JP4009087B2 - 半導体製造装置における磁気発生装置、半導体製造装置および磁場強度制御方法 - Google Patents
半導体製造装置における磁気発生装置、半導体製造装置および磁場強度制御方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマの形成を促進させるために反応容器内に磁気を生成する半導体製造装置における磁気発生装置、半導体製造装置および磁場強度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドライエッチング装置やCVD装置等の半導体製造装置には、反応容器内にプラズマを形成して半導体デバイスの製造を行うものがある。このような半導体製造装置においては、プラズマの生成を促進させるために、例えば反応容器の周囲に複数の電磁石を配置することにより、反応容器内に磁気を発生させる方式がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、反応容器内に配置されたウェハの中心付近の磁場に比べてウェハのエッジ部の磁場が強くなる傾向にある。このため、上記の磁気生成方式をドライエッチング装置に適用した場合には、エッチング速度や選択性のウェハ面内分布が不均一になり、また上記の磁気生成方式をCVD装置に適用した場合には、成膜速度等のウェハ面内分布が不均一になる問題があった。さらに、プラズマ密度が不均一になるため、デバイスにチャージングダメージが生じるという問題もあった。
【0004】
本発明の目的は、最適な磁場の強度分布を形成することができる半導体製造装置における磁気発生装置、半導体製造装置および磁場強度制御方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、反応容器内に配置され、基板を支持する支持部材と、反応容器内にプラズマを形成するプラズマ形成手段とを備えた半導体製造装置に設けられ、プラズマ形成手段によるプラズマの形成を促進させるように反応容器内に磁気を生成する磁気発生装置であって、支持部材の上面に対して略平行な磁場を形成するための複数の主電磁コイル部と、各主電磁コイル部と略同一の軸上に配置され、主電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための複数の補助電磁コイル部とを備え、主電磁コイル部の両端部には、反応容器側の反対側に曲げられた曲げ部が設けられていることを特徴とするものである。
【0006】
このような本発明においては、主電磁コイル部によって形成される磁場と補助電磁コイル部によって形成される磁場とが逆向きとなるように、主電磁コイル部および補助電磁コイル部に電流を印可することにより、互いに逆極性の磁気が重ね合わされ、主電磁コイル部による磁場の強度と補助電磁コイル部による磁場の強度との差分が取り出される。このため、主電磁コイル部および補助電磁コイル部に印可する電流を調整することで、最適な磁場の強度分布を形成することが可能となる。例えば、補助電磁コイル部を設けない場合に比べて、支持部材上における磁場の強度分布の均一性を向上させることができる。従って、磁場の強度分布を適切に制御することで、エッチング速度や選択性、成膜速度等のプロセス特性の均一性を向上させることが可能となる。また、磁場の強度分布の均一性を良好にした場合には、反応容器内に形成されるプラズマ密度の均一性も良くなるため、プラズマの不均一に起因するチャージングダメージが低減される。さらに、補助電磁コイル部に印可する電流値を変えるだけで、磁場の強度を変化させることができるため、永久磁石を使用した場合と異なり、プロセス状況に応じて磁場の強度分布を調整することも可能となる。
さらに、本発明においては、補助電磁コイル部の両端部が主電磁コイル部の両端部よりも支持部材に近い部位に配置されることになる。このため、補助電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布が、主電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布よりも急峻な勾配をもつようになる。このような補助電磁コイル部による磁界によって主電磁コイル部による磁界が打ち消されるため、例えば磁場の強度分布の均一性をより向上させることができる。
また、本発明は、反応容器内に配置され、基板を支持する支持部材と、反応容器内にプラズマを形成するプラズマ形成手段とを備えた半導体製造装置に設けられ、プラズマ形成手段によるプラズマの形成を促進させるように反応容器内に磁気を生成する磁気発生装置であって、支持部材の上面に対して略平行な磁場を形成するための複数の主電磁コイル部と、各主電磁コイル部と略同一の軸上に配置され、主電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための複数の補助電磁コイル部と、主電磁コイル部に電流を供給するための第1電流源と、補助電磁コイル部に電流を供給するための第2電流源と、支持部材に支持された基板上の複数の部位におけるプロセス特性を検出するための複数の検出手段と、各検出手段の検出データに基づいて第1電流源および第2電流源をそれぞれ制御する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
このような本発明においては、主電磁コイル部によって形成される磁場と補助電磁コイル部によって形成される磁場とが逆向きとなるように、主電磁コイル部および補助電磁コイル部に電流を印可することにより、互いに逆極性の磁気が重ね合わされ、主電磁コイル部による磁場の強度と補助電磁コイル部による磁場の強度との差分が取り出される。このため、主電磁コイル部および補助電磁コイル部に印可する電流を調整することで、最適な磁場の強度分布を形成することが可能となる。例えば、補助電磁コイル部を設けない場合に比べて、支持部材上における磁場の強度分布の均一性を向上させることができる。従って、磁場の強度分布を適切に制御することで、エッチング速度や選択性、成膜速度等のプロセス特性の均一性を向上させることが可能となる。また、磁場の強度分布の均一性を良好にした場合には、反応容器内に形成されるプラズマ密度の均一性も良くなるため、プラズマの不均一に起因するチャージングダメージが低減される。さらに、補助電磁コイル部に印可する電流値を変えるだけで、磁場の強度を変化させることができるため、永久磁石を使用した場合と異なり、プロセス状況に応じて磁場の強度分布を調整することも可能となる。
さらに、本発明においては、主電磁コイル部と補助電磁コイル部との寸法差や、主電磁コイル部を形成するコイルの巻数と補助電磁コイル部を形成するコイルの巻数との比率等に応じて、補助電磁コイル部に供給する電流値を変えることができる。また、基板上の複数の部位におけるプロセス特性が均一になるように、第1電流源および第2電流源を自動制御することができる。
この場合、好ましくは、複数の検出手段は、反応容器の上部における基板の中心部に対応する部位と基板のエッジ部に対応する複数の部位とに設けられている。これにより、基板の中心部とエッジ部とでプロセス特性を均一にすることができる。
【0007】
好ましくは、補助電磁コイル部の寸法が主電磁コイル部の寸法よりも小さい構成とする。主電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布としては、支持部材の中心部の磁場に比べて周縁部の磁場が強くなるような勾配をもった分布となる。ここで、補助電磁コイル部の寸法を主電磁コイル部の寸法よりも小さくすることにより、補助電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布が、主電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布よりも急峻な勾配をもつようになる。このような補助電磁コイル部による磁界によって主電磁コイル部による磁界が打ち消されるため、例えば磁場の強度分布の均一性をより向上させることができる。
【0008】
また、補助電磁コイル部は、主電磁コイル部よりも支持部材に近い部位に配置されている構成としてもよい。上述したように、主電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布としては、支持部材の中心部の磁場に比べて周縁部の磁場が強くなるような勾配をもった分布となる。ここで、補助電磁コイル部を主電磁コイル部よりも支持部材に近い部位に配置することにより、補助電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布が、主電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布よりも急峻な勾配をもつようになる。このような補助電磁コイル部による磁界によって主電磁コイル部による磁界が打ち消されるため、例えば磁場の強度分布の均一性をより向上させることができる。
