JP5474511B2 - ハイブリッド加圧成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種の成形品を加圧成形するための溶湯成形方式のハイブリッド加圧成形装置に関する。
従来、成形装置として、特許文献1に開示されたものが提案されている。この成形装置は、所定位置に浮上保持された下型に対し、型締めシリンダにより上型を下降動作させて、下型に上型を型合わせした状態で、上型及び下型を前記シリンダによって下方に移動させるようになっている。そして、上型及び下型が下降動作される間に、下型に形成された溶湯の貯留室から溶湯が所定位置に配設された押し出しシリンダの押出ロッドによってキャビティ内に押し出されるようになっている。このようなタイプの成形装置においては、型締めシリンダによって上型を型合わせ位置に下降動作するには、該シリンダに大量の圧油を迅速に供給することが難しいので、時間を要する。又、型締めシリンダを用いているので、上型の位置制御や速度制御の精度が低いという問題がある。このため、サーボモータを備えたボールねじ機構によって、上型を速い速度で高精度に下降動作させる構造の成形装置が提案されている。
ところが、ボールねじ機構を備えた成形装置は、大きな型締め力を出すためには、大径のボールねじと、大出力のサーボモータが必要であり、一般の市販品を使用することができず、極めて非経済的である。このため、型締めシリンダとボールねじ機構を併用する構成が特許文献2,3に開示されている。
特許文献2に開示されている「成形機の型締め方法及び型締め装置」は、可動盤を型開閉するための駆動を、可動盤のナットに噛み合っているボールねじ軸の回転駆動により行っている。固定盤に対して可動盤を案内するタイバーは、一方の端部が型締めシリンダ内に挿入されており、その先端にピストン部が設けられている。そして、固定盤に対する可動盤の型締め力は、ピストン部の面積からタイバーの面積を減じた部分に対する油圧により得られるようになっている。
特許文献3に開示されている「ねじ駆動式油圧プレス装置」は、スレーブシリンダ(型締めシリンダ)の出力ロッドの端部に結合されたスライド(可動盤)を、プレフィル弁により油圧調整をしながら、早送り駆動部により作業位置まで高速移動させるようになっている。この早送り駆動部は、ボールねじユニットとタイミングベルト装置と早送り用ACサーボモータとを有する。そして、作業位置においてマスターシリンダの入力ロッドをボールねじ軸を用いた加圧駆動部により駆動している。そのマスターシリンダからの作動油の供給を受けて、型締め作業やプレス作業を行わせるようになっている。
特開2006−110867号公報([要約]を参照) 特開平7−137105号公報([要約]を参照) 特開2006−150422号公報([要約]を参照)
通常、成形機においては、ボールねじ機構によって早送りされる可動型を固定型に型閉めする際、可動型を型閉め完了位置の手前で減速し、可動型が固定型に接触する予め設定された型閉め完了位置の直前に達すると、ボールねじ機構が停止されて、可動型の下降動作が停止されるようになっている。そして、可動型の実際の型閉め完了位置は、ボールねじ機構に過大な負荷を与えることを避けるため、固定型と可動型との間に僅かな隙間をもたせて停止するように設定されている。このため、型締めシリンダにより可動型が型締めされれば、ボールねじ機構が停止されていても可動型は移動することになる。特許文献2に開示された成形機においても、ボールねじ軸が停止された状態で、型締めシリンダによって、可動盤がさらに僅かに固定盤側に移動された場合、ボールねじ軸と、ボールナットとの間に、ボールねじ軸の軸方向にボールナットを水平方向へ移動しようとする力が作用するので、ボールねじ軸とボールナットが損傷する恐れがある。特許文献3に開示されたプレス装置も、ボールねじ軸とボールナットが損傷する恐れがある。
なお、ベッドに支持された固定型に可動型が適正に型閉めされた状態においては、固定型及び可動型は、ともに剛体であるため、理論的には型締めシリンダによる型締め力によって可動型が下方に移動されることは無い。しかし、固定型と可動型に形成されたキャビティ内の溶湯を高圧力で加圧して成形品の品質を向上するためには、前記両型の型締め力が例えば400〜500トン必要である。この場合には、可動型がその高い型締め力によって、僅かに下方に移動される。即ち、複数の部材から構成されている固定型及び該固定型を支持する複数の部品の圧縮弾性変形等により可動型が下方に僅かに変位される。このため、ボールねじ機構のボールねじ軸とボールナットが損傷され、耐久性が低下する。
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、型締めシリンダにより成形型に型締め力を付与する際に、ボールねじ機構が損傷するのを防止してその耐久性を向上することができるハイブリッド加圧成形装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、固定部材に装着された第1成形型及び第2成形型と、前記第2成形型を型合わせ位置に移動するサーボモータを備えたボールねじ機構と、第1成形型に型合わせされた第2成形型に型締め力を付与する型締めシリンダとを備えたハイブリッド加圧成形装置において、前記型締めシリンダにより第1成形型に第2成形型が型締めされる際に、前記ボールねじ機構のボールナット又はボールねじ軸と、第2成形型を把持する可動把持体との間にボールねじ軸の軸線方向へ所定のストローク範囲内で相対移動するのを許容する相対移動許容機構を設けたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ボールねじ機構は、固定部材の所定位置において、軸方向の移動不能に、かつサーボモータにより往復回動可能に支持されたボールねじ軸と、該ボールねじ軸に螺合されたボールナットと、該ボールナットに連結され、かつ前記可動把持体に装着されたナット取付筒体とにより構成され、前記相対移動許容機構は、前記可動把持体と前記ナット取付筒体との間に設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記相対移動許容機構は、前記ナット取付筒体の前記可動把持体側の端部の外周面に設けられたフランジ部と、該フランジ部に形成された貫通孔に挿入され、かつ前記可動把持体に螺合されたボルトと、前記可動把持体と、前記ナット取付筒体との間に介在され、かつ前記可動把持体から前記取付筒体を離隔する方向に付勢する付勢部材とにより構成され、前記フランジ部と可動把持体との間には、該フランジ部をボルトに沿って所定のストローク範囲内で往復動するための隙間が設定されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1において、前記ボールねじ機構は、固定部材の所定位置において、軸方向の移動不能に、かつサーボモータにより往復回動可能に支持されたボールナットと、該ボールナットに軸方向の往復動可能に螺合され、かつ固定部材に対し回転不能に支持されたボールねじ軸とにより構成され、前記相対移動許容機構は、前記ボールねじ軸と可動把持体との間に設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4において、前記相対移動許容機構は、前記ボールねじ軸の先端部に軸方向に所定のストローク範囲内で往復動可能に前記可動把持体を支持し、付勢部材により前記可動把持体を常には前記ボールナット側に付勢するように構成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項において、固定部材としてのベッドに対し第1成形型としての下型を浮上保持機構により所定の高さに浮上保持可能に構成し、前記ベッドに連結された固定部材としてのコラムに対し可動把持体としての可動上型把持体をボールねじ機構により上下方向の往復動可能に装着するとともに、可動上型把持体に第2成形型としての上型を装着し、前記コラムに対し前記上型に型締力を付与する型締シリンダを装着し、前記下型の内部に溶湯の貯留室を設け、前記ベッドに対し前記貯留室に貯留された溶湯を上型と下型とによって形成されたキャビティに押し出す押出ロッドを備えた押し出しシリンダを配設したことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記可動上型把持体の下面には、案内機構及び位置切換機構によって、前記上型が離型位置と、該離型位置から水平方向に離隔した成形品の分離位置との間で位置切り換え可能に装着され、前記分離位置には、前記上型の成形面に付着された成形品を下方へ分離するためのノックピンを有する突出装置が配設されていることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項3において、前記付勢部材は、前記可動把持体に接触され、かつ前記ねじ軸の挿通を許容し、該付勢部材を係止するフランジ部を有する内側リングと、ナット取付筒体の内周面に接触され、かつ付勢部材を係止するフランジ部を有する外側リングと、同じくナット取付筒体の内周面の所定位置に係止され、かつ付勢部材を係止する係止リングとの間に内装されていることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8において、前記付勢部材が皿バネであることを要旨とする。
(作用)
この発明は、サーボモータが作動されてボールねじ機構によって、第1成形型に第2成形型が型合わせ位置又はその直前に移動された後、該サーボモータが停止され、その後、型締めシリンダにより第1及び第2成形型が型締めされ、この型締め力によって第2成形型及び第1成形型が移動される。この際、相対移動許容機構によって、ボールねじ機構のボールナット又はボールねじ軸と、第2成形型を把持する可動把持体との間に所定のストローク範囲内で相対移動が許容される。このため、ボールねじ軸とボールナットに型締めシリンダの型締め力が作用することはなく、ボールねじ機構の損傷が防止される。
本発明によれば、型締めシリンダにより成形型に型締め力を付与する際に、ボールねじ機構が損傷するのを防止してその耐久性を向上することができる。
この発明のハイブリッド加圧成形装置を具体化した第1の実施形態を示す要部の縦正断面図。 図1のハイブリッド加圧成形装置の上型と下型を型締めした状態を示す縦正断面図。 ハイブリッド加圧成形装置の全体構成を示す正面図。 ハイブリッド加圧成形装置の上型ユニット及び突出装置を示す正断面図。 スライダーに支持された上型の位置切換機構を示す右側断面図。 突出装置側に移動されたスライダー及び上型を示す右側面図。 スライダー及び上型の位置切換機構を示す平面図。 スライダー及び上型の位置切換機構を示す正面図。 スライダー及び上型の位置切換機構を示す平面図。 スライダー及び上型の位置切換機構を示す正面図。 この発明の第2の実施形態を示す成形装置の正面図。 離型状態におけるボールねじ機構の拡大断面図。 型閉め完了状態におけるボールねじ機構の拡大断面図。 型開き時の油圧作動状況を示す回路図。 この発明の第3の実施形態を示すボールねじ機構及び相対移動許容機構の縦断面図。 この発明の第4の実施形態を示す相対移動許容機構の縦断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化したハイブリッド加圧成形装置の第1の実施形態を図1〜図10にしたがって説明する。
