JP2001025743A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

Info

Publication number
JP2001025743A
JP2001025743A JP11197337A JP19733799A JP2001025743A JP 2001025743 A JP2001025743 A JP 2001025743A JP 11197337 A JP11197337 A JP 11197337A JP 19733799 A JP19733799 A JP 19733799A JP 2001025743 A JP2001025743 A JP 2001025743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
absorbing material
heat absorbing
garbage
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11197337A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tsuchiya
拓 土谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP11197337A priority Critical patent/JP2001025743A/ja
Publication of JP2001025743A publication Critical patent/JP2001025743A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭排気部で熱の移動を制御して、熱触媒の
昇温維持と、機外への排気の冷却に寄与する生ゴミの処
理装置を提供すること。 【解決手段】 生ゴミを生分解して処理する処理部と、
生分解処理された処理物を回収する回収部と、処理部或
いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部と
を備えた生ゴミの処理装置で、脱臭排気部の脱臭ケース
内に、排気流路の上流から下流に向かって、発熱体と熱
触媒とをこの順序で配設した構成において、発熱体の上
流に放熱材を配置すると共に、熱触媒の下流に吸熱材を
配置して、その放熱材と吸熱材とを熱的に連絡する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、家庭等の調理場や
食品工場などの食品加工現場、更には、野菜等の田畑な
ど食品生産現場から排出される生物系のゴミ一般を、分
解処理する生ゴミ処理装置に関する。特に、脱臭排気部
で熱の移動を制御する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミを生分解処理する生ゴミ処理装置
は、諸々の装置が既に市場で流通している。例えば、生
ゴミを発酵処理する処理部と、発酵処理された処理物を
回収する回収部と、処理部からの臭気を脱臭して排気す
る脱臭排気部と、を備えた生ゴミ発酵処理装置は、公知
である。この種の生ゴミ処理装置では、生ゴミは、ま
ず、発酵菌等の発酵促進材料と共に、処理部の発酵処理
槽に投入される。投入された生ゴミは、発酵処理槽に装
備された回転撹拌爪によって撹拌され、発酵熟成を促進
される。発酵処理された処理物は、回収部の処理物回収
器へ収容される。そして、最終処理物は、肥料などとし
て再利用される。
【0003】脱臭排気部の脱臭ケース内に、排気流路の
上流から下流に向かって、発熱体と熱触媒とがこの順序
で配設された構成は公知である。熱触媒を経由した排気
は、従来はそのまま機外へ排出されていた。そのため、
高温の排気が排出されてしまうことがあった。また、こ
の排気の熱を積極的に利用することは、従来にはなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みて創出されたものであり、その目的は、脱臭排気
部で熱の移動を制御して、熱触媒の昇温維持に寄与する
と共に、機外への排気の冷却に寄与する生ゴミの処理装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の生ゴミ処理装置は、生ゴミを生分解して処
理する処理部と、生分解処理された処理物を回収する回
収部と、処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気
する脱臭排気部とを備えた生ゴミの処理装置で、脱臭排
気部の脱臭ケース内に、排気流路の上流から下流に向か
