JP2003086580A - 半導体製造装置における磁気発生装置、半導体製造装置および磁場強度制御方法 - Google Patents

半導体製造装置における磁気発生装置、半導体製造装置および磁場強度制御方法

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JP2003086580A JP2001335364A JP2001335364A JP2003086580A JP 2003086580 A JP2003086580 A JP 2003086580A JP 2001335364 A JP2001335364 A JP 2001335364A JP 2001335364 A JP2001335364 A JP 2001335364A JP 2003086580 A JP2003086580 A JP 2003086580A
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    • H01J37/32431Constructional details of the reactor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適な磁場の強度分布を形成することができ
る半導体製造装置における磁気発生装置、半導体製造装
置および磁場強度制御方法を提供する。 【解決手段】 エッチング装置の反応容器2の周囲に
は、プラズマの形成を促進させるべく磁気を生成する磁
気発生装置6が配置されている。磁気発生装置6は、反
応容器2内の支持台の上面に対して略平行な磁場を形成
するための4つの主電磁コイル部7と、各主電磁コイル
部7と略同一の軸上に配置され、主電磁コイル部7によ
り形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するための4
つの補助電磁コイル部8とを有している。補助電磁コイ
ル部8は、主電磁コイル部7よりも小さな高さ寸法を有
すると共に、主電磁コイル部7よりも反応容器2に近い
部位に配置されている。磁気発生装置6において、主電
磁コイル部7とは逆方向の電流を補助電磁コイル部8に
印可すると、互いに逆極性の磁界が重ね合わされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマの形成を
促進させるために反応容器内に磁気を生成する半導体製
造装置における磁気発生装置、半導体製造装置および磁
場強度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドライエッチング装置やCVD装置等の
半導体製造装置には、反応容器内にプラズマを形成して
半導体デバイスの製造を行うものがある。このような半
導体製造装置においては、プラズマの生成を促進させる
ために、例えば反応容器の周囲に複数の電磁石を配置す
ることにより、反応容器内に磁気を発生させる方式があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、反応容器内に配置されたウェハの中
心付近の磁場に比べてウェハのエッジ部の磁場が強くな
る傾向にある。このため、上記の磁気生成方式をドライ
エッチング装置に適用した場合には、エッチング速度や
選択性のウェハ面内分布が不均一になり、また上記の磁
気生成方式をCVD装置に適用した場合には、成膜速度
等のウェハ面内分布が不均一になる問題があった。さら
に、プラズマ密度が不均一になるため、デバイスにチャ
ージングダメージが生じるという問題もあった。
【0004】本発明の目的は、最適な磁場の強度分布を
形成することができる半導体製造装置における磁気発生
装置、半導体製造装置および磁場強度制御方法を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応容器内に
配置され、基板を支持する支持部材と、反応容器内にプ
ラズマを形成するプラズマ形成手段とを備えた半導体製
造装置に設けられ、プラズマ形成手段によるプラズマの
形成を促進させるように反応容器内に磁気を生成する磁
気発生装置であって、支持部材の上面に対して略平行な
磁場を形成するための複数の主電磁コイル部と、各主電
磁コイル部と略同一の軸上に配置され、主電磁コイル部
により形成される磁場とは逆向きの磁場を形成するため
の複数の補助電磁コイル部とを備えることを特徴とする
ものである。
【0006】このような本発明においては、主電磁コイ
ル部によって形成される磁場と補助電磁コイル部によっ
て形成される磁場とが逆向きとなるように、主電磁コイ
ル部および補助電磁コイル部に電流を印可することによ
り、互いに逆極性の磁気が重ね合わされ、主電磁コイル
部による磁場の強度と補助電磁コイル部による磁場の強
度との差分が取り出される。このため、主電磁コイル部
および補助電磁コイル部に印可する電流を調整すること
で、最適な磁場の強度分布を形成することが可能とな
る。例えば、補助電磁コイル部を設けない場合に比べ
て、支持部材上における磁場の強度分布の均一性を向上
させることができる。従って、磁場の強度分布を適切に
制御することで、エッチング速度や選択性、成膜速度等
のプロセス特性の均一性を向上させることが可能とな
る。また、磁場の強度分布の均一性を良好にした場合に
は、反応容器内に形成されるプラズマ密度の均一性も良
くなるため、プラズマの不均一に起因するチャージング
ダメージが低減される。さらに、補助電磁コイル部に印
可する電流値を変えるだけで、磁場の強度を変化させる
ことができるため、永久磁石を使用した場合と異なり、
プロセス状況に応じて磁場の強度分布を調整することも
可能となる。
【0007】好ましくは、補助電磁コイル部の寸法が主
電磁コイル部の寸法よりも小さい構成とする。主電磁コ
イル部によって得られる磁場の強度分布としては、支持
部材の中心部の磁場に比べて周縁部の磁場が強くなるよ
うな勾配をもった分布となる。ここで、補助電磁コイル
部の寸法を主電磁コイル部の寸法よりも小さくすること
により、補助電磁コイル部によって得られる磁場の強度
分布が、主電磁コイル部によって得られる磁場の強度分
布よりも急峻な勾配をもつようになる。このような補助
電磁コイル部による磁界によって主電磁コイル部による
磁界が打ち消されるため、例えば磁場の強度分布の均一
性をより向上させることができる。
【0008】また、補助電磁コイル部は、主電磁コイル
部よりも支持部材に近い部位に配置されている構成とし
てもよい。上述したように、主電磁コイル部によって得
られる磁場の強度分布としては、支持部材の中心部の磁
場に比べて周縁部の磁場が強くなるような勾配をもった
分布となる。ここで、補助電磁コイル部を主電磁コイル
部よりも支持部材に近い部位に配置することにより、補
助電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布が、主
電磁コイル部によって得られる磁場の強度分布よりも急
峻な勾配をもつようになる。このような補助電磁コイル
部による磁界によって主電磁コイル部による磁界が打ち
消されるため、例えば磁場の強度分布の均一性をより向
上させることができる。
【0009】また、好ましくは、主電磁コイル部および
補助電磁コイル部は、反応容器の周囲に配置されてお
り、補助電磁コイル部の高さ寸法が主電磁コイル部の高
さ寸法よりも小さい構成とする。このように補助電磁コ
イル部の高さ寸法を小さくすることにより、反応容器の
周囲といった限られたスペース内において主電磁コイル
部および補助電磁コイル部を効率良く配置することがで
きる。
【0010】さらに、好ましくは、補助電磁コイル部の
両端部には、反応容器側に曲げられた曲げ部が設けられ
ている。これにより、補助電磁コイル部の両端部が主電
磁コイル部の両端部よりも支持部材に近い部位に配置さ
れることになる。このため、補助電磁コイル部によって
得られる磁場の強度分布が、主電磁コイル部によって得
られる磁場の強度分布よりも急峻な勾配をもつようにな
る。このような補助電磁コイル部による磁界によって主
電磁コイル部による磁界が打ち消されるため、例えば磁
場の強度分布の均一性をより向上させることができる。
【0011】また、好ましくは、主電磁コイル部の両端
