JP2008093986A - 型締装置 - Google Patents

型締装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008093986A
JP2008093986A JP2006278891A JP2006278891A JP2008093986A JP 2008093986 A JP2008093986 A JP 2008093986A JP 2006278891 A JP2006278891 A JP 2006278891A JP 2006278891 A JP2006278891 A JP 2006278891A JP 2008093986 A JP2008093986 A JP 2008093986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platen
mold
mold clamping
fixed
electromagnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006278891A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiro Yoshida
直弘 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006278891A priority Critical patent/JP2008093986A/ja
Publication of JP2008093986A publication Critical patent/JP2008093986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】電磁石によって型締力を発生させる型締装置において、省スペース化を図ることのできる型締装置の提供を目的とする。
【解決手段】一対の金型の一方を支持する第一のプラテンと、前記一対の金型の他方の金型を支持する第二のプラテンと、前記第一のプラテンの前記金型を支持する面に対して背面に対向するように配置させたベースプラテンと、該ベースプラテンと前記第一のプラテンとの一方に磁極を、該磁極に対向する他方に電磁石を備え、反発力によって型締めを行うことにより上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、型締装置に関し、特に電磁石を用いて型締力を発生させる型締装置に関する。
従来、射出成形機においては、樹脂を射出装置の射出ノズルから射出して固定金型と可動金型との間のキャビティ空間に充填(てん)し、固化させることによって成形品を得るようになっている。そして、固定金型に対して可動金型を移動させて型閉じ、型締め及び型開きを行うために型締装置が配設される。
該型締装置には、油圧シリンダに油を供給することによって駆動される油圧式の型締装置、及び電動機によって駆動される電動式の型締装置があるが、該電動式の型締装置は、制御性が高く、周辺を汚すことがなく、かつ、エネルギー効率が高いので、多く利用されている。この場合、電動機を駆動することによってボールねじを回転させて推力を発生させ、該推力をトグル機構によって拡大し、大きな型締力を発生させるようにしている。
ところが、構成の電動式の型締装置においては、トグル機構を使用するようになっているので、該トグル機構の特性上、型締力を変更することが困難であり、応答性及び安定性が悪く、成形中に型締力を制御することができない。そこで、ボールねじによって発生させられた推力を直接型締力として使用することができるようにした型締装置が提供されている。この場合、電動機のトルクと型締力とが比例するので、成形中に型締力を制御することができる。
しかしながら、従来の型締装置においては、ボールねじの耐荷重性が低く、大きな型締力を発生させることができないだけでなく、電動機に発生するトルクリップルによって型締力が変動してしまう。また、型締力を発生させるために、電動機に電流を常時供給する必要があり、電動機の消費電力量及び発熱量が多くなるので、電動機の定格出力をその分大きくする必要があり、型締装置のコストが高くなってしまう。
そこで、型開閉動作にはリニアモータを使用し、型締動作には電磁石の吸着力を利用した型締装置が考えられる(例えば、特許文献1)。
国際公開第05/090052号パンフレット
しかしながら、特許文献1に記載されている型締装置のように型締め動作に電磁石の吸着力を利用するためには、金型を固定するための二つのプラテン(固定プラテン及び可動プラテン)の他、当該吸着力を発生させるためのリヤプラテン及び吸着板といったように、合計4枚のプレートが必要とされる。更に、特許文献1に記載されている型締装置は、センターロッド(ロッド39)が装置後部に突出する構成とされている。その結果、装置の全長が長くなり、大きな設置スペースが必要とされるという問題が考えられる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、電磁石によって型締力を発生させる型締装置において、省スペース化を図ることのできる型締装置の提供を目的とする。