って、発熱体と熱触媒とをこの順序で配設した構成にお
いて、発熱体の上流に放熱材を配置すると共に、熱触媒
の下流に吸熱材を配置して、その放熱材と吸熱材とを熱
的に連絡する。これにより、吸熱材で機外への排気を冷
却すると同時に、吸熱材で得た熱を放熱材へ伝導して、
熱触媒に達する排気の昇温に寄与させる。
【0006】ここで、脱臭ケースが、隔壁を介して上流
ケースと下流ケースとに分断され、その隔壁が、上流ケ
ースと下流ケースの共通した側壁でもある構成にして、
上流ケースに設けられた放熱材と下流ケースに設けられ
た吸熱材とが、隔壁を貫通した一体物であるようにし
て、簡略な構成で放熱材と吸熱材との間の熱交換向上に
寄与させてもよい。
【0007】放熱材の熱容量を、吸熱材の熱容量より小
さくして、放熱材による放熱と吸熱材による吸熱の効率
向上に寄与させてもよい。
【0008】同様に、放熱材を構成する主成分の比熱
を、吸熱材を構成する主成分の比熱より小さくして、放
熱材と吸熱材との間の熱交換向上に寄与させてもよい。
【0009】放熱材の形状を薄板状にし、吸熱材の形状
を塊状にして、放熱材による放熱と吸熱材による蓄熱の
効率向上に寄与させてもよい。
【0010】放熱材及び吸熱材の材質を同一にすると共
に、放熱材及び吸熱材の形状をいずれもハニカム状に
し、放熱材のハニカムの各辺片を、吸熱材のハニカムの
各辺片より、薄く広い面積を備えるようにして、放熱材
による放熱と吸熱材による吸熱の効率向上に寄与させて
もよい。
【0011】吸熱材に蓄熱体を付設して、吸熱材による
吸熱の効率向上に寄与させてもよい。
【0012】蓄熱体を付設すると、放熱材及び吸熱材の
材質と形状を略同一にしても、上流ケースでの放熱と下
流ケースでの吸熱とを行なえるので、放熱材と吸熱材を
一体物で経済的に構成できる。放熱材や、吸熱材、蓄熱
体の材質としては、放熱材及び吸熱材を構成する主成分
を銅にし、蓄熱体を構成する主成分を鉄にして、安価な
構成で、放熱材による放熱と吸熱材による吸熱の効率向
上、並びに、放熱材と吸熱材との間の熱交換向上、蓄熱
体による蓄熱の効率向上に寄与させてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面の
例に基づいて説明する。本発明は、生ゴミを生分解して
処理する処理部と、生分解処理された処理物を回収する
回収部と、処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排
気する脱臭排気部と、を備えた任意の生ゴミ処理装置を
対象とすることができる。しかし、以下では、好適実施
例として、典型的な生ゴミ発酵処理装置を例示して説述
する。なお、本発明の構成は、その主旨から逸脱しない
限り適宜設計変更可能なものである。
【0014】ここでは、生ゴミは、処理部で発酵菌によ
って分解処理される。発酵による処理方法は、連続運転
と経費節減の点で利用価値が高い。しかし、生ゴミの処
理方法は、発酵菌によって糖質を分解する狭義の発酵に
限らず、他の微生物が関与する諸々の生分解や、微生物
より薬品類の関与が深い分解処理であってもよい。
【0015】例えば、澱粉やセルロース、キチンなどの
天然高分子、ポリカプロラクトンなどの合成高分子を分
解する微生物を、発酵菌に混入させてもよい。すると、
これら高分子を原料とした生分解性プラスティックで形
成された包装材や容器も、分解処理される。そのため、
生ゴミを、包装材や容器から分ける必要なく、一緒に処
理部へ投入して分解処理することが可能になる。
【0016】図1ないし3は、それぞれ、本発明による
生ゴミ発酵処理装置の一部切欠正面図、側面断面図、一
部切欠背面図である。 1.要部構成 生ゴミ発酵処理装置は、その主な構成要素として、少な
くとも、処理部(S)、回収部(K)、脱臭排気部
(D)を備える。処理部(S)は、生ゴミを発酵熟成さ
せて分解処理する部分であり、回収部(K)は、処理部
(S)で処理された処理物を回収する部分であり、脱臭
排気部(D)は、処理部(S)或いは回収部(K)から
の臭気を脱臭して排気する部分である。なお、処理物
は、回収部(K)から装置外へ取り出され、肥料等とし
て再利用される。
【0017】2.生ゴミ投入部 この生ゴミ発酵処理装置は、立脚姿勢では縦長の略直方
体であり、その上面に、平板状の蓋(10)が、開閉自
在に設置されている。生ゴミは、この蓋(10)を開け
て投入され自由落下し、その直下の処理部(S)に収容
される。蓋(10)の内部(11)は中空であり、発泡
樹脂等の断熱材が充填されている。
【0018】3.処理部(S) 処理部(S)において、生ゴミは、処理槽(20)内
で、撹拌爪(30)によって撹拌されることで、発酵熟
