JP2002273384A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

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JP2002273384A
JP2002273384A JP2001073835A JP2001073835A JP2002273384A JP 2002273384 A JP2002273384 A JP 2002273384A JP 2001073835 A JP2001073835 A JP 2001073835A JP 2001073835 A JP2001073835 A JP 2001073835A JP 2002273384 A JP2002273384 A JP 2002273384A
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JP
Japan
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garbage
heating
deodorizing
exhaust
thermal catalyst
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Withdrawn
Application number
JP2001073835A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Muraoka
宏章 村岡
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭排気部の熱触媒を、処理物の含水度に応
じて適切に加熱制御する生ゴミ処理装置を提供するこ
と。 【解決手段】 生ゴミを分解して処理する処理部と、分
解処理された処理物を回収する回収部と、処理部或いは
回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部とを備
えた生ゴミの処理装置において、処理部の発酵処理槽
に、処理物の含水度を測定する水分センサーを設け、そ
の水分センサーによる測定値に基づいて、脱臭排気部の
熱触媒を加熱する加熱手段を制御する加熱制御手段を設
ける。加熱制御手段を、水分センサーによって測定した
処理物の含水度に応じて、加熱手段の熱容量を調節する
熱容量調節手段で構成しても、加熱手段と熱触媒との距
離を調節する距離調節手段で構成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、家庭等の調理場や
食品工場などの食品加工現場、更には、野菜等の田畑な
ど食品生産現場から排出される生物系のゴミ一般を分解
処理する生ゴミ処理装置に関する。特に、処理物の含水
度に応じて適切な制御を行う手段に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミを分解処理する生ゴミ処理装置
は、諸々の装置が既に市場で流通している。例えば、生
ゴミを発酵処理する処理部と、発酵処理された処理物を
回収する回収部と、処理部からの臭気を脱臭して排気す
る脱臭排気部と、を備えた生ゴミ発酵処理装置は、公知
である。この種の生ゴミ処理装置では、生ゴミは、ま
ず、発酵菌等の発酵促進材料と共に、処理部の発酵処理
槽に投入される。投入された生ゴミは、発酵処理槽に装
備された回転撹拌爪によって撹拌され、発酵熟成を促進
される。発酵処理された処理物は、回収部の処理物回収
器へ収容される。そして、最終処理物は、肥料などとし
て再利用される。
【0003】脱臭排気部には、排気路を通る臭気に接触
して脱臭する熱触媒と、その熱触媒を加熱するヒーター
等の加熱手段が設けられている。この熱触媒の加熱制御
は、従来は画一的であった。そのため、例えば、発酵処
理槽の処理物の含水度が高い場合、排気も湿度が高いた
め、その湿った排気によって熱触媒の熱が奪われすぎて
しまうことがある。すると、熱触媒を所望の温度に維持
して、安定した脱臭を行うことが困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みて創出されたものであり、その目的は、脱臭排気
部の熱触媒を、処理物の含水度に応じて適切に加熱制御
