信装置1には、通信ユニットTUおよびプリンタユニットPUが備えられており、両ユニットは、インターフェース42によって相互接続されている。
通信ユニットTUには、相手ファクシミリ装置63および相手電話機64と電話交換機62を介して行う通信の制御、送信濃度の設定などの各種機能の制御、受話器11の受話音量の制御、スピーカ23から出力される呼出音や通話音声の音量の制御、PC(Personal Computer)81とPC用インターフェース39を介して行う各種データの入出力制御などを実行するCPU30が備えられている。
【0029】
CPU30は、通信制御回路41に接続されており、通信制御回路41には、CPU30が上記各種制御を行うための制御プログラム31aが記憶されたROM31と、このROM31から読出された制御プログラム、イメージスキャナ37によって読取られた画像情報などを一時的に記憶するRAM32と、相手ファクシミリ装置63のFAX番号および相手電話機64の電話番号などを書換可能に記憶するEEPROM33と、NCU(Network Control Unit)34と、通信モデム60とが接続されている。
また、通信制御回路41には、イメージスキャナ37によって読取られた画像情報を圧縮されたデータに変換するために符号化する符号器35と、受信された画像情報の符号化されたデータを復号化する復号器36と、操作パネル3と、スピーカ23と、液晶表示部7と、原稿がセットされたことを検出する本発明の被記録媒体検出手段たる原稿センサ40とが接続されている。
【0030】
プリンタユニットPUには、プリンタ49を制御するプリンタ制御回路43が備えられており、このプリンタ制御回路43には、プリンタ49を制御するプログラムを実行するCPU44が接続されている。また、プリンタ制御回路43には、CPU44により実行されるプログラムなどが記憶されたROM45と、CPU44の実行時に使用されるワークメモリや印刷用データを記憶するプリントメモリなどを有するRAM46と、PC81が接続されるPC用インターフェース47と、印刷用の文字などのベクトルフォントが記憶されたキャラクタジェネレータ(CG)48とが接続されている。
【0031】
次に、本実施形態の通信装置1の特徴である、送信濃度の設定などの各種機能の設定のためにCPU30が実行する制御(以下、機能設定制御と称する)の内容について、図3ないし図9を参照して説明する。
図3は、図2に示していない構成を示す説明図であり、図3(A)は、送信濃度を設定するための回路構成を示す説明図であり、図3(B)は、呼出音量およびスピーカ音量を調節するための回路構成を示す説明図であり、図3(C)は、受話音量を調節するための回路構成を示す説明図である。
【0032】
図4(A)は、液晶表示部7に表示された送信濃度設定画面を示す説明図であり、図4(B)は、液晶表示部7に表示された呼出音量設定画面を示す説明図であり、図4(C)は、液晶表示部7に表示された受話音量設定画面を示す説明図であり、図4(D)は、液晶表示部7に表示されたスピーカ音量設定画面を示す説明図である。
【0033】
図5は、CPU30が実行する機能設定制御の内容を示すフローチャートであり、図6は、CPU30が図5のステップ300で実行する送信濃度設定処理を示すフローチャートであり、図7は、CPU30がステップ400で実行する呼出音量設定処理を示すフローチャートであり、図8は、CPU30が図5のステップ600で実行する受話音量設定処理を示すフローチャートであり、図9は、CPU30がステップ700で実行するスピーカ音量設定処理を示すフローチャートである。
【0034】
最初に、液晶表示部7の構成について図4を参照して説明する。
液晶表示部7には、液晶表示画面71aと、設定する機能を選択するためのファンクション切替ボタン72と、送信濃度をうすくする設定するための送信濃度ダウンボタン71cと、送信濃度を濃く設定するための送信濃度アップボタン71dとが設けられている。送信濃度ダウンボタン71cおよび送信濃度アップボタン71dは、呼出音量、受話音量およびスピーカ音量の各機能の設定を行うボタンと兼用になっている。また、液晶表示画面71aは、送信濃度、呼出音量、受話音量およびスピーカ音量の設定状態の表示をそれぞれ行い、設定状態をカーソルの数で表示する。
【0035】
次に、CPU30が実行する機能設定制御の内容について図5を参照して説明する。
CPU30は、電話回線61が閉結しているか否かを判定する(ステップ100)。つまり、通信装置1が相手ファクシミリ装置63、または、相手電話機64と通信を行っているか否かを判定する。
