JP3958400B2 - 分配ヘッダー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和装置等に使用される熱交換器に設けられる分配ヘッダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
図25〜図28は、従来の分配ヘッダーを示す図で、図25は例えば1990年10月発行、日本機械学会論文集第56巻530号に示された従来の熱交換器のフィン箇所を拡大して示す斜視図、図26は例えば特開平6−331290号公報に示された従来の熱交換器のフィン箇所の正面図、図27は他の従来の熱交換器のフィン箇所の正面図、図28は例えば特開平7−120107号公報に示された従来の熱交換器の斜視図である。
【0003】
図において、1は熱交換器、2は熱交換器1の伝熱管で、多数本が互いに並列に配置されて冷媒等の熱交換流体が流れる。3は伝熱管2に密着して配置されたフィンで、伝熱管2の表側及び裏側に交互に編み込まれることによって伝熱管2に固定されている。また、図27において、4は円柱状又は四角柱状をなし伝熱管2列の両端に設けられたヘッダー、5はヘッダーに接続されて熱交換流体が流される配管である。
【0004】
また、図28において、6は配管5に接続された分配器で、分配管7によって伝熱管2に接続されている。なお、伝熱管2は例えばφ1〜2mmの外径でφ0.7〜1.7mmの内径の極細パイプが用いられ、またフィン3は線径φ0.1〜0.5mmのワイヤーが細線フィンとして用いられる。また、図25に示す矢印Aは熱交換器1に対する空気流方向、図26における寸法Bはフィン3の配置ピッチで0.3〜1.5mm程度であり、また寸法Cは伝熱管2の配置ピッチで3〜6mm程度である。
【0005】
従来の熱交換器1は上記のように構成され、冷媒等の熱交換流体が配管5からヘッダー4を経て多数の伝熱管2に流入する。そして、熱交換器1に対する空気流Aと熱交換流体との間で熱交換が行われて所要の熱交換作用が達成される。そして、冷房時であれば伝熱管2、フィン3に結露し伝熱管2等の表面を伝って適所に排水される。また、熱交換された熱交換流体は他側のヘッダー4を経て還流するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の熱交換器において、ヘッダー4から複数の伝熱管2に熱交換流体が気液共存で流入する場合に、それぞれの伝熱管2において液相の熱交換流体が多く流入したり、気相の熱交換流体が多く流入したりすることがある。このため、それぞれの伝熱管2の間で熱交換流体が蒸発する量の相違が発生して、熱交換器1内で熱交換量が不均一になり熱交換器1全面が効率よく作動せず、熱交換能力が低下するという問題点があった。
【0007】
また、ヘッダー4の配管5接続部近くの伝熱管1に流れる熱交換流体量と配管5接続部から離れた伝熱管1に流れる熱交換流体量とに相違が発生して、熱交換器1の効率が低下することになる。また、熱交換器1に分配器6及び分配管7の設置を要するために、量産性が低下し信頼性が損なわれると共に、設置のために余計なスペースが必要になるという不具合があった。
【0008】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、熱交換器において熱交換流体が適正に伝熱管それぞれに分配される分配ヘッダーを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る分配ヘッダーにおいては、主体及びこの主体に接合されて装着される蓋体により構成される分配ヘッダーであって、上記主体に形成されて熱交換器に接続される主流路と、上記主体に設けられて上記主流路の径よりも小さい径に形成され、主流路に互いに離れて配置された複数の分配孔と、上記主体に設けられ、上記分配孔のそれぞれに対応して形成されて上記主流路にそれぞれ連通されると共に、上記熱交換器を構成する複数の伝熱管がそれぞれ接続された複数の分配室とを備え、上記主流路、分配孔及び分配室は、上記主体に凹設される。
【0010】
また、この発明に係る分配ヘッダーにおいては、主流路が横断面長方形に形成され、分配孔が主流路横断面における長方形の隅部に設けられる。
【0011】
また、この発明に係る分配ヘッダーにおいては、熱交換器に接続される主流路と、熱交換器を構成する複数の伝熱管がそれぞれ接続された複数の分配室と、少なくとも、長手の中心が主流路側に接続された第一分流路及び長手の中心が第一分流路の端部に連通して形成されて第一分流路の両端部にそれぞれ配置され両端がそれぞれ分配室側に接続された第二分流路とが設けられる。
