JP2001343174A - 分配流入器付き蒸発器 - Google Patents
分配流入器付き蒸発器Info
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- JP2001343174A JP2001343174A JP2000164238A JP2000164238A JP2001343174A JP 2001343174 A JP2001343174 A JP 2001343174A JP 2000164238 A JP2000164238 A JP 2000164238A JP 2000164238 A JP2000164238 A JP 2000164238A JP 2001343174 A JP2001343174 A JP 2001343174A
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- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷媒の偏流を防止できて、熱交換性能を向上
できる蒸発器を提供する。 【解決手段】 本発明は、下側ヘッダー部材2内の入口
側タンク20に流入された冷媒が熱交換路群11〜13
を順に並行に通過して上側ヘッダー部材3内の出口側タ
ンク30に流入される蒸発器本体1と、分配流入器4と
を備える。分配流入器4は、第1及び第2分配管41、
42と、第1分配管41に連通接続される冷媒導入管4
0とを有している。そして、冷媒導入管40から流入さ
れた冷媒が、第1分配管41により分配されて、第2分
配管42に流入され、更にその冷媒が第2分配管42に
より分配されることにより、冷媒が入口側タンク20の
長さ方向に均等に4分割されて、入口側タンク20内に
流入される。
できる蒸発器を提供する。 【解決手段】 本発明は、下側ヘッダー部材2内の入口
側タンク20に流入された冷媒が熱交換路群11〜13
を順に並行に通過して上側ヘッダー部材3内の出口側タ
ンク30に流入される蒸発器本体1と、分配流入器4と
を備える。分配流入器4は、第1及び第2分配管41、
42と、第1分配管41に連通接続される冷媒導入管4
0とを有している。そして、冷媒導入管40から流入さ
れた冷媒が、第1分配管41により分配されて、第2分
配管42に流入され、更にその冷媒が第2分配管42に
より分配されることにより、冷媒が入口側タンク20の
長さ方向に均等に4分割されて、入口側タンク20内に
流入される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばカーエア
コン用冷凍システムに好適に採用される分配流入器付き
蒸発器に関する。
コン用冷凍システムに好適に採用される分配流入器付き
蒸発器に関する。
【0002】
【従来の技術】カーエアコン用冷凍システムは、コンプ
レッサから吐出された高温高圧のガス冷媒を、コンデン
サにより凝縮し、更に膨張弁等の減圧手段により気液混
相の霧状冷媒とし、その冷媒を蒸発器に通過させて蒸発
気化させた後、上記コンプレッサに戻るというサイクル
を有している。
レッサから吐出された高温高圧のガス冷媒を、コンデン
サにより凝縮し、更に膨張弁等の減圧手段により気液混
相の霧状冷媒とし、その冷媒を蒸発器に通過させて蒸発
気化させた後、上記コンプレッサに戻るというサイクル
を有している。
【0003】従来、上記冷凍システムに採用される蒸発
器としては、入口側及び出口側ヘッダーパイプ間に多数
の熱交換チューブ(熱交換路)が併設されたヘッダー型
蒸発器の他、帯板状の多数のチューブエレメントが積層
されてなる積層型蒸発器等が周知である。
器としては、入口側及び出口側ヘッダーパイプ間に多数
の熱交換チューブ(熱交換路)が併設されたヘッダー型
蒸発器の他、帯板状の多数のチューブエレメントが積層
されてなる積層型蒸発器等が周知である。
【0004】このような蒸発器は、入口側ヘッダーパイ
プ等の入口側タンクに気液混相の減圧冷媒が流入され
て、その冷媒が多数の熱交換路を並行して通過する間
に、外気との熱交換により熱を吸収して蒸発気化し、出
口側ヘッダーパイプ等の出口側タンクに導かれるもので
ある。
プ等の入口側タンクに気液混相の減圧冷媒が流入され
て、その冷媒が多数の熱交換路を並行して通過する間
に、外気との熱交換により熱を吸収して蒸発気化し、出
口側ヘッダーパイプ等の出口側タンクに導かれるもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の蒸発器において、入口側タンクに導入される冷媒
は、気液混相の2相流であるため、気体と液体との密度
の差により、タンク内で冷媒の偏流が生じる。これによ
り、冷媒が各熱交換路に均等に分散して流入されず偏り
が生じ、一部の熱交換路、つまりコアの一部において熱
交換が十分に行われない場合があり、所期の熱交換性能
を確実に得ることができないという問題があった。
来の蒸発器において、入口側タンクに導入される冷媒
は、気液混相の2相流であるため、気体と液体との密度
の差により、タンク内で冷媒の偏流が生じる。これによ
り、冷媒が各熱交換路に均等に分散して流入されず偏り
が生じ、一部の熱交換路、つまりコアの一部において熱
交換が十分に行われない場合があり、所期の熱交換性能
を確実に得ることができないという問題があった。
【0006】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、冷媒の偏流を防止できて、蒸発器本体に十分な熱交
換性能を得ることができる分配流入器付き蒸発器を提供
することを目的とする。
し、冷媒の偏流を防止できて、蒸発器本体に十分な熱交
換性能を得ることができる分配流入器付き蒸発器を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1の発明の分配流入器付き蒸発器は、所定の長
さを有する入口側タンク及び出口側タンクが並列に配置
されるとともに、両タンク間に複数の熱交換路が両端を
両タンクに連通した状態でタンク長さ方向に沿って並列
に配置され、前記入口側タンク内に流入された冷媒が、
前記複数の熱交換路を通って前記出口側タンクに導かれ
るようにした蒸発器本体と、前記蒸発器本体の入口側タ
ンクに、その長さ方向に沿って間隔をおいた少なくとも
2箇所以上の位置から冷媒を分配して流入するための分
配流入器とを備えるものを要旨としている。
め、本第1の発明の分配流入器付き蒸発器は、所定の長
さを有する入口側タンク及び出口側タンクが並列に配置
されるとともに、両タンク間に複数の熱交換路が両端を
両タンクに連通した状態でタンク長さ方向に沿って並列
に配置され、前記入口側タンク内に流入された冷媒が、
前記複数の熱交換路を通って前記出口側タンクに導かれ
るようにした蒸発器本体と、前記蒸発器本体の入口側タ
ンクに、その長さ方向に沿って間隔をおいた少なくとも
2箇所以上の位置から冷媒を分配して流入するための分
配流入器とを備えるものを要旨としている。
【0008】この第1発明の蒸発器においては、冷媒を
入口側タンクの長さ方向全域にバランス良く分散させる
ことができ、冷媒を入口側タンクから複数の熱交換路に
均等に分散させて流入することができ、冷媒の偏流を防
止することができる。
入口側タンクの長さ方向全域にバランス良く分散させる
ことができ、冷媒を入口側タンクから複数の熱交換路に
均等に分散させて流入することができ、冷媒の偏流を防
止することができる。
【0009】本第1の発明の蒸発器において、冷媒の分
配は、分配管により確実に行うことができる。
配は、分配管により確実に行うことができる。
【0010】すなわち第1の発明の蒸発器においては、
前記分配流入器が、冷媒を前記入口側タンクの長さ方向
に分配するための分配管と、前記分配管に冷媒を導入す
るための冷媒導入管とを具備し、前記冷媒導入管から前
記分配管に導入された冷媒が、その分配管によって分配
されて前記入口側タンクに流入されるよう構成されてな
るものを採用するのが良い。
前記分配流入器が、冷媒を前記入口側タンクの長さ方向
に分配するための分配管と、前記分配管に冷媒を導入す
るための冷媒導入管とを具備し、前記冷媒導入管から前
記分配管に導入された冷媒が、その分配管によって分配
されて前記入口側タンクに流入されるよう構成されてな
るものを採用するのが良い。
【0011】本第1の発明の蒸発器においては、前記分
配管が、角パイプ形状を有し、前記入口側タンクの外面
に積層状態に配置されてなる構成を採用するのが好まし
い。
配管が、角パイプ形状を有し、前記入口側タンクの外面
に積層状態に配置されてなる構成を採用するのが好まし
い。
【0012】すなわちこの構成を採用する場合、分配管
の設置に必要なスペースを小さくすることができ、コン
パクト化を図ることができる。
の設置に必要なスペースを小さくすることができ、コン
パクト化を図ることができる。
【0013】本第1の発明の蒸発器においては、前記分
配流入器における分配管が複数設けられ、前記複数の分
配管のうち、第1番目の分配管に前記冷媒導入管が連通
され、所定の分配管とその次の分配管との間、及び最終
番目の分配管と前記入口側タンクとの間に、前記分配管
によって分配された冷媒を、前記次の分配管及び前記入
口側タンクに導入するための入口側連通部が設けられ、
前記複数の分配管により、冷媒の分配が複数回繰り返し
行われるよう構成されてなるものを採用するのが望まし
い。
配流入器における分配管が複数設けられ、前記複数の分
配管のうち、第1番目の分配管に前記冷媒導入管が連通
され、所定の分配管とその次の分配管との間、及び最終
番目の分配管と前記入口側タンクとの間に、前記分配管
によって分配された冷媒を、前記次の分配管及び前記入
口側タンクに導入するための入口側連通部が設けられ、
前記複数の分配管により、冷媒の分配が複数回繰り返し
行われるよう構成されてなるものを採用するのが望まし
い。
【0014】すなわちこの場合には、冷媒を、一層均等
に分散させることができ、熱交換性能を一層向上させる
ことができる。
に分散させることができ、熱交換性能を一層向上させる
ことができる。
【0015】本第1の発明の蒸発器において、前記分配
流入器は、複数の配管からなる多重管構造を有し、その
分配流入器が前記入口側タンク内に収容配置され、前記
分配流入器における最も内側の配管から流入された冷媒
が、内外に隣合う配管間の隙間において、前記入口側タ
ンクの長さ方向に分配されて、前記入口側タンクに流入
されるよう構成されてなるものを採用するのが、より好
ましい。
流入器は、複数の配管からなる多重管構造を有し、その
分配流入器が前記入口側タンク内に収容配置され、前記
分配流入器における最も内側の配管から流入された冷媒
が、内外に隣合う配管間の隙間において、前記入口側タ
ンクの長さ方向に分配されて、前記入口側タンクに流入
されるよう構成されてなるものを採用するのが、より好
ましい。
【0016】すなわちこの場合には、より一層コンパク
ト化を図ることができる。
ト化を図ることができる。
【0017】本第1の発明の蒸発器においては、前記分
配流入器によって分配される一方側半分の分配経路と、
他方側半分の分配経路とが対象形状に形成されてなる構
成を採用するのが、より望ましい。
