JP3165203U - 磁力式固定装置 - Google Patents
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Abstract
Description
2条のマグネット部材が装着され、これらのマグネット部材により平行ダイホルダに載置したワークを吸着固定するようになっている。
前記磁力式クランプ装置によりワークをベース部材に固定した状態で機械加工する際、繰り返し切削加工の振動が作用するだけでなく、所定の方向に大きな切削力が作用する場合には、磁力式クランプ装置がベース部材から位置ズレしてしまったり、磁力式クランプ装置に対してワークが位置ズレしてしまう虞がある。このように、磁力式クランプ装置がクランプ対象物やベース部材に対してズレた状態のまま、クランプ対象物の切削加工を継続すると、不良品が発生したり、工作機械が損傷する虞がある。
図1,図2に示すように、マシニングセンタ等の工作機械Mにおいて、テーブルなどのベース部材Bのベース面B1とワークや金型などのクランプ対象物Wの被支持面W1との間に、2組の磁力式固定装置Cが配置されている。これら磁力式固定装置Cは、そのクランプ本体1にベース部材Bとクランプ対象物Wを磁力により夫々吸着状態にすることで、クランプ対象物Wをベース部材Bに固定するものである。クランプ対象物Wがクランプされた後は、クランプ対象物Wは回転ドリルDなどにより切削加工される。図1はクランプ対象物Wをベース部材Bに固定した吸着状態を示し、図2はクランプ対象物Wをベース部材Bから固定解除した非吸着状態を示している。尚、磁力式固定装置Cの数は、2組に限定する必要はなく、ベース部材Bやクランプ対象物Wのサイズに応じて、1又は2組以上の複数組配置しても良い。
図1〜図5に示すように、磁力式固定装置Cは、クランプ本体1と、第1,第2磁力発生機構2,3と、第1,第2移動規制機構4,5と、第1,第2磁力発生機構2,3に電流を供給する為の電気信号ケーブル9が接続可能なコネクタ6と、第1,第2磁力発生機構2,3の作動状態を表示する1組のインジケータ7,8などを備えている。尚、2組の磁力式固定装置Cは同じ構成なので、以下の説明では、図1,図2の左側の磁力式固定装置Cについて説明する。また、図1,図2,図4の上下左右を上下左右として説明する。
図1〜図5に示すように、クランプ本体1は、鋼製部材から直方体状に構成され、外部のベース部材Bのベース面B1に固定解除可能な下端面である平坦な第1固定面11と、この第1固定面11に平行で且つクランプ対象物Wの被支持面W1を固定解除可能な上端面である平坦な第2固定面12とを有する。クランプ本体1の左側面には、コネクタ6と1組のインジケータ7,8が設けられている(図3,図4参照)。尚、クランプ本体1の形状は直方体状に限定する必要はなく、クランプ本体1に組み込まれる第1,第2磁力発生機構2,3の形状や数に応じて適宜変更可能である。
図1,図2,図6〜図8に示すように、第1磁力発生機構2は、クランプ本体1に組み込まれ第1固定面11をベース面B1に磁力により固定する為のものであり、2組のマグネットユニット21から構成されている。マグネットユニット21は、第1固定面11に臨む鋼製ブロック22と、この鋼製ブロック22の外周側に配設された複数の(例えば、8個の)永久磁石23と、鋼製ブロック22の背面側に配設されたアルニコ磁石24と、このアルニコ磁石24の外周側に配置されてアルニコ磁石24の極性を切り換える為のコイル25とを備え、吸着状態(着磁状態)(図7参照)と非吸着状態(脱磁状態)(図8参照)とに切り換え可能に構成されている。
図3〜図5,図7,図8に示すように、第1移動規制機構4は、クランプ本体1をベース面B1に対して少なくとも一方向への移動を規制する為にクランプ本体1の下端部に設けられたものである。具体的に、第1移動規制機構4は、クランプ本体1の第1固定面11をベース面B1に対して位置決めする為の第1位置決め機構41である。この第1位置決め機構41は、第1固定面11に突出状に且つ着脱可能に設けられた1又は複数(例えば2組)のピン部材42と、これらピン部材42が夫々嵌合される1又は複数(例えば2組)の嵌合穴43とを有する。
図3〜図5,図7,図8に示すように、第2移動規制機構5は、クランプ本体1の第2固定面12にクランプ対象物Wを少なくとも一方向への移動を規制する為にクランプ本体1の上端部に設けられたものである。具体的に、第2移動規制機構5は、クランプ本体1の第2固定面12にクランプ対象物Wを位置決めする為の第2位置決め機構51である。第2位置決め機構51は、第2固定面12に突出状に且つ着脱可能に設けられた1又は複数(例えば2組)のピン部材52と、これらピン部材52が夫々嵌合される1又は複数(例えば2組)の嵌合穴53とを有する。