そして、CPU30は、電話回線61が閉結していないと判定すると(ステップ100:No)、ファクシミリ送信用の送信原稿が原稿セット部5にセットされているか否かを原稿センサ40から出力される検出信号に基づいて判定する(ステップ200)。続いて、CPU30は、送信原稿があると判定すると(ステップ200:Yes)、送信濃度設定処理を実行する(ステップ300)。
つまり、ファクシミリ送信を行おうとしている使用者が、機能の切替操作を行うことなく、すぐに送信濃度の設定をできる状態にする。
【0036】
ここで、送信濃度設定処理について図6を参照して説明する。
CPU30は、図4(A)に示すように、液晶表示部7の液晶表示画面71aに送信濃度設定画面71bを表示する(ステップ302)。送信濃度設定画面71bは、送信濃度をカーソルの数で示す構成になっている。
そして、CPU30は、ファンクション切替ボタン72が押されていないと判定すると(ステップ304:No)、送信濃度ダウンボタン71cおよび送信濃度アップボタン71dのいずれかの送信濃度設定ボタンが押されてONしたか否かを判定する(ステップ306)。続いて、CPU30は、押されたボタンは、送信濃度ダウンボタン71cおよび送信濃度アップボタン71dのいずれであるかを判定し(ステップ308)、送信濃度ダウンボタン71cである場合は、イメージスキャナ37が画像情報を読取る際の白黒判定のしきい値を白くなる方へ下げる処理を行う(ステップ310)。
【0037】
上記ステップ310で行う処理では、図3(A)に示すように、白黒のしきい値を白くなる方へ下げることを指示する、しきい値変更信号がCPU30から送信濃度設定回路20へ出力され、送信濃度設定回路20は、自身に内蔵している、あるいは、イメージスキャナ37に備えられている、しきい値設定メモリ(図示省略)に設定されている、しきい値データを白くなる方に書換える。
また、CPU30は、ステップ308において、送信濃度アップボタン71dであると判定した場合は、イメージスキャナ37が読取る画像情報の白黒のしきい値を黒くなる方へ上げる処理を行う(ステップ312)。
なお、CPU30は、ステップ304において、ファンクション切替ボタン72がONしたと判定した場合は、その切替に対応する他の設定処理へスキップする(ステップ314)。
【0038】
以上のように、CPU30が実行する機能設定制御によれば、送信原稿が原稿セット部5にセットされている場合は、読取濃度を設定する画面が自動的に表示されるため、原稿をファクシミリ送信しようとしている者は、画面を切替える操作を行う手間なく、即座に読取濃度の設定を行うことができるため非常に便利である。
【0039】
また、CPU30は、ステップ200において、送信原稿がないと判定すると(ステップ200:No)、呼出音量設定処理を実行する(ステップ400)。
つまり、相手からの通信を待機している場合において、相手からの発呼があった場合の呼出音の音量を設定できる状態にする。
ここで、呼出音量設定処理について図7を参照して説明する。
CPU30は、図4(B)に示すように、液晶表示部7の液晶表示画面71aに呼出音量設定画面72bを表示する(ステップ402)。呼出音量設定画面72bは、呼出音量をカーソルの数で示す構成になっている。
つまり、呼出音量設定画面72bは、送信濃度設定画面71bと兼用になっている。また、呼出音量の設定ボタンは、送信濃度の設定ボタンと兼用になっており、送信濃度ダウンボタン71cを用いて呼出音量を小さく設定し、送信濃度アップボタン71dを用いて呼出音量を大きく設定する。
【0040】
そして、CPU30は、ファンクション切替ボタン72が押されていないと判定すると(ステップ404:No)、送信濃度ダウンボタン(呼出音量ダウンボタン)71cおよび送信濃度アップボタン(呼出音量アップボタン)71dのいずれかの設定ボタンが押されてONしたか否かを判定する(ステップ406)。続いて、CPU30は、押されたボタンが送信濃度ダウンボタン(呼出音量ダウンボタン)71cである場合は、スピーカ23から出力される呼出音量の設定値を呼出音量が小さくなる方へ下げる処理を行う(ステップ410)。
【0041】
上記ステップ410では、図3(B)に示すように、呼出音量の設定値を呼出音量が小さくなる方へ下げることを指示する、呼出音量変更信号がCPU30から呼出音量調節回路21へ出力され、呼出音量調節回路21は、入力される呼出信号の信号レベルを下げて呼出音再生回路22へ出力する。これにより、呼出音再生回路22からスピーカ23へ出力される呼出音信号のレベルが下がり、スピーカ23から出力される呼出音の音量が小さくなる。
また、CPU30は、ステップ408において、送信濃度アップボタン(呼出音量アップボタン)71dであると判定した場合は、スピーカ23から出力される呼出音量の設定値を呼出音量が大きくなる方へ上げる処理を行う(ステップ412)。
