JP6309906B2 - 巻尺 - Google Patents
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Description
従って、巻尺テープ及びフレームの両方に負荷がかかり、破損するといった事態を防止することができる。その結果、巻尺テープのスムーズな引き出し及び巻き取りが可能な巻尺を提供することができる。
さらに、前記ドラムに巻装された前記巻尺テープは、前記巻尺テープの幅寸法と略同一の間隔をおいて配置された前記一対のガイド板部の径方向内方へ収納される。
従って、巻尺テープをドラムに巻き取る際には、前記ガイド部によって前記巻尺テープがガイドされるので、巻尺テープが巻き乱れるといった事態を防止することができる。
従って、従来のドラムに巻装された巻尺テープが露出している巻尺にあっては、巻尺テープをほどき出す際にドラムが惰性で回転することによって、巻尺テープが勝手にほどき出てしまい、その結果、次に巻き取る際に巻尺テープがからまって煩わしさに耐えないという不具合があったのに対し、請求項1〜4に記載の発明にあっては、前記不具合を解消することができる。
特に、請求項4に記載の巻尺にあっては、前記一対のガイド板部の間の空隙部は、前記被覆部材によって周方向に沿って閉塞されるので、巻尺テープが前記ガイド部から周方向外方へほどき出てしまうといった事態を効率よく防止することができる。
図1〜図6に示すように、本発明の一実施の形態に係る巻尺10は、巻尺テープ11と、巻尺テープ11が巻装されるドラム12と、ドラム12を回転可能に支持するフレーム13と、ドラム12に取り付けられ、ドラム12を回転操作しうる巻取ハンドル部14と、フレーム13の上辺部15に設けられ、巻尺10を把持しうる把持部16とを備えている。
また、図2〜図4に示すように、本実施の形態に係るドラム12には、ドラム12の幅方向両端部17、17において径方向に沿って突設固定され、ドラム12に巻装された巻尺テープ11の幅方向両端部18、18を挟持してドラム12に巻装された巻尺テープ11と共に回転しうるガイド部19、19が設けられている。
また、図4に示すように、一対のガイド板部20a、20bは、巻尺テープ11の幅寸法L3と略同一の間隔をおいて配置され、巻尺テープ11を幅方向に沿って挟持しうるように構成されている。
特に、図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る被覆部材23、23は、側方略円弧状に形成されると共に、一対のガイド板部20a、20bの間の空隙部22を周方向に沿って閉塞しうるように構成されている。
図3及び図4に示すように、本実施の形態に係るドラム12は、短円筒状に形成され、巻尺テープ11が巻装されるテープ巻装部26と、テープ巻装部26の幅方向一端部27側を被覆しうるように平面略円形状に形成されたドラム本体板部28と、ドラム本体板部28の中央部29に設けられた円筒形状の軸支持部32と、軸支持部32に周設された平面略長方形状のハンドル固定孔部30と、テープ巻装部26及びハンドル固定孔部30を接合するリブ部31とを有している。
また、図3に示すように、テープ巻装部26には、周方向内方へ凹設された基端部収納部91が設けられ、基端部収納部91にはドラム本体板部28から厚さ方向に突設された棒状のテープ固定部56が設けられている。
また、図3及び図4に示すように、ドラム本体板部28には、中央部29から基端部収納部91方向に所定寸法離間して、厚さ方向において貫通した貫通口90が設けられている。
図4に示すように、テープ巻装部26、ハンドル固定孔部30及びリブ部31、ネジスペーサー35の高さ寸法は、巻尺テープ11の幅寸法L3と略同一である。
また、図2〜図4に示すように、本実施の形態に係る一対のガイド板部20a、20bにおいて、内周部39には、径方向に長軸を有する平面略楕円状に形成された複数のスリット40、40・・・が周方向に沿って等しい間隔で穿設されている。また、外周部41には、径方向に長軸を有する平面略細長楕円状に形成された複数のスリット42、42・・・が周方向に沿って等しい間隔で穿設されている。