そこで上記課題を解決するため、本発明による型締装置は、一対の金型の一方を支持する第一のプラテンと、前記一対の金型の他方の金型を支持する第二のプラテンと、前記第一のプラテンの前記金型を支持する面に対して背面に対向するように配置させたベースプラテンと、該ベースプラテンと前記第一のプラテンとの一方に磁極を、該磁極に対向する他方に電磁石を備え、反発力によって型締めを行うことを特徴とする。
また、本発明による型締装置は、型締め時における前記第一のプラテンと前記第二のプラテンとの相対的な位置関係を固定するロック機構を有することを特徴とする。
また、本発明による型締装置は、前記反発力に応じて前記第一のプラテンを摺動可能に配設する摺動手段を有することを特徴とする。
また、本発明による型締装置は、前記第一のプラテン及び前記第二のプラテンの少なくともいずれか一方には、前記金型を支持する面と平行の方向に溝部が形成されていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明による型締装置は、一対の金型の一方を支持し、前記金型を支持する面に対して背面に電磁石を保持する第一のプラテンと、前記一対の金型の他方の金型を支持する第二のプラテンと、前記第一のプラテンの前記背面に対向するように磁極を有する磁極保持部材とを有し、前記電磁石と前記磁極保持部材の磁極との反発力によって型締めを行うことを特徴とする。
上記のような型締装置では、省スペース化を図ることができる。
本発明によれば、電磁石によって型締力を発生させる型締装置において、省スペース化を図ることのできる型締装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の形態において、型締装置については、型閉じを行う際の可動プラテンの移動方向を前方とし、型開きを行う際の可動プラテンの移動方向を後方とし、射出装置については、射出を行う際のスクリューの移動方向を前方とし、計量を行う際のスクリューの移動方向を後方として説明する。
図1は本発明の実施の形態における金型装置及び型締装置の型閉じ(型タッチ)時の状態を示す図、図2は本発明の実施の形態における金型装置及び型締装置の型開き時の状態を示す図である。図3は、本発明の実施の形態における金型装置及び型締装置の型締め時の状態を示す図である。
図において、10は型締装置、Frは射出成形機のフレーム、Gdは、該フレームFr上に敷設されてレールを構成し、型締装置10を支持するとともに、案内する第1の案内部材としての2本のガイド(図においては、2本のガイドGdのうちの1本だけを示す。)、
本実施の形態における型締装置10は、主に、固定プラテン11、可動プラテン12、電磁石ユニット保持部材であるベースプラテンとしてのフロントプラテン13、タイバー14、リニアモータ28、電磁石ユニット37等によって構成される。
フロントプラテン13は、ガイドGd上に載置され、フレームFr及びガイドGdに対して固定された電磁石保持部材としてのプラテンである。図示されるように、フロントプラテン13の断面は、コの字形を形成し、その内側における上下の面には、固定プラテン11を支持するとともに、案内するレール131が上側に2本、下側に2本敷設されている(図においては、それぞれ2本のうちの1本だけを示す)。
固定プラテン11には、上下にそれぞれ2本ずつのガイド112が施設されている(図においては、それぞれ2本のうちの1本だけを示す)。したがって、固定プラテン11の各ガイド112が、フロントプラテン13の各レール131に案内されることで、固定プラテン11はフロントプラテン13に対して前後方向に摺動可能なように設置される。すなわち、レール131とガイド112とによって、固定プラテン11の摺動手段が構成される。摺動手段は、型締力への影響を抑えるため摺動時に生じる摩擦が出来るだけ小さいものが望ましい。例えば、リニアガイド又はボールスプライン等によって構成するとよい。なお、固定プラテン11は、少なくともガイド131が施設された部分において、フロントプラテン13に収納されるような形で設置される。なお、フロントプラテン13及び固定プラテン11には、射出装置17が進入するための穴41が形成されている。
可動プラテン12は、固定プラテン11と対向するように配設される。可動プラテン12とフロントプラテン13との間には4本のタイバー14(図においては、4本のタイバー14のうちの2本だけを示す。)が、可動プラテン12がタイバー14に沿って型開閉方向に進退自在なように架設される。そのために、可動プラテン12には、タイバー14と対応する箇所にタイバー14を貫通させるための図示されないガイド穴が形成される。
タイバー14の前端部には図示されないねじ部が形成される。タイバー14は、当該ねじ部とナットn1とを螺合させることによってフロントプラテン13に固定される。
