JP3991969B2 - A/d変換回路 - Google Patents

A/d変換回路 Download PDF

Info

Publication number
JP3991969B2
JP3991969B2 JP2003324823A JP2003324823A JP3991969B2 JP 3991969 B2 JP3991969 B2 JP 3991969B2 JP 2003324823 A JP2003324823 A JP 2003324823A JP 2003324823 A JP2003324823 A JP 2003324823A JP 3991969 B2 JP3991969 B2 JP 3991969B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power supply
pulse
delay circuit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003324823A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005094341A (ja
Inventor
智仁 寺澤
高元 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003324823A priority Critical patent/JP3991969B2/ja
Priority to US10/942,097 priority patent/US6940443B2/en
Priority to DE102004044955.4A priority patent/DE102004044955B4/de
Publication of JP2005094341A publication Critical patent/JP2005094341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3991969B2 publication Critical patent/JP3991969B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/06Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F10/00Apparatus for measuring unknown time intervals by electric means
    • G04F10/005Time-to-digital converters [TDC]
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/14Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/50Analogue/digital converters with intermediate conversion to time interval
    • H03M1/502Analogue/digital converters with intermediate conversion to time interval using tapped delay lines
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/60Analogue/digital converters with intermediate conversion to frequency of pulses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

本発明は、アナログの電圧信号を二進数のデジタルデータに数値化するA/D変換回路に関し、特に、パルス信号を順次遅延しながら伝送させるパルス遅延回路を用いたA/D変換回路に関する。
従来より、直列に接続した複数個の反転回路によりパルス信号を順次遅延しながら伝送をさせるパルス遅延回路の一種であって、反転回路をリング状に接続してなるリングゲート遅延回路(RGD)を利用したA/D変換回路が、例えば特許文献1,2に開示されている。
このA/D変換回路100は、図1に示すように、入力パルスPA,PBの位相差を符号化するパルス位相差符号化回路2と、パルス信号PA,PBを発生する制御回路4とから構成されている。このうちパルス位相差符号化回路2は、一方の入力端にパルス信号PAを受けて動作する起動用反転回路としての1個の否定論理積回路(ナンドゲート)NANDと反転回路としての多数のインバータINVとをリング状に連結してなるリングゲート遅延回路10と、リングゲート遅延回路10内の否定論理積回路NANDの前段に設けられたインバータINVの出力レベルの反転回数からリングゲート遅延回路10内でのパルス信号の周回回数をカウントして二進数のデジタルデータを発生するカウンタ12と、カウンタ12から出力されるデジタルデータをラッチするラッチ回路14と、リングゲート遅延回路10を構成する各反転回路(即ち否定論理積回路NAND及びインバータINV)の出力を取り込み、その出力レベルからリングゲート遅延回路10内を周回中のパルス信号を抽出して、その位置を表す信号を発生するパルスセレクタ16と、パルスセレクタ16からの出力信号に対応したデジタルデータを発生するエンコーダ18と、エンコーダ18からのデジタルデータとラッチ回路14にラッチされたデジタルデータとから、パルス信号PA,PBの位相差を表す二進数のデジタルデータDO1を生成する信号処理回路19と、信号処理回路19にて生成されたデジタルデータDO1を外部に出力するデータ出力ライン20とにより構成されている。尚、ラッチ回路14及びパルスセレクタ16は、制御回路4から出力されるパルス信号PBを受けて動作する。
このように構成されたパルス位相差符号化回路2おいて、リングゲート遅延回路10は、制御回路4から出力されるパルス信号PAがハイレベルになると、パルス信号の周回動作を開始し、パルス信号PAがハイレベルである間パルス信号を周回させる。またその周回回数は、カウンタ12によりカウントされ、制御回路4から出力されるパルス信号PBがハイレベルとなった時点で、そのカウント結果がラッチ回路14にラッチされる。
