JP3375302B2 - マグネトロンプラズマ処理装置および処理方法 - Google Patents

マグネトロンプラズマ処理装置および処理方法

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JP3375302B2 JP16487799A JP16487799A JP3375302B2 JP 3375302 B2 JP3375302 B2 JP 3375302B2 JP 16487799 A JP16487799 A JP 16487799A JP 16487799 A JP16487799 A JP 16487799A JP 3375302 B2 JP3375302 B2 JP 3375302B2
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    • H01J37/3266Magnetic control means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
被処理基板に対してマグネトロンプラズマによる処理を
行うマグネトロンプラズマ処理装置および処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、比較的低圧雰囲気にて高密度のプ
ラズマを生成して微細加工のエッチングを行うマグネト
ロンプラズマエッチング装置が実用化されている。この
装置は、永久磁石をチャンバーの上方に配置し、永久磁
石から漏洩した磁場を半導体ウエハに対して水平に印加
するとともに、これに直交する高周波電界を印加して、
その際に生じる電子のドリフト運動を利用して極めて高
効率でエッチングするものである。
【0003】このようなマグネトロンプラズマにおいて
は、電子のドリフト運動に寄与するのは電界に垂直な磁
場、すなわち半導体ウエハに対して水平な磁場である
が、上記装置では必ずしも均一な水平磁場が形成されて
いないことから、プラズマの均一性が十分ではなく、エ
ッチング速度の不均一や、チャージアップダメージ等が
生じるという問題がある。
【0004】このような問題を回避するために、チャン
バー内の処理空間において半導体ウエハに対して一様な
水平磁場を形成することが要望されており、そのような
磁場を発生することができる磁石としてダイポールリン
グ磁石が知られている。このダイポールリング磁石10
2は、図17に示すように、チャンバー101の外側に
複数の異方性セグメント柱状磁石103をリング状に配
置したものであり、これら複数の異方性セグメント柱状
磁石103の磁化の方向を少しずつずらして全体として
一様な水平磁場Bを形成するものである。なお、図17
は装置を上から見た図(平面図)であり、磁場方向の基
端側をN、先端側をS、これらから90°の位置をEお
よびWで示している。また、図17において、参照符号
100は半導体ウエハである。
【0005】しかしながら、このようなダイポールリン
グ磁石によって形成される水平磁場は、図17において
NからSの一方向のみを向いている水平磁場であるた
め、このままでは電子はドリフト運動を行って一方向に
進み、プラズマ密度の不均一を生じる。すなわち、電子
は、電界と磁界との外積方向に、つまり電界が上から下
に向かって形成されている場合には、EからWに向かっ
てドリフト運動を行って進むため、E側ではプラズマ密
度が低く、W側でプラズマ密度が高いという不均一が生
じる。
【0006】このため、ダイポールリング磁石をその周
方向に沿って回転させて電子のドリフト運動の向きを変
化させることが行われているが、実際にはそれだけでは
広範囲にプラズマ密度を均一にすることはできない。
【0007】そこで、電子のドリフト方向、つまり図1
7のEからWに向かう方向に磁場勾配を形成し、電子の
ドリフト運動に伴うプラズマの不均一を解消する技術が
提案されている(特開平9−27278号公報)。この
技術では図18に示すように、W側の異方性セグメント
柱状磁石を少なくしてEからWに向かう方向に磁場強度
の勾配を形成するものである。
【0008】しかしながら、半導体ウエハのサイズが3
00mmに大口径化された場合には、このような磁石設
計ではW側の電子密度が低くなりすぎ、その部分のプラ
ズマ密度が低くなってプラズマに不均一が生じてしま
う。これを回避するために、W側の電子密度を十分にと
ろうとすると、Eの位置の磁場をさらに大きくする必要
があり、半導体ウエハのE側部分の近傍でプラズマの均
一性に乱れが生じ、酸化膜等の絶縁膜をエッチングする
場合等には、チャージアップダメージ等を生ずるおそれ
がある。
【0009】また、近年、益々デバイスの微細化が要求
されるようになっており、プラズマエッチング処理では
より低圧下での処理が要求されている。低圧下において
効率的なプラズマ処理を行うためにはプラズマ密度をよ
り上昇させることが必要となる。このためには、磁場強
度を上昇させることが考えられるが、上述したように、
酸化膜等の絶縁膜をエッチングする場合等には、チャー
ジアップダメージが懸念され、これを回避するにはウエ
ハが存在している部分の磁場強度は200ガウス程度が
限度であるため、上述の技術により磁場勾配を形成して
プラズマの均一性を達成することができたとしても、プ
ラズマ密度を十分に高めることができず、エッチングレ
ートが不十分となるおそれがある。
【0010】一方、図17に示すようなダイポールリン
グ磁石において磁場強度を調節してプラズマの不均一を
解消するための他の手法として、特開平7−19725
5号公報には、図19に示すように、複数の異方性セグ
メント柱状磁石103の長さ方向の中央部に隙間(スリ
ット)104を設け、かつ隙間の寸法をダイポールリン
グ磁石における異方性セグメント柱状磁石各々の配置箇
所に応じた寸法とする技術が開示されている。
【0011】そして、このような技術を利用して、上述
したような電子のドリフトに起因して生じるプラズマ密
度の不均一を解消する技術が特開平9−27277号公
報に開示されている。すなわち、この公報では、電子の
ドリフト方向、つまり図17のEからWに向かう方向に
磁場強度の勾配が形成されるように、上記の特開平7−
197255号公報の技術と同様に異方性セグメント柱
状磁石の長さ方向の中央部に隙間(スリット)を設け、
隙間の寸法を異方性セグメント柱状磁石各々の配置箇所
に応じた寸法とすることで、電子のドリフト運動にとも
なうプラズマの不均一を解消する技術が提案されてい
る。
【0012】しかしながら、特開平7−197255号
公報および特開平9−27277号公報に開示された技
術では、異方性セグメント柱状磁石の中央部に形成され
た隙間に起因して、プラズマ形成空間における異方性セ
グメント柱状磁石の近傍部分に、磁場のz成分(高さ成
分;ウエハ面に垂直な成分)の乱れが生じ、その部分で
電子ドリフト方向が反転してプロセス結果に悪影響を及
ぼすおそれがあると考えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みてなされたものであって、被処理基板が大型の場合
にも処理空間に均一なプラズマを形成することができる
マグネトロンプラズマ処理装置および処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】また、本発明は、被処理体の処理空間に所
望の磁場強度の勾配を形成して、電子ドリフトの影響の
少ない均一なプラズマ処理を行うことが可能であり、し
かも処理空間のプラズマ密度を高くすることができるマ
グネトロンプラズマ処理装置を提供することを目的とす
る。
【0015】さらに、磁場のz成分の乱れを生じさせず
に磁場補正が可能であり良好なプラズマ処理を行うこと
が可能なマグネトロンプラズマ処理装置を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、被処理基板が装入可能なチャンバー
と、前記チャンバー内に互いに対向して設けられた一対
の電極と、これら一対の電極の間に電界を形成する電界
形成手段と、チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガ
ス供給手段と、前記一対の電極間の処理空間に、電界方
