JP3985477B2 - 電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物およびそれを用いた電子写真装置用部材 - Google Patents

電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物およびそれを用いた電子写真装置用部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像ロール,帯電ロール,転写ロール,給紙ロール,クリーニングブレード,帯電ブレード,層形成ブレード等の電子写真用部材に用いられる電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物およびそれを用いた電子写真装置用部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機,プリンター,ファクシミリ等の電子写真装置に用いられる、現像ロール,帯電ロール,転写ロール等のロールとしては、例えば、軸体の外周にベースゴム層が形成され、さらにその外周に中間層や表層が形成されたものが用いられている。上記ベースゴム層の形成材料としては、例えば、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM),ブタジエンゴム,イソプレンゴム,アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR),スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)等のジエン系ポリマーが好ましく用いられ、さらに、ロールの圧縮永久歪み特性向上のために、上記ジエン系ポリマーと、ヒドロシリル硬化剤とを含有してなるゴム組成物を、本出願人は提案している(特開2000−329136号公報)。ところで、上記提案のゴム組成物を用いてベースゴム層を成形する際には、ベースゴム層成形用のロール型内部の温度を、100℃以上の高温条件に設定する必要がある。すなわち、上記ベースゴム層成形時におけるヒドロシリル反応に必要な触媒活性(Ptによる)を生起させるために、100℃以上の高温条件が必要だからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように100℃以上の高温条件に設定するには、ロール型の寸法精度や温度制御を厳密に行う必要があるため、設備が大掛かりになったり、電力消費も大きくなり、簡易的に成形作業が行えないといった問題がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、常温架橋することができ、圧縮永久歪み特性に優れ、かつ型の転写性に優れた電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物およびそれを用いた電子写真装置用部材の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、現像ロール,帯電ロール,転写ロール,給紙ロール,クリーニングブレード,帯電ブレード,層形成ブレードおよび転写ベルトのいずれか一つの電子写真装置用部材に用いられる硬化性ゴム組成物であって、イソプレンゴムもしくはイソプレン−ブタジエン共重合ゴムからなる分子鎖に、下記の珪素原子含有基(A)が少なくとも1つ結合されてなる不飽和ポリマーを主成分とする電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物を第1の要旨とし、これを用いてなる上記特定の電子写真装置用部材を第2の要旨とする。
(A)水酸基または加水分解性基が結合された珪素原子を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋しうる珪素原子含有基。
【0006】
すなわち、本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた。その結果、電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物の主成分として、イソプレンゴムもしくはイソプレン−ブタジエン共重合ゴムからなる分子鎖に、上記特定の珪素原子含有基が少なくとも1つ結合されてなる不飽和ポリマーを用いると、空気中の水分によって硬化することができるため、常温(0〜50℃程度)であっても架橋することができ、さらに、脱型時における型の転写性にも優れ、圧縮永久歪み特性に優れたゴム硬化物が得られるようになるため、所期の目的を達成できることを突き止め、本発明に到達した。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
【0008】