一方、制御回路4から出力されるパルス信号PBがハイレベルになると、パルスセレクタ16が、リングゲート遅延回路10内でのパルス信号の周回位置を検出し、エンコーダ18がその周回位置に対応したデジタルデータを発生する。
すると、信号処理回路19が、エンコーダ18からのデジタルデータとラッチ回路14にラッチされたデジタルデータとから、パルス信号PAの立ち上がりからパルス信号PBの立ち上がりまでの時間Tcに対応した二進数のデジタルデータ(詳しくは、時間Tc内にリングゲート遅延回路10にてパルス信号が通過した反転回路の段数を表すデジタルデータ)DO1を生成し、データ出力ライン20を介して外部に出力する。例えば、リングゲート遅延回路10を構成する反転回路(否定論理積回路NAND及びインバータINV)の数が15個であり、エンコーダ18とラッチ回路14との各々から4ビットのデジタルデータが出力されるものとすると、信号処理回路19は、エンコーダ18が出力する4ビットデータからラッチ回路14が出力する4ビットデータを引いた4ビットデータを下位4ビットとし、ラッチ回路14が出力する4ビットデータを上位4ビットとした合計8ビットのデータを、上記デジタルデータDO1として出力する。
また、リングゲート遅延回路10内の各反転回路(即ち否定論理積回路NAND及びインバータINV)に電源供給を行なうための電源ライン10aには、A/D変換すべき電圧信号Vinの入力端子2aが接続されており、各反転回路には電圧信号Vinが電源電圧として印加される。
各反転回路の反転動作時間は、電源電圧により変化するため、データ出力ライン20から出力されるデジタルデータDO1は、電圧信号Vinの電圧レベルに応じて変化し、上記時間Tcを一定にすれば、電圧信号Vinに対応したデジタルデータが得られることとなる。
そこで、このA/D変換回路100では、制御回路4を、図2に示す如く、発振器22と、発振器22からの発振信号CKをカウントするカウンタ24と、カウンタ24のカウント結果に基づき、例えば図3(a)に示す如くパルス信号PA,PBを周期的に発生するデコーダ26とから構成し、パルス信号PAの立ち上がりからパルス信号PBの立ち上がりまでの時間Tcが常に一定になるようにしている。
その結果、A/D変換回路100によれば、図3(a)に示す如く、電圧信号Vinに対応したデジタルデータDO1がパルス位相差符号化回路2から出力されることとなり、しかもそのA/D変換動作は、制御回路4のパルス信号PA,PBの出力周期に対応して周期的に実行されるため、デジタルデータDO1は、電圧信号Vinの変化に対応して、値D0,D1,D2…として変化することとなる。
そして、パルス信号PAの立ち上がりからパルス信号PBの立ち上がりまでの時間Tcを長くするに従い、デジタルデータDO1の分解能が高くなる(時間Tcを2倍にすれば、デジタルデータDO1の1ビット当たりの電圧値は1/2となる)ため、当該A/D変換回路100の分解能を任意に設定でき、高分解能を簡単に実現できる。しかも、A/D変換回路100は、アナログ回路部分を持たないため、デジタル回路の微細化技術の進歩に伴って、回路規模の更なる小型化を期待できるのである。
上記の場合は、パルス信号PA,PBをいずれも制御信号として利用しているが、図3(b)に示すように、パルス信号PBのみを制御信号として利用してもよい。この場合、パルス信号PBの立ち上がり毎に、パルス信号PA,PBのパルス間隔TC1,TC2,…に応じた値が得られるため、直前のパルス信号PBの立ち上がり時に得られた値との差分をデジタルデータDO1とすればよい。そして、パルス信号PBのパルス間隔TD(=TCn−T(Cn−1))を一定にすれば、電圧信号Vinに対応したデジタルデータDO1が得られることになり、パルス間隔TDを長くすることにより、デジタルデータDO1の分解能を高くすることができる。
また特に、特許文献2には、図1に示すように、リングゲート遅延回路10以外のカウンタ12,ラッチ回路14,パルスセレクタ16,エンコーダ18,及び信号処理回路19からなる符号化処理ブロック3には、電圧信号Vinの入力端子2aとは別の電源入力端子2bに接続された電源ライン3aを介して一定の電源電圧(駆動電圧)VDDLを印加するように構成することが記載されている。
そして、このような図1のA/D変換回路100(即ち、特許文献2に記載のA/D変換回路)によれば、符号化処理ブロック3の電源電圧VDDLをある程度高く設定しておくことで、例えばカウンタ12(周回回数カウンタ)の動作速度が遅くならず、A/D変換対象の電圧信号Vinが低い電圧であっても正常なA/D変換動作を確保することができる。つまり、リングゲート遅延回路10は非常にシンプルな構成であることから、一般に、そのリングゲート遅延回路10の最低動作電圧よりも、カウンタ12の最低動作電圧(リングゲート遅延回路10から出力されるパルス信号を正常にカウントすることが可能な電源電圧の最低値)の方が高いからである。このため、結果として、電圧信号Vinの対応範囲(即ち、A/D変換可能な入力範囲)を低電圧側に広げることができる。
一方、特許文献3には、リング状ではないパルス遅延回路(複数個の反転回路を直線状に接続してなるパルス遅延回路)を用いたA/D変換回路の構成が記載されていると共に、この種のA/D変換回路が入力電圧信号Vinから高周波ノイズ成分を除去するフィルタ機能を有していることが記載されている。また、特許文献4には、この種のA/D変換回路を備えたセンサ回路と、そのセンサ回路における低周波ノイズの除去方法とが記載されている。また更に、特許文献5には、この種のA/D変換回路に用いることが可能な偶数段のリングゲート遅延回路(偶数個の反転回路からなる偶数段リングオシレータ)が記載されている。
特開平5−259907号公報 特開2002−118467号公報 特開2002−217758号公報 特許第3292182号公報 特開平6−216721号公報
ところで、特許文献2に記載のA/D変換回路では、ある程度の低い電圧信号VinでもA/D変換することができるようになるものの、消費電流に関する考慮がなされておらず、消費電力が大きくなってしまう可能性を有している。
ここで、図1のA/D変換回路100をCMOS回路で構成した場合を例に挙げて説明する。
