JP3980684B2 - 高品質カプトプリルの簡便な製造方法 - Google Patents

高品質カプトプリルの簡便な製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下記一般式(2);
【0002】
【化7】
Figure 0003980684
【0003】
(式中、Rは、アルキル基又はアルコキシル基を表す。)で表される基質化合物から、下記式(1);
【0004】
【化8】
Figure 0003980684
【0005】
で表されるカプトプリルを製造する方法に関する。上記式(1)で表されるカプトプリルは、強力なアンジオテンシン変換酵素阻害活性を有する血圧降下剤である(バイオケミストリー(Biochemistry)、16巻、5487頁、1977年等)。
【0006】
【従来の技術】
上記一般式(2)で表される基質化合物(以下「基質化合物(2)」という)から上記式(1)で表されるカプトプリルを合成する方法としては、従来から、アルカリ金属水酸化物等を用いたアルカリ性条件下での実施例が報告されている(米国特許第4105776号明細書、特開平3−169856号公報、特開平5−221966号公報等)。
このアルカリ性条件下での反応は、下記式で示されるように、化学量論的反応であり、例えば、基質化合物(2)に対して3当量以上のアルカリ金属水酸化物を消費しうる(特開平3−169856号公報)。
【0007】
【化9】
Figure 0003980684
【0008】
(式中、Rは、前記と同じ。Mは、Na等のアルカリ金属イオンを表す。)
上記反応においては、下記式(7);
【0009】
【化10】
Figure 0003980684
【0010】
で表されるジスルフィドが副生し、不純物としてカプトプリル中に混入する等の問題がある。上記式(7)で表されるジスルフィドが副生した場合は、その除去に多大の労力を要する(ケミカルファーマシューティカル・ブリティン(Chem.Pharm.Bull.)、30(9)、3139〜3146頁、1982年;中国特許第1034920A号明細書等)。
【0011】
上記式(7)で表されるジスルフィドや他の不純物の副生は、酸素分子による酸化反応が主原因であることが知られている(「有機硫黄化学」反応機構編、大饗茂著、化学同人)。
従来、上記式(7)で表されるジスルフィドの副生を抑制するために、基質化合物(2)からのカプトプリルの製造は、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス、水素ガス等の不活性雰囲気下で実施されている(特開平5−221966号公報等)。
【0012】
しかし、上記の不活性雰囲気下での反応の実施は、酸素の混入を防止するだけの消極的な酸化反応防止法であり、酸素が混入してしまった場合に上記式(7)で表されるジスルフィドの副生を抑制することが難しい。
酸素を完全に除去することは難しく、残存する酸素が大きな悪影響を及ぼす。例えば、カプトプリルと酸素分子とからの上記式(7)で表されるジスルフィドの副生反応においては、下記式で示されるように、1モルの酸素分子が4モルもの上記カプトプリルを消費しうる(特開平3−169856号公報)。
【0013】
【式1】
Figure 0003980684
【0014】
(式中、R1 は、下記式;
【0015】
【化11】
Figure 0003980684
【0016】
で表されるカプトプリル残基を表す。)
更に、上記反応において得られる上記カプトプリル中には、下記式(8);
【0017】
【化12】
Figure 0003980684
【0018】
で表されるN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリンが不純物として混入する等の問題がある。上記式(8)で表されるN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリンは精製除去しにくく、その除去には多大の労力を要する(特開平5−221966号公報)。
【0019】
本発明者等の検討により(特願平7−286886号)、この上記式(8)で表されるN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリンは、上記カプトプリル合成反応において、上記基質化合物(2)と共に存在する下記一般式(3);
【0020】
【化13】
Figure 0003980684
【0021】
(式中、Rは、前記と同じ。nは、2〜4の整数を表す。)で表される化合物及び/又は下記式(4);
【0022】
【化14】
Figure 0003980684
【0023】
で表される化合物から変換されることがわかった。
従って、上記一般式(3)で表される化合物(以下「化合物(3)」という)及び/又は上記式(4)で表される化合物(以下「化合物(4)」という)からの上記式(8)で表されるN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリンへの変換反応を抑制することが重要である。
上記化合物(3)及び/又は上記化合物(4)は、例えば、下記一般式(5);
【0024】
【化15】
Figure 0003980684
【0025】
(式中、Rは、前記と同じ。Xは、ハロゲンを表す。)で表される酸ハライドと下記式(6);
【0026】
【化16】
Figure 0003980684
【0027】
で表されるL−プロリンとを、塩基性条件下、ショッテン−バウマン反応させることにより上記基質化合物(2)を合成する際に、容易に副生し、塩基性条件下でRCO基を脱離する段階で上記式(8)で表される化合物に変換することがわかった。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑み、精製除去の難しい不純物の副生を抑制し、高品質のカプトプリルを、高収率かつ安価に製造することができる非常に簡便なカプトプリルの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基質化合物(2)を、水性媒体中の加水分解反応に供してRCO基を脱離し、その後単離することよりなるカプトプリルの製造方法において、上記水性媒体中の加水分解反応は、強酸存在下、pH1以下、40℃以上の条件で行うものであるカプトプリルの製造方法である。
