JP3784304B2 - 生ゴミ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、家庭等の調理場や食品工場などの食品加工現場、更には、野菜等の田畑など食品生産現場から排出される生物系のゴミ一般を分解処理する生ゴミ処理装置に関する。特に、処理槽で分解処理した処理物を円滑に回収部へ送る構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
生ゴミを分解処理する生ゴミ処理装置は、諸々の装置が既に市場で流通している。
例えば、生ゴミを発酵処理する処理部と、発酵処理された処理物を回収する回収部と、処理部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部と、を備えた生ゴミ発酵処理装置は、公知である。
この種の生ゴミ処理装置では、生ゴミは、まず、発酵菌等の発酵促進材料と共に、処理部の発酵処理槽に投入される。投入された生ゴミは、発酵処理槽に装備された回転撹拌爪によって撹拌され、発酵熟成を促進される。発酵処理された処理物は、回収部の処理物回収器へ収容される。そして、最終処理物は、肥料などとして再利用される。
【0003】
処理物が処理槽から回収器へ移送される際に通る排出路は、処理物の湿度や形状などによって、目詰まりが起こりやすい。
しかし、従来の排出路は、閉じられたまま固定されていて、排出路に生じてしまった目詰まりを直す手段は装備されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、処理物が処理槽から回収部へ移送される際に通過する排出路に生じてしまった目詰まりを、簡単な操作で取り除ける生ゴミ処理装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明の生ゴミ処理装置は、次の構成を備える。すなわち、生ゴミを分解して処理する処理部と、分解処理された処理物を回収する回収部と、処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部とを備えた生ゴミの処理装置において、処理物が処理部の処理槽から回収部の処理物回収器へ移送される際に通過する排出路の壁面に移動可能な非固定部分である非固定壁面を設け、その非固定壁面を、その非固定壁面と略平行に揺動可能に案内するガイドと、そのガイドに沿って非固定壁面を動かすレバーとを備えることを特徴とする。
【0006】
ここで、非固定壁面をその面と略平行に揺動可能にするガイドと、そのガイドに沿って非固定壁面を動かすレバーとを設けて、簡単な操作で目詰まりを取り除けるようにしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面の例に基づいて説明する。
本発明は、生ゴミを分解して処理する処理部と、分解処理された処理物を回収する回収部と、処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部と、を備えた任意の生ゴミ処理装置を対象とすることができる。
しかし、以下では、好適実施例として、典型的な生ゴミ発酵処理装置を例示して説述する。なお、本発明の構成は、その主旨から逸脱しない限り適宜設計変更可能なものである。
【0008】
ここでは、生ゴミは、処理部で発酵菌によって分解処理される。発酵による処理方法は、連続運転と経費節減の点で利用価値が高い。
しかし、生ゴミの処理方法は、発酵菌によって糖質を分解する狭義の発酵に限らず、他の微生物が関与する諸々の分解や、微生物より薬品類の関与が深い分解処理であってもよい。
【0009】
例えば、澱粉やセルロース、キチンなどの天然高分子、ポリカプロラクトンなどの合成高分子を分解する微生物を、発酵菌に混入させてもよい。
すると、これら高分子を原料とした分解性プラスティックで形成された包装材や容器も、分解処理される。
そのため、生ゴミを、包装材や容器から分ける必要なく、一緒に処理部へ投入して分解処理することが可能になる。
【0010】
図1ないし3は、それぞれ、本発明による生ゴミ発酵処理装置の一部切欠正面図、側面断面図、一部切欠背面図である。
1.要部構成
生ゴミ発酵処理装置は、その主な構成要素として、少なくとも、処理部(S)、回収部(K)、脱臭排気部(D)を備える。