【0009】
また、好ましくは、主電磁コイル部および補助電磁コイル部は、反応容器の周囲に配置されており、補助電磁コイル部の高さ寸法が主電磁コイル部の高さ寸法よりも小さい構成とする。このように補助電磁コイル部の高さ寸法を小さくすることにより、反応容器の周囲といった限られたスペース内において主電磁コイル部および補助電磁コイル部を効率良く配置することができる。
【0010】
さらに、好ましくは、補助電磁コイル部の両端部には、反応容器側に曲げられた曲げ部が設けられている。これにより、補助電磁コイル部の両端部が主電磁コイル部の両端部よりも支持部材に近い部位に配置されることになる。このため、補助電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布が、主電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布よりも急峻な勾配をもつようになる。このような補助電磁コイル部による磁界によって主電磁コイル部による磁界が打ち消されるため、例えば磁場の強度分布の均一性をより向上させることができる。
【0015】
また、好ましくは、主電磁コイル部および補助電磁コイル部を冷却する冷却手段を更に備える。これにより、主電磁コイル部および補助電磁コイル部への供給電流の増大による各電磁コイル部の発熱量の増大を抑えることができる。
【0016】
この場合、好ましくは、主電磁コイル部および補助電磁コイル部は枠体に設けられており、冷却手段は、枠体に設けられ、冷却水または冷却空気が流れる冷却用通路を有する。これにより、冷却手段を簡単な構成で実現できる。
【0017】
さらに、好ましくは、主電磁コイル部および補助電磁コイル部は4組設けられている。これにより、最適な磁場の強度分布を確実に形成することができる。
【0018】
本発明の半導体製造装置は、反応容器内に配置され、基板を支持する支持部材と、反応容器内にプラズマを形成するプラズマ形成手段と、プラズマ形成手段によるプラズマの形成を促進させるように反応容器内に磁気を生成する磁気発生手段とを備え、磁気発生手段は、支持部材の上面に対して略平行な磁場を形成するための複数の主電磁コイル部と、各主電磁コイル部と略同一の軸上に配置され、主電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための複数の補助電磁コイル部とを有し、主電磁コイル部の両端部には、反応容器側の反対側に曲げられた曲げ部が設けられていることを特徴とするものである。
【0019】
このような本発明においては、主電磁コイル部によって形成される磁場と補助電磁コイル部によって形成される磁場とが逆向きとなるように、主電磁コイル部および補助電磁コイル部に電流を印可することにより、互いに逆極性の磁気が重ね合わされ、主電磁コイル部による磁場の強度と補助電磁コイル部による磁場の強度との差分が取り出される。このため、主電磁コイル部および補助電磁コイル部に印可する電流を調整することで、最適な磁場の強度分布を形成することが可能となる。例えば、補助電磁コイル部を設けない場合に比べて、支持部材上における磁場の強度分布の均一性を向上させることができる。従って、磁場の強度分布を適切に制御することで、エッチング速度や選択性、成膜速度等のプロセス特性の均一性を向上させることが可能となる。また、磁場の強度分布の均一性を良好にした場合には、反応容器内に形成されるプラズマ密度の均一性も良くなるため、プラズマの不均一に起因するチャージングダメージが低減される。さらに、補助電磁コイル部に印可する電流値を変えるだけで、磁場の強度を変化させることができるため、永久磁石を使用した場合と異なり、プロセス状況に応じて磁場の強度分布を調整することも可能となる。
さらに、本発明においては、補助電磁コイル部の両端部が主電磁コイル部の両端部よりも支持部材に近い部位に配置されることになる。このため、補助電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布が、主電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布よりも急峻な勾配をもつようになる。このような補助電磁コイル部による磁界によって主電磁コイル部による磁界が打ち消されるため、例えば磁場の強度分布の均一性をより向上させることができる。
また、本発明の半導体製造装置は、反応容器内に配置され、基板を支持する支持部材と、反応容器内にプラズマを形成するプラズマ形成手段と、プラズマ形成手段によるプラズマの形成を促進させるように反応容器内に磁気を生成する磁気発生手段とを備え、磁気発生手段は、支持部材の上面に対して略平行な磁場を形成するための複数の主電磁コイル部と、各主電磁コイル部と略同一の軸上に配置され、主電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための複数の補助電磁コイル部と、主電磁コイル部に電流を供給するための第1電流源と、補助電磁コイル部に電流を供給するための第2電流源と、支持部材に支持された基板上の複数の部位におけるプロセス特性を検出するための複数の検出手段と、各検出手段の検出データに基づいて第1電流源および第2電流源をそれぞれ制御する制御手段とを有するものである。
このような本発明においては、主電磁コイル部によって形成される磁場と補助電磁コイル部によって形成される磁場とが逆向きとなるように、主電磁コイル部および補助電磁コイル部に電流を印可することにより、互いに逆極性の磁気が重ね合わされ、主電磁コイル部による磁場の強度と補助電磁コイル部による磁場の強度との差分が取り出される。このため、主電磁コイル部および補助電磁コイル部に印可する電流を調整することで、最適な磁場の強度分布を形成することが可能となる。例えば、補助電磁コイル部を設けない場合に比べて、支持部材上における磁場の強度分布の均一性を向上させることができる。従って、磁場の強度分布を適切に制御することで、エッチング速度や選択性、成膜速度等のプロセス特性の均一性を向上させることが可能となる。また、磁場の強度分布の均一性を良好にした場合には、反応容器内に形成されるプラズマ密度の均一性も良くなるため、プラズマの不均一に起因するチャージングダメージが低減される。さらに、補助電磁コイル部に印可する電流値を変えるだけで、磁場の強度を変化させることができるため、永久磁石を使用した場合と異なり、プロセス状況に応じて磁場の強度分布を調整することも可能となる。
さらに、本発明においては、主電磁コイル部と補助電磁コイル部との寸法差や、主電磁コイル部を形成するコイルの巻数と補助電磁コイル部を形成するコイルの巻数との比率等に応じて、補助電磁コイル部に供給する電流値を変えることができる。また、基板上の複数の部位におけるプロセス特性が均一になるように、第1電流源および第2電流源を自動制御することができる。
【0020】
本発明の磁場強度制御方法は、上記の磁気発生装置を使用して、0ガウスを有する磁場を形成するように、複数の主電磁コイル部および複数の補助電磁コイル部に供給する電流をそれぞれ制御することにより、磁場の強度分布を制御することを特徴とするものである。
【0021】
このような本発明においては、各主電磁コイル部および各補助電磁コイル部に供給する電流を適切に調整することで、最適な磁場の強度分布を形成することができる。また、支持部材の中心部の磁場よりも周縁部の磁場が強い分布だけでなく、支持部材の周縁部の磁場よりも中心部の磁場が強い分布や、支持部材の中心部および周縁部の磁場が強い分布等といった多様な磁場の強度分布を形成できる。従って、磁場の強度分布を調整するだけで、基板上のプロセス特性の均一化を図ることが可能となる。
【0023】
また、本発明の磁場強度制御方法は、上記の磁気発生装置を使用して、複数の主電磁コイル部および複数の補助電磁コイル部に、時間に対するサイン関数またはコサイン関数に比例した電流をそれぞれ供給することにより、磁場の強度分布を制御することを特徴とするものである。
このような本発明においては、各主電磁コイル部および各補助電磁コイル部に供給する電流を適切に調整することで、最適な磁場の強度分布を形成することができる。また、支持部材を中心に回転可能な磁場を形成することができる。
【0024】
このとき、好ましくは、主電磁コイル部および補助電磁コイル部として4組用い、4つの主電磁コイル部に供給される電流がsin(at)、cos(at)、-sin(at)、-cos(at)、各主電磁コイル部に対応する4つの補助電磁コイル部に供給される電流がCF×(-sin(at))、CF×(-cos(at))、CF×sin(at)、CF×cos(at)となる(aは定数、CFは補正係数)ようにする。この場合には、基板の中心部とエッジ部とで不均一なプロセス特性の改善に効果的である。
