JP3978366B2 - 射出成形機の金型落下防止装置 - Google Patents

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    • B29C2045/1746Mounting of moulds; Mould supports using magnetic means

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機の金型落下防止装置において、特に、磁力によりマグネットプレートに固定された金型の落下を防止可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機は金型を固定する為の1対の金型固定盤を有し、従来より、これら金型固定盤に金型を固定する手段としては、ボルトや、油圧を利用したクランプ装置等が用いられることが多かった。しかしながら、近年、金型固定盤の盤本体の盤面に固定され磁力を利用してその表面(以下、金型固定面という)に金型を固定するマグネットプレートも用いられつつある。
【0003】
ボルトやクランプ装置で金型を固定する場合には、ボルト穴やクランプ装置の配置により金型の固定位置が限定されるのに対し、マグネットプレートで金型を固定する場合にはそのような制約がなく、金型固定位置選択の自由度が高い。さらに、一般的なマグネットプレートにおいては、マグネットプレートに設けられた電磁石等に電流を流すことで、金型固定面に磁力を発生させたりその磁力を消去したりして、金型の固定あるいは固定解除を行うことができるので、金型の交換作業も容易である。
【0004】
しかし、特に、横型の射出成形機において、マグネットプレートで金型を固定した場合に、金型の型開きの際の衝撃力等により、磁力による金型の吸着力が瞬間的に且つ急激に低下して、金型がマグネットプレートから落下することがある。
この問題を解決するために、マグネットプレートに固定した金型の落下を防止可能な種々の金型落下防止装置が提案されている(特開2000−280252号公報、実開平5−24330号公報等参照)。さらに、本願出願人は、次のような金型落下防止装置を提案している(特願2002−46695号参照)。
【0005】
この金型落下防止装置は、金型の下端に当接するロッドを有する1又は複数のガススプリングを備え、これらガススプリングにより金型を上方へ付勢してマグネットプレートに固定された金型を下方から支持する。従って、型開き時に金型に衝撃力が作用して、瞬間的にマグネットプレートの金型吸着力が低下した場合でも、ガススプリングが金型の自重に対して所定の割合の荷重を負担して、金型が金型固定面から滑り落ちて落下するのを抑えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記の金型落下防止装置においては、金型はガススプリングにより下方からは支持されているものの、金型固定面に垂直な方向については、金型にはマグネットクランプの磁力による吸着力しか作用しておらず、型開きの際の衝撃力によりマグネットプレートの吸着力が瞬間的に低下したときには、金型が金型固定面から離隔して落下する虞がある。本発明の目的は、マグネットプレートの吸着力が低下した際に金型が下方移動しないように支持するとともに、金型が金型固定面から離隔しないように規制して金型の落下を防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の横型射出成形機の金型落下防止装置は、金型を固定する為の1対の金型固定盤を有する横型射出成形機において、 各金型固定盤は、盤本体と、この盤本体の盤面に鉛直姿勢に固定され金型固定面を有するマグネットプレートであって磁力により金型を金型固定面に固定可能なマグネットプレートとを有し、前記マグネットプレートに、金型固定面に固定された金型が下方移動しないように金型の下端を支持する下端支持装置を設けると共に、金型が金型固定面から離隔しないように金型の上端部を規制する上端規制装置を設け、前記下端支持装置は、金型の下端を支持する支持体と、この支持体を上下方向に移動可能に案内する第1案内機構と、支持体を上下方向に移動駆動する第1移動駆動手段であって支持体を螺合挿通するネジ軸と、駆動モータと、駆動モータの駆動力をネジ軸に伝達するウォームギヤ機構とを有する第1移動駆動手段と、前記上端規制装置は、金型の上端部に係合するL形係合部であってその上端部が金型固定面から離隔しないように規制するL形係合部を有する係合体と、この係合体を上下方向に移動可能に案内する第2案内機構と、係合体を上下方向に移動駆動する第2移動駆動手段とを有し、前記第1,第2案内機構は、夫々、マグネットプレートに形成された上下方向向きのT溝を有し、前記支持体及び係合体は前記T溝により案内されるT形脚部を有することを特徴とするものである。