配流入器によって分配される一方側半分の分配経路と、
他方側半分の分配経路とが対象形状に形成されてなる構
成を採用するのが、より望ましい。
【0018】すなわちこの構成を採用する場合、冷媒
を、より一層均等に分散させることができ、熱交換性能
をより一層向上させることができる。
を、より一層均等に分散させることができ、熱交換性能
をより一層向上させることができる。
【0019】上記第1の発明の蒸発器においては、前記
出口側タンクに流入された冷媒を、出口側タンクの長さ
方向に沿って間隔をおいた少なくとも2箇所以上の位置
から流出させるとともに、その2箇所以上の位置から流
出された冷媒を合流して流出させるための合流流出器
を、更に備える構成を採用するのが良い。
出口側タンクに流入された冷媒を、出口側タンクの長さ
方向に沿って間隔をおいた少なくとも2箇所以上の位置
から流出させるとともに、その2箇所以上の位置から流
出された冷媒を合流して流出させるための合流流出器
を、更に備える構成を採用するのが良い。
【0020】この場合には、流出冷媒を徐々に合流させ
ることができ、その合流時の通路抵抗を低減させること
ができる。
ることができ、その合流時の通路抵抗を低減させること
ができる。
【0021】本第1の発明の蒸発器において、冷媒の合
流は、合流管により確実に行うことができる。
流は、合流管により確実に行うことができる。
【0022】すなわち本第1の発明においては、前記合
流流出器が、冷媒を合流するための合流管と、前記合流
管に連通された冷媒導出管とを具備し、前記出口側タン
クから流出された冷媒が前記合流管によって合流されて
前記冷媒導出管を介して流出されるよう構成されてなる
ものを採用するのが好ましい。
流流出器が、冷媒を合流するための合流管と、前記合流
管に連通された冷媒導出管とを具備し、前記出口側タン
クから流出された冷媒が前記合流管によって合流されて
前記冷媒導出管を介して流出されるよう構成されてなる
ものを採用するのが好ましい。
【0023】本第1の発明においては、前記合流管が、
角パイプ形状を有し、前記出口側タンクの外面に積層状
態に配置されてなる構成を採用するのが、より一層好ま
しい。
角パイプ形状を有し、前記出口側タンクの外面に積層状
態に配置されてなる構成を採用するのが、より一層好ま
しい。
【0024】すなわちこの構成を採用する場合、コンパ
クト化を更に図ることができる。
クト化を更に図ることができる。
【0025】本第1の発明においては、前記合流流出器
における合流管が複数設けられ、前記複数の合流管のう
ち、最終番目の合流管に前記冷媒導出管が連通され、前
記出口側タンクと第1番目の合流管との間、及び所定の
合流管とその次の合流管との間に、前記出口側タンク及
び前記所定の合流管から流出された冷媒を前記第1番目
の合流管及び前記次の合流管に導入するための出口側連
通部が設けられ、前記複数の合流管により、冷媒の合流
が複数回繰り返し行われるよう構成されてなるものを採
用するのが、より一層望ましい。
における合流管が複数設けられ、前記複数の合流管のう
ち、最終番目の合流管に前記冷媒導出管が連通され、前
記出口側タンクと第1番目の合流管との間、及び所定の
合流管とその次の合流管との間に、前記出口側タンク及
び前記所定の合流管から流出された冷媒を前記第1番目
の合流管及び前記次の合流管に導入するための出口側連
通部が設けられ、前記複数の合流管により、冷媒の合流
が複数回繰り返し行われるよう構成されてなるものを採
用するのが、より一層望ましい。
【0026】すなわちこの場合には、流出冷媒の合流を
より一層スムーズに行うことができる。
より一層スムーズに行うことができる。
【0027】一方、本第2の発明は、ヘッダータイプの
蒸発器を特定するものである。
蒸発器を特定するものである。
【0028】すなわち本第2の発明は、蒸発器本体と、
分配流入器とを備える分配流入器付き蒸発器であって、
前記蒸発器本体が、水平方向に沿う上下一対のヘッダー
部材と、前記上下一対のヘッダー部材間に設けられたコ
アとを具備し、前記コアが、垂直方向に沿う熱交換路が
前記ヘッダーの長さ方向に沿って並列に多数配置された
複数の熱交換路群が、前後方向に重ね合わされて形成さ
れてなり、前記コアの各熱交換路の上下両端が、前記上
下一対のヘッダー部材にそれぞれ連通接続され、前記ヘ
ッダー部材の内部に、前記複数の熱交換路群のうちの第
1の熱交換路群に対応して、入口側タンクが形成される
とともに、最終の熱交換路群に対応して出口側タンクが
形成され、前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記
複数の熱交換路群を順に通って、前記出口側タンクに流
入されるよう構成される一方、前記分配流入器が、前記
入口側タンクに、その長さ方向に沿って間隔をおいた少
なくとも2箇所以上の位置から冷媒を分配して流入する
冷媒経路を有するものを要旨としている。
分配流入器とを備える分配流入器付き蒸発器であって、
前記蒸発器本体が、水平方向に沿う上下一対のヘッダー
部材と、前記上下一対のヘッダー部材間に設けられたコ
アとを具備し、前記コアが、垂直方向に沿う熱交換路が
前記ヘッダーの長さ方向に沿って並列に多数配置された
複数の熱交換路群が、前後方向に重ね合わされて形成さ
れてなり、前記コアの各熱交換路の上下両端が、前記上
下一対のヘッダー部材にそれぞれ連通接続され、前記ヘ
ッダー部材の内部に、前記複数の熱交換路群のうちの第
1の熱交換路群に対応して、入口側タンクが形成される
とともに、最終の熱交換路群に対応して出口側タンクが
形成され、前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記
複数の熱交換路群を順に通って、前記出口側タンクに流
入されるよう構成される一方、前記分配流入器が、前記
入口側タンクに、その長さ方向に沿って間隔をおいた少
なくとも2箇所以上の位置から冷媒を分配して流入する
冷媒経路を有するものを要旨としている。
【0029】本第2の発明においても、上記第1の発明
と同様、冷媒を入口側タンクの長さ方向全域にバランス
良く分散させることができ、冷媒を入口側タンクから複
数の熱交換路に均等に分散させて流入することができ、
冷媒の偏流を防止することができる。
と同様、冷媒を入口側タンクの長さ方向全域にバランス
良く分散させることができ、冷媒を入口側タンクから複
数の熱交換路に均等に分散させて流入することができ、
冷媒の偏流を防止することができる。
【0030】この第2の発明におけるヘッダータイプの
蒸発器においても、上記第1の発明と同様な好適構成を
採用するのができる。
蒸発器においても、上記第1の発明と同様な好適構成を
採用するのができる。
【0031】すなわち、本第2の発明においては、前記
分配流入器が、冷媒を前記入口側タンクの長さ方向に分
配するための複数の分配管と、前記複数の分配管のう
ち、第1番目の分配管に接続され、その分配管に冷媒を
導入するための冷媒導入管と、所定の分配管とその次の
分配管との間、及び最終番目の分配管と前記入口側タン
クとの間に、前記分配管によって分配された冷媒を、前
記次の分配管及び前記入口側タンクに導入するための入
口側連通部とを具備し、前記冷媒導入管から導入された
冷媒が、前記複数の分配管により複数回繰り返し分配さ
れて、前記入口側タンクに流入されるよう構成されてな
るものを採用するのが好ましい。
分配流入器が、冷媒を前記入口側タンクの長さ方向に分
配するための複数の分配管と、前記複数の分配管のう
ち、第1番目の分配管に接続され、その分配管に冷媒を
導入するための冷媒導入管と、所定の分配管とその次の
分配管との間、及び最終番目の分配管と前記入口側タン
クとの間に、前記分配管によって分配された冷媒を、前
記次の分配管及び前記入口側タンクに導入するための入
口側連通部とを具備し、前記冷媒導入管から導入された
冷媒が、前記複数の分配管により複数回繰り返し分配さ
れて、前記入口側タンクに流入されるよう構成されてな
るものを採用するのが好ましい。
【0032】更に本第2の発明においては、前記ヘッダ
ー部材が、高さ寸法が低い扁平ボックス形状に形成され
るとともに、前記複数の分配管が、水平方向に沿う角パ
イプ形状を有し、これらの分配管が前後方向に並んで接
合された状態で、前記ヘッダー部材の外面に積層配置さ
れてなる構成を採用するのが良い。
ー部材が、高さ寸法が低い扁平ボックス形状に形成され
るとともに、前記複数の分配管が、水平方向に沿う角パ
イプ形状を有し、これらの分配管が前後方向に並んで接
合された状態で、前記ヘッダー部材の外面に積層配置さ
れてなる構成を採用するのが良い。
【0033】更に本第2の発明においては、前記分配流
入器が、複数の配管からなる多重管構造を有し、その分
配流入器が前記入口側タンク内に収容配置され、前記分
配流入器における最も内側の配管から流入された冷媒
が、内外に隣合う配管間の隙間において、前記入口側タ
ンクの長さ方向に分配されて、前記入口側タンクに流入
されるよう構成されてなるものを採用するのが望まし
い。
入器が、複数の配管からなる多重管構造を有し、その分
配流入器が前記入口側タンク内に収容配置され、前記分
配流入器における最も内側の配管から流入された冷媒
が、内外に隣合う配管間の隙間において、前記入口側タ
ンクの長さ方向に分配されて、前記入口側タンクに流入
されるよう構成されてなるものを採用するのが望まし
い。
【0034】また、本第2の発明においては、前記出口
側タンクに流入された冷媒を、出口側タンクの長さ方向
に沿って間隔をおいた少なくとも2箇所以上の位置から
流出させるとともに、その2箇所以上の位置から流出さ
れた冷媒を合流して流出させるための合流流出器を、更
に備える構成を採用するのが、より一層好ましい。
側タンクに流入された冷媒を、出口側タンクの長さ方向
に沿って間隔をおいた少なくとも2箇所以上の位置から
流出させるとともに、その2箇所以上の位置から流出さ
れた冷媒を合流して流出させるための合流流出器を、更
に備える構成を採用するのが、より一層好ましい。
【0035】更に本第2の発明においては、前記合流流
出器が、冷媒を合流するための複数の合流管と、前記複
数の合流管のうち、最終番目の合流管に連通され、冷媒
を流出させるための冷媒導出管と、前記出口側タンクと
第1番目の合流管との間、及び所定の合流管とその次の
合流管との間に、前記出口側タンク及び前記所定の合流
管から流出された冷媒を前記第1番目の合流管及び前記
次の合流管に導入するための出口側連通部とを具備し、
前記出口側タンクから流出された冷媒が、前記複数の合
流管により、複数回繰り返し合流されて、前記冷媒導出
管から流出されるよう構成されてなるものを採用するの
が、より一層望ましい。
出器が、冷媒を合流するための複数の合流管と、前記複
数の合流管のうち、最終番目の合流管に連通され、冷媒
を流出させるための冷媒導出管と、前記出口側タンクと
第1番目の合流管との間、及び所定の合流管とその次の
合流管との間に、前記出口側タンク及び前記所定の合流
管から流出された冷媒を前記第1番目の合流管及び前記
次の合流管に導入するための出口側連通部とを具備し、
前記出口側タンクから流出された冷媒が、前記複数の合
流管により、複数回繰り返し合流されて、前記冷媒導出
