JP2016131606A - 歯間清掃器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】デンタルフロスをより円滑に引き出すことができる歯間清掃器具を提供する。【解決手段】デンタルフロス(16)が巻かれてなる筒状のロール(15)と、ロールを収納するケース(11)と、を有し、ロールの筒状の内側には芯材が配置されていない。【選択図】図2
Description
本発明は、デンタルフロスにより歯間清掃を可能とする歯間清掃器具に関する。
歯牙と歯牙との間を清掃する1つの手段としてデンタルフロスが良く知られ、このデンタルフロスを用いた歯間清掃器具としては様々なものが提案されている。その中には特許文献1のように、長いデンタルフロスが巻かれてなる筒状体を具備し、使用するに際しては必要な量のデンタルフロスをこの筒状体から引き出して、当該引き出した部分により歯間清掃を行う形態のものがある。これによれば、使用するたびに新しく、清潔なデンタルフロスの部位で歯間清掃をすることができる。そしてこのデンタルフロスは長く巻かれているので、少しずつ巻き出して使用すれば、1つの歯間清掃器具を長い期間にわたって使用することが可能である。
しかしながら、特許文献1に記載のような歯間清掃器具では、デンタルフロスを引き出す際に引っ掛かりが生じ、円滑にデンタルフロスを引き出せないことがあった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、デンタルフロスをより円滑に引き出すことができる歯間清掃器具を提供することを課題とする。
発明者は、円滑にデンタルフロスを引き出せない原因は、デンタルフロスが巻かれてなる筒状体の内側に通された芯材(フランジ、リール等と呼ばれることもある。)の端部が筒状体の端部から飛び出しており、この端部にデンタルフロスが引っ掛かることにあるとの知見を得て、本発明を完成させた。以下、本発明について説明する。ここでは分かり易さのため、図面に付した参照符号を括弧書きで併せて記載するが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、デンタルフロス(16)が巻かれてなる筒状のロール(15)と、ロールを収納するケース(11)と、を有し、ロールの筒状の内側には芯材が配置されていない、歯間清掃器具(10)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の歯間清掃器具(10)において、ロール(15)からのデンタルフロス(16)の引き出しは、ロールの筒状である内周側からの巻き出しにより行われる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の歯間清掃器具(10)において、ロール(15)の外周は、シート状の部材である外周シート(18)に巻かれている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の歯間清掃器具(10)において、外周シート(18)のうち、ロールの外周に接する側の面には香味が付されている。
本発明によれば、引っ掛かり等の不具合を減らし、より円滑にデンタルフロスを引き出すことができる。
以下、本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら形態に限定されるものではない。
図1は1つの形態にかかる歯間清掃器具10の外観斜視図、図2は歯間清掃器具10の断面図である。また、図3には歯間清掃器具10の分解斜視図を示した。
図1、図2、及び図3からわかるように、本形態で歯間清掃器具10は、ケース11、デンタルフロス16が巻かれてなるロール15、及び外周シート18を有して構成されている。
図1、図2、及び図3からわかるように、本形態で歯間清掃器具10は、ケース11、デンタルフロス16が巻かれてなるロール15、及び外周シート18を有して構成されている。
ケース11はロール15をその内側に収納し、デンタルフロス16を引き出すための開口部12aを有する容器状の部材であり、その具体的な形状は特に限定されることはない。
本形態のケース11は、一端側に底を有する円筒状の本体12を有し、他端側は本体12の開口を開閉可能とする蓋13が設けられている。本体12の内側は図2から特にわかるようにロール15を収納することができる大きさとされている。
本形態のケース11は、一端側に底を有する円筒状の本体12を有し、他端側は本体12の開口を開閉可能とする蓋13が設けられている。本体12の内側は図2から特にわかるようにロール15を収納することができる大きさとされている。
本形態では本体12の内周の直径がロール15の外周の直径に対して大きく形成されている。これによりロール15が本体12の内側で動くことができ、デンタルフロス16の引き出しをさらに円滑にする。ただし、本形態では後で説明するようにロール15からのデンタルフロス16の引き出しは、ロール15の内面側から行われるので、本体12の内周の直径をロール15の外周の直径と同じとしてもデンタルフロス16の円滑な引き出しは可能である。これによればケース11をコンパクトにすることができる。
また、本体12の軸線に沿った方向(図2の紙面上下方向)の長さは、ロール15の軸線に沿った方向(図2の紙面上下方向)長さより長いことが好ましい。これによりデンタルフロス16の引き出しをさらに円滑にすることができる。
また、本体12の軸線に沿った方向(図2の紙面上下方向)の長さは、ロール15の軸線に沿った方向(図2の紙面上下方向)長さより長いことが好ましい。これによりデンタルフロス16の引き出しをさらに円滑にすることができる。
本体12にはデンタルフロス16を引き出すために本体12の内外を連通する開口部12aが設けられている。開口部12aは、ロール15が本体12に内包された状態で、ロール15の端部のうち、デンタルフロス16が引き出される側の端部15cに近い側に配置されていることが好ましい。これによりデンタルフロス16の引き出しをさらに円滑にすることができる。
ロール15は、糸状であるデンタルフロス16が巻かれて円筒状にされた部材である。従ってロール15は中空形状であり外周部15a及び内周部15bを備えている。そしてロール15の内周部15bで囲まれるロール15の内側には芯材(フランジやリールと呼ばれることもある。)やケースから立設する軸となる部材は配置されず、内周部15bの表面(内表面)ではデンタルフロス16が露出している。