【0025】
また、主電磁コイル部および補助電磁コイル部として4組用い、4つの主電磁コイル部に供給される電流がsin(at)、cos(at)、-sin(at)、-cos(at)、各主電磁コイル部に対応する4つの補助電磁コイル部に供給される電流が(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×(-sin(at))、(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×(-cos(at))、(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×sin(at)、(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×cos(at)となる(aは定数、CF1,CF2は補正係数)ようにしてもよい。この場合には、基板の任意の方向を0度としたときに基板の0度、90度、180度、270度の方向と45度、135度、225度、315度の方向とで不均一なプロセス特性の改善に効果的である。
【0026】
また、主電磁コイル部および補助電磁コイル部として4組用い、4つの主電磁コイル部に供給される電流がsin(at) ×CF1、cos(at) ×CF2、-sin(at)×CF3 、-cos(at)×CF4、各主電磁コイル部に対応する4つの補助電磁コイル部に供給される電流がCF×(-sin(at)) ×CF1、CF×(-cos(at)) ×CF2、CF×sin(at)×CF3、CF×cos(at)×CF4となる(aは定数、CF1,CF2,CF3,CF4,CFは補正係数)ようにしてもよい。この場合には、基板の一部の領域と他の領域とで不均一(非対称)なプロセス特性の改善に効果的である。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る半導体製造装置における磁気発生装置、半導体製造装置および磁場強度制御方法の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
【0029】
図1は、本発明に係る半導体製造装置の一実施形態としてドライエッチング装置を概略的に示したものである。同図において、エッチング装置1は反応容器2を有し、この反応容器2の内部はポンプ(図示せず)により減圧排気される。反応容器2の一部である蓋部2aは上部電極として構成され、接地されている。この蓋部2aには、エッチングガスを反応容器2内に供給するためのガス導入口2bが設けられている。反応容器2内には、ウェハWを支持するための支持台3が配置されており、この支持台3は下部電極として構成されている。支持台3には、整合器4を介して高周波電源5が接続されており、この高周波電源5により支持台3に高周波(例えば13.56MHz)の電力を印可することで反応容器2内にプラズマを形成する。
【0030】
このようなエッチング装置1において、エッチングプロセスを実施する場合、搬送ロボット(図示せず)によりウェハWを反応容器2内に搬入して、支持台3上に載置する。そして、高周波電源5により支持台3に高周波電力を印可すると共に、ガス導入口2bからエッチングガスを反応容器2内に導入する。すると、支持台3と蓋部2aとの間にプラズマ放電が起こり、エッチングガスが活性化し、ウェハWの表面がエッチングされる。
【0031】
以上のように構成したエッチング装置1には、上記のプラズマの形成を促進させるべく反応容器2内に磁気を生成する磁気発生装置6が設けられている。磁気発生装置6は、図1〜図3に示すように、反応容器2の周囲に配置され、支持台3の上面に対して略平行な磁場を形成するための複数(ここでは4つ)の主電磁コイル部7と、各主電磁コイル部7と略同一の軸J上に配置され、主電磁コイル部7により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための4つの補助電磁コイル部8とを有している。
【0032】
このような主電磁コイル部7および補助電磁コイル部8は、枠体9上にコイルを当該枠体9に沿って略矩形状に巻くことにより形成されている。なお、これらの電磁コイル部7,8においてはコイルが同方向に巻かれている。
【0033】
補助電磁コイル部8は、主電磁コイル部7よりも小さな高さ寸法を有することで、主電磁コイル部7よりも小型になっている。ここで、補助電磁コイル部8を主電磁コイル部7よりも小さくするには、補助電磁コイル部8の縦寸法および横寸法を主電磁コイル部7に対して小さくしても良い。しかし、反応容器2の周囲にはロードロックチャンバや他のチャンバが配置されており、そのような限られたスペース内に主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8を配置するには、補助電磁コイル部8の高さ寸法のみを小さくするのが効率的である。
【0034】
補助電磁コイル部8は、主電磁コイル部7よりも反応容器2に近い部位に配置されている。また、補助電磁コイル部8の両端部には、反応容器2側に曲げられた曲げ部8aが設けられている。
【0035】
各主電磁コイル部7には、主電磁コイル部7に電流を供給するための電流源10が接続され、各補助電磁コイル部8には、補助電磁コイル部8に電流を供給するための電流源11が接続されている。これにより、主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8に印可する電流を個別に設定できる。
【0036】
このような電磁コイル部7,8が設けられる枠体9には冷却用通路(図示せず)が形成され、この冷却用通路には冷却用配管12が接続されている。この冷却用配管12に冷却水を流すことで、冷却水が枠体9の冷却用通路を通り、電磁コイル部7,8が冷却される。なお、冷却水の代わりに、冷却空気を使用してもよい。
【0037】
また、磁気発生装置6は、反応容器2の蓋部2aの上部に設けられた複数(ここでは5つ)の光センサ13と、各光センサ13と接続されたコントローラ14とを有している。蓋部2aにおいて、支持台3にウェハWが支持された時にウェハWの中心部に対応する部位とウェハWのエッジ部に対応する複数の部位には、窓部15が設けられている。そして、各窓部15上に光センサ13が配置されている。これらの光センサ13は、ウェハW上の中心部と複数のエッジ部におけるプロセス特性を検出するためのセンサであり、ウェハWの表面に向けて光を照射し、その時の反射光を受光し、この光強度を電気信号に変換してコントローラ14に送出する。コントローラ14は、光センサ13の検出データからウェハW上の複数の部位におけるプロセス特性を検知し、この検知情報に応じて各電流源10,11を制御することにより、反応容器2内の磁場の強度分布を制御する。
【0038】
以上のような磁気発生装置6において、支持台3上にウェハWが載置されている状態で、各電流源10,11により4組の電磁コイル部7,8に所望の電流を印可することによって、ウェハWに対して略平行な磁場が生じ、この磁場がウェハWを中心にステップ動または回転するようになる。この時の磁場の角度方向および強度は、電磁コイル部7,8に印可する電流によって決まる。
【0039】
このとき、磁気の方向を連続的に回転させる手段としては、4組の電磁コイル部7,8に、それぞれ時間に対するサイン関数またはコサイン関数に比例した電流を流すことが有効である。例えば、4組の電磁コイル部7,8に対して、以下の様な時間とともに変化する電流を印可する。
【0040】
【表1】
表1において、A及びBは定数であり、xは主電磁コイル部に対する補助電磁コイル部の補正係数であり、必要に応じて調整されるものである。
【0041】
また、磁気を用いたドライエッチング装置では、磁力線と直交する方向に対して電子のドリフト現象が生じ、プラズマ密度やウェハの電位分布に勾配が生じることが知られている。特に、ウェハの電位分布は、チャージングダメージの一因と考えられており、できる限り均一にすることが望ましい。電子ドリフトの作用を打ち消して平坦な分布を得るには、磁場に人為的な勾配を設けることが有効である。この目的の為には、以下のような電流配分が有効である。
【0042】
【表2】
表2において、yは磁場の勾配の制御に関するパラメータである。その他のパラメータの意味は、表1のものと同じである。この場合、連続的に角度を回転することは困難であるため、Phase 1,2,3,4の状態をそれぞれ切り変えながらプロセスを行うことにより、均一な結果を得ることができる。
【0043】
次に、以上のような磁気発生装置を備えたエッチング装置において、補助電磁コイル部を用いることによって磁場の強度分布を改善するという考え方について詳述する。
【0044】