処理部(S)は、生ゴミを発酵熟成させて分解処理する部分であり、回収部(K)は、処理部(S)で処理された処理物を回収する部分であり、脱臭排気部(D)は、処理部(S)或いは回収部(K)からの臭気を脱臭して排気する部分である。
なお、処理物は、回収部(K)から装置外へ取り出され、肥料等として再利用される。
【0011】
2.生ゴミ投入部
この生ゴミ発酵処理装置は、立脚姿勢では縦長の略直方体であり、その上面に、平板状の蓋(10)が、開閉自在に設置されている。生ゴミは、この蓋(10)を開けて投入され自由落下し、その直下の処理部(S)に収容される。
蓋(10)の内部(11)は中空であり、発泡樹脂等の断熱材が充填されている。
【0012】
3.処理部(S)
処理部(S)において、生ゴミは、処理槽(20)内で、撹拌爪(30)によって撹拌されることで、発酵熟成が促進され処理される。
処理の際に生じる臭気は、脱臭排気部(D)へ送られて脱臭された後に排気される。処理物は、処理槽(20)の下に位置する回収部(K)へ送られて装置外へ排出される。
【0013】
3−1.処理槽(20)
処理槽(20)は、生ゴミの投入口(20a)が、上方の蓋(10)に面して開口し、生ゴミの溜まる底部(20b)が、U字状に形成されている。この底部(20b)のU字形状は、図2に明示されるように、撹拌爪(30)の回転軌跡に呼応させるためである。
処理槽底部(20b)の裏面には、パネルヒーター(22)が略全面にわたって張設され、処理槽(10)の室温が加熱制御されている。室温は、およそ45〜50℃が発酵熟成に好適である。
処理槽(10)は、2重の槽になっていて、内外の槽壁の間に中空部分(21)が設けられ、断熱が図られている。
【0014】
3−2.撹拌爪(30)
処理槽(20)には、細長い薄板状の撹拌爪(30)が複数連架されている。撹拌爪(30)は、その中央に設けられた孔に、撹拌爪支軸(31)を貫通されて支持される。撹拌爪(30)の長さは、処理槽底部(20b)のU字形状における円弧の径より若干短い。
撹拌爪支軸(31)は、処理槽底部(20b)の円弧の中心位置で水平に懸架され、回転駆動される。
この配置により、処理槽(20)に投入された生ゴミは、処理槽底部(20b)と撹拌爪(30)先端との間で着実に破砕される。
撹拌爪(30)を回転させて生ゴミを撹拌するのは、生ゴミに十分な空気を均等に供給しながら破砕すると共に、熱伝導を促進するためである。これによって、生ゴミの発酵熟成と乾燥が、均一に高速で行なわれる。
なお、撹拌爪支軸(31)は、モーター(35)の動力を伝動チェーン(33)を介して受けて回転駆動される。
【0015】
3−3.生ゴミ発酵熟成方法
生ゴミは、上記のように、処理槽(20)に投入され、ヒーターによる加熱と撹拌爪(30)による撹拌を受けて、発酵熟成されて処理される。
生ゴミを発酵させるためには、発酵菌が必要である。
そこで、初めて生ゴミを投入する場合や、発酵菌を補給したい場合には、発酵菌の付着した副資材を処理槽(20)に投入する。その副資材としては、好気性の発酵菌を種菌として付着させたおが屑やゼオライトなどが好適である。
生ゴミは、例えば1ヶ月等の所定期間、処理槽(20)に滞留され、発酵熟成処理された後、回収部(K)へ送られる。
この際、処理槽(20)に、生ゴミの半処理物を一部残留させておくと、それに発酵菌が含有されているので、生ゴミを追加して連続投入することができ、処理効率が向上する。
【0016】
生ゴミを効率よく着実に発酵熟成させるためには、処理槽(20)の環境を調整したり、撹拌爪(30)による撹拌を制御することが好ましい。
【0017】
3−3−1.処理槽(20)の環境調整
処理槽(20)の室内を、生ゴミが発酵熟成し易い環境になるように調整するパラメーターとしては、温度、pHなどが挙げられる。
温度は、処理槽底部(20b)の裏面に張設されたヒーターによって司り、pHは、石灰や米糠等のpH調整剤を添加することによって司る。
発酵菌の活性を向上させるためには、酸素発生剤を添加する。
【0018】
3−3−2.撹拌爪(30)の撹拌制御
撹拌爪(30)による撹拌運転を制御する際のパラメーターとしては、生ゴミの内容や量、含水率などが挙げられる。