管から流出されるよう構成されてなるものを採用するの
が、より一層望ましい。
【0036】更に本第2の発明においては、前記ヘッダ
ー部材が、高さ寸法が低い扁平ボックス形状に形成され
るとともに、前記複数の合流管が、水平方向に沿う角パ
イプ形状を有し、これらの合流管が前後方向に並んで接
合された状態で、前記ヘッダー部材の外面に積層配置さ
れてなる構成を採用するのが、なお一層好ましい。
ー部材が、高さ寸法が低い扁平ボックス形状に形成され
るとともに、前記複数の合流管が、水平方向に沿う角パ
イプ形状を有し、これらの合流管が前後方向に並んで接
合された状態で、前記ヘッダー部材の外面に積層配置さ
れてなる構成を採用するのが、なお一層好ましい。
【0037】一方、本第3の発明は、積層型の蒸発器を
特定するものである。
特定するものである。
【0038】すなわち本第3の発明は、蒸発器本体と、
分配流入器とを備える分配流入器付き蒸発器であって、
前記蒸発器本体が、一対の皿状成形プレートが対向合致
されて、端部に入口側及び出口タンク部が設けられると
ともに、中間部に熱交換路が設けられた帯板状チューブ
エレメントを備え、そのチューブエレメントが、入口側
及び出口側タンク部をそれぞれ対応させた状態で厚さ方
向に複数枚積層されるとともに、対応し合うタンク部間
に設けられた冷媒流通孔によって、入口側タンク部同士
及び出口側タンク部同士がそれぞれ連通され、これらの
入口側タンク部群及び出口側タンク部群によって入口側
タンク及び出口側タンクがそれぞれ形成され、前記入口
側タンクに流入された冷媒が、前記複数の熱交換路を通
って前記出口側タンクに流入されるよう構成されてな
り、前記分配流入器が、前記入口側タンクに、その長さ
方向に沿って間隔をおいた少なくとも2箇所以上の位置
から冷媒を分配して流入する冷媒経路を有するものを要
旨としている。
分配流入器とを備える分配流入器付き蒸発器であって、
前記蒸発器本体が、一対の皿状成形プレートが対向合致
されて、端部に入口側及び出口タンク部が設けられると
ともに、中間部に熱交換路が設けられた帯板状チューブ
エレメントを備え、そのチューブエレメントが、入口側
及び出口側タンク部をそれぞれ対応させた状態で厚さ方
向に複数枚積層されるとともに、対応し合うタンク部間
に設けられた冷媒流通孔によって、入口側タンク部同士
及び出口側タンク部同士がそれぞれ連通され、これらの
入口側タンク部群及び出口側タンク部群によって入口側
タンク及び出口側タンクがそれぞれ形成され、前記入口
側タンクに流入された冷媒が、前記複数の熱交換路を通
って前記出口側タンクに流入されるよう構成されてな
り、前記分配流入器が、前記入口側タンクに、その長さ
方向に沿って間隔をおいた少なくとも2箇所以上の位置
から冷媒を分配して流入する冷媒経路を有するものを要
旨としている。
【0039】本第3の発明においても、上記第1及び第
2の発明と同様、冷媒を入口側タンクの長さ方向全域に
バランス良く分散させることができ、冷媒を入口側タン
クから複数の熱交換路に均等に分散させて流入すること
ができ、冷媒の偏流を防止することができる。
2の発明と同様、冷媒を入口側タンクの長さ方向全域に
バランス良く分散させることができ、冷媒を入口側タン
クから複数の熱交換路に均等に分散させて流入すること
ができ、冷媒の偏流を防止することができる。
【0040】更に本第3の発明においては、前記分配流
入器が、複数の配管からなる多重管構造を有し、その分
配流入器が前記入口側タンク内に収容配置され、前記分
配流入器における最も内側の配管から流入された冷媒
が、内外に隣合う配管間の隙間において、前記入口側タ
ンクの長さ方向に分配されて、前記入口側タンクに流入
されるよう構成されてなるものを好適に採用することが
できる。
入器が、複数の配管からなる多重管構造を有し、その分
配流入器が前記入口側タンク内に収容配置され、前記分
配流入器における最も内側の配管から流入された冷媒
が、内外に隣合う配管間の隙間において、前記入口側タ
ンクの長さ方向に分配されて、前記入口側タンクに流入
されるよう構成されてなるものを好適に採用することが
できる。
【0041】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>図1ないし図
4はこの発明の第1の実施形態である分配流入器付き蒸
発器を示す図である。
4はこの発明の第1の実施形態である分配流入器付き蒸
発器を示す図である。
【0042】これらの図に示すように、この蒸発器は、
蒸発器本体(1)と、分配流入器(4)と、合流流出器
(5)とを有している。
蒸発器本体(1)と、分配流入器(4)と、合流流出器
(5)とを有している。
【0043】蒸発器本体(1)は、下端に配置された下
側ヘッダー部材(2)と、上端に配置された上側ヘッダ
ー部材(3)と、両ヘッダー部材(2)(3)間に配置
されたコア(10)とを有している。
側ヘッダー部材(2)と、上端に配置された上側ヘッダ
ー部材(3)と、両ヘッダー部材(2)(3)間に配置
されたコア(10)とを有している。
【0044】コア(10)は、前後に並んで配置される
第1ないし第3熱交換路群(11)〜(13)を有して
いる。
第1ないし第3熱交換路群(11)〜(13)を有して
いる。
【0045】各熱交換路群(11)〜(13)は、上下
方向に延び、かつ、前後寸法に対し左右幅寸法が短い扁
平な熱交換チューブ(14)が、左右幅方向に所定の間
隔おきに多数並列に配置されるとともに、熱交換チュー
ブ(14)の各間と、両側端部の熱交換チューブ(1
4)の外側にコルゲートフィン(15)がそれぞれ配置
されて形成されている。
方向に延び、かつ、前後寸法に対し左右幅寸法が短い扁
平な熱交換チューブ(14)が、左右幅方向に所定の間
隔おきに多数並列に配置されるとともに、熱交換チュー
ブ(14)の各間と、両側端部の熱交換チューブ(1
4)の外側にコルゲートフィン(15)がそれぞれ配置
されて形成されている。
【0046】これらの第1ないし第3熱交換路群(1
1)〜(13)が、後方から順に重ね合わせるよう配置
されてコア(10)が形成されている。
1)〜(13)が、後方から順に重ね合わせるよう配置
されてコア(10)が形成されている。
【0047】ここで、本実施形態においては、各熱交換
チューブ(14)により熱交換路が形成されている。
チューブ(14)により熱交換路が形成されている。
【0048】なお、本実施形態では、図2に示すよう
に、各熱交換路群(11)〜(13)間のコルゲートフ
ィン(15)が別体に形成されているが、本発明におい
ては、各熱交換路群(11)〜(13)を前後にまたが
るように連続して配置されるコルゲートフィンを用いる
ようにしても良い(以下、第2ないし第4の実施形態に
おいても同じ)。
に、各熱交換路群(11)〜(13)間のコルゲートフ
ィン(15)が別体に形成されているが、本発明におい
ては、各熱交換路群(11)〜(13)を前後にまたが
るように連続して配置されるコルゲートフィンを用いる
ようにしても良い(以下、第2ないし第4の実施形態に
おいても同じ)。
【0049】コア(10)の両側端部におけるコルゲー
トフィン(15)の外側には、フィン(15)を保護す
るためのサイドプレート(16)(16)が設けられて
いる。
トフィン(15)の外側には、フィン(15)を保護す
るためのサイドプレート(16)(16)が設けられて
いる。
【0050】図5及び図6に示すように、上下の両ヘッ
ダー部材(2)(3)は、ベース部材(2a)(3a)
と、カバー部材(2b)(3b)とをそれぞれ有してお
り、ベース部材(2a)(3a)及びカバー部材(2
b)(3b)により協同で、左右幅方向に延び、かつ前
後寸法に対し上下寸法が短い扁平な角パイプ部材が形成
され、この角パイプ部材の両端が閉塞部材(2c)(3
c)により閉塞されることにより、扁平なボックス形状
に形成されている。
ダー部材(2)(3)は、ベース部材(2a)(3a)
と、カバー部材(2b)(3b)とをそれぞれ有してお
り、ベース部材(2a)(3a)及びカバー部材(2
b)(3b)により協同で、左右幅方向に延び、かつ前
後寸法に対し上下寸法が短い扁平な角パイプ部材が形成
され、この角パイプ部材の両端が閉塞部材(2c)(3
c)により閉塞されることにより、扁平なボックス形状
に形成されている。
【0051】両ヘッダー部材(2)(3)のベース部材
(2a)(3a)には、上記コア(10)の各熱交換チ
ューブ(14)に対応して、チューブ挿通孔(21)
(31)が前後3列の配置で左右幅方向に多数形成され
ており、各チューブ挿通孔(21)(31)に、各熱交
換チューブ(14)の上下両端が挿通状態で固定され
て、各チューブ(14)が両ヘッダー部材(2)(3)
の内部にそれぞれ連通されている。
(2a)(3a)には、上記コア(10)の各熱交換チ
ューブ(14)に対応して、チューブ挿通孔(21)
(31)が前後3列の配置で左右幅方向に多数形成され
ており、各チューブ挿通孔(21)(31)に、各熱交
換チューブ(14)の上下両端が挿通状態で固定され
て、各チューブ(14)が両ヘッダー部材(2)(3)
の内部にそれぞれ連通されている。
【0052】図4及び図5に示すように、下側ヘッダー
部材(2)には、第1及び第2熱交換路群(11)(1
2)間に対応して、ヘッダー部材(2)の内部を前後に
仕切る仕切壁(22)が設けられて、その仕切壁(2
2)よりも後方が、入口側タンク(20)として構成さ
れるとともに、前方が冷媒ターン部(24)として構成
されている。
部材(2)には、第1及び第2熱交換路群(11)(1
2)間に対応して、ヘッダー部材(2)の内部を前後に
仕切る仕切壁(22)が設けられて、その仕切壁(2
2)よりも後方が、入口側タンク(20)として構成さ
れるとともに、前方が冷媒ターン部(24)として構成
されている。
【0053】更に下側ヘッダー部材(2)におけるカバ
ー部材(2b)の入口側タンク(20)に対応する位置
には、長さ方向(左右幅方向)にほぼ均等に振り分けら
れるようにして、4つの冷媒流入口(25)が形成され
ている。
ー部材(2b)の入口側タンク(20)に対応する位置
には、長さ方向(左右幅方向)にほぼ均等に振り分けら
れるようにして、4つの冷媒流入口(25)が形成され
ている。
【0054】図4及び図6に示すように、上側ヘッダー
部材(3)には、第2及び第3熱交換路群(12)(1
3)間に対応して、ヘッダー部材(3)内部を前後に仕
切る仕切壁(32)が設けられて、その仕切壁(32)
よりも前方が出口側タンク(30)として構成されると
ともに、後方が冷媒ターン部(34)として構成されて
いる。
部材(3)には、第2及び第3熱交換路群(12)(1
3)間に対応して、ヘッダー部材(3)内部を前後に仕
切る仕切壁(32)が設けられて、その仕切壁(32)
よりも前方が出口側タンク(30)として構成されると
ともに、後方が冷媒ターン部(34)として構成されて
いる。
【0055】更に上側ヘッダー部材(3)におけるカバ
ー部材(2b)の出口側タンク(30)に対応する位置
には、2つの冷媒流出口(35)が形成されている。
ー部材(2b)の出口側タンク(30)に対応する位置
には、2つの冷媒流出口(35)が形成されている。
【0056】図4及び図7に示すように、この蒸発器本
