JP4016784B2 - 鉄筋結束機及びこれに用いられるリール - Google Patents

鉄筋結束機及びこれに用いられるリール Download PDF

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    • E04G21/12Mounting of reinforcing inserts; Prestressing
    • E04G21/122Machines for joining reinforcing bars
    • E04G21/123Wire twisting tools

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば交差する鉄筋同士をワイヤで結束固定する鉄筋結束機及びそのリールに関し、更に詳しくは、ワイヤの送り出しのときにワイヤがケースから外れることを防止した鉄筋結束機及びこれに用いられるリールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄筋結束機としては、鉄筋結束機におけるワイヤーリールのブレーキ機構(特許文献1参照)が本願出願人から出願されている。
【0003】
図25は、この鉄筋結束機を示したものであり、鉄筋結束機1の後部にワイヤ3を巻き付けたリール2が保持されている。リール2から引き出されたワイヤ3はワイヤ送り手段5により鉄筋結束機1の前方に送り出され、円弧状に延びる溝を有するガイド6に沿って送られてゆくときに巻癖がつき、十字形に交差する鉄筋7の周りをループ状に形成される。鉄筋7の周りをループ状に巻かれたワイヤ3は挟持部4により捕まれた後に、ワイヤ送り手段5のワイヤ送りが停止すると共に、ループ状に巻かれているワイヤ3には、先端部にワイヤ3を挟み込む溝を有する捻り用フック9が接近して、ワイヤ3を溝の中に挿入した後、回転してワイヤ3を捻って鉄筋7を結束した後、挟持部4に設けられた切断手段により切断され、挟持部4がワイヤ3を離すようになっている。
【0004】
図26は、鉄筋結束機1のリール2及びカセットケース10を示す。カセットケース10を保持する図示しない取付軸は鉄筋結束機1に設けられており、カセットケース10の底部にリール取付軸11が突設されており、リール取付軸11にリール2が装着される。カセットケース10の開口部には蓋体12が嵌め込み可能になっており、カセットケース10内部に格納したリール2が外部に抜けることを防止している。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−104777号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような鉄筋結束機1の場合、リール2の上下にワイヤ3を支持するフランジ13が一対形成されているが、カセットケース10は型抜きのための抜き勾配が設けられていると共に、フランジ13の高さは同じであるために、カセットケース10の開口部側のフランジ13とカセットケース10の周壁部14の上部との間の隙間Aが大きくなってしまうことがある。
【0007】
このため、ワイヤ3を送った後に鉄筋7の太さに応じてワイヤ3の長さを調整するために、ワイヤ3を引き戻すようにすると、引き戻したワイヤ3が再度巻かれずに緩んでしまい、ワイヤ3が隙間Aに入り込んでフランジ13と蓋体12の間に入り込むことがある。
【0008】
このように、ワイヤ3がフランジ13から外れてしまうと、フランジ13から外れたワイヤ3がリール取付軸11の外周に絡みついて、ワイヤ3の送りが不能になることがある。
【0009】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、リールの正逆方向の回転を許容するときに、ワイヤがリールのフランジから外れてワイヤ送りが不能になることを解消することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願の請求項1の鉄筋結束機は、結束機本体に取り付けられるケースに、リール取付軸が形成され、該リール取付軸に鉄筋結束用のワイヤを巻き付けたリールを装着し、前記ワイヤを鉄筋の周囲に巻き回した後に捩って前記鉄筋を結束する鉄筋結束機において、
前記ケースの前記リールを挿入する開口縁部に、前記ケースの底部の口径より大きな径を有する環状の凹部を形成し、前記リールの前記ケース開口部側のフランジを前記凹部に嵌められる口径を有する大フランジとしたことを特徴とする。
【0011】
本願の請求項2のリールは、結束機本体に取り付けられるケースに、リール取付軸が形成され、該リール取付軸に鉄筋結束用のワイヤを巻き付けたリールを装着し、前記ワイヤを鉄筋の周囲に巻き回した後に捩って前記鉄筋を結束する鉄筋結束機用のリールにおいて、
前記リールの前記ケース開口部側のフランジを前記開口縁部に段設した凹部に嵌められる口径を有する大フランジとしたことを特徴とする。
【0012】
本願の請求項3の鉄筋結束機は、結束機本体に取り付けられるケースに、リール取付軸が形成され、該リール取付軸に鉄筋結束用のワイヤを巻き付けたリールを装着し、前記ワイヤを鉄筋の周囲に巻き回した後に捩って前記鉄筋を結束する鉄筋結束機において、
前記ケースの前記リールを挿入する開口縁部に、前記ケースの底部の口径より大きな径を有する環状の凹部を形成し、前記リールの前記ケース開口部側のフランジを前記凹部に嵌められる口径を有する大フランジとし、前記リールの前記リール取付軸が挿入されるハブ穴内周面に、前記リール取付軸からの脱落を防止する係合爪を形成し、前記リール取付軸の外周面に前記係合爪が入り込む嵌合凹部を形成したことを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項4リールは、結束機本体に取り付けられるケースに、リール取付軸が形成され、該リール取付軸に鉄筋結束用のワイヤを巻き付けたリールを装着し、前記ワイヤを鉄筋の周囲に巻き回した後に捩って前記鉄筋を結束する鉄筋結束機用のリールにおいて、
前記リールの前記ケース開口部側のフランジを前記開口縁部に段設した凹部に嵌められる口径を有する大フランジとし、前記リールの前記リール取付軸が挿入されるハブ穴内周面に、前記リール取付軸の外周面に形成した嵌合凹部に入り込む係合爪を形成したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる鉄筋結束機及びこれに用いられるリールについて、図面に基づいて説明する。
