JP2006230207A - 釣糸用スプール - Google Patents

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Abstract

【課題】巻き付けられた釣糸を簡単且つ確実に保持することができる釣糸用スプールの提供。
【解決手段】この釣糸用スプール10は、コア12と、フランジ13、14とを備えている。釣糸を保持するための釣糸挟持部15及び釣糸を釣糸挟持部15に案内する案内部16がフランジ13に設けられている。釣糸挟持部15は、対向する一対の壁面21、22を有する。案内部16は、この壁面21、22間に形成された段部23を備える。釣糸用スプール10は、サブスプール11を備えている。サブスプール11も釣糸挟持部35及び案内部36を備えている。サブスプール11のフランジ33は、コア12の内側縁部を覆うように形成されている。サブスプール11に巻き取られた釣糸は、コア12とフランジ33との隙間から引き出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、長尺の釣糸が巻回される釣糸用スプールの構造に関するものである。
一般に釣糸は、定尺寸法(50m〜200m程度)に切断され、これが釣糸用スプールに巻き取られた状態で販売され、使用される。釣糸用スプールは、一般にボビン状に形成されており、釣糸が巻き付けられる円筒部と、この円筒部の両端部に設けられたフランジ部とを有する。釣糸がいわゆる道糸として使用されるときは、釣糸用スプールに巻き取られた全部の釣糸が一時に使用されるが、例えば、釣糸がハリスとして使用されるときは、釣人は、釣糸用スプールから所要長さだけ釣糸を引き出して使用し、残りの釣糸は、その端部が当該釣糸用スプールに係止された状態で保存される。
釣糸が釣糸用スプールによって保存される場合は、釣糸の端部が釣糸用スプールに係止されていなければならない。このため、従来の釣糸用スプールは、釣糸の端部を係止するための係止部ないし係止具を備えているものがあり、当該係止部ないし係止具の形状、構造については、種々提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献5参照)。
特開2004−154152公報 特開2003−164245公報 特開2001−211799公報 特開2001−148988公報 特開平9−240926号公報
ところで、従来の上記係止部は、典型的には、釣糸用スプールに設けられたスリットから構成される。すなわち、釣糸用スプールのフランジに細溝(スリット)が形成され、釣糸用スプールに巻き付けられた釣糸は、その端部がこのスリットに挟み込まれることによって保持される。しかし、通常、上記スリットは、上記フランジの径方向に沿って形成されるものであるから、釣糸用スプールに巻き付けられた釣糸の端部を上記スリットに挟み込む作用は、釣人にとって必ずしも容易ではなかった。特に、夜釣り等では、釣人は、上記スリットの位置を確認しずらく、釣糸を保持する作業が困難となる。
そこで、本発明の目的は、巻き付けられた釣糸を簡単且つ確実に保持することができる釣糸用スプールを提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係る釣糸用スプールは、釣糸が巻回される筒状のコア部と、コア部の両端面に設けられた一対のフランジ部と、少なくとも一方のフランジ部に設けられ、上記釣糸の端部を挟持する釣糸挟持部と、上記釣糸の端部を釣糸挟持部に案内するための案内部とを備えたことを特徴とするものである。
釣糸は、コア部に巻回され、巻き取られる。釣糸をコア部に巻き取る作業は、典型的には既知の釣糸巻取装置が行う。巻き取られた釣糸の端部は、釣糸挟持部によって挟持され保持される。このとき、この釣糸の端部は、案内部によって釣糸挟持部に案内される。したがって、釣人は、当該釣糸の端部を簡単に釣糸挟持部に挟持させることができる。
(2) 上記コア部の内側に第2スプールが配置されていてもよい。この第2スプールは、釣糸が巻回される筒状の第2コア部と、第2コア部の両端面に設けられた一対の第2フランジ部と、少なくとも一方の第2フランジ部に設けられ、上記釣糸の端部を挟持する第2釣糸挟持部と、上記釣糸の端部を第2釣糸挟持部に案内する第2案内部とを備えている。
