JP2001025747A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

Info

Publication number
JP2001025747A
JP2001025747A JP11202675A JP20267599A JP2001025747A JP 2001025747 A JP2001025747 A JP 2001025747A JP 11202675 A JP11202675 A JP 11202675A JP 20267599 A JP20267599 A JP 20267599A JP 2001025747 A JP2001025747 A JP 2001025747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
garbage
processing
contents
amount
fermentation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11202675A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Nishimura
秀司 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP11202675A priority Critical patent/JP2001025747A/ja
Publication of JP2001025747A publication Critical patent/JP2001025747A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理槽に収容された内容物の処理程度を求
め、次回の適切な生ゴミ投入量を指示するなど、効率の
よい良好な発酵処理に寄与する生ゴミの処理装置を提供
すること。 【解決手段】 生ゴミを生分解して処理する処理部と、
生分解処理された処理物を回収する回収部と、処理部或
いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気部と
を備えた生ゴミの処理装置に、処理部の発酵処理槽に収
容されている内容物の量を測定する収容量測定器と、収
容量測定器によって測定された収容量の変化から、内容
物の処理程度を求める演算装置と、演算装置による演算
結果を示す情報指示器とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、家庭等の調理場や
食品工場などの食品加工現場、更には、野菜等の田畑な
ど食品生産現場から排出される生物系のゴミ一般を、分
解処理する生ゴミ処理装置に関する。特に、処理槽に収
容された内容物の処理程度を求め、良好な処理に寄与さ
せる構成に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミを生分解処理する生ゴミ処理装置
は、諸々の装置が既に市場で流通している。例えば、生
ゴミを発酵処理する処理部と、発酵処理された処理物を
回収する回収部と、処理部からの臭気を脱臭して排気す
る脱臭排気部と、を備えた生ゴミ発酵処理装置は、公知
である。この種の生ゴミ処理装置では、生ゴミは、ま
ず、発酵菌等の発酵促進材料と共に、処理部の発酵処理
槽に投入される。投入された生ゴミは、発酵処理槽に装
備された回転撹拌爪によって撹拌され、発酵熟成を促進
される。発酵処理された処理物は、回収部の処理物回収
器へ収容される。そして、最終処理物は、肥料などとし
て再利用される。
【0003】処理槽に収容された内容物の処理程度がわ
かると、それに応じて、次回の適切な生ゴミ投入量を決
めたり、撹拌運転の様式を制御して、効率よく良好に発
酵処理することができる。しかし、従来の装置には、処
理槽内容物の処理程度を検出する手段は備わっていなか
った。そのため、処理程度に合わない操作が行われるこ
とがあった。例えば、発酵処理の進んでいない内容物の
上に、更に、多量の生ゴミが投入されて、良好な発酵処
理の妨げになったりした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みて創出されたものであり、その目的は、処理槽に
収容された内容物の処理程度を求め、それに応じて、次
回の適切な生ゴミ投入量を指示するなど、効率のよい良
好な発酵処理に寄与する生ゴミの処理装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の生ゴミ処理装置は、生ゴミを生分解して処
理する処理部と、生分解処理された処理物を回収する回