【0008】
各金型固定盤において、盤本体の盤面には金型固定面を有するマグネットプレートがボルト等により固定されている。このマグネットプレートは金型固定面に金型を固定する磁力を発生させる複数の磁石を備えており、これらの磁石としては、永久磁石や電磁石、あるいは、数秒間通電することでその磁界の方向を反転させることのできるアルニコ(AlNiCo)磁石を使用するなど、種々の磁石を採用できるし、これら種々の磁石を適宜組み合わせて用いることもできる。これら複数の磁石により金型固定面に磁力が生じ、その磁力により金型固定面に金型が固定される。
【0009】
ここで、例えば、型開き時に金型に作用する衝撃により、瞬間的にマグネットプレートの吸着力が低下した場合には、マグネットプレートと金型との間の摩擦力も急激に低下して、金型が落下しやすくなる。しかし、金型が下方へ移動しないように下端支持装置により金型の下端が支持されているので、金型は金型固定面を滑り落ちることがない。さらに、金型が金型固定面から離隔しないように上端規制装置により金型の上端部が規制されているので、金型が金型固定面から離隔して落下することがない。
【0010】
端支持装置においては、金型をマグネットプレートに固定した後に、支持体が第1案内機構に上下方向に案内された状態で、第1移動駆動手段により支持体を上方へ移動駆動して、支持体を金型の下端に当接させて金型を下方から支持する。
【0011】
端規制装置においては、金型をマグネットプレートに固定した後に、係合体が第2案内機構に上下方向又は水平方向に案内された状態で、第2移動駆動手段により係合体を下方へ移動駆動してL形係合部を金型の上端部に係合させ、金型が金型固定面から離隔しないように規制する。
【0012】
また、第1,第2案内機構は、夫々、マグネットプレートに形成された縦向きのT溝を有し、前記支持体及び係合体は前記T溝により案内されるT形脚部を有するので、型開きの際の衝撃等により、支持体及び係合体に対して金型固定面に垂直な方向に力が作用しても、支持体及び係合体はT溝に係合しているため、支持体及び係合体がマグネットプレートから離隔することがない。
【0013】
【0014】
駆動モータの駆動力はウォームギヤ機構によりネジ軸に伝達されるが、ウォームギヤ機構は逆にネジ軸の回転を駆動モータに伝達しないため、型開き時の衝撃等により金型の吸着力が低下して、支持体に金型の自重が作用した場合でも、その自重によりネジ軸に作用する回転駆動力が駆動モータに伝達されず、ネジ軸が回転して支持体が下降することがないし、そのために駆動モータが壊れることもない。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、横向きに相対向する1対の金型固定盤を備えた横型射出成形機に本発明を適用した一例である。
先ず、射出成形機1について簡単に説明する。
図1に示すように、射出成形機1は、固定金型2a及び可動金型3aを固定する為の固定盤2及び可動盤3(1対の金型固定盤)と、金型2a,3aの型締めと型開きを行う為に可動盤3を固定盤2に対して接近/離隔する方向に駆動するラム4aを有する可動盤駆動機構4と、可動盤3を前記接近/離隔方向に移動自在にガイド支持する4本のガイドロッド5と、型締め状態で金型2a,3a内に形成されるキャビティに溶融状の合成樹脂を供給する為の射出筒6aを有する樹脂供給機構6と、可動金型3aから成形品を取り出すエジェクト機構(図示略)などを備えている。
【0016】
この射出成形機1により成形作業を行う際には、ラム4aにより可動盤3が固定盤2に接近する方向に駆動されて、固定金型2aに可動金型3aが押圧されて型締め状態となり、この状態で、内部にスクリューコンベア状の加圧部材を有する射出筒6aの先端から金型2a,3a内に溶融状の合成樹脂が供給されて、成形品が射出成形される。その後、ラム4aにより可動盤3が固定盤2から離隔する方向に駆動されて、可動金型3aが固定金型2aから離隔して型開き状態となる。この状態で、エジェクト機構により成形品が可動金型3aから取り出される。
【0017】
次に、固定盤2及び可動盤3について説明するが、固定盤2と可動盤3は略同じ構造を有するので、以下、固定盤2について説明する。
図1、図2に示すように、固定盤2は、正方形板状の盤本体10と、この盤本体10の左面に形成された盤面10aに鉛直姿勢に固定され金型固定面11aを有する板状のマグネットプレート11であって、磁力により固定金型2aを金型固定面11aに固定可能なマグネットプレート11とを有する。このマグネットプレート11には、金型2aがマグネットプレート11から落下するのを防止する本願特有の金型落下防止装置12が設けられている。