図1〜図5に示すように、クランプ本体1の左側面には、コネクタ6が設けられている。このコネクタ6は、第1,第2磁力発生機構2,3に図示外の制御装置の指令に基づき電流を供給する為の電気信号ケーブル9が、接続・分離可能に接続されるものである。具体的に、第1,第2磁力発生機構2,3の吸着状態と非吸着状態とを切り換える場合に、コネクタ6に電気信号ケーブル9が接続され、第1,第2磁力発生機構2,3のコイル25,35に電流が供給される(図2参照)。コイル25,35に通電して吸着状態又は非吸着状態に切り換えた後は、電気信号ケーブル9をコネクタ6から分離しても良い。
図5に示すように、1組のインジケータ7,8は、第1,第2磁力発生機構2,3が吸着状態か非吸着状態を夫々示すものである。具体的に、下側インジケータ7は、第1固定面11に対応するマグネットユニット21の状態を示し、上側インジケータ8は、第2固定面12に対応するマグネットユニット31の状態を示す。インジケータ7,8は、透明ケース部材71,81と、この透明ケース部材71,81内に進退可能に設けられた指標部材72,82とを有する。吸着状態時には、指標部材72,82はクランプ本体1内から透明ケース部材71,81内に進出駆動され、非吸着状態には、指標部材72,82はクランプ本体1内に退入駆動され、外部から識別可能に設けられている。
ベース部材Bのベース面B1に複数の(例えば、2組の)磁力式固定装置Cを固定する場合、先ずは、2組の磁力式固定装置Cを、第1固定面11を下側にしてベース面B1の所定の位置に配置する。このとき、第1位置決め機構41である2組のピン部材42を、ベース部材Bに形成されたT溝B2の縦溝部に上方から夫々嵌入し、クランプ本体1をT溝B2と直交する方向に位置決めする。
クランプ本体1をベース面B1に対して少なくとも一方向への移動を規制する第1移動規制機構4を、クランプ本体1に設けたので、クランプ本体1をベース面B1に対して少なくとも一方向、つまり、T溝B2と直交する方向への移動を規制することができ、磁力によるクランプ力を増大させずに、磁力式固定装置Cがベース部材Bに対して位置ズレするのを抑制することができる。
図9、図10に示すように、第1移動規制機構4Aは、クランプ本体1Aの第1固定面11の4隅部に設けられた4組の第1摩擦生成機構101を有している。第1摩擦生成機構101は、クランプ本体1Aに形成されたシリンダ穴102と、このシリンダ穴102に進退可能に装着された可動部材103と、この可動部材103を進出側へ付勢するバネ収容室107に収容されたバネ部材104とを備え、可動部材103の先端部に摩擦係数の大きい摩擦部材105が取り付けられている。
図9,図10に示すように、第2移動規制機構5は、クランプ本体1Aの第2固定面12の4隅部に設けられた4組の第2摩擦生成機構111を有している。各第2摩擦生成機構111は、クランプ本体1Aに形成されたシリンダ穴112と、このシリンダ穴112に進退可能に装着された可動部材113と、この可動部材113を進出側へ付勢するバネ部材114と、挿通孔116aが形成されたスリーブ部材116と、バネ部材114が収容されるバネ収容室117などを備え、可動部材113の先端部に摩擦係数の大きい摩擦部材115が取り付けられている。可動部材113は、押圧部113aと鍔部113bとを一体形成したもので、この可動部材113の内部には凹部113cが形成されている。第2移動規制機構5Aの摩擦生成機構111は、第1移動規制機構4Aの摩擦生成機構101と基本的に同様であるので、これ以上の説明は省略する。
先ず、ベース部材Bのベース面B1にクランプ本体1Aの第1固定面11をマグネットユニット21により固定する場合、第1摩擦生成機構101において、第1固定面11がベース面B1に吸着状態にされることで、可動部材103はシリンダ穴102に退入されるが、このとき、可動部材103はバネ部材104によりベース面B1側に弾性付勢されてベース面B1に押圧された状態になる。このため、ベース面B1と第1固定面11との間には、バネ部材104の弾性付勢力と摩擦部材105の摩擦係数に応じた摩擦力が発生する。