第2スプールが設けられることにより、単一の釣糸用スプールに二種類の釣糸が巻き取られる。つまり、太いハリスと細いハリスとが単一の釣糸用スプールに巻き取られ、釣人は、実釣において二種類の釣糸を迅速に使い分けることができる。
(3) 上記第2スプールは、当該第2スプールの中心と上記コア部の中心とが一致された状態で上記コア部内で回転自在に設けられているのが好ましい。また、上記一対の第2フランジ部のうち一方の第2フランジ部は上記コア部の外側に配置され且つ当該一方の第2フランジ部の外径寸法が上記コア部の内径寸法よりも大きく設定されており、上記一対の第2フランジ部のうち他方の第2フランジ部は上記コア部の内側に配置されているのが好ましい。
この構成では、第2スプールが回転自在であることから、釣人が当該第2スプールに巻き取られた釣糸の端部を引っ張るだけで、第2スプールが回転し、当該釣糸が簡単に第2スプールから引き出される。また、第2スプールの一方の第2フランジ部の外径寸法がコア部の内径寸法より大きいので、この一方の第2フランジ部の外側の周縁部が上記コアの内側の周縁部を覆う。したがって、外部からゴミ等が第2スプールの第2コア内に侵入することが防止される。しかも、この一方の第2フランジ部は、上記コア部の外側に配置されているから、コアと一方の第2フランジ部との間に隙間が形成される。したがって、第2スプールに巻き取られた釣糸は、当該隙間から円滑に引き出される。
(4) 上記釣糸挟持部は、上記フランジ部の外縁から当該フランジ部の径方向内側に延びる一対の対向する壁面を有しているのが好ましい。また、上記案内部は、上記一対の壁面間に径方向に設けられた段部を有するのが好ましい。同様に、上記第2釣糸挟持部は、上記第2フランジ部の外縁から当該第2フランジ部の径方向内側に延びる一対の対向する壁面を有しているのが好ましい。また、上記第2案内部は、上記一対の壁面間に径方向に設けられた段部を有するのが好ましい。
この構成では、上記コア部又は上記第2コア部に巻き取られた釣糸の端部は、一対の壁面間に押し込まれる。すなわち、当該一対の壁面が釣糸の端部を挟持することによって、当該釣糸の端部が保持される。このとき、上記対向する一対の壁面間に上記段部が形成されているから、釣人が釣糸の端部を把持して上記段部に当接させるだけで、当該釣糸の端部をきわめて簡単にフランジ部又は第2フランジ部に保持させることができる。
(5) 特に上記案内部は、上記フランジ部の外縁に連続して径方向内側に設けられ且つ上記一対の対向する壁面のうち一方の壁面に連続する案内面を有するのが好ましい。同様に、特に上記案内部は、上記第2フランジ部の外縁に連続して径方向内側に設けられ且つ上記一対の対向する壁面のうち一方の壁面に連続する案内面を有するのが好ましい。
この構成では、釣人が釣糸の端部を把持して当該端部を上記案内面に沿ってスライドさせるだけで、当該釣糸の端部は、きわめて簡単にフランジ部又は第2フランジ部に保持される。
(6) 上記第2フランジ部は、指が係合され得る指掛部を備えているのが好ましい。この構成では、釣人は、指を指掛部に掛けることができるので、コア部に嵌め込まれた第2スプールを簡単に回転させることができる。これにより、例えば第2スプールから必要以上に釣糸が引き出されてしまった場合であっても、当該釣糸は迅速且つ簡単に第2スプールに巻き取られる。
本発明によれば、コア部に巻き付けられた釣糸の端部は、案内部によって簡単に釣糸挟持部に案内されるから、釣人は、当該釣糸の端部を簡単且つ確実に釣糸挟持部によって保持させることができる。具体的には、釣人が釣糸の端部を把持し、これを案内部に沿わせることによって、当該釣糸の端部は釣糸挟持部に案内され、保持される。したがって、夜釣り等においても、釣人は、釣糸を容易に扱うことができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣糸用スプールの斜視図である。また、図2は、分解斜視図である。この釣糸用スプール10は、定尺寸法(例えば10m〜200m程度)に切断された釣糸を巻き取って保持するものである。この釣糸用スプール10に巻き取られた釣糸は、製品としての道糸やハリスとして販売される。