【0018】
図2に示すように、盤本体10の4つの角部の近傍部にはガイドロッド5を挿通する為の4つの挿通孔13が夫々設けられ、4本のガイドロッド5は4つの挿通孔13に夫々挿通された状態で盤本体10に固定されている。盤本体10の盤面10aにはマグネットプレート11が複数のボルト14で固定されている。
【0019】
マグネットプレート11の左面には固定金型2aを固定する為の金型固定面11aが形成されている。マグネットプレート11の内部には、固定金型2aを固定する磁力を金型固定面11aに発生させる複数の磁石(図示略)が設けられており、これら磁石としては、永久磁石や電磁石、あるいは、数秒間通電することにより磁界の方向を反転させることのできるアルニコ(AlNiCo)磁石など、周知の種々の磁石を採用できるが、これら複数種類の磁石を組み合わせて、固定金型2aの固定時及び固定解除時に電磁石に電流を流すことにより、金型固定面11aに磁力を発生させたり、その磁力を消去したりするように構成することもできる。
【0020】
次に、金型落下防止装置12について説明する。図2に示すように、金型落下防止装置12は、金型固定面11aに固定された金型2aが下方移動しないように金型2aの下端を支持する下端支持装置20と、金型2aが金型固定面11aから離隔しないように金型の上端部を規制する上端規制装置40とで構成されている。
図3〜図5に示すように、下端支持装置20は、金型2aの下端を支持する支持体21と、この支持体21を上下方向に移動可能に案内する第1案内機構22と、支持体21を上下方向に移動駆動する第1移動駆動機構23(第1移動駆動手段)とを有する。支持体21の右半部には、後述の第1案内機構22のT溝25に案内されるT形脚部21aが形成され、支持体21の上端部には、支持体21の上端面が金型2aの下端に当接して金型2aを支持した状態を検出する為の近接センサ24も設けられている。
【0021】
図4、図5に示すように、第1案内機構22は、マグネットプレート11に形成された縦向きの断面T字状のT溝25を有し、このT溝25にT形脚部21aが案内されて、支持体21は左右方向(金型固定面11aに垂直な方向)への移動を規制されるとともに上下方向に移動可能に案内される。
第1移動駆動機構23は、支持体21を螺合挿通し台形ネジを構成するネジ軸26と、このネジ軸26を回転駆動する為の駆動モータ27と、駆動モータ27の駆動力をネジ軸26に伝達するウォームギヤ機構28とを有する。
【0022】
ネジ軸26の上端はT溝25の上端部にボルト29で固定された軸受け部材30に相対回転可能に連結され、ネジ軸26はT溝25の内部に配設されている。さらに、ネジ軸26の下端はウォームギヤ機構28のウォームホイール28bに連結され、ネジ軸26はウォームホイール28bと一体的に回転する。駆動モータ27はベース板31を介してマグネットプレート11の下端に固定されている。
【0023】
ウォームギヤ機構28は、駆動モータ27に連結されたウォームギヤ28aと、このウォームギヤ28aと噛合するウォームホイール28bを有する。ウォームギヤ28aは駆動モータ27により回転駆動され、この回転駆動力はウォームホイール28bを介してネジ軸26に伝達される。一方、種々の装置に使用される一般的なウォームギヤ機構と同様に、ウォームホイール28bからウォームギヤ28aには回転が伝達されない。従って、マグネットプレート11の金型吸着力が一時的に低下して支持体21に作用した金型2aの自重によりネジ軸26に回転駆動力が作用しても、その回転駆動力は駆動モータ27に逆に伝達されることがない。
【0024】
下端支持装置20により金型2aの下端を支持する場合には、金型2aがマグネットプレート11に固定された状態で、駆動モータ27によりウォームギヤ28aを回転駆動すると、この回転駆動力はウォームホイール28bを介してネジ軸26に伝達される。ここで、ネジ軸26は支持体21に螺合挿通しているため、支持体21は第1案内機構22に上下方向に案内された状態でネジ軸26に対して上方へ相対移動し、支持体21が金型2aの下端に当接する。
【0025】
図6、図7に示すように、上端規制装置40は、金型2aの上端部に係合するL形係合部41bを有する係合体41と、この係合体41を上下方向に移動可能に案内する第2案内機構42と、係合体41を上下方向に移動駆動する第2移動駆動機構43(第2移動駆動手段)とを有する。図6に示すように、係合体41の右半部には、後述の第2案内機構42のT溝45に案内されるT形脚部41aが形成され、一方、係合体41の左半部には、L形係合部41bが左方突出状に形成されている。係合体41の下端部には、L形係合部41bが金型2aの上端部に係合した状態を検出する為の近接センサ44も設けられている。