本発明の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物は、現像ロール,帯電ロール,転写ロール,給紙ロール,クリーニングブレード,帯電ブレード,層形成ブレードおよび転写ベルトのいずれか一つの電子写真装置用部材に用いられる硬化性ゴム組成物であって、イソプレンゴムもしくはイソプレン−ブタジエン共重合ゴムからなる分子鎖に、特定の珪素原子含有基が少なくとも1つ結合されてなる不飽和ポリマーを主成分とするものである。なお、本発明において、「主成分」とは、本発明の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物を構成する主たる成分のことであって、組成物の特性に大きな影響を与えるもののことを意味し、全体が主成分のみからなる場合も含まれる。
【0009】
上記特定の珪素原子含有基とは、水酸基または加水分解性基が結合された珪素原子を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋しうる珪素原子含有基をいい、例えば、下記の一般式(1)で表される基があげられる。
【0010】
【化2】
Figure 0003985477
【0011】
上記一般式(1)において、Xは、水酸基または加水分解性基を示し、Xが2つ以上存在するとき、それらは同一であっても異なっていてもよい。そして、aは0〜3の整数を示し、bは0〜2の整数を示し、さらに、nは0〜19の整数を示す。また、n個の繰り返し単位におけるb同士は、同一であっても異なっていてもよい。なお、上記式において、{a+(bの総和)}≧1の関係を満たす。また、式中、R1 およびR2 は、いずれも、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリル基、炭素数7〜20のアラルキル基または(R’)3 SiO−で示されるトリオルガノシロキシ基((R’は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、3つのR’は同一であっても異なっていてもよい))を示し、R1 またはR2 が2つ以上存在するとき、それらは同一であっても異なっていてもよい。
【0012】
上記Xが加水分解性基を示している場合、その加水分解性基としては、特に限定されるものではなく、例えば、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基等があげられる。なかでも、水素原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基およびアルケニルオキシ基が好ましく、加水分解性がマイルドで取扱い易いという観点から、アルコキシ基が特に好ましい。また、上記Xが水酸基を示している場合、臭気が少ないため、より好ましい。
【0013】
上記Xで示される加水分解性基や水酸基は、1個の珪素原子に1〜3個の範囲で結合することができ、〔a+(bの総和)〕は1〜5の範囲が好ましい。加水分解性基や水酸基が、上記一般式(1)中に2個以上結合する場合には、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0014】
上記一般式(1)における珪素原子は1個でもよく、2個以上であってもよいが、シロキサン結合等により連結された珪素原子の場合には、20個程度まであってもよい。特に、下記の一般式(2)で表される基となるもの〔上記一般式(1)において、nの値が0〕は、入手容易性の点から好ましい。
【0015】
【化3】
Figure 0003985477
【0016】
また、上記一般式(1)におけるR1 およびR2 の具体例としては、例えば、メチル基,エチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリル基、ベンジル基等のアラルキル基、(R’)3 SiO−で示されるトリオルガノシロキシ基〔R’は、メチル基,フェニル基等である〕等があげられる。なかでも、メチル基がより好ましい。
【0017】
前記珪素原子含有基は、不飽和ポリマー1分子中に少なくとも1個、好ましくは1.1〜5個存在するのがよい。すなわち、分子中に含まれる上記珪素原子含有基の数が1個未満になると、硬化性が不充分となり、良好なゴム弾性を発現し難くなるためである。
【0018】
上記珪素原子含有基は、不飽和ポリマー分子鎖の末端に存在してもよく、内部に存在してもよく、あるいは両方に存在してもよい。特に、珪素原子含有基が分子鎖末端に存在する場合には、最終的に形成される硬化物に含まれる不飽和ポリマー成分の有効網目鎖量が多くなるため、高強度で高伸びのゴム状硬化物が得られ易くなる等の点から好ましい。
【0019】
前記特定の不飽和ポリマーの骨格をなす重合体としては、イソプレンゴム,イソプレン−ブタジエン共重合ゴムが用いられる。これらは単独であるいは二種以上併せて用いられる
【0020】
また、上記骨格をなす重合体は、スチレンから誘導される構造単位を有するものであると、成形精度がさらに向上し、得られる成形架橋体を低硬度化できるため、より好ましい。このとき、上記スチレンは、置換基を有していてもよい。上記置換基としては、アルキル基が好ましく、より好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等の炭素数1〜5のアルキル基である。そして、スチレンから誘導される構造単位を有する不飽和ポリマーとしては、具体的には、イソプレン−スチレン共重合ゴム、ブタジエン−イソプレン−スチレン共重合ゴム等があげられる。