【0015】
図7は、この実施の形態にかかる鉄筋結束機の構成を概略して図示している。
[鉄筋結束機の構成]
鉄筋結束機20は、結束機本体21の鉄筋22に向けられる前端部の下部に、鉄筋22に当てられる当て板部23が一対形成され、一対の当て板部23の間に、先端部にワイヤ挿入溝24を有する捻り用フック25が配設されている。
【0016】
捻り用フック25は、電動モータ26により回転可能とされている。捻り用フック25は、電動モータ26の回転開始前の待機時に、ワイヤ挿入溝24にループ状に曲げられたワイヤ27を挿入しやすいように、ワイヤ挿入溝24をループ状のワイヤ27に平行に向けて、ワイヤ27から離れた位置に待機している。
【0017】
捻り用フック25は進退機構29を介して電動モータ26に保持されている。進退機構29は例えばカム機構等により構成され、電動モータ26の回転開始時にワイヤ27を捻り用フック25のワイヤ挿入溝24に挿入し、電動モータ26の回転停止時に、捻り用フック25を待機位置に後退させる。
【0018】
すなわち、トリガ28が引かれて電動モータ26が回転を開始する時に、捻り用フック25はワイヤ27側に延びてワイヤ27をワイヤ挿入溝24内に挿入した後、回転を行い、トリガ28の戻りにより、回転を停止して元の待機位置に戻る。
【0019】
結束機本体21にはワイヤ27を通すワイヤ通路30が備えられている。ワイヤ通路30は、結束機本体21の後端部から巻癖を付けるガイド部31まで形成されている。ガイド部31は、円弧状に湾曲しており、ワイヤ通路30はこのガイド部31において円弧内側が開放された溝になっている。ワイヤ通路30の結束本体21の後部には、モータ32の出力軸に取り付けられたギア33が配設されている。ギア33はワイヤ通路30に設けられた図示しない開口部に臨んでおり、ギア33がワイヤ27をワイヤ通路30の底部に押し付けている。トリガ28によるマイクロスイッチ33をONさせると、モータ32が回転してワイヤ27を結束機本体21の前方若しくは後方に送ることを可能としている。なお、このモータ32の正逆回転制御は、結束機本体21に内蔵される図示しない制御回路により行われる。
【0020】
ワイヤ通路30がガイド部31に達する部位には、ワイヤ把持切断手段34が配設されている。ワイヤ把持切断手段34は、例えば、一対の把持部と一対の切断刃とからなり、一対の把持部の間及び一対の切断刃の間をワイヤ27が通過するようになっている。ワイヤ切断把持手段34は、モータ32の回転量に基づいてワイヤ27の送り量が所定量に達すると、一対の把持部によりワイヤ27の端部を把持する。鉄筋22をループ状に巻回したワイヤ27の先端部及びループの後端部は一対の把持部に把持された状態で、捻り用フック25により捻られ、鉄筋22が結束された後に、一対の切断刃が摺り合わされてワイヤ27が切断される。
【0021】
結束機本体21の後端部には、リール取付用の軸受け部35が形成されている。軸受け部35には取付軸36が突設されている。取付軸36にはカセットケース40が着脱可能に取り付けられている。カセットケース40の内部にはリール41(図1、2参照)が取り付けられている。カセットケース40には、ワイヤ27を引き出すための開口部(図示省略)が形成されている。カセットケース40の開口部はワイヤ通路30に臨んで開口している。
【0022】
図1乃至図5は、鉄筋結束機のカセットケース及びリールの実施の形態を示す。このカセットケース40は鉄筋結束機20の一部を構成する。
[カセットケース]
図1、図2は、カセットケース40内のリール41の取付状態を示す。カセットケース40は、摩耗や曲げに対して耐性のすぐれたプラスチック、例えばポリプロピレン等からなるもので、カセットケース40の底部44には、軸受け部35の取付軸36が挿入されて固定されるリール取付軸43が突設されている。
【0023】
カセットケース40の上部はリール41を挿入するために、開口しており、この開口部の縁部には、段部42が形成されている。この段部42の内側の凹部42Aにはリール41の大フランジ55の外縁部が嵌め込まれ、大フランジ55の外縁部によりカセットケース40の開口部が封鎖されてワイヤ27が大フランジ55から外れることが防止されている。
【0024】
取付軸36が挿入される円筒状のリール取付軸43は、カセットケース40の底部44に突設され、リール取付軸43の外周面45には、リール取付軸43の軸周り方向に延びる嵌合凹部46が形成されている。
【0025】
この実施の形態では、嵌合凹部46は、リール取付軸43の外周面にリング状に形成されている。嵌合凹部46は、リール41をカセットケース40に簡単に装着できるようにリール取付軸43の一定の高さに形成されており、リール41がカセットケース40から脱落することを防止するように、リール41の係合爪47の係合部48が嵌合する。
【0026】
嵌合凹部46は矩形断面でリング状に形成されているが、等角度で2乃至8個所形成された凹部でも良い。嵌合凹部46がリング状であれば、リール41の装着が容易であり、嵌合凹部46が複数個所離れて形成されていれば、リール41が回転するときに、係合爪47が嵌合凹部46を乗り越えて回転した後に、次の嵌合凹部46に嵌合するため、リール41の間欠回転が可能であり、ブレーキがかかることとなり、リール41の空回りによるワイヤ27のからみが防止される。
【0027】
49は取付軸36にカセットケース40を装着したときに結束機本体21側にボルト固定するための回り止め穴である。
[リール]
図3乃至図5はリール41の形状を示す。リール41は、摩耗や曲げに対して耐性のすぐれたプラスチック、例えばポリプロピレン等からなり、リール41にはワイヤ27が巻き付けられ、ギア33の送りにより結束機本体21の前方或いは後方にワイヤ27が移動可能になっている。リール41はワイヤ27の送り出し及び巻き戻しに応じて正逆回転可能になっている。
【0028】