【0026】
第2案内機構42は、マグネットプレート11に形成された縦向きのT溝45を有する。このT溝45は図5に示す第1案内機構22のT溝25と同様のものであり、T溝45にT形脚部41aが案内されて、係合体41は左右方向への移動を規制されるとともに上下方向に移動可能に案内される。
【0027】
第2移動駆動機構43は、係合体41の内部に設けられたボールネジナットを螺合挿通したボールネジ軸46と、このボールネジ軸46を回転駆動する駆動モータ47とを有する。ボールネジ軸46の下端はT溝45の下端部にボルト48で固定された軸受け部材49に相対回転可能に連結され、ボールネジ軸46はT溝45の内部に配設されている。さらに、ボールネジ軸46の上端は駆動モータ47に連結されている。駆動モータ47はベース板50を介してマグネットプレート11の上端に固定されている。
【0028】
上端規制装置40により、金型2aの上端部が金型固定面11aから離隔しないように規制する場合には、金型2aがマグネットプレート11に固定された状態で、駆動モータ47によりボールネジ軸46を回転駆動する。ここで、ボールネジ軸46は係合体41の内部に設けられたボールネジナットに螺合挿通しているため、係合体41は第2案内機構42に上下方向に案内された状態で下方へ相対移動し、係合体41のL形係合部41bが金型2aの上端部に係合する。
【0029】
尚、下端支持装置20及び上端規制装置40の各構成部材は、マグネットプレート11の磁力の影響を受けることがないように、オーステナイト系ステンレス等、非磁性材料で構成することが望ましい。
【0030】
次に、金型落下防止装置12の作用について説明する。
先ず、固定盤2において、射出成形機1の側方に配設された図示外の金型搬送機構や、クレーン等の搬送手段により固定金型2aを所定の固定位置付近まで移動させてから、マグネットプレート11に設けられた複数の磁石の磁力によりマグネットプレート11に金型2aを固定する。この状態で、下端支持装置20の支持体21を第1移動駆動機構23により上方へ移動駆動して支持体21を金型2aの下端に当接させ、金型2aが下方へ移動しないように支持体21により金型2aの下端を支持する。
【0031】
同時に、上端規制装置40の係合体41を第2移動駆動機構43により下方へ移動駆動してL形係合部41bを金型2aの上端部に係合させ、L形係合部41bにより金型2aが金型固定面11aから離隔しないように金型2aの上端部を規制する。同様に、可動盤3においても、マグネットプレート11に可動金型3aを固定した状態で、下端支持装置20により金型3aの下端を支持するとともに、上端規制装置40により金型3aが金型固定面11aから離隔しないように金型3aの上端部を規制する。
【0032】
次に、ラム4aにより可動盤3を固定盤2に接近する方向に駆動して、金型2a,3aを型締めの状態にしてから、射出筒6aから溶融状の合成樹脂を金型2a,3a内に供給して射出成形を行う。その後、ラム4aにより可動盤3を固定盤2から離隔する方向に駆動して、金型2a,3aを型開きの状態にしてから、エジェクト機構により可動金型3aから成形品を取り出す。
【0033】
ここで、型開き時に金型2a,3aに衝撃力が作用したりして、マグネットプレート11の金型吸着力が瞬間的に低下した場合でも、金型2a,3aが下方へ移動しないように下端支持装置20により金型2a,3aの下端が支持されているので、金型2a,3aが金型固定面11aを滑り落ちることがない。さらに、金型2a,3aが金型固定面11aから離隔しないように上端規制装置40により金型2a,3aの上端部が規制されているので、金型2a,3aが金型固定面11aから離隔して落下することもない。
【0034】
以上説明した金型落下防止装置12によれば次のような効果が得られる。
1)型開き時に金型2a,3aに作用する衝撃により、瞬間的にマグネットプレート11の吸着力が低下した場合には、マグネットプレート11と金型2a,3aとの間の摩擦力も急激に低下して、金型2a,3aが落下しやすくなる。しかし、下端支持装置20により金型2a,3aが下方へ移動しないように金型2a,3aの下端が支持されているので、金型2a,3aが金型固定面11aを滑り落ちるのを防止することができるし、さらに、上端規制装置40により金型2a,3aが金型固定面11aから離隔しないように金型2a,3aの上端部が規制されているので、金型2a,3aが金型固定面11aから離隔して落下するのを防止することもできる。
【0035】