する生ゴミ処理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の生ゴミ処理装置は、次の構成を備える。す
なわち、生ゴミを分解して処理する処理部と、分解処理
された処理物を回収する回収部と、処理部或いは回収部
からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部とを備えた生
ゴミの処理装置において、処理部の発酵処理槽に、処理
物の含水度を測定する水分センサーを設け、その水分セ
ンサーによる測定値に基づいて、脱臭排気部の熱触媒を
加熱する加熱手段を制御する加熱制御手段を設ける。
【0006】ここで、加熱制御手段を、水分センサーに
よって測定した処理物の含水度に応じて、加熱手段の熱
容量を調節する熱容量調節手段で構成して、簡便な制御
に寄与させてもよい。
【0007】また、加熱制御手段を、水分センサーによ
って測定した処理物の含水度に応じて、加熱手段と熱触
媒との距離を調節する距離調節手段で構成して、簡便な
制御に寄与させてもよい。
【0008】水分センサーによって測定した処理物の含
水度に応じて、熱触媒を経た排気を、装置の外へ排気す
るか、または処理槽へ還流するかを切り換える切換手段
を設けて、処理物の有効な加熱及び好適な水分維持に寄
与させてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面の
例に基づいて説明する。本発明は、生ゴミを分解して処
理する処理部と、分解処理された処理物を回収する回収
部と、処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気す
る脱臭排気部と、を備えた任意の生ゴミ処理装置を対象
とすることができる。しかし、以下では、好適実施例と
して、典型的な生ゴミ発酵処理装置を例示して説述す
る。なお、本発明の構成は、その主旨から逸脱しない限
り適宜設計変更可能なものである。
【0010】ここでは、生ゴミは、処理部で発酵菌によ
って分解処理される。発酵による処理方法は、連続運転
と経費節減の点で利用価値が高い。しかし、生ゴミの処
理方法は、発酵菌によって糖質を分解する狭義の発酵に
限らず、他の微生物が関与する諸々の分解や、微生物よ
り薬品類の関与が深い分解処理であってもよい。
【0011】例えば、澱粉やセルロース、キチンなどの
天然高分子、ポリカプロラクトンなどの合成高分子を分
解する微生物を、発酵菌に混入させてもよい。すると、
これら高分子を原料とした分解性プラスティックで形成
された包装材や容器も、分解処理される。そのため、生
ゴミを、包装材や容器から分ける必要なく、一緒に処理
部へ投入して分解処理することが可能になる。
【0012】図1ないし3は、それぞれ、本発明による
生ゴミ発酵処理装置の一部切欠正面図、側面断面図、一
部切欠背面図である。 1.要部構成 生ゴミ発酵処理装置は、その主な構成要素として、少な
くとも、処理部(S)、回収部(K)、脱臭排気部
(D)を備える。処理部(S)は、生ゴミを発酵熟成さ
せて分解処理する部分であり、回収部(K)は、処理部
(S)で処理された処理物を回収する部分であり、脱臭
排気部(D)は、処理部(S)或いは回収部(K)から
の臭気を脱臭して排気する部分である。なお、処理物
は、回収部(K)から装置外へ取り出され、肥料等とし
て再利用される。
【0013】2.生ゴミ投入部 この生ゴミ発酵処理装置は、立脚姿勢では縦長の略直方
体であり、その上面に、平板状の蓋(10)が、開閉自
在に設置されている。生ゴミは、この蓋(10)を開け
て投入され自由落下し、その直下の処理部(S)に収容
される。蓋(10)の内部(11)は中空であり、発泡
樹脂等の断熱材が充填されている。
【0014】3.処理部(S) 処理部(S)において、生ゴミは、処理槽(20)内
で、撹拌爪(30)によって撹拌されることで、発酵熟
成が促進され処理される。処理の際に生じる臭気は、脱
臭排気部(D)へ送られて脱臭された後に排気される。
処理物は、処理槽(20)の下に位置する回収部(K)
へ送られて装置外へ排出される。
【0015】3−1.処理槽(20) 処理槽(20)は、生ゴミの投入口(20a)が、上方
の蓋(10)に面して開口し、生ゴミの溜まる底部(2
0b)が、U字状に形成されている。この底部(20
b)のU字形状は、図2に明示されるように、撹拌爪