生ゴミの内容が、蛋白質分の高い肉類など発酵し易い物か、繊維質の野菜など発酵し難い物かによって、撹拌爪(30)の回転速度や回転数を変えたり、場合によっては形状の異なる撹拌爪に交換したりする。
生ゴミの処理程度に応じて、運転様式は変えられる。その運転様式としては、生ゴミが液状化しない程度に粉砕する破砕運転や、加熱しながら断続的に短い時間だけ撹拌する発酵運転、放置時間の長い熟成運転などが挙げられる。
【0019】
4.回収部(K)
発酵熟成処理された処理物は、処理槽側壁(23)に設けられた排出孔(24)から排出路(42)を経て、その下に位置する回収部(K)へ送られる。
回収部(K)には、箱形の処理物回収器(40)が備わり、排出路(42)から落下する処理物を収容する。
処理物回収器(40)は、生ゴミ発酵処理装置の表面に開口した処理物排出口(41)に、引き出し自在に挿入設置されている。これによって、回収器(40)に充満した処理物は、装置外へ排出され肥料等として再利用される。
【0020】
5.脱臭排気部(D)
発酵熟成処理の際に生じる臭気は、脱臭排気部(D)へ送られて脱臭された後に排気される。
脱臭排気部(D)は、臭気を脱臭して排気する脱臭ケース(60)と、この脱臭ケース(60)へ生ゴミ処理槽(20)を連通する臭気案内ダクト(50)とから成る。
回収部(K)の処理物回収器(40)と脱臭ケース(60)とを連通する臭気案内ダクトを付設して、回収部(K)からの臭気も脱臭するように構成してもよい。
【0021】
5−1.臭気案内ダクト(50)
生ゴミ処理槽(20)の上部には、幅広の排気口(51)が、図示しない網体及びフィルターを装備されて開口している。この排気口(51)に、臭気案内ダクト(50)の上流端(50a)が連結される。
臭気案内ダクト(50)の上流部分には、上流排気ファン(52)が設けられ、生ゴミ処理槽(20)から臭気案内ダクト(50)への送気に寄与している。臭気案内ダクト(50)は、図3に明示されるように、その上流端(50a)から下方へ進むに連れ、断面積が減少していく。
そして、下流端(50b)が、脱臭ケース(60)天井壁のダクト連結口(71)に連結される。
【0022】
5−2.脱臭ケース(60)
脱臭ケース(60)は、横長の略箱形であり、臭気案内ダクト下流端(50b)が連結された端部であるダクト連結口(71)の他端に、排気口(81)が開口している。
臭気案内ダクト(50)から流入した臭気は、脱臭ケース(60)内を、ダクト連結口(71)から排気口(81)へ向かって流れる。
その中流部に相当する脱臭ケース(60)の中央部には、熱触媒(76)が配設されている。脱臭ケース(60)は、この熱触媒(76)を仕切として、上流側の脱臭空間(70)と下流側の排気空間(80)とに分けられる。
なお、脱臭ケース(60)を開いて清掃等に寄与する平板状のカバー(61)が、生ゴミ発酵処理装置の表面に着脱可能に取り付けられている。
【0023】
5−2−1.脱臭空間(70)
脱臭空間(70)には、臭気案内ダクト(50)から臭気と共に流入した塵芥を貯留する塵芥貯留部(72)と、臭気を脱臭する脱臭器(75)及び熱触媒(76)を備える。
【0024】
5−2−1−1.塵芥貯留部(72)
ダクト連結口(71)より下流の脱臭ケース(60)は、臭気の流路における断面積が、臭気案内ダクト(32)よりも大きい。
そのため、臭気案内ダクト(50)から流入した塵芥は、臭気流が拡散減速するのに伴って、脱臭空間(70)内を自由落下し、脱臭ケース(60)底部の塵芥貯留部(72)に堆積する。
塵芥は、熱触媒(76)によって、排気空間(80)への流出が阻止されるため、その上流側の塵芥貯留部(72)に確実に滞留し、装置外へ放出されるのが防止される。
【0025】
5−2−1−2.脱臭器(75)
脱臭空間(70)の上流側側壁の上部には、臭気を脱臭する脱臭器(75)として、オゾン発生器が取り付けられている。
オゾン発生器(75)の近傍の脱臭ケース(60)底部には、外気流入路形成板(73)が、脱臭ケース(60)天井壁の近傍まで立設している。そして、オゾン発生器(75)の下部近傍の脱臭ケース(60)側壁には、外気取入口(74)が開口している。
そのため、外気取入口(74)から流入する外気は、脱臭ケース(60)側壁と外気流入路形成板(73)との間の空間を上昇し、オゾン発生器(75)の直近を通過してオゾンを混合された後、下流のダクト連結口(71)下部へ送られる。
