JP2001113252A - 生ゴミ処理方法及び装置 - Google Patents

生ゴミ処理方法及び装置

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JP2001113252A
JP2001113252A JP29362999A JP29362999A JP2001113252A JP 2001113252 A JP2001113252 A JP 2001113252A JP 29362999 A JP29362999 A JP 29362999A JP 29362999 A JP29362999 A JP 29362999A JP 2001113252 A JP2001113252 A JP 2001113252A
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garbage
temperature
heater
fermentation
processing
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JP29362999A
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Nobuyuki Abe
信行 阿部
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理物が過度に昇温することを抑制して、発
酵菌が死滅したり、高濃度の臭気が大量に発生すること
を防止する生ゴミの処理方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 処理部の発酵処理槽に設けられたヒータ
ーの連続非作動時間が、所定設定値より大きければ、発
酵処理槽に収容された処理物の温度が、ヒーターの温度
まで達していると判断し、処理物の昇温を抑制する。ヒ
ーターの非作動を、ヒーターの温度検出用サーミスタの
非出力で判定し、処理物の昇温抑制を、発酵処理槽に架
設された回転撹拌爪の運転モードを、撹拌時間の長い長
時間撹拌モードに切り換えること、または、処理物に通
風することで行なってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、家庭等の調理場や
食品工場などの食品加工現場、更には、野菜等の田畑な
ど食品生産現場から排出される生物系のゴミ一般を、分
解処理する生ゴミ処理方法及び装置に関する。特に、処
理物が過度に昇温することを抑制する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミを生分解処理する生ゴミ処理装置
は、諸々の装置が既に市場で流通している。例えば、生
ゴミを発酵処理する処理部と、発酵処理された処理物を
回収する回収部と、処理部からの臭気を脱臭して排気す
る脱臭排気部と、を備えた生ゴミ発酵処理装置は、公知
である。この種の生ゴミ処理装置では、生ゴミは、ま
ず、発酵菌等の発酵促進材料と共に、処理部の発酵処理
槽に投入される。投入された生ゴミは、発酵処理槽に装
備された回転撹拌爪によって撹拌され、発酵熟成を促進
される。発酵処理された処理物は、回収部の処理物回収
器へ収容される。そして、最終処理物は、肥料などとし
て再利用される。
【0003】発酵処理槽には、処理物を昇温して発酵熟
成を促進するヒーターが設けられている。そのヒーター
の温度設定は、マニュアル操作により、ヒーターの温度
は、PID等で比較的容易に制御される。しかし、ヒー
ターによって、処理物の温度が、必ずしも十分制御され
るわけではない。例えば、発酵が盛んに進行して、発酵
に伴う処理物の発熱が大きいと、ヒーターの設定温度よ
り処理物の温度の方が高く上昇することがある。する
と、発酵菌が死滅したり、高濃度の臭気が大量に発生し
てしまう不都合を生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みて創出されたものであり、その目的は、処理物が
過度に昇温することを抑制して、発酵菌が死滅したり、
高濃度の臭気が大量に発生することを防止する生ゴミの
処理方法、及び、その方法を実施する装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の生ゴミ処理方法及び装置は、次の構成を備
える。すなわち、生ゴミを生分解して処理する処理部
と、生分解処理された処理物を回収する回収部と、処理
