JP3975606B2 - 自動車の側部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の側面衝突に対して乗員を守るための自動車の側部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の側部構造としては、車体の側面にドア等を配置する関係からセンターピラーが設けられる。図25(A)は、車両正面から見た場合の一般的なセンターピラー周囲の模式図である。センターピラー50はその断面が全周にわたり閉断面として構成され、センターピラー50の上下端が車体側面のドア枠を形成するフレーム材、すなわちサイドルーフレール51及びサイドシル52に溶接されている。このような構造の車両側面に他車両が衝突し、自車両のセンターピラー50及び前後ドアが他車両の前端部により圧縮されると、図25(A)にて破線で示すように、センターピラー50の中央付近から折れ曲がる変形を生じる傾向にある。センターピラー50の中央付近は乗員の上半身と同じ高さにあるため、この部位が車室内側に屈曲すると、乗員と干渉して衝撃を与える可能性がある。
【0003】
これを解決するため、特開平8−72740号公報に開示されたものが提案され、図25(B)はかかる自動車の側部構造を示す、車両正面から見た場合のセンターピラー周囲の模式図である。図25(B)において、センターピラー50はその断面が全周にわたり閉断面として構成されていると共に、センターピラー50の下方に強度的不連続部50aが形成されている。このような構造の車両側面に他車両が衝突すると、図25(B)にて破線で示すように、センターピラー50が強度的不連続部50aで折れ曲がるため、センターピラー50の上方側が車室に対して平行に侵入し、乗員との干渉度合が比較的小さくなる。
【0004】
このように従来の自動車の側部構造ではセンターピラー単独での構造上の工夫により乗員の安全を図ろうとしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際の側面衝突では他車両の前端部はセンターピラー50のみならずドアにも同時に接触し、且つ、ドアを圧縮する。センターピラー50は閉断面を有するフレーム材で曲げモーメントに対して強いが、ドアは開口部を多く有するパネル材であり、一般に側面衝突時の面外力に対してセンターピラー50よりも弱くなる傾向にある。従って、他車両の前端部はセンターピラー50を回り込むように変形してドアはセンターピラー50より多く車室側に侵入する傾向がある。このようにドアがセンターピラー50より多く車室内に侵入すると、ドアが係合手段等を介してセンターピラー50を引っ張ることになり、結果的にセンターピラー50の変形を誘発する可能性があり、従来は、ドアの板厚を増加する等して前記変形を抑制していた。従って、従来では、センターピラー50の前記変形を抑制できるが、重量増を招く恐れがあった。
【0006】
また、側面衝突時の対策として、ドアには衝撃を緩和する衝突エネルギー吸収部材が備えられていることが多いが、ドアとセンターピラー50との結合強度が強い場合、衝突エネルギー吸収部材の容量が小さいと、他車両がドアを圧縮して同時に衝突エネルギー吸収部材が潰れ始め、ドアと乗員とが干渉する時には衝突エネルギー吸収部材の変形が終了、若しくは、終了寸前である可能性もあり、従来は、衝突エネルギー吸収部材を大型として有効な衝撃吸収効果を得るようにしていた。従って、従来では、車体横方向の寸法の著しい大型化を招く恐れがあった。
【0007】
尚、特開平10−196183号公報に示すように、車両衝突時にドアの施錠状態を解除するものがあるが、当該装置は単にロックを解除するだけで、ストライカとラッチとの係合状態は維持される。従って、ドアに掛かった荷重はセンターピラーに作用するため、上述した問題点が解消されるものではない。
【0008】
そこで、本発明は、ドア周辺の大型化、重量増を招くことなく、ドアの変形に起因するピラーの変形誘発を規制してピラーと乗員との干渉を抑制し、ドアと乗員との干渉に際して有効な衝撃吸収効果を得られる自動車の側部構造の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体の側面に開閉可能に設けられたドアと、このドアに設けられた衝突エネルギー吸収部材と、前記ドアを閉じた状態にあって前記ドアと前記車体のピラーとを係合するドア係合手段と、このドア係合手段の係合状態を解除分離できるドア係合解除手段と、車両側方からの他車両の衝突を検知する衝突検知センサとを備え、前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記ドア係合解除手段を作動させて前記ドア係合手段の係合状態を解除分離して、前記ドアを前記ピラーから離脱させ得ることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、車体の側面に開閉可能に設けられたドアと、このドアに収納状態で配置され、展開状態では乗員側に展開するエアバッグと、前記ドアを閉じた状態にあって前記ドアと前記車体のピラーとを係合するドア係合手段と、このドア係合手段の係合状態を解除できるドア係合解除手段と、車両側方からの他車両の衝突を検知する衝突検知センサとを備え、前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記ドア係合解除手段を作動させて前記ドア係合手段の係合状態を解除し、且つ、前記エアバッグを展開させることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1記載の自動車の側部構造であって、前記ドアに収納状態で配置され、展開状態では乗員側に展開するエアバッグを備え、前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記エアバッグを展開させることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の自動車の側部構造であって、前記ドアの車両前後方向の中央付近に脆弱部を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の自動車の側部構造であって、前記ドアを閉じた状態にあって、前記ドアの車両前後方向の中央よりも後方の位置で、前記ドアと前記ドアの下方又は上方に位置する前記車体のフレーム体とをロックするドアロック手段を備え、前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記ドアロック手段をロック状態にすることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、車体の片側の側面にそれぞれ開閉可能に設けられた前側ドア及び後側ドアと、この前側ドア及び後側ドアにそれぞれ設けられた衝突エネルギー吸収部材と、前記前側ドアを閉じた状態にあって前記前側ドアと前記車体のピラーとを係合するドア係合手段と、このドア係合手段の係合状態を解除できるドア係合解除手段と、前記後側ドアを前記車体の前記ピラーに回転自在に支持するドアヒンジ手段と、このドアヒンジ手段の支持状態を解除できるドアヒンジ解除手段と、車両側方からの他車両の衝突を検知する衝突検知センサとを備え、