体(1)においては、入口側タンク(20)に流入され
た冷媒が、第1熱交換路群(11)の各熱交換チューブ
(14)を上昇して、上側ヘッダー部材(3)の冷媒タ
ーン部(34)に導かれ、そこで冷媒がターンして第2
熱交換路群(12)の各熱交換チューブ(14)に導入
される。更に第2熱交換路群(12)を流下した冷媒
は、下側ヘッダー部材(2)の冷媒ターン部(24)に
導かれ、そこでターンして第3熱交換路群(13)の各
熱交換チューブ(14)に導入され、その後、第3熱交
換路群(13)を上昇して出口側タンク(30)に導入
されるよう構成されている。
体(1)においては、入口側タンク(20)に流入され
た冷媒が、第1熱交換路群(11)の各熱交換チューブ
(14)を上昇して、上側ヘッダー部材(3)の冷媒タ
ーン部(34)に導かれ、そこで冷媒がターンして第2
熱交換路群(12)の各熱交換チューブ(14)に導入
される。更に第2熱交換路群(12)を流下した冷媒
は、下側ヘッダー部材(2)の冷媒ターン部(24)に
導かれ、そこでターンして第3熱交換路群(13)の各
熱交換チューブ(14)に導入され、その後、第3熱交
換路群(13)を上昇して出口側タンク(30)に導入
されるよう構成されている。
【0057】図1ないし図4に示すように、分配流入器
(4)は、冷媒導入管(40)と、両端が閉塞された分
配管(41)(42)と、連結管(46)(47)とを
有している。第1分配管(41)は、下側ヘッダー部材
(2)の下方中間位置に、左右幅方向に沿って配置され
ており、この第1分配管(41)の前面側における長さ
方向中間位置に、冷媒導入管(40)の先端が連通接続
されている。第2分配管(42)(42)は、下側ヘッ
ダー部材(2)の下方における第1分配管(41)の後
方両側位置に、左右幅方向に沿ってそれぞれ配置されて
おり、2本の第1連結管(46)の各一端が第1分配管
(41)の後面側における両側端部にそれぞれ連通接続
されるとともに、各第1連結管(46)(46)の他端
が、第2分配管(42)(42)の長さ方向中間位置に
それぞれ連通接続されている。
(4)は、冷媒導入管(40)と、両端が閉塞された分
配管(41)(42)と、連結管(46)(47)とを
有している。第1分配管(41)は、下側ヘッダー部材
(2)の下方中間位置に、左右幅方向に沿って配置され
ており、この第1分配管(41)の前面側における長さ
方向中間位置に、冷媒導入管(40)の先端が連通接続
されている。第2分配管(42)(42)は、下側ヘッ
ダー部材(2)の下方における第1分配管(41)の後
方両側位置に、左右幅方向に沿ってそれぞれ配置されて
おり、2本の第1連結管(46)の各一端が第1分配管
(41)の後面側における両側端部にそれぞれ連通接続
されるとともに、各第1連結管(46)(46)の他端
が、第2分配管(42)(42)の長さ方向中間位置に
それぞれ連通接続されている。
【0058】更に4本の第2連結管(47)の下端が第
2分配管(42)(42)の上面側における両側端部位
置にそれぞれ連通接続されるとともに、各第2連結管
(47)の上端が、下側ヘッダー部材(2)の上記冷媒
流入口(25)にそれぞれ挿通した状態に固定されて、
入口側タンク(20)に連通されている。
2分配管(42)(42)の上面側における両側端部位
置にそれぞれ連通接続されるとともに、各第2連結管
(47)の上端が、下側ヘッダー部材(2)の上記冷媒
流入口(25)にそれぞれ挿通した状態に固定されて、
入口側タンク(20)に連通されている。
【0059】なお、第1連結管(46)は、第2分配管
(42)に、その長さ方向を2等分する中点位置に連結
されるとともに、4本の第2連結管(47)は、入口側
タンク(20)に、長さ方向に均等に振り分けた位置に
連結されている。
(42)に、その長さ方向を2等分する中点位置に連結
されるとともに、4本の第2連結管(47)は、入口側
タンク(20)に、長さ方向に均等に振り分けた位置に
連結されている。
【0060】ここで、本実施形態においては、冷媒流出
口(25)及び連結管(46)(47)により入口側連
通部が構成されるものである。
口(25)及び連結管(46)(47)により入口側連
通部が構成されるものである。
【0061】一方、合流流出器(5)は、冷媒導出管
(50)と、両端が閉塞された合流管(51)と、連結
管(56)とを有している。合流管(51)は、出口側
タンク(30)の上方中間位置に、左右幅方向に沿って
配置されており、2本の連結管(56)の上端が合流管
(51)の下面側における両側端部位置に連通接続され
るとともに、各連結管(56)の下端が、上側ヘッダー
部材(3)の上記冷媒流出口(35)にそれぞれ挿通し
た状態に固定されて、出口側タンク(30)に連通され
ている。
(50)と、両端が閉塞された合流管(51)と、連結
管(56)とを有している。合流管(51)は、出口側
タンク(30)の上方中間位置に、左右幅方向に沿って
配置されており、2本の連結管(56)の上端が合流管
(51)の下面側における両側端部位置に連通接続され
るとともに、各連結管(56)の下端が、上側ヘッダー
部材(3)の上記冷媒流出口(35)にそれぞれ挿通し
た状態に固定されて、出口側タンク(30)に連通され
ている。
【0062】なお、冷媒導出管(50)は、合流管(5
1)に、その長さ方向を2等分する中心位置に連結され
るとともに、2本の連結管(56)は、出口側タンク
(30)に、長さ方向に均等に振り分けた位置に連結さ
れている。
1)に、その長さ方向を2等分する中心位置に連結され
るとともに、2本の連結管(56)は、出口側タンク
(30)に、長さ方向に均等に振り分けた位置に連結さ
れている。
【0063】ここで、本実施形態においては、冷媒流出
口(35)及び連結管(56)により出口側連通部が構
成されるものである。
口(35)及び連結管(56)により出口側連通部が構
成されるものである。
【0064】以上のように構成された本実施形態の分配
流入器付き蒸発器は、その各構成部材が、アルミニウム
又はその合金、更には少なくとも片面にろう材が積層さ
れたアルミニウムブレージングシート等からなり、これ
らの構成部品を、必要に応じてろう材を介して所定の蒸
発器形状に組み付けて仮固定する。こうして仮固定した
仮組製品を、炉中にて一括ろう付けすることにより、全
体を連結一体化するものである。
流入器付き蒸発器は、その各構成部材が、アルミニウム
又はその合金、更には少なくとも片面にろう材が積層さ
れたアルミニウムブレージングシート等からなり、これ
らの構成部品を、必要に応じてろう材を介して所定の蒸
発器形状に組み付けて仮固定する。こうして仮固定した
仮組製品を、炉中にて一括ろう付けすることにより、全
体を連結一体化するものである。
【0065】もっとも、本発明においては、各構成部材
の固定方法は特に限定されるものではなく、例えば蒸発
器本体(1)を炉中ろう付けにより一体化し、その後、
この蒸発器本体(1)に、分配流入器(4)及び合流流
出器(5)の各配管を後付けでろう付け固定するように
しても良い。
の固定方法は特に限定されるものではなく、例えば蒸発
器本体(1)を炉中ろう付けにより一体化し、その後、
この蒸発器本体(1)に、分配流入器(4)及び合流流
出器(5)の各配管を後付けでろう付け固定するように
しても良い。
【0066】本実施形態の分配流入器付き蒸発器は、例
えば自動車のカーエアコン用冷凍システムの蒸発器とし
て採用される。このとき分配流入器(4)における冷媒
導入管(40)が、膨張弁等の減圧手段側に配管接続さ
れるとともに、合流流出器(5)の冷媒導出管(50)
が、コンプレッサ側に配管接続される。
えば自動車のカーエアコン用冷凍システムの蒸発器とし
て採用される。このとき分配流入器(4)における冷媒
導入管(40)が、膨張弁等の減圧手段側に配管接続さ
れるとともに、合流流出器(5)の冷媒導出管(50)
が、コンプレッサ側に配管接続される。
【0067】そして図4及び図7に示すように、この冷
凍システムにおいて、コンプレッサ、コンデンサ及び膨
張弁を通った霧化状態の減圧冷媒は、分配流入器(4)
の冷媒導入管(40)に導入される。冷媒導入管(4
0)に導入された冷媒は、第1分配管(41)に流入さ
れて左右に均等に分配され、第1連結管(46)をそれ
ぞれ通って第2分配管(42)にそれぞれ流入される。
第2分配管(42)に流入された冷媒は左右に均等にそ
れぞれ分配され、第2連結管(47)をそれぞれ通って
入口側タンク(20)に導入される。このように分配流
入器(4)を通る冷媒は、分配が複数回繰り返し行われ
ることにより、均等に4分割され、長さ方向に間隔をお
いた4箇所から冷媒が均等に入口側タンク(20)に流
入される。
凍システムにおいて、コンプレッサ、コンデンサ及び膨
張弁を通った霧化状態の減圧冷媒は、分配流入器(4)
の冷媒導入管(40)に導入される。冷媒導入管(4
0)に導入された冷媒は、第1分配管(41)に流入さ
れて左右に均等に分配され、第1連結管(46)をそれ
ぞれ通って第2分配管(42)にそれぞれ流入される。
第2分配管(42)に流入された冷媒は左右に均等にそ
れぞれ分配され、第2連結管(47)をそれぞれ通って
入口側タンク(20)に導入される。このように分配流
入器(4)を通る冷媒は、分配が複数回繰り返し行われ
ることにより、均等に4分割され、長さ方向に間隔をお
いた4箇所から冷媒が均等に入口側タンク(20)に流
入される。
【0068】こうして冷媒が入口側タンク(20)内に
その長さ方向の4箇所から均等に流入され、タンク(2
0)の内部全域にバランス良く分散された後、第1熱交
換路群(11)の各熱交換チューブ(14)に均等に分
散されて流入される。
その長さ方向の4箇所から均等に流入され、タンク(2
0)の内部全域にバランス良く分散された後、第1熱交
換路群(11)の各熱交換チューブ(14)に均等に分
散されて流入される。
【0069】第1熱交換路群(11)に流入された冷媒
は、上記したように、冷媒ターン部(34)、第2熱交
換路群(12)、冷媒ターン部(24)及び第3熱交換
路群(13)を均等に分散された状態で流通し、出口側
タンク(30)内に流入される。一方、冷媒が第1ない
し第3熱交換路群(11)〜(13)を流通する間に、
その冷媒は、コア(10)をその前方から後方に向けて
透過する外気(A)との間で熱交換して蒸発気化する。
は、上記したように、冷媒ターン部(34)、第2熱交
換路群(12)、冷媒ターン部(24)及び第3熱交換
路群(13)を均等に分散された状態で流通し、出口側
タンク(30)内に流入される。一方、冷媒が第1ない
し第3熱交換路群(11)〜(13)を流通する間に、
その冷媒は、コア(10)をその前方から後方に向けて
透過する外気(A)との間で熱交換して蒸発気化する。
【0070】出口側タンク(30)に流入された冷媒
は、2本の連結管(56)を通って合流管(51)に流
入され、その合流管(51)の中間位置で合流して冷媒
導出管(50)から流出される。このように合流流出器
(5)を通る冷媒は、トーナメント方式により1箇所に
合流されて、冷媒導出管(50)から流出され、その
後、上記コンプレッサに戻る。
は、2本の連結管(56)を通って合流管(51)に流
入され、その合流管(51)の中間位置で合流して冷媒