部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭排気
部とを備えた生ゴミの処理装置において、処理部の発酵
処理槽に設けられたヒーターが連続して作動しない連続
非作動時間が、所定設定値より大きければ、発酵処理槽
に収容された処理物の温度が、ヒーターの温度まで達し
ていると判断し、処理物の昇温を抑制する。そのため
に、処理部の発酵処理槽に設けられたヒーターの連続非
作動時間を求めるタイマーと、そのタイマーによる計測
時間が所定設定値より大きいか否かを判定して、大きけ
れば信号を昇温抑制手段へ送る制御器と、その制御器か
らの信号を受けて、発酵処理槽に収容された処理物の昇
温を抑制する昇温抑制手段とを設ける。
【0006】ここで、ヒーターの非作動を、ヒーターの
温度検出用サーミスタの非出力で判定して、ヒーターの
連続非作動を簡便ながら精確に検知してもよい。そのた
めには、タイマーを、ヒーターの温度検出用サーミスタ
の出力が連続してない時間を計測することで、ヒーター
の連続非作動時間を求めるものにする。
【0007】また、処理物の昇温抑制を、発酵処理槽に
架設された回転撹拌爪の運転モードを、撹拌時間の長い
長時間撹拌モードに切り換えること、または、処理物に
通風することで行なうようにして、有効に処理物の昇温
抑制を行なってもよい。そのためには、昇温抑制手段
を、ヒーターの連続非作動時間が所定設定値より大きけ
れば、発酵処理槽に架設された回転撹拌爪の運転モード
を、撹拌時間の長い長時間撹拌モードに切り換える撹拌
爪運転モード切換器か、発酵処理槽に通風する送風機に
する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面の
例に基づいて説明する。本発明は、生ゴミを生分解して
処理する処理部と、生分解処理された処理物を回収する
回収部と、処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排
気する脱臭排気部と、を備えた任意の生ゴミ処理装置を
対象とすることができる。しかし、以下では、好適実施
例として、典型的な生ゴミ発酵処理装置を例示して説述
する。なお、本発明の構成は、その主旨から逸脱しない
限り適宜設計変更可能なものである。
【0009】ここでは、生ゴミは、処理部で発酵菌によ
って分解処理される。発酵による処理方法は、連続運転
と経費節減の点で利用価値が高い。しかし、生ゴミの処
理方法は、発酵菌によって糖質を分解する狭義の発酵に
限らず、他の微生物が関与する諸々の生分解や、微生物
より薬品類の関与が深い分解処理であってもよい。
【0010】例えば、澱粉やセルロース、キチンなどの
天然高分子、ポリカプロラクトンなどの合成高分子を分
解する微生物を、発酵菌に混入させてもよい。すると、
これら高分子を原料とした生分解性プラスティックで形
成された包装材や容器も、分解処理される。そのため、
生ゴミを、包装材や容器から分ける必要なく、一緒に処
理部へ投入して分解処理することが可能になる。
【0011】図1ないし3は、それぞれ、本発明による
生ゴミ発酵処理装置の一部切欠正面図、側面断面図、一
部切欠背面図である。 1.要部構成 生ゴミ発酵処理装置は、その主な構成要素として、少な
くとも、処理部(S)、回収部(K)、脱臭排気部
(D)を備える。処理部(S)は、生ゴミを発酵熟成さ
せて分解処理する部分であり、回収部(K)は、処理部
(S)で処理された処理物を回収する部分であり、脱臭
排気部(D)は、処理部(S)或いは回収部(K)から
の臭気を脱臭して排気する部分である。なお、処理物
は、回収部(K)から装置外へ取り出され、肥料等とし
て再利用される。
【0012】2.生ゴミ投入部 この生ゴミ発酵処理装置は、立脚姿勢では縦長の略直方
体であり、その上面に、平板状の蓋(10)が、開閉自
在に設置されている。生ゴミは、この蓋(10)を開け
て投入され自由落下し、その直下の処理部(S)に収容
される。蓋(10)の内部(11)は中空であり、発泡
樹脂等の断熱材が充填されている。
【0013】3.処理部(S) 処理部(S)において、生ゴミは、処理槽(20)内
で、撹拌爪(30)によって撹拌されることで、発酵熟
成が促進され処理される。処理の際に生じる臭気は、脱
臭排気部(D)へ送られて脱臭された後に排気される。
処理物は、処理槽(20)の下に位置する回収部(K)
へ送られて装置外へ排出される。
【0014】3−1.処理槽(20) 処理槽(20)は、生ゴミの投入口(20a)が、上方
の蓋(10)に面して開口し、生ゴミの溜まる底部(2