最初に、図4に基づいて、ハイブリッド加圧成形装置の概略構成について説明する。
固定部材としてのベッド11には、第1成形型としての下型12を備えた下型ユニット13が装着され、ベッド11の左右両側部に立設された固定部材としての左右一対のコラム14,15の間には、第2成形型としての上型16を備えた上型ユニット17が装着されている。前記左側のコラム14の左側方には、下型12から上型16を離型した後、上型16に付着された成形品Wを上型16から分離するための突出装置18が装着されている。そこで、前記下型ユニット13、上型ユニット17及び突出装置18等の構成を順次説明する。この明細書においては、成形装置の正面を表す図3において、成形装置の左右は、紙面の左右を表し、成形装置の前側は、図3の紙面直交方向の手前を表し、後側は紙面の裏側を表す。これに基づいて図1,2、図4〜図10にも「左−右」、「前−後」を表示した。又、図1及び図2においては、図4に示す各部の構成を簡略化して表している。
(下型ユニット13)
図3に示すように、前記ベッド11の上部に設けられた支持基盤21の下面には、浮上保持機構を構成する複数のシリンダ22が上向きに取り付けられ、各シリンダ22のピストンロッド23が前記支持基盤21に設けられた貫通孔に挿入されて上方に突出され、各ピストンロッド23の上端部が前記下型12の下部に当接されている。前記シリンダ22のピストン側シリンダ室24に図示しない油圧供給機構から圧油を供給することにより前記ピストンロッド23を上方向に移動させて、下型12を所定の高さに浮上保持できるようになっている。前記下型12の上面12aには、前記上型16の下面16aに形成された成形品の成形面16bとともに成形品を成形するキャビティK(図2参照)を形成するための成形面12bが形成されている。前記支持基盤21の下面には、押し出しシリンダとしての油圧シリンダ25が上向に取り付けられ、そのピストンロッド26が前記支持基盤21に設けられた貫通孔に挿入されて上方に突出されている。該ピストンロッド26の先端部にはスリーブチップ27が連結され、該スリーブチップ27は、前記下型12の中心部に上下方向に貫通形成された貫通孔12cに挿入されている。前記貫通孔12cの上部内周面と、前記スリーブチップ27の上端面とにより有底円筒状をなすアルミニウム等の溶湯Yの貯留室28が形成されている。そして、上型16と下型12が型合せされて下降されて、貯留室28内の溶湯YがキャビティK内に充填された状態で、前記シリンダ25のピストン側シリンダ室29に図示しない油圧供給機構から圧油を供給することにより、前記ピストンロッド26を上方に移動させて、溶湯Yを加圧するようになっている。
(上型ユニット17)
図4に示すように、前記コラム14,15の上端部寄りには、固定支持基盤31が溶接によって水平に連結されている。該固定支持基盤31には油圧方式の型締めシリンダ32のケース33の外周面に溶接されたフランジ体34がボルト35によって連結されている。前記型締めシリンダ32の内部に収容されたラム36の先端(下端)面には、取付板37がボルト38によって取り付けられ、該取付板37の下面には、可動把持体としての可動上型把持体39の上面が接触され、ボルト40によって取付板37と可動上型把持体39が連結されている。
図5に示すように、前記可動上型把持体39の下面には、一対のブラケット41を介して一対の案内レール42が前後方向に所定の間隔をおいて互いに平行に、かつ図4に示すように左右方向に指向するように支持されている。前記両案内レール42の上面と前記可動上型把持体39の下面との間には、スライダー43が両案内レール42の上面に沿って図4において左右方向の往復動可能に装着されている。前記スライダー43の下面には、図1に示すように前記上型16の上面が接触され、上型16の上端外周面に一体形成されたフランジ部16cがボルト44によってスライダー43に連結され、上型16とスライダー43が連結されている。前記可動上型把持体39の下部には、図5に示すように前後方向に所定の間隔をおいて、かつ図7に示すように左右方向に指向するように位置切換機構を構成する一対のシリンダ45が取り付けられている。両シリンダ45のピストンロッド46の先端(図7において左端)部は、図7に示すように前記スライダー43の上面に連結された連結具47に連結されている。図5に示すように、前記スライダー43の下面には、前記両案内レール42の前後方向に対向する側面に転動接触する案内ローラ48が複数箇所に取り付けられ、図4において、スライダー43が左右方向にのみ往復動されるようになっている。
従って、図7及び図8において、前記シリンダ45が作動されると、ピストンロッド46によって前記スライダー43が前記案内レール42に沿って左右(水平)方向に往復動される。そして、スライダー43に取り付けられた上型16が、図7及び図8に示す離形位置と、該離型位置から左方向に離隔された後述する図9及び図10に示す突出装置18側の成形品Wの分離位置との間で切り換え動作される。