導出管(50)から流出される。このように合流流出器
(5)を通る冷媒は、トーナメント方式により1箇所に
合流されて、冷媒導出管(50)から流出され、その
後、上記コンプレッサに戻る。
【0071】以上のように、本実施形態の分配流入器付
き蒸発器によれば、膨張弁によって断熱膨張された気液
混相の2相冷媒を分配流入器(4)により均等に4分割
して、入口側タンク(20)内に分散させて流入させる
ものであるため、冷媒が入口側タンク(20)の長さ方
向全域にバランス良く分散する。このため、冷媒を入口
側タンク(20)から第1熱交換路群(11)の各熱交
換チューブ(14)に均等に分散させて流入させること
ができ、冷媒の偏流を防止でき、冷媒を各熱交換路群
(11)〜(13)に均等に分散させた状態で通過させ
ることができる。従って、各熱交換路群(11)、つま
りコア(10)の全域で効率良く確実に熱交換すること
ができ、熱交換性能を向上させることができる。
き蒸発器によれば、膨張弁によって断熱膨張された気液
混相の2相冷媒を分配流入器(4)により均等に4分割
して、入口側タンク(20)内に分散させて流入させる
ものであるため、冷媒が入口側タンク(20)の長さ方
向全域にバランス良く分散する。このため、冷媒を入口
側タンク(20)から第1熱交換路群(11)の各熱交
換チューブ(14)に均等に分散させて流入させること
ができ、冷媒の偏流を防止でき、冷媒を各熱交換路群
(11)〜(13)に均等に分散させた状態で通過させ
ることができる。従って、各熱交換路群(11)、つま
りコア(10)の全域で効率良く確実に熱交換すること
ができ、熱交換性能を向上させることができる。
【0072】更に本実施形態においては、冷媒の2分割
を繰り返し行う逆トーナメント方式を採用するととも
に、冷媒導入管(40)及び第1連結管(46)を、分
配管(41)(42)の長さ方向中点に連結して、左右
に分配される冷媒の分配経路を左右対象形状に形成して
いるため、各分配管(41)(42)において、冷媒が
確実に2等分され、冷媒を入口側タンク(20)内に、
より一層バランス良く分散させた状態に流入させること
ができ、より一層熱交換性能を向上させることができ
る。
を繰り返し行う逆トーナメント方式を採用するととも
に、冷媒導入管(40)及び第1連結管(46)を、分
配管(41)(42)の長さ方向中点に連結して、左右
に分配される冷媒の分配経路を左右対象形状に形成して
いるため、各分配管(41)(42)において、冷媒が
確実に2等分され、冷媒を入口側タンク(20)内に、
より一層バランス良く分散させた状態に流入させること
ができ、より一層熱交換性能を向上させることができ
る。
【0073】また、合流流出器(5)において、出口側
タンク(30)に流入された冷媒を2箇所から流出させ
た後、合流管(51)により合流させて流出させるもの
であるため、流出冷媒を段階的に徐々に合流させること
ができる。このため、従来のように出口側タンク内で流
出冷媒を一度に合流させるものと違って、冷媒合流時の
通路抵抗を減少させることができ、冷媒の排出をスムー
ズに行うことができ、一段と、熱交換性能を向上させる
ことができる。
タンク(30)に流入された冷媒を2箇所から流出させ
た後、合流管(51)により合流させて流出させるもの
であるため、流出冷媒を段階的に徐々に合流させること
ができる。このため、従来のように出口側タンク内で流
出冷媒を一度に合流させるものと違って、冷媒合流時の
通路抵抗を減少させることができ、冷媒の排出をスムー
ズに行うことができ、一段と、熱交換性能を向上させる
ことができる。
【0074】また、本実施形態においては、上記したよ
うに、蒸発器本体(1)に十分な熱交換性能を得ること
ができるので、蒸発器本体(1)の薄幅化等の小型軽量
化を図ることができる。
うに、蒸発器本体(1)に十分な熱交換性能を得ること
ができるので、蒸発器本体(1)の薄幅化等の小型軽量
化を図ることができる。
【0075】<第2の実施形態>図8ないし図10はこ
の発明の第2の実施形態である分配流入器付き蒸発器を
示す図である。
の発明の第2の実施形態である分配流入器付き蒸発器を
示す図である。
【0076】これらの図に示すように、この蒸発器は、
蒸発器本体(1)と、分配流入器(104)と、合流流
出器(105)とを有している。
蒸発器本体(1)と、分配流入器(104)と、合流流
出器(105)とを有している。
【0077】蒸発器本体(1)は、下側ヘッダー部材
(2)と、上側ヘッダー部材(3)と、上記第1の実施
形態と同様のコア(10)とを有している。
(2)と、上側ヘッダー部材(3)と、上記第1の実施
形態と同様のコア(10)とを有している。
【0078】両ヘッダー部材(2)(3)は、上記第1
実施形態のものと比べて、更に上下寸法が小さい扁平な
ボックス形状に形成されている。
実施形態のものと比べて、更に上下寸法が小さい扁平な
ボックス形状に形成されている。
【0079】図10ないし図12に示すように、下側ヘ
ッダー部材(2)におけるカバー部材(2b)の入口側
タンク(20)に対応する位置には、長さ方向にほぼ均
等に振り分けられるようにして、6つの冷媒流入口(2
5)が形成されている。
ッダー部材(2)におけるカバー部材(2b)の入口側
タンク(20)に対応する位置には、長さ方向にほぼ均
等に振り分けられるようにして、6つの冷媒流入口(2
5)が形成されている。
【0080】更に上側ヘッダー部材(3)におけるカバ
ー部材(2b)の出口側タンク(30)に対応する位置
には、長さ方向にほぼ均等に振り分けられるようにし
て、4つの冷媒流出口(35)が形成されている。
ー部材(2b)の出口側タンク(30)に対応する位置
には、長さ方向にほぼ均等に振り分けられるようにし
て、4つの冷媒流出口(35)が形成されている。
【0081】本実施形態においては、コア(10)及び
両ヘッダー部材(2)(3)が、上記第1実施形態と同
様に組み付けられて、蒸発器本体(1)が形成されてい
る。
両ヘッダー部材(2)(3)が、上記第1実施形態と同
様に組み付けられて、蒸発器本体(1)が形成されてい
る。
【0082】図11及び図12に示すように、分配流入
器(104)は、冷媒導入管(140)と、両端が閉塞
された角パイプからなる第1ないし第3分配管(14
1)〜(143)とを基本的な構成として備えている。
器(104)は、冷媒導入管(140)と、両端が閉塞
された角パイプからなる第1ないし第3分配管(14
1)〜(143)とを基本的な構成として備えている。
【0083】第1分配管(141)の一端閉塞壁には、
冷媒流入口(141a)が形成されるとともに、この冷
媒流入口(141a)に冷媒導入管(140)が連結固
定されている。更に第1分配管(141)の後壁には、
長さ方向にほぼ均等に振り分けられるようにして、矩形
状の2つの冷媒流出口(141b)が形成されている。
また第1分配管(141)の内部には、一方側(上流
側)の冷媒流出口(141b)における下流側に、内部
の流通路を制限する流路制限板(141c)が取り付け
られている。
冷媒流入口(141a)が形成されるとともに、この冷
媒流入口(141a)に冷媒導入管(140)が連結固
定されている。更に第1分配管(141)の後壁には、
長さ方向にほぼ均等に振り分けられるようにして、矩形
状の2つの冷媒流出口(141b)が形成されている。
また第1分配管(141)の内部には、一方側(上流
側)の冷媒流出口(141b)における下流側に、内部
の流通路を制限する流路制限板(141c)が取り付け
られている。
【0084】第2分配管(142)の前壁には、上記第
1分配管(141)の冷媒流出口(141b)に対応し
て、矩形状の2つの冷媒流入口(142a)が形成され
るとともに、後壁には、冷媒流入口(142a)の両側
にそれぞれ対応し、かつ長さ方向にほぼ均等に振り分け
られるようにして、矩形状の4つの冷媒流出口(142
b)が形成されている。更に第2分配管(142)の内
部には、一方側の冷媒流入口(142a)の一側辺に、
内部の流通路を制限する流路制限板(142c)が取り
付けられている。
1分配管(141)の冷媒流出口(141b)に対応し
て、矩形状の2つの冷媒流入口(142a)が形成され
るとともに、後壁には、冷媒流入口(142a)の両側
にそれぞれ対応し、かつ長さ方向にほぼ均等に振り分け
られるようにして、矩形状の4つの冷媒流出口(142
b)が形成されている。更に第2分配管(142)の内
部には、一方側の冷媒流入口(142a)の一側辺に、
内部の流通路を制限する流路制限板(142c)が取り
付けられている。
【0085】この第2分配管(142)が、その冷媒流
入口(142a)が第1分配管(141)の冷媒流出口
(141b)に短寸角パイプ状の第1連結管(146)
を介して連通接続され、かつ第1分配管(141)の後
壁に接合された状態で、第1分配管(141)に固定さ
れる。
入口(142a)が第1分配管(141)の冷媒流出口
(141b)に短寸角パイプ状の第1連結管(146)
を介して連通接続され、かつ第1分配管(141)の後
壁に接合された状態で、第1分配管(141)に固定さ
れる。
【0086】第3分配管(143)の前壁には、上記第
2分配管(142)の冷媒流出口(142b)に対応し
て、矩形状の4つの冷媒流入口(143a)が形成され
るとともに、上壁には、下側ヘッダー部材(2)の上記
6つの冷媒流入口(25)にそれぞれ対応して、6つの
冷媒流出口(143b)が形成されている。更に第3分
配管(143)には、長さ方向を2等分する位置に、閉
塞壁状の流路制限板(143c)が取り付けられてい
る。
2分配管(142)の冷媒流出口(142b)に対応し
て、矩形状の4つの冷媒流入口(143a)が形成され
るとともに、上壁には、下側ヘッダー部材(2)の上記
6つの冷媒流入口(25)にそれぞれ対応して、6つの
冷媒流出口(143b)が形成されている。更に第3分
配管(143)には、長さ方向を2等分する位置に、閉
塞壁状の流路制限板(143c)が取り付けられてい
る。
【0087】この第3分配管(143)が、その冷媒流
入口(143a)が第2分配管(142)の冷媒流出口
(142b)に短寸角パイプ状の第2連結管(147)
を介して連通接続され、かつ第2分配管(142)の後
壁に接合された状態で、第2分配管(142)に固定さ
れる。
入口(143a)が第2分配管(142)の冷媒流出口
(142b)に短寸角パイプ状の第2連結管(147)
を介して連通接続され、かつ第2分配管(142)の後
壁に接合された状態で、第2分配管(142)に固定さ
れる。
【0088】こうして構成される分配流入器(104)
は、その平面形状が下側ヘッダー部材(2)の平面形状
にほぼ一致する扁平なボックス形状に形成される。
は、その平面形状が下側ヘッダー部材(2)の平面形状
にほぼ一致する扁平なボックス形状に形成される。
【0089】この分配流入器(104)が、図8ないし
図10に示すように、冷媒流出口(142b)を下側ヘ
ッダー部材(2)の冷媒流入口(25)に適合させた状
態で、下側ヘッダー部材(2)の下面に接合固定され
る。
図10に示すように、冷媒流出口(142b)を下側ヘ
ッダー部材(2)の冷媒流入口(25)に適合させた状