図4に示すように、本実施の形態に係るドラム12は、ドラム本体板部28が一対のガイド板部20a、20bによって挟持され、ドラム本体板部28に設けられたネジスペーサー35、35・・・と、一対のガイド板部20a、20bに設けられたネジ孔38、38・・・との位置を合わせて、ネジ43、43・・・によって螺合されることによって組み立てられる。
また、図3及び図4に示すように、本実施の形態に係る巻尺テープ11は、基端部45がドラム12のテープ固定部56に掛け回されて基端部収納部91に収納固定され、ドラム12のテープ巻装部26に巻装され、先端部(図示せず)がフレーム13の外方に引き出されるように構成されている。
図2に示すように、本実施の形態に係る一対の板状部材25a、25bは、巻尺テープ11の幅寸法L3と略同一の高さ寸法L4を有する略円筒状の接合部材50、50・・・が、一方の板状部材25aの接合孔部49、49・・・と他方の板状部材25bの接合孔部49、49・・・との間に係合されることにより、接合部材50、50・・・を介して接合されている。
また、図2に示すように、一対の板状部材25a、25bには、被覆部材23、23を取り付けうる取付突起51、51・・・が設けられている。
また、図2に示すように、一対の板状部材25a、25bの底辺部52、52には、ゴム製であって、底辺部52、52側の隅部47、47間に亘って底辺部52、52を被覆しうる保護カバー53、53が、夫々、着脱可能に設けられている。
また、図2及び図6に示すように、一方の板状部材25aの底辺部52には、円柱状に形成された柱状部材60、60・・・が所定の間隔をおいて4箇所設けられている。
また、図2及び図6に示すように、他方の板状部材25bには、平面略中央部において、厚さ方向に貫通する挿通口61が設けられ、挿通口61の周縁部には、リング部材92が設けられ、ネジ93で固定されている。
また、図2に示すように、ハンドル固定部86には、所定の間隔をおいて同心に連設された略短円筒形の軸受部57、58がフレーム13の厚さ方向内方に向かって膨出して設けられている。
図1、図2及び図6に示すように、ハンドル収納部67は、ハンドル軸部64をヒンジ部63を介して折りたたんだ場合に、ハンドル軸部64及びツマミ66がハンドル係合凹部69及びツマミ係合凹部70と夫々係合し、ハンドル基部62と厚さ方向における同一面内に収納しうるように構成されている。
図1、図2及び図6に示すように、本実施の形態に係る把持部16は、輪郭形状が平面略長方形状に形成され、手で把持しうる把持部本体71と、手を挿入しうる挿入空間部72とにより構成されている。
また、図1、図2及び図6に示すように、把持部本体71には、外周面に沿って巻回され、把持した際にグリップとして機能しうる巻回ゴム73が設けられている。
また、図1、図2及び図6に示すように、本実施の形態に係る被覆部材23には、周方向に長軸を有する平面略細長楕円状に形成された複数のスリット76、76・・・が周方向に沿って等しい間隔で設けられている。
また、図2及び図6に示すように、底辺部52側の隅部47に設けられた接合孔部49に係合される接合部材50の外周には、円筒状の引出ガイド部材80が装着されている。また、接合孔部49に隣接するピン挿入孔部81には細長円柱状のガイドピン82が係合固定され、ガイドピン82と引出ガイド部材80との間には、巻尺テープ11をフレーム13外方へ引き出しうるテープ引出部77が設けられている。
この際、ドラム12に固定されたハンドル基部62及びハンドル固定部86を、Oリング79、87を介して、一対の板状部材25a、25bに設けられた挿通口55、61に係合させることで、ドラム12は、一対の板状部材25a、25bに設けられた挿通口55、61によって、夫々、回転可能に挟持される。
さらに、ネジ78、78・・・を接合孔部49、49・・・に螺合させることによって、一対の板状部材25a、25bを互いに固定させることで、本実施の形態に係る巻尺10の組み立てが完了する。