まず一般に、デジタル回路は、インバータ(NOT回路)、アンド回路、オア回路などのゲート回路によって構成される。そして、CMOSのデジタル回路において、最も基本的なゲート回路であるインバータを例に挙げると、図4の右側に示すように、そのインバータ30は、電源電圧(この図4ではVDDL)のラインとグランドラインとの間に直列に設けられるpチャネルトランジスタpTとnチャネルトランジスタnTとからなる。
このため、図1のA/D変換回路100において、符号化処理ブロック3の電源電圧VDDLと電圧信号Vinの入力範囲とを無造作に決定したのでは、インバータ30が動作する際(詳しくは、上記トランジスタpT,nTがスイッチング動作する際)に、そのインバータ30のpチャネルトランジスタpTとnチャネルトランジスタnTとが両方共にオン状態となる期間が発生し、その結果、電源電圧VDDLの入力端子2bとグランド端子(図示省略)との間、及び、電圧信号Vinの入力端子2aとグランド端子との間に、図4の矢印Yaに示すような貫通電流が流れてしまう。
尚、図4において、符号32は、インバータ30の入力端子であり、矢印Ybは、インバータ30のpチャネルトランジスタpTのみがオンした際にそのpチャネルトランジスタpTから当該インバータ30の出力ライン34に存在する容量成分36側へ流れ出る充電電流であり、矢印Ycは、インバータ30のnチャネルトランジスタnTのみがオンした際に上記容量成分36側からnチャネルトランジスタnTへ流れ込む放電電流である。そして、図4におけるVoutは、インバータ30の出力電圧であり、この出力電圧Voutが他のゲート回路(例えば他のインバータ30の入力端子32)に入力されることとなる。
また、図1のA/D変換回路100において、リングゲート遅延回路10からカウンタ12やパルスセレクタ16には、図4の左側(一点鎖線の枠内)に示すように、ハイレベルが電圧信号Vinと同じ電圧でローレベルが0Vの信号Roが入力されることとなる。
このため、nチャネルトランジスタnTのスレッシュホールド電圧をVthnとし、pチャネルトランジスタpTのスレッシュホールド電圧をVthpとすると、符号化処理ブロック3の電源電圧VDDLが「|Vthn|+|Vthp|」よりも大きい電圧に設定された場合には、上記信号Roがハイレベル(=Vin)の時に、カウンタ12やパルスセレクタ16において、その信号Roが入力されるインバータ30の入力端子32の電圧が、図5における(1)の太線矢印で示すように、そのインバータ30のpチャネルトランジスタpTとnチャネルトランジスタnTとが両方共にオンしてしまう電圧となってしまう可能性があり、そのようになると定常的な貫通電流が発生してしまう。つまり、インバータ30の入力端子32の電圧が、貫通電流の流れる領域にとどまる時間が長くなるため、貫通電流が定常的に流れてしまい、その結果、消費電流が大きくなってしまう。尚、|Vthn|と|Vthp|との各々は、VthnとVthpとの絶対値である。また、図5においては、縦軸がインバータ30の出力電圧Voutを表し、横軸がインバータ30の入力端子32の電圧を表しているが、特に図5は、インバータ30の入力端子32に電圧信号Vinを入力したと仮定した場合の、その入力端子32の電圧と出力電圧Voutとの関係を表している。
例えば、Vthnが1V程度でVthpが−1V程度である一般的なCMOS回路で構成したA/D変換回路100について、VDDL=5Vの設定で、電圧信号Vinを0V〜5Vの範囲で変化させた場合の電源電圧VDDL系の消費電流IDDLを、図6の黒丸印(●)を結んだ線で示す。この図6から分かるように、電圧信号Vinが2.5V付近で無駄な貫通電流が急激に増えてしまうことがわかる。尚、図6において、四角印(□)を結んだ線は、VDDL=Vinとした場合の電源電圧VDDL系の消費電流IDDLを表している。
そこで、本発明は、パルス遅延回路を用いたA/D変換回路の消費電力を低減することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載のA/D変換回路は、入力信号を反転して出力し且つ反転動作時間が電源電圧により変化する反転回路が複数個接続され、前記各反転回路によりパルス信号を順次遅延しながら伝送させるパルス遅延回路と、そのパルス遅延回路内の各反転回路の電源ラインに接続され、その電源ラインにA/D変換の対象となるアナログの電圧信号Vinを前記各反転回路の反転動作時間を変化させる目的で印加する電圧信号入力端子と、所定の設定時間内にパルス遅延回路にてパルス信号が通過した反転回路の段数を検出して、その段数を表すデジタルデータを前記電圧信号VinのA/D変換結果として出力する論理回路とを備えており、その論理回路は、電圧信号入力端子とは別の電源入力端子に印加される一定の電源電圧VDDLで駆動されるようになっている。
そして特に、請求項1のA/D変換回路では、論理回路の電源電圧VDDLと電圧信号Vinの入力範囲とが、論理回路及びパルス遅延回路を構成するゲート回路の動作時に、電源入力端子及び電圧信号入力端子と他方の電源端子との間に貫通電流が流れないように設定されている。このため、無駄な貫通電流が流れることを防止して、消費電力を低減することができる。
ここで、貫通電流が流れないようにするための具体的な設定としては、例えば請求項2に記載のように、論理回路及びパルス遅延回路を構成するゲート回路を構成する複数種類のトランジスタのスレッシュホールド電圧の各絶対値を加算した値をVmaxとすると、電源電圧VDDLと電圧信号Vinの入力範囲とを、そのVmax以下に設定すれば良い。
より具体的に説明すると、例えば本A/D変換回路をCMOS回路で構成した場合、図4の右側に示したpチャネルトランジスタpTとnチャネルトランジスタnTとが、上記複数種類のトランジスタに相当することとなり、Vmax=|Vthn|+|Vthp|となる。そして、この場合に、電源電圧VDDLと電圧信号Vinの入力範囲とを、そのVmax以下に設定すれば、あるゲート回路から他のあるゲートに入力される信号の電圧が、そのゲート回路を構成するpチャネルトランジスタpTとnチャネルトランジスタnTとを両方共にオンさせる電圧にはなりえず、ゲート回路の動作時に貫通電流が流れることを防ぐことができる。
次に、請求項3に記載のA/D変換回路は、請求項1のA/D変換回路と同様の構成を有しているが、この請求項3のA/D変換回路では、論理回路の電源電圧VDDLと電圧信号Vinの入力範囲とが、論理回路を構成するゲート回路の動作時に、電源入力端子と他方の電源端子との間に定常的な貫通電流が流れないように設定されている。このため、無駄な貫通電流が流れることを防止して、消費電力を低減することができる。