一般にエッチングプロセスにおいて、エッチング速度のウェハ面内の不均一を引き起こす大きな原因の一つとして、磁場の強度分布の不均一があげられる。図4は、1対の電磁コイルによってウェハ上に生成された磁場の強度分布の一例を模式的に示したものである。同図においては、電磁コイルの近くに位置するウェハのエッジ(Y=±16cm)の磁場強度は、ウェハの中心の磁場強度に比べて約50%高くなっている。磁場の強度分布は、図5に示すようにエッチング速度の分布と関連性をもっている。
【0045】
図5は、アスペクト比の高いレシピ、具体的には、エッチングガスとしてC4F6,O2,Arの混合ガスを用い、反応容器内の圧力を40mtorr、磁場強度を100G(ガウス)、支持台に印可する電力を1500Wとしたときのエッチング速度の分布を模式的に示したものである。図4及び図5から分かるように、磁場強度およびエッチング速度は、電磁コイルに近いY軸の端部で大きくなっている。また、エッチング速度の分布は、X軸に沿って非対称な勾配を有している。これは、磁場の方向に対して直交する方向に生じる電子ドリフトによるものである。通常、実際のプロセスでは、磁場をサイン曲線で回転させるか、形を変えることができる磁界(CMF)でスイッチングさせている。
【0046】
エッチング速度の不均一は、上記磁場の回転またはスイッチングによってキャンセルすることができる。しかし、磁場強度の不均一は、対称的であるためキャンセルできない。高磁場において均一なエッチング速度の分布を達成するためには、磁場の強度分布を均一にすることが望まれる。
【0047】
また、磁場は、自己バイアス電圧(Vdc)にも影響を与える。Vdcは、イオンによる正電流と電子による負電流とが互いにバランスされたウェハ電位として定義される。このVdcがウェハ表面で均一でないと、ウェハにローカル電流が生じるおそれがある。このようなローカル電流は、MOSデバイスの絶縁ゲートにチャージングダメージを引き起こす。
【0048】
図6(a)は、電磁コイルにサイン曲線の電流を供給したときに、磁場の方向がある電磁コイルに対して45度となる瞬間の磁場の強度分布を模式的に示したものである。なお、この時のCMFは1.0であり、磁場に人為的な勾配は設けられていない。図6(b)は、図6(a)に示す磁場の強度分布に対応するΔVdc分布を模式的に示したものである。図6から分かるように、磁場強度は対角線方向に対称であるが、ΔVdcは図中の右側から左側に向かって高くなっている。この方向は、磁場においてドリフトが起きる方向である。このとき、リーク電流によってウェハにチャージングダメージが生じる。しかし、磁場をサイン曲線で回転させる場合には、磁場の回転は例えば20rpmと遅すぎるため、ΔVdcの不均一をキャンセルしてチャージングダメージを回避することができない。このため、前述のCMFが用いられる。
【0049】
図7(a)は、CMFを0.3とした磁場構成における磁場の強度分布を模式的に示したものであり、図7(b)は、その時のΔVdc分布を模式的に示したものである。図7から分かるように、磁場強度は対称ではないが、ΔVdcは対称に近づいている。これは、CMFが不均一な磁場によってドリフト効果を補正するからである。しかし、ΔVdc分布は、CMFによる補正後においても、ウェハの中心とエッジとで不均一となっている。この原因は、磁場の強度分布が直線的ではなく曲線的な勾配を有しているからである。
【0050】
上記のように、1つの電磁コイルによって形成される磁場は勾配を有している。電磁コイルに近い位置における磁場は、電磁コイルから遠い位置における磁場よりも強い。磁場の均一性を改善するための簡単な方法の一つとして、電磁コイルの寸法を大きくすることがある。しかし、電磁コイルのX,Y,Z方向の全ての寸法を25%増加させても、磁場の不均一は55%から35%に改善されるに過ぎない。このため、1つの電磁コイルで磁場の均一性を改善することは実用的でない。
【0051】
そこで、前述したような補助電磁コイルを用いることが考え出された。補助電磁コイルの概念を図8に示す。同図において、補助電磁コイルの寸法は、主電磁コイルの寸法よりも小さくなっている。また、補助電磁コイルによって形成される磁場の方向は、主電磁コイルによって形成される磁場に対して逆向きとなっている。
【0052】
図9は、主電磁コイル及び補助電磁コイルを用いた時に形成される磁場の強度分布の一例を示したものである。図9において、主電磁コイルの高さ寸法は320mm、補助電磁コイルの高さ寸法は200mmとなっている。図9の横軸は基準値からの距離を示し、図9の縦軸は磁場の強度の相対値を示している。また、Pは主電磁コイルによる磁場の強度分布を示し、Qは補助電磁コイルによる磁場の強度分布を示し、Rは主電磁コイルによる磁気と補助電磁コイルによる磁気とを重ね合わせた時のトータル的な磁場の強度分布を示している。
【0053】
図9から分かるように、主電磁コイル及び補助電磁コイルのいずれについても、ウェハの中心付近の磁場に比べてウェハのエッジ部の磁場が強くなるような勾配をもった磁場の強度分布が形成される。このとき、補助電磁コイルの寸法が主電磁コイルの寸法よりも小さいため、補助電磁コイルによる磁場の強度分布の勾配が、主電磁コイルによる磁場の強度分布の勾配よりも急峻になる。そして、主電磁コイルによる磁気と補助電磁コイルによる磁気とを重ね合わせることで、補助電磁コイルを設けない場合に比べて、磁場の強度分布が均一になる。
【0054】
図10は、ある瞬間におけるウェハ各部位の磁場強度を模式的に示したモデル図と、このモデルのウェハ各部位において補助電磁コイルに印可する電流を変えた時の磁場の強度変化を示したグラフである。
【0055】
図10のモデルにおいて、S90は、電磁コイルにサイン曲線の電流を供給したときに、磁場の方向がある主電磁コイルに対して垂直(90度)となる瞬間(サイン90度という)の磁場強度を示したものであり、S45は、磁場の方向がある主電磁コイルに対して45度となる瞬間(サイン45度という)の磁場強度を示したものである。図10のグラフの横軸は、主電磁コイルに印可する電流値を1とした時の補助電磁コイルに印可する電流の相対値を示し、グラフの縦軸は、磁場の強度を示している。また、ウェハ各部位のX,Y座標としては、ウェハ中心に対応する(0,0)、及びウェハのエッジ部に対応する(12,12)、(0,15)、(12,−12)、(15,0)の5つのポイントを使用した。
【0056】
図10から分かるように、補助電磁コイルに印可する電流の相対値が0、つまり補助電磁コイルに電流を印可しないときは、各ポイントで磁場強度にばらつきが見られる。一方、補助電磁コイルに印可する電流の相対値を大きくするに従って各ポイントでの磁場強度のばらつきが小さくなり、補助電磁コイルに印可する電流の相対値を0.7にすると、各ポイントでの磁場強度がほぼ一致する。
【0057】
以上のシミュレーション結果より、補助電磁コイルに印可する電流を制御することによって、均一な磁場の強度分布が得られることが分かる。このとき、主電磁コイルと補助電磁コイルとの寸法差や、主電磁コイルを形成するコイルの巻数と補助電磁コイルを形成するコイルの巻数との比率等に応じて、主電磁コイルに対する補助電磁コイルの最適な電流比を選ぶことで、磁場の強度分布の均一性を改善できる。
【0058】
続いて、電磁コイルの原理および寸法について説明する。補助電磁コイルに印可する最適な電流は、主電磁コイルに対する補助電磁コイルのサイズを小さくするに従って小さくなる。しかし、反応容器のサイズ、スリットバルブのスペース、近傍のチャンバ等によって、電磁コイルのスペースが制限される。
【0059】
図11は、実際の反応容器に適した補助電磁コイルの簡単なデザイン例を示したものである。矩形状の電磁コイルによって形成される磁場については、(Y軸に沿った)バー部分と(Z軸に沿った)ポール部分とに分けて解析するのが便利である。
【0060】
図12は、直線状の電磁コイルにより生じる磁場を示したものである。同図において、ある位置での磁場強度は、次式に示すように電磁コイルからの距離の関数として表される。この方程式によって、補助電磁コイルのバー部分およびポール部分による磁界分布と補助電磁コイルの効果を評価することができる。
【0061】
【数1】
図13は、電磁コイルによる磁場のバー成分を示したものである。同図において、XYZ座標の中心はウェハの中心である。頂部バーによる磁場と底部バーによる磁場とは互いにキャンセルされるので、磁場のZ成分は0である。また、電流の流れる方向はY軸方向であるため、磁場のY成分も0である。そこで、磁場のX成分のみについて考える。電磁コイルによる磁場のバー成分は、電磁コイルによる全磁場の2/3程度である。磁場のバー成分は、X軸方向の磁場強度の不均一を引き起こす。
【0062】
図14は、1つの電磁コイルを用いたときのX軸方向に沿ったウェハ上の磁場のバー成分を示したものである。なお、X0は220mm、Y0は170mm、Z0は135mmである。図14から分かるように、磁場強度は、直線的ではなく曲線的に減少している。
【0063】