リール41は、ワイヤ27を巻き付けるハブ部41Aと大フランジ55と小フランジ50とを有する。大フランジ55はカセットケース40の開口部側に位置するように形成され、小フランジ50はカセットケース40の底部44側に位置するように形成される。大フランジ55がハブ部41Aの片側に設けられることにより、カセットケース40の周壁に成型時の型抜き勾配が形成されても、大フランジ55でカセットケース40の周壁部との隙間56を塞いでいるために、ワイヤ27の外れることが防止される。
【0029】
ハブ部41Aの中央部には、リール取付軸43が挿入されるハブ穴51が形成されており、ハブ穴51の内周面の相対する位置に一対の凹部52が形成され、各凹部52に係合爪47が形成されている。
【0030】
係合爪47は、大フランジ55側のハブ穴開口縁部からハブ部41Aの中間部に向かって延びていると共に、凹部52から立ち上がった後にリール取付軸43に沿った方向に延びており、先端部にハブ穴51の中心方向に突出する係合部48が形成されている。係合部48はリール取付軸43の嵌合凹部46に嵌合する矩形状の形状を有している。嵌合凹部46は矩形断面であり、前述のように、リール取付軸43の外周を取り巻くリング形状に形成されるが、離れた位置に形成される凹部でも良い。
【0031】
係合爪47は、リール取付軸43に装着されたときに、リール取付軸43によって弾性力が生じるように、ハブ穴51の中心方向に向かうようにやや斜めに形成されており、係合部48の突起が嵌合凹部46に嵌合するようになっている。勿論、係合爪47の延びる方向は斜めでなくても良い。
【0032】
また、係合爪47の弾性力は、ワイヤ27を引き出すときにリール41が回転でき、ワイヤ27の引き出しを解除したときに、リール41を停止させる摩擦抵抗を有している。係合爪47は、嵌合凹部46がリング状であるので、どの角度からでもリール取付軸43に装着できる。
【0033】
尚、嵌合凹部46をリール取付軸43の外周に間隔をあけて形成した場合、リール41が回転するときに、係合爪47が嵌合凹部46の縁を乗り越えて再度嵌合凹部46に嵌合するので、リール41の回転時に間欠的に停止可能である。また、リング状の嵌合凹部46の底部にリール取付軸43の周りに沿って複数個の突起部を形成しても良い。
【0034】
大フランジ55及び小フランジ50はハブ部41Aに巻かれたワイヤ27の太さ方向のズレを規制している。大小フランジ43、50は極力肉抜きされて低コスト化と軽量化が図られている。大フランジ55にはワイヤ27の巻き付け開始側の端部を固定するための取付溝53が形成されている。
【0035】
図6は、カセットケースとリールの他の実施の形態を示す。図6のカセットケース60では、リール取付軸61は円筒形状に形成され嵌合凹部は形成されていない。また、リール62は大フランジ63と小フランジ64を有し、大フランジ63がカセットケース60の開口縁部側に段設された凹部65に嵌り込むようになっており、リール62に巻かれたワイヤが大フランジ63とカセットケース60の内周部間から外れることが防止されている。
【0036】
リール62のハブ穴68は滑らかな円筒型内周壁面で構成され、係合爪は備えていない。更に、カセットケース60の上部開口部には蓋体66がヒンジ67により装着可能になっている。その他の構成は、図1乃至図5のカセットケース40及びリール41の構成と同様であるので、説明を省略する。
【0037】
尚、リール取付軸において、カセットケース40の底部側である下部とカセットケース40の開口部側である上部の口径を異ならせ、リール取付軸43の上部側を太い径とし、リール取付軸43の下部側を細い径としてリール取付軸43に段部を形成する一方、下部側の細い径の外周面に係合用の凹部若しくは凸部を形成し、リール41の係合爪47をリール取付軸の先端部側から下部の細い径の部分側に延ばし、係合爪47を前述の段部の隅角部に引っかけるように形成し、係合爪47の先端部をリール取付軸の細い径の凹部又は凸部に係合させることにより、リールを着脱可能、且つ、間欠回転可能にリール取付軸に装着しても良い。
【0038】
カセットケースとリールの他の実施の形態を図8乃至図22に基づいて説明する。カセットケース70は、摩耗や曲げに対して耐性のすぐれたプラスチック、例えばポリプロピレン等によって形成され、図8,9に示すように、底部71と底部71の周囲に形成された周壁90とからなる。
【0039】
底部71は、第1の底部72と、第1の底部72の直線状の連接部73に連接された第2の底部75とからなる。第1の底部72は、略円形の基部76と、基部76の周縁から連接部73に伸びる直線縁によって囲まれる台形部77とからなる。第2の底部75は、略矩形状に形成されている。
【0040】
上記第1の底部72の基部76の略中心には、軸受け部35の取付軸36が挿入されて固定される筒状のリール取付軸79が突設されている。また、第1の底部72の基部76には、リール取付軸79を中心とした後記小フランジ152を収納する第1の収納凹部80と、後記カバープレート132を収納する第2の収納凹部81が形成されている。第1の底部72の周囲には、テーパ82が形成され、テーパ82によって後記ワイヤリール150の小フランジ152が第1の収納凹部80内に案内されるようになっている。
【0041】
リール取付軸79の上端には、半円状の差込孔83が形成された係止壁85が形成されている。また、第1の底部72であって、第2の収納凹部81内には、透孔86が形成され、透孔86内に光センサ87が設けられている。
【0042】
周壁90は、第1の底部72に設けられた第1の周壁91と、第2の底部75に設けられた第2の周壁95とからなる第1の周壁91は、基部76の周縁に形成された環状の円周壁92と、台形部77の両直線縁に形成された第1の側壁93と第2の側壁94とからなる、第2の周壁95は、第2の底部75の一端縁に直線状に設けられている。また前記連接部73には、第1の底部72と第2の底部75を略半分仕切る仕切壁96が設けられている。円周壁92及び第1、第2の側壁93,94の上端には、案内突起(段部)92a,93a,94aが形成されている。円周壁92の案内突起(段部)92aには、係部凹部92b,92cが形成されている。
【0043】
カセットケース70は、円周壁92にアーム97が設けられ、アーム97に回り止め穴97aが形成されている。カセットケース70は、取付軸36に装着し、ボルトを回り止め穴97aに挿通して結束機本体21の一側に螺着することにより、結束機本体21に固定して取り付けられる。また、カセットケース70は、第1の側壁93に一対の軸受突起98,98が形成されている。