部には、反応容器側の反対側に曲げられた曲げ部が設け
られている。これにより、補助電磁コイル部の両端部が
主電磁コイル部の両端部よりも支持部材に近い部位に配
置されることになる。このため、補助電磁コイル部によ
って得られる磁場の強度分布が、主電磁コイル部によっ
て得られる磁場の強度分布よりも急峻な勾配をもつよう
になる。このような補助電磁コイル部による磁界によっ
て主電磁コイル部による磁界が打ち消されるため、例え
ば磁場の強度分布の均一性をより向上させることができ
る。
【0012】さらに、好ましくは、主電磁コイル部に電
流を供給するための第1電流源と、補助電磁コイル部に
電流を供給するための第2電流源とを更に備える。これ
により、主電磁コイル部と補助電磁コイル部との寸法差
や、主電磁コイル部を形成するコイルの巻数と補助電磁
コイル部を形成するコイルの巻数との比率等に応じて、
補助電磁コイル部に供給する電流値を変えることができ
る。
【0013】また、好ましくは、支持部材に支持された
基板上の複数の部位におけるプロセス特性を検出するた
めの複数の検出手段と、各検出手段の検出データに基づ
いて第1電流源および第2電流源をそれぞれ制御する制
御手段とを更に備える。これにより、基板上の複数の部
位におけるプロセス特性が均一になるように、第1電流
源および第2電流源を自動制御することができる。
【0014】この場合、好ましくは、複数の検出手段
は、反応容器の上部における基板の中心部に対応する部
位と基板のエッジ部に対応する複数の部位とに設けられ
ている。これにより、基板の中心部とエッジ部とでプロ
セス特性を均一にすることができる。
【0015】また、好ましくは、主電磁コイル部および
補助電磁コイル部を冷却する冷却手段を更に備える。こ
れにより、主電磁コイル部および補助電磁コイル部への
供給電流の増大による各電磁コイル部の発熱量の増大を
抑えることができる。
【0016】この場合、好ましくは、主電磁コイル部お
よび補助電磁コイル部は枠体に設けられており、冷却手
段は、枠体に設けられ、冷却水または冷却空気が流れる
冷却用通路を有する。これにより、冷却手段を簡単な構
成で実現できる。
【0017】さらに、好ましくは、主電磁コイル部およ
び補助電磁コイル部は4組設けられている。これによ
り、最適な磁場の強度分布を確実に形成することができ
る。
【0018】本発明の半導体製造装置は、反応容器内に
配置され、基板を支持する支持部材と、反応容器内にプ
ラズマを形成するプラズマ形成手段と、プラズマ形成手
段によるプラズマの形成を促進させるように反応容器内
に磁気を生成する磁気発生手段とを備え、磁気発生手段
は、支持部材の上面に対して略平行な磁場を形成するた
めの複数の主電磁コイル部と、各主電磁コイル部と略同
一の軸上に配置され、主電磁コイル部により形成される
磁場とは逆向きの磁場を形成するための複数の補助電磁
コイル部とを有することを特徴とするものである。
【0019】このような本発明においては、主電磁コイ
ル部によって形成される磁場と補助電磁コイル部によっ
て形成される磁場とが逆向きとなるように、主電磁コイ
ル部および補助電磁コイル部に電流を印可することによ
り、互いに逆極性の磁気が重ね合わされ、主電磁コイル
部による磁場の強度と補助電磁コイル部による磁場の強
度との差分が取り出される。このため、主電磁コイル部
および補助電磁コイル部に印可する電流を調整すること
で、最適な磁場の強度分布を形成することが可能とな
る。例えば、補助電磁コイル部を設けない場合に比べ
て、支持部材上における磁場の強度分布の均一性を向上
させることができる。従って、磁場の強度分布を適切に
制御することで、エッチング速度や選択性、成膜速度等
のプロセス特性の均一性を向上させることが可能とな
る。また、磁場の強度分布の均一性を良好にした場合に
は、反応容器内に形成されるプラズマ密度の均一性も良
くなるため、プラズマの不均一に起因するチャージング
ダメージが低減される。さらに、補助電磁コイル部に印
可する電流値を変えるだけで、磁場の強度を変化させる
ことができるため、永久磁石を使用した場合と異なり、
プロセス状況に応じて磁場の強度分布を調整することも
可能となる。
【0020】本発明の磁場強度制御方法は、上記の磁気
発生装置を使用して、複数の主電磁コイル部および複数
の補助電磁コイル部に供給する電流をそれぞれ制御する
ことにより磁場の強度分布を制御することを特徴とする
ものである。
【0021】このような本発明においては、各主電磁コ
イル部および各補助電磁コイル部に供給する電流を適切
に調整することで、最適な磁場の強度分布を形成するこ
とができる。
【0022】好ましくは、支持部材の一部分において0
ガウスを有する磁場を形成するように、複数の主電磁コ
イル部および複数の補助電磁コイル部に供給する電流を
それぞれ制御する。これにより、支持部材の中心部の磁
場よりも周縁部の磁場が強い分布だけでなく、支持部材
の周縁部の磁場よりも中心部の磁場が強い分布や、支持
部材の中心部および周縁部の磁場が強い分布等といった
多様な磁場の強度分布を形成できる。従って、磁場の強
度分布を調整するだけで、基板上のプロセス特性の均一
化を図ることが可能となる。
【0023】また、好ましくは、複数の主電磁コイル部
および複数の補助電磁コイル部に、時間に対するサイン
関数またはコサイン関数に比例した電流をそれぞれ供給
する。これにより、支持部材を中心に回転可能な磁場を
形成することができる。
【0024】このとき、好ましくは、主電磁コイル部お
よび補助電磁コイル部として4組用い、4つの主電磁コ
イル部に供給される電流がsin(at)、cos(at)、-sin(a
t)、-cos(at)、各主電磁コイル部に対応する4つの補助
電磁コイル部に供給される電流がCF×(-sin(at))、CF×
(-cos(at))、CF×sin(at)、CF×cos(at)となる(aは定
数、CFは補正係数)ようにする。この場合には、基板の
中心部とエッジ部とで不均一なプロセス特性の改善に効
果的である。
【0025】また、主電磁コイル部および補助電磁コイ
ル部として4組用い、4つの主電磁コイル部に供給され
る電流がsin(at)、cos(at)、-sin(at)、-cos(at)、各主
電磁コイル部に対応する4つの補助電磁コイル部に供給
される電流が(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×(-sin
(at))、(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×(-cos(a
t))、(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×sin(at)、(CF
1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×cos(at)となる(aは
定数、CF1,CF2は補正係数)ようにしてもよい。この場
合には、基板の任意の方向を0度としたときに基板の0
度、90度、180度、270度の方向と45度、13
5度、225度、315度の方向とで不均一なプロセス
特性の改善に効果的である。
【0026】また、主電磁コイル部および補助電磁コイ
ル部として4組用い、4つの主電磁コイル部に供給され
る電流がsin(at) ×CF1、cos(at) ×CF2、-sin(at)×CF
3 、-cos(at)×CF4、各主電磁コイル部に対応する4つ
の補助電磁コイル部に供給される電流がCF×(-sin(at))
×CF1、CF×(-cos(at)) ×CF2、CF×sin(at)×CF3、CF
×cos(at)×CF4となる(aは定数、CF1,CF2,CF3,C
F4,CFは補正係数)ようにしてもよい。この場合には、
基板の一部の領域と他の領域とで不均一(非対称)なプ
ロセス特性の改善に効果的である。
【0027】さらに、好ましくは、支持部材に支持され
た基板上の複数の部位におけるプロセス特性を検出し、
各検出データに基づいて複数の主電磁コイル部および複
数の補助電磁コイル部に供給する電流をそれぞれ制御す
る。これにより、基板上の複数の部位におけるプロセス
特性が均一になるように、各主電磁コイル部および各補