成が促進され処理される。処理の際に生じる臭気は、脱
臭排気部(D)へ送られて脱臭された後に排気される。
処理物は、処理槽(20)の下に位置する回収部(K)
へ送られて装置外へ排出される。
【0019】3−1.処理槽(20) 処理槽(20)は、生ゴミの投入口(20a)が、上方
の蓋(10)に面して開口し、生ゴミの溜まる底部(2
0b)が、U字状に形成されている。この底部(20
b)のU字形状は、図2に明示されるように、撹拌爪
(30)の回転軌跡に呼応させるためである。処理槽底
部(20b)の裏面には、図示しないパネルヒーターが
略全面にわたって張設され、処理槽(10)の室温が加
熱制御されている。室温は、およそ45〜50℃が発酵
熟成に好適である。処理槽(10)は、2重の槽になっ
ていて、内外の槽壁の間に中空部分(21)が設けら
れ、断熱が図られている。
【0020】3−2.撹拌爪(30) 処理槽(20)には、細長い薄板状の撹拌爪(30)が
複数連架されている。撹拌爪(30)は、その中央に設
けられた孔に、撹拌爪支軸(31)を貫通されて支持さ
れる。撹拌爪(30)の長さは、処理槽底部(20b)
のU字形状における円弧の径より若干短い。撹拌爪支軸
(31)は、処理槽底部(20b)の円弧の中心位置で
水平に懸架され、回転駆動される。この配置により、処
理槽(20)に投入された生ゴミは、処理槽底部(20
b)と撹拌爪(30)先端との間で着実に破砕される。
撹拌爪(30)を回転させて生ゴミを撹拌するのは、生
ゴミに十分な空気を均等に供給しながら破砕すると共
に、熱伝導を促進するためである。これによって、生ゴ
ミの発酵熟成と乾燥が、均一に高速で行なわれる。な
お、撹拌爪支軸(31)は、モーター(35)の動力を
伝動チェーン(33)を介して受けて回転駆動される。
【0021】3−3.生ゴミ発酵熟成方法 生ゴミは、上記のように、処理槽(20)に投入され、
ヒーターによる加熱と撹拌爪(30)による撹拌を受け
て、発酵熟成されて処理される。生ゴミを発酵させるた
めには、発酵菌が必要である。そこで、初めて生ゴミを
投入する場合や、発酵菌を補給したい場合には、発酵菌
の付着した副資材を処理槽(20)に投入する。その副
資材としては、好気性の発酵菌を種菌として付着させた
おが屑やゼオライトなどが好適である。生ゴミは、例え
ば1ヶ月等の所定期間、処理槽(20)に滞留され、発
酵熟成処理された後、回収部(K)へ送られる。この
際、処理槽(20)に、生ゴミの半処理物を一部残留さ
せておくと、それに発酵菌が含有されているので、生ゴ
ミを追加して連続投入することができ、処理効率が向上
する。
【0022】生ゴミを効率よく着実に発酵熟成させるた
めには、処理槽(20)の環境を調整したり、撹拌爪
(30)による撹拌を制御することが好ましい。
【0023】3−3−1.処理槽(20)の環境調整 処理槽(20)の室内を、生ゴミが発酵熟成し易い環境
になるように調整するパラメーターとしては、温度、p
Hなどが挙げられる。温度は、処理槽底部(20b)の
裏面に張設されたヒーターによって司り、pHは、石灰
や米糠等のpH調整剤を添加することによって司る。発
酵菌の活性を向上させるためには、酸素発生剤を添加す
る。
【0024】3−3−2.撹拌爪(30)の撹拌制御 撹拌爪(30)による撹拌運転を制御する際のパラメー
ターとしては、生ゴミの内容や量、含水率などが挙げら
れる。生ゴミの内容が、蛋白質分の高い肉類など発酵し
易い物か、繊維質の野菜など発酵し難い物かによって、
撹拌爪(30)の回転速度や回転数を変えたり、場合に
よっては形状の異なる撹拌爪に交換したりする。生ゴミ
の処理程度に応じて、運転様式は変えられる。その運転
様式としては、生ゴミが液状化しない程度に粉砕する破
砕運転や、加熱しながら断続的に短い時間だけ撹拌する
発酵運転、放置時間の長い熟成運転などが挙げられる。
【0025】4.回収部(K) 発酵熟成処理された処理物は、処理槽底部(20b)に
連結された排出管(42)を経て、その下に位置する回
収部(K)へ送られる。回収部(K)には、箱形の処理
物回収器(40)が備わり、排出管(42)から落下す
る処理物を収容する。処理物回収器(40)は、生ゴミ
発酵処理装置の表面に開口した処理物排出口(41)
に、引き出し自在に挿入設置されている。これによっ
て、回収器(40)に充満した処理物は、装置外へ排出
され肥料等として再利用される。
【0026】5.脱臭排気部(D) 発酵熟成処理の際に生じる臭気は、脱臭排気部(D)へ
送られて脱臭された後に排気される。脱臭排気部(D)
は、臭気を脱臭して排気する脱臭ケース(60)と、こ
の脱臭ケース(60)へ生ゴミ処理槽(20)を連通す
る臭気案内ダクト(50)とから成る。回収部(K)の