図15は、1組の主電磁コイル及び補助電磁コイルを用いたときのウェハ上の磁場のバー成分を示したものである。なお、主電磁コイルの寸法については、X0が220mm、Y0が170mm、Z0が135mmであり、補助電磁コイルの寸法については、X0が200mm、Y0が170mm、Z0が75mmである。また、図15のボックス内のパラメータ数(0〜1.0)は、主電磁コイルの電流に対する補助電磁コイルの電流である。図15から分かるように、磁場の強度分布は、主電磁コイルに対する補助電磁コイルの電流比が0.5の時に最も直線に近くなる。
【0064】
図16は、2組の主電磁コイル及び補助電磁コイルを用いたときの状態を示したものであり、図17は、その時に形成される磁場のバー成分を示したものである。図17から分かるように、図15における補助電磁コイルの電流比が0.5の時の直線的な勾配がキャンセルされ、磁場のバー成分がかなり均一(3s/ave=3.7%)になっている。また、ウェハ中心での磁場強度は、補助電磁コイルを用いない場合の約半分である。
【0065】
図18(a)は、補助電磁コイルの寸法と最適な電流比との関係を示すテーブルであり、図18(b)は、補助電磁コイルの寸法と(100mm×100mmのエリア内の3σ/aveでの)磁場の均一性との関係を示すテーブルであり、図18(c)は、補助電磁コイルの寸法とウェハ中心の磁場強度(補助電磁コイルが無い時のウェハ中心の磁場に対する相対値)との関係を示すテーブルである。これらのテーブルは、補助電磁コイルを設計するためのガイダンスとして使用される。なお、主電磁コイルの寸法については、X0が220mm、Y0が170mm、Z0が135mmと固定されている。また、磁場の均一性は、200mm×200mmのエリアで計算されたものである。
【0066】
上記のテーブルは、補助電磁コイルの寸法を小さくするほど、主電磁コイルの電流に対する補助電磁コイルの電流が小さくなり、磁場強度が高くなることを示している。また、磁場強度は、補助電磁コイルの寸法が増大するに従って均一になる。しかし、補助電磁コイルの寸法が最も小さい(X0=200mm、Z0=75mm)ときでさえ、磁場の均一性(3.7%)は、補助電磁コイルが無いとき(53%)に比べてはるかに良くなっている。
【0067】
図19は、電磁コイルによる磁場のポール成分を示したものである。電磁コイルによる磁場のポール成分は、電磁コイルによる全磁場の33%程度である。磁場のポール成分は、対角線方向、特にサイン45度(前述)の構成およびCMF構成における磁場強度の不均一を引き起こす。
【0068】
図20は、補助電磁コイルが無いときに対角線方向に生じるポール成分の磁場強度の分布を示したものである。なお、同図のグラフには、X軸方向の磁場強度BXとY軸方向の磁場強度BYが示されている。
【0069】
図21は、補助電磁コイルを用いたときに対角線方向に生じるポール成分の磁場強度の分布を示したものである。なお、この時の補助電磁コイルの電流比は1.08である。また、主電磁コイルの寸法については、X0が220mm、Y0が170mm、Z0が135mmであり、補助電磁コイルの寸法については、X0が200mm、Y0が170mm、Z0が75mmである。図21から分かるように、補助電磁コイルを用いることで、磁場強度の分布がほとんど直線的な勾配となる。しかし、この時の補助電磁コイルの電流比1.08は、前述したバー成分に対する補助電磁コイルの最適な電流比0.53とは一致していない。
【0070】
そこで、このような不具合を解決すべく、補助電磁コイルの高さZ0を最適化すると共に、図22に示すように補助電磁コイルの両端部に曲げ部を設けることとした。なお、X1は、曲げ部の先端のX座標値である。
【0071】
図23は、ポール成分において補助電磁コイルの寸法と最適な電流比、磁場の均一性、相対的な磁場強度との関係をそれぞれ示すテーブルである。図23(a)から分かるように、最適な電流比は、補助電磁コイルの曲げ部を大きくする(X1を小さくする)ことや補助電磁コイルの高さZ0を大きくすることによって減少する。
【0072】
上記の図18及び図23のテーブルは、バー成分とポール成分の両方をもった補助電磁コイルの設計に役立つ。補助電磁コイルの寸法を決定するための方法を図24に示す。図24(a)は、補助電磁コイルのバー成分における最適な電流比を示し、図24(b)は、補助電磁コイルのポール成分における最適な電流比を示している。
【0073】
X0が220mm、Z0が90mmのときは、図24(a)から補助電磁コイルのバー成分における最適な電流比は0.73となる。このとき、補助電磁コイルのポール成分において同じ電流比を得るには、図24(b)からX1が185mmとなる。これにより、補助電磁コイルの最適な寸法の一つとしては、図25に示すようにX0が220mm、Z0が90mm、X1が185mmといったものが考えられる。
【0074】
次に、上記のように構成した主電磁コイル及び補助電磁コイルに供給する電流を制御して、磁場の強度分布を制御する具体的な方法について述べる。
【0075】
主電磁コイル及び補助電磁コイルへの電流の流し方としては、主に、磁場を回転させるようにサイン関数またはコサイン関数に比例した電流を流すサインモードと、磁場に勾配を設けて磁場をスイッチングさせるように電流を流すCMFモードとがある。
【0076】
図26は、主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8にサインモードの電流を供給した場合において磁場の方向がサイン0度の状態を示したものである。同図において、P1はウェハWの中心位置を示し、P2はウェハWの任意のエッジ位置を示している。
【0077】
この状態においてウェハW上に形成される磁場の強度を測定した結果を図27に示す。図27の横軸は補助電磁コイル部8に供給される電流値であり、図27の縦軸は主電磁コイル部7に供給される電流値である。同図において、実線がウェハWの中心位置P1における磁場強度(0〜40G)を示し、破線がウェハWのエッジ位置P2における磁場強度(0〜40G)を示している。ここで、実線と破線がクロスする(図中の黒点位置)ように主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流を選択すると、ウェハWの中心位置P1とエッジ位置P2における磁場強度が等しくなる。
【0078】
図28は、主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8にCMFモードの電流を供給した場合の状態を示したものである。同図において、P1はウェハWの中心位置を示し、P2はウェハWの任意のエッジ位置を示し、P3はウェハ中心に対してP2と点対称なウェハWのエッジ位置を示している。なお、主電磁コイル部7のCMF補正値と補助電磁コイル部8のCMF補正値とは、必ずしも一致させる必要はない。
【0079】
この状態においてウェハW上に形成される磁場の強度を測定した結果を図29に示す。図29の横軸および縦軸は、図27と同様である。同図において、実線がウェハWの中心位置P1における磁場強度(0〜30G)を示し、破線がウェハWのエッジ位置P2における磁場強度(0〜40G)を示し、1点鎖線がウェハWのエッジ位置P3における磁場強度(0〜40G)を示している。ここで、ウェハWの位置P1,P2,P3における磁場強度をそれぞれB(P1)、B(P2)、B(P3)としたときに、
B(P1)=(B(P2)+B(P3))/2
となるように主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流を選択するのが望ましい。
【0080】
図30は、上記の図27においてウェハWの中心位置P1とエッジ位置P2における磁場強度が0Gとなるときの特性を示したものである。同図において、主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流をA1,A2のように設定した場合は、ウェハWの中心が0Gとなり、ウェハWのエッジが0Gよりも強くなるような磁場の強度分布が形成される。また、主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流をA3,A4のように設定した場合は、ウェハWのエッジが0Gとなり、ウェハWの中心が0Gよりも強くなるような磁場の強度分布が形成される。また、主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流を図中の斜線内のいずれかになるように設定すると、ウェハWの中心およびエッジ以外の部分が0GとなるようなW形の磁場の強度分布を形成することもできる。
【0081】
