JP3986164B2 - タイヤ用滑り止め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は金属チェーンの所定箇所にゴム被覆をして成るタイヤ用滑り止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイヤの外周に巻回装着して使用するタイヤ用滑り止め装置の中には、滑り止め装置本体を金属製のチェーンにより構成したものがある。
上記した従来の金属チェーンは、チェーンの連結パターンを亀甲形にした亀甲チェーンや、略梯子型としたラダー型等があり、比較的安価に製造できる利点がある。
【0003】
しかし、上記した如き金属チェーンは、金属製のチェーンが路面に対して直接に接地すると同時に、チェーン同士も激しく接触するために、走行中に発生する騒音が大きくなってしまう。
また、乾燥路面や凍結路面に対して硬質なチェーンが断続的に接触することから振動も激しく、さらに、接地範囲のチェーンが比較的早く摩耗してしまうため、乾燥路面走行に対する耐久性に問題があった。
【0004】
そこで、本願出願人は、特願平8−278174号のタイヤ用滑り止め装置のように、金属チェーンの接地部分をゴム材により被覆してブレードを構成すると共に、該ブレードの一部に金属チェーンの一部を露出させることにより、良好な耐久性を具備する共に、ゴムブレードによる騒音及び振動の低減効果と、金属チェーンの露出部分によるスパイク効果とを、バランス良く発揮する装置を開発した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した如く金属チェーンの設置部分にゴム材を被覆してブレードを構成したタイヤ用滑り止め装置の中には装置本体を構成する金属チェーンを亀甲形のパターンに構成したものがある。
図9にて示すように、亀甲形のタイヤ用滑り止め装置100は略菱形パターン部101同士をタイヤ外周面に沿う連絡部102によって連絡することにより上記した亀甲形パターンを構成している。
【0006】
また、上記した亀甲形パターンの中で3本の金属チェーンが略Y字形に連結される部分は、連結リング103により連結している。
さらに、上記した如く亀甲形パターンを構成する各金属チェーンにおける設置部分にはゴム材104aを所定形状に被覆してブレード104を構成し、該ブレード104の表面に金属チェーンの一部105を露出せしめてスパイクとして機能するように構成してある。
【0007】
ところで、上記した連結リング103部分は、タイヤ接地面の中央部に位置し、走行中において最も強く接地する部分である。したがって、耐久性を確認するための走行試験を行うと、連結リング103の部分、特に連結部分102の回転先端側の端部に設けられる連結リング103によって略Y字形に連結される各金属チェーンの端部が激しく摩耗し、他の部分よりも早い時期に切断してしまうことが分かった。
上記した如く連結リング103に連結される金属チェーンが早期に切断してしまうと、ゴム被覆により金属チェーンの耐摩耗性を向上せしめて耐久性を高めることができても、その耐久性を十分に発揮することができなくなる問題を生じた。
【0008】
本発明の目的は、上記した如きゴム被覆を施した亀甲形のタイヤ用滑り止め装置に関し、亀甲形パターンにおける連結リング部分の金属チェーンに生じる局部的な摩耗を防止する機能を具備せしめることにより、その耐久性を向上せしめることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明は、タイヤ外周に巻回装着する滑り止め装置本体の少なくとも接地部分を金属チェーンにより亀甲形のパターンに構成し、且つ上記亀甲形パターンの各直線部分を構成する各クロスチェーンに各々ゴム材を所定形状に被覆せしめてブレードを構成したタイヤ用滑り止め装置であって、前記金属チェーンにより構成される亀甲形パターンにおいて、3本のクロスチェーンが略Y字形に集結して連結リングにより連結される各連結リング部分と、これら連結リングに連結される各クロスチェーンの連結端部とをゴム材により一体に被覆し、上記連結リングを介して連結した各クロスチェーンの連結部のゴム材層にスパイクピンを埋設し、且つ、該スパイクピンを連結リングの内部に内装した状態で埋設して成るものである。