また、タイバー14の後方の所定の部分における外周面には、所定の間隔で溝141が形成されている。また、可動プラテン12の各ガイド穴に対応する部分には、例えば、タイバー14を挟んで図中上下方向に開閉可能なロック機構22が配設される。ロック機構22においてタイバー14に対向する面(内周面)には溝221が形成されており、ロック機構22が閉じたときに、タイバー14の溝141によって形成される凹部及び凸部と、ロック機構の溝221によって形成される凸部及び凹部とが噛み合うことにより、可動プラテン12は、タイバー14に固定される。これによって、型締め時において可動プラテン12の型開閉方向の位置が固定される(すなわち、可動プラテン12の後退が抑止される)。
固定プラテン11及び可動プラテン12は、一対の金型のそれぞれ一方を支持する。すなわち、固定プラテン11には第1の金型としての固定金型15が、可動プラテン12には第2の金型としての可動金型16がそれぞれ固定され、可動プラテン12の進退に伴って固定金型15と可動金型16とが接離させられ、型閉じ、型締め及び型開きが行われる。なお、型締めが行われるのに伴って、固定金型15と可動金型16との間に複数の図示されないキャビティ空間が形成され、射出装置17の射出ノズル18から射出された成形材料としての図示されない樹脂が各キャビティ空間に充墳される。また、固定金型15及び可動金型16によって金型装置19が構成される。
ところで、可動プラテン12を進退させるために、第1の駆動部としての、かつ、型開閉用の駆動部としてのリニアモータ28が、可動プラテン12とフレームFrとの間に配設される。リニアモータ28は、第1の駆動要素としての固定子29、及び第2の駆動要素としての可動子31を備え、固定子29は、フレームFr上において、ガイドGdと平行に、かつ、可動プラテン12の移動範囲に対応させて形成され、可動子31は、可動プラテン12の下端において、固定子29と対向させて、かつ、所定の範囲にわたって形成される。
固定子29の長さをLpとし、可動子31の長さをLmとし、可動プラテン12のストロークをLstとしたとき、長さLmは、リニアモータ28による最大の推進力に対応させて設定され、長さLpは、
Lp>Lm+Lst
にされる。
可動子31は、コア34及びコイル35を備える。そして、コア34は、固定子29に向けて突出させて、所定のピッチで形成された複数の磁極歯33を備え、コイル35は、各磁極歯33に巻装される。なお、磁極歯33は可動プラテン12の移動方向に対して直角の方向に、互いに平行に形成される。また、固定子29は、図示されないコア、及び該コア上に延在させて形成された図示されない永久磁石を備える。該永久磁石は、N極及びS極の各磁極を交互に、かつ、磁極歯33と同じピッチで着磁させることによって形成される。
したがって、コイル35に所定の電流を供給することによってリニアモータ28を駆動すると、可動子31が進退させられ、それに伴って、可動プラテン12が進退させられ、型閉じ及び型開きを行うことができる。
なお、本実施の形態においては、固定子29に永久磁石を、可動子31にコイル35を配設するようになっているが、固定子にコイルを、可動子に永久磁石を配設することもできる。その場合、リニアモータ28が駆動されるのに伴って、コイルが移動しないので、コイルに電力を供給するための配線を容易に行うことができる。
ところで、可動プラテン12が前進させられて可動金型16が固定金型15に当接すると、型閉じが行われ、続いて、型締めが行われる。型締めを行うために、フロントプラテン13と固定プラテン11との間に、第2の駆動部としての、かつ、型締め用の駆動部としての電磁石ユニット37が配設される。
電磁石ユニット37は、フロントプラテン13側に形成された電磁石49、及び固定プラテン11側に形成された永久磁石51とから成り、永久磁石51は、固定プラテン11の前端面の所定の部分に配置又は形成される。より詳しくは、永久磁石51は、電磁石49によってフロントプラテン13に形成される磁極に対して対向する磁極が同一となるように(すなわち双方の磁極が反発し合うように)、固定プラテン11に配置又は形成される。
また、フロントプラテン13の後端面の所定の部分、本実施の形態においては、穴41よりわずかに上方及び下方に、水平方向に延在させて二つの溝45が互いに平行に形成され、各溝45間に矩形の形状を有するコア46、及び他の部分にヨーク47が形成される。そして、コア46にコイル48が巻装される。
なお、コア46及びヨーク47は、鋳物の一体構造で構成されるが、強磁性体から成る薄板を積層することによって形成され、電磁積層鋼板を構成してもよい。
したがって、電磁石ユニット37において、コイル48に電流を供給すると、電磁石49が駆動され、電磁石49と永久磁石51との間で反発力が発生する。その結果、固定プラテン11は、後方に押し出され型締力を発生させることができる。
このとき、フロントプラテン13と固定プラテン11とが接触してもコイル48が破損することがないように、また、コイル48がフロントプラテン13の表面から突出しないように、フロントプラテン13内にコイル48を埋め込む。この場合、フロントプラテン13の表面は、コイル48の損傷防止用のストッパとして機能する。なお、コイル48がフロントプラテン13の表面から突出している場合、フロントプラテン13と固定プラテン11との間、例えば、フロントプラテン13における固定プラテン11と対向する面、又は固定プラテン11におけるフロントプラテン13と対向する面に、図示されない接触防止用ストッパを配設し、フロントプラテン13と固定プラテン11とが接触してコイル48を破損させることがないようにする。
