JP2004097872A - 生ゴミ処理機 - Google Patents

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garbage disposal
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Takeshi Hatano
羽田野 剛
Hideo Tomita
富田 英夫
Masanobu Kawai
河合 雅信
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】微生物利用の生ゴミ処理機において、多量の水分を含む生ゴミが投入された場合に水分過多により、臭気が増大すること。
【解決手段】微生物担体を内装する微生物処理槽2と、送風機8を有する乾燥室7と、微生物処理槽2と乾燥室7とを連通する開閉自在なシャッタ(仕切部)9とを備え、乾燥室7の天面に排気口13を設ける構成とした。これにより、生ゴミを乾燥室7で乾燥してから微生物処理槽2に投入することが可能になり、微生物処理槽2が水分過多となることが無くなると共に、乾燥室7の排気を排気口13から排出することによって、乾燥室7の結露等も無くなり、臭気の発生の少ない、使い勝手の良い生ゴミ処理機が実現できるものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主として家庭用又は業務用の廃棄物を減容、減量処理する生ゴミ処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の家庭などで発生する生ゴミ等の廃棄物の量を減量したり、減容したりする生ゴミ処理機では、図8に示すように、生ゴミ処理機本体40内に微生物の生息場所となるおがくず等の微生物担体41を入れた微生物処理槽42と、投入された生ゴミ43と微生物担体41とを混合、撹拌するための回転撹拌棒44及びその駆動装置45を有し、投入された生ゴミ43を微生物により最終的には二酸化炭素と水、その他に分解し、生ゴミ43を減量、減容するもので、微生物処理槽42内の温度を適正に保つための加熱手段46、酸素(空気)を供給するための送風装置47、それらの制御を行う制御手段(図示せず)を備え、微生物の働きにより生ゴミ等の廃棄物を分解し減量、減容するいわゆるバイオ式生ゴミ処理機といわれる装置が一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−84526号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術で述べたバイオ式生ゴミ処理機にあっては、湿潤な生ゴミの連続投入があった時などに、微生物処理槽が水分過多となり、嫌気性細菌が優位になることにより、分解生成物が多量の臭気を発するという課題を有していた。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、生ゴミ等の廃棄物を乾燥してから、微生物処理槽に投入することにより、臭気の発生の少ない、使い勝手の良い生ゴミ処理機を実現するものにおいて、さらに臭気の低減を目指し、生ゴミ等の廃棄物乾燥時の臭気発生をも低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の生ゴミ処理機は、撹拌手段と外気と連通した給排気手段とを有すると共に微生物担体を内装する微生物処理槽と、送風機を有する乾燥室と、前記微生物処理槽と前記乾燥室とを連通する開閉自在な仕切部とを備え、前記乾燥室の天面に排気口を設けることにより、乾燥の際の排気風に伴う臭気の低減を図り、臭気の発生の少ない、使い勝手の良い生ゴミ処理機を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、撹拌手段と外気と連通した給排気手段とを有すると共に微生物担体を内装する微生物処理槽と、送風機を有する乾燥室と、前記微生物処理槽と前記乾燥室とを連通する開閉自在な仕切部とを備え、前記乾燥室の天面に排気口を設けることにより、乾燥室内部に結露等の発生を無くし、臭気の発生の少ない、使い勝手の良い生ゴミ処理機の実現が可能となる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載の排気口と接続された排気通路と、外気を吸排気する換気路とを備え、前記換気路の途中に前記排気通路を連通することによって、臭気物質をより多くの