【0010】
上記した手段によれば、タイヤ外周に巻回装着される滑り止め装置本体の少なくとも接地部分が金属チェーンにより亀甲形のパターンに構成される。また、上記滑り止め装置本体の亀甲形パターンは、同亀甲形パターンの各直線部分を構成する各クロスチェーンの端部同士を順次連結,連結することにより構成する。
また、上記各クロスチェーンはゴム材により所定の形状に被覆されてブレードとして構成される。該ブレードからは金属チェーンが露出し、該金属チェーンが接地してグリップ力を得る。
【0011】
上記滑り止め本体は、同亀甲形パターンにおいて、3本のクロスチェーンが略Y字形に集合する各連結部分に連結リングが設けられ、該連結リングを介して上記した3本の各クロスチェーンの端部が連結される。
また、上記した連結リング部、及び該連結リングに連結される各クロスチェーンの端部は、ゴム材により一体に被覆される。よって、その連結部は、走行時において同連結部に被覆したゴム材を介して接地し、連結リング及び各クロスチェーン端部が直接摩耗するのを防止する。
【0012】
また、上記したタイヤ用滑り止め装置は、上記連結リングを介して連結した各クロスチェーンの連結部のゴム材層にスパイクピンを埋設してある。よって、連結リングにより略Y字形に連結される各クロスチェーンの連結部が接地する際に、同連結部を被覆するゴム材に埋設したスパイクピンが凍結路面に食い込んでグリップ力を高める。
【0013】
さらに、上記タイヤ用滑り止め装置は、上記スパイクピンを連結リングの内部に内装した状態で埋設して成るものであるから、上記スパイクピンは連結リングの内部に内装され、同連結リングを被覆するゴム材により固定されるので、同スパイクピンは強固に固定される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1乃至図7にて示すタイヤ用滑り止め装置Aは、内外両締め付け紐a2,a3を並行状に配置し、且つ金属チェーンから成る多数本のクロスチェーンa1,a1’を所定形状に連結しつつ上記両締め付け紐a2,a3間に架設することにより、亀甲形パターンの滑り止め装置本体aを構成してある。
上記滑り止め装置本体aは、亀甲形パターンの接地部分を構成する各クロスチェーンa1,a1’にゴム材1aを被覆することによりブレード1を構成してある。
上記各ブレード1のゴム材1aからは、金属チェーンを露出せしめ、該金属チェーンにより良好なグリップ力を発揮し、且つ、上記ゴム材1aにより耐久性を向上し、騒音の発生を低減する(図1)。
【0015】
上記滑り止め装置本体aは、内側締め付け紐a2と外側締め付け紐a3とを所定間隔をおいて平行に配置すると共に、これら内外両締め付け紐a2,a3の間に、上記亀甲形パターンの各直線部分を構成する各クロスチェーンa1,a1’を、後述するチェーンユニットP1として組み合わせた状態で架設し、亀甲形パターンを構成する。
【0016】
上記内外両締め付け紐a2,a3は、アラミド繊維やナイロン繊維等の高張力性の繊維から成る芯材の周囲にゴム材を被覆することにより紐状に構成してある。また、内側締め付け紐a2の両端部には、着脱可能な接続金具2a,2bを止着し、これら両接続金具2a,2bを接続することにより内側締め付け紐a2の両端部を連結して同紐a2を環状に接続し、タイヤCの外周に巻回装着した状態の滑り止め装置本体aの内側を締め付けるように構成してある。
【0017】
一方、外側締め付け紐a3は略中央部にて分割してあり、この中央部の分割部端部に止着したフック2cを同分割部のもう一方の端部に形成した掛止輪2d部分に掛止することにより同外側締め付け紐a3中央部を着脱可能に接続するように構成してある。また、上記外側締め付け紐a3の一端部には上記した掛止輪と同様な掛止輪eを形成すると共に、同外側締め付け紐a3の他端部には上記掛止輪eに掛止して着脱可能に連結するフック2gを取り付けてある。
上記外側締め付け紐a3には、すべ止め装置本体aをタイヤC外周面に対して締め付けするゴムバンドdの掛止金具3を同紐a3の長さ方向へ沿って定間隔をおいて止着してある。