(30)の回転軌跡に呼応させるためである。処理槽底
部(20b)の裏面には、パネルヒーター(22)が略
全面にわたって張設され、処理槽(10)の室温が加熱
制御されている。室温は、およそ45〜50℃が発酵熟
成に好適である。処理槽(10)は、2重の槽になって
いて、内外の槽壁の間に中空部分(21)が設けられ、
断熱が図られている。
【0016】3−2.撹拌爪(30) 処理槽(20)には、細長い薄板状の撹拌爪(30)が
複数連架されている。撹拌爪(30)は、その中央に設
けられた孔に、撹拌爪支軸(31)を貫通されて支持さ
れる。撹拌爪(30)の長さは、処理槽底部(20b)
のU字形状における円弧の径より若干短い。撹拌爪支軸
(31)は、処理槽底部(20b)の円弧の中心位置で
水平に懸架され、回転駆動される。この配置により、処
理槽(20)に投入された生ゴミは、処理槽底部(20
b)と撹拌爪(30)先端との間で着実に破砕される。
撹拌爪(30)を回転させて生ゴミを撹拌するのは、生
ゴミに十分な空気を均等に供給しながら破砕すると共
に、熱伝導を促進するためである。これによって、生ゴ
ミの発酵熟成と乾燥が、均一に高速で行なわれる。な
お、撹拌爪支軸(31)は、モーター(35)の動力を
伝動チェーン(33)を介して受けて回転駆動される。
【0017】3−3.生ゴミ発酵熟成方法 生ゴミは、上記のように、処理槽(20)に投入され、
ヒーターによる加熱と撹拌爪(30)による撹拌を受け
て、発酵熟成されて処理される。生ゴミを発酵させるた
めには、発酵菌が必要である。そこで、初めて生ゴミを
投入する場合や、発酵菌を補給したい場合には、発酵菌
の付着した副資材を処理槽(20)に投入する。その副
資材としては、好気性の発酵菌を種菌として付着させた
おが屑やゼオライトなどが好適である。生ゴミは、例え
ば1ヶ月等の所定期間、処理槽(20)に滞留され、発
酵熟成処理された後、回収部(K)へ送られる。この
際、処理槽(20)に、生ゴミの半処理物を一部残留さ
せておくと、それに発酵菌が含有されているので、生ゴ
ミを追加して連続投入することができ、処理効率が向上
する。
【0018】生ゴミを効率よく着実に発酵熟成させるた
めには、処理槽(20)の環境を調整したり、撹拌爪
(30)による撹拌を制御することが好ましい。
【0019】3−3−1.処理槽(20)の環境調整 処理槽(20)の室内を、生ゴミが発酵熟成し易い環境
になるように調整するパラメーターとしては、温度、p
Hなどが挙げられる。温度は、処理槽底部(20b)の
裏面に張設されたヒーターによって司り、pHは、石灰
や米糠等のpH調整剤を添加することによって司る。発
酵菌の活性を向上させるためには、酸素発生剤を添加す
る。
【0020】3−3−2.撹拌爪(30)の撹拌制御 撹拌爪(30)による撹拌運転を制御する際のパラメー
ターとしては、生ゴミの内容や量、含水率などが挙げら
れる。生ゴミの内容が、蛋白質分の高い肉類など発酵し
易い物か、繊維質の野菜など発酵し難い物かによって、
撹拌爪(30)の回転速度や回転数を変えたり、場合に
よっては形状の異なる撹拌爪に交換したりする。生ゴミ
の処理程度に応じて、運転様式は変えられる。その運転
様式としては、生ゴミが液状化しない程度に粉砕する破
砕運転や、加熱しながら断続的に短い時間だけ撹拌する
発酵運転、放置時間の長い熟成運転などが挙げられる。
【0021】4.回収部(K) 発酵熟成処理された処理物は、処理槽底部(20b)に
連結された排出管(42)を経て、その下に位置する回
収部(K)へ送られる。回収部(K)には、箱形の処理
物回収器(40)が備わり、排出管(42)から落下す
る処理物を収容する。処理物回収器(40)は、生ゴミ
発酵処理装置の表面に開口した処理物排出口(41)
に、引き出し自在に挿入設置されている。これによっ
て、回収器(40)に充満した処理物は、装置外へ排出
され肥料等として再利用される。
【0022】5.脱臭排気部(D) 発酵熟成処理の際に生じる臭気は、脱臭排気部(D)へ
送られて脱臭された後に排気される。脱臭排気部(D)
は、臭気を脱臭して排気する脱臭ケース(60)と、こ
の脱臭ケース(60)へ生ゴミ処理槽(20)を連通す
る臭気案内ダクト(50)とから成る。回収部(K)の
処理物回収器(40)と脱臭ケース(60)とを連通す
る臭気案内ダクトを付設して、回収部(K)からの臭気
