JP3966674B2 - 自動車用シートの収納構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート不使用時において該シートを車体に形成した収納凹部に簡単に収納することができる自動車用シートの収納構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のシート収納構造として、例えば特開平11−48840号公報や実開平5−40029号公報等に開示されるように、シートクッションとシートバックからなるシートをその後方の車体フロアに形成した収納凹部に収納できるようにしたものが知られている。
【0003】
しかしながら、これらのシートはシートクッションとリンク部材との連結部がフリーに回転する構造であるので、シートを収納状態から使用状態へ移動させようとして引き上げる際に、図5に示されるように、シートクッションの座面に向け伏倒させたシートバック30の後端部が収納凹部31の後部縦壁31aに干渉(斜線部分)してしまい、このため、シートの移動作業が非常にやりにくいという問題点があった。また、このような不都合を解消するには前記後部縦壁31aの干渉部分をなくすような収納凹部とすればよいが、この場合にはシート外形に比べて収納凹部31を大きくしなければならず、シートとの間に隙間が生じて見栄えが悪化するという問題点があった。
【0004】
さらに、前後2組の平行なリンク部材を用い、回転軌道を安定した状態を確保しつつシートを収納凹部へ揺動させるものも知られているが、シートの使用状態において収納凹部を荷室空間として利用しようとすると、前記リンク部材が邪魔になり荷室として十分なスペースを確保することができないという問題点があり、更には、回転半径が大きくてコンパクトな設計をすることができないという問題点もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来の問題点を解決して、シート不使用時において該シートを車体に形成した収納凹部に安定した回転軌道により簡単に収納することができ、また収納時においてシートと収納凹部との間に隙間を生じることもなく優れた見栄えを呈することができ、更にはリンク部材の回転半径が小さくて十分な荷室スペースを確保することができるとともに、シート全体をコンパクトな設計とすることができる自動車用シートの収納構造を提供することを目的として完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の自動車用シートの収納構造は、シートクッションとシートバックからなるシートを、シートクッションの座面に向けシートバックを伏倒させて重ね合わせた状態として、この重ね合わせシートをシートクッションの後部と車体フロアとを連繋する前後2組のリンク部材を介してシート後方の車体フロアに形成した収納凹部に収納できるようにした自動車用シートの収納構造であって、シートクッションの後部に一端を回転自在に連結した前後のリンク部材のうち、前側のリンク部材はその他端が収納凹部の前壁に回転自在に連結され、後側のリンク部材の他端は収納凹部の底部前方位置に回転自在に連結されており、かつ前側のリンク部材の他端が後側のリンク部材の他端よりも上方にあり、前側のリンク部材の一端が後側のリンク部材の一端よりも上方にあることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好ましい実施の形態として、シートクッションの前側支持をサイド支持方式とした図面に示したベンチタイプの場合について詳細に説明する。
図面は、本発明を3列目に設けた自動車用シートに適用した場合を示すものであって、シートクッション1aとシートバック1bからなるシート1をシートクッション1aの座面に向けシートバック1bを伏倒させて重ね合わせ状態とし、この重ね合わせシート1を、シートクッション1aの後部と車体フロア20とを連繋する前後2組の平行なリンク部材10、11を介して、シート後方の車体フロア20に形成した収納凹部2に収納するようにしたものであるが、前記した前後の平行なリンク部材10、11は、いずれもその一端をシートバック1bの後方部に回転自在に連結させたものとするが、前側のリンク部材10は収納凹部2の前壁2aに沿うように僅かに逆く字状に屈曲させたものとしてその他端を前記収納凹部2の前壁2aの中間よりやや下方に回転自在に連結してあるのに対して、後側のリンク部材11は略水平のものとしてその他端を前記収納凹部2の底部2bの前方位置に回転自在に連結してあり、このような構造とすることで、後述するように、シート1を収納凹部20に出し入れする際に、平行なリンク部材10、11によって安定した回転軌道を確保し、グラツキ等を生じることなく確実かつ簡単に操作を行えるとともに、前記リンク部材10、11の回転半径が小さくて十分な荷室スペースを確保できるのである。
【0008】
前記したリンク部材10、11は、いずれもシートバック1bの左右にそれぞれ一対ずつ設けられているものであるが、前側のリンク部材10はその一端をシートバック1bの後方部にあるブラケット3にヒンジ部材10aを介して回転自在に連結し、他端を収納凹部2の前壁2aの中間よりやや下方に設けられたヒンジ部材10bに回転自在に連結してあるのに対し、後側のリンク部材11はその一端を前記したブラケット3の前記したヒンジ部材10aより僅か後方に設けたヒンジ部材11aに回転自在に連結し、他端を収納凹部2の底部2bの前方に設けたヒンジ部材11bに回転自在に連結してある。そして、このような平行な前後のリンク部材10、11を用いることにより、何等グラツキ等を生じることなく安定した回転軌道を確保できるため、従来のようにシートバック1bが収納凹部2と干渉することもなく、シート1を収納凹部2へ収納する作業およびシート1を収納凹部2から引き出す作業を確実かつ簡単に行えることとなる。
