JP7141580B1 - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents
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Abstract
Description
又、次の作業のタイヤ表側の滑り止め装置の固定作業もタイヤの裏側から引出過ぎると対向側が引っ込んで、均一に引き出すことは容易でなかった。
更に、最初の段階で、滑り止め装置をタイヤの接地面の裏側で押して通す作業は、押すと地面の抵抗で滑り止め装置が曲がってしまう為に前に進まず、簡単な作業ではなかった。
特に気象条件の厳しい現場では装着が困難で、本人のみならず装着場所を待っている他車にも迷惑を懸け、又、装着を諦めて走り出して交通渋滞を招いている現状もある。
本発明は、装着後も走行中に外れたりしない堅固で装着が容易でしかも、収納し易い滑り止め装置を課題とする。
前記タイヤのトレッド外周上に配する滑り止め部(1)を幅方向の中央部に設け、その両端部の一端側に前記裏側ケーブル(4)に接続する裏側ケーブル接続部(2)と、他端側に前記本留め固定部(B)に固定する表側固定部(3)を、それぞれ前記タイヤの幅方向に設けて構成した滑り止め把持体(A)を、両端が着脱可能なジョイント部(4a)、(4b)を有する前記裏側ケーブル(4)上に複数の前記裏側ケーブル接続部(2)を介してスライド可能に連結すると共に、前記滑り止め把持体(A)は前記タイヤ表裏の外周上の任意の位置を前記滑り止め把持体(A)の内面で把持できる仮留め機能を有するタイヤ滑り止め装置である。
このように、走行中に外れたりしない堅固な裏側ケーブルを設けた、従来の滑り止め装置の課題であった、装着が容易でない難作業を本発明は同時に解決した。
特に自動車を常用している多くのドライバー達から切望されていた軽量で着脱が容易で滑り止め効果の大きい、簡易的なタイヤ滑り止め装置が提供されるようになる。
該滑り止め把持体(A)は前記裏側ケーブル接続部(4)を介して前記裏側ケーブル(4)と接続しつつ、前記滑り止め把持体(A)の両端によって前記タイヤの外周上を幅方向に挟んで任意の位置に仮留めできることを特徴とするタイヤ滑り止め装置である。
又、本発明において本留め固定部(B)は、滑り止め把持体(A)の表側固定部(3)を固定できるものであれば何でも良く、タイヤの一部を利用しても良いし、タイヤとは別に表側固定部(3)を相互に固定する別体を配しても良い。
以下、本発明を実施するための形態について図1から図12に基づき説明する。
そして、滑り止め把持体(A)はC字状の形状をした弾性体バネ効果でタイヤを把持して仮留めする。
又、滑り止め把持体(A)が湾曲しているものは巻物状に詰めて巻いて元に戻らぬように留めておけば実施例2も同様に収納スペースをとらない。
そして、表側固定部(3)は本留め固定部(B)に固定するフック孔が設けてある。
そして、本留め固定部(B)は、金属スプリング製の固定バンドで表側固定部(3)のフック孔に挿入するフックは各滑り止め把持体(A)が、ずれぬように環状バンドに等間隔で固定してある。
なお、実施例1の裏側ケーブル(4)と裏側ケーブル接続部(2)の接続の仕方は各々のジョイント部(4a)、(4b)に近い2個のみ固定し、内側の他2個は自由にスライド接続すると、裏側ケーブル(4)の両端のジョイントのケーブルが掴み易くなるので接続し易く又、タイヤへ仮留め、し易い。
ここでは実施例1の説明であるが他の実施例についても同様である。
又、表側固定部(3)にリピートタイプの結束バンドが設けてあるので本留め固定部(B)であるタイヤホイールのスポーク部に結ぶように通してからロック部に挿入して引っ張り上げて固定する。
利点としては滑り止め把持体(A)が、走行中に緩んでもロック機能で後戻りせずに何回でも増し締めができ、又、装置を外すにもロックを解除すれば容易である。
そして、図4(b)は、実施例2のタイヤの裏側の図である。
又、この実施例の表側固定部(3)の結束バンドは樹脂製のリピートタイプであるが、他にも長さ調整バックル付のナイロン繊維製バンドや結束ゴムバンド、そして長さ調整が容易な面ファスナー製のバンドでも良い。
ここでは、タイヤの幅方向に、柔らかい軟鉄やアルミニウム等の形状保持の針金又は、新素材のプラスチック線材等を合成樹脂の滑り止め把持体(A)内に貫通して設けた浅溝付きの板形状である。
そして、この実施例3での表側固定部(3)はギザ溝が突設してある。
又、図6(a)は、タイヤに滑り止め把持体(A)の4ブロックをドーナツ板状の本留め固定部(B)である図6(b)を用いて、装着が完了したタイヤの表側の図である。
利点として、滑り止め把持体(A)の等間隔の位置が必然的に決まることと、走行中に各ブロックがお互いに干渉して協働するので緩みにくく、定位置を保つこと。
又、図6(b)とは構成が逆で、表側固定部(3)にギザ溝を挿入するロック機構を設け、ドーナツ板状側の本留め固定部(B)にギザ溝を各々に突設しても良い。