も脱臭するように構成してもよい。
【0023】5−1.臭気案内ダクト(50) 生ゴミ処理槽(20)の上部には、幅広の排気口(5
1)が、図示しない網体及びフィルターを装備されて開
口している。この排気口(51)に、臭気案内ダクト
(50)の上流端(50a)が連結される。臭気案内ダ
クト(50)の上流部分には、上流排気ファン(52)
が設けられ、生ゴミ処理槽(20)から臭気案内ダクト
(50)への送気に寄与している。臭気案内ダクト(5
0)は、図3に明示されるように、その上流端(50
a)から下方へ進むに連れ、断面積が減少していく。そ
して、下流端(50b)が、脱臭ケース(60)天井壁
のダクト連結口(71)に連結される。
【0024】5−2.脱臭ケース(60) 脱臭ケース(60)は、横長の略箱形であり、臭気案内
ダクト下流端(50b)が連結された端部であるダクト
連結口(71)の他端に、排気口(81)が開口してい
る。臭気案内ダクト(50)から流入した臭気は、脱臭
ケース(60)内を、ダクト連結口(71)から排気口
(81)へ向かって流れる。その中流部に相当する脱臭
ケース(60)の中央部には、熱触媒(76)が配設さ
れている。脱臭ケース(60)は、この熱触媒(76)
を仕切として、上流側の脱臭空間(70)と下流側の排
気空間(80)とに分けられる。なお、脱臭ケース(6
0)を開いて清掃等に寄与する平板状のカバー(61)
が、生ゴミ発酵処理装置の表面に着脱可能に取り付けら
れている。
【0025】5−2−1.脱臭空間(70) 脱臭空間(70)には、臭気案内ダクト(50)から臭
気と共に流入した塵芥を貯留する塵芥貯留部(72)
と、臭気を脱臭する脱臭器(75)及び熱触媒(76)
を備える。
【0026】5−2−1−1.塵芥貯留部(72) ダクト連結口(71)より下流の脱臭ケース(60)
は、臭気の流路における断面積が、臭気案内ダクト(3
2)よりも大きい。そのため、臭気案内ダクト(50)
から流入した塵芥は、臭気流が拡散減速するのに伴っ
て、脱臭空間(70)内を自由落下し、脱臭ケース(6
0)底部の塵芥貯留部(72)に堆積する。塵芥は、熱
触媒(76)によって、排気空間(80)への流出が阻
止されるため、その上流側の塵芥貯留部(72)に確実
に滞留し、装置外へ放出されるのが防止される。
【0027】5−2−1−2.脱臭器(75) 脱臭空間(70)の上流側側壁の上部には、臭気を脱臭
する脱臭器(75)として、オゾン発生器が取り付けら
れている。オゾン発生器(75)の近傍の脱臭ケース
(60)底部には、外気流入路形成板(73)が、脱臭
ケース(60)天井壁の近傍まで立設している。そし
て、オゾン発生器(75)の下部近傍の脱臭ケース(6
0)側壁には、外気取入口(74)が開口している。そ
のため、外気取入口(74)から流入する外気は、脱臭
ケース(60)側壁と外気流入路形成板(73)との間
の空間を上昇し、オゾン発生器(75)の直近を通過し
てオゾンを混合された後、下流のダクト連結口(71)
下部へ送られる。ここで、ダクト連結口(71)から流
入する臭気が、オゾンによって脱臭される。
【0028】5−2−1−3.熱触媒(76) 脱臭空間(70)でオゾン脱臭された残存臭気流は、熱
触媒(76)を通過して、排気空間(80)へ送られ
る。熱触媒(76)としては、酸化鉄と酸化マンガンの
粉体を表面積の大きいハニカム状に焼成したものが利用
できる。残存臭気は、このハニカムに接触して酸化され
て脱臭される。熱触媒(76)は、高率に機能する20
0℃程度に加熱される。なお、オゾンは、臭気を酸化す
る際に酸素に還元されるので、排気空間(80)へ流出
して装置外へ排出されることは防止される。
【0029】熱触媒(76)を加熱する手段としては、
図3に示すように、発熱体(77)としてヒーターが付
設されている。発熱体(77)は、熱触媒(76)の上
流側のやや下部に配設される。このような発熱体(7
7)を用いると、簡略安価な構成ながら有効に熱触媒
(76)を加熱することができる。発熱体(77)は、
U字状やW字状、渦巻状など、平面的に屈曲させて、熱
触媒(76)に対向させて設置することで、放熱面積を
大きくして効率のよい加熱に寄与させてもよい。発熱体
(77)及び熱触媒(76)の温度制御に寄与する温度
センサー(77s)(76s)は、発熱体(77)及び
熱触媒(76)のそれぞれ下流近傍に設置される。