この釣糸用スプール10は、サブスプール11(第2スプール)を備えている。サブスプール11は、図1及び図2が示すように釣糸用スプール10の内側(具体的には、後述されるコア12の内側)に配置されている。このサブスプール11が設けられることにより、この釣糸用スプール10は、二種類の釣糸を巻き取ることができるようになっている。もっとも、サブスプール11が省略されていてもよいことは勿論である。
釣糸用スプール10は、コア12(コア部材)と、フランジ13、14(フランジ部)とを備えている。釣糸を保持するための釣糸挟持部15及び釣糸を釣糸挟持部15に案内する案内部16が上記フランジ13(一方のフランジ部)に設けられている。本実施形態では、釣糸挟持部15及び案内部16は、フランジ13にのみ設けられているが、これら釣糸挟持部15及び案内部16は、フランジ14に設けられていてもよいし、フランジ13、14の双方に設けられていてもよい。コア12及びフランジ13、14は、樹脂により一体的に形成されている。これらコア12等を構成する樹脂は、典型的には、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)、SBC樹脂(スチレン・ブタジエン・ブロック共重合体)が採用されるが、他の樹脂が採用されていてもよいし、生分解樹脂が採用されてもよい。なお、本実施形態では、コア12、フランジ13、14が一体的に形成されているが、これらが別部材として構成されることも可能である。
コア12は、円筒状に形成されている。このコア12の外周面に釣糸が巻回され巻き取られるようになっている。また、フランジ13は、本実施形態では円形に形成されている。フランジ13は、コア12の一端面に連続して設けられており、コア12の径方向外側に延びている。フランジ14は、フランジ13と同一形状であり、コア12の他端面に連続して設けられている。なお、コア12の形状は円筒状に限定されることはなく、一般に筒状に形成されていればよい。また、フランジ13、14の形状も円形に限定されるものではなく、要するに、コア12の両端部から径方向外方へ突出する鍔状に形成されていればよい。
コア12の他端面に連続して側板17が設けられている。この側板17は、コア12と一体的に形成されており、コア12の他端面側を閉塞している。ただし、この側板17の中心に貫通孔18が設けられている。さらに、この側板17の中心にボス19が設けられている。このボス19は、側板17と一体的に形成されている。このボス19は、円筒状に形成されており、コア12の内側に突出している。ボス19の内径寸法は、上記貫通孔18の内径寸法と一致している。すなわち、ボス19の内壁面が上記貫通孔18の内周面と滑らかに連続している。このボス19には、一対の係合爪20が形成されている。この係合爪20は、ボス19と一体的に形成されており、ボス19の径方向に沿って対向配置されている。係合爪20は、サブスプール11がコア12に嵌め込まれたときに、これを保持するようになっている。
図3は、釣糸用スプール10の要部拡大図であり、上記釣糸挟持部15及び案内部16の構造が詳細に図示されている。
釣糸挟持部15は、上記フランジ13に設けられた一対の壁面21、22により構成されている。この壁面21は、フランジ13の外縁から径方向内側に延びている。また、壁面22もフランジ13の外縁から径方向内側に延びており、上記壁面21と所定間隔d1をあけて対向配置されている。すなわち、釣糸挟持部15は、スリットから構成されている。このスリットの幅寸法(すなわち上記寸法d1)は、コア12に巻き取られる釣糸の外径寸法に応じて適宜設定される。
本実施形態では、一対の壁面21、22は略平行に対向しているが、破線で示されるように、一対の壁面21、22が互いに相対的に傾斜し、V字状の溝を構成していてもよい。すなわち、上記寸法d1がフランジ13の径方向内側に向かって漸次小さくなるように設定されていてもよい。その場合、釣糸は、一対の壁面21、22間に強固に挟持される。