ところで、可動プラテン12の固定位置(ロック位置)と、フロントプラテン13との距離が適切でなければ、型閉じ時において可動金型16が固定金型15に当接しなかったり、又は可動プラテン12がロック位置に達する手前で可動金型16が固定金型15に当接してしまったりする。なお、可動プラテン12の固定位置とフロントプラテン13との距離が適切な場合は、型閉じが終了した時点において固定プラテン11の前端面はフロントプラテン13に当接し、可動金型16は固定金型15に当接する(図1参照)。
ここで金型装置19は、成型品に応じて交換されるものであるため、可動プラテン12の固定位置とフロントプラテン13との適切な距離は、金型装置19の厚さに応じて変化する。したがって、可動プラテン12の固定位置とフロントプラテン13との距離は、金型装置19の厚さに応じて調整可能である必要がある。
そこで、ナットn1の外周面に図示されない大径のギヤが形成され、フロントプラテン13に型厚調整用の駆動部としての図示されない型厚調整用モータが配設され、該型厚調整用モータの出力軸に取り付けられた小径のギヤと、ナットn1の外周面に形成されたギヤとが噛合させられる。
そして、金型装置19の厚さに対応させて、型厚調整用モータを駆動し、ナットn1をタイバー14の前端部に形成された非図示のねじ部に対して所定量回転させると、フロントプラテン13に対するタイバー14の位置が調整され、可動プラテン12の固定位置に対するフロントプラテン13の位置が調整されて、形閉じが終了した時点でフロントプラテン13と可動プラテン12の固定位置との距離を適切な値にすることができる。すなわち、可動プラテン12と、フロントプラテン13との相対的な位置を変えることによって、型厚の調整が行われる。
したがって、型厚調整用モータ、ギヤ、ナットn1、タイバー14のねじ部等によって型厚調整装置が構成される。また、ギヤによって、型厚調整用モータの回転をナットn1に伝達する回転伝達部が構成される。そして、ナットn1及びねじ部によって運動方向変換部が構成され、該運動方向変換部において、ナットn1の回転運動がタイバー14の直進運動に変換される。
次に、型締装置10の動作について説明する。
型厚調整においては、金型装置19の交換に伴い新しい金型装置19が取り付けられると、前の金型装置19の厚さに対応したフロントプラテン13と可動プラテン12の固定位置との間の距離とは異なった状態となる。そこで、型厚調整用モータを駆動してナットn1を回転させ、溝141と溝221との噛み合い位置を新しい金型装置19に対応した位置に調整する。
また、溝141と溝221とが噛み合う位置は、型厚調整用のモータの回転量でタイバー14の溝141の位置を検出し、リニアモータ28を位置制御することで正確に把握される。
図示されない制御部の型開閉処理手段は、型開閉処理を行い、型閉じ時に、図2の状態において、コイル35に電流を供給する。続いて、リニアモータ28が駆動され、可動プラテン12が前進させられ、図1に示されるように、可動金型16が固定金型15に当接させられる。このとき、固定プラテン11の前端面はフロントプラテン13に当接する。
そして、ロック機構22が駆動すると溝221とタイバー14に形成された溝141とが噛み合い、稼働プラテン12が移動不能に拘束され、型閉工程が終了する。
続いて、制御部の型締制御処理手段は、コイル48に電流を供給し、電磁石49と永久磁石51との間に反発力を発生させる。当該反発力は固定プラテン11に伝達され、タイバー14にロックされた可動プラテン12との間で型締めが行われる。なお、当該反発力によって、固定プラテン11とフロントプラテン13との間には、わずかな隙間δが形成される(図3参照)。このとき、型締力の発生に伴って、タイバー14はδだけ引張される。
型締力は図示されない荷重検出器によって検出され、検出された型締力は制御部に送られ、該制御部において、型締力が設定値になるようにコイル48に供給される電流が調整され、フィードバック制御が行われる。この間、射出装置17において溶融させられた成形材料としての樹脂が射出ノズル18から射出され、金型装置19の各キャビティ空間に充墳される。なお、荷重検出器として、タイバー14の伸び量を検出するセンサ等を使用することができる。
各キャビティ空間内の樹脂が冷却されて固化すると、型開閉処理手段は、型開き時に、図3の状態において、コイル48に電流を供給するのを停止する。それに伴って、リニアモータ28が駆動され、可動プラテン12が後退させられ、図2に示されるように、可動金型16が後退限位置に置かれ、型開きが行われる。
なお、本実施の形態においては、フロントプラテン13の後端面に電磁石49が形成され、該電磁石49の磁極と対向させて、固定プラテン11の前端面に永久磁石51が配設されるようになっているが、フロントプラテン13の後端面に永久磁石を、該永久磁石の磁極と対向させて、固定プラテン11の前端面に電磁石を配設してもよい。また、プロントプラテン13の後端面及び固定プラテン11の前端面の双方に電磁石を配設してもよい。