前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記ドア係合解除手段を作動させて前記ドア係合手段の係合状態を解除し、且つ、前記ドアヒンジ解除手段を作動させて前記ドアヒンジ手段の支持状態を解除することを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、車体の片側の側面にそれぞれ開閉可能に設けられた前側ドア及び後側ドアと、この前側ドア及び後側ドアにそれぞれ収納状態で配置され、展開状態では乗員側に展開するエアバッグと、前記前側ドアを閉じた状態にあって前記前側ドアと前記車体のピラーとを係合するドア係合手段と、このドア係合手段の係合状態を解除できるドア係合解除手段と、前記後側ドアを前記車体の前記ピラーに回転自在に支持するドアヒンジ手段と、このドアヒンジ手段の支持状態を解除できるドアヒンジ解除手段と、車両側方からの他車両の衝突を検知する衝突検知センサとを備え、前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記ドア係合解除手段を作動させて前記ドア係合手段の係合状態を解除し、且つ、前記ドアヒンジ解除手段を作動させて前記ドアヒンジ手段の支持状態を解除し、且つ、前記各エアバッグを展開させることを特徴とする。
【0016】
請求項8の発明は、請求項6記載の自動車の側部構造であって、前側ドア及び後側ドアの内側にそれぞれ収納状態で配置され、展開状態では乗員側に展開するエアバッグを備え、前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記各エアバッグを展開させることを特徴とする。
【0017】
請求項9の発明は、請求項6記載の自動車の側部構造であって、前記衝突検知センサは、前記他車両の衝突位置をも検知するよう構成し、この衝突位置に応じて前記ドア係合解除手段の解除動作と前記ドアヒンジ解除手段の解除動作とを独立して制御することを特徴とする。
【0018】
請求項10の発明は、請求項7又は請求項8記載の自動車の側部構造であって、前記衝突検知センサは、前記他車両の衝突位置をも検知するよう構成し、この衝突位置に応じて前記ドア係合解除手段の解除動作及び前記前側ドアの前記エアバッグの展開動作と、前記ドアヒンジ解除手段の解除動作及び前記後側ドアの前記エアバッグの展開動作とを独立して制御することを特徴とする。
【0019】
請求項11の発明は、請求項1〜請求項10記載の自動車の側部構造であって、前記衝突検知センサは、他車両の接触により衝突を検知するものであることを特徴とする。
【0020】
請求項12の発明は、請求項1〜請求項10記載の自動車の側部構造であって、前記衝突検知センサは、他車両の異状接近により衝突を検知するものであることを特徴とする。
【0021】
請求項13の発明は、請求項1〜請求項12記載の自動車の側部構造であって、前記ドア係合手段は、ストライカとラッチとからなることを特徴とする。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明では、車両側方からの他車両の衝突を衝突検知センサが検知すると、ドア係合手段の係合状態が分離解除されてドアとピラーとの結合が解除されるため、他車両の前端部がピラーを回り込むように変形しドアがピラーより多く車室側に侵入するよう変形してもドアがピラーを引っ張ることがなく、ピラーと乗員との干渉の可能性が小さくなる。その結果、衝突エネルギー吸収部材の多くの部分は乗員と接触してから作用することになり、衝突エネルギー吸収部材による有効な衝撃吸収効果が得られる。しかも、各部板厚増の抑制と衝突エネルギー吸収部材の小型化を可能とし、重量増を抑制すると共に、ドア周辺の大型化を抑制することができる。
【0023】
請求項2の発明では、車両側方からの他車両の衝突を衝突検知センサが検知すると、ドア係合手段の係合状態が解除されてドアとピラーとの結合が解除されるため、他車両の前端部がピラーを回り込むように変形しドアがピラーより多く車室側に侵入するよう変形してもドアがピラーを引っ張ることがなく、ピラーと乗員との干渉の可能性が小さくなり、又、車両側方からの他車両の衝突を衝突検知センサが検知すると、ドア係合手段の係合状態が解除されると共にエアバッグが展開されるため、乗員とエアバッグとが衝突発生後の早い時間に干渉し、エアバッグによる乗員に対する衝撃入力が小さくなり有効な衝撃吸収効果が得られる。しかも、各部板厚増の抑制と衝突エネルギー吸収部材の小型化を可能とし、重量増を抑制すると共に、車体横方向の大型化を抑制することができる。
【0024】
請求項3の発明では、請求項1の発明の効果に加え、車両側方からの他車両の衝突を衝突検知センサが検知すると、ドア係合手段の係合状態が解除されると共にエアバッグが展開されるため、乗員とエアバッグとが衝突発生後の早い時間に干渉し、エアバッグによる乗員に対する衝撃入力が小さくなり有効な衝撃吸収効果が得られる。
【0025】
請求項4の発明では、請求項1〜請求項3の発明の効果に加え、車両側方から他車両が衝突した場合、ドアの前端部がドアヒンジ手段を介して車体に固定されていることから、ドアは脆弱部付近で折れ曲がりドアの脆弱部より前部が車室内に入り込むように回転するが、ドアの脆弱部より後部はドアとピラーとの結合が解除されていることから車体に対して平行に車室内に侵入するため、乗員に対する衝撃入力が小さくなる。
【0026】
請求項5の発明では、請求項1〜請求項3の発明の効果に加え、車両側方からの他車両の衝突を衝突検知センサが検知すると、ドアロック手段がロック状態とされ、ドアとドアの下方又は上方の車体のフレーム体とが結合されるため、車両側方から他車両が衝突した場合、ドアの前端面が一般にドアヒンジ手段を介して車体に固定されていることから、ドアは前端面を中心にして車室内に入り込む方向に回転しようとするが、このドアの回転力をドアロック手段を介して車体のフレーム体が妨げるよう作用し、ドアの後部部分が車体に対して平行に車室内に侵入するため、乗員に対する衝撃度合が小さくなる。
【0027】
請求項6の発明では、車両側方からの他車両の衝突を衝突検知センサが検知すると、ドア係合手段の係合状態が解除されて前側ドアとピラーとの結合が解除されると共に、ドアヒンジ手段の支持状態が解除されて後側ドアとピラーとの結合が解除されるため、他車両の前端部がピラーを回り込むように変形し前側ドアや後側ドアがピラーより多く車室側に侵入するよう変形しても前側ドアや後側ドアがピラーを引っ張ることがなく、ピラーと乗員との干渉の可能性が小さくなり、又、衝突エネルギー吸収部材の多くの部分は乗員と接触してから作用することになり、衝突エネルギー吸収部材による有効な衝撃吸収効果が得られる。しかも、各部板厚増の抑制と衝突エネルギー吸収部材の小型化を可能とし、重量増を抑制すると共に、ドア周辺の大型化を抑制することができる。
【0028】
請求項7の発明では、車両側方からの他車両の衝突を衝突検知センサが検知すると、ドア係合手段の係合状態が解除されて前側ドアとピラーとの結合が解除されると共に、ドアヒンジ手段の支持状態が解除されて後側ドアとピラーとの結合が解除されるため、他車両の前端部がピラーを回り込むように変形し前側ドアや後側ドアがピラーより多く車室側に侵入するよう変形しても前側ドアや後側ドアがピラーを引っ張ることがなく、ピラーと乗員との干渉の可能性が小さくなる。又、車両側方からの他車両の衝突を衝突検知センサが検知すると、ドア係合手段の係合状態が解除されると共にエアバッグが展開されるため、乗員とエアバッグとが衝突発生後の早い段階で干渉し、エアバッグによる乗員に対する衝撃入力が小さくなり有効な衝撃吸収効果が得られる。しかも、各部板厚増の抑制と衝突エネルギー吸収部材の小型化を可能とし、重量増を抑制すると共に、ドア周辺の大型化を抑制することができる。
【0029】
請求項8の発明では、請求項6の発明の効果に加え、車両側方からの他車両の衝突を衝突検知センサが検知すると、ドア係合手段の係合状態が解除され、且つ、ドアヒンジ手段の支持状態が解除されると共に、エアバッグが展開されるため、乗員とエアバッグとが衝突発生後の早い段階で干渉し、エアバッグによる乗員に対する衝撃入力が小さくなり有効な衝撃吸収効果が得られる。
【0030】
請求項9の発明では、請求項6の発明の効果に加え、他車両が衝突しない箇所の前側ドア又は後側ドアとピラーとの結合は解除されないため、ピラーの曲げモーメントに対する強度を確保できる。
【0031】
