JP3996452B2 - 画像形成装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば複写機等のOA(Office Automation)機器の技術分野に係り、特に原稿の分割領域の各々について画像データを得て、それらを画像処理し、一の複製画像を一枚のシートの片面に印刷出力する機能を有する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複写機等においては、その原稿載置台のガラス面に置ける原稿の大きさ、即ち一度にスキャンできる範囲は制限されている。従って、定形サイズ以上の大きさの原稿をコピーするときには、所謂「2in1」又は「4in1」等といったモードを選択する必要がある。この「2in1」とは、2枚の原稿を縮小して、1枚のシートに印刷出力するモードをいう。そして、「4in1」とは、4枚の原稿を縮小して、1枚のシートに印刷出力するモードをいう。
【0003】
このような機能を用いて、コピーを行う場合、ユーザは原稿の天地を考えて原稿載置台のガラス面に原稿を載置する必要がある。従って、上述したような機能を用いて印刷する場合、ユーザに煩雑な操作が課せられる。
【0004】
そして、自動原稿送り装置(ADF)が設けられている機種では、載置した原稿を確実にガラス面に押える為に当該自動原稿送り装置を閉じる必要がある。その為、A1、A2のサイズの原稿は、当該自動原稿送り装置により押圧されて折れ曲がることになる。一般に、原稿は、ユーザにとって大切なものであることから、このような事態を回避することが嘱望される。
【0005】
一方、一度に大きな原稿の全体を走査可能なスキャナや原稿送り装置を有し、A1,A2サイズの原稿を縮小する機能を備えた装置によれば、大きなサイズの原稿を一度にコピーすることができる。しかし、前述したような装置に比べて、装置自体が大型化し、コストアップをもたらす。また、A1、A2サイズ以上の原稿をコピーする場合、その境目が曖昧となり、重なり部分が多くなり、境目の部分のデータが欠けてしまう、等といった事態も生じる。
【0006】
この他、関連技術として、特開平6−311334号公報では、原稿画像の天地を認識する認識手段を有し、画像に含まれている文字を認識する第2の認識手段を有し、2つの認識手段に基づいて原稿の配置を決定する手段を有する画像形成装置に関する技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、A1,A2サイズ等といった大きなサイズの原稿についても、自動原稿送り装置を閉じても折れ曲がること無く、簡易な操作で迅速に複写可能とした安価で小型の画像形成装置及び画像形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、例えば、本発明の第1の態様に係る画像形成装置は、一度で読み取れるサイズを越えた原稿上の画像を複数に分割して読み取って、各分割領域の画像を合成した複製画像を形成し、被画像形成媒体の一面に印刷する画像形成装置において、上記画像形成装置の原稿積載台上に開閉自在に設けられ、該原稿積載台の原稿突き当てシートに突き当てて上記原稿がセットされるときは閉じた状態でこの原稿を読み取るように取り付けられた原稿自動送り装置と、上記画像形成装置本体の前面に設けられた操作パネルと、上記原稿の分割読み取りを指定するモード設定手段を上記操作パネルに表示するモード表示手段と、ユーザの上記モード設定手段の操作に対応して上記原稿積載台に積載される上記原稿の各分割領域の方向を同時に表すと共に、その各方向に対する順番を付加したアイコンを上記操作パネルに表示するアイコン表示手段と、上記アイコン表示手段によって表示されたアイコンに示される手順に従って積載された上記原稿の各分割領域の画像をユーザの読み取り開始操作に対応して読み取る読取手段と、上記読取手段により得られた各分割領域の画像データを記憶する記憶手段と、上記記憶手段より各分割領域の画像データを読み出し、自動で所定の画像処理を施して一の複製画像に合成する画像処理手段と、上記画像処理後の上記複製画像を上記被画像形成媒体の一面に形成する画像形成手段と、を具備し、上記アイコンの表示は上記モード設定時に表示された態様を、上記分割領域の全読み取りが終了するまで維持すると共に、当該アイコンの表示に従って上記原稿をセットする際、上記原稿を折り曲げて読み込ませる必要がないことを特徴とする。
【0009】
さらに、例えば、本発明の第2の態様に係る画像形成方法は、一度で読み取れるサイズを越えた原稿上の画像を複数に分割して読み取って、各分割領域の画像を合成した複製画像を形成し、被画像形成媒体の一面に印刷する画像形成装置であって、上記画像形成装置の原稿積載台上に開閉自在に設けると共に、該原稿積載台の原稿突き当てシートに突き当てて上記原稿がセットされるときは閉じた状態でこの原稿を読み取るように取り付けられた原稿自動送り装置を備えた画像形成装置の、画像形成方法において、上記画像形成装置は、モード表示手段と、アイコン表示手段と、読取手段と、記憶手段と、画像処理手段と、画像形成手段とを更に有し、上記モード表示手段が上記原稿の分割読み取りを指定するモード設定を上記画像形成装置本体の前面に設けられた操作パネルに表示し、上記アイコン表示手段がユーザの上記モード設定操作に対応して上記原稿積載台に積載される上記原稿の各分割領域の方向を同時に表すと共に、その各方