向と直交しかつ一方向に向かう磁場を形成する磁場形成
手段とを具備し、前記処理空間に、電極に対して平行に
被処理基板が配置された状態で該基板にマグネトロンプ
ラズマ処理を施すマグネトロンプラズマ処理装置であっ
て、前記磁場形成手段は、前記電極間の電界方向に直交
する平面内において、磁場方向に直交する方向に沿っ
て、電子ドリフト方向上流側で磁場強度が大きく下流側
で磁場強度が小さくなるような磁場強度の勾配を形成
し、かつ広範囲から二次電子がドリフトするように、
子ドリフト方向上流側において被処理基板の端部および
その外側部分に沿って等磁場強度領域を形成することを
特徴とするマグネトロンプラズマ処理装置を提供する
(請求項1)。
【0017】第2発明は、被処理基板が装入可能なチャ
ンバーと、前記チャンバー内に互いに対向して設けられ
た一対の電極と、これら一対の電極の間に電界を形成す
る電界形成手段と、チャンバー内に処理ガスを供給する
処理ガス供給手段と、前記一対の電極間の処理空間に、
電界方向と直交しかつ一方向に向かう磁場を形成する磁
場形成手段とを具備し、前記処理空間に、電極に対して
平行に被処理基板が配置された状態で該基板にマグネト
ロンプラズマ処理を施すマグネトロンプラズマ処理装置
であって、前記磁場形成手段は、前記電極間の電界方向
に直交する平面内において、磁場方向に直交する方向に
沿って、電子ドリフト方向上流側で磁場強度が大きく下
流側で磁場強度が小さくなるような磁場強度の勾配を形
成し、前記処理空間における電子ドリフト方向上流側の
端部領域において複数の磁場強度の極大点を有するよう
に磁場を形成することを特徴とするマグネトロンプラズ
マ処理装置を提供する(請求項2)。
【0018】第3発明は、一対の電極間の処理空間に被
処理基板を配置し、前記電極間に電界を形成するととも
に、電界方向と直交しかつ一方向に向かう磁場を形成し
て前記基板にマグネトロンプラズマ処理を施すマグネト
ロンプラズマ処理方法であって、前記電極間の電界方向
に直交する平面内において、磁場方向に直交する方向に
沿って、電子ドリフト方向上流側で磁場強度が大きく下
流側で磁場強度が小さくなるような磁場強度の勾配を
し、かつ広範囲から二次電子がドリフトするように、
電子ドリフト方向上流側において被処理基板の端部およ
びその外側部分に沿って等磁場強度領域を形成すること
を特徴とするマグネトロンプラズマ処理方法を提供する
(請求項7)。
【0019】第4発明は、一対の電極間の処理空間に被
処理基板を配置し、前記電極間に電界を形成するととも
に、電界方向と直交しかつ一方向に向かう磁場を形成し
て前記基板にマグネトロンプラズマ処理を施すマグネト
ロンプラズマ処理方法であって、前記電極間の電界方向
に直交する平面内において、磁場方向に直交する方向に
沿って、電子ドリフト方向上流側で磁場強度が大きく下
流側で磁場強度が小さくなるような磁場強度の勾配を有
し、前記処理空間における電子ドリフト方向上流側の端
部領域において複数の磁場強度の極大点を有する磁場を
形成することを特徴とするマグネトロンプラズマ処理方
法を提供する(請求項8)。
【0020】第5発明は、被処理基板が装入可能なチャ
ンバーと、前記チャンバー内に互いに対向して設けられ
た一対の電極と、これら一対の電極の間に電界を形成す
る電界形成手段と、チャンバー内に処理ガスを供給する
処理ガス供給手段と、前記一対の電極間の処理空間に、
電界方向と直交しかつ一方向に向かう磁場を形成する磁
場形成手段とを具備し、前記一対の電極のうち一方の電
極上に被処理基板が載置された状態で該基板にマグネト
ロンプラズマ処理を施すマグネトロンプラズマ処理装置
であって、前記磁場形成手段は、前記電極間の電界方向
に直交する平面内において、磁場方向に直交する方向に
沿って、電子ドリフト方向上流側で磁場強度が大きく下
流側で磁場強度が小さくなる磁場勾配を形成し、電子ド
リフト方向上流側の被処理基板端部の外側部分におけ
る磁場勾配は、前記被処理基板面内における磁場勾配よ
りも急峻であることを特徴とするマグネトロンプラズマ
処理装置を提供する(請求項11)。
【0021】第6発明は、被処理基板が装入可能なチャ
ンバーと、前記チャンバー内に互いに対向して設けられ
た一対の電極と、これら一対の電極の間に電界を形成す
る電界形成手段と、チャンバー内に処理ガスを供給する
処理ガス供給手段と、前記一対の電極間の処理空間に、
電界方向と直交しかつ一方向に向かう磁場を形成する磁
場形成手段とを具備し、前記処理空間に、電極に対して
平行に被処理基板が配置された状態で該基板にマグネト
ロンプラズマ処理を施すマグネトロンプラズマ処理装置
であって、前記磁場形成手段は、複数の異方性セグメン
ト磁石を前記チャンバーの周囲にリング状に配置してな
るダイポールリング磁石を有し、これら異方性セグメン
ト磁石は、その内部に長さ方向に沿って形成された空洞
を有し、かつ各異方性セグメント磁石は、前記処理空間
に所定の磁場が形成されるように、その位置に応じて空
洞の大きさが調整されていることを特徴とするマグネト
ロンプラズマ処理装置を提供する(請求項19)。
【0022】上記第1発明および第3発明によれば、電
界方向に直交する平面内において、磁場方向に直交する
方向に沿って、電子ドリフト方向上流側で磁場強度が大
きく下流側で磁場強度が小さくなるような磁場強度の勾
配を有し、かつ広範囲から二次電子がドリフトするよう
に、電子ドリフト方向上流側において被処理基板の端部
およびその外側部分に沿って等磁場強度領域を形成する
ので、被処理基板の中で最も磁場強度の高い側の端部お
よびその外側の領域の広い範囲で均一な高磁場強度とな
る。したがって、高磁場強度領域に対応する広範囲の領
域に亘ってドリフト電子が多く供給され、かつドリフト
電子はその部分から広範囲に広がるので、大型の被処理
基板であっても、被処理基板において磁場強度の最も低
い電子ドリフト方向下流側の端部側でのドリフト電子の
電流密度を十分な値とすることができる。また、このよ
うに被処理基板の磁場強度の高い部分が広い範囲に亘っ
ているため、ドリフト電子の電流密度の低下を防止する
ために磁場強度を上昇させる必要がないので、被処理基
板の電子ドリフト方向上流側端部でチャージアップダメ
ージが生じるおそれが小さい。
【0023】また、上記第2発明および第4発明によれ
ば、電極間の電界方向に直交する平面内において、磁場
方向に直交するに沿って、電子ドリフト方向上流側で磁
場強度が大きく下流側で磁場強度が小さくなるような磁
場強度の勾配を有し、前記処理空間における電子ドリフ
ト方向上流側の端部領域において複数の磁場強度の極大
点を有する磁場を形成するので、結果的に被処理基板の
電子ドリフト方向上流側の端部領域の広範囲に亘って高
磁場強度領域を形成することができ、高磁場強度領域に
対応する広範囲の領域に亘ってドリフト電子が多く供給
され、かつドリフト電子はその部分から広範囲に広が
り、大型の被処理基板であっても、被処理基板において
磁場強度の最も低い電子ドリフト方向下流側の端部領域
でのドリフト電子の電流密度を十分な値とすることがで
きる。また、このように電子ドリフト方向上流側の端部
領域の磁場強度を上昇させなくてもドリフト電子を十分
に供給することができるので、被処理基板の電子ドリフ
ト方向上流側端部でチャージアップダメージが生じるお
それが小さい。
【0024】上記第1発明ないし第4発明において、前
記磁場形成手段は、電子ドリフト方向上流側の被処理基
板外側部分における磁場勾配が、前記被処理基板面内に
おける磁場勾配よりも急峻となる磁場を形成することが
好ましい。これにより、被処理基板の外側の磁場強度が
高く、かつ被処理基板上では磁場強度を低くすることが
できるので、チャージアップダメージを一層生じ難くす
ることができる。また電子ドリフト方向上流側の被処理
基板外側部分、一般的には導電性のフォーカスリングが
設けられている部分においてプラズマ生成量が上昇し、
かつ電子ドリフトにより下流側へ電子が供給されるの
で、結果として全体のプラズマ密度を上昇させることが
できる。
【0025】上記第2発明および第4発明において、前
記処理空間における前記磁場方向と直交する方向の電子
ドリフト方向上流側の頂点位置から両側の位置であっ