案内部16は、上記一対の壁面21、22間に設けられた段部23を備えている。この段部23は、同図が示すように、壁面21と壁面22との間に、径方向に段差が形成されるように設けられている。壁面21の上端と壁面22の上端との差Δh1(段差寸法)は、0.1mm〜6.0mmの範囲で適宜設定され得る。ただし、この段差寸法Δh1は、0.2mm〜4.0mmの範囲に設定されるのが好ましく、さらに、0.3mm〜3.0mmの範囲に設定されるのがより好ましい。
本実施形態では、上記壁面21(一方の壁面)に連続して案内面24が形成されている。この案内面24は、フランジ13の外縁よりも径方向内側に設けられている。さらに、案内面24は、上記壁面21の上端に連続してフランジ13の周方向に延びている。この案内面24は、フランジ13の外縁25に連続するように形成されており、そのために、傾斜面26を有している。なお、この案内面24は省略されていてもよい。また、案内面24が、フランジ13の外縁25に連続してフランジ13の径方向内側に傾斜する傾斜面として構成されていてもよい。要するに、一対の壁面21、22との間に上記段部23が形成されていればよい。本実施形態では、図3が示すように、上記壁面22に連続してフランジ13の周方向に延びる延設面27が設けられている。ただし、この延設面27は、省略されていてもよい。
図1及び図2が示すように、サブスプール11は、コア32(第2コア部材)と、フランジ33、34(第2フランジ部)とを備えている。また、釣糸を保持するための釣糸挟持部35(第2釣糸挟持部)及び釣糸を釣糸挟持部35に案内する案内部36(第2案内部)が上記フランジ33(一方の第2フランジ部)に設けられている。本実施形態では、釣糸挟持部35及び案内部36は、フランジ33にのみ設けられているが、これら釣糸挟持部35及び案内部36は、フランジ34(他方の第2フランジ部)に設けられていてもよいし、フランジ33、34の双方に設けられていてもよい。コア32及びフランジ33、34は、樹脂により一体的に形成されている。これらコア32等を構成する樹脂は、典型的には、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)、SBC樹脂(スチレン・ブタジエン・ブロック共重合体)が採用されるが、他の樹脂が採用されていてもよいし、生分解樹脂が採用されてもよい。なお、本実施形態では、コア32、フランジ33、34が一体的に形成されているが、これらが別部材として構成されることも可能である。
コア32は、円筒状に形成されている。このコア32の外周面に釣糸が巻き取られるようになっている。フランジ33は本実施形態では円形に形成されている。フランジ33は、コア32の一端面に連続して設けられており、コア32の径方向外側に延びている。フランジ34も円形に形成されており、コア32の他端面に連続して設けられている。また、なお、コア32の形状は円筒状に限定されることはなく、一般に筒状に形成されていればよい。また、フランジ33、34の形状も円形に限定されるものではなく、要するに、コア32の両端部から径方向外方へ突出する鍔状に形成されていればよい。
図4は、釣糸用スプール10の要部断面図である。
コア32の一端面(フランジ33が設けられた側の端面)に連続して側板37が設けられている。この側板37は、コア32と一体的に形成されており、コア32の一端面側を閉塞している。ただし、図2が示すように、この側板37の中心に貫通孔38が設けられている。さらに、この側板37の中心にボス39が設けられている。このボス39は、側板37と一体的に形成されている。このボス39は、円筒状に形成されており、コア32の内側に突出している。ボス39の内径寸法は、上記貫通孔38の内径寸法と一致している。すなわち、ボス39の内壁面が上記貫通孔38の内周面と滑らかに連続している。
前述のように、上記コア12の側板17に設けられた上記係合爪20は、上記ボス39の内壁面と係合し得る。これにより、サブスプール11がコア12に一定の保持力で保持される。すなわち、サブスプール11は、その中心がコア12の中心と一致するように当該コア12の内部に嵌め込まれており、このコア12内で上記ボス19を回転中心軸として回転自在となっている。なお、上記貫通孔18及び貫通孔38には、釣糸巻取装置の巻取駆動軸が挿通されるようになっている。
