JP4634446B2 - ベルト締具 - Google Patents

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Description

本発明は、トラック等に積載された積荷を固定する場合などに用いられるベルト締具に関するものである。
従来、トラックの荷台に積載された積荷を固定するために、トラック荷台の側壁の間に掛け渡されたベルトの締め込みと開放を行うベルト締具として、種々の構造のものが知られている。その中でも、以下のようなラチェット式のベルト締具が広く用いられている。一般的なラチェット式のベルト締具は、ベルトが巻き取られるベルト巻取軸と、このベルト巻取軸が中心部に貫設され、周囲にギヤ部が形成されたラチェットギヤと、ラチェットギヤを一方向にのみ回動させるように、ラチェットギヤのギヤ部に係合可能に付勢されたラッチ爪と、ベルト巻取軸を巻き締め方向に回動可能なハンドルとを有する。
そして、このラチェット式のベルト締具を用いて積荷を固定する際には、2本のベルトの各々の一端をトラックの側壁に固定し、その各々の他端をトラックの荷台の略中央部でベルト締具に連結する。そして、ベルト巻取軸をハンドルで巻き締め方向に回動させることによりベルトを巻き取り、積荷をベルトで締め付けて固定する。
しかし、このラチェット式のベルト締具において、ハンドルでラチェットギヤを回動させながらベルトの引張作業を行う際には、ラチェットギヤの逆回転を防止する為のラッチ爪がギヤ部の山部から谷部に急激に移動して当接するため、大きな衝突音が発生する。このように、従来のラチェット式のベルト締具では、ベルトの引張作業時において大きな騒音が周囲に発生するため、特に、コンビニエンスストア等に早朝や夜間に荷物を搬入するトラックにおいては大きな問題となっていた。
そこで、本願出願人は、ベルトの引張作業時における騒音の発生を防止することが可能なベルト締具を提案している(特許文献1参照)。このベルト締具のベルト巻取機構は、本体フレームに軸支されたベルト巻取軸と、ベルト巻取軸と同軸となるように本体フレームに軸支されたハンドルと、ベルト巻取軸の両端部にそれぞれ固定され、空転状態と噛み合い状態が同一方向に設定された第1一方向クラッチ及び第2一方向クラッチと、ハンドルに設けられ、第1一方向クラッチの外輪部材と係脱可能な第1ラッチと、本体フレームに設けられ、第2一方向クラッチの外輪部材と係脱可能な第2ラッチとを備えている。
このベルト締具によりベルトの引張作業を行う際には、第1ラッチが第1一方向クラッチに係合し、且つ、第2ラッチが第2一方向クラッチに係合した状態で、まず、両一方向クラッチが空転状態となる方向にハンドルを回動させる。このとき、第1一方向クラッチにおいては、ハンドル及び第1ラッチとともに外輪部材が回動するが、その外輪部材の回動はベルト巻取軸が挿通された内輪部材には伝達されないため、ベルト巻取軸は回動しない。その後、両一方向クラッチが噛み合い状態となる方向にハンドルを回動させると、ハンドルとともに第1ラッチ及び第1一方向クラッチの外輪部材が回動し、ハンドルの回動が、第1ラッチ及び第1一方向クラッチを介してベルト巻取軸に伝達されるため、ベルトがベルト巻取軸に巻き取られる。尚、このベルトの巻取り作業時には、ベルト巻取軸に巻き取られたベルトのテンションによりベルト巻取軸にはベルト巻き戻し方向の力が常に作用することになるが、第2一方向クラッチの外輪部材に第2ラッチが係合しているために、ベルト巻取軸の巻き戻し方向の回動が禁止され、ベルト巻取軸に巻き取られたベルトが巻き戻されることはない。
このベルト締具によれば、ハンドルを何れの方向に回動させても、第1ラッチ及び第2ラッチが一方向クラッチの外輪部材を叩くことがなく、従来のラチェット式のベルト締具における、ラチェットギヤとラッチ爪の衝突音のような大きな騒音が発生しない。
特開2003−222198号公報
ところが、前述の特許文献1に記載のベルト締具においては、ベルトの巻取り時にハンドルに作用する力は、ベルト巻取軸の一端部に設けられた第1一方向クラッチのみを介してベルト巻取軸に伝達するため、第1一方向クラッチにゆがみが生じやすくなる。そして、第1一方向クラッチにゆがみが生じると、ハンドルを回動させるためにより大きな力が必要になる。しかし、近年では、女性などの比較的力の弱い作業者によりベルトの締め付け作業が行われることも増えてきているが、そのような場合に、ベルトの締め付けが不十分になって、積荷が確実に固定されなくなる虞がある。また、一方向クラッチは、内輪部材や外輪部材等の多数の部品で構成されており、ゆがみが生じた一方向クラッチを交換することは容易でない。
本発明の目的は、より小さな力で確実にベルトを締め付けることができ、操作性に優れたベルト締具を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のベルト締具は、第1ベルトと第2ベルトとが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルトに対するテンションの発生と解除とを行うベルト締具において、本体フレームと、前記本体フレームの一端部に設けられ、前記第1ベルトの巻取り及び巻戻しが可能なベルト巻取機構とを有し、前記ベルト巻取機構は、前記本体フレームに軸支されて第1ベルトが巻き取られるベルト巻取軸と、前記ベルト巻取軸と同軸となるように前記本体フレームに軸支されたハンドルと、ともに前記ベルト巻取軸に設けられ、空転状態と噛み合い状態が同一方向に設定された第1一方向クラッチ及び第2一方向クラッチと、前記ハンドルに相対移動可能に設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第1一方向クラッチと係脱可能な第1ラッチと、前記本体フレームに相対移動可能に設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第2一方向クラッチと係脱可能な第2ラッチとを備え、各一方向クラッチは、前記ベルト巻取軸が挿通された内輪部材と、この内輪部材に摺動自在に外嵌された外輪部材とを有し、さらに、前記内輪部材の両側面には、前記外輪部材と前記内輪部材との間の空間部を塞ぐ2枚のカバー板がそれぞれ固定され、前記内輪部材、前記外輪部材、及び、前記2枚のカバー板が一体的に構成されていることを特徴とするものである。
