JPH1148727A - タイヤゴムチェーン - Google Patents
タイヤゴムチェーンInfo
- Publication number
- JPH1148727A JPH1148727A JP9213732A JP21373297A JPH1148727A JP H1148727 A JPH1148727 A JP H1148727A JP 9213732 A JP9213732 A JP 9213732A JP 21373297 A JP21373297 A JP 21373297A JP H1148727 A JPH1148727 A JP H1148727A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- spike
- tire
- belt
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C27/00—Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels
- B60C27/06—Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels extending over the complete circumference of the tread, e.g. made of chains or cables
- B60C27/08—Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels extending over the complete circumference of the tread, e.g. made of chains or cables involving lugs or rings taking up wear, e.g. chain links, chain connectors
- B60C27/086—Studded links, i.e. traction enhancing parts located on the link or inserted into the link
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 タイヤゴムチェーンを構成するゴム製のグリ
ップベルトは、走行荷重等を受けて切れる可能性があ
る。また、グリップベルトに埋め込まれたスパイクは、
接合は剥がれてグリップベルトから外れ出る可能性があ
った。 【解決手段】 グリップベルト4は、タイヤの両サイド
に装着されるロープに掛け渡されるワイヤ6と、このワ
イヤ6が挿通されたスパイク7と、ワイヤ6およびスパ
イク7を埋設するゴムベルト8とからなり、スパイク7
はワイヤ6に対して摺動自在に設けられている。スパイ
ク7を構成するベース金具の下部(タイヤ側)は外側へ
広げられており、タイヤからの荷重をしっかりと受けて
ピン7bへ伝える。このため、ゴムベルト8の負荷が減
り、耐久性が向上するとともに、グリップベルト4内に
ワイヤ6が渡されることにより、グリップベルト4が千
切れる不具合がない。また、スパイク7とゴムベルト8
との接合は剥がれても、スパイク7にはワイヤ6が挿通
されているため、スパイク7がグリップベルト4から外
れ出る不具合がない。
ップベルトは、走行荷重等を受けて切れる可能性があ
る。また、グリップベルトに埋め込まれたスパイクは、
接合は剥がれてグリップベルトから外れ出る可能性があ
った。 【解決手段】 グリップベルト4は、タイヤの両サイド
に装着されるロープに掛け渡されるワイヤ6と、このワ
イヤ6が挿通されたスパイク7と、ワイヤ6およびスパ
イク7を埋設するゴムベルト8とからなり、スパイク7
はワイヤ6に対して摺動自在に設けられている。スパイ
ク7を構成するベース金具の下部(タイヤ側)は外側へ
広げられており、タイヤからの荷重をしっかりと受けて
ピン7bへ伝える。このため、ゴムベルト8の負荷が減
り、耐久性が向上するとともに、グリップベルト4内に
ワイヤ6が渡されることにより、グリップベルト4が千
切れる不具合がない。また、スパイク7とゴムベルト8