態で、下側ヘッダー部材(2)の下面に接合固定され
る。
【0090】ここで、本実施形態においては、冷媒流入
口(25)(142a)(143a)、冷媒流出口(1
41b)(142b)(143b)及び連結管(14
6)(147)によって入口側連通部が構成されるもの
である。
口(25)(142a)(143a)、冷媒流出口(1
41b)(142b)(143b)及び連結管(14
6)(147)によって入口側連通部が構成されるもの
である。
【0091】一方、図13及び図14に示すように、合
流流出器(105)は、冷媒導出管(150)と、両端
が閉塞された角パイプからなる第1及び第2合流管(1
51)(152)とを基本的な構成要素として備えてい
る。
流流出器(105)は、冷媒導出管(150)と、両端
が閉塞された角パイプからなる第1及び第2合流管(1
51)(152)とを基本的な構成要素として備えてい
る。
【0092】第1合流管(151)の下面には、上側ヘ
ッダー部材(3)の冷媒流出口(35)に対応して、4
つの冷媒流入口(151a)が形成されるとともに、後
壁中央には、長さ方向に並んで2つの冷媒流出口(15
1b)が形成されている。
ッダー部材(3)の冷媒流出口(35)に対応して、4
つの冷媒流入口(151a)が形成されるとともに、後
壁中央には、長さ方向に並んで2つの冷媒流出口(15
1b)が形成されている。
【0093】第2合流管(152)の前壁中央には、上
記第1合流管(151)の冷媒流出口(151b)に対
応して、冷媒流入口(152a)が形成されるととも
に、一端閉塞壁には、冷媒流出口(152b)が形成さ
れ、この冷媒流出口(152b)に、冷媒導出管(15
0)が連結固定されている。
記第1合流管(151)の冷媒流出口(151b)に対
応して、冷媒流入口(152a)が形成されるととも
に、一端閉塞壁には、冷媒流出口(152b)が形成さ
れ、この冷媒流出口(152b)に、冷媒導出管(15
0)が連結固定されている。
【0094】更にこの第2合流管(152)における冷
媒流入口(152a)の側方には、冷媒を一端側に導く
ための閉塞壁状の流路制限板(153c)が取り付けら
れている。
媒流入口(152a)の側方には、冷媒を一端側に導く
ための閉塞壁状の流路制限板(153c)が取り付けら
れている。
【0095】この第2合流管(152)が、その冷媒流
入口(152a)が第1合流管(151)の冷媒流出口
(151b)に短寸角パイプ状の連結管(156)を介
して連通接続され、かつ第1合流管(151)の後壁に
接合された状態で、第1合流管(151)に固定され
る。
入口(152a)が第1合流管(151)の冷媒流出口
(151b)に短寸角パイプ状の連結管(156)を介
して連通接続され、かつ第1合流管(151)の後壁に
接合された状態で、第1合流管(151)に固定され
る。
【0096】こうして構成される合流流出器(105)
は、長さ方向(左右幅方向)が上側ヘッダー部材(3)
の長さ方向に等しい扁平なボックス形状に形成される。
は、長さ方向(左右幅方向)が上側ヘッダー部材(3)
の長さ方向に等しい扁平なボックス形状に形成される。
【0097】この合流流出器(105)が、図8ないし
図10に示すように、冷媒流入口(151a)を上側ヘ
ッダー部材(3)の冷媒流出口(35)に適合させた状
態で、上側ヘッダー部材(3)の上面に接合固定され
て、本実施形態の分配流入器付き蒸発器が形成される。
図10に示すように、冷媒流入口(151a)を上側ヘ
ッダー部材(3)の冷媒流出口(35)に適合させた状
態で、上側ヘッダー部材(3)の上面に接合固定され
て、本実施形態の分配流入器付き蒸発器が形成される。
【0098】ここで、本実施形態においては、冷媒流出
口(35)(151b)、冷媒流入口(151a)(1
52a)及び連結管(156)により出口側連通部が構
成されるものである。
口(35)(151b)、冷媒流入口(151a)(1
52a)及び連結管(156)により出口側連通部が構
成されるものである。
【0099】本実施形態の分配流入器付き蒸発器は、そ
の各構成部材の固定方法は特に限定されるものではない
が、上記第1実施形態と同様に、炉中にて一括ろう付け
により、全体を連結一体化するのが好ましい。
の各構成部材の固定方法は特に限定されるものではない
が、上記第1実施形態と同様に、炉中にて一括ろう付け
により、全体を連結一体化するのが好ましい。
【0100】その他の構成は、上記第1実施形態と実質
的に同様であるため、同一又は相当部分に、同一又は相
当符号を付して重複説明は省略する。
的に同様であるため、同一又は相当部分に、同一又は相
当符号を付して重複説明は省略する。
【0101】この実施形態の分配流入器付き蒸発器は、
上記第1実施形態と同様、カーエアコン用等における冷
凍システムの蒸発器として採用される。この場合、分配
流入器(104)の冷媒導入管(140)が膨張弁側に
配管接続されるとともに、合流流出器(105)の冷媒
導出管(150)がコンプレッサ側に配管接続される。
上記第1実施形態と同様、カーエアコン用等における冷
凍システムの蒸発器として採用される。この場合、分配
流入器(104)の冷媒導入管(140)が膨張弁側に
配管接続されるとともに、合流流出器(105)の冷媒
導出管(150)がコンプレッサ側に配管接続される。
【0102】図15に示すように、この冷凍システムに
おいて、膨張弁を通過した霧化状態の減圧冷媒は、分配
流入器(104)の冷媒導入管(140)から第1分配
管(141)に導入される。第1分配管(141)に流
入された冷媒は、その一部が、一方側(上流側)の冷媒
流出口(141b)を通り、残りが、他方側(下流側)
の冷媒流出口(141b)を通って第2分配管(14
2)に流入される。このとき、本実施形態においては、
第1分配管(141)における一方側の冷媒流出口(1
41b)の上流側に流路制限板(141c)を取り付け
ているため、この流路制限板(141c)によって、冷
媒が一方側の流入口(141a)にも十分に導かれる。
従って、冷媒が2つの冷媒流出口(141b)にほぼ均
等な割合で分配されて第2分配管(142)に導かれ
る。
おいて、膨張弁を通過した霧化状態の減圧冷媒は、分配
流入器(104)の冷媒導入管(140)から第1分配
管(141)に導入される。第1分配管(141)に流
入された冷媒は、その一部が、一方側(上流側)の冷媒
流出口(141b)を通り、残りが、他方側(下流側)
の冷媒流出口(141b)を通って第2分配管(14
2)に流入される。このとき、本実施形態においては、
第1分配管(141)における一方側の冷媒流出口(1
41b)の上流側に流路制限板(141c)を取り付け
ているため、この流路制限板(141c)によって、冷
媒が一方側の流入口(141a)にも十分に導かれる。
従って、冷媒が2つの冷媒流出口(141b)にほぼ均
等な割合で分配されて第2分配管(142)に導かれ
る。
【0103】第2分配管(142)に流入された冷媒
は、それぞれ左右に均等に分流して4つの冷媒流出口
(142b)を通って、第3分配管(143)に流入さ
れる。
は、それぞれ左右に均等に分流して4つの冷媒流出口
(142b)を通って、第3分配管(143)に流入さ
れる。
【0104】第3分配管(143)に流入された冷媒
は、適当に分配されて6つの冷媒流出口(143b)を
通って、下側ヘッダー部材(2)の入口側タンク(2
0)に流入される。
は、適当に分配されて6つの冷媒流出口(143b)を
通って、下側ヘッダー部材(2)の入口側タンク(2
0)に流入される。
【0105】こうして冷媒が入口側タンク(20)内に
その長さ方向に間隔をおいた6つの位置から均等に流入
され、タンク(20)の内部全域にバランス良く分散さ
れ、第1熱交換路群(11)の各熱交換チューブ(1
4)に均等に分散されて流入される。
その長さ方向に間隔をおいた6つの位置から均等に流入
され、タンク(20)の内部全域にバランス良く分散さ
れ、第1熱交換路群(11)の各熱交換チューブ(1
4)に均等に分散されて流入される。
【0106】第1熱交換路群(11)に流入された冷媒
は、冷媒ターン部(34)、第2熱交換路群(12)、
冷媒ターン部(24)及び第3熱交換路群(13)を均
等に分散された状態で流通し、出口側タンク(30)内
に流入されるとともに、この間に外気(A)と熱交換し
て蒸発気化する。
は、冷媒ターン部(34)、第2熱交換路群(12)、
冷媒ターン部(24)及び第3熱交換路群(13)を均
等に分散された状態で流通し、出口側タンク(30)内
に流入されるとともに、この間に外気(A)と熱交換し
て蒸発気化する。
【0107】出口側タンク(30)内に流入された冷媒
は、4つの冷媒流出口(35)から分散して、合流流出
器(105)の第1合流管(151)に流入される。更
に第1合流管(151)に流入された冷媒は、中央の2
つの冷媒流出口(151b)を通って第2合流管(15
2)に流入され、第2合流管(152)内で合流して、
冷媒導出管(150)から流出される。
は、4つの冷媒流出口(35)から分散して、合流流出
器(105)の第1合流管(151)に流入される。更
に第1合流管(151)に流入された冷媒は、中央の2
つの冷媒流出口(151b)を通って第2合流管(15
2)に流入され、第2合流管(152)内で合流して、
冷媒導出管(150)から流出される。
【0108】以上のように、本実施形態の分配流入器付
き蒸発器によれば、気液混相の2相冷媒を分配流入器
(104)により段階的に分配して均等に6分割し、入
口側タンク(20)内に流入させるものであるため、上
記第1実施形態と同様、冷媒の偏流を防止でき、熱交換
性能を向上させることができる。
き蒸発器によれば、気液混相の2相冷媒を分配流入器
(104)により段階的に分配して均等に6分割し、入
口側タンク(20)内に流入させるものであるため、上
記第1実施形態と同様、冷媒の偏流を防止でき、熱交換
性能を向上させることができる。
【0109】また、出口側タンク(30)内の冷媒を、
合流流出器(105)により段階的に徐々に合流させて
流出させるものであるため、上記第1実施形態と同様、
冷媒合流時の通路抵抗を減少させることができ、一段
と、熱交換性能を向上させることができる。
合流流出器(105)により段階的に徐々に合流させて
流出させるものであるため、上記第1実施形態と同様、
冷媒合流時の通路抵抗を減少させることができ、一段
と、熱交換性能を向上させることができる。
【0110】更に蒸発器本体(1)に十分な熱交換性能
を得ることができるので、蒸発器本体(1)の薄幅化等
の小型軽量化を図ることができる。
を得ることができるので、蒸発器本体(1)の薄幅化等
の小型軽量化を図ることができる。
【0111】しかも、本実施形態においては、分配流入
器(104)を、角パイプ製の第1ないし第3分配管
(141)〜(143)を接合状態に固定して扁平なボ
ックス形状に形成し、その分配流入器(104)を下側
ヘッダー部材(2)に積層状態に固定するものであるた
め、分配流入器(104)の設置スペースが小さくな
り、高い集約効率でコンパクトに仕上げることができ、
より一層小型軽量化を図ることができる。
器(104)を、角パイプ製の第1ないし第3分配管
(141)〜(143)を接合状態に固定して扁平なボ