図4が示すように、コア32に設けられたフランジ33は、上記コア12の外側に配置されている。これにより、フランジ33とコア12との間に隙間fが形成されている。この隙間fは、コア32に巻き取られる釣糸の外径寸法に応じて0.1mm〜4.5mmの範囲で適宜設定され得る。ただし、この隙間fは、0.15mm〜3.0mmの範囲に設定されるのが好ましく、さらに、0.2mm〜2.5mmの範囲に設定されるのがより好ましい。フランジ33の外径寸法は、コア12の内径寸法よりも大きく設定されている。したがって、フランジ33は、上記コア12の内縁部を覆う蓋部材として機能する。
本実施形態では、図4が示すように、フランジ33は肉厚部40が形成されている。この肉厚部40は円盤状に形成されており、当該肉厚部40の外縁に連続して薄肉部41が形成されている。この薄肉部41の肉厚寸法と肉厚部40の肉厚寸法との差が、上記隙間fの寸法である。ただし、肉厚部40の肉厚寸法はさらに大きく設定されていてもよい。要するに、上記隙間fが形成されるように肉厚部40及び薄肉部41が設けられていればよい。このように薄肉部41が設けられることにより、コア32に巻き付けられた釣糸は、上記隙間fから引き出される。この隙間fは、フランジ33の周縁部にのみ設けられることとなるから、釣人が意図せずに釣糸がコア32から外部に出ることはない。
また、図1及び図4が示すように、側板37に凹部42(指掛部)が設けられている。この凹部42は、本実施形態では円形を呈しており、釣人がこの凹部42に指先を嵌め込むことができるようになっている。本実施形態では、円形の凹部42が設けられているが、釣人が指を掛けることができるものであれば、他の形状に形成されていてもよし、凸部が設けられていてもよいことは勿論である。さらに、本実施形態では、凹部42は2箇所に設けられているが、凹部42の数には何ら制限はない。
図5は、サブスプール11の要部拡大図であり、上記釣糸挟持部35及び案内部36の構造が詳細に図示されている。
釣糸挟持部35は、上記フランジ33に設けられた一対の壁面51、52により構成されている。この壁面51は、フランジ33の外縁から径方向内側に延びている。また、壁面52もフランジ33の外縁から径方向内側に延びており、上記壁面51と所定間隔d2をあけて対向配置されている。すなわち、釣糸挟持部35は、上記フランジ13に設けられたスリットと同様のスリットから構成されている。このスリットの幅寸法(すなわち上記寸法d2)は、コア32に巻き取られる釣糸の外径寸法に応じて適宜設定される。
本実施形態では、一対の壁面51、52は略平行に対向しているが、破線で示されるように、一対の壁面51、52が互いに相対的に傾斜し、V字状の溝を構成していてもよい。すなわち、上記寸法d2がフランジ33の径方向内側に向かって漸次小さくなるように設定されていてもよい。その場合、釣糸は、一対の壁面51、52間に強固に挟持される。
案内部36は、上記一対の壁面51、52間に設けられた段部53を備えている。この段部53は、同図が示すように、壁面51と壁面52との間に、径方向に段差が形成されるように設けられている。壁面51の上端と壁面52の上端との差Δh2(段差寸法)は、0.1mm〜5.0mmの範囲で適宜設定され得る。ただし、この段差寸法Δh2は、0.2mm〜4.0mmの範囲に設定されるのが好ましく、さらに、0.3mm〜2.0mmの範囲に設定されるのがより好ましい。
本実施形態では、上記壁面51に連続して案内面54が形成されている。この案内面54は、フランジ33の外縁よりも径方向内側に設けられている。この案内面54は、上記壁面51の上端に連続してフランジ33の周方向に延びている。この案内面54は、フランジ33の外縁55に連続するように形成されており、そのために、傾斜面56を有している。