との接合は剥がれても、スパイク7にはワイヤ6が挿通
されているため、スパイク7がグリップベルト4から外
れ出る不具合がない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの両サイド
に装着されるロープの間に架け渡される複数のグリップ
ベルトを備えたタイヤゴムチェーンに関する。
に装着されるロープの間に架け渡される複数のグリップ
ベルトを備えたタイヤゴムチェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、非金属チェーンとして、タイヤの
両サイドに装着されるロープの間に、ゴム製のグリップ
ベルトを複数架け渡したものが知られている。このグリ
ップベルトには、スパイクが一部露出した状態で埋め込
まれ、凍結路面や圧雪路面に噛み合うように設けられて
いた。
両サイドに装着されるロープの間に、ゴム製のグリップ
ベルトを複数架け渡したものが知られている。このグリ
ップベルトには、スパイクが一部露出した状態で埋め込
まれ、凍結路面や圧雪路面に噛み合うように設けられて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】グリップベルトには、
車重と、車両の加減速時の荷重とが加えられる。従来で
は、タイヤからの荷重を効率的にスパイクに伝えること
ができなかったため、タイヤからの荷重がゴム製のグリ
ップベルトに伝わり、ゴム製のグリップベルトの耐久性
を劣化させていた。また、車両走行時に荷重を受けて変
形するグリップベルトに対し、スパイクは変形しないた
め、走行中にグリップベルトのゴムとスパイクとの接着
が剥がれ、スパイクがグリップベルトから外れ出る可能
性がある。特に、スパイクは、アスファルトなど氷雪路
以外の走行時に発熱し、膨張や熱によってもグリップベ
ルトのゴムとスパイクとの接着の剥がれが促進されてし
まうため、スパイクがグリップベルトから外れ出る可能
性が高かった。
車重と、車両の加減速時の荷重とが加えられる。従来で
は、タイヤからの荷重を効率的にスパイクに伝えること
ができなかったため、タイヤからの荷重がゴム製のグリ
ップベルトに伝わり、ゴム製のグリップベルトの耐久性
を劣化させていた。また、車両走行時に荷重を受けて変
形するグリップベルトに対し、スパイクは変形しないた
め、走行中にグリップベルトのゴムとスパイクとの接着
が剥がれ、スパイクがグリップベルトから外れ出る可能
性がある。特に、スパイクは、アスファルトなど氷雪路
以外の走行時に発熱し、膨張や熱によってもグリップベ
ルトのゴムとスパイクとの接着の剥がれが促進されてし
まうため、スパイクがグリップベルトから外れ出る可能
性が高かった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、使用劣化によってグリップベルト
が千切れたり、スパイクが飛び出たりしない耐久性に優
れたタイヤゴムチェーンの提供にある。
もので、その目的は、使用劣化によってグリップベルト
が千切れたり、スパイクが飛び出たりしない耐久性に優
れたタイヤゴムチェーンの提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のタイヤゴムチェ
ーンは、次の技術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕タイヤゴムチェーンは、タイヤの両
サイドに装着されるロープの間に架け渡される複数のグ
リップベルトを備える。このグリップベルトは、前記ロ
ープに架け渡される金属製のワイヤと、このワイヤが挿
通される1つあるいは複数の金属製のスパイクと、この
スパイクの頂部を外部に露出した状態で、前記ワイヤお
よび前記スパイクを埋設するゴムベルトとを備える。そ
して、前記スパイクは、前記ワイヤが挿通されるベース
金具と、このベース金具に接合され、前記ゴムベルトよ
り頂部が露出する超合金製のピンとからなり、前記ベー
ス金具は、前記ワイヤが挿通される略コ字型を呈すると
ともに、その両端が外側へ曲げて設けられたことを特徴
とする。
ーンは、次の技術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕タイヤゴムチェーンは、タイヤの両
