JP3136001U - 金型落下防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出成形機のプラテンに固定された金型がプラテンから落下しないように確実に防止するとともに、射出成形機に容易に装着可能であって金型のサイズに応じて容易に調整可能な金型落下防止装置を提供する。
【解決手段】横型射出成形機1のプラテン2の頂部10bに固定されたベースブロック21と、このベースブロック21に連結されるコイルチェーン31と、このコイルチェーン31の先端に連結されるフック35とを備え、ベースブロック21に、コイルチェーン31の水平リンク32を導入可能な第1溝部22と、この第1溝部22の底部中央に凹設された第2溝部23と、第1溝部22に導入された水平リンク32を係止する係止壁部26と、水平リンク32から金型2a側へ連なる鉛直リンク34を導出可能な第3溝部24とを設け、コイルチェーン31の基端側部分の途中部をベースブロック21に連結位置可変に連結できるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、金型落下防止装置において、特に、横型射出成形機のプラテンに取り付けられた金型がプラテンから落下しないようにするものに関する。
従来、射出成形機においては、1対のプラテンの盤面にクランププレートが固定され、クランププレートに金型吸着用の複数のマグネットユニットが組み込まれ、マグネットユニットの磁力により1対のプラテンに1対の金型(固定金型と可動金型)が固定され、固定プラテンに対して可動プラテンが接近・離隔する方向へ移動駆動されて、1対の金型の型締めと型開きが行われる。1対の金型が型締めされた状態で、これら金型の内部に形成されたキャビティに溶融状の合成樹脂が注入されて、射出成形品が成形され、その後、1対の金型が型開きされ、エジェクト機構により射出成形品がエジェクトされる。
ここで、横型射出成形機では、例えば、型開き時や、特に射出成形品を取り出すエジェクト時などに金型に衝撃力が作用して、この衝撃力がクランププレートのマグネットユニットによる磁力を瞬間的に超えることで、金型が落下する虞がある。そのため、本願の出願人は、これらの問題を解決する為に特許文献1のような金型落下防止装置を既に開発している。
特許文献1に記載の射出成形機の金型落下防止装置は、射出成形機のプラテンに固定されたクランププレートの下部と上部に形成されたT溝に下端支持装置と上端支持装置が夫々係合され、下端支持装置の支持体により金型の下端が支持されるので、金型は金型固定面から滑り落ちることがなく、さらに、上端支持装置のL字係合部により金型の上端が規制されるので、金型が金型固定面から離隔して落下することがない。
また、特許文献2にも金型落下防止装置が記載されており、この装置では、磁力発生装置が組み込まれたプラテンと金型との夫々の当接面にキー溝を両端側から面内中央へと位置を同じくして4箇所に凹設し、金型を固定する際に、プラテンと金型のキー溝を夫々重ね合わせることで孔部を形成し、その孔部に挿入嵌合された4本のキー部材によって、プラテンと金型が一体的に結合されることで金型の落下が防止される。
特開2003−320570 特開2000−280252
しかし、特許文献1の装置では、金型の落下防止のため上端支持装置や下端支持装置という装置を新たに製造するため部品数の増加、また、これらの支持装置を固定するためにプラテンにT溝等の係合部を形成するなど、必然的に製造コストの増大を招く。特許文献2の装置でも、プラテンと金型にキー溝を形成し、キー部材を挿通するので構造が複雑化して、製造のコストが高くなるという問題がある。
そのため、最近ではクランププレートの下部に金型落下防止ブロックだけを設けている装置もあるが、これでは確実性に欠ける。さらに、金型とクランププレートをチェーンやワイヤ等で連結する事も考えられるが、ただチェーンやワイヤで連結するだけでは、チェーンやワイヤが長くなると金型落下の衝撃力により切断してしまう虞があるため、金型を交換する度に、金型のサイズに応じて出来るだけ短くチェーンやワイヤの長さ調整をしなければならず、その調整に手間が掛かり、生産能率が低下するという問題が依然として残っている。
