JP2000126731A - 生ゴミ生分解処理装置 - Google Patents

生ゴミ生分解処理装置

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JP2000126731A
JP2000126731A JP10305171A JP30517198A JP2000126731A JP 2000126731 A JP2000126731 A JP 2000126731A JP 10305171 A JP10305171 A JP 10305171A JP 30517198 A JP30517198 A JP 30517198A JP 2000126731 A JP2000126731 A JP 2000126731A
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deodorizing
garbage
exhaust pipe
section
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JP10305171A
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Kiyotaka Yoshida
清隆 吉田
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭気濃度に応じて効率よく排気できる生ゴミ
生分解処理装置を提供すること。 【解決手段】 生ゴミを生分解して処理する処理部と、
生分解処理された処理物を回収する回収部と、処理部或
いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部と
を備えた生ゴミの処理装置において、脱臭排気部に、流
気を脱臭装置に通して脱臭した後に排気するか、流気を
脱臭装置に通さないで脱臭せずに排気するかを切り換え
る排気切換手段を設ける。脱臭排気部の排気管を、脱臭
装置を備えた脱臭排気管と、脱臭装置を備えない直接排
気管とに分岐するか、脱臭装置に設けられた熱触媒に移
動手段を設けて、排気経路に出入自在にしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、家庭等の調理場や
食品工場などの食品加工現場、更には、野菜等の田畑な
ど食品生産現場から排出される生物系のゴミ一般を、生
分解処理する生ゴミ処理装置に関する。特に、臭気の濃
度に応じて効率よく排気する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミを生分解処理する生ゴミ処理装置
は、諸々の装置が既に市場で流通している。例えば、生
ゴミを発酵処理する処理部と、発酵処理された処理物を
回収する回収部と、処理部からの臭気を脱臭して排気す
る脱臭排気部と、を備えた生ゴミ発酵処理装置は、公知
である。この種の生ゴミ処理装置では、生ゴミは、ま
ず、発酵菌等の発酵促進材料と共に、処理部の発酵処理
槽に投入される。投入された生ゴミは、発酵処理槽に装
備された回転撹拌爪によって撹拌され、発酵熟成を促進
される。発酵処理された処理物は、回収部の処理物回収
器へ収容される。そして、最終処理物は、肥料などとし
て再利用される。
【0003】この発酵処理の際、処理部からの臭気は、
脱臭排気部で脱臭された後に装置外へ排気される。その
構成は、例えば、特願平8−107128号「生ゴミ処
理機」に開示されている。脱臭排気部の排気経路には、
熱触媒が配設されている。熱触媒は、流気が接触する面
積が大きいので、通気の圧損が大きい。また、熱触媒は
加熱制御されるので、通気量を大きくするには限度があ
る。これに起因して、排気管内で結露が生じたり、排気
が水分過多になったりすることがある。特に、脱臭が不
要な場合にも、流気を熱触媒に通すのは、不経済であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みて創出されたものであり、その目的は、臭気の濃度
に応じて効率よく排気を行なえる構成の生ゴミ生分解処
理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の生ゴミ生分解処理装置は、次の構成を備え
る。すなわち、生ゴミを生分解して処理する処理部と、