以下に本発明を詳述する。
【0030】
本発明で用いられる上記基質化合物(2)は、例えば、米国特許第4105776号明細書、特開平4−305565号公報に記載される方法等により得ることができる。
【0031】
上記基質化合物(2)を、上記一般式(5)で表される酸ハライドと、上記式(6)で表されるL−プロリンとを、塩基条件下、ショッテン−バウマン反応させることにより得る場合は、上記式(8)で表されるN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリンの前駆物質である上記化合物(3)及び上記化合物(4)の混在量の少ないものが好ましい。
【0032】
上記化合物(3)及び/又は上記化合物(4)の混在量の少ない上記基質化合物(2)は、特願平7−286886号公報に記載されており、以下の反応方法(A)若しくは反応方法(B)及び/又は精製方法(C)若しくは精製方法(D)を単独で又は組み合わせて実施することにより好ましく得ることができる。すなわち、
【0033】
(A)上記一般式(5)で表される酸ハライドと上記式(6)で表されるL−プロリンとの、塩基性水性媒体中、脱酸縮合剤の存在下での、ショッテン−バウマン反応を、pH7〜10、反応温度10℃以下で行うことにより、上記化合物(3)及び/又は上記化合物(4)の副生を抑制する。
【0034】
(B)上記一般式(5)で表される酸ハライドと上記式(6)で表されるL−プロリンとの、塩基性水性媒体中、脱酸縮合剤の存在下での、ショッテン−バウマン反応を、脱酸縮合剤として炭酸水素カリウムを用いて、好ましくは、反応温度10℃以下で、行うことにより、上記化合物(3)及び/又は上記化合物(4)の副生を抑制する。
【0035】
上記反応方法(A)は、弱アルカリ性及び低温での反応が、上記化合物(3)及び/又は上記化合物(4)の副生を抑制する効果が高いので、有効である。上記反応方法(B)は、脱酸縮合剤として炭酸水素カリウムを用いることにより、反応pHを特にコントロールせずとも、好ましい弱アルカリ性に容易に維持でき、上記化合物(3)及び/又は上記化合物(4)の副生を効果的に抑制することができるので、有効である。
【0036】
更に、生成した上記化合物(3)及び上記化合物(4)の混在を防ぐため、
(C)上記基質化合物(2)を含有する水性媒体から、35〜100℃、酸性条件下、好ましくは、pH1〜4で、上記基質化合物(2)を結晶化することにより、共存する上記化合物(3)及び/又は上記化合物(4)を除去する。
【0037】
(D)上記基質化合物(2)を含有する水性媒体を、pH12以下、好ましくは、pH2〜12で、活性炭処理することにより、共存する上記化合物(3)及び/又は上記化合物(4)を除去する。
等の精製方法を用いることができる。
【0038】
上記精製方法(C)は、水性媒体中での加温下での結晶化が、共存する化合物上記化合物(3)及び/又は上記化合物(4)を除去する効果が高いので、有効である。上記精製方法(D)は、水性媒体中での活性炭処理が、共存する化合物上記化合物(3)及び/又は上記化合物(4)を除去する効果が高いので、有効である。
上記水性媒体は、本質的に有機溶媒を含まない水である。上記水性媒体としては、例えば、水溶液、水溶液に有機溶剤を悪影響のない範囲で含む媒体等が挙げられ、以下の説明においても同様である。
【0039】
上記基質化合物(2)におけるRは、アルキル基又はアルコキシル基であり、一般的には、低級アルキル基又は低級アルコキシル基である。特に好ましくは、メチルである。
【0040】
本発明においては、上記基質化合物(2)を、強酸存在下、pH1以下、40℃以上の条件で水性媒体中の加水分解反応に供してRCO基を脱離することにより、上記カプトプリルを形成させる。
上記水性媒体中の加水分解反応は、次のように進行する。
【0041】
【化17】
Figure 0003980684
【0042】
(式中、Rは、前記と同じ。)
上記水性媒体中の加水分解反応において使用する強酸としては、例えば、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリハロ酢酸等の有機酸;ハロゲン化水素酸、リン酸、硫酸等の無機酸等を挙げることができるが、塩酸が特に好ましい。
【0043】
上記基質化合物(2)に対する強酸の量は、特に限定されず、一般に0.1倍モル当量以上使用される。反応温度にもよるが、通常、約0.2〜2倍モル当量で実施できる。
上記水性媒体中の加水分解反応における反応温度は約40℃以上であり、好ましくは、約50℃以上で、一般に、約50〜100℃で実施される。上記反応pHは、約1以下であり、好ましくは、約0付近又はそれ以下である。
一般に、上記反応温度が低い場合は酸の使用量を多くするのが好ましく、上記反応温度が高い場合は少量の酸でも反応は進行しやすい。
【0044】
上記反応温度及び反応pHは、上記基質化合物(2)の溶解性を高めて、主反応を円滑に進行させるとともに副生物の形成を抑制し、高品質の上記カプトプリルを簡便に収量よく取得するために重要である。上記反応温度が低すぎる、又は、上記反応pHが高すぎる場合は、主反応が円滑に進行せず、上記カプトプリルの収量が上がりにくい。
【0045】
上記水性媒体中の加水分解反応において、強い酸性条件は、生成した上記カプトプリルが溶存酸素との酸化反応によりジスルフィドを副生するのを低減することと、更に、上記基質化合物(2)と共存する上記化合物(3)や上記化合物(4)からの精製除去の難しい上記式(8)で表されるN−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリンの副生を抑制することにも寄与する。
【0046】
本発明で用いられる水性媒体としては、水溶液が好ましい。有機溶剤を使用することに特に利点は認められないが、必要であれば、有機溶剤共存下に水中で加水分解してもよい。水溶液の使用は、製造プロセス自体の操作性や安全性を高めるのみならず、上記カプトプリル中への人体にとって望ましくない有機溶剤の混入防止等の製品安全性にも大きく寄与する。
【0047】