空気に拡散し、臭気強度を低減し、臭気の少ない、使い勝手の良い生ゴミ処理機の実現が可能となる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、特に、請求項2に記載の排気通路と換気路とが連通する連通部の下流側近傍で、換気路の通路面積を、縮小することによって、排気拡散の効率を向上し、臭気物質の拡散を良くして、臭気の少ない、使い勝手の良い生ゴミ処理機の実現が可能となる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項2に記載の排気通路を換気路の略中央まで伸延し、排気通路と換気路が連通する連通部を、前記換気路の略中央に設けたことによって、より臭気物質の拡散を良くして臭気の少ない使い勝手の良い生ゴミ処理機の実現が可能となる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、特に、請求項2に記載の排気通路内に、臭気や水分を脱臭する脱臭剤を配置することによって、主たる臭気成分を除去した上で、少なくなった臭気物質をさらに拡散して薄くすることができ、より臭気発生の少ない使い勝手の良い生ゴミ処理機が実現できる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、特に、請求項2に記載の換気路は、上方より吸気し、下方より排気することによって、使用者からより遠いところ排気拡散することができるため、臭気発生の少ない使い勝手の良い生ゴミ処理機が実現できる。
【0013】
請求項7に記載の発明は、特に、請求項2に記載の換気路は、生ゴミ処理機本体の前方より吸気し、後方より排気することによって、使用者からより遠いところ排気拡散することができるため、臭気発生の少ない使い勝手の良い生ゴミ処理機が実現できる。
【0014】
請求項8に記載の発明は、特に、請求項2に記載の換気路の排気部の通路面積を、吸気部の通路面積よりも大きくすることによって、排気の流速を低減し、機体から排気した後の自然拡散がより促進されるもので、臭気発生の少ない使い勝手の良い生ゴミ処理機が実現できる。
【0015】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例における生ゴミ処理機の断面図を示すものである。図1において、1は生ゴミ処理機本体(以下、本体と称す)である。2は本体1の下部に配置された微生物処理槽である。微生物処理槽2内には制御装置3に接続された撹拌モータ4により回転駆動される撹拌翼5が回転し、微生物処理槽2内に内装されたゴミA及びおがくず等の担体6を撹拌するものである。7は本体1の上部、微生物処理槽2の上方に位置する乾燥室にして、送風機8が送風可能に配置されている。9は乾燥室7の下端、底面を形成するシャッタ(仕切部)にして、開閉することにより、乾燥室7と微生物処理槽2を連通、遮断する。10は前記シャッタ9を開閉駆動する仕切部開閉装置である。
【0017】
なお、仕切部開閉装置10及び前記送風機8は共に前記制御装置3に接続制御される。11は開閉自在なる蓋にして、ヒンジ12で本体1と回動自在に連結され、前記乾燥室7の上壁をなしている。13は蓋11に設けられた排気口にして、前記送風機8からの風を乾燥室7から排気する。
【0018】
以上の構成において、その動作を説明する。図2は本実施例における生ゴミ処理機の通常の処理プロセスを示したフローチャートである。
【0019】
図2において、先ず、使用者は蓋11を開放し(S0001)、乾燥室7に生ゴミAを投入する(S0002)。その際、シャッタ9は閉じた状態である。
【0020】
その後、蓋11を閉めて(S0003)、開始スイッチ(図示せず)を入れる(S0004)と、制御装置3は送風機8を駆動し、乾燥室7に外気を送風する(S0005)。この送風によって生ゴミAは徐々に水分を奪われ乾燥していく(S0006)。所定の送風後、制御装置3は送風機8を停止する(S0007)。
【0021】
次に制御装置3はシャッタ9を開放し(S0008)、乾燥室7と微生物処理槽2は連通し、同時に自重によって乾燥した生ゴミAは微生物処理槽2に落下する(S0009)。その後、生ゴミAは微生物処理槽2内でごみ及びおがくず等の担体6とともに撹拌され、微生物によって分解処理される(S0010)。また、シャッタ9は生ゴミAの落下後、制御装置3によって再び閉鎖される(S0011)。
【0022】