請求項10の発明では、請求項7又は請求項8の発明の効果に加え、他車両が衝突しない前側ドア又は後側ドアとピラーとの結合は解除されないため、ピラーの曲げモーメントに対する強度を確保できる。
【0032】
請求項11の発明では、請求項1〜請求項10の発明の効果に加え、衝突検知センサは、他車両の接触により衝突を検知するため、実際の衝突が確認されてからでないと作動せず、直前で衝突が回避できた場合に有効な衝突対策となる。
【0033】
請求項12の発明では、請求項1〜請求項10の発明の効果に加え、衝突検知センサは、他車両の異状接近により衝突を検知するため、衝突の際には衝突対策が完了し、確実な衝突対策となる。
【0034】
請求項13の発明では、請求項1〜請求項12の発明の効果に加え、ストライカとラッチとの離脱により、ドアをピラーから確実に離脱させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0036】
図1〜図7は本発明の第1実施形態を示し、図1(A)は本発明の側部構造を適用した車体1の要部分解斜視図、図1(B)はドア3の前端面が見える方向からのドア3の斜視図、図1(C)はセンターピラー7周囲の斜視図、図1(D)はドア3の後端面が見える方向からのドア3の斜視図、図2(A)はドア係合手段10による係合状態を示す斜視図、図2(B)はドア係合手段10による係合状態を示す平面図、図3(A)はドア係合手段10による係合が解除分離された状態を示す斜視図、図3(B)はドア係合手段10による係合が解除分離された状態を示す平面図、図4は側面衝突された状態を示す平面図、図5(A)は従来の側面衝突におけるセンターピラー7周囲の車体変形及びドア3と乗員19との干渉を車両上方から見た図、図5(B)は第1実施形態の側面衝突におけるセンターピラー7周囲の車体変形及びドア3と乗員19との干渉を車両上方から見た図、図6(A)は従来の側面衝突におけるセンターピラー7周囲の車体変形及びドア3と乗員19との干渉を車両前方から見た図、図6(B)は第1実施形態の側面衝突におけるセンターピラー7周囲の車体変形及びドア3と乗員19との干渉を車両前方から見た図、図7(A)は側面衝突における乗員19に対する衝撃状態を示す荷重時間特性線図、図7(B)は側面衝突における乗員19に対する衝突エネルギ吸収部材の典型的な荷重変位特性線図である。
【0037】
図1(A)〜(D)に示すように、自動車は左右一対のドア3を有するものであり、この車体1の両方の側面にはドア枠2が設けられ、このドア枠2はドア3の下方に配置されたフレーム材であるサイドシル4と、ドア3の上方に配置されたフレーム材であるサイドルーフレール5と、ドア3の前方に配置され、サイドシル4及びサイドルーフレール5に溶接されたフレーム材であるフロントピラー6と、ドア3の後方に配置され、サイドシル4及びサイドルーフレール4に溶接されたフレーム材であるセンターピラー(ピラー)7とから構成されている。各フレーム材は閉断面を有し、曲げモーメントに強く構成されている。
【0038】
ドア3は、その前端面でフロントピラー6にドアヒンジ手段8を介して回転自在に支持され、このドアヒンジ手段8を支軸としてドア枠2を開閉可能に構成されている。ドアヒンジ手段8は上下2カ所に設けられている。ドア3は開口部を多く有するパネル材3aで内側面などが覆われて構成され、このパネル材3aの内面側に衝突エネルギ吸収部材9が設けられている。具体的には、衝突エネルギ吸収部材9はドア3のウエスト部、即ち乗員の胸から腹にほぼ相当する高さに配置されている。
【0039】
ドア係合手段10は、図2、図3に詳しく示すように、センターピラー7に設けられた上方から見てコ字状のストライカ11と、ドア3の後端面に設けられたピン部材を有するラッチ12とから成り、ドア3が閉じられる状態にあってストライカ11とラッチ12とが係合し、ドア3の開方向への移動を阻止するよう構成されている。
【0040】
ドア係合解除手段13は、図2、図3に詳しく示すように、アクチュエータ本体14がセンターピラー7に固定され、下記するコントローラ18からの指令信号によってピストン15を伸縮できるよう構成されている。このピストン15の先端はコ字状の前記ストライカ11の外側の一端に固定され、ドア係合解除手段13の駆動によってストライカ11を図2に示す係合位置と図3に示す解除位置との間で変位する。係合位置ではストライカ11の内側の一端がセンターピラー7に当接しラッチ12がストライカ11に係合し、且つ、この係合が保持されるが、解除位置ではストライカ11の内側の一端がセンターピラー7から離間し、係合されているラッチ12の係合が解除される。つまり、ドア3がセンターピラー7から離脱し得る。そして、ドア係合解除手段13は通常時には図2に示す係合位置に位置するよう設定されている。
【0041】
衝突検知センサ16は、サイドシル4に設けられ、車両側方からの他車両17の衝突を検知する。衝突検知センサ16は、この第1実施形態では物体接触センサにて構成され、他車両17の実際の衝突を検知すると、衝突検知信号をコントローラ18に出力する。
【0042】
コントローラ18は、衝突検知センサ16から衝突検知信号を受けると、瞬時にドア係合解除手段10にドア係合を解除する指令信号を出力する。
【0043】
次に、上記構成の作用を説明する。図4に示すように、自車両20の側方から他車両17が衝突すると、この衝突を衝突検知センサ16が検知する。すると、衝突検知センサ16は直ちに衝突検知信号をコントローラ18に出力し、コントローラ18が瞬時にドア係合解除手段13にドア係合を解除する指令信号を出力する。この指令信号により係合解除手段13が作動してピストン15が係合位置から解除位置に変位され、ドア係合手段10のストライカ11とラッチ12との係合が解除分離される。つまり、センターピラー7からドア3が離脱し得る。
【0044】
ここで、センターピラー7からドア3が離脱することが、側面衝突後の車体変形に対してもたらす効果について図6、図7を基に従来例と比較しながら説明する。側面衝突では他車両17の前端部はセンターピラー7のみならずドア3も同時に圧縮する。センターピラー7は、閉断面を有するフレーム材で曲げモーメントに対して強いが、ドア3は開口部を多く有するパネル材3aであり、板厚が薄いと側面衝突時の面外力に対して弱くなる。従って、他車両17の前端部はセンターピラー7を回り込むように変形してドア3はセンターピラー7より多く車室側に侵入する恐れがある。その結果、板厚が薄いと、ドア3がセンターピラー7より多く車室内に侵入し、図5(A)に示すように、従来例ではドア3がドア係合手段10を介してセンターピラー7を引っ張ることになり、結果的にセンターピラー7の変形を誘発する可能性がある。
【0045】
又、図6(A)に示すように、従来例ではドア3が車室内に侵入し、ドア係合手段10を介してセンターピラー7を引っ張ると、図6(A)の▲1▼で示した部位が乗員19の上半身と干渉する。更に、ドア3側のラッチ12は通常ドア34の内側に続くパネル材3a上に設置されているため、他車両17がドア3の外側を圧縮すると、ドア3の内部に配置された衝突エネルギ吸収部材9が潰れ始めてしまい、図5(A)に示した潰れ量D1が増大して、乗員19が干渉する前に変形が終了、若しくは、ほとんど変形が終了している可能性もある。
【0046】
これに対して、図6(B)に示すように、第1実施形態ではドア係合手段10の係合状態が解除されてドア3とセンターピラー7との結合が解除されるため、他車両17の前端部がセンターピラー7を回り込むように変形しドア3がセンターピラー7より多く車室側に侵入するよう変形してもドア3がセンターピラー7を引っ張ることがない。つまり、ドア3の変形によりセンターピラー7の変形が誘発されることがなく、図6(B)の▲1▼で示した部位が乗員19の上半身と干渉する可能性が小さくなり、乗員19の安全性が確保される。又、他車両17がドア3を圧縮するとドア3の内部の衝突エネルギー吸収部材9が潰れないまま車室内に侵入することから、図5(B)に示した潰れ量D2はごく僅かとなる。その結果、衝突エネルギー吸収部材9の多くの部分は乗員19と接触してから作用することになる。