次に、上記カプトプリルの単離プロセスについて説明する。
上記カプトプリルの単離は、結晶化、溶媒抽出、溶媒抽出後晶析等によって行われる。
【0048】
上記結晶化は、上記反応終了後、pH3以下、好ましくは、pH1〜2付近で行う。反応終了液そのまま若しくは減圧濃縮して、又は、一度pH4〜5の等電点以上にした後、結晶化することができる。
上記結晶化における温度は、約50℃以下、好ましくは、約15〜45℃で行う。高品質で粉体特性の好ましい上記カプトプリル結晶の取得のためには、約40±5℃前後で結晶化するのが最も好ましい。通常、最終的に約5℃以下で晶出量を高めるのが好ましい。
【0049】
上記結晶化において、高品質で粉体特性のよい上記カプトプリル結晶を良好に成長させるためには、ゆるやかに溶解度を下げる方法、過飽和を形成しないようにする方法等を用いることが好ましい。このためには、例えば、酸性条件下に徐々に冷却する方法、上記結晶化温度にて徐々に酸性化する方法等を用いるのがよい。また、種晶を添加してスムースに核化させることにより、過飽和を形成しないようにすることも好ましく行われる。
【0050】
本発明においては、必要に応じて、無機塩濃度を上げて上記カプトプリルの収量を高めるために、一般に使用される無機塩を別途共存させることができる。上記無機塩のうち、特に、塩化ナトリウムの塩析効果が優れている。また、上記カプトプリルを含有する母液や濾過洗液をリサイクルすることにより、ロスを低減することもできる。
【0051】
本発明においては、微量混在するその他の不純物を晶析除去しやすい不純物に変換するために、結晶化や溶媒抽出の前に反応混合物を塩基処理することができる。上記塩基処理は、pH12以上、好ましくは、pH13以上で、通常、約0〜50℃前後、1分〜数時間程度行う。例えば、pH13〜14で、25℃、1時間処理すれば充分である。しかる後、前述のように酸性条件下で結晶化等で単離する。
【0052】
上記カプトプリルの形成から単離までの過程において使用される適切な酸と塩基との組み合わせは、廃水処理が容易で安全な無機塩の形成、塩析効果による上記カプトプリルの晶出量の増大や取り扱いの容易さ等に寄与する。上記酸としては、塩酸が好ましく、上記塩基としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩等が好ましい。なかでも、上記塩基としては、アルカリ金属水酸化物、特に、水酸化ナトリウムが好ましい。
【0053】
本発明において、晶出した上記カプトプリル結晶は、遠心分離や加圧濾過等の一般的な結晶分離方法を用いて分離し、水、好ましくは、冷水で洗浄するのがよい。
【0054】
別法として、上記カプトプリルの単離は、溶媒抽出又は溶媒抽出後晶析を用いることもできる。上記溶媒抽出は、pH4.5以下の酸性条件下で、好ましくは、pH3以下で、有機溶剤、好ましくは、酢酸エステルを用いて行う。更に結晶化してもよいし、結晶化しなくてもよい。
【0055】
上記酢酸エステルとしては、炭素数1〜4のアルキルエステル、特に、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸tert−ブチル等が好ましい。特に、酢酸tert−ブチルが好ましい。晶出量の増大のために、炭化水素類、好ましくは、n−ヘキサン、メチルシクロヘキサン等を添加することができる。
【0056】
本発明のカプトプリルの製造方法は、酸化反応に対して不活性な雰囲気下で実施することにより、更に、酸化防止効果を高めることができる。上記不活性な雰囲気としては特に限定されず、例えば、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス、水素ガス等を挙げることができる。
【0057】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0058】
以下の実施例においては、上記基質化合物(2)として、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン(R=メチルのもの)を用いた。
【0059】
実施例1 N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの調製
L−プロリン57.0g(0.495モル)をイオン交換水255gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃のもと、pH11.3に調整した。窒素雰囲気下、pHを11.0〜11.5に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリド87.6g(0.485モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約2時間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液を、窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴下して、pH7に調整した。内温約20℃のもと、強攪拌下、35重量%HCl水溶液を添加して酸性化して、窒素雰囲気下、結晶を析出させた。35重量%HCl水溶液は、pH5まで速やかに添加し、その後、pH3までは、15分間隔当たり約0.2pH単位低下する速度で滴下し、ゆっくりと結晶を析出させた。更に、滴下速度を徐々に上げて、最終的にpH1.5とした。約10℃まで徐々に冷却し、約2時間緩やかに攪拌を続けた。析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約180mlで洗浄し、充分脱液し、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの湿結晶131.7g(水分15.0%)を得た(収率89%、化合物(3)(n=2)の含有量3.7重量%、化合物(4)の含有量0.1重量%)。
【0060】
実施例2 化合物(3)及び化合物(4)の含有量の少ないN−(D−α−メチ ル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの調製