図1及び図6に示すように、本実施の形態に係る巻尺10は、ハンドル収納部67に収納された巻取ハンドル14をヒンジ部63を介して引き起こした後、巻取ハンドル14によりドラム12を回転させ、テープ引出部77から巻尺テープ11を引き出して使用する。
また、図1及び図6に示すように、巻尺テープ11を収納する場合は、巻取ハンドル14によりドラム12を使用時と逆方向に回転させ、ドラム12に巻尺テープ11を巻装する。また、巻取ハンドル14をヒンジ部63を介してハンドル収納部67に収納する。
以上のように、本実施の形態に係る巻尺10を使用する際には、巻尺テープ11がガイド部19によって挟持され、ドラム12を回転させた場合には、巻尺テープ11がガイド部19と一体となって回転するので、巻尺テープ11の引き出し及び巻き取りのためにドラム12を回転させた場合であっても、巻尺テープ11とフレーム13との間に摩擦が生じることがない。
従って、図8に示すように、巻尺テープ101の幅方向両端部に当接して配設され、巻尺テープ101と正面と裏面のフレーム103、103との間に引き出し時、収納時において常時摩擦が生じるように構成されていた従来の巻尺100に比して、巻尺テープのスムーズな引き出し及び巻き取りが可能な巻尺を提供することができる。
従って、巻尺テープ11をドラム12に巻き取る際には、ガイド部19によって巻尺テープ11がガイドされるので、巻尺テープが巻き乱れるといった事態を防止することができる。
従って、図8に示すように、ドラム102に巻装された巻尺テープ101が露出している従来の巻尺100にあっては、巻尺テープ101をほどき出す際にドラム102が惰性で回転することによって、巻尺テープ101が勝手にほどき出てしまい、その結果、巻尺テープ101を巻き取る際に巻尺テープ101がからまって煩わしさに耐えないという不具合があったのに対し、本実施の形態に係る巻尺10にあっては、前記不具合を解消することができる。
さらに、図2及び図6に示すように、本実施の形態に係る巻尺10にあっては、一方の板状部材25aの底辺部52、52には、柱状部材60、60・・・が設けられているので、巻尺テープ11がフレーム13の底辺部52からほどき出てしまうといった事態を防止することができる。
それに対して、図2に示すように、本実施の形態に係る巻尺10にあっては、巻尺テープ11の幅寸法L3に対応した高さ寸法L4を有する接合部材50によってフレーム間の間隔寸法を規定することで、幅寸法の異なる巻尺テープを使用する場合は、高さ寸法の異なる接合部材を用意すれば良い。
従って、設計変更や金型の変更が必要なく、開発及び製作のコストを抑えることができる。
それに対して、図2に示すように、本実施の形態に係る巻尺10にあっては、ギヤ機構を採用していないため、ギヤ機構が破損する心配がなくなり、構造上丈夫であり、部品交換のリスクを低減させることができる。
また、図1及び図4に示すように、本実施の形態に係る巻尺10にあっては、ガイド部19によって巻尺テープ11とフレーム13との間に摩擦が生じることがないため、巻尺テープ11の巻き取りはスムーズに行うことができる。
さらに、本実施の形態に係る巻尺10にあっては、巻尺テープ11が巻装されるドラム12として、従来のドラム102より大きい径寸法のものを採用しているため、ドラム12の一回転で巻装される巻尺テープ11の長さも従来に比して長くなり、従来のギヤ機構を備えた巻尺100とほぼ同じ巻き取りスピードを達成している。
その結果、本実施の形態に係る巻尺10にあっては、従来の巻尺100に比して、極めて軽快に巻尺テープ11を巻き取ることができる。また、ドラム12の径寸法が大きいために、巻尺テープ11に巻き癖がつきにくいという効果も奏する。
その結果、巻取ハンドル14をハンドル収納部67に収納することができるので、幅方向においてコンパクトな巻尺10を提供することができる。
その結果、巻尺テープ11を別の巻尺テープと交換することが可能となる。