以上述べた動作によって、微生物処理槽2には水分を減量した生ゴミが入るため、より多量な生ゴミが投入されたとしても水分過多になることは無く、嫌気性細菌による発酵に至りにくい。
【0023】
そして、一般的に生ゴミは多量の水分を含むため、そのまま生ゴミを内装すると、蓋11に結露を起こしやすいが、排気口13を蓋11に設けたために蓋11面には気流のよどみがなくなるため、結露することが無く、仮に使用者が処理途中に蓋11を開けたとしても、使用者が汚水で手を汚すなどの不都合が起こり難く、また結露しないためカビなどの発生も抑制できるものである。
【0024】
(実施例2)
図3は本発明の第2の実施例における生ゴミ処理機の要部断面図である。尚、実施例1と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略するものとし、本実施例においては、実施例1と異なる部分の説明を行う。
【0025】
図3において、14は排気口13に接続された排気通路にして、他端は換気路15に連通している。換気路15は多量の風を通気する風路にして、一部に設けた換気送風機16によって吸気部17より排気部18へ向かって送風する。19は前記排気通路14と換気路15が連通する連通部である。
【0026】
以上の構成において、生ゴミの送風による乾燥時にあって生ゴミを通った臭気を含んだ風は排気通路14を経て連通部19で換気路15に吹き込まれる。ここで、換気路15には多量の風が流れているため、臭気物質は吹き込まれると同時に希釈され、より臭気の少ない形で排出されるもので、臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ゴミ処理機の実現が可能となるものである。
【0027】
また、本実施例にあっては、吸気部17を前方に、排気部18を後方に配置したが、一般にこの種の機体は後方を壁面として配置される場合が多く、前方より使用者が操作するため、本実施例のように吸気口17を前方に、排気部18を後方に配置することによって、使用者よりもより遠くに排気することになるため、使用者が臭気を感じることが少なくなるものである。
【0028】
(実施例3)
図4は本発明の第3の実施例における生ゴミ処理機の換気路の断面図である。尚、実施例1、2と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略するものとし、本実施例においては、実施例1、2と異なる部分の説明を行う。
【0029】
図4において、換気路15の送風方向Fに対して、連通部19の下流側近傍に、換気路15の通路断面積を絞り込んだ絞り部15aが設けられている。
【0030】
この換気路15の絞り部15aを設けることによって、連通部19で流入した乾燥室7からの排気と換気路15の流入風が一度絞られることにより、満遍なく拡散できるもので、この効果によって、臭気物質はより満遍なく希釈され、より臭気の少ない形で排出されるもので、臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ゴミ処理機の実現が可能となるものである。
【0031】
(実施例4)
図5は本発明の第4の実施例における生ゴミ処理機の換気路の断面図である。尚、実施例1〜3と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略するものとし、本実施例においては、実施例1〜3と異なる部分の説明を行う。
【0032】
図5において、排気通路14bが換気路15の風路における通路断面の略中央まで伸延され、連通部19bは排気通路14bの先端に形成され、同じく換気路15の風路の略中央に配置されている。
【0033】
以上の構成において、連通部19bが換気路15の風路の略中央に配置されることによって、換気路15の風の中央から乾燥室7の排気が拡散するため、壁面より入れる場合以上に拡散が満遍なく行われるもので、この効果によって、臭気物質はより満遍なく希釈され、より臭気の少ない形で排出されるもので、臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ゴミ処理機の実現が可能となるものである。
【0034】
(実施例5)
図6は本発明の第5の実施例における生ゴミ処理機の排気通路及び換気路の断面図である。尚、実施例1〜4と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略するものとし、本実施例においては、実施例1〜4と異なる部分の説明を行う。