ところで、磁場の強度分布とエッチング速度分布とは必ずしも一致せず、磁場の強度分布が均一であっても、支持台3に供給される電力分布やエッチングガスの流速分布等といった他の要因によってエッチング速度分布は不均一になることがある。本実施形態では、上記のように0Gを有する磁場を形成するように各主電磁コイル部7及び各補助電磁コイル部8に電流を供給することにより、多種多様な磁場の強度分布を形成することが可能となる。従って、エッチング速度分布に応じて磁場の強度分布を調整することによって、均一なエッチング速度分布を得ることができる。
【0082】
図31は、上記の図27においてウェハWの中心位置P1とエッジ位置P2における磁場強度が20Gとなるときの特性を示したものである。同図において、主電磁コイル部7への供給電流をB1のように設定し、補助電磁コイル部8に電流を供給しない場合は、ウェハWの中心が20Gとなり、ウェハWのエッジが20Gよりも強くなるような磁場の強度分布が形成される。主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流をB2のように設定した場合は、ウェハWの中心が20Gのままであり、ウェハWのエッジがB1時よりも弱くなるような磁場の強度分布が形成される。主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流をB3のように設定した場合は、ウェハWの中心およびエッジが共に20Gとなるような磁場の強度分布が形成される。主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流をB4のように設定した場合は、ウェハWの中心が20Gとなり、ウェハWのエッジが20Gよりも弱くなるような磁場の強度分布が形成される。
【0083】
このように20Gを有する磁場を形成するように各主電磁コイル部7及び各補助電磁コイル部8に電流を供給する場合には、ウェハWのエッジの磁場が中心の磁場よりも高くなる磁場の強度分布だけでなく、ウェハWの中心の磁場がエッジの磁場よりも高くなる磁場の強度分布や、ウェハWの中心の磁場とエッジの磁場とが等しくなる磁場の強度分布を形成することができる。
【0084】
続いて、実際に4組の主電磁コイル部7および補助電磁コイル部8に供給する電流の幾つかのパターンについて述べる。第1の電流パターンとしては、各主電磁コイル部7及び各補助電磁コイル部8に対して、以下の様な時間とともに変化する電流を印可する。
【0085】
【表3】
表3において、aは定数であり、CFは主電磁コイル部7に対する補助電磁コイル部8の補正係数であり、必要に応じて調整される。このようなパターンにおいて、1組の主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8に供給される電流のみを図32に示し、4組の主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8に供給される電流を図33に示す。
【0086】
このようなパターンの電流を用いることにより、ウェハWの中心部とエッジ部とでエッチング速度が不均一な場合であっても、補正係数CFを変えることで、エッチング速度の分布が均一になるように調整することができる。
【0087】
第2の電流パターンとしては、各主電磁コイル部7及び各補助電磁コイル部8に対して、以下の様な時間とともに変化する電流を印可する。
【0088】
【表4】
表4において、aは定数であり、CF1,CF2は主電磁コイル部7に対する補助電磁コイル部8の補正係数であり、必要に応じて調整される。なお、CF1は、0度、90度、180度、270度の方向における補正係数であり、CF2は、45度、135度、225度、315度の方向における補正係数である。このようなパターンにおいて、1組の主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8に供給される電流のみを図34に示す。
【0089】
このようなパターンの電流を用いることにより、ウェハWのある方向を0度とした時のウェハWの0度、90度、180度、270度の方向と45度、135度、225度、315度の方向とでエッチング速度が不均一な場合であっても、補正係数CF1,CF2を変えることで、エッチング速度の分布が均一になるように調整することができる。
【0090】
第3の電流パターンとしては、各主電磁コイル部7及び各補助電磁コイル部8に対して、以下の様な時間とともに変化する電流を印可する。
【0091】
【表5】
表5において、aは定数であり、CF1,CF2,CF3,CF4は補正係数であり、CFは主電磁コイル部7に対する補助電磁コイル部8の補正係数である。なお、CF1〜CF4、CFは必要に応じて調整される。このようなパターンにおいて、例えばCF1=CF2=1、CF3=CF4≠1とした場合に、4組の主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8に供給される電流を図35に示す。
【0092】
このようなパターンの電流を用いることにより、ウェハWの一部領域と他の領域とでエッチング速度が不均一(非対称)な場合であっても、補正係数CF1〜CF4を変えることで、エッチング速度の分布が均一になるように調整することができる。
【0093】
ここで、実際にウェハW上のエッチング速度の分布を調整する場合は、コントローラ14において、反応容器2上に設けた各光センサ13の検出信号に基づいてウェハW上のエッチング速度をその場で抽出し、その結果から、エッチング速度の分布が均一になるような電流パターンを選択すると共に補正係数を決定する。そして、そのようにして得た電流が各主電磁コイル部7及び各補助電磁コイル部8に供給されるように各電流源10,11を制御する。これにより、ウェハW上のエッチング速度の分布が均一になるように、ウェハW上の磁場の強度分布が自動制御される。なお、測定はエッチング後のウェハに対して行い、その後のウェハにフィードバックしてもよい。
【0094】
ウェハ上のエッチング速度分布の均一性に係る測定結果の一例を図36に示す。図36の横軸は、ウェハWの中心の磁場強度とウェハWのエッジの磁場強度との比を示し、縦軸はエッチング速度分布の均一性を示している。同図は、4組の主電磁コイル部および補助電磁コイル部にサインモードの電流を供給したときの測定結果であり、図中の黒点が実際に測定したものである。この結果から、ウェハWの中心の磁場強度とウェハWのエッジの磁場強度との比を1.25とすると、エッチング速度分布の均一性がほぼ0%になると推定される。
【0095】
以上のように本実施形態の磁気発生装置6においては、主電磁コイル部7に加えて補助電磁コイル部8を設け、主電磁コイル部7とは逆方向の電流を補助電磁コイル部8に印可し、主電磁コイル部7によって形成される磁場と補助電磁コイル部8によって形成される磁場とが逆向きとなるようにする。この場合には、互いに逆極性の磁界が重ね合わされ、主電磁コイル部7による磁場の強度と補助電磁コイル部8による磁場の強度との差分がウェハW上に形成される磁場の強度となる。
【0096】
このとき、補助電磁コイル部8の寸法が主電磁コイル部7の寸法よりも小さいため、補助電磁コイル部8による磁場の強度分布の勾配が、主電磁コイル部7による磁場の強度分布の勾配よりも急峻になる。また、補助電磁コイル部8が主電磁コイル部7よりもウェハWに近い部位に配置され、しかも補助電磁コイル部8の両端部には曲げ部8aが設けられているため、補助電磁コイル部8による磁場の強度分布の勾配が、主電磁コイル部7による磁場の強度分布の勾配よりも更に急峻になる。従って、このような急峻な勾配を有する補助電磁コイル部8による磁場の強度分布によって主電磁コイル部7による磁場の強度分布を打ち消すことにより、補助電磁コイル部8を設けない場合に比べて、均一な強度分布をもった磁場をウェハW上に形成することができる。
【0097】
このように磁場の強度分布を均一化した場合には、プラズマ密度の均一性が改善されるため、プラズマの不均一に起因するチャージングダメージが低減される。その結果、エッチング装置1により製造された半導体デバイスの歩留まりと信頼性が向上する。
【0098】
また、主電磁コイル部7に加えて補助電磁コイル部8を設けることにより、磁場の強度分布を均一にするだけでなく、ウェハWのエッジ部の磁場が中心部の磁場よりも強い分布や、ウェハWの中心部の磁場がエッジ部の磁場よりも強い分布等といった多種多様な磁場の強度分布を形成することができる。従って、エッチング速度や選択比等のプロセス特性の均一性が最良となるように、磁場の強度分布を調整することが可能となる。
【0099】
また、補助電磁コイル部8の両端部に曲げ部8aを設けたので、補助電磁コイル部8においてバー成分(水平方向成分)による磁場とポール成分(垂直方向成分)による磁場とのバランスをとることができる。
【0100】
さらに、補助電磁コイル部8に印可する電流を変えるだけで、磁場の強度分布を変えることができるため、上記のようにエッチング速度等の均一性が最良となるように磁場の強度分布を調整することに加え、チャージングダメージが最も抑制されるように磁場の強度分布を調整するといったことも可能となる。つまり、磁気発生装置6を電磁コイル部(電磁石)7,8で構成することにより、永久磁石を用いる場合と異なり、磁気発生装置6の用途が広がる。