て、基板の中心から見て略45°の角度の位置に2つの
磁場強度の極大点を有するようにすれば、上記効果を有
効に発揮させることができる。
【0026】また、上記第1ないし第4発明における磁
場状態を形成するためには、磁場形成手段を、複数の異
方性セグメント磁石をチャンバーの周囲にリング状に配
置してなるダイポールリング磁石を有するものとするこ
とが好ましい。
【0027】このようなダイポールリング磁石として
は、異方性セグメント磁石が、その内部に長さ方向に沿
って形成された空洞を有し、かつ各異方性セグメント磁
石が、所定の磁場が形成されるように、その位置に応じ
て空洞の大きさが調整されているものを用いることがで
きる。このようなダイポールリング磁石を用いることに
より、磁場のz成分の乱れを生じさせることなく、所定
の磁場を形成することができる。
【0028】上記第5発明によれば、電子ドリフト方向
上流側で磁場強度が大きく下流側で磁場強度が小さくな
る磁場勾配を形成し、電子ドリフト方向上流側の被処理
基板端部の外側部分における磁場勾配を、前記被処理
基板面内における磁場勾配よりも急峻にしたので、電子
ドリフト方向上流側の被処理基板外側部分の磁場強度を
より高くすることができる。したがって、電子ドリフト
方向上流側の被処理基板外側部分においてプラズマ生成
量が上昇し、かつ電子ドリフトにより下流側へ電子が供
給されるので、結果として全体のプラズマ密度を上昇さ
せることができる。また、このようにすることにより、
被処理基板面内においては磁場勾配を小さくすることが
できるので、被処理基板面内に対応する部分の磁場強度
を低くすることができ、チャージアップダメージが生じ
難い。
【0029】この場合に、前記磁場形成手段は、前記被
処理基板の電子ドリフト方向上流側端部およびその外側
部分に沿った広い領域に亘って等磁場強度となるような
磁場を形成することが好ましい。これにより、被処理基
板の端部領域近傍の広い範囲で電子が一斉にドリフトを
開始するため、プラズマ密度を上昇させやすい。
【0030】また、第5発明において、前記磁場形成手
段は、前記処理空間における電子ドリフト方向上流側の
端部領域において複数の磁場強度の極大点を有するよう
な磁場を形成することも好ましい。これにより、結果的
に被処理基板の電子ドリフト方向上流側の端部領域の広
範囲に亘って高磁場強度領域を形成することができ、高
磁場強度領域に対応する広範囲の領域に亘ってドリフト
電子が多く供給されるので、プラズマ密度を上昇させや
すい。
【0031】さらに、第5発明において、前記被処理基
板の外周には導電性のリング体が設けられていることが
好ましい。このように導電性のリング体を設けることに
より、リング体上にも電界が形成され、プラズマが生成
されるので、プラズマから供給される電子がプラズマシ
ースをサイクロトロン運動をしながらリング体上をドリ
フトし、さらに被処理基板へ供給されるので、プラズマ
密度を一層高くすることができる。
【0032】さらにまた、第5発明において、前記被処
理基板の電子ドリフト方向上流側端部の磁場強度は20
0ガウス以下であることが好ましい。これにより、被処
理基板のチャージアップダメージを回避することができ
る。また、前記チャンバー内の電子ドリフト方向上流側
端部の磁場強度を300ガウス以上とすることにより、
通常の条件においては、上記磁場強度を満足するととも
に、1E×10ion/cm程度の好ましいプラズマ
密度を得ることができる。
【0033】さらにまた、前記磁場形成手段は、複数の
異方性セグメント柱状磁石を前記チャンバーの周囲にリ
ング状に配置してなるダイポールリング磁石で構成する
ことができ、個々の異方性セグメント柱状磁石の磁場の
向きおよび磁場強度を調整することにより、上記磁場勾
配を実現することができる。
【0034】この場合でも、このようなダイポールリン
グ磁石としては、異方性セグメント磁石が、その内部に
長さ方向に沿って形成された空洞を有し、かつ各異方性
セグメント磁石が、所定の磁場が形成されるように、そ
の位置に応じて空洞の大きさが調整されているものを用
いることができる。
【0035】上記第6発明によれば、異方性セグメント
磁石を、その内部に長さ方向に沿って形成された空洞を
有するものとし、かつ各異方性セグメント磁石は、処理
空間に所定の磁場が形成されるように、その位置に応じ
て空洞の大きさが調整されているため、中央部に上下を
分離する隙間を有する従来の異方性セグメント柱状磁石
を用いた場合のような、磁場のz成分の乱れが生じずに
磁場の補正をすることができ、良好なプラズマ処理を行
うことが可能となる。
【0036】また、上記第6発明では、異方性セグメン
ト磁石の空洞の大きさを変えることにより磁場を調整し
ているので、隙間を有する従来の磁石の場合に必要であ
ったケーシングの変更や磁石のケーシングへの取り付け
方法の変更の必要がない。
【0037】上記第6発明において、前記複数の異方性
セグメント磁石は、前記電極間の電界方向に直交する平
面内において、磁場方向に直交する方向に沿って、電子
ドリフト方向上流側で磁場強度が大きく下流側で磁場強
度が小さくなるような磁場強度の勾配が形成されるよう
に、その位置に応じて空洞の大きさを調整することによ
り、中央部に上下を分離する隙間を有する従来の異方性
セグメント柱状磁石を用いた場合のような、磁場のz成
分の乱れが生じずに所望の磁場強度の勾配を形成するこ
とができ、均一なプラズマ処理を行うことが可能とな
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係るマグネトロンプラズマエッチング装置を示す断面図
である。このエッチング装置は、気密に構成され、小径
の上部1aと大径の下部1bとからなる段つき円筒状を
なし、壁部が例えばアルミニウム製のチャンバー1を有
している。このチャンバー1内には、被処理体である半
導体ウエハ30を水平に支持する支持テーブル2が設け
られている。支持テーブル2は例えばアルミニウムで構
成されており、絶縁板3を介して導体の支持台4に支持
されている。また、支持テーブル2の上方の外周には導
電性材料、例えば単結晶シリコンで形成されたフォーカ
スリング5が設けられている。上記支持テーブル2と支
持台4は、ボールねじ7を含むボールねじ機構により昇
降可能となっており、支持第4の下方の駆動部分は、ス
テンレス鋼(SUS)製のベローズ8で覆われている。
チャンバー1は接地されている。また、ベローズ8の外
側にはベローズカバー9が設けられている。
【0039】支持テーブル2には、マッチングボックス
11を介してRF電源10が接続されている。RF電源
10からは例えば13.56MHzの高周波電力が支持
テーブル2に供給されるようになっている。一方、支持
テーブル2に対向してその上方には後述するシャワーヘ
ッド16が互いに平行に設けられており、このシャワー
ヘッド16は接地されている。したがって、これらは一
対の電極として機能する。
【0040】支持テーブル2の表面上には半導体ウエハ
30を静電吸着するための静電チャック6が設けられて
いる。この静電チャック6は絶縁体6bの間に電極6a
が介在されて構成されており、電極6aには直流電源1
2が接続されている。そして電極6aに電源12から電
圧が印加されることにより、クーロン力によって半導体
ウエハ30が吸着される。
【0041】支持テーブル2の内部には、図示しない冷
媒流路が形成されており、その中に適宜の冷媒を循環さ
せることによって、半導体ウエハ30を所定の温度に制
御可能となっている。また、フォーカスリング5の外側
にはバッフル板13が設けられている。バッフル板13
は支持台4、ベローズ8を通してチャンバー1と導通し
ている。
【0042】チャンバー1の天壁部分には、支持テーブ
ル2に対向するようにシャワーヘッド16が設けられて
いる。シャワーヘッド16は、その下面に多数のガス吐
出孔18が設けられており、かつその上部にガス導入部
16aを有している。そして、その内部には空間17が
形成されている。ガス導入部16aにはガス供給配管1
5aが接続されており、このガス供給配管15aの他端
には、エッチング用の反応ガスおよび希釈ガスからなる
処理ガスを供給する処理ガス供給系15が接続されてい