【0047】
更に、図6(B)の▲2▼に示すように、第1実施形態ではドア3が他車両17からの圧縮に対して容易に車室内に侵入することから、図6(A)の▲2▼に示す従来例に比べて、衝突エネルギ吸収部材9と乗員19とが側面衝突後の早い時間で接触する。ドア3の侵入量が増えることは一見して乗員保護と相反するように思えるが、侵入量が大きく、且つ、衝突エネルギ吸収部材9がある場合においては、むしろ衝撃入力物体であるドア3を早期に接触させて衝突エネルギ吸収部材9を潰しながら乗員19を徐々に加速した方が効果的に衝撃を吸収できる。
【0048】
この原理を示したのが図7(A)の特性線図であり、図7(A)の▲1▼の特性線は衝撃入力物体(ドア3)と乗員19との間に大きなギャップがある場合で、ドア3がある程度侵入してから、すなわち時間遅れT1を伴って乗員19と干渉すると、瞬間的に大きな衝撃力が加わることを示している。図7(A)の▲2▼の特性線は衝撃入力物体(ドア3)と乗員19との間に小さなギャップがある場合で、少ない時間遅れT2の後、長い時間をかけて衝突エネルギ吸収部材9を潰しながら乗員19を加速することにより衝撃を効果的に緩和できることを示している。すなわち、図7(A)の▲2▼の特性線で示すように、第1実施形態において乗員19と衝突エネルギ吸収部材9とが早期に接触することは必ずしも悪い結果をもたらさない。
【0049】
さらにまた、図7(B)は一般的な衝突エネルギ吸収部材9の荷重変位特性線を示したものであり、ある程度潰れたところで衝突エネルギ吸収部材9の変形は終了し、その後は反力が急激に増大することを示している。従来例では、板厚が薄いと上述したように衝突エネルギ吸収部材9が乗員19と接触したときには既に潰れ始めているため、衝突エネルギー吸収部材9が小型であるとその後の衝突エネルギ吸収部材9の変形が早期に終了、若しくは、既に衝突エネルギ吸収部材9の変形が終了している可能性がある。第1実施形態ではドア3周辺の板厚が薄く、衝突エネルギー吸収部材9が小型でも衝突エネルギ吸収部材9がほとんど潰されないまま乗員19と接触するため、衝突エネルギー吸収部材9による有効な衝撃吸収効果が得られる。しかも、各部板厚増の抑制と衝突エネルギー吸収部材の小型化を可能とし、重量増を抑制すると共に、ドア周辺の大型化を抑制することができる。
【0050】
図8は第1実施形態の変形例に係り、衝突検知センサ16が他車両17を検知した状態を示す図である。図8において、この変形例では衝突検知センサ16として距離センサが用いられている。距離センサは自車両20側方からの他車両17の異状接近を検知すると、衝突検知信号をコントローラに出力する。他の構成は前記第1実施形態と同一であるので、重複説明を避けるため説明を省略する。尚、図8に明示される同一構成箇所には前記第1実施形態と同一の符号を付する。
【0051】
この変形例では、他車両17が側方から異状接近した時点で衝突検知センサ16が衝突検知信号をコントローラに出力し、衝突前にドア係合解除手段がドアの係合を解除する。従って、衝突の際には衝突対策が完了し、衝突に対して確実に備えることができる。但し、衝突が直前で回避された場合には、ドア係合解除手段が作動してから数秒間にわたり衝突による加速度が認められなかったときには、コントローラがドア係合解除手段に係合信号を出力して元の係合状態に戻して通常の使用に支障が出ないようにする必要がある。
【0052】
前記第1実施形態の物体検知センサの場合には、実際の衝突が確認されてからでないと作動しないため、直前で衝突が回避できた場合に有効な衝突対策となり、変形例の距離センサの場合には、衝突の際には衝突対策が完了し、確実な衝突対策となる。
【0053】
図9及び図10は本発明の第2実施形態を示し、図9(A)はエアバッグ21の収納状態を示すドア3の車室側から見た斜視図、図9(B)はエアバッグ21の展開状態を示すドア3の車室側から見た斜視図、図10(A)は側面衝突におけるセンターピラー7周囲の車体変形及びドア3と乗員19との干渉を車両前方から見た図、図10(B)は側面衝突における乗員19に対する衝撃状態を示す荷重時間特性線図である。
【0054】
この第2実施形態にあって前記第1実施形態と同一構成箇所については重複説明を避けるため、説明を省略し異なる構成箇所のみを説明する。尚、前記第1実施形態と同一構成部品について図示されている場合には同一符号を付してある。
【0055】
即ち、この第2実施形態では、ドア3の車室側には前記第1実施形態のように衝突エネルギ吸収部材が設けられておらず、その替わりにエアバック21が搭載されている。エアバッグ21は、図9(A)に示すように、ドア3の車室側のパネル材3aの内側に収納状態で搭載され、収納位置のパネル材3aの箇所はエアバッグが展開し易いように一部強度的に弱く構成されている。エアバッグ21は、図9(B)に示すように、乗員(車室)側に展開するよう構成され、展開状態では乗員19の上半身をカバーするように位置が設定されている。エアバッグ21はインフレータ(図示せず)の作動によって展開動作を行うよう構成されている。
【0056】
また、コントローラ18は、衝突検知センサ(図示せず)から衝突検知信号を受けると、前記第1実施形態のようにドア係合解除手段(図示せず)にドア係合を解除する指令信号を出力すると共に、エアバッグ21のインフレータにエアバッグ作動信号を瞬時に出力するよう構成されている。
【0057】
次に、上記構成の作用を説明する。自車両20の側方から他車両17が衝突すると、この衝突を衝突検知センサ(図示せず)が検知する。すると、衝突検知センサは直ちに衝突検知信号をコントローラ18に出力し、コントローラが瞬時にドア係合解除手段(図示せず)にドア係合を解除する指令信号を出力する。従って、この第2実施形態においても前記第1実施形態と同様にセンターピラー7とドア3との結合が解除され、ドア3の変形がセンラーピラー7の変形を誘発することが防止され、センターピラー7と乗員19との干渉の可能性を小さくできる。
【0058】
また、コントローラは、衝突検知センサの衝突検知信号を受けると、上述にドア係合の解除指令信号と共に、エアバッグ21のインフレータ(図示せず)にエアバッグ作動信号を出力する。すると、インフレータは瞬時に作動してエアバッグ21が展開され、乗員19とドア3との間隙が衝突発生直後に瞬時に埋められる。
【0059】
ここで、乗員19とドア3との間隙が衝突発生直後に瞬時に埋められることの乗員19に対する衝撃緩和効果について図10(B)を基に説明する。図10(B)の▲1▼の特性線は、従来例のように乗員19とドア3との間隙が衝突発生から時間遅れT1を経てから埋められた場合を示し、衝突から時間遅れT1を伴って乗員19とドア3の衝突エネルギ吸収部材が干渉すると、乗員19に対する衝撃入力が急激に立ち上がる。これに対し、図10(B)の▲2▼の特性線は、第2実施形態のように乗員19とドア3との間隙が衝突発生から時間遅れT2がほとんどなく埋められた場合を示し、乗員19に対する衝撃入力が徐々に立ち上がるため、衝撃度合を小さくでき、有効な衝撃吸収効果が得られる。
【0060】
側面衝突時のドア3に対する乗員19の衝撃吸収のために、前記第1実施形態では衝突エネルギ吸収部材9を、第2実施形態ではエアバッグ21をそれぞれ設けたが、衝突エネルギ吸収部材9とエアバッグ21との両方を設けても良く、このように併用すれば乗員19に対する衝撃入力をさらに小さくすることができる。併用はエアバッグ21に十分な容量を与えられない場合により効果的である。
【0061】
又、エアバッグ21は展開させることが必要であるため、衝突検知センサとして前記第1実施形態の変形例(図8に示す)のように衝突を事前に検知する距離センサの利用が効果的である。つまり、衝突検知から実際の衝突までに時間的猶予があり、この時間でエアバッグ21の展開を完了でき、衝突時にエアバッグ21が完全に展開されていないという事態を防止できる。