L−プロリン19.0g(0.165モル)をイオン交換水85gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃のもと、pH7.6に調整した。窒素雰囲気下、pHを7.4〜7.9に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.162モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約2時間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液を、窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴下して、pH7に調整した。内温約20℃のもと、強攪拌下、35重量%HCl水溶液を添加して酸性化して、窒素雰囲気下、結晶を析出させた。35重量%HCl水溶液は、pH5まで速やかに添加し、その後、pH3までは、15分間隔当たり約0.2pH単位低下する速度で滴下し、ゆっくりと結晶を析出させた。更に、滴下速度を徐々に上げて、最終的にpH1.5とした。約10℃まで徐々に冷却し、約2時間緩やかに攪拌を続けた。析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約60mlで洗浄し、充分脱液し、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの湿結晶40.0g(水分16.0%)を得た(収率80%、化合物(3)(n=2)の含有量0.3重量%、化合物(4)は不検出)。
【0061】
実施例3 化合物(3)及び化合物(4)の含有量の少ないN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの調製
L−プロリン19.0g(0.165モル)と炭酸水素カリウム37.4g(0.374モル)をイオン交換水100gに添加し、内温約−3〜0℃に冷却した。窒素雰囲気下、内温−3〜0℃のもと攪拌下、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.162モル)を約4時間かけて滴下した。滴下終了後、約1時間、同条件下、後反応を継続した。反応中のpHは7.4〜8.8で推移した。この液を、窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴下して、pH7に調整した。内温約20℃のもと、強攪拌下、35重量%HCl水溶液を添加して酸性化して、窒素雰囲気下、結晶を析出させた。35重量%HCl水溶液は、pH5まで速やかに添加し、その後、pH3までは、15分間隔当たり約0.2pH単位低下する速度で滴下し、ゆっくりと結晶を析出させた。更に、滴下速度を徐々に上げて、最終的にpH1.5とした。約10℃まで徐々に冷却し、約2時間緩やかに攪拌を続けた。析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約60mlで洗浄し、充分脱液し、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの湿結晶39.1g(水分14.0%)を得た(収率80%、化合物(3)(n=2)、化合物(4)はいずれも不検出)。
【0062】
実施例4 化合物(3)及び化合物(4)の含有量の少ないN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの調製
L−プロリン57.0g(0.495モル)をイオン交換水255gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃のもと、pH11.3に調整した。窒素雰囲気下、pHを11.0〜11.5に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリド87.6g(0.485モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約2時間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液を、窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴下して、pH7に調整し、内温約60℃に加熱した。強攪拌下、35重量%HCl水溶液を添加して酸性化して、窒素雰囲気下、結晶を析出させた。35重量%HCl水溶液は、pH5まで速やかに添加し、その後、pH3までは、15分間隔当たり約0.2pH単位低下する速度で滴下し、ゆっくりと結晶を析出させた。更に、滴下速度を徐々に上げて、最終的にpH1.5とした。約10℃まで徐々に冷却し、約2時間緩やかに攪拌を続けた。析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約180mlで洗浄し、充分脱液し、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの湿結晶130.2g(水分15.0%)を得た(収率88%、化合物(3)(n=2)の含有量0.4重量%、化合物(4)は不検出)。
【0063】
実施例5 化合物(3)及び化合物(4)の含有量の少ないN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの調製