【0012】
また、この発明に係る分配ヘッダーにおいては、分配室の高さ及び奥行きの少なくとも一方が、流入した熱交換流体の液層の液面が表面張力によって異常上昇せず均等高さに形成される寸法に設定される。
【0013】
また、この発明に係る分配ヘッダーにおいては、長手の中心が主流路側に接続され両端がそれぞれ分配室の間口方向の両端部に接続された分岐流路を設け、この分岐流路を介して熱交換流体を分配室に流入し、流入した熱交換流体の液層の液面が表面張力によって異常上昇せず均等高さに形成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図3は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は分配ヘッダーの縦断面図、図2は図1の要部横断面図、図3は図1の分配ヘッダーを分解して示す斜視図である。図において、2は前述の図28に示すような熱交換器1の伝熱管で、多数本が互いに並列に配置されて冷媒等の熱交換流体が流れ、また図示が省略してあるが前述の図25に示すようにフィン3が配置されている。
【0015】
9は分配ヘッダーで、厚い板からなる主体10及びこの主体10にろう材によって接合されて装着される蓋板11により構成されている。12は主体10に形成されて熱交換流体が流される配管5に一端が連通した主流路である。13は主流路12に互いに離れて配置された複数、例えば5個〜10個の分配孔で、主体10に設けられて主流路12の直径よりも小さい直径、例えば径φ1mmに形成されている。
【0016】
14は主体10に設けられた分配室で、分配孔13のそれぞれに対応して形成されて、複数の伝熱管2、例えば10本〜30本がろう材によって接合されて接続されている。15は主流路12及び分配孔13における熱交換流体の流れである。なお、主流路12、分配孔13及び分配室14は、主体10に凹設され、主体10に蓋板11が装着されることによって周壁によって囲まれた空所として形成される。
【0017】
上記のように構成された分配ヘッダー9において、冷媒等の熱交換流体が配管5から分配ヘッダー9へ流入すると、熱交換流体は主流路12を通って分配孔13から、それぞれの分配孔13に対応して設けられた分配室14に分配される。そして、分配孔13の直径が主流路12の直径よりも小さいので、流路損失抵抗が発生する。この流路損失抵抗によって熱交換流体はそれぞれの分配孔13に均等に流入する。
【0018】
これによって、分配孔13に均等に流入した熱交換流体は、分配室14を経て分配室14に接続された複数の伝熱管2に、さらに均等に分流する。したがって、それぞれの伝熱管2の間で熱交換流体が蒸発する量に相違が発生することがなく、熱交換器1内で熱交換量が均一になり熱交換器1全面が効率よく作動して、熱交換能力が向上する。
【0019】
また、前述の図28における熱交換器1のように、熱交換器1に分配器6及び分配管7の設置を要せず、量産性がよく、信頼性の高い熱交換器1を得ることができる。また、分配器6及び分配管7の設置のために余計なスペースが不要となるので、熱交換器1を容易に設置することができる。
【0020】
なお、図1〜図3における実施の形態において、分配孔13が径φ10mm程度である場合には、流路損失抵抗が小さくなるので配管5の接続部近くの分配孔13に流れ込む熱交換流体の量が多くなる。このため、熱交換流体量が不均一となって熱交換効率が低下する。
【0021】
実施の形態2.
図4は、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、分配ヘッダーを分解して示す斜視図である。図において、前述の図1〜図3と同符号は相当部分を示し、13は主流路12と分配室14の間の隔壁に設けられた貫通孔からなる分配孔である。
【0022】
上記のように構成された分配ヘッダー9においても、主流路12と分配室14に連通して、主流路12の直径よりも小さい分配孔13が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図4の実施の形態においても図1〜図3の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0023】
なお、図4の実施の形態においては貫通孔によって分配孔13が形成されるので、前述の図1〜図3の実施の形態において主体10に蓋板11をろう材によって接合する際に、分配孔13がろう材によって詰まる不具合を解消することができる。
【0024】
実施の形態3.