また、本実施の形態に係る一対のガイド板部20a、20bは、巻尺テープ11の幅寸法L3と略同一の間隔をおいて配置され、巻尺テープ11を幅方向に沿って挟持しうるように構成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。
また、本実施の形態に係るフレーム13は、側面略方形状に形成され、ドラム12を軸方向両端部24、24において支持すると共に、ガイド部19の幅方向外方に配設される一対の板状部材25a、25bから構成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。
11:巻尺テープ
12:ドラム
13:フレーム
14:巻取ハンドル部
15:上辺部
16:把持部
17:ドラムの幅方向両端部
18:巻尺テープの幅方向両端部
19:ガイド部
20a、20b:ガイド板部
21:周縁部
22:空隙部
23:被覆部材
24:軸方向両端部
25a、25b:板状部材
26:テープ巻装部
27:幅方向一端部
28:ドラム本体板部
29:ドラム本体板部の中央部
30:ハンドル固定孔部
31:リブ部
32:軸受部
33:両端部
34:補強リブ
35:ネジスペーサー
37:挿通口
38:ネジ孔
39:内周部
40:複数のスリット
41:外周部
42:複数のスリット
43:ネジ
44:巻尺テープの表面
45:巻尺テープの基端部
46:隅部
47:隅部
48:側端部
49:接合孔部
50:接合部材
51:取付突起
52:板状部材の底辺部
53:保護カバー
54:板状部材の中央部
55:挿通口
56:テープ固定部
57:軸受部
58:軸受部
59:一方側貫通口
60:柱状部材
61:挿通口
62:ハンドル基部
63:ヒンジ部
64:ハンドル軸部
65:ハンドル軸部の先端部
66:ツマミ
67:ハンドル収納部
68:ハンドル軸部の基端部
69:ハンドル係合凹部
70:ツマミ係合凹部
71:把持部本体
72:挿入空間部
73:巻回ゴム
74:ネジ
75:フレーム取付部
76:複数のスリット
77:テープ引出部
78:ネジ
79:Oリング
80:引出ガイド部材
81:ピン挿入孔部
82:ガイドピン
83:底面部
84:ドラム固定部
85:軸部
86:ハンドル固定部
87:Oリング
88:ネジ
89:蓋部材
90:貫通口
91:基端部収納部
92:リング部材
93:ネジ
100:巻尺
101:巻尺テープ
102:ドラム
103:フレーム
104:ハンドル
105:ギヤ機構
L0:巻尺テープの幅寸法
L1:巻尺テープの巻径寸法
L2:ガイド部の径寸法
L3:巻尺テープの幅寸法
L4:接合部材の高さ寸法
Claims (4)
- 巻尺テープと、前記巻尺テープが巻装されるドラムと、前記ドラムを回転可能に支持するフレームとを備えた巻尺であって、
前記ドラムには、前記ドラムの幅方向両端部において径方向に沿って突設固定され、前記ドラムに巻装された前記巻尺テープの幅方向両端部を挟持して前記ドラムに巻装された前記巻尺テープと共に回転しうるガイド部が設けられており、
前記ガイド部は、前記巻尺テープの巻径寸法よりも大きい径寸法を有する略円盤状に形成された一対のガイド板部を有し、前記ドラムに巻装された前記巻尺テープを径方向内方へ収納しうるように形成されており、
前記一対のガイド板部の周縁部には、前記一対のガイド板部の間の空隙部を被覆しうる被覆部材が設けられていることを特徴とする巻尺。 - 前記一対のガイド板部は、前記巻尺テープの幅寸法と略同一の間隔をおいて配置され、前記巻尺テープを幅方向に沿って挟持しうることを特徴とする請求項1記載の巻尺。
- 前記フレームは、側面略方形状に形成され、前記ドラムを軸方向両端部において支持すると共に、前記ガイド部の幅方向外方に配設される一対の板状部材からなることを特徴とする請求項1記載の巻尺。
- 前記被覆部材は、側方略円弧状に形成されると共に、前記一対のガイド板部の間の空隙部を周方向に沿って閉塞しうるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の巻尺。
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