生分解処理された処理物を回収する回収部と、処理部或
いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部と
を備えた生ゴミの処理装置であって、脱臭排気部が、流
気を脱臭装置に通して脱臭した後に排気するか、流気を
脱臭装置に通さないで脱臭せずに排気するかを切り換え
る排気切換手段を備えることを特徴とする。
【0006】ここで、脱臭排気部の排気管を、脱臭装置
を備えた脱臭排気管と、脱臭装置を備えない直接排気管
とに分岐し、排気切換手段を、脱臭排気管と直接排気管
との双方に設けられ、各排気路を開閉するシャッターで
構成して、簡略な構成で正確確実な排気切換に寄与させ
てもよい。
【0007】排気管を、脱臭排気管と直接排気管とに分
岐した場合、排気切換手段は、脱臭排気管と直接排気管
との分岐部位に設けられ、排気経路を切り換える排気切
換弁で構成しても、同様の作用をする。
【0008】脱臭排気部の排気経路において、シャッタ
ーまたは排気切換弁の下流側に、送気手段を配設し、そ
の送気手段の運転を、シャッターの開閉または排気切換
弁の切換に連動させて、排気を促進させてもよい。
【0009】上述は、脱臭排気部の排気管を、脱臭排気
管と直接排気管とに分岐させ、いずれの排気管に通気す
るか切り換える排気切換手段を設置したものである。し
かし、排気管を分岐させないで、脱臭装置に設けられた
熱触媒に、排気切換手段としての機能を付帯させても、
同様の効果が得られる。すなわち、排気切換手段を、脱
臭装置に設けられ、移動手段を備えて、排気経路に出入
自在な熱触媒で構成する。このように、移動自在な熱触
媒を、流気を熱触媒に通すか否かの切換制御に寄与させ
てもよい。
【0010】排気切換手段を切換動作させるパラメータ
ーを、処理部に設置された撹拌爪の運転速度にして、臭
気の濃度に応じた効率のよい排気に寄与させてもよい。
【0011】排気切換手段を切換動作させるパラメータ
ーは、脱臭排気部の排気経路における上流端近傍に配設
された臭気センサーによる測定値であっても、同様の作
用をする。
【0012】生ゴミの生分解処理を、発酵による方法で
構成して、連続運転と経費節減に寄与させてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面の
例に基づいて説明する。本発明は、生ゴミを生分解して
処理する処理部と、生分解処理された処理物を回収する
回収部と、処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排
気する脱臭排気部と、を備えた任意の生ゴミ処理装置を
対象とすることができる。しかし、以下では、好適実施
例として、典型的な生ゴミ発酵処理装置を2例挙げて説
述する。ここでは、生ゴミは、処理部で発酵菌によって
分解処理される。発酵による処理方法は、連続運転と経
費節減の点で利用価値が高い。しかし、生ゴミの処理方
法は、発酵菌によって糖質を分解する狭義の発酵に限ら
ず、他の微生物が関与する諸々の生分解や、微生物より
薬品類の関与が深い分解処理であってもよい。なお、本
発明の構成は、その主旨から逸脱しない限り適宜設計変
更可能なものである。
【0014】図1ないし3は、それぞれ、本発明による
生ゴミ発酵処理装置の一部切欠正面図、側面断面図、一
部切欠背面図である。 1.要部構成 生ゴミ発酵処理装置は、その主な構成要素として、少な
くとも、処理部(S)、回収部(K)、脱臭排気部
(D)を備える。処理部(S)は、生ゴミを発酵熟成さ
せて生分解処理する部分であり、回収部(K)は、処理
部(S)で処理された処理物を回収する部分であり、脱
臭排気部(D)は、処理部(S)或いは回収部(K)か
らの臭気を脱臭して排気する部分である。なお、処理物
は、回収部(K)から装置外へ取り出され、肥料等とし
て再利用される。
【0015】2.生ゴミ投入部 この生ゴミ発酵処理装置は、立脚姿勢では縦長の略直方
体であり、その上面に、平板状の蓋(10)が、開閉自
在に設置されている。生ゴミは、この蓋(10)を開け
て投入され自由落下し、その直下の処理部(S)に収容
される。蓋(10)の内部(11)は中空であり、発泡
樹脂等の断熱材が充填されている。
【0016】3.処理部(S) 処理部(S)において、生ゴミは、処理槽(20)内
で、撹拌爪(30)によって撹拌されることで、発酵熟