【0044】
カセットケース70は、ワイヤリール150を挿入することができる開口部99が形成され、さらにこの開口部99を塞ぐ蓋体100がヒンジ連結されている。蓋体100は、カセットケース70と同様の素材によって形成され、図10,11に示すように、第1の蓋部101と、第2の蓋部105とからなる。第1の蓋部101は、略円形の基部102と台形部103とからなる。第2の蓋部105は、略短形状に形成されている。基部102の周縁には、前記円周壁92の係部凹部92b,92Cに係合する係合凸部102b,102cが形成されている。また、第2の蓋部105の後記ヒンジ連結部とは反対側の端縁に側壁104が形成されている。
【0045】
上記第1の蓋部101の基部102の略中心には、ガイド孔106が形成されている。基部102の表面には、ガイド孔106の略中心を中心とする円形の凹部107が形成されている。また、基部102の表面には、ガイド孔106の略中心を中心とする環状のガイド突起109が設けられている。基部102の内面には、ガイド孔106の略中心を中心とする円筒型突起110が設けられている。基部102の内面には、後記ワイヤリール150の大フランジ153の外周縁近傍を摺接して、ワイヤリール150を案内する環状の案内突起108が形成されている。さらに、基部102には、略U字状に切り欠かれて形成されたストッパー片102aが表面から突出するようにして形成されている。環状のガイド突起109には、図13に示すリング状の調節環状部材121が回動自在に取付けられている。
【0046】
前記蓋体100の凹部107には、ロック手段120が設けられている。ロック手段120は、図12に示すように円形の回動部111と、回動部111の両端に設けられた指掛けアーム112,113と、回動部111の略中心に形成された円筒状の係止軸115とからなる。係止軸115は、半割状に形成され、一方の半体116が他方の半体117より長くなっている。半体116,117の下部には係止突起116a,117aが形成されている。一方の半体116のさらに下部には、係止溝119が形成されている。指掛けアーム113の裏面には、第1の係止凹部123と第2の係止凹部125が形成されている。
【0047】
ロック手段120は、図22に示すように、係止軸115が蓋体100のガイド孔106に挿通され、係止軸115に形成された係止突起116a,117aが基部102の内面に係止されて、蓋体100の凹部107内に回動自在に取付けられている。なお、ロック手段120は、調節環状部材121に当接し、調節環状部材121とネジ等によって一体的に連結されている。ロック手段120は、一方の指掛けアーム113の第1の係止凹部123又は第2の係止凹部125に、前記蓋体100のストッパー片102aが係止され、位置決めされる。
【0048】
なお、調節環状部材121は、図13に示すように、肉厚の異なる第1〜第4の取付部121a〜121dが形成されている。第1の取付部121aから順に肉厚が厚くなっており、第4の取付部121dの肉厚が一番厚くなっている。第1〜第4の取付部121a〜121dは、対向して一対設けられている。また、第1〜第4の取付部121a〜121dには、第1〜第4のネジ穴122a〜122dが形成されている。一方、調節環状部材121が連結されるロック手段120は、回動部111の裏面両側に、突出した台形状の当接部118,118が形成され、この当接部118,118にネジ通し穴114,114が設けられている。ロック手段120は、当接部118,118を調節環状部材121の一番肉厚の薄い第1の取付部121a,121aに接合し、ネジをネジ通し穴114,114に通して、第1のネジ穴122a,122aにねじ込むことにより、係止軸115が調節環状部材121から一番長く突出する。同様に、ロック手段120は、当接部118,118を調節環状部材121の一番肉厚の厚い第4の取付部121d,121dに接合し、ネジをネジ通し穴114,114に通して、第4のネジ穴122d,122dにねじ込むことにより、係止軸115が調節環状部材121から一番短く突出する。このように、ロック手段120は、調節環状部材121によって、係止軸115の突出長さを調節することができる。
【0049】
蓋体100は、台形部103の一方の側縁126に一対の軸受突片128,128が形成され、この一対の軸受突片128,128が前記カセットケース70の軸受突起98,98間に挿設され、支軸130が一対の軸受突片128,128及び一対の軸受突起98,98に挿入されており、この支軸130を中心としてカセットケース70に開閉自在に取り付けられている。さらに支軸130には、図示しないコイルスプリング状の弾性部材が巻装されており、この弾性部材により蓋体100は、開く方向に付勢されている。
【0050】
カセットケース70の第2の収納凹部81内には、カバープレート132が回動自在に収納されている。カバープレート132は、図14に示すように、リング状に形成され、等間隔で6ヶ所に係止凹部133〜138が形成され、その6つの係止凹部133から138の内、任意の対向する係止凹部133,136が透孔となっている。係止凹部133〜138は、前記光センサ87上を通過するようになっている。なお、係止凹部133〜138に向かって傾斜面133a〜138aが形成されている。
【0051】
カバープレート132の一端外周縁には、第2の収納凹部81周縁に係止されるフランジ139が設けられている。このカバープレート132は、係止凹部133〜138が蓋体100側を向くようにして、第2の収納凹部81内に収納され、リール取付軸79に形成された環状溝78に嵌着されたスナップリング等の弾性リング140により、リール取付軸79の軸方向には移動できないようになっている。
【0052】
次にワイヤリール150を、図15乃至図21に基づいて説明する。
図15は、ワイヤリール150の正面図を示したものである。このワイヤリール150は、ABS樹脂・ポリエチレン等のプラスチックスからなるものであり、ワイヤ27を巻き付けるハブ部151の両側に一対のフランジ152,153が形成されている。ハブ部151は円筒形状に形成されており、一対のフランジ152,153と一体成型されている。ハブ部151は円筒形状に形成されているが、他の多角形状でも良い。