処理物回収器(40)と脱臭ケース(60)とを連通す
る臭気案内ダクトを付設して、回収部(K)からの臭気
も脱臭するように構成してもよい。
【0027】5−1.臭気案内ダクト(50) 生ゴミ処理槽(20)の上部には、幅広の排気口(5
1)が、図示しない網体及びフィルターを装備されて開
口している。この排気口(51)に、臭気案内ダクト
(50)の上流端(50a)が連結される。臭気案内ダ
クト(50)の上流部分には、上流排気ファン(52)
が設けられ、生ゴミ処理槽(20)から臭気案内ダクト
(50)への送気に寄与している。臭気案内ダクト(5
0)は、図3に明示されるように、その上流端(50
a)から下方へ進むに連れ、断面積が減少していく。そ
して、下流端(50b)が、脱臭ケース(60)天井壁
のダクト連結口(71)に連結される。
【0028】5−2.脱臭ケース(60) 脱臭ケース(60)は、横長の略箱形であり、臭気案内
ダクト下流端(50b)が連結された端部であるダクト
連結口(71)の他端に、排気口(81)が開口してい
る。臭気案内ダクト(50)から流入した臭気は、脱臭
ケース(60)内を、ダクト連結口(71)から排気口
(81)へ向かって流れる。臭気は、脱臭ケース(6
0)内で、オゾン発生器(75)や熱触媒(76)によ
って脱臭されて排気される。なお、脱臭ケース(60)
を開いて清掃等に寄与する平板状のカバー(61)が、
生ゴミ発酵処理装置の表面に着脱可能に取り付けられて
いる。
【0029】6.本発明 以上のような生ゴミ発酵処理装置において、本発明は、
脱臭ケース(60)内に、放熱材(93)と吸熱材(9
4)を設けて、熱触媒(76)の昇温維持により脱臭効
率を向上させると共に、冷却された排気が機外へ排出さ
れるように改善した。
【0030】脱臭ケース(60)は、図3に示すよう
に、上下2段に分かれている。すなわち、脱臭ケース
(60)は、隔壁(90)を介して上流ケース(91)
と下流ケース(92)とに分断され、その隔壁(90)
が、上流ケース(91)と下流ケース(92)の共通し
た側壁にもなっている。そのため、上流ケース(91)
に設ける放熱材(93)と下流ケース(92)に設ける
吸熱材(94)とを、隔壁(90)を貫通する一体物で
構成できる。放熱材(93)と吸熱材(94)とが一体
物であると、簡略な構成で放熱材(93)と吸熱材(9
4)との間の熱交換向上が図られる。放熱材(93)及
び吸熱材(94)の詳細は後に説述する。なお、上流ケ
ース(91)及び下流ケース(92)の配置は、図3に
示した上下2段の他に、左右2室に分けてもよい。
【0031】上流ケース(91)には、臭気案内ダクト
(50)から臭気と共に流入した塵芥を貯留する塵芥貯
留部(72)と、臭気を脱臭する脱臭器(75)、放熱
材(93)が備わる。
【0032】ダクト連結口(71)より下流の脱臭ケー
ス(60)は、臭気の流路における断面積が、臭気案内
ダクト(32)よりも大きい。そのため、臭気案内ダク
ト(50)から流入した塵芥は、臭気流が拡散減速する
のに伴って、上流ケース(91)内を自由落下し、上流
ケース(91)底部の塵芥貯留部(72)に堆積する。
塵芥は、放熱材(93)によって、下流への流出が阻止
されるため、その上流側の塵芥貯留部(72)に確実に
滞留し、装置外へ放出されるのが防止される。
【0033】上流ケース(91)の上流側側壁の上部に
は、臭気を脱臭する脱臭器(75)として、オゾン発生
器が取り付けられている。オゾン発生器(75)の近傍
の上流ケース(91)底部には、外気流入路形成板(7
3)が、脱臭ケース(60)天井壁の近傍まで立設して
いる。そして、オゾン発生器(75)の下部近傍の上流
ケース(91)側壁には、外気取入口(74)が開口し
ている。そのため、外気取入口(74)から流入する外
気は、上流ケース(91)側壁と外気流入路形成板(7
3)との間の空間を上昇し、オゾン発生器(75)の直
近を通過してオゾンを混合された後、下流のダクト連結
口(71)下部へ送られる。ここで、ダクト連結口(7
1)から流入する臭気が、オゾンによって脱臭される。
【0034】上流ケース(91)で、オゾン脱臭され放
熱材(93)を通過した残存臭気流は、下流ケース(9
2)で、発熱体(77)、熱触媒(76)、吸熱材(9
4)を通過してから排気される。
【0035】熱触媒(76)としては、酸化鉄と酸化マ
ンガンの粉体を表面積の大きいハニカム状に焼成したも
のが利用できる。残存臭気は、このハニカムに接触して
酸化されて脱臭される。熱触媒(76)は、高率に機能
する200℃程度に加熱される。オゾンは、臭気を酸化
する際に酸素に還元されるので、装置外へ排出されるこ