【0009】
また、前記した前後のリンク部材10、11は、全体を平面視した場合にコ字状枠の一体に形成されたものとなっており、この結果、従来のようにリンク部材が棒状体からなり単にシートクッション1aの下面後部と収納凹部2の底面部とを連結したものでないため、シート1の移動時において回転やグラツキを生じることがなく、安定した状態でシートの収納・引出し作業等を行うことができる。
【0010】
更に、前記した前後のリンク部材10、11は、シートクッション1aの座面に向けシートバック1bを伏倒させて重ね合わせ状態とした重ね合わせシートが収納凹部2の内部に収納された状態においては、シートバック1bの裏面が車体フロア20とほぼ同一高さとなる位置に形成されており、車体フロア20上にフラットで広大な荷物スペースを形成することができる。また、前後のリンク部材10、11は収納凹部2での連結位置を前壁2aと底部2bの前方としてあるため、シート1の使用時に収納凹部2に広大なスペースを確保することができ、荷物入れとして有効に利用することが可能である。
【0011】
なお、4はシートクッション1aの側面前部に設けられたサイドロックであり、シートとして使用する際にボディ部設けられたストライカ(図示せず)にサイドロック4を係合させてシートを固定するよう構成されている。
【0012】
このように構成されたものは、一端をシートクッション1aの後部に回転自在に連結した前後の平行なリンク部材10、11のうち、前側のリンク部材10はその他端が前記収納凹部2の前壁2aに回転自在に連結され、後側のリンク部材11はその他端が前記収納凹部2の底部2bの前方に回転自在に連結されているものであるから、シート1の収納凹部2への出し入れに際し、何等グラツキ等を生じることなく安定した回転軌道を描いてシートの収納・引出し作業等を行うことができることとなる。
即ち、シートクッション1aの座面に向けシートバック1bを伏倒させて重ね合わせ状態とした重ね合わせシート1の収納時は、シートバック1bをシートクッション1a側に折り畳むとともにサイドロック4を解除し、この状態のままリンク部材10、11を後側へ回転(図中の破線参照)して収納凹部2内へ移動して収納する。逆に、シート1を取り出す場合は、シートバック1bをシートクッション1a側に折り畳んだ状態のままリンク部材10、11を前側へ回転(図中の破線参照)し、所定の位置まできたらサイドロック4で固定して着座用のシート1を組み立てる。この場合、前記シート1の収納・引き上げ操作は、前後の平行なリンク部材10、11の回転で行われるため、何等グラツキ等を生じることなく安定した回転軌道を確保することができ、確実かつ簡単に操作を行えることとなる。しかも、従来のようにシートバック1bの後部が収納凹部2の後部縦壁に干渉することもないので極めて優れた操作性を発揮することとなる。
【0013】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明はシート不使用時において該シートを車体に形成した収納凹部に安定した回転軌道により簡単に収納することができ、また収納時においてシートと収納凹部との間に隙間を生じることもなく優れた見栄えを呈することができ、更にはリンク部材の回転半径が小さくて十分な荷室スペースを確保することができるとともに、シート全体をコンパクトな設計とすることができるものである。
よって本発明は従来の問題点を一掃した自動車用シートの収納構造として、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シート
1a シートクッション
1b シートバック
2 収納凹部2
2a 前壁
2b 底部
10 リンク部材
11 リンク部材
20 車体フロア
Claims (2)
- シートクッション(1a)とシートバック(1b)からなるシート(1) をシートクッション(1a)の座面に向けシートバック(1b)を伏倒させて重ね合わせた状態とし、この重ね合わせシートをシートクッション(1a)の後部と車体フロア(20)とを連繋している前後2組のリンク部材(10)、(11)を介してシート後方の車体フロア(20)に形成した収納凹部(2) に収納できるようにした自動車用シートの収納構造であって、シートクッション(1a)の後部に一端を回転自在に連結した前後のリンク部材(10)、(11)のうち、前側のリンク部材(10)はその他端(10b)が収納凹部(2) の前壁(2a)に回転自在に連結され、後側のリンク部材(11)の他端(11b)は収納凹部(2) の底部前方位置に回転自在に連結されており、かつ前側のリンク部材 (10) の他端 (10b) が後側のリンク部材 (11) の他端 (11b) よりも上方にあり、前側のリンク部材 (10) の一端 (10a) が後側のリンク部材 (11) の一端 (11a) よりも上方にあることを特徴とする自動車用シートの収納構造。
- 前後のリンク部材(10)、(11)のうち、前側のリンク部材(10)は僅かに逆く字状に屈曲されており、後側のリンク部材(11)は略水平である請求項1に記載の自動車用シートの収納構造。
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