【0053】
一対のフランジ152,153は直径の異なる円板形状とされており、直径の小さいフランジ152のハブ部151周面から外周縁部までの高さは、未使用状態にあるワイヤ27を巻き付けた高さより高く設定されている。直径の大きいフランジ153の高さは、未使用状態のワイヤ27の巻き付け終了端部27Eを巻き付けられた状態から著しく曲げない状態で保持可能な高さを有している。このワイヤリール150は一対のフランジ152,153の直径が異なることにより、鉄筋結束機20に装着する場合に、ワイヤ27の装着方法を確認しやすくなっている。
【0054】
ハブ部151の中央部には、鉄筋結束機20のリール取付軸79が挿入される装着孔155が形成されている。装着孔155の抜き勾配により大径とされた縁部は、フランジ152より一段低い平面156を形成しており、この平面156に六ヶ所の突起157が形成されている。隣り合う突起157同士の間には、フランジ152と同心円状の内壁面158,159を備えた凹部160が形成されている。また、隣り合う凹部160同士の間の壁部161の上に突起157が形成されている。ハブ部151の他方の面には、突起157を挿入する凹部162が六ヶ所形成されている。
【0055】
六個の突起157及び凹部162は、全体の配置形状がほぼ六角形を形成するように配置されている。凹部162の外周縁部側の内壁面163は、装着孔155と同心円状の円弧を形成しており、六個の突起157のフランジ153の外周縁部近傍の周面部165が、内壁面163に摩擦抵抗を有する状態で嵌め込まれることによって、六個の突起157と六ヶ所の凹部162とが互いに結合した状態を生ずる。
【0056】
すなわち、この実施の形態では、ワイヤ27を巻き付けるハブ部151に、巻き付けられたワイヤ27の太さ方向の移動を規制する一対のフランジ152,153がハブ部151から立ち上がっており、ハブ部151の一方の側面部156、又は、ハブ部151の他方の側面部166に、結合手段としての突起157と凹部160が形成されていることによって、相互に結合可能となる。
【0057】
この結合手段は、一例として、それぞれ六ヶ所の突起157と凹部160とによって構成されているが、突起157と凹部160は少なくとも2個、或いは3個で構成しても良い。また、突起157の代わりに、ハブ部151に同心円状に延びる円弧形状の凸部を形成し、凹部160がこの円弧状の凸部が嵌め込まれる形状であっても良い。また、結合手段は、一方が小径で他方が大径の互いに結合可能な複数個の円弧状の凸部で構成しても良い。
【0058】
なお、図17において突起157は細く描かれているが、図15のワイヤリール150のIII−III線に沿った断面図であるためであり、図18に示すように、凹部160,162はそれぞれ抜き勾配により開口部が広くなっている。装着孔155のフランジ153側の縁部には段部が形成されており、ワイヤリール150を抜け落ちないように装着する際のナットや固定リングを挿入可能になっている。
【0059】
また、図16,図19に示すように、ハブ部151の装着孔155の近辺にはワイヤリール150の回転位置を検出するための円筒形の孔168が形成されている。鉄筋結束機20の孔168の回転領域には発光素子と受光素子が配置され、この両素子の間を孔168が通過することにより、ワイヤリール150の回転状態が判別されるようしても良い。フランジ152,153の外周縁部側に形成されている略扇形の模様は、底の浅い凹部169,170を示しており、フランジ152,153を薄肉化している。
【0060】
図16は、大径のフランジ153の形状を示す。フランジ153の外周縁部には、ハブ部151側に延びるワイヤ挿通開口部171が形成されている。ワイヤ挿通開口部171のワイヤ27の巻き付け終了端部27E(図16(b)参照)の位置にする高さには、ハブ部151の周りに巻き付けたワイヤ27の延びる方向に合わせて延びる案内開口部172が形成されている。案内開口部172にはワイヤ27を挟持する挟持部173が突出して形成されており、挟持部173の突起部分がワイヤ27の巻き付け終了端部27Eを挟み付けて保持している。
【0061】
また、案内開口部172から外周縁部側に延びる溝174が形成されている。溝174から外周部分175は可撓性を有しており、ワイヤ挿通開口部171の他方の縁には切り欠き部176が形成されている。溝174の外周部分175はワイヤ27がフランジ153の外側に導かれるので、外周部分175にはワイヤ27からフランジ153の内側に折り曲げようとする力が加わるが、外周部分175が可撓性を有するのでその弾性力により、ワイヤ27の巻き付け終了端部27Eを溝174に位置させて固定できる。
【0062】
さらに、切り欠き部176が設けられているので、ワイヤ27の終了端部27Eの折り曲げがないか若しくは極めて少ない。更に、溝174の内部に保持されるので、ワイヤ27の巻き付け終了端部27Eをはワイヤ27の巻き付けた高さにおいてリールの半径方向に折り曲げることなく、挟持部173の縁部に保持される。
【0063】
このように、ワイヤ27の巻き付け終了端部27Eが折り曲げられないので、ワイヤ用結束機のワイヤ案内機構にワイヤ27を通す場合に、挟持部173及びワイヤ挿通開口部171からワイヤ27の巻き付け終了端部27Eを外して、そのままワイヤ27の巻き付け終了端部27Eをワイヤ結束機のワイヤ案内機構に通すことができ、曲がりを直すような手間がかからない。
【0064】
ワイヤ挿通開口部171は、ワイヤ27の巻き付け開始端部27Sをハブ部151の先端挿入部としての凹部177(図16(c)(d)参照)に挿入した後に、ハブ部151を跨いでフランジ152,153の間のハブ部151の円周面に案内する場合にも用いられる。巻き付け開始端部27Sを挿入する凹部177は、ハブ部151のフランジ153側の面に形成されており、巻き付け開始端部27Sを支える支持壁面179を備えている。また、ハブ部151の側部には、巻き付け開始端部27Sを挿入して移動を規制する規制凹部180が形成されている。
【0065】
ワイヤ27を巻き付ける際には、先端挿入部177にワイヤ27の巻き付け開始端部27Sを挿入し、ハブ部151の側壁部に設けた規制凹部180を通してフランジ152,153の間に巻き付け開始端部27Sを折り曲げ、この状態でハブ部151の円周面に巻き付けを開始する。これによって、ワイヤ27に巻き付け方向の力Fが強く作用しても、その引っ張り力Fをワイヤ挿通開口部171の縁部で受け止めることができる。