ここで、電源入力端子と他方の電源端子との間に定常的な貫通電流が流れないようにするための具体的な設定としては、例えば請求項4に記載の設定が考えられる。
即ち、まず、パルス遅延回路及び論理回路がCMOS回路であると共に、パルス遅延回路のグランドラインと論理回路のグランドラインとが共通になっているものとする。そして、この場合、論理回路を構成するゲート回路のnチャネルトランジスタとpチャネルトランジスタとのスレッシュホールド電圧をそれぞれVthn,Vthpとし、その両スレッシュホールド電圧Vthn,Vthpの各絶対値を加算した値をVmax(=|Vthn|+|Vthp|)とすると、論理回路の電源電圧VDDLと電圧信号Vinの入力範囲とを、「VDDL≧Vmax」且つ「VDDL−|Vthp|≦Vin≦VDDL」の関係を満たすように設定すれば良い。このように設定すれば、電源電圧VDDLをVmax以上に設定しても、パルス遅延回路から論理回路に出力される信号がハイレベル(=Vin)の時に、その信号が入力される論理回路内のゲート回路を構成するpチャネルトランジスタpTとnチャネルトランジスタnTとが両方共にオンしてしまうことはなく、その結果、図5及び図6を用いて説明した定常的な貫通電流の発生を防止することができる。
次に、請求項5に記載のA/D変換回路では、請求項1〜4のA/D変換回路において、図1に示したA/D変換回路100と同様に、パルス遅延回路が、複数個の反転回路をリング状に連結したリングゲート遅延回路となっている。そして、論理回路は、設定時間内に前記リングゲート遅延回路をパルス信号が周回した回数(周回回数)を計数するカウンタを有していると共に、前記設定時間内にパルス信号が通過した反転回路の段数を、リングゲート遅延回路でのパルス信号の周回位置と前記カウンタにより計数した周回回数とから検出するように構成されている。
そして特に、この請求項5のA/D変換回路では、リングゲート遅延回路をパルス信号が1周するのに要する時間である発振周期に対して、前記カウンタの動作速度の方が十分速いように構成されている。
つまり、論理回路の電源電圧VDDLを低くすると、カウンタの動作速度も低下するが、請求項5のA/D変換回路によれば、リングゲート遅延回路の発振周期に対してカウンタの動作速度を十分に速くしているため、そのカウンタによってリングゲート遅延回路でのパルス信号の周回回数をカウントすることが可能な電源電圧VDDLの最低値(つまり、正常なA/D変換動作が可能な電源電圧VDDLの最低値)を低くすることができる。
このため、請求項5のA/D変換回路によれば、電源電圧VDDLをより低く設定して、消費電力を一層低減することができる。
尚、リングゲート遅延回路の発振周期に対してカウンタの動作速度を十分に速くするには、カウンタの構成自体を動作速度が速いものにしても良いし、リングゲート遅延回路を構成する反転回路の段数を多くして発振周期の方を長くするようにしても良い。
そして、特に後者の場合には、カウンタの動作周期も低くなることから、低消費電力化に一層有利である。
また、後者の場合には、請求項6に記載の如く、リングゲート遅延回路を構成する反転回路の段数Nrduが、カウンタ内のクリティカルパス(カウンタが動作する際に信号が伝達する最も長い経路)におけるゲート回路の段数Ncgtよりも大きくなるようにすれば良い。具体的には、請求項7に記載の如く「Nrdu≧1.5×Ncgt」の関係を満たすようにすることが好ましく、また請求項8に記載の如く「Nrdu≧2×Ncgt」の関係が満たされれば一層良い。
ところで、請求項5〜8のA/D変換回路において、リングゲート遅延回路としては、特許文献5に記載されている偶数段のリングゲート遅延回路(偶数段リングオシレータ)を用いることもできるが、請求項9に記載のように、奇数個の反転回路からなるリングゲート遅延回路を用いる方が消費電力の面では有利である。つまり、偶数段のリングゲート遅延回路では、変化方向が異なる2種類のパルスエッジ(メインエッジとリセットエッジ)を同時に周回させることとなるため、その分、消費電流が大きくなってしまうからである。
一方、近年、電力容量が比較的小さいユビキタス電源(太陽光,体温,足踏みなどによって電力を発生させる電源)で電子機器を作動させることが考えられているが、本発明(請求項1〜8)のA/D変換回路は、低消費電力で動作可能であるため、そのようなユビキタス電源で動作させるのに非常に好都が良い。更に、本発明のA/D変換回路は、オールデジタル回路であって低電圧でも動作可能であるため、ユビキタス電源で動作させる際に昇圧回路は不要となる。
また、本発明のA/D変換回路をユビキタス電源で動作させる場合、その電源回路などのノイズが電圧信号Vinにクロストークする可能性があるが、もし、ノイズが電圧信号Vinにクロストークしたとしても問題はない。パルス遅延回路を用いたA/D変換回路には、特許文献3に記載されているように、入力電圧信号Vinから高周波ノイズ成分を除去するフィルタ効果があるからである。また、本発明のA/D変換回路を特許文献4に記載のセンサ回路に用いると共に、そのセンサ回路をユビキタス電源で動作させた場合、電圧信号Vinに低周波ノイズが入ってきたとしても、特許文献4に記載の低周波ノイズ除去方法を実施することにより、その低周波ノイズの影響を無くすことができる。
以下に、本発明が適用された実施形態のA/D変換回路について説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態のA/D変換回路1は、図7に示すように、先に背景技術の欄で説明した従来のA/D変換回路100(図1)と回路構成は同じである。
但し、本第1実施形態のA/D変換回路1は、CMOS回路によって構成されていると共に、リングゲート遅延回路10は、奇数個(例えば15個)の反転回路(詳しくは、1個の否定論理積回路NANDと偶数個のインバータINV)によって構成されている。そして更に、パルス遅延回路10のグランドライン10bと、カウンタ12,ラッチ回路14,パルスセレクタ16,エンコーダ18,及び信号処理回路19からなる符号化処理ブロック3のグランドライン3bとが共通になっており、その両グランドライン10b,3bがパルス位相差符号化回路2のグランド端子2cに接続されている。