収部と、処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気
する脱臭排気部とを備えた生ゴミの処理装置に、処理部
の発酵処理槽に収容されている内容物の量を測定する収
容量測定器と、収容量測定器によって測定された収容量
の変化から、内容物の処理程度を求める演算装置と、演
算装置による演算結果を示す情報指示器とを設ける。
【0006】内容物の処理程度を求めるために、生ゴミ
投入後の一定時間に減少した収容量の増減の履歴、また
は、生ゴミ投入後の所定時刻における収容量の減少速度
を用いることで、一つ一つの生ゴミ処理装置に固有の条
件に適応させて、適切な結果を得ることに寄与させても
よい。
【0007】収容量測定器として、発酵処理槽の側壁に
配設された超音波センサーを用いて、簡易な構成で精確
な値を得ることに寄与させてもよい。
【0008】発酵処理槽の側壁に水分センサーを付設し
て、水分センサーによって測定された内容物の水分の変
化も用いることで、内容物の処理程度を一層精確に求め
ることに寄与させてもよい。
【0009】演算装置で次回の生ゴミ投入量許容範囲を
演算し、その値を情報指示器で示して、適切な生ゴミ処
理操作に寄与させてもよい。
【0010】多量の生ゴミ投入により収容量が所定値を
超えたとき、情報指示器で警報を発して、不適切な生ゴ
ミ処理操作の防止に寄与させてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面の
例に基づいて説明する。本発明は、生ゴミを生分解して
処理する処理部と、生分解処理された処理物を回収する
回収部と、処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排
気する脱臭排気部と、を備えた任意の生ゴミ処理装置を
対象とすることができる。しかし、以下では、好適実施
例として、典型的な生ゴミ発酵処理装置を例示して説述
する。なお、本発明の構成は、その主旨から逸脱しない
限り適宜設計変更可能なものである。
【0012】ここでは、生ゴミは、処理部で発酵菌によ
って分解処理される。発酵による処理方法は、連続運転
と経費節減の点で利用価値が高い。しかし、生ゴミの処
理方法は、発酵菌によって糖質を分解する狭義の発酵に
限らず、他の微生物が関与する諸々の生分解や、微生物
より薬品類の関与が深い分解処理であってもよい。
【0013】例えば、澱粉やセルロース、キチンなどの
天然高分子、ポリカプロラクトンなどの合成高分子を分
解する微生物を、発酵菌に混入させてもよい。すると、
これら高分子を原料とした生分解性プラスティックで形
成された包装材や容器も、分解処理される。そのため、
生ゴミを、包装材や容器から分ける必要なく、一緒に処
理部へ投入して分解処理することが可能になる。
【0014】図1ないし3は、それぞれ、本発明による
生ゴミ発酵処理装置の一部切欠正面図、側面断面図、一
部切欠背面図である。 1.要部構成 生ゴミ発酵処理装置は、その主な構成要素として、少な
くとも、処理部(S)、回収部(K)、脱臭排気部
(D)を備える。処理部(S)は、生ゴミを発酵熟成さ
せて分解処理する部分であり、回収部(K)は、処理部
(S)で処理された処理物を回収する部分であり、脱臭
排気部(D)は、処理部(S)或いは回収部(K)から
の臭気を脱臭して排気する部分である。なお、処理物
は、回収部(K)から装置外へ取り出され、肥料等とし
て再利用される。
【0015】2.生ゴミ投入部 この生ゴミ発酵処理装置は、立脚姿勢では縦長の略直方
体であり、その上面に、平板状の蓋(10)が、開閉自
在に設置されている。生ゴミは、この蓋(10)を開け
て投入され自由落下し、その直下の処理部(S)に収容
される。蓋(10)の内部(11)は中空であり、発泡
樹脂等の断熱材が充填されている。
【0016】3.処理部(S) 処理部(S)において、生ゴミは、処理槽(20)内
で、撹拌爪(30)によって撹拌されることで、発酵熟
成が促進され処理される。処理の際に生じる臭気は、脱
臭排気部(D)へ送られて脱臭された後に排気される。
処理物は、処理槽(20)の下に位置する回収部(K)
へ送られて装置外へ排出される。
【0017】3−1.処理槽(20) 処理槽(20)は、生ゴミの投入口(20a)が、上方
の蓋(10)に面して開口し、生ゴミの溜まる底部(2
0b)が、U字状に形成されている。この底部(20
b)のU字形状は、図2に明示されるように、撹拌爪
(30)の回転軌跡に呼応させるためである。処理槽底
部(20b)の裏面には、図示しないパネルヒーターが
略全面にわたって張設され、処理槽(10)の室温が加
熱制御されている。室温は、およそ45〜50℃が発酵