ックス形状に形成し、その分配流入器(104)を下側
ヘッダー部材(2)に積層状態に固定するものであるた
め、分配流入器(104)の設置スペースが小さくな
り、高い集約効率でコンパクトに仕上げることができ、
より一層小型軽量化を図ることができる。
【0112】また、合流流出器(105)においても同
様で、角パイプ製の第1及び第2合流管(151)(1
52)を接合状態に固定して扁平なボックス形状に形成
し、その合流流出器(105)を上側ヘッダー部材
(3)に適合状態に接合するものであるため、この点に
おいても、より一層小型軽量化を図ることができる。
様で、角パイプ製の第1及び第2合流管(151)(1
52)を接合状態に固定して扁平なボックス形状に形成
し、その合流流出器(105)を上側ヘッダー部材
(3)に適合状態に接合するものであるため、この点に
おいても、より一層小型軽量化を図ることができる。
【0113】更に蒸発器全体の形状を、ボックス形状に
形成できるので、取扱作業を容易に行えるとともに、車
体に効率良く搭載することができる。
形成できるので、取扱作業を容易に行えるとともに、車
体に効率良く搭載することができる。
【0114】なお、上記実施形態においては、下側ヘッ
ダー部材(2)に、別体の分配流入器(104)を取り
付けるようにしているが、本発明はそれだけに限られ
ず、下側ヘッダー部材(2)と一体に分配流入器を形成
するようにしても良い。例えば下側ヘッダー部材(2)
を仕切部材により上下に仕切り、その下側空間を仕切部
材により前後方向に仕切って、分配流入器用の分配管を
構成するようにしても良い。更に上側ヘッダー部材
(3)においても、同様に、上下に仕切って上側空間を
分配流入器として構成するようにしても良い。
ダー部材(2)に、別体の分配流入器(104)を取り
付けるようにしているが、本発明はそれだけに限られ
ず、下側ヘッダー部材(2)と一体に分配流入器を形成
するようにしても良い。例えば下側ヘッダー部材(2)
を仕切部材により上下に仕切り、その下側空間を仕切部
材により前後方向に仕切って、分配流入器用の分配管を
構成するようにしても良い。更に上側ヘッダー部材
(3)においても、同様に、上下に仕切って上側空間を
分配流入器として構成するようにしても良い。
【0115】<第3の実施形態>図16ないし図18は
この発明の第3の実施形態である分配流入器付き蒸発器
を示す図である。
この発明の第3の実施形態である分配流入器付き蒸発器
を示す図である。
【0116】これらの図に示すように、この蒸発器は、
蒸発器本体(1)と、分配流入器(204)と、入口管
部材(206)と、出口管部材(207)とを有してい
る。
蒸発器本体(1)と、分配流入器(204)と、入口管
部材(206)と、出口管部材(207)とを有してい
る。
【0117】蒸発器本体(1)は、コア(10)と、そ
の上下に配置されるヘッダー部材(2)(3)とを有し
ている。
の上下に配置されるヘッダー部材(2)(3)とを有し
ている。
【0118】コア(10)は、上記実施形態と同様な2
つの第1及び第2熱交換路群(11)(12)が前後に
重なり合うように配置されて構成されている。
つの第1及び第2熱交換路群(11)(12)が前後に
重なり合うように配置されて構成されている。
【0119】図16ないし図19に示すように、両ヘッ
ダー部材(2)(3)のベース部材(2a)(3a)に
は、チューブ挿通孔(21)(31)が前後2列の配置
で左右幅方向に多数形成されており、各チューブ挿通孔
(21)(31)に、第1及び第2熱交換路群(11)
(12)における各熱交換チューブ(14)の上下両端
が挿通状態でそれぞれ固定される。
ダー部材(2)(3)のベース部材(2a)(3a)に
は、チューブ挿通孔(21)(31)が前後2列の配置
で左右幅方向に多数形成されており、各チューブ挿通孔
(21)(31)に、第1及び第2熱交換路群(11)
(12)における各熱交換チューブ(14)の上下両端
が挿通状態でそれぞれ固定される。
【0120】上側ヘッダー部材(3)は、下側ヘッダー
部材(2)よりも上下方向の寸法が高く形成されてお
り、第1及び第2熱交換路群(11)(12)間に対応
して、ヘッダー部材(3)の内部を前後に仕切る仕切壁
(32)が設けられて、ヘッダー部材(3)の内部にお
ける仕切壁(32)よりも後方に入口側タンク(20)
が形成されるとともに、前方に出口側タンク(30)が
形成されている。
部材(2)よりも上下方向の寸法が高く形成されてお
り、第1及び第2熱交換路群(11)(12)間に対応
して、ヘッダー部材(3)の内部を前後に仕切る仕切壁
(32)が設けられて、ヘッダー部材(3)の内部にお
ける仕切壁(32)よりも後方に入口側タンク(20)
が形成されるとともに、前方に出口側タンク(30)が
形成されている。
【0121】なお、入口側タンク(20)は、その側面
断面形状が略正方形に形成されている。更に下側ヘッダ
ー部材(2)は、その内部が冷媒ターン部(24)とし
て構成されている。
断面形状が略正方形に形成されている。更に下側ヘッダ
ー部材(2)は、その内部が冷媒ターン部(24)とし
て構成されている。
【0122】図19に示すように、上側ヘッダー部材
(3)の一端閉塞部材(3c)には、入口側タンク(2
0)に対応して冷媒流入口(25)が形成されるととも
に、出口側タンク(30)に対応して冷媒流出口(3
5)が形成されている。
(3)の一端閉塞部材(3c)には、入口側タンク(2
0)に対応して冷媒流入口(25)が形成されるととも
に、出口側タンク(30)に対応して冷媒流出口(3
5)が形成されている。
【0123】そして、この蒸発器本体(1)において
は、入口側タンク(20)内に流入された冷媒が、第1
熱交換路群(11)の各熱交換チューブ(14)を流下
して、冷媒ターン部(24)に導入されてターンし、そ
の冷媒が第2熱交換路群(12)の各熱交換チューブ
(14)を上昇して、出口側タンク(30)内に導入さ
れるよう構成されている。
は、入口側タンク(20)内に流入された冷媒が、第1
熱交換路群(11)の各熱交換チューブ(14)を流下
して、冷媒ターン部(24)に導入されてターンし、そ
の冷媒が第2熱交換路群(12)の各熱交換チューブ
(14)を上昇して、出口側タンク(30)内に導入さ
れるよう構成されている。
【0124】一方、上側ヘッダー部材(3)の入口側タ
ンク(20)内には、分配流入器(204)が配置され
る。
ンク(20)内には、分配流入器(204)が配置され
る。
【0125】分配流入器(204)は、冷媒導入管(2
40)と、第1ないし第3の分配管(241)〜(24
3)とを備えている。
40)と、第1ないし第3の分配管(241)〜(24
3)とを備えている。
【0126】冷媒導入管(240)は、丸パイプからな
り、周壁における長さ方向の中点位置に、長さ方向に延
びる長孔状の冷媒流出口(240b)が形成されてい
る。
り、周壁における長さ方向の中点位置に、長さ方向に延
びる長孔状の冷媒流出口(240b)が形成されてい
る。
【0127】第1分配管(241)は、上記冷媒導入管
(240)よりも管径が一回り大きい丸パイプからな
り、周壁に、長さ方向にほぼ均等に振り分けられるよう
にして、長さ方向に延びる長孔状の2つの冷媒流出口
(241b)が形成されている。
(240)よりも管径が一回り大きい丸パイプからな
り、周壁に、長さ方向にほぼ均等に振り分けられるよう
にして、長さ方向に延びる長孔状の2つの冷媒流出口
(241b)が形成されている。
【0128】この第1分配管(241)の内部に、上記
冷媒導入管(240)が軸心を一致させた状態に収容配
置される。
冷媒導入管(240)が軸心を一致させた状態に収容配
置される。
【0129】なお、冷媒導入管(240)及び第1分配
管(241)間には、図示しないスペーサ部材が設けら
れており、このスペーサ部材により、両管(240)
(241)間の隙間に冷媒流路が形成されている。
管(241)間には、図示しないスペーサ部材が設けら
れており、このスペーサ部材により、両管(240)
(241)間の隙間に冷媒流路が形成されている。
【0130】もっとも、本発明においては、冷媒流路形
成用のスペーサ部材は、必ずしも別体のものを用いる必
要はなく、例えば冷媒導入管(240)の外周面に外方
突出状の凸部を一体に形成してこの凸部をスペーサ部材
として構成したり、あるいは、第1分配管(241)の
内周面に内方突出状の凸部を一体に形成してこの凸部を
スペーサ部材として構成するようにしても良い。更にこ
のように冷媒導入管(240)や第1分配管(241)
に内向き及び外向き凸部を形成するような場合には、こ
の凸部を、冷媒導入管(240)及び第1分配管(24
1)の補強部材としても兼用させることができる。
成用のスペーサ部材は、必ずしも別体のものを用いる必
要はなく、例えば冷媒導入管(240)の外周面に外方
突出状の凸部を一体に形成してこの凸部をスペーサ部材
として構成したり、あるいは、第1分配管(241)の
内周面に内方突出状の凸部を一体に形成してこの凸部を
スペーサ部材として構成するようにしても良い。更にこ
のように冷媒導入管(240)や第1分配管(241)
に内向き及び外向き凸部を形成するような場合には、こ
の凸部を、冷媒導入管(240)及び第1分配管(24
1)の補強部材としても兼用させることができる。
【0131】ここで、本実施形態においては、図20に
示すように、冷媒導入管(240)の冷媒流出口(24
0b)の開口軸心(O1)と、第1分配管(241)の
冷媒流出口(241b)の開口軸心(O2)との間の周
方向の位相差(位相角度θ)を、45〜315°に設定
するのが好ましい。すなわちこの位相差(θ)が上記の
特定範囲を逸脱する場合には、冷媒流出口(240b)
(241b)間の位相差を十分に大きく確保できなくな
り、後に詳述するように、冷媒導入管(240)の冷媒
流出口(240b)から流出された冷媒が、十分に分散
されずに第1分配管(241)の冷媒流出口(241
b)から流出される恐れがあり、良好な分散性を得るこ
とが困難になる恐れがある。
示すように、冷媒導入管(240)の冷媒流出口(24
0b)の開口軸心(O1)と、第1分配管(241)の
冷媒流出口(241b)の開口軸心(O2)との間の周
方向の位相差(位相角度θ)を、45〜315°に設定
するのが好ましい。すなわちこの位相差(θ)が上記の
特定範囲を逸脱する場合には、冷媒流出口(240b)
(241b)間の位相差を十分に大きく確保できなくな
り、後に詳述するように、冷媒導入管(240)の冷媒
流出口(240b)から流出された冷媒が、十分に分散
されずに第1分配管(241)の冷媒流出口(241
b)から流出される恐れがあり、良好な分散性を得るこ
とが困難になる恐れがある。
【0132】また第1分配管(241)内における冷媒
導入管(240)の部分を除く流路断面積(S)は、2
0mm2 以上確保するのが好ましい。すなわち、この流
路断面積が小さ過ぎる場合には、第1分配管(241)
内で冷媒が十分に分散されず良好な分散性を得ることが
困難になる恐れがある。
導入管(240)の部分を除く流路断面積(S)は、2
0mm2 以上確保するのが好ましい。すなわち、この流
路断面積が小さ過ぎる場合には、第1分配管(241)