サイドに装着されるロープの間に架け渡される複数のグ
リップベルトを備える。このグリップベルトは、前記ロ
ープに架け渡される金属製のワイヤと、このワイヤが挿
通される1つあるいは複数の金属製のスパイクと、この
スパイクの頂部を外部に露出した状態で、前記ワイヤお
よび前記スパイクを埋設するゴムベルトとを備える。そ
して、前記スパイクは、前記ワイヤが挿通されるベース
金具と、このベース金具に接合され、前記ゴムベルトよ
り頂部が露出する超合金製のピンとからなり、前記ベー
ス金具は、前記ワイヤが挿通される略コ字型を呈すると
ともに、その両端が外側へ曲げて設けられたことを特徴
とする。
【0006】〔請求項2の手段〕請求項1のタイヤゴム
チェーンにおいて、前記ベース金具に設けられた前記ワ
イヤの挿通穴は、前記ワイヤの外形寸法よりも大きく設
けられたことを特徴とする。
チェーンにおいて、前記ベース金具に設けられた前記ワ
イヤの挿通穴は、前記ワイヤの外形寸法よりも大きく設
けられたことを特徴とする。
【0007】
〔請求項1の作用および効果〕ゴムベルトの内部に、ピ
ンを支持するベース金具の下部(タイヤ側)が外側へ広
がっているため、タイヤからの荷重をベース金具の下部
でしっかりと受け止めてピンに伝える。このため、ゴム
ベルトへの負荷が小さく済み、ゴムベルトの耐久性を高
めることができる。また、車両走行時におけるゴムベル
トの変形や、スパイクの膨張や熱によって、ゴムベルト
とスパイクとの接着が、例え剥がれても、スパイクには
ワイヤが挿通されているため、スパイクがグリップベル
トから外れ出る不具合がない。さらに、ゴムベルト内に
はワイヤが架け渡されているため、グリップベルトが千
切れる不具合がない。
ンを支持するベース金具の下部(タイヤ側)が外側へ広
がっているため、タイヤからの荷重をベース金具の下部
でしっかりと受け止めてピンに伝える。このため、ゴム
ベルトへの負荷が小さく済み、ゴムベルトの耐久性を高
めることができる。また、車両走行時におけるゴムベル
トの変形や、スパイクの膨張や熱によって、ゴムベルト
とスパイクとの接着が、例え剥がれても、スパイクには
ワイヤが挿通されているため、スパイクがグリップベル
トから外れ出る不具合がない。さらに、ゴムベルト内に
はワイヤが架け渡されているため、グリップベルトが千
切れる不具合がない。
【0008】このように、本発明を用いることにより、
ゴムベルトの耐久性を高めるとともに、グリップベルト
が千切れたり、スパイクがグリップベルトから外れ出る
ことがないため、タイヤゴムチェーンの耐久性を飛躍的
に延ばすことができる。また、上述のように、スパイク
がグリップベルトから外れ出ないため、抜け出たスパイ
クの飛散事故等を未然に防ぐことができる。
ゴムベルトの耐久性を高めるとともに、グリップベルト
が千切れたり、スパイクがグリップベルトから外れ出る
ことがないため、タイヤゴムチェーンの耐久性を飛躍的
に延ばすことができる。また、上述のように、スパイク
がグリップベルトから外れ出ないため、抜け出たスパイ
クの飛散事故等を未然に防ぐことができる。
【0009】〔請求項2の作用および効果〕車両走行時
にタイヤとともに複数のグリップベルトが回転する。こ
の時、グリップベルトは車両に踏まれるなどして、圧縮
の開放が繰り返される。この結果、グリップベルト内の
ワイヤが伸縮する。この伸縮に伴ってスパイクが移動す
ると、スパイクを覆うゴムベルトの劣化が促進される。
しかし、この請求項2の技術では、スパイクに設けられ
たワイヤの挿通穴が、ワイヤの外形寸法よりも大きく設
けられているため、ワイヤに対してスパイクが摺動でき
る。このため、車両走行時にワイヤが伸縮してもスパイ
クはワイヤによって移動しないため、ワイヤの伸縮に伴
うスパイクの移動によるゴムベルトの劣化を防ぐことが
できる。
にタイヤとともに複数のグリップベルトが回転する。こ
の時、グリップベルトは車両に踏まれるなどして、圧縮
の開放が繰り返される。この結果、グリップベルト内の
ワイヤが伸縮する。この伸縮に伴ってスパイクが移動す
ると、スパイクを覆うゴムベルトの劣化が促進される。
しかし、この請求項2の技術では、スパイクに設けられ
たワイヤの挿通穴が、ワイヤの外形寸法よりも大きく設