【0030】熱触媒(76)は、自己発熱型の触媒であ
ってもよい。例えば、触媒入りセラミックに電熱性金属
粉を添加して焼結したものに、電極を設け通電可能に構
成すると、温度制御の精密化と省スペースに寄与する。
【0031】5−2−2.排気空間(80) 熱触媒(76)で残存臭気を脱臭された排気は、排気空
間(80)へ送られる。排気空間(80)の下流端に
は、排気口(81)が開口し、排気手段としての下流排
気ファン(82)が設置されている。この下流排気ファ
ン(82)の排気作用によって、処理部(S)から脱臭
排気部(D)を経て装置外までの流気経路が形成され
る。
【0032】なお、脱臭排気作用は、オゾン発生器(7
5)のオゾン発生量や、上下流排気ファン(52)(8
2)の回転速度などによって調整される。
【0033】6.本発明 以上のような生ゴミ発酵処理装置において、本発明は、
熱触媒(76)を、処理物の含水度に応じて適切に加熱
制御するように改善した。図1に示す通り、処理槽(2
0)の底部には、水分センサー(23)が設けられ、処
理物の含水度が測定される。
【0034】処理物の含水度が高い場合、それに伴っ
て、処理槽(20)から脱臭ケース(60)への排気も
湿度を帯びる。湿度の高い排気が熱触媒(76)に接す
ると、熱が奪われすぎて、熱触媒(76)を所望の高温
に維持して安定した脱臭を行うことが困難になってしま
う。これに対処するために、本発明では、処理物の含水
度に応じて、熱触媒(76)を適切に加熱制御する手段
を設けた。すなわち、水分センサー(23)による測定
値に基づいて、脱臭排気部(D)の熱触媒(76)を加
熱する加熱手段である発熱体(77)の実効加熱量を制
御する加熱制御手段を設置した。
【0035】加熱制御手段としては、次の2例が挙げら
れる。一つは、加熱制御手段を、水分センサー(23)
によって測定した処理物の含水度に応じて、発熱体(7
7)の熱容量を調節する熱容量調節手段で構成するもの
である。発熱体(77)の熱容量を調節するには、発熱
体(77)へ供給する電力を加減するか、または、発熱
体(77)への通電回路を切り換えて、通電される発熱
体(77)の領域を加減する手段が簡便である。水分セ
ンサー(23)によって測定した処理物の含水度が、予
め設定した所定値より高い場合や、予め設定した所定領
域値の場合などに、発熱体(77)の熱容量を、不連続
的に多段階に、または、連続的に加減して調節する。こ
れによって、電力を浪費することなく、熱触媒(76)
を所望の高温に維持して、安定した脱臭が行なわれる。
【0036】加熱制御手段の別例は、水分センサー(2
3)によって測定した処理物の含水度に応じて、発熱体
(77)と熱触媒(76)との距離を調節する距離調節
手段で構成するものである。発熱体(77)と熱触媒
(76)との距離を調節するには、発熱体(77)と熱
触媒(76)の少なくとも一方の位置を、機械的に可変
に構成する。そして、水分センサー(23)によって測
定した処理物の含水度に応じて、両者の相対位置を変位
させて、その間隔を調節する。例えば、発酵処理が進む
に連れて処理物の湿度は一般的に漸減するので、それに
呼応させて、発熱体(77)を徐々に熱触媒(76)か
ら離していくことで、電力の浪費防止と熱触媒(76)
の適温維持が図られる。
【0037】他方、排気は、ある程度の高温であるの
で、その熱を再利用した方が省力的である。それには、
排気を、処理槽(20)へ還流する構成が、簡便であり
ながら有効である。しかし、処理物の含水度が低い場
合、排気の湿度は低く、その湿度の低い排気を処理槽
(20)へ還流すると、その乾燥空気によって、処理物
の乾燥が進行して発酵処理を妨げかねない。逆に、処理
物の含水度が高い場合、排気の湿度は高いが、高温の排
気を処理槽(20)へ還流する、処理物の湿気除去に寄
与させることができる。
【0038】そこで、水分センサー(23)によって測
定した処理物の含水度に応じて、熱触媒(76)を経た
排気を、装置の外へ排気するか、または処理槽(20)
へ還流するか切り換えるように構成する。その切換手段
としては、排気を、排気口(81)へ誘導して装置の外
へ排出するか、還流ダクト(90)へ誘導して処理槽
(20)へ還流するかを切り換える切換弁を、脱臭ケー