向に対する順番を付加したアイコンを上記操作パネルに表示し、上記読取手段が操作パネルに表示された上記アイコンに示される手順に従って積載された上記原稿の各分割領域の画像をユーザの読み取り開始操作に対応して読み取り、上記記憶手段が上記読み取られた各分割領域の画像データを記憶し、上記画像処理手段が上記記憶された各分割領域の画像データを読み出し、自動で所定の画像処理を施して一の複製画像に合成し、上記画像形成手段が画像処理後の上記複製画像を上記被画像形成媒体の一面に形成し、上記アイコンの表示は上記モード設定時に表示された態様を、上記分割領域の全読み取りが終了するまで維持すると共に、当該アイコンの表示に従って上記原稿をセットする際、上記原稿を折り曲げて読み込ませる必要がないことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのデジタル複写機1の概略構成を示す断面図である。
【0012】
この図1に示されるように、デジタル複写機1は装置本体2を備えている。この装置本体2内には、読取手段としてのスキャナ部4、及び画像形成手段として機能するプリンタ部6が設けられている。
【0013】
装置本体2の上面には、透明なガラスからなる原稿載置台8が設けられる。この原稿載置台8には、読取対象物としての原稿Dが載置される。
【0014】
また、装置本体2の上面には、原稿載置台8上に原稿Dを自動的に送る自動原稿送り装置9(以下、ADFと称する)が配設されている。このADF9の原稿トレイ9aに置かれた原稿Dは、不図示の搬送ガイドによって搬送され、プラテンローラ9bを介して排紙トレイ9c上に排出される。これにより、原稿Dがプラテンローラ9bにより搬送されている際に、後述するスキャナ部4の露光ランプ10により露光走査され、原稿Dの画像の読取りが行われる。
【0015】
ADF9の原稿トレイ9aには、原稿Dの読取面を上側にして原稿がセットされる。そして、ADF9の原稿トレイ9aに複数の原稿がセットされた場合、それらの一番上に載置された原稿Dから順に1枚ずつ取込まれる。
【0016】
装置本体2内に配設されたスキャナ部4は、露光ランプ10、第1のミラー12を有する。露光ランプ10は、ADF9により搬送される原稿D或いは原稿載置台8に載置された原稿Dを照明する光源である。露光ランプ10は、例えばハロゲンランプ等で構成される。第1のミラー12は、原稿Dからの反射光を所定の方向に偏向するものである。この露光ランプ10、第1のミラー12は、原稿載置台8の下方に配設された第1キャリッジ14に取り付けられる。
【0017】
第1キャリッジ14は、原稿載置台8と平行に移動可能に配置される。この第1キャリッジ14は、不図示の歯付きベルト等を介してスキャナモータ(駆動モータ)16により、原稿載置台8の下方を往復移動される。このスキャナモータ16は、ステッピングモータ等により構成されている。
【0018】
また、原稿載置台8の下方には、原稿載置台8と平行に移動可能な第2キャリッジ18が配設されている。第2キャリッジ18には、第2及び第3のミラー20,22が互いに直角に取り付けられている。
【0019】
この第2及び第3のミラー20,22は、第1のミラー12により偏向された原稿Dからの反射光を順に偏向するためのものである。
【0020】
第2のキャリッジ18には、第1キャリッジ14を駆動する歯付きベルト等を介してスキャナモータ16からの回転力が伝達される。これにより、第2のキャリッジ18は、第1キャリッジ14に対して従動される。
【0021】
即ち、第2のキャリッジ18は、第1キャリッジ14に対して1/2の速度で原稿載置台8に沿って平行に移動される。
【0022】
また、原稿載置台8の下方には、結像レンズ24とCCDセンサ26とが配設されている。この結像レンズ24は、第3のミラー22により偏向された光の光軸を含む面内に駆動機構を介して移動可能に配設されている。
【0023】
この結像レンズ24は、自身が移動することで第2キャリッジ18上の第3のミラー20からの反射光を所望の倍率(主走査方向)で結像する。
【0024】
CCDセンサ26は、後述するメインCPUから与えられる画像処理クロックに従って、結像レンズ24により集束された反射光を受光して光電変換する。これにより、スキャンした原稿Dに対応する電気信号を出力する。
【0025】
副走査方向の倍率は、上記ADF9による搬送速度或いは第1キャリッジ14の移動速度を変更することで対応可能となっている。
【0026】
上記ADF9により搬送される原稿Dの読取りを行う際、上記露光ランプ10による照射位置は、図1に示す位置に固定されている。また、原稿載置台8に載置された原稿Dの読取りを行う際、上記露光ランプ10による照射位置は、原稿載置台8に沿って左から右へ移動されるようになっている。
【0027】
一方、プリンタ部6は、レーザ露光装置28を備えている。このレーザ露光装置28からのレーザ光により、感光体ドラム30周面を走査することで、感光体ドラム30周面上に静電潜像を形成する。また、プリンタ部6は、感光体ドラム30を有する。この感光体ドラム30は、装置本体2の略中央右側に配設され、像担持体として機能するもので、回転自在となっている。
【0028】
このような構成の感光体ドラム30周面は、レーザ露光装置28からのレーザ光により露光され、所望の静電潜像が形成される。この感光体ドラム30の周面には、帯電チャージャ32、現像器34、転写チャージャ38、剥離爪40、清掃装置42、除電器44が順に配置されている。