本考案の目的は、射出成形機のプラテンに固定された金型がプラテンから落下しないように確実に防止可能とともに、射出成形機に容易に装着可能であって金型のサイズに応じて容易に調整可能な金型落下防止装置を提供することである。
請求項1の金型落下防止装置は、横型射出成形機のプラテンに取り付けられた金型がプラテンから落下しないように防止する金型落下防止装置において、前記金型落下防止装置は、プラテンの頂部に固定されたベースブロックと、このベースブロックに連結される金属製のコイルチェーンと、このコイルチェーンの先端に連結されて金型の被支持部に連結解除可能に連結されるフックとを備え、前記ベースブロックに、コイルチェーンの水平リンクを上方から導入可能な第1溝部と、この第1溝部の底部中央に凹設され鉛直リンクの下部を導入可能な第2溝部と、第1溝部に導入された前記水平リンクが金型の方へ移動しないように係止する係止壁部と、第1溝部に導入されて係止壁部に係止された水平リンクから金型側へ連なる鉛直リンクを導出可能に係止壁部及びこの係止壁部の下方壁部の近傍壁部に形成された第3溝部とを設け、前記コイルチェーンの基端側部分の途中部を、第1〜第3壁部と係止壁部を介してベースブロックに連結位置可変に連結できるように構成したことを特徴としている。
この射出成形機に固定される金型がプラテンから落下するのを防止する為に、コイルチェーンの先端側に設けられたフックを、金型の上部に設けられた被支持部に連結解除可能に連結し、コイルチェーンの基端側部分の途中部を、第1〜第3壁部と係止壁部とを介して連結位置可変にベースブロックに固定し、金型とプラテンとをコイルチェーンを介して連結することで金型の落下を確実に防止する。
請求項2の金型落下防止装置は、請求項1の考案において、固定側プラテンと可動側プラテンに夫々別個に設けられたことを特徴としている。
請求項3の金型落下防止装置は、請求項1の考案において、前記コイルチェーンの一部が導入された第1溝部の上面を蓋する蓋部材を取り外し可能にベースブロックに設けたことを特徴としている。
請求項4の金型落下防止装置は、請求項3の考案において、前記蓋部材の長さ方向途中部をベースブロックに回動自在に枢着する縦向き枢支ボルトと、前記蓋部材で第1溝部の上面を蓋した状態で蓋部材の先端部の係合部に係脱可能なボールプランジャーと、このボールプランジャーをベースブロックに保持するプランジャー支持金具とを設けたことを特徴としている。
請求項5の金型落下防止装置は、請求項3の考案において、前記蓋部材に形成された平面視長円形の長穴と、この長穴に挿通されてベースブロックに固定されたボルト部材と、前記蓋部材で第1溝部の上面を蓋した状態で蓋部材の先端部の係合部に係脱可能なボールプランジャーと、このボールプランジャーをベースブロックに保持するプランジャー支持金具とを設けたことを特徴としている。
請求項1に記載の考案によれば、この金型落下防止装置は、確実に金型の落下防止することが出来ると共に、このコイルチェーンの基端側部分の途中部を、第1〜第3壁部と係止壁部を介してベースブロックに連結位置可変に固定出来るので、金型のサイズに応じてコイルチェーンの長さを容易に且つ迅速に調整でき、プラテンの頂点と金型の被支持部との間に生じるコイルチェーンの弛みを解消することが出来るので、落下防止機能を確保することが出来るうえ、装着されたコイルチェーンの外観を高めることが出来る。
また、コイルチェーンの先端のフックを金型の被支持部に連結し、コイルチェーンの基端側が固定されるベースブロックを、射出成形機のプラテンの頂部に固定するだけで装着できるので、既存の射出成形機に容易に組み込むことができる。
さらに、コイルチェーンを固定する為にベースブロックに第1〜第3溝部と係止壁部を形成するだけの構造なので、部品数が少なく、簡単な構成であり、安価に製作することが出来る。
請求項2に記載の考案によれば、固定側及び可動側プラテンに夫々別個に金型落下防止装置を設けたので、1対の金型について確実に落下を防止することができる。
請求項3に記載の考案によれば、ベースブロックの第1溝部の上面を蓋部材で蓋するので、コイルチェーンの上下方向への移動を防止し、チェーンのベースブロックからの離脱を防止することができる。
請求項4に記載の考案によれば、ベースブロックの第1溝部の上面を蓋部材で蓋するので、コイルチェーンの上下方向への移動を防止すると共に、蓋部材を回動自在に設けることで、蓋部材の固定や固定解除を容易に行うことができる。
請求項5に記載の考案によれば、ベースブロックの第1溝部の上面を蓋部材で蓋するので、コイルチェーンの上下方向への移動を防止すると共に、蓋部材に長孔を形成しスライド可能に構成したので、蓋部材の固定や固定解除を容易に行うことができる。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、磁力により金型をプラテンに固定するためのマグネットプレートを備えた横型射出成形機に本考案を適用したものである。
先ず、横型射出成形機1について説明する。尚、図1における前後方向と左右方向を前後方向と左右方向として説明する。
図1に示すように、横型射出成形機1は、1対の金型2a,3aを固定する為の相対向する固定プラテン2及び可動プラテン3と、金型2a,3aの型締めと型開きを行う為に固定プラテン2に対して可動プラテン3を接近・離隔する方向に駆動する油圧シリンダ(又は駆動モータ)を有する可動側のプラテン駆動機構4と、可動プラテン3を接近・離隔方向に移動自在にガイド支持する4本のガイドロッド5と、型締め状態で金型2a,3a内に形成されるキャビティに溶融状の合成樹脂を供給する為の射出筒6aを有する樹脂射出機構6と、可動金型3aから射出成形品を取り出すエジェクト機構8等を備えている。
この射出成形機1により射出成形を行う場合、プラテン駆動機構4により可動プラテン3が固定プラテン2に接近する方向に駆動されて固定金型2aに可動金型3aが押圧されて型締め状態となり、この状態で射出筒6aの先端から金型内に溶融状の合成樹脂が供給されて、射出成形品が成形される。その後、プラテン駆動機構4により可動プラテン3が固定プラテン2から離隔する方向に駆動されて、可動金型3aが固定金型2aから離隔して型開き状態となる。この状態で、エジェクト機構8により射出成形品が可動金型3aからエジェクトされる。
固定プラテン2及び可動プラテン3について説明するが、固定プラテン2と可動プラテン3は略同じ構造を有するので以下、固定プラテン2を例にして説明する。
固定プラテン2は、正方形板状のプラテン本体10と、このプラテン本体10の左面に形成された盤面10aに鉛直姿勢に固定され金型固定面11aを有する板状のクランププレート11であって磁力により固定金型2aを金型固定面11aに固定可能なクランププレート11と、プラテン本体10の頂部10bに装着され金型2aの落下を防止する金型落下防止装置20とを有する。
プラテン本体10の4つの角部の近傍部にはガイドロッド5を挿通する為の4つの挿通孔が夫々設けられ、4本のガイドロッド5は4つの挿通孔に夫々挿通された状態でプラテン本体10に固定されている。プラテン本体10の盤面10aにはクランププレート11が複数のボルトで固定されている。
クランププレート11の左面には固定金型2aを固定する為の金型固定面11aが形成されている。クランププレート11の内部には、複数のマグネットユニットが組み込まれており、各マグネットユニットは、複数の永久磁石とアルニコ磁石により吸着力を発生させ、また、アルニコ磁石に装着したコイルを介してアルニコ磁石の極性を反転させることで、吸着力を解消したりすることが出来る。尚、クランププレート11を省略し、プラテン本体10にマグネットユニットを組み込む構造としても良い。
ここで、金型落下防止装置20について説明する。
図1に示すように、横型射出成形機1の固定プラテン2及び可動プラテン3に夫々金型落下防止装置20が設けられているが、これらは同じものであるので、ここでは固定プラテン2に装着された固定側の金型落下防止装置20を例として説明する。
図2〜図7に示すように、金型落下防止装置20は、プラテン本体10の頂部10bに固定された直方体状のベースブロック21と、このベースブロック21に連結される所定の長さを有する金属製のコイルチェーン31と、このコイルチェーン31の先端に連結されて金型2aの被支持部2bに連結解除可能に連結されるフック35と、コイルチェーン31をベースブロック21に保持する為に上方から蓋する蓋部材41を備えている。
ベースブロック21には、コイルチェーン31を形成するリンク部材のうちの水平リンク32が上方から導入可能な第1溝部22と、この第1溝部22の底部中央に凹設され水平リンク32と隣接する鉛直リンク33の下部を導入可能な第2溝部23と、第1溝部22に導入された水平リンク32が金型2aの方(図2では左方)へ移動しないように係止する係止壁部25と、第1溝部22に導入されて係止壁部25に係止された水平リンク32から金型2a側へ連なる鉛直リンク34を導出可能に係止壁部25及びこの係止壁部25の下方近傍の近傍壁部26に形成された第3溝部24とが設けられている。
ベースブロック21の両端部には、2本のボルト27が鉛直に挿通される2つのボルト孔28が夫々設けられており、ベースブロック21に2本のボルト27によりプラテン2の頂部2bに強力に固定されている。ベースブロック21の第1溝部22を挟んだ両側には、蓋部材41を固定する為の2つのボルト穴29が設けられている。
コイルチェーン31の先端には、図7に示すような保持具付きのフック35が設けられており、そのフック35が金型2aに設けられた被支持部2bに連結解除可能に連結される。コイルチェーン31の基端側部分の途中部が、前述のように第1〜第3溝部22〜24と係止壁部25を介してベースブロック21に連結位置可変に連結されている。
蓋部材41は、第1溝部22の上面を蓋する板状の部材で形成され、第1溝部22に導入された水平リンク32と蓋部材41との間に生じる余剰空間を塞ぐスペーサ43が、蓋部材41の下面に2本のピン部材44を介して固定されている。
蓋部材41の両端部には、蓋部材41をベースブロック21に固定する為の、2本のボルト47が鉛直に挿通されるボルト孔48が夫々設けられており、これらボルト孔48に挿通された2本のボルト47により蓋部材41がベースブロック21のボルト穴29に螺入され取り外し可能に固定される。
次に、この金型落下防止装置20の作用・効果について説明する。
先ず、固定側のプラテン本体10の頂部10bに金型落下防止装置20のベースブロック21を配置し、2本のボルト27をベースブロック21のボルト孔28に鉛直に挿通し、頂部10bに設けられた図示していないボルト穴に螺入して強力に固定する。この際、コイルチェーン31はまだベースブロック21に固定する必要はなく、先ずはベースブロック21のみを頂部10bに設置する。
ここで、1対の金型2a,3aを射出成形機1に固定する場合、クレーン等の搬送手段により、金型2a,3aを型締めした状態で、固定プラテン2と可動プラテン3の間に搬送してくる。このとき、1対の金型2a,3aにクランププレート11に組み込まれたマグネットユニットによる磁力が作用しないように、図示していない操作盤により予め金型固定面11aを消磁しておく。
固定側及び可動側のクランププレート11の金型固定面11aに、1対の金型2a,3aを位置決めして当接させ、マグネットユニットのコイルに所定の方向へ数秒間通電させ、マグネットユニットのアルニコ磁石の極性を永久磁石の極性と同じにすることで、金型固定面11aに強力な磁力が発生し、金型2a,3aが各金型固定面11aに強力に吸着される。
尚、各金型2a,3aが各クランププレート11の金型固定面11aに固定された状態では、コイルへの通電を終了させても金型固定面11aには磁力が発生し続けるため、コイルへの通電が不要となり電力消費も無くなる。また、停電になった場合でも、固定面11aに発生している磁力には影響を及ぼさず、金型吸着力は消滅しないため安全性は優れている。
次に、コイルチェーン31の先端のフック35を金型2aに設けられた被支持部2bに連結する。金型2aのサイズに応じて変化するコイルチェーン31の弛みを解消するため、コイルチェーン31の長さの調整を行い、ベースブロックに固定するための固定位置を決定する。その固定位置に相当するコイルチェーン31の水平リンク32を、頂部10bに固定されたベースブロック21の第1溝部22に導入し、その水平リンク32の両端に連結されている鉛直リンク33,34を第2,第3溝部23,24に夫々導入する(図2〜図6参照)。
このように、第1溝部22に水平リンク32を導入するだけで、そのコイルチェーン31が金型2aの重量により金型型2a側に引っ張られることがあっても、この水平リンク32が係止壁部25に係止されるので、仮に、金型2aが落下するような事が起こっても、第1溝部22と係止壁部25により金型2aの落下を防止することが出来る。
コイルチェーン31を第1〜第3溝部22〜24と係止壁部25に導入した後は、第1溝部22の上面を蓋する蓋部材41を、2本のボルト47をボルト孔48に鉛直に挿通させ、ベースブロック21のボルト穴29に螺入して固定する。これにより、第1溝部22と導入された水平リンク32の間に生じる余剰空間を蓋部材41に設けられたスペーサ43で埋める事ができ、水平リンク32の上下方向への移動を防止し、チェーン31のベースブロック21からの離脱を防止することができる。
コイルチェーン31の固定位置を調整をした際に生じる余剰長さ部分、つまり第2溝部23に導入された鉛直リンク33から基端側に連なるコイルチェーン31は、ベースブロック21の金型側とは反対側へ垂れ下げるか、或いは図示していない所定の部位に巻き付けたりする等、射出成形機1の駆動の妨げにならないように保持する。
一方、金型2aをクランププレート11から固定解除する場合、先ずは、フック35を金型2aの被支持部2bから取り外す。次に、操作盤を操作することにより、操作盤からマグネットユニットに電力が供給され、コイルに金型2aを固定する場合とは逆方向へ数秒間通電され、アルニコ磁石の磁極が反転することで、アルニコ磁石と永久磁石による磁力が固定面11aから発生しないようになり、金型2a,3aに磁力が作用しなくなり、金型2aの固定解除を行うことができる。
以上説明したように、この金型落下防止装置20によれば、確実に金型2aの落下防止することが出来ると共に、コイルチェーン31の基端側部分の途中部を、第1〜第3壁部22〜24と係止壁部25を介してベースブロック21に連結位置可変に固定できるので、コイルチェーン31の長さを容易に且つ迅速に調整できる。プラテン10の頂点10bと金型2aの被支持部2bとの間に生じるコイルチェーン31の弛みを解消することが出来るので、落下防止性能を確保すると共に、コイルチェーン31の外観を高めることも出来る。
また、ベースブロック21をプラテン本体10の頂部10bに固定し、ベースブロック21に連結されたコイルチェーン31の先端のフック35を金型2aの被支持部2bに連結するだけで装着できるので、既存の射出成形機に容易に組み込むことができる。
さらに、コイルチェーン31を固定する為にベースブロック21に第1〜第3溝部22〜24と係止壁部25を形成するだけの構造なので、部品数が少なく簡単な構成であり、安価に製作することが出来る。
次に、上記の蓋部材41の形状や配置を変更した実施例2の金型落下防止装置20Aについて説明する。但し、前記実施例1の構成要素と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図8〜図11に示すように、第1溝部22の近傍部には、蓋部材41Aと、蓋部材41Aの長さ方向途中部をベースブロック21の上面に回動自在に枢着する縦向き枢支ボルト54と、蓋部材41Aで第1溝部22の上面を蓋した状態で蓋部材41Aの先端部の係合部51に係脱可能なボールプランジャー56と、このボールプランジャー56をベースブロック21に保持するプランジャー支持金具60とが設けられている。
蓋部材41Aの上面には、長さ方向途中部に枢支ボルト54が鉛直に挿通される挿通孔50と、先端部にボールプランジャー56が係合される係合部51が設けられている。この挿通孔50には軸受け53が嵌合され、この軸受け53に枢支ボルト54が回動自在に挿通され、この枢支ボルト54がベースブロック21に設けられたボルト穴55に螺合固定されることで、蓋部材41Aがベースブロック21に対して回動自在に固定される。
ボールプランジャー56は、下端部に蓋部材41Bの係合部51に係合されるボール57であって、スプリングにより付勢されたボール57が設けられ、長さ方向途中部に高さ調整用のナット58が螺嵌されている。蓋部材41Aの先端部がボールプランジャー56の下方に移動されると、係合部51にボール57が係合され、蓋部材41Aを第1溝部22の上面に固定することができる。
プランジャー支持金具60は、ボールプランジャー56が鉛直に螺着されるプランジャー装着孔61と、ベースブロック21に固定する為のボルト孔62が設けられている。プランジャー支持金具60は、ボルト63がボルト孔62に鉛直に挿入され、ベースブロック21に設けらたボルト穴64に螺入され取り外し可能に固定されている。
次に、実施例2に係る金型落下防止装置20Aの作用・効果を説明する。
蓋部材41Aで第1溝部22の上面を蓋する際に、実施例1の蓋部材41では2本のボルト47により固定する必要があるが、実施例2に係る蓋部材41Aは、蓋部材41Aを回動させ、先端部の係合部51にボールプランジャー56のボール57を係合させるだけで、第1溝部22の上面に固定することができる。そのため、第1溝部22の上面を容易に蓋することができ、コイルチェーン31の上下方向への移動を防止することができる。
また、金型2a,3aのサイズに応じてコイルチェーン31の長さを調整する際は、蓋部材41Aを回動させるだけで係合部51からボールプランジャー56が脱離し、第1溝部22の蓋状態を固定解除できるため、コイルチェーン31の固定位置を容易に変更することができる。それ以外は、実施例1とほぼ同様の効果を奏する。
次に、上記の蓋部材41の形状や配置を変更した実施例3の金型落下防止装置20Bについて説明する。但し、前記実施例1の構成要素と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図12〜図15に示すように、第1溝部22の近傍部には、蓋部材41Bと、ベースブロック21に固定されたボルト部材67と、蓋部材41Bで第1溝部22の上面を蓋した状態で蓋部材41Bの先端部の係合部51に係脱可能なボールプランジャー56と、このボールプランジャー56をベースブロック21に保持するプランジャー支持金具60とが設けられている。
蓋部材41Bの上面には、平面視長円形の長穴65が形成され、この長穴65に沿って移動自在な軸受け66が嵌合され、ボルト部材67が軸受け66に回動自在に挿通されベースブロック21に固定されている。そのため、蓋部材41Bは回動自在且つ長孔65に沿ってスライド可能である。また、蓋部材41Bが左右方向にスライド可能なため、ボルト27の頭部がこの蓋部材41Bの移動の妨げにならないように、ベースブロックに形成された上部径が拡大されたボルト孔28Bにボルト27の頭部まで挿入されている。
実施例3に係る金型落下防止装置20Bは、蓋部材41Bに長穴65を形成することで、実施例2と比較して、蓋部材41Bが回動自在だけでなく、ベースブロック21上面において左右方向にスライド可能なため、ベースブロック21の上面から外側に蓋部材41Bの一部が突出することなく、第1溝部22の上面を蓋したり或いは蓋状態を解除する事が可能となる。そのため、ベースブロック21周囲のスペースを使用することもなく、効率良くベースブロックを設置する事ができる。それ以外の効果は、実施例1,2とほぼ同様の効果を奏する。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変更形態について説明をする。
1〕ベースブロック21に固定されるコイルチェーン31は1本である必要はなく、金型2bの重量に応じてその本数を任意に増加させ、それに伴い第1〜第3溝部22〜24と係止壁部25に相当する部位を新たにベースブロック21に追加形成しても良い。
2〕蓋部材41,41A,41Bは必ずしも必要ではなく、コイルチェーン31が下方へ引っ張られる際は、第1溝部22に導入されている水平リンク32は係止壁部25で係止されるため、蓋部材41が無くても金型落下を十分に防止することが出来る。
3〕その他、当業者ならば、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施例に種々の変更を不可した形態で実施することができ、本考案はそれらの変更形態も包含するものである。
本考案の実施例に係る横型射出成形機の正面図である。 金型落下防止装置の斜視図である。 金型落下防止装置の分解斜視図である。 金型落下防止装置の平面図である。 金型落下防止装置の正面図である。 金型落下防止装置の断面図である。 コイルチェーンの先端の保持具付きフックの斜視図である。
実施例2に係る金型落下防止装置の斜視図である。 図8の金型落下防止装置の分解斜視図である。 図8の金型落下防止装置の平面図である。 図8の金型落下防止装置の正面図である。 実施例3に係る金型落下防止装置の斜視図である。 図12の金型落下防止装置の分解斜視図である。 図12の金型落下防止装置の平面図である。 図12の金型落下防止装置の正面図である。
符号の説明
1 横型射出成形機
2 固定プラテン
2a 固定金型
10 プラテン本体
10b 頂部
20,20A,20B 金型落下防止装置
21 ベースブロック
22 第1溝部
23 第2溝部
24 第3溝部
25 係止壁部
31 コイルチェーン
35 保持具付きフック
32 水平リンク
41,41A,41B 蓋部材

Claims (5)

  1. 横型射出成形機のプラテンに取り付けられる金型がプラテンから落下しないようにする金型落下防止装置において、
    前記金型落下防止装置は、プラテンの頂部に固定されたベースブロックと、このベースブロックに連結される金属製のコイルチェーンと、このコイルチェーンの先端に連結されて金型の被支持部に連結解除可能に連結されるフックとを備え、
    前記ベースブロックに、コイルチェーンの水平リンクを上方から導入可能な第1溝部と、この第1溝部の底部中央に凹設され鉛直リンクの下部を導入可能な第2溝部と、第1溝部に導入された前記水平リンクが金型の方へ移動しないように係止する係止壁部と、第1溝部に導入されて係止壁部に係止された水平リンクから金型側へ連なる鉛直リンクを導出可能に係止壁部及びこの係止壁部の下方近傍の近傍壁部に形成された第3溝部とを設け、 前記コイルチェーンの基端側部分の途中部を、第1〜第3溝部と係止壁部を介してベースブロックに連結位置可変に連結できるように構成したことを特徴とする金型落下防止装置。
  2. 固定側プラテンと可動側プラテンに夫々別個に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の金型落下防止装置。
  3. 前記コイルチェーンの一部が導入された第1溝部の上面を蓋する蓋部材を取り外し可能にベースブロックに設けたことを特徴とする請求項1に記載の金型落下防止装置。
  4. 前記蓋部材の長さ方向途中部をベースブロックに回動自在に枢着する縦向き枢支ボルトと、前記蓋部材で第1溝部の上面を蓋した状態で蓋部材の先端部の係合部に係脱可能なボールプランジャーと、このボールプランジャーをベースブロックに保持するプランジャー支持金具とを設けたことを特徴とする請求項3に記載の金型落下防止装置。
  5. 前記蓋部材に形成された平面視長円形の長穴と、この長穴に挿通されてベースブロックに固定されたボルト部材と、前記蓋部材で第1溝部の上面を蓋した状態で蓋部材の先端部の係合部に係脱可能なボールプランジャーと、このボールプランジャーをベースブロックに保持するプランジャー支持金具とを設けたことを特徴とする請求項3に記載の金型落下防止装置。
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