図5も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、分配ヘッダーの横断面図である。図において、前述の図1〜図3と同符号は相当部分を示し、12は横断面が長方形をなす主流路、13は主流路12の横断面を形成する長方形の隅部に設けられた分配孔、16は主流路12における熱交換流体の気層、17は主流路12における熱交換流体の液層である。
【0025】
上記のように構成された分配ヘッダー9においても、主流路12と分配室14に連通して、主流路12の直径よりも小さい分配孔13が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図5の実施の形態においても図1〜図3の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0026】
また、図5の実施の形態において次に述べる作用が得られる。すなわち、冷媒等の低温の熱交換流体は分配ヘッダー9内部において気、液二相の状態で流れる。そして、図5に示すように主流路12内では、主流路12の内壁面に沿って液層17が流れ、また主流路12の中心部には気層16が流れ、すなわち環状流の流動様式で熱交換流体が流れる。
【0027】
そして、主流路12のように横断面が長方形の流路の場合には、主流路12の長方形横断面の隅部において液層17の液膜厚さが最も厚くなる。この液層17の液膜厚さが最も厚い箇所に分配孔13が配置されているので、液層17の熱交換流体の供給を最も受けやすくなる。したがって、それぞれの分配孔13に接続された分配室14及び分配室14に接続された伝熱管2も液層17の熱交換流体の供給を最も受けやすくなる。
【0028】
なお、熱交換器1の熱交換効率は、液層17の熱交換流体の流量の影響を受け、液層17の熱交換流体の供給が得られない場合には熱交換効率が低下する。しかし、図5の実施の形態による構造においては液層17の熱交換流体の供給が確実に得られる。したがって、熱交換器1が一層効率よく作動して熱交換能力が向上する。
【0029】
実施の形態4.
図6も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、分配ヘッダーの縦断面図である。なお、図6の他は前述の図1〜図3の実施の形態と同様に分配ヘッダーが構成されている。図において、前述の図1〜図3と同符号は相当部分を示し、18は主体10に設けられた第一分流路で、長手の中心が主流路12に連通して形成されている。19は主体10に設けられた第二分流路で、長手の中心が第一分流路18の端部に連通して形成され、第一分流路18の両端部にそれぞれ配置されている。
【0030】
20は主体10に設けられた第三分流路で、長手の中心が第二分流路19の端部に連通して形成され、第二分流路19の両端部にそれぞれ配置されると共に、両端部がそれぞれ分配室14に連通して形成されている。
なお、第一分流路18、第二分流路19、第三分流路20及び分配室14は、主体10に凹設され、主体10に蓋板11が装着されることによって周壁によって囲まれた空所として形成される。
【0031】
上記のように構成された分配ヘッダーにおいて、冷媒等の熱交換流体が配管5から分配ヘッダー9へ流入すると、熱交換流体は主流路12を通って第一分流路18、第二分流路19及び第三分流路20によって分岐して流れる。そして、それぞれの分流路が対称状態に構成されているので、それぞれの分流路によって等しく分配される。
【0032】
要するに図6の実施の形態は、長手の中心が主流路12側に接続された第一分流路18及び長手の中心が第一分流路18の端部に連通して形成されて第一分流路18の両端部にそれぞれ配置されて両端がそれぞれ分配室14側に接続された第二分流路19を、少なくとも構成して冷媒等の熱交換流体を分配室14側に均等に分配するようにしたものである。
【0033】
これによって、分配室14に熱交換流体が均等に流入して、分配室14に接続された複数の伝熱管2に、さらに均等に分流する。したがって、それぞれの伝熱管2の間で熱交換流体が蒸発する量に相違が発生することがなく、熱交換器1内で熱交換量が均一になり熱交換器1全面が効率よく作動して、熱交換能力が向上する。
【0034】
参考形態1.
図7〜図9は、この発明の参考形態の一例を示す図で、図7は分配ヘッダーの斜視図、図8は図7の要部を横断して示す拡大斜視図、図9は図7の要部拡大横断面図である。図において、前述の図1〜図3及び図5と同符号は相当部分を示し、2は前述の図28に示すような熱交換器1の伝熱管で、多数本が互いに並列に配置されて冷媒等の熱交換流体が流れ、また図示が省略してあるが前述の図25に示すようにフィン3が配置されている。
【0035】
21は長手の一端に配管5が接続された分配管で、横断面が楕円形状をなす主流路12を形成し長手に沿い互いに離れて分配管出口孔22が設けられている。23は分配室管で、角管からなり分配管出口孔22にそれぞれ対応して複数個が配置されて、長手が分配管21に沿って配置され分配管21にろう材により接合されて密着され、内部にそれぞれ分配室14が形成されて分配管出口孔22に対応した分配室入口孔24が設けられ、またそれぞれの分配室14に長手に沿って互いに離れて多数の伝熱管2がろう材によって接合されて接続されている。
【0036】