【0029】
この帯電チャージャ32は、感光体ドラム30の周面を所定の電荷に帯電させるものである。現像器34は、感光体ドラム30周面上に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像するものである。
【0030】
そして、転写チャージャ38は、後述する各カセット48、50から給紙された被画像形成媒体たるコピー用紙Pを感光体ドラム30から分離させる剥離チャージャ36を一体に有している。この転写チャージャ38は、感光体ドラム30に形成されたトナー像を用紙Pに転写させるものである。剥離爪40は、感光体ドラム30周面からコピー用紙Pを剥離するものである。清掃装置42は、感光体ドラム30周面に残留したトナーを清掃するものである。そして、徐電器44は、感光体ドラム30周面の除電するものである。
【0031】
装置本体2内の下部には、それぞれ装置本体から引出し可能な上段カセット48、下段カセット50が互いに積層状態に配設されている。各カセット48、50内には、サイズの異なるコピー用紙Pが装填されている。上記上段カセット48の側方には、手差しトレイ54が設けられている。
【0032】
この装置本体2内には、各カセット48、50から感光体ドラム30と転写チャージャ38との間に位置した転写部を通って延びる搬送路56が形成されている。搬送路56の終端には、定着ランプ58aを有する定着装置58が設けられている。定着装置58の上部には、排出口60が形成されている。
【0033】
上段カセット48、下段カセット50の近傍には、各カセット48、50から用紙Pを一枚づつ取り出す給紙ローラ62と分離ローラ63がそれぞれ設けられている。また、搬送路56には、搬送ローラ対64が設けられている。この搬送ローラ対64は、複数あり、給紙ローラ62と分離ローラ63により取り出されたコピー用紙Pを搬送路56を通して搬送する。
【0034】
搬送路56において、感光体ドラム30の上流側には、レジストローラ対66が設けられている。このレジストローラ対66は、取り出されたコピー用紙Pの傾きを補正する。これと共に、レジストローラ対66は、感光体ドラム30上のトナー像の先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体ドラム30周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Pを転写部へ給紙する。このレジストローラ対66の手前位置、つまり搬送ローラ64側には、コピー用紙Pの到達を検出するアライニング前センサ68が設けられている。
【0035】
給紙ローラ62により各カセット48、50から1枚づつ取り出されたコピー用紙Pは、搬送ローラ対64によりレジストローラ対66へ送られる。そして、コピー用紙Pは、レジストローラ対66により先端が整位された後、転写部に送られる。転写部において、感光体ドラム30上に形成された現像剤像、つまり、トナー像が、転写チャージャ38により用紙P上に転写される。
【0036】
トナー像の転写されたコピー用紙Pは、剥離チャージャ36及び剥離爪40の作用により感光体ドラム30周面から剥離される。そして、コピー用紙Pは、搬送路56の一部を構成する不図示の搬送ベルトを介して定着装置58に搬送される。そして、コピー用紙Pには、定着装置58によって現像剤像が溶融定着される。この後、コピー用紙Pは、排紙ローラ対70により排出口60を通して装置本体2内の排紙トレイ78上へ排出される。
【0037】
搬送路56の右方には、定着装置58を通過したコピー用紙Pを反転して再び搬送路56へ送る自動両面装置74が設けられている。また、装置本体2の前面上部には、コピー倍率等の様々な複写条件並びに複写開始などを指示する操作パネルが設けられている。
【0038】
この操作パネルには、図2に示すように、操作案内を行うと共に種々の指示が行えるタッチキー内蔵の液晶表示部(LCD)86が設けられている。
【0039】
図2に示すように、液晶表示部86は、「READY」等の操作案内が表示される操作案内表示部86aと種々の設定内容が切換え表示される設定表示部86bにより構成されている。ここでは、設定表示部86bは、例えば初期画面としての基本機能(BASIC)、応用(EDIT)、プログラム(PROGRAM)、セッテング(SETTINGS)の設定画面がある。例えば、プログラムやセッテングの設定画面にて、優先度設定、ジョブのキャンセル、ジョブの一覧表示、優先度設定の変更や追加が行えるようになっている。
【0040】
この図2に示す初期画面において、2in1モードの設定が押された場合、図3に示すような設定画面が表示される。
【0041】
上記デジタル複写機1は、単独で用いるものであっても、ネットワークプリンタとして用いるものであっても良い。その場合、上記デジタル複写機1は、不図示のローカルネットワーク(LAN)を介して、不図示のパーソナルコンピュータ(PC)、や不図示のサーバと接続されている構成となる。
【0042】
図3の設定画面では、図4(a),4(b)、(4in1モードでは図5(a)乃至(d))に示されるようなアイコンが表示される。
【0043】