このベルト締具によりベルトにテンションを発生させて締め付ける際には、まず、第1ラッチが第1一方向クラッチに係合し、且つ、第2ラッチが第2一方向クラッチに係合した状態で、両一方向クラッチが空転状態となる方向にハンドルを回動させる。すると、第1一方向クラッチが空転状態であるために、ハンドル(第1ラッチ)の回動力はベルト巻取軸に伝達されず、第1ベルトは巻き取られない。その後、両一方向クラッチが噛み合い状態となる方向にハンドルを回動させると、ハンドルとともに第1ラッチ及び第1一方向クラッチの外輪部材が回動するため、ハンドルの回動が第1一方向クラッチを介してベルト巻取軸に伝達され、ベルトがベルト巻取軸に巻き取られる。尚、この第1ベルトの巻取時には、ベルト巻取軸に巻き取られた第1ベルトのテンションにより、ベルト巻取軸には常にベルト巻き戻し方向の力が作用することになるが、第2一方向クラッチに第2ラッチが係合しているため、ベルト巻取軸はベルト巻き戻し方向に回転せず、ベルトが巻き戻されることはない。このベルト締具によれば、ハンドルの回動時に、第1ラッチ及び第2ラッチが一方向クラッチの外輪部材を叩くことがないため、従来のラチェット式のベルト締具における、ラチェットギヤとラッチ爪の衝突音のような大きな騒音が発生しない。
ここで、第1ベルトの巻取り時には、ベルト巻取軸の一端部に固定された第1一方向クラッチにのみハンドルからの力が作用する。しかし、各一方向クラッチの内輪部材の両側面に2枚のカバー板がそれぞれ固定されていることから、一方向クラッチ全体の強度が高まり、第1一方向クラッチがゆがみにくくなる。従って、小さな力で軽快にハンドルを回動させることができるようになる。さらに、内輪部材の両側面のカバー板により、外輪部材が内輪部材から外れないようになっており、内輪部材、外輪部材、及び、2枚のカバー板が一体的に構成されて、一方向クラッチがユニット化されているため、万が一、第1一方向クラッチがゆがんでしまった場合などでも、一方向クラッチを容易に交換することができる。
第2の発明のベルト締具は、前記第1の発明において、前記内輪部材と前記カバー板の固定部が前記カバー板の表面から突出しており、前記ハンドルと前記カバー板との間に隙間が存在していることを特徴とするものである。このように、カバー板から固定部が突出してハンドルとの間に隙間が形成されている分、一方向クラッチがハンドルに接触しにくくなっており、ハンドルをスムーズに回動させることが可能になる。
第3の発明のベルト締具は、前記第1の発明において、前記外輪部材の一方の側面の角が丸く形成されていることを特徴とするものである。第1及び第2一方向クラッチは、空転状態と噛み合い状態が同一方向となるように、ベルト巻取軸に対して所定の向きに取り付けられる必要があるが、外輪部材と内輪部材の空間部がカバー板で塞がれているために、ユニット化された各一方向クラッチの空転方向及び噛み合い方向を外見から判別するのは容易でない。しかし、この第3の発明のベルト締具においては、外輪部材の一方の側面の角が丸く形成されているため、一方向クラッチを取り付ける際に向きを間違えにくくなる。そのため、ベルト締具の組み立て作業の効率が向上する。
第4の発明のベルト締具は、前記第1の発明において、前記外輪部材と前記内輪部材の間の空間部は、周方向に沿ってその隙間が拡大するように形成され、前記空間部には、その周方向途中部における隙間と等しい径を有するローラ部材と、このローラ部材を前記空間部の隙間の縮小方向へ付勢するコイルバネとが設けられ、前記ローラ部材は、前記内輪部材の厚みとほぼ等しい長さを有する円柱状に形成され、前記コイルバネの、その伸縮方向から見た形状が、長円形状であることを特徴とするものである。
外輪部材が一方向に回動して、コイルバネの付勢力に抗してローラ部材が空間部の隙間が拡大する方向に移動する場合には、外輪部材の回動が内輪部材に伝達されず、一方向クラッチは空転状態となる。一方、外輪部材が逆の方向に回動して、ローラ部材が空間部の隙間が縮小する方向に移動した場合には、ローラ部材が空間部の途中部に詰まって、外輪部材の回動がローラ部材を介して内輪部材に伝達される噛み合い状態となる。ここで、ローラ部材が内輪部材とほぼ等しい長さを有する円柱状に形成されているため、ローラ部材が球状である場合に比べて、ローラ部材と内輪部材及び外輪部材との接触面積が大きくなり、比較的小さな径のローラ部材でも大きな荷重を伝達することができるようになる。従って、ローラ部材の径を、必要な荷重を伝達できる範囲内で極力小さくして、外輪部材の外径をできるだけ小さくすることができる。そのため、より小さな力で外輪部材を回動させることが可能になり、ベルトをより容易に巻き取ることができるようになる。
第5の発明のベルト締具は、前記第1の発明において、前記第1ラッチは、その移動方向と平行に延びる平板部と、平板部に対して傾斜した状態で前記ベルト巻取軸と反対側へ延びる傾斜部と、この傾斜部の前記ベルト巻取軸と反対側の端部に設けられた取っ手部とを有し、前記取っ手部は、前記平板部を前記ベルト巻取軸と反対側へ延長した平面上に位置していることを特徴とするものである。従って、取っ手部を引っ張ることにより、第1ラッチをベルト巻取軸と反対側に移動させることが簡単に行え、第1一方向クラッチとの係合状態を解除することが容易になる。また、取っ手部が、平板部をベルト巻取軸と反対側へ延長した平面上に位置している。従って、取っ手部に作用した力の向きに第1ラッチが直線的に移動することから、より小さな力で第1ラッチを移動させることが可能になる。
第6の発明のベルト締具は、前記第1の発明において、前記ハンドルは、前記ベルト巻取軸の両端部に対称配置された2枚のハンドル支持板と、これら2枚のハンドル支持板のベルト巻取軸と反対側の端部に設けられた把持部材とを有し、前記第1ラッチは、前記2枚のハンドル支持板に相対移動可能に支持されており、前記第1ラッチの表面に、前記2枚のハンドル支持板に対する相対移動をガイドする2つの第1凸部が形成されていることを特徴とするものである。このように、2つの第1凸部により第1ラッチのハンドル支持板に対する相対移動がガイドされるため、第1ラッチを移動させやすくなり、操作性が向上する。また、第1ラッチ及びハンドル支持板の加工精度を厳しく管理しなくても、がたつきを防止できるため、コスト面でも有利である。
第7の発明のベルト締具は、前記第1の発明において、前記本体フレームは、前記ベルト巻取軸の両端部をそれぞれ軸支する2枚のフレーム板を有し、前記第2ラッチは、前記2枚のフレーム板に相対移動可能に支持されており、前記第2ラッチの表面に、前記2枚のフレーム板に対する相対移動をガイドする2つの第2凸部が形成されていることを特徴とするものである。このように、2つの第2凸部により第2ラッチのフレーム板に対する相対移動がガイドされるため、第2ラッチを移動させやすくなり、操作性が向上する。また、第2ラッチ及びフレーム板の加工精度を厳しく管理しなくても、がたつきを防止できるため、コスト面でも有利である。