とは防止される。なお、熱触媒(76)は、自己発熱型
の触媒であってもよい。例えば、触媒入りセラミックに
電熱性金属粉を添加して焼結したものに、電極を設け通
電可能に構成すると、温度制御の精密化と省スペースに
寄与する。
【0036】熱触媒(76)を加熱する手段としては、
図3に示すように、発熱体(77)としてヒーターが付
設されている。発熱体(77)としては、U字状のヒー
ター管を排気経路に沿って横臥させたものが、簡略安価
な構成ながら有効に熱触媒(76)を加熱することがで
きる。発熱体(77)及び熱触媒(76)の温度制御に
寄与する温度センサー(77s)(76s)は、発熱体
(77)及び熱触媒(76)のそれぞれ下流近傍に設置
される。
【0037】下流ケース(92)の下流端には、排気口
(81)が開口し、排気手段としての下流排気ファン
(82)が設置されている。この下流排気ファン(8
2)の排気作用によって、処理部(S)から脱臭排気部
(D)を経て装置外までの排気経路が形成される。な
お、脱臭排気作用は、オゾン発生器(75)のオゾン発
生量や、上下流排気ファン(52)(82)の回転速度
などによって調整される。
【0038】このように、脱臭ケース(60)内には、
排気流路の上流から下流に向かって、発熱体(77)と
熱触媒(76)とがこの順序で配設され、発熱体(7
7)の上流に放熱材(93)が配置されると共に、熱触
媒(76)の下流に吸熱材(94)が配置されて、放熱
材(93)と吸熱材(94)とが熱的に連絡されてい
る。熱触媒(76)を経た排気は、まだ高温であるが、
その下流に配置された吸熱材(94)によって吸熱され
て、冷却された後に機外へ排出される。ここで、吸熱材
(94)によって得られた熱は、放熱材(93)へ伝導
されるので、熱触媒(76)に達する前の排気が昇温さ
れる。そのため、発熱体(77)の出力が節減されると
共に、熱触媒(76)の昇温維持に寄与する。
【0039】放熱材(93)と吸熱材(94)には、下
記の特性を備えたものが好適に利用できる。すなわち、
放熱材(93)の熱容量が、吸熱材(94)の熱容量よ
り小さければ、吸熱材(94)によって得られた熱が、
速やかに放熱材(93)へ伝導されるので、放熱材(9
3)による放熱と吸熱材(94)による吸熱の効率が向
上する。
【0040】また、放熱材(93)を構成する主成分の
比熱が、吸熱材(94)を構成する主成分の比熱より小
さければ、吸熱材(94)から放熱材(93)へ伝導さ
れた熱が、速やかに排気へ伝導されるので、放熱材(9
3)と吸熱材(94)との間の熱交換が向上する。
【0041】例えば、放熱材(93)と吸熱材(94)
の材質が同一の場合は、次のように両者(93)(9
4)の形状に差異を設ける。放熱材(93)と吸熱材
(94)の形状をいずれもハニカム状にし、放熱材(9
3)のハニカムの各辺片を、吸熱材(94)のハニカム
の各辺片より、薄く広い面積を備えるようにすると、放
熱材(93)による放熱と吸熱材(94)による吸熱の
効率が向上する。
【0042】吸熱材(94)による吸熱の効率を重視す
る場合は、放熱材(93)の薄板形状に対し、吸熱材
(94)の形状を比較的塊状にする。すると、放熱材
(93)による放熱の他に、吸熱材(94)による蓄熱
の効率も向上する。
【0043】放熱材(93)と吸熱材(94)の材質と
形状を略同一にする場合は、吸熱材(94)に、蓄熱体
(95)を熱的に連絡されて付設する。すると、吸熱材
(94)で得られた熱が、蓄熱体(95)へ伝導されて
貯留されるので、吸熱材(94)による吸熱の効率が向
上する。
【0044】放熱材(93)と、吸熱材(94)、蓄熱
体(95)を構成する主成分としては、この順に、比熱
の小さなものが好ましい。例えば、蓄熱体(95)を付
設しない場合は、放熱材(93)を構成する主成分を銅
にし、吸熱材(94)を構成する主成分を鉄にする。ま
た、蓄熱体(95)を付設する場合は、放熱材(93)
と吸熱材(94)を構成する主成分を銅にし、蓄熱体
(95)を構成する主成分を鉄にする。このような材質
であると、安価な構成で、放熱材(93)による放熱と
吸熱材(94)による吸熱の効率向上、並びに、放熱材
(93)と吸熱材(94)との間の熱交換向上、蓄熱体
(95)による蓄熱の効率向上に寄与する。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を備えることによ
って、下記の効果を奏する。請求項1に記載の生ゴミ処
理装置によると、発熱体の上流に放熱材が配置されると
共に、熱触媒の下流に吸熱材が配置され、その放熱材と
吸熱材とが熱的に連絡されている。そのため、脱臭ケー
ス内で熱の移動が制御され、吸熱材により機外への排気