なお、この傾斜面56は省略されていてもよい。また、案内面54が、フランジ33の外縁55に連続してフランジ33の径方向内側に傾斜する傾斜面として構成されていてもよい。要するに、一対の壁面51、52との間に上記段部53が形成されていればよい。さらに、本実施形態では、フランジ33の外縁55に連続してフランジ33の径方向内側に傾斜する延設面57が形成されている。ただし、この延設面57は、省略されていてもよい。
本実施形態に係る釣糸用スプール10は、次のように使用される。釣糸は、コア12の外周面に巻き取られる。釣糸をコア12に巻き取る作業は、既知の構成の釣糸巻取装置によって行われてもよい。巻き取られた釣糸の端部は、釣糸挟持部15によって挟持され保持される。このとき、この釣糸の端部は、案内部16によって釣糸挟持部15に案内される。したがって、釣人は、釣糸の端部を簡単に釣糸挟持部15に挟持させることができる。具体的には、釣人が釣糸の端部を把持し、これを案内部16に沿わせることによって、当該釣糸の端部は釣糸挟持部15に案内され、保持される。その結果、釣人が釣糸挟持部15を目視しにくい夜釣り等においても、釣人は、釣糸を容易に扱うことができる。
本実施形態では、上記コア12の内側にサブスプール11が配置されている。このサブスプール11が設けられることにより、単一の釣糸用スプールに二種類の釣糸が巻き取られることになる。例えば、太いハリスと細いハリスとが釣糸用スプール10に巻き取られ、釣人は、実釣において二種類の釣糸を迅速に使い分けることができるという利点がある。
しかも、上記サブスプール11が回転自在であることから、釣人がサブスプール11に巻き取られた釣糸の端部を引っ張るだけで、サブスプール11が回転し、釣糸が簡単にサブスプール11から引き出される。また、サブスプール11のフランジ33の外径寸法がコア12の内径寸法より大きいので、このフランジ33の外側の周縁部が上記コア12の内側の周縁部を覆う。すなわち、前述のように、フランジ33は、上記コア12の内縁部を覆う蓋部材として機能するから、外部からゴミ等がサブスプール11のコア32内に侵入することが防止される。しかも、このフランジ33と上記コア12との間に上記隙間fが設けられているから、サブスプール11に巻き取られた釣糸は、当該隙間fから円滑に引き出されると共に、前述のように、釣人が意図せずに釣糸がコア32から外部に出ることはない。
本実施形態では、図3が示すように、上記釣糸挟持部15は、フランジ13の外縁25からフランジ13の径方向内側に延びる一対の壁面21、22を有しているから、釣人は、コア12に巻き取られた釣糸の端部を一対の壁面21、22間に押し込むだけで、簡単に釣糸の端部を壁面21、22によって保持させることができる。また、上記案内部16は、上記段部23を有しているから、釣人が釣糸の端部を把持してこの段部23に当接させるだけで、釣糸の端部は、きわめて簡単に上記壁面21、22間に導かれる。同様に、サブスプール11についても、図5が示すように、上記釣糸挟持部35は、フランジ33の外縁55からフランジ33の径方向内側に延びる一対の壁面51、52を有しているから、釣人は、コア32に巻き取られた釣糸の端部を一対の壁面51、52間に押し込むだけで、簡単に釣糸の端部を壁面51、52によって保持させることができる。また、上記案内部16は、上記段部53を有しているから、釣人が釣糸の端部を把持してこの段部53に当接させるだけで、釣糸の端部は、きわめて簡単に上記壁面21、22間に導かれる。したがって、釣糸用スプール10に二種類の釣糸が巻き取られている場合であっても、釣人は、それぞれの釣糸の端部を容易に扱うことができる。
特に上記案内部16、36は、それぞれ、上記案内面24(図3参照)及び案内面54(図5参照)を備えている。したがって、釣人が釣糸の端部を把持して当該端部をこれら案内面24、54に沿ってスライドさせるだけで、当該釣糸の端部は、きわめて簡単にフランジ13又はフランジ33に保持される。その結果、釣人がより簡単に釣糸を扱うことができる。
加えて、フランジ33の側板37に凹部42が設けられていることから、釣人は、この凹部42に指を掛けてサブスプール11を回転させることができる。これにより、例えばサブスプール11から必要以上に釣糸が引き出されてしまった場合であっても、当該釣糸は迅速且つ簡単にサブスプール11に巻き取られるという利点がある。