L−プロリン19.0g(0.165モル)をイオン交換水85gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃のもと、pH11.3に調整した。窒素雰囲気下、pHを11.0〜11.5に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリド29.2g(0.162モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約2時間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液を、窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴下して、pH7に調整した。この溶液に、活性炭15.0gを加え入れ、窒素雰囲気下、約20℃で1時間攪拌した後、活性炭を濾過して除き、イオン交換水約50mlで洗浄した。この液を内温約20℃のもと、強攪拌下、35重量%HCl水溶液を添加して酸性化して、窒素雰囲気下、結晶を析出させた。35重量%HCl水溶液は、pH5まで速やかに添加し、その後、pH3までは、15分間隔当たり約0.2pH単位低下する速度で滴下し、ゆっくりと結晶を析出させた。更に、滴下速度を徐々に上げて、最終的にpH1.5とした。約10℃まで徐々に冷却し、約2時間緩やかに攪拌を続けた。析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約60mlで洗浄し、充分脱液し、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの湿結晶43.0g(水分13%)を得た(収率89%、化合物(3)(n=2)の含有量0.3重量%、化合物(4)は不検出)。
【0064】
実施例6 化合物(3)及び化合物(4)の含有量の少ないN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの調製
L−プロリン57.0g(0.495モル)をイオン交換水255gに添加し、約5℃に冷却した。攪拌下、30重量%NaOH水溶液をゆっくりと滴下し、約0〜3℃のもと、pH7.6に調整した。窒素雰囲気下、pHを7.4〜7.9に維持しつつ、2〜5℃のもと、約1.5kW/m3 の攪拌強度で、D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオン酸クロリド87.6g(0.485モル)を約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約2時間、同条件下、後反応を継続した。得られた反応液を、窒素雰囲気下、約1℃で、35重量%HCl水溶液を滴下して、pH7に調整し、内温約60℃に加熱した。強攪拌下、35重量%HCl水溶液を添加して酸性化して、窒素雰囲気下、結晶を析出させた。35重量%HCl水溶液は、pH5まで速やかに添加し、その後、pH3までは、15分間隔当たり約0.2pH単位低下する速度で滴下し、ゆっくりと結晶を析出させた。更に、滴下速度を徐々に上げて、最終的にpH1.5とした。約10℃まで徐々に冷却し、約2時間緩やかに攪拌を続けた。析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約180mlで洗浄し、充分脱液し、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンの湿結晶114.3g(水分12%)を得た(収率80%、化合物(3)(n=2)の含有量<0.1重量%、化合物(4)は不検出)。
【0065】
上記実施例1〜6で得られたN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン中には、化合物(3)及び化合物(4)以外のその他の不純物含有量に差は認められなかった。
また、上記実施例1〜6のいずれの実施例においても、化合物(3)のうち、n=3及びn=4の副生比率は、n=2のものに対して無視できるレベルであった。
【0066】
実施例7 カプトプリルの調製
実施例1で得られたN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン37.4g(0.144モル、化合物(3)(n=2)含有量3.7重量%、化合物(4)含有量0.1重量%)を含有する湿結晶を、イオン交換水60gに添加し、空気雰囲気下、内温約70℃のもと、35重量%HCl水溶液22.6gを添加してpH0以下とし、6時間攪拌した(6時間攪拌後もpHは0以下であった)。内温約40℃に冷却した後、塩化ナトリウムをほぼ飽和になるまで加え、約1時間攪拌を続けた。ついで、空気雰囲気下、内温約40℃のもと、48重量%NaOH水溶液をゆっくり滴下してpH1.5とし、内温約30℃に冷却した後、種晶を添加し、結晶を析出させた。そのまま30分間強攪拌を続けた後、35重量%HCl水溶液を滴下してpH1.5に維持しつつ、内温4℃まで冷却した。更に、内温を約1℃まで下げて、30分間強攪拌で保持した後、析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約15mlで2回洗浄し、充分脱液した。得られた湿結晶を、40℃以下で真空乾燥(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量27.5g(0.127モル)、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する収率は88モル%であった。
【0067】
得られたカプトプリルの品質は以下の通りであった。
白色結晶、ほとんど無臭
[α]D 25=−128°(c=1.0、EtOH、100mm)
HPLC純度99.5重量%
滴定純度99.4%
ジスルフィド含有量0.2重量%
β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.1重量%
N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン含有量0.2重量%
N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量%
【0068】
比較例1 カプトプリルの調製