熟成に好適である。処理槽(10)は、2重の槽になっ
ていて、内外の槽壁の間に中空部分(21)が設けら
れ、断熱が図られている。
【0018】3−2.撹拌爪(30) 処理槽(20)には、細長い薄板状の撹拌爪(30)が
複数連架されている。撹拌爪(30)は、その中央に設
けられた孔に、撹拌爪支軸(31)を貫通されて支持さ
れる。撹拌爪(30)の長さは、処理槽底部(20b)
のU字形状における円弧の径より若干短い。撹拌爪支軸
(31)は、処理槽底部(20b)の円弧の中心位置で
水平に懸架され、回転駆動される。この配置により、処
理槽(20)に投入された生ゴミは、処理槽底部(20
b)と撹拌爪(30)先端との間で着実に破砕される。
撹拌爪(30)を回転させて生ゴミを撹拌するのは、生
ゴミに十分な空気を均等に供給しながら破砕すると共
に、熱伝導を促進するためである。これによって、生ゴ
ミの発酵熟成と乾燥が、均一に高速で行なわれる。な
お、撹拌爪支軸(31)は、モーター(35)の動力を
伝動チェーン(33)を介して受けて回転駆動される。
【0019】3−3.生ゴミ発酵熟成方法 生ゴミは、上記のように、処理槽(20)に投入され、
ヒーターによる加熱と撹拌爪(30)による撹拌を受け
て、発酵熟成されて処理される。生ゴミを発酵させるた
めには、発酵菌が必要である。そこで、初めて生ゴミを
投入する場合や、発酵菌を補給したい場合には、発酵菌
の付着した副資材を処理槽(20)に投入する。その副
資材としては、好気性の発酵菌を種菌として付着させた
おが屑やゼオライトなどが好適である。生ゴミは、例え
ば1ヶ月等の所定期間、処理槽(20)に滞留され、発
酵熟成処理された後、回収部(K)へ送られる。この
際、処理槽(20)に、生ゴミの半処理物を一部残留さ
せておくと、それに発酵菌が含有されているので、生ゴ
ミを追加して連続投入することができ、処理効率が向上
する。
【0020】生ゴミを効率よく着実に発酵熟成させるた
めには、処理槽(20)の環境を調整したり、撹拌爪
(30)による撹拌を制御することが好ましい。
【0021】3−3−1.処理槽(20)の環境調整 処理槽(20)の室内を、生ゴミが発酵熟成し易い環境
になるように調整するパラメーターとしては、温度、p
Hなどが挙げられる。温度は、処理槽底部(20b)の
裏面に張設されたヒーターによって司り、pHは、石灰
や米糠等のpH調整剤を添加することによって司る。発
酵菌の活性を向上させるためには、酸素発生剤を添加す
る。
【0022】3−3−2.撹拌爪(30)の撹拌制御 撹拌爪(30)による撹拌運転を制御する際のパラメー
ターとしては、生ゴミの内容や量、含水率などが挙げら
れる。生ゴミの内容が、蛋白質分の高い肉類など発酵し
易い物か、繊維質の野菜など発酵し難い物かによって、
撹拌爪(30)の回転速度や回転数を変えたり、場合に
よっては形状の異なる撹拌爪に交換したりする。生ゴミ
の処理程度に応じて、運転様式は変えられる。その運転
様式としては、生ゴミが液状化しない程度に粉砕する破
砕運転や、加熱しながら断続的に短い時間だけ撹拌する
発酵運転、放置時間の長い熟成運転などが挙げられる。
【0023】4.回収部(K) 発酵熟成処理された処理物は、処理槽底部(20b)に
連結された排出管(42)を経て、その下に位置する回
収部(K)へ送られる。回収部(K)には、箱形の処理
物回収器(40)が備わり、排出管(42)から落下す
る処理物を収容する。処理物回収器(40)は、生ゴミ
発酵処理装置の表面に開口した処理物排出口(41)
に、引き出し自在に挿入設置されている。これによっ
て、回収器(40)に充満した処理物は、装置外へ排出
され肥料等として再利用される。
【0024】5.脱臭排気部(D) 発酵熟成処理の際に生じる臭気は、脱臭排気部(D)へ
送られて脱臭された後に排気される。脱臭排気部(D)
は、臭気を脱臭して排気する脱臭ケース(60)と、こ
の脱臭ケース(60)へ生ゴミ処理槽(20)を連通す
る臭気案内ダクト(50)とから成る。回収部(K)の
処理物回収器(40)と脱臭ケース(60)とを連通す
る臭気案内ダクトを付設して、回収部(K)からの臭気
も脱臭するように構成してもよい。
【0025】5−1.臭気案内ダクト(50) 生ゴミ処理槽(20)の上部には、幅広の排気口(5
1)が、図示しない網体及びフィルターを装備されて開
口している。この排気口(51)に、臭気案内ダクト
(50)の上流端(50a)が連結される。臭気案内ダ
クト(50)の上流部分には、上流排気ファン(52)
が設けられ、生ゴミ処理槽(20)から臭気案内ダクト
(50)への送気に寄与している。臭気案内ダクト(5
0)は、図3に明示されるように、その上流端(50