【0021】
上記特定の不飽和ポリマーは、例えば、つぎのようにして得られる。すなわち、まず、末端もしくは主鎖中に水酸基や無水物基等の官能基を有する所定のポリマーに、上記官能基に対して反応性を示す活性基および不飽和基を有する有機化合物を反応させ、反応生成物を得る。そして、上記反応生成物に、加水分解性基を有するヒドロシランを、触媒により作用させ、ヒドロシリル化することにより、上記特定の不飽和ポリマーを得ることができる。
【0022】
また、上記特定の不飽和ポリマーは、この方法以外にも、例えばつぎのようにしても、得ることができる。すなわち、まず、ジエンポリマー合成時に、下記の構造式(イ)〜(ハ)で表される構造単位を分子鎖中に部分的につくり、上記構造式(イ)〜(ハ)中のビニル基に対し、加水分解性を有するヒドロシランを触媒により作用させ、ヒドロシリル化することにより、上記特定の不飽和ポリマーを得ることができる。この場合、添加するヒドロシランの量を制御することで、加水分解反応基数を制御でき、架橋密度を自由に変えることができる。
【0023】
【化4】
Figure 0003985477
【0024】
上記触媒としては、架橋反応に対し触媒機能を発揮できるものであれば特に限定はなく、例えば、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール,アルデヒド,ケトン等との錯体、白金/ビニルシロキサン錯体、白金/オレフィン錯体、白金/ホスファイト錯体、白金,アルミナ,シリカ,カーボンブラック等の担体に固体白金を担持させたもの等があげられる。また、白金化合物以外の触媒としては、パラジウム化合物、ロジウム化合物、イリジウム化合物、ルテニウム化合物等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0025】
また、本発明の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物には、シラノール縮合反応を促進するシラノール縮合触媒を配合すると、硬化スピードを上げることができるため、好ましい。上記シラノール縮合触媒としては、従来公知のものが用いられ、例えば、テトラブチルチタネート,テトラプロピルチタネート等のチタン酸エステル、ジブチル錫ジラウレート,ジブチル錫マレエート,ジブチル錫ジアセテート,オクチル酸錫,ナフテン酸錫等の錫カルボン酸塩類、ジブチル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物、ジブチル錫ジアセチルアセトナート,アルミニウムトリアセチルアセトナート,アルミニウムトリエチルアセトアセテート,ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテート等の有機アルミニウム化合物類、ジルコニウムテトラアセチルアセトナート,チタンテトラアセチルアセトナート等のキレート化合物類、オクチル酸鉛、ラウリルアミン,ブチルアミン,オクチルアミン,ジブチルアミン,モノエタノールアミン,ジエタノールアミン,トリエタノールアミン,ジエチレントリアミン,トリエチレンテトラミン,オレイルアミン,シクロヘキシルアミン,ベンジルアミン,ジエチルアミノプロピルアミン,キシレンジアミン,トリエチレンジアミン,グアニジン,ジフェニルグアニジン,2.4.6−トリ(ジメチルアミノメチル)フェノール,モルホリン,N−メチルモルホリン,2−エチル−4−メチルイミダゾール,1.8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7(DBU)等のアミン系化合物あるいはこれらのカルボン酸等との塩、過剰のポリアミンと多塩基類とから得られる低分子量ポリアミド樹脂、過剰のポリアミンとエポキシ化合物との反応生成物、アミノ基を有するシランカップリング剤,例えばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン,N−(β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン等のシラノール縮合触媒、さらには他の酸牲触媒、塩基性触媒等の公知のシラノール縮合触媒等があげられる。なお、これらは単独で用いてもよく、あるいは二種以上併せて用いてもよい。
【0026】
そして、本発明の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物には、前記特定の不飽和ポリマーとともに、液状ポリマーを併用してもよい。特に、前記(A)に示す珪素原子含有基を持たない液状天然ゴム、液状エチレン−プロピレン−ジエンゴム、液状アクリロニトリルブタジエンゴム、液状アクリル系エラストマー、液状ポリエステル、液状ポリエーテル、液状ポリイソブチレンといった液状ポリマーは、極性を利用してイオン導電化が可能で、また、安価な解重合天然ゴムを用いることで低コスト化にもつながる。なお、これらは単独で用いてもよく、あるいは二種以上併せて用いてもよい。