なお、CPU30は、ステップ404において、ファンクション切替ボタン72がONしたと判定した場合は、その切替に対応する他の設定処理へスキップする(ステップ414)。
【0042】
以上のように、CPU30が実行する機能設定制御によれば、通信装置1が相手からの通信を待機している状態にある場合は、相手から発呼のあった際の呼出音の音量を設定できる状態に自動的になるため、機能の設定を替える操作を行う手間なく、即座に呼出音量の設定を行うことができるため非常に便利である。
【0043】
また、CPU30は、ステップ100において、電話回線61が閉結していると判定すると(ステップ100:Yes)、受話器11がオンフック状態にあるか否かを判定し(ステップ500)、受話器11がオンフック状態にないと判定した場合は(ステップ500:No)、受話音量を設定する処理を行う(ステップ600)。
つまり、電話回線61が閉結しており、かつ、受話器11がオンフックしていない状態は、受話器を用いて通話している状態であることから、そのような状態にある場合は、受話器11の受話音量を設定できるようにする。
【0044】
ここで、受話音量設定処理について図8を参照して説明する。
CPU30は、図4(C)に示すように、液晶表示部7の液晶表示画面71aに受話音量設定画面73bを表示する(ステップ602)。受話音量設定画面73bは、受話音量をカーソルの数で示す構成になっている。
つまり、受話音量設定画面73bは、図4(A)に示す送信濃度設定画面71bおよび図4(B)に示す呼出音量設定画面72bと兼用になっている。また、受話音量の設定ボタンは、送信濃度の設定ボタンと兼用になっており、送信濃度ダウンボタン71cを用いて受話音量を小さく設定し、送信濃度アップボタン71dを用いて受話音量を大きく設定する。
【0045】
そして、CPU30は、ファンクション切替ボタン72が押されていないと判定すると(ステップ604:No)、送信濃度ダウンボタン(受話音量ダウンボタン)71cおよび送信濃度アップボタン(受話音量アップボタン)71dのいずれかの設定ボタンが押されてONしたか否かを判定する(ステップ606)。続いて、CPU30は、押されたボタンは、送信濃度ダウンボタン(受話音量ダウンボタン)71cおよび送信濃度アップボタン(受話音量アップボタン)71dのいずれであるかを判定し(ステップ608)、送信濃度ダウンボタン(受話音量ダウンボタン)71cである場合は、受話器11の受話音量の設定値を受話音量が小さくなる方へ下げる処理を行う(ステップ610)。
【0046】
上記ステップ610では、図3(C)に示すように、受話音量の設定値を受話音量が小さくなる方へ下げることを指示する、受話音量変更信号がCPU30から受話音量調節回路26へ出力され、受話音量調節回路26は、入力される受話信号の信号レベルを下げて受話音再生回路27へ出力する。これにより、受話音再生回路27から受話器11へ出力される受話音信号のレベルが下がり、受話器11から出力される受話音の音量が小さくなる。
また、CPU30は、ステップ608において、送信濃度アップボタン(受話音量アップボタン)71dであると判定した場合は、受話器11の受話音量の設定値を受話音量が大きくなる方へ上げる処理を行う(ステップ612)。
なお、CPU30は、ステップ604において、ファンクション切替ボタン72がONしたと判定した場合は、その切替に対応する他の設定処理へスキップする(ステップ614)。
【0047】
以上のように、CPU30が実行する機能設定制御によれば、通信装置1に備えられた受話器11を用いて通話をしている状態にある場合は、受話器11の受話音量を設定できる状態に自動的になるため、機能の設定を替える操作を行う手間なく、即座に受話音量の設定を行うことができるため非常に便利である。
【0048】
また、CPU30は、ステップ500において、受話器11がオンフック状態にあると判定した場合は(ステップ500:Yes)、スピーカ23から出力される音量を設定する処理を行う(ステップ700)。
つまり、電話回線61が閉結しており、かつ、受話器11がオンフックしている状態は、受話器11を置いた状態での通話、いわゆるハンドセット通話(ハンズフリー通話)をしている状態であることから、そのような状態にある場合は、スピーカ23から出力される相手の音声の音量を設定できるようにする。
【0049】
ここで、スピーカ音量設定処理について図9を参照して説明する。
CPU30は、図4(D)に示すように、液晶表示部7の液晶表示画面71aにスピーカ音量設定画面74bを表示する(ステップ702)。スピーカ音量設定画面74bは、スピーカ音量をカーソルの数で示す構成である。