実施例1で得られたN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン37.4g(0.144モル、化合物(3)(n=2)含有量3.7重量%、化合物(4)含有量0.1重量%)を含有する湿結晶を、イオン交換水51gに添加し、空気雰囲気下、内温約20℃のもと、30重量%NaOH水溶液55.2gを約4時間かけて添加した。同条件下、約1時間攪拌を継続した後、空気雰囲気下、内温20〜25℃のもと、35重量%HCl水溶液を滴下してpH6に調整した。ついで、内温約30℃のもと、塩化ナトリウムをほぼ飽和になるまで加え、約1時間攪拌を続けた。内温約40℃に加熱した後、35重量%HCl水溶液をゆっくり滴下してpH3.5とし、約1時間強攪拌を続け、結晶を析出させた。空気雰囲気下、内温約40℃のもと、更に、35重量%HCl水溶液を1時間以上かけて滴下してpH3.0まで低下させ、約1時間強攪拌を続けた。同条件下、更に、35重量%HCl水溶液を約1時間かけて滴下してpH1.5とした。そのまま、30分間強攪拌を続けた後、内温約1℃まで冷却した。同条件下、30分間保持した後、析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約15mlで2回洗浄し、充分脱液した。得られた湿結晶を、40℃以下で真空乾燥(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量27.6g(0.127モル)、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する収率は88モル%であった。
【0069】
得られたカプトプリルの品質は以下の通りであった。
白色結晶、ほとんど無臭
[α]D 25=−128°(c=1.0、EtOH、100mm)
HPLC純度95.5重量%
滴定純度95.4%
ジスルフィド含有量2.5重量%
β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.1重量%
N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン含有量1.6重量%
N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量%
【0070】
実施例8 カプトプリルの調製
実施例1で得られたN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン37.4g(0.144モル、化合物(3)(n=2)含有量3.7重量%、化合物(4)含有量0.1重量%)を含有する湿結晶を、イオン交換水60gに添加し、窒素雰囲気下、内温約70℃のもと、35重量%HCl水溶液22.6gを添加してpH0以下とし、6時間攪拌した(6時間攪拌後もpHは0以下であった)。内温約40℃に冷却した後、塩化ナトリウムをほぼ飽和になるまで加え、約1時間攪拌を続けた。ついで、窒素雰囲気下、内温約40℃のもと、48重量%NaOH水溶液をゆっくり滴下してpH1.5とし、内温約30℃に冷却した後、種晶を添加し、結晶を析出させた。そのまま30分間強攪拌を続けた後、35重量%HCl水溶液を滴下してpH1.5に維持しつつ、内温4℃まで冷却した。更に、内温を約1℃まで下げて、30分間強攪拌で保持した後、析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約15mlで2回洗浄し、充分脱液した。得られた湿結晶を、40℃以下で真空乾燥(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量27.5g(0.127モル)、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する収率は88モル%であった。
【0071】
得られたカプトプリルの品質は以下の通りであった。
白色結晶、ほとんど無臭
[α]D 25=−128°(c=1.0、EtOH、100mm)
HPLC純度99.7重量%
滴定純度99.7%
ジスルフィド含有量<0.1重量%
β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.1重量%
N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン含有量0.2重量%
N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量%
【0072】
実施例9 カプトプリルの調製
実施例4で得られたN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン37.4g(0.144モル、化合物(3)(n=2)含有量0.4重量%)を含有する湿結晶を、イオン交換水60gに添加し、窒素雰囲気下、内温約70℃のもと、35重量%HCl水溶液22.6gを添加してpH0以下とし、6時間攪拌した(6時間攪拌後もpHは0以下であった)。内温約40℃に冷却した後、塩化ナトリウムをほぼ飽和になるまで加え、約1時間攪拌を続けた。ついで、窒素雰囲気下、内温約40℃のもと、48重量%NaOH水溶液をゆっくり滴下してpH1.5とし、内温約30℃に冷却した後、種晶を添加し、結晶を析出させた。そのまま30分間強攪拌を続けた後、35重量%HCl水溶液を滴下してpH1.5に維持しつつ、内温4℃まで冷却した。更に、内温を約1℃まで下げて、30分間強攪拌で保持した後、析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約15mlで2回洗浄し、充分脱液した。得られた湿結晶を、40℃以下で真空乾燥(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量27.5g(0.127モル)、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する収率は88モル%であった。
【0073】
得られたカプトプリルの品質は以下の通りであった。
白色結晶、ほとんど無臭
[α]D 25=−128°(c=1.0、EtOH、100mm)
HPLC純度99.8重量%
滴定純度99.8%
ジスルフィド含有量<0.1重量%
β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.1重量%
N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン含有量<0.1重量%
N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量%
【0074】
実施例10 カプトプリルの調製