【0066】
しかも、ワイヤ27の巻き付け開始端部27Sは、規制凹部180の近傍において、フランジ152に平行な方向(X方向)な状態からフランジ153に直角方向(Y方向)、規制凹部180の延びる方向(Z方向)、更にX方向に、フランジ153の肉厚並びにハブ部151の肉厚の短い距離で90度ずつ繰り返し折り曲げられているので、この部分を直線に伸ばそうとする力は大きな力を要することとなる。更に、凹部177が支持壁面179によって挿入された部分を支えるので、引っ張り力Fを支える箇所が多くなり、ワイヤ結束機がワイヤ27を引っ張る力では簡単に抜けることはない。
【0067】
従って、鉄筋結束機20においてリールが正方向・逆方向に繰り返し回転しても、規制凹部180によってワイヤ27の巻き付け開始端部27Sがリールの円周方向に移動することが規制されるため、ワイヤ27の巻き付け開始端部27Sが挿入部から徐々に緩むので抜けることが防止される。
【0068】
これによって、鉄筋結束機20による鉄筋結束作業中にリールのワイヤ27が残り少なくなった場合でも、巻き付け開始端部27Sの折り曲げられた部分がリールから抜けてワイヤ結束機のワイヤ案内機構に詰まることが、防止される。このため、鉄筋結束作業において、ワイヤ27の詰まりによる作業の停滞という事態が生じることを回避できる。
【0069】
なお、本実施の形態における前記ワイヤリール150の対向する突起157A,Bは、高さが異なるようになっている。既ち、突起157は高い突起157Aと低い突起157Bを交互に配置されている。突起157A,157Bの上端には、ゆるやかに湾曲した凹部157Cが形成されている。
【0070】
上記ワイヤリール150は、図22に示すように、カセットケース70のリール取付軸79を装着孔155に挿入するようにして、小フランジ152からカセットケース70内に、収納される。突起157がカバープレート132の係止凹部133〜138に係止される。
【0071】
係止凹部133,136に係止された突起157は、高い突起157Aと低い突起157Bが対向しており、係止凹部133,136が透孔となっているので、光センサ87が高い突起157Aと低い突起157Bを検知することができる。光センサ87は、発光素子と受光素子とからなり、前記したように突起157の上端が湾曲した凹部157Cとなっているので、発光素子によって発光された光が受光素子に集まり、確実に突起157を検知することができる。
【0072】
小フランジ152は、第1の収納凹部80内に嵌合して収納される。小フランジ152の外周と第1の収納凹部80の内周の隙間は、ワイヤ27の径より狭くなっており、ワイヤ27がこの隙間から外れることはない。大フランジ153は、これの外径がカセットケース70の円周壁92の内径より大きく形成されているので、カセットケース70内に収納されず円周壁92の上端に摺接する。
【0073】
蓋体100は、支軸130を中心として、弾性部材131の弾性に抗して閉じると、円筒型突起110がカセットケース70のリール取付軸79の先端を嵌合して、ワイヤリール150のハブ部151に形成された嵌合凹部154に嵌合される。また、ロック手段120の係止軸115の一方の半体116がリール取付軸79の差込孔83に差し込まれることになり、指掛けアーム112,113に指を引っ掛けて回動部111を回動し、第2の係止凹部125に蓋体100のストッパー片102aを係止させると、一方の半体116の係止溝119がリール取付軸79の係止壁85に係止され、蓋体100がカセットケース70にロックされる。
【0074】
なお、回動部111を回動して第1の係止凹部123に蓋体100のストッパー片102aを係止させると、一方の半体116の係止溝119がリール取付軸79の係止壁85から外れ、蓋100が弾性部材131の弾性によって自動的に開くことになる。前述したように、蓋体100がカセットケース70にロックされると、第1の蓋部101の案内突起108がワイヤリール150の大フランジ153の外周縁近傍の側面を摺接し、ワイヤリール150のハブ部151の軸方向の動きを規制している。
【0075】
なお、上述したように、ロック手段120は、調節環状部材121によって係止軸115の突出する長さを調節することができるので、図27に示すように、蓋体100の案内突起108とカセットケース70の円周壁92の上端との間の距離aを変えることができる。ロック手段120の係止軸115の突出する長さを長くすると、前記距離aは広がり、係止軸115の突出する長さを短くすると、前記距離aは狭くなる。従って、本実施の形態では、調節環状部材121の肉厚が第1の取付部121a〜第4の取付部121dの4種類あるので、前記距離aを4段階に調節することができるが、これに限定されるものではなく、4段階以上でも4段階以下でも構わない。
【0076】
ワイヤリール150の大フランジ153は、図22,27に示すように、蓋体100の案内突起108とカセットケース70の円周壁92の上端との間に配置され、案内突起108と円周壁92の上端に挟まれる。ワイヤリール150が適切に回転するためには、蓋体100による所定範囲内の押圧力によって、大フランジ153が押圧される必要がある。
【0077】
この大フランジ153が受ける押圧力は、距離aによって異なり、距離aが狭いと大きくなり、距離aが広いと小さくなる。押圧力が大きいと、大フランジ153の受ける抵抗が大きくなり、ワイヤリール150が回転し難くなる。押圧力が小さいと、距離aの範囲内で大フランジ153がガタツキ、大フランジ153と円周壁92の上端の隙間が生じ、この隙間にワイヤ27が挟まったり、この隙間からワイヤ27が外れることになり、ワイヤリール150が適正に回転することが出来なくなる。
【0078】
このように距離aによって、押圧力が変動し、この押圧力が適切でないと、ワイヤ27の送り・戻し不良等の誤作動が生じることになる。この距離aは、カセットケース70に蓋体100を閉め、ロック手段120によって蓋体100をロックした時によって形成される隙間であり、本来一定であることが望ましいが、各部品の製造公差により、組み立てた時一定でない場合もあり得る。