第8の発明のベルト締具は、前記第7の発明において、前記2枚のフレーム板には、前記第2ラッチが挿通されるスリットがそれぞれ形成され、さらに、少なくとも一方の前記フレーム板には、前記スリットに連なり、前記第2ラッチの第2凸部が挿通可能な切欠部が形成されており、前記第2ラッチが前記2枚のフレーム板のスリットに挿通されて支持された状態では、前記切欠部と前記第2凸部の位置が、前記第2ラッチの移動方向に関してずれていることを特徴とするものである。第2ラッチは、2枚のフレーム板にそれぞれ形成されたスリットに挿通されて支持される。その組み付けの際、第2凸部はスリットに連なる切欠部を挿通して2枚のフレーム板の内側に配置される。ここで、本体フレームに組み付けられた後の第2ラッチの第2凸部と切欠部の位置関係が、第2ラッチの移動方向に関してずれているため、第2ラッチが第2凸部により係止されることになり、組み付け後の第2ラッチのスリットからの抜けが防止される。
本発明の実施の形態について図1〜図19を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態のベルト締具は、第1ベルト1と第2ベルト2とが長手方向の一端部と他端部とに連結される本体フレーム3を備えている。本体フレーム3は、平板状のフレーム板4・4を幅方向に左右一対に備えている。これらのフレーム板4・4の間隔は、第1及び第2ベルト1・2の幅よりも大きな間隔に設定されている。
また、本体フレーム3の一端部には、第1ベルト1を一方向に巻き取り可能なベルト巻取機構5が設けられている。ベルト巻取機構5は、フレーム板4・4に回転自在に両端部を軸支されたベルト巻取軸7と、このベルト巻取軸7の両端部に設けられた第1及び第2一方向クラッチ8・9とを有している。ベルト巻取軸7は、ほぼ半円の断面形状を有した一対の軸部材7a・7bからなっており、これらの軸部材7a・7bは、両端部が係止部材15で連結および固定されている。
図1、図4〜図7に示すように、第1及び第2一方向クラッチ8・9は、それぞれ、ベルト巻取軸7が挿通された内輪部材11と、この内輪部材11に摺動自在に外嵌された外輪部材10と、外輪部材10と内輪部材11との間で周方向(図4における時計回りの方向)に沿って隙間が徐々に拡大するように形成された複数の空間部12と、各空間部12に設けられ、その周方向途中部の隙間に等しい径を有するローラ部材13と、各空間部12に設けられ、ローラ部材13の移動側(隙間の拡大側)に配置されてローラ部材13を空間部12の隙間の縮小方向(図4における矢符方向A)へ付勢するコイルバネ14と、内輪部材11の両側面に空間部12を覆うようにそれぞれ固定された2枚のカバー板16・16とを有している。
図4、図7に示すように、内輪部材11の内周部には、一対の軸部材挿通穴11b・11bが仕切り部11aに関して対称に形成されている。これらの軸部材挿通穴11b・11bには、上述の軸部材7a・7bがそれぞれ挿通されており、軸部材7a・7bは、内輪部材11に対して回転方向に強固に連結されている。一方、外輪部材10の外周面全体には、多数の凹部10aと凸部10bとが周方向に交互に形成されている。
そして、第1及び第2一方向クラッチ8・9においては、外輪部材10が矢符方向A(図1のハンドル20が本体フレーム3に対して開く開放方向)に回転する場合、コイルバネ14により付勢されたローラ部材13が空間部12内でその隙間の減少方向に移動して、空間部12の途中部で詰まることによって、外輪部材10が内輪部材11と噛み合い状態となって回転することになる。一方、矢符方向Aとは逆方向(ハンドル20が本体フレーム3に対して閉まる閉鎖方向)に回転する場合、ローラ部材13がコイルバネ14を押し付けながら空間部12を隙間の拡大方向に移動して回転自在となることによって、外輪部材10が内輪部材11に対して空転する状態となる。
ここで、図8、図9に示すように、ローラ部材13は、内輪部材11の厚みとほぼ等しい長さを有する円柱状に形成されており、コイルバネ14の、その伸縮方向(図8の左方)から見た形状は長円形状となっている。そのため、ローラ部材13が球状である場合に比べて、ローラ部材13と内輪部材11及び外輪部材10との接触面積が大きくなり、比較的小さな径のローラ部材13でも、内輪部材11と外輪部材10との間で大きな荷重を伝達することができるようになる。そして、ローラ部材13の径を、必要な荷重を伝達できる範囲内で極力小さくして、外輪部材10の外径をできるだけ小さくすることができ、後述のハンドル20で外輪部材10を回動させる際の力を小さくすることができる。
図6に示すように、2枚のカバー板16・16の中心部分には、それぞれ、内輪部材11の軸部材挿通穴11b・11bと重なる挿通穴16aが形成されており、挿通穴16aには2本の軸部材7a・7bの端部が挿通されている。また、カバー板16は、挿通穴16aの周囲部分の、周方向に等間隔に離隔した5つの位置において、リベット17でかしめられて内輪部材11に固定されている。尚、図10に示すように、各リベット17は、カバー板16の表面から突出している。さらに、2枚のカバー板16・16は、それぞれ、外輪部材10の内径よりも大きな外径を有する。そのため、2枚のカバー板16・16は、図10に示すように、外輪部材10を両側から補強するとともに、空間部12に配設されたローラ部材13やコイルバネ14が外に飛び出さないように空間部12を塞ぐ機能も果たしている。また、内輪部材11の両側面のカバー板16・16により、外輪部材10が内輪部材11から外れないようになっており、第1及び第2一方向クラッチ8・9は、外輪部材10、内輪部材11、ローラ部材13、コイルバネ14、及び、カバー板16が一体的に構成されて、ユニット化されている。また、空間部12には、外輪部材10と内輪部材11との間の摺動を滑らかにするためのグリス等の潤滑剤が注入されているが、空間部12が2枚のカバー板16・16で塞がれているために、潤滑剤が外に漏れ出すことはない。
尚、第1及び第2一方向クラッチ8・9は、外輪部材10と内輪部材11の空転状態と噛み合い状態が同一方向となるように、本体フレーム3に取り付けられる。しかし、前述したように、外輪部材10と内輪部材11の空間部12はカバー板16で完全に塞がれているために(図6参照)、ユニット化された各一方向クラッチ8・9の空転方向及び噛み合い方向を外見から判別するのは容易でない。そこで、本実施形態では、図10に示すように、外輪部材10の一方の側面(図10では右側面)の外周部の角が丸く形成されている。そのため、両一方向クラッチ8・9を取り付ける際に向きを間違えにくくなり、ベルト締具100の組み立て作業の効率が向上する。
図1に示すように、両一方向クラッチ8・9を軸支したベルト巻取軸7には、ハンドル20が回動自在に設けられている。ハンドル20は、ベルト巻取軸7の両端部に対称配置されたハンドル支持板21・22を有している。これらのハンドル支持板21・22は、基端部がベルト巻取軸7に回動自在に軸支されている。また、これらハンドル支持板21・22の自由端部には、オペレータに把持される把持部材23が横設されている。さらに、ハンドル支持板21・22の間には、補強部材24が横設されている。この補強部材24は、ハンドル支持板21・22の間隔を一定に保持するように両ハンドル支持板21・22を連結および支持している。