【0018】
滑り止め装置本体aの亀甲形パターン部分は、所定長さの金属チェーンから成るクロスチェーンa1,a1’を組み合わせて所要個数のチェーンユニットP1を構成すると共に(図2−b)、これらチェーンユニットP1を内外両締め付け紐a2,a3の長さ方向へ順次連結することにより図1にて示すような亀甲形パターンを構成する。
【0019】
具体的に説明すると、上記チェーンユニットP1は、図2−aにて示すようにクロスチェーンa1,a1’を連結して所定のパターンに連結してから、上記各クロスチェーンa1にゴム材1aを被覆してブレード1を構成する。
図2−aにて示すチェーンパターンは、2本のクロスチェーンa1の端部同士を連結リング4を介して結合し、平面視略V形になるように連結すると共に、このようにV形に連結した2本のクロスチェーンa1を2組用意し、この各組の連結リング4同士の間にクロスチェーンa1’を連絡することにより構成してある。
【0020】
上述したように、図2−bにて示すようなチェーンユニットP1を構成するためには、図2−aにて示す如く連結した各クロスチェーンa1,a1’の接地部分に対応する部分にゴム材1aを肉厚状に被覆してブレード1を構成してある。即ち、ブレード1は、クロスチェーンa1の一部と、その表面に被覆されるゴム材1aとにより構成されるものである。
ブレード1は、滑り止め装置本体aの接地範囲を構成する各クロスチェーンa1,a1’における、少なくともタイヤ接地面(タイヤトレッド面)の範囲に対応する部分に、ゴム材1aを被覆して略円柱形に構成してある。よって、端部を内側締め付け紐a2若しくは外側締め付け紐a3に連結される各クロスチェーンa1の場合、走行中に接地しない範囲となる連結側の端部付近は上記ゴム材1aの被覆を行っていない(図1,図2−b)。
【0021】
また、上記ブレード1は、各クロスチェーンa1,a1’の一部を断面略円形に被覆形成したゴム材1aの表面から若干突出するように露出させてあり、その露出部1bがブレード1の表面に突出するスパイクとして機能するように構成してある。
上記露出部1bはブレード1の接地面と前後両側面に千鳥状に突出させ、同ブレード1のタイヤ外周面側には設けていない。即ち、ゴム材1a断面内におけるクロスチェーンa1の挿通位置を円柱状のゴム材1aの軸芯よりも表面側へ偏移させた状態で被覆を行っている(図6)。
【0022】
上記したように構成される滑り止め装置本体aの亀甲形パターンにおいて、3本のクロスチェーンa1及びa1’が略Y字形に集合して連結リング4によって連結される各連結部e、即ち上記チェーンユニットP1に形成される2箇所の連結部eにはゴム材1a’を被覆してある。
【0023】
上記連結部eは、3本のクロスチェーンa1及びa1’を連結する各連結リング4と、該連結リング4に連結される3本のクロスチェーンa1,a1’の連結端部とをゴム材1a’により一体且つ肉厚状に被覆してある。
上記した如くゴム材1a’により被覆成形した連結部eの外形は、連結リング4部分を該連結リング4の径よりも一回り大きな径の円柱形状に形成し、該円柱部e1の外周面から各クロスチェーンa1,a1’の連結端部を被覆する断面略楕円形の突出部e2を周囲3方へ突出させた形状に成形してある。
また、上記各突出部e2の突端は、各クロスチェーンa1,a1’に設けたブレード1端部のゴム材1aに各々接合してゴム材1a’,1a同士を一体化してある(図2−b)。即ち、チェーンユニットP1を構成する各クロスチェーンa1,a1’に設けた各ブレード1のゴム材1aと、上記連結部eのゴム材1a’とは同時に一体成形するものである。
【0024】
上記連結部eの連結リング4の内部上面には、略鋲状に形成したスパイクピン5を内装し、該スパイクピン5の基部5bがゴム材1a’により成形される円柱部e1の内部に埋設され、且つ、同スパイクピン5の先端部5aが上記円柱部e1上面の中心から突出するように構成してある(図1,図3)。尚、上記スパイクピン5の先端部5aはパイプ状に成形し、所謂マカロニピンとして機能するように構成してある。
【0025】
