JP3985635B2 - 生ごみ処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主に家庭の台所で発生する生ごみを減量及び減容させる生ごみ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の生ごみを減量したり、減容したりする生ごみ処理装置では、図9に示すように、微生物の生息場所となるおがくず等の微生物担体1を入れた微生物分解槽2と、投入された生ごみ3と微生物担体1とを混合、撹拌するための回転撹拌棒4及びその駆動装置5を有し、投入された生ごみ3を微生物により最終的には二酸化炭素と水に分解し、生ごみ3を減量するもので、微生物分解槽2内の温度を適正に保つための加熱手段6、酸素(空気)を供給するための換気ファン7、それらの制御を行う制御手段(図示せず)を備え、微生物の働きにより生ごみを分解し減量する生ごみ処理装置が一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
生ごみ処理装置は微生物が生ごみ3を分解する方式のため、この微生物を生息させ、活性化させるための環境を作る必要がある。1つには、微生物が多く生息でき増殖するための場所が必要であり、微生物担体1には、おがくずのような木片チップ、多孔質のプラスチック片等が用いられている。2つには、微生物による分解に必要な条件である酸素(空気)が、微生物担体1に回転撹拌棒4の撹拌作用により供給される。
【0004】
また、3つには、適度の湿度が必要であり、乾燥し過ぎの状態では、微生物は生存できなし、水分の多い状態でも分解の能力が低下する。なお、微生物担体1は微生物分解槽2内の湿度を適度に調整するバッファーの役目も果たしている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−84526号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、制御手段が加熱手段6の加熱量と換気ファン7の送風能力を調整して微生物担体1の水分を一定に保っている。しかし、大量の生ごみ3や水分の多い生ごみ3が投入された場合、制御手段が加熱手段6の加熱量と換気ファン7の送風能力を上げても微生物担体1の水分調整、すなわち水分を減らすことに限度がある。この結果、微生物担体1が粒や塊になり通気性が悪化して、回転撹拌棒4の撹拌作用による酸素(空気)供給が阻害されて微生物の活性が低下するので、生ごみの分解性能が悪化するという課題を有していた。そして、微生物は生ごみ3を十分に分解できずに強烈な悪臭が発生した。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、生ごみの分解性能を向上した生ごみ処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、外部と連通した開口部を有し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、送風ファンと空気排気口を有しこの送風ファン送風により生ごみを乾燥させる送風乾燥処理部と、前記送風乾燥処理部と前記微生物分解処理部とを連通し前記送風乾燥処理部で乾燥した生ごみを微生物分解処理部に搬送する開閉可能な搬送口を有する搬送手段とを備え、前記搬送口を開けて前記乾燥した生ごみを前記微生物分解処理部に移動後、前記送風乾燥処理部に新たな生ごみを投入する時まで、前記搬送口を介して前記送風ファン送風を前記微生物分解処理部に送り込み前記開口部より排気させ、前記微生物分解処理部を換気する構成にしたものである。
【0009】
上記発明によれば、送風ファンから送風された空気は、生ごみを貫通しながら生ごみを乾燥する。その後、送風ファンを停止し、乾燥した生ごみ(以降乾燥生ごみと称す)を、搬送手段の搬送口を開けて微生物分解処理部へ移動する。
【0010】
次に、送風乾燥処理部に新たな生ごみを投入する時まで送風ファンを駆動し、送風された空気は、送風乾燥処理部から搬送手段の搬送口を介して微生物分解処理部へ流入する。この結果、送風乾燥処理部の内面に付着した乾燥生ごみの表面がさらに乾燥するので、乾燥生ごみにカビが発生するのを抑制できる。さらに、流入した空気は微生物分解処理部を換気しながら微生物分解処理部に発生した蒸気を開口部より排出する。
【0011】