なお、分配管21及び分配室管23を主要部として分配ヘッダー9が形成される。また、分配管出口孔22及び分配室入口孔24の少なくとも一方は主流路12の直径よりも小さい直径に形成されている。また、分配室管23は2個〜10個が配置されるが、10個以上を配置することも可能である。また、それぞれの分配室管23には10本〜30本の伝熱管2が接続される。
【0037】
上記のように構成された分配ヘッダー9においても、主流路12と分配室14に連通して、主流路12の直径よりも小さい分配管出口孔22及び分配室入口孔24の少なくとも一方が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図7〜図9の参考形態においても、図1〜図3の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0038】
また、図7〜図9の参考形態において、分配管出口孔22及び分配室入口孔24は横断面楕円形状の主流路12の横断面の下端寄りに設けられている。このため、冷媒等の低温の熱交換流体が環状流の流動様式となる気、液二相の流れの特徴及び重力の影響によって、主流路12の横断面の下端寄りで液層17の液膜厚さが最も厚くなる。この現象によって分配管出口孔22及び分配室入口孔24付近の液層17の液膜厚さが最も厚くなる。
【0039】
したがって、この箇所において液層17の熱交換流体の供給を最も受けやすくなる。すなわち、それぞれの分配管出口孔22及び分配室入口孔24に接続された分配室14及び分配室14に接続された伝熱管2も液層17の熱交換流体の供給を最も受けやすくなる。
【0040】
なお、熱交換器1の熱交換効率は、液層17の熱交換流体の流量の影響を受け、液層17の熱交換流体の供給が得られない場合には熱交換効率が低下する。しかし、図7〜図9の参考形態による構造においては液層17の熱交換流体の供給が確実に得られる。したがって、熱交換器1が一層効率よく作動して熱交換能力が向上する。
【0041】
また、複数の分配室管23を設けることによって、熱交換器1の分割が可能になり熱交換器1の容量等の変更に容易に対応することができる。すなわち、分配室管23を所要数追加することによって、容易に所要容量の熱交換器1を得ることができる。さらに、熱交換器製造過程において熱交換器1を分配室管23単位で標準化したり管理したりすることができ、製造過程においても物品保管場所の省スペース等の合理化ができて生産性を向上することができる。
【0042】
参考形態2.
図10及び図11も、この発明の参考形態の一例を示す図で、図10は分配ヘッダーの斜視図、図11は図10の要部を横断して示す拡大斜視図である。図において、前述の図7〜図9と同符号は相当部分を示し、2は前述の図28に示すような熱交換器1の伝熱管で、多数本が互いに並列に配置されて冷媒等の熱交換流体が流れ、また図示が省略してあるが前述の図25に示すようにフィン3が配置されている。
【0043】
25は長手の一端に配管5が接続された分配管で、横断面が円形をなす主流路12を形成し、主流路12の円形の中心対向位置に配置されて長手に沿って互いに離れて、主流路12の直径よりも小さい直径の分配管出口孔22が設けられている。
【0044】
26は分配室管で、一側が開口した箱状をなし分配管出口孔22にそれぞれ対応して複数個が配置され、長手が分配管21に沿って配置されて開口部が分配管25にろう材によって接合されて密着されることによって、内部にそれぞれ分配室14が形成され、またそれぞれの分配室管26に長手に沿って互いに離れて多数の伝熱管2がろう材によって接合されて接続されている。
【0045】
上記のように構成された分配ヘッダー9においても、主流路12と分配室14に連通して、主流路12の直径よりも小さい直径の分配管出口孔22が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図10及び図11の参考形態においても、図7〜図9の参考形態と同様な作用が得られる。
また、図10及び図11の参考形態において、前述の図7〜図9の参考形態における分配管出口孔22及び分配室入口孔24の位置合わせを要せず、容易に組立てることができる。
【0046】
参考形態3.
図12も、この発明の参考形態の一例を示す図で、図12は分配ヘッダーの縦断面図である。図において、前述の図7〜図9と、10及び図11と同符号は相当部分を示し、2は前述の図28に示すような熱交換器1の伝熱管で、多数本が互いに並列に配置されて冷媒等の熱交換流体が流れ、また図示が省略してあるが前述の図25に示すようにフィン3が配置されている。
【0047】
25は長手の一端に配管5が接続された分配管で、横断面が円形をなす主流路12を形成し、主流路12の円形の中心対向位置に配置されて長手に沿って互いに離れて主流路12の直径よりも小さい直径の分配管出口孔22を有するキャピラリー管27が設けられている。
【0048】
23はキャピラリー管27のそれぞれに配置されてキャピラリー管27に接続された分配室管で、分配室管23に長手に沿って互いに離れて多数の伝熱管2がろう材によって接合されて接続されている。なお、キャピラリー管27は分配管25及び分配室管23にろう材によって接合されている。
【0049】
上記のように構成された分配ヘッダー9においても、主流路12と分配室14に連通して、主流路12の直径よりも小さい直径の分配管出口孔22が設けられる。したがって、詳細な説明を省略するが図12の参考形態においても、図1〜図3の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0050】
実施の形態5.