図4(a)はA2サイズの原稿を2in1モードにて例えばA3サイズ等といった所定サイズのシートに印刷出力する処理の実行を指示するアイコンを示している。同様に、図4(b)もA2サイズの原稿を2in1モードにて例えばA3サイズ等といった所定サイズのシートに印刷出力する処理の実行を指示するアイコンを示している。
【0044】
一方、図5(a)乃至5(d)はA1サイズの原稿を4in1モードにて例えばA3サイズ等といった所定サイズのシートに印刷出力する処理を実行するアイコンを示している。
【0045】
すなわち、図5(a)のアイコンが選択された場合は、A1サイズの原稿の左上、右上、右下、左下の1/4領域が順に原稿載置台に載せられ、スキャンされる。また、図5(b)のアイコンが選択された場合は、A1サイズの原稿の左上、右上、左下、右下の1/4領域が順に原稿載置台に載せられ、スキャンされる。以上の処理による印刷出力は、A3横向きでなされる。
【0046】
そして、図5(c)のアイコンが選択された場合は、A1サイズの原稿の左上、右上、右下、左下の1/4領域が順に原稿載置台に載せられ、スキャンされる。また、図5(d)のアイコンが選択された場合は、A1サイズの原稿の左上、右上、右下、左下の1/4領域が順に原稿載置台に載せられ、スキャンされる。以上の処理による印刷出力は、A3縦向きでなされる。
【0047】
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例としてのデジタル複写機1の制御回路の内部構成を詳細に説明する。
【0048】
このデジタル複写機1には、全体の制御を司る主制御部90がある。より詳細には、この主制御部90は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)により構成されている。CPUは、その動作の制御を司る。ROMには、このデジタル複写機1の動作のソフトウェアが格納されている。RAMには、画像データやその他動作上のデータが一時格納される。
【0049】
上記主制御部90には、ADF9、スキャナ部4、プリンタ部6、操作パネル91、画像処理部92、ページメモリ93、HDD94が、バス95を介して接続されている。また、主制御部90には、画像処理部92、ページメモリ93、HDD94が、画像バス96を介して接続されている。
【0050】
画像処理部92は、スキャナ部4により読取った原稿画像を処理したり、ページメモリ93、HDD94からの画像データを処理したり、処理した画像データをページメモリ93、プリンタ部6、或いはHDD94へ出力する。
【0051】
更に、画像処理部92は、不図示の圧縮伸長回路を有している。画像処理部92は、この圧縮伸長回路を用いて、ページメモリ93からの画像データを圧縮したり、HDD94からの画像データの伸長を行う。ページメモリ93は、画像処理部92からの画像データを登録するものである。HDD94は、各種データが格納されるハードディスクで代表される外部記憶装置である。例えば、複数部数のコピーを行う際に、複数枚の原稿画像の読取画像を圧縮した画像をHDD94に登録し、印刷時にこの圧縮した画像を読出して印刷する。主制御部90は、ジョブ毎に管理される入力タスクと印刷タスクとを有している。
【0052】
尚、本発明では、画像の境目を、画像データ上での重なり検出することで判別し、該重なりをなくすようにデータを処理する機能を有する。その際に補正する領域を変更する機能も有する。このように、特定の領域のみを判断することで、判断時間の短縮、正確な判断を行うことができる。
【0053】
以上説明した構成、作用により、本発明の実施の形態に係る画像形成装置及び方法では、次のような特徴的な処理が実現される。
【0054】
即ち、2in1モードではA2サイズの原稿を2分割して、4in1モードではA1サイズの原稿を4分割して、各分割領域の画像データを読み込み、縮小処理した画像データを生成し、合成し、1枚のシートに転写出力する。
【0055】
以下、2in1モードにて、A2サイズの原稿を2分割してスキャンし、A3サイズのシート1枚に印刷出力する一連の処理を説明する。
【0056】
先ず、本実施の形態の特徴をより明確にするために、一般的な2in1モード時の処理の流れを説明する。この場合、コピーモードを2in1の原稿片面に設定し、用紙サイズをA3に設定し、縮小サイズを71%に設定する。
【0057】
そして、図7(a)に示されるように、原稿載置台100に、A2サイズの原稿103の1/2領域103aを、その奥側が原稿突き当てシート102に突き当たるように、左側がインジケータ101に突き当たるようにセットする。そして、当該原稿103の1/2領域103aの画像を読取る。
【0058】
次いで、図7(b)に示されるように、A2サイズの原稿103の1/2領域103bを、原稿載置台100に載せる。そして、原稿103の左側がインジケータ101側に突き当たるようにセットし、原稿103のエッジがインジケータ101のA4/A3の指標に合うようにセットする。そして、原稿103の他の1/2領域103bの画像を読取る。
【0059】
以上の処理による印刷出力は図7(c)に示される。この印刷されたシート104の領域104aには原稿103の1/2領域103aの画像が縮小されて印刷されており、領域104bには原稿103の1/2領域103bの画像が縮小されて印刷されている。上記処理では、ADFを閉じることができないことが多く、閉じるとA2の原稿が半分に折れて折り目がついてしまう。
【0060】