成が促進され処理される。処理の際に生じる臭気は、脱
臭排気部(D)へ送られて脱臭された後に排気される。
処理物は、処理槽(20)の下に位置する回収部(K)
へ送られて装置外へ排出される。
【0017】3−1.処理槽(20) 処理槽(20)は、生ゴミの投入口(20a)が、上方
の蓋(10)に面して開口し、生ゴミの溜まる底部(2
0b)が、U字状に形成されている。この底部(20
b)のU字形状は、図2に明示されるように、撹拌爪
(30)の回転軌跡に呼応させるためである。処理槽底
部(20b)の裏面には、図示しないパネルヒーターが
略全面にわたって張設され、処理槽(10)の室温が加
熱制御されている。室温は、およそ45〜50℃が発酵
熟成に好適である。処理槽(10)は、2重の槽になっ
ていて、内外の槽壁の間に中空部分(21)が設けら
れ、断熱が図られている。
【0018】3−2.撹拌爪(30) 処理槽(20)には、細長い薄板状の撹拌爪(30)が
複数連架されている。撹拌爪(30)は、その中央に設
けられた孔に、撹拌爪支軸(31)を貫通されて支持さ
れる。撹拌爪(30)の長さは、処理槽底部(20b)
のU字形状における円弧の径より若干短い。撹拌爪支軸
(31)は、処理槽底部(20b)の円弧の中心位置で
水平に懸架され、回転駆動される。この配置により、処
理槽(20)に投入された生ゴミは、処理槽底部(20
b)と撹拌爪(30)先端との間で着実に破砕される。
撹拌爪(30)を回転させて生ゴミを撹拌するのは、生
ゴミに十分な空気を均等に供給しながら破砕すると共
に、熱伝導を促進するためである。これによって、生ゴ
ミの発酵熟成と乾燥が、均一に高速で行なわれる。な
お、撹拌爪支軸(31)は、モーター(35)の動力を
伝動チェーン(33)を介して受けて回転駆動される。
【0019】3−3.生ゴミ発酵熟成方法 生ゴミは、上記のように、処理槽(20)に投入され、
ヒーターによる加熱と撹拌爪(30)による撹拌を受け
て、発酵熟成されて処理される。生ゴミを発酵させるた
めには、発酵菌が必要である。そこで、初めて生ゴミを
投入する場合や、発酵菌を補給したい場合には、発酵菌
の付着した副資材を処理槽(20)に投入する。その副
資材としては、好気性の発酵菌を種菌として付着させた
おが屑やゼオライトなどが好適である。生ゴミは、例え
ば1ヶ月等の所定期間、処理槽(20)に滞留され、発
酵熟成処理された後、回収部(K)へ送られる。この
際、処理槽(20)に、生ゴミの半処理物を一部残留さ
せておくと、それに発酵菌が含有されているので、生ゴ
ミを追加して連続投入することができ、処理効率が芳し
い。
【0020】生ゴミを効率よく着実に発酵熟成させるた
めには、処理槽(20)の環境を調整したり、撹拌爪
(30)による撹拌を制御することが好ましい。
【0021】3−3−1.処理槽(20)の環境調整 処理槽(20)の室内を、生ゴミが発酵熟成し易い環境
になるように調整するパラメーターとしては、温度、p
Hなどが挙げられる。温度は、処理槽底部(20b)の
裏面に張設されたヒーターによって調整し、pHは、石
灰や米糠等のpH調整剤を添加することによって調整す
る。発酵菌の活性を向上させるためには、酸素発生剤を
添加する。
【0022】3−3−2.撹拌爪(30)の撹拌制御 撹拌爪(30)による撹拌運転を制御する際のパラメー
ターとしては、生ゴミの内容や量、含水率などが挙げら
れる。生ゴミの内容が、蛋白質分の高い肉類など発酵し
易い物か、繊維質の野菜など発酵し難い物かによって、
撹拌爪(30)の回転速度や回転数を変えたり、場合に
よっては形状の異なる撹拌爪に交換したりする。生ゴミ
の処理程度に応じて、運転様式は変えられる。その運転
様式としては、生ゴミが液状化しない程度に粉砕する破
砕運転や、加熱しながら断続的に短い時間だけ撹拌する
発酵運転、放置時間の長い熟成運転などが挙げられる。
【0023】4.回収部(K) 発酵熟成処理された処理物は、処理槽底部(20b)に
連結された排出管(42)を経て、その下に位置する回
収部(K)へ送られる。回収部(K)には、箱形の処理
物回収器(40)が備わり、排出管(42)から落下す
る処理物を収容する。処理物回収器(40)は、生ゴミ
発酵処理装置の外面に開口した処理物排出口(41)
に、引き出し自在に挿入設置されている。これによっ
て、回収器(40)に充満した処理物は、装置外へ排出