また、本実施の形態においては、第1の駆動部としてリニアモータ28が配設されるようになっているが、該リニアモータ28に代えて電動式のモータ、油圧シリンダ等を配設することができる。なお、モータを使用する場合、モータを駆動することによって発生させられた回転の回転運動は、運動方向変換部としてのボールねじによって直進運動に変換され、可動プラテン12が進退させられる。
ところで、図1等に示される型締装置10において、固定プラテン11は、固定金型15を支持する面と平行の方向に溝部111を有している。また、可動プラテン12は、可動金型16を支持する面と平行の方向に溝部121を有している。このような溝部が形成されることにより、型締め時におけるフロントプラテン13,固定プラテン11又は可動プラテン12の変形が金型装置19に伝達されるのを防止又は低減することができる。なお、ここで、「金型を支持する面と平行の方向」とは、溝部111又は121が、当該面と厳密に平行であることを意味するものではない。すなわち、「平行の方向」でるから、溝部111等が形成される方向を特定しているだけである。
図4は、本発明の実施の形態における固定プラテンの拡大図である。固定プラテン11は、固定金型15を備え付けるa部と、永久磁石51が配置されるb部とによって構成される。また、b部の端部からはa部の中央に向かう傾斜面により溝部111が形成される。このような構成により、電磁石ユニットにより型締力を発生させると、図4に示されるように、固定プラテン11は、型締め時には固定金型15からの反力により破線で示されるような形状に変形する(図中では便宜上、誇張して表現している。)。但し、当該変形は溝部111によって吸収されているのが分かる。このようなことは、可動プラテン12と可動金型16との間でも同様に言える。
これにより、金型装置19のキャビティ空間が形成される中央部を効率よく押圧することができる。一方、電磁石では、反発力を大きくするためできるだけ大きな反発面を形成することができる。なお、図4等における溝部111の断面は、溝を形成する一辺が傾きを持つように形成されているが、溝部111の形状はかかるものに限定されない。溝部111は、例えば図5に示されるような形状であってもよい。
図5は、固定プラテンにおける溝部の他の例を示す図である。図5においては、溝部11の断面がコの字方に形成されている。図5に示されるような形状による溝部111によっても、型締め時における固定プラテン11の変形を吸収し、固定金型15の変形を防止又は低減することができる。なお、可動プラテン12の溝部121の形状についても同様のことが言える。
上述したように、本実施の形態における型締装置10は、固定プラテン11とフロントプラテン13との磁極による反発力によって型締めを行うように構成される。したがって、磁力の吸着力によって型締めを行う構成に比べ、プラテンの数を少なくすることができる。すなわち、本実施の形態における型締装置10は、固定プラテン11、フロントプラテン13、及び可動プラテン12の三つのプラテンより構成される。ここで、固定プラテン11は、その一部がフロントプラテン13に収納されるように配設されることを考慮すれば、実質的に二つのプラテンによって構成されているともいえる。よって、本実施の形態における型締装置10は、省スペース化を実現することができる。
上記実施の形態では、射出成形機に本願型締装置を適用した例を示したが、型開状態で固定金型15上に成形材料を設置して型締を行うインプリント成形機に適用しても従来のインプリント成形機では得られない高い型締精度を得ることが可能である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態における金型装置及び型締装置の型閉じ(型タッチ)時の状態を示す図である。 本発明の実施の形態における金型装置及び型締装置の型開き時の状態を示す図である。 本発明の実施の形態における金型装置及び型締装置の型締め時の状態を示す図である。 本発明の実施の形態における固定プラテンの拡大図である。 固定プラテンにおける溝部の他の例を示す図である。
符号の説明
10 型締装置
11 固定プラテン
12 可動プラテン
13 フロントプラテン
14 タイバー
15 固定金型
16 可動金型
17 射出装置
18 射出ノズル
19 金型装置
22 ロック機構
28 リニアモータ
29 固定子
31 可動子
37 電磁石ユニット
41 穴
45 溝
46 コア
47 ヨーク
48 コイル
49 電磁石
51 永久磁石
111、121 溝部
112 ガイド
131 レール
141、221 溝
Gd ガイド
Fr フレーム

Claims (5)

  1. 一対の金型の一方を支持する第一のプラテンと、
    前記一対の金型の他方の金型を支持する第二のプラテンと、
    前記第一のプラテンの前記金型を支持する面に対して背面に対向するように配置させたベースプラテンと、
    該ベースプラテンと前記第一のプラテンとの一方に磁極を、該磁極に対向する他方に電磁石を備え、反発力によって型締めを行うことを特徴とする型締装置。
  2. 型締め時における前記第一のプラテンと前記第二のプラテンとの相対的な位置関係を固定するロック機構を有することを特徴とする請求項1記載の型締装置。