図11に示すように、第1移動規制機構4Bは、クランプ本体1Bの第1固定面11の4隅部に設けられた4組の第1摩擦生成機構101Bを有している。第1摩擦生成機構101Bは、可動部材103Bと、油室108と、油路109aとが設けられている。以下、実施例2と異なる構成についてのみ説明する。
図11に示すように、第2移動規制機構5Bは、クランプ本体1Bの第2固定面12の4隅部に設けられた4組の第2摩擦生成機構111Bを有している。第2摩擦生成機構111Bは、可動部材113Bと、油室118と、油路109bとが設けられている。以下、実施例2と異なる構成についてのみ説明する。
先ずは、ベース部材Bのベース面B1にクランプ本体1Bの第1固定面11をマグネットユニット21により固定する場合、第1移動規制機構4Bの第1摩擦生成機構101Bにおいて、第1固定面11がベース面B1に吸着状態にされると、可動部材103Bはシリンダ穴102Bに退入する。次に、油路109aを介して油室108に油圧が供給されると、可動部材103Bは油圧によりベース面B1側に付勢されてベース面B1に押圧された状態になる。このため、ベース面B1と第1固定面11との間に油圧による付勢力と摩擦部材105の摩擦係数に応じた摩擦力が発生する。
図12に示すように、第1,第2移動規制機構4C,5Cは、クランプ本体1Cの第1,第2固定面11,12の4隅部に夫々形成された4つの凹部123,124に装着された弾性部材121,122を夫々備えている。これら弾性部材121,122は、第1固定面11及び第2固定面12から所定高さ、例えば、0.1〜0.3mm程度外側に突出している。弾性部材121,122はゴム製の平面視円形状のものであり、凹部123,124も平面視円形状のものであるが、特に円形状に限定する必要はなく、楕円形状や矩形状など種々の形状のものであっても良い。また、弾性部材121,122や凹部123,124は、特に4つに限定する必要はなく、1又は4以外の複数の凹部を形成して、各凹部に弾性部材121,122を装着するようにしても良い。
先ずは、ベース部材Bのベース面B1に第1固定面11をマグネットユニット21により固定する場合、第1移動規制機構4Cの弾性部材121においては、第1固定面11がベース面B1に吸着状態にされることで、弾性部材121は凹部123内に押圧されて圧縮状態になる。このため、ベース面B1と第1固定面11との間に弾性部材121の圧縮状態と弾性部材121の摩擦係数に応じた摩擦力が発生する。
図13,図14に示すように、第2移動規制機構5Dは、クランプ本体1Dの第2固定面12にクランプ対象物Wを位置決めする為の第2位置決め機構51Dである。この第2位置決め機構51Dは、第2固定面12に突出状に且つ着脱可能に設けられた実施例1と同様の1又は複数のピン部材52を有すると共に、クランプ本体1Dの側面に着脱可能に固定されたブロック部材130を含むものである。
このように、第2位置決め機構51Dは、クランプ本体1Dの側面に着脱可能に固定されたブロック部材130を含むので、クランプ対象物Wを第2固定面12にマグネットユニット31により固定する場合、1又は複数のピン部材52を、クランプ対象物Wの溝部W2に嵌合すると共に、ブロック部材130をクランプ対象物Wの左側面に当接することで、ブロック部材130と1又は複数のピン部材52とが協働して、クランプ対象物Wを溝部W2と直交する方向と溝部W2に沿った少なくとも一方向に位置決めすることができる。尚、その他の構成、作用及び効果は実施例1と同様であるので説明は省略する。
図15に示すように、第1移動規制機構4Eは、クランプ本体1Eの第1固定面11をベース面B1に位置決めする為の第1位置決め機構41Eである。この第1位置決め機構41Eは、第1固定面11に突出状に且つ着脱可能に設けられた実施例1と同様の1又は複数のピン部材42を有すると共に、クランプ本体1の側面に着脱可能に固定されたブロック部材135を含むものである。
第1位置決め機構41Eは、クランプ本体1Eの側面に着脱可能に固定されたブロック部材135を含むので、第1固定面11をベース面B1にマグネットユニット21により固定する場合、1又は複数のピン部材42を、ベース部材BをT溝B2の縦溝部に嵌合すると共に、ブロック部材135を、クランプ対象物Wの側面に当接することで、ブロック部材135と1又は複数のピン部材42とが協働して、クランプ本体1EをT溝B2と直交する方向とT溝B2に沿った少なくとも一方向に位置決めすることができる。尚、その他の構成、作用及び効果は実施例1と同様であるので説明は省略する。