つまり、スピーカ音量設定画面74bは、図4(A)に示す送信濃度設定画面71b、図4(B)に示す呼出音量設定画面72bおよび図4(C)に示す受話音量設定画面73bと兼用になっている。また、スピーカ音量の設定ボタンは、送信濃度の設定ボタンと兼用になっており、送信濃度ダウンボタン71cを用いてスピーカ音量を小さく設定し、送信濃度アップボタン71dを用いてスピーカ音量を大きく設定する。
【0050】
そして、CPU30は、ファンクション切替ボタン72が押されていないと判定すると(ステップ704:No)、送信濃度ダウンボタン(スピーカ音量ダウンボタン)71cおよび送信濃度アップボタン(スピーカ音量アップボタン)71dのいずれかの設定ボタンが押されてONしたか否かを判定する(ステップ706)。続いて、CPU30は、押されたボタンは、送信濃度ダウンボタン(スピーカ音量ダウンボタン)71cおよび送信濃度アップボタン(スピーカ音量アップボタン)71dのいずれであるかを判定し(ステップ708)、送信濃度ダウンボタン(スピーカ音量ダウンボタン)71cであると判定した場合は(ステップ708:小さい)、スピーカ23から出力される音声の音量の設定値を音量が小さくなる方へ下げる処理を行う(ステップ710)。
【0051】
上記ステップ710では、図3(B)に示すように、スピーカ音量の設定値を音量が小さくなる方へ下げることを指示する、スピーカ音量変更信号がCPU30からスピーカ音量調節回路24へ出力され、スピーカ音量調節回路24は、入力される音声信号の信号レベルを下げて音声再生回路25へ出力する。これにより、音声再生回路25からスピーカ23へ出力される音声信号のレベルが下がり、スピーカ23から出力される音声の音量が小さくなる。
また、CPU30は、ステップ708において、送信濃度アップボタン(スピーカ音量アップボタン)71dであると判定した場合は(ステップ708:大きい)、スピーカ23から出力される音声の音量の設定値を音量が大きくなる方へ上げる処理を行う(ステップ712)。
なお、CPU30は、ステップ704において、ファンクション切替ボタン72がONしたと判定した場合は、その切替に対応する他の設定処理へスキップする(ステップ714)。
【0052】
以上のように、CPU30が実行する機能設定制御によれば、ハンドセット通話をしている状態にある場合は、スピーカ23から出力される通話相手の音声の音量を設定できる状態に自動的になるため、機能の設定を替える操作を行う手間なく、即座にスピーカ23から出力される音声の音量の設定を行うことができるため非常に便利である。
【0053】
上述のように、本実施形態の通信装置1を使用すれば、CPU30が、通信装置1がどの使用状態にあるかを判定し、液晶表示部7の画面を使用状態に応じた画面に切替えることができ、かつ、各機能の設定に用いる設定画面および設定ボタンは共通であるため、通信装置1の使用者は、多くの操作を覚える必要がなく、現在の使用状態において必要となる設定を即座に行うことができる。
したがって、本実施形態の通信装置1を使用すれば、操作性を向上させることができる。しかも、従来のファクシミリ装置よりもボタンの数を減少させることができるため、製造コストを低減することができる。
【0054】
なお、上記実施形態では、図5ないし図9に示す機能設定制御を通信装置1に内蔵されたCPU30が実行する場合を説明したが、通信装置1に接続されたPC81(図2)に実行させることもできる。この場合、通信装置1およびPC81が、本発明の通信装置として機能する。
上記のように、PC81に機能設定制御を実行させる場合、その機能設定制御を実行するためのコンピュータプログラムは、CD−ROMやFDなどの記憶媒体に記憶され、その記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムは、PC81に備えられたドライブを用いてインストールされる。
この場合、上記コンピュータプログラムが、請求項7に記載の制御プログラムに対応し、上記CD−ROMやFDなどの記憶媒体が、請求項7に記載の記憶媒体として機能する。
【0055】
ところで、呼出音量調節回路21、呼出音再生回路22およびスピーカ23が、請求項4に記載の呼出音再生手段に対応し、スピーカ音量調節回路24、音声再生回路25およびスピーカ23が、音声再生手段に対応する。
また、CPU30により実行される機能設定制御が、本発明の設定手段として機能し、ステップ100が、回線判定手段として機能し、ステップ100:Yesと判定されてからステップ200へ進む処理が、第1の移行手段として機能する。さらに、CPU30により実行されるステップ200が被記録媒体検出手段として機能し、ステップ200:Yesと判定されてからステップ300へ進む処理が第2の移行手段として機能し、ステップ200:Noと判定されてからステップ400へ進む処理が第3の移行手段として機能する。