けられているため、ワイヤに対してスパイクが摺動でき
る。このため、車両走行時にワイヤが伸縮してもスパイ
クはワイヤによって移動しないため、ワイヤの伸縮に伴
うスパイクの移動によるゴムベルトの劣化を防ぐことが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
に示す実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図5は実施例を示すもの
で、図1はグリップベルトの正面、側面および裏面図、
図2はグリップベルトの要部断面図、図3はワイヤおよ
びスパイクを示す正面および側面図、図4はタイヤゴム
チェーンを広げた状態を示す平面図、図5はタイヤゴム
チェーンをタイヤに装着した状態を示す斜視図である。
に示す実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図5は実施例を示すもの
で、図1はグリップベルトの正面、側面および裏面図、
図2はグリップベルトの要部断面図、図3はワイヤおよ
びスパイクを示す正面および側面図、図4はタイヤゴム
チェーンを広げた状態を示す平面図、図5はタイヤゴム
チェーンをタイヤに装着した状態を示す斜視図である。
【0011】タイヤゴムチェーン1は、図4および図5
に示すように、タイヤTの両サイドに装着されるロープ
2、3と、そのロープ2、3の間に架け渡される複数の
グリップベルト4と、タイヤTの両サイドに装着された
それぞれのロープ2、3を内側へ引っ張り、タイヤTの
周囲の複数のグリップベルト4をタイヤTにフィットさ
せるゴムベルト5とから構成される。
に示すように、タイヤTの両サイドに装着されるロープ
2、3と、そのロープ2、3の間に架け渡される複数の
グリップベルト4と、タイヤTの両サイドに装着された
それぞれのロープ2、3を内側へ引っ張り、タイヤTの
周囲の複数のグリップベルト4をタイヤTにフィットさ
せるゴムベルト5とから構成される。
【0012】一方のロープ2は、タイヤTの後ろ側に装
着されるもので、装着された後に、両端のフック2a、
2bが掛けられるものである。他方のロープ3は、タイ
ヤTの前側に装着されるもので、装着された後に、先ず
両端のフック3a、3bを掛け、次にクロジングフック
3cをロープ中間部3dに掛け、ゴムフック3eを強く
引っ張り、仮止めした後に車両を4〜5m動かした後に
ゴムフック3eを強く増し締めして装着を完了するもの
である。
着されるもので、装着された後に、両端のフック2a、
2bが掛けられるものである。他方のロープ3は、タイ
ヤTの前側に装着されるもので、装着された後に、先ず
両端のフック3a、3bを掛け、次にクロジングフック
3cをロープ中間部3dに掛け、ゴムフック3eを強く
引っ張り、仮止めした後に車両を4〜5m動かした後に
ゴムフック3eを強く増し締めして装着を完了するもの
である。
【0013】グリップベルト4は、図1ないし図3に示
すように、ロープ2、3に架け渡される金属製のワイヤ
6と、このワイヤ6が挿通される複数(この実施例では
2つ)のスパイク7と、このスパイク7の頂部を外部に
露出した状態でワイヤ6およびスパイク7を埋設するゴ
ムベルト8とから構成される。なお、この実施例では、
1本のワイヤ6に2つのスパイク7を設けた例を示した
が、RV車両等、タイヤ幅の増大に対応して、スパイク
7の数を3つ以上に増加して設けても良い。
すように、ロープ2、3に架け渡される金属製のワイヤ
6と、このワイヤ6が挿通される複数(この実施例では
2つ)のスパイク7と、このスパイク7の頂部を外部に
露出した状態でワイヤ6およびスパイク7を埋設するゴ
ムベルト8とから構成される。なお、この実施例では、
1本のワイヤ6に2つのスパイク7を設けた例を示した
が、RV車両等、タイヤ幅の増大に対応して、スパイク
7の数を3つ以上に増加して設けても良い。
【0014】ワイヤ6は、図3に示すように、両端に環
が形成された状態で金属バンド6aが固着されたもの
で、形成された環には、略馬蹄形のワイヤ補強金具6b
が取り付けられている。なお、ワイヤ6の両端は、図5
に示すように、金属フック9を介してロープ2、3に掛
け渡される。