これに対して、本実施の形態による2in1モード選択時の処理では、全ての設定が、操作パネル91上に表示されたアイコン(図4(a)又は4(b))を選択するだけで自動的に行われる。この選択の以降においては、操作者は、選択したアイコン(図4(a)又は4(b))に示される手順に従って、原稿の1/2領域の各々を順次、原稿載置台200に載せればよいことになる。
【0061】
以下、図8(a)乃至8(c)と図9のフローチャートを適宜参照しつつ、本実施の形態による2in1モード選択時の処理を詳細に説明する。
【0062】
即ち、アイコン(図4(a)又は4(b))を選択する(ステップS1)。
【0063】
その後、図8(a)に示されるように、原稿載置台200に、A2サイズの原稿203の1/2領域203aを、その上方が原稿突き当てシート202に突き当たるように、左側がインジケータ201に突き当たるようにセットする。そして、コピー開始キーを投入する。すると、主制御部90の制御の下で、当該1/2領域203aの画像をスキャナ部4によりスキャンする。このスキャナ部4により得られた画像データは、画像処理部92により圧縮された後、HDD94に記憶される(ステップS2乃至S6;1サイクル目)。
【0064】
次いで、図8(b)に示されるように、操作者がA2サイズの原稿203を手操作で180度回転させた後、他の1/2領域203bについて、その左側がインジケータ201側に突き当たるように、その上方が原稿突き当てシート202に突き当たるようにセットする。この操作時においては、ADFは閉じることができ、しかも原稿も折れ曲がりはしない。そして、コピー開始キーを投入すると、主制御部90の制御の下で、当該1/2領域203aの画像がスキャナ部4によりスキャンされる。このスキャナ部4により得られた画像データは、画像処理部92により圧縮された後、HDD94に記憶される(ステップS2乃至S6;2サイクル目)。
【0065】
こうして、上記HDD94に記憶された画像データは主制御部90により読み出される(ステップS7)。そして、画像処理部92により伸長処理された後、縮小処理、合成処理がなされた後(ステップS8)、ページメモリ93に展開されることになる(ステップS9)。この画像データはプリンタ部6へと送られ、当該プリンタ部6にて所定の印刷出力がなされる(ステップS10)。
【0066】
この印刷出力は、図8(c)に示される。この印刷されたシート204の領域204aには、原稿203の1/2領域203aの画像が縮小されて印刷されている。シート204の領域204bには、原稿203の1/2領域203bの画像が縮小されて印刷されている。
【0067】
前述した一般的な手法(図7(a)−7(c))では、領域104a,104bが不確定になり重なり、同じ領域が2度コピーされる事態も生じていた。
【0068】
これに対して、本実施の形態による手法(図8(a)−8(c))では、かかる事態を回避できる。また、領域204a,204bの境目の出力も安定し、重なりがほとんど発生しない。ゆえに、綺麗なコピーを得ることができる。
【0069】
続いて、A1サイズの原稿を4in1機能により分割してスキャンし、A3サイズのシートに印刷出力する一連の処理を説明する。
【0070】
先ず、本実施の形態の特徴をより明確にするために、一般的な4in1の処理の流れを説明する。この場合、コピーモードを4in1の原稿片面に設定し、用紙サイズをA3に設定し、縮小サイズを71%に設定する。
【0071】
そして、図10(a)に示されるように、原稿載置台100に、A1サイズの原稿303の1/4領域303aを、その左上が原稿突き当てシート302に突き当たるように、左側がインジケータ301に突き当たるようにセットする。そして、原稿303の1/4領域303aの画像を読取る。
【0072】
次に、図10(b)に示されるように、原稿載置台100にA1サイズの原稿303の1/4領域303bを、その右上が原稿突き当てシート302に突き当たるように、右側のエッジがガラス面のコーナーに突き当るように原稿をセットする。そして、原稿303の1/4領域303bの画像を読取る。
【0073】
そして、図10(c)に示されるように、A1サイズの原稿303の1/4領域303cを、その左方がインジケータ301側に突き当たるように、下方がサイズA4/A3を示す指標に合うようにセットする。そして、原稿303の1/4領域303cの画像を読み取る。
【0074】
さらに、図10(d)に示されるように、A1サイズの原稿303の1/4領域303dを、その右方がガラス面の右方エッジに突き当たるように、下方がサイズA4/A3を示す指標に合うようにセットする。そして、原稿303の1/4領域303dの画像を読み取る。
【0075】
以上の処理による印刷出力は図10(e)に示される。この印刷されたシート304の領域304a,304b,304c,304dには、原稿303の領域303a,303b,303c,303dの画像が縮小されて印刷される。但し、上記処理では、ADFを閉じることができないことが多く、閉じるとA2の原稿が半分に折れて折り目がついてしまうことになる。
【0076】
これに対して、本実施の形態による4in1モード選択時の処理では、全ての設定が、アイコン(図5(a)乃至5(d))を選択するだけで行われる。
【0077】
以降、操作者は、自ら選択したアイコン(ここでは、図5(b)又は5(d)のいずれかが選択されたものと想定する)に示されている手順で、原稿の1/4領域の各々を順次、原稿載置台400に載せればよいことになる。