助電磁コイル部に供給する電流を自動制御することがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体製造装
置における磁気発生装置、半導体製造装置および磁場強
度制御方法の好適な実施形態について図面を参照して説
明する。
【0029】図1は、本発明に係る半導体製造装置の一
実施形態としてドライエッチング装置を概略的に示した
ものである。同図において、エッチング装置1は反応容
器2を有し、この反応容器2の内部はポンプ(図示せ
ず)により減圧排気される。反応容器2の一部である蓋
部2aは上部電極として構成され、接地されている。こ
の蓋部2aには、エッチングガスを反応容器2内に供給
するためのガス導入口2bが設けられている。反応容器
2内には、ウェハWを支持するための支持台3が配置さ
れており、この支持台3は下部電極として構成されてい
る。支持台3には、整合器4を介して高周波電源5が接
続されており、この高周波電源5により支持台3に高周
波(例えば13.56MHz)の電力を印可することで反応容器
2内にプラズマを形成する。
【0030】このようなエッチング装置1において、エ
ッチングプロセスを実施する場合、搬送ロボット(図示
せず)によりウェハWを反応容器2内に搬入して、支持
台3上に載置する。そして、高周波電源5により支持台
3に高周波電力を印可すると共に、ガス導入口2bから
エッチングガスを反応容器2内に導入する。すると、支
持台3と蓋部2aとの間にプラズマ放電が起こり、エッ
チングガスが活性化し、ウェハWの表面がエッチングさ
れる。
【0031】以上のように構成したエッチング装置1に
は、上記のプラズマの形成を促進させるべく反応容器2
内に磁気を生成する磁気発生装置6が設けられている。
磁気発生装置6は、図1〜図3に示すように、反応容器
2の周囲に配置され、支持台3の上面に対して略平行な
磁場を形成するための複数(ここでは4つ)の主電磁コ
イル部7と、各主電磁コイル部7と略同一の軸J上に配
置され、主電磁コイル部7により形成される磁場とは逆
向きの磁場を形成するための4つの補助電磁コイル部8
とを有している。
【0032】このような主電磁コイル部7および補助電
磁コイル部8は、枠体9上にコイルを当該枠体9に沿っ
て略矩形状に巻くことにより形成されている。なお、こ
れらの電磁コイル部7,8においてはコイルが同方向に
巻かれている。
【0033】補助電磁コイル部8は、主電磁コイル部7
よりも小さな高さ寸法を有することで、主電磁コイル部
7よりも小型になっている。ここで、補助電磁コイル部
8を主電磁コイル部7よりも小さくするには、補助電磁
コイル部8の縦寸法および横寸法を主電磁コイル部7に
対して小さくしても良い。しかし、反応容器2の周囲に
はロードロックチャンバや他のチャンバが配置されてお
り、そのような限られたスペース内に主電磁コイル部7
及び補助電磁コイル部8を配置するには、補助電磁コイ
ル部8の高さ寸法のみを小さくするのが効率的である。
【0034】補助電磁コイル部8は、主電磁コイル部7
よりも反応容器2に近い部位に配置されている。また、
補助電磁コイル部8の両端部には、反応容器2側に曲げ
られた曲げ部8aが設けられている。
【0035】各主電磁コイル部7には、主電磁コイル部
7に電流を供給するための電流源10が接続され、各補
助電磁コイル部8には、補助電磁コイル部8に電流を供
給するための電流源11が接続されている。これによ
り、主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8に印可す
る電流を個別に設定できる。
【0036】このような電磁コイル部7,8が設けられ
る枠体9には冷却用通路(図示せず)が形成され、この
冷却用通路には冷却用配管12が接続されている。この
冷却用配管12に冷却水を流すことで、冷却水が枠体9
の冷却用通路を通り、電磁コイル部7,8が冷却され
る。なお、冷却水の代わりに、冷却空気を使用してもよ
い。
【0037】また、磁気発生装置6は、反応容器2の蓋
部2aの上部に設けられた複数(ここでは5つ)の光セ
ンサ13と、各光センサ13と接続されたコントローラ
14とを有している。蓋部2aにおいて、支持台3にウ
ェハWが支持された時にウェハWの中心部に対応する部
位とウェハWのエッジ部に対応する複数の部位には、窓
部15が設けられている。そして、各窓部15上に光セ
ンサ13が配置されている。これらの光センサ13は、
ウェハW上の中心部と複数のエッジ部におけるプロセス
特性を検出するためのセンサであり、ウェハWの表面に
向けて光を照射し、その時の反射光を受光し、この光強
度を電気信号に変換してコントローラ14に送出する。
コントローラ14は、光センサ13の検出データからウ
ェハW上の複数の部位におけるプロセス特性を検知し、
この検知情報に応じて各電流源10,11を制御するこ
とにより、反応容器2内の磁場の強度分布を制御する。
【0038】以上のような磁気発生装置6において、支
持台3上にウェハWが載置されている状態で、各電流源
10,11により4組の電磁コイル部7,8に所望の電
流を印可することによって、ウェハWに対して略平行な
磁場が生じ、この磁場がウェハWを中心にステップ動ま
たは回転するようになる。この時の磁場の角度方向およ
び強度は、電磁コイル部7,8に印可する電流によって
決まる。
【0039】このとき、磁気の方向を連続的に回転させ
る手段としては、4組の電磁コイル部7,8に、それぞ
れ時間に対するサイン関数またはコサイン関数に比例し
た電流を流すことが有効である。例えば、4組の電磁コ
イル部7,8に対して、以下の様な時間とともに変化す
る電流を印可する。
【0040】
【表1】 表1において、A及びBは定数であり、xは主電磁コイ
ル部に対する補助電磁コイル部の補正係数であり、必要
に応じて調整されるものである。
【0041】また、磁気を用いたドライエッチング装置
では、磁力線と直交する方向に対して電子のドリフト現
象が生じ、プラズマ密度やウェハの電位分布に勾配が生
じることが知られている。特に、ウェハの電位分布は、
チャージングダメージの一因と考えられており、できる
限り均一にすることが望ましい。電子ドリフトの作用を
打ち消して平坦な分布を得るには、磁場に人為的な勾配
を設けることが有効である。この目的の為には、以下の
ような電流配分が有効である。
【0042】
【表2】 表2において、yは磁場の勾配の制御に関するパラメー
タである。その他のパラメータの意味は、表1のものと
同じである。この場合、連続的に角度を回転することは
困難であるため、Phase 1,2,3,4の状態をそれぞれ切り
変えながらプロセスを行うことにより、均一な結果を得
ることができる。
【0043】次に、以上のような磁気発生装置を備えた
エッチング装置において、補助電磁コイル部を用いるこ
とによって磁場の強度分布を改善するという考え方につ
いて詳述する。
【0044】一般にエッチングプロセスにおいて、エッ
チング速度のウェハ面内の不均一を引き起こす大きな原
因の一つとして、磁場の強度分布の不均一があげられ
る。図4は、1対の電磁コイルによってウェハ上に生成
された磁場の強度分布の一例を模式的に示したものであ
る。同図においては、電磁コイルの近くに位置するウェ
ハのエッジ(Y=±16cm)の磁場強度は、ウェハの
中心の磁場強度に比べて約50%高くなっている。磁場
の強度分布は、図5に示すようにエッチング速度の分布
と関連性をもっている。
【0045】図5は、アスペクト比の高いレシピ、具体
的には、エッチングガスとしてC46,O2,Arの混
合ガスを用い、反応容器内の圧力を40mtorr、磁場強
度を100G(ガウス)、支持台に印可する電力を15
00Wとしたときのエッチング速度の分布を模式的に示
したものである。図4及び図5から分かるように、磁場
強度およびエッチング速度は、電磁コイルに近いY軸の
端部で大きくなっている。また、エッチング速度の分布
は、X軸に沿って非対称な勾配を有している。これは、
磁場の方向に対して直交する方向に生じる電子ドリフト
によるものである。通常、実際のプロセスでは、磁場を
サイン曲線で回転させるか、形を変えることができる磁
界(CMF)でスイッチングさせている。
【0046】エッチング速度の不均一は、上記磁場の回
転またはスイッチングによってキャンセルすることがで