図1及び図4に示すように、前記型締めシリンダ32のケース33の内側上部の空間とラム36の上端面によって形成された加圧室51には、図1に示すように、配管52及び電磁開閉弁53を介して油ポンプ54が接続されている。前記ケース33の上端面には油の貯留室55aを形成した油タンク55が装着されている。前記加圧室51と貯留室55aはケース33の上端部に形成された連通孔56によって連通されている。該連通孔56に形成された弁孔57は、開閉弁58によって開閉されるようになっている。前記開閉弁58はアクチュエータ59によって、開放位置と閉鎖位置との間で切り換えられるようになっている。前記アクチュエータ59は前記開閉弁58に連結されたロッド60の上端部に嵌合されたピストン61の上下両側に形成された加圧室62,63のいずれか一方に前記油ポンプ54から配管64及び電磁切換弁65を介してパイロット圧油を供給することにより、前記開閉弁58が開放位置と閉鎖位置との間で切り換えられる。
従って、図1に示す前記型締めシリンダ32が不作動状態において、後述するボールねじ機構70によって前記可動上型把持体39及び上型16が下方へ移動される際には、前記開閉弁58が開放されて、油タンク55の貯留室55aに貯留されていた油が連通孔56を通して加圧室51内に供給され、可動上型把持体39及び上型16の下降動作が円滑に行われる。又、図2に示すように、前記下型ユニット13の下型12に上型ユニット17の上型16が型合わせされた状態で、前記型締めシリンダ32を作動させて上型16に型締め力を付与するときには、前記電磁切換弁65が作動されて、前記加圧室63にパイロット圧油が供給されて開閉弁58が閉鎖位置に切り換えられる。この状態で、前記電磁開閉弁53が供給ポートに切り換えられて、前記油ポンプ54から配管52を通して加圧室51に高圧力の圧油が供給され、下型12に上型16が型締めされる。さらに、ボールねじ機構70によって、前記可動上型把持体39及び上型16が上方向へ移動される際には、前記電磁開閉弁53が閉路ポートに切り換えられるとともに、前記開閉弁58が開放位置に切り換えられ、加圧室51内の油が連通孔56を介して貯留室55aに戻されるようになっている。
(ボールねじ機構70)
ボールねじ機構70は、前記電磁開閉弁53を閉路ポートに保持するとともに、前記開閉弁58を開放位置に保持した状態、つまり型締めシリンダ32を不作動状態に保持した状態で、前記可動上型把持体39及び上型16を上限位置、即ち離型位置から下方へ移動して、下型12の上面に上型16の下面が接触する型合わせ位置へ高速で下降動作させるものである。
図4に示すように、前記下型ユニット13の上端部には水平の固定支持基盤71が取り付けられ、該固定支持基盤71には二箇所に軸受筒72が取り付けられている。該軸受筒72の内周面にはベアリング73を介してボールねじ軸74の上端部に形成されたロッド部74aが所定位置において回転可能に、かつ軸方向の移動不能に支持されている。前記ボールねじ軸74の下端部は、前記可動上型把持体39に設けた貫通孔39aに緩く挿入されている。前記可動上型把持体39の上面には、前記ボールねじ軸74に螺合されたボールナット75を支持するための円筒状をなすナット取付筒体76が装着されている。前記可動上型把持体39とナット取付筒体76との間には、両者の上下方向の相対移動を所定のストローク範囲内で許容するための相対移動許容機構77が設けられている。
上記相対移動許容機構77は、図1に示すように前記ナット取付筒体76の下端外周面に一体形成されたフランジ部78と、該フランジ部78の貫通孔78aに上下方向に貫通され、かつ前記可動上型把持体39の上面に形成されたネジ孔39bに螺合されたボルト79とを備えている。前記ボルト79の上端部には、ボルト79の頭部としてのダブルナット80が螺合されている。前記ナット取付筒体76の内周面の所定位置に設けられた係止リング81と、前記可動上型把持体39の上面との間には、付勢部材としての皿ばね82が介在されている。そして、前記皿ばね82によって可動上型把持体39とナット取付筒体76が常には互いに離隔する方向に付勢されている。前記可動上型把持体39の上面と、フランジ部78の下面との間には、前記可動上型把持体39とナット取付筒体76の相対移動を許容するための所定(この実施形態では4mm)の隙間gが形成されている。
前記一対のボールねじ軸74の上端部にはプーリ83がそれぞれ上下方向の高さ位置が異なるように嵌合されている。前記コラム14,15の所定位置に取り付けられた正逆回転可能なサーボモータ84の回転軸85に嵌合された上下一対の駆動プーリ86と、前記両被動プーリ83との間には、タイミングベルト87がそれぞれ掛装されている。従って、前記サーボモータ84が正回転されて、回転軸85及び駆動プーリ86が正回転されると、タイミングベルト87を介してプーリ83及びボールねじ軸74が所定位置において正回転される。このため、ボールねじ軸74に螺合されたボールナット75がナット取付筒体76とともに下方に移動され、ナット取付筒体76にボルト79を介して連結された可動上型把持体39が上型16とともに下方に移動される。反対に前記サーボモータ84が逆回転されると、前記ボールナット75及びナット取付筒体76が上方向に移動され、可動上型把持体39及び上型16が上方向に移動される。
(突出装置18)
次に、図3〜図10に基づいて、前記突出装置18について説明する。
図6に示すように、前記コラム14には支持枠体91が連結され、該支持枠体91にはブラケット92を介して前記案内レール42と対応するように案内レール93が、図7及び図8に示すように左右方向に水平に、かつ前後方向に所定の間隔をおいて互いに平行に支持されている。従って、前記シリンダ45が作動されて、離型位置に保持されているスライダー43及び上型16が案内レール42に沿って水平方向に移動されると、突出装置18側の一対の案内レール93の上面に移動され、スライダー43及び上型16が成形品Wの分離位置に移動される。