この実施例は実施例3と異なり、柔らかな軟鉄やアルミニウム等の薄い金属板に樹脂で被覆したものや、板状のプラスチック新素材であって、どちらも変形自在で形状維持の機能を有する板状の滑り止め把持体(A)の図である。
又、図7(b)は滑り止め把持体(A)を布製の滑り止め効果のある起毛繊維やフェルト繊維等の滑り止め部(1)の縁枠に同じ図7(a)の素材を使用したものである。
又、本留め固定部(B)は金属スプリング製の固定バンドで表側固定部(3)のフック孔に挿入するフックが環状バンドに等間隔で固定してある。
滑り止め把持体(A)がバネ効果を有した金属製の薄板又は、硬化性樹脂製の、やや内側にコの字状の形状で、摩擦と弾性体バネ効果とでタイヤを把持して仮留めする。
又、表側固定部(3)にはフックが設けてある。
このように、本留め固定部(B)である図10(b)は環状で弾性の強い合成ゴムや金属スプリング製の本留め固定部(B)である。
又、図10(c)は更に弾性の強い形状をした合成ゴムの本留め固定部(B)である。
しかし、図10(d)はリピートタイプの結束バンドで4ブロックの表側固定部(3)の各フックを同時に強い締め付けが出来、又、増し締め可能な本留め固定部(B)である。
或いは、2本又は、X状の本留め固定部(B)で、対向する滑り止め把持体(A)の表側固定部(3)を対角線上に互いに引っ張りっこするように固定しても良い。
なお、この実施例に図7(b)の滑り止め部把持体(A)の起毛繊維やフェルト繊維等を使用しても良い。
そして、裏側ケーブル接続部(2)は裏側ケーブル(4)上に全て固定せずにスライドフリーで連結してある。
そして、本留め固定部(B)である環状の金属スプリング製の固定バンドの固定フックの数も表側固定部(3)の数に応じて増やして固定する。
本発明の装着法をここでは実施例1により図12で説明すると、
(イ)図12の(1)は、滑り止め装置を地面に置いて裏側ケーブル(4)の片側端のジョイント部(4a)をタイヤ裏側にくぐらせてから各々滑り止め把持体(A)と両端のジョイント部を表側に出した図である。
(ロ)図12の(2)は滑り止め把持体(A)をタイヤ表裏に把被せて持し、タイヤ下から段階的にタイヤ頂上に向かって移動して裏側ケーブル(4)の両端のジョイント部(4a)、(4b)の接続が寸前の図である。
もし、タイヤの裏側の軸に裏側ケーブル(4)が当たる迄に両端のジョイント部(4a)、(4b)が接続出来れば、滑り止め把持体(A)を全てタイヤ頂上付近に移動せずに、次の作業に移ることが出来る。
(ハ)図12の(3)はタイヤの上部の滑り止め把持体(A)を把持したまま、他の滑り止め把持体(A)が対角線上の位置に移動中の仮留めの図である。
(ニ)図12の(4)は滑り止め把持体(A)が各対角線上の位置に仮留めされ、本留め固定部(B)である金属スプリング製の固定バンドのフックで表側固定部(3)の差込口に対角線上に挿入すれば、軟質ポリウレタン樹脂などの滑り止め把持体(A)は裏側ケーブル接続部(2)を介して裏側ケーブル(4)と共に、タイヤ表側に引っ張られて、タイヤの幅方向のタイヤ形状に変形して装着が完了した図である。
又、軟質ポリウレタン樹脂などが滑り止め把持体(A)ではタイヤの表側に引っ張られるとタイヤの幅方向のタイヤ形状に変形することで、殆どのタイヤサイズに適合するので生産性や利便性も上がる。
B:本留め固定部
1:滑り止め部
2:裏側ケーブル接続部
3:表側固定部
4:裏側ケーブル
4a:ジョイント部
4b:ジョイント部
Claims (3)
- タイヤの裏側に配される裏側ケーブル(4)とタイヤの表側に配する本留め固定部(B)を介してタイヤに取り付けるタイヤ滑り止め装置であって、前記タイヤのトレッド外周上に配する滑り止め部(1)を幅方向の中央部に設け、その両端部の一端側に前記裏側ケーブル(4)に接続する裏側ケーブル接続部(2)と、他端側に前記本留め固定部(B)に固定する表側固定部(3)を、それぞれ前記タイヤの幅方向に設けて構成した複数の形状に変形自在で形状維持の機能を有して仮留め出来る滑り止め把持体(A)を、両端が着脱可能なジョイント部(4a)、(4b)を有する前記裏側ケーブル(4)上に複数の前記裏側ケーブル接続部(2)を介してスライド可能に連結する構成を有し、各々の前記滑り止め把持体(A)は前記タイヤ表裏の外周上の任意の位置を前記滑り止め把持体(A)の内面で把持できる仮留め機能を有すると共に、前記本留め固定部(B)は前記滑り止め把持体(A)とは別体であり、かつ、前記表側固定部(3)はフック孔、又はバンド、若しくはロック機構を設けたことを特徴とするタイヤ滑り止め装置。
- 複数の前記裏側ケーブル接続部(2)の一部のスライドを制限することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ滑り止め装置。
- 前記裏側ケーブル(4)は変形自在で形状維持の機能を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタイヤ滑り止め装置。
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