きる。しかし、磁場強度の不均一は、対称的であるため
キャンセルできない。高磁場において均一なエッチング
速度の分布を達成するためには、磁場の強度分布を均一
にすることが望まれる。
【0047】また、磁場は、自己バイアス電圧(Vdc
にも影響を与える。Vdcは、イオンによる正電流と電子
による負電流とが互いにバランスされたウェハ電位とし
て定義される。このVdcがウェハ表面で均一でないと、
ウェハにローカル電流が生じるおそれがある。このよう
なローカル電流は、MOSデバイスの絶縁ゲートにチャ
ージングダメージを引き起こす。
【0048】図6(a)は、電磁コイルにサイン曲線の
電流を供給したときに、磁場の方向がある電磁コイルに
対して45度となる瞬間の磁場の強度分布を模式的に示
したものである。なお、この時のCMFは1.0であ
り、磁場に人為的な勾配は設けられていない。図6
(b)は、図6(a)に示す磁場の強度分布に対応する
ΔV dc分布を模式的に示したものである。図6から分か
るように、磁場強度は対角線方向に対称であるが、ΔV
dcは図中の右側から左側に向かって高くなっている。こ
の方向は、磁場においてドリフトが起きる方向である。
このとき、リーク電流によってウェハにチャージングダ
メージが生じる。しかし、磁場をサイン曲線で回転させ
る場合には、磁場の回転は例えば20rpmと遅すぎる
ため、ΔVdcの不均一をキャンセルしてチャージングダ
メージを回避することができない。このため、前述のC
MFが用いられる。
【0049】図7(a)は、CMFを0.3とした磁場
構成における磁場の強度分布を模式的に示したものであ
り、図7(b)は、その時のΔVdc分布を模式的に示し
たものである。図7から分かるように、磁場強度は対称
ではないが、ΔVdcは対称に近づいている。これは、C
MFが不均一な磁場によってドリフト効果を補正するか
らである。しかし、ΔVdc分布は、CMFによる補正後
においても、ウェハの中心とエッジとで不均一となって
いる。この原因は、磁場の強度分布が直線的ではなく曲
線的な勾配を有しているからである。
【0050】上記のように、1つの電磁コイルによって
形成される磁場は勾配を有している。電磁コイルに近い
位置における磁場は、電磁コイルから遠い位置における
磁場よりも強い。磁場の均一性を改善するための簡単な
方法の一つとして、電磁コイルの寸法を大きくすること
がある。しかし、電磁コイルのX,Y,Z方向の全ての
寸法を25%増加させても、磁場の不均一は55%から
35%に改善されるに過ぎない。このため、1つの電磁
コイルで磁場の均一性を改善することは実用的でない。
【0051】そこで、前述したような補助電磁コイルを
用いることが考え出された。補助電磁コイルの概念を図
8に示す。同図において、補助電磁コイルの寸法は、主
電磁コイルの寸法よりも小さくなっている。また、補助
電磁コイルによって形成される磁場の方向は、主電磁コ
イルによって形成される磁場に対して逆向きとなってい
る。
【0052】図9は、主電磁コイル及び補助電磁コイル
を用いた時に形成される磁場の強度分布の一例を示した
ものである。図9において、主電磁コイルの高さ寸法は
320mm、補助電磁コイルの高さ寸法は200mmと
なっている。図9の横軸は基準値からの距離を示し、図
9の縦軸は磁場の強度の相対値を示している。また、P
は主電磁コイルによる磁場の強度分布を示し、Qは補助
電磁コイルによる磁場の強度分布を示し、Rは主電磁コ
イルによる磁気と補助電磁コイルによる磁気とを重ね合
わせた時のトータル的な磁場の強度分布を示している。
【0053】図9から分かるように、主電磁コイル及び
補助電磁コイルのいずれについても、ウェハの中心付近
の磁場に比べてウェハのエッジ部の磁場が強くなるよう
な勾配をもった磁場の強度分布が形成される。このと
き、補助電磁コイルの寸法が主電磁コイルの寸法よりも
小さいため、補助電磁コイルによる磁場の強度分布の勾
配が、主電磁コイルによる磁場の強度分布の勾配よりも
急峻になる。そして、主電磁コイルによる磁気と補助電
磁コイルによる磁気とを重ね合わせることで、補助電磁
コイルを設けない場合に比べて、磁場の強度分布が均一
になる。
【0054】図10は、ある瞬間におけるウェハ各部位
の磁場強度を模式的に示したモデル図と、このモデルの
ウェハ各部位において補助電磁コイルに印可する電流を
変えた時の磁場の強度変化を示したグラフである。
【0055】図10のモデルにおいて、S90は、電磁
コイルにサイン曲線の電流を供給したときに、磁場の方
向がある主電磁コイルに対して垂直(90度)となる瞬
間(サイン90度という)の磁場強度を示したものであ
り、S45は、磁場の方向がある主電磁コイルに対して
45度となる瞬間(サイン45度という)の磁場強度を
示したものである。図10のグラフの横軸は、主電磁コ
イルに印可する電流値を1とした時の補助電磁コイルに
印可する電流の相対値を示し、グラフの縦軸は、磁場の
強度を示している。また、ウェハ各部位のX,Y座標と
しては、ウェハ中心に対応する(0,0)、及びウェハ
のエッジ部に対応する(12,12)、(0,15)、
(12,−12)、(15,0)の5つのポイントを使
用した。
【0056】図10から分かるように、補助電磁コイル
に印可する電流の相対値が0、つまり補助電磁コイルに
電流を印可しないときは、各ポイントで磁場強度にばら
つきが見られる。一方、補助電磁コイルに印可する電流
の相対値を大きくするに従って各ポイントでの磁場強度
のばらつきが小さくなり、補助電磁コイルに印可する電
流の相対値を0.7にすると、各ポイントでの磁場強度
がほぼ一致する。
【0057】以上のシミュレーション結果より、補助電
磁コイルに印可する電流を制御することによって、均一
な磁場の強度分布が得られることが分かる。このとき、
主電磁コイルと補助電磁コイルとの寸法差や、主電磁コ
イルを形成するコイルの巻数と補助電磁コイルを形成す
るコイルの巻数との比率等に応じて、主電磁コイルに対
する補助電磁コイルの最適な電流比を選ぶことで、磁場
の強度分布の均一性を改善できる。
【0058】続いて、電磁コイルの原理および寸法につ
いて説明する。補助電磁コイルに印可する最適な電流
は、主電磁コイルに対する補助電磁コイルのサイズを小
さくするに従って小さくなる。しかし、反応容器のサイ
ズ、スリットバルブのスペース、近傍のチャンバ等によ
って、電磁コイルのスペースが制限される。
【0059】図11は、実際の反応容器に適した補助電
磁コイルの簡単なデザイン例を示したものである。矩形
状の電磁コイルによって形成される磁場については、
(Y軸に沿った)バー部分と(Z軸に沿った)ポール部
分とに分けて解析するのが便利である。
【0060】図12は、直線状の電磁コイルにより生じ
る磁場を示したものである。同図において、ある位置で
の磁場強度は、次式に示すように電磁コイルからの距離
の関数として表される。この方程式によって、補助電磁
コイルのバー部分およびポール部分による磁界分布と補
助電磁コイルの効果を評価することができる。
【0061】
【数1】 図13は、電磁コイルによる磁場のバー成分を示したも
のである。同図において、XYZ座標の中心はウェハの
中心である。頂部バーによる磁場と底部バーによる磁場
とは互いにキャンセルされるので、磁場のZ成分は0で
ある。また、電流の流れる方向はY軸方向であるため、
磁場のY成分も0である。そこで、磁場のX成分のみに
ついて考える。電磁コイルによる磁場のバー成分は、電
磁コイルによる全磁場の2/3程度である。磁場のバー
成分は、X軸方向の磁場強度の不均一を引き起こす。
【0062】図14は、1つの電磁コイルを用いたとき
のX軸方向に沿ったウェハ上の磁場のバー成分を示した
ものである。なお、X0は220mm、Y0は170m
m、Z 0は135mmである。図14から分かるよう
に、磁場強度は、直線的ではなく曲線的に減少してい
る。
【0063】図15は、1組の主電磁コイル及び補助電
磁コイルを用いたときのウェハ上の磁場のバー成分を示
したものである。なお、主電磁コイルの寸法について
は、X 0が220mm、Y0が170mm、Z0が135
mmであり、補助電磁コイルの寸法については、X0
200mm、Y0が170mm、Z0が75mmである。
また、図15のボックス内のパラメータ数(0〜1.