【0079】
本実施の形態では、肉厚の異なる第1〜第4の取付部121a〜121dを有する調節環状部材121をロック手段120に設け、この調節環状部材121を回転させて、ロック手段120を調節環状部材121の第1〜第4の取付部121a〜121dの内の適正な取付部にネジ止めすることによって係止軸115の突出する長さを調節し、距離aを設定することができるので、上記した各部品の製造公差に基づく不適切な距離aであっても、適切な距離aに調節することが可能である。そのため、蓋体100のワイヤリール150に対する押圧力を適切なものに調整することができる等、前記した所定範囲内の押圧力を確保することが出来る。
【0080】
なお、調節環状部材121を回転させることにより、距離aは変動するが、カセットケース70の係合凹部92c、92bと蓋体100の係合凸部102c、102bの係合により、蓋体100がカセットケース70に対して一定以上締め込まれることがないようにしている。また、上記説明では、カセットケース70と蓋体100とロック手段120の製造公差に基づく適切な距離aでない場合について説明したが、ワイヤリール150の幅のバラツキに対しても距離aを調節することにより、この幅のバラツキを吸収でき、所定範囲内の押圧力を確保してワイヤリール150の送り・戻し不良を防止することができる。
【0081】
上記してきたように、ロック装置は、本体(カセットケース70)に開閉自在に設けられた開閉部材(蓋体100)に取り付けられ、ロック手段120と調節環状部材121とからなり、ロック手段120は、回動部111と、回動部111に形成された係止軸115とを有し、調節環状部材121は、係止軸115に回動自在に取り付けられ、肉厚の異なる複数の取付部121a〜121dを有し、この取付部121a〜121dにロック手段120が取り付けられるようになっており、ロック装置が開閉部材(蓋体100)に取り付けられると、本体(カセットケース70)に係止される係止軸115が開閉部材(蓋体100)から突出し、調節環状部材121のロック手段120を取り付ける取付部を選択することによって、上記係止軸115の突出する長さを調節することができるようになっている。
【0082】
蓋体100は、カセットケース70の案内突起(段部)92a〜94aの内側に嵌合し、係合凸部102b,102cが円周壁92の案内突起92aに形成された係合凹部92b,92cに係合して、位置決めされ、第2の蓋部105の側壁104がカセットケース70の第2の底部75の他端縁に接合し、カセットケース70を完全に覆うことができる。
【0083】
上記したように、ワイヤリール150が収納されたカセットケース70は、図23,24に示すような形状の鉄筋結束機20に、ボルト等によって取り付けられる。上述したように、ワイヤリール150は、小フランジ152が第1の収納凹部80内に嵌合し、大フランジ153がカセットケース70の円周壁92の上端を摺接するので、ワイヤ27がギア33によって、引き出され、又は引き戻されても、小フランジ152及び大フランジ153からワイヤ27が外れることがない。また、大フランジ153と小フランジ152との外径の差によって収容空間88が確保され、この収容空間88が、ワイヤ27が引き戻される際に生じるワイヤ27の撓みを収容する。ワイヤリール150の回転状態は、光センサ87が高い突起157Aと低い突起157Bを検出することによって判別するようになっている。
【0084】
上記実施の形態では、ワイヤリール150の大フランジ153がカセットケース70内に収納されず、円周壁92の上端に摺接しているが、大フランジ153の外径を、カセットケース70内に収納でき且つカセットケース70の円周壁92との隙間がワイヤ27の径より小さくなるような大きさにしても良い。大フランジ153の外径の大きさをこのように形成しても、大フランジ153と小フランジ152との外径の差によって上記収容空間88が確保されると共に、小フランジ152及び大フランジ153からワイヤ27が外れることがない。
【0085】
【発明の効果】
本願の請求項1、3の鉄筋結束機並びに請求項2、4のリールによれば、ケースの開口縁部の段部に形成した凹部に、リールの大フランジを嵌め込み、リールのハブ穴内周面に形成した係合爪とリール取付軸とをリール取付軸方向へのリールの移動を規制するように係合させるので、ケースの外周部が抜き勾配によりケース外側に拡大するように形成されても、大フランジとケースの開口縁部との間に隙間がなくなり、リールに巻かれたワイヤが大フランジを乗り越えて外れることが防止され、ワイヤがリール取付軸に巻き付いてリールが回転不能になることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる鉄筋結束機に用いるリールの平面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】図1のリールの底面図。
【図4】図3のIII−III線断面図。
【図5】図3のIV−IV線断面図。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかるカセットケース及びリールの断面図。
【図7】本発明の実施の形態にかかる鉄筋結束機の側面図。
【図8】本発明の他の実施の形態にかかるカセットケースの説明図。
【図9】図8の要部断面図。
【図10】本発明の他の実施の形態にかかるカセットケースの蓋体の説明図。
【図11】図10の要部断面図。
【図12】図10の蓋体に取り付けられるロック手段の説明図。
【図13】図10の蓋体に取り付けられる調節環状部材の説明図。
【図14】カセットケースに取り付けられるカバープレートの説明図。
【図15】本発明の他の実施形態にかかるワイヤリールの小径のフランジ側の構成を示す図。
【図16】(a)は、図15のワイヤリールの大径のフランジ側の構成を示す図、(b)はワイヤの巻き付け終了端部を保持する部分の拡大図、(c)はワイヤの巻き付け開始端部の構成を示す部分拡大斜視図、(d)はワイヤの巻き付け開始端部の折り曲げ状態を示す説明図。
【図17】図15のワイヤーリールのIII−III線断面図。
【図18】図15のIV−IV線断面図。
【図19】図16のV−V線断面図。
【図20】フランジのワイヤ挿通開口部及び規制凹部近傍の構成を示す説明図。