a)から下方へ進むに連れ、断面積が減少していく。そ
して、下流端(50b)が、脱臭ケース(60)天井壁
のダクト連結口(71)に連結される。
【0026】5−2.脱臭ケース(60) 脱臭ケース(60)は、横長の略箱形であり、臭気案内
ダクト下流端(50b)が連結された端部であるダクト
連結口(71)の他端に、排気口(81)が開口してい
る。臭気案内ダクト(50)から流入した臭気は、脱臭
ケース(60)内を、ダクト連結口(71)から排気口
(81)へ向かって流れる。その中流部に相当する脱臭
ケース(60)の中央部には、熱触媒(76)が配設さ
れている。脱臭ケース(60)は、この熱触媒(76)
を仕切として、上流側の脱臭空間(70)と下流側の排
気空間(80)とに分けられる。なお、脱臭ケース(6
0)を開いて清掃等に寄与する平板状のカバー(61)
が、生ゴミ発酵処理装置の表面に着脱可能に取り付けら
れている。
【0027】5−2−1.脱臭空間(70) 脱臭空間(70)には、臭気案内ダクト(50)から臭
気と共に流入した塵芥を貯留する塵芥貯留部(72)
と、臭気を脱臭する脱臭器(75)及び熱触媒(76)
を備える。
【0028】5−2−1−1.塵芥貯留部(72) ダクト連結口(71)より下流の脱臭ケース(60)
は、臭気の流路における断面積が、臭気案内ダクト(3
2)よりも大きい。そのため、臭気案内ダクト(50)
から流入した塵芥は、臭気流が拡散減速するのに伴っ
て、脱臭空間(70)内を自由落下し、脱臭ケース(6
0)底部の塵芥貯留部(72)に堆積する。塵芥は、熱
触媒(76)によって、排気空間(80)への流出が阻
止されるため、その上流側の塵芥貯留部(72)に確実
に滞留し、装置外へ放出されるのが防止される。
【0029】5−2−1−2.脱臭器(75) 脱臭空間(70)の上流側側壁の上部には、臭気を脱臭
する脱臭器(75)として、オゾン発生器が取り付けら
れている。オゾン発生器(75)の近傍の脱臭ケース
(60)底部には、外気流入路形成板(73)が、脱臭
ケース(60)天井壁の近傍まで立設している。そし
て、オゾン発生器(75)の下部近傍の脱臭ケース(6
0)側壁には、外気取入口(74)が開口している。そ
のため、外気取入口(74)から流入する外気は、脱臭
ケース(60)側壁と外気流入路形成板(73)との間
の空間を上昇し、オゾン発生器(75)の直近を通過し
てオゾンを混合された後、下流のダクト連結口(71)
下部へ送られる。ここで、ダクト連結口(71)から流
入する臭気が、オゾンによって脱臭される。
【0030】5−2−1−3.熱触媒(76) 脱臭空間(70)でオゾン脱臭された残存臭気流は、熱
触媒(76)を通過して、排気空間(80)へ送られ
る。熱触媒(76)としては、酸化鉄と酸化マンガンの
粉体を表面積の大きいハニカム状に焼成したものが利用
できる。残存臭気は、このハニカムに接触して酸化され
て脱臭される。熱触媒(76)は、高率に機能する20
0℃程度に加熱される。なお、オゾンは、臭気を酸化す
る際に酸素に還元されるので、排気空間(80)へ流出
して装置外へ排出されることは防止される。
【0031】熱触媒(76)を加熱する手段としては、
図3に示すように、発熱体(77)としてヒーターが付
設されている。発熱体(77)は、熱触媒(76)の上
流側のやや下部に配設される。このような発熱体(7
7)を用いると、簡略安価な構成ながら有効に熱触媒
(76)を加熱することができる。発熱体(77)は、
図3に示した形態の他に、U字状のヒーター管を排気経
路に沿って横臥させたものも有効である。発熱体(7
7)及び熱触媒(76)の温度制御に寄与する温度セン
サー(77s)(76s)は、発熱体(77)及び熱触
媒(76)のそれぞれ下流近傍に設置される。
【0032】熱触媒(76)は、自己発熱型の触媒であ
ってもよい。例えば、触媒入りセラミックに電熱性金属
粉を添加して焼結したものに、電極を設け通電可能に構
成すると、温度制御の精密化と省スペースに寄与する。
【0033】5−2−2.排気空間(80) 熱触媒(76)で残存臭気を脱臭された排気は、排気空
間(80)へ送られる。排気空間(80)の下流端に
は、排気口(81)が開口し、排気手段としての下流排
気ファン(82)が設置されている。この下流排気ファ
ン(82)の排気作用によって、処理部(S)から脱臭
排気部(D)を経て装置外までの流気経路が形成され
る。
【0034】なお、脱臭排気作用は、オゾン発生器(7
5)のオゾン発生量や、上下流排気ファン(52)(8
2)の回転速度などによって調整される。
【0035】6.本発明 以上のような生ゴミ発酵処理装置において、本発明は、
次のようにして、処理槽(20)に収容された内容物の
