JP3969390B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、電子機器などに使用されるスイッチング電源、特に、力率改善機能を有し、変換効率の向上を図ることができるスイッチング電源に関する。
背景技術
力率改善コンバータを有したスイッチング電源装置は、ACアダプタ、OA機器、民生機器などの電子機器に利用するため、高調波電流規制(IEC/EN61000−3−2)、家電・汎用品を対象とした高調波抑制ガイドラインに適応されている。また、近年、電子機器の小型化、省エネルギー化などの対策として、スイッチング電源装置の高効率化が要望されている。
高調波電流規制に準拠した昇圧チョッパ回路の一例としては特開平5−111246号公報に開示された装置がある。図1において、力率改善コンバータは、ダイオードブリッジを用いた整流回路2、制御回路8によりオンオフ制御されるスイッチング素子4、昇圧用リアクトル3を含んで構成されている。この昇圧チョッパ回路は、昇圧用リアクトル3のピーク電流を入力電圧に追従させながら、かつ出力電圧が一定となるようにスイッチング素子4をオンオフ制御してスイッチング動作をさせることにより上述した高調波電流規制に準拠している。
発明の開示
このような昇圧チョッパ回路は、一般に、力率改善動作をさせるために、昇圧チョッパ回路の出力電圧Voutが、入力される実効値Vinの交流電圧の最大値(√2倍)に対して、
Vout ≧(√2)Vin
となるように昇圧チョッパ回路を昇圧動作させている。このため、入力される交流電圧Vinが高くなるほど出力電圧を高電圧に昇圧させる必要がある。
特に、入力交流電圧が90Vac〜265Vacの広範囲に渡る場合、この昇圧チョッパ回路の出力電圧は、入力される交流電圧が最大値になったときでも力率改善動作を行えるような値(最大交流入力×√2)とする必要があり、例えば370Vdc〜400Vdcとする必要があった。
したがって、入力される交流電圧が例えば90Vacと低い場合でも力率改善動作により昇圧チョッパ回路で370Vdc〜400Vdcまで昇圧する必要があるため昇圧比が大きくなる。この結果、昇圧比が大きくなるほど昇圧チョッパ回路のスイッチング素子の損失が大きくなるので、昇圧チョッパ回路の電力変換率が低下するといった問題があった。
そこで、100V系のような低レンジの交流電源Vinに対しては、出力電圧Voutが230Vdc〜250Vdc間で任意の電圧になるように定電圧制御できるような回路の実現が切望されていた。本発明は、力率改善時の昇圧率が大きくならず、かつ変換効率を改善することができるスイッチング電源装置を提供することを特徴とする。
本発明の第1の技術的側面によれば、交流電圧をその振幅よりも高い直流電圧に変換して出力するスイッチング電源装置であって、全波整流された交流電圧をオンオフ制御するスイッチング素子を備えるものが、(i)出力される電圧と第1の基準電圧との差に応じた誤差電圧を生成する誤差電圧発生器、および前記全波整流された交流電圧を前記誤差電圧に関連づけて電流目標値を演算する演算器を備え、前記スイッチング素子を流れる電流が前記電流目標値に達したときに前記スイッチング素子を非導通状態に制御する制御器と、(ii)前記誤差電圧を第2の基準電圧と比較する比較器であって、前記誤差電圧の方が大きいときに切換信号を出力するものと、(iii)前記第1の基準電圧を発生する基準電圧発生器であって、前記切換信号に応じて前記第1の基準電圧を低く設定するものとを具備する。
本発明の第2の技術的側面によれば、交流電圧をその振幅よりも高い直流電圧に変換して出力するスイッチング電源装置であって、全波整流された交流電圧をオンオフ制御するスイッチング素子を備えるものが、(i)出力される電圧と第1の基準電圧との差に応じた誤差電圧を生成する誤差電圧発生器、および前記全波整流された交流電圧を前記誤差電圧に関連づけて電流目標値を演算する演算器を備え、前記スイッチング素子を流れる電流が前記電流目標値に達したときに前記スイッチング素子を非導通状態に制御する制御器と、(ii)前記誤差電圧に応じた電流を供給する電流源と、(iii)第1抵抗体、第2抵抗体が直列に接続され前記第1の基準電圧を出力するポテンショメータであって、前記第1抵抗体の前記第2抵抗体に接続されない一端は第3基準電圧に接続され、前記第2抵抗体の前記第1抵抗体に接続されない一端は接地され、前記電流源は前記第2抵抗体の一部に並列回路を構成するように接続されるものとを具備する。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
第1の実施の形態
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置に適応可能な力率改善回路の構成を示す図である。図2を参照して、この力率改善回路の構成について説明する。
力率改善回路は、昇圧チョッパ回路を含んで構成され、ダイオードブリッジを用いた整流回路2、昇圧用リアクトル3、スイッチング素子4、出力ダイオード5、平滑コンデンサ6、電流検出抵抗7、制御回路8、誤差電圧比較回路51、基準電圧発生器52を具備する。この力率改善回路には、負荷10に直流電圧を供給するためのDC/DCコンバータ9が接続されている。
力率改善回路は昇圧チョッパ回路が基本要素であって、昇圧チョッパ回路の主スイッチであるスイッチング素子4を制御回路8によって駆動して整流後の脈流電流をチョッピングすることにより昇圧する。