また、ロール15からのデンタルフロス16の引き出しは、図2によく表れているように、ロール15の内周部15bから巻き出され、ロール15の一方側端部15cからケース11の開口部12aを経て外に達するように行われる。これによれば、デンタルフロス16は常にロール15の内周部15bから巻き出されるので、引っ掛かり等の不具合が抑えられ、デンタルフロス16の円滑な引き出しが行われる。
ロール15を形成するデンタルフロス16は公知のものを用いることができ、特に限定されることはない。また、デンタルフロス16に香味を付与してもよい。これにより使用者がより快適に歯間清掃を行うことができる。デンタルフロス16に香味を付与する手段は公知の方法を用いることができ、甘味料や香味粒子を含有させること等により行うことができる。
外周シート18は、デンタルフロス16が内周部15bから巻き出される態様において、ロール15の外周部15aの表面を覆うようにロール15に巻かれたシート状の部材である。これにより、デンタルフロス16が内周部15bから巻き出されてロール15に残るデンタルフロス16の量が減っても、ロール15側に残ったデンタルフロス16の形状が崩れてばらばらになることを抑制することができ、デンタルフロス16のさらなる円滑な引き出しを可能とする。本発明では特にロール15の内側に芯材や軸を具備していないので、当該外周シート18によるロール15の形状崩れ防止の効果は大きい。
外周シート18はロール15の外周部15aを全て覆ってもよく、一部だけ覆う形態でもよい。
外周シート18はロール15の外周部15aを全て覆ってもよく、一部だけ覆う形態でもよい。
外周シート18の材質は特に限定されることはないが、紙や樹脂シート等、可撓性に優れる材料を用いることが好ましい。また、外周シート18のうちロール15に接触する側の面には、粘着剤が配置されていることが好ましい。粘着剤が配置されていると、ロール15の形状崩れ防止の効果はさらに大きくなる。なお、粘着剤を配置する場合にはデンタルフロス16を引き出す力で無理なく該デンタルフロス16が外周シート18から離脱する粘着力であることが好ましい。
また、当該粘着剤には香味が付与されていても良い。デンタルフロス16にも香味が付与されている場合にはこの粘着剤の香味は当該デンタルフロス16とは異なる香味であることが好ましい。これにより粘着剤に付与された香味がロール15の外周部15aにあるデンタルフロス16に移り、使用者にデンタルフロス16の残量が少なくなったことを知らせることが可能となる。
また、当該粘着剤には香味が付与されていても良い。デンタルフロス16にも香味が付与されている場合にはこの粘着剤の香味は当該デンタルフロス16とは異なる香味であることが好ましい。これにより粘着剤に付与された香味がロール15の外周部15aにあるデンタルフロス16に移り、使用者にデンタルフロス16の残量が少なくなったことを知らせることが可能となる。
以上のような歯間清掃器具10は例えば次のように作製できる。すなわち、暫定的な芯材を準備し、これにデンタルフロス16を巻き付けてロール15とし、その後に芯材を引き抜く。そして形成されたロール15の外周部に外周シート18を巻き付けて粘着剤等で固定する。その後外周シート18が巻かれたロール15を、蓋13が開いて開口が形成されたケース11の本体12に入れ、蓋13を閉鎖する。その際には、ロール15の内周部15bからデンタルフロス16を引き出し、端部15cの側から導出して開口部12aを通して外部に出しておく。
このような歯間清掃器具10では、使用者は開口部12aから出たデンタルフロス16を必要量だけ引き出し、蓋13の外側に配置されたカッター刃(図示なし)や、ハサミ等により切って使用することができる。歯間清掃器具10は、ロール15の内側に配置される芯材やケースから立設する軸を具備していない。従って、ロール15の端部から芯材や軸が突出することもなく、ここにデンタルフロス16が引っ掛かる等の不具合を防止でき、デンタルフロス16の引き出しを円滑に行うことができる構造を有しており、使用者の利便性が高い。
10 歯間清掃器具
11 ケース
12 本体
13 蓋
15 ロール
16 デンタルフロス
18 外周シート
11 ケース
12 本体
13 蓋
15 ロール
16 デンタルフロス
18 外周シート
Claims (4)
- デンタルフロスが巻かれてなる筒状のロールと、
前記ロールを収納するケースと、を有し、
前記ロールの前記筒状の内側には芯材が配置されていない、歯間清掃器具。 - 前記ロールからの前記デンタルフロスの引き出しは、前記ロールの筒状である内周側からの巻き出しにより行われる請求項1に記載の歯間清掃器具。
- 前記ロールの外周は、シート状の部材である外周シートに巻かれている請求項2に記載の歯間清掃器具。
- 前記外周シートのうち、前記ロールの外周に接する側の面には香味が付されている請求項3に記載の歯間清掃器具。
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JP2015006649A JP2016131606A (ja) | 2015-01-16 | 2015-01-16 | 歯間清掃器具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7372049B2 (ja) | 2019-04-26 | 2023-10-31 | サンスター株式会社 | 歯間清掃具 |
Citations (5)
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US20110132393A1 (en) * | 2009-12-08 | 2011-06-09 | White Mark Nicholas | Arrangement for dispensing dental floss |
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2015
- 2015-01-16 JP JP2015006649A patent/JP2016131606A/ja active Pending
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