図13〜図15は、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図13は分配ヘッダーの要部縦断面図、図14は図13の要部拡大図、図15は図13の分配ヘッダーに類似した他の分配ヘッダーの実施の形態を示す図13相当図である。なお、図13〜図15の他は前述の図1〜図3の分配ヘッダーと同様に分配ヘッダーが構成されている。
【0051】
図において、前述の図1〜図3、図5と同符号は相当部分を示し、2は前述の図28に示すような熱交換器1の伝熱管で、多数本が互いに並列に配置されて冷媒等の熱交換流体が流れ、また図示が省略してあるが前述の図25に示すようにフィン3が配置されている。
28は分配室14における熱交換流体の気、液二相の流れの液層17の液面である。
【0052】
上記のように構成された分配ヘッダー9において、分配室14に流入した冷媒などの低温の熱交換流体は、その流速の減少に伴い気液二相流から気層16及び液層17に分離して分離流となる。そして、その後に伝熱管2へ流れて外部空気と熱交換を行う。
【0053】
そして、図15に示すように分配室14が狭い場合には、気、液二相に分離した熱交換流体の液層17が分配室14の両端部で液層17の表面張力によって液面28が上昇する。これによって、図15に示すように液面28が分配室14内の上面に接するので液膜厚さが厚くなる。
【0054】
したがって、図13に示すように分配室14の両端部寄りに配置された伝熱管2の開口端が液層17中に沈み込んだ状態となる。このため、分配室14の両端部寄りの伝熱管2には熱交換流体の液層17のみが流れる。また、分配室14の中央部寄りに配置された伝熱管2では、分配室14の両端部寄りの伝熱管2から気層16が流出しないために気層16が多く流出する。
【0055】
このように、分配室14の間口方向における熱交換流体の液面28状態が異なることによって、伝熱管2に流れる液層17流量の差異が生じ、分配が不均一になり熱交換器1の熱交換能力が低下する。
しかし、図14に示すように分配室14の高さDを5〜10mm程度と高くすると、分配室14内で分離した熱交換流体の液層17における表面張力による液面28上昇の現象を抑制することができる。
【0056】
そして、液面28を水平に保つことができて分配室14の間口方向における伝熱管12の開口端それぞれにおける熱交換流体の液層17の液面28状態、すなわち液膜厚さを均一化することができる。したがって、それぞれの伝熱管2に均一に熱交換流体を分配することができて熱交換器1の熱交換能力が向上する。
【0057】
実施の形態6.
図16も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図16は分配ヘッダーの分配室箇所の横断面図である。なお、図16の他は前述の図1〜図3の分配ヘッダーと同様に分配ヘッダーが構成されている。図において、前述の図1〜図3、図13〜図15と同符号は相当部分を示し、14は分配室で、横断面方向が、すなわち図16に示すように奥行きEに形成されている。
【0058】
上記のように構成された分配ヘッダー9において、図16に示すように分配室14の奥行きEを3〜8mm程度と深くすると、分配室14内で分離した熱交換流体の液層17における表面張力による液面28上昇の現象を抑制することができる。
【0059】
そして、液面28を水平に保つことができて分配室14の間口方向における伝熱管12の開口端それぞれにおける熱交換流体の液層17の液面28状態、すなわち液膜厚さを均一化することができる。したがって、それぞれの伝熱管2に均一に熱交換流体を分配することができて熱交換器1の熱交換能力が向上する。
【0060】
実施の形態7.
図17も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図17は分配ヘッダーの要部縦断面図である。なお、図17の他は前述の図1〜図3の分配ヘッダーと同様に分配ヘッダーが構成されている。図において、前述の図1〜図3、図5と同符号は相当部分を示し、2は前述の図28に示すような熱交換器1の伝熱管で、多数本が互いに並列に配置されて冷媒等の熱交換流体が流れ、また図示が省略してあるが前述の図25に示すようにフィン3が配置されている。
【0061】
29は分岐流路で、長手の中心が分配孔13に接続され長手の両端がそれぞれ分配室14の間口方向の長手端部に配置されている。30は分岐流路29の長手両端部にそれぞれ設けられた分配室入口孔で、それぞれ分配室14の間口方向の長手端部に開口している。
【0062】
上記のように構成された分配ヘッダー9において、冷媒などの低温の熱交換流体が分配孔13から流入すると、分岐流路29の長手中心が分配孔13に接続されているので、分岐流路29の両端方向へ分流して両方の分配室入口孔30に均等に分配される。そして、分配室14に流入しその流速の減少に伴い気液二相流から気層16及び液層17に分離して分離流となり、その後に伝熱管2へ流れて外部空気と熱交換を行う。
【0063】
そして、分配室14に間口方向の両端からそれぞれ熱交換流体が流入するため、分配室14への流入の慣性力によって分配室14の間口方向両端部における熱交換流体の表面張力による液面28上昇を抑制することができる。これにより、液面28を水平に保つことができて分配室14の間口方向における伝熱管12の開口端それぞれにおける熱交換流体の液層17の液面28状態、すなわち液膜厚さを均一化することができる。したがって、それぞれの伝熱管2に均一に熱交換流体を分配することができて熱交換器1の熱交換能力が向上する。
【0064】
実施の形態8.