図2〜図4において、交流電源1から整流回路2に正弦波電圧が供給されており、整流回路2で全波整流されて昇圧用リアクトル3に供給されるとともに、制御回路8に出力されている。主スイッチ4が動作状態となって導通するとそれに直列に接続された昇圧リアクトル3aには励磁電流が時間にほぼ比例して増大するように流れ、昇圧リアクトル3aに電磁エネルギーを蓄積する。この時点では整流器(出力ダイオード)5には出力電圧が逆方向電圧として印加されているので電流は流れない。主スイッチ4を流れる電流は電流検出器(抵抗器)7によって検出され、制御回路8の所定の乗算結果と比較して目標とした電流値に到達したと判断したときに主スイッチ4を非動作状態として非導通にする。なお、乗算の演算は入力電圧瞬時値と出力誤差電圧の積を演算する。したがって、主スイッチ4の電流波形に対応した電圧が前記乗算結果を越えて大きくなると、制御回路8のコンパレータ27は電圧保持器(RSラッチ)30をセットして主スイッチを非導通状態(オフ)とする。
主スイッチ4が非導通状態になると、主スイッチが導通している間に昇圧リアクトル3に蓄えられたエネルギーを整流器5を介して平滑用キャパシタンス6および出力に供給する。このときに昇圧リアクトル3の補助巻線3bの電圧極性が反転し基準電圧28の電圧より高くなると、ゼロ電流検出器29がこれを検出して電圧保持器(RSラッチ)30はリセットされる。この主スイッチを非導通とする動作は昇圧リアクトルの蓄積エネルギーが零になるまで維持される。昇圧リアクトルの蓄積エネルギーの放出が終了すると補助巻線電圧の極性が再度反転して主スイッチ4は導通状態となる。以上の動作が1サイクルの動作過程である。
昇圧リアクトル3aに蓄積されるエネルギー量は、主スイッチ4の導通期間によって調整する。すなわち、制御回路8による力率改善動作は電源ラインの電流波形が入力正弦波に相似となるように、かつ出力電圧が一定電圧となるように主スイッチ4の導通期間を制御する。
以下では各回路要素について詳細に説明する。昇圧用リアクトル3には、主巻線3aと臨界電流検出巻線3bが設けられている。主巻線3aの一端は整流回路2の一方の出力端子に接続されており、主巻線3aの他端は主スイッチとしてのスイッチング素子4の第2出力端子(ドレイン)と出力ダイオード5のアノードに接続されている。また、臨界電流検出巻線3bの一端は制御回路8に接続されており、臨界電流検出巻線3bの他端は接地されている。上述した出力ダイオード5のカソードは平滑用キャパシタンス6の一端とDC−DCコンバータ9の入力端子に接続されているとともに、制御回路8に接続されている。
スイッチング素子4の制御端子(ゲート)は、制御回路8から出力される駆動信号が印加されるように接続されており、スイッチング素子4の第1出力端子(ソース)は、電流検出抵抗7を介して接地されているとともに、電流検出抵抗7により検出された電流値が制御回路8に出力されている。力率改善回路の直流出力Voutは、フライバックコンバータ等のDC−DCコンバータ9に入力され、DC−CDコンバータ9は力率改善回路から入力された直流電圧を別の直流電圧に変換して負荷10に出力する。
力率改善動作は主スイッチ4を制御回路8および電圧応答型基準電圧発生器50によって力率改善制御することによって実現する。図2〜図4を参照すると、制御回路8は、力率改善回路からDC−DCコンバータ9に出力される出力電圧Voutに比例する電圧Vout2と第1の基準電圧Vref1との誤差電圧Verを電圧応答型基準電圧発生器50に出力する。電圧応答型基準電圧発生器50は誤差電圧比較回路51と基準電圧発生器52を含み、誤差電圧Verに相応して後述する誤差検出器60の基準電圧Vref1を生成する。誤差電圧比較回路51は、制御回路8から出力される誤差電圧Verを第2の基準電圧Vref2と比較してその演算結果を基準電圧発生器52に出力する。基準電圧発生器52は誤差電圧比較回路51の演算結果に応じて第1の基準電圧Vref1を発生する。本実施形態では、誤差電圧Verが第2の基準電圧Vref2を越えて大きくなったときには誤差電圧比較回路51の出力電圧はローレベルからハイレベルに変わり、それに応じて基準電圧発生器52は図8に示すようにより高いレベルの電圧Vref1−1からより低いレベルVref1−2の電圧に出力を変更する。なお、遅延部40は入力した誤差電圧Verを位相遅延して出力電圧が切り替わり始めてから切り替わりが完了するまで誤差電圧Verの変化をマスクする。その結果誤差電圧Verの振幅を変更せずに遅延して誤差電圧Ver2として出力するので誤差比較回路51の動作が安定化する。以下の説明においては必要な場合以外は誤差電圧Verと誤差電圧Ver2は同等の電圧信号として説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置に適応可能な力率改善回路の詳細な構成を示す図である。図4を参照して、この力率改善回路の構成について詳細に説明する。
制御回路8は、コンパレータ29の+入力端子に入力されている臨界電流検出巻線3bに生じた電圧が基準電圧28よりも低くなると、ローレベルのセット信号をNOR回路31の一方の入力に印加し、NOR回路31の他方の入力に接続されているRSフリップフロップ30のQ端子がローレベルであるので、NOR回路31の出力端子からハイレベルを出力してスイッチング素子4をオン状態とする。
また、制御回路8は、出力電圧Voutを抵抗21,22で分圧した電圧Vout2と基準電圧発生器52からの基準電圧Vref1との差からなる誤差電圧Verを誤差検出器60(コンダクタンスアンプ23)としての差動増幅器で生成する。さらに、交流の全波整流波形Vacを抵抗24,25で分圧した電圧Vac2と誤差電圧Verとを乗算器26で乗算し全波整流波形と連動した電流目標値Vmを生成する。そして、電流検出抵抗7により検出されたスイッチング素子4のスイッチング電流の電圧変換値Viが電流目標値Vmに達したときにコンパレータ27からセット信号をRSフリップフロップ30に出力して出力端子Qを1にセットし、NOR回路31からローレベルの電圧をスイッチング素子4に出力してこれをオフ状態として出力電圧Voutを安定化する。