【0027】
ここで、液状ゴムとは、室温(20℃)で液状を示すゴムであって、自重で塑性変形するものをいう。そして、液状ゴムの数平均分子量(Mn)は、500〜300,000に設定されていることが好ましく、特に好ましくは5,000〜250,000の範囲である。
【0028】
さらに、本発明の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物には、電子導電剤や他のイオン導電剤を併用しても差し支えない。上記電子導電剤としては、例えば、アルミニウム粉末、ステンレス粉末等の金属粉末;c−ZnO、c−TiO2 、c−Fe3 4 、c−SnO2 等の導電性金属酸化物;グラファイト、カーボンブラック等の導電性粉末;イオン導電剤としては、リン酸エステル、スルホン酸塩、脂肪族多価アルコール、脂肪族アルコールサルフェート塩等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。なお、上記「c−」とは、導電性を有するという意味である。
【0029】
なお、本発明の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物には、上記各成分に加えて、シリカ,石英,炭酸カルシウム,タルク,マイカ等の充填剤や、可塑剤、架橋促進剤、架橋遅延剤、酸化防止剤等を適宜配合してもよい。
【0030】
本発明の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物は、例えば、つぎのようにして調製することができる。すなわち、まず、先に述べたように上記特定の不飽和ポリマーを調製する。また、必要に応じて、シラノール縮合触媒や溶剤等の他の成分を、上記調製された不飽和ポリマー中に添加し、これらをニーダー、バンバリーミキサー等の混練機を用いて混練することにより、目的とする硬化性ゴム組成物を得ることができる。そして、この電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物は、例えば、プレス成形等によりシート状に加工したり、型成形したり、また、アプリケーターにより製膜して用いられる。
【0031】
また、このようにして得られた本発明の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物は、現像ロール、帯電ロール、転写ロールまたは給紙ロールのベースゴム層形成材料として好適に用いられる。さらに、クリーニングブレード、帯電ブレード、層形成ブレードおよび転写ベルトの形成材料としても用いることができる。なお、本発明の液状ゴム組成物は、不飽和ポリマーを主成分としているため、空気中の酸素に侵されやすい。そのため、例えば、本発明の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物を現像ロールのベースゴム層に用いる場合、その層の上に、さらに、コーティング層(表層)を設け、直接空気に触れないようにすると、好ましい。
【0032】
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
【0033】
まず、実施例および比較例に先立って、以下に示すポリマーA〜を調製した。
【0034】
<ポリマー
3,4結合を6%含有するイソプレンゴム(クラプレンLIR30、クラレ社製)100gと、トルエン50gとを、1リットルの4ツ口フラスコに計量し、100℃温度下で1時間減圧脱水した。ついで、これに、窒素雰囲気下にて塩化白金酸100μL(0.2mol/Lキシレン溶液)を添加し、70℃の温度下で攪拌しながら、メチルジメトキシシラン(SIM6508.0、アズマックス社製)3.74gを滴下し、8時間攪拌し反応させることにより、ポリマーを調製した。NMRにより、上記ポリマーの反応性珪素基の量を測定したところ、変性前のイソプレンゴムにおける3,4結合の40%が、下記の式()に示す反応基となっていた。
【0035】
【化5】
Figure 0003985477
【0036】
<ポリマー
1,2結合を9%含有するイソプレン−ブタジエン共重合体(クラプレンLIR390、クラレ社製)〔イソプレン:ブタジエン=10:90(質量比)〕100gと、トルエン50gとを、1リットルの4ツ口フラスコに計量し、100℃温度下で1時間減圧脱水した。ついで、これに、窒素雰囲気下にて塩化白金酸100μL(0.2mol/Lキシレン溶液)を添加し、70℃の温度下で攪拌しながら、メチルジエトキシシラン(SIM6506.0、アズマックス社製)4.4gを滴下し、5時間攪拌し反応させることにより、ポリマーを調製した。NMRにより、上記ポリマーの反応性珪素基の量を測定したところ、変性前のイソプレン−ブタジエン共重合体における1,2結合の20%が、下記の式()に示す反応基となっていた。
【0037】
【化6】
Figure 0003985477
【0038】
<ポリマー