る。反応ガスとしては、ハロゲン系のガス、希釈ガスと
しては、Arガス、Heガス等、通常この分野で用いら
れるガスを用いることができる。
【0043】このような処理ガスが、処理ガス供給系1
5からガス供給配管15a、ガス導入部16aを介して
シャワーヘッド16の空間17に至り、ガス吐出孔18
から吐出され、半導体ウエハ30に形成された膜がエッ
チングされる。
【0044】処理室1の下部1bの側壁には、排気ポー
ト19が形成されており、この排気ポート19には排気
系20が接続されている。そして排気系20に設けられ
た真空ポンプを作動させることによりチャンバー1内を
所定の真空度まで減圧することができるようになってい
る。一方、処理室1の下部1bの側壁上側には、ウエハ
30の搬入出口を開閉するゲートバルブ24が設けられ
ている。
【0045】一方、チャンバー1の上部1aの周囲に
は、同心状に、ダイポールリング磁石21が配置されて
おり、支持テーブル2とシャワーヘッド16との間の空
間に磁界を及ぼすようになっている。このダイポールリ
ング磁石21は、図示しないモータ等の回転手段により
回転可能となっている。
【0046】このように構成されるマグネトロンプラズ
マエッチング装置においては、まず、ゲートバルブ24
を開にして半導体ウエハ30がチャンバー1内に搬入さ
れ、支持テーブル2に載置された後、支持テーブル2が
図示の位置まで上昇され、排気系20の真空ポンプによ
り排気ポート19を介してチャンバー1内が排気され
る。
【0047】チャンバー1内が所定の真空度になった
後、チャンバー1内には処理ガス供給系15から所定の
処理ガスが導入され、チャンバー1内が所定の圧力、例
えば50mTorrに保持され、この状態でRF電源10か
ら支持テーブル2に、周波数が例えば13.56MH
z、パワーが例えば1000〜5000Wの高周波電力
が供給される。このとき、直流電源11から静電チャッ
ク6の電極6aに所定の電圧が印加され、半導体ウエハ
30はクーロン力により吸着される。
【0048】この場合に、上述のようにして下部電極で
ある支持テーブル2に高周波電力が印加されることによ
り、上部電極であるシャワーヘッド16と下部電極であ
る支持テーブル2との間には電界が形成される。一方、
処理室1の上部1aにはダイポールリング磁石21によ
り水平磁界が形成されているから、半導体ウエハ30が
存在する処理空間には電子のドリフトによりマグネトロ
ン放電が生じ、それによって形成された処理ガスのプラ
ズマにより、半導体ウエハ30上に形成された所定の膜
がエッチング処理される。
【0049】次に、ダイポールリング磁石について説明
する。図2はチャンバー1の周囲に配置された状態のダ
イポールリング磁石を上から見た状態を模式的に示す図
であり、図3はダイポールリング磁石とチャンバー内部
の状態を模式的に示す断面図である。
【0050】これらの図に示すように、ダイポールリン
グ磁石21は、複数の異方性セグメント柱状磁石22が
リング状の磁性体のケーシング23に取り付けられて構
成されている。この例では、円柱状をなす30個の異方
性セグメント柱状磁石22がリング状に配置されてい
る。しかし、異方性セグメント柱状磁石の数はこの例に
限定されるものではなく、その断面形状もこの例のよう
に円形に限らず、正方形、長方形、台形等、任意の形状
を採用することができる。異方性セグメント柱状磁石2
2を構成する磁石材料も特に限定されるものではなく、
例えば、希土類系磁石、フェライト系磁石、アルニコ磁
石等、種々の磁石材料を適用することができる。
【0051】図2中、異方性セグメント柱状磁石22の
中に示す矢印は磁化の方向を示すものであり、この図に
示すように、複数の異方性セグメント柱状磁石22の磁
化の方向を少しずつずらして全体として一方向に向かう
水平磁場Bを形成している。なお、図2において、磁場
方向の基端側をN、先端側をS、これらから90°の位
置をEおよびWで示している。
【0052】図3に示すように、半導体ウエハ30の上
面に電界ELが形成されており、一方、磁場Bはチャン
バー1内でほぼNからSに向かって一方向に形成されて
いる。したがって、発生した電子は、EからW側に向か
ってドリフト運動を行って進む。このため、このままで
はW側の電子密度が高くなって、プラズマ密度の不均一
を生じる。プラズマ密度は磁場強度が高くなるほど上昇
するので、E側の磁場強度が高く、W側の磁場強度が低
くなるような磁場強度の勾配を形成することにより、上
記問題を解決する。
【0053】従来は、そのためにW側の部分の異方性セ
グメント柱状磁石を削除するとともに、E側の異方性セ
グメント柱状磁石の強度を高くして、処理空間のE側端
部の部分A(図2)の磁場強度が最も強く、かつドリフ
ト電子がW側で拡散するような磁力線が形成されるよう
に磁石を設計しており、200mmの半導体ウエハでは
実際に均一なプラズマ密度分布が得られていた。しか
し、ウエハ口径が300mmと大きくなるとウエハのE
側端部で従来と同じ磁場強度に設定した場合には、W側
のウエハ端でドリフト電流密度が低下するおそれがあ
る。これを回避するために部分Aの磁場強度をさらに上
昇させると、局部的な磁場上昇のためにその部分でプラ
ズマの均一性に乱れが生じ、チャージアップダメージ等
を生ずるおそれがある。
【0054】このような問題を解決するため、本実施形
態のダイポールリング磁石21では、図2に示すよう
に、W側の部分の異方性セグメント柱状磁石を削除して
W側の磁場強度を低下させるとともに、図2の符号a、
bで示した部分の異方性セグメント柱状磁石の強度を上
昇させることにより、図4に示すような磁場強度分布を
形成している。すなわち、チャンバー1内のE側端部の
部分Aから両側へ向かう位置の、ウエハの中心から見て
45°の部分mおよび部分nでも磁場強度の極大値を持
つようにし、mからnに亘る領域に対応する半導体ウエ
ハ30のE側端部およびその外側部分に沿った広い領域
に亘って等磁場強度となるようにしている。なお、磁場
強度は、例えば、ウエハのE側端部で200ガウス、ウ
エハ中心で120ガウス、ウエハ30の側端部で80ガ
ウスになるように設計される。
【0055】この場合に半導体ウエハ30の外側に存在
するフォーカスリング5は導電性材料で形成されている
から、フォーカスリング5上にも電界が発生する。した
がって、上述のように最も磁場強度の高い半導体ウエハ
30のE側端部領域およびその外側の広い範囲で等磁場
強度となっている場合には、半導体ウエハ30のE側端
部領域の外側に隣接するフォーカスリング5の広い範囲
から二次電子がドリフトし、W側に向かって広範囲に拡
散していく。したがって、300mmウエハであっても
ウエハのW側端部においてもドリフト電子の電流密度が
低下せず、均一なプラズマを形成することができる。ま
た、このように半導体ウエハ30の最も磁場強度の高い
部分が広い範囲に亘っているため、従来の最も磁場強度
の高い部分が一点に集中している場合のように、ドリフ
ト電子の電流密度の低下を防止するために半導体ウエハ
30のE側端部で磁場強度を上昇させる必要がなく、し
たがってウエハ30のE側端部でチャージアップダメー
ジが生じるおそれが小さい。
【0056】(第2の実施形態)本実施形態に係るマグ
ネトロンプラズマエッチング装置は、ダイポールリング
磁石21の代わりにダイポールリング磁石21’が設け
られている他は、第1の実施形態のプラズマエッチング
装置と同様に構成されている。
【0057】図5に示すように、ダイポールリング磁石
21’は、基本的にダイポールリング磁石21と同様に
構成されている。すなわち、ダイポールリング磁石2
1’は、複数の異方性セグメント磁石22がリング状の
磁性体のケーシング23に取り付けられた状態で同心円
状に配置されている。なお、本実施形態においても異方
性セグメント磁石の数および断面形状は図示のものに限
るものではなく、異方性セグメント磁石22を構成する
磁石材料も特に限定されず、例えば、希土類系磁石、フ
ェライト系磁石、アルニコ磁石等、種々の磁石材料を適
用することができる。
【0058】ダイポールリング磁石21’は、基本的に
は従来と同様に、複数の異方性セグメント磁石22の磁
化の方向を少しずつずらして、図5に示すように全体と