特に、大量の生ごみや水分の多い生ごみが投入された場合でも、生ごみを乾燥した分、微生物分解処理部での水分調整(水分を減らすこと)ができるので、微生物分解処理部では通気性が確保でき、乾燥生ごみの分解性能が継続できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、外部と連通した開口部を有し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、送風ファンと空気排気口を有しこの送風ファン送風により生ごみを乾燥させる送風乾燥処理部と、前記送風乾燥処理部と前記微生物分解処理部とを連通し前記送風乾燥処理部で乾燥した生ごみを微生物分解処理部に搬送する開閉可能な搬送口を有する搬送手段とを備え、前記搬送口を開けて前記乾燥した生ごみを前記微生物分解処理部に移動後、前記送風乾燥処理部に新たな生ごみを投入する時まで、前記搬送口を介して前記送風ファン送風を前記微生物分解処理部に送り込み前記開口部より排気させ、前記微生物分解処理部を換気するものである。
【0013】
そして、送風ファンから送風された空気は、生ごみを貫通しながら生ごみを乾燥する。その後、送風ファンが停止し、乾燥生ごみを、搬送手段の搬送口を開けて微生物分解処理部へ移動する。その後、送風乾燥処理部に新たな生ごみを投入する時まで送風ファンを駆動し、送風された空気は、送風乾燥処理部から搬送手段の搬送口を介して微生物分解処理部へ流入する。この結果、送風乾燥処理部の内面に付着した乾燥生ごみの表面が十分に乾燥するので、乾燥生ごみにカビが発生するのを抑制できる。
【0014】
さらに、流入した空気は微生物分解処理部を換気しながら微生物分解処理部に発生した蒸気を開口部より排出する。特に、大量の生ごみや水分の多い生ごみが投入された場合でも、生ごみを乾燥した分、微生物分解処理部での水分調整ができるので、微生物分解処理部では通気性が確保でき、乾燥生ごみの分解性能が継続できる。なお、送風ファンが換気ファンを兼ねているので、コストが抑制できる。
【0015】
請求項に記載の発明は、外部と連通した入口開口部と出口開口部とを有し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、送風ファンと空気排気口を有しこの送風ファンの送風により生ごみを乾燥させる送風乾燥処理部と、前記空気排気口に連通し前記送風ファンからの送風を外部へ排気すると共に前記出口開口部と経路途中で連通した排気通路と、前記送風乾燥処理部と前記微生物分解処理部とを連通し前記送風乾燥処理部で乾燥した生ごみを微生物分解処理部に搬送する開閉可能な搬送口を有する搬送手段とを備え、前記搬送口を閉じた状態では、前記排気通路を流れる空気の吸引作用にて前記入口開口部から前記微生物分解処理部に外気を流入し、前記出口開口部から前記排気通路へ流出させて前記微生物分解処理部を換気すると共に、前記搬送口を開けて前記乾燥した生ごみを前記微生物分解処理部に移動後は、前記搬送口を介して所定の時間、前記送風ファンの送風を前記微生物分解処理部に送り込み前記出口開口部より排気させ、前記微生物分解処理部を換気するものである。
【0016】
そして、送風ファンから送風された空気は、生ごみを貫通しながら生ごみを乾燥する。その後、空気は空気排気口から排気通路へ流出し、排気通路から外部へ排出される空気の吸引作用により、入口開口部から微生物分解処理部に外気を流入し、出口開口部から排気通路へ流出させ微生物分解処理部を換気する。すなわち、常に微生物分解処理部の換気が実現できるので、微生物分解処理部に空気が供給でき、乾燥生ごみの分解性能が向上する。
【0017】
また、大量の生ごみや水分の多い生ごみが投入された場合でも、常に換気する分、微生物分解処理部での水分調整ができるので、微生物分解処理部では通気性が確保でき、乾燥生ごみの分解性能が継続できる。なお、乾燥生ごみを微生物分解処理部へ移動した後、新たな生ごみの投入に備えても、送風ファンを駆動すれば微生物分解処理部の換気が継続できる。
【0018】
請求項に記載の発明は、特に、請求項に記載の排気通路に絞り部を形成し、前記絞り部に出口開口部を連通したものである。そして、送風ファンから送風された空気は、生ごみを貫通しながら生ごみを乾燥する。その後、空気は排気通路へ流入し、絞り部で流速が速くなる分、空気の吸引作用が強くなる。この結果、微生物分解処理部に大量の外気が流入し、出口開口部から排気通路へ流出させて微生物分解処理部を換気する。すなわち、微生物分解処理部に大量の換気量が確保できるので、微生物分解処理部に十分な空気が供給でき、乾燥生ごみの分解性能が向上する。
【0019】
また、大量の生ごみや水分の多い生ごみが投入された場合でも、換気量が大量なので、微生物分解処理部での水分調整ができる。すなわち、微生物分解処理部では通気性が確保でき、乾燥生ごみの分解性能が継続できる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0021】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例における生ごみ処理装置の構成図、図2は同生ごみ処理装置の他の構成図、図3は同生ごみ処理装置のフローチャートである。
【0022】
