JP3000228B2 - 車体側部のエネルギー吸収装置 - Google Patents

車体側部のエネルギー吸収装置

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JP3000228B2
JP3000228B2 JP2210596A JP21059690A JP3000228B2 JP 3000228 B2 JP3000228 B2 JP 3000228B2 JP 2210596 A JP2210596 A JP 2210596A JP 21059690 A JP21059690 A JP 21059690A JP 3000228 B2 JP3000228 B2 JP 3000228B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願発明は、車体側部のエネルギー吸収装置に関する
ものである。
(従来の技術) 最近の車両では、車両側突時の車室内方への衝撃エネ
ルギーを受け止めるサイドインパクトバーと呼ばれる車
体前後方向の補強用フレーム部材を設けることが多くな
っている。
一方、上記同様の乗員保護の観点から、最近ではエア
バッグの装着も検討されており、例えば実開平1−1179
57号公報に示されているように当該エアバッグを上記サ
イドインパクトバーを備えたドアのアームレスト内に設
置するようにしたものも既に提案されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述のように車体外板側に補強フレームが
あり、その内側車体内板部分にエアバッグが設置される
構成になると、衝突時に衝撃エネルギーの作用が小さく
なりエアバッグが作動しにくくなる問題がある。他方、
だからと言ってエアバッグの感度を余りに高くすると、
ドアの開閉などによって作動してしまうなど誤動作を招
き易くなる問題を生じる。
(課題を解決するための手段) 本願の請求項1および2記載の各発明は、共に上記の
問題を解決することを目的としてなされたものであっ
て、各々次のような課題解決手段を備えて形成されてい
る。
(1) 請求項1記載の発明の車体側部のエネルギー吸
収装置は、車体の外壁部を形成する車体外板と、車体の
内壁部を形成する車体内板と、上記車体外板と車体内板
との間に設けられた補強フレームとを備えてなる車体側
部構造において、上記車体内板の上記補強フレームと対
向する位置に該補強フレームの車室内側への移動によっ
て作動するエアバッグセンサを配設し、該エアバッグセ
ンサの作動によってエアバッグを作動させるように構成
されている。
(2) 請求項2記載の発明の車体側部のエネルギー吸
収装置は、車体側部が車両のドアにより構成され、当該
ドアの一部にエアバッグセンサの作動に応じて作動する
エアバッグを設けて構成されている。
(作 用) (1) 請求項1記載の発明の車体側部のエネルギー吸
収装置の構成では、車体内板部に配設されたエアバッグ
センサをサイドインパクトバー等変形移動が最初に起こ
る最強フレームの車体内方への移動時に作動させるよう
になっている。
したがって、補強フレームが設けられていても、特に
エアバッグセンサの感度を高くすることなく、確実なエ
アバッグ作動を保証することができる。
(2) 請求項2記載の発明の車体側部のエネルギー吸
収装置の構成では、上記の構成と同様の構成が車両ドア
の補強フレームであるサイドインパクトバーを対象とし
て設けられているので、特にエアバッグセンサの感度を
向上させることなく、確実なエアバッグセンサの作動を
保証することができる。
したがって、ドアの開閉によってエアバッグが誤動作
するような恐れはなくなる。
(発明の効果) 従って、上記の本願各発明の車体側部のエネルギー吸
収装置によると、サイドインパクトバー等補強フレーム
の側突時に早期に変形が生じる部分でエアバッグセンサ
を作動させるよう、エアバッグセンサを上記車体内板の
上記補強フレームと対向する位置に配置し、該補強フレ
ームの車室内側への移動によってエアバッグセンサを作
動させてエアバッグを作動するようにしたから、特にエ
アバッグセンサ自体の感度を上げることなしにエアバッ
グを確実に開かせることができるようになり、エアバッ
グ作動の精度、信頼性が大きく向上する。
また、ドア部に設置した場合にも、ドアの開閉による
振動での誤作動が防止される。
(実施例) 第1図〜第3図は本願発明の実施例に係る自動車の車
体側部のエネルギー吸収装置の構造を示している。
先ず第1図は、本実施例に於ける自動車の車体の側部
サイドドア部分の車体構造を示しており、符号1は同サ
イドドアのドアボデーであり、該ドアボデー1はドアア
ウタパネル(車体外板)1Aとドアインナパネル(車体内
板)1Bとよりなり、それらを内側に所定の広さの閉断面
空間を形成する状態で相互に接合して構成されている。
そして、その中央部には、図示しないウインドガラス
昇降ガイド機構を介して上下方向に昇降自在に支持され
たウインドガラス2が設けられている。
一方、上記ドアアウタパネル1Aの内側には、第3図に
示すように当該ドアボデー1の前後方向一杯に延びるコ
字状の閉断面構造のサイドインパクトバー(補強フレー
ム)3が両端側でスポット溶接により接合固定して設け
られている。
また、上記ドアボデー1の内側は第1、第2の閉断面
補強パネル4A,4Bによって上端側各コーナ部内側が補強