0b)が、U字状に形成されている。この底部(20
b)のU字形状は、図2に明示されるように、撹拌爪
(30)の回転軌跡に呼応させるためである。処理槽底
部(20b)の裏面には、パネルヒーター(22)が略
全面にわたって張設され、処理槽(10)の室温が加熱
制御されている。室温は、およそ45〜50℃が発酵熟
成に好適である。処理槽(10)は、2重の槽になって
いて、内外の槽壁の間に中空部分(21)が設けられ、
断熱が図られている。
【0015】3−2.撹拌爪(30) 処理槽(20)には、細長い薄板状の撹拌爪(30)が
複数連架されている。撹拌爪(30)は、その中央に設
けられた孔に、撹拌爪支軸(31)を貫通されて支持さ
れる。撹拌爪(30)の長さは、処理槽底部(20b)
のU字形状における円弧の径より若干短い。撹拌爪支軸
(31)は、処理槽底部(20b)の円弧の中心位置で
水平に懸架され、回転駆動される。この配置により、処
理槽(20)に投入された生ゴミは、処理槽底部(20
b)と撹拌爪(30)先端との間で着実に破砕される。
撹拌爪(30)を回転させて生ゴミを撹拌するのは、生
ゴミに十分な空気を均等に供給しながら破砕すると共
に、熱伝導を促進するためである。これによって、生ゴ
ミの発酵熟成と乾燥が、均一に高速で行なわれる。な
お、撹拌爪支軸(31)は、モーター(35)の動力を
伝動チェーン(33)を介して受けて回転駆動される。
【0016】3−3.生ゴミ発酵熟成方法 生ゴミは、上記のように、処理槽(20)に投入され、
ヒーターによる加熱と撹拌爪(30)による撹拌を受け
て、発酵熟成されて処理される。生ゴミを発酵させるた
めには、発酵菌が必要である。そこで、初めて生ゴミを
投入する場合や、発酵菌を補給したい場合には、発酵菌
の付着した副資材を処理槽(20)に投入する。その副
資材としては、好気性の発酵菌を種菌として付着させた
おが屑やゼオライトなどが好適である。生ゴミは、例え
ば1ヶ月等の所定期間、処理槽(20)に滞留され、発
酵熟成処理された後、回収部(K)へ送られる。この
際、処理槽(20)に、生ゴミの半処理物を一部残留さ
せておくと、それに発酵菌が含有されているので、生ゴ
ミを追加して連続投入することができ、処理効率が向上
する。
【0017】生ゴミを効率よく着実に発酵熟成させるた
めには、処理槽(20)の環境を調整したり、撹拌爪
(30)による撹拌を制御することが好ましい。
【0018】3−3−1.処理槽(20)の環境調整 処理槽(20)の室内を、生ゴミが発酵熟成し易い環境
になるように調整するパラメーターとしては、温度、p
Hなどが挙げられる。温度は、処理槽底部(20b)の
裏面に張設されたヒーターによって司り、pHは、石灰
や米糠等のpH調整剤を添加することによって司る。発
酵菌の活性を向上させるためには、酸素発生剤を添加す
る。
【0019】3−3−2.撹拌爪(30)の撹拌制御 撹拌爪(30)による撹拌運転を制御する際のパラメー
ターとしては、生ゴミの内容や量、含水率などが挙げら
れる。生ゴミの内容が、蛋白質分の高い肉類など発酵し
易い物か、繊維質の野菜など発酵し難い物かによって、
撹拌爪(30)の回転速度や回転数を変えたり、場合に
よっては形状の異なる撹拌爪に交換したりする。生ゴミ
の処理程度に応じて、運転様式は変えられる。その運転
様式としては、生ゴミが液状化しない程度に粉砕する破
砕運転や、加熱しながら断続的に短い時間だけ撹拌する
発酵運転、放置時間の長い熟成運転などが挙げられる。
【0020】4.回収部(K) 発酵熟成処理された処理物は、処理槽底部(20b)に
連結された排出管(42)を経て、その下に位置する回
収部(K)へ送られる。回収部(K)には、箱形の処理
物回収器(40)が備わり、排出管(42)から落下す
る処理物を収容する。処理物回収器(40)は、生ゴミ
発酵処理装置の表面に開口した処理物排出口(41)
に、引き出し自在に挿入設置されている。これによっ
て、回収器(40)に充満した処理物は、装置外へ排出
され肥料等として再利用される。
【0021】5.脱臭排気部(D) 発酵熟成処理の際に生じる臭気は、脱臭排気部(D)へ
送られて脱臭された後に排気される。脱臭排気部(D)
は、臭気を脱臭して排気する脱臭ケース(60)と、こ
の脱臭ケース(60)へ生ゴミ処理槽(20)を連通す
る臭気案内ダクト(50)とから成る。回収部(K)の
処理物回収器(40)と脱臭ケース(60)とを連通す
る臭気案内ダクトを付設して、回収部(K)からの臭気
も脱臭するように構成してもよい。
【0022】5−1.臭気案内ダクト(50) 生ゴミ処理槽(20)の上部には、幅広の排気口(5