また、CPU30により実行されるステップ500が、本発明のオンフック判定手段として機能し、ステップ500:Noと判定されてからステップ600へ進む処理が第4の移行手段として機能し、ステップ500:Yesと判定されてからステップ700へ進む処理が第5の移行手段として機能する。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、請求項1ないし請求項6に記載の発明によれば、被記録媒体に記録された画像情報を読取る読取手段によって画像情報を読取る際の読取濃度の設定、および装置の有する他の機能の設定を兼用して行う設定手段を備えるため、画像情報の送信を行う場合に行う読取濃度(送信濃度)の設定と、他の機能の設定を兼用して行うことができる。
したがって、読取濃度(送信濃度)の設定と、他の機能の設定とが兼用になった分、読取濃度の設定のための操作と上記他の機能の設定のための操作を特に区別して覚える必要がなくなるため、操作性を向上させることができる。しかも、兼用になっている分、ボタン類を少なくすることができるため、製造コストを低減することができる。
さらに、上記設定手段には、通信回線閉結手段によって通信回線が閉結されているか否かを判定する回線判定手段と、その回線判定手段による判定結果が、通信回線閉結手段によって通信回線が閉結されているという判定結果である場合は、他の機能を設定する状態に移行する第1の移行手段とを備えるため、すでに通信を開始している場合に、受話音量の設定を行う状態などに移行することにより、通話者の便宜を図ることができる。
【0057】
特に、請求項2に記載の発明によれば、読取濃度の設定内容の表示、および他の機能の設定内容の表示を兼用して行う表示手段を備えるため、読取濃度(送信濃度)の設定と、他の機能の設定とが兼用になった分、読取濃度の設定のための表示から上記他の機能の設定のための表示に切替える手間を省くことができる。しかも、兼用になっている分、ボタン類を少なくすることができるため、製造コストを低減することができる。
【0058】
また、請求項3に記載の発明によれば、上記設定手段は、読取濃度の設定内容の表示、および上記他の機能の設定内容の表示を兼用して行い、かつ、その表示部分が、読取濃度の設定および他の機能の設定内容の変更を兼用して行うように構成されていることから、同じ表示部分を用いて読取濃度の設定および他の機能の設定を行うことができるため、装置の機能の設定を行う場合の操作性をより一層向上させることができる。しかも、兼用になっている分、ボタン類を少なくすることができるため、製造コストを低減することができる。
【0059】
【0060】
特に、請求項4に記載の発明によれば、上記設定手段により設定される他の機能は、呼出音量調節機能、受話音量調節機能およびスピーカ音量調節機能のうちの少なくとも1つの機能であるため、読取濃度を設定する場合の操作および表示を用いて上記他の機能を設定することができるため、各機能を設定する場合の手間を大きく省くことができる。
【0061】
また、請求項5に記載の発明によれば、上記設定手段には、上記回線判定手段による判定結果が、上記通信回線閉結手段によって通信回線が閉結されていないという判定結果である場合に、被記録媒体が読取手段によって読取可能な位置にあるか否かを検出する被記録媒体検出手段と、その被記録媒体検出手段によって被記録媒体が検出された場合は、読取濃度を設定可能な状態に移行する第2の移行手段を備えるため、被記録媒体に記録された画像情報の送信を行おうとしている場合に、上記第2の移行手段によって、読取濃度を設定可能な状態に自動的に移行できるため、画像情報の送信を行おうとしている者は、機能の設定を切替える操作を行う手間なく、即座に読取濃度の設定を行うことができるため非常に便利である。
しかも、上記設定手段には、上記被記録媒体検出手段によって被記録媒体が検出されなかった場合は、呼出音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する第3の移行手段を備えるため、相手から通信のあるのを待機している状態にある場合は、上記第3の移行手段によって、呼出音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行できるため、機能の設定を替える操作を行う手間なく、即座に呼出音量の設定を行うことができるため非常に便利である。
【0062】