図1、図10に示すように、一方のハンドル支持板21は、第2一方向クラッチ9の外側面に隣接するように配置され、他方のハンドル支持板22は、第1一方向クラッチ8の内側面に隣接するように配置されている。ここで、図10に示すように、各一方向クラッチ8・9において、カバー板16を内輪部材11に固定する5つのリベット17(固定部)は、それぞれカバー板16の表面から突出しており、ハンドル支持板21・22とカバー板16・16との間には隙間が存在している。そのため、ハンドル20を回動させたときに、ハンドル支持板21・22と第1及び第2一方向クラッチ8・9のカバー板16・16とが接触しにくく、ハンドル20をスムーズに回動させることができるようになっている。
図1に示すように、ハンドル支持板21・22には、第1ラッチ25が相対移動可能に設けられている。この第1ラッチ25は、その幅方向両端部が、ハンドル支持板21・22にそれぞれ形成されたスリット21a・22aに挿通されており、先端部がベルト巻取軸7側に向くように、ハンドル支持板21・22に対して進退移動自在に支持されている。さらに、第1ラッチ25は、バネ部材26によりベルト巻取軸7方向に付勢されている。
また、図4に示すように、第1ラッチ25は、その移動方向(図4の矢符方向B)と平行に延びる平板部25eと、この平板部25eに対してハンドル20の閉鎖方向(矢符方向Aと反対方向)に少し傾斜した状態でベルト巻取軸7と反対側へ延びる傾斜部25fと、この傾斜部25fのベルト巻取軸7と反対側の端部に設けられた取っ手部25aとを有する。取っ手部25aは、傾斜部25fの端部からハンドルの開放方向にほぼ直角的に折れ曲がって突出するように形成されている。そして、オペレータにより取っ手部25aが矢符方向Bに沿って引き上げられることにより、第1ラッチ25がバネ部材26の付勢力に抗してベルト巻取軸7から離隔する方向に移動するようになっている。また、図1に示すように、傾斜部25fには、オペレータが指先を差し込んで取っ手部25aを容易に引き上げることができるように、幅方向に長い矩形状の貫通穴25gが形成されている。ところで、図4に示すように、傾斜部25fから突出した取っ手部25aは、平板部25eをベルト巻取軸7と反対側へ延長した平面(一点鎖線で示す平面P)上に位置している。従って、取っ手部25aに作用した力Fの向きに(一点鎖線Pに沿って)第1ラッチ25が直線的に移動するため、最小限の力で第1ラッチ25を移動させることができる。
第1ラッチ25の平板部25eの先端側(ベルト巻取軸7側)部分には、図11に示すように、第1一方向クラッチ8の凹部10aに係合する係合部25bと、第2一方向クラッチ9の凹部10aとの係合を回避する係合回避部25cとが幅方向の両端部に形成されている。さらに、係合部25bと係合回避部25cとの間には、収容凹部25dが形成されており、収容凹部25dは、第1ベルト1がベルト巻取軸7に巻き取られて厚みを増した場合でも、第1ベルト1を第1ラッチ25に接触させないようにしている。そして、このように構成された第1ラッチ25は、オペレータが手を離してバネ部材26の付勢力のみが付与されている場合、図示実線で示すように第1一方向クラッチ8と係合するようになっている。一方、オペレータが第1ラッチ25を図示二点鎖線の位置まで引き上げた場合、第1一方向クラッチ8との係合が解除されるようになっている。尚、第1ラッチ25は、引き上げの有無に拘らず第2一方向クラッチ9に対して係合することはない。
また、係合部25bの側方は、第1ラッチ25の外側に張り出されている。係合部25bの張り出し側の端部は、図1に示すように、支持板部材27に移動自在に係合されている。この支持板部材27は、ベルト巻取軸7に回動自在に軸支されており、さらに、ハンドル支持板22に対して第1一方向クラッチ8を介して並列配置された状態で、軸状の連結部材28により連結固定されている。これにより、係合部25bは、ハンドル支持板22と支持板部材27とで回動方向に支持されることにより両部材22・27間に高い剛性を発揮しており、第1一方向クラッチ8を介してベルト巻取軸7を回動させて第1ベルト1を巻き取る場合でも、巻き取り時の反力で折れ曲がることはない。また、支持板部材27がハンドル支持板22に連結固定されているため、ハンドル20と支持板部材27が一体的に回動することになる。従って、ハンドル20を回動させたときのがたつきが小さくなり、操作性が向上する。
尚、図1、図3A、図4に示すように、第1ラッチ25の表面(図1における紙面裏側の面)の、2枚のハンドル支持板21・22よりもやや内側の位置には、2つの円形状の第1凸部25h・25hがそれぞれ形成されている。そして、これら2つの第1凸部25h・25hにより第1ラッチ25のハンドル支持板21・22に対する相対移動がガイドされるため、がたつきが小さくなって、第1ラッチ25をより移動させやすくなり、操作性が向上する。また、第1ラッチ25及びハンドル支持板21・22のスリット21a・22aの加工精度を厳しく管理しなくても、がたつきを防止できるため、部品コスト面でも有利である。さらに、第1凸部25h・25hにより、スリット21a・22aからの第1ラッチ25の抜けも防止される。
また、図1、図10に示すように、ベルト巻取軸7の両端部には、ストッパー部材30・30がそれぞれ設けられている。第1一方向クラッチ8側のストッパー部材30は、フレーム板4とハンドル支持板22との間に配置されており、第2一方向クラッチ9側のストッパー部材30は、第2一方向クラッチ9とフレーム板4との間に配置されている。各ストッパー部材30の外周面には、図5に示すように、第1及び第2一方向クラッチ8・9の凸部10bとほぼ同一の高さに設定された突設部30aが形成されている。各突設部30aは、図11の第1ラッチ25の係合部25bと係合回避部25cとにそれぞれ当接可能にされていると共に、第1ラッチ25の引き上げにより当接を回避可能にされている。そして、これらの各突設部30a・30aは、ハンドル20による巻取り動作の終点を設定していると共に、後述のベルト緩め機構6の作動を禁止するロック姿勢をハンドル20に取らせるようになっている。さらに、ストッパー部材30には、突設部30aの下方に係止凹部30bが形成されている。係止凹部30bには、第2ラッチ31の先端部が嵌合されており、第2ラッチ31により、ストッパー部材30の回動が禁止されている。
この第2ラッチ31は、その幅方向両端部が、フレーム板4・4にそれぞれ形成されたスリット4c・4cに挿通されており、先端部がベルト巻取軸7側に向くように、ハンドル支持板21・22に対して相対移動自在に支持されている。また、第2ラッチ31の後端部には、コイルバネ32が圧縮状態で連結されており、コイルバネ32は、第2ラッチ31をベルト巻取軸7方向に付勢している。