して一方向に向かう水平磁場Bを形成する。なお、図5
においも、磁場方向の基端側をN、先端側をS、これら
から90°の位置をEおよびWで示している。
【0059】この実施形態のマグネトロンプラズマエッ
チング装置においても、処理空間においては、前述の図
3に示すように、プラズマと半導体ウエハ30の上面と
の間には電界ELが形成されており、一方、磁場Bはチ
ャンバー1内でほぼNからSに向かって一方向に形成さ
れているため、電子のドリフトが生じこのままではW側
の電子密度が高くなって、プラズマ密度の不均一を生じ
る。
【0060】プラズマ密度は磁場強度が高くなるほど上
昇するので、従来は、E側の磁場強度が高く、W側の磁
場強度が低くなるような磁場強度の勾配を形成して上記
問題を解決すべく、W側の部分の異方性セグメント柱状
磁石を削除するとともに、E側の異方性セグメント柱状
磁石の強度を高くして、処理空間のE側端部の部分の磁
場強度が最も強く、かつドリフト電子がW側で拡散する
ような磁力線が形成されるように磁石を設計しており、
処理空間のE−W断面における磁場強度は例えば図6に
示すような直線的な勾配を有している。
【0061】ここで、半導体ウエハ30上の絶縁膜(酸
化膜、窒化膜等)をエッチングする場合は、チャージア
ップダメージが懸念されることから、半導体ウエハ30
上では最も磁場強度が強い部分でも200G(ガウス)
以下にする必要があり、図6に示すように、ウエハ上で
磁場強度が最も高いE側端部(X点)で200Gである
場合には、チャンバー1内のE側端部(Y点)では25
0G程度となる。
【0062】しかし、近年のデバイスの微細化に従っ
て、プラズマエッチング処理ではより低圧下での処理が
要求されており、低圧下において効率的なプラズマ処理
を行うためにはプラズマ密度をより上昇させることが必
要であるが、上記磁場強度ではプラズマの生成量が少な
く、エッチングレートが不十分になるおそれがある。
【0063】これに対し、本実施形態においては、ダイ
ポールリング磁石21’は、図7に示すように、半導体
ウエハ30のE側の外側の領域Cの磁場強度がより強く
なるように設計される。この際に、図8に示すように、
半導体ウエハ30のE側外側の領域の磁場強度勾配が半
導体ウエハ30の面内の磁場強度勾配よりも急峻となっ
ている。逆に言えば、図8に示すような磁場強度勾配が
形成されれば、半導体ウエハ30のE側の外側部分の磁
場強度を大きくすることができる。ここで、フォーカス
リング5が導電性材料で形成されているので、フォーカ
スリング5上にも電界が形成され、プラズマが生成さ
れ、図9に示すように、プラズマから供給される電子は
プラズマシースをサイクロトロン運動をしながらフォー
カスリング上をE側からW側へドリフトし、さらに半導
体ウエハ30上でもドリフトする。そして、上述のよう
に、半導体ウエハ30のE側外側の領域の磁場強度勾配
を急峻にしてその領域の磁場強度を強くしているため、
電子のラーマ半径が小さくなり、電子のサイクロトロン
運動が活発になり、ウエハ30上へドリフトして行く電
子の数も増加し、プラズマ密度が上昇する。この場合、
1E×10ion/cm程度以上の比較的高いプラズ
マ密度を得るためには、チャンバー1内のE側端部にお
いて300G以上とすることが好ましい。
【0064】この場合に、図7に示すように、このよう
な磁場強度の強い部分を第1の実施形態と同様に半導体
ウエハ30のE側外側の広い領域Cに亘って形成し、半
導体ウエハ30のE側端部およびその外側部分に沿った
広い領域Dに亘って等磁場強度となるようにすることが
好ましい。これにより、第1の実施形態の場合と同様、
半導体ウエハ30の端部領域近傍の広い範囲で電子が一
斉にドリフトを開始するため、プラズマ密度を上昇させ
やすい。
【0065】以上のような磁場プロファイルは、ダイポ
ールリング磁石21’の個々の異方性セグメント磁石2
2の磁極の向きや磁場強度を調整することにより形成す
ることができる。例えば、E側の1または複数の異方性
セグメント磁石22の強度を強くすることが挙げられ
る。また、電子ドリフト方向上流側の端部領域であるチ
ャンバー1内のE側端部領域において複数の磁場強度の
極大点を有するような磁場を形成することにより、上述
の図7に示すE側端部およびその外側部分に沿った広い
領域Dに亘って等磁場強度となるようにすることができ
る。例えば第1の実施形態における図4に示すようにチ
ャンバー1内のE側端部の部分Aから両側へ向かう位置
の、ウエハの中心から見て45°の部分mおよび部分n
でも磁場強度の極大値を持つようにすることにより、m
からnに亘る領域に対応する半導体ウエハ30のE側端
部およびその外側部分に沿った広い領域に亘って等磁場
強度となるようにすることができる。
【0066】(第3の実施形態)本実施形態に係るマグ
ネトロンプラズマエッチング装置は、ダイポールリング
磁石21の代わりにダイポールリング磁石21''が設け
られている他は、第1の実施形態のプラズマエッチング
装置と同様に構成されている。
【0067】図10に示すように、ダイポールリング磁
石21''は、複数の異方性セグメント磁石22’がリン
グ状の磁性体のケーシング23に取り付けられて構成さ
れている。この例では、内部に長手方向に沿った空洞2
2aを有する円筒状をなす12個の異方性セグメント磁
石22がリング状(同心円状)に配置されている。しか
し、この実施形態においても、異方性セグメント磁石2
2’の数はこの例に限定されるものではなく、その断面
形状もこの例のように円に限らず、正方形、長方形、台
形等、任意の形状を採用することができる。異方性セグ
メント磁石22’を構成する磁石材料も特に限定される
ものではなく、例えば、希土類系磁石、フェライト系磁
石、アルニコ磁石等、種々の磁石材料を適用することが
できる。
【0068】ダイポールリング磁石21''は、基本的に
は従来と同様に、複数の異方性セグメント磁石22’の
磁化の方向を少しずつずらして、図10に示すように全
体として一方向に向かう水平磁場Bを形成する。なお、
図10も図2と同様、磁場方向の基端側をN、先端側を
S、これらから90°の位置をEおよびWで示してい
る。
【0069】各異方性セグメント磁石22’は、全て同
じ高さおよび同じ外径を有しており、その中の空洞22
aの大きさを調整することにより、その容量が変化す
る。そして、図10に示すように、各異方性セグメント
磁石22’は、半導体ウエハ30が存在する処理空間に
全体として水平磁場Bを維持して所望の磁場分布が形成
されるように、その位置に応じて空洞の大きさが調整さ
れる。すなわち、異方性セグメント磁石22’の空洞2
2aの大きさを調整することにより、磁場を補正するこ
とができる。
【0070】このように、異方性セグメント磁石22’
に空洞22aを形成して磁場を補正する場合には、中央
部に上下を分離する空間を有する従来の異方性セグメン
ト柱状磁石を用いた場合のような、磁場のz成分の乱れ
が生じずに磁場の補正をすることができる。
【0071】このことを、図11および図12を参照し
て説明する。図11は、このような空洞22aを有する
異方性セグメント磁石22’を用いた場合の処理空間に
おける磁力線を示す図であり、図12は中央部に上下を
分離するスリットを有する従来の異方性セグメント柱状
磁石122を用いた場合の処理空間における磁力線を示
す図である。これらの図においてz方向は高さ方向(基
板に垂直な方向)を示し、高さが150mmの場合を示
す。また、これら図中、高さ方向のマス目は20mmで
ある。図12に示すように、従来の中央部に隙間を有す
る従来の異方性セグメント柱状磁石を用いた場合には、
スリットの近傍で、Aで示すような磁場のz成分が乱れ
ている部分が存在し、この部分で電子ドリフト方向が反
転してプラズマ処理に悪影響を及ぼすおそれがある。こ
れに対して、上述のように空洞22aを形成したセグメ
ント磁石22’を用いた場合には、図11に示すよう
に、磁場のz成分の乱れは存在しない。この傾向は図1
3からより明確に理解することができる。図13は、図
11および図12の場合における磁場方向の傾きを各高
さ位置毎に示したものであり、実線が図11の本発明の
場合を示し、図13の破線がスリットありの場合を示す