【0035】
20は排気通路14c中に設けられた活性炭等から成る脱臭部材にして、排気通路14cを通る排気はこの中を通ることで、臭気物質を削減されるものである。
【0036】
以上の構成において、乾燥室7からの排気は一度脱臭部材20を通過して、臭気物質を削減した後、換気路15で拡散されるもので、さらに臭気の少ない形での排出が可能となり、臭気の少ない使い勝手の良い生ゴミ処理機の実現が可能となるものである。
【0037】
(実施例6)
図7は本発明の第6の実施例における生ゴミ処理機の略断面図である。尚、実施例1〜5と同一部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略するものとし、本実施例においては、実施例1〜5と異なる部分の説明を行う。
【0038】
換気路15dは、上方に吸気部17d、下方に排気部18dを配置し、上方から下方へ送風するものである。また、下方の排気部18dは吸気部17dと比べ、開口面積が拡大している。
【0039】
以上の構成において、吸気部17dを上方に、排気部18dを下方に配置したが、一般にこの種の機体では上方よりゴミを投入等するために、機体上方に使用者の顔が来るのが一般的である。そのため、本実施例のように吸気部17dを上方に排気部18dを下方に配置することによって、使用者よりもより遠くに排気することになるため、使用者が臭気を感じることが少なくなるものである。
【0040】
また、下方の排気部18dは吸気部17dと比べ、開口面積が拡大しているため、下方排気部18dから排気される排気は、より流速が低減する。これによって、機体外に強い風を起さず、緩やかに排出するためにより自然な拡散効果が期待できるもので、臭気物質はより希釈され、より臭気の少ない形で排出されるもので、臭気強度を低減し、臭気の少ない使い勝手の良い生ゴミ処理機の実現が可能となるものである。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜8に記載の発明によれば、臭気の発生の少ない、使い勝手の良い生ゴミ処理機が実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における生ゴミ処理機の断面図
【図2】同、生ゴミ処理機の処理工程を示すフローチャート
【図3】本発明の実施例2における生ゴミ処理機の要部断面図
【図4】本発明の実施例3における生ゴミ処理機の要部断面図
【図5】本発明の実施例4における生ゴミ処理機の要部断面図
【図6】本発明の実施例5における生ゴミ処理機の断面図
【図7】本発明の実施例6における生ゴミ処理機の断面図
【図8】従来の生ゴミ処理機の構成図
【符号の説明】
1 生ゴミ処理機本体
2 微生物処理槽
3 制御装置
4 撹拌モータ
5 撹拌翼
6 担体
7 乾燥室
8 送風機
9 シャッタ(仕切部)
10 仕切部開閉装置
11 蓋
12 ヒンジ
13 排気口
14、14b、14c 排気通路
15、15d 換気路
15a 絞り部
16 換気送風機
17、17d 吸気部
18、18d 排気部
19、19b 連通部
20 脱臭部材

Claims (8)

  1. 撹拌手段と外気と連通した給排気手段とを有すると共に微生物担体を内装する微生物処理槽と、送風機を有する乾燥室と、前記微生物処理槽と前記乾燥室とを連通する開閉自在な仕切部とを備え、前記乾燥室の天面に排気口を設けた生ゴミ処理機。
  2. 排気口と接続された排気通路と、外気を吸排気する換気路とを備え、前記換気路の途中に前記排気通路を連通してなる請求項1に記載の生ゴミ処理機。
  3. 排気通路と換気路とが連通する連通部の下流側近傍で、換気路の通路面積を、縮小してなる請求項2に記載の生ゴミ処理機。
  4. 排気通路を換気路の略中央まで伸延し、排気通路と換気路が連通する連通部を、前記換気路の略中央に設けた請求項2に記載の生ゴミ処理機。
  5. 排気通路内に、臭気や水分を脱臭する脱臭剤を配置した請求項2に記載の生ゴミ処理機。
  6. 換気路は、上方より吸気し、下方より排気する請求項2に記載の生ゴミ処理機。
  7. 換気路は、生ゴミ処理機本体の前方より吸気し、後方より排気する請求項2に記載の生ゴミ処理機。
  8. 換気路の排気部の通路面積を、吸気部の通路面積よりも大きくした請求項2に記載の生ゴミ処理機。
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