第2ラッチ31の先端側(ベルト巻取軸7側)部分には、図11に示すように、第2一方向クラッチ9の凹部10aに係合する係合部31aと、第1一方向クラッチ8の凹部10aとの係合を回避する係合回避部31bとが幅方向の両端部に形成されている。さらに、係合部31aと係合回避部31bとの間には、収容凹部31cが形成されており、収容凹部31cは、第1ベルト1がベルト巻取軸7に巻回されて厚みを増した場合でも、第1ベルト1を第2ラッチ31に接触させないようにしている。そして、このように構成された第2ラッチ31は、図11にも示すように、バネ部材32の付勢力により図示実線のベルト巻取軸7側に位置する場合、第2一方向クラッチ9と係合するようになっている一方、図示二点鎖線の退避位置まで後退した場合、第2一方向クラッチ9との係合が解除されるようになっている。尚、第2ラッチ31は、引き上げの有無に拘らず第1一方向クラッチ8に対して係合することはない。
上記の第2ラッチ31は、ハンドル20により後退されるようになっている。即ち、ハンドル20のハンドル支持板21・22は、基端部が僅かに突出した湾曲形状に形成されており、この基端部が第2ラッチ31の先端に当接することにより第2ラッチ31を退避方向に後退させるようになっている。また、図1に示すように、フレーム板4の長手方向の端部には、ハンドル係止部4aが形成されている。ハンドル係止部4aは、ハンドル20が第2ラッチ31を退避位置まで後退させるように回動された開放姿勢となったときに、第1ラッチ25が嵌合されることによりハンドル20の回動を禁止するようになっている。また、ハンドル係止部4aは、図11に示すように、第1ラッチ25の係合部25bとの係合を回避する深さに設定されている。これにより、ハンドル20がハンドル係止部4aにより開放姿勢になると、図6の二点鎖線で示すように、第1及び第2ラッチ25・31と第1及び第2一方向クラッチ8・9との係合が完全に回避された状態になり、ベルト巻取軸7がフレーム板4に対して回転自在となる。
尚、図1、図2A、図4に示すように、第2ラッチ31の表面(上面)の、2枚のフレーム板4・4よりもやや内側の位置には、2つの円形状の第2凸部31d・31dがそれぞれ形成されている。そして、これら2つの第2凸部31dにより第2ラッチ31の本体フレーム3に対する相対移動がガイドされるため、がたつきがなくなり、第2ラッチ31がスムーズに移動できるようになっている。また、第2ラッチ31及びフレーム板4のスリット4cの加工精度を厳しく管理しなくても、がたつきを防止できるため、部品コスト面でも有利である。
また、図1、図4に示すように、フレーム板4には、スリット4cに連なり、第2ラッチ31の第2凸部31dが挿通可能な切欠部4dも形成されている。そして、ベルト締具100の組み立て時には、この切欠部4dに第2凸部31dを挿通しながら、第2ラッチ31をスリット4cに挿通する。その後、第2ラッチ31をバネ部材32の付勢力に抗してベルト巻取軸7から離れる方向(図4の右方)に押しつけながら、ストッパー部材30・30をベルト巻取軸7の両端部にそれぞれ取り付けることになる。つまり、第2ラッチ31は、ストッパー部材30・30により、ベルト巻取軸7と反対側へ押しつけられた状態に保持される。すると、図4に示すように、第2凸部31dが切欠部4dよりもベルト巻取軸7から右方へ離れて位置することになる。つまり、第2ラッチ31の第2凸部31dと切欠部4dとの位置関係が、第2ラッチ31の移動方向に関してずれるため、第2ラッチの取り付け後には、この第2ラッチ31は第2凸部31dにより係止され、スリット4cからの抜けが防止される。
以上のように構成されたベルト巻取機構5は、図1に示すように、第1ラッチ25を引上げながらハンドル20を本体フレーム3に対して開く開放方向に回動させることにより開放姿勢になると共に、逆方向(閉鎖方向)に回動させることによりロック姿勢になる。また、第1ラッチ25を引上げずにハンドル20を回動させた場合には、各姿勢になる前にストッパー部材30の突設部30aとハンドル支持板21・22とに当接する。そして、両姿勢の間でハンドル20を閉鎖方向および開放方向に交互に回動させることによって、後述するようにベルト巻取軸7に第1ベルト1を巻き取らせることができる。
上記のベルト巻取機構5が一端部に設けられた本体フレーム3の他端部には、第2ベルト2を緩やかに巻戻すベルト緩め機構6が設けられている。ベルト緩め機構6は、各フレーム板4・4が端部側に向かって下側に傾斜された傾斜面4bと、各フレーム板4・4に固設されて並列配置された緩め支持板41・41と、フレーム板4・4間に横設され、第2ベルト2を重ねて案内する第1シャフト42とを有している。第1シャフト42の両端部には、ナット43・43が螺合されており、各ナット43は、緩め支持板41をフレーム板4に締結している。
図12に示すように、各緩め支持板41は、上端部に頂部が位置するように形成および取り付けられており、頂部から一端部側にかけた領域がフレーム板4から露出された状態にされている。緩め支持板41の頂部には、長孔41aが形成されている。長孔41aは、長軸方向が傾斜面4bに対して直交するように設定されている。対向する緩め支持板41・41の長孔41a・41aには、第1シャフト42から案内された第2ベルト2が巻き回される第2シャフト45が挿通されている。
上記の第2シャフト45は、両端部が横断面円形状に形成されていると共に、これら両端部を除いた部分が横断面六角形状に形成されている。そして、この第2シャフト45は、横断面六角形状の部分が長孔41aの軸線と略垂直なフレーム板4の傾斜面4bの上端に当接している。さらに、第2シャフト45の一端部には、第2シャフト45を回動させる回動レバー47が固設されている。これにより、図14に示すように、ベルト緩め機構6は、第2ベルト2にテンションがかかった状態では第2シャフト45がフレーム板4の傾斜面4bに当接している。そして、図12に示すように、回動レバー47を矢符方向に回動させたときに、第2シャフト45が傾斜面4bに当接しながら回動して長孔41a内を上下方向に移動することによって、第2ベルト2を僅かに巻き戻すようになっている。
また、第1シャフト42の下方には、第2ベルト2を挟持するベルト押さえ部材48が設けられている。ベルト押さえ部材48は、フレーム板4に回動可能に支持されている。そして、ベルト押さえ部材48は、一端が第2ベルト2に押圧されることにより他端が第1シャフト42との間で第2ベルト2を挟持するようになっている。
上記の構成において、ベルト締具100の動作について説明する。
(取り付け作業)先ず、トラック50の荷台に積載された積荷51を固定する場合には、図17に示すように、ベルト締具100に連結した第1ベルト1および第2ベルト2の各々の一端をトラック50の側壁50aに固定する。