1)が、図示しない網体及びフィルターを装備されて開
口している。この排気口(51)に、臭気案内ダクト
(50)の上流端(50a)が連結される。臭気案内ダ
クト(50)の上流部分には、上流排気ファン(52)
が設けられ、生ゴミ処理槽(20)から臭気案内ダクト
(50)への送気に寄与している。臭気案内ダクト(5
0)は、図3に明示されるように、その上流端(50
a)から下方へ進むに連れ、断面積が減少していく。そ
して、下流端(50b)が、脱臭ケース(60)天井壁
のダクト連結口(71)に連結される。
【0023】5−2.脱臭ケース(60) 脱臭ケース(60)は、横長の略箱形であり、臭気案内
ダクト下流端(50b)が連結された端部であるダクト
連結口(71)の他端に、排気口(81)が開口してい
る。臭気案内ダクト(50)から流入した臭気は、脱臭
ケース(60)内を、ダクト連結口(71)から排気口
(81)へ向かって流れる。その中流部に相当する脱臭
ケース(60)の中央部には、熱触媒(76)が配設さ
れている。脱臭ケース(60)は、この熱触媒(76)
を仕切として、上流側の脱臭空間(70)と下流側の排
気空間(80)とに分けられる。なお、脱臭ケース(6
0)を開いて清掃等に寄与する平板状のカバー(61)
が、生ゴミ発酵処理装置の表面に着脱可能に取り付けら
れている。
【0024】5−2−1.脱臭空間(70) 脱臭空間(70)には、臭気案内ダクト(50)から臭
気と共に流入した塵芥を貯留する塵芥貯留部(72)
と、臭気を脱臭する脱臭器(75)及び熱触媒(76)
を備える。
【0025】5−2−1−1.塵芥貯留部(72) ダクト連結口(71)より下流の脱臭ケース(60)
は、臭気の流路における断面積が、臭気案内ダクト(3
2)よりも大きい。そのため、臭気案内ダクト(50)
から流入した塵芥は、臭気流が拡散減速するのに伴っ
て、脱臭空間(70)内を自由落下し、脱臭ケース(6
0)底部の塵芥貯留部(72)に堆積する。塵芥は、熱
触媒(76)によって、排気空間(80)への流出が阻
止されるため、その上流側の塵芥貯留部(72)に確実
に滞留し、装置外へ放出されるのが防止される。
【0026】5−2−1−2.脱臭器(75) 脱臭空間(70)の上流側側壁の上部には、臭気を脱臭
する脱臭器(75)として、オゾン発生器が取り付けら
れている。オゾン発生器(75)の近傍の脱臭ケース
(60)底部には、外気流入路形成板(73)が、脱臭
ケース(60)天井壁の近傍まで立設している。そし
て、オゾン発生器(75)の下部近傍の脱臭ケース(6
0)側壁には、外気取入口(74)が開口している。そ
のため、外気取入口(74)から流入する外気は、脱臭
ケース(60)側壁と外気流入路形成板(73)との間
の空間を上昇し、オゾン発生器(75)の直近を通過し
てオゾンを混合された後、下流のダクト連結口(71)
下部へ送られる。ここで、ダクト連結口(71)から流
入する臭気が、オゾンによって脱臭される。
【0027】5−2−1−3.熱触媒(76) 脱臭空間(70)でオゾン脱臭された残存臭気流は、熱
触媒(76)を通過して、排気空間(80)へ送られ
る。熱触媒(76)としては、酸化鉄と酸化マンガンの
粉体を表面積の大きいハニカム状に焼成したものが利用
できる。残存臭気は、このハニカムに接触して酸化され
て脱臭される。熱触媒(76)は、高率に機能する20
0℃程度に加熱される。なお、オゾンは、臭気を酸化す
る際に酸素に還元されるので、排気空間(80)へ流出
して装置外へ排出されることは防止される。
【0028】熱触媒(76)を加熱する手段としては、
図3に示すように、発熱体(77)としてヒーターが付
設されている。発熱体(77)は、熱触媒(76)の上
流側のやや下部に配設される。このような発熱体(7
7)を用いると、簡略安価な構成ながら有効に熱触媒
(76)を加熱することができる。発熱体(77)は、
図3に示した形態の他に、U字状のヒーター管を排気経
路に沿って横臥させたものも有効である。発熱体(7
7)及び熱触媒(76)の温度制御に寄与する温度セン
サー(77s)(76s)は、発熱体(77)及び熱触
媒(76)のそれぞれ下流近傍に設置される。
【0029】熱触媒(76)は、自己発熱型の触媒であ
ってもよい。例えば、触媒入りセラミックに電熱性金属
粉を添加して焼結したものに、電極を設け通電可能に構
成すると、温度制御の精密化と省スペースに寄与する。
【0030】5−2−2.排気空間(80) 熱触媒(76)で残存臭気を脱臭された排気は、排気空