が形成された状態で金属バンド6aが固着されたもの
で、形成された環には、略馬蹄形のワイヤ補強金具6b
が取り付けられている。なお、ワイヤ6の両端は、図5
に示すように、金属フック9を介してロープ2、3に掛
け渡される。
【0015】スパイク7は、ワイヤ6が挿通されるベー
ス金具7aと、このベース金具7aに固着された超合金
製のピン7bとからなる。ベース金具7aは、約1mm
厚、15mm×30mm程の鉄製板材に、ワイヤ挿通穴
7cやピン装着穴7dを形成するとともに、略コ字型
(図2参照)にプレス加工したものである。また、ベー
ス金具7aの両端は、図2に示すように、外側へ向けて
曲げて設けられている。この外に向く長さは、約1〜1
0mmの範囲内、好ましくは2〜6mmの範囲内に設け
られるもので、この外に向く部分がタイヤTからの荷重
を受け、ピン7bへ伝える。なお、ワイヤ挿通穴7c
は、ワイヤ6の外形寸法よりも大きく、ワイヤ挿通穴7
c内をワイヤ6がスムーズに移動可能に設けられてい
る。ピン7bは、先端中央部に穴が形成された略マカロ
ニ形状を呈するもので、プレス加工されたベース金具7
aのピン装着穴7dに装着された後、ろう付け等の接合
技術にベース金具7aに強固に固着されたものである。
ス金具7aと、このベース金具7aに固着された超合金
製のピン7bとからなる。ベース金具7aは、約1mm
厚、15mm×30mm程の鉄製板材に、ワイヤ挿通穴
7cやピン装着穴7dを形成するとともに、略コ字型
(図2参照)にプレス加工したものである。また、ベー
ス金具7aの両端は、図2に示すように、外側へ向けて
曲げて設けられている。この外に向く長さは、約1〜1
0mmの範囲内、好ましくは2〜6mmの範囲内に設け
られるもので、この外に向く部分がタイヤTからの荷重
を受け、ピン7bへ伝える。なお、ワイヤ挿通穴7c
は、ワイヤ6の外形寸法よりも大きく、ワイヤ挿通穴7
c内をワイヤ6がスムーズに移動可能に設けられてい
る。ピン7bは、先端中央部に穴が形成された略マカロ
ニ形状を呈するもので、プレス加工されたベース金具7
aのピン装着穴7dに装着された後、ろう付け等の接合
技術にベース金具7aに強固に固着されたものである。
【0016】ゴムベルト8は、引き延ばされたワイヤ6
および2つのスパイク7をモールド成形するもので、使
用されるゴム材は、捩じれに対する復元力や耐摩耗性に
優れたものが採用されている。このゴムベルト8の表面
(地面に設置する側の面)には、雪を噛むための多数の
溝8aが形成されている。また、ゴムベルト8の表面に
は、スパイク7のピン7bの頂部が露出するように設け
られており、凍結路面や圧雪路面にピン7bが噛むよう
に設けられている。また、ゴムベルト8の両側には、複
数の突起8bが一体成形されており、この突起8bが設
けられたことにより、グリップベルト4がタイヤTの表
面で捩じれて反転する不具合が確実に防がれる。
および2つのスパイク7をモールド成形するもので、使
用されるゴム材は、捩じれに対する復元力や耐摩耗性に
優れたものが採用されている。このゴムベルト8の表面
(地面に設置する側の面)には、雪を噛むための多数の
溝8aが形成されている。また、ゴムベルト8の表面に
は、スパイク7のピン7bの頂部が露出するように設け
られており、凍結路面や圧雪路面にピン7bが噛むよう
に設けられている。また、ゴムベルト8の両側には、複
数の突起8bが一体成形されており、この突起8bが設
けられたことにより、グリップベルト4がタイヤTの表
面で捩じれて反転する不具合が確実に防がれる。
【0017】〔実施例の効果〕本実施例のタイヤゴムチ
ェーン1は、ピン7bを支持するベース金具7aの下部
(タイヤ側)が外側へ広げて設けられているため、タイ
ヤTからの荷重をベース金具7aの下部でしっかりと受
け止めてピン7bに伝える。このため、タイヤから受け
る車重や、車両の加減速時の荷重は、タイヤT→スパイ
ク7→路面へと伝わり、ゴムベルト8の負荷が小さくて
済む。
ェーン1は、ピン7bを支持するベース金具7aの下部
(タイヤ側)が外側へ広げて設けられているため、タイ
ヤTからの荷重をベース金具7aの下部でしっかりと受
け止めてピン7bに伝える。このため、タイヤから受け
る車重や、車両の加減速時の荷重は、タイヤT→スパイ