ここで特に、本第1実施形態のA/D変換回路1では、リングゲート遅延回路10及び符号化処理ブロック3を構成するゲート回路のnチャネルトランジスタnTとpチャネルトランジスタpT(図4の右側参照)とのスレッシュホールド電圧をそれぞれVthn,Vthpとし、その両スレッシュホールド電圧Vthn,Vthpの各絶対値を加算した値をVmax(=|Vthn|+|Vthp|)とすると、符号化処理ブロック3の電源電圧VDDLとA/D変換対象である電圧信号Vinの入力範囲とを、Vmax以下(VDDL及びVin≦Vmax)に設定している。
このため、符号化処理ブロック3では、例えば、図4の右側に示した構成のインバータ30に、リングゲート遅延回路10から、図4の一点鎖線枠内に示した信号(即ち、ハイレベルが電圧信号Vinと同じ電圧でローレベルが0Vの信号)Roが入力されても、そのインバータ30のnチャネルトランジスタnTとpチャネルトランジスタpTとが同時にオンすることはなく、その結果、そのインバータ30に貫通電流が流れなくなる。
つまり、図4に示すように、インバータ30への入力信号がローレベルである期間をaとし、上記入力信号がローレベルからハイレベルに変化する過渡期をbとし、上記入力信号がハイレベルである期間をcとし、上記入力信号がハイレベルからローレベルに変化する過渡期をdとすると、そのa〜dの各時間領域にてインバータ30に流れる電流の種類は下記の表1のようになり、インバータ30には充放電電流Yb,Ycのみしか流れなくなる。よって、インバータ30での消費電流を大幅に減少させることができる。
Figure 0003991969
そして、このことは、リングゲート遅延回路10からの信号Roを入力するインバータに限らず、符号化処理ブロック3内のインバータを始めとする各ゲート回路について共通に起こることである。各ゲート回路の入力電圧が、そのゲート回路を構成するpチャネルトランジスタpTとnチャネルトランジスタnTとを両方共にオンさせる電圧にはなりえないからである。
よって、符号化処理ブロック3を構成する各ゲート回路が動作する時に、電源入力端子2bとグランド端子2c(他方の電源端子に相当)との間に貫通電流が流れてしまうことが防止され、その結果、符号化処理ブロック3での消費電力を大幅に減少させることができる。
更に、電圧信号Vinの入力範囲も上記Vmax以下に設定することにより、リングゲート遅延回路10を構成する各ゲート回路(反転回路NAND,INV)についても、そのゲート回路の動作時(反転動作時)に、それらを構成するnチャネルトランジスタnTとpチャネルトランジスタpTとが同時にオンすることはなく、電圧信号Vinの入力端子2aとグランド端子2cとの間に貫通電流が流れてしまうことが防止される。よって、リングゲート遅延回路10での消費電力も大幅に減少させることができる。
以上のことから、本第1実施形態のA/D変換回路1によれば、消費電力を確実に低減することができる。
尚、「VDDL及びVin≦Vmax」の関係を実現するには、VDDLとVinとを小さく設定する他に、図8に示すように、VthpとVthnとを調整して、Vmaxの方を大きくするようにしても良い。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のA/D変換回路は、上記第1実施形態のA/D変換回路1と比較すると、電圧信号Vinの入力範囲と電源電圧VDDLの設定だけが異なっている。尚、このため、以下の説明では、第1実施形態と同じ符号を用いる。
即ち、本第2実施形態のA/D変換回路1では、電源電圧VDDLをVmax(=|Vthn|+|Vthp|)以上に設定しているが、ただ単にそのようにしているのではなく、電源電圧VDDLと電圧信号Vinの入力範囲とを、「VDDL−|Vthp|≦Vin≦VDDL」の関係を満たすように設定している。
このため、リングゲート遅延回路10から符号化処理ブロック3に出力される信号Roがハイレベル(=Vin)の時に、その信号Roが入力される符号化処理ブロック3内のゲート回路を構成するpチャネルトランジスタpTとnチャネルトランジスタnTとが両方共にオンしてしまうことがない。これは、図5における(2)の太線矢印で示すように、リングゲート遅延回路10から符号化処理ブロック3への信号Roがハイレベルであれば、その電圧値は必ず「VDDL−|Vthp|」以上となるからである。
そして、このことから、リングゲート遅延回路10からの信号Roが入力される符号化処理ブロック3内のゲート回路においては、入力信号が貫通電流の流れる領域にとどまる時間が短くなり、その結果、符号化処理ブロック3を構成するゲート回路の動作時に、電源入力端子2bとグランド端子2cとの間に定常的な貫通電流が流れてしまうことが防止される。
よって、本第2実施形態のA/D変換回路1によっても、消費電力を確実に低減することができる。尚、このことは、前述した図6において、黒丸印(●)の場合よりも、四角印(□)の場合(即ち、VDDL=Vinとした場合)の方が、電源電圧VDDL系の消費電流IDDLが小さくなっていることからも明らかである。
尚、上記第1及び第2実施形態のA/D変換回路1においては、リングゲート遅延回路10がパルス遅延回路に相当し、符号化処理ブロック3が論理回路に相当している。また、前述した図3(a)のTc又は図3(b)のTDが設定時間に相当している。
[その他]
ところで、上記第1及び第2実施形態のA/D変換回路1においては、リングゲート遅延回路10をパルス信号が1周するのに要する時間である発振周期に対して、カウンタ12の動作速度の方が十分速いように構成しておくことが好ましい。
具体的な手法としては、カウンタ12自体を動作速度が速いものにしても良いが、図9に示すように、リングゲート遅延回路10を構成する反転回路の段数Nrduが、カウンタ12内のクリティカルパス(カウンタ12が動作する際に信号が伝達する最も長い経路)におけるゲート回路の段数Ncgtよりも大きくなるようにしておけば良い。尚、「Nrdu≧1.5×Ncgt」の関係を満たすようにすることが好ましく、「Nrdu≧2×Ncgt」の関係が満たされれば更に良い。また、図9では、カウンタ12を一般的な同期式カウンタとして表している。
そして、このようにリングゲート遅延回路10の発振周期に対して、カウンタ12の動作速度の方が十分速いように構成しておけば、カウンタ12によってリングゲート遅延回路10でのパルス信号の周回回数をカウントすることが可能な電源電圧VDDLの最低値(即ち、A/D変換動作が可能な電源電圧VDDLの最低値)を低くすることができる。よって、電源電圧VDDLをより低く設定して、消費電力を一層低減することができるようになる。