さらに、請求項6に記載の発明では、上前記設定手段には、上記回線判定手段による判定結果が、上記通信回線閉結手段によって通信回線が閉結されているという判定結果である場合に、受話器をオンフックした状態になっているか否かを判定するオンフック判定手段と、そのオンフック判定手段による判定結果が、受話器をオンフックした状態になっているという判定結果である場合は、スピーカ音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する第4の移行手段を備えるため、いわゆるハンズフリーの状態での通話を行っている場合は、上記第4の移行手段によって、スピーカ音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行することができるため、通話者は、機能の設定を替える操作を行う手間なく、即座にスピーカの音量の設定を行うことができるため非常に便利である。
しかも、上記設定手段には、上記オンフック判定手段による判定結果が、受話器をオンフックした状態になっていないという判定結果である場合は、上記受話音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する第5の移行手段を備えるため、受話器を用いた通話状態である場合は、上記第5の移行手段によって、受話音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行することができるため、通話者は、機能の設定を替える操作を行う手間なく、即座に受話音量の設定を行うことができるため非常に便利である。
【0063】
そして、請求項7に記載の発明によれば、被記録媒体に記録された画像情報を読取る読取手段によって前記画像情報を読取る際の読取濃度の設定、および装置の有する他の機能の設定を兼用して行うように制御し、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているか否かを判定し、その判定結果が、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているという判定結果である場合は、前記他の機能を設定する状態に移行するための制御プログラムを含むコンピュータプログラムが格納された記憶媒体という構成であるため、その記憶媒体を通信装置内のROMとして設け、もしくは、その記憶媒体に格納されているコンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることによって請求項1に記載の通信装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態の通信装置の外観を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す通信装置の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図3】 図3は、図2に示していない構成を示す説明図であり、図3(A)は、送信濃度を設定するための回路構成を示す説明図であり、図3(B)は、呼出音量およびスピーカ音量を調節するための回路構成を示す説明図であり、図3(C)は、受話音量を調節するための回路構成を示す説明図である。
【図4】 図4(A)は、液晶表示部7に表示された送信濃度設定画面を示す説明図であり、図4(B)は、液晶表示部7に表示された呼出音量設定画面を示す説明図であり、図4(C)は、液晶表示部7に表示された受話音量設定画面を示す説明図であり、図4(D)は、液晶表示部7に表示されたスピーカ音量設定画面を示す説明図である。
【図5】 CPU30が実行する機能設定制御の内容を示すフローチャートである。
【図6】 CPU30が図5のステップ300で実行する送信濃度設定処理を示すフローチャートである。
【図7】 CPU30がステップ400で実行する呼出音量設定処理を示すフローチャートである。
【図8】 CPU30が図5のステップ600で実行する受話音量設定処理を示すフローチャートである。
【図9】 CPU30がステップ700で実行するスピーカ音量設定処理を示すフローチャートである。
【図10】 従来のファクシミリ装置に備えられた操作パネルの説明図である。
【符号の説明】
1 通信装置
7 液晶表示部(表示手段)
11 受話器
23 スピーカ
30 CPU
37 イメージスキャナ(読取手段)
60 通信モデム(送信手段)
61 電話回線(通信回線)
63 相手ファクシミリ装置
64 相手電話機
Claims (7)
- 被記録媒体に記録された画像情報を読取る読取手段と、
この読取手段によって読取られた画像情報を送信する送信手段と、が備えられた通信装置において、
前記読取手段によって前記画像情報を読取る際の読取濃度の設定、および装置の有する他の機能の設定を兼用して行う設定手段と、
前記送信手段が前記画像情報を送信するための通信回線を閉結する通信回線閉結手段とが備えられており、
前記設定手段には、