【0062】
図11及び図12は本発明の第3実施形態を示し、図11(A)は脆弱部22が折曲される前のドア3の車室側から見た斜視図、図11(B)は脆弱部22が折曲された状態のドア3の車室側から見た斜視図、図12(A)は車両上方から見た車両20全体の一部切り欠き平面図、図12(B)は車両20上方から見た衝突前の乗員19とドア3との状態を示す図、図12(C)は車両20上方から見た衝突後の乗員19とドア3との干渉状態を示す図である。
【0063】
この第3実施形態にあって前記第1実施形態と同一構成箇所については重複説明を避けるため、説明を省略し異なる構成箇所のみを説明する。尚、前記第1実施形態と同一構成部品について図示されている場合には同一符号を付してある。
【0064】
即ち、この第3実施形態では、ドア3の車両前後方向に対して中央付近には、強度的に弱い脆弱部22が設けられている。脆弱部22は、具体的にはドア3の下端と中央部分で車両前後方向に延びるフレーム(図示せず)に設けられている。
【0065】
次に、上記構成の作用を説明する。自車両20の側方から他車両が衝突すると、この衝突を衝突検知センサ(図示せず)が検知する。すると、衝突検知センサは直ちに衝突検知信号をコントローラ18に出力し、コントローラが瞬時にドア係合解除手段(図示せず)にドア係合を解除する指令信号を出力する。従って、この第3実施形態においても前記第1実施形態と同様にセンターピラー7とドア3との結合が解除され、ドア3の変形がセンラーピラー7の変形を誘発することが防止され、センターピラー7と乗員19との干渉の可能性を小さくできる。
【0066】
また、衝突時には、ドア3とフロントピラー6とを連結するドアヒンジ手段8は解除されないため、図12(C)に示すように、ドア3はドアヒンジ手段8を中心として車室側に回転(図12(C)では反時計方向で回転)するようにして車室側に侵入しようとする。
【0067】
しかし、第3実施形態では、ドア3が脆弱部22を支点として折れ曲がるために、ドア3の脆弱部22より前部は車室側に回転するようにして車室側に侵入し続けるが、ドア3の脆弱部22より後部は、ドア3の前部の回転力の影響をあまり受けず、主に側面からの衝撃力(図12(C)に矢印で示す)を受けること等から車体1に対して平行に車室内に侵入することになり、乗員19に対する衝撃入力が小さくなる。
【0068】
図13〜図15は本発明の第4実施形態を示し、図13はドア3とセンターピラー7周辺部分との分解斜視図、図14(A)はドアロック手段23のアンロック収縮位置を示す斜視図、図14(B)はドアロック手段23のロック伸長位置を示す斜視図、図15(A)は車両20上方から見た衝突前の乗員19とドア3との状態を示す図、図15(B)は車両20上方から見た衝突後の乗員19とドア3との干渉状態を示す図である。
【0069】
この第4実施形態にあって前記第1実施形態と同一構成箇所については重複説明を避けるため、説明を省略し異なる構成箇所のみを説明する。尚、前記第1実施形態と同一構成部品について図示されている場合には同一符号を付してある。
【0070】
即ち、この第4実施形態では、ドア3が閉じられた状態にあって、ドア3のドア係合手段10とは別にドア3をロックするドアロック手段23が設けられている。このドアロック手段23は、ドア3の車両前後方向の中央よりも後方の位置で、ドア3の下端面に設けられたロック穴24と、これに対応するサイドシル4の箇所に設けられたロックピンアクチュエータ25とから構成されている。
【0071】
ロックピンアクチュエータ25はコントローラ18からの指令信号によってロックピン25aを図14(A)のアンロック収縮位置と図14(B)のロック伸長位置との間で伸縮できるよう構成されている。アンロック収縮位置ではロックピン25aはロック穴24の外に位置し、ロック伸長位置ではロックピン25aはロック穴24に入り込み、通常時にはロックピン25aはアンロック収縮位置に位置するよう設定されている。
【0072】
また、コントローラ18は、衝突検知センサ(図示せず)から衝突検知信号を受けると、前記第1実施形態のようにドア係合解除手段(図示せず)にドア係合を解除する指令信号を出力すると共に、ドアロック手段23のロックピンアクチュエータ25にドアロック指令信号を出力する。
【0073】
次に、上記構成の作用を説明する。自車両20の側方から他車両が衝突すると、この衝突を衝突検知センサ(図示せず)が検知する。すると、衝突検知センサは直ちに衝突検知信号をコントローラ18に出力し、コントローラが瞬時にドア係合解除手段(図示せず)にドア係合を解除する指令信号を出力する。従って、この第4実施形態においても前記第1実施形態と同様にセンターピラー7とドア3との結合が解除され、ドア3の変形がセンラーピラー7の変形を誘発することが防止され、センターピラー7と乗員19との干渉の可能性を小さくできる。
【0074】
また、コントローラは、衝突検知センサの衝突検知信号を受けると、上述したようにドア係合の解除指令信号を出力すると共に、ドアロック手段23のロックピンアクチュエータ25にドアロック指令信号を出力する。すると、ロックピン25aがロック穴24に入り込んでドア3とサイドシル4とがロックされる。
【0075】
つまり、衝突時にはドア3とセンターピラー7との結合が解除される一方でドアとサイドシル4とが結合される。そして、第3実施形態で説明したように、側面衝突時には、ドア3とフロントピラー6とを連結するドアヒンジ手段8は解除されないため、図15(B)に示すように、ドア3はドアヒンジ手段8を中心として車室側に回転(図15(B)では反時計方向で回転)するようにして車室側に侵入しようとする。しかし、第4実施形態では、ドア3がドアロック手段23によってサイドシル4と結合されているため、上記ドア3の回転力に対してドアロック手段23を介してサイドシル4の反力が作用し、ドア3の前部が車室側に回転するようにして車室側に侵入し続けても、少なくともドア3の後部は車体1に対して平行に車室内に侵入することになり、乗員19に対する衝撃度合が小さくなる。
【0076】
ここで、サイドシル4はセンターピラー7よりさらに強固なフレーム材であり、側面衝突において他車両から直接大きな外力を受けないため、ドア3から引っ張られても特に問題は生じない。逆に、ドア3とサイドシル4とを結合することにより、他車両がドア3を圧縮したときに侵入速度を和らげる効果もある。
【0077】
図16及び図17は本発明の第5実施形態を示し、図16はドア3とセンターピラー7周辺部分との分解斜視図、図17(A)はドアロック手段23のアンロック収縮位置を示す斜視図、図17(B)はドアロック手段23のロック伸長位置を示す斜視図である。尚、前記第1実施形態と同一構成部品について図示されている場合には同一符号を付してある。
【0078】
この第5実施形態は前記第4実施形態とほぼ同一構成であり、異なるのはドアロック手段23の設置場所のみである。即ち、この第5実施形態では、ドアロック手段23は、ドア3の車両前後方向の中央よりも後方の位置で、ドア3の上端面に設けられたロック穴24と、これに対応するサイドルーフレール5の箇所に設けられたロックピンアクチュエータ25とから構成されている。
【0079】
この第5実施形態においては、衝突時にはドア3とセンターピラー7との結合が解除される一方でドア3とセンターピラー7よりさらに強固なフレーム材であるサイドルーフレール5とが結合される。従って、前記第4実施形態と同様に、ドアロック手段23で結合されたドア3の後部は車体1に対して平行に車室内に侵入することになり、乗員19に対する衝撃度合が小さくなる。
【0080】