ス(60)の端部に設けるのが、簡便ながら有効であ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を備えることによ
って、下記の効果を奏する。請求項1に記載の生ゴミ処
理装置によると、処理槽の水分センサーによる測定値に
基づいて、脱臭排気部の熱触媒を加熱する加熱手段を制
御するので、処理物の含水度に応じて、電力の無駄なく
適切に熱触媒を高温維持して、安定した発酵処理を行う
ことができる。
【0040】請求項2に記載の生ゴミ処理装置による
と、加熱制御手段が、処理物の含水度に応じて、加熱手
段の熱容量を調節する熱容量調節手段で構成されるの
で、簡便でありながら有効に制御を行うことができる。
【0041】請求項3に記載の生ゴミ処理装置による
と、加熱制御手段が、処理物の含水度に応じて、加熱手
段と熱触媒との距離を調節する距離調節手段で構成され
るので、簡便でありながら有効に制御を行うことができ
る。
【0042】請求項4に記載の生ゴミ処理装置による
と、処理物の含水度に応じて、熱触媒を経た排気が、装
置の外へ排気するか、または処理槽へ還流するか切り換
えられるので、処理物の有効な加熱及び好適な水分維持
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一部切欠正面図
【図2】同、側面断面図
【図3】同、一部切欠背面図
【符号の説明】
S 処理部 K 回収部 D 脱臭排気部 10 蓋 11 中空部分 12 開閉支軸 13 取手 20 処理槽 20a 投入口 20b 底部 21 中空部分 22 パネルヒーター 23 水分センサー 30 撹拌爪 31 撹拌爪支軸 32、34 スプロケット 33 伝動チェーン 35 モーター 40 処理物回収器 41 処理物排出口 42 排出管 50 臭気案内ダクト 50a 臭気案内ダクトの上流端 50b 臭気案内ダクトの下流端 51 排気口 52 上流排気ファン 60 脱臭ケース 61 脱臭ケースカバー 70 脱臭空間 71 ダクト連結口 72 塵芥貯留部 73 外気流入路形成板 74 外気取入口 75 脱臭器 76 熱触媒 76s 熱触媒の温度センサー 77 発熱体 77s 発熱体の温度センサー 80 排気空間 81 排気口 82 下流排気ファン 90 還流ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA03 AA04 AC04 CA15 CA19 CA22 CA48 CB04 CB28 CB32 CC08 CC09 DA01 DA02 DA09 DA20 4D048 AA22 AB01 BA28X BA36X BA41X BB02 CC25 CC27 CC38 CC43 CC53 CD08 CD10 DA01 DA02 DA13 DA20 EA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ゴミを分解して処理する処理部と、分
    解処理された処理物を回収する回収部と、処理部或いは
    回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部とを備
    えた生ゴミの処理装置において、 処理部の発酵処理槽に、処理物の含水度を測定する水分
    センサーを備え、 その水分センサーによる測定値に基づいて、脱臭排気部
    の熱触媒を加熱する加熱手段を制御する加熱制御手段を
    備えることを特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】加熱制御手段が、水分センサーによって測
    定した処理物の含水度に応じて、加熱手段の熱容量を調
    節する熱容量調節手段である請求項1に記載の生ゴミ処
    理装置。
  3. 【請求項3】加熱制御手段が、水分センサーによって測
    定した処理物の含水度に応じて、加熱手段と熱触媒との
    距離を調節する距離調節手段である請求項1に記載の生
    ゴミ処理装置。
  4. 【請求項4】水分センサーによって測定した処理物の含
    水度に応じて、熱触媒を経た排気を、装置の外へ排気す
    るか、または処理槽へ還流するかを切り換える切換手段
    を備える請求項1ないし3に記載の生ゴミ処理装置。
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