前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているか否かを判定する回線判定手段と、
この回線判定手段による判定結果が、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているという判定結果である場合は、前記他の機能を設定する状態に移行する第1の移行手段と、
が備えられたことを特徴とする通信装置。 - 前記読取濃度の設定内容の表示、および前記他の機能の設定内容の表示を兼用して行う表示手段が備えられたことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記設定手段は、
前記読取濃度の設定内容の表示、および前記他の機能の設定内容の表示を兼用して行い、かつ、その表示部分が、前記読取濃度の設定および前記他の機能の設定内容の変更を兼用して行うように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記通信回線を介して所定の相手から発呼があった場合に呼出音を再生する呼出音再生手段と、
前記所定の相手と通話を行う受話器と、
前記受話器がオンフックされており、かつ、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されている状態で前記所定の相手と通話を行う場合に、前記所定の相手の音声を再生する音声再生手段とが備えられており、
前記設定手段により設定される他の機能は、
前記呼出音再生手段によって再生される呼出音の音量を調節する呼出音量調節機能、前記受話器の受話音量を調節する受話音量調節機能および前記スピーカにより出力される音声の音量を調節するスピーカ音量調節機能のうちの少なくとも1つの機能であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の通信装置。 - 前記設定手段には、
前記回線判定手段による判定結果が、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されていないという判定結果である場合に、前記被記録媒体が前記読取手段によって読取可能な位置にあるか否かを検出する被記録媒体検出手段と、
この被記録媒体検出手段によって前記被記録媒体が検出された場合は、前記読取濃度を設定可能な状態に移行する第2の移行手段と、
前記被記録媒体検出手段によって前記被記録媒体が検出されなかった場合は、前記呼出音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する第3の移行手段と、が備えられたことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。 - 前記設定手段には、
前記回線判定手段による判定結果が、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているという判定結果である場合に、前記受話器をオンフックした状態になっているか否かを判定するオンフック判定手段と、
このオンフック判定手段による判定結果が、前記受話器をオンフックした状態になっているという判定結果である場合は、前記スピーカ音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する第4の移行手段と、
前記オンフック判定手段による判定結果が、前記受話器をオンフックした状態になっていないという判定結果である場合は、前記受話音量調節機能の設定内容を変更可能な状態に移行する第5の移行手段と、が備えられたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の通信装置。 - 被記録媒体に記録された画像情報を読取る読取手段と、
この読取手段によって読取られた画像情報を通信回線を介して送信する送信手段と、
前記通信回線を閉結する通信回線閉結手段と、が備えられた通信装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された記憶媒体において、
前記読取手段によって前記画像情報を読取る際の読取濃度の設定、および装置の有する他の機能の設定を兼用して行うように制御し、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているか否かを判定し、その判定結果が、前記通信回線閉結手段によって前記通信回線が閉結されているという判定結果である場合は、前記他の機能を設定する状態に移行するための制御プログラムを含むコンピュータプログラムが格納されたことを特徴とする記憶媒体。
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