遅延部40は本実施形態ではローパスフィルターを構成しており、出力電圧切り換え時の不安定動作を防止するために出力電圧が切り替わり始めてから切り替わりが完了するまでの期間誤差電圧Verの変化を位相遅延によってマスクする。スイッチング素子4をオンオフ制御するときのスイッチング周波数よりも低い周波数の時定数に設定される。本実施形態では、抵抗41とキャパシタンス42をバッファ回路(オペアンプ)43に接続した構成である。制御回路8の誤差増幅器60から出力される誤差電圧Verがバッファ回路43の非反転入力端子に入力して誤差電圧Verを抵抗41とキャパシタンス42を介して遅延して誤差電圧Ver2を誤差電圧比較回路51に出力する。
誤差電圧比較回路51は、コンパレータ59を備え、フィルタ回路40から出力された誤差電圧Verがコンパレータ59の+入力端子に入力され、可変設定可能な基準電圧源58に接続されている−入力端子の基準電圧Vref2と比較し、誤差電圧Verの方が大きいときにはハイレベルの信号を基準電圧発生器52に出力する。
基準電圧発生器52は、誤差電圧比較回路51からの信号に応じてオン・オフ制御されるスイッチング素子57および抵抗可変型ポテンショメータP3を有する。スイッチング素子57の制御端子(ゲート)にローレベル電圧が与えられている場合には、スイッチング素子57がオフ状態である。基準電圧53は抵抗54と抵抗55,56と分圧した基準電圧Vref1−1がコンダクタンスアンプ23に基準電圧Vref1として出力される。抵抗54〜56は抵抗可変型ポテンショメータP3を構成している。一方、スイッチング素子57の制御端子にハイレベルの信号が付加されている場合には、スイッチング素子57がオン状態となって第1出力端子(ソース)と第2出力端子(ドレイン)が導通し、基準電圧源53の出力電圧を抵抗54と抵抗55とで分圧した基準電圧Vref1−2がコンダクタンスアンプ23に基準電圧Vref1として出力される。本実施形態では抵抗56とスイッチング素子57が後述する可変抵抗要素を構成し、抵抗可変型ポテンショメータP3の出力電圧Vref1は可変抵抗要素の抵抗値の変化にしたがって変化する。
なお、基準電圧Vref1−1と基準電圧Vref1−2の間には、
Vref1−1 > Vref1−2
という大小関係がある。
次に、図5〜図9を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作について説明する。
まず、交流電源1が力率改善回路に印加されると、交流電源1から供給される正弦波電圧が整流回路2を通過し、整流回路2で全波整流されて、力率改善回路に全波整流波形が供給される。
起動時の動作
起動時には、コンパレータ29の+入力端子は、臨界電流検出巻線3bを介してGNDに接続され、コンパレータ29の−入力端子に基準電圧が入力されて、両入力電圧が比較されている。またコンパレータ27では起動時には+入力端子の電圧の方が相対的に低電位であるので、コンパレータ27からローレベル(正論理の“0”)のセット信号がRSフリップフロップ30のS端子に出力されている。
RSフリップフロップ30は、起動時にはリセットされており、NOR回路31の入力に接続されたコンパレータ29からのリセット信号に応じてNOR回路31の両入力にローレベルが入力されるため、NOR回路31の出力がハイレベル(正論理の“1”)になる。その結果、図5に示すように(タイミングt1)、NOR回路31の出力から駆動信号(Hレベル)が出力され、そのレベルが保持されてスイッチング素子4がオン状態に制御される。
スイッチング素子4がオン状態となると、図5(a)の時刻t1に示すように、スイッチング素子4の第2出力端子(ドレイン)の電圧Vdは0V近く(Lレベル)に低下する。そして、整流回路2から主巻線3a,スイッチング素子4の出力を流れる電流を検出する抵抗7を介してGNDへとスイッチング電流が流れ、昇圧リアクトル3にエネルギーが蓄積される。
このとき、スイッチング素子4に流れるスイッチング電流は、図5(c)に示すように、スイッチング素子4の第1出力端子(ソース)−GND間に設けられた電流検出用抵抗7により電圧Vsに変換されてコンパータ27の+入力端子に入力され、コンパータ27で乗算器26から出力される全波整流波形に連動した電流目標値Vmと比較される。なお、図5(d)は全波整流波形VacまたはVac2である。
電流目標値Vm
キャパシタンス6の出力電圧VoutはポテンショメータP2を構成する抵抗21,22により出力電圧Voutに比例した電圧Vout2として分圧されてコンダクタンスアンプ23の−入力端子に入力されており、かつ、基準電圧発生器52からの基準電圧Vref1がコンダクタンスアンプ23の+入力端子に入力されている。コンダクタンスアンプ23では、ポテンショメータP2(21,22)から供給される出力電圧Voutの分圧値Vout2と基準電圧Vref1との差が演算されて乗算器26の第1入力に出力される。なお、図6(b)の波形はキャパシタンス6の出力電圧Vout、図6(a)の波形はコンダクタンスアンプ23を含む誤差検出器60から出力された誤差電圧Verを示している。
一方、整流回路2から出力される全波整流波形Vacは、ポテンショメータP1を構成する抵抗24,25により分圧された電圧Vac2が乗算器26の第2入力に入力される。
なお、図6(c)の波形は、整流回路2から出力される全波整流波形を示しており、商用電源1の周波数の2倍の周波数を有する。
乗算器26では、誤差検出器60(コンダクタンスアンプ23)からの誤差電圧Verと整流回路2からの全波整流波形Vac2を乗算した電圧Vmが生成される。電圧Vmは全波整流波形Vacに連動した電流目標値Vmとしてコンパレータ27の−入力端子に供給される。なお、図5(c)は図5(d)の全波整流波形が増加する時間領域における電流目標値Vmを示すものである。
スイッチング素子のオフ制御