本発明は、釣糸を巻き取る釣糸用スプールに適用され得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣糸用スプールの斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る釣糸用スプールの分解斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る釣糸用スプールの要部拡大図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る釣糸用スプールの要部断面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る釣糸用スプールに設けられたサブスプールの要部拡大図である。
符号の説明
10・・・釣糸用スプール
11・・・サブスプール
12・・・コア
13・・・フランジ
14・・・フランジ
15・・・釣糸挟持部
16・・・案内部
17・・・側板
18・・・貫通孔
19・・・ボス
20・・・係合爪
21・・・壁面
22・・・壁面
23・・・段部
24・・・案内面
25・・・フランジの外縁
26・・・傾斜面
27・・・延設面
32・・・コア
33・・・フランジ
34・・・フランジ
35・・・釣糸挟持部
36・・・案内部
37・・・側板
38・・・貫通孔
39・・・ボス
40・・・肉厚部
41・・・薄肉部
42・・・凹部
51・・・壁面
52・・・壁面
53・・・段部
54・・・案内面
55・・・フランジの外縁
56・・・傾斜面


Claims (8)

  1. 釣糸が巻回される筒状のコア部と、
    コア部の両端面に設けられた一対のフランジ部と、
    少なくとも一方のフランジ部に設けられ、上記釣糸の端部を挟持する釣糸挟持部と、
    上記釣糸の端部を釣糸挟持部に案内するための案内部とを備えた釣糸用スプール。
  2. 上記コア部の内側に第2スプールが配置されており、
    当該第2スプールは、
    釣糸が巻回される筒状の第2コア部と、
    第2コア部の両端面に設けられた一対の第2フランジ部と、
    少なくとも一方の第2フランジ部に設けられ、上記釣糸の端部を挟持する第2釣糸挟持部と、
    上記釣糸の端部を第2釣糸挟持部に案内する第2案内部とを備えている請求項1に記載の釣糸用スプール。
  3. 上記第2スプールは、当該第2スプールの中心と上記コア部の中心とが一致された状態で上記コア部内で回転自在に設けられており、
    上記一対の第2フランジ部のうち一方の第2フランジ部は上記コア部の外側に配置され且つ当該一方の第2フランジ部の外径寸法が上記コア部の内径寸法よりも大きく設定されており、
    上記一対の第2フランジ部のうち他方の第2フランジ部は上記コア部の内側に配置されている請求項2に記載の釣糸用スプール。
  4. 上記釣糸挟持部は、上記フランジ部の外縁から当該フランジ部の径方向内側に延びる一対の対向する壁面を有し、
    上記案内部は、上記一対の壁面間に径方向に設けられた段部を有する請求項1から3のいずれかに記載の釣糸用スプール。
  5. 上記案内部は、上記フランジ部の外縁に連続して径方向内側に設けられ且つ上記一対の対向する壁面のうち一方の壁面に連続する案内面を有する請求項4に記載の釣糸用スプール。
  6. 上記第2釣糸挟持部は、上記第2フランジ部の外縁から当該第2フランジ部の径方向内側に延びる一対の対向する壁面を有し、
    上記第2案内部は、上記一対の壁面間に径方向に設けられた段部を有する請求項2から5のいずれかに記載の釣糸用スプール。
  7. 上記案内部は、上記第2フランジ部の外縁に連続して径方向内側に設けられ且つ上記一対の対向する壁面のうち一方の壁面に連続する案内面を有する請求項6に記載の釣糸用スプール。
  8. 上記第2フランジ部は、指が係合され得る指掛部を備えている請求項2から7のいずれかに記載の釣糸用スプール。



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