が冷却されると同時に、吸熱材で得た熱が放熱材へ伝導
され、熱触媒に達する前の排気が昇温されて、熱触媒の
昇温維持が図られる。
【0046】請求項2に記載の装置によると、脱臭ケー
スが、上流ケースと下流ケースとの上下2段に分断さ
れ、その隔壁を貫通して、放熱材と吸熱材とが一体的に
配備される。そのため、簡略な構成で、放熱材と吸熱材
との間の熱交換を効率よく行なうことができる。
【0047】請求項3に記載の装置によると、放熱材の
熱容量が、吸熱材の熱容量より小さいので、放熱材によ
る放熱と吸熱材による吸熱を効率よく行なうことができ
る。
【0048】請求項4に記載の装置によると、放熱材を
構成する主成分の比熱が、吸熱材を構成する主成分の比
熱より小さいので、放熱材と吸熱材との間の熱交換を効
率よく行なうことができる。
【0049】請求項5に記載の装置によると、放熱材の
形状が薄板状で、吸熱材の形状が塊状であるので、放熱
材による放熱と吸熱材による蓄熱を効率よく行なうこと
ができる。
【0050】請求項6に記載の装置によると、放熱材と
吸熱材の材質と形状が略同一であるが、放熱材のハニカ
ムの各辺片が、吸熱材のハニカムの各辺片より薄く広い
面積を備えるので、放熱材による放熱と吸熱材による吸
熱を効率よく行なうことができる。
【0051】請求項7に記載の装置によると、吸熱材に
蓄熱体が付設されるので、吸熱材による吸熱を効率よく
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一部切欠正面図
【図2】同、側面断面図
【図3】同、一部切欠背面図
【符号の説明】
S 処理部 K 回収部 D 脱臭排気部 10 蓋 11 中空部分 12 開閉支軸 13 取手 20 処理槽 20a 投入口 20b 底部 20c 側壁 21 中空部分 22 水分センサー 30 撹拌爪 31 撹拌爪支軸 32、34 スプロケット 33 伝動チェーン 35 モーター 40 処理物回収器 41 処理物排出口 42 排出管 50 臭気案内ダクト 50a 臭気案内ダクトの上流端 50b 臭気案内ダクトの下流端 51 排気口 52 上流排気ファン 60 脱臭ケース 61 脱臭ケースカバー 71 ダクト連結口 72 塵芥貯留部 73 外気流入路形成板 74 外気取入口 75 脱臭器 76 熱触媒 76s 熱触媒の温度センサー 77 発熱体 77s 発熱体の温度センサー 81 排気口 82 下流排気ファン 90 隔壁 91 上流ケース 92 下流ケース 93 放熱材 94 吸熱材 95 蓄熱体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生ゴミを生分解して処理する処理部と、 生分解処理された処理物を回収する回収部と、 処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭
    排気部とを備えた生ゴミの処理装置であって、 脱臭排気部の脱臭ケース内に、排気流路の上流から下流
    に向かって、発熱体と熱触媒とがこの順序で配設された
    構成において、 発熱体の上流に放熱材が配置されると共に、熱触媒の下
    流に吸熱材が配置されて、その放熱材と吸熱材とが熱的
    に連絡されていることを特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】脱臭ケースが、隔壁を介して上流ケースと
    下流ケースとに分断され、その隔壁が、上流ケースと下
    流ケースの共通した側壁でもある構成において、 上流ケースに設けられた放熱材と下流ケースに設けられ
    た吸熱材とが、隔壁を貫通した一体物である請求項1に
    記載の生ゴミ処理装置。
  3. 【請求項3】放熱材の熱容量が吸熱材の熱容量より小さ
    い請求項1または2に記載の生ゴミ処理装置。
  4. 【請求項4】放熱材を構成する主成分の比熱が、吸熱材
    を構成する主成分の比熱より小さい請求項1ないし3に
    記載の生ゴミ処理装置。
  5. 【請求項5】放熱材の形状が薄板状であり、吸熱材の形
    状が塊状である請求項1ないし4に記載の生ゴミ処理装
    置。
  6. 【請求項6】放熱材及び吸熱材の材質が同一であると共
    に、 放熱材及び吸熱材の形状がいずれもハニカム状であり、 放熱材のハニカムの各辺片が、吸熱材のハニカムの各辺
    片より、薄く広い面積を備える請求項1ないし4に記載
    の生ゴミ処理装置。
  7. 【請求項7】吸熱材に蓄熱体が付設されている請求項1
    または2に記載の生ゴミ処理装置。