ク7→路面へと伝わり、ゴムベルト8の負荷が小さくて
済む。
【0018】また、車両走行時におけるゴムベルト8の
変形や、スパイク7の膨張や熱によって、ゴムベルト8
とスパイク7との接着が、例え剥がれても、スパイク7
にはワイヤ6が挿通されているため、スパイク7がグリ
ップベルト4から外れ出る不具合がい。さらに、各ゴム
ベルト8の内部に、ワイヤ6が架け渡されるため、グリ
ップベルト4が千切れる不具合がない。
変形や、スパイク7の膨張や熱によって、ゴムベルト8
とスパイク7との接着が、例え剥がれても、スパイク7
にはワイヤ6が挿通されているため、スパイク7がグリ
ップベルト4から外れ出る不具合がい。さらに、各ゴム
ベルト8の内部に、ワイヤ6が架け渡されるため、グリ
ップベルト4が千切れる不具合がない。
【0019】このように、ゴムベルト8の負荷が小さく
済むとともに、グリップベルト4が千切れたり、スパイ
ク7がグリップベルト4から外れ出ることがないため、
タイヤゴムチェーン1の耐久性が従来に比較して飛躍的
に延びる。また、スパイク7がグリップベルト4から外
れ出ないため、抜け出たスパイク7の飛散事故等を未然
に防ぐことができる。
済むとともに、グリップベルト4が千切れたり、スパイ
ク7がグリップベルト4から外れ出ることがないため、
タイヤゴムチェーン1の耐久性が従来に比較して飛躍的
に延びる。また、スパイク7がグリップベルト4から外
れ出ないため、抜け出たスパイク7の飛散事故等を未然
に防ぐことができる。
【0020】一方、車両走行中は、タイヤTとともに複
数のグリップベルト4が回転する。この時、グリップベ
ルト4は車両に踏まれるなどして、圧縮の開放が繰り返
される。この結果、グリップベルト4内のワイヤ6が伸
縮を繰り返す。この伸縮に伴ってスパイク7も移動する
と、スパイク7を覆うゴムベルト8の劣化が促進され
る。しかし、この実施例では、スパイク7に設けられた
ワイヤ挿通穴7cが、ワイヤ6の外形寸法よりも大き
く、ワイヤ6に対してスパイク7が摺動できるため、車
両走行時にワイヤ6が伸縮してもスパイク7はワイヤ6
によって移動しない。このため、ワイヤ6の伸縮に伴う
スパイク7の移動によるゴムベルト8の劣化を防ぐこと
ができ、タイヤゴムチェーン1の耐久性を延ばすことが
できる。
数のグリップベルト4が回転する。この時、グリップベ
ルト4は車両に踏まれるなどして、圧縮の開放が繰り返
される。この結果、グリップベルト4内のワイヤ6が伸
縮を繰り返す。この伸縮に伴ってスパイク7も移動する
と、スパイク7を覆うゴムベルト8の劣化が促進され
る。しかし、この実施例では、スパイク7に設けられた
ワイヤ挿通穴7cが、ワイヤ6の外形寸法よりも大き
く、ワイヤ6に対してスパイク7が摺動できるため、車
両走行時にワイヤ6が伸縮してもスパイク7はワイヤ6
によって移動しない。このため、ワイヤ6の伸縮に伴う
スパイク7の移動によるゴムベルト8の劣化を防ぐこと
ができ、タイヤゴムチェーン1の耐久性を延ばすことが
できる。
【0021】また、この実施例のスパイク7は、ワイヤ
6が挿通されるベース金具7aと、超合金製のピン7b
とを接合して設けた。このため、耐久性に優れたスパイ
ク7を安価に提供でき、結果的に耐久性に大変優れたタ
イヤゴムチェーン1を安価に提供できる。
6が挿通されるベース金具7aと、超合金製のピン7b
とを接合して設けた。このため、耐久性に優れたスパイ
ク7を安価に提供でき、結果的に耐久性に大変優れたタ
イヤゴムチェーン1を安価に提供できる。
【0022】〔変形例〕上記の実施例では、複数のグリ
ップベルト4がタイヤTの周囲で略平行に配置されるタ
イヤゴムチェーン1を例に示したが、図6に示すよう
に、グリップベルト4を略V字形に配置するなど、他の
状態で配置しても良い。
ップベルト4がタイヤTの周囲で略平行に配置されるタ
イヤゴムチェーン1を例に示したが、図6に示すよう
に、グリップベルト4を略V字形に配置するなど、他の
状態で配置しても良い。
【図1】グリップベルトの正面、側面および裏面図であ
る(実施例)。
る(実施例)。
【図2】グリップベルトの要部断面図である(実施
例)。
例)。
【図3】ワイヤおよびスパイクを示す正面および側面図