ここで、ダクト連結口(71)から流入する臭気が、オゾンによって脱臭される。
【0026】
5−2−1−3.熱触媒(76)
脱臭空間(70)でオゾン脱臭された残存臭気流は、熱触媒(76)を通過して、排気空間(80)へ送られる。
熱触媒(76)としては、酸化鉄と酸化マンガンの粉体を表面積の大きいハニカム状に焼成したものが利用できる。残存臭気は、このハニカムに接触して酸化されて脱臭される。
熱触媒(76)は、高率に機能する200℃程度に加熱される。
なお、オゾンは、臭気を酸化する際に酸素に還元されるので、排気空間(80)へ流出して装置外へ排出されることは防止される。
【0027】
熱触媒(76)を加熱する手段としては、図3に示すように、発熱体(77)としてヒーターが付設されている。
発熱体(77)は、熱触媒(76)の上流側のやや下部に配設される。このような発熱体(77)を用いると、簡略安価な構成ながら有効に熱触媒(76)を加熱することができる。
発熱体(77)は、U字状やW字状、渦巻状など、平面的に屈曲させて、熱触媒(76)に対向させて設置することで、放熱面積を大きくして効率のよい加熱に寄与させてもよい。
発熱体(77)及び熱触媒(76)の温度制御に寄与する温度センサー(77s)(76s)は、発熱体(77)及び熱触媒(76)のそれぞれ下流近傍に設置される。
【0028】
熱触媒(76)は、自己発熱型の触媒であってもよい。
例えば、触媒入りセラミックに電熱性金属粉を添加して焼結したものに、電極を設け通電可能に構成すると、温度制御の精密化と省スペースに寄与する。
【0029】
5−2−2.排気空間(80)
熱触媒(76)で残存臭気を脱臭された排気は、排気空間(80)へ送られる。
排気空間(80)の下流端には、排気口(81)が開口し、排気手段としての下流排気ファン(82)が設置されている。
この下流排気ファン(82)の排気作用によって、処理部(S)から脱臭排気部(D)を経て装置外までの流気経路が形成される。
【0030】
なお、脱臭排気作用は、オゾン発生器(75)のオゾン発生量や、上下流排気ファン(52)(82)の回転速度などによって調整される。
【0031】
6.本発明
以上のような生ゴミ発酵処理装置において、本発明は、処理物が処理槽(20)から回収器(40)へ移送される際に通過する排出路(42)に生じてしまった目詰まりを、簡単な操作で取り除けるように改善した。
【0032】
図1に示す通り、発酵熟成処理された処理物は、処理槽(20)の側壁(23)上部に設けられた排出孔(24)から、排出路(42)を経て、その下に位置する回収器(40)に落下する。装置の外面側の壁面には、移動可能な非固定式の壁面(43)が設けられている。この非固定壁面(43)は細長い略板状であり、その最下端(43a)が、回収器(40)の上部に向かって湾曲し、処理物の案内をしている。
【0033】
図4は、非固定壁面(43)の周辺の概要を示す側面図である。
非固定壁面(43)の上部は、処理槽(20)の側壁(23)に向かって屈曲している。その屈曲した端部(43b)は、側壁(23)に設けられた上部ガイド(44)に係合している。上部ガイド(44)は、支点部(45)を中心とした弧を描く形状である。
非固定壁面(43)の屈曲端部(43b)と、側壁(23)の上部ガイド(44)とは係合さえすればよく、その形態は任意である。例えば、図示のように2本の凸条から成る上部ガイド(44)の間隙に、屈曲端部(43b)が挟まる形態とは逆に、1条から成る上部ガイド(44)を、先端が2条に分岐した屈曲端部(43b)が挟む形態であってもよい。また、図示のように上部ガイド(44)を凸条で形成するのではなく、凹条で形成してもよい。
【0034】
支点部(45)の下部にも、非固定壁面(43)と装置外壁(90)との間に、同様の係合部分がある。
非固定壁面(43)に立設された凸条(46)が、装置外壁(90)に設けられた凹状の下部ガイド(47)に係合している。この装置外壁(90)の下部ガイド(47)は、支点部(45)を中心とした弧を描く形状である。
【0035】
支点部(45)は、非固定壁面(43)に立設された突起であり、装置外壁(90)に設けられた凹穴(48)に係合している。
