JPWO2009001402A1 - 金型固定システム - Google Patents

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Abstract

1対のプラテンを夫々有する複数の射出成形機の為の金型固定システムにおいて、各射出成形機のプラテンに金型を固定する為の複数の磁力発生機構を設けると共に、これら磁力発生機構と制御ユニットと電源装置に電気的に接続された同一構造を有する共通コネクタと、プラテンに固定された金型の内部へ流体を給排する為の流体通路を接続・分離可能な複数のカップリング装置を設け、複数の射出成形機の共通コネクタに択一的に接続される1組の可搬型の操作制御ユニットであって、任意の1つの射出成形機の磁力発生機構と制御ユニットと電源装置に接続可能な1組の操作制御ユニットを設けた。

Description

本発明は、複数の射出成形機の各プラテンに金型固定用の複数の磁力発生機構を組み込み、各プラテンに固定される金型の内部へ流体を給排するための流体通路を接続・分離可能なカップリング装置を設け、1組の操作制御ユニットを複数の射出成形機で共用できるように構成した金型固定システムに関する。
従来、射出成形機においては、固定盤や可動盤などのプラテンに金型(固定金型と可動金型)が固定され、固定側プラテンに対して可動側プラテンを接近・離隔するように移動駆動して、金型の型締めと型開きが行われる。金型が型締めされた状態で、これら金型の内部のキャビティに溶融状態の合成樹脂が注入されて、成形品が成形され、その後、金型が型開きされ、エジェクター機構により射出成形品がエジェクトされる。
ここで、射出成形機のプラテンへの金型の固定は、複数のボルト又は油圧式のクランプ装置等を用いて行うことが多いが、近年、プラテンに磁力式固定装置を装着し、その磁力式固定装置で発生させた磁力により、金型を吸着させて固定する金型固定装置が実用化されつつある。
特許文献1の射出成形機では、固定側プラテンと可動側プラテンに夫々複数の磁力発生機構を組み込んだクランププレート(金型取付板)を固定し、複数の磁力発生機構で発生させる磁力により金型をクランププレートの固定面に固定する。クランププレートをプラテンに固定する場合には、射出ノズルから金型内のキャビティまでの通路長が大きくなるため好ましくない。
特許文献2の射出成形機では、金型固定用のプラテンに複数の磁力発生機構を組み込み、その磁力により金型をプラテンの盤面に固定する。この磁力発生機構は、複数のロッド状の硬磁性体(アルニコ磁石等)と、これら硬磁性体の周囲に巻装されたコイルとを有し、金型吸着時には交流を全波整流したパルス電流を約1秒間印加して複数の硬磁性体に着磁してから金型を吸着し、その後は電流の供給なしに着磁状態を維持する。金型を取り外す場合には、極性が交互に反転し振幅が徐々に小さくなる複数のパルス電流を印加して複数の硬磁性体を脱磁する。
射出成形機の金型へは冷却水を循環させる必要があり、金型の交換の都度、冷却水給排通路をカップリング装置を介して接続し分断する。例えば、特許文献に記載のカップリング装置は雄継手と雌継手とを有する。雄継手は、その本体ケースの先端よりも突出する突出筒部と、突出筒部の内部に収容された可動の弁軸部材とを有する。雌継手は、その本体ケースに収容された可動の筒状部材と、この筒状部材の内部に収容され且つ本体ケースに固定された軸状体とを有する。カップリング装置を接続する際には、雄継手の突出筒部の先端を雌継手の筒状部材の先端に当接させた状態で突出筒部を挿入し、雌継手の軸状体で雄継手の弁軸部材を押動させる。
特開2005−169840号公報 特開平9−174559号公報 特開2000−346266号公報
射出成形機には、複数の磁力発生機構の操作と制御の為に操作盤と制御ユニットが夫々設けられている。これら操作盤と制御ユニットは、金型交換の際、金型固定のために磁力発生機構に数秒間電力を供給する場合と、金型取り外しのため磁力発生機構に数秒間電力を供給する場合にのみ使用され、それ以外のときには使用されない。それ故、金型着脱用の操作盤と制御ユニットの稼働率が低く、設備コスト面で不利である。
次に、前記カップリング装置に関して、雄継手をプラテンに装備し、金型に雌継手を装備するような場合、雄継手の突出筒部がプラテンの金型固定面から突出するため、金型の交換の際に金型と干渉する。そのため、金型搬入の際、金型を固定面に接近する状態で固定面と平行方向へ移動させながら搬入することができず、金型の搬入搬出手段が制約され、金型交換を能率的に実行することができない。しかも、金型の交換の際に突出筒部に金型が衝突して損傷する可能性もある。
しかも、雄継手の突出筒部を雌継手の本体ケースに挿入する構造となっているため、金型をプラテンに正確に位置決めした状態で、プラテン側に設けた1又は複数の雄継手の軸心と、金型側に設けた1又は複数の雌継手の軸心とを高精度で一致させなければならないため、カップリング装置の製作精度と取り付け精度を高めるのに多大のコストがかかる。
本発明の目的は、プラテンに複数の磁力発生機構を夫々有し且つカップリング装置を夫々装備した複数の射出成形機の為の金型固定システムを提供すること、1組の金型着脱用の操作盤及び制御ユニットを複数の射出成形機に共用化可能にした金型固定システムを提供すること、である。
本発明に係る金型固定システムは、1対のプラテンを夫々有する複数の射出成形機の為の金型固定システムであって、複数の射出成形機に夫々装備された、プラテンに金型を固定する為の磁力を発生させる複数の磁力発生機構と、複数の射出成形機に夫々装備された、前記射出成形機の磁力発生機構と制御ユニットと電源装置に電気的に接続された同一構造を有する複数の共通コネクタと、複数の射出成形機に択一的に接続される1組の可搬型の操作制御ユニットであって、前記共通コネクタに接続可能なコネクタを介して任意の1つの射出成形機の磁力発生機構と制御ユニットと電源装置に接続可能な1組の操作制御ユニットと、複数の射出成形機に夫々装備された、プラテンに固定された金型の内部へ流体を給排する為の流体通路を接続・分離可能な複数のカップリング装置とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の金型固定システムによれば、複数の射出成形機に夫々共通コネクタを設け、複数の射出成形機のうちの任意の射出成形機の共通コネクタに接続して、その射出成形機の複数の磁力発生機構を操作制御可能な1組の操作制御ユニットを設けたため、1組の操作制御ユニットで複数の射出成形機の磁力発生機構に対する操作と制御が可能となるから、操作制御ユニットの稼働率を高めることができ、設備コスト的に有利である。
各射出成形機のプラテンに複数の磁力発生機構を装備したため、クランププレートを省略可能であり、設備費を節減することができる。しかも、複数の磁力発生機構を組み込んだクランププレートを設ける場合と比較して、射出ノズルから金型内のキャビティまでの距離を短縮することができ、射出性能を高めることができる。しかも、複数の射出成形機に、夫々、プラテンに固定された金型の内部へ流体を給排する為の流体通路を接続・分離可能な複数のカップリング装置を設けたので、金型交換時に流体通路の接続・分離を迅速に能率的に行うことができる。
本発明の上記の構成に加えて、次のような種々の構成を採用してもよい。