具体的には、図15に示すように、第2ベルト2は、ベルト緩め機構6に連結している。この連結は、第2ベルト2の先端を外側方向から第1シャフト42とベルト押さえ部材48との間に挿通し、第2シャフト45方向に引き上げた後、この第2シャフト45の周りを巻き回して第1シャフト42方向に引き下げ、第1シャフト42とベルト押さえ部材48との間を内側方向から挿通して引っ張ることでなされている。この結果、図16に示すように、第2ベルト2にテンションが生じると、ベルト押さえ部材48が矢符方向に回動して上面を第1シャフト42側に押圧することによって、2層に重なった第2ベルト2を挟持して緩みを防止する。また、図1に示すように、第1ベルト1をベルト巻取機構5に連結する場合においては、第1ベルト1の先端部をベルト巻取軸7の軸部材7a・7b間に外側から挿通し、第2ベルト2および第1ベルト1にテンションを生じさせるように引っ張る。
(固縛作業)取り付け作業が完了すると、続いて、把持部材23を把持し、図2A及び図2Bに示すように、ハンドル20を前後に回動させる。ハンドル20が本体フレーム3に対して閉じる閉鎖方向に回動される場合には、図11に示すように、第1ラッチ25の係合部25bが第1一方向クラッチ8の凹部10aに係合しているため、図4に示すように、外輪部材10が矢符方向Aとは逆方向の閉鎖方向に回動される力を受ける。尚、第2一方向クラッチ9は、第1ラッチ25と係合していないため、閉鎖方向の力を受けることはない。
第1一方向クラッチ8の外輪部材10が閉鎖方向の力を受けて回動すると、図4、図7に示すように、外輪部材10と内輪部材11との間の空間部12において、ローラ部材13がコイルバネ14を圧縮しながら隙間が大きい側に移動して回転自在となるため、外輪部材10と内輪部材11とが独立した状態となる。つまり、外輪部材10の回動が内輪部材11に伝達されない。従って、ハンドル20により外輪部材10が内輪部材11に対して空転した状態で回動することになる。
一方、第2一方向クラッチ9においては、第1ベルト1にテンションが生じていると、ベルト巻取軸7を介して巻き戻す方向(矢符方向Aとは逆方向)の力が内輪部材11に作用することになる。そして、この場合には、外輪部材10が矢符方向A(開放方向)の力を受けた場合と同じように、ローラ部材13が空間部12の隙間の狭い側に移動して詰まることによって、ローラ部材13により内輪部材11と外輪部材10とが噛み合った状態となる。ところが、第2一方向クラッチ9の外輪部材10は、本体フレーム3に設けられた第2ラッチ31により回動が禁止されている。従って、ハンドル20を閉鎖方向に回動させた時に、第2一方向クラッチ9によりベルト巻取軸7の回動が禁止され、第1ベルト1が巻き戻されることはない。そして、第1ラッチ25がストッパー部材30の突設部30aに当接したときには、それ以上の閉鎖方向の回動が禁止される。
次に、図4に示すように、ハンドル20が開放方向(矢符方向A)に回動されると、ハンドル20の第1ラッチ25に係合された第1一方向クラッチ8の外輪部材10が開放方向の力を受けて回動する。このとき、ローラ部材13が空間部12の隙間の狭い側に移動して外輪部材10と内輪部材11とが噛み合った状態となる。これにより、外輪部材10の回動が内輪部材11に伝達されて、内輪部材11に軸支されたベルト巻取軸7が開放方向に回動することになり、第1ベルト1がベルト巻取軸7に巻き取られる。
そして、図2A及び図2Bに示すように、以上のようなハンドル20の開放方向および閉鎖方向の回動を繰り返すことによって、第1ベルト1をベルト巻取軸7に巻き取ってテンションを発生させる。尚、ハンドル20の回動時においては、第1及び第2ラッチ25・31は、従来のラチェット式のベルト締具のように、ギヤを叩いて衝撃音を発生させることはない。
尚、ハンドル20を開放方向に回動させて第1ベルト1を巻き取る際には、外輪部材10に係合する第1ラッチ25の係合部25bを介して、ベルト巻取軸7の一端部に固定された第1一方向クラッチ8にのみハンドル20からの力が作用するため、第1一方向クラッチ8がゆがみやすい。しかし、前述したように、一方向クラッチ8・9の内輪部材11の両側面に2枚のカバー板16がそれぞれ固定されており、外輪部材10が2枚のカバー板16により両側から補強されているため、一方向クラッチ8・9全体の強度が高まり、ゆがみにくくなる。そのため、より小さな力でハンドル20を回動させることができるようになる。また、図10に示すように、カバー板16を内輪部材11に固定する5つのリベット17(固定部)は、それぞれカバー板16の表面から突出しており、ハンドル支持板21・22とカバー板16との間には隙間が存在している。そのため、万が一、一方向クラッチ8・9がゆがんでしまった場合でも、カバー板16とハンドル支持板21・22との間に隙間が形成されている分、一方向クラッチ8・9がハンドル支持板21・22に接触しにくく、ハンドル20の回動が妨げられにくくなる。
さらに、一方向クラッチ8・9の、内輪部材11、外輪部材10、ローラ部材13、コイルバネ14、及び、2枚のカバー板16が一体的に構成されて、一方向クラッチ8・9がユニット化されているため、万が一、一方向クラッチ8・9がゆがんでしまった場合でも、一方向クラッチ8・9を容易に交換することができる。
第1ベルト1に十分にテンションを発生させた後に、図5に示すように、第1ラッチ25の引上げ部25aを引上げると、第1ラッチ25の先端がストッパー部材30の突設部30aよりも高い位置に設定される。そして、図3A及び図3Bに示すように、ハンドル20がさらに閉鎖方向に回動させ、突設部30aを超えたときに、第1ラッチ25を引き下げる。これにより、第1ラッチ25の開放方向への回動が突設部30aにより禁止されることになる。この結果、ハンドル20の自由端側がベルト緩め機構6の回動レバー47に近接または当接することによって、後述の第2ベルト2の解除作業で使用されるベルト緩め機構6がロックされた状態になる。
尚、図4に示すように、傾斜部25fから突出した取っ手部25aは、平板部25eをベルト巻取軸7と反対側へ延長した平面P上に位置している。従って、取っ手部25aに作用した力Fの向きに第1ラッチ25が直線的に移動するため、最小限の力で第1ラッチ25を移動させることができる。
(解除作業)以上のようにしてベルト締具100により第1ベルト1及び第2ベルト2に対して十分に大きなテンションを発生させた後、積荷51を降ろす場合には、先ず、ハンドル20が開放方向に回動されることによって、ベルト緩め機構6のロック状態が解除される。この後、図12に示すように、ベルト緩め機構6の回動レバー47が矢符方向に回動される。