【0078】
以下、図11(a)乃至11(e)と図12のフローチャートを適宜参照しつつ、本実施の形態による2in1モード選択時の処理を詳細に説明する。
【0079】
即ち、操作者は、操作パネル91に表示されたアイコン(図5(b)又は5(d))を選択する(ステップS11)。
【0080】
その後、図11(a)に示されるように、操作者は、原稿載置台400に、A1サイズの原稿203の1/4領域403aを、その奥側が原稿突き当てシート402に突き当たるように、左側がインジケータ401に突き当たるようにセットする。そして、コピー開始キーを投入すると、主制御部90の制御の下、スキャナ部4により当該原稿403の1/4領域403aの画像がスキャンされる。このスキャナ部4により得られた画像データは、画像処理部92により圧縮された後、HDD94に記憶される(ステップS12乃至S16;1サイクル目)。
【0081】
次いで、図11(b)に示されるように、操作者は、原稿台400に、A1サイズの原稿403の1/4領域403bを、その奥側が原稿突き当てシート402に突き当たるようにセットし、右側がエッジがガラス面のコーナーに突き当るようにセットする。そして、コピー開始キーを投入すると、主制御部90の制御の下、スキャナ部4により当該原稿403の1/4領域403bの画像がスキャンされる。このスキャナ部4により得られた画像データは、画像処理部92により圧縮された後、HDD94に記憶される(ステップS12乃至S16;2サイクル目)。
【0082】
そして、図11(c)に示されるように、A1サイズの原稿403を、操作者が、手動操作で180度回転させて、1面目と同じように原稿403の1/4領域403cについて、左側はインジケータ401側に突き当たるように、奥側は原稿突き当てシート402に突き当たるようにセットする。その際には、ADFは閉じることができ、原稿も折れ曲がりはしない。そして、コピー開始キーを投入すると、主制御部90の制御の下、スキャナ部4により当該1/4領域403cの画像がスキャンされる。このスキャナ部4により得られた画像データは、画像処理部92により圧縮された後、HDD94に記憶される(ステップS12乃至S16;3サイクル目)。
【0083】
次いで、図11(d)に示されるように、A1サイズの原稿403を、操作者がスライドさせて、2面目と同じように原稿403の1/4領域403dについて、左側はインジケータ401側に突き当たるように、右側はエッジがガラス面のコーナーに突き当たるようにセットする。そして、コピー開始キーを投入すると、主制御部90の制御の下、スキャナ部4により当該1/4領域403dの画像がスキャンされる。このスキャナ部4により得られた画像データは、画像処理部92により圧縮された後、HDD94に記憶される(ステップS12乃至S16;4サイクル目)。
【0084】
こうして、上記HDD94に記憶された画像データは主制御部90により読み出される(ステップS17)。そして、画像処理部92により伸長処理された後、縮小処理、合成処理がなされた後(ステップS18)、ページメモリ93に展開されることになる(ステップS19)。そして、このページメモリ93に展開された画像データは、プリンタ部6へと送られ、当該プリンタ部6にて所定の印刷がなされる(ステップS20)。
【0085】
この印刷出力は、図11(d)に示される。印刷されたシート404の領域404a,404b,404c,404dには、原稿403の領域403a,403b,403c,403dの画像が縮小されて印刷される。
【0086】
前述したように、一般的手法(図10(a)乃至10(d))では、複数面の前後方向の位置が不確定になり、重なり、同じ領域が2度コピーされる事態も生じる。
【0087】
これに対して、本実施の形態による手法(図11(a)乃至11(d))では、そのような事態を回避できる。また、領域204a,204bの境目、領域204c,204dの境目の出力も安定する。そして、重なりがほとんど発生しないため、綺麗なA3コピーを得ることができる。
【0088】
以上は、図5(b)又は5(d)のアイコンが選択された場合の処理である。
【0089】
これに対して、図5(a)又は5(c)のアイコンが選択された場合には、図13(a)乃至13(d)の流れでスキャンが行われる。この場合、先に説明した図11(a)乃至11(d)と比して、1/4領域403cと1/4領域403dを原稿載置台400に載せる手順が異なる。図13(c)に示されるように、1/4領域403dを原稿載置台400に載せて所定処理を行った後、1/4領域403cを原稿載置台400に載せて所定処理を行うことになる。
【0090】
その他の処理については、図11(a)乃至11(d)と同じである。また、印刷出力も図13(e)に示されるように、図11(e)と同じである。
【0091】
以上説明したように、本発明によれば、A1,A2サイズの原稿を分割し、データを回転させ、データの統合処理を行い、A3サイズ以下の印刷出力を行うことを可能とする。さらに、原稿を折り曲げることなく2in1又は4in1により編集された印刷出力を得ることができる。以上の処理を、小型化で安価な構成により簡易且つ迅速に実現することができる。
【0092】
尚、本発明には、次の如き特徴を有する装置、方法も含まれる。
【0093】