(1)前記各カップリング装置は、プラテン又はプラテン付属部材の壁部内に装備され且つ開閉弁を含む雄継手と、金型又は金型付属部材の壁部内に装備され且つ開閉弁を含む雌継手とを有する。
(2)前記雌継手は、先端部に第1弁座を有する第1弁ケースと、この第1弁ケースの内部に進退移動自在に装着され且つ先端部分に第1弁座に内側から当接する第1弁部を有する第1弁体と、この第1弁体を閉弁側へ付勢する第1付勢手段とを有する。前記雄継手は、先端部に第2弁座を有する第2弁ケースと、この第2弁ケースの内部に進退移動自在に装着され且つ先端部分に第2弁座に外側から当接する第2弁部を有する第2弁体と、この第2弁体を閉弁側へ付勢する第2付勢手段とを有する。雄継手の軸心と雌継手の軸心とが高精度に一致していない場合にも、カップリング装置を接続可能になるから、カップリング装置の製作と取り付けの精度要求が緩和され、設備コスト的に有利である。
(3)前記雌継手はその軸心が金型又は金型付属部材の第1表面と直交する状態に配設され、前記第1弁ケースの先端面が前記第1表面と実質的に同一面に位置する。前記雄継手はその軸心がプラテン又はプラテン付属部材の第2表面と直交する状態に配設され、前記第2弁ケースの先端面が前記第2表面と実質的に同一面に位置し、
そのため、雌継手の弁ケースが前記第1表面から突出しない状態に装着可能であり、雄継手の弁ケースと第2弁体とが前記第2表面から突出しない状態に装着可能である。そのため、カップリング装置により、金型搬入搬出手段が制約されず、金型交換を能率的に行うことができるうえ、カップリング装置も金型との衝突で損傷しにくくなる。
(4)前記雄継手は、第2弁体を先端側へ移動駆動する流体圧シリンダ機構を有し、この流体圧シリンダ機構に加圧流体を供給する為の加圧流体供給手段を設けた。
(5)前記操作制御ユニットは、各磁力発生機構に対する指令を入力可能な操作部と、この操作部からの指令に基づいて各磁力発生機構を指令された状態にする電力を磁力発生機構に供給する制御部とを有する。
(6)前記各プラテンに固定された金型がズレた又は浮いたことを検知するズレ検知手段を設け、ズレ検知手段により金型のズレ又は浮きが検知されたときに、射出成形機の制御ユニットに緊急停止信号を出力するズレ検知制御部を前記操作制御ユニットに設けた。
(7)前記ズレ検知手段は、近接スイッチからなる。
(8)前記ズレ検知手段は、前記磁力発生機構のコイルに生じる誘導電流から金型のズレ又は浮きを検知するように構成された。
本発明の実施例1の金型固定システムの斜視図である。 射出成形機の要部と金型の正面図である。 可動側プラテンの側面図である。 可動側プラテンに固定される金型の側面図である。 可動側プラテンと磁力発生機構の要部の側面図である。 マグネットユニット(磁力発生機構)の分解斜視図である。 可動側プラテン(マグネットユニットが吸着状態)の断面図である。 可動側プラテン(マグネットユニットが非吸着状態)の断面図である。 可動側プラテンに設けた作動状態表示機構(吸着状態)の断面図である。 図9の作動状態表示機構(非吸着状態)の断面図である。 射出成形機と操作制御ユニットの制御系のブロック図である。 インターロック盤の正面図である。 操作制御ユニットの平面図である。 カップリング装置(非接続状態)の断面図である。 カップリング装置(接続準備状態)の断面図である。 カップリング装置(接続状態)の断面図である。 実施例2に係る射出成形機の可動側プラテンとカップリング装置の継手取付部材の斜視図である。 図17のカップリング装置(非接続状態)の断面図である。 図17のカップリング装置(接続状態)の断面図である。
符号の説明
S 金型固定システム
C,CA カップリング装置
1 射出成形機
2 固定側プラテン
3 可動側プラテン
10 作動状態表示機構
14 操作制御ユニット
14a 操作部
14b 制御部
15 コネクタ
15b 雌コネクタ部(共通コネクタ)
16 インターロック盤
18 近接スイッチ
20,110 雌継手
30,120 第1弁ケース
31,121 第1弁座
35,125 第1弁体
40,130 圧縮コイルバネ
25,115 雄継手
50,145 第2弁ケース
51,146 第2弁座
55,150 第2弁体
56,151 第2弁部
60,155 圧縮コイルバネ
80 マグネットユニット
101 継手取付部材(プラテン付属部材)
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、金型固定システムSは、成形工場に設置された複数の射出成形機1に金型Mを固定したり固定解除したりするためのシステムである。
各射出成形機1は、固定側プラテン2に装備された金型固定用のクランプ装置8Aと、可動側プラテン3に装備された金型固定用のクランプ装置8Bとを有する。
この金型固定システムSは、複数の射出成形機1に夫々装備される複数のクランプ装置8A,8Bと、複数の射出成形機1に夫々装備される複数の共通コネクタ15bと、これら複数の射出成形機1で共用される1組の操作制御ユニット14と、複数の射出成形機1に夫々装備される複数のカップリング装置Cと、複数の射出成形機1に夫々装備される複数の作動状態表示機構10と、複数の射出成形機1に夫々装備される複数の近接スイッチ18などを備えている。
先ず、射出成形機1について説明する。
図2に示すように、射出成形機1は、金型M(固定金型M1と可動金型M2)を固定する為の相対向する固定側プラテン2及び可動側プラテン3と、プラテン3を移動自在にガイド支持する4本のガイドロッド4と、金型Mの型締めと型開きを行う為にプラテン2に対してプラテン3を接近/離隔する方向に駆動する油圧シリンダ(又は駆動モータ)を有するプラテン駆動機構5と、型締め状態の金型M内のキャビティに溶融状態の合成樹脂を供給する為の射出筒6aを有する射出機構6と、可動金型M2から成形品を取り出すエジェクト機構7と、可動盤駆動機構5と射出機構6とエジェクト機構7など射出成形に関わる種々の機構を制御する成形機制御ユニット19Aと、電源装置19B等を備えている(図11参照)。
可動盤駆動機構5によりプラテン3がプラテン2に接近する方向に駆動されて金型Mが型締め状態となり、この状態で射出筒6aの先端から金型M内に溶融状態の合成樹脂が射出されて成形品が成形される。その後、可動盤駆動機構5によりプラテン3がプラテン2から離隔する方向に駆動されて、金型Mが型開き状態となり、その状態で、エジェクト機構7により成形品が可動金型M2からエジェクトされる。
エジェクト機構7は、エジェクターピン7aと、このエジェクターピン7aの基端部が連結されたエジェクター板7bと、このエジェクター板7bを介してエジェクターピン7aを進退駆動する流体圧シリンダ7cとを備え、エジェクターピン7aが、プラテン3の中央部分に形成されたエジェクターピン穴3bに挿通されている。可動盤駆動機構5と射出機構6とエジェクト機構7などの種々の機構にはセンサが夫々設けられ、これら複数のセンサからの信号は成形機制御ユニット19Aに夫々送信される。
図3、図4に示すように、プラテン2,3は夫々側面視で正方形状に形成され、プラテン2はその4つの角部の挿通孔に4本のガイドロッド4が夫々挿通させた状態で固定され、プラテン3の4つの角部の挿通孔に、4本のガイドロッド4が夫々摺動自在に挿通され、プラテン3がプラテン2に対して接近/離隔可能にガイドされている。プラテン2,3は磁性体である鋼材料で構成されている。前記クランプ装置8A,8Bは、磁気吸着力を発生させる複数のマグネットユニット(磁力発生機構)を有し且つ吸着状態と非吸着状態とに択一的に切換えられる磁力式クランプ装置である。