また特に、リングゲート遅延回路10を構成する反転回路の段数Nrduを多くして発振周期の方を長くするようにしたならば、カウンタ12の動作周期も低くなることから、低消費電力化に一層有利である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、リングゲート遅延回路10としては、特許文献5に記載されている偶数段のリングゲート遅延回路を用いることもできる。但し、消費電力の面では、奇数段のリングゲート遅延回路を用いる方が有利である。
また、リングゲート遅延回路10の代わりに、リング状ではないパルス遅延回路(複数個の反転回路を直線状に接続してなるパルス遅延回路)を用いても良く、この場合には、例えば特許文献3の図1(a)に記載されている回路構成とすれば良い。
一方、第1実施形態のA/D変換回路1については、パルス遅延回路10と符号化処理ブロック3とでグランドラインを分けると共に、その各々についてグランド端子を設けるようにしても良い。
リングゲート遅延回路を用いたA/D変換回路の構成を表す概略構成図である。 制御回路の構成を表すブロック図である。 従来及び実施形態のA/D変換回路の動作を表すタイムチャートである。 従来回路の問題及び第1実施形態の効果を説明するための説明図である。 定常的な貫通電流の発生と第2実施形態の効果とを説明する説明図である。 定常的な貫通電流の発生を説明するためのグラフである。 実施形態のA/D変換回路の構成及び電源供給方法を表す説明図である。 第1実施形態の実現方法の一例を説明する説明図である。 リングゲート遅延回路内のゲート回路段数とカウンタ内のクリティカルパスにおけるゲート回路段数との関係を説明する説明図である。
符号の説明
1…A/D変換回路、2…パルス位相差符号化回路、2a…電圧信号入力端子、2b…電源入力端子、2c…グランド端子、3…符号化処理ブロック、4…制御回路、10…リングゲート遅延回路、3a,10a…電源ライン、3b,10b…グランドライン、12,24…カウンタ、14…ラッチ回路、16…パルスセレクタ、18…エンコーダ、19…信号処理回路、20…データ出力ライン、22…発振器、26…デコーダ、30…インバータ(ゲート回路)、32…入力端子、nT…nチャネルトランジスタ、pT…pチャネルトランジスタ

Claims (9)

  1. 入力信号を反転して出力し且つ反転動作時間が電源電圧により変化する反転回路が複数個接続され、前記各反転回路によりパルス信号を順次遅延しながら伝送させるパルス遅延回路と、
    該パルス遅延回路内の各反転回路の電源ラインに接続され、その電源ラインにA/D変換の対象となるアナログの電圧信号を前記各反転回路の反転動作時間を変化させる目的で印加する電圧信号入力端子と、
    設定時間内に前記パルス遅延回路にてパルス信号が通過した反転回路の段数を検出して、その段数を表すデジタルデータを前記電圧信号のA/D変換結果として出力する論理回路とを備え、
    更に、前記論理回路が、前記電圧信号入力端子とは別の電源入力端子に印加される一定の電源電圧で駆動されるA/D変換回路において、
    前記電源電圧と前記電圧信号の入力範囲とが、前記論理回路及び前記パルス遅延回路を構成するゲート回路の動作時に、前記電源入力端子及び前記電圧信号入力端子と他方の電源端子との間に貫通電流が流れないように設定されていること、
    を特徴とするA/D変換回路。
  2. 請求項1に記載のA/D変換回路において、
    前記ゲート回路を構成する複数種類のトランジスタのスレッシュホールド電圧の各絶対値を加算した値をVmaxとすると、前記電源電圧と前記電圧信号の入力範囲とが、前記Vmax以下に設定されていること、
    を特徴とするA/D変換回路。
  3. 入力信号を反転して出力し且つ反転動作時間が電源電圧により変化する反転回路が複数個接続され、前記各反転回路によりパルス信号を順次遅延しながら伝送させるパルス遅延回路と、
    該パルス遅延回路内の各反転回路の電源ラインに接続され、その電源ラインにA/D変換の対象となるアナログの電圧信号を前記各反転回路の反転動作時間を変化させる目的で印加する電圧信号入力端子と、
    設定時間内に前記パルス遅延回路にてパルス信号が通過した反転回路の段数を検出して、その段数を表すデジタルデータを前記電圧信号のA/D変換結果として出力する論理回路とを備え、
    更に、前記論理回路が、前記電圧信号入力端子とは別の電源入力端子に印加される一定の電源電圧で駆動されるA/D変換回路において、
    前記電源電圧と前記電圧信号の入力範囲とが、前記論理回路を構成するゲート回路の動作時に、前記電源入力端子と他方の電源端子との間に定常的な貫通電流が流れないように設定されていること、
    を特徴とするA/D変換回路。
  4. 請求項3に記載のA/D変換回路において、
    前記パルス遅延回路及び前記論理回路がCMOS回路であると共に、前記パルス遅延回路のグランドラインと前記論理回路のグランドラインとが共通になっており、
    更に、前記ゲート回路を構成するnチャネルトランジスタとpチャネルトランジスタとのスレッシュホールド電圧をそれぞれVthn,Vthpとし、その両スレッシュホールド電圧Vthn,Vthpの各絶対値を加算した値をVmaxとし、前記電源電圧をVDDLとし、前記電圧信号をVinとすると、
    前記電源電圧と前記電圧信号の入力範囲とが、下記の式1及び式2を満たすように設定されていること、
    を特徴とするA/D変換回路。
    VDDL≧Vmax …式1
    VDDL−|Vthp|≦Vin≦VDDL …式2
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のA/D変換回路において、
    前記パルス遅延回路は、前記複数個の反転回路がリング状に連結されることにより、前記パルス信号を周回させるリングゲート遅延回路であると共に、
    前記論理回路は、前記設定時間内に前記リングゲート遅延回路を前記パルス信号が周回した回数(以下、周回回数という)を計数するカウンタを有していると共に、前記設定時間内に前記パルス信号が通過した反転回路の段数を、前記リングゲート遅延回路でのパルス信号の周回位置と前記カウンタにより計数した周回回数とから検出するように構成されており、