図3及び図4に示すように、前記支持枠体91には案内レール93上の分離位置に移動されたスライダー43及び上型16から成形品Wを分離するための突出装置18が装着されている。前記支持枠体91の上部には、シリンダ94が下向きに取り付けられ、このシリンダ94のピストンロッド95の下端部には、取付板96が連結され、該取付板96の下面には、複数(この実施形態では4)本のノックピン97が下向きに、かつ互いに平行に連結されている。図6に示すように、前記スライダー43及び上型16には、前記各ノックピン97と対応するように貫通孔43a,16dが形成され、該貫通孔43a,16dに前記ノックピン97が挿入されると、前記上型16の成形面16bに付着していた成形品Wが突き落とされて分離される。なお、前記スライダー43及び上型16には、前記ノックピン97によって作動される成形品Wの押し出し機構が設けられているが、この押し出し機構は本実施形態においては省略されている。
(ハイブリッド加圧成形装置の動作)
次に、前記のように構成されたハイブリッド加圧成形装置の動作について説明する。
図3は前記シリンダ22のピストン側シリンダ室24に圧油供給機構から圧油が供給されて、下型12が所定高さ位置に浮上保持されるとともに、前記貯留室28の内部に溶湯Yが貯留された状態を示す。又、図1に示すように、前記電磁開閉弁53が閉路ポートに切り換えられ、電磁切換弁65が前記加圧室63に圧油を供給するポートに切り換えられ、開閉弁58が閉鎖位置に保持され、上型16が離型位置に保持された状態を示す。
上記状態において、成形品Wを成形するため図示しない操作盤の起動スイッチがオンされると、前記電磁切換弁65が前記加圧室62に圧油を供給するポートに切り換えられて、前記開閉弁58が開放位置に移動される。これと同期して、前記サーボモータ84が起動されて、回転軸85及び駆動プーリ86が正回転され、タイミングベルト87を介してプーリ83及びボールねじ軸74が正回転され、前記ボールナット75、ナット取付筒体76、可動上型把持体39、スライダー43及び上型16が下方に速い速度で移動される。この上型16の下降動作中、前記型締めシリンダ32のラム36が可動上型把持体39とともに下方に移動されるので、加圧室51の容積が膨張され、このため前記油タンク55の貯留室55a内の油が連通孔56を通して加圧室51内に流入する。
そして、前記上型16の下面が図3に示すように所定高さの浮上位置に保持された下型12の上面に接触する予め設定された型合わせ位置の手前で、図示しない制御装置からの速度切換信号によりサーボモータ84の回転速度が低下され、上型16の下降速度が低下される。その後、前記上型16の下面が下型12の上面に接触され、次に、前記シリンダ22のピストン側シリンダ室24がドレンポートに切り換えられ、図示しない制御装置からの速度切換信号により前記サーボモータ84が中速回転に切り換えられて、上型16及び下型12が同期して中速度で下方に移動される。この過程において、図3に示す油圧シリンダ25のスリーブチップ27が相対的に上昇されるので、前記貯留室28に貯留された溶湯Yが下型12と上型16によって形成されたキャビティKの内部に供給される。図2に示すように、前記上型16及び下型12が予め設定された型閉め完了位置の直前に移動されると、図示しない制御装置からの停止信号によりサーボモータ84が停止されて、下型12が支持基盤21の上面に接触される直前で停止され、下型12の下面と支持基盤21の上面との間に僅かな隙間eが形成される。
上述したように前記下型12及び上型16の下降動作が停止されるまでは、前記サーボモータ84が回転され、前記シリンダ22により下型12及び上型16が上方への付勢力を受けるので、相対移動許容機構77の皿ばね82が圧縮されて蓄勢される。このため、図1に示すように可動上型把持体39の上面とフランジ部78の下面との間に形成されていた隙間gが、図2に示すように零になり、前記フランジ部78の上面とダブルナット80との間に、前記隙間gと等しい隙間g’が形成される。このため、前記可動上型把持体39及びボルト79が下方向に若干移動しても前記ナット取付筒体76及びボールナット75に下方への引張力が作用しない状態となる。
前記サーボモータ84が停止された後、制御装置からの切換信号により電磁切換弁65が前記加圧室63に圧油を供給する位置に切り換えられると、前記開閉弁58が閉鎖位置に切り換えられる。これと同期して、図示しない制御装置からの切換信号により開閉弁53が閉鎖ポートから供給ポートに切り換えられて、油ポンプ54から配管52を通して加圧室51内に高圧力の圧油が供給される。このため、型締めシリンダ32のラム36が下方に加圧され、前記フランジ体34及びスライダー43を介して下型12に型閉めされた状態の上型16に大きな型締め力が付与される。このとき、下型12と支持基盤21の間には、前述したように僅かな隙間eが形成されているので、又、可動上型把持体39、上型16及び下型12は大きな型締め力(例えば500トン)を受けるので、下型12及び上型16は前記隙間e以上(例えば2〜4mm)下方に移動される。しかし、図2に示すように、前記フランジ部78とダブルナット80との間に隙間g’が形成されているので、ボールナット75及びナット取付筒体76は静止したままの状態に保持され、ボールねじ軸74及びボールナット75が損傷されることはない。
その後、図示しない圧油供給機構から図3に示す前記油圧シリンダ25のピストン側シリンダ室29に圧油が供給され、図2に示すピストンロッド26が上昇されて、該ピストンロッド26によってキャビティK内の溶湯Yが高圧力で加圧され、成形品Wが成形される。