処理程度を求め、それに応じて、次回の適切な生ゴミ投
入量を指示するなど、効率のよい良好な発酵処理に寄与
するように改善した。
【0036】収容量測定器として超音波センサー(2
3)を処理槽(20)に設けて、処理槽(20)に収容
されている内容物の量を測定する。超音波センサー(2
3)は、撹拌爪(30)の回転支軸(31)に略垂直な
処理槽側壁(20c)(20c)に、高低差を設けて複
数設置すると、求める収容量の精度に寄与する。
【0037】生ゴミは、発酵熟成と乾燥に伴い、徐々に
体積が減少する。この特性を利用して、処理槽(20)
の収容量の変化から、図示しない演算装置で後述の方法
により、内容物の処理程度を求める。そして、求められ
た処理程度に応じて次の操作に寄与する情報を、情報指
示器(14)に示す。情報指示器(14)は、蓋(1
0)の取手(13)近傍など目立つ位置に配設される。
【0038】内容物の処理程度を求める演算方法には、
下記の2通りが挙げられる。すなわち、1)生ゴミ投入
後の一定時間に減少した収容量の増減の履歴、または、
2)生ゴミ投入後の所定時刻における収容量の減少速度
を用いて、内容物の処理程度を求める。これによると、
一つ一つの生ゴミ処理装置に固有の条件に適応させて、
適切な結果を得ることができる。
【0039】図4は、処理槽(20)の収容量V(t)
の経時変化を示すグラフである。例えば1日などの所定
時間d毎に、生ゴミが処理槽(20)へ投入される。そ
のため、処理槽(20)の収容量V(t)は、周期dの
周期関数になっている。n回目の生ゴミ投入直前の収容
量V=Vn(nd)に対して、生ゴミを、投入量u=un
だけ投入したとする。この時、収容量V(t)は、V=
n(nd)+un。発酵処理が進むに連れて、収容量V
n(t)が減少して、n+1回目の生ゴミ投入時には、
V=Vn((n+1)d)となる。この時の収容量の減
少分fは、fn≡Vn((n+1)d)−Vn(nd)。
【0040】このn回目の処理による収容量減少分fn
と、その時の生ゴミ投入量un、処理前後の収容量V
n(nd)、Vn((n+1)d)を考慮して、n+1回
目の生ゴミ投入量un+1を決める。n+1回目の生ゴミ
投入量un+1は、un+1=un−kf(n)で求められ
る。定数kは、およそ0.5≦k≦2の範囲であり、希
望処理量など利用者の都合、過去の収容量減少分fの傾
向、生ゴミの種類や水分含有率、処理槽(20)の発酵
処理環境などによって設定される。演算装置で求められ
たこのn+1回目の生ゴミ投入量の許容範囲値un
0.5f(n)≦un+1≦un−2f(n)や、最適投入
量un+1=un−k00(n)は、情報指示器(14)で
示されて、適切な生ゴミ処理操作に寄与される。
【0041】図5は、生ゴミ投入後の一定時間d毎に減
少した収容量fの履歴を示すグラフである。処理槽(2
0)の収容量V(t)は、増減が激しくない方が、発酵
処理環境としては好適である。過去の処理における収容
量減少分fの履歴から、収容量減少分fを0に近づける
定数kの理想値k0を帰納的に演算して、最適投入量u
n+1=un−k00(n)を求める。
【0042】多量の生ゴミ投入により収容量Vが所定の
限界値を超えた時、または、処理後の残留が多く、収容
量減少分f1が所定の限界値maxfを超えた時には、情
報指示器(14)が警報を発して、不適切な生ゴミ処理
操作が防止される。
【0043】内容物の処理程度を求めるには、生ゴミ投
入後の所定時刻における収容量の減少速度を用いてもよ
い。n回目の処理時において、n回目の生ゴミ投入後、
時刻na及びnbで、収容量Vn(na)及びVn(n
b)を測定する。すると、時刻nbにおいて、収容量の
減少速度g(n)≡{Vn(nb)−Vn(na)}/
(b−a)が求まる。この減少速度g(n)の大小や、
過去の処理時における減少速度g(n)の履歴から、前
記と同様に情報指示器(14)で、n+1回目の生ゴミ
投入量の許容範囲値un−0.5f(n)≦un+1≦un
−2f(n)や、最適投入量un+1=u n−k00(n)
を示したり、警報を発してもよい。
【0044】なお、求められた処理程度に応じて、情報
指示器(14)で、撹拌爪(30)の最適な運転様式を
指示してもよい。運転様式としては、前述のような破砕
運転、発酵運転、熟成運転などが挙げられる。
【0045】生ゴミは、発酵熟成と乾燥に伴い、徐々に
含水率が減少する。この特性を利用して、処理槽(2
0)内容物の含水率の値またはその値の変化履歴を、内
容物の処理程度を一層精確に求めることに用いてもよ
い。水分センサー(22)は、処理槽(20)の側壁
(20c)に付設され、処理槽(20)内容物の電気抵