3,4結合を5.4%含有するイソプレン−スチレン共重合体(クラプレンLIR310、クラレ社製)〔イソプレン:スチレン=90:10(質量比)〕100gと、トルエン50gとを、1リットルの4ツ口フラスコに計量し、100℃温度下で1時間減圧脱水した。ついで、これに、窒素雰囲気下にて塩化白金酸100μL(0.2mol/Lキシレン溶液)を添加し、70℃の温度下で攪拌しながら、メチルジメトキシシラン(SIM6508.0、アズマックス社製)3.20gを滴下し、8時間攪拌し反応させることにより、ポリマーを調製した。NMRにより、上記ポリマーの反応性珪素基の量を測定したところ、変性前のイソプレン−スチレン共重合体における3,4結合の40%が、下記の式()に示す反応基となっていた。
【0039】
【化7】
Figure 0003985477
【0040】
【実施例1】
上記ポリマーA100部と、ジブチル錫ジラウレート2部と、ラウリルアミン1部とを混合し、液状ゴム組成物を調製した。
【0041】
【実施例2】
上記ポリマーB100部と、ジブチル錫ジラウレート2部と、ラウリルアミン1部とを混合して液状ゴム組成物を調製した。
【0042】
【実施例3】
上記ポリマーC100部と、ジブチル錫ジラウレート2部と、ラウリルアミン1部とを混合して液状ゴム組成物を調製した。
【0043】
【比較例1】
ブタジエンゴム(クラプレンLIR300)100部と、ヒドロシリル硬化剤(TSF484、GE東芝シリコーン社製)5部と、アセチレンアルコール(DMHO、和光純薬社製)0.05部と、ヒドロシリル化触媒(H2 PtCl2 )30ppmとを混合して液状ゴム組成物を調製した。
【0044】
【比較例2】
イソプレンゴム(クラプレンLIR30)100部と、ヒドロシリル硬化剤(TSF484)5部と、アセチレンアルコール(DMHO)0.05部と、ヒドロシリル化触媒(H2 PtCl2 )30ppmとを混合して液状ゴム組成物を調製した。
【0045】
【比較例3】
イソプレン−ブタジエン共重合体(クラプレンLIR390)100部と、ヒドロシリル硬化剤(TSF484)5部と、アセチレンアルコール(DMHO)0.05部と、ヒドロシリル化触媒(H2 PtCl2 )30ppmとを混合して液状ゴム組成物を調製した。
【0046】
【比較例4】
イソプレン−スチレン共重合体(クラプレンLIR310)100部と、ヒドロシリル硬化剤(TSF484)5部と、アセチレンアルコール(DMHO)0.05部と、ヒドロシリル化触媒(H2 PtCl2 )30ppmとを混合して液状ゴム組成物を調製した。
【0047】
【比較例5】
イソプレン−スチレン共重合体(クラプレンLIR310)100部と、液状NBR(JSR N280)30部と、アセチレンアルコール(DMHO)0.05部と、ヒドロシリル化触媒(H2 PtCl2 )30ppmとを混合して液状ゴム組成物を調製した。
【0048】
【比較例6】
イソプレン−ブタジエン共重合体(クラプレンLIR310)100部と、解重合天然ゴム(DPR)30部と、アセチレンアルコール(DMHO)0.05部と、ヒドロシリル化触媒(H2 PtCl2 )30ppmとを混合して液状ゴム組成物を調製した。
【0049】
【比較例7】
比較例1における液状ゴム組成物中に、さらに、酸性カーボン(MA14)15部を加えて混合し、液状ゴム組成物を調製した。
【0050】
このようにして得られた実施例品および比較例品の液状ゴム組成物を用いて、下記の基準に従い、各特性の比較評価および測定を行った。これらの結果を後記の表1〜表に併せて示した。
【0051】
〔架橋時間〕
得られた液状ゴム組成物を用いて厚み2mmのシートを成形するに際し、40℃×85%RHの条件下における架橋時間を測定した。
【0052】
〔型の転写性〕
得られた液状ゴム組成物を、ロールに対しては、軸体である芯金(直径10mm、SUS304製)をセットした射出成形用金型(ロール型)内に充填し、架橋を行い、その後、脱型して、軸体の外周面に沿ってベースゴム層が形成されたベースロールを作製した。ブレードやベルトに対しては、アプリケーターを用いて作製し架橋を行った。そして、上記ベースゴム層(あるいは、ブレードやベルト)を目視により評価した。評価結果は、以下のように表示した。
○:表面に凹みや膨れ等の成形不良が生じず、外径の再現性が良好
×:成形不良が生じ、外径の再現性が悪い
【0053】
〔硬度〕
JIS K 6253に準じ、タイプ Aによる上記ベースゴム層の硬度を測定した。
【0054】
〔圧縮永久歪み〕
上記ベースゴム層の圧縮永久歪みを、JIS K 6262に準じ、温度70℃、試験時間22時間、圧縮率25%の条件で測定した。この測定値が、5%以下であれば圧縮永久歪みが非常に良好であるが、8%以下であれば使用上問題はない。
【0055】
〔電気抵抗、電気抵抗の均一性〕
JIS K 6911に準じ、1mm2 の電極を用いて、上記ベースゴム層の電気抵抗を10点測定し、その中央点(小さい方から5番目)を表示した。他方、電気抵抗の最大値と最小値とのばらつきを、桁数で表示した(電気抵抗の均一性)。
【0056】
【表1】
Figure 0003985477
【0057】
【表2】
Figure 0003985477
【0058】