即ち、第1に、原稿上の画像を複数に分割して読み取って、各分割領域の画像を合成した複製画像を形成し、被画像形成媒体の一面に印刷する画像形成装置において、所定のモードを設定する設定手段と、原稿の各分割領域の画像を読み取る読取手段と、上記読取手段により得られた画像データを記憶する記憶手段と、上記記憶手段より画像データを読み出し、所定の画像処理を施した後、一の複製画像を上記被画像形成媒体の一面に形成する画像形成手段と、を具備することを特徴とする画像形成装置、である。
【0094】
尚、この第1の画像形成装置において、装置本体に対して着脱自在の原稿押さえ手段を更に有する。
【0095】
更に、第2に、原稿上の画像を複数に分割して読み取って、各分割領域の画像を合成した複製画像を形成し、被画像形成媒体の一面に印刷する画像形成装置において、所定のモードに係る複数のアイコンを表示し、所望とするモードに係るアイコンを選択せしめる操作パネルと、原稿の各分割領域の画像を読み取るスキャナ部と、上記スキャナ部により得られた画像データを記憶するハードディスクと、上記ハードディスクより複数の画像データを読み出し、縮小処理、合成処理を施し、一の複製画像とする画像処理部と、上記一の複製画像を上記被画像形成媒体の一面にプリントするプリンタ部と、を具備し、上記アイコンには、操作者が原稿の複数に分割された各領域を原稿載置台にセットすべき順番と方向が示されている、ことを特徴とする画像形成装置、である。
【0096】
尚、この第2の画像形成装置において、上記画像処理部による所定の画像処理には、複数の画像データを合成する再の境界部を検出し、画像データの重なり及びずれを無くすための処理が含まれる。
【0097】
また、第3に、原稿上の画像を複数に分割して読み取って、各分割領域の画像を合成した複製画像を形成し、被画像形成媒体の一面に印刷する画像形成方法において、所定のモードに係る複数のアイコンを表示し、所望とするモードに係るアイコンを選択せしめるステップと、原稿の各分割領域の画像を読み取るステップと、上記ステップにて得られた画像データを記憶するステップと、上記記憶された複数の画像データを読み出し、縮小処理、合成処理を施し、一の複製画像とするステップと、上記一の複製画像を上記被画像形成媒体の一面にプリントするステップと、を有し、上記アイコンには、操作者が原稿の複数に分割された各領域を原稿載置台にセットすべき順番と方向が示されている、ことを特徴とする画像形成方法、である。
【0098】
尚、この第3の画像形成方法において、上記所定の画像処理には、複数の画像データを合成する再の境界部を検出し、画像データの重なり及びずれを無くすための処理が含まれる。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、A1,A2サイズ等といった大きなサイズの原稿についても、自動原稿送り装置を閉じても折れ曲がること無く、簡易な操作で迅速に複写可能とした安価で小型の画像形成装置及び画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例としてのデジタル複写機1の概略構成を示す断面図である。
【図2】デジタル複写機1の液晶表示部86の様子を示す図である。
【図3】デジタル複写機1の液晶表示部86にて2in1モードの設定をする際に選択すべきアイコンが表示された様子を示す図である。
【図4】(a)は2in1モード時に選択すべき第1のアイコンを示す図、(b)は2in1モード時に選択すべき第2のアイコンを示す図、である。
【図5】(a)は4in1モード時に選択すべき第3のアイコンを示す図、(b)は4in1モード時に選択すべき第4のアイコンを示す図、(c)は4in1モード時に選択すべき第5のアイコンを示す図、(d)は4in1モード時に選択すべき第6のアイコンを示す図、である。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例としてのデジタル複写機1の制御回路の内部構成を詳細に示す図である。
【図7】(a)は一般的な手法により原稿103の1/2領域103aをスキャンする様子を示す図、(b)は一般的な手法により原稿103の1/2領域103bをスキャンする様子を示す図、(c)は印刷出力の一例を示す図、である。
【図8】(a)は本発明の手法により原稿203の1/2領域203aをスキャンする様子を示す図、(b)は本発明の手法により原稿203の1/2領域203bをスキャンする様子を示す図、(c)は印刷出力の一例を示す図、である。
【図9】本発明の実施の形態による画像形成装置の一例としてのデジタル複写機1による2in1モード選択時の処理に関わるフローチャート、である。
【図10】(a)は一般的な手法により原稿303の1/4領域303aをスキャンする様子を示す図、(b)は一般的な手法により原稿303の1/4領域303bをスキャンする様子を示す図、(c)は一般的な手法により原稿303の1/4領域303cをスキャンする様子を示す図、(d)は一般的な手法により原稿303の1/4領域303dをスキャンする様子を示す図、(e)は印刷出力の一例を示す図、である。
【図11】(a)は本発明の手法により原稿403の1/4領域403aをスキャンする様子を示す図、(b)は本発明の手法により原稿403の1/4領域403bをスキャンする様子を示す図、(c)は本発明の手法により原稿403の1/4領域403cをスキャンする様子を示す図、(d)は本発明の手法により原稿403の1/4領域403dをスキャンする様子を示す図、(e)は印刷出力の一例を示す図、である。