また、非固定壁面(43)には、非固定壁面(43)を動かす壁面作動部材としてレバー(49)が立設され、装置外壁(90)に設けられた外壁孔(91)から外部に突出している。その外壁孔(91)も、支点部(45)を中心とした弧を描く形状である。
【0036】
以上のような構成を備えることによって、レバー(49)を操作することで、非固定壁面(43)をその面と略平行に動かすことができる。レバー(49)を外壁孔(91)に沿って左右に動かすと、それに伴って非固定壁面(43)は、上部ガイド(44)及び下部ガイド(47)に案内されて左右に移動する。
レバー(49)は装置外から手動で自在に操作できるので、排出路(42)の目詰まり具合に応じて、細かく多数回振動させたり、強く大きく揺動させたりして対処することができる。
【0037】
なお、上部ガイド(44)に、小突起(44a)などの凹凸を設けておいてもよい。
すると、レバー(49)の操作時に、その凹凸に非固定壁面(43)の屈曲端部(43b)が接触して、非固定壁面(43)が、その面とは垂直な方向に振動して、目詰まりの取り除きに一層寄与する。
このような凹凸は、下部ガイド(47)に設けても同様の効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、以上の構成を備えることによって、下記の効果を奏する。生ゴミを分解して処理する処理部と、分解処理された処理物を回収する回収部と、処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部とを備えた生ゴミの処理装置において、処理物が処理部の処理槽から回収部の処理物回収器へ移送される際に通過する排出路の壁面に移動可能な非固定部分である非固定壁面を設け、その非固定壁面を、その非固定壁面と略平行に揺動可能に案内するガイドと、そのガイドに沿って非固定壁面を動かすレバーとを備えるので、その非固定壁面を動かすことで、排出路に生じてしまった目詰まりを簡単な操作で取り除くことができる。
【0039】
また、レバーの操作で非固定壁面をその面と略平行に揺動することができるので、簡単な操作で目詰まりを取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一部切欠正面図
【図2】同、側面断面図
【図3】同、一部切欠背面図
【図4】非固定壁面の周辺の概要を示す側面図
【符号の説明】
S 処理部
K 回収部
D 脱臭排気部
10 蓋
11 中空部分
12 開閉支軸
13 取手
20 処理槽
20a 投入口
20b 底部
21 中空部分
22 パネルヒーター
23 側壁
24 排出孔
30 撹拌爪
31 撹拌爪支軸
32、34 スプロケット
33 伝動チェーン
35 モーター
40 処理物回収器
41 処理物排出口
42 排出路
43 非固定壁面
43a 非固定壁面の最下端
43b 非固定壁面の屈曲端部
44 上部ガイド
44a 小突起
45 支点部
46 凸条
47 下部ガイド
48 凹穴
49 レバー
50 臭気案内ダクト
50a 臭気案内ダクトの上流端
50b 臭気案内ダクトの下流端
51 排気口
52 上流排気ファン
60 脱臭ケース
61 脱臭ケースカバー
70 脱臭空間
71 ダクト連結口
72 塵芥貯留部
73 外気流入路形成板
74 外気取入口
75 脱臭器
76 熱触媒
76s 熱触媒の温度センサー
77 発熱体
77s 発熱体の温度センサー
80 排気空間
81 排気口
82 下流排気ファン
90 装置外壁
91 外壁孔
Claims (1)
- 生ゴミを分解して処理する処理部と、
分解処理された処理物を回収する回収部と、
処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部とを備えた生ゴミの処理装置において、
処理物が処理部の処理槽から回収部の処理物回収器へ移送される際に通過する排出路の壁面に移動可能な非固定部分である非固定壁面を設け、
その非固定壁面を、その非固定壁面と略平行に揺動可能に案内するガイドと、
そのガイドに沿って非固定壁面を動かすレバーとを備えることを特徴とする生ゴミ処理装置。
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