上記表1〜表の結果から、全実施例品は、すべての特性において良好であることがわかる。これに対して、全比較例品は、常温(40℃×85%RH)条件下では架橋しにくいことがわかる(特に、比較例5〜7品は架橋しなかった)。また、比較例1〜4品の架橋物は、低硬度ではあるものの、実施例品に比べ圧縮永久歪みが大きく、電気抵抗にもばらつきがみられる(比較例5〜7品は架橋しなかったため、測定不能)。しかも、比較例1〜4品は、架橋が充分に終わってないため、脱型性が悪く、型の転写性の評価が劣っていることがわかる。
【0059】
また、実施例1〜品の液状ゴム組成物は、給紙ロールおよびクリーニングブレードの形成材料として用いると、低硬度であり、圧縮永久歪みも小さく、実用上優れたものが得られた。さらに、これらの液状ゴム組成物は、導電性付与すると、給紙ロールおよびクリーニングブレードの形成材料以外にも、現像ロール,帯電ロール,転写ロール,転写ベルトの形成材料としても、好適に用いることができた。これに対し、比較例1〜4品の液状ゴム組成物を形成材料として用いた給紙ロール,クリーニングブレード,現像ロール,帯電ロール,転写ロール,転写ベルトは、実施例品に比べると、架橋不足で粘着性が大きく、圧縮永久歪みが大きい等の理由により、実用上問題が生じた。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物は、特定の珪素原子含有基が少なくとも1つ結合された不飽和ポリマーを主成分とするものである。そのため、常温で架橋させることができ、型成形における型の転写性にも優れ、さらに、圧縮永久歪み特性に優れたゴム硬化物を得ることができる。
【0061】
また、上記電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物を、給紙ロール,クリーニングブレード,現像ロール等の電子写真装置用部材の形成材料として用いると、低硬度で圧縮永久歪み特性に優れ、型転写による表面加工性に優れ、実用上優れた物として使用できるという利点がある。

Claims (9)

  1. 現像ロール,帯電ロール,転写ロール,給紙ロール,クリーニングブレード,帯電ブレード,層形成ブレードおよび転写ベルトのいずれか一つの電子写真装置用部材に用いられる硬化性ゴム組成物であって、イソプレンゴムもしくはイソプレン−ブタジエン共重合ゴムからなる分子鎖に、下記の珪素原子含有基(A)が少なくとも1つ結合されてなる不飽和ポリマーを主成分とすることを特徴とする電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物。
    (A)水酸基または加水分解性基が結合された珪素原子を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋しうる珪素原子含有基。
  2. 上記分子鎖が、スチレンから誘導される構造単位を有するものである請求項1記載の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物。
  3. 上記珪素原子含有基(A)が、下記の一般式(1)で表される基である請求項1または2記載の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物。
    Figure 0003985477
  4. 上記一般式(1)中、Xが、水素原子、水酸基、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基またはアルケニルオキシ基である請求項3記載の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物。
  5. シラノール縮合触媒を含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物。
  6. 液状ポリマーを含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物。
  7. 上記液状ポリマーが、上記(A)に示す珪素原子含有基を持たない液状天然ゴム、液状エチレン−プロピレン−ジエンゴム、液状アクリロニトリルブタジエンゴム、液状アクリル系エラストマー、液状ポリエステル、液状ポリエーテルおよび液状ポリイソブチレンからなる群から選ばれた少なくとも一つである請求項6記載の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物。
  8. 電子導電剤を含有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子写真装置用部材用硬化性ゴム組成物。
  9. 現像ロール,帯電ロール,転写ロール,給紙ロール,クリーニングブレード,帯電ブレード,層形成ブレードおよび転写ベルトのいずれか一つの電子写真装置用部材であって、請求項1〜8のいずれか一項に記載の硬化性ゴム組成物を用いたことを特徴とする電子写真装置用部材。
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