また、上記スパイクピンは、図4にて示すスパイクピン5’のように先端部5aを長く形成し、基部5bを連結リング4の下面側に配置する共に、上記先端部5aを連結リング4の内部に貫通させて円柱部e1上面の中心部に突出するように構成してもよい。
さらに、上記連結部に埋設するスパイクピン5は、図8にて示すもののように、円柱部e1の中心と共に、同円柱部e1の外周と突出部e2との間を一体連絡するように延出形成した延出部e3に埋設してもよい。即ち、上記連結部の外形状や、スパイクピンの設置位置及び本数の設定は任意に変更しても良い。
【0026】
上記した如く構成した各チェーンユニットP1は、内外両締め付け紐a2,a3に向けて延出する各クロスチェーンa1の先端部を止着金具6を介して内外両締め付け紐a2,a3にかしめ固定する(図1,図5)。ちなみに、内外両締め付け紐a2,a3の間にかしめ固定した各チェーンユニットP1は、同ユニットP1の連絡地チェーンa1’がタイヤCの外周に沿う方向、即ち内外両締め付け紐a2,a3と並行するように装着される。
【0027】
そして、上記した如く、各チェーンユニットP1を内外両締め付け紐a2,a3の長さ方向へ沿って順次取付ることにより、図1にて示すような亀甲形パターンを構成する。
また、隣り合うチェーンユニットP1の接合部となるクロスチェーンa1の先端部同士は1個の止着金具6を用いて内外両締め付け紐a2,a3に対して止着してある(図1,図7)。即ち、上記止着金具6を介して隣り合うチェーンユニットP1のクロスチェーンa1の先端部同士を連結することにより、4本のクロスチェーンa1が略菱形に連結される。
【0028】
ところで、上記各クロスチェーンa1,a1’に設けたブレード1のゴム材1aは、各クロスチェーンa1,a1’の表面に対して、接着されていない状態、若しくは簡単に遊離してしまう程度の弱い接着力により接着した状態で被覆してある。
上記したように各クロスチェーンa1,a1’の表面とゴム材1aとの間を、非接着状態、若しくは簡単に遊離する状態にて接合することにより、各クロスチェーンa1,a1’とゴム材1aとの部材間は、同クロスチェーンa1,a1’の屈曲に伴って自由にずれ、且つ、ゴム材1aも各クロスチェーンa1,a1’から独立した形で無理なく変形するようになり、その結果、ブレード1自体が柔軟に屈曲するようになる。
上記ブレード1は屈曲性に優れるため、装着状態においてはタイヤ外周面に沿って自然と密着し、タイヤになじんだ状態で装着される。
【0029】
一方、各チェーンユニットP1の連結部eにおいては、上記した場合とは逆に、連結リング4及び該連結リング4に連結される各クロスチェーンa1,a1’の連結端部、スパイクピン5の各金属部材と、それらを被覆するゴム材1a’との間は強固に接着してある。これは走行時に受ける激しい接触力により上記ゴム材1a’が連結リング4やクロスチェーンa1,a1’から剥離して破損してしまうのを防止するためである。
【0030】
上記した如く構成したタイヤ用滑り止め装置Aは、図5,図7にて示すようにタイヤCの外周に巻回装着し、内側の締め付け紐a2の両端部に設けた接続金具2a,2bを接続した後、外側の締め付け紐a3のフック2c及び2gを各々掛止輪2d,2eに掛止して接続する。
次いで、外側の締め付け紐a3に設けた各掛止金具3にゴムバンドdを掛止して装着することにより、タイヤCの外周に巻回したタイヤ用滑り止め装置AをタイヤC外周面に対して締め付けて装着する。
【0031】
上記したタイヤ用滑り止め装置Aにあっては、ブレード1の断面形を円形としたが、ブレードの形状は上記した形状に限定するものではなく、例えば断面四角形ものであっても、若しくは断面多角形のものであってもよい。
また、上記各ブレード1は、その表面にクロスチェーンa1,a1’の一部を千鳥状に露出させて構成したが、同ブレードは、クロスチェーンa1,a1’にゴム材1aを全面的に被覆して構成してもよい。この場合、ブレードのスパイク効果は薄れるが、アスファルト路面が露出する乾燥路面を走行している場合において生じる騒音を低減出来ると共に、スパイクによる粉塵の発生も回避することができる。