ものである。この図から、スリットありの場合に、磁石
中央(z=0)に近づくに従って、磁石近傍のz方向の
磁場の傾きの絶対値が大きくなる傾向にあるが、本発明
の場合にはこのような傾向が見られない。このように、
空洞22aを設けたセグメント磁石22’を用いること
により、磁場のz成分乱れが生じず、良好なプラズマ処
理を行うことが可能である。
【0072】ところで、本実施形態の場合にも、従前の
実施形態と同様、処理空間では磁場Bはチャンバー1内
でほぼNからSに向かって一方向に形成されているた
め、処理空間において発生した電子は、EからW側に向
かってドリフト運動を行って進む。このため、このまま
ではW側の電子密度が高くなって、プラズマ密度の不均
一を生じる。
【0073】プラズマ密度は磁場強度が高くなるほど上
昇するので、従来は、E側の磁場強度が高く、W側の磁
場強度が低くなるような磁場強度の勾配を形成して上記
問題を解決すべく、異方性セグメント柱状磁石122の
中央部にスリットを設け、各磁石毎にスリットの間隔を
調整したダイポールリング磁石を用いていた。図14に
そのようにして形成した磁場強度分布を示す。ここで
は、30個の異方性セグメント柱状磁石122を用いた
場合を示す。なお、異方性セグメント磁石122は右半
分のみを示している。
【0074】これに対して、本実施形態のようにその長
手方向に沿って空洞22aを設けた異方性セグメント磁
石22’を用い、各異方性セグメント磁石22’につい
て、その配置位置に応じて空洞22aの大きさを調整し
て磁場の補正を行うことによっても、図15に示すよう
に、E側の磁場強度が高く、W側の磁場強度が低くなる
ような磁場強度の勾配を形成することができる。この場
合には、磁場強度を強くするE側では異方性セグメント
磁石22’の空洞は小さく、磁場強度が弱いW側では異
方性セグメント磁石22’の空洞は大きくしている。な
お、図15においても、30個の異方性セグメント磁石
22を用いた場合を示し、磁石22は右半分のみを示し
ている。
【0075】このように、本実施形態によれば、上述の
ように磁場のz成分の乱れが生じることなく、E側の磁
場強度が高く、W側の磁場強度が低くなるような磁場強
度の勾配を形成することができるので、より均一なプラ
ズマ処理を行うことが可能となる。
【0076】また、このような異方性セグメント磁石2
2’を有する本実施形態のダイポールリング磁石21''
を、上述の第1の実施形態および第2の実施形態に適用
することにより、すなわち、異方性セグメント磁石2
2’によって磁場を調整して、第1の実施形態および第
2の実施形態のような磁場プロファイルを形成すること
により、磁場のz成分の乱れが生じることなく上記効果
を得ることができる。
【0077】本実施形態においては、上述したようにN
からSに向かって形成される水平磁場は、磁石の中央
(z=0)から離れた磁石近傍位置では磁場方向の水平
からの傾きが若干存在する。これに対しては、異方性セ
グメント磁石22’の高さを高くすることにより、この
ような磁場方向の傾きを緩和することができる。例え
ば、図16の(a)〜(c)に示すように、磁石の中央
位置から離れるほど(zの絶対値が大きくなるほど)磁
場方向の傾きθが大きくなる傾向にあり、磁石の高さが
150mmの場合には、磁石近傍におけるz=60mm
でのθが大きくなる傾向にあり、θ=60deg.にも
達している。これに対して、磁石高さが200mmの場
合には、全体的にこのような傾きθが小さくなり、z=
60mmにおいてθが40deg.以下である。このよ
うに、磁石の高さを高くすることにより、磁場の水平性
をより高めることができるから、より均一なプラズマ処
理を実現することができる。
【0078】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることなく種々変更可能である。例えば、上記第1の実
施形態ではチャンバー1内の処理空間におけるE側端部
の部分Aから両側へ45°の部分mおよび部分nで磁場
強度の極大値を持つようにしたが、必ずしもこの位置に
限るものではなく、また磁場強度の極大値を持つ位置の
数もこれに限らない。また、上記第1の実施形態におい
て、ウエハのE側端部およびその外側の領域に、W側端
部でドリフト電子の電流密度が低下しない程度に広い範
囲で等磁場領域が形成されれば、必ずしもこのような磁
場強度の極大点を持つ磁場状態が形成される必要はな
い。
【0079】また、上記第2の実施形態では半導体ウエ
ハのE側外側の広い領域に亘って磁場強度が高くなるよ
うにしたが、半導体ウエハのE側外側領域の複数箇所例
えば2箇所の磁場強度をスポット的に高くする等、他の
磁場強度プロファイルであってもよい。
【0080】さらに、上記第1および第2の実施形態に
おいて、ダイポールリング磁石を用いたが、目的とする
磁場状態が形成されれば、磁場形成手段として必ずしも
ダイポールリング磁石を用いなくてもよい。
【0081】さらにまた、上記第1ないし第3の実施形
態では、本発明をマグネトロンプラズマエッチング装置
に適用した例について示したが、これに限らず他のプラ
ズマ処理にも適用することができる。すなわち、処理ガ
スをエッチング用ガスから公知のCVD用ガスに変える
ことによりマグネトロンプラズマCVD装置とすること
もできるし、チャンバー内に被処理体と対峙するように
ターゲットを配置することにより、マグネトロンプラズ
マスパッタリング装置とすることもできる。さらにま
た、被処理基板として半導体ウエハの場合について示し
たが、これに限るものではなく、液晶表示装置(LC
D)用基板等他の基板であってもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電界方向に直交する平面内において、磁場方向に直交す
る方向に沿って、電子ドリフト方向上流側で磁場強度が
大きく下流側で磁場強度が小さくなるような磁場強度の
勾配を有し、かつ広範囲から二次電子がドリフトするよ
うに、電子ドリフト方向上流側において被処理基板の
部およびその外側部分に沿って等磁場強度領域を形成す
るので、被処理基板の中で最も磁場強度の高い側の端部
およびその外側の領域の広い範囲で均一な高磁場強度と
なる。したがって、高磁場強度領域に対応する広範囲の
領域に亘ってドリフト電子が多く供給され、かつドリフ
ト電子はその部分から広範囲に広がるので、大型の被処
理基板であっても、被処理基板において磁場強度の最も
低い電子ドリフト方向下流側の端部側でのドリフト電子
の電流密度を十分な値とすることができる。また、この
ように被処理基板の磁場強度の高い部分が広い範囲に亘
っているため、ドリフト電子の電流密度の低下を防止す
るために磁場強度を上昇させる必要がないので、被処理
基板の電子ドリフト方向上流側端部でチャージアップダ
メージが生じるおそれが小さい(第1発明および第3発
明)。
【0083】また、電極間の電界方向に直交する平面内
において、磁場方向に直交するに沿って、電子ドリフト
方向上流側で磁場強度が大きく下流側で磁場強度が小さ
くなるような磁場強度の勾配を有し、前記処理空間にお
ける電子ドリフト方向上流側の端部領域において複数の
磁場強度の極大点を有する磁場を形成するので、結果的
に被処理基板の電子ドリフト方向上流側の端部領域の広
範囲に亘って高磁場強度領域を形成することができ、高
磁場強度領域に対応する広範囲の領域に亘ってドリフト
電子が多く供給され、かつドリフト電子はその部分から
広範囲に広がり、大型の被処理基板であっても、被処理
基板において磁場強度の最も低い電子ドリフト方向下流
側の端部領域でのドリフト電子の電流密度を十分な値と
することができる。また、このように電子ドリフト方向
上流側の端部領域の磁場強度を上昇させなくてもドリフ
ト電子を十分に供給することができるので、被処理基板
の電子ドリフト方向上流側端部でチャージアップダメー
ジが生じるおそれが小さい(第2発明および第4発
明)。
【0084】さらに、電子ドリフト方向上流側で磁場強
度が大きく下流側で磁場強度が小さくなる磁場勾配を形
成し、電子ドリフト方向上流側の被処理基板端部の外側
部分における磁場勾配を、前記被処理基板面内におけ
る磁場勾配よりも急峻にしたので、電子ドリフト方向上
流側の被処理基板外側部分の磁場強度をより高くするこ