図1において、21は微生物分解処理部であり、微生物分解槽22と3本の回転撹拌棒23とから構成されている。24は微生物の生息場所となるおがくず等の微生物担体である。25は回転撹拌棒23を駆動する撹拌駆動装置である。そして、回転撹拌棒23は投入された生ごみ26と微生物担体24とを混合、撹拌し、微生物担体24に酸素(空気)を供給する。27は微生物分解槽22内の温度を適正に保つための電気ヒータからなる加熱手段である。28は、送風により生ごみ26を乾燥させる箱形状の送風乾燥処理部であり、上部に生ごみ26を投入時に開閉する蓋29を設けている。30は送風乾燥処理部28から微生物分解処理部21へ乾燥生ごみ26Aを落下させる搬送手段であり、回転駆動装置(図示せず)によりシャッター(搬送口)31が軸32を中心に回転する構成である。33は送風ファンであり、送風乾燥処理部28の底部側面には案内部34を設けている。35はシャッター31と案内部34とにより形成した空気噴出口である。36は送風乾燥処理部28から空気が排出する空気排気口であり、蓋29に開口している。37は送風ファン33、搬送手段30、開口部38から構成した微生物分解処理部21を換気する換気手段である。換気手段37は所定時間(例えば5時間後)搬送手段30のシャッター(搬送口)31を介して送風ファン33からの送風により微生物分解処理部21を換気する。
【0023】
以上のように構成された生ごみ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。先ず、蓋29を開けて、生ごみ26を送風乾燥処理部28に投入後、再び蓋29を閉める。そして、送風ファン33から送風された空気(例えば50〜100L/分)は、空気噴出口35から送風乾燥処理部28の底面側に均一に噴出する。この噴出された空気は生ごみ26の下部から上部へ貫通しながら空気排出口36から排出される。その際に、空気が生ごみ26から発生する水蒸気を直ちに運び出す(生ごみ26の雰囲気の水蒸気分圧が下がる)ので、生ごみ26は乾燥し、乾燥生ごみ26A(水分は20〜40%減)になる。
【0024】
その後、送風ファン33が送風を開始して所定時間経過後(例えば5時間後)、送風ファン33が停止し、搬送手段30が駆動する。そして、シャッター31は回転駆動装置により軸32を中心に回転するので、シャッター31が開き、乾燥生ごみ26Aは自重により送風乾燥処理部28から微生物分解槽22に落下、搬送される。
【0025】
他方、加熱手段27は微生物分解槽22の微生物担体24が所定の温度(例えば30℃程度)に維持するようにON/OFF制御される。また、撹拌駆動装置25により駆動する回転撹拌棒23は微生物担体24と乾燥生ごみ26を間欠的に混合、撹拌し、微生物担体24に酸素(空気)を供給する。更に、回転撹拌棒23の撹拌動作は微生物担体24の水蒸気を微生物分解処理部21の上部空間に放出させる。
【0026】
次に、乾燥生ごみ26Aの搬送後、換気手段37が所定時間(例えば8時間)再度送風ファン33を駆動する。そして、送風された空気は、送風乾燥処理部28からシャッター31の開口域を介して微生物分解処理部21へ流入する。さらに、流入した空気は微生物分解処理部21の上部を換気しながら微生物担体24から発生した蒸気を開口部38から排出する。
【0027】
特に、大量の生ごみや水分の多い生ごみが投入された場合でも、生ごみ26を乾燥した分、換気手段37により微生物分解処理部21での水分調整ができるので、微生物分解処理部21では微生物担体24の通気性が確保でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が継続できる。
【0028】
また、送風された空気の一部分は、送風乾燥処理部28を通り空気排気口36から排気されるので、送風乾燥処理部28の内面に付着した乾燥生ごみ26の表面がさらに乾燥する。この結果、乾燥生ごみ26にカビが発生するのを抑制できる。
【0029】
なお、送風ファン33が換気ファンを兼ねているので、コストが抑制できる。
【0030】
以上のように、本実施例によれば、微生物分解処理部21で微生物担体24の通気性が確保でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が継続できる。
【0031】
(実施例2)
図1は本発明の第2の実施例における生ごみ処理装置の構成図、図2は同生ごみ処理装置の他の構成図、図4は同生ごみ処理装置のフローチャートである。
【0032】
実施例1と異なるところは、換気手段37は、送風乾燥処理部28への次の新たな生ごみ投入動作時まで、搬送手段30を介して送風ファン33からの送風により微生物分解処理部21を換気する点である。
【0033】