図18〜図20も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図18は分配ヘッダーの要部拡大縦断面図、図19は図18の要部横断面図、図20は図18の分配ヘッダーに類似した他の分配ヘッダーの実施の形態を示す図18相当図である。なお、図18〜図20の他は前述の図1〜図3の分配ヘッダーと同様に分配ヘッダーが構成されている。
【0065】
図において、前述の図1〜図3、図5と同符号は相当部分を示し、2は前述の図28に示すような熱交換器1の伝熱管で、多数本が互いに並列に配置されて冷媒等の熱交換流体が流れ、また図示が省略してあるが前述の図25に示すようにフィン3が配置されている。
【0066】
そして、伝熱管2が分配室14に挿入されて分配室14の空間を横切って配置され、分配室14空間に対応する側面に伝熱管入口孔31が設けられている。また、伝熱管入口孔31はφ0.5〜0.7mm程度の孔からなり、全ての伝熱管2において分配室14内の端部から等しい距離に配置されている。
【0067】
上記のように構成された分配ヘッダー9において、分配室14に流入した冷媒などの低温の熱交換流体は、その流速の減少に伴い気液二相流から気層16及び液層17に分離して分離流となる。そして、その後、伝熱管2へ流れて外部空気と熱交換を行う。
【0068】
そして、図20に示すように分配室14内における伝熱管2の突出寸法に差異がある場合に、突出寸法の大きい伝熱管2には熱交換流体の気層16のみが流出し、また突出寸法の少ない伝熱管2には熱交換流体の液層17のみが流れる。したがって、伝熱管2での熱交換流体の分配が不均一になり熱交換器1の熱交換能力が低下する。
【0069】
しかし、図18に示す伝熱管2の場合には、伝熱管入口孔31が全ての伝熱管2において分配室14内の内面から等しい距離に配置されている。このため、それぞれの伝熱管2に等しく熱交換流体が供給されるので、熱交換器1の熱交換能力が向上する。なお、伝熱管入口孔31が全ての伝熱管2において分配室14内の端部から等しい距離に配置するために、次に述べる加工が行われる。
【0070】
すなわち、伝熱管2の分配室14に挿入される端部に、先端からの一定位置における側面に伝熱管入口孔31設けられる。そして、伝熱管2の伝熱管入口孔31側の端部が分配室14に挿入され分配室14の内面に突き当てて配置されて、ろー材によって接合される。これによって、全ての伝熱管2の伝熱管入口孔31を分配室14内面から等しい位置に容易に配置することができる。
【0071】
実施の形態9.
図21及び図22も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図21は分配ヘッダーの要部拡大縦断面図、図22は図21の要部横断面図である。なお、図18〜図20の他は前述の図1〜図3の分配ヘッダーと同様に分配ヘッダーが構成されている。図において、前述の図1〜図3、図5と同符号は相当部分を示す。
【0072】
2は前述の図28に示すような熱交換器1の伝熱管で、多数本が互いに並列に配置されて冷媒等の熱交換流体が流れ、また図示が省略してあるが前述の図25に示すようにフィン3が配置されている。そして、伝熱管2は分配室14に挿入されて分配室14の空間を横切って配置され、先端が分配室14の内面に当たった状態で斜めに切断されて、その切断面32に伝熱管入口孔33が形成されている。
【0073】
上記のように構成された分配ヘッダー9においても、伝熱管2が分配室14に挿入されて、先端が分配室14の内面に当てて配置される。そして、その先端部の所定位置に伝熱管入口孔33が形成される。したがって、詳細な説明を省略するが図21及び図22の実施の形態においても図18〜図20の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0074】
実施の形態10.