図5(a)〜図5(d)を参照すると、時刻t2において、スイッチング電流の電流検出値Vi(=Vs)が全波整流波形と連動した電流目標値Vmに達すると、コンパレータ27からハイレベルのセット信号がRSフリップフロップ30のセット入力端子Sに出力される。RSフリップフロップ30は、コンパレータ27から入力されるセット信号に応じてセットされると、Q出力端子から出力されていたローレベルの電位がハイレベルに切り替わる。それに応じてNOR回路31の出力はスイッチング素子4を動作状態とするハイレベルの駆動信号を非動作状態とするローレベルに切り替るのでスイッチング素子4はオフ状態に制御される。
スイッチング素子4がオフすると、昇圧リアクトル3に蓄えられていたエネルギーと整流回路2から供給される電圧とが合成され、整流素子5を通して過渡的な電流が出力キャパシタンス6に充電されて電圧Voutが上昇する。昇圧リアクトル3の臨界電圧検出用補助巻線3bに誘導される電圧が反転して上昇する。したがってコンパレータ29の出力はハイレベルとなるのでRSフリップフロップ20はリセットされ、それと同時にNOR回路の出力がローレベルとなって保持される。NOR回路31のコンパレータ29に接続された入力端子はハイレベルであるので、スイッチング素子4は昇圧リアクトル電流が実質的にゼロとなり、コンパレータの出力が反転するまで非動作状態が維持される。
その結果、出力キャパシタンス6では、整流回路2から供給された全波整流波形のピーク値より高く昇圧された電圧が供給される。
スイッチング素子のオン制御
昇圧リアクトル3に蓄えられていたエネルギーの放出が終了すると、臨界電流検出巻線3bの誘起電圧が反転する。この電圧は基準電圧28とコンパレータ29により比較され、時刻t3において、コンパレータ29からローレベルのリセット信号がRSフリップフロップ30のリセット端子RおよびNOR回路31に出力される。この結果、時刻t3において、RSフリップフロップ30がすでにリセットされているのでNOR回路31からはハイレベルの電圧が出力されてスイッチング素子4が再度動作状態となる。
以後、上述した動作の繰り返しにより、力率改善回路の出力キャパシタンス6に発生する出力電圧が一定に保たれる。さらに、図5(c)に示すように、交流電源の電圧Vinの絶対値である全波整流値Vacに対応した電流目標値Vmによりスイッチング電流が制御される。その結果、スイッチング電流が交流電源1の電圧Vinに追従した正弦波電流波形となるので力率が改善される。
コンダクタンスアンプの動作
図5に示すように、スイッチング素子4の制御端子Gに入力される駆動信号がHレベルからLレベルに切り替わってオフ状態に制御される時点t2は、交流入力電圧の全波整流波形に連動して、抵抗7を流れる入力電流がその電流目標値に到達した時点と一致している。したがって、抵抗7を流れる入力電流を反映する電圧Viの波形は、出力電圧Voutの挙動に応じてレベル調節される。
コンダクタンスアンプ23では、このようなレベル調節を行っており、出力キャパシタ6の出力電圧VoutがポテンショメータP2を構成する抵抗21,22の分圧値Vout2に変換されてコンダクタンスアンプ23の−入力端子に入力され、基準電圧Vref1と比較される。
コンダクタンスアンプ23は、出力電圧Voutに比例する電圧Vout2と基準電圧Vref1の差電圧に対応する電流をバイアスして出力する。電圧Vout2が基準電圧値Vref1より大きい場合に非負の小さい誤差電圧Verが出力され、電圧Vout2が基準電圧値Vref1小さい場合に非負の大きい誤差電圧Verが出力される。より詳細には、コンダクタンスアンプ23の出力電流はキャパシタ49で積分(平均化)されて濾波された誤差電圧Verが生成される。したがって、コンダクタンスアンプ23およびキャパシタ49は基準電圧Vref1に対する出力電圧Voutの平均値の誤差を検出する誤差増幅器60を構成している。
さらに、この誤差電圧Verは、乗算器26により交流入力電圧の全波整流波形Vac2と乗算され、コンパレータ27の第1入力端子(−)に電流目標値Vmとして出力される。したがって、乗算器26は全波整流波形Vacを出力電圧Voutに相応する誤差電圧Verにより重み付け(関連づけ)することにより出力電圧をネガティブフィードバック制御する演算要素である。たとえば、キャパシタンス6の出力電圧Voutがより大きい場合にはコンダクタンスアンプ23からの誤差電圧Verは小さくなる。このとき誤差出力Verは乗算器26において交流入力電圧の全波整流波形を重み付けする結果、重み付けされた全波整流波形のレベルVmが小さくなるので、コンパレータ27に入力される電流目標値Vmが小さく設定されて、早期にスイッチング素子4がオフ制御され、出力電圧Voutを減少させる。
基準電圧発生器52から出力される基準電圧Vref1
定格出力時においては、交流電圧Vinが例えば90Vから250Vまで連続して上昇したときには、図7に示すように、コンダクタンスアンプ23から出力される誤差電圧Verは下降カーブを描く特性を有する。
コンダクタンスアンプ23の+入力端子に入力される基準電圧Vref1は所定の電圧E1を出力する電圧源53に接続される抵抗可変型ポテンショメータP3の出力電圧として提供される。抵抗可変型ポテンショメータP3を構成する抵抗要素はその一部に可変抵抗要素を含み、可変抵抗要素は誤差電圧Verに応じた抵抗値を有する。本実施形態では抵抗可変型ポテンショメータP3は抵抗要素54,55,56から構成され、抵抗要素56とその両端に並列に接続されるスイッチング素子(トランジスタ)57が可変抵抗要素を構成する。すなわち、他端が接地されている抵抗要素56はスイッチング素子57によって選択的にバイパスされるので抵抗可変型ポテンショメータP3の出力量圧Vref1はそれに応じて変化する。可変抵抗要素は可変型ポテンショメータP3の抵抗要素のいずれの部分に設定することも可能である。この場合には該当する部分の両端にアナログスイッチを並列に接続して制御することで可変抵抗要素が実現する。上記可変抵抗要素は2つの抵抗値を選択的に出力する機能を有し、さらに固定抵抗54が固定抵抗55を経由して接地されているので後述するように出力電圧Vref1は所定の非負の値に設定することができる。