である(実施例)。
である(実施例)。
【図4】タイヤゴムチェーンを広げた状態を示す平面図
である(実施例)。
である(実施例)。
【図5】タイヤゴムチェーンのタイヤ装着状態を示す斜
視図である(実施例)。
視図である(実施例)。
【図6】タイヤゴムチェーンのタイヤ装着状態を示す斜
視図である(変形例)。
視図である(変形例)。
T タイヤ 1 タイヤゴムチェーン 2、3 ロープ 4 グリップベルト 6 ワイヤ 7 スパイク 7a ベース金具 7b ピン 7c ワイヤ挿通穴 8 ゴムベルト
Claims (2)
- 【請求項1】タイヤの両サイドに装着されるロープの間
に架け渡される複数のグリップベルトを備えたタイヤゴ
ムチェーンにおいて、前記グリップベルトは、前記ロー
プに架け渡される金属製のワイヤと、 このワイヤが挿通される1つあるいは複数の金属製のス
パイクと、 このスパイクの頂部を外部に露出した状態で、前記ワイ
ヤおよび前記スパイクを埋設するゴムベルトと、を備
え、 前記スパイクは、前記ワイヤが挿通されるベース金具
と、このベース金具に接合され、前記ゴムベルトより頂
部が露出する超合金製のピンとからなり、 前記ベース金具は、前記ワイヤが挿通される略コ字型を
呈するとともに、その両端が外側へ向けて曲げて設けら
れたことを特徴とするタイヤゴムチェーン。 - 【請求項2】請求項1のタイヤゴムチェーンにおいて、 前記ベース金具に設けられた前記ワイヤの挿通穴は、前
記ワイヤの外形寸法よりも大きく設けられたことを特徴
とするタイヤゴムチェーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9213732A JPH1148727A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | タイヤゴムチェーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9213732A JPH1148727A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | タイヤゴムチェーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1148727A true JPH1148727A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16644091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9213732A Pending JPH1148727A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | タイヤゴムチェーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1148727A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100456789B1 (ko) * | 2001-10-16 | 2004-11-16 | 주식회사 무빙 | 타이어 미끄럼방지기구 |
US9694635B2 (en) | 2013-08-22 | 2017-07-04 | Ezas, Llc | Apparatus and method for increasing the traction of vehicle wheels |
US10106000B2 (en) | 2013-08-22 | 2018-10-23 | Ezas, Llc | Apparatus and method for increasing the traction of vehicle wheels |
JP7141580B1 (ja) * | 2021-04-12 | 2022-09-26 | 久一 神田 | タイヤ滑り止め装置 |
-
1997
- 1997-08-07 JP JP9213732A patent/JPH1148727A/ja active Pending
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