成形品Wの成形動作が終了すると、前述した動作と逆の動作が行われて、図1に示すように、可動上型把持体39及び上型16が離型位置に移動される。成形品Wは、図5及び図8に示すように上型16の成形面16bに付着された状態で離型位置に移動される。
次に、図7において、前記シリンダ45が作動されて、ピストンロッド46によりスライダー43及び上型16が離型位置から図9及び図10に示す分離位置に移動される。この分離位置において前記突出装置18のシリンダ94が作動されて、ピストンロッド95及び取付板96の下方に移動され、ノックピン97によって、上型16の成形面16bに付着していた成形品Wが下方に押されて分離される。
上記第1の実施形態の成形装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記第1の実施形態では、前記可動上型把持体39とナット取付筒体76に設けたフランジ部78との間に、可動上型把持体39の下方への相対移動を許容する相対移動許容機構77を設けた。このため、前記型締めシリンダ32によって上型16に大きな型締め力を付与する際に、可動上型把持体39が下方へ若干移動されても、前記ボールナット75及びナット取付筒体76が下方へ移動されるのを防止することができる。従って、ボールねじ機構70のボールねじ軸74及びボールナット75の損傷を防止することができ、ボールねじ機構70の耐久性を向上することができる。
(2)上記第1の実施形態では、前記型締めシリンダ32の上部に油タンク55を設け、前記連通孔56から前記加圧室51に作動油となる油が流入するようにした。このため、ボールねじ機構70による可動上型把持体39及び上型16の高速での下降動作時に、不作動状態の型締めシリンダ32の容積の急激に拡大する前記加圧室51に貯留室55aから油を迅速に流入させて、ラム36の下方への追従動作を速やかに行うことができる。
(3)上記第1の実施形態では、前記可動上型把持体39の下面にスライダー43を左右方向の往復動可能に支持し、シリンダ45によって、スライダー43及び上型16を離型位置から突出装置18と対応する分離位置に移動するようにした。このため、成形品Wの上型16からの分離作業を迅速に行うことができるとともに、下型12の上方向の空間が開放されるので、貯留室28に対する溶湯Yの注入動作を迅速に行うことができる。従って、成形品Wを成形するサイクルタイムを短縮することができる。
(4)上記第1の実施形態では、ナット取付筒体76と可動上型把持体39とを、付勢部材としての皿ばね82を介して接離可能に連結した。このため、可動上型把持体39が早送りされて下型12と上型16とが型閉めされる時、皿ばね82の緩衝作用により、下型12に対する上型16の衝突の衝撃が緩和される。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図11〜図13を用いて説明する。なお、以下の各実施形態において、第1の実施形態と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付して説明を簡略化する。
図11に示すように、第2の実施形態の成形装置においては、ベッド11の上面に固定部材としての支持枠体100が配設され、支持枠体100の上面には、支持板101を介して固定盤102が支持され、該固定盤102の上面に前記下型12が移動不能に固定されている。前記支持枠体100の内部には、図示しないが、前記油圧シリンダ25が配設されている。
左右一対の前記コラム14,15には、可動上型把持体39の上下方向の移動を案内する案内板103が上下方向に配設されている。前記可動上型把持体39は、上下方向にのみ往復動される。
図12に示すように、前記相対移動許容機構77の皿ばね82とボールねじ軸74との間には、円筒状の内側リング88が介在されている。該内側リング88には、皿ばね82を係止するフランジ部88aが形成されている。内側リング88の内周面には、図示しないが含油メタルが接着されている。前記係止リング81の下方には、皿ばね82とナット取付筒体76の内周面との間に位置するように、外側リング89が介在されている。該外側リング89の下端外周縁は、前記可動上型把持体39の上面に形成された係合凹部39cに係合されている。前記内側リング88のフランジ部88aと、前記係止リング81に形成されたフランジ部81aとの間に前記皿ばね82が介在されている。
次に、図13を用いて、可動上型把持体39が、型閉め完了位置に制御された後、型締め力を受けてさらに下降したときの相対移動許容機構77の作用を説明する。
図13は、可動上型把持体39が型締め力を受けてはいるが、型閉め完了として制御された位置から下降してはいない状態を示している。この時、皿ばね82は、ボールねじ機構70の駆動力により弾性圧縮変形され、そのため、可動上型把持体39の上面とフランジ部78の下面との間に隙間g1が形成されている。又、フランジ部78の上面とダブルナット80との間に隙間g2が形成されている。本実施形態では、隙間g1が1mmとなるように、又、隙間g2が3mmとなるようにボールねじ機構70によるナット取付筒体76の送り量が調整されている。前記隙間g1が形成されることにより、ナット取付筒体76と可動上型把持体39との衝突が防止される。
そして、可動上型把持体39がさらに下降した時、隙間g2が0mmとなるまでに下降が止まれば、可動上型把持体39の下降によりボールねじ軸74を引張する方向のボールねじ機構70に対する過負荷の発生を未然に防止することができる。この時、ナット取付筒体76と可動上型把持体39との間には、弾性圧縮変形した皿ばね82の反発力が作用するので、前記過負荷の発生を容易に防止することができる。