    更に、前記リングゲート遅延回路を前記パルス信号が1周するのに要する時間である発振周期に対して、前記カウンタの動作速度の方が十分速いように構成されていること、
    を特徴とするA/D変換回路。
  6. 請求項5に記載のA/D変換回路において、
    前記リングゲート遅延回路を構成する反転回路の段数Nrduが、前記カウンタ内のクリティカルパスにおけるゲート回路の段数Ncgtよりも大きいこと、
    を特徴とするA/D変換回路。
  7. 請求項6に記載のA/D変換回路において、
    「Nrdu≧1.5×Ncgt」であること、
    を特徴とするA/D変換回路。
  8. 請求項6に記載のA/D変換回路において、
    「Nrdu≧2×Ncgt」であること、
    を特徴とするA/D変換回路。
  9. 請求項5ないし請求項8の何れか1項に記載のA/D変換回路において、
    前記リングゲート遅延回路は、奇数個の反転回路からなること、
    を特徴とするA/D変換回路。
JP2003324823A 2003-09-17 2003-09-17 A/d変換回路 Expired - Fee Related JP3991969B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003324823A JP3991969B2 (ja) 2003-09-17 2003-09-17 A/d変換回路
US10/942,097 US6940443B2 (en) 2003-09-17 2004-09-16 Analog to digital converter with a pulse delay circuit
DE102004044955.4A DE102004044955B4 (de) 2003-09-17 2004-09-16 Analog-Digital-Wandler mit einer Impulsverzögerungsschaltung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003324823A JP3991969B2 (ja) 2003-09-17 2003-09-17 A/d変換回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005094341A JP2005094341A (ja) 2005-04-07
JP3991969B2 true JP3991969B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=34270078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003324823A Expired - Fee Related JP3991969B2 (ja) 2003-09-17 2003-09-17 A/d変換回路

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6940443B2 (ja)
JP (1) JP3991969B2 (ja)
DE (1) DE102004044955B4 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6958721B2 (en) * 2003-09-18 2005-10-25 The Regents Of The University Of Colorado Matched delay line voltage converter
US7030803B2 (en) * 2004-02-09 2006-04-18 Denso Corporation Analog-to-digital converter and method of analog-to-digital conversion
US7126512B2 (en) * 2004-03-19 2006-10-24 Charles Douglas Murphy Comparing circuits for time-to-threshold A/D conversion in digital imaging arrays
JP4508072B2 (ja) * 2005-10-18 2010-07-21 株式会社デンソー シリアル通信回路及びa/d変換システム
JP2007134786A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Denso Corp A/d変換回路
JP2009516414A (ja) * 2005-11-11 2009-04-16 エヌエックスピー ビー ヴィ 積分型アナログ−ディジタルコンバータ
JP4626581B2 (ja) * 2006-05-15 2011-02-09 株式会社デンソー 数値化装置
JP4702179B2 (ja) * 2006-05-22 2011-06-15 株式会社デンソー A/d変換回路
EP1995875B1 (en) * 2007-05-17 2010-07-28 Denso Corporation A/D converter circuit and A/D conversion method
US7612699B2 (en) * 2007-05-17 2009-11-03 Denso Corporation A/D converter circuit and A/D conversion method
CN102379086B (zh) * 2009-04-09 2014-08-13 奥林巴斯株式会社 A/d转换装置
JP2012100161A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Olympus Corp A/d変換装置
TWI444017B (zh) * 2011-12-16 2014-07-01 Ind Tech Res Inst 具相位掃瞄的正交相位解調裝置與方法
WO2016139958A1 (ja) * 2015-03-05 2016-09-09 国立大学法人千葉大学 半導体集積回路及び遅延測定回路
JP2017028366A (ja) * 2015-07-16 2017-02-02 株式会社デンソー A/d変換装置