され肥料等として再利用される。
【0024】5.脱臭排気部(D) 発酵熟成処理の際に生じる臭気は、脱臭排気部(D)へ
送られて脱臭された後に排気される。脱臭排気部(D)
は、臭気を脱臭して排気する脱臭ケース(60)と、こ
の脱臭ケース(60)へ生ゴミ処理槽(20)を連通す
る臭気案内ダクト(50)を備える。回収部(K)の処
理物回収器(40)と脱臭ケース(60)とを連通する
臭気案内ダクトを付設して、回収部(K)からの臭気を
も脱臭するように構成してもよい。
【0025】5−1.臭気案内ダクト(50) 生ゴミ処理槽(20)の上部には、幅広の通気口(5
1)が、図示しない網状体を装備されて開口している。
この通気口(51)に、臭気案内ダクト(50)の上流
端(50a)が連結される。臭気案内ダクト(50)
は、図3に明示されるように、その上流端(50a)か
ら下方へ進むに連れ、断面積が減少していく。そして、
下流端(50d)が、脱臭ケース(60)天井壁のダク
ト連結口(71)に連結される。
【0026】5−2.脱臭ケース(60) 脱臭ケース(60)は、横長の略箱形であり、臭気案内
ダクト下流端(50d)が連結された端部であるダクト
連結口(71)の他端に、排気口(81)が開口してい
る。臭気案内ダクト(50)から流入した臭気は、脱臭
ケース(60)内を、ダクト連結口(71)から排気口
(81)へ向かって流れる。その中流部に相当する脱臭
ケース(60)の中央部には、熱触媒(76)が配設さ
れている。脱臭ケース(60)は、この熱触媒(76)
を仕切として、上流側の脱臭空間(70)と下流側の排
気空間(80)とに分けられる。なお、脱臭ケース(6
0)を開いて清掃等に寄与する平板状のカバー(61)
が、生ゴミ発酵処理装置の外面に着脱可能に取り付けら
れている。
【0027】5−2−1.脱臭空間(70) 脱臭空間(70)には、臭気案内ダクト(50)から臭
気と共に流入した塵芥を貯留する塵芥貯留部(72)
と、臭気を脱臭する脱臭器(75)及び熱触媒(76)
を備わる。
【0028】5−2−1−1.塵芥貯留部(72) ダクト連結口(71)より下流の脱臭ケース(60)
は、臭気の流路における断面積が、臭気案内ダクト(3
2)よりも大きい。そのため、臭気案内ダクト(50)
から流入した塵芥は、臭気流が拡散減速するのに伴っ
て、脱臭空間(70)内を自由落下し、脱臭ケース(6
0)底部の塵芥貯留部(72)に堆積する。塵芥は、熱
触媒(76)によって、排気空間(80)への流出が阻
止されるため、その上流側の塵芥貯留部(72)に確実
に滞留し、装置外へ放出されるのが防止される。
【0029】5−2−1−2.脱臭器(75) 脱臭空間(70)の上流側側壁の上部には、臭気を脱臭
する脱臭器(75)として、オゾン発生器が取り付けら
れている。オゾン発生器(75)の近傍の脱臭ケース
(60)底部には、外気流入路形成板(73)が、脱臭
ケース(60)天井壁の近傍まで立設している。そし
て、オゾン発生器(75)の下部近傍の脱臭ケース(6
0)側壁には、外気取入口(74)が開口している。そ
のため、外気取入口(74)から流入した外気は、脱臭
ケース(60)側壁と外気流入路形成板(73)との間
の空間を上昇し、オゾン発生器(75)の直近を通過し
てオゾンを混合された後、下流のダクト連結口(71)
下部へ送られる。ここで、ダクト連結口(71)から流
入する臭気が、オゾンによって脱臭される。
【0030】5−2−1−3.熱触媒(76) 脱臭空間(70)でオゾン脱臭された残存臭気流は、熱
触媒(76)を通過して浄化された後、排気空間(8
0)へ送られる。熱触媒(76)としては、酸化鉄と酸
化マンガンの粉体を表面積の大きいハニカム状に焼成し
たものが利用できる。残存臭気は、このハニカムに接触
して酸化されて脱臭される。熱触媒(76)は、高率に
機能する200℃程度に加熱される。なお、オゾンは、
臭気を酸化する際に酸素に還元されるので、排気空間
(80)へ流出して装置外へ排出されることは防止され
る。
【0031】5−2−2.排気空間(80) 熱触媒(76)で残存臭気を脱臭された流気は、排気空
間(80)へ送られる。排気空間(80)の下流端に
は、排気口(81)が開口し、排気ファン(82)が設
置されている。この排気ファン(82)の送気作用によ
って、処理部(S)から脱臭排気部(D)を経て装置外