以上のように構成された生ごみ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。送風ファン33から送風された空気は、生ごみ26を貫通しながら生ごみ26を乾燥する。その後、送風ファン33が送風を開始して所定時間経過後(例えば5時間後)、送風ファン33が停止し、搬送手段34が駆動する。そして、シャッター31は回転駆動装置により軸32を中心に回転するので、乾燥生ごみ26Aは自重により送風乾燥処理部28から微生物分解処理部21に落下、搬送される。
【0034】
次に、換気手段37が、送風乾燥処理部28への次の生ごみ26投入動作時まで、再度送風ファン33を駆動する。そして、送風された空気は、送風乾燥処理部28からシャッター31の開口域を介して微生物分解処理部21へ流入する。特に、実施例1に比べて最大限、微生物分解処理部21の換気時間が長くできる(送風乾燥処理部28での送風乾燥している期間を除き)ので、微生物分解処理部21に十分な空気が供給でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が向上する。
【0035】
また、大量の生ごみや水分の多い生ごみが投入された場合でも、生ごみ26を乾燥した分に加えて、換気時間が長い分、微生物分解処理部21での水分調整ができる。この結果、微生物分解処理部21では通気性が確保でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が継続できる。
【0036】
また、送風された空気の一部分は、送風乾燥処理部28を通り空気排気口36から排気されるので、送風乾燥処理部28の内面に付着した乾燥生ごみ26の表面がさらに乾燥する。この結果、乾燥生ごみ26にカビが発生するのを抑制できる。
【0037】
以上のように、本実施例によれば、微生物分解処理部21の換気時間が長くでき、この結果、微生物分解処理部21に十分な空気が供給でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が向上する。
【0038】
(実施例3)
図1は本発明の第3の実施例における生ごみ処理装置の構成図、図2は同生ごみ処理装置の他の構成図である。本実施例の特徴は、送風ファン33からの送風がシャッター31に向うように、送風乾燥処理部28の側壁に沿うように案内部34を設けた点である。
【0039】
以上のように構成された生ごみ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。送風ファン33から送風された空気は、案内部34に衝突し、案内部34に沿ってシャッター31に向うように流れる。その後、空気は生ごみ26を貫通しながら生ごみ26を乾燥する。
【0040】
次に、送風ファン33が停止した後、シャッター31が駆動して開くと乾燥生ごみ26Aは自重により微生物分解処理部21へ落下する。その後、換気手段37が送風ファン33を駆動し、送風された空気は、案内部34に沿ってシャッター31に向うように流れる。この結果、空気排気口36から外部へ排気される空気が減り、微生物分解処理部21へスムーズに、かつ大量に流入する。すなわち、空気の乱れも小さいので、騒音も小さくなる。また、微生物分解処理部21の換気量が十分に得られるので、微生物担体24の通気性が確保でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が継続できる。
【0041】
以上のように、本実施例によれば、空気の乱れや騒音も小さく、かつ微生物担体24の通気性が確保でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が継続できる。
【0042】
(実施例4)
図1は本発明の第4の実施例における生ごみ処理装置の構成図、図2は同生ごみ処理装置の他の構成図、図5は同生ごみ処理装置のフローチャートである。
【0043】
実施例1〜3の構成と異なるところは、送風ファン33は、微生物分解処理部21を換気する場合に比べて、送風乾燥処理部28で生ごみ26を乾燥させる場合、送風を大量にする点である。
【0044】
以上のように構成された生ごみ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。先ず、蓋29を開けて、生ごみ26を送風乾燥処理部28に投入後、再び蓋29を閉める。そして、送風ファン33から送風された大量の空気(例えば400L/分)は、空気噴出口35から送風乾燥処理部28の底面側に均一に噴出する。この噴出された空気は生ごみ26の下部から上部へ貫通しながら空気排出口36から排出される。その際に、空気が生ごみ26から発生する水蒸気を直ちに運び出すので、生ごみ26は急激に乾燥し短時間で乾燥生ごみ26Aになる。この分、微生物分解処理部21の換気時間が長くできるので、微生物分解処理部21に十分な空気が供給でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が向上する。