実施例4で得られたN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン37.4g(0.144モル、化合物(3)(n=2)含有量0.4重量%)を含有する湿結晶を、イオン交換水60gに添加し、窒素雰囲気下、内温約80℃のもと、35重量%HCl水溶液7.5gを添加してpH0以下とし、10時間攪拌した(10時間攪拌後もpHは0以下であった)。内温約20℃に冷却した後、窒素雰囲気下、内温20〜25℃のもと、48重量%NaOH水溶液を滴下してpH13.5に調整した。同条件下、1時間攪拌を継続した後、窒素雰囲気下、内温20〜25℃のもと、35重量%HCl水溶液を滴下してpH6に調整した。ついで、内温約30℃のもと、塩化ナトリウムをほぼ飽和になるまで加え、約1時間攪拌を続けた。内温約40℃に加熱した後、35重量%HCl水溶液をゆっくり滴下してpH3.5とし、約1時間強攪拌を続け、結晶を析出させた。内温40℃のもと、更に、35重量%HCl水溶液を1時間以上かけて滴下してpH3.0まで低下させ、約1時間強攪拌を続けた。更に、内温40℃のもと、35重量%HCl水溶液を約1時間かけて滴下してpH1.5とした。そのまま、30分間強攪拌を続けた後、内温約1℃まで冷却した。同条件下、4時間保持した後、析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約15mlで2回洗浄し、充分脱液した。得られた湿結晶を、40℃以下で真空乾燥(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量27.2g(0.125モル)、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する収率は87モル%であった。
【0075】
得られたカプトプリルの品質は以下の通りであった。
白色結晶、ほとんど無臭
[α]D 25=−128°(c=1.0、EtOH、100mm)
HPLC純度99.9重量%
滴定純度99.9%
ジスルフィド含有量<0.1重量%
β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.1重量%
N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン含有量<0.1重量%
N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量%
【0076】
実施例11 カプトプリルの調製
実施例6で得られたN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン37.4g(0.144モル、化合物(3)(n=2)含有量<0.1重量%)を含有する湿結晶を、イオン交換水60gに添加し、窒素雰囲気下、内温約90℃のもと、35重量%HCl水溶液4.5gを添加してpH0以下とし、10時間攪拌した(10時間攪拌後のpHは0.3であった)。内温約20℃に冷却した後、窒素雰囲気下、内温20〜25℃のもと、48重量%NaOH水溶液を滴下してpH5に調整した。ついで、内温約30℃のもと、塩化ナトリウムをほぼ飽和になるまで加え、約1時間攪拌を続けた。この液に、35重量%HCl水溶液をゆっくり滴下してpH3.5とし、約1時間強攪拌を続け、結晶を析出させた。内温約30℃のもと、更に、35重量%HCl水溶液を1時間以上かけて滴下してpH3.0まで低下させ、約1時間強攪拌を続けた。更に、内温約30℃のもと、35重量%HCl水溶液を約1時間かけて滴下してpH1.5とした。そのまま、30分間強攪拌を続けた後、内温約1℃まで冷却した。同条件下、4時間保持した後、析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷水約15mlで2回洗浄し、充分脱液した。得られた湿結晶を、40℃以下で真空乾燥(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量27.4g(0.126モル)、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する収率は88モル%であった。
【0077】
得られたカプトプリルの品質は以下の通りであった。
白色結晶、ほとんど無臭
[α]D 25=−128°(c=1.0、EtOH、100mm)
HPLC純度99.8重量%
滴定純度99.8%
ジスルフィド含有量<0.1重量%
β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.1重量%
N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン含有量 不検出
N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量%
【0078】
実施例12 カプトプリルの調製
実施例6で得られたN−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリン37.4g(0.144モル、化合物(3)(n=2)含有量<0.1重量%)を含有する湿結晶を、イオン交換水60gに添加し、窒素雰囲気下、内温約70℃のもと、35重量%HCl水溶液22.6gを添加してpH0以下とし、6時間攪拌した(6時間攪拌後もpHは0以下であった)。内温約20℃に冷却した後、窒素雰囲気下、内温20〜25℃のもと、48重量%NaOH水溶液を滴下してpH2に調整した。ついで、内温約30℃のもと、塩化ナトリウムをほぼ飽和になるまで加え、約1時間攪拌を続けた。この液に、酢酸tert−ブチル300mlを加え、内温約20℃のもと、30分間強攪拌した後、攪拌を停止し、30分間静置した。有機層と水層とを分液し、更に、水層に酢酸tert−ブチル300mlを加え、内温約20℃のもと、30分間強攪拌した後、攪拌を停止、30分間静置した。有機層と水層とを分液し、得られた有機層を混合し、イオン交換水30mlを加え、30分間強攪拌した後、攪拌を停止し、30分間静置した。有機層と水層とを分液し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。硫酸ナトリウムを濾過した後、有機層として100gとなるまで減圧濃縮し、結晶を析出させた。このスラリーを攪拌下、内温約1℃まで冷却した後、同条件下、4時間保持した。析出した結晶を濾過し、充分脱液した後、冷酢酸tert−ブチル15mlで2回洗浄し、充分脱液した。得られた湿結晶を、40℃以下で真空乾燥(真空度1〜5mmHg)した。カプトプリル収量26.9g(0.123モル)、N−(D−α−メチル−β−アセチルチオプロピオニル)−L−プロリンに対する収率は86モル%であった。