間(80)へ送られる。排気空間(80)の下流端に
は、排気口(81)が開口し、排気手段としての下流排
気ファン(82)が設置されている。この下流排気ファ
ン(82)の排気作用によって、処理部(S)から脱臭
排気部(D)を経て装置外までの流気経路が形成され
る。
【0031】なお、脱臭排気作用は、オゾン発生器(7
5)のオゾン発生量や、上下流排気ファン(52)(8
2)の回転速度などによって調整される。
【0032】6.本発明 以上のような生ゴミ発酵処理装置において、本発明は、
処理物が過度に昇温することを抑制するように改善し
た。前述の通り、処理槽底部(20b)には、パネルヒ
ーター(22)が設けられ、処理槽(10)の室温が制
御されている。
【0033】図4は、ヒーターと処理物の温度変化を示
す従来例のグラフである。発酵熟成が進行して処理物の
温度が、ヒーターの設定温度に達した時、ヒーターの電
源を切っている。しかし、その後にも、発酵に伴う処理
物からの発熱により、ヒーター(22)の設定温度より
処理物の温度の方が上昇していっている。室温は、およ
そ45〜50℃が発酵熟成に好適であるが、このよう
に、発酵が盛んに進行して、発酵に伴う処理物の発熱が
大きいと、ヒーター(22)の設定温度より処理物の温
度の方が高くなることがある。すると、処理物が過度に
昇温し、発酵菌が死滅したり、高濃度の臭気が大量に発
生する。
【0034】この問題点を改善するために、本発明で
は、処理物の温度が過度に上昇した場合、撹拌爪(3
0)を回転させて、次のように処理物の昇温を抑制す
る。図5は、処理物の昇温を抑制する本発明のフローチ
ャートであり、図6は、ヒーターと処理物の温度変化を
示す本発明のグラフである。まず、処理物の温度が十分
上昇しているか否かは、処理部(S)の発酵処理槽(2
0)に設けられたヒーター(22)の作動状況で判断す
る。発酵処理槽(20)に収容された処理物の温度が、
ヒーター(22)の設定温度まで達している限り、ヒー
ター(22)は作動しない。そこで、ヒーター(22)
が連続して作動しない連続非作動時間が、予め設定した
所定設定値より大きければ、発酵処理槽(20)に収容
された処理物の温度が、ヒーター(22)の設定温度ま
で達していると判断する。この判断のために、ヒーター
(22)の連続非作動時間を求めるタイマー(不図示)
を設ける。
【0035】ここで、ヒーター(22)の作動状況を、
ヒーター(22)の温度検出用サーミスタの作動状況で
判定してもよい。ヒーター(22)の温度検出用サーミ
スタの出力が連続してない時間を計測することで、ヒー
ター(22)の連続非作動時間を求めると、ヒーター
(22)の連続非作動を簡便な手段で精確に検知するこ
とができる。
【0036】タイマーによって計測されたヒーター(2
2)の連続非作動時間は、制御器(不図示)で、所定設
定値より大きいか否か判定されて、大きければ信号が昇
温抑制手段へ送られる。
【0037】昇温抑制手段は、制御器からの昇温抑制信
号を受けて、発酵処理槽(20)に収容された処理物の
昇温を抑制するものであり、撹拌爪運転モード切換器
(不図示)の動作などが好適に利用できる。撹拌爪運転
モード切換器は、発酵処理槽(20)に架設された撹拌
爪(30)の運転モードを切り換えるものである。制御
器からの昇温抑制信号を受けると、撹拌爪の運転モード
を、通常の運転モードから撹拌時間の長い長時間撹拌モ
ードに切り換える。処理物は、撹拌されると、空気を取
り込んで温度が下がる。
【0038】昇温抑制手段としては、発酵処理槽(2
0)に通風する送風機(不図示)も利用できる。処理物
が通風を受けると、撹拌されたときと同様に空気を取り
込んで温度が下がる。
【0039】このように、ヒーター(22)の連続非作
動を基にして判断された処理物温度の十分な上昇は、昇
温抑制手段に伝達されて、処理物の昇温の抑制に作用す
る。昇温の抑制が十分行なわれた後は、再びヒーター
(22)を入力して、処理物の温度を制御して、好適な
発酵熟成環境に整える。なお、昇温の抑制が十分行なわ
れたか否かは、前出の制御器などによって、処理物の温
度がヒーター(22)の設定温度より下がったか否かで
判定できる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を備えることによ
って、下記の効果を奏する。請求項1に記載の生ゴミ処
理装置または請求項4に記載の生ゴミ処理方法による
と、ヒーターの連続非作動時間が所定設定値より大きけ
れば、発酵処理槽に収容された処理物の温度が、ヒータ