CN107870557B (zh) * 2016-09-27 2021-04-27 精工爱普生株式会社 电路装置、物理量测定装置、电子设备和移动体
US11293891B2 (en) * 2017-10-16 2022-04-05 Analog Devices International Unlimited Company Methods and systems for readout of nanogap sensors

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5055845A (en) * 1984-03-30 1991-10-08 Datajet, Inc. Signal digitizing method and system utilizing time delay of the input signal
JP3064644B2 (ja) 1992-03-16 2000-07-12 株式会社デンソー A/d変換回路
JP3455982B2 (ja) 1993-01-14 2003-10-14 株式会社デンソー 偶数段リングオシレータ及びパルス位相差符号化回路
FR2785109B1 (fr) * 1998-10-23 2001-01-19 Thomson Csf Compensation du retard du convertisseur analogique numerique dans les modulateurs sigma delta
JP3292182B2 (ja) 1999-01-28 2002-06-17 株式会社デンソー 低周波ノイズ除去方法及びcmosセンサ回路
EP1024348B1 (en) 1999-01-28 2011-07-27 Denso Corporation Low-frequency noise removing method and a related CMOS sensing circuit
US6304202B1 (en) * 1999-09-24 2001-10-16 Cirrus Logic, Inc. Delay correction system and method for a voltage channel in a sampled data measurement system
US6492930B2 (en) * 2000-08-14 2002-12-10 Intersil Americas Inc. Reduced propagation delay current mode cascaded analog-to-digital converter and threshold bit cell therefor
JP2002118467A (ja) 2000-10-11 2002-04-19 Denso Corp A/d変換回路
JP4008200B2 (ja) 2001-01-16 2007-11-14 株式会社デンソー フィルタ機能を有する信号レベル検出方法及び装置
US6724338B1 (en) * 2003-03-27 2004-04-20 National Semiconductor Corporation Method and apparatus for early comparison with a constant delay circuit

Also Published As

Publication number Publication date
DE102004044955B4 (de) 2014-10-16
US20050057388A1 (en) 2005-03-17
DE102004044955A1 (de) 2005-06-23
JP2005094341A (ja) 2005-04-07
US6940443B2 (en) 2005-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3991969B2 (ja) A/d変換回路
JP4607976B2 (ja) 半導体集積装置
CN104853119B (zh) 固态成像装置和照相机
US7511555B2 (en) Level conversion circuit and input-output device using same
JP4725418B2 (ja) 時間計測回路
EP0502732B1 (en) Pulse generator
JP4870391B2 (ja) レベルシフタ及びレベルシフティング方法
US20040119505A1 (en) Fast ring-out digital storage circuit
JPH10276070A (ja) トリガ電圧調整の可能なシュミットトリガ回路
WO2018055666A1 (ja) インターフェース回路
JP4645734B2 (ja) パルス遅延回路およびa/d変換回路
US20110090108A1 (en) A/d conversion circuit
JP3079675B2 (ja) レベル変換回路
JP4921329B2 (ja) A/d変換回路
US11271549B2 (en) Semiconductor device for controlling voltage at an input node of a circuit during a low power mode
JP2005184774A (ja) レベルシフト回路
JP2008092271A (ja) 遅延回路
JP3170961B2 (ja) パルス位相差符号化回路
JP5156268B2 (ja) トリミング電圧発生回路
JP2011071784A (ja) アナログデジタル変換回路
JP4578432B2 (ja) 半導体集積回路
CN117434340B (zh) 电压检测电路和芯片
JP2010103938A (ja) A/d変換回路
US10644679B2 (en) Level shift circuit
JP2005150989A (ja) レベルシフト回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120803

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130803

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees