JP4428692B2 - 射出成形機の金型固定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機の固定盤と可動盤に、磁石による吸着力により金型を固定する為の金型固定装置に関するものである。
従来、射出成形機においては、固定盤と可動盤に1対の金型(固定金型と可動金型)が固定され、固定盤に対して可動盤が接近・離隔する方向へ移動駆動されて、1対の金型の型締めと型開きが行われる。1対の金型が型締めされた状態で、これら金型の内部に形成されたキャビティに溶融状の合成樹脂が注入されて、射出成形品が成形され、その後、1対の金型が型開きされ、エジェクター機構により射出成形品がエジェクトされる。
通常、エジェクター機構は可動盤側に設けられ、最終的に、射出成形品は可動金型からエジェクトされる。このエジェクター機構には、エジェクターピンが設けられ、このエジェクターピンが、可動盤及び可動金型に形成されたエジェクターピン穴に挿通され、可動盤の裏側に設けられた駆動機構により進退駆動され、そのエジェクターピンの先端部で射出成形品が可動金型から押出される。
ところで、射出成形機の固定盤と可動盤への金型の固定は、複数のボルト又は油圧を利用したクランプ装置等を用いて行うことが多いが、近年、固定盤と可動盤に磁石盤(吸着盤)を装着し、その磁石盤による磁力により、磁石盤の固定面に金型を吸着させて固定する金型固定装置が実用化されつつある。但し、可動盤に装着される磁石盤には、エジェクターピンが挿通するエジェクターピン穴を設ける必要がある。
特許文献1の金型固定装置では、射出成形機の固定盤と可動盤に、夫々、大型の永久磁石からなる磁石盤が内装されている。この磁石盤を含む可動盤には5つのエジェクター穴が形成され、これらエジェクター穴の1つが可動盤の中央部に設けられ、これらエジェクター穴にエジェクターピンが挿通されている。
特許文献2の金型固定装置では、射出成形機の可動盤に型吸着盤が装着され、この型吸着盤の中央部分に組付リングが固定され、この組付リングの挿通孔にエジェクターピンが挿通されている。型吸着盤には、組付リングの外周側に多数の横向き円柱状のアルニコ磁石が配設され、これらアルニコ磁石の外周側に大型のコイルが巻装され、アルニコ磁石の前側に大型の円形板が配設されて組付リングに外嵌されている。
実開平5−24330号公報 特開2001−88133号公報
射出成形機の固定盤と可動盤へ金型を固定するために、複数のボルト又は油圧を利用したクランプ装置等を用いた場合、金型の固定スペースが制約を受けること、金型を固定・固定解除する際に、ボルト、クランプ装置の取付け・取外し、油圧を利用したクランプ装置への油圧供給・排出等が必要となり、金型の固定・固定解除を容易に行えないこと、等の問題がある。
特許文献1の金型固定装置では、固定盤、可動盤に内装した磁石盤は大型で一体の永久磁石からなり、それ故、磁石盤の外周部複数箇所(4箇所)が複数(4つ)のカムクランプで固定盤、可動盤に固定されているが、これらカムクランプは固定盤、可動盤の表面側へ張出した状態となるため、金型の固定スペースが制約を受け、これらカムクランプが金型の固定・固定解除作業の邪魔になる。
また、磁石盤は大型で一体の永久磁石からなるため、この磁石盤全面に略均一の金型吸着力が働かず、金型の固定状態が不安定になる虞がある。また、非常に大型の磁石盤を製造し、その磁石盤にエジェクターピン穴を形成することも難しい。尚、この金型固定装置では、磁石盤により金型を吸着する磁力が常に発生している状態となり、このままでは、金型を固定盤、可動盤に位置決めして固定すること、金型を固定盤、可動盤から容易に固定解除することが難しく、実用性に欠ける。
特許文献2の金型固定装置では、型吸着盤に多数のアルニコ磁石が配設されているが、型吸着盤の中央部分に、エジェクターピン穴を形成するために組付リングが装着される関係上、この型吸着盤の中央部分においてアルニコ磁石による金型吸着力が低下する。それ故、特に小型の金型を固定した場合、十分な金型固定力が得られずに、金型がずれたり落下する虞も生じる。
また、多数のアルニコ磁石の外周側に共通のコイルを配設し、このコイルに通電することにより、多数のアルニコ磁石を励磁させて吸着力を発生させるが、そのために、コイルが大型化し、このコイルへの通電量も大きくなる。尚、この特許文献2には、励磁されたアルニコ磁石による金型吸着力を消滅させる技術は開示されていない。それ故、特許文献1の金型固定装置と同様に、金型を固定盤、可動盤に位置決めして固定すること、金型を固定盤、可動盤から容易に固定解除することが難しい。
本発明の目的は、射出成形機の固定盤と可動盤に夫々装着される1対のクランププレートの各々に複数の第1マグネットユニットを設け、可動盤に装着されるクランププレートの中央部分に第2マグネットユニットを設け、これらマグネットユニットの強力な磁力により固定盤と可動盤に1対の金型を夫々確実に固定し、特に、第2マグネットユニットにエジェクターピン穴を形成して、エジェクターピンで射出成形品を確実にエジェクト可能にすると共に、可動盤のクランププレートの固定面中央部分における金型吸着力の低下を極力抑えて、特に小型の金型を固定する場合でも、第1,第2マグネットユニットで必要な金型固定力を確実に発生させることができる、金型固定装置を提供することである。
請求項1の射出成形機の金型固定装置は、1対の金型を固定する為の固定盤と可動盤とを備えた射出成形機において、前記固定盤と可動盤に夫々装着され且つ金型を固定する為の固定面を備えた1対のクランププレートと、前記1対のクランププレートの各々に設けられ、磁力により金型を固定面に固定する吸着力を発生させる複数の第1マグネットユニットと、前記可動盤に装着されるクランププレートの中央部分に設けられ、磁力により金型を固定面に固定する吸着力を発生させる第2マグネットユニットとを備え、前記第2マグネットユニットに、射出成形品をエジェクトするエジェクターピンが挿通するエジェクターピン穴を形成し、前記第1,第2マグネットユニットの各々は、表面が固定面の一部を形成する鋼製ブロックと、アルニコ磁石と、アルニコ磁石に巻装されたコイルと、永久磁石とを有し、コイルに通電してアルニコ磁石の磁極を反転させることにより、金型内において永久磁石とアルニコ磁石による磁力を相殺させて、金型の固定を解除するように構成し、前記第2マグネットユニットのエジェクターピン穴は、鋼製ブロックに形成された穴部と、その鋼製ブロックの裏側に配設されたアルニコ磁石の穴部を含むことを特徴とするものである。
射出成形機の固定盤と可動盤には、1対のクランププレートが夫々ボルト等の固定手段により固定されて装着される。固定盤に装着されたクランププレートには、複数の第1マグネットユニットが設けられ、これら第1マグネットユニットの磁力による吸着力により、クランププレートの固定面に金型が固定(磁着)される。また、可動盤に装着されたクランププレートには、複数の第1マグネットユニットが設けられ、クランププレートの中央部分に第2マグネットユニットが設けられ、これら第1,第2マグネットユニットの磁力による吸着力により、クランププレートの固定面に金型が固定される。
ここで、各マグネットユニットには、1又は複数の磁石が設けられており、この磁石として、磁極を反転させることができるアルニコ磁石、コイルを有する電磁石、永久磁石(例えば、ネオジウム磁石)等、種々の磁石を適用でき、この場合、これら種々の磁石を適宜組み合わせて適用することができる。
この金型固定装置では、特に、可動盤に固定されるクランププレートの中央部分に第2マグネットユニットが設けられ、この第2マグネットユニットにエジェクターピン穴が形成され、このエジェクターピン穴にエジェクターピンが挿通され、このエジェクターピンによって射出成形品がエジェトされる。こうして、エジェクターピンで射出成形品を確実にエジェクト可能にすると共に、可動盤のクランププレートの固定面中央部分における金型吸着力の低下を極力抑えて、特に小型の金型を固定する場合でも、第1,第2マグネットユニットで必要な金型固定力を確実に発生させることができる。
また、固定盤、可動盤に金型を固定する場合には、各マグネットユニットにおいて、コイルに所定方向に短時間通電して、アルニコ磁石の磁束が永久磁石の磁束と同じ方向になるように、アルニコ磁石の磁極を変化させ、アルニコ磁石及び永久磁石の磁力によりクランププレートの固定面に金型を固定する吸着力を発生させる。金型の固定を解除する場合には、コイルに前記所定方向とは逆方向に短時間通電して、アルニコ磁石の磁極を反転させることにより、アルニコ磁石の磁束を永久磁石の磁束と逆向きにして、金型内においてアルニコ磁石と永久磁石の磁力を相殺させ、固定面の磁力を消滅させる。
さらに、可動盤に金型を固定する場合、第2マグネットユニットにおいて、エジェクターピン穴の穴部近傍まで鋼製ブロックを貫通する磁束が発生するようになり、可動盤のクランププレートの固定面中央部分における金型吸着力の低下が極力抑えられる。
請求項2の射出成形機の金型固定装置は、請求項1の発明において、前記第2マグネットユニットは、第1マグネットユニットよりも大型に構成されたことを特徴とするものである。それ故、第2マグネットユニットにエジェクターピン穴が確実に形成され、可動盤のクランププレートの固定面中央部分における金型吸着力の低下が抑えられ、複数の第1マグネットユニットの配置構成の自由度も高められる。
請求項の射出成形機の金型固定装置は、請求項1又は2の発明において、前記永久磁石は鋼製ブロックを囲繞するように配設されたことを特徴とするものである。それ故、コイルに通電してアルニコ磁石の磁極が確実に反転する。
請求項の射出成形機の金型固定装置は、請求項1〜の何れかの発明において、前記第2マグネットユニットの外周側且つ近傍に1又は複数のエジェクターピン穴を形成したことを特徴とするものである。それ故、特に、可動盤のクランププレートに小型の金型を固定した場合に、射出成形品をエジェクトするために、そのエジェクターピン穴にエジェクターピンを挿通させて行うことができる。
請求項1の射出成形機の金型固定装置によれば、固定盤と可動盤に1対クランププレートを夫々装着し、1対のクランププレートの各々に複数の第1マグネットユニットを設け、特に、可動盤に装着されるクランププレートの中央部分に第2マグネットユニットを設け、その第2マグネットユニットに、射出成形品をエジェクトするエジェクターピンが挿通するエジェクターピン穴を形成したので、エジェクターピンで射出成形品を確実にエジェクト可能にすると共に、可動盤のクランププレートの固定面中央部分における金型吸着力の低下を極力抑えて、特に小型の金型を固定する場合でも、第1,第2マグネットユニットで必要な金型固定力を確実に発生させることができる。
また、固定盤と可動盤に1対のクランププレートを夫々着脱自在に装着することで、この金型固定装置を、一般的な射出成形機に組み付けて適用することができ、既存の射出成形機に後付けできるため、汎用性にも非常に優れたものとなる。また、金型固定装置の製造について、射出成形機の構成に応じて第1マグネットユニットの数・配置を適宜設定して対応でき、また、この第1マグネットユニットを量産して対応できるため、製造コストを低減することも可能となる。
また、第1,第2マグネットユニットの各々は、表面が固定面の一部を形成する鋼製ブロックと、アルニコ磁石と、アルニコ磁石に巻装されたコイルと、永久磁石とを有し、コイルに通電してアルニコ磁石の磁極を反転させることにより、金型内において永久磁石とアルニコ磁石による磁力を相殺させて、金型の固定を解除するように構成したので、各マグネットユニットにおいて、コイルに短時間通電するだけ金型の固定を簡単に解除することができる。また、金型を固定する場合も、コイルに短時間通電だけでよく、依って、運転コスト面で有利になる。
さらに、第2マグネットユニットのエジェクターピン穴は、鋼製ブロックに形成された穴部と、その鋼製ブロックの裏側に配設されたアルニコ磁石の穴部を含むので、可動盤に金型を固定する場合、第2マグネットユニットにおいて、エジェクターピン穴の穴部近傍まで鋼製ブロックを貫通する磁束を発生させることができるため、可動盤のクランププレートの固定面中央部分における金型吸着力の低下を極力抑えることが可能になる。
請求項2の射出成形機の金型固定装置によれば、第2マグネットユニットを、第1マグネットユニットよりも大型に構成したので、可動盤のクランププレートの固定面中央部分における金型吸着力の低下を確実に抑えることができ、第2マグネットユニットにエジェクターピン穴を確実に形成でき、複数の第1マグネットユニットの配置構成の自由度も高めることができる。
請求項の射出成形機の金型固定装置によれば、永久磁石を鋼製ブロックを囲繞するように配設したので、複数の第1マグネットユニットを隣接状に配設する場合には、隣り合う第1マグネットユニットにおいてその間の永久磁石を兼用することができる。また、アルニコ磁石の磁極を変化させることにより、そのアルニコ磁石と永久磁石による磁力の協調・相殺を確実に行い、金型の固定・固定解除を確実に行うことが可能になる。
請求項の射出成形機の金型固定装置によれば、第2マグネットユニットの外周側且つ近傍に1又は複数のエジェクターピン穴を形成したので、特に、可動盤のクランププレートに小型の金型を固定した場合に、射出成形品をエジェクトするために、そのエジェクターピン穴にエジェクターピンを挿通させて行うことができる。
本実施形態の金型固定装置は、1対の金型を固定する為の固定盤と可動盤とを備えた射出成形機に適用されるものであり、固定盤と可動盤に夫々着脱自在に装着され且つ金型を固定する為の固定面を備えた1対のクランププレートを設け、1対のクランププレートの各々に、磁力により金型を固定面に固定する吸着力を発生させる複数の第1マグネットユニットを設け、可動盤に装着されるクランププレートの中央部分に、磁力により金型を固定面に固定する吸着力を発生させる第2マグネットユニットを設け、この第2マグネットユニットに、射出成形品をエジェクトするエジェクターピンが挿通するエジェクターピン穴を形成したものである。
先ず、射出成形機1について説明する。
図1に示すように、射出成形機1は、固定金型2a及び可動金型3aを固定する為の相対向する固定盤2及び可動盤3と、金型2a,3aの型締めと型開きを行う為に固定盤2に対して可動盤3を接近/離隔する方向に駆動する油圧シリンダ(又は駆動モータ)を有する可動盤駆動機構4と、可動盤3を前記接近/離隔方向に移動自在にガイド支持する4本のガイドロッド5と、型締め状態で金型2a,3a内に形成されるキャビティに溶融状の合成樹脂を供給する為の射出筒6aを有する樹脂供給機構6と、可動金型3aから射出成形品を取り出すエジェクト機構7等を備えている。
この射出成形機1により射出成形を行う場合、可動盤駆動機構4により可動盤3が固定盤2に接近する方向に駆動されて、固定金型2aに可動金型3aが押圧されて型締め状態となり、この状態で、スクリューコンベア状の加圧部材を内部に有する射出筒6aの先端から金型2a,3a内に溶融状の合成樹脂が供給されて、射出成形品が成形される。その後、可動盤駆動機構4により可動盤3が固定盤2から離隔する方向に駆動されて、可動金型3aが固定金型2aから離隔して型開き状態となる。この状態で、エジェクト機構7により射出成形品が可動金型3aからエジェクトされる。
エジェクト機構7は、エジェクターピン8と、このエジェクターピン8の基端部が連結されたエジェクター板8aと、このエジェクター板8aを介してエジェクターピン8を進退駆動する流体圧シリンダ8b(例えば、エアシリンダ8b)とを備え、エジェクターピン8が、可動盤3の中央部分に形成されたエジェクターピン穴3c(図9参照)に挿通されている。尚、エジェクト機構7については、前記エジェクターピン8と共に、或いは、前記エジェクターピン8を省略して、1又は複数のエジェクターピンを設け、そのエジェクターピンで射出成形品をエジェクトする構成とすることもできる。
図1〜図3に示すように、固定盤2と可動盤3は夫々側面視で正方形状に形成され、固定盤2の4つの角近傍部の挿通孔2bに、4本のガイドロッド5が夫々挿通れた状態で固定され、可動盤3の4つの角近傍部の挿通孔3bに、4本のガイドロッド5が夫々摺動自在に挿通れ、可動盤3が固定盤2に対して接近/離隔する方向にガイドされている。可動盤3には、エジェクターピン8用のエジェクターピン穴3cが形成され、また、必要に応じて、他のエジェクターピン用のエジェクターピン穴が形成されている。
次に、固定金型2a及び可動金型3aを固定盤2及び可動盤3に固定する為の金型固定装置10について説明する。
図1〜図3に示すように、金型固定装置10は、固定盤2と可動盤3に夫々着脱自在に装着され且つ金型2a,3aを固定する為の固定面11a,12aを備えた1対のクランププレート11,12と、1対のクランププレート11,12の各々に設けられ、磁力により金型2a,3aを固定面11a,12aに固定する吸着力を発生させる複数の第1マグネットユニット13と、可動盤3に装着されるクランププレート12の中央部分に設けられ、磁力により金型3aを固定面12aに固定する吸着力を発生させる第2マグネットユニット14とを備えている。
クランププレート11,12は、磁性体である鋼製のプレートであり、側面視にて上下左右長が固定盤2、可動盤3の上下左右長と同寸法の略正方形状に構成され、固定盤2、可動盤3の盤面に複数のボルト15を用いて固定されている。尚、クランププレート11,12を、側面視にて固定盤2、可動盤3よりも小型に構成してもよい。
図1、図2に示すように、固定盤2に装着されるクランププレート11には、上端部に1対の吊輪40が装着され、後端部に1対のコネクタボックス41が装着され、下端部に落下防止プレート42が装着され、固定面11aに臨む部位に近接スイッチ43が装着され、中央部分にロケートリング24が装着されている。1対の吊輪40は、クランププレート11を吊り下げて搬送するワイヤ等を連結し、1対のコネクタボックス41は、複数のマグネットユニットに電流(電力)を供給する制御基盤からの電気配線を接続する。
落下防止プレート42は、固定盤2に固定された金型2aが万が一落下した場合に、下方から金型2aを受け止め、近接スイッチ43は、固定面11aに金型2aが略当接したか否か(即ち、固定位置にあるか否か)検出し、ロケートリング24は、金型2aのロケートリング(図示略)を嵌合させて金型2aを固定面11aに容易に位置決めして、射出筒6aの先端から金型2a,3a内に溶融状樹脂を確実に供給可能にする。
図1、図3に示すように、可動盤3に装着されるクランププレート12には、上端部に1対の吊輪45が装着され、後端部に1対のコネクタボックス46が装着され、下端部に落下防止プレート47が装着され、固定面12aに臨む部位に近接スイッチ48が装着され、中央部にエジェクターピン穴29が設けられ、このエジェクターピン穴29の外周側に複数のエジェクターピン穴29a,29b,29cが形成されている。1対の吊輪45、1対のコネクタボックス46、落下防止プレート47、近接スイッチ48は、固定盤2のクランププレート11に設けられたものと同等の機能を有する。
尚、金型2a,3aの上端部に吊輪(図示略)を装着することで、その金型2a,3aをワイヤ等で吊り下げて搬送でき、更に、金型2a,3aをクランププレート11,12の固定面11a,12aに固定した状態で、金型2a,3aの吊輪とクランププレート11,12の吊輪40,45とをワイヤ等で連結して、金型2a,3aの落下を確実に防止することができる。尚、図示していないが、クランププレート11,12に、固定される金型2a,3aのサイズを検出可能な例えば2つの超音波センサを設けてもよい。
次に、第1,第2マグネットユニット13,14について詳細に説明する。
前述のように、固定盤2、可動盤3に装着されるクランププレート11,12には、複数の第1マグネットユニット13が設けられているが、これら第1マグネットユニット13の配置については、クランププレート11の形状とサイズ、固定予定の金型2aの形状とサイズ等に基づいて適宜変更可能である。
例えば、図2に示すように、固定盤2のクランププレート11には、21個の第1マグネットユニット13を上下左右方向に隣接状に配設して1組の第1マグネットユニット群とし、クランププレート11の中心部を基準とする点対称位置に、4組の第1マグネットユニット群、合計84個の第1マグネットユニット13が配設されている。クランププレート11には、第1マグネットユニット13を装着する凹部11bが形成されている。
例えば、図3に示すように、可動盤3のクランププレート12には、12個の第1マグネットユニット13を斜め方向に隣接状に配設して1組の第1マグネットユニット群とすると共に、2個の第1マグネットユニット13を上下前後方向に隣接状に配設して他の1組の第1マグネットユニット群とし、クランププレート1の中心部を基準とする点対称位置に、夫々4組(合計8組)の第1マグネットユニット群、合計56個の第1マグネットユニット13が配設されている。クランププレート12には、第1マグネットユニット13を装着する凹部12bが形成されている。
クランププレート12の中心部分に、側面視にて正方形の第2マグネットユニット14が配設されている。クランププレート12には、第2マグネットユニット14を装着する凹部12cが形成されている。第2マグネットユニット14の外周側において、その対角線上の4位置に4組の大きな第1マグネットユニット群が配設され、これら4組の第1マグネットユニット群の間に4組の小さな第1マグネットユニット群が配設されている。
ここで、クランププレート12において、第2マグネットユニット14と大きな第1マグネットユニット群の間に4つのエジェクターピン穴29aが形成され、大きな第1マグネットユニット群と小さな第1マグネットユニット群の間に8つのエジェクターピン穴29bが形成され、小さな第1マグネットユニット群の外側に8つのエジェクターピン穴29cが形成されている。4つのエジェクターピン穴29aが、第2マグネットユニット14の外周側且つ近傍に形成したエジェクターピン穴に相当する。
図4〜図7に示すように、第1マグネットユニット13は、表面が固定面11a,12aの一部を形成する磁性体からなる鋼製ブロック20と、アルニコ磁石21と、アルニコ磁石21に巻装されたコイル22と、鋼製ブロック20を囲繞するように配設された複数(例えば、8個)のネオジウム磁石からなる永久磁石23とを有し、隣接する第1マグネットユニット13側の永久磁石23は、その隣接する第1マグネットユニット13の永久磁石23としても兼用される。
鋼製ブロック20とアルニコ磁石21は側面視にて正方形状に形成され、鋼製ブロック20にはボルト穴20aが形成され、アルニコ磁石21には穴部21aが形成されている。凹部11b,12bにおいて、アルニコ磁石21及びそれに巻装されたコイル22を、鋼製ブロック20によりクランププレート11,12との間に挟み込んだ状態で、これらが、ボルト穴20a及び穴部21aを挿通してクランププレート11,12に螺合された非磁性体(例えば、SUS304)からなる6角穴付きボルト24により、クランププレート11,12に締結されている。複数の永久磁石23は、何らかの固定手段により鋼製ブロック20やクランププレート11,12に固着されている。
隣り合う2つの第1マグネットユニット13において、一方の鋼製ブロック20に対する永久磁石23の磁極と、他方の鋼製ブロック20に対する永久磁石23の磁極は逆になるように構成してある。また、アルニコ磁石21は、コイル22による電磁石の磁気誘導により磁極を変化できるものであるが、隣り合う2つの第1マグネットユニット13において、一方の鋼製ブロック20に対するアルニコ磁石21の磁極と、他方の鋼製ブロック20に対するアルニコ磁石21の磁極は逆になるようにして構成してある。
図8〜図11に示すように、第2マグネットユニット14は、表面が固定面12aの一部を形成する磁性体からなる鋼製ブロック30と、アルニコ磁石31と、アルニコ磁石31に巻装されたコイル32と、鋼製ブロック30を囲繞するように配設された複数(例えば、12個)のネオジウム磁石からなる永久磁石33とを有する。この第2マグネットユニット14は、第1マグネットユニット13よりも大型に構成されている。
鋼製ブロック30とアルニコ磁石31は側面視にて正方形状に形成され、鋼製ブロック30には穴部30aが形成され、その外周側に4つのボルト穴30bが形成され、アルニコ磁石31には穴部31aが形成されている。凹部12cにおいて、アルニコ磁石31及びそれに巻装されたコイル32を、鋼製ブロック30によりクランププレート12との間に挟み込んだ状態で、これらが、ボルト穴30a及び穴部31aを挿通してクランププレート12に螺合された非磁性体からなる4本の6角穴付きボルト34により、クランププレート12に締結されている。複数の永久磁石33は、何らかの固定手段により鋼製ブロック30やクランププレート12に固着されている。
この第2マグネットユニット14には、射出成形品をエジェクトするエジェクターピン8が挿通するエジェクターピン穴29が形成されている。このエジェクターピン穴29は、鋼製ブロック30に形成された穴部30aと、その鋼製ブロック30aの裏側(即ち、可動盤3側)に配設されたアルニコ磁石31の穴部31aを含んでいる。また、クランププレート12において、エジェクターピン穴29に対応する部位に、エジェクターピン穴12dが形成され、これらエジェクターピン穴29,12dと、可動盤3に形成されたエジェクターピン穴3cが連通状態となり、これらエジェクターピン穴3c,29,12dにエジェクターピン8が進退移動可能に挿通される。
次に、この射出成形機1の金型固定装置10の作用・効果について説明する。
先ず、金型固定装置10により、金型2a,3aを固定盤2、可動盤3に固定する場合、クレーン等の搬送手段により、金型2a,3aを型締めした状態で、固定盤2と可動盤3の間に搬送する。このとき、後で詳述するが、第1マグネットユニット13を図7、第2マグネットユニット14を図11の状態として、金型2a,3aに、マグネットユニット13,14による磁力が作用しないようにして行う。
次に、固定盤2、可動盤3のクランププレート11,12の固定面11a,12aに、金型2a,3aを位置決めして当接させる。このとき、近接スイッチ43,48により金型2a,3aが固定可能位置にあるか否か検出し、また、超音波センサを設けた場合には、その超音波センサにより金型2a,3aのサイズを検出し、適切な金型でない場合に、この金型固定装置10の作動を禁止するように構成可能である。
金型2a,3aをクランププレート11,12の固定面11a,12aに固定する場合、操作盤を操作することにより、各第1マグネットユニット13において、制御盤から電力が供給されて、コイル22に所定の方向へ数秒間通電され、図6に示すように、アルニコ磁石21による磁束の向きが永久磁石23による磁束の向きと同じになるように、アルニコ磁石21の磁極が変化する。従って、金型2a,3aに鎖線で示すように磁束が通り、金型2a,3aが固定面11a,12aに固定される。
特に、金型3aをクランププレート12の固定面12aに固定する場合には、第2マグネットユニット14においても、コイル32に所定の方向へ数秒間通電され、図10に示すように、アルニコ磁石31による磁束の向きが永久磁石33による磁束の向きと同じになるように、アルニコ磁石31の磁極が変化する。従って、金型3aに鎖線で示すように磁束が通り、金型3aが固定面12aに強力に固定される。
尚、金型2a,3aがクランププレート11,12の固定面11a,12aに固定された状態では、コイル22,23への通電は不要となるため電力消費もなく、また、停電になった場合でも、金型吸着力は消滅しないため、安全性に優れたものとなる。尚、金型2a,3aをクランププレート11,12の固定面11a,12aに固定した状態で、金型2a,3aの吊輪とクランププレート11,12の吊輪40,45とをワイヤ等で連結して、金型2a,3aの落下を確実に防止してもよい。
このように、固定盤2、可動盤3に金型2a,3aが固定された状態で、可動盤駆動機構4により、可動盤3が固定盤2に対して接近・離隔する方向へ移動駆動されて、金型2a,3aの型締めと型開きが行われる。金型2a,3aが型締めされた状態で、これら金型2a,3aの内部に形成されたキャビティに、樹脂供給機構6により溶融状の合成樹脂が注入されて、射出成形品が成形され、その後、金型2a,3aが型開きされ、エジェクター機構7により射出成形品がエジェクトされる。
このエジェクター機構7において、エジェクターピン8が、可動盤3、クランププレート12,第2マグネットユニット14に形成されたエジェクターピン穴3c,12d,29、及び、金型3aに形成されたエジェクターピン穴(図示略)に挿通され、このエジェクターピン8が流体圧シリンダ8bにより進出駆動され、そのエジェクターピン8の先端部で、可動金型3aから射出成形品が押し出される。
一方、金型2a,3aをクランププレート11,12の固定面11a,12aから固定を解除する場合、操作盤を操作することにより、各第1マグネットユニット13において、制御盤から電力が供給されて、コイル22に前記の金型2a,3aを固定する場合とは逆方向へ数秒間通電され、図7に示すように、アルニコ磁石21の磁極が反転し、アルニコ磁石21による磁束が固定面11a,12aから出ないようになり、金型2a,3aには磁力が作用しなくなる。
また、金型3aをクランププレート12の固定面12aから固定を解除する場合には、第2マグネットユニット14において、コイル32に前記の金型3aを固定する場合とは逆方向へ数秒間通電され、図11に示すように、アルニコ磁石31の磁極が反転し、アルニコ磁石31による磁束が固定面12aから出ないようになり、金型3aには磁力が作用しなくなる。このように、コイル22,32に通電してアルニコ磁石21,31の磁極を反転させることにより、金型2a,3a内において永久磁石23,33とアルニコ磁石21,31による磁力を相殺させて、金型2a,3aの固定が解除される。
以上説明したように、この金型固定装置10によれば、固定盤2と可動盤3に1対クランププレート11,12を夫々装着し、1対のクランププレート11,12の各々に複数の第1マグネットユニット13を設け、特に、可動盤3に装着されるクランププレート12の中央部分に第2マグネットユニット14を設け、その第2マグネットユニット14に、射出成形品をエジェクトするエジェクターピン8が挿通するエジェクターピン穴29を形成したので、エジェクターピン8で射出成形品を確実にエジェクト可能にすると共に、可動盤3のクランププレート12の固定面12aの中央部分における金型吸着力の低下を極力抑えて、特に小型の金型を固定する場合でも、第1,第2マグネットユニット13,14で必要な金型固定力を確実に発生させることができる。
固定盤2と可動盤3に1対のクランププレート11,12を夫々着脱自在に装着するため、この金型固定装置10を、一般的な射出成形機に組み付けて適用することができ、既存の射出成形機に後付けできるため、汎用性にも非常に優れたものとなる。また、金型固定装置10の製造について、射出成形機の構成に応じて第1マグネットユニット13の数・配置を適宜設定して対応でき、また、この第1マグネットユニット13を量産して対応できるため、製造コストを低減することも可能となる。
第2マグネットユニット14を、第1マグネットユニット13よりも大型に構成したので、可動盤3のクランププレート12の固定面12aの中央部分における磁力低下を確実に抑えることができ、第2マグネットユニット14にエジェクターピン穴29を確実に形成でき、複数の第1マグネットユニット13の配置構成の自由度も高めることができる。
第1,第2マグネットユニット13,14の各々は、表面が固定面11a,12aの一部を形成する鋼製ブロック20,30と、アルニコ磁石21,31と、アルニコ磁石21,31に巻装されたコイル22,32と、永久磁石23,33とを有し、コイル22,32に通電してアルニコ磁石21,31の磁極を反転させることにより、金型2a,3a内において永久磁石23,33とアルニコ磁石21,31による磁力を相殺させて、金型2a,3aの固定を解除するように構成したので、各マグネットユニット13,14において、コイル22,32に短時間通電するだけ金型2a,3aの固定を簡単に解除で、金型2a,3aを固定する場合も、コイル22,32に短時間通電だけでよく、依って、運転コスト面で有利になる。
第2マグネットユニット14のエジェクターピン穴29は、鋼製ブロック30に形成された穴部30aと、その鋼製ブロック30aの裏側に配設されたアルニコ磁石31の穴部31aを含むので、可動盤3に金型3aを固定する場合、第2マグネットユニット14において、エジェクターピン穴29の穴部30aの近傍まで鋼製ブロック30を貫通する磁束を発生させることができるため、可動盤3のクランププレート12の固定面12aの中央部分における金型吸着力の低下を極力抑えることが可能になる。
永久磁石23,33を鋼製ブロック20,30を囲繞するように配設したので、複数の第1マグネットユニット13を隣接状に配設する場合には、隣り合う第1マグネットユニット13においてその間の永久磁石23,33を兼用することができる。また、アルニコ磁石21,31の磁極を変化させることにより、そのアルニコ磁石21,31と永久磁石23,33による磁力の協調・相殺を確実に行い、金型2a,3aの固定・固定解除を確実に行うことが可能になる。
第2マグネットユニット14の外周側且つ近傍に1又は複数のエジェクターピン穴29aを形成したので、特に、可動盤3のクランププレート12に小型の金型を固定した場合に、射出成形品をエジェクトするために、そのエジェクターピン穴29aにエジェクターピンを挿通させて行うことができる。
尚、可動盤3に装着されるクランププレート12の中央部分以外の部位に、磁力により金型3aを固定面12aに固定する吸着力を発生させる1又は複数の第3マグネットユニットを設け、この第3マグネットユニットに、射出成形品をエジェクトするエジェクターピンが挿通するエジェクターピン穴を形成してもよい。第3マグネットユニットは、第2マグネットユニット14と略同様に構成されたものである。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を付加して実施可能である。
本発明の実施例に係る射出成形機の正面図である。 固定盤の左側面図である。 可動盤の右側面図である。 第1マグネットユニットの側面図である。 第1マグネットユニットの分解斜視図である。 金型固定時の図4のVI−VI線断面図である。 金型固定解除時の図4のVI−VI線断面図である。 第2マグネットユニットの側面図である。 第2マグネットユニットの分解斜視図である。 金型固定時の図7のX−X 線断面図である。 金型固定解除時の図7のX−X 線断面図である。
符号の説明
1 射出成形機
2 固定盤
2a 固定金型
3 可動盤
3a 可動金型
8 エジェクターピン
29,29a〜29c エジェクターピン穴
10 金型固定装置
11,12 クランププレート
11a,12a 固定面
13 第1マグネットユニット
14 第2マグネットユニット
20,30 鋼製ブロック
21,31 アルニコ磁石
22,32 コイル
30b,31a 穴部

Claims (4)

  1. 1対の金型を固定する為の固定盤と可動盤とを備えた射出成形機において、
    前記固定盤と可動盤に夫々装着され且つ金型を固定する為の固定面を備えた1対のクランププレートと、
    前記1対のクランププレートの各々に設けられ、磁力により金型を固定面に固定する吸着力を発生させる複数の第1マグネットユニットと、
    前記可動盤に装着されるクランププレートの中央部分に設けられ、磁力により金型を固定面に固定する吸着力を発生させる第2マグネットユニットとを備え、
    前記第2マグネットユニットに、射出成形品をエジェクトするエジェクターピンが挿通するエジェクターピン穴を形成し
    前記第1,第2マグネットユニットの各々は、表面が固定面の一部を形成する鋼製ブロックと、アルニコ磁石と、アルニコ磁石に巻装されたコイルと、永久磁石とを有し、コイルに通電してアルニコ磁石の磁極を反転させることにより、金型内において永久磁石とアルニコ磁石による磁力を相殺させて、金型の固定を解除するように構成し、
    前記第2マグネットユニットのエジェクターピン穴は、鋼製ブロックに形成された穴部と、その鋼製ブロックの裏側に配設されたアルニコ磁石の穴部を含むことを特徴とする射出成形機の金型固定装置。
  2. 前記第2マグネットユニットは、第1マグネットユニットよりも大型に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の金型固定装置。
  3. 前記永久磁石は鋼製ブロックを囲繞するように配設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形機の金型固定装置。
  4. 前記第2マグネットユニットの外周側且つ近傍に1又は複数のエジェクターピン穴を形成したことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の射出成形機の金型固定装置。
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