次に、図14を用いて、成形装置の油圧回路を説明する。
図14に示すように、可動上型把持体39は型開き位置にある。この可動上型把持体39がボールねじ機構70の駆動により上昇する時、ラム36が上昇するので、型締めシリンダ32内の作動油は、プレフィル弁108を介してタンク107に容易に排出される。プレフィル弁108は、高圧油109をパイロット圧として受けることにより、多量の作動油の通過を許容する状態にある。パイロット圧の供給のため、方向制御弁106はソレノイド106aの作動により、左側のポートが回路に接続されている。なお、可動上型把持体39が下降して型閉め完了の制御位置にある時、方向制御弁106のソレノイド106bが作動して、右側のポートが回路に接続される。すると、高圧油109は、逆止弁105を介して型締めシリンダ32に供給され、下型12に対する上型16の型締めに供される。この時、プレフィル弁108にはパイロット圧が作用しないので、タンク107への回路はプレフィル弁108において遮断されている。
従って、上記第2の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
上記第2の実施形態では、複数の皿ばね82を、ボールねじ軸74の挿通を許容する内側リング88、係止リング81及び外側リング89の間に内装した。このため、複数の皿ばね82を集合体として取り扱うことができるので、皿ばね82をナット取付筒体76と可動上型把持体39との間に組み込む作業を容易に行うことができる。又、係止リング81と外側リング89とが間隙を有するように配置した。このため、皿ばね82が弾性圧縮変形しても、係止リング81と外側リング89との間隔が狭まることにより、その変形量を吸収して皿ばね82をより確実に保持することができる。
(第3の実施形態)
次に、この発明の第3の実施形態を図15及に基づいて順次説明する。
第3の実施形態は、ボールねじ機構70の構成を変更したものである。即ち、前記コラム14,15に支持筒体110を上下方向に指向するように取り付ける。この支持筒体110の内部にボールねじ軸74のロッド部74aを上下方向の往復動可能に、かつキー111により回動不能に挿入する。又、前記ボールねじ軸74に螺合されたボールナット75を所定位置において回転可能に支持し、該ボールナット75の外周面にプーリ83を嵌合する。このプーリ83をサーボモータ84、回転軸85、駆動プーリ86及びタイミングベルト87によって回転するように構成する。さらに、前記ボールねじ軸74の下端部に係止フランジ112,113を嵌合し、可動上型把持体39の下面と係止フランジ113の上面との間に皿ばね114を介在する。この皿ばね114によって、可動上型把持体39と係止フランジ113との間に、ボールねじ軸74と可動上型把持体39の相対移動を許容するための隙間g(皿ばね114の圧縮量に相当)が形成されている。
上記実施形態においては、前記ボールナット75が所定位置において正回転されると、ボールねじ軸74が下方に移動されて、可動上型把持体39及び上型16が下型12と接触する型合わせ位置に移動された状態で、サーボモータ84が停止される。その後、型締めシリンダ32によって可動上型把持体39及び上型16に型締め力が付与されて、可動上型把持体39が下方に移動されると、前記皿ばね114を圧縮して可動上型把持体39のみが下方に移動され、ボールねじ軸74が下方に移動されることはなく、ボールねじ軸74及びボールナット75の損傷が防止される。
(第4の実施形態)
図16に示す第4の実施形態は、可動上型把持体39とボールナット75との間にシリンダタイプの相対移動許容機構77を設けたものである。この相対移動許容機構77は、前記ボールナット75にシリンダのケース115を連結し、ピストン116に連結されたロッド117を前記可動上型把持体39に連結している。そして、前記ケース115の内部に形成されたロッド側シリンダ室118に図示しない圧縮空気供給源から圧縮空気を供給して、ピストン116、ロッド117及び可動上型把持体39を上方向に移動する。そして、前記型締めシリンダ32が作動される際に、ロッド側シリンダ室118内の圧力が開放されて、ピストン116、ロッド117及び可動上型把持体39が下方に移動され、上型16に型締め力が付与される。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図3に示すシリンダ22を省略し、下型ユニット13の下型12を前記支持基盤21の上面に固定するようにしてもよい。
・図3に示す突出装置18を省略し、前記可動上型把持体39にピストンロッド26を連結するようにしてもよい。
・型締めシリンダ32の上部に設けた油タンク55及びアクチュエータ59等を省略するとともに、加圧室51の内部に油ポンプ54から強制的に油を大量に供給する別の給油配管(図示略)を設けてもよい。
・前記付勢部材として、皿ばね82,114以外に、コイルばね或いは弾性ゴム等を用いてもよい。
・図1に示す係止リング81及び皿ばね82を省略してもよい。
・付勢部材として皿ばね82を用いたが、コイルスプリングを用いること。この時、コイルスプリングを、内側リング88と上下一対の係止リング81、外側リング89との間において、同一円周上の等間隔位置に複数を配置することが好ましい。
・皿ばね82を4枚配置したが、1枚或いは4枚以外の複数枚としてもよい。
・ボールねじ機構70を可動上型把持体39の左右2箇所に配置したが、前後左右の4箇所に配置してもよい。
・ラム36を有する型締めシリンダ32としたが、ラム36に代えてピストンを有するロッドとしてもよい。