【0101】
また、枠体9に冷却水等を供給することで、主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8を冷却するようにしたので、以下の作用効果が得られる。即ち、上記のように電磁コイル部7による磁場と補助電磁コイル部8による磁場は互いに打ち消し合うため、例えば電磁コイル部7と補助電磁コイル部8に供給する電流値を同一とした場合には、トータル的な磁場の強度は小さくなる。このため、所望な磁場の強度を得るには、電磁コイル部7,8に供給する電流値を増大させる必要があるが、これは電磁コイル部7,8での発熱や電力の消耗につながる。しかし、電磁コイル部7,8を冷却することにより、そのような電磁コイル部7,8における発熱等の増大が抑えられるため、電磁コイル部7,8の耐久性が向上する。
【0102】
本発明に係る磁気発生装置の他の実施形態を図37により説明する。図中、上述した実施形態と同一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0103】
同図において、本実施形態の磁気発生装置16は、反応容器2の周囲に配置され、支持台3の上面に対して略平行な磁場を形成するための4つの主電磁コイル部17と、各主電磁コイル部17と略同一の軸上に配置され、主電磁コイル部17により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための4つの補助電磁コイル部8とを有している。各主電磁コイル部17の両端部には、反応容器2側の反対側に曲げられた曲げ部17aが設けられている。
【0104】
このように主電磁コイル部17の両端部に曲げ部17aを設けることにより、支持台3と主電磁コイル部17の両端部との距離と、支持台3と補助電磁コイル部8の両端部との距離との差が増大する。このため、補助電磁コイル部8による磁場の強度分布の勾配が、主電磁コイル部17による磁場の強度分布の勾配よりも更に急峻になる。従って、補助電磁コイル部8による磁場の強度分布によって主電磁コイル部17による磁場の強度分布を更に打ち消すことにより、より均一な強度分布をもった磁場をウェハW上に形成することができる。
【0105】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、補助電磁コイル部の寸法を主電磁コイル部の寸法よりも小さくすると共に、補助電磁コイル部を主電磁コイル部よりも支持台3に近くなるように配置する構成としたが、特にこれには限定されない。具体的には、補助電磁コイル部の寸法を主電磁コイル部の寸法よりも小さくするだけでも良いし、あるいは補助電磁コイル部を主電磁コイル部よりも支持台3に近くなるように配置するだけでも良い。
【0106】
また、上記実施形態では、主電磁コイル部及び補助電磁コイル部への電流の供給を別個の電流源10,11で行うものとしたが、電流源を共通化して主電磁コイル部及び補助電磁コイル部に供給する電流値を同じとし、主電磁コイル部及び補助電磁コイル部を形成するコイルの巻数の比率を可変にしてもよい。この場合には、1組の主電磁コイル部及び補助電磁コイル部に対して電流源も1個で済むため、コスト的に有利である。また、これ以外にも、例えば最も均一な磁場の強度分布が得られるように、主電磁コイル部及び補助電磁コイル部に供給する電流値の比率と、主電磁コイル部及び補助電磁コイル部を形成するコイルの巻数の比率とを固定させても良い。
【0107】
さらに、上記実施形態では、反応容器2の外側に主電磁コイル部及び補助電磁コイル部を配置するものとしたが、可能であれば、これらの電磁コイル部を反応容器2内に配置しても良い。
【0108】
また、上記実施形態では、主電磁コイル部及び補助電磁コイル部を別々に形成するものとしたが、これらの電磁コイル部を一体成形してもよい。この場合には、磁気発生装置の組み立てやメンテナンスが容易に行える。
【0109】
さらに、上記実施形態の半導体製造装置はドライエッチング装置であるが、本発明は、電磁石を用いてプラズマの形成を促進する他の半導体製造装置(例えばCVD装置等)にも適用できることは言うまでもない。
【0110】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の主電磁コイル部と略同一の軸上に、主電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための補助電磁コイル部をそれぞれ配置したので、最適な磁場の強度分布を形成することができる。これにより、プロセス特性の均一性の向上およびデバイスダメージの低減を図ることができる。
【0111】
また、本発明によれば、そのような複数の主電磁コイル部および複数の補助電磁コイル部に供給する電流をそれぞれ制御することにより、磁場の強度分布を制御するようにしたので、最適な磁場の強度分布を形成することができる。これにより、プロセス特性の均一性の向上およびデバイスダメージの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体製造装置の一実施形態としてドライエッチング装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す磁気発生装置の構成を示す図である。
【図3】図2に示す主電磁コイル部および補助電磁コイル部の側面図である。
【図4】1対の電磁コイルによって生成される磁場の強度分布の一例を模式的に示す図である。
【図5】エッチング速度の分布の一例を模式的に示す図である。
【図6】電磁コイルにサイン曲線の電流を供給した時のある瞬間の磁場の強度分布とΔVdc分布とを模式的に示す図である。
【図7】CMF構成とした時の磁場の強度分布とΔVdc分布を模式的に示す図である。
【図8】主電磁コイル部および補助電磁コイル部を模式的に示す図である。
【図9】主電磁コイル部および補助電磁コイル部を用いた場合に形成される磁場の強度分布の一例を示す図である。
【図10】主電磁コイル部および補助電磁コイル部にサイン曲線の電流を供給した時のある瞬間の磁場の強度分布を模式的に示す図と、このモデルにおいて補助電磁コイル部に印可する電流を変えた時の磁場の強度変化を示す図である。
【図11】実際の反応容器に適した補助電磁コイルの簡単なデザイン例を示す図である。
【図12】直線状の電磁コイルにより生じる磁場を示す図である。
【図13】電磁コイルによる磁場のバー成分を示す図である。
【図14】1つの電磁コイルを用いたときの磁場のバー成分を示す図である。
【図15】1組の主電磁コイル及び補助電磁コイルを用いたときの磁場のバー成分を示す図である。
【図16】2組の主電磁コイル及び補助電磁コイルを用いたときの状態を示す図である。
【図17】2組の主電磁コイル及び補助電磁コイルを用いたときの磁場のバー成分を示す図である。
【図18】補助電磁コイルの寸法と、バー成分における最適な電流比、磁場の均一性、相対的なウェハ中心の磁場強度との間の関係を示すテーブルである。
【図19】電磁コイルによる磁場のポール成分を示す図である。
【図20】補助電磁コイルが無いときに対角線方向に生じるポール成分の磁場強度の分布を示す図である。
【図21】補助電磁コイルを用いたときに対角線方向に生じるポール成分の磁場強度の分布を示す図である。
【図22】最適な補助電磁コイルの構造を示す図である。
【図23】補助電磁コイルの寸法と、ポール成分における最適な電流比、磁場の均一性、相対的なウェハ中心の磁場強度との間の関係を示すテーブルである。
【図24】補助電磁コイルの寸法を決定するための方法を示す図である。
【図25】図24に示す方法で決定した補助電磁コイルの寸法の一例を示す図である。
【図26】主電磁コイル部及び補助電磁コイル部にサインモードの電流を供給した場合のある瞬間の状態を示す図である。
【図27】図26に示す状態においてウェハ上に形成される磁場の強度特性を示す図である。
【図28】主電磁コイル部及び補助電磁コイル部にCMFモードの電流を供給した場合の状態を示す図である。
【図29】図28に示す状態においてウェハ上に形成される磁場の強度特性を示す図である。
【図30】図27に示す磁場の強度特性において、ウェハの中心位置とエッジ位置における磁場強度が0Gとなるときの特性を示す図である。
【図31】図27に示す磁場強度の特性において、ウェハの中心位置とエッジ位置における磁場強度が20Gとなるときの特性を示す図である。
【図32】表3に示す電流パターンにおいて、1組の主電磁コイル部および補助電磁コイル部に供給される電流のみを示す図である。
【図33】表3に示す電流パターンにおいて、4組の主電磁コイル部および補助電磁コイル部に供給される電流を示す図である。