これにより、回動レバー47に連結された第2シャフト45が回動する。この際、第2シャフト45には、図14に示すように、第2ベルト2が巻き回されているため、大きなテンションで第1シャフト42方向に付勢されているが、図13A及び図13Bに示すように、第2シャフト45は、回動によりフレーム板4の傾斜面4bに当接しながら長孔41a内を上下動することによって、第2ベルト2が僅かに巻き戻される。そして、図14に示すように、第2ベルト2の緩んだ部分が第1シャフト42とベルト押さえ部材48との間から引き出される。そして、回動レバー47を元の位置に戻し、再び回動操作を行うことにより徐々に第2ベルト2のテンションを減少させることができる。尚、第2シャフト45は、両端部を除いた部分が横断面六角形状に形成されており、この部分がフレーム板4の傾斜部4bに当接された構成にされている。これにより、第2ベルト2の巻戻しを確実に行うことができるようになっている。
この後、第2ベルト2のテンションが十分に低下すると、第1ラッチ25を引き上げながら、ハンドル20を十分に開放方向に回動させる。そして、第1ラッチ25の先端をハンドル係止部4a(図1、図4及び図5参照)に嵌合させると共に、ハンドル20の底面で第2ラッチ31を後退させることによって、第1及び第2ラッチ25・31と第1及び第2一方向クラッチ8・9との係合を解除する。この結果、第1及び第2一方向クラッチ8・9に軸支されたベルト巻取軸7が回転自在となり、残存するテンションおよびオペレータの操作により第1ベルト1が巻き戻され、トラック側壁50aから外される。尚、この場合、第1ベルトの大きなテンションが、ベルト緩め機構6により緩やかに減少されているため、急激なテンションの変化で大きな騒音を生じることがない。
以上のように、本実施形態のベルト締具100におけるベルト巻取機構5は、本体フレーム3に軸支されて第1ベルト1が巻き取られるベルト巻取軸7と、ベルト巻取軸7と同軸となるように本体フレームに軸支されたハンドル20と、ともにベルト巻取軸7に固定され、空転状態と噛み合い状態が同一方向に設定された第1一方向クラッチ8及び第2一方向クラッチ9と、ハンドル20に相対移動可能に設けられ、ベルト巻取軸7側に付勢されて第1一方向クラッチ8と係脱可能な第1ラッチ25と、本体フレーム3に相対移動可能に設けられ、ベルト巻取軸7側に付勢されて第2一方向クラッチ9と係脱可能な第2ラッチ31とを備えている。
そして、第1ラッチ25が第1一方向クラッチ8に係合し、且つ、第2ラッチ31が第2一方向クラッチ9に係合した状態で、ハンドル20を閉鎖方向(両一方向クラッチ8・9が空転状態となる方向)に回動させる。すると、第1一方向クラッチ8は空転状態であるため、ハンドル20(第1ラッチ25)の回動はベルト巻取軸7に伝達されず、第1ベルト1は巻き取られない。次に、ハンドル20を開放方向(両一方向クラッチ8・9が噛み合い状態となる方向)に回動させると、このハンドル(第1ラッチ25)の回動が第1一方向クラッチ8を介してベルト巻取軸7に伝達され、ベルトがベルト巻取軸7に巻き取られる。尚、第1ベルト1の巻取作業時に、ベルト巻取軸7に巻き取られた第1ベルト1のテンションにより、ベルト巻取軸7には常にベルト巻き戻し方向の力が作用するが、第2一方向クラッチ9に第2ラッチ31が係合しているため、ベルト巻取軸7のベルト巻き戻し方向の回動が禁止され、第1ベルト1が巻き戻されることはない。
従って、第1ベルト1にテンションを発生させる際のハンドル20の回動時に、第1ラッチ25及び第2ラッチ31が一方向クラッチ8・9の外輪部材10を叩くことがなく、従来のラチェット式のベルト締具における、ラチェットギヤとラッチ爪の衝突音のような大きな騒音が発生しない。
また、第1ベルト1の巻取り時には、ベルト巻取軸7の一端部に固定された第1一方向クラッチ8にのみハンドル20からの力が作用するが、一方向クラッチ8・9の内輪部材11の両側面に2枚のカバー板16がそれぞれ固定されていることから、一方向クラッチ8・9全体の強度が高まり、ゆがみにくくなる。従って、より小さな力で軽快にハンドル20を回動させることができる。さらに、内輪部材11の両側面のカバー板16・16により、外輪部材10が内輪部材11から外れないようになっており、内輪部材11、外輪部材10、及び、2枚のカバー板16が一体的に構成されて、一方向クラッチ8・9がユニット化されているため、万が一、一方向クラッチ8・9がゆがんでしまった場合などでも、容易に交換することができる。
尚、第1ラッチ25のハンドル20に対する相対移動をガイドする第1凸部25h、及び、第2ラッチ31のフレーム4に対する相対移動をガイドする第2凸部31dの形状は、前述の実施形態のものに限られるものではなく、例えば、第1及び第2ラッチ25・31の移動方向に長く延びていてもよい。また、第1凸部25h、及び、第2凸部31dが、第1及び第2ラッチ25・31とは別部材で構成されていてもよい。
ベルト締具100の組み立て時に、第2凸部31dが挿通される切欠部4dは、2枚のフレーム板4の両方に形成されている必要は必ずしもなく、一方のフレーム板4にのみ形成されていてもよい。
また、第2シャフト45は、横断面六角形状である必要はなく、横断面三角形状以上の多角形状や円形状、楕円形状であっても良いし、図18に示すように、カム形状であっても良い。また、第2シャフト45は、少なくとも傾斜部4bと当接する部分が断面多角形状や楕円形状、カム形状であれば良い。さらに、第2シャフト45は、周面に第2ベルト2に対するローレット加工等の滑り止め加工が施されていることが望ましい。これにより、より一層、第2ベルト2の巻戻しを確実に行うことができる。
また、本実施形態のベルト締具100は、第2シャフト45の回動を規制するロック手段を有した構成にされている。即ち、図3A及び図3Bに示すように、ハンドル20をロック手段として使用し、このハンドル20をロック姿勢にすることによって、第1ベルト1および第2ベルト2に十分にテンションを発生させた後に、第2シャフト45が回動することによるテンションの低下を防止することができる。しかし、このロック手段としては、前述のような構成に限られるものではない。例えば、図19に示すように、回動レバー47の内部に形成され、長径方向を回動レバー47の長手方向に一致させたロック用長孔47aと、このロック用長孔47aに進退自在に設けられたロック板50と、緩め支持板41に形成され、ロック板50の先端部が係合される切欠部41bとを有した構成にされていても良い。この場合には、ハンドル20の姿勢を気にすることなくベルト緩め機構6のみでロック状態にすることができる。さらに、この場合には、第2シャフト45が円形状であって、本体フレーム3に単に回動自在に支持されていても良い。
また、本実施形態においては、ベルト巻取機構5とベルト緩め機構6との両方を備えた構成にされているが、これに限定されるものではなく、ベルト巻取機構5のみを備えたものであっても良い。