誤差増幅器60(コンダクタンスアンプ23)から出力される誤差電圧Verは遅延部40を介して誤差電圧比較回路51の+入力端子に入力される。+入力端子の入力信号が所定の基準電圧Vref2より大きくなるとコンパレータ59により検知されてハイレベルの信号がスイッチング素子57の制御端子に出力される。その結果、基準電圧発生器52に設けられたスイッチング素子57が導通状態になり基準電圧Vref1が、図8に示すように、Vref1−1からVref1−2に切り替わる。
すなわち、図8に示すように、誤差増幅器60から出力される誤差電圧Verが、基準電圧Vref2より高い場合には、図9に示すように、100V系の交流電源Vinでも出力電圧Voutが230Vdc〜250Vdc間に入るように昇圧可能な基準電圧Vref1−2を基準電圧発生器52からコンダクタンスアンプ23の+入力端子に出力する。
この結果、100V系のような低レンジの交流電源Vinに対して、基準電圧Vref1−2を用いてコンダクタンスアンプ23を動作させることで、出力電圧Voutが230Vdc〜250Vdc間で任意の電圧になるように定電圧制御することができるため、力率改善回路の昇圧率が必要以上に大きくならず、変換効率を改善することができる。
また、図8に示すように、誤差増幅器60から出力される誤差電圧Verが、基準電圧Vref2より低い場合には、図9に示すように、200V系の交流電源1であっても出力電圧が370Vdc〜400Vdc間に入るように昇圧可能な基準電圧Vref1−1を基準電圧発生器52からコンダクタンスアンプ23に出力する。
この結果、200V系のような高レンジの交流電源Vinに対して、基準電圧Vref1−1を用いてコンダクタンスアンプ23を動作させることで、出力電圧Voutが370Vdc〜400Vdc間で任意の電圧になるように定電圧制御することができるため、力率改善回路は昇圧動作を行い、力率改善制御が可能となる。
切替え交流電源電圧を低レンジの100V系および高レンジの200V系のいずれの交流入力にも該当しない140Vac〜170Vac間としておいた場合には、例えば入力される交流電源Vinが最大切換え電圧(170Vac)になったときでも、昇圧動作が可能な出力電圧Voutとしているため、切換え電圧の近傍でも力率改善動作を行わせることができ、電源品質が向上する。
さらに、図8に示すように、誤差電圧比較回路51は、誤差電圧Verの上昇過程と下降過程の間にヒステリシス特性を有するようにしてもよい。たとえば、コンパレータ59の+入力端子と出力端子の間に帰還抵抗72を接続し、誤差信号Verのラインと+入力端子の間に入力抵抗71を挿入することにより、誤差電圧Verが低下して基準電圧Vref2よりも低くなったときは基準電圧Vref1−2からVref1−1に切り替わり、誤差電圧Verが上昇して基準電圧Vref2+ΔVよりも高くなったときは基準電圧Vref1−1からVref1−2に切り替わるので、ノイズなどによる誤動作を防止することもできる。また同様にして基準電圧Vref2に対してヒステリシス特性を有するように構成することも可能である。
また、制御回路8と誤差電圧比較回路51との間に、制御回路8により生成される誤差電圧Verを遅延する遅延部40を備えることで、安定した切り換え動作を行うことができる。
本実施の形態における特徴的な動作
本実施の形態によれば、負荷が重くなり出力電圧Voutが低下すると、誤差増幅器60から出力される誤差電圧Verが小さくなる。一方、この誤差電圧Verが大きくなって基準電圧Vref2を超えた場合には、コンパレータ59からハイレベルの切替信号がスイッチング素子としてのトランジスタ57に出力されてトランジスタ57がオン状態となる。この結果、抵抗56がバイパスされるので、コンダクタンスアンプ23に入力される基準電圧Vref1は、基準電圧Vref1−1からVref1−2に切り替わる。
この基準電圧Vref1が小さくなると、誤差増幅器60から出力される誤差電圧Verの変動が小さくなるため、コンパレータ27からセット信号が早めに出力されるようになってスイッチング素子4が早くオフする。その結果、出力電圧Voutは小さくなるので、例えば、100V系のような小振幅の交流電源Vinに対しても、出力電圧Voutが例えば230Vdc〜250Vdc間で任意の電圧になるように定電圧制御できるようになり、力率改善回路の昇圧率が大きくならず、スイッチング損失が低減して変換効率を改善することができる。
第2の実施の形態
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置に適応可能な力率改善回路の電圧応答型基準電圧発生器50の構成を示す図である。図10を参照して、この力率改善回路の構成について説明する。なお、本実施の形態では、電圧応答型基準電圧発生器50の構成以外は図4に示す第1の実施の形態における基本的構成と同一であるのでその説明は省略する。
本実施の形態における特徴は、第1の実施の形態において設けられた誤差電圧比較回路51および基準電圧発生器52に代わって、誤差電圧/インピーダンス変換器61および基準電圧発生器62を設けることにある。
誤差電圧/インピーダンス変換器61は、誤差電圧Verを入力し誤差電圧Verの電圧レベルに応じたインピーダンスを生成する電流源67を備えた電圧制御型レジスタである。なお、本実施例では遅延部を省略しているが第1の実施例と同様に誤差電圧/インピーダンス変換器61の前段に誤差電圧Verを遅延する遅延部40を設けることも可能である。以下の説明では誤差電圧/インピーダンス変換器61の誤差電圧Verに関連する入力電圧をVer2と表記する。