【0045】
また、大量の生ごみや水分の多い生ごみが投入された場合でも、換気時間が長い分、微生物分解処理部21での水分調整が十分にできるので、微生物分解処理部21では通気性が確保でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が継続できる。
【0046】
以上のように、本実施例によれば、送風ファン33は、微生物分解処理部21を換気する場合に比べて、送風乾燥処理部28で生ごみ26を乾燥させる場合、大量に送風するので、微生物分解処理部21の換気時間が長くでき、微生物分解処理部21に十分な空気が供給でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が向上する。
【0047】
尚、実施例1〜4において、搬送手段30のシャッター(搬送口)31が、送風乾燥処理部28と微生物分解処理部21とを連通する連通部を兼ねるように構成しているが、連通部をシャッター31とは別に設けても支障が無いものである。
【0048】
(実施例5)
図6は、本発明の第5の実施例における生ごみ処理装置の構成図である。
【0049】
実施例1〜4の構成と異なるところは、換気手段39には送風乾燥処理部40と微生物分解処理部41を連通する連通部42を追加した点である。
【0050】
以上のように構成された生ごみ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。送風ファン33から送風された空気は、案内部34に衝突し、案内部34に沿って流れる。そして、大部分の空気は、生ごみ26を貫通しながら生ごみ26を乾燥する。他方、残りの空気は連通部42を介して微生物分解処理部41へ流入するので、常に微生物分解処理部41に十分な空気が供給でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が向上する。
【0051】
また、大量の生ごみや水分の多い生ごみが投入された場合でも、常に換気する分、微生物分解処理部41での水分調整ができるので、微生物分解処理部41では通気性が確保でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が継続できる。
【0052】
以上のように、本実施例によれば、常に微生物分解処理部41に十分な空気が供給でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が向上する。
【0053】
(実施例6)
図7は、本発明の第6の実施例における生ごみ処理装置の構成図である。
【0054】
実施例1〜5の構成と異なるところは、微生物分解処理部43に入口開口部44と出口開口部45を開口し、排気通路46を空気噴出口47に接続し、かつ出口開口部45にも連通している点である。換気手段48は送風ファン49、搬送手段50、入口開口部44、出口開口部45、排気通路46から構成し、微生物分解処理部43を換気する。
【0055】
以上のように構成された生ごみ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。送風ファン49から送風された空気は、生ごみ26を貫通しながら生ごみ26を乾燥する。その後、空気は空気噴出口47から排気通路46へ流出する。排気通路46を流れる空気の吸引作用により、入口開口部44から微生物分解処理部43に外気が流入し、さらに出口開口部45から排気通路46へ流出する。すなわち、微生物分解処理部43の換気が実現できるので、微生物分解処理部43に空気が供給でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が向上する。
【0056】
また、大量の生ごみや水分の多い生ごみが投入された場合でも、常に換気する分、微生物分解処理部43での水分調整ができるので、微生物分解処理部43では通気性が確保でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が継続できる。他方、出口開口部45から排気通路46へ流出する水蒸気に含まれる臭気成分濃度は送風ファン49から送風された空気により希釈されるので、排気通路46の出口の臭気が軽減される。
【0057】
なお、搬送手段50が乾燥生ごみ26Aを微生物分解処理部43へ搬送し、続いて搬送手段50が元に戻り(再びシャッター31が閉塞する)、新たな生ごみ26の投入に備えても、送風ファン49を駆動すれば、排気通路46を流れる空気の吸引作用により、入口開口部44から微生物分解処理部43に外気が流入し、さらに出口開口部45から排気通路46へ流出する流れができるため、微生物分解処理部43の換気が継続できるものである。
【0058】
以上のように、本実施例によれば、微生物分解処理部43の換気が実現できる。この結果、微生物分解処理部43での水分調整ができ、乾燥生ごみ26Aの分解性能が継続できる。