図16に示すように、クランプ本体1Fの左側面側には、ベース部材BのT溝B2に固定された位置決め部材140が設けられている。位置決め部材140は、クランプ本体1FをT溝B2に沿った少なくとも一方向への移動を規制するためのものである。位置決め部材140は、ベース面B1に配置された上部ブロック部材141と、T溝B2の横溝部に挿入された下部ブロック部材142と、上部ブロック部材141と下部ブロック部材142とを連結するボルト部材143とを備えている。
クランプ本体1Fの第1固定面11をベース面B1にマグネットユニット21により固定する場合、1又は複数のピン部材42をベース部材BのT溝B2の縦溝部に嵌合すると共に、位置決め部材140をクランプ対象物Wの左側面に当接することで、位置決め部材140と1又は複数のピン部材42とが協働して、クランプ本体1FをT溝B2と直交する方向とT溝B2に沿った少なくとも一方向に位置決めすることができる。尚、その他の構成、作用及び効果は実施例1と同様であるので説明は省略する。
図17に示すように、第1移動規制機構4Gは、クランプ本体1Gの第1固定面11をベース面B1に少なくとも一方向に位置決めする為の第1位置決め機構41Gである。第1移動規制機構4Gの第1位置決め機構41Gは、実施例1の第1位置決め機構41の1又は複数のピン部材42を省略して、クランプ本体1Gの角溝16,17に嵌合されてクランプ本体1Gに1又は複数のボルト146にて固定されたブロック部材145を含むものである。角溝16,17は、クランプ本体1Gの前側面と後側面の下側部分に第1,第2固定面11,12と平行に且つ側面視コ字状に形成されている。
クランプ本体1Gの側面に第1,第2固定面11,12と平行な角溝16,17が形成され、第1位置決め機構41Gは、角溝16,17に嵌合されてクランプ本体1Gにボルト146にて固定されたブロック部材145を含むので、ブロック部材145をベース部材BのT溝B2に嵌合することで、クランプ本体1をベース面B1に対して少なくとも一方向に、つまり、T溝B2と直交する方向に位置決めすることができる。尚、その他の構成、作用及び効果は実施例1と同様であるので説明は省略する。
図18に示すように、第1移動規制機構4Hは、クランプ本体1Hの第1固定面11をベース面B1に少なくとも一方向に位置決めする為の第1位置決め機構41Hである。第1位置決め機構41Hは、実施例1の1又は複数のピン部材42を備え、クランプ本体1Hの角溝16,17に嵌合されてクランプ本体1Hに1又は複数のボルト146にて固定されたブロック部材146を含むものである。角溝16,17は、実施例8と同様に、クランプ本体1Hの側面に第1,第2固定面11,12と平行に形成されている。ブロック部材146の構成は、実施例8と同様であるので説明は省略する。
クランプ本体1の側面に第1,第2固定面11,12と平行な角溝16,17が形成され、第1位置決め機構41Hは、角溝16,17のうちの少なくとも一方に(図18では右側角溝16に)嵌合されてクランプ本体1Hにボルト146にて固定されたブロック部材145を含むので、第1位置決め機構41Hのピン部材42をT溝B2の縦溝部に嵌合し、ブロック部材145の側面をベース部材Bの側面に当接することで、ブロック部材145と1又は複数のピン部材42とが協働して、クランプ本体1Hをベース面B1に対して少なくとも一方向に、つまり、T溝B2と直交する方向に位置決めすることができる。尚、その他の構成、作用及び効果は前記実施例1と同様であるので説明は省略する。
図19に示すように、第1移動規制機構4Iは、クランプ本体1Iの第1固定面11をベース面B1に対して位置決めする為の第1位置決め機構41Iである。第1位置決め機構41Iは、第1固定面11に突出状に且つ着脱可能に設けられた1又は複数(例えば、2組)のピン部材42Iを有する。この第1位置決め機構41Iは、実施例1のクランプ本体1に形成された嵌合孔43を省略して、実施例1のピン部材42の半分程度の長さのピン部材42Iを備え、これらピン部材42Iは、ボルト部材44Iだけでクランプ本体1Iに固定されている。
[1]前記実施例1〜9の磁力式固定装置Cにおいて、マグネットユニット21,31の数や配置は2組に限定する必要はなく、4組のマグネットユニット21,31を左右方向に隣接状に連続的に配設しても良いし、4組のマグネットユニット21,31を上下左右方向に正方形状に配設しても良い。つまり、マグネットユニット21,31の数や配置は、クランプ本体1の形状やサイズ等に応じて適宜変更可能である。