図18〜図21は本発明の第6実施形態を示し、図18は車体全体の分解斜視図、図19は前側ドア30とセンターピラー7周辺部分と後側ドア31との分解斜視図、図20(A)はドアヒンジ解除手段37の解除前の状態を示す斜視図、図20(B)はドアヒンジ解除手段37の解除状態を示す斜視図、図21(A)は車両20上方から見た衝突前の乗員19a、19bとドア30、31との状態を示す全体図、図21(B)は車両20上方から見た衝突後の乗員19a、19bとドア30、31との干渉状態を示す拡大図である。
【0081】
図18に示すように、車両20は左右二対のドア30、31を有するものであり、この車体1の両方の側面には前側ドア30と後側ドア31とが装着できるドア枠2が設けられ、このドア枠2はサイドシル4とサイドルーフレール5とフロントピラー6とセンターピラー(ピラー)7とリアピラー32とから構成されている。
【0082】
前側ドア30は、その前端面でフロントピラー6にドアヒンジ手段8(図21(B)に示す)を支軸としてドア枠2を開閉可能に構成されている。この前側ドア30とセンターピラー7とには前記第1実施形態と同様にストライカ11とラッチ12とから成るドア係合手段10が設けられている。又、前記第1実施形態と同様にこのドア係合手段10の係合を解除するドア係合解除手段13も設けられている。
【0083】
後側ドア31は、その前端面でセンターピラー7にドアヒンジ手段33を支軸としてドア枠2を開閉可能に構成されている。ドアヒンジ手段33は、図20(A)、(B)に詳しく示すように、センターピラー7に固定されたピラー側軸受部34と後側ドア31に固定されたドア側軸受部35とこの双方の軸受部34、35に挿入される支持軸36とから構成されている。ドアヒンジ手段33は上下2カ所に設けられている。
【0084】
ドアヒンジ解除手段37は、図20(A)、(B)に詳しく示すように、アクチュエータ本体38がセンターピラー7に固定され、下記するコントローラ18からの指令信号によってピストン39を伸縮できるよう構成されている。このピストン39は略コ字状を有し、その先端が前記ドアヒンジ手段33の支持軸36に一体的に固定されている。ドアヒンジ解除手段37はピストン39の収縮位置では支持軸36が双方の軸受部34、35に挿入されるドア係合位置(図20(A)の状態)と、ピストン39の伸長位置では支持軸36が双方の軸受部34、35から引き抜かれるドア係合解除位置(図20(B)の状態)との間で変位可能である。そして、ドアヒンジ解除手段37は通常時には図20(A)のドア係合位置に位置するよう設定されている。
【0085】
後側ドア31の後端面とリアピラー32とには、前側ドア30と同様にストライカ(図示せず)とラッチ(図示せず)から成るドア係合手段(図示せず)が設けられている。
【0086】
又、前側ドア30及び後側ドア31は、共に開口部を多く有するパネル材30a、31a等で外内面側等が覆われて構成され、このパネル材30a、31aの内面側に衝突エネルギ吸収部材(図示せず)が設けられている。
【0087】
衝突検知センサ16は、図18に示すように、サイドシル4の前側ドア30の箇所に設けられ、車両側方からの他車両の衝突を検知する。衝突検知センサ16は、この第6実施形態では物体接触センサにて構成され、他車両の実際の衝突を検知すると、衝突検知信号をコントローラ18に出力する。
【0088】
コントローラ18は、衝突検知センサ16から衝突検知信号を受けると、瞬時にドア係合解除手段10にドア係合を解除する指令信号を出力すると共に、ドアヒンジ解除手段37にドアヒンジの支持を解除する指令信号を出力する。
【0089】
次に、上記構成の作用を説明する。自車両の側方から他車両が衝突すると、この衝突を衝突検知センサ16が検知する。すると、衝突検知センサ16は直ちに衝突検知信号をコントローラ18に出力し、コントローラ18が瞬時にドア係合解除手段10にドア係合を解除する指令信号を出力する。従って、前記第1実施形態と同様の動作でセンターピラー7と前側ドア30との結合が解除されることから、この第6実施形態においても前記第1実施形態と同様の理由により前側ドア30の変形がセンラーピラー7の変形を誘発することが防止され、センターピラー7と前席の乗員19aとの干渉の可能性を小さくできる。
【0090】
また、コントローラは、衝突検知センサ16の衝突検知信号を受けると、上述したようにドア係合の解除指令信号と出力すると共に、ドアヒンジ解除手段37にドアヒンジの支持を解除する指令信号を出力する。この指令信号によりドアヒンジ解除手段37が作動してピストン39が収縮位置から伸長位置に移動し支持軸36が係合位置から解除位置に変位してドアヒンジ手段33の支持が解除される。つまり、センターピラー7と後側ドア31との結合が解除される。従って、前側ドア30の場合と同様の理由により、後側ドア31の変形がセンラーピラー7の変形を誘発することが防止され、センターピラー7と後席の乗員19bとの干渉の可能性を小さくできる。
【0091】
ここで、後側ドア31のドアヒンジ手段33の位置は後席の乗員19bと離れた前端部に位置するため、この部位が車室内に大きく侵入しても後席の乗員19bと接触する可能性が非常に低い。そして、仮に後席の乗員19bと干渉しても衝突エネルギー吸収部材(図示せず)の多くの部分は後席の乗員19bと接触してから作用することになり、衝突エネルギー吸収部材(図示せず)による有効な衝撃吸収効果が得られる。
【0092】
図22〜図24は本発明の第7実施形態を示し、図22は車両上方から見た車両20の全体図、図23は自車両20の側方の前側ドア31の箇所に他車両17が衝突する場合を車両上方から見た図、図24は自車両20の側方の後側ドア31の箇所に他車両17が衝突する場合を車両上方から見た図である。
【0093】
この第7実施形態にあって前記第6実施形態の構成と比較して異なるのは、衝突検知センサ16a、16bとコントローラ18の構成のみであり、この異なる構成のみを説明し、他の同一構成箇所は重複説明を避けるため説明を省略する。
【0094】
即ち、衝突検知センサ16a、16bは、図22に示すように、サイドシル4の前側ドア30の箇所とサイドシル4の後側ドア31の箇所との2カ所に設けれている。前側の衝突検知センサ16aは、図23に示すような主に前側ドア30に衝突する他車両17を検知し、後側の衝突検知センサ16bは、図24に示すような主に後側ドア31に衝突する他車両17を検知する。つまり、2個の衝突検知センサ16a、16bを用いて他車両の衝突位置をも検知できるよう構成されている。
【0095】
コントローラ18は、前側の衝突検知センサ16aから衝突検知信号を受けるとドア係合解除手段(図示せず)にドア係合を解除する指令信号のみを出力し、後側の衝突検知センサ16bから衝突検知信号を受けるとドアヒンジ解除手段(図示せず)にドアヒンジの支持を解除する指令信号のみを出力し、双方の衝突検知センサ16a、16bから共に衝突検知信号を受けるとドア係合解除手段(図示せず)にドア係合を解除する指令信号を出力すると共に、ドアヒンジ解除手段(図示せず)にドアヒンジの支持を解除する指令信号を出力するよう構成されている。つまり、衝突位置に応じてドア係合解除手段(図示せず)の解除動作とドアヒンジ解除手段(図示せず)の解除動作とを独立して制御する。
【0096】
この第7実施形態では、図23に示すように、自車両20の側方から前側ドア30の箇所に他車両17が衝突した場合には、ドア係合解除手段(図示せず)の作動により前側ドア30とセンターピラー7との結合が解除される。そして、この衝突箇所では他車両17の前端部はセンターピラー7を回り込む場合には前側ドア30側に回り込むことになるが、前側ドア30とセンターピラー7との結合が解除されているため、前側ドア30の変形がセンラーピラー7の変形を誘発することが防止され、センターピラー7と前席の乗員19aとの干渉の可能性を小さくできる。又、後側ドア31とセンターピラー7との結合は解除されないため、センターピラー7の曲げモーメントに対する強度を確保できる。
【0097】