JP11197337A 1999-07-12 1999-07-12 生ゴミ処理装置 Withdrawn JP2001025743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11197337A JP2001025743A (ja) 1999-07-12 1999-07-12 生ゴミ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11197337A JP2001025743A (ja) 1999-07-12 1999-07-12 生ゴミ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001025743A true JP2001025743A (ja) 2001-01-30

Family

ID=16372803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11197337A Withdrawn JP2001025743A (ja) 1999-07-12 1999-07-12 生ゴミ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001025743A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100951052B1 (ko) * 2010-02-22 2010-04-01 신장철 오염 공기 탈취 및 개선 장치
KR101137001B1 (ko) 2010-03-19 2012-04-19 신장철 교차 유동형 오염 공기 탈취 및 개선 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100951052B1 (ko) * 2010-02-22 2010-04-01 신장철 오염 공기 탈취 및 개선 장치
KR101137001B1 (ko) 2010-03-19 2012-04-19 신장철 교차 유동형 오염 공기 탈취 및 개선 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001025743A (ja) 生ゴミ処理装置
JP3554361B2 (ja) 生ゴミ発酵処理装置
JP2003320358A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2000126728A (ja) 生ゴミ生分解処理装置
JP2000288522A (ja) 生ゴミ処理方法及び装置
JP3784304B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP2000176418A (ja) 生ゴミ処理方法及び装置
JP3729088B2 (ja) 生ゴミ処理機
JP2005177621A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2001025742A (ja) 生ゴミ処理方法及び装置
JP2001104919A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2004174362A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2005177623A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2002273384A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2001025741A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2000126731A (ja) 生ゴミ生分解処理装置
JP2003181426A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2003181428A (ja) 生ゴミ処理装置の異常検出方法
JP2000153251A (ja) 生ゴミ処理装置
JPH08252558A (ja) 厨芥処理装置
JP2000176406A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2001025740A (ja) 生ゴミ処理方法及び装置
JP3740412B2 (ja) 有機廃棄物処理機
JP2001113252A (ja) 生ゴミ処理方法及び装置
JP2001025747A (ja) 生ゴミ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003