【0059】
(実施例7)
図8は、本発明の第7の実施例における生ごみ処理装置の要部断面図である。
【0060】
実施例6の構成と異なるところは、排気通路51に形成した絞り部52に出口開口部53を連通した点である。
【0061】
以上のように構成された生ごみ処理装置について、以下その動作、作用を説明する。送風ファン49から送風された空気は、生ごみ26を貫通しながら生ごみを乾燥する。その後、空気は排気通路51へ流入し、絞り部52で流速が速くなる分(ベルヌイの定理)、空気の吸引作用が強くなる。この結果、入口開口部44から微生物分解処理部43に大量の外気が流入し、さらに出口開口部53から排気通路51へ流出する。すなわち、微生物分解処理部43の大量の換気量が実現できるので、微生物分解処理部43に十分な空気が供給でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が向上する。
【0062】
また、大量の生ごみや水分の多い生ごみが投入された場合でも、大量の換気量により微生物分解処理部43での水分調整ができるので、微生物分解処理部43では通気性が確保でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が継続できる。
【0063】
以上のように、本実施例によれば、微生物分解処理部43の大量の換気量が実現できるので、微生物分解処理部43に十分な空気が供給でき、乾燥生ごみ26Aの分解性能が向上する。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、請求項1からに記載の発明によれば、送風乾燥処理部のカビの発生を防止できると共に、微生物分解処理部での生ごみの分解性能を向上できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1〜4における生ごみ処理装置の構成図
【図2】 同生ごみ処理装置の他の構成図
【図3】 本発明の実施例1における生ごみ処理装置のフローチャート
【図4】 本発明の実施例2における生ごみ処理装置のフローチャート
【図5】 本発明の実施例4における生ごみ処理装置のフローチャート
【図6】 本発明の実施例5における生ごみ処理装置の構成図
【図7】 本発明の実施例6における生ごみ処理装置の構成図
【図8】 本発明の実施例7における生ごみ処理装置の要部断面図
【図9】 従来の生ごみ処理装置の構成図
【符号の説明】
21、41、43 微生物分解処理部
26 生ごみ
28、40 送風乾燥処理部
30、50 搬送手段
33、49 送風ファン
34 案内部
37、39、48 換気手段
38、45、53 出口開口部
42 連通部
44 入口開口部
46、51 排気通路
52 絞り部

Claims (3)

  1. 外部と連通した開口部を有し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、送風ファンと空気排気口を有しこの送風ファン送風により生ごみを乾燥させる送風乾燥処理部と、前記送風乾燥処理部と前記微生物分解処理部とを連通し前記送風乾燥処理部で乾燥した生ごみを微生物分解処理部に搬送する開閉可能な搬送口を有する搬送手段とを備え、前記搬送口を開けて前記乾燥した生ごみを前記微生物分解処理部に移動後、前記送風乾燥処理部に新たな生ごみを投入する時まで、前記搬送口を介して前記送風ファン送風を前記微生物分解処理部に送り込み前記開口部より排気させ、前記微生物分解処理部を換気する生ごみ処理装置。
  2. 外部と連通した入口開口部と出口開口部とを有し生ごみを微生物により分解させる微生物分解処理部と、送風ファンと空気排気口を有しこの送風ファンの送風により生ごみを乾燥させる送風乾燥処理部と、前記空気排気口に連通し前記送風ファンからの送風を外部へ排気すると共に前記出口開口部と経路途中で連通した排気通路と、前記送風乾燥処理部と前記微生物分解処理部とを連通し前記送風乾燥処理部で乾燥した生ごみを微生物分解処理部に搬送する開閉可能な搬送口を有する搬送手段とを備え、前記搬送口を閉じた状態では、前記排気通路を流れる空気の吸引作用にて前記入口開口部から前記微生物分解処理部に外気を流入し、前記出口開口部から前記排気通路へ流出させて前記微生物分解処理部を換気すると共に、前記搬送口を開けて前記乾燥した生ごみを前記微生物分解処理部に移動後は、前記搬送口を介して所定の時間、前記送風ファンの送風を前記微生物分解処理部に送り込み前記出口開口部より排気させ、前記微生物分解処理部を換気する生ごみ処理装置。
  3. 排気通路に絞り部を形成し、前記絞り部に出口開口部を連通した請求項2に記載の生ごみ処理装置。
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