図24に示すように、自車両20の側方から後側ドア31の箇所に他車両17が衝突した場合には、ドアヒンジ解除手段(図示せず)の作動により後側ドア31とセンターピラー7との結合が解除される。そして、この衝突箇所では他車両17の前端部はセンターピラー7を回り込む場合には後側ドア31側に回り込むことになるが、後側ドア31とセンターピラー7との結合が解除されているため、後側ドア31の変形がセンラーピラー7の変形を誘発することが防止され、センターピラー7と後席の乗員19aとの干渉の可能性を小さくできる。又、前側ドア30とセンターピラー7との結合は解除されないため、センターピラー7の曲げモーメントに対する強度を確保できる。
【0098】
また、自車両20の側方からセンターピラー7付近を中心に他車両17が衝突した場合には、双方の衝突検知センサ16a、16bから衝突検知信号を出力され、ドア係合解除手段(図示せず)とドアヒンジ解除手段(図示せず)の双方が作動されて前側ドア30とセンターピラー7との結合、及び、後側ドア31とセンターピラー7との結合が共に解除される。従って、他車両17の前端部がセンターピラー7のどちらの方向に回り込んでも、前側ドア30及び後側ドア31の変形がセンラーピラー7の変形を誘発することが防止され、センターピラー7と前席の乗員19a及び後席の乗員19bとの干渉の可能性を共に小さくできる。
【0099】
以上、前記第3実施形態〜前記第7実施形態において、側面衝突時のドア3、前側ドア30、後側ドア31の乗員19、19a、19bへの衝撃吸収のために、衝突エネルギ吸収部材9を設けたが、衝突エネルギ吸収部材9の替わりに第2実施形態のようにエアバッグ21を設けても良く、又、衝突エネルギ吸収部材9とエアバッグ21との両方を設けても良く、このように併用すれば乗員19、19a、19bに対する衝撃入力をさらに小さくすることができる。併用はエアバッグ21に十分な容量を与えられない場合に効果的である。
【0100】
前記第3実施形態〜前記第6実施形態において、エアバッグ21を使用する場合には、コントローラ18は、ドア係合解除手段13やドアヒンジ解除手段37にドア係合やドアヒンジを解除する指令信号を出力すると共に、ドア3、前側ドア30、後側ドア31のエアバッグ21のインフレータに作動信号を出力するよう制御する。
【0101】
また、第7実施形態において、エアバッグ21を使用する場合には、コントローラ18は、前側の衝突検知センサ16aから衝突検知信号を受けるとドア係合解除手段(図示せず)にドア係合を解除する指令信号を出力すると共に、前側ドア30のエアバッグ21のインフレータに作動信号を出力し、後側の衝突検知センサ16bから衝突検知信号を受けるとドアヒンジ解除手段(図示せず)にドアヒンジを解除する指令信号を出力すると共に、後側ドア31のエアバッグ21のインフレータに作動信号を出力し、双方の衝突検知センサ16a、16bから共に衝突検知信号を受けるとドア係合解除手段(図示せず)にドア係合を解除する指令信号を出力し、ドアヒンジ解除手段(図示せず)にドアヒンジを解除する指令信号を出力すると共に、前側ドア30と後側ドア31の両方のエアバッグ21のインフレータに作動信号を出力するよう制御する。
【0102】
エアバッグ21を搭載した場合には、前記第2実施形態で説明したように、車両側方からの他車両の衝突時に、ドア係合手段の係合状態やドアヒンジ手段の支持状態が解除されると共にエアバッグ21が展開されるため、他車両がドア3、前側ドア30、後側ドア31を圧縮するとドア3、前側ドア30、後側ドア31が容易に車室内に侵入して乗員19、19a、19bとエアバッグ21とが衝突発生後の早い時間に干渉し、エアバッグ21による乗員19、19a、19bに対する衝撃度合が小さくなり有効な衝撃吸収効果が得られる。
【0103】
また、前記第3実施形態〜前記第7実施形態において、衝突検知センサ16として物体接触センサを用いているが、前記第1実施形態の変形例(図8に示す)のように距離センサを用いても良い。距離センサを用いれば、実際の衝突の際には衝突対策が完了し、衝突に対して確実に備えることができる。特に、エアバッグ21を使用する場合には、衝突検知センサとして距離センサを利用する方が実際の衝突時にエアバッグ21の展開を完了させておくことができ効果的である。
【0104】
尚、前記第1〜第7実施形態によれば、車両の片側に1つのドア3を有する自動車や、前側ドア30と後側ドア31の2つのドアを有する自動車に適用した場合を示したが、1ボックスカーやリムジンのように車両の片側に3以上のドアを有する自動車にも本発明を適用できることはもちろんである。
【0105】
尚、前記第1〜第7実施形態によれば、ピラーがセンターピラー7の場合を示したが、これ以外のピラーであってドアと係合されるものであれば本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態を示し、車体の要部分解斜視図、(B)は本発明の第1実施形態を示し、ドアの前端面が見える方向からのドアの斜視図、(C)は本発明の第1実施形態を示し、センターピラー周囲の斜視図、(D)は本発明の第1実施形態を示し、ドアの後端面が見える方向からのドアの斜視図である。
【図2】(A)は本発明の第1実施形態を示し、ドア係合手段による係合状態を示す斜視図、(B)は本発明の第1実施形態を示し、ドア係合手段による係合状態を示す平面図である。
【図3】(A)は本発明の第1実施形態を示し、ドア係合手段による係合が解除された状態を示す斜視図、(B)は本発明の第1実施形態を示し、ドア係合手段による係合が解除された状態を示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示し、側面衝突された状態を示す平面図である。
【図5】(A)は従来の側面衝突におけるセンターピラー周囲の車体変形及びドアと乗員との干渉を車両上方から見た図、(B)は第1実施形態の側面衝突におけるセンターピラー周囲の車体変形及びドアと乗員との干渉を車両上方から見た図である。
【図6】(A)は従来の側面衝突におけるセンターピラー周囲の車体変形及びドアと乗員との干渉を車両前方から見た図、(B)は第1実施形態の側面衝突におけるセンターピラー周囲の車体変形及びドアと乗員との干渉を車両前方から見た図である。
【図7】(A)は側面衝突における乗員に対する衝撃状態を示す荷重時間特性線図、(B)は側面衝突における乗員に対する衝突エネルギ吸収部材の典型的な荷重変位特性線図である。
【図8】第1実施形態の変形例を示し、衝突検知センサが距離センサである場合の衝突検知の状態を示す車両前方から見た図である。
【図9】(A)は本発明の第1実施形態を示し、エアバッグの収納状態を示すドアの車室側の斜視図、(B)は本発明の第1実施形態を示し、エアバッグの展開状態を示すドアの車室側の斜視図である。
【図10】(A)は第2実施形態の側面衝突におけるセンターピラー周囲の車体変形及びドアと乗員との干渉を車両前方から見た図、(B)は側面衝突における乗員に対する衝撃状態を示す荷重時間特性線図である。
【図11】(A)は本発明の第3実施形態を示し、脆弱部が折曲される前のドアの車室側の斜視図、(B)は本発明の第3実施形態を示し、脆弱部が折曲された状態のドアの車室側の斜視図である。
【図12】(A)は本発明の第3実施形態を示し、車両上方から見た車両全体の一部切り欠いた平面図、(B)は本発明の第3実施形態を示し、車両上方から見た衝突前の乗員とドアとの状態を示す図、(C)は本発明の第3実施形態を示し、車両上方から見た衝突後の乗員とドアとの干渉状態を示す図である。
【図13】本発明の第4実施形態を示し、ドアとセンターピラー周辺部分との分解斜視図である。
【図14】(A)は本発明の第4実施形態を示し、ドアロック手段のアンロック収縮位置を示す斜視図、(B)は本発明の第4実施形態を示し、ドアロック手段のロック伸長位置を示す斜視図である。
【図15】(A)は本発明の第4実施形態を示し、車両上方から見た衝突前の乗員とドアとの状態を示す図、(B)は本発明の第4実施形態を示し、車両上方から見た衝突後の乗員とドアとの干渉状態を示す図である。