2)上端規制装置40において、金型2a,3aをマグネットプレート11に固定した後に、係合体41が第2案内機構42に上下方向に案内された状態で、第2移動駆動機構43により係合体41を下方へ移動駆動してL形係合部41bを金型2a,3aの上端部に係合させることで、金型2a,3aが金型固定面11aから離隔しないように規制できるので、金型2a,3aが金型固定面11aと反対側へ倒れて金型固定面11aから落下するのを防止することができる。
【0036】
3)支持体21と係合体41を夫々上下に移動駆動して、金型2a,3aの下端を支持するとともに、金型2a,3aの上端部が金型固定面11aから離隔しないように規制するので、支持体21と係合体41の上下の移動量を調整することで、種々の大きさの金型2a,3aの落下を防止することができ、汎用性に優れる。
【0037】
4)第1,第2案内機構22,42において、支持体21及び係合体41のT形脚部21a,41aは、マグネットプレート11に形成されたT溝25,45により上下方向に案内されるので、型開きの際の衝撃により、支持体21及び係合体41に金型固定面11aに垂直な方向に力が作用しても、支持体21及び係合体41のT形脚部21a,41aがT溝25,45に係合しているため、支持体21及び係合体41がマグネットプレート11から離隔して金型2a,3aが落下することがない。
【0038】
5)下端支持装置20において、駆動モータ27の駆動力はウォームギヤ機構28によりネジ軸26に伝達されるが、ウォームギヤ機構28は逆にネジ軸26の回転を駆動モータ27に伝達しないため、型開き時の衝撃等により金型2a,3aの吸着力が低下し支持体21に金型2a,3aの自重が作用した場合でも、その自重によりネジ軸26に作用する回転駆動力は駆動モータ27に伝達されず、ネジ軸26が回転して支持体21が下降することがないし、そのために駆動モータ27が壊れることもない。
【0039】
6)係合体41にはネジ軸46とボールネジナットを介して駆動モータ47の駆動力が伝達されるので、その伝達の際における駆動力の損失が小さくなり、駆動モータ47を小型化することが可能になる。
7)ネジ軸26,46はT溝25,45の内部に配設されているので、ネジ軸26,46が金型固定面11aよりも外側に突出せず、金型2a,3aの固定作業等、各種作業の邪魔になることがない。
【0040】
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。
1]固定盤2及び可動盤3には、2以上の複数の下端支持装置20及び上端規制装置40を設けてもよい。
2]上端規制装置40においては、係合体41のL形係合部41bが金型2a,3aの上端部に係合して、金型2a,3aが金型固定面11aから離隔するのを規制するため、型開きの際に、係合体41には金型固定面11aに垂直な方向に大きな力が作用することがあるが、下端支持装置20においては、支持体21にはこのような力が作用することは少ないと考えられることから、必ずしも支持体21とこの支持体21を上下方向に案内する溝とを係合させる必要はない。従って、案内用の溝を断面U字状に形成したり、支持体21のT形脚部21aを省略したりすることができる。
【0041】
3]第1、第2移動駆動機構23,43において、支持体21及び係合体41を電動シリンダにより上下に移動駆動するように構成してもよい。ただし、下端支持装置20の第1移動駆動機構23に電動シリンダを用いる場合には、支持体21に金型2a,3aの自重が作用したときにも支持体21が下降しないように、ブレーキ機能を有するものを用いることが望ましい。また、油圧シリンダにより支持体21及び係合体41を移動駆動するように構成することもできる。
【0042】
4]マグネットプレート11の上端に係合体41を設ける代わりに、上端部の前後両側に前後1対の係合体41を設け、前後からマグネットプレート11の上端部をこれら係合体41で挟持するように、第2移動駆動機構43により係合体41を前後方向に移動駆動するように構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、マグネットプレートに、金型固定面に固定された金型が下方移動しないように金型の下端を支持する下端支持装置を設けると共に、金型が金型固定面から離隔しないように金型の上端部を規制する上端規制装置を設けたので、次のような効果が得られる。
【0044】
例えば、型開き時に金型に作用する衝撃により、瞬間的にマグネットプレートの吸着力が低下した場合には、マグネットプレートと金型との間の摩擦力も急激に低下して、金型が落下しやすくなるが、金型が下方へ移動しないように下端支持装置により金型の下端が支持されているので、金型が金型固定面の表面を滑り落ちるのを防止することができる。さらに、金型が金型固定面から離隔しないように上端規制装置により金型の上端部が規制されているので、金型が金型固定面から離隔して落下するのを防止することもできる。