0)は、主電磁コイルの電流に対する補助電磁コイルの
電流である。図15から分かるように、磁場の強度分布
は、主電磁コイルに対する補助電磁コイルの電流比が
0.5の時に最も直線に近くなる。
【0064】図16は、2組の主電磁コイル及び補助電
磁コイルを用いたときの状態を示したものであり、図1
7は、その時に形成される磁場のバー成分を示したもの
である。図17から分かるように、図15における補助
電磁コイルの電流比が0.5の時の直線的な勾配がキャ
ンセルされ、磁場のバー成分がかなり均一(3s/av
e=3.7%)になっている。また、ウェハ中心での磁
場強度は、補助電磁コイルを用いない場合の約半分であ
る。
【0065】図18(a)は、補助電磁コイルの寸法と
最適な電流比との関係を示すテーブルであり、図18
(b)は、補助電磁コイルの寸法と(100mm×10
0mmのエリア内の3σ/aveでの)磁場の均一性と
の関係を示すテーブルであり、図18(c)は、補助電
磁コイルの寸法とウェハ中心の磁場強度(補助電磁コイ
ルが無い時のウェハ中心の磁場に対する相対値)との関
係を示すテーブルである。これらのテーブルは、補助電
磁コイルを設計するためのガイダンスとして使用され
る。なお、主電磁コイルの寸法については、X0が22
0mm、Y0が170mm、Z0が135mmと固定され
ている。また、磁場の均一性は、200mm×200m
mのエリアで計算されたものである。
【0066】上記のテーブルは、補助電磁コイルの寸法
を小さくするほど、主電磁コイルの電流に対する補助電
磁コイルの電流が小さくなり、磁場強度が高くなること
を示している。また、磁場強度は、補助電磁コイルの寸
法が増大するに従って均一になる。しかし、補助電磁コ
イルの寸法が最も小さい(X0=200mm、Z0=75
mm)ときでさえ、磁場の均一性(3.7%)は、補助
電磁コイルが無いとき(53%)に比べてはるかに良く
なっている。
【0067】図19は、電磁コイルによる磁場のポール
成分を示したものである。電磁コイルによる磁場のポー
ル成分は、電磁コイルによる全磁場の33%程度であ
る。磁場のポール成分は、対角線方向、特にサイン45
度(前述)の構成およびCMF構成における磁場強度の
不均一を引き起こす。
【0068】図20は、補助電磁コイルが無いときに対
角線方向に生じるポール成分の磁場強度の分布を示した
ものである。なお、同図のグラフには、X軸方向の磁場
強度BXとY軸方向の磁場強度BYが示されている。
【0069】図21は、補助電磁コイルを用いたときに
対角線方向に生じるポール成分の磁場強度の分布を示し
たものである。なお、この時の補助電磁コイルの電流比
は1.08である。また、主電磁コイルの寸法について
は、X0が220mm、Y0が170mm、Z0が135
mmであり、補助電磁コイルの寸法については、X0
200mm、Y0が170mm、Z0が75mmである。
図21から分かるように、補助電磁コイルを用いること
で、磁場強度の分布がほとんど直線的な勾配となる。し
かし、この時の補助電磁コイルの電流比1.08は、前
述したバー成分に対する補助電磁コイルの最適な電流比
0.53とは一致していない。
【0070】そこで、このような不具合を解決すべく、
補助電磁コイルの高さZ0を最適化すると共に、図22
に示すように補助電磁コイルの両端部に曲げ部を設ける
こととした。なお、X1は、曲げ部の先端のX座標値で
ある。
【0071】図23は、ポール成分において補助電磁コ
イルの寸法と最適な電流比、磁場の均一性、相対的な磁
場強度との関係をそれぞれ示すテーブルである。図23
(a)から分かるように、最適な電流比は、補助電磁コ
イルの曲げ部を大きくする(X1を小さくする)ことや
補助電磁コイルの高さZ0を大きくすることによって減
少する。
【0072】上記の図18及び図23のテーブルは、バ
ー成分とポール成分の両方をもった補助電磁コイルの設
計に役立つ。補助電磁コイルの寸法を決定するための方
法を図24に示す。図24(a)は、補助電磁コイルの
バー成分における最適な電流比を示し、図24(b)
は、補助電磁コイルのポール成分における最適な電流比
を示している。
【0073】X0が220mm、Z0が90mmのとき
は、図24(a)から補助電磁コイルのバー成分におけ
る最適な電流比は0.73となる。このとき、補助電磁
コイルのポール成分において同じ電流比を得るには、図
24(b)からX1が185mmとなる。これにより、
補助電磁コイルの最適な寸法の一つとしては、図25に
示すようにX0が220mm、Z0が90mm、X1が1
85mmといったものが考えられる。
【0074】次に、上記のように構成した主電磁コイル
及び補助電磁コイルに供給する電流を制御して、磁場の
強度分布を制御する具体的な方法について述べる。
【0075】主電磁コイル及び補助電磁コイルへの電流
の流し方としては、主に、磁場を回転させるようにサイ
ン関数またはコサイン関数に比例した電流を流すサイン
モードと、磁場に勾配を設けて磁場をスイッチングさせ
るように電流を流すCMFモードとがある。
【0076】図26は、主電磁コイル部7及び補助電磁
コイル部8にサインモードの電流を供給した場合におい
て磁場の方向がサイン0度の状態を示したものである。
同図において、P1はウェハWの中心位置を示し、P2
ウェハWの任意のエッジ位置を示している。
【0077】この状態においてウェハW上に形成される
磁場の強度を測定した結果を図27に示す。図27の横
軸は補助電磁コイル部8に供給される電流値であり、図
27の縦軸は主電磁コイル部7に供給される電流値であ
る。同図において、実線がウェハWの中心位置P1にお
ける磁場強度(0〜40G)を示し、破線がウェハWの
エッジ位置P2における磁場強度(0〜40G)を示し
ている。ここで、実線と破線がクロスする(図中の黒点
位置)ように主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8
への供給電流を選択すると、ウェハWの中心位置P1
エッジ位置P2における磁場強度が等しくなる。
【0078】図28は、主電磁コイル部7及び補助電磁
コイル部8にCMFモードの電流を供給した場合の状態
を示したものである。同図において、P1はウェハWの
中心位置を示し、P2はウェハWの任意のエッジ位置を
示し、P3はウェハ中心に対してP2と点対称なウェハW
のエッジ位置を示している。なお、主電磁コイル部7の
CMF補正値と補助電磁コイル部8のCMF補正値と
は、必ずしも一致させる必要はない。
【0079】この状態においてウェハW上に形成される
磁場の強度を測定した結果を図29に示す。図29の横
軸および縦軸は、図27と同様である。同図において、
実線がウェハWの中心位置P1における磁場強度(0〜
30G)を示し、破線がウェハWのエッジ位置P2にお
ける磁場強度(0〜40G)を示し、1点鎖線がウェハ
Wのエッジ位置P3における磁場強度(0〜40G)を
示している。ここで、ウェハWの位置P1,P2,P3
おける磁場強度をそれぞれB(P1)、B(P2)、B
(P3)としたときに、 B(P1)=(B(P2)+B(P3))/2 となるように主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8
への供給電流を選択するのが望ましい。
【0080】図30は、上記の図27においてウェハW
の中心位置P1とエッジ位置P2における磁場強度が0G
となるときの特性を示したものである。同図において、
主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流
をA1,A2のように設定した場合は、ウェハWの中心が
0Gとなり、ウェハWのエッジが0Gよりも強くなるよ
うな磁場の強度分布が形成される。また、主電磁コイル
部7及び補助電磁コイル部8への供給電流をA3,A4
ように設定した場合は、ウェハWのエッジが0Gとな
り、ウェハWの中心が0Gよりも強くなるような磁場の
強度分布が形成される。また、主電磁コイル部7及び補
助電磁コイル部8への供給電流を図中の斜線内のいずれ
かになるように設定すると、ウェハWの中心およびエッ
ジ以外の部分が0GとなるようなW形の磁場の強度分布
を形成することもできる。
【0081】ところで、磁場の強度分布とエッチング速
度分布とは必ずしも一致せず、磁場の強度分布が均一で
あっても、支持台3に供給される電力分布やエッチング
ガスの流速分布等といった他の要因によってエッチング
速度分布は不均一になることがある。本実施形態では、
上記のように0Gを有する磁場を形成するように各主電
磁コイル部7及び各補助電磁コイル部8に電流を供給す
ることにより、多種多様な磁場の強度分布を形成するこ
とが可能となる。従って、エッチング速度分布に応じて
磁場の強度分布を調整することによって、均一なエッチ
ング速度分布を得ることができる。
【0082】図31は、上記の図27においてウェハW
の中心位置P1とエッジ位置P2における磁場強度が20
Gとなるときの特性を示したものである。同図におい
て、主電磁コイル部7への供給電流をB1のように設定
し、補助電磁コイル部8に電流を供給しない場合は、ウ
ェハWの中心が20Gとなり、ウェハWのエッジが20