【図34】表4に示す電流パターンにおいて、1組の主電磁コイル部および補助電磁コイル部に供給される電流のみを示す図である。
【図35】表5に示す電流パターンにおいて、4組の主電磁コイル部および補助電磁コイル部に供給される電流を示す図である。
【図36】ウェハ上のエッチング速度分布の均一性に係る測定結果の一例を示す図である。
【図37】本発明に係る磁気発生装置の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1…ドライエッチング装置(半導体製造装置)、2…反応容器、2a…蓋部(プラズマ形成手段)、3…支持台(支持部材、プラズマ形成手段)、4…整合器(プラズマ形成手段)、5…高周波電源(プラズマ形成手段)、6…磁気発生装置(磁気発生手段)、7…主電磁コイル部、8…補助電磁コイル部、8a…曲げ部、9…枠体、10…電流源(第1電流源)、11…電流源(第2電流源)、12…冷却用配管(冷却手段)、13…光センサ(検出手段)14…コントローラ(制御手段)、16…磁気発生装置(磁気発生手段)、17…主電磁コイル部、17a…曲げ部、W…ウェハ(基板)。
Claims (17)
- 反応容器内に配置され、基板を支持する支持部材と、前記反応容器内にプラズマを形成するプラズマ形成手段とを備えた半導体製造装置に設けられ、前記プラズマ形成手段による前記プラズマの形成を促進させるように前記反応容器内に磁気を生成する磁気発生装置であって、
前記支持部材の上面に対して略平行な磁場を形成するための複数の主電磁コイル部と、
前記各主電磁コイル部と略同一の軸上に配置され、前記主電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための複数の補助電磁コイル部とを備え、
前記主電磁コイル部の両端部には、前記反応容器側の反対側に曲げられた曲げ部が設けられている半導体製造装置における磁気発生装置。 - 反応容器内に配置され、基板を支持する支持部材と、前記反応容器内にプラズマを形成するプラズマ形成手段とを備えた半導体製造装置に設けられ、前記プラズマ形成手段による前記プラズマの形成を促進させるように前記反応容器内に磁気を生成する磁気発生装置であって、
前記支持部材の上面に対して略平行な磁場を形成するための複数の主電磁コイル部と、
前記各主電磁コイル部と略同一の軸上に配置され、前記主電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための複数の補助電磁コイル部と、
前記主電磁コイル部に電流を供給するための第1電流源と、
前記補助電磁コイル部に電流を供給するための第2電流源と、
前記支持部材に支持された基板上の複数の部位におけるプロセス特性を検出するための複数の検出手段と、
前記各検出手段の検出データに基づいて前記第1電流源および前記第2電流源をそれぞれ制御する制御手段とを備える半導体製造装置における磁気発生装置。 - 前記複数の検出手段は、前記反応容器の上部における前記基板の中心部に対応する部位と前記基板のエッジ部に対応する複数の部位とに設けられている請求項2記載の半導体製造装置における磁気発生装置。
- 前記補助電磁コイル部の寸法が前記主電磁コイル部の寸法よりも小さい請求項1〜3のいずれか一項記載の半導体製造装置における磁気発生装置。
- 前記補助電磁コイル部は、前記主電磁コイル部よりも前記支持部材に近い部位に配置されている請求項1〜4のいずれか一項記載の半導体製造装置における磁気発生装置。
- 前記主電磁コイル部および前記補助電磁コイル部は、前記反応容器の周囲に配置されており、前記補助電磁コイル部の高さ寸法が前記主電磁コイル部の高さ寸法よりも小さい請求項4または5記載の半導体製造装置における磁気発生装置。
- 前記補助電磁コイル部の両端部には、前記反応容器側に曲げられた曲げ部が設けられている請求項1〜6のいずれか一項記載の半導体製造装置における磁気発生装置。
- 前記主電磁コイル部および前記補助電磁コイル部を冷却する冷却手段を更に備える請求項1〜7のいずれか一項記載の半導体製造装置における磁気発生装置。
- 前記主電磁コイル部および前記補助電磁コイル部は枠体に設けられており、
前記冷却手段は、前記枠体に設けられ、冷却水または冷却空気が流れる冷却用通路を有する請求項8記載の半導体製造装置における磁気発生装置。 - 前記主電磁コイル部および前記補助電磁コイル部は4組設けられている請求項1〜9のいずれか一項記載の半導体製造装置における磁気発生装置。
- 反応容器内に配置され、基板を支持する支持部材と、
前記反応容器内にプラズマを形成するプラズマ形成手段と、
前記プラズマ形成手段による前記プラズマの形成を促進させるように前記反応容器内に磁気を生成する磁気発生手段とを備え、
前記磁気発生手段は、前記支持部材の上面に対して略平行な磁場を形成するための複数の主電磁コイル部と、前記各主電磁コイル部と略同一の軸上に配置され、前記主電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための複数の補助電磁コイル部とを有し、
前記主電磁コイル部の両端部には、前記反応容器側の反対側に曲げられた曲げ部が設けられている半導体製造装置。 - 反応容器内に配置され、基板を支持する支持部材と、
前記反応容器内にプラズマを形成するプラズマ形成手段と、
前記プラズマ形成手段による前記プラズマの形成を促進させるように前記反応容器内に磁気を生成する磁気発生手段とを備え、
前記磁気発生手段は、前記支持部材の上面に対して略平行な磁場を形成するための複数の主電磁コイル部と、前記各主電磁コイル部と略同一の軸上に配置され、前記主電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための複数の補助電磁コイル部と、前記主電磁コイル部に電流を供給するための第1電流源と、前記補助電磁コイル部に電流を供給するための第2電流源と、前記支持部材に支持された基板上の複数の部位におけるプロセス特性を検出するための複数の検出手段と、前記各検出手段の検出データに基づいて前記第1電流源および前記第2電流源をそれぞれ制御する制御手段とを有する半導体製造装置。 - 請求項1〜10のいずれか一項記載の磁気発生装置を使用して、0ガウスを有する磁場を形成するように、前記複数の主電磁コイル部および前記複数の補助電磁コイル部に供給する電流をそれぞれ制御することにより、磁場の強度分布を制御する磁場強度制御方法。
- 請求項1〜10のいずれか一項記載の磁気発生装置を使用して、前記複数の主電磁コイル部および前記複数の補助電磁コイル部に、時間に対するサイン関数またはコサイン関数に比例した電流をそれぞれ供給することにより、磁場の強度分布を制御する磁場強度制御方法。
- 前記主電磁コイル部および前記補助電磁コイル部として4組用い、
前記4つの主電磁コイル部に供給される電流がsin(at)、cos(at)、-sin(at)、-cos(at)、前記各主電磁コイル部に対応する前記4つの補助電磁コイル部に供給される電流がCF×(-sin(at))、CF×(-cos(at))、CF×sin(at)、CF×cos(at)となる(aは定数、CFは補正係数)ようにする請求項14記載の磁場強度制御方法。 - 前記主電磁コイル部および前記補助電磁コイル部として4組用い、
前記4つの主電磁コイル部に供給される電流がsin(at)、cos(at)、-sin(at)、-cos(at)、前記各主電磁コイル部に対応する前記4つの補助電磁コイル部に供給される電流が(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×(-sin(at))、(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×(-cos(at))、(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×sin(at)、(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×cos(at)となる(aは定数、CF1,CF2は補正係数)ようにする請求項14記載の磁場強度制御方法。 - 前記主電磁コイル部および前記補助電磁コイル部として4組用い、
前記4つの主電磁コイル部に供給される電流がsin(at) ×CF1、cos(at) ×CF2、-sin(at)×CF3 、-cos(at)×CF4、前記各主電磁コイル部に対応する前記4つの補助電磁コイル部に供給される電流がCF×(-sin(at)) ×CF1、CF×(-cos(at))×CF2、CF×sin(at)×CF3、CF×cos(at)×CF4となる(aは定数、CF1,CF2,CF3,CF4,CFは補正係数)ようにする請求項14記載の磁場強度制御方法。
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