[4]前記実施例1〜9の磁力式固定装置における、クランプ本体1の構造、第1,第2移動規制機構4,5の構造などは、一例を示すものであり、これらの構造に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を付加して実施可能である。
B ベース部材
B1 ベース面
W クランプ対象物
C、CA〜CI 磁力式固定装置
1,1A〜1I クランプ本体
2 第1磁力発生機構
3 第2磁力発生機構
4,4A〜4C,4E,4G〜4I 第1移動規制機構
5,5A〜5D,5I 第2移動規制機構
11 第1固定面
12 第2固定面
16,17 角溝
21,31 マグネットユニット
22,32 鋼製ブロック
23,33 永久磁石
24,34 アルニコ磁石
25,35 コイル
41,41E,41G〜41I 第1位置決め機構
42,52 ピン部材
51,51D,51I 第2位置決め機構
101,101B 第1摩擦生成機構
102,112 シリンダ穴
103,103B,113,113B 可動部材
104,114 バネ部材
108,118 油室
111,111B 第2摩擦生成機構
121,122 弾性部材
130,135,145 ブロック部材
Claims (9)
- 外部のベース部材のベース面に固定可能な平坦な第1固定面と、この第1固定面に平行で且つワークや金型などのクランプ対象物を固定可能な平坦な第2固定面とを有するクランプ本体と、このクランプ本体に組み込まれ第1固定面をベース面に磁力により固定する第1磁力発生機構及び第2固定面にクランプ対象物を磁力により固定する第2磁力発生機構とを備えた磁力式固定装置であって、
前記クランプ本体を前記ベース面に対して少なくとも一方向への移動を規制する第1移動規制機構を、前記クランプ本体に設けたを特徴とする磁力式固定装置。 - 前記第1磁力発生機構は、前記第1固定面に臨む磁性部材と、この磁性部材の外周側に配設された複数の永久磁石と、前記磁性部材の背面側に配設されたアルニコ磁石と、このアルニコ磁石の極性を切り換える為のコイルとを備え、吸着状態と非吸着状態とに切り換え可能に構成され、
前記第2磁力発生機構は、前記第2固定面に臨む磁性部材と、この磁性部材の外周側に配設された複数の永久磁石と、前記磁性部材の背面側に配設されたアルニコ磁石と、このアルニコ磁石の極性を切り換える為のコイルとを備え、吸着状態と非吸着状態とに切り換え可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の磁力式固定装置。 - 前記第1移動規制機構は、前記クランプ本体の第1固定面を前記ベース面に対して位置決めする為の第1位置決め機構であって、前記第1固定面に突出状に且つ着脱可能に設けられた1又は複数のピン部材を有する第1位置決め機構であることを特徴とする請求項1に記載の磁力式固定装置。
- 前記第1位置決め機構は、前記クランプ本体の側面に着脱可能に固定されたブロック部材を含むことを特徴する請求項3に記載の磁力式固定装置。
- 前記クランプ本体の側面に第1,第2固定面と平行な角溝が形成され、
前記第1位置決め機構は、前記角溝に嵌合されてクランプ本体にボルトにて固定されたブロック部材を含むことを特徴とする請求項3に記載の磁力式固定装置。 - 前記クランプ本体の第2固定面に前記クランプ対象物を少なくとも一方向への移動を規制する第2移動規制機構を、前記クランプ本体に設けたことを特徴とする請求項1に記載の磁力式固定装置。
- 前記第2移動規制機構は、前記クランプ本体の第2固定面に前記クランプ対象物を位置決めする為の第2位置決め機構であって、前記第2固定面に突出状に且つ着脱可能に設けられた1又は複数のピン部材を有する第2位置決め機構であることを特徴とする請求項6に記載の磁力式固定装置。
- 前記第1,第2移動規制機構の少なくとも一方は、前記クランプ本体に形成されたシリンダ穴と、このシリンダ穴に進退可能に装着された可動部材と、この可動部材を進出側へ付勢する進出付勢機構とを備え、
前記可動部材の先端部に摩擦係数の大きい摩擦部材が取り付けられたことを特徴とする請求項6に記載の磁力式固定装置。 - 前記第1,第2移動規制機構の少なくとも一方は、前記クランプ本体に形成された凹部に装着された弾性部材を備え、この弾性部材が、第1固定面又は第2固定面から所定高さ突出していることを特徴とする請求項6に記載の磁力式固定装置。
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