Gよりも強くなるような磁場の強度分布が形成される。
主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流
をB2のように設定した場合は、ウェハWの中心が20
Gのままであり、ウェハWのエッジがB1時よりも弱く
なるような磁場の強度分布が形成される。主電磁コイル
部7及び補助電磁コイル部8への供給電流をB3のよう
に設定した場合は、ウェハWの中心およびエッジが共に
20Gとなるような磁場の強度分布が形成される。主電
磁コイル部7及び補助電磁コイル部8への供給電流をB
4のように設定した場合は、ウェハWの中心が20Gと
なり、ウェハWのエッジが20Gよりも弱くなるような
磁場の強度分布が形成される。
【0083】このように20Gを有する磁場を形成する
ように各主電磁コイル部7及び各補助電磁コイル部8に
電流を供給する場合には、ウェハWのエッジの磁場が中
心の磁場よりも高くなる磁場の強度分布だけでなく、ウ
ェハWの中心の磁場がエッジの磁場よりも高くなる磁場
の強度分布や、ウェハWの中心の磁場とエッジの磁場と
が等しくなる磁場の強度分布を形成することができる。
【0084】続いて、実際に4組の主電磁コイル部7お
よび補助電磁コイル部8に供給する電流の幾つかのパタ
ーンについて述べる。第1の電流パターンとしては、各
主電磁コイル部7及び各補助電磁コイル部8に対して、
以下の様な時間とともに変化する電流を印可する。
【0085】
【表3】 表3において、aは定数であり、CFは主電磁コイル部
7に対する補助電磁コイル部8の補正係数であり、必要
に応じて調整される。このようなパターンにおいて、1
組の主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8に供給さ
れる電流のみを図32に示し、4組の主電磁コイル部7
及び補助電磁コイル部8に供給される電流を図33に示
す。
【0086】このようなパターンの電流を用いることに
より、ウェハWの中心部とエッジ部とでエッチング速度
が不均一な場合であっても、補正係数CFを変えること
で、エッチング速度の分布が均一になるように調整する
ことができる。
【0087】第2の電流パターンとしては、各主電磁コ
イル部7及び各補助電磁コイル部8に対して、以下の様
な時間とともに変化する電流を印可する。
【0088】
【表4】 表4において、aは定数であり、CF1,CF2は主電磁
コイル部7に対する補助電磁コイル部8の補正係数であ
り、必要に応じて調整される。なお、CF1は、0度、
90度、180度、270度の方向における補正係数で
あり、CF2は、45度、135度、225度、315
度の方向における補正係数である。このようなパターン
において、1組の主電磁コイル部7及び補助電磁コイル
部8に供給される電流のみを図34に示す。
【0089】このようなパターンの電流を用いることに
より、ウェハWのある方向を0度とした時のウェハWの
0度、90度、180度、270度の方向と45度、1
35度、225度、315度の方向とでエッチング速度
が不均一な場合であっても、補正係数CF1,CF2を変
えることで、エッチング速度の分布が均一になるように
調整することができる。
【0090】第3の電流パターンとしては、各主電磁コ
イル部7及び各補助電磁コイル部8に対して、以下の様
な時間とともに変化する電流を印可する。
【0091】
【表5】 表5において、aは定数であり、CF1,CF2,C
3,CF4は補正係数であり、CFは主電磁コイル部7
に対する補助電磁コイル部8の補正係数である。なお、
CF1〜CF4、CFは必要に応じて調整される。このよ
うなパターンにおいて、例えばCF1=CF2=1、CF
3=CF4≠1とした場合に、4組の主電磁コイル部7及
び補助電磁コイル部8に供給される電流を図35に示
す。
【0092】このようなパターンの電流を用いることに
より、ウェハWの一部領域と他の領域とでエッチング速
度が不均一(非対称)な場合であっても、補正係数CF
1〜CF4を変えることで、エッチング速度の分布が均一
になるように調整することができる。
【0093】ここで、実際にウェハW上のエッチング速
度の分布を調整する場合は、コントローラ14におい
て、反応容器2上に設けた各光センサ13の検出信号に
基づいてウェハW上のエッチング速度をその場で抽出
し、その結果から、エッチング速度の分布が均一になる
ような電流パターンを選択すると共に補正係数を決定す
る。そして、そのようにして得た電流が各主電磁コイル
部7及び各補助電磁コイル部8に供給されるように各電
流源10,11を制御する。これにより、ウェハW上の
エッチング速度の分布が均一になるように、ウェハW上
の磁場の強度分布が自動制御される。なお、測定はエッ
チング後のウェハに対して行い、その後のウェハにフィ
ードバックしてもよい。
【0094】ウェハ上のエッチング速度分布の均一性に
係る測定結果の一例を図36に示す。図36の横軸は、
ウェハWの中心の磁場強度とウェハWのエッジの磁場強
度との比を示し、縦軸はエッチング速度分布の均一性を
示している。同図は、4組の主電磁コイル部および補助
電磁コイル部にサインモードの電流を供給したときの測
定結果であり、図中の黒点が実際に測定したものであ
る。この結果から、ウェハWの中心の磁場強度とウェハ
Wのエッジの磁場強度との比を1.25とすると、エッ
チング速度分布の均一性がほぼ0%になると推定され
る。
【0095】以上のように本実施形態の磁気発生装置6
においては、主電磁コイル部7に加えて補助電磁コイル
部8を設け、主電磁コイル部7とは逆方向の電流を補助
電磁コイル部8に印可し、主電磁コイル部7によって形
成される磁場と補助電磁コイル部8によって形成される
磁場とが逆向きとなるようにする。この場合には、互い
に逆極性の磁界が重ね合わされ、主電磁コイル部7によ
る磁場の強度と補助電磁コイル部8による磁場の強度と
の差分がウェハW上に形成される磁場の強度となる。
【0096】このとき、補助電磁コイル部8の寸法が主
電磁コイル部7の寸法よりも小さいため、補助電磁コイ
ル部8による磁場の強度分布の勾配が、主電磁コイル部
7による磁場の強度分布の勾配よりも急峻になる。ま
た、補助電磁コイル部8が主電磁コイル部7よりもウェ
ハWに近い部位に配置され、しかも補助電磁コイル部8
の両端部には曲げ部8aが設けられているため、補助電
磁コイル部8による磁場の強度分布の勾配が、主電磁コ
イル部7による磁場の強度分布の勾配よりも更に急峻に
なる。従って、このような急峻な勾配を有する補助電磁
コイル部8による磁場の強度分布によって主電磁コイル
部7による磁場の強度分布を打ち消すことにより、補助
電磁コイル部8を設けない場合に比べて、均一な強度分
布をもった磁場をウェハW上に形成することができる。
【0097】このように磁場の強度分布を均一化した場
合には、プラズマ密度の均一性が改善されるため、プラ
ズマの不均一に起因するチャージングダメージが低減さ
れる。その結果、エッチング装置1により製造された半
導体デバイスの歩留まりと信頼性が向上する。
【0098】また、主電磁コイル部7に加えて補助電磁
コイル部8を設けることにより、磁場の強度分布を均一
にするだけでなく、ウェハWのエッジ部の磁場が中心部
の磁場よりも強い分布や、ウェハWの中心部の磁場がエ
ッジ部の磁場よりも強い分布等といった多種多様な磁場
の強度分布を形成することができる。従って、エッチン
グ速度や選択比等のプロセス特性の均一性が最良となる
ように、磁場の強度分布を調整することが可能となる。
【0099】また、補助電磁コイル部8の両端部に曲げ
部8aを設けたので、補助電磁コイル部8においてバー
成分(水平方向成分)による磁場とポール成分(垂直方
向成分)による磁場とのバランスをとることができる。
【0100】さらに、補助電磁コイル部8に印可する電
流を変えるだけで、磁場の強度分布を変えることができ
るため、上記のようにエッチング速度等の均一性が最良
となるように磁場の強度分布を調整することに加え、チ
ャージングダメージが最も抑制されるように磁場の強度
分布を調整するといったことも可能となる。つまり、磁
気発生装置6を電磁コイル部(電磁石)7,8で構成す
ることにより、永久磁石を用いる場合と異なり、磁気発
生装置6の用途が広がる。
【0101】また、枠体9に冷却水等を供給すること
で、主電磁コイル部7及び補助電磁コイル部8を冷却す
るようにしたので、以下の作用効果が得られる。即ち、
上記のように電磁コイル部7による磁場と補助電磁コイ
ル部8による磁場は互いに打ち消し合うため、例えば電
磁コイル部7と補助電磁コイル部8に供給する電流値を
同一とした場合には、トータル的な磁場の強度は小さく
なる。このため、所望な磁場の強度を得るには、電磁コ
イル部7,8に供給する電流値を増大させる必要がある
が、これは電磁コイル部7,8での発熱や電力の消耗に
つながる。しかし、電磁コイル部7,8を冷却すること
により、そのような電磁コイル部7,8における発熱等
の増大が抑えられるため、電磁コイル部7,8の耐久性
が向上する。
【0102】本発明に係る磁気発生装置の他の実施形態
を図37により説明する。図中、上述した実施形態と同
一または同等の部材には同じ符号を付し、その説明を省
略する。