【図16】本発明の第5実施形態を示し、ドアとセンターピラー周辺部分との分解斜視図である。
【図17】(A)は本発明の第5実施形態を示し、ドアロック手段のアンロック収縮位置を示す斜視図、(B)は本発明の第5実施形態を示し、ドアロック手段のロック伸長位置を示す斜視図である。
【図18】本発明の第6実施形態を示し、車体全体の分解斜視図である。
【図19】本発明の第6実施形態を示し、前側ドアとセンターピラー周辺部分と後側ドアとの分解斜視図である。
【図20】(A)は本発明の第6実施形態を示し、ドアヒンジ解除手段の解除前の状態を示す斜視図、(B)は本発明の第6実施形態を示し、ドアヒンジ解除手段の解除状態を示す斜視図である。
【図21】(A)は本発明の第6実施形態を示し、車両上方から見た衝突前の乗員とドアとの状態を示す全体図、(B)は本発明の第6実施形態を示し、車両上方から見た衝突後の乗員とドアとの干渉状態を示す拡大図である。
【図22】本発明の第7実施形態を示し、車両上方から見た車両の全体図である。
【図23】自車両の側方の前側ドアの箇所に他車両が衝突する場合を車両上方から見た図である。
【図24】自車両の側方の後側ドアの箇所に他車両が衝突する場合を車両上方から見た図である。
【図25】(A)は従来例の車両正面から見たセンターピラー周囲の模式図、(B)は他の従来例の車両正面から見たセンターピラー周囲の模式図である。
【符号の説明】
1 車体
3 ドア
7 センターピラー
8 ドアヒンジ手段
9 衝突エネルギー吸収部材
10 ドア係合手段
13 ドア係合解除手段
16 衝突検知センサ
17 他車両
18 コントローラ
19 乗員
20 自車両
21 エアバッグ
22 脆弱部
23 ドアロック手段
30 前側ドア
31 後側ドア
33 ドアヒンジ手段
37 ドアヒンジ解除手段

Claims (13)

  1. 車体の側面に開閉可能に設けられたドアと、このドアに設けられた衝突エネルギー吸収部材と、前記ドアを閉じた状態にあって前記ドアと前記車体のピラーとを係合するドア係合手段と、このドア係合手段の係合状態を解除分離できるドア係合解除手段と、車両側方からの他車両の衝突を検知する衝突検知センサとを備え、
    前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記ドア係合解除手段を作動させて前記ドア係合手段の係合状態を解除分離して、前記ドアを前記ピラーから離脱させ得ることを特徴とする自動車の側部構造。
  2. 車体の側面に開閉可能に設けられたドアと、このドアに収納状態で配置され、展開状態では乗員側に展開するエアバッグと、前記ドアを閉じた状態にあって前記ドアと前記車体のピラーとを係合するドア係合手段と、このドア係合手段の係合状態を解除できるドア係合解除手段と、車両側方からの他車両の衝突を検知する衝突検知センサとを備え、
    前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記ドア係合解除手段を作動させて前記ドア係合手段の係合状態を解除し、且つ、前記エアバッグを展開させることを特徴とする自動車の側部構造。
  3. 請求項1記載の自動車の側部構造であって、
    前記ドアに収納状態で配置され、展開状態では乗員側に展開するエアバッグを備え、
    前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記エアバッグを展開させることを特徴とする自動車の側部構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の自動車の側部構造であって、
    前記ドアの車両前後方向の中央付近に脆弱部を設けたことを特徴とする自動車の側部構造。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の自動車の側部構造であって、
    前記ドアを閉じた状態にあって、前記ドアの車両前後方向の中央よりも後方の位置で、前記ドアと前記ドアの下方又は上方に位置する前記車体のフレーム体とをロックするドアロック手段を備え、
    前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記ドアロック手段をロック状態にすることを特徴とする自動車の側部構造。
  6. 車体の片側の側面にそれぞれ開閉可能に設けられた前側ドア及び後側ドアと、この前側ドア及び後側ドアにそれぞれ設けられた衝突エネルギー吸収部材と、前記前側ドアを閉じた状態にあって前記前側ドアと前記車体のピラーとを係合するドア係合手段と、このドア係合手段の係合状態を解除できるドア係合解除手段と、前記後側ドアを前記車体の前記ピラーに回転自在に支持するドアヒンジ手段と、このドアヒンジ手段の支持状態を解除できるドアヒンジ解除手段と、車両側方からの他車両の衝突を検知する衝突検知センサとを備え、
    前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記ドア係合解除手段を作動させて前記ドア係合手段の係合状態を解除し、且つ、前記ドアヒンジ解除手段を作動させて前記ドアヒンジ手段の支持状態を解除することを特徴とする自動車の側部構造。
  7. 車体の片側の側面にそれぞれ開閉可能に設けられた前側ドア及び後側ドアと、この前側ドア及び後側ドアにそれぞれ収納状態で配置され、展開状態では乗員側に展開するエアバッグと、前記前側ドアを閉じた状態にあって前記前側ドアと前記車体のピラーとを係合するドア係合手段と、このドア係合手段の係合状態を解除できるドア係合解除手段と、前記後側ドアを前記車体の前記ピラーに回転自在に支持するドアヒンジ手段と、このドアヒンジ手段の支持状態を解除できるドアヒンジ解除手段と、車両側方からの他車両の衝突を検知する衝突検知センサとを備え、
    前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記ドア係合解除手段を作動させて前記ドア係合手段の係合状態を解除し、且つ、前記ドアヒンジ解除手段を作動させて前記ドアヒンジ手段の支持状態を解除し、且つ、前記各エアバッグを展開させることを特徴とする自動車の側部構造。
  8. 請求項6記載の自動車の側部構造であって、
    前側ドア及び後側ドアの内側にそれぞれ収納状態で配置され、展開状態では乗員側に展開するエアバッグを備え、
    前記衝突検知センサが前記衝突を検知すると、前記各エアバッグを展開させることを特徴とする自動車の側部構造。
  9. 請求項6記載の自動車の側部構造であって、
    前記衝突検知センサは、前記他車両の衝突位置をも検知するよう構成し、この衝突位置に応じて前記ドア係合解除手段の解除動作と前記ドアヒンジ解除手段の解除動作とを独立して制御することを特徴とする自動車の側部構造。
  10. 請求項7又は請求項8記載の自動車の側部構造であって、
    前記衝突検知センサは、前記他車両の衝突位置をも検知するよう構成し、この衝突位置に応じて前記ドア係合解除手段の解除動作及び前記前側ドアの前記エアバッグの展開動作と、前記ドアヒンジ解除手段の解除動作及び前記後側ドアの前記エアバッグの展開動作とを独立して制御することを特徴とする自動車の側部構造。
  11. 請求項1〜請求項10記載の自動車の側部構造であって、
    前記衝突検知センサは、他車両の接触により衝突を検知するものであることを特徴とする自動車の側部構造。
  12. 請求項1〜請求項10記載の自動車の側部構造であって、前記衝突検知センサは、他車両の異状接近により衝突を検知するものであることを特徴とする自動車の側部構造。
  13. 請求項1〜請求項12記載の自動車の側部構造であって、
    前記ドア係合手段は、ストライカとラッチとからなることを特徴とする自動車の側部構造。
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