誤差電圧/インピーダンス変換器61の電流源67の有するインピーダンスおよびこれに並列に接続される抵抗要素56が可変抵抗要素を構成する。したがって、第1実施例と同様に抵抗要素54、55、56および可変インピーダンス素子としての電流源67は可変抵抗型ポテンショメータP4を構成する。そして、可変抵抗型ポテンショメータP4で基準電圧53を分圧した電圧をコンダクタンスアンプ23に基準電圧Vref1として出力する。このとき可変抵抗型ポテンショメータP4の出力電圧Vref1は次式(1)で表される。
Vref1={(R+R)E−iR}/(R+R+R
(1)
ここで、電流値iは電流源67の供給電流であって後述するように誤差電圧Ver1の関数である。電流源がハイインピーダンスとなって駆動電流iが実質的に零(null)のときには基準電圧は、
Vref1−1=E(R+R)/(R+R+R) (2)
となる。また、電流源がローインピーダンスとなって実質的に導通状態となった場合には基準電圧は、
Vref1−2=E/(R+R) (3)
となる。この場合には抵抗55(抵抗値R)が存在することにより所定の電圧Vref1−2が実現するので、式(2)、(3)に示すように基準電圧Vref1の上限と下限を設定することができる。
より詳細には、図11を参照すると、誤差電圧/インピーダンス変換器61は電圧制御型電流源67を備える。すなわち、電流源67は誤差電圧Ver2と基準電圧Vref2の差に応じてインピーダンスが変化する可変インピーダンス素子である。基準電圧Vref2が一定の場合には電流源67の電流値iは誤差電圧Ver2のみの関数となる。
図11には本発明の第2実施形態に関わる誤差電圧/インピーダンス変換器61と基準電圧発生器62の実施例を示す。誤差電圧VerまたはVer2がトランジスタ103のベースに入力すると、トランジスタ103のエミッタにはベース・エミッタ間順方向電圧が加算された電圧が現れる。トランジスタ101および102はトランジスタ103に動作電流を与えるカレントミラー回路を構成している。トランジスタ106のエミッタにはベース・エミッタ間順方向電圧だけ減算された電圧Vc1が現れるので電圧Vc1は誤差電圧Vは誤差電圧Ver2と等しい。トランジスタ106のエミッタは直列に接続された抵抗器130、131を介して接地される。さらに抵抗130と抵抗131の接続点はトランジスタ107のエミッタとトランジスタ109のベースに接続される。トランジスタ108〜110で構成される差動増幅器によってトランジスタ107のエミッタとトランジスタ109のベースはトランジスタ110のベース電圧と等しく制御される。一方抵抗器121と抵抗器122は定電圧電源EREGを分圧した電圧Vref0をトランジスタ110のベースに提供している。したがって、トランジスタ107〜110および抵抗器121,122は、前記分圧値Vref0と等しい電圧Vc2をトランジスタ107のエミッタおよびトランジスタ109のベースから出力する定電圧源を構成している。
その結果抵抗器130の両端には誤差電圧Ver2に等しい電圧Vc1と基準電圧Vref2としての定電圧Vc2が付与されている。すなわち抵抗器130には電流is(Ver2)=(Vc1−Vc2)/Rs=(Ver2−Vref2)/Rsが流れる。電流値isは誤差電圧Ver2の関数であって誤差電圧Ver2に比例して変化する。さらにトランジスタ104、105はカレントミラー回路を構成しているのでトランジスタ106を流れる電流isはトランジスタ104にも流れ、トランジスタ105を介してトランジスタ111のコレクタ・エミッタ間にも電流isが流れる。さらにトランジスタ111、112もカレントミラー回路であるためトランジスタ112のコレクタ・エミッタ間にも電流isと同じ電流iが流れる。したがって、図11の誤差電圧/インピーダンス変換器61は誤差電圧Ver2に応答して電流iが変化する電圧制御型電流源67を構成している。誤差電圧Ver2が基準電圧Vref2を下回る場合にはトランジスタ106が非動作状態となって非導通となるために電流源から電流が供給されない。したがって、誤差電圧Ver2が基準電圧Vref2を下回る場合には等価インピーダンスが高くなって実質的に遮断状態となり、供給電流i(Ver2)は、
i(Ver2)=0 (4)
である。また誤差電圧Ver2が基準電圧Vref2を上回る場合には、供給電流iは、
i(Ver2)=(Ver2−Vref2)/Rs (5)
となる。
電圧制御型電流源67は基準電圧発生器62を流れる電流を分流するので式(1)で示すように基準電圧Vref1は誤差電圧Ver2またはVerの値に応じて可変である。
図12には本発明の第2実施形態に関わる誤差電圧/インピーダンス変換器61と基準電圧 発生器62の別の実施例を示す。図11の実施例とは定電圧源の構成のみが異なる。抵抗器121と抵抗器122は定電圧電源EREGを分圧した電圧Vref0をトランジスタ120のベースに提供している。トランジスタ101、118はトランジスタ120に動作電流を与えるカレントミラー回路を構成している。トランジスタ120のエミッタはベース・エミッタ間順方向電圧の分だけベース電圧より高く、またトランジスタ117のエミッタはベース・エミッタ間順方向電圧の分だけベース電圧より低いので、トランジスタ117、118、120および抵抗器121,122は、前記分圧値Vref0と等しい電圧Vc2をトランジスタ117のエミッタから出力する定電圧源を構成している。その他の構成と動作は図11と同じであるため説明は割愛する。
次に、図13に示すグラフを参照して、本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作について説明する。
遅延部40から出力された誤差電圧Ver2が誤差電圧/インピーダンス変換器61に入力されると、誤差電圧/インピーダンス変換器61では、この誤差電圧Ver2の電圧レベルに応じて電流源67により電圧−インピーダンス変換して誤差電圧の電圧レベルに応じた抵抗値を抵抗要素67として生成して基準電圧発生器62に供給する。基準電圧発生器62では抵抗要素67を含むポテンショメータP4により基準電圧53を分圧した電圧をコンダクタンスアンプ23に基準電圧Vref1として出力する。