までの排気経路が形成される。
【0032】なお、脱臭排気作用は、オゾン発生器(7
5)のオゾン発生量や、排気ファン(82)の回転速度
などによって調整される。
【0033】6.本発明 以上のような生ゴミ発酵処理装置において、本発明は、
脱臭排気部(D)の構成に改良を施した。脱臭排気部
(D)の排気経路には、熱触媒(76)が設置されてい
る。熱触媒(76)は、流気が接触する面積が大きいの
で、通気の圧損が大きい。また、加熱制御されるので、
通気量を大きくするには限度がある。これに起因して、
脱臭ケース(60)などの排気経路で結露が生じたり、
排気が水分過多になったりすることがある。特に、流気
の臭気濃度が低く、脱臭をする必要がない場合にも、流
気を熱触媒(76)に常時通すのは、不経済である。
【0034】そこで、脱臭が不要な場合には、流気を、
脱臭装置の脱臭ケース(60)、特に、熱触媒(76)
に通さないで排気するように構成する。これを達成する
ために、臭気案内ダクト(50)を、脱臭ケース(6
0)に連なる脱臭排気管(50D)と、流気を脱臭装置
に通すことなく装置外へ導く直接排気管(50T)とに
分岐する。そして、排気経路を、脱臭排気管(50D)
か直接排気管(50T)かに切り換える排気切換手段を
設ける。
【0035】6−1.直接排気管(50T) 直接排気管(50T)は、臭気案内ダクト(50)の中
流部で、脱臭排気管(50D)から分かれる。その下流
端には、排気口(53)が開口し、排気ファン(54)
が設置されている。この排気ファン(54)の送気作用
によって、処理部(S)から装置外までの排気経路が形
成される。これによって、臭気濃度の低い流気は、脱臭
装置を経ないで、流速が衰えることなく、装置外へ排気
される。
【0036】図示の例では、1本の臭気案内ダクト(5
0)が、脱臭排気管(50D)と直接排気管(50T)
とに分岐している。しかし、脱臭排気部(D)には、脱
臭ケース(60)に連なる脱臭排気管(50D)と、流
気を脱臭装置に通すことなく装置外へ導く直接排気管
(50T)との複数の排気管が装備されればよい。例え
ば、独立した2本の脱臭排気管(50D)と直接排気管
(50T)とが、それぞれ、処理槽(20)に連通する
構成でもよい。
【0037】なお、直接排気管(50T)の下流端(5
0t)に蛇腹管等を設けて、伸縮自在にし、生ゴミ生分
解処理装置外面に複数の開口可能部位を設けると、排気
方向を適宜変更することができる。すると、生ゴミ生分
解処理装置の設置環境に起因する外的条件に対応するこ
とが可能になる。
【0038】6−2.排気切換手段 脱臭排気管(50D)と直接排気管(50T)との双方
には、排気切換手段として、各排気路を開閉するシャッ
ター(52D)(52T)が、それぞれの下流端(50
d)(50t)近傍に設置されている。2枚のシャッタ
ー(52D)(52T)のうち、一方のみを開けること
で、排気経路が決定される。例えば、脱臭排気管(50
D)に設置されたシャッター(52D)を閉じ、直接排
気管(50T)に設置されたシャッター(52T)を開
けると、流気は、直接排気管(50T)へ誘導される。
シャッター(52D)(52T)の開閉操作による排気
切換は、簡略な構成でありながら正確確実に排気切換で
きる利点がある。
【0039】排気切換手段は、このようなシャッターの
他に、切換弁で構成することもできる。脱臭排気管(5
0D)と直接排気管(50T)との分岐部位(50b)
に、排気経路を、脱臭排気管(50D)か直接排気管
(50T)かに切り換える排気切換弁を配設しても、シ
ャッターを用いた上記構成と同様の効果が得られる。
【0040】6−3.排気促進手段 脱臭排気部(D)の排気経路における下流部に、排気駆
動する送気手段を配設すると、通気が円滑になって、排
気促進に寄与する。本実施例では、送気手段としてのフ
ァン(82)(54)が、シャッター(52D)(52
T)または排気切換弁の下流側である排気口(81)
(53)に設置されている。このファン(82)(5
4)の運転は、シャッター(52D)(52T)の開閉
または排気切換弁の切換に連動することが好ましい。
【0041】6−4.排気切換パラメーター 排気切換手段は、処理部(S)の撹拌爪(30)の撹拌
運転に連動して切換作動する。通常、強い臭気は、生ゴ
ミが撹拌されている場合に発生する。そこで、撹拌爪