【0079】
得られたカプトプリルの品質は以下の通りであった。
白色結晶、ほとんど無臭
[α]D 25=−128°(c=1.0、EtOH、100mm)
HPLC純度99.8重量%
滴定純度99.8%
ジスルフィド含有量<0.1重量%
β−メルカプト−α−メチルプロピオン酸含有量<0.1重量%
N−(α−メチル−β−(β−メチル−β−ヒドロキシカルボニル)−エチルチオプロピオニル)−L−プロリン含有量 不検出
N−アセチル−L−プロリン含有量<0.1重量%
【0080】
【発明の効果】
本発明は、上述の構成よりなるので、精製除去の難しい不純物の副生を抑制し、高品質のカプトプリルを、高収率かつ安価に製造することができる。

Claims (14)

  1. 下記一般式(2);
    Figure 0003980684
    (式中、Rは、アルキル基又はアルコキシル基を表す。)で表される基質化合物を、水性媒体中の加水分解反応に供してRCO基を脱離し、その後単離することよりなる下記式(1);
    Figure 0003980684
    で表されるカプトプリルの製造方法において、
    前記水性媒体中の加水分解反応は、強酸存在下、pH1以下、40℃以上の条件で行うものであることを特徴とするカプトプリルの製造方法。
  2. 反応温度が、50〜100℃である請求項1記載のカプトプリルの製造方法。
  3. 強酸が、塩酸である請求項1又は2記載のカプトプリルの製造方法。
  4. 塩酸の使用量が、前記一般式(2)で表される基質化合物に対して0.1倍モル当量以上である請求項3記載のカプトプリルの製造方法。
  5. 前記単離は、水性媒体中、pH3以下、50℃以下で結晶化することにより行うものである請求項1、2、3又は4記載のカプトプリルの製造方法。
  6. 前記単離は、水性媒体中、pH3以下で、酢酸エステルを用いて抽出し、更に結晶化するか又は結晶化しないことにより行うものである請求項1、2、3又は4記載のカプトプリルの製造方法。
  7. 前記単離は、5℃以下で行うものである請求項5記載のカプトプリルの製造方法。
  8. 前記単離は、前記水性媒体中の加水分解反応後の水性媒体をpH12以上とし、約0〜50℃、1分以上保持した後、pHを3以下とした後に行うものである請求項5又は6記載のカプトプリルの製造方法。
  9. 前記単離は、水性媒体の無機塩濃度を飽和させることによりカプトプリルの溶解度を下げることにより行うものである請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載のカプトプリルの製造方法。
  10. 不活性雰囲気下で実施する請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のカプトプリルの製造方法。
  11. 前記一般式(2)で表される基質化合物は、下記一般式(3);
    Figure 0003980684
    (式中、Rは、アルキル基又はアルコキシル基を表す。nは、2〜4の整数を表す。)で表される化合物及び下記式(4);
    Figure 0003980684
    で表される化合物のうち少なくとも1つが不純物として混在するものである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載のカプトプリルの製造方法。
  12. 前記一般式(2)で表される基質化合物は、下記一般式(5);
    Figure 0003980684
    (式中、Rは、アルキル基又はアルコキシル基を表す。Xは、ハロゲンを表す。)で表される酸ハライドと、下記式(6);
    Figure 0003980684
    で表されるL−プロリンとを、塩基性条件下、ショッテン−バウマン反応させて得られたものである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載のカプトプリルの製造方法。
  13. 前記一般式(2)で表される基質化合物は、以下の反応方法(A)若しくは反応方法(B)及び/又は精製方法(C)若しくは精製方法(D);
    (A)前記一般式(5)で表される酸ハライドと前記式(6)で表されるL−プロリンとの、塩基性水性媒体中、脱酸縮合剤の存在下での、ショッテン−バウマン反応を、pH7〜10、反応温度10℃以下で行うことにより、前記一般式(3)で表される化合物及び/又は前記式(4)で表される化合物の副生を抑制する;
    (B)前記一般式(5)で表される酸ハライドと前記式(6)で表されるL−プロリンとの、塩基性水性媒体中、脱酸縮合剤の存在下での、ショッテン−バウマン反応を、脱酸縮合剤として炭酸水素カリウムを用いて行うことにより、前記一般式(3)で表される化合物及び/又は前記式(4)で表される化合物の副生を抑制する;
    (C)前記一般式(2)で表される基質化合物を含有する水性媒体から、35〜100℃、酸性条件下、前記一般式(2)で表される基質化合物を結晶化することにより、共存する前記一般式(3)で表される化合物及び/又は前記式(4)で表される化合物を除去する;
    (D)前記一般式(2)で表される基質化合物を含有する水性媒体を、pH12以下で活性炭処理することにより、共存する前記一般式(3)で表される化合物及び/又は前記式(4)で表される化合物を除去する;
    を単独又は組み合わせて実施することにより得られたものである請求項12記載のカプトプリルの製造方法。
  14. 水性媒体が、本質的に有機溶媒を含まない水である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載のカプトプリルの製造方法。
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