誤差電圧Ver2が基準電圧Vref2を下回る場合には、電流源がハイインピーダンスとなって供給電流i(Ver2)=0となるので、出力電圧Vref1(Ver2)は式(2)で表される定電圧となる。また誤差電圧Ver2が基準電圧Vref2を上回る場合には、式(5)で表される電流i(Ver2)が電流源67によって分流されるので、誤差電圧VerまたはVer2が大きいほど大きな電流が流れる。したがって出力電圧Vref1(Ver2)は式(1)で表されるように誤差電圧VerまたはVer2が大きいほどが小さくなる。さらに誤差電圧VerまたはVer2が大きくなって抵抗56を流れる電流をすべて奪ってしまうほどに電流源のインピーダンスが小さくなるともはや出力電圧は変化しなくなる(式(3)参照)。
したがって、図13に示すように、誤差電圧Verが基準電圧Vref2を超えて上昇する場合には、誤差電圧Verの大きさに応じて連続的に基準電圧Vref1−1からVref1−2に向かって徐々に低下するような電圧が基準電圧Vref1としてコンダクタンスアンプ23に与えられる。なお図13の点は図11の電圧応答型基準電圧発生器50の入力電圧Ver2に対する出力電圧Vref1の実測例である。
式(1)および式(5)から誤差電圧/インピーダンス変換器61の誤差電圧VerまたはVer2の変化に対するゲインGは、
G=−R/{R(R+R+R)} (6)
となる。誤差電圧Verに対する基準電圧Vref1の勾配はゲインGと対応づけられ、式(1)によればゲインGが負値であるため基準電圧Vref1の変化は誤差電圧VerあるいはVer2の変化に対して逆極性である。したがって誤差電圧Verが大きくなるほど供給電流isは大きくすなわち等価インピーダンスが低くなる。またゲインGの絶対値が小さくなれば誤差電圧Verの変化に対する基準電圧Vref1の変化の勾配が小さくなる。
以上から、誤差電圧Verに応じて誤差電圧Verが大きくなるほど低くなる抵抗値を誤差電圧/インピーダンス変換器61で生成し、この抵抗値により抵抗値が低くなるほど低くなる第1の基準電圧Vref1を基準電圧発生器62で生成するので、誤差電圧Verが大きくなるほど低くなる第1の基準電圧Vref1を用いて制御することができ、出力電圧Voutが低くなるように定電圧制御できるようになる。
このように、コンダクタンスアンプ23の基準電圧Vref1が徐々に小さくなると、コンダクタンスアンプ23から出力される誤差電圧Verの変動が小さくなるため、出力電圧Voutも徐々に小さくなるので、例えば、100V系のような低レンジの交流電源Vinに対しても、出力電圧Voutが例えば230Vdc〜250Vdc間で任意の電圧になるように定電圧制御できるようになり、力率改善回路の昇圧率が大きくならず、スイッチング損失が低減して変換効率を改善することができる。
また、制御回路8と誤差電圧/インピーダンス変換器61との間に、制御回路8により生成される誤差電圧Verを遅延する遅延部40を備えることで、安定した定電圧制御を行うことができる。
第1および第2の本実施の形態においては、リアクトル電流が約0Aになる臨界電流動作について説明したが、本発明はこのような場合に制限されるものではなく、リアクトル電流が不連続になる不連続動作、リアクトル電流が連続になる連続動作においても適応可能である。
また、第1および第2の本実施の形態においては、DC/DCコンバータ9としてフライバックコンバータに適用する場合について説明したが、本発明はこのような場合に制限されるものではなく、RCC回路、フォワードコンバータ回路、ハーフブリッジ回路、ブリッジ回路などにも適用することができる。
本発明の第1の技術的側面によれば、スイッチング電流が電流目標値に達したときにスイッチング素子をオフするように制御器により制御して出力電圧を安定化するようにしておき、誤差電圧を第2の基準電圧と比較して誤差電圧の方が大きいときに切替信号を出力し、この切替信号に応じて第1の基準電圧よりも低い別の基準電圧に切り替える。したがって、第1の基準電圧を用いて制御していたときの出力電圧よりも低い出力電圧で定電圧制御できるようになり、力率改善時の昇圧率が大きくならず、スイッチング損失が低減して変換効率を改善することができる。
この結果、重負荷時に、低レンジ(100V系)の交流電源では出力電圧を低くでき、高レンジ(200V系)の交流電源では出力電圧が高く切換わるようにできる。このため、低レンジの交流電源でもスイッチング素子による損失が改善でき、電力変換率を改善することができる。しかも、低レンジおよび高レンジの交流電源においても力率改善動作が可能となる。
また、第1の基準電圧から別の基準電圧に切替わる際の電源電圧は、低レンジと高レンジのほぼ中間の交流電圧に相当するため、交流電源が100V系でも200V系でも定電圧制御が安定し、電源品質の向上に寄与することができる。さらに、第1の基準電圧から別の基準電圧に切替わる際の電源電圧の近傍においても、力率改善動作が可能である。
また、誤差電圧を用いて第1の基準電圧を変更しているため、ノイズによる誤作動を低減することができる。さらに、IC化する際のピン数の増加、パッケージ変更が生じないため、コストの増加やパッケージ形状の拡大を防止することができる。
本発明の第2の技術的側面によれば、誤差電圧に応じて誤差電圧が大きくなるほどそれに応じて連続的に低くなる抵抗値を生成し、この抵抗値により抵抗値が低くなるほどそれに応じて連続的に低くなる第1の基準電圧を生成する。したがって、誤差電圧に応じて連続的に変化する第1の基準電圧を用いて制御回路を制御することができるので、より確実に出力電圧が低くなるように定電圧制御できるようになり、力率改善時の昇圧率が大きくならず、スイッチング損失が低減して変換効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来のスイッチング電源装置の構成を示す図である。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置に適応可能な力率改善回路の構成を示す図である。