(30)の運転速度を、排気切換手段を動作させるパラ
メーターとして選ぶことができる。生ゴミが撹拌され、
強い臭気が発生している場合には、流気を脱臭排気管
(50D)へ誘導し、生ゴミが殆ど撹拌されず、強い臭
気が発生していない場合には、流気を直接排気管(50
T)へ誘導して、臭気の濃度に応じた効率のよい排気を
行なう。
【0042】排気切換手段を動作させるパラメーター
は、撹拌爪(30)の運転を指標とする他に、臭気セン
サーを用いてもよい。脱臭排気部(D)の排気経路にお
ける上流端(50a)近傍に、排気に含有される臭気濃
度を測定する臭気センサーを配設する。すると、排気の
切換を、臭気濃度に対して直接的に決定することができ
る。
【0043】6−5.熱触媒の移動による排気切換 上述は、脱臭排気部(D)の排気管である臭気案内ダク
ト(50)を、脱臭排気管(50D)と直接排気管(5
0T)とに分岐させ、いずれの排気管に通気するか切り
換える排気切換手段を設置したものである。しかし、排
気管を分岐させないで、脱臭排気部(D)の脱臭ケース
(60)に設けられた熱触媒(76)に、排気切換手段
としての機能を付帯させても、同様の効果が得られる。
【0044】図4は、本発明の別実施例を示す一部切欠
背面図である。熱触媒(76)は、その上部(76a)
が、回動支軸(77)に固定され、下部(76b)が、
係止片(78)に留められている。支軸(77)の回動
に従い、熱触媒(76)が回動して、通気経路が略開閉
される。通気の圧損は、熱触媒(76)による作用が最
も大きいからである。このように回動等により移動自在
な熱触媒(76)を、シャッター様に用いて、流気を熱
触媒(76)に通すか否かで排気の切換制御を行なって
もよい。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を備えることによ
って、下記の効果を奏する。請求項1に記載の生ゴミ生
分解処理装置によると、脱臭排気部が、流気を脱臭装置
に通して脱臭した後に排気するか、脱臭装置に通さない
で脱臭しないまま排気するか切り換える排気切換手段を
備えるので、排気の臭気濃度に応じて無駄なく効率のよ
い排気を行なうことができる。
【0046】請求項2に記載の装置によると、脱臭排気
管と直接排気管との双方に設けられ、各排気路を開閉す
るシャッターで、排気の切換が司られるので、簡略な構
成ながら正確確実な排気切換を行なうことができる。
【0047】請求項3に記載の装置によると、脱臭排気
管と直接排気管との分岐部位に設けられ、排気経路を切
り換える排気切換弁で、排気の切換が司られるので、請
求項2に記載の装置と同様に、簡略な構成ながら正確確
実な排気切換を行なうことができる。
【0048】請求項4に記載の装置によると、脱臭排気
部の排気経路において、シャッターまたは排気切換弁の
下流側に、送気手段が配設され、その送気手段の運転
が、シャッターの開閉または排気切換弁の切換に連動す
るので、排気が効率よく促進される。
【0049】請求項5に記載の装置によると、脱臭装置
に設けられた熱触媒が、排気経路に出入自在な排気切換
手段として機能するので、請求項1に記載の装置と同様
に、排気の臭気濃度に応じて無駄なく効率のよい排気を
行なうことができる。
【0050】請求項6に記載の装置によると、処理部に
設置された撹拌爪の運転速度に応じて、排気の切換が司
られるので、臭気の濃度に応じた効率のよい排気を行な
うことができる。
【0051】請求項7に記載の装置によると、脱臭排気
部の排気経路における上流端近傍に配設された臭気セン
サーによる測定値に応じて、排気の切換が司られるの
で、請求項6に記載の装置と同様に、臭気の濃度に応じ
た効率のよい排気を行なうことができる。
【0052】請求項8に記載の装置によると、発酵によ
り生ゴミが生分解処理されるので、装置の連続運転と経
費節減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一部切欠正面図
【図2】同、側面断面図
【図3】同、一部切欠背面図
【図4】別実施例を示す一部切欠背面図
【符号の説明】