【0103】同図において、本実施形態の磁気発生装置
16は、反応容器2の周囲に配置され、支持台3の上面
に対して略平行な磁場を形成するための4つの主電磁コ
イル部17と、各主電磁コイル部17と略同一の軸上に
配置され、主電磁コイル部17により形成される磁場と
は逆向きの磁場を形成するための4つの補助電磁コイル
部8とを有している。各主電磁コイル部17の両端部に
は、反応容器2側の反対側に曲げられた曲げ部17aが
設けられている。
【0104】このように主電磁コイル部17の両端部に
曲げ部17aを設けることにより、支持台3と主電磁コ
イル部17の両端部との距離と、支持台3と補助電磁コ
イル部8の両端部との距離との差が増大する。このた
め、補助電磁コイル部8による磁場の強度分布の勾配
が、主電磁コイル部17による磁場の強度分布の勾配よ
りも更に急峻になる。従って、補助電磁コイル部8によ
る磁場の強度分布によって主電磁コイル部17による磁
場の強度分布を更に打ち消すことにより、より均一な強
度分布をもった磁場をウェハW上に形成することができ
る。
【0105】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、上記実施形態では、補助電磁
コイル部の寸法を主電磁コイル部の寸法よりも小さくす
ると共に、補助電磁コイル部を主電磁コイル部よりも支
持台3に近くなるように配置する構成としたが、特にこ
れには限定されない。具体的には、補助電磁コイル部の
寸法を主電磁コイル部の寸法よりも小さくするだけでも
良いし、あるいは補助電磁コイル部を主電磁コイル部よ
りも支持台3に近くなるように配置するだけでも良い。
【0106】また、上記実施形態では、主電磁コイル部
及び補助電磁コイル部への電流の供給を別個の電流源1
0,11で行うものとしたが、電流源を共通化して主電
磁コイル部及び補助電磁コイル部に供給する電流値を同
じとし、主電磁コイル部及び補助電磁コイル部を形成す
るコイルの巻数の比率を可変にしてもよい。この場合に
は、1組の主電磁コイル部及び補助電磁コイル部に対し
て電流源も1個で済むため、コスト的に有利である。ま
た、これ以外にも、例えば最も均一な磁場の強度分布が
得られるように、主電磁コイル部及び補助電磁コイル部
に供給する電流値の比率と、主電磁コイル部及び補助電
磁コイル部を形成するコイルの巻数の比率とを固定させ
ても良い。
【0107】さらに、上記実施形態では、反応容器2の
外側に主電磁コイル部及び補助電磁コイル部を配置する
ものとしたが、可能であれば、これらの電磁コイル部を
反応容器2内に配置しても良い。
【0108】また、上記実施形態では、主電磁コイル部
及び補助電磁コイル部を別々に形成するものとしたが、
これらの電磁コイル部を一体成形してもよい。この場合
には、磁気発生装置の組み立てやメンテナンスが容易に
行える。
【0109】さらに、上記実施形態の半導体製造装置は
ドライエッチング装置であるが、本発明は、電磁石を用
いてプラズマの形成を促進する他の半導体製造装置(例
えばCVD装置等)にも適用できることは言うまでもな
い。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、複数の主電磁コイル部
と略同一の軸上に、主電磁コイル部により形成される磁
場とは逆向きの磁場を形成するための補助電磁コイル部
をそれぞれ配置したので、最適な磁場の強度分布を形成
することができる。これにより、プロセス特性の均一性
の向上およびデバイスダメージの低減を図ることができ
る。
【0111】また、本発明によれば、そのような複数の
主電磁コイル部および複数の補助電磁コイル部に供給す
る電流をそれぞれ制御することにより、磁場の強度分布
を制御するようにしたので、最適な磁場の強度分布を形
成することができる。これにより、プロセス特性の均一
性の向上およびデバイスダメージの低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体製造装置の一実施形態とし
てドライエッチング装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す磁気発生装置の構成を示す図であ
る。
【図3】図2に示す主電磁コイル部および補助電磁コイ
ル部の側面図である。
【図4】1対の電磁コイルによって生成される磁場の強
度分布の一例を模式的に示す図である。
【図5】エッチング速度の分布の一例を模式的に示す図
である。
【図6】電磁コイルにサイン曲線の電流を供給した時の
ある瞬間の磁場の強度分布とΔVdc分布とを模式的に示
す図である。
【図7】CMF構成とした時の磁場の強度分布とΔVdc
分布を模式的に示す図である。
【図8】主電磁コイル部および補助電磁コイル部を模式
的に示す図である。
【図9】主電磁コイル部および補助電磁コイル部を用い
た場合に形成される磁場の強度分布の一例を示す図であ
る。
【図10】主電磁コイル部および補助電磁コイル部にサ
イン曲線の電流を供給した時のある瞬間の磁場の強度分
布を模式的に示す図と、このモデルにおいて補助電磁コ
イル部に印可する電流を変えた時の磁場の強度変化を示
す図である。
【図11】実際の反応容器に適した補助電磁コイルの簡
単なデザイン例を示す図である。
【図12】直線状の電磁コイルにより生じる磁場を示す
図である。
【図13】電磁コイルによる磁場のバー成分を示す図で
ある。
【図14】1つの電磁コイルを用いたときの磁場のバー
成分を示す図である。
【図15】1組の主電磁コイル及び補助電磁コイルを用
いたときの磁場のバー成分を示す図である。
【図16】2組の主電磁コイル及び補助電磁コイルを用
いたときの状態を示す図である。
【図17】2組の主電磁コイル及び補助電磁コイルを用
いたときの磁場のバー成分を示す図である。
【図18】補助電磁コイルの寸法と、バー成分における
最適な電流比、磁場の均一性、相対的なウェハ中心の磁
場強度との間の関係を示すテーブルである。
【図19】電磁コイルによる磁場のポール成分を示す図
である。
【図20】補助電磁コイルが無いときに対角線方向に生
じるポール成分の磁場強度の分布を示す図である。
【図21】補助電磁コイルを用いたときに対角線方向に
生じるポール成分の磁場強度の分布を示す図である。
【図22】最適な補助電磁コイルの構造を示す図であ
る。
【図23】補助電磁コイルの寸法と、ポール成分におけ
る最適な電流比、磁場の均一性、相対的なウェハ中心の
磁場強度との間の関係を示すテーブルである。
【図24】補助電磁コイルの寸法を決定するための方法
を示す図である。
【図25】図24に示す方法で決定した補助電磁コイル
の寸法の一例を示す図である。
【図26】主電磁コイル部及び補助電磁コイル部にサイ
ンモードの電流を供給した場合のある瞬間の状態を示す
図である。
【図27】図26に示す状態においてウェハ上に形成さ
れる磁場の強度特性を示す図である。
【図28】主電磁コイル部及び補助電磁コイル部にCM
Fモードの電流を供給した場合の状態を示す図である。
【図29】図28に示す状態においてウェハ上に形成さ
れる磁場の強度特性を示す図である。
【図30】図27に示す磁場の強度特性において、ウェ
ハの中心位置とエッジ位置における磁場強度が0Gとな
るときの特性を示す図である。
【図31】図27に示す磁場強度の特性において、ウェ
ハの中心位置とエッジ位置における磁場強度が20Gと
なるときの特性を示す図である。
【図32】表3に示す電流パターンにおいて、1組の主
電磁コイル部および補助電磁コイル部に供給される電流
のみを示す図である。
【図33】表3に示す電流パターンにおいて、4組の主
電磁コイル部および補助電磁コイル部に供給される電流
を示す図である。
【図34】表4に示す電流パターンにおいて、1組の主
電磁コイル部および補助電磁コイル部に供給される電流
のみを示す図である。
【図35】表5に示す電流パターンにおいて、4組の主
電磁コイル部および補助電磁コイル部に供給される電流
を示す図である。
【図36】ウェハ上のエッチング速度分布の均一性に係
る測定結果の一例を示す図である。
【図37】本発明に係る磁気発生装置の他の実施形態を
示す図である。
【符号の説明】
1…ドライエッチング装置(半導体製造装置)、2…反
応容器、2a…蓋部(プラズマ形成手段)、3…支持台
(支持部材、プラズマ形成手段)、4…整合器(プラズ
マ形成手段)、5…高周波電源(プラズマ形成手段)、
6…磁気発生装置(磁気発生手段)、7…主電磁コイル
部、8…補助電磁コイル部、8a…曲げ部、9…枠体、
10…電流源(第1電流源)、11…電流源(第2電流
源)、12…冷却用配管(冷却手段)、13…光センサ
(検出手段)14…コントローラ(制御手段)、16…
磁気発生装置(磁気発生手段)、17…主電磁コイル
部、17a…曲げ部、W…ウェハ(基板)。