【0045】
端支持装置は、金型の下端を支持する支持体と、この支持体を上下方向に移動可能に案内する第1案内機構と、支持体を上下方向に移動駆動する第1移動駆動手段とを有するので、金型をマグネットプレートに固定した後に、支持体が第1案内機構に上下方向に案内された状態で、第1移動駆動手段により支持体を上方へ移動駆動して、支持体を金型の下端に当接させて金型を下方から支持し、金型が金型固定面を滑り落ちるのを防止することができる。また、支持体の上下の移動量を調整して、種々の大きさの金型を支持することができるため、汎用性に優れる
【0046】
端規制装置は、金型の上端部に係合しその上端部が金型固定面から離隔しないように規制するL形係合部を有する係合体と、この係合体を上下方向に移動可能に案内する第2案内機構と、係合体を上下方向に移動駆動する第2移動駆動手段とを有するので、金型をマグネットプレートに固定した後に、係合体が第2案内機構に上下方向に案内された状態で、第2移動駆動手段により係合体を移動駆動してL形係合部を金型の上端部に係合させ、金型が金型固定面から離隔しないように規制し、金型が金型固定面から落下するのを防止することができる。また、係合体の移動量を調整して、種々の大きさの金型を金型固定面から離隔しないように規制することができるため、汎用性に優れる
【0047】
1,第2案内機構は、夫々、マグネットプレートに形成された上下方向向きのT溝を有し、前記支持体及び係合体は前記T溝により案内されるT形脚部を有するので、型開きの際の衝撃等により、支持体及び係合体に対して金型固定面に垂直な方向に力が作用しても、支持体及び係合体はT溝に係合しているため、支持体及び係合体がマグネットプレートから離隔することがない
【0048】
動モータの駆動力はウォームギヤ機構によりネジ軸に伝達されるが、ウォームギヤ機構は逆にネジ軸の回転を駆動モータに伝達しないため、型開き時の衝撃等により金型の吸着力が低下し支持体に金型の自重が作用した場合でも、その自重によりネジ軸が回転して支持体が下降することがないし、そのために駆動モータが壊れることもない
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る射出成形機の正面図である。
【図2】固定盤の左側面図である。
【図3】支持体及び第1移動駆動機構の斜視図である。
【図4】下端支持装置の拡大図である。
【図5】図4のV-V 線断面図である。
【図6】係合体及び第2移動駆動機構の斜視図である。
【図7】上端規制装置の拡大図である。
【符号の説明】
1射出成形機
2固定盤
2a固定金型
3可動盤
3a可動金型
10盤本体
10a盤面
11マグネットプレート
11a金型固定面
12金型落下防止装置
20下端支持装置
21aT形脚部
21支持体
22第1案内機構
23第1移動駆動機構
25T溝
26ネジ軸
27駆動モータ
28ウォームギヤ機構
40上端規制装置
41係合体
41aT形脚部
41bL形係合部
42第2案内機構
43第2移動駆動機構
45T溝

Claims (1)

  1. 金型を固定する為の1対の金型固定盤を有する横型射出成形機において、 各金型固定盤は、盤本体と、この盤本体の盤面に鉛直姿勢に固定され金型固定面を有するマグネットプレートであって磁力により金型を金型固定面に固定可能なマグネットプレートとを有し、
    前記マグネットプレートに、金型固定面に固定された金型が下方移動しないように金型の下端を支持する下端支持装置を設けると共に、金型が金型固定面から離隔しないように金型の上端部を規制する上端規制装置を設け
    前記下端支持装置は、金型の下端を支持する支持体と、この支持体を上下方向に移動可能に案内する第1案内機構と、支持体を上下方向に移動駆動する第1移動駆動手段であって支持体を螺合挿通するネジ軸と、駆動モータと、駆動モータの駆動力をネジ軸に伝達するウォームギヤ機構とを有する第1移動駆動手段と、
    前記上端規制装置は、金型の上端部に係合するL形係合部であってその上端部が金型固定面から離隔しないように規制するL形係合部を有する係合体と、この係合体を上下方向に移動可能に案内する第2案内機構と、係合体を上下方向に移動駆動する第2移動駆動手段とを有し、
    前記第1,第2案内機構は、夫々、マグネットプレートに形成された上下方向向きのT溝を有し、前記支持体及び係合体は前記T溝により案内されるT形脚部を有する、
    ことを特徴とする射出成形機の金型落下防止装置。
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