【図12】本発明の実施の形態による画像形成装置の一例としてのデジタル複写機1による4in1モード選択時の処理に関わるフローチャート、である。
【図13】(a)は本発明の手法により原稿403の1/4領域403aをスキャンする様子を示す図、(b)は本発明の手法により原稿403の1/4領域403bをスキャンする様子を示す図、(c)は本発明の手法により原稿403の1/4領域403dをスキャンする様子を示す図、(d)は本発明の手法により原稿403の1/4領域403cをスキャンする様子を示す図、(e)は印刷出力の一例を示す図、である。
【符号の説明】
1 デジタル複写機
2 装置本体
4 スキャナ部
6 プリンタ部
90 主制御部
91 操作パネル
92 画像処理部
93 ページメモリ
94 HDD
Claims (6)
- 一度で読み取れるサイズを越えた原稿上の画像を複数に分割して読み取って、各分割領域の画像を合成した複製画像を形成し、被画像形成媒体の一面に印刷する画像形成装置において、
上記画像形成装置の原稿積載台上に開閉自在に設けられ、該原稿積載台の原稿突き当てシートに突き当てて上記原稿がセットされるときは閉じた状態でこの原稿を読み取るように取り付けられた原稿自動送り装置と、
上記画像形成装置本体の前面に設けられた操作パネルと、
上記原稿の分割読み取りを指定するモード設定手段を上記操作パネルに表示するモード表示手段と、
ユーザの上記モード設定手段の操作に対応して上記原稿積載台に積載される上記原稿の各分割領域の方向を同時に表すと共に、その各方向に対する順番を付加したアイコンを上記操作パネルに表示するアイコン表示手段と、
上記アイコン表示手段によって表示されたアイコンに示される手順に従って積載された上記原稿の各分割領域の画像をユーザの読み取り開始操作に対応して読み取る読取手段と、
上記読取手段により得られた各分割領域の画像データを記憶する記憶手段と、
上記記憶手段より各分割領域の画像データを読み出し、自動で所定の画像処理を施して一の複製画像に合成する画像処理手段と、
上記画像処理後の上記複製画像を上記被画像形成媒体の一面に形成する画像形成手段と、
を具備し、
上記アイコンの表示は上記モード設定時に表示された態様を、上記分割領域の全読み取りが終了するまで維持すると共に、当該アイコンの表示に従って上記原稿をセットする際、上記原稿を折り曲げて読み込ませる必要がないことを特徴とする画像形成装置。 - 上記画像処理手段による所定の画像処理には読み出した画像データを縮小する処理が含まれる、ことを更なる特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 上記画像処理手段による所定の画像処理には、複数の画像データを合成する際の境界部を検出し、画像データの重なり及びずれを無くすための処理が含まれる、ことを更なる特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 一度で読み取れるサイズを越えた原稿上の画像を複数に分割して読み取って、各分割領域の画像を合成した複製画像を形成し、被画像形成媒体の一面に印刷する画像形成装置であって、上記画像形成装置の原稿積載台上に開閉自在に設けると共に、該原稿積載台の原稿突き当てシートに突き当てて上記原稿がセットされるときは閉じた状態でこの原稿を読み取るように取り付けられた原稿自動送り装置を備えた画像形成装置の、画像形成方法において、
上記画像形成装置は、モード表示手段と、アイコン表示手段と、読取手段と、記憶手段と、画像処理手段と、画像形成手段とを更に有し、
上記モード表示手段が上記原稿の分割読み取りを指定するモード設定を上記画像形成装置本体の前面に設けられた操作パネルに表示し、
上記アイコン表示手段がユーザの上記モード設定操作に対応して上記原稿積載台に積載される上記原稿の各分割領域の方向を同時に表すと共に、その各方向に対する順番を付加したアイコンを上記操作パネルに表示し、
上記読取手段が操作パネルに表示された上記アイコンに示される手順に従って積載された上記原稿の各分割領域の画像をユーザの読み取り開始操作に対応して読み取り、
上記記憶手段が上記読み取られた各分割領域の画像データを記憶し、
上記画像処理手段が上記記憶された各分割領域の画像データを読み出し、自動で所定の画像処理を施して一の複製画像に合成し、
上記画像形成手段が画像処理後の上記複製画像を上記被画像形成媒体の一面に形成し、
上記アイコンの表示は上記モード設定時に表示された態様を、上記分割領域の全読み取りが終了するまで維持すると共に、当該アイコンの表示に従って上記原稿をセットする際、上記原稿を折り曲げて読み込ませる必要がないことを特徴とする画像形成方法。 - 上記画像処理手段による所定の画像処理には読み出した画像データを縮小する処理が含まれる、ことを更なる特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。
- 上記画像処理手段による所定の画像処理には、複数の画像データを合成する際の境界部を検出し、画像データの重なり及びずれを無くすための処理が含まれる、ことを更なる特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。
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