フロントページの続き (72)発明者 堀岡 啓治 千葉県成田市新泉14ー3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン株 式会社内 (72)発明者 チュン ヤン アメリカ合衆国,カリフォルニア州, サ ン ノゼ, エルムブリッジ ドライヴ 6066 (72)発明者 テーオー シン アメリカ合衆国,カリフォルニア州, サ ン ノゼ, ハーザー リッジ ドライヴ 3179 (72)発明者 ロジャー アラン リンドリー アメリカ合衆国,カリフォルニア州, サ ンタ クララ, ヴェンチュラ プレイス 2140 (72)発明者 キ リ アメリカ合衆国,カリフォルニア州, サ ン ノゼ, オークトゥリー ドライヴ 1078 (72)発明者 ペニイン ヒューズ アメリカ合衆国,カリフォルニア州, サ ン レンドロ, 159ティーエイチ アヴ ェニュー 1323 ナンバー510 (72)発明者 ダグラス エイチ. バーンズ アメリカ合衆国,カリフォルニア州, サ ラトガ, レイナーク レイン 19810 (72)発明者 エヴァンス リー アメリカ合衆国,カリフォルニア州, ミ ルピタス, ファームクレスト ストリー ト 2327 (72)発明者 ブライアン プー アメリカ合衆国,カリフォルニア州, サ ン ノゼ, ロサト コート 3064 Fターム(参考) 5F004 AA01 AA06 BA04 BB08 BB13 BC08 CB09 DA00 DA23 DA26

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応容器内に配置され、基板を支持する
    支持部材と、前記反応容器内にプラズマを形成するプラ
    ズマ形成手段とを備えた半導体製造装置に設けられ、前
    記プラズマ形成手段による前記プラズマの形成を促進さ
    せるように前記反応容器内に磁気を生成する磁気発生装
    置であって、 前記支持部材の上面に対して略平行な磁場を形成するた
    めの複数の主電磁コイル部と、 前記各主電磁コイル部と略同一の軸上に配置され、前記
    主電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場
    を形成するための複数の補助電磁コイル部とを備える半
    導体製造装置における磁気発生装置。
  2. 【請求項2】 前記補助電磁コイル部の寸法が前記主電
    磁コイル部の寸法よりも小さい請求項1記載の半導体製
    造装置における磁気発生装置。
  3. 【請求項3】 前記補助電磁コイル部は、前記主電磁コ
    イル部よりも前記支持部材に近い部位に配置されている
    請求項1または2記載の半導体製造装置における磁気発
    生装置。
  4. 【請求項4】 前記主電磁コイル部および前記補助電磁
    コイル部は、前記反応容器の周囲に配置されており、前
    記補助電磁コイル部の高さ寸法が前記主電磁コイル部の
    高さ寸法よりも小さい請求項2または3記載の半導体製
    造装置における磁気発生装置。
  5. 【請求項5】 前記補助電磁コイル部の両端部には、前
    記反応容器側に曲げられた曲げ部が設けられている請求
    項1〜4のいずれか一項記載の半導体製造装置における
    磁気発生装置。
  6. 【請求項6】 前記主電磁コイル部の両端部には、前記
    反応容器側の反対側に曲げられた曲げ部が設けられてい
    る請求項1〜5のいずれか一項記載の半導体製造装置に
    おける磁気発生装置。
  7. 【請求項7】 前記主電磁コイル部に電流を供給するた
    めの第1電流源と、前記補助電磁コイル部に電流を供給
    するための第2電流源とを更に備える請求項1〜6のい
    ずれか一項記載の半導体製造装置における磁気発生装
    置。
  8. 【請求項8】 前記支持部材に支持された基板上の複数
    の部位におけるプロセス特性を検出するための複数の検
    出手段と、 前記各検出手段の検出データに基づいて前記第1電流源
    および前記第2電流源をそれぞれ制御する制御手段とを
    更に備える請求項7記載の半導体製造装置における磁気
    発生装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の検出手段は、前記反応容器の
    上部における前記基板の中心部に対応する部位と前記基
    板のエッジ部に対応する複数の部位とに設けられている
    請求項8記載の半導体製造装置における磁気発生装置。
  10. 【請求項10】 前記主電磁コイル部および前記補助電
    磁コイル部を冷却する冷却手段を更に備える請求項1〜
    9のいずれか一項記載の半導体製造装置における磁気発
    生装置。
  11. 【請求項11】 前記主電磁コイル部および前記補助電
    磁コイル部は枠体に設けられており、 前記冷却手段は、前記枠体に設けられ、冷却水または冷
    却空気が流れる冷却用通路を有する請求項10記載の半
    導体製造装置における磁気発生装置。
  12. 【請求項12】 前記主電磁コイル部および前記補助電
    磁コイル部は4組設けられている請求項1〜11のいず
    れか一項記載の半導体製造装置における磁気発生装置。
  13. 【請求項13】 反応容器内に配置され、基板を支持す
    る支持部材と、 前記反応容器内にプラズマを形成するプラズマ形成手段
    と、 前記プラズマ形成手段による前記プラズマの形成を促進
    させるように前記反応容器内に磁気を生成する磁気発生
    手段とを備え、 前記磁気発生手段は、前記支持部材の上面に対して略平
    行な磁場を形成するための複数の主電磁コイル部と、前
    記各主電磁コイル部と略同一の軸上に配置され、前記主
    電磁コイル部により形成される磁場とは逆向きの磁場を
    形成するための複数の補助電磁コイル部とを有する半導
    体製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれか一項記載の
    磁気発生装置を使用して、前記複数の主電磁コイル部お
    よび前記複数の補助電磁コイル部に供給する電流をそれ
    ぞれ制御することにより磁場の強度分布を制御する磁場
    強度制御方法。
  15. 【請求項15】 0ガウスを有する磁場を形成するよう
    に、前記複数の主電磁コイル部および前記複数の補助電
    磁コイル部に供給する電流をそれぞれ制御する請求項1
    4記載の磁場強度制御方法。
  16. 【請求項16】 前記複数の主電磁コイル部および前記
    複数の補助電磁コイル部に、時間に対するサイン関数ま
    たはコサイン関数に比例した電流をそれぞれ供給する請
    求項14または15記載の磁場強度制御方法。
  17. 【請求項17】 前記主電磁コイル部および前記補助電
    磁コイル部として4組用い、 前記4つの主電磁コイル部に供給される電流がsin(a
    t)、cos(at)、-sin(at)、-cos(at)、前記各主電磁コイ
    ル部に対応する前記4つの補助電磁コイル部に供給され
    る電流がCF×(-sin(at))、CF×(-cos(at))、CF×sin(a
    t)、CF×cos(at)となる(aは定数、CFは補正係数)よ
    うにする請求項16記載の磁場強度制御方法。
  18. 【請求項18】 前記主電磁コイル部および前記補助電
    磁コイル部として4組用い、 前記4つの主電磁コイル部に供給される電流がsin(a
    t)、cos(at)、-sin(at)、-cos(at)、前記各主電磁コイ
    ル部に対応する前記4つの補助電磁コイル部に供給され
    る電流が(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×(-sin(a
    t))、(CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×(-cos(at))、
    (CF1(cos(2at)2+CF2(sin(2at)2))×sin(at)、(CF1(cos
    (2at)2+CF2(sin(2at)2))×cos(at)となる(aは定数、
    CF1,CF2は補正係数)ようにする請求項16記載の磁場
    強度制御方法。
  19. 【請求項19】 前記主電磁コイル部および前記補助電
    磁コイル部として4組用い、 前記4つの主電磁コイル部に供給される電流がsin(at)
    ×CF1、cos(at) ×CF2、-sin(at)×CF3 、-cos(at)×CF
    4、前記各主電磁コイル部に対応する前記4つの補助電
    磁コイル部に供給される電流がCF×(-sin(at)) ×CF1
    CF×(-cos(at))×CF2、CF×sin(at)×CF3、CF×cos(at)
    ×CF4となる(aは定数、CF1,CF2,CF 3,CF4,CFは補
    正係数)ようにする請求項16記載の磁場強度制御方
    法。
  20. 【請求項20】 前記支持部材に支持された基板上の複
    数の部位におけるプロセス特性を検出し、各検出データ
    に基づいて前記複数の主電磁コイル部および前記複数の
    補助電磁コイル部に供給する電流をそれぞれ制御する請
    求項14〜19のいずれか一項記載の磁場強度制御方
    法。
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