【図21】図20のVII−VII線断面図。
【図22】ワイヤリールをカセットケースに装着した状態を示す断面図。
【図23】ワイヤリールを装着したカセットケースを結束機本体に取り付けた状態を示す側面図。
【図24】図23の蓋体を外した状態を示す側面図。
【図25】従来の鉄筋結束機の側面図。
【図26】図25の鉄筋結束機のカセットケース及びリールの断面図。
【図27】図22の要部拡大説明図。
【符号の説明】
A 隙間
1 鉄筋結束機
2 リール
3 ワイヤ
4 挟持部
5 ワイヤ送り手段
6 ガイド
7 鉄筋
9 捻り用フック
10 カセットケース
11 リール取付軸
12 蓋体
13 フランジ
14 周壁部
20 鉄筋結束機
21 結束機本体
22 鉄筋
23 当て板部
24 ワイヤ挿入溝
25 捻り用フック
26 電動モータ
27 ワイヤ
28 トリガ
29 進退機構
30 ワイヤ通路
31 ガイド部
32 モータ
33 ギア
34 ワイヤ把持切断手段
35 軸受け部
36 取付軸
38 マイクロスイッチ
40 カセットケース
41 リール
41A ハブ部
42 段部
42A 凹部
43 リール取付軸
44 底部
45 外周面
46 嵌合凹部
47 係合爪
48 係合部
49 回り止め穴
50 小フランジ
51 ハブ穴
52 凹部
53 取付溝
55 大フランジ
56 隙間
60 カセットケース
61 リール取付軸
62 リール
63 大フランジ
64 小フランジ
65 凹部
66 蓋体
67 ヒンジ
68 ハブ穴
70 カセットケース
71 底部
72 第1の底部
73 連接部
75 第2の底部
76 基部
77 台形部
78 環状溝
79 リール取付軸
80 第1の収納凹部
81 第2の収納凹部
82 テーパ
83 差込孔
85 係止壁
86 透孔
87 光センサ
88 収容空間
90 周壁
91 第1の周壁
92 円周壁
92a 案内突起(段部)
92b 係部凹部
92c 係部凹部
93 第1の側壁
93a 案内突起(段部)
94 第2の側壁
94a 案内突起(段部)
95 第2の周壁
96 仕切壁
97 アーム
97a 回り止め穴
98 軸受突起
99 開口部
100 蓋体
101 第1の蓋部
102 基部
102a ストッパー片
102b 係合凸部
102c 係合凸部
103 台形部
104 側壁
105 第2の蓋部
106 ガイド孔
107 凹部
108 案内突起
109 ガイド突起
110 円筒型突起
111 回動部
112 指掛けアーム
113 指掛けアーム
114 ネジ通し穴
115 係止軸
116 半体
116a 係止突起
117 半体
117a 係止突起
118 当接部
119 係止溝
120 ロック手段
121 調節環状部材
121a 第1の取付部
121b 第2の取付部
121c 第3の取付部
121d 第4の取付部
122a 第1のネジ穴
122b 第2のネジ穴
122c 第3のネジ穴
122d 第4のネジ穴
123 第1の係止凹部
125 第2の係止凹部
126 側縁
128 軸受突片
130 支軸
131 弾性部材
132 カバープレート
133 係止凹部
133a 傾斜面
134 係止凹部
134a 傾斜面
135 係止凹部
135a 傾斜面
136 係止凹部
136a 傾斜面
137 係止凹部
137a 傾斜面
138 係止凹部
138a 傾斜面
139 フランジ
140 弾性リング
150 ワイヤリール
151 ハブ部
152 小フランジ
153 大フランジ
154 嵌合凹部
155 装着孔
156 平面
157 突起
157A 突起
157B 突起
157C 凹部
158 内壁面
159 内壁面
160 凹部
161 壁部
162 凹部
163 内壁面
165 周面部
166 側面部
168 孔
169 凹部
170 凹部
171 挿通開口部
172 案内開口部
173 挟持部
174 溝
175 外周部分
176 切り欠き部
177 凹部(先端挿入部)
179 支持壁面
180 規制凹部

Claims (4)

  1. 結束機本体に取り付けられるケースに、リール取付軸が形成され、該リール取付軸に鉄筋結束用のワイヤを巻き付けたリールを装着し、前記ワイヤを鉄筋の周囲に巻き回した後に捩って前記鉄筋を結束する鉄筋結束機において、
    前記ケースの前記リールを挿入する開口縁部に、前記ケースの底部の口径より大きな径を有する環状の凹部を形成し、前記リールの前記ケース開口部側のフランジを前記凹部に嵌められる口径を有する大フランジとしたことを特徴とする鉄筋結束機。
  2. 結束機本体に取り付けられるケースに、リール取付軸が形成され、該リール取付軸に鉄筋結束用のワイヤを巻き付けたリールを装着し、前記ワイヤを鉄筋の周囲に巻き回した後に捩って前記鉄筋を結束する鉄筋結束機用のリールにおいて、
    前記リールの前記ケース開口部側のフランジを前記開口縁部に段設した凹部に嵌められる口径を有する大フランジとしたことを特徴とするリール。
  3. 結束機本体に取り付けられるケースに、リール取付軸が形成され、該リール取付軸に鉄筋結束用のワイヤを巻き付けたリールを装着し、前記ワイヤを鉄筋の周囲に巻き回した後に捩って前記鉄筋を結束する鉄筋結束機において、
    前記ケースの前記リールを挿入する開口縁部に、前記ケースの底部の口径より大きな径を有する環状の凹部を形成し、前記リールの前記ケース開口部側のフランジを前記凹部に嵌められる口径を有する大フランジとし、前記リールの前記リール取付軸が挿入されるハブ穴内周面に、前記リール取付軸からの脱落を防止する係合爪を形成し、前記リール取付軸の外周面に前記係合爪が入り込む嵌合凹部を形成したことを特徴とする鉄筋結束機。
  4. 結束機本体に取り付けられるケースに、リール取付軸が形成され、該リール取付軸に鉄筋結束用のワイヤを巻き付けたリールを装着し、前記ワイヤを鉄筋の周囲に巻き回した後に捩って前記鉄筋を結束する鉄筋結束機用のリールにおいて、
    前記リールの前記ケース開口部側のフランジを前記開口縁部に段設した凹部に嵌められる口径を有する大フランジとし、前記リールの前記リール取付軸が挿入されるハブ穴内周面に、前記リール取付軸の外周面に形成した嵌合凹部に入り込む係合爪を形成したことを特徴とするリール。
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