図3、図5〜図7に示すように、クランプ装置8A,8Bには、マグネットユニット80が所定の数及び配置にて設けられているが、それらのマグネットユニット80は同様のものであるので、プラテン3に設けられたクランプ装置8Bを例にして説明する。
このクランプ装置8Bには、例えば、4組のマグネットユニット群、合計16個のマグネットユニット80が設けられている。
複数のマグネットユニット80は、プラテン3の固定面3a側から形成された凹部3cに収容され、各マグネットユニット80は、固定面3aに臨む磁性体からなる鋼製ブロック81と、その背面側のアルニコ磁石82と、アルニコ磁石82に巻装され且つアルニコ磁石82の極性を切換える為のコイル83と、鋼製ブロック81の外周側に配設された複数(例えば、8個)のネオジウム磁石からなる永久磁石84とを有する。隣接するマグネットユニット80の鋼製ブロック81間の永久磁石84は、それらマグネットユニット80に共通の永久磁石として使用される。
鋼製ブロック81とアルニコ磁石82は正方形状に形成され、鋼製ブロック81にはボルト穴81aが形成され、アルニコ磁石82には穴部82aが形成されている。アルニコ磁石82とコイル83は、鋼製ブロック81と凹部3cの底壁部3dとの間に挟み込まれた状態で、これらが、ボルト穴81aと穴部82aを挿通する非磁性体(例えば、SUS304)からなる6角穴付きボルト85により、凹部3cの底壁部3dに締結されている。複数の永久磁石84は、何らかの固定手段によりプラテン3や鋼製ブロック81に固着されている。
隣り合う2つのマグネットユニット80において、一方の鋼製ブロック81に対する永久磁石84の極性(磁界の方向)と、他方の鋼製ブロック81に対する永久磁石84の極性は逆になっている。アルニコ磁石82は、コイル83で発生する磁界の磁気誘導により磁極を反転できるものであるが、隣り合う2つのマグネットユニット80において、一方の鋼製ブロック81に対するアルニコ磁石82の極性と、他方の鋼製ブロック81に対するアルニコ磁石82の極性は逆になっている。
金型M2をプラテン3に固定する場合、先ず、図8に示すように、金型M2を磁路の一部にしない磁気回路となる非吸着状態にして、金型M2をプラテン3の固定面3aに位置決めして当接させた状態で、コイル83に所定の方向へ数秒間通電される。すると、図7に示すように、アルニコ磁石82による磁束の向きが永久磁石84による磁束の向きと同じになるように、アルニコ磁石82の極性が切換えられ、金型M2を磁路の一部とする磁気回路が形成される。このように強力な磁気吸着力が発生した吸着状態になり、その磁気吸着力により金型M2がプラテン3に固定される。
金型M2をプラテン3から固定解除する場合には、コイル83に金型M2を固定する場合とは逆方向へ数秒間通電される。すると、図8に示すように、アルニコ磁石82の極性が反転し、非吸着状態になる。尚、クランプ装置8Aは、クランプ装置8Bと基本的に同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。尚、クランプ装置8Aの中央部分には固定側金型をプラテン2の中心にセンタリングするためのロケートリングが装着されている。
プラテン2,3には、金型のズレを検知する近接スイッチ18(ズレ検知手段)が設けられており、プラテン2,3に金型M1,M2を固定した場合に金型M1,M2が近接スイッチ36に接触して近接スイッチ18がオンになり、プラテン2,3に固定した金型Mがズレた場合や浮いた場合に、近接スイッチ18がオフになる。これら近接スイッチ18から金型Mのズレや浮きが検知されたことを示す金型ズレ検知信号が、インターロック盤16に送信される(図11参照)。
図2に示すように、プラテン2,3の正面側部分には、クランプ装置8A,8Bが吸着状態か非吸着状態かを示す指標を表示可能な作動状態表示機構10が設けられている。作動状態表示機構10は、プラテン2,3の前端部に夫々設けられているが、これらは基本的に同様であるので、プラテン3に設けた作動状態表示機構30について説明する。
図9、図10に示すように、作動状態表示機構10は、プラテン3の穴部3dに組み込まれた鋼製のケース部材10aと、ケース部材10aに形成された収容穴10bと、この収容穴10bに収容された円柱状の第2アルニコ磁石10eと、第2アルニコ磁石10eに外嵌された合成樹脂製のコイルボビン10dと、このコイルボビン10dに巻装された第2コイル10fと、収容穴10bよりも入口側でケース部材10aに形成された収容穴10cに収容された円板状の永久磁石11と、このケース部材10aの前面側を塞ぐ透明なアクリル樹脂製の蓋板12とを有する。
蓋部材12は矩形状に形成され、蓋部材12でケース部材10aの前面側を塞いだ状態で4本のビス12aによりプラテン3に固定されている。永久磁石11の一端部には、赤色に着色された赤色表示面11aが形成され、永久磁石11の他端部には、白色に着色された白色表示面11bが形成されている。
赤色表示面11aが前方へ表示されたときクランプ装置8Bが「吸着状態」であることを示し、白色表示面11bが前方へ表示されたときクランプ装置8Bが「非吸着状態」であることを示す。プラテン3の前面に表示される赤色表示面11aから吸着状態を容易に識別することができ、また、白色表示面11bから非吸着状態を容易に識別することができる。
クランプ装置8Bの複数のマグネットユニット80が吸着状態のとき、作動状態表示機構10が赤色表示面11aを表示し、複数のマグネットユニット80が非吸着状態に切換えられる際には、作動状態表示機構10が白色表示面11bを表示するように切換えられる。後述するように、射出成形機1には、プラテン3の複数の第1コイル83に通電するときに第2コイル10fにも同時に通電する通電回路が設けられている。尚、プラテン2に装備した作動状態表示機構10は、クランプ装置8Aに連動して前記同様に作動する。
次に、制御系について図11に基づいて説明する。
成形機制御ユニット19Aは、CPUとROMとRAMとを含むコンピュータと、入出力インターフェース等を有する。成形機制御ユニット19Aは、可動盤駆動機構5と射出機構6とエジェクト機構7など射出成形に関わる種々の機構を制御する。
成形機制御ユニット19Aは、射出成形に関わる種々の機構に設けた複数のセンサからの複数の信号を受信し、これらの信号に基づいて、金型Mの固定又は固定解除を安全に行う為の必要な条件が満たされているか否かが判定し、必要な条件が満たされていると判定した場合、成形機制御ユニット19Aは、クランプ装置8A,8Bの複数のマグネットユニット80が操作可能であることを示す操作許可信号をインターロック盤16を介して操作制御ユニット14に送信する。
また、成形機制御ユニット19Aは、近接スイッチ18により金型Mのズレや浮きが検知された場合に、後述のように、インターロック盤16より送信される緊急停止信号を受信して可動盤駆動機構5と射出機構6とエジェクト機構7など射出成形に関わる種々の機構を夫々緊急停止させる。