抗を測定し、電気抵抗値から含水率が得られる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を備えることによ
って、下記の効果を奏する。請求項1に記載の生ゴミ処
理装置よると、収容量測定器によって測定された収容量
の変化から、処理槽内容物の処理程度を求めて、次回の
適切な生ゴミ投入量などの情報を情報指示器で示すの
で、効率のよい良好な発酵処理を行なうことができる。
【0047】請求項2または3に記載の生ゴミ処理装置
よると、生ゴミ投入後の一定時間に減少した収容量の増
減の履歴、または、生ゴミ投入後の所定時刻における収
容量の減少速度を用いて、処理槽内容物の処理程度を求
めるので、一つ一つの生ゴミ処理装置に固有の条件に適
応させて、適切な結果を得ることができる。
【0048】請求項4に記載の生ゴミ処理装置よると、
処理槽の側壁に配設された超音波センサーで収容量を測
定するので、簡易な構成で精確な値を得ることができ
る。
【0049】請求項5に記載の生ゴミ処理装置よると、
発酵処理槽の側壁に水分センサーが付設されるので、処
理槽内容物の水分変化も用いて、処理程度を一層精確に
求めることができる。
【0050】請求項6に記載の生ゴミ処理装置よると、
次回の生ゴミ投入量許容範囲が示されるので、適切な生
ゴミ処理操作を行なうことができる。
【0051】請求項7に記載の生ゴミ処理装置よると、
多量の生ゴミ投入により収容量が所定値を超えたとき、
警報が発せられるので、不適切な生ゴミ処理操作を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一部切欠正面図
【図2】同、側面断面図
【図3】同、一部切欠背面図
【図4】処理槽の収容量の経時変化を示すグラフ
【図5】生ゴミ投入後の一定時間に変化した収容量の履
歴を示すグラフ
【符号の説明】 S 処理部 K 回収部 D 脱臭排気部 10 蓋 11 中空部分 12 開閉支軸 13 取手 14 情報指示器 20 処理槽 20a 投入口 20b 底部 20c 側壁 21 中空部分 22 水分センサー 23 超音波センサー 30 撹拌爪 31 撹拌爪支軸 32、34 スプロケット 33 伝動チェーン 35 モーター 40 処理物回収器 41 処理物排出口 42 排出管 50 臭気案内ダクト 50a 臭気案内ダクトの上流端 50b 臭気案内ダクトの下流端 51 排気口 52 上流排気ファン 60 脱臭ケース 61 脱臭ケースカバー 70 脱臭空間 71 ダクト連結口 72 塵芥貯留部 73 外気流入路形成板 74 外気取入口 75 脱臭器 76 熱触媒 76s 熱触媒の温度センサー 77 発熱体 77s 発熱体の温度センサー 80 排気空間 81 排気口 82 下流排気ファン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生ゴミを生分解して処理する処理部と、 生分解処理された処理物を回収する回収部と、 処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭
    排気部とを備えた生ゴミの処理装置であって、 処理部の発酵処理槽に収容されている内容物の量を測定
    する収容量測定器と、 収容量測定器によって測定された収容量の変化から、内
    容物の処理程度を求める演算装置と、 演算装置による演算結果を示す情報指示器とが設けられ
    たことを特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】生ゴミ投入後の一定時間に減少した収容量
    の増減の履歴から、内容物の処理程度を求める請求項1
    に記載の生ゴミ処理装置。
  3. 【請求項3】生ゴミ投入後の所定時刻における収容量の
    減少速度から、内容物の処理程度を求める請求項1に記
    載の生ゴミ処理装置。
  4. 【請求項4】収容量測定器が、発酵処理槽の側壁に配設
    された超音波センサーである請求項1ないし3に記載の
    生ゴミ処理装置。
  5. 【請求項5】水分センサーが発酵処理槽の側壁に付設さ
    れ、水分センサーによって測定された内容物の水分の変
    化も用いて、内容物の処理程度を求める請求項1ないし
    4に記載の生ゴミ処理装置。
  6. 【請求項6】演算装置が、次回の生ゴミ投入量許容範囲
    を演算し、 その値を情報指示器が示す請求項1ないし5に記載の生
    ゴミ処理装置。
  7. 【請求項7】多量の生ゴミ投入により、収容量が所定値
    を超えると、情報指示器が警報を発する請求項1ないし
    6に記載の生ゴミ処理装置。