ーの温度まで達していると判断して、処理物の昇温を抑
制するので、処理物が過度に昇温することを抑制して、
発酵菌が死滅したり、高濃度の臭気が大量に発生するこ
とを防止することができる。
【0041】請求項2に記載の生ゴミ処理装置による
と、ヒーターの連続非作動を、ヒーターの温度検出用サ
ーミスタの非出力で判定するので、ヒーターの連続非作
動を簡便な手段で精確に検知することができる。
【0042】請求項3に記載の生ゴミ処理装置による
と、処理物の昇温抑制を、回転撹拌爪の運転モードを撹
拌時間の長い長時間撹拌モードに切り換えることか、処
理物に通風することで行なうので、有効に処理物の昇温
抑制を行なうことができる。
【0043】請求項5に記載の生ゴミ処理方法による
と、請求項2及び3に記載の装置が有する有効性を備え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一部切欠正面図
【図2】同、側面断面図
【図3】同、一部切欠背面図
【図4】ヒーターと処理物の温度変化を示す従来例のグ
ラフ
【図5】処理物の昇温を抑制する本発明のフローチャー
【図6】ヒーターと処理物の温度変化を示す本発明のグ
ラフ
【符号の説明】
S 処理部 K 回収部 D 脱臭排気部 10 蓋 11 中空部分 12 開閉支軸 13 取手 20 処理槽 20a 投入口 20b 底部 21 中空部分 22 パネルヒーター 30 撹拌爪 31 撹拌爪支軸 32、34 スプロケット 33 伝動チェーン 35 モーター 40 処理物回収器 41 処理物排出口 42 排出管 50 臭気案内ダクト 50a 臭気案内ダクトの上流端 50b 臭気案内ダクトの下流端 51 排気口 52 上流排気ファン 60 脱臭ケース 61 脱臭ケースカバー 70 脱臭空間 71 ダクト連結口 72 塵芥貯留部 73 外気流入路形成板 74 外気取入口 75 脱臭器 76 熱触媒 76s 熱触媒の温度センサー 77 発熱体 77s 発熱体の温度センサー 80 排気空間 81 排気口 82 下流排気ファン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生ゴミを生分解して処理する処理部と、 生分解処理された処理物を回収する回収部と、 処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭
    排気部とを備えた生ゴミの処理装置であって、 処理部の発酵処理槽に設けられたヒーターが、連続して
    作動しない連続非作動時間を求めるタイマーと、 そのタイマーによる計測時間が所定設定値より大きいか
    否かを判定して、大きければ信号を昇温抑制手段へ送る
    制御器と、 その制御器からの信号を受けて、発酵処理槽に収容され
    た処理物の昇温を抑制する昇温抑制手段とを備えること
    を特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】タイマーが、 ヒーターの温度検出用サーミスタが連続して出力しない
    時間を計測することで、ヒーターの連続非作動時間を求
    める請求項1に記載の生ゴミ処理装置。
  3. 【請求項3】昇温抑制手段が、ヒーターの連続非作動時
    間が、所定設定値より大きければ、発酵処理槽に架設さ
    れた回転撹拌爪の運転モードを、撹拌時間の長い長時間
    撹拌モードに切り換える撹拌爪運転モード切換器である
    請求項1または2に記載の生ゴミ処理装置。
  4. 【請求項4】生ゴミを生分解して処理する処理部と、 生分解処理された処理物を回収する回収部と、 処理部或いは回収部からの臭気を脱臭して排気する脱臭
    排気部とを備えた生ゴミの処理装置において、 処理部の発酵処理槽に設けられたヒーターが、連続して
    作動しない連続非作動時間が、所定設定値より大きけれ
    ば、 発酵処理槽に収容された処理物の温度が、ヒーターの温
    度まで達していると判断し、 処理物の昇温を抑制することを特徴とする生ゴミ処理方
    法。
  5. 【請求項5】ヒーターの連続非作動を、 ヒーターの温度検出用サーミスタの非出力で判定し、 処理物の昇温抑制を、 発酵処理槽に架設された回転撹拌爪の運転モードを、撹
    拌時間の長い長時間撹拌モードに切り換えること、また
    は、処理物に通風することで行なう請求項4に記載の生
    ゴミ処理方法。
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