図1、図11、図12に示すように、インターロック盤16は、CPUとROMとRAMとを含むコンピュータと、入出力インターフェースと、電源装置19Bから供給される交流電力を直流電力に変換し且つその電圧を調整する電源回路と、近接スイッチ36との接続状態を切換える切換回路などを有する。このインターロック盤16は、成形機制御ユニット19Aと電源装置18Bに接続され、コネクタ17aを介してプラテン2の複数の第1コイル83と第2コイル10fと近接スイッチ18に接続されると共に、コネクタ17bを介してプラテン3の複数の第1コイル83と第2コイル10fと近接スイッチ18に接続されている。
インターロック盤16の前面には、操作制御ユニット14の雄コネクタ部15aと接続可能な雌コネクタ部15b(これが共通コネクタに相当する)と、金型Mがズレた又は浮いたことを報知する報知ランプ16aが設けられている。金型Mがズレた場合や浮いた場合に、インターロック盤16がプラテン2,3の近接スイッチ18から金型ズレ検知信号を受信した場合に、報知ランプ16aを発光させると共に成形機制御ユニット19Aに緊急停止信号を送信するズレ検知制御部がインターロック盤16に設けられ、このズレ検知制御部は、インターロック盤16のコンピュータで構成されている。
インターロック盤16の電源回路から、操作制御ユニット14へ、第1,第2コイル駆動用の直流電力が供給される。インターロック盤16の切換回路は、金型Mを固定していない状態では、近接スイッチ18との接続を切断するように切換えられて、近接スイッチ18からの金型ズレ検知信号がインターロック盤16のコンピュータに送信されない。金型Mを固定してから金型Mの固定を解除するまでの間は、前記切換回路は、近接スイッチ18からの金型ズレ検知信号をインターロック盤16のコンピュータに送信可能に切換えられる。
図1、図11、図13に示すように、操作制御ユニット14は、各プラテン2,3の複数のマグネットユニット80に対する指令を入力可能な操作部14aと、操作部14aからの指令に基づいて各プラテン2,3のマグネットユニット80を吸着状態又は非吸着状態にする直流電力をマグネットユニット80に供給する制御部14bと、プラテン2,3の第1,第2コイル83,10fへ直流電力を供給する為の駆動回路14c,14dを有する。複数のインターロック盤16の雌コネクタ部15bに接続可能な雄コネクタ部15aを介して、操作制御ユニット14を任意の1つの射出成形機1のインターロック盤16に接続可能に構成されている。
図13に示すように、操作制御ユニット14の上面の操作部14aには、操作対象を固定側プラテン2のクランプ装置8Aと可動側プラテン3のクランプ装置8Bに択一的に切換える為の切換えスイッチ14eと、金型Mの固定を指令する為の操作ボタン14hと、金型Mの固定解除を指令する為の操作ボタン14gと、リセットボタン14fが設けられている。
制御部14bは、CPUとROMとRAMとを含むコンピュータと、入出力インターフェース等を有し、制御部14bの入出力インターフェースには前記駆動回路14c,14dが設けられている。制御部14bは、インターロック盤16から操作許可信号を受信したことを条件として、操作部14bからの指令に基づいて、プラテン2,3のマグネットユニット80に直流電力を供給して、吸着状態から非吸着状態へ、又は非吸着状態から吸着状態へ切換える。この切換えと並行して、制御部14bは、プラテン2,3の第2コイル10fへ通電して、作動状態表示機構10の表示を切換え、吸着状態のときは赤色表示面11aを表示させ、また、非吸着状態のときは白色表示面11bを表示させる
次に、カップリング装置Cについて説明する。
図2〜図4に示すように、カップリング装置Cは、金型M2に設けられた複数の雌継手20、複数の雌継手20と夫々対をなすようにプラテン3に設けられた複数の雄継手25を有し、金型M2をプラテン3に所定の位置関係で固定・固定解除する際に、複数対の雌継手20と雄継手25を介して、金型M2内の複数の冷却水通路21とプラテン3内の複数の冷却水通路26とを接続・分離可能に構成されている。
複数の冷却水通路26の複数のポート26aがプラテン3に形成され、複数のポート26aと冷却水給排ユニット62が複数のホース26bで接続されている。成形機制御ユニット19Aにより冷却水給排ユニット62が制御され、複数の冷却水通路21,26が接続された状態で、冷却水給排ユニット62から金型M2内の複数の冷却水通路21に冷却水が供給され、排出される。尚、金型M1内の複数の冷却水通路とプラテン2内の複数の冷却水通路とを接続・分離可能な複数のカップリング装置を、上記のカップリング装置Cと同様に設けてもよい。
次に、カップリング装置Cの雌継手20と雄継手25について詳細に説明する。
尚、図14において、雌継手20については、矢印aの方向を先端側とし、雄継手25については、矢印bの方向を先端側として説明する。
図3,図4,図14〜図16に示すように、雌継手20は、弁ケース30、弁部36を有する弁体35、弁体35を付勢する圧縮コイルバネ40を有する。弁ケース30は、金型M2に形成された取付穴22に装着され、先端部分に弁座31を有する。弁体35は、弁ケース30の内部に移動自在に装着され、先端部分に弁座31に内側から当接する弁部36を有する。圧縮コイルバネ40は、弁体35を弁ケース30に対して閉弁側へ付勢している。
断面円形の取付穴22は、固定面3aと対向する金型M2の表面に開口している。取付穴22の周面に冷却水通路21の冷却水通路部21aが接続され、取付穴22の基端に冷却水通路21の冷却水通路部21bが接続されている。尚、冷却水通路部21a,21bの一方を使用し、他方を省略してもよい。金型M2の前記表面と弁ケース30の先端面が実質的に同一面上に位置し、弁座31と弁部36により開閉弁45が構成されている。
弁ケース30は、筒部30aと先端凸部30bを有する。筒部30aの先端側部分が取付穴22に摺動自在に嵌合され、この筒部30aの先端側部分の外周部に環状シール32が装着されている。取付穴22の先端部分の周面部にストップリング33が装着され、このストップリング33により弁ケース30が係止されて先端側へ移動不能である。この状態で、先端凸部30bが取付穴22から先端側へ僅かに(例えば、0.3mm)突出し、この状態から、先端凸部30bの先端部が取付穴22内に退入可能に、弁ケース30が取付穴22に退入方向へ移動自在に装着されている。
弁体35の内部に通路部23aが形成され、先端凸部30bに通路部23aと外部とを連通する通路口23bが形成されている。先端凸部30bには、通路口23bの基端側に先端側程小径化するテーパ内周面が形成され、このテーパ内周面に弁座31が形成されている。筒部30aの長さ方向中央部分の外周部に環状凹溝30cが形成され、この環状凹溝30cと取付穴22の周面との間に、流体通路部21aに連通する環状の通路部23cが形成され、筒部30aに通路部23a,23cを連通する複数の通路部23dが形成されている。弁ケース30を外側(先端側)へ付勢する圧縮コイルバネ34が、筒部30aの環状凹溝30cの基端側の鍔部30dと取付穴22の基端面との間において筒部30aに外装されている。
弁体35は、軸状部35a、大径ヘッド部35b、中ヘッド部35c、先端ヘッド部35dを有する。弁ケース30の内部の基端部分に環状部材37が装着され、弁ケース30の基端部分の内面部にストップリング38が装着されている。環状部材37の中央部分に筒部37aが形成され、この筒部37aの内部に弁体35の軸状部35aが摺動自在に嵌合されてガイドされている。環状部材37には通路部23aと冷却水通路部21bを連通する複数の通路部23eが形成されている。
