JP4011174B2 - 車両用椅子昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、身体障害者や高齢者等をシートに着座させたまま車室内に移動させる車両用椅子昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シートを車室外位置より車室内へ上昇させる車両用椅子昇降装置としては、特公平4−67458号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
この車両用椅子昇降装置は、車体のフロアに設けられたリフタと、該リフタのアームに支持されるとともに、シートを支持する支持台とにより構成されている。前記リフタは、前記アームを車室外位置と運転席位置との間にて旋回させる旋回操作スイッチと、前記アームを上下動させる昇降スイッチとを備えており、両スイッチを適切な順序で操作することにより、前記支持台に支持されたシートを、車室外より運転席へ移動できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記車両用椅子昇降装置にあっては、シートが上昇停止位置まで上昇したことを検出する検出手段を備えておらず、前記シートが上昇停止位置に達した際には、前記昇降スイッチの操作を止め、前記シートを上動させるアームへ加わる多大な負荷を解除しなければならなかった。
【0005】
このような煩雑さを解消するために、前記シートが前記上昇停止位置に達した際に作動する検出スイッチを設け、該検出スイッチの作動に基づき、前記アームの駆動を停止させることが考えられる。この場合、該アームへの過負荷を確実に防止するために、前記アームが上動限界位置に達する直前で前記検出スイッチが作動するように、該検出検出スイッチの取付位置を設定するのが一般的である。
【0006】
しかし、この場合、停止後における前記アームのがたつきを防止するために、該アームを前記上動限界位置で正確に停止させなければならず、前記検出スイッチの配置や前記アームの取付状態等、前記リフタの組み付け作業に多大な苦労を要する。
【0007】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、停止後におけるがたつきを防止することができる車両用椅子昇降装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の車両用椅子昇降装置にあっては、シートを支持したアームと、該アームを回動するアクチュエータと、該アクチュエータを作動するモータとを有する駆動ユニットを備え、昇降スイッチのスイッチ操作に基づいて前記アームを起立方向に回動して前記シートを上昇停止位置まで上昇する車両用椅子昇降装置であって、前記シートが前記上昇停止位置に達した際に作動する格納完了リミットスイッチと、上昇される前記シートが前記上昇停止位置まで上昇したことを検出して前記格納完了リミットスイッチが作動した時点から所定時間前記モータの駆動を継続して前記アームの起立方向への駆動を継続させる上昇駆動継続手段と、該上昇駆動継続手段による前記所定時間の前記アームの起立方向への駆動を完了した際に前記モータを停止して前記アームの回動を停止する停止手段と、を備え、前記格納完了リミットスイッチが作動した時点から前記所定時間の計測を開始するタイマーを有し、該タイマーによる前記所定時間の計測が完了する迄は前記モータへの通電を継続する電気回路で前記上昇駆動継続手段を構成した。
【0009】
すなわち、スイッチを操作して、駆動ユニットにおけるアームを駆動し、該アームによりシートを上昇停止位置まで上昇させると、前記シートが前記上昇停止位置に達したことを格納完了リミットスイッチが検出する。
すると、上昇駆動継続手段は、前記格納完了リミットスイッチが前記上昇停止位置を検出した時点より所定時間、前記アームの駆動を継続させるので、該アームは、前記上昇作動方向への移動限界位置まで移動され、前記アーム停止後における該アームの起立方向側へのがたつきが防止される。
【0012】
また、請求項の車両用椅子昇降装置では、前記上昇停止位置の近傍であって該上昇停止位置まで上昇される前記シートの通過経路上に上昇停止近傍位置を設定するとともに、前記アクチュエータを作動する前記モータを第1モータ及び第2モータで構成する一方、前記シートが前記上昇停止近傍位置に達した際に作動する減速用中間スイッチと、上昇される前記シートが前記上昇停止近傍位置に達したことを検出して前記減速用中間スイッチが作動した際に前記シートの上昇速度を減速させる減速手段と、を設け、電源に対して並列接続された前記第1及び第2モータを前記減速用中間スイッチが作動した際に直列接続に切り替えて前記シートの上昇速度を減速させる電気回路で前記減速手段を構成した。