図3は図2の電圧応答型基準電圧発生器50の構成を示す図である。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置に適応可能な力率改善回路の詳細な構成を示す図である。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作を説明するためのタイミングチャートであり、それぞれ(a)スイッチング素子端子間電圧Vd、(b)NOR回路の出力、(c)電流検出抵抗端子間電圧Vs、および(d)全波整流波形Vacを表す。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の動作を説明するための各部の波形であり、それぞれ(a)誤差増幅器出力Ver、(b)力率改善回路直流出力Vout、および(c)全波整流波形Vacを表す。横軸は時間tを表す。
図7は、定格負荷時における誤差電圧Verと入力される交流電源の電圧との依存性を示す図である。
図8は、誤差電圧Verに対する第1の基準電圧Vref1の関係を示す図である。
図9は、出力電力に対する第1の誤差電圧Verの関係を示す図である。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置に適応可能な力率改善回路の電圧応答型基準電圧発生器の構成を示す図である。
図11は、図10の電圧応答型基準電圧発生器の詳細な構成を示す図である。
図12は、図10の電圧応答型基準電圧発生器の変更された実施形態の詳細な構成を示す図である。
図13は、誤差電圧Verに対して第1の基準電圧Vref1が連続的に変化することを示す図である。

Claims (9)

  1. 交流電圧をその振幅よりも高い直流電圧に変換して出力するスイッチング電源装置であって、全波整流された前記交流電圧をオンオフ制御するスイッチング素子を備えるものが、
    前記出力される電圧と第1の基準電圧との差に応じた誤差電圧を生成する誤差電圧発生器、および前記全波整流された交流電圧を前記誤差電圧に関連づけて電流目標値を演算する演算器を備え、前記スイッチング素子を流れる電流が前記電流目標値に達したときに前記スイッチング素子を非導通状態に制御する制御器と、
    前記誤差電圧を第2の基準電圧と比較する比較器であって、前記誤差電圧の方が大きいときに切換信号を出力するものと、
    前記第1の基準電圧を発生する基準電圧発生器であって、前記切換信号に応じて前記第1の基準電圧を低く設定するものと
    を具備することを特徴とする装置。
  2. 請求項1記載のスイッチング電源装置であって、
    前記比較器は、前記誤差電圧または前記基準電圧に対してヒステリシス特性を有することを特徴とする装置。
  3. 請求項1記載のスイッチング電源装置であって、
    前記制御器と前記比較器との間に、前記誤差電圧を遅延する遅延部を具備することを特徴とする装置。
  4. 交流電圧をその振幅よりも高い直流電圧に変換して出力するスイッチング電源装置であって、全波整流された前記交流電圧をオンオフ制御するスイッチング素子を備えるものが、
    前記出力される電圧と第1の基準電圧との差に応じた誤差電圧を生成する誤差電圧発生器、および前記全波整流された交流電圧を前記誤差電圧に関連づけて電流目標値を演算する演算器を備え、前記スイッチング素子を流れる電流が前記電流目標値に達したときに前記スイッチング素子を非導通状態に制御する制御器と、
    前記誤差電圧に応じた電流を供給する電流源と、
    第1抵抗体、第2抵抗体が直列に接続され前記第1の基準電圧を出力するポテンショメータであって、前記第1抵抗体の前記第2抵抗体に接続されない一端が第3基準電圧に接続され、前記第2抵抗体の前記第1抵抗体に接続されない一端が接地され、前記電流源は前記第2抵抗体の一部に並列回路を構成するように接続されるものと
    を具備することを特徴とする装置。
  5. 請求項4記載のスイッチング電源装置であって、
    前記制御器と前記電流源との間に、前記誤差電圧を遅延する遅延部をさらに具備することを特徴とする装置。
  6. 請求項4記載のスイッチング電源装置であって、
    前記電流源は前記誤差電圧と第2の基準電圧の差に比例した電流を供給することを特徴とするもの。
  7. 交流電圧をその振幅よりも高い直流電圧に変換して出力するスイッチング電源装置であって、全波整流された前記交流電圧をオンオフ制御するスイッチング素子を備えるものが、
    前記出力される電圧と第1基準電圧との差に応じた誤差電圧を生成する誤差電圧発生器、および前記全波整流された交流電圧を前記誤差電圧に関連づけて電流目標値を演算する演算器を備え、前記スイッチング素子を流れる電流が前記電流目標値に達したときに前記スイッチング素子を非導通状態に制御する制御器と、
    前記第1基準電圧を発生する電圧応答型基準電圧発生器であって、前記誤差電圧に応じた抵抗値を生成する可変抵抗要素、および第3基準電圧に接続され前記第1基準電圧を出力するポテンショメータを備え、前記ポテンショメータは前記可変抵抗要素を含む複数の抵抗要素が直列に接続されるものと
    を具備することを特徴とする装置。
  8. 請求項7記載のスイッチング電源装置であって、前記可変抵抗要素は抵抗体とそれに並列に接続されるスイッチング素子を具備し、前記誤差電圧に応じてスイッチング素子が開閉制御されることを特徴とする装置。
  9. 請求項7記載のスイッチング電源装置であって、前記可変抵抗要素は抵抗体とそれに並列に接続される電流源を具備し、前記誤差電圧に応じて前記電流源の電流が変化することを特徴とする装置。
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