圧縮コイルバネ40は、大径ヘッド部35bと環状部材37の間に装着されている。弁体35の先端ヘッド部35aの外周部に環状シール39が装着され、この環状シール39が弁部36を形成している。開閉弁45が閉弁状態のとき、弁体35の先端ヘッド部35aの先端部分が、弁ケース30の通路口23bに嵌合され、弁体35の先端面と弁ケース30の先端面が略連続して同一面上に位置する。
図3,図14〜図16に示すように、雄継手25は、弁座51を有する弁ケース50、弁部56を有する弁体55、圧縮コイルバネ60を有する。
プラテン3の複数のマグネットユニット80が組込まれた部分以外の部分において、プラテン3に取付穴27が形成されている。弁ケース50は、取付穴27に装着され、先端部分に弁座51を有する。弁体55は、弁ケース50の内部に進退移動自在に装着され、先端部分に弁座51に外側(先端側)から当接する弁部56を有する。圧縮コイルバネ60は、弁体55を弁ケース50に対して閉弁側(基端側)へ付勢している。
断面円形の取付穴27は、プラテン3の表面(固定面3a)側へ開口し、取付穴27の周面に冷却水通路26が接続されている。プラテン3の前記表面と弁ケース50の先端面が実質的に同一面上に位置し、弁座51と弁部56により開閉弁65が構成されている。
弁ケース50は、筒部50aと先端壁部50bを有し、先端壁部50bに先端突出部50cが形成されている。筒部50aが取付穴27に嵌合され、筒部50aの基端側部分が取付穴27の周面部に螺合されて固定され、先端突出部50cの先端面とプラテン3の表面とが同一面上に位置している。筒部50aの先端側部分と長さ方向中央部分の外周部に環状シール52,53が装着されている。
弁体55の内部に通路部54aが形成され、先端壁部50bに通路部54aと外部とを連通する通路口54bが形成されている。先端壁部50bには、通路口54bの先端側に通路口54bよりも大径の環状凹部50dが先端側開放状に形成され、この環状凹部50dに環状シール部材61が装着されている。この環状シール部材61が弁座51を形成するとともに、雌継手20の弁ケース30の先端部に通路口23bを囲んで当接するように構成されている。
弁ケース50の外周部には、環状シール52,53の間に環状凹溝50eが形成され、この環状凹溝50eと取付穴27の周面との間に、流体通路26に連通する環状の通路部54cが形成され、弁ケース50に通路部54a,54cを連通する複数の通路部54dが形成されている。
弁体55は、ピストン部55a、軸基部55b、軸状部55c、先端弁部形成部55dを有する。先端弁部形成部55dは先端側程大径化し、その外周面に弁部56が形成されている。ピストン部55aの外周部に環状シール57が装着され、このピストン部55aが弁ケース50の内部に摺動自在に嵌合されている。弁ケース50の基端部分の周面部にストップリング58,59が装着され、弁体55がストップリング58,59で係止されて基端側へ移動不能になっている。
圧縮コイルバネ60は、弁体55のピストン部55aと弁ケース50の先端壁部50bの間に装着されている。開閉弁65が閉弁状態のときに、弁体55の先端面と、弁ケース50(先端突出部50c)の先端面と、プラテン3の表面が同一面上に位置する。
このカップリング装置Cは、図15に示すように、弁ケース30,50の先端部同士が当接した状態から、図16に示すように、雄継手25において弁体55を弁ケース50に対して進出駆動することで、弁体35,55を開弁側へ駆動する弁体駆動装置70を備えている。この弁体駆動装置70は、複数組の雌継手20及び雄継手25における複数の弁体35,55を一括して開弁し、また、閉弁することができる。
図3、図14〜図16に示すように、弁体駆動装置70は、各雄継手25の弁体55に一体的に設けられたピストン部55a、このピストン部55aに流体圧(例えば、エア圧や油圧)を作用させる流体圧作動室71、この流体圧作動室71に流体圧を供給する流体圧供給ユニット64を有する。
各雄継手25に流体圧作動室71が形成されている。プラテン3には、複数の雄継手25に対応する複数の流体圧作動室71を接続する流体圧通路73と、流体圧通路73の流体圧ポート74が形成され、この流体圧ポート74と流体圧供給ユニット64が流体圧ホース75で接続されている。成形機制御ユニット19Aにより流体圧供給ユニット64が制御され、流体圧作動室71に流体圧が給排される。
尚、流体圧作動室71には、取付穴27の基端面の中央部に流体圧通路73の流体圧通路73aが接続され、取付穴27の基端面の外周側に流体圧通路73の流体圧通路73bが接続されているが、流体圧通路部73a,73bの少なくとも一方を使用し、他方は省略可能である。
ここで、弁ケース30の先端凸部30bに形成された通路口23bの直径が、弁体55の先端弁部形成部55dの直径よりも大きく(例えば、1.3倍程度)、また、弁ケース30の先端凸部30bの先端面の環状幅と環状シール部材61の環状幅もある程度大きく設定されている。そのため、雌継手20の軸心と雄継手25の軸心が設定範囲内でズレている状態で、弁ケース30,50の先端部同士が当接した状態から、弁体駆動装置70が、弁体55を進出駆動することで、弁体35,55を開弁側へ駆動して、雌継手20と雄継手25とを接続可能になっている。
次に、この金型固定システムSの作用・効果について説明する。
先ず、金型Mをプラテン2,3に固定する場合、クレーン等の搬送手段により、金型M1,M2を連結した状態の金型Mを、プラテン2とプラテン3の間に搬送する。このとき、プラテン2,3の複数のマグネットユニット80を図8のように非吸着状態にし、金型Mに複数のマグネットユニット13による磁力が作用しないようにして行う。
次に、プラテン2,3の固定面2a,3aに、金型M1,M2を位置決めして当接させ、金型M1の円形凸部をプラテン2のロケートリングに嵌合させてセンタリングを行なう。金型M1,M2をプラテン2,3の固定面2a,3aに固定する場合、コネクタ15を接続し、操作制御ユニット14をインターロック盤16に接続してから、切換えスイッチ14eによって操作対象をプラテン2のクランプ装置8A又はプラテン3のクランプ装置8Bを選択した後操作ボタン14g,14hを操作する。
金型M1をプラテン2の固定面2aに固定する場合、その複数のマグネットユニット80に制御部14bから直流電力が供給されて、第1コイル83に夫々所定の方向へ数秒間通電され、図7に示すように、第1アルニコ磁石82による磁束の向きが永久磁石84による磁束の向きと同じになるように、第1アルニコ磁石82の極性が切換えられ、金型M1を磁路の一部とする磁気回路が形成され、金型M1がプラテン2に固定される。
次に、金型M2をプラテン3の固定面3aに固定する場合は、前記と同様の手順で、その複数のマグネットユニット80に対して直流電力を供給し、第1アルニコ磁石82の極性を切換える。
従って、金型M1,M2に鎖線で示すように磁束が通り、各マグネットユニット80は吸着状態に切換えられ、金型M1,M2が固定面2a,3aに固定される。その後、操作制御ユニット14がインターロック盤16の共通コネクタ15bから分離され、この操作制御ユニット14は、次に金型交換を行う別の射出成形機1に接続される。