とができる。したがって、電子ドリフト方向上流側の被
処理基板外側部分においてプラズマ生成量が上昇し、か
つ電子ドリフトにより下流側へ電子が供給されるので、
結果として全体のプラズマ密度を上昇させることができ
る。また、このようにすることにより、被処理基板面内
においては磁場勾配を小さくすることができるので、被
処理基板面内に対応する部分の磁場強度を低くすること
ができ、チャージアップダメージが生じ難い(第5発
明)。
【0085】さらにまた、異方性セグメント磁石を、そ
の内部に長さ方向に沿って形成された空洞を有するもの
とし、かつ各異方性セグメント磁石は、処理空間に所定
の磁場が形成されるように、その位置に応じて空洞の大
きさが調整されているため、中央部に上下を分離する隙
間を有する従来の異方性セグメント柱状磁石を用いた場
合のような、磁場のz成分の乱れが生じずに磁場の補正
をすることができ、良好なプラズマ処理を行うことが可
能となる(第6発明)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るマグネトロンプ
ラズマエッチング装置を示す断面図。
【図2】図1の装置のチャンバーの周囲に配置された状
態のダイポールリング磁石を上から見た状態を模式的に
示す図。
【図3】図1のマグネトロンプラズマエッチング装置に
おけるダイポールリング磁石とチャンバー内部の状態を
模式的に示す断面図。
【図4】図2のダイポールリング磁石で形成された磁場
強度分布を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るプラズマエッチ
ング装置に用いられるダイポールリング磁石を示す水平
断面図。
【図6】従来のマグネトロンプラズマエッチング装置の
処理空間のE−W断面における磁場強度勾配を模式的に
示す図。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るマグネトロンプ
ラズマエッチング装置における磁場状態を模式的に示す
平面図。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るマグネトロンプ
ラズマエッチング装置の処理空間のE−W断面における
磁場強度勾配を模式的に示す図。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るマグネトロンプ
ラズマエッチング装置におけるフォーカスリングで発生
した電子のドリフト状態を示す模式図。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るプラズマエッ
チング装置に用いられるダイポールリング磁石を示す水
平断面図。
【図11】図10のダイポールリング磁石で形成された
磁場の処理空間における磁力線を示す図。
【図12】スリットを有する異方性セグメント柱状磁石
を用いた従来のダイポールリング磁石で形成された磁場
の処理空間における磁力線を示す図。
【図13】図11および図12の場合における磁場方向
の傾きを各高さ位置毎に示した図。
【図14】スリットを有する異方性セグメント柱状磁石
を用いた従来のダイポールリング磁石で形成された、E
側の磁場強度が高く、W側の磁場強度が低くなるような
勾配を有する磁場を示す平面図。
【図15】図10のダイポールリング磁石で形成され
た、E側の磁場強度が高く、W側の磁場強度が低くなる
ような勾配を有する磁場を示す平面図。
【図16】本発明のダイポールリング磁石における異方
性セグメント磁石の高さによる磁場方向の傾きを各高さ
毎に示す図。
【図17】従来のダイポールリング磁石を示す模式図。
【図18】従来のダイポールリング磁石を示す模式図。
【図19】従来のダイポールリング磁石に用いられる異
方性セグメント柱状磁石を示す断面図。
【符号の説明】
1;チャンバー 2;支持テーブル(下部電極) 10;RF電源 15;処理ガス供給系 16;シャワーヘッド(上部電極) 20;排気系 21,21’,21'';ダイポールリングマグネット 22;異方性セグメント柱状磁石 22’;異方性セグメント磁石 23;ケーシング 30;半導体ウエハ(被処理基板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 輿石 公 山梨県韮崎市穂坂町三ツ沢650 東京エ レクトロン株式会社 総合研究所内 (72)発明者 近藤 智美 広島県福山市緑陽2−18−10 (56)参考文献 特開 平7−288195(JP,A) 特開 平7−254588(JP,A) 特開 平6−97115(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23C 16/507 C23F 4/00 H05H 1/46

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板が装入可能なチャンバーと、 前記チャンバー内に互いに対向して設けられた一対の電
    極と、 これら一対の電極の間に電界を形成する電界形成手段
    と、 チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段
    と、 前記一対の電極間の処理空間に、電界方向と直交しかつ
    一方向に向かう磁場を形成する磁場形成手段とを具備
    し、前記処理空間に、電極に対して平行に被処理基板が
    配置された状態で該基板にマグネトロンプラズマ処理を
    施すマグネトロンプラズマ処理装置であって、 前記磁場形成手段は、前記電極間の電界方向に直交する
    平面内において、磁場方向に直交する方向に沿って、電
    子ドリフト方向上流側で磁場強度が大きく下流側で磁場
    強度が小さくなるような磁場強度の勾配を形成し、かつ
    広範囲から二次電子がドリフトするように、電子ドリフ
    ト方向上流側において被処理基板の端部およびその外側
    部分に沿って等磁場強度領域を形成することを特徴とす
    るマグネトロンプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理基板が装入可能なチャンバーと、 前記チャンバー内に互いに対向して設けられた一対の電
    極と、 これら一対の電極の間に電界を形成する電界形成手段
    と、 チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段
    と、 前記一対の電極間の処理空間に、電界方向と直交しかつ
    一方向に向かう磁場を形成する磁場形成手段とを具備
    し、前記処理空間に、電極に対して平行に被処理基板が
    配置された状態で該基板にマグネトロンプラズマ処理を
    施すマグネトロンプラズマ処理装置であって、 前記磁場形成手段は、前記電極間の電界方向に直交する
    平面内において、磁場方向に直交する方向に沿って、電
    子ドリフト方向上流側で磁場強度が大きく下流側で磁場
    強度が小さくなるような磁場強度の勾配を形成し、前記
    処理空間における電子ドリフト方向上流側の端部領域に
    おいて複数の磁場強度の極大点を有するように磁場を形
    成することを特徴とするマグネトロンプラズマ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記磁場形成手段は、電子ドリフト方向
    上流側の被処理基板外側部分における磁場勾配が、前記
    被処理基板面内における磁場勾配よりも急峻となる磁場
    を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のマグネトロンプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記磁場形成手段は、前記処理空間にお
    ける前記磁場方向と直交する方向の電子ドリフト方向上
    流側の頂点位置から両側の位置であって、基板中心から
    見て略45°の角度の位置に2つの磁場強度の極大点を
    有するように磁場を形成することを特徴とする請求項3