・隙間g=4mm、隙間g1=1mm、隙間g2=3mmとしたが、隙間g=2〜10mm、隙間g1=1〜5mm、隙間g2=3〜15mm等のように、隙間g、隙間g1,g2をそれぞれの範囲で適宜選択してもよい。
・ベッドに水平方向に離隔して装着された第1成形型及び第2成形型と、前記第2成形型を型合わせ位置に移動するサーボモータを備えたボールねじ機構と、第1成形型に型合わせされた第2成形型に型締め力を付与する型締めシリンダとを備えたハイブリッド加圧成形装置に、本発明を具体化してもよい。
g,g1,g2…隙間、K…キャビティ、W…成形品、Y…溶湯、32…型締めシリンダ、11…ベッド、12…第1成形型としての下型、12b,16b…成形面、12c,16d,39a,43a,78a…貫通孔、14,15…コラム、16…第2成形型としての上型、16a…下面、16c,78,81a,88a…フランジ部、18…突出装置、22,25,45,94…シリンダ、28,55a…貯留室、35,38,40,44,79…ボルト、39…可動把持体としての可動上型把持体、70…ボールねじ機構、74…ボールねじ軸、75…ボールナット、77…相対移動許容機構、81…係止リング、82,114…皿ばね、84…サーボモータ、88…内側リング、89…外側リング、97…ノックピン。

Claims (9)

  1. 固定部材に装着された第1成形型及び第2成形型と、前記第2成形型を型合わせ位置に移動するサーボモータを備えたボールねじ機構と、第1成形型に型合わせされた第2成形型に型締め力を付与する型締めシリンダとを備えたハイブリッド加圧成形装置において、
    前記型締めシリンダにより第1成形型に第2成形型が型締めされる際に、前記ボールねじ機構のボールナット又はボールねじ軸と、第2成形型を把持する可動把持体との間にボールねじ軸の軸線方向へ所定のストローク範囲内で相対移動するのを許容する相対移動許容機構を設けたことを特徴とするハイブリッド加圧成形装置。
  2. 請求項1において、前記ボールねじ機構は、固定部材の所定位置において、軸方向の移動不能に、かつサーボモータにより往復回動可能に支持されたボールねじ軸と、該ボールねじ軸に螺合されたボールナットと、該ボールナットに連結され、かつ前記可動把持体に装着されたナット取付筒体とにより構成され、前記相対移動許容機構は、前記可動把持体と前記ナット取付筒体との間に設けられていることを特徴とするハイブリッド加圧成形装置。
  3. 請求項2において、前記相対移動許容機構は、前記ナット取付筒体の前記可動把持体側の端部の外周面に設けられたフランジ部と、該フランジ部に形成された貫通孔に挿入され、かつ前記可動把持体に螺合されたボルトと、前記可動把持体と、前記ナット取付筒体との間に介在され、かつ前記可動把持体から前記取付筒体を離隔する方向に付勢する付勢部材とにより構成され、前記フランジ部と可動把持体との間には、該フランジ部をボルトに沿って所定のストローク範囲内で往復動するための隙間が設定されていることを特徴とするハイブリッド加圧成形装置。
  4. 請求項1において、前記ボールねじ機構は、固定部材の所定位置において、軸方向の移動不能に、かつサーボモータにより往復回動可能に支持されたボールナットと、該ボールナットに軸方向の往復動可能に螺合され、かつ固定部材に対し回転不能に支持されたボールねじ軸とにより構成され、前記相対移動許容機構は、前記ボールねじ軸と可動把持体との間に設けられていることを特徴とするハイブリッド加圧成形装置。
  5. 請求項4において、前記相対移動許容機構は、前記ボールねじ軸の先端部に軸方向に所定のストローク範囲内で往復動可能に前記可動把持体を支持し、付勢部材により前記可動把持体を常には前記ボールナット側に付勢するように構成されていることを特徴とするハイブリッド加圧成形装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、固定部材としてのベッドに対し第1成形型としての下型を浮上保持機構により所定の高さに浮上保持可能に構成し、前記ベッドに連結された固定部材としてのコラムに対し可動把持体としての可動上型把持体をボールねじ機構により上下方向の往復動可能に装着するとともに、可動上型把持体に第2成形型としての上型を装着し、前記コラムに対し前記上型に型締力を付与する型締シリンダを装着し、前記下型の内部に溶湯の貯留室を設け、前記ベッドに対し前記貯留室に貯留された溶湯を上型と下型とによって形成されたキャビティに押し出す押出ロッドを備えた押し出しシリンダを配設したことを特徴とするハイブリッド加圧成形装置。
  7. 請求項6において、前記可動上型把持体の下面には、案内機構及び位置切換機構によって、前記上型が離型位置と、該離型位置から水平方向に離隔した成形品の分離位置との間で位置切り換え可能に装着され、前記分離位置には、前記上型の成形面に付着された成形品を下方へ分離するためのノックピンを有する突出装置が配設されていることを特徴とするハイブリッド加圧成形装置。
  8. 請求項3において、前記付勢部材は、前記可動把持体に接触され、かつ前記ねじ軸の挿通を許容し、該付勢部材を係止するフランジ部を有する内側リングと、ナット取付筒体の内周面に接触され、かつ付勢部材を係止するフランジ部を有する外側リングと、同じくナット取付筒体の内周面の所定位置に係止され、かつ付勢部材を係止する係止リングとの間に内装されていることを特徴とするハイブリッド加圧成形装置。
  9. 請求項8において、前記付勢部材が皿バネであることを特徴とするハイブリッド加圧成形装置。
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