一方、金型M1,M2をプラテン2,3の固定面2a,3aから固定を解除する場合、コネクタ15を接続し、操作制御ユニット14をインターロック盤16に接続した状態において、切換えスイッチ14eによって操作対象をプラテン2のクランプ装置8A又はプラテン3のクランプ装置8Bに切換えた後操作ボタン14gを操作する。
固定面2aから金型M1の固定を解除する場合、その複数のマグネットユニット80に制御ユニット14から直流電力を供給して、コイル83に金型M1,M2を固定する場合とは逆方向へ数秒間通電し、図8に示すように、アルニコ磁石82の極性を切換え、非吸着状態に切換える。
次に、固定面3aから金型M2の固定を解除する場合は、前記と同様の手順で、複数のマグネットユニット80に対して直流電力を供給し、前記と同様に、アルニコ磁石82の極性を切換え、非吸着状態に切換える。その後、操作制御ユニット14がインターロック盤16の共通コネクタ15bから分離され、次に金型交換を行う別の射出成形機1に接続される。
このように、プラテン2,3に、夫々、金型固定用の複数のマグネットユニット80を組み込んだため、射出筒6aの射出ノズルから金型M内のキャビティまでの通路長が増大しないから、射出性能を確保することができ、また、射出成形機の設備コスト的にも有利である。
成形工場の複数の射出成形機1にコネクタ15の共通コネクタ部15bを設け、1組の操作制御ユニット14の雄コネクタ部15aを、任意の射出成形機1の雌コネクタ部15bに接続可能に構成し、1組の操作制御ユニット14を複数の射出成形機1に共用するため、金型着脱用の操作盤と制御ユニットを各射出成形機1に設ける必要がなくなり、複数の射出成形機1に金型を着脱するための設備費を大幅に節減することができる。
次に、カップリング装置Cの作用・効果について説明する。
先ず、金型M2がプラテン3に固定されていない状態で、図14に示すように、雌継手20と雄継手25は分離され、開閉弁45,65が閉弁している。次に、金型M2をプラテン3に固定するために搬入するが、このとき、雌継手20と雄継手25は金型Mとプラテン3の表面から殆ど突出していないため、金型M2を固定面3aと平行移動させる場合、金型M2とプラテン3間の隙間を極力小さくして行うことができる。
次に、金型M2をプラテン3に所定の位置関係で固定するために、図14に示すように、各対の雌継手20と雄継手25を対向させ、金型M2をプラテン3の方へ移動させる。すると、図15に示すように、金型M2とプラテン3の表面同士が当接し、弁ケース30,50の先端部同士が当接し、この状態で、金型M2がプラテン3に固定される。
ここで、弁ケース30が取付穴22から先端側へ僅かに突出しているため、弁ケース30,50の先端部同士が確実に当接し、弁ケース30が弁体35と環状部材37等と共に、圧縮コイルバネ34の付勢力に抗して第2弁ケース50内に押動され僅かに退入する。 弁ケース30,50の先端部同士が当接すると、環状シール部材61が弁ケース30の先端部に通路口23bを囲んで当接するので、この環状シール部材61により弁ケース30の通路口23bと弁ケース50の通路口54bがシールされた状態で接続可能になる。
次に、図15に示すように、流体圧供給ユニット64が駆動されて、各流体圧作動室71に流体圧が供給され、その流体圧がピストン部55に作用して、弁体55が圧縮コイルバネ60の付勢力に抗して進出駆動され、開閉弁65が開弁する。そして、弁体55が進出駆動されると、弁体55が弁ケース30の内部に通路口23bから挿入されていくが、その弁体55により、弁体35が圧縮コイルバネ40の付勢力に抗して押動されて退入駆動され、開閉弁45が開弁する。
こうして、雌継手20と雄継手25が接続されて、冷却水通路21,26が、雌継手20の通路部と通路口23a〜23e、雄継手25の通路部と通路口54a〜54dを介して接続され、この状態で、冷却水給排ユニット62が駆動されて、冷却水給排ユニット62から金型M2内の複数の冷却水通路21に冷却水が給排可能になる。各流体圧作動室71から流体圧が排出されると、弁体35,55が圧縮コイルバネ40,60により復帰して、開閉弁45,65が閉弁し、この状態で、金型M2をプラテン3から固定解除することができる。
このカップリング装置Cによれば、弁ケース30,50の先端部同士が当接した状態から、雄継手25において弁体55のみを弁ケース50に対して進出駆動することで、弁体35,55を開弁側へ駆動する弁体駆動装置70を備えた。このように、弁ケース30,50の先端部同士が当接した状態から、弁体駆動装置70により弁体35,55のみを駆動して、開閉弁45,65を開弁させ得るので、雌継手20の構造を簡単化し、小型化することができる。しかも、雌継手20の軸心に対して雄継手25の軸心が設定範囲内でズレていても、カップリング装置Cを接続可能である。それ故、カップリング装置Cの製作や組み付け精度、金型Mの位置決め精度を緩和することができるので有利である。
前記のように、金型M2の前記表面と雌継手20の弁ケース30の先端面が実質的同一面上に位置するとともに、プラテン3の前記表面と雄継手25の弁ケース50の先端面が実質的同一面上に位置するように構成したので、雌継手20と雄継手25を金型M2とプラテン3から殆ど突出しないように設けることができる。そのため、金型M2を搬出入する際に、金型M2をプラテン3の固定面3aと平行移動させ、金型M2とプラテン3間の隙間を小さくして搬送することができ、金型搬送手段が制約されることがない。
弁体駆動装置70は、雄継手25の弁体55に一体的に設けられたピストン部55aと、このピストン部55aに流体圧を作用させる流体圧作動室71と、この流体圧作動室71に流体圧を供給する流体圧供給ユニット64とを有するので、また、弁体55にピストン部55aを一体的に設けたので、流体圧作動室71も簡単な構造で容易に設けることができるので、雄継手を小型化することができる。
流体圧供給装置70を、複数対の雌継手20と雄継手25に共通に構成したので、弁体駆動装置70を雌継手の数量分設ける必要がないので、カップリング装置Cの構成を簡単化できる。雌継手20の弁ケース30を取付穴22に退入方向へ移動自在に装着し、弁ケース30を外側へ付勢する圧縮コイルバネ34を備えたので、金型M2をプラテン3に固定するときに、雌継手20と雄継手25の製作誤差や金型M2、プラテン3への組付け誤差を吸収して、弁ケース30,50の先端部同士を確実に当接させることができる。
雄継手25の弁座51が弁ケース50の先端部に装着された環状シール部材61からなり、この環状シール部材61が雌継手20の弁ケース30の先端部に当接するように構成したので、この1つの環状シール部材61によって、雄継手25の弁座51を構成するとともに、弁ケース30,50の先端部同士を確実にシールした状態で当接させることができ、前記両機能を確保して雄継手25の構造の簡単化を図ることが可能になる。
この実施例2の金型固定システムは、カップリング装置CAの構造が実施例1と相違するのみであるので、このカップリング装置CAについて説明し、その他同様のものに同様の符号を付して説明を省略する。図17に示すように、このカップリング装置CAは、金型M2に設けられた複数の雌継手110 、これら複数の雌継手110 と夫々対をなすようにプラテン3A側に設けられた複数の雄継手115 とを有する。