され、また第3の閉断面補強パネル4C,4C・・によって
後述するエアバッグ設置部5がボックス状に補強と同時
にカバーリングされている。
すなわち、第1図において符号6は上記ドアボデー1
のドアインナパネル1B外側(車室10側)に係止部6a、フ
ァスナー6b等を利用して貼設結合されたドアトリムであ
り、該ドアトリム6の途中は図示のように階段状に車室
10側に膨出されてアームレスト部7を形成している。
そして、該アームレスト部7内側に形成された断面扇
形の空間部8内に図示の如く摺曲状態に折り畳まれたエ
アバッグ9がエアバッグケース11内に収納された状態で
格納されている。
一方、符号12は上記エアバッグ9内に連通し、着火後
の火薬爆発作用によってエアバッグ9を瞬間的に膨出さ
せるインフレータであり、該インフレータ12内には点火
剤13を介して上記サイドインパクトバー3に対応して前
後方向に配設されたエアバッグセンサとしての複数の点
火ピン14,14・・が上記サイドインパクトバー3方向か
ら各々挿入されるようになっている。該点火ピン14,14
・・は所定の長さを有し、先端14a側を上記インフレー
タ12の点火ピン挿入孔部12a内に挿通する一方、基端14b
側を上記第3の閉断面補強パネル4C,4C・・(複数)を
貫通せしめて上記サイドインパクトバー3方向にスプリ
ング15,15・・により各々付勢突出させた状態で支持さ
れている。
他方、符号16は上記アームレストの上部に設けられた
リッドであり、常時は上記エアバッグケース11の上部膨
出開口17を閉じておき、膨出時自動的に開放せしめられ
るようになっている。
以上のような車体側部構造によると、例えば第2図に
示すようにドアボデー1に対して左側方から車両30が衝
突して側突を浮けた場合、ドアアウタパネル1Aの変形を
先ずサイドインパクトバー3が受け止めて衝撃を吸収
し、乗員20の保護を図る。一方、それと同時に上記サイ
ドインパクトバーも矢印(イ)方向に所定量の変形を伴
うから、該変形によってサイドインパクトバー3が上記
エアバッグ9側の点火ピン14,14・・の何れかを矢印
(ロ)方向に押圧する。
その結果、その点火ピン14の先端14aが点火剤13を突
いて点火させ、それによってインフレータ12内の火薬が
爆発して瞬時にエアバッグ9を膨出させて第2図の図示
仮想線で示すように側突の衝撃から乗員を確実に保護す
る。
従って、上記本願発明の車体側部のエネルギー吸収装
置によると、車両衝突時に変形が早く生じる部分で速や
かにエアバッグ9を作動させることができるようにな
り、エアバッグ9自体のセンシング感度並びにセンシン
グ精度を十分に向上させることができるようになる。
また、例えばGセンサを採用した場合のようなドアの
開閉振動による作動などの誤動作を確実に防止し得るよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本願発明の実施例に係る車体側部構造の縦断
面図、第2図は、同構造の作用を説明する説明用縦断面
図、第3図は、同構造の第1図A−A線概略断面図であ
る。 1……ドアボデー 1A……ドアアウタパネル 1B……ドアインナパネル 2……ウインドガラス 3……サイドインパクトバー 5……エアバッグ設置部 6……ドアトリム 7……アームレスト部 9……エアバッグ 10……車室 12……インフレータ 13……点火剤 14……点火ピン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の外壁部を形成する車体外板と、車体
    の内壁部を形成する車体内板と、上記車体外板と車体内
    板との間に設けられた補強フレームとを備えてなる車体
    側部構造において、上記車体内板の上記補強フレームと
    対向する位置に該補強フレームの車室内側への移動によ
    って作動するエアバッグセンサを配設し、該エアバッグ
    センサの作動によってエアバッグを作動させるようにし
    たことを特徴とする車体側部のエネルギー吸収装置。
  2. 【請求項2】車体側部が車両のドアにより構成され、当
    該ドアの一部にエアバッグセンサの作動に応じて作動す
    るエアバッグが設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の車体側部のエネルギ吸収装置。
JP2210596A 1990-08-08 1990-08-08 車体側部のエネルギー吸収装置 Expired - Fee Related JP3000228B2 (ja)

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US6523446B1 (en) 1997-07-18 2003-02-25 Hitachi Chemical Company, Ltd. Punched adhesive tape for semiconductor, method of manufacturing lead frame with the adhesive tape, lead frame with the adhesive tape, and semiconductor device comprising the lead frame

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