図23及び図24も、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図23は分配ヘッダーの要部拡大縦断面図、図24は図23の要部横断面図である。なお、図23〜図24の他は前述の図1〜図3の分配ヘッダーと同様に分配ヘッダーが構成されている。図において、前述の図1〜図3、図5と同符号は相当部分を示す。
【0075】
2は前述の図28に示すような熱交換器1の伝熱管で、多数本が互いに並列に配置されて冷媒等の熱交換流体が流れ、また図示が省略してあるが前述の図25に示すようにフィン3が配置されている。そして、伝熱管2は分配室14に挿入されて、分配室14の空間を横切って先端が分配室14の内面に当てて配置される。34は伝熱管2の分配室14内における端部側面が切除されて端面に開口した切欠部からなる伝熱管入口孔である。
【0076】
上記のように構成された分配ヘッダー9においても、伝熱管2が分配室14のに挿入されて、先端が分配室14の内面に当てて配置される。そして、その先端部側面、すなわち所定位置に伝熱管入口孔34が形成される。したがって、詳細な説明を省略するが図23及び図24の実施の形態においても図18〜図20の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0077】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、主体及びこの主体に接合されて装着される蓋体により構成される分配ヘッダーであって、上記主体に形成されて熱交換器に接続される主流路と、上記主体に設けられて上記主流路の径よりも小さい径に形成され、主流路に互いに離れて配置された複数の分配孔と、上記主体に設けられ、上記分配孔のそれぞれに対応して形成されて上記主流路にそれぞれ連通されると共に、上記熱交換器を構成する複数の伝熱管がそれぞれ接続された複数の分配室とを備え、上記主流路、分配孔及び分配室は、上記主体に凹設されたものである。
これによって、熱交換流体が配管から主流路を通り分配孔を経て分配室に分配される。そして、分配孔の直径が主流路の直径よりも小さいため、流路損失抵抗が発生して熱交換流体がそれぞれの分配室に均等に流入する。さらに、熱交換流体が分配室の複数の伝熱管に均等に分流するので、それぞれの伝熱管における熱交換流体の蒸発量が均衡し、熱交換器全面が効率よく作動して熱交換能力を向上する効果がある。したがって、従来のように、熱交換器に分配器及び分配管の設置を要せず、量産性がよく、信頼性の高い熱交換器1得ることができる。また、分配器及び分配管の設置のために余計なスペースが不要となるので、熱交換器を容易に設置することができる。
【0078】
また、この発明は以上説明したように、主流路を横断面長方形に形成し、分配孔を主流路横断面における長方形の隅部に設けたものである。
これによって、熱交換流体が配管から主流路を通り分配孔を経て分配室に分配される。そして、分配孔の直径が主流路の直径よりも小さいため、流路損失抵抗が発生して熱交換流体がそれぞれの分配室に均等に流入する。さらに、熱交換流体が分配室の複数の伝熱管に均等に分流するので、それぞれの伝熱管における熱交換流体の蒸発量が均衡し、熱交換器全面が効率よく作動して熱交換能力を向上する効果がある。また、分配孔が主流路横断面における長方形の隅部に配置され、熱交換流体の液相が確実に伝熱管に分配されて熱交換能力を向上する効果がある。
【0079】
また、この発明は以上説明したように、熱交換器に接続される主流路と、熱交換器を構成する複数の伝熱管がそれぞれ接続された複数の分配室と、少なくとも、長手の中心が主流路側に接続された第一分流路及び長手の中心が第一分流路の端部に連通して形成されて第一分流路の両端部にそれぞれ配置されて両端がそれぞれ分配室側に接続された第二分流路とを設けたものである。
これによって、熱交換流体が配管から主流路を通り分配孔を経て分配室に分配される。そして、熱交換流体は第一分流路及び第二分流路によって分岐して流れ、第一分流路に対して第二分流路が対称状態に構成されているので等しく分配される。さらに、熱交換流体が分配室の複数の伝熱管に均等に分流するので、それぞれの伝熱管における熱交換流体の蒸発量が均衡し、熱交換器全面が効率よく作動して熱交換能力を向上する効果がある。
【0080】
また、この発明は以上説明したように、分配室の高さ及び奥行きの少なくとも一方を、流入した熱交換流体の液層の液面が表面張力によって異常上昇せず均等高さに形成される寸法に設定したものである。
これによって、分配室に接続された複数の伝熱管に対して熱交換流体の液層の液膜厚さが均一になり、伝熱管に均一に熱交換流体を分配することができる。したがって、それぞれの伝熱管における熱交換流体の蒸発量が均衡し、熱交換器全面が効率よく作動して熱交換能力を向上する効果がある。
【0081】