プラテン3Aの固定面3aの側部には、継手取付部材101 が固定され、カップリング装置CAの複数の雄継手115 は継手取付部材101 内に設けられる。金型M2をプラテン3Aに固定する際に、複数対の雌継手110 と雄継手115 を介して、金型M2内の複数の冷却水通路111 と継手取付部材101 内の複数の冷却水通路116 とを接続・分離可能に構成されている。
継手取付部材101 は直方体のブロック状に形成され、プラテン3Aの固定面3aの側部に縦向きに配置されて、複数のボルト102 で固定されている。第2冷却水通路116 のポートが継手取付部材101 に形成され、このポートと冷却水給排ユニットが冷却水ホースで接続され、複数の冷却水通路111,116 が接続された状態で、冷却水給排ユニットが駆動されて、金型M2内の複数の冷却水通路111 に冷却水が給排される。
次に、雌継手110 と雄継手115 について、図18、図19に基づいて説明する。
尚、図18において、雌継手110 については、矢印cの方向を先端側とし、雄継手115 については、矢印dの方向を先端側として説明する。
図18〜図19に示すように、雌継手110 は、弁座121 を有する弁ケース120 、弁部126 を有する弁体125、圧縮コイルバネ130 を備えている。弁ケース120 は金型M2に形成された取付穴112 に装着され、弁ケース120 の先端部分には弁座121 が形成されている。 弁体125 は、弁ケース120 の内部に移動自在に装着され、この弁ケース120 の先端部分には弁座121 に内側から当接する弁部126 が形成されている。圧縮コイルバネ130 は、弁体125 を弁ケース120に対して閉弁側(先端側)へ付勢している。
断面円形の取付穴112 は、金型M2の正面側の表面(継手取付部材101 と対向する面)側に開口し、この取付穴112 の基端部に冷却水通路111 が接続されている。金型M2の前記表面と弁ケース120 の先端面が実質的に同一面上に位置し、弁座121 と弁部126 により開閉弁135が構成されている。
弁ケース120 は、筒部120a、先端壁部120bを有し、筒部120aが取付穴112に嵌合され、筒部120aの先端側部分が取付穴112 の周壁部に螺合されて固定されている。筒部120aの途中部分の外周部に環状シール122 が装着されている。弁ケース120 の内部には、弁体125 、環状部材126 、ストップリング127 、環状シール128 、圧縮コイルバネ130 が設けられている。これらは、実施例1の弁体35、環状部材37、ストップリング38、環状シール39、圧縮コイルバネ40と同様の構成を有する。
図18,図19に示すように、雄継手115 は、ケース部材140、弁座146 を有する弁ケース145 、弁部151 を有する弁体150 、圧縮コイルバネ155 を備えている。ケース部材140 は、継手取付部材101 に形成された取付穴117 に装着されている。弁ケース145 は取付穴117 にケース部材140を介して移動自在に装着され、弁ケース145 の先端部分に弁座146が形成されている。弁体150 は弁ケース145 の内部に移動自在に装着され、弁体150 の先端部分に弁座146 に外側(先端側)から当接する弁部151 が形成されている。圧縮コイルバネ155 は、弁体150 を弁ケース145 に対して閉弁側(基端側)へ付勢している。
断面円形の取付穴117 は、先端側の大径穴117aと基端側の小径穴117bとを有する。取付穴117 は継手取付部材101 の表面(金型M2と対向する面)側へ開口している。取付穴117 の大径穴117aの周面に冷却水通路116 が接続されている。継手取付部材101 の前記表面と弁ケース145 の先端面が実質的同一面上に位置し、弁座146 と弁部151 により開閉弁160が構成されている。
ケース部材140 は、筒部140a、先端壁部140bを有し、筒部140aが取付穴117の大径穴117aに嵌合され、筒部140aの基端部が大径穴117aと小径穴117bの間の段部117cに当接した状態で、筒部140aの先端側部分が大径穴117aの周壁部に螺合されて固定されている。筒部140aには環状シール141,142 が装着されている。先端壁部140bには円形開口140cが形成され、先端壁部140bの先端部に内鍔部140dが形成されている。ケース部材140 の先端面は、継手取付部材101 の前記表面と同一面上に位置している。
弁ケース145 は、筒部145aと先端凸筒部145bを有する。筒部145aの先端側部分がケース部材140 の筒部140aの内部に摺動自在に嵌合され、この筒部145aの先端側部分の外周部に環状シール147,148 が装着され、筒部145aの基端部分が取付穴117 の小径穴117bに収容されている。先端凸筒部145bがケース部材140 の円形開口140cに挿通されるとともに内鍔部140dの内周部に摺動自在に嵌合している。
圧縮コイルバネ165 が、内鍔部140dと筒部145aとの間において弁ケース145 の先端凸筒部145bに外装されている。弁ケース145 は、その基端部が取付穴117 の基端に当接して退入方向へ移動不能になり、弁ケース145 の先端面が、継手取付部材101 の前記表面及びケース部材140 の先端面と同一面上に位置する。この状態から、筒部145aがケース部材140 の先端壁部140bに係止されるまで、弁ケース145 が小距離だけ進出可能である。
先端凸筒部145bの先端部分に環状凹部145cが形成され、この環状凹部145cに環状シール部材166 が装着されている。この環状シール部材166 が弁座146 を形成するとともに、雌継手110 の弁ケース120 の先端部に当接するように構成されている。弁体150 は、ピストン部150a、軸基部150b、軸状部150c、先端弁部形成部150dを有する。この弁体150 は、実施例1の弁体55と基本的に同じ構造であり、また、弁ケース145 の内部にはストップリング167,168 が装着されている。
このカップリング装置CAは、図18に示すように、弁ケース120,145 が接近対向した状態から、雄継手115 において弁ケース145 と弁体150を一体的に進出駆動して、弁ケース120,145 の先端部同士を当接させ、その後、雄継手115 において弁体150 のみを弁ケース145 に対して進出駆動することで、弁体125,150 を開弁側へ駆動する弁体駆動装置170 を備えている。
この弁体駆動装置170 は実施例1の弁体駆動装置70と同様のものである。弁体駆動装置170 は、各雄継手115 の弁体150に一体的に設けられたピストン部150a、このピストン部150a及び弁ケース145 の基端部に流体圧を作用させる流体圧作動室171 、圧縮コイルバネ155 、流体圧作動室171 に流体圧を供給する流体圧供給ユニット(図示略)を有する。
ここで、雌継手110 の軸心と雄継手115 の軸心が一致している場合にも、設定範囲内でずれている場合にも、弁ケース120,145 の先端部同士が当接した状態から、弁体駆動装置170 が、弁体150 を進出駆動することで、弁体125,150 を開弁側へ駆動して、雌継手110 と雄継手115 とを接続可能に構成されている。
以上説明したカップリング装置100 の作用・効果について説明する。
金型M2をプラテン3Aに固定する為に搬送し、金型M2を継手取付部材101 の反対側から、プラテン3Aに付設された複数のローラ105 を利用して、水平方向へプラテン3Aの固定面3aと平行に移動させ、金型M2をプラテン3Aに所定の位置関係で固定する。