ベルト締具の斜視図である。 ベルト締具の平面図(第1ベルト巻取り時)である。 ベルト締具の正面図(第1ベルト巻取り時)である。 ベルト締具の平面図(ロック状態)である。 ベルト締具の正面図(ロック状態)である。 ベルト締具の要部の概略構成図である。 ベルト締具の一部を破断して示す概略構成図である。 一方向クラッチの正面図である。 カバー板を外した状態での一方向クラッチの正面図である。 ローラ部材及びコイルバネの正面図である。 図8のローラ部材及びコイルバネを左方から見た図である。 ベルト締具のベルト巻取軸周辺の拡大平面図である。 一方向クラッチとラッチとの係合状態を示す説明図である。 ベルト緩め機構の概略構成図である。 第1シャフトが長孔内で下降した状態を示す説明図である。 第1シャフトが長孔内で上昇した状態を示す説明図である。 ベルト緩め機構における第2ベルトの案内径路を示す説明図である。 ベルト緩め機構における第2ベルトがベルト押さえ部材から開放された状態を示す説明図である。 ベルト緩め機構における第2ベルトがベルト押さえ部材で挟持された状態を示す説明図である。 本実施形態のベルト締具がトラックに設けられた状態を示す説明図である。 変更形態のベルト緩め機構の説明図である。 別の変更形態のベルト緩め機構(ロック状態)の説明図である。
符号の説明
1 第1ベルト
2 第2ベルト
3 本体フレーム
4 フレーム板
4c スリット
4d 穴
5 ベルト巻取機構
7 ベルト巻取軸
8 第1一方向クラッチ
9 第2一方向クラッチ
10 外輪部材
11 内輪部材
12 空間部
13 ローラ部材
14 コイルバネ
16 カバー板
17 リベット
20 ハンドル
21,22 ハンドル支持板
23 把持部材
25 第1ラッチ
25a 取っ手部
25e 平板部
25f 傾斜部
25h 第1凸部
31 第2ラッチ
31d 第2凸部
100 ベルト締具100

Claims (6)

  1. 第1ベルトと第2ベルトとが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルトに対するテンションの発生と解除とを行うベルト締具において、
    本体フレームと、
    前記本体フレームの一端部に設けられ、前記第1ベルトの巻取り及び巻戻しが可能なベルト巻取機構とを有し、
    前記ベルト巻取機構は、
    前記本体フレームに軸支されて第1ベルトが巻き取られるベルト巻取軸と、
    前記ベルト巻取軸と同軸となるように前記本体フレームに軸支されたハンドルと、
    前記ベルト巻取軸に設けられ、空転状態と噛み合い状態が同一方向に設定された第1一方向クラッチ及び第2一方向クラッチと、
    前記ハンドルに相対移動可能に設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第1一方向クラッチと係脱可能な第1ラッチと、
    前記本体フレームに相対移動可能に設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第2一方向クラッチと係脱可能な第2ラッチとを備え、
    各一方向クラッチは、前記ベルト巻取軸が挿通された内輪部材と、この内輪部材に摺動自在に外嵌された外輪部材とを有し、
    さらに、前記内輪部材の両側面には、前記外輪部材と前記内輪部材との間の空間部を塞ぐ2枚のカバー板がそれぞれ固定され、前記内輪部材、前記外輪部材、及び、前記2枚のカバー板が一体的に構成されており、
    かつ、前記内輪部材と前記カバー板の固定部が前記カバー板の表面から突出しており、前記ハンドルと前記カバー板との間に隙間が存在していることを特徴とするベルト締具。
  2. 第1ベルトと第2ベルトとが一端部と他端部とにそれぞれ連結され、これらベルトに対するテンションの発生と解除とを行うベルト締具において、
    本体フレームと、
    前記本体フレームの一端部に設けられ、前記第1ベルトの巻取り及び巻戻しが可能なベルト巻取機構とを有し、
    前記ベルト巻取機構は、
    前記本体フレームに軸支されて第1ベルトが巻き取られるベルト巻取軸と、
    前記ベルト巻取軸と同軸となるように前記本体フレームに軸支されたハンドルと、
    前記ベルト巻取軸に設けられ、空転状態と噛み合い状態が同一方向に設定された第1一方向クラッチ及び第2一方向クラッチと、
    前記ハンドルに相対移動可能に設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第1一方向クラッチと係脱可能な第1ラッチと、
    前記本体フレームに相対移動可能に設けられ、前記ベルト巻取軸側に付勢されて前記第2一方向クラッチと係脱可能な第2ラッチとを備え、
    各一方向クラッチは、前記ベルト巻取軸が挿通された内輪部材と、この内輪部材に摺動自在に外嵌された外輪部材とを有し、
    さらに、前記内輪部材の両側面には、前記外輪部材と前記内輪部材との間の空間部を塞ぐ2枚のカバー板がそれぞれ固定され、前記内輪部材、前記外輪部材、及び、前記2枚のカバー板が一体的に構成されており、
    かつ、前記外輪部材の一方の側面の角が丸く形成されていることを特徴とするベルト締具。
  3. 前記第1ラッチは、その移動方向と平行に延びる平板部と、平板部に対して傾斜した状態で前記ベルト巻取軸と反対側へ延びる傾斜部と、この傾斜部の前記ベルト巻取軸と反対側の端部に設けられた取っ手部とを有し、
    前記取っ手部は、前記平板部を前記ベルト巻取軸と反対側へ延長した平面上に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載のベルト締具。
  4. 前記ハンドルは、前記ベルト巻取軸の両端部に対称配置された2枚のハンドル支持板と、これら2枚のハンドル支持板のベルト巻取軸と反対側の端部に設けられた把持部材とを有し、
    前記第1ラッチは、前記2枚のハンドル支持板に相対移動可能に支持されており、
    前記第1ラッチの表面に、前記2枚のハンドル支持板に対する相対移動をガイドする2つの第1凸部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のベルト締具。
  5. 前記本体フレームは、前記ベルト巻取軸の両端部をそれぞれ軸支する2枚のフレーム板を有し、
    前記第2ラッチは、前記2枚のフレーム板に相対移動可能に支持されており、
    前記第2ラッチの表面に、前記2枚のフレーム板に対する相対移動をガイドする2つの第2凸部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のベルト締具。
  6. 前記2枚のフレーム板には、前記第2ラッチが挿通されるスリットがそれぞれ形成され、
    さらに、少なくとも一方の前記フレーム板には、前記スリットに連なり、前記第2ラッチの第2凸部が挿通可能な切欠部が形成されており、
    前記第2ラッチが前記2枚のフレーム板のスリットに挿通されて支持された状態では、前記切欠部と前記第2凸部の位置が、前記第2ラッチの移動方向に関してずれていることを特徴とする請求項に記載のベルト締具。
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