また、この発明は以上説明したように、長手の中心が主流路側に接続され両端がそれぞれ分配室の間口方向の両端部に接続された分岐流路を設け、この分岐流路を介して熱交換流体を分配室に流入し、流入した熱交換流体の液層の液面を表面張力によって異常上昇させずに均等高さに形成するものである。
これによって、分配室に接続された複数の伝熱管に対して熱交換流体の液層の液膜厚さが均一になり、伝熱管に均一に熱交換流体を分配することができる。したがって、それぞれの伝熱管における熱交換流体の蒸発量が均衡し、熱交換器全面が効率よく作動して熱交換能力を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す分配ヘッダーの縦断面図。
【図2】 図1の要部横断面図。
【図3】 図1の分配ヘッダーを分解して示す斜視図。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す図で、分配ヘッダーを分解して示す斜視図。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す分配ヘッダーの横断面図。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す分配ヘッダーの縦断面図。
【図7】 この発明の参考形態1を示す分配ヘッダーの斜視図。
【図8】 図7の要部を横断して示す拡大斜視図。
【図9】 図7の要部拡大横断面図。
【図10】 この発明の参考形態2を示す分配ヘッダーの斜視図。
【図11】 図10の要部を横断して示す拡大斜視図。
【図12】 この発明の参考形態3を示す分配ヘッダーの縦断面図。
【図13】 この発明の実施の形態5を示す図で、分配ヘッダーの要部縦断面図。
【図14】 図13の要部拡大図。
【図15】 図13の分配ヘッダーに類似した他の分配ヘッダーの実施の形態を示す図13相当図。
【図16】 この発明の実施の形態6を示す図で、分配ヘッダーの分配室箇所の横断面図。
【図17】 この発明の実施の形態7を示す図で、分配ヘッダーの要部縦断面図。
【図18】 この発明の実施の形態8を示す図で、分配ヘッダーの要部拡大縦断面図。
【図19】 図18の要部横断面図。
【図20】 図18の分配ヘッダーに類似した他の分配ヘッダーの実施の形態を示す図18相当図。
【図21】 この発明の実施の形態9を示す図で、分配ヘッダーの要部拡大縦断面図。
【図22】 図21の要部横断面図。
【図23】 この発明の実施の形態10を示す図で、分配ヘッダーの要部拡大縦断面図。
【図24】 図23の要部横断面図。
【図25】 従来の熱交換器のフィン箇所の斜視図。
【図26】 他の従来の熱交換器のフィン箇所の正面図。
【図27】 他の従来の熱交換器のフィン箇所の正面図。
【図28】 他の従来の熱交換器の斜視図。
【符号の説明】
1 熱交換器、2 伝熱管、12 主流路、13 分配孔、14 分配室、17 液層、18 第一分流路、19 第二分流路、21 分配管、22 分配管出口孔、23 分配管室、28 液面、29 分岐流路、31 伝熱管入口孔、33 伝熱管入口孔、34 伝熱管入口孔。
Claims (5)
- 主体及びこの主体に接合されて装着される蓋体により構成される分配ヘッダーであって、上記主体に形成されて熱交換器に接続される主流路と、上記主体に設けられて上記主流路の径よりも小さい径に形成され、主流路に互いに離れて配置された複数の分配孔と、上記主体に設けられ、上記分配孔のそれぞれに対応して形成されて上記主流路にそれぞれ連通されると共に、上記熱交換器を構成する複数の伝熱管がそれぞれ接続された複数の分配室とを備え、上記主流路、分配孔及び分配室は、上記主体に凹設されたことを特徴とする分配ヘッダー。
- 主流路を横断面長方形に形成し、分配孔を上記長方形の隅部に設けたことを特徴とする請求項1記載の分配ヘッダー。
- 熱交換器に接続される主流路と、上記熱交換器を構成する複数の伝熱管がそれぞれ接続された複数の分配室と、少なくとも、長手の中心が上記主流路側に接続された第一分流路及び長手の中心が上記第一分流路の端部に連通して形成されて上記第一分流路の両端部にそれぞれ配置されて両端がそれぞれ上記分配室側に接続された第二分流路とを備えた分配ヘッダー。
- 分配室の高さ及び奥行きの少なくとも一方を、流入した熱交換流体の液層の液面が表面張力によって異常上昇せず均等高さに形成される寸法としたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の分配ヘッダー。
- 長手の中心が主流路側に接続され両端がそれぞれ分配室の間口方向の両端部に接続された分岐流路を設け、この分岐流路を介して熱交換流体を分配室に流入し、流入した熱交換流体の液層の液面が表面張力によって異常上昇せず均等高さに形成される構成にしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の分配ヘッダー。
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