すると、図18に示すように、各雌継手110 の弁ケース120と雄継手115 の弁ケース145 が接近対向した状態になり、各雄継手110 の流体圧作動室171 に流体圧が供給されて、先ず、圧縮コイルバネ155 の付勢力により弁ケース145 と弁体150 が一体性を保持して、圧縮コイルバネ165 の付勢力に抗して一体的に進出駆動され、弁ケース145 の先端部が弁ケース120 の先端部に当接する。
弁ケース120,145 の先端部同士が当接した状態から、流体圧作動室171 に流体圧が供給され続けて、弁ケース145 に対して弁体150 が進出駆動されて、開閉弁160 が開弁するとともに、弁体150 が弁ケース120 の内部に挿入され、その弁体150 により、弁体125 が圧縮コイルバネ130 の付勢力に抗して押動されて退入駆動され、開閉弁135 が開弁する。
こうして、図19に示すように、雌継手110 と雄継手115 が接続されて、冷却水通路111,116 が接続される。各流体圧作動室171 から流体圧が排出されると、弁ケース145 と弁体150 が圧縮コイルバネ155,165により復帰移動するとともに、弁体125 が圧縮コイルバネ130より復帰して、開閉弁135,160 が閉弁する。
このカップリング装置CAによれば、雌継手110 と雄継手115との接続に先行して、金型Mをプラテン3Aに固定し、弁ケース120,145 を接近対向させ、その後、弁ケース120,145 の先端部同士を確実に当接させてから、雌継手110 と雄継手115 とを確実に接続することができる。
尚、継手取付部材101 を、プラテン3Aの固定面3aのうち、図17における右側部に縦向きに、図17に図示の継手取付部材101 と左右対称に配置してもよい。また、継手取付部材101 を、プラテン3Aの固定面3aのうちの下端寄りの部位に水平向向きに配置してもよい。
ここで、前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
[1]ズレ検知手段として近接スイッチ36を設ける代わりに、クランププレート11,12に配設された複数のマグネットユニット13のうちの一部のマグネットユニット13に検流計などを設けて、マグネットユニット13の第1コイル22に生じる誘導電流から金型のズレや浮きを検知するように構成してもよい。
[2]プラテン2,3の外周面に作動状態表示装置10を設ける代わりに、プラテン2,3の固定面2a,3aに作動状態表示装置10を設けてもよい。
[3]インターロック盤16を設けずに、1組の可搬型の操作制御ユニット14にインターロック盤19の機能を持たせ、プラテン2,3のコネクタ17a,17bと成形機制御ユニット19Aと電源装置19Bにコネクタ15を介して接続する構造にしてもよい。
[4]金型Mに雄継手25,115を装着し、プラテン3,3A、継手取付部材101 に雌継手20,110を装着してもよい。また、図示省略するが、金型Mに継手取付部材101 と同じような継手取付部材(これが金型付属部材に相当する)を固定し、この継手取付部材に雌継手20,110又は雄継手25,115を組み込んでもよい。
[5]金型固定システムSは、射出成形機以外に種々のブロー成形機などにも適用可能である。その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加して実施することできる。
この金型固定システムは、成形工場に設置された複数の射出成形機に適用することができる。

Claims (9)

  1. 1対のプラテンを夫々有する複数の射出成形機の為の金型固定システムであって、
    複数の射出成形機に夫々装備された、プラテンに金型を固定する為の磁力を発生させる複数の磁力発生機構と、
    複数の射出成形機に夫々装備された、前記射出成形機の磁力発生機構と制御ユニットと電源装置に電気的に接続された同一構造を有する複数の共通コネクタと、
    複数の射出成形機に択一的に接続される1組の可搬型の操作制御ユニットであって、前記共通コネクタに接続可能なコネクタを介して任意の1つの射出成形機の磁力発生機構と制御ユニットと電源装置に接続可能な1組の操作制御ユニットと、
    複数の射出成形機に夫々装備された、プラテンに固定された金型の内部へ流体を給排する為の流体通路を接続・分離可能な複数のカップリング装置と、
    を備えたことを特徴とする金型固定システム。
  2. 前記各カップリング装置は、金型又は金型付属部材の壁部内に装備され且つ開閉弁を含む雌継手と、プラテン又はプラテン付属部材の壁部内に装備され且つ開閉弁を含む雄継手とを有することを特徴とする請求項1に記載の金型固定システム。
  3. 前記雌継手は、先端部に第1弁座を有する第1弁ケースと、この第1弁ケースの内部に進退移動自在に装着され且つ先端部分に第1弁座に内側から当接する第1弁部を有する第1弁体と、この第1弁体を閉弁側へ付勢する第1付勢手段とを有し、
    前記雄継手は、先端部に第2弁座を有する第2弁ケースと、この第2弁ケースの内部に進退移動自在に装着され且つ先端部分に第2弁座に外側から当接する第2弁部を有する第2弁体と、この第2弁体を閉弁側へ付勢する第2付勢手段とを有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の金型固定システム。
  4. 前記雌継手はその軸心が金型又は金型付属部材の第1表面と直交する状態に配設され、前記第1弁ケースの先端面が前記第1表面と実質的に同一面に位置し、
    前記雄継手はその軸心がプラテン又はプラテン付属部材の第2表面と直交する状態に配設され、前記第2弁ケースの先端面が前記第2表面と実質的に同一面に位置することを特徴とする請求項3に記載の金型固定システム。
  5. 前記雄継手は、第2弁体を先端側へ移動駆動する流体圧シリンダ機構を有し、この流体圧シリンダ機構に加圧流体を供給する為の加圧流体供給手段を設け、前記操作制御ユニットにより加圧流体供給手段を操作可能に構成したことを特徴とする請求項4に記載の金型固定システム。
  6. 前記操作制御ユニットは、各磁力発生機構に対する指令を入力可能な操作部と、この操作部からの指令に基づいて各磁力発生機構を指令された状態にする電力を磁力発生機構に供給する制御部とを有することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の金型固定システム。
  7. 前記各プラテンに固定された金型がズレた又は浮いたことを検知するズレ検知手段を設け、前記ズレ検知手段により金型のズレ又は浮きが検知されたときに、射出成形機の制御ユニットに緊急停止信号を出力するズレ検知制御部を前記操作制御ユニットに設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の金型固定システム。
  8. 前記ズレ検知手段は、近接スイッチからなることを特徴とする請求項7に記載の金型固定システム。
  9. 前記ズレ検知手段は、前記磁力発生機構のコイルに生じる誘導電流から金型のズレ又は浮きを検知するように構成されたことを特徴とする請求項7に記載の金型固定システム。
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