さらに、装置本体の内外両締め付け紐は、上記した締め付け紐a2,a3のように、高張力性の芯材にゴム材を被覆したものに限定するものではなく、これ以外のもの、例えばチェーンやロープ,ワイヤー等であってもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、金属チェーンにより構成される滑り止め装置本体の亀甲形パターンにおいて、3本のクロスチェーンを略Y字形に集合せしめて連結する各連結リング部分、及び各連結リングに連結される各クロスチェーンの端部をゴム材により一体に被覆したものである。
よって、各クロスチェーンに設けたブレードにより接地部分における各クロスチェーンの耐摩耗性を向上し得ると共に、部分的に摩耗し易い連結リング部、及び該連結リングに連結される各クロスチェーンの端部(連結部)が、ゴム材の被覆により地面に対して直接的に接地するのを回避し、上記ブレード部分と同様に耐摩耗性を向上せしめることができる。
その結果、前述したもののように上記連結リング部分だけが早期に切断してしまうことがなくなり、滑り止め装置自体の耐用時間を大幅に向上せしめ、長期にわたる使用にも十分に耐え得るものとなる。
【0033】
また、本発明のタイヤ用滑り止め装置は、上記連結リングを介して連結した各クロスチェーンの連結部のゴム材層にスパイクピンを埋設して成るものであるから、滑り止め装置本体の連結リング部分が凍結路面等に接地する際に、上記スパイクピンが凍結路面に食い込んでグリップ力を高める。
そして、上記連結部に硬質なスパイクピンが突出する状態となるので、同スパイクピンにより連結部における被覆ゴムの摩耗を低減することができ、結果的に上記被覆ゴムが摩耗して連結リング及び各クロスチェーン端部が露出し、これらの金属部品が摩耗,切断するまでの耐用時間を遅延する効果を奏する。
【0034】
さらに、本発明のタイヤ用滑り止め装置は、上記スパイクピンを連結リング部分の内部に内装した状態で埋設してあるので、上記スパイクピンが上記連結リングにより強固に保持された状態で被覆したゴム材により固定され、同スパイクピンの固定力が大幅に向上し、同スパイクピンによるグリップ力をより効果的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したタイヤ用滑り止め装置の展開状態を一部省略して示す平面図。
【図2】 (a)はチェーンユニットの金属チェーンを示す斜視図、(b)はブレードを設けたチェーンユニットを示す斜視図。
【図3】 上記連結部分の縦断面図。
【図4】 先端部の長いスパイクピンを装着した連結部分を示す縦断面図。
【図5】 タイヤ用滑り止め装置の装着状態を示す正面図。
【図6】 タイヤに装着したタイヤ用滑り止め装置の連結部を一部切欠して示す正面図。
【図7】 同タイヤ用滑り止め装置の装着状態を示す斜視図。
【図8】 連結部に3本のスパイクピンを設けたチェーンユニットを示す平面図。
【図9】 従来のタイヤ用滑り止め装置の展開図を示す平面図。
【符号の説明】
A・・・タイヤ用滑り止め装置
a・・・滑り止め装置本体
C・・・タイヤ
P1・・・チェーンユニット
a1,a1’・・・クロスチェーン
a2,a3・・・締め付け紐
e・・・連結部
1・・・ブレード
1a・・・ゴム材(ブレード部分)
1a’・・・ゴム材(連結部分)
4・・・連結リング
5,5’・・・スパイク

Claims (1)

  1. タイヤ外周に巻回装着する滑り止め装置本体の少なくとも接地部分を金属チェーンにより亀甲形のパターンに構成し、且つ上記亀甲形パターンの各直線部分を構成する各クロスチェーンに各々ゴム材を所定形状に被覆せしめてブレードを構成したタイヤ用滑り止め装置であって、前記金属チェーンにより構成される亀甲形パターンにおいて、3本のクロスチェーンが略Y字形に集結して連結リングにより連結される各連結リング部分と、これら連結リングに連結される各クロスチェーンの連結端部とをゴム材により一体に被覆し、上記連結リングを介して連結した各クロスチェーンの連結部のゴム材層にスパイクピンを埋設し、且つ、該スパイクピンを連結リングの内部に内装した状態で埋設して成るタイヤ用滑り止め装置。
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