【0013】
すなわち、スイッチ操作により上昇されるシートは、前記上昇停止位置に達する前に上昇停止近傍位置に達し、その上昇速度は、減速手段により減速される。このため、前記シートが前記上昇停止位置に達し、上昇駆動継続手段により前記アームの駆動が所定時間継続された場合、該アームが移動限界位置に達した際の衝撃が押さえられる。
【0014】
さらに、請求項の車両用椅子昇降装置にあっては、上昇される前記シートが前記上昇停止近傍位置に達した時点より、前記昇降スイッチのスイッチ操作に基づく前記シートの上昇停止動作を無効とする上昇継続手段を備え、前記減速用中間スイッチが作動した際にオン作動し、前記昇降スイッチをバイパスして前記各モータに通電する通電回路への通電状態を保持する通電保持リレーによって前記上昇継続手段を構成した。
【0015】
すなわち、昇降スイッチのスイッチ操作により上昇されたシートが、前記上昇停止近傍位置に達した時点より、前記上昇停止位置に達した後前記所定時間経過するまでの間、前記スイッチ操作に基づく前記シートの上昇停止動作は、上昇継続手段により無効とされるので、前記昇降スイッチによる前記シートの停止操作が不能となる。このため、前記上昇停止近傍位置と前記上昇停止位置側との間に、前記シートが停止されることは防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる車両用椅子昇降装置1を示すものであり、該車両用椅子昇降装置1は、車体の側部の乗降口近傍に配置され、シート2を車室内Iにて車両走行方向へ向けた通常状態と、乗降口方向へ旋回させた旋回状態と、乗降口を介して車室外Oに突出させ、図中に示すように、地上E近傍まで下降させた下降状態とを形成可能に構成されている。
【0017】
すなわち、前記車両用椅子昇降装置1は、フロアパネル5に固定されたベースブラケット6と、該ベースブラケット6上に設けられた旋回装置7と、該旋回装置7に設けられ、前記通常状態において車体前後方向に延在する左右一対のスライドレール8と、両スライドレール8にスライダを介して支持された駆動ユニットとしての昇降ユニット9とにより構成されている。該昇降ユニット9は、前記スライダを介して前記スライドレール8に支持された左右一対のアームマウントブラケット11と、両アームマウントブラケット11の側部に回動自在に設けられた駆動機構としての対をなすアッパーアーム12及びロアアーム13と、左右のロアアーム13のそれぞれに設けられたプレート14に架橋するロアアームクロスメンバ15と、前記プレート14に一端が枢支された一対のサイドリンク16と、両サイドリンク16及び前記両アームマウントブラケット11に設けられた対向するフロントアーム17に架橋されたフロントアームクロスメンバ18とを備えている。
【0018】
該フロントアームクロスメンバ18には、前記アッパーアーム12及び前記ロアアーム13を回動させる油圧式のアクチュエータ21の一端部が固定されており、該アクチュエータ21より伸縮されるピストンロッド22は、ロアアームクロスメンバ15に連結されている。また、前記アッパーアーム12の自由端部と、前記ロアアーム13の自由端部には、シートホルダ23が支持されており、該シートホルダ23には、前記シート2が載置固定されている。
【0019】
これにより、前記アクチュエータ21を作動することにより、側方へ傾倒され、傾倒位置Lに維持された前記アッパーアーム12及びロアアーム13を、図中一点鎖線で示すように、車室内Iの起立位置Hまで回動させ、両アーム12,13を介してシートホルダ23に固定された前記シート2を、図1に示した地上E近傍の下降停止位置より、フロア5上方の上昇停止位置まで上昇できるように構成されている(図3参照)。
【0020】
前記ロアアーム13には、図2に示すように、減速用中間スイッチ31が設けられており、該減速用中間スイッチ31は、進退可能に突出するとともに、前記アッパーアーム12に当接して作動する突出子32が、前記アッパーアーム12側へ突出するように固定されている。また、前記プレート14には、図3に示すように、格納完了リミットスイッチ33が取り付けられており、該格納完了リミットスイッチ33は、進退可能に突出するとともに、前記アッパーアーム12に当接して作動する突出子34が、前記アッパーアーム12側へ突出するように固定されている。
【0021】
この格納完了リミットスイッチ33は、前記アッパーアーム12及びロアアーム13が前記起立位置Hまで回動され、前記シート2が図3に示した前記上昇停止位置に達した際に、その突出子34が前記アッパーアーム12に当接して作動するように、当該格納完了リミットスイッチ33の取付位置が設定されている。また、前記減速用中間スイッチ31は、前記アッパーアーム12及びロアアーム13が前記起立位置Hより手前であって、該起立位置H近傍の起立近傍位置Mまで回動され、前記シート2が前記上昇停止位置より手前であって、該上昇停止位置近傍の図2に示した上昇停止近傍位置に達した際に、その突出子32が前記アッパーアーム12に当接して作動するように、当該減速用中間スイッチ31の取付位置が設定されている。
【0022】
図4は、前記昇降ユニット9を制御する制御装置41のブロック図である。
【0023】
この制御装置41は、前記アクチュエータ21よりピストンロッド22を伸縮させて昇降ユニット9を作動させる際に、前記アクチュエータ21内の油圧を制御する第1及び第2のモータ42,43への通電制御を行う装置であり、第1及び第2のモータ42,43と、両モータ42,43へ電力を供給する電源44との間には、両モータ42,43への通電及び通電方向を制御するモータ駆動ブロック45と、第1及び第2のモータ42,43の接続状態を直列、あるいは、並列に切り替える直列並列切り替えブロック46とが設けられている。
【0024】
前記モータ駆動ブロック45には、所定時間の計測を行うタイマーブロック51を介して前記格納完了リミットスイッチ33が接続されており、格納完了リミットスイッチ33が作動した時点より、前記各モータ42,43への通電を、所定時間継続させた後、遮断するように構成されている。また、前記タイマーブロック51には、スイッチ保持ブロック52を介して昇降スイッチ53及び減速用中間スイッチ31が接続されており、該減速用中間スイッチ31が作動した時点より、前記タイマーブロック51による計測が完了するまでの間、前記昇降スイッチ53の操作に基づく前記両モータ42,43の停止動作を無効とするように構成されている。
【0025】
前記減速用中間スイッチ31は、前記直列並列切り替えブロック46に接続されており、前記減速用中間スイッチ31が作動した時点より、前記タイマーブロック51による計測が完了するまでの間、前記モータ駆動ブロック45により制御される第1のモータ42と第2のモータ43とを直列接続に切り替えるように構成されている。
【0026】
すなわち、第1及び第2のモータ42,43への通電状態を制御する前記モータ駆動ブロック45は、図5の回路図に示すように、前記昇降スイッチ53が上昇側に操作された際に、オン作動する第1及び第2の上昇制御リレー61,62と、前記昇降スイッチ53が下降側に操作された際に、オン作動する第1及び第2の下降制御リレー63,64とを備えている。前記第1の上昇制御リレー61及び第1の下降制御リレー63は、前記第1のモータ42への通電状態を制御するように構成されており、第1のモータ42を正転/逆転及び停止させるように構成されている。また、前記第2の上昇制御リレー62及び第2の下降制御リレー64は、前記第2のモータ43への通電状態を制御するように構成されており、第2のモータ43を正転/逆転及び停止させるように構成されている。
【0027】
前記直列並列切り換えブロック46は、前記減速用中間スイッチ31が作動した際にオン作動する第1の切換リレー71と第2の切換リレー72とを備えてなり、第1の切換リレー71は第1のモータ42の端子の接続状態を、第2の切換リレー72は第2のモータ43の端子の接続状態を制御するように構成されている。これにより、通常時において電源に対して並列に接続されている第1及び第2のモータ42,43を、前記減速用中間スイッチ31が作動した際に直列に接続するように構成されている。
【0028】
前記スイッチ保持ブロック52は、前記減速用中間スイッチ31が作動した際に、オン作動する通電保持リレー81を備えてなり、該通電保持リレー81がオン作動することにより、前記昇降スイッチ53の状態とは無関係に、第1モータ42への通電を制御する第1の上昇制御リレー61と、第2のモータ43への通電を制御する第2の上昇制御リレー62とを、強制的にオン作動させるように構成されている。
【0029】
前記タイマーブロック51は、前記格納完了リミットスイッチ33が作動した際に、所定時間の計測を開始するタイマースイッチ85からなり、所定時間の計測を開始した時点より計測が終了するまでの間は、前記第1及び第2の上昇制御リレー61,62のオン作動を強制的に継続させる一方、所定時間の計測が終了した際には、前記第1及び第2の上昇制御リレー61,62をオフ作動させ、第1の及び第2のモータ42,43を停止させるとともに、ブレーキ状態とするように構成されている。
【0030】
以上の構成にかかる本実施の形態において、図1に示したように、地上E近傍の下降停止位置あるシート2を、図3に示したように、フロア5より上方の上昇停止位置まで上昇させる際の車両用椅子昇降装置1の動作を、図6に示すフローチャート及び図7に示すタイミングチャートに従って説明する。
【0031】
すなわち、ステップS1にて昇降スイッチ53が操作されていない場合には、アクチュエータ21の第1及び第2のモータ42,43をブレーキ状態にする一方(S2)、昇降スイッチ53が上昇側に操作されていた場合には、昇降スイッチ53が解除される、または、減速用中間スイッチ31が作動するまで、上昇作動を開始する(S3)。具体的には、図7のタイミングチャートにてタイミングT1に示すように、昇降スイッチ53が上昇側に操作された際には、第1及び第2の上昇制御リレー61,62がオン作動し、第1及び第2のモータ42,43が、電源に対して並列に接続され、高速回転される。これにより、昇降ユニット9のアッパーアーム12及びロアアーム13が起立方向へ回動され、両アーム12,13に支持されたシート2が上昇される。
【0032】
そして、シート2が、図2に示した上昇停止近傍位置まで上昇されるとともに、該シート2を支持する両アーム12,13が起立近傍位置Mに達し、減速用中間スイッチ31が作動した際には(S4)、シート2の上昇速度を減速させる(S5)。つまり、図7のタイミングチャートにてタイミングT2に示すように、前記減速用中間スイッチ31が作動した際には、第1及び第2の切換リレー71,72をオン作動させて、第1及び第2のモータ42,43を、電源に対して直列に接続し、両モータ42,43を低速回転させる。すると、前記アクチュエータ21による前記アッパー及びロアアーム12,13の回動速度が低下するとともに、前記シート2の上昇速度が低下する。
【0033】
また、このとき、前記減速用中間スイッチ31のオン作動に伴い、通電保持リレー81がオン作動することにより、前記昇降スイッチ53をバイパスする閉回路が形成されるので、前記昇降スイッチ53の操作状態に変化が生じても、具体的には、タイミングT3に示すように、昇降スイッチ53がオフ操作されても、第1及び第2の上昇制御リレー61,62への通電が継続されるとともに、第1及び第2のモータ42,43の回転が継続され、前記各アーム12,13の回動及び前記シート2の上昇が継続される。
【0034】
次に、シート2が、図3に示した上昇停止位置まで上昇されるとともに、該シート2を支持する両アーム12,13が起立位置Hに達し、格納完了リミットスイッチ33が作動した際には、タイマーを作動して所定時間の計測を開始し(S7)、所定時間の計測が終了した際には(S8)、停止処理を行う(S2)。すなわち、図7のタイミングチャートにてタイミングT4に示すように、格納完了リミットスイッチ33が作動した際には、タイマースイッチ85のタイマー85aが所定時間の計測を開始するとともに、該タイマースイッチ85は、前記所定時間の計測が終了するまで、タイマースイッチ85の連動スイッチ85b,85cのオン状態を継続させ、第1及び第2のモータ42,43による駆動を前記所定時間継続させる。
【0035】
そして、前記タイマースイッチ85は、所定時間の計測を終了した時点で、タイミングT5に示すように、連動スイッチ85b,85cをオフする。すると、第1及び第2の上昇制御リレー61,62への通電が遮断され、第1及び第2のモータ42,43が停止されるとともに、ブレーキ状態が維持される。これにより、昇降ユニット9のアッパーアーム12及びロアアーム13の回動が停止され、両アーム12,13に支持されたシート2の上昇も停止される。またこのとき、前記通電保持リレー81への通電も遮断されるので、該通電保持リレー81のオフ作動に伴い、第1及び第2の切換リレー71,72への通電が遮断され、第1及び第2のモータ42,43が、電源に対して並列に接続された通常の接続状態が形成される。
【0036】
このように、前記車両用椅子昇降装置1にあっては、シート2が上昇停止位置に達するとともに、該シート2を上昇させるアッパー及びロアアーム12,13が起立位置Hに達し、格納完了リミットスイッチ33が作動した場合であっても、両アーム12,13を駆動するアクチュエータ21における第1及び第2のモータ42,43を前記所定時間駆動させ、両アーム12,13の起立方向への回動を、所定時間継続させることができる。これにより、前記両アーム12,13を起立方向への移動限界位置まで移動させることができ、前記両アーム12,13の起立方向側へのがたつき、及び両アーム12,13に駆動されるシート2の上昇停止位置でのがたつきを防止することができる。
【0037】
したがって、昇降ユニット9停止後において、両アーム12,13の組み付け誤差等に起因して生じ得る各アーム12,13及び前記シート2のがたつきを防止することができるので、昇降ユニット9組み付け後の調整作業を簡略化することができる。また、前記シート2が上昇停止位置に達したことを検出する格納完了リミットスイッチ33が作動した後、前記両アーム12,13の回動は所定時間継続されるので、前記格納完了リミットスイッチ33の取付位置に、ずれが生じていた場合であっても、これを吸収することができる。よって、前記格納完了リミットスイッチ33の取付位置の調整をも簡略化することができる。
【0038】
また、前記シート2が図2に示した上昇停止近傍位置に到達し、該シート2を上昇させる前記両アーム12,13が前記起立近傍位置Mに達した時点より、図7のタイミングT2からタイミングT5に示したように、前記両アーム12,13の回動速度が減速されるので、前記アーム12,13が前記起立位置Hに達した後、その回動が前記所定時間継続されることにより、両アーム12,13が昇降ユニット9のストッパー等に衝突する場合であっても、その衝撃を押さえることができる。よって、アーム12,13が減速されることなく、昇降ユニット9のストッパーに衝突してしまう場合のように、昇降ユニット9及び前記ストッパーの過剰な補強対策が不要となる。
【0039】
さらに、図7のタイミングT3に示したように、前記両アーム12,13が、前記起立近傍位置Mに達した時点より、前記起立位置Hに達した後前記所定時間経過するまでの間、前記昇降スイッチ53の操作に基づく、前記シート2の上昇停止動作は無効とされるので、前記昇降スイッチ53による前記シート2の停止操作が不能となる。これにより、前記シート2が惰性により前記上昇停止位置まで移動してしまい、前記両アーム12,13が前記起立位置Hに達してしまう恐れのある前記上昇停止近傍位置から前記上昇停止位置までの区間における前記シート2の不用意な停止を未然に防止することができる。
【0040】
さらに、昇降スイッチ53を操作する操作者が、前記上昇停止位置に達する手前で、あやまってシート2を停止させてしまい、次の動作に移行できないといった不具合をも防止することができる。
【0041】
なお、本実施の形態にあっては、格納完了リミットスイッチ33の作動を検出した後、前記各アーム12,13の回動を所定時間継続させ、両アーム12,13のがたつきを防止したが、両アーム12,13を駆動する各モータ42,43への電流、電圧、あるいは、ブラシノイズを検出した時点でモータ42,43を停止させることにより、前記格納完了リミットスイッチ33を廃止することも可能となる。
【0042】
また、前記各モータ42,43停止時におけるブレーキを廃止することにより、前記両アーム12,13の回動を惰性により継続させることができ、これにより両アーム12,13のがたつきを減少させることも可能となる。
【0043】
さらに、各モータ12,13の減速にあっては、両モータ12,13の直列接続、あるいは並列接続の切換のみならず、PWM制御を採用することにより、回転速度に自由度を持たせることができる。
【0044】
そして、本実施の形態にあっては、油圧式のアクチュエータ21を用いて前記各アーム12,13を回動させる場合を例に挙げて説明したが、油圧式に限定されるものでなく、他の方式のアクチュエータ21により前記各アーム12,13を回動させてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1の車両用椅子昇降装置にあっては、上昇作動方向へ駆動され、シートを上昇停止位置まで上昇させたアームは、上昇駆動継続手段により駆動が所定時間継続されるので、該アームを、前記上昇作動方向への移動限界位置まで移動することができる。これにより、停止後における前記アームの上昇作動方向側へのがたつきを防止することができ、該アームに駆動される前記シートのがたつきを防止することができる。したがって、前記アーム停止時において、前記駆動ユニットの組み付け誤差等に起因して生じ得る前記アーム及び前記シートのがたつきを防止することができるので、駆動ユニット組み付け後の調整作業を簡略化することができる。
【0047】
そして、前記シートが上昇停止位置に達したことを検出する格納完了リミットスイッチが作動した後、前記アームの駆動は所定時間継続されるので、前記格納完了リミットスイッチの取付位置にずれが生じていた場合であっても、これを吸収することができる。したがって、前記格納完了リミットスイッチの取付位置の調整を簡略化することができる。
【0048】
また、請求項の車両用車椅子昇降装置では、スイッチ操作により上昇されるシートは、前記上昇停止位置に達する前に上昇停止近傍位置に達し、減速手段により上昇速度が減速される。このため、前記シートが前記上昇停止位置に達し、上昇駆動継続手段により前記アームの駆動が所定時間継続された場合、該アームが移動限界位置に達した際の衝撃を押さえることができる。よって、アームが減速されることなく、前記移動限界位置に達してしまう場合のように、アームの過剰な補強対策が不要となる。
【0049】
さらに、請求項の車両用椅子昇降装置にあっては、スイッチ操作により上昇されたシートが、前記上昇停止近傍位置に達した時点より、前記上昇停止位置に達した後前記所定時間経過するまでの間、前記スイッチ操作に基づく前記シートの上昇停止動作は、上昇継続手段により無効とされるので、前記昇降スイッチによる前記シートの停止操作が不能となる。これにより、前記アームが惰性により前記上昇停止位置に達してしまう恐れのある前記上昇停止近傍位置から前記上昇停止位置側までの区間において、前記シートの不用意な停止を防止することができる。
【0050】
さらに、スイッチを操作する操作者が、前記上昇停止位置に達する手前で、あやまってシートを停止させてしまい、次の動作に移行できないといった不具合をも防止することができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態を示す側面図である。
【図2】 同実施の形態におけるシートが上昇停止近傍位置まで上昇された状態を示す側面図である。
【図3】 同実施の形態におけるシートが上昇停止位置まで上昇された状態を示す側面図である。
【図4】 同実施の形態の制御装置を示すブロック図である。
【図5】 同実施の形態の制御装置を示す回路図である。
【図6】 同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図7】 同実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 車両用椅子昇降装置
2 シート
9 昇降ユニット
12 アッパーアーム
13 ロアアーム
21 アクチュエータ
31 減速用中間スイッチ
33 格納完了リミットスイッチ
42 第1のモータ
43 第2のモータ
46 直列並列切り換えブロック
51 タイマブロック
52 スイッチ保持ブロック
53 昇降スイッチ
72 通電保持リレー
85a タイマー

Claims (3)

  1. シートを支持したアームと、該アームを回動するアクチュエータと、該アクチュエータを作動するモータとを有する駆動ユニットを備え、
    昇降スイッチのスイッチ操作に基づいて前記アームを起立方向に回動して前記シートを上昇停止位置まで上昇する車両用椅子昇降装置であって、
    前記シートが前記上昇停止位置に達した際に作動する格納完了リミットスイッチと、
    上昇される前記シートが前記上昇停止位置まで上昇したことを検出して前記格納完了リミットスイッチが作動した時点から所定時間前記モータの駆動を継続して前記アームの起立方向への駆動を継続させる上昇駆動継続手段と、
    該上昇駆動継続手段による前記所定時間の前記アームの起立方向への駆動を完了した際に前記モータを停止して前記アームの回動を停止する停止手段と、を備え、
    前記格納完了リミットスイッチが作動した時点から前記所定時間の計測を開始するタイマーを有し、該タイマーによる前記所定時間の計測が完了する迄は前記モータへの通電を継続する電気回路で前記上昇駆動継続手段を構成したことを特徴とする車両用椅子昇降装置。
  2. 前記上昇停止位置の近傍であって該上昇停止位置まで上昇される前記シートの通過経路上に上昇停止近傍位置を設定するとともに、前記アクチュエータを作動する前記モータを第1モータ及び第2モータで構成する一方、
    前記シートが前記上昇停止近傍位置に達した際に作動する減速用中間スイッチと、
    上昇される前記シートが前記上昇停止近傍位置に達したことを検出して前記減速用中間スイッチが作動した際に前記シートの上昇速度を減速させる減速手段と、を設け、
    電源に対して並列接続された前記第1及び第2モータを前記減速用中間スイッチが作動した際に直列接続に切り替えて前記シートの上昇速度を減速させる電気回路で前記減速手段を構成したことを特徴とする請求項1記載の車両用椅子昇降装置。
  3. 上昇される前記シートが前記上昇停止近傍位置に達した時点より、前記昇降スイッチのスイッチ操作に基づく前記シートの上昇停止動作を無効とする上昇継続手段を備え
    前記減速用中間スイッチが作動した際にオン作動し、前記昇降スイッチをバイパスして前記各モータに通電する通電回路への通電状態を保持する通電保持リレーによって前記上昇継続手段を構成したことを特徴とする請求項2記載の車両用椅子昇降装置。
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