    に記載のマグネトロンプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記磁場形成手段は、複数の異方性セグ
    メント磁石を前記チャンバーの周囲にリング状に配置し
    てなるダイポールリング磁石を有することを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のマグネ
    トロンプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記異方性セグメント磁石は、その内部
    に長さ方向に沿って形成された空洞を有し、かつ各異方
    性セグメント磁石は、所定の磁場が形成されるように、
    その位置に応じて空洞の大きさが調整されていることを
    特徴とする請求項5に記載のマグネトロンプラズマ処理
    装置。
  7. 【請求項7】 一対の電極間の処理空間に被処理基板を
    配置し、前記電極間に電界を形成するとともに、電界方
    向と直交しかつ一方向に向かう磁場を形成して前記基板
    にマグネトロンプラズマ処理を施すマグネトロンプラズ
    マ処理方法であって、 前記電極間の電界方向に直交する平面内において、磁場
    方向に直交する方向に沿って、電子ドリフト方向上流側
    で磁場強度が大きく下流側で磁場強度が小さくなるよう
    な磁場強度の勾配を形成し、かつ広範囲から二次電子が
    ドリフトするように、電子ドリフト方向上流側において
    被処理基板の端部およびその外側部分に沿って等磁場強
    度領域を形成することを特徴とするマグネトロンプラズ
    マ処理方法。
  8. 【請求項8】 一対の電極間の処理空間に被処理基板を
    配置し、前記電極間に電界を形成するとともに、電界方
    向と直交しかつ一方向に向かう磁場を形成して前記基板
    にマグネトロンプラズマ処理を施すマグネトロンプラズ
    マ処理方法であって、 前記電極間の電界方向に直交する平面内において、磁場
    方向に直交する方向に沿って、電子ドリフト方向上流側
    で磁場強度が大きく下流側で磁場強度が小さくなるよう
    な磁場強度の勾配を有し、前記処理空間における電子ド
    リフト方向上流側の端部領域において複数の磁場強度の
    極大点を有する磁場を形成することを特徴とするマグネ
    トロンプラズマ処理方法。
  9. 【請求項9】 電子ドリフト方向上流側の被処理基板外
    側部分における磁場勾配が、前記被処理基板面内におけ
    る磁場勾配よりも急峻となるようにすることを特徴とす
    る請求項7または請求項8に記載のマグネトロンプラズ
    マ処理方法。
  10. 【請求項10】 前記磁場を、前記処理空間における前
    記磁場方向と直交する方向の電子ドリフト方向上流側の
    頂点位置から両側の位置であって、基板中心から見て略
    45°の角度の位置に位置に2つの磁場強度の極大点を
    有するように形成することを特徴とする請求項8に記載
    のマグネトロンプラズマ処理方法。
  11. 【請求項11】 被処理基板が装入可能なチャンバー
    と、 前記チャンバー内に互いに対向して設けられた一対の電
    極と、 これら一対の電極の間に電界を形成する電界形成手段
    と、 チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段
    と、 前記一対の電極間の処理空間に、電界方向と直交しかつ
    一方向に向かう磁場を形成する磁場形成手段とを具備
    し、前記一対の電極のうち一方の電極上に被処理基板が
    載置された状態で該基板にマグネトロンプラズマ処理を
    施すマグネトロンプラズマ処理装置であって、 前記磁場形成手段は、前記電極間の電界方向に直交する
    平面内において、磁場方向に直交する方向に沿って、電
    子ドリフト方向上流側で磁場強度が大きく下流側で磁場
    強度が小さくなる磁場勾配を形成し、電子ドリフト方向
    上流側の被処理基板端部の外側部分における磁場勾配
    は、前記被処理基板面内における磁場勾配よりも急峻で
    あることを特徴とするマグネトロンプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記磁場形成手段は、広範囲から二次
    電子がドリフトするように、電子ドリフト方向上流側
    おいて被処理基板の端部およびその外側部分に沿って等
    磁場強度領域を形成することを特徴とする請求項11に
    記載のマグネトロンプラズマ処理装置。
  13. 【請求項13】 前記磁場形成手段は、前記処理空間に
    おける電子ドリフト方向上流側の端部領域において複数
    の磁場強度の極大点を有するような磁場を形成すること
    を特徴とする請求項11に記載のマグネトロンプラズマ
    処理装置。
  14. 【請求項14】 前記被処理基板の外周には導電性のリ
    ング体が設けられていることを特徴とする請求項11な
    いし請求項13のいずれか1項に記載のマグネトロンプ
    ラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】 前記被処理基板の電子ドリフト方向上
    流側端部の磁場強度が200ガウス以下であることを特
    徴とする請求項11ないし請求項14のいずれか1項に
    記載のマグネトロンプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】 前記チャンバー内の電子ドリフト方向
    上流側端部の磁場強度が、300ガウス以上であること
    を特徴とする請求項11ないし請求項15のいずれか1
    項に記載のマグネトロンプラズマ処理装置。
  17. 【請求項17】 前記磁場形成手段は、複数の異方性セ
    グメント磁石を前記チャンバーの周囲にリング状に配置
    してなるダイポールリング磁石を有することを特徴とす
    る請求項11ないし請求項16のいずれか1項に記載の
    マグネトロンプラズマ処理装置。
  18. 【請求項18】 前記異方性セグメント磁石は、その内
    部に長さ方向に沿って形成された空洞を有し、かつ各異
    方性セグメント磁石は、所定の磁場が形成されるよう
    に、その位置に応じて空洞の大きさが調整されているこ
    とを特徴とする請求項17に記載のマグネトロンプラズ
    マ処理装置。
  19. 【請求項19】 真空に保持可能なチャンバーと、 前記チャンバー内に互いに対向して設けられた一対の電
    極と、 これら一対の電極の間に電界を形成する電界形成手段
    と、 チャンバー内に処理ガスを供給する処理ガス供給手段
    と、 前記一対の電極間の処理空間に、電界方向と直交しかつ
    一方向に向かう磁場を形成する磁場形成手段とを具備
    し、前記処理空間に、電極に対して平行に被処理基板が
    配置された状態で該基板にマグネトロンプラズマ処理を
    施すマグネトロンプラズマ処理装置であって、 前記磁場形成手段は、複数の異方性セグメント磁石を前
    記チャンバーの周囲にリング状に配置してなるダイポー
    ルリング磁石を有し、これら異方性セグメント磁石は、
    その内部に長さ方向に沿って形成された空洞を有し、か
    つ各異方性セグメント磁石は、前記処理空間に所定の磁
    場が形成されるように、その位置に応じて空洞の大きさ
    が調整されていることを特徴とするマグネトロンプラズ
    マ処理装置。
  20. 【請求項20】 前記複数の異方性セグメント磁石は、
    前記電極間の電界方向に直交する平面内において、磁場
    方向に直交する方向に沿って、電子ドリフト方向上流側
    で磁場強度が大きく下流側で磁場強度が小さくなるよう
    な磁場強度の勾配が形成されるように、その位置に応じ
    て空洞の大きさが調整されていることを特徴とする請求
    項19に記載のマグネトロンプラズマ処理装置。
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