S 処理部 K 回収部 D 脱臭排気部 10 蓋 11 中空部分 12 開閉支軸 13 取手 20 処理槽 20a 投入口 20b 底部 21 中空部分 30 撹拌爪 31 撹拌爪支軸 32、34 スプロケット 33 伝動チェーン 35 モーター 40 処理物回収器 41 処理物排出口 42 排出管 50 臭気案内ダクト 50D 脱臭排気管 50T 直接排気管 50a 臭気案内ダクトの上流端 50b 臭気案内ダクトの中流部 50d 脱臭排気管の下流端 50t 直接排気管の下流端 51 通気口 52D,T シャッター 53 排気口 54 排気ファン 60 脱臭ケース 61 脱臭ケースカバー 70 脱臭空間 71 ダクト連結口 72 塵芥貯留部 73 外気流入路形成板 74 外気取入口 75 脱臭器 76 熱触媒 76a 熱触媒の上部 76b 熱触媒の下部 77 熱触媒の回動支軸 78 熱触媒の係止片 80 排気空間 81 排気口 82 排気ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D002 AA40 AB02 AC10 BA12 BA17 CA05 4D004 AA03 CA15 CA18 CA22 CA48 CB02 CB28 CC08 CC09 4D048 AA22 AB01 AC07 BA28X BA36X BA41X BB02 BD01 CA01 CC24 CC25 CC38 DA01 DA02 DA08 EA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ゴミを生分解して処理する処理部と、 生分解処理された処理物を回収する回収部と、 処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭
    排気部とを備えた生ゴミの処理装置であって、 脱臭排気部が、 流気を脱臭装置に通して脱臭した後に排気するか、 流気を脱臭装置に通さないで脱臭せずに排気するかを切
    り換える排気切換手段を備えることを特徴とする生ゴミ
    生分解処理装置。
  2. 【請求項2】 脱臭排気部の排気管が、 脱臭装置を備えた脱臭排気管と、 脱臭装置を備えない直接排気管とに分岐され、 排気切換手段が、 脱臭排気管と直接排気管との双方に設けられ、 各排気路を開閉するシャッターである請求項1に記載の
    生ゴミ生分解処理装置。
  3. 【請求項3】 脱臭排気部の排気管が、 脱臭装置を備えた脱臭排気管と、 脱臭装置を備えない直接排気管とに分岐され、 排気切換手段が、 脱臭排気管と直接排気管との分岐部位に設けられ、 排気経路を切り換える排気切換弁である請求項1に記載
    の生ゴミ生分解処理装置。
  4. 【請求項4】 脱臭排気部の排気経路において、シャッ
    ターまたは排気切換弁の下流側に、送気手段を配設し、 その送気手段の運転を、シャッターの開閉または排気切
    換弁の切換に連動させて、排気を促進する請求項2また
    は3に記載の生ゴミ生分解処理装置。
  5. 【請求項5】 排気切換手段が、 脱臭装置に設けられ、 移動手段を備えて、排気経路に出入自在な熱触媒である
    請求項1に記載の生ゴミ生分解処理装置。
  6. 【請求項6】 排気切換手段を切換動作させるパラメー
    ターが、 処理部に設置された撹拌爪の運転速度である請求項1な
    いし5に記載の生ゴミ生分解処理装置。
  7. 【請求項7】 排気切換手段を切換動作させるパラメー
    ターが、 脱臭排気部の排気経路における上流端近傍に配設された
    臭気センサーによる測定値である請求項1ないし5に記
    載の生ゴミ生分解処理装置。
  8. 【請求項8】 生ゴミの生分解処理が、 発酵による方法である請求項1ないし7に記載の生ゴミ
    生分解処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103127A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Takasago Thermal Eng Co Ltd フィルタユニット装置
CN110193278A (zh) * 2019-06-27 2019-09-03 标优美生态工程股份有限公司 家用厨余处理设备的废气处理系统及家用厨余处理设备
JP7083599B2 (ja) 2017-03-31 2022-06-13 能美防災株式会社 消火設備

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