  3. 前記反発力に応じて前記第一のプラテンを摺動可能に配設する摺動手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の型締装置。
  4. 前記第一のプラテン及び前記第二のプラテンの少なくともいずれか一方には、前記金型を支持する面と平行の方向に溝部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載の型締装置。
  5. 一対の金型の一方を支持し、前記金型を支持する面に対して背面に電磁石を保持する第一のプラテンと、
    前記一対の金型の他方の金型を支持する第二のプラテンと、
    前記第一のプラテンの前記背面に対向するように磁極を有する磁極保持部材とを有し、
    前記電磁石と前記磁極保持部材の磁極との反発力によって型締めを行うことを特徴とする型締装置。
JP2006278891A 2006-10-12 2006-10-12 型締装置 Pending JP2008093986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006278891A JP2008093986A (ja) 2006-10-12 2006-10-12 型締装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006278891A JP2008093986A (ja) 2006-10-12 2006-10-12 型締装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008093986A true JP2008093986A (ja) 2008-04-24

Family

ID=39377354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006278891A Pending JP2008093986A (ja) 2006-10-12 2006-10-12 型締装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008093986A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008238741A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 型締装置
JP2013031956A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Japan Steel Works Ltd:The 型締装置
JP2015145122A (ja) * 2014-02-04 2015-08-13 住友重機械工業株式会社 射出成形機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008238741A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 型締装置
JP2013031956A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Japan Steel Works Ltd:The 型締装置
JP2015145122A (ja) * 2014-02-04 2015-08-13 住友重機械工業株式会社 射出成形機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4531737B2 (ja) 型締装置
JP4584918B2 (ja) 型締装置及び型厚調整方法
JP2008093987A (ja) 型締装置
JP4680923B2 (ja) 型締装置
JP5000714B2 (ja) 型締装置及び型締装置制御方法
JPWO2008120647A1 (ja) 型締装置
JP5179109B2 (ja) 型締装置
JP5465586B2 (ja) 型締装置
JPWO2008143344A1 (ja) 型締装置及び型締装置制御方法
JP2007307734A (ja) 型締装置
JP5647053B2 (ja) 射出成形機
JP4790566B2 (ja) 型締装置
JP2008093986A (ja) 型締装置
JP2009248476A (ja) 型締装置
KR101395470B1 (ko) 사출성형기
JP5372331B2 (ja) 型締装置
JP4777299B2 (ja) 型締制御装置
TWI607852B (zh) Injection molding machine
JP5764020B2 (ja) 射出成形機
JP5749127B2 (ja) 射出成形機
JP2008195033A (ja) 型締装置及び型締装置制御方法
JP5014823B2 (ja) 型締装置
JP2008074092A (ja) 型締装置及び型閉じ動作制御方法
JP4782642B2 (ja) 型締装置及び型締力制御方法
JP2008194850A (ja) 型締装置