JP11202675A 1999-07-16 1999-07-16 生ゴミ処理装置 Withdrawn JP2001025747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11202675A JP2001025747A (ja) 1999-07-16 1999-07-16 生ゴミ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11202675A JP2001025747A (ja) 1999-07-16 1999-07-16 生ゴミ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001025747A true JP2001025747A (ja) 2001-01-30

Family

ID=16461300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11202675A Withdrawn JP2001025747A (ja) 1999-07-16 1999-07-16 生ゴミ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001025747A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110108765A (zh) * 2019-05-28 2019-08-09 浙江科技学院 袋装垃圾干湿识别方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110108765A (zh) * 2019-05-28 2019-08-09 浙江科技学院 袋装垃圾干湿识别方法
CN110108765B (zh) * 2019-05-28 2021-08-03 浙江科技学院 袋装垃圾干湿识别方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001025747A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2001025742A (ja) 生ゴミ処理方法及び装置
JP2001025740A (ja) 生ゴミ処理方法及び装置
JP2001113252A (ja) 生ゴミ処理方法及び装置
JP2001219141A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2001025743A (ja) 生ゴミ処理装置
JP3603413B2 (ja) 生ごみ処理装置
JP2000288522A (ja) 生ゴミ処理方法及び装置
JP3784304B2 (ja) 生ゴミ処理装置
JP2003154337A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2000176406A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2001025741A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2000126728A (ja) 生ゴミ生分解処理装置
JP2001104919A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2004174362A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2020075832A (ja) 堆肥化装置およびその制御方法
JP2003320358A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2003181428A (ja) 生ゴミ処理装置の異常検出方法
JP2003154329A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2000176418A (ja) 生ゴミ処理方法及び装置
JP2002273384A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2000126731A (ja) 生ゴミ生分解処理装置
JP2000176407A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2003181426A (ja) 生ゴミ処理装置
JP2005177622A (ja) 生ゴミ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003