内で冷媒が十分に分散されず良好な分散性を得ることが
困難になる恐れがある。
【0133】なお、本実施形態においては、以下に説明
する第1及び第2分配管(241)(242)間の開口
位相差及び流路断面積、第2及び第3分配管(242)
(243)間の開口位相差及び流路断面積についても、
上記と同様な好適数値が適用される。
する第1及び第2分配管(241)(242)間の開口
位相差及び流路断面積、第2及び第3分配管(242)
(243)間の開口位相差及び流路断面積についても、
上記と同様な好適数値が適用される。
【0134】図19に示すように、第2分配管(24
2)は、上記第1分配管(241)よりも管径が一回り
大きい丸パイプからなり、周壁に、長さ方向にぼほ均等
に振り分けられるようにして、円形の4つの冷媒流出口
(242b)が形成されている。
2)は、上記第1分配管(241)よりも管径が一回り
大きい丸パイプからなり、周壁に、長さ方向にぼほ均等
に振り分けられるようにして、円形の4つの冷媒流出口
(242b)が形成されている。
【0135】この第2分配管(242)の内部に、上記
第1分配管(241)が軸心を一致させた状態に収容配
置される。この場合においても、第1及び第2分配管
(241)(242)間の隙間に、上記と同様に冷媒流
路が形成される。
第1分配管(241)が軸心を一致させた状態に収容配
置される。この場合においても、第1及び第2分配管
(241)(242)間の隙間に、上記と同様に冷媒流
路が形成される。
【0136】また第3分配管(243)は、上記第2分
配管(242)よりも管径が一回り大きい丸パイプから
なり、周壁に、長さ方向にほぼ均等に振り分けられるよ
うにして、多数の冷媒流出口(243b)が形成されて
いる。
配管(242)よりも管径が一回り大きい丸パイプから
なり、周壁に、長さ方向にほぼ均等に振り分けられるよ
うにして、多数の冷媒流出口(243b)が形成されて
いる。
【0137】この第3分配管(243)の内部に、上記
第2分配管(242)が軸心を一致させた状態に収容配
置される。この場合においても、第2及び第3分配管
(242)(243)間の隙間に、上記と同様に冷媒流
路が形成される。
第2分配管(242)が軸心を一致させた状態に収容配
置される。この場合においても、第2及び第3分配管
(242)(243)間の隙間に、上記と同様に冷媒流
路が形成される。
【0138】この構成の分配流入器(204)が、上側
ヘッダー部材(3)の入口側タンク(20)内に収容配
置される。更にこの収容状態において、分配流入器(2
04)における最も内側に配置される冷媒導入管(24
0)の一端が、上側ヘッダー部材(3)の冷媒流入口
(25)を介して側方に突出状態に配置される。
ヘッダー部材(3)の入口側タンク(20)内に収容配
置される。更にこの収容状態において、分配流入器(2
04)における最も内側に配置される冷媒導入管(24
0)の一端が、上側ヘッダー部材(3)の冷媒流入口
(25)を介して側方に突出状態に配置される。
【0139】なお、分配流入器(204)における最も
外側に配置される第3分配管(243)と、入口側タン
ク(20)との間の開口位相差及び流路断面積について
も、上記と同様な好適数値が適用される。
外側に配置される第3分配管(243)と、入口側タン
ク(20)との間の開口位相差及び流路断面積について
も、上記と同様な好適数値が適用される。
【0140】ここで、本実施形態においては、冷媒導入
管(240)及び第1ないし第3分配管(241)〜
(243)により、分配流入器(204)の多重管が構
成されるとともに、冷媒流出口(240b)(241
b)(242b)(243b)により入口側連通部が構
成されるものである。
管(240)及び第1ないし第3分配管(241)〜
(243)により、分配流入器(204)の多重管が構
成されるとともに、冷媒流出口(240b)(241
b)(242b)(243b)により入口側連通部が構
成されるものである。
【0141】図16及び図21に示すように、蒸発器本
体(1)の一側面には、入口管部材(206)及び出口
管部材(207)が設けられる。この入口管部材(20
6)及び出口管部材(207)は、角パイプ状のアルミ
ニウム押出成形品の両端開口部が、アルミニウムブレー
ジングシート製の閉塞部材(206d)(207d)に
より閉塞されて形成されており、長さ方向の寸法(上下
寸法)が蒸発器本体(1)の高さ(上下寸法)に対応し
て形成されている。
体(1)の一側面には、入口管部材(206)及び出口
管部材(207)が設けられる。この入口管部材(20
6)及び出口管部材(207)は、角パイプ状のアルミ
ニウム押出成形品の両端開口部が、アルミニウムブレー
ジングシート製の閉塞部材(206d)(207d)に
より閉塞されて形成されており、長さ方向の寸法(上下
寸法)が蒸発器本体(1)の高さ(上下寸法)に対応し
て形成されている。
【0142】この出入口管部材(206)(207)の
一側壁上端には、上側ヘッダー部材(3)の冷媒流入口
(25)及び冷媒流出口(35)に対応して、冷媒流出
口(206b)及び冷媒流入口(207a)が形成され
るとともに、他側壁中央には、冷媒流入口(206a)
及び冷媒流出口(207b)が形成されている。
一側壁上端には、上側ヘッダー部材(3)の冷媒流入口
(25)及び冷媒流出口(35)に対応して、冷媒流出
口(206b)及び冷媒流入口(207a)が形成され
るとともに、他側壁中央には、冷媒流入口(206a)
及び冷媒流出口(207b)が形成されている。
【0143】更に出入口管部材(206)(207)の
中央における冷媒流入口(206a)及び冷媒流出口
(207b)の下方位置には、閉塞壁状に流路制限板
(206c)(207c)が取り付けられている。
中央における冷媒流入口(206a)及び冷媒流出口
(207b)の下方位置には、閉塞壁状に流路制限板
(206c)(207c)が取り付けられている。
【0144】そして入口管部材(206)が、その冷媒
流出口(206b)を上側ヘッダー部材(3)の冷媒流
入口(25)に適合させるとともに、冷媒流出口(20
6b)内に分配流入器(204)の冷媒導入管(24
0)の一端を挿入配置させるようにして、蒸発器本体
(1)の一側面後半部に接合状態に固定される。
流出口(206b)を上側ヘッダー部材(3)の冷媒流
入口(25)に適合させるとともに、冷媒流出口(20
6b)内に分配流入器(204)の冷媒導入管(24
0)の一端を挿入配置させるようにして、蒸発器本体
(1)の一側面後半部に接合状態に固定される。
【0145】更に出口管部材(207)が、その冷媒流
入口(207a)を上側ヘッダー部材(3)の冷媒流出
口(35)に適合させるようにして、蒸発器本体(1)
の一側面前半部に接合状態に固定される。
入口(207a)を上側ヘッダー部材(3)の冷媒流出
口(35)に適合させるようにして、蒸発器本体(1)
の一側面前半部に接合状態に固定される。
【0146】こうして固定される出入口管部材(20
6)(207)の冷媒流入口(206a)及び冷媒流出
口(207b)は、蒸発器の一側面中央に前後並んで配
置されるとともに、この位置に、フランジ結合用等とし
て、出入口フランジ(280)が設けられる。
6)(207)の冷媒流入口(206a)及び冷媒流出
口(207b)は、蒸発器の一側面中央に前後並んで配
置されるとともに、この位置に、フランジ結合用等とし
て、出入口フランジ(280)が設けられる。
【0147】出入口フランジ(280)は、例えばアル
ミニウム成形品等からなり、冷媒流入口(206a)に
対応して、冷媒流入孔(281)が形成されるととも
に、冷媒流出口(207b)に対応して、冷媒流出孔
(282)が形成される。更に両孔(281)(28
2)間の両側には、貫通状にねじ止め孔(283)が形
成されている。なお、このねじ止め孔(283)は、外
部配管のフランジを固定するためのものである。
ミニウム成形品等からなり、冷媒流入口(206a)に
対応して、冷媒流入孔(281)が形成されるととも
に、冷媒流出口(207b)に対応して、冷媒流出孔
(282)が形成される。更に両孔(281)(28
2)間の両側には、貫通状にねじ止め孔(283)が形
成されている。なお、このねじ止め孔(283)は、外
部配管のフランジを固定するためのものである。
【0148】この出入口フランジ(280)が、その冷
媒流入孔(281)を冷媒流入口(206a)に適合さ
せるとともに、冷媒流出孔(282)を冷媒流出口(2
07b)に適合させた状態で、出入口管部材(206)
(207)にろう付け固定される。なお、出入口フラン
ジ(280)と出入口管部材(206)(207)との
間に配置されるろう材シート(290)については、後
に詳述する。
媒流入孔(281)を冷媒流入口(206a)に適合さ
せるとともに、冷媒流出孔(282)を冷媒流出口(2
07b)に適合させた状態で、出入口管部材(206)
(207)にろう付け固定される。なお、出入口フラン
ジ(280)と出入口管部材(206)(207)との
間に配置されるろう材シート(290)については、後
に詳述する。
【0149】本実施形態の分配流入器付き蒸発器におい
ては、上記各実施形態と同様に、各構成部品を仮組状態
に固定し、その仮組製品を炉中ろう付けにより、全体を
連結一体化するのが好ましい。この場合、出入口管部材
(206)(207)は、ブレージングシート等のろう
材シートを介して蒸発器本体(1)に仮固定しておき、
このろう材シートを炉中にて溶融固化させることによ
り、出入口管部材(206)(207)を、上記の一括
ろう付け処理と同時にろう付け固定することができる。
ては、上記各実施形態と同様に、各構成部品を仮組状態
に固定し、その仮組製品を炉中ろう付けにより、全体を
連結一体化するのが好ましい。この場合、出入口管部材
(206)(207)は、ブレージングシート等のろう
材シートを介して蒸発器本体(1)に仮固定しておき、
このろう材シートを炉中にて溶融固化させることによ
り、出入口管部材(206)(207)を、上記の一括
ろう付け処理と同時にろう付け固定することができる。
【0150】なお、本実施形態の蒸発器が実使用される
場合、出入口管部材(206)(207)の表面に凝縮
水が付着して耐食性の問題が発生する恐れがあるため、
出入口管部材(206)(207)の表面に、炉中ろう
付け時に犠牲腐食膜を生成するような物質、例えば亜鉛
(Zn)を溶射しておき、実使用時の耐食性に備えてお
くのが好ましい。
場合、出入口管部材(206)(207)の表面に凝縮
水が付着して耐食性の問題が発生する恐れがあるため、
出入口管部材(206)(207)の表面に、炉中ろう
付け時に犠牲腐食膜を生成するような物質、例えば亜鉛
(Zn)を溶射しておき、実使用時の耐食性に備えてお
くのが好ましい。
【0151】また出入口フランジ(280)は、例えば
図21ないし図23に示すように、ブレージングシート
等のろう材シート(290)を介して出入口管部材(2
06)(207)に仮固定しておき、このろう材シート
(290)を炉中にて溶融固化させることにより、出入
口フランジ(280)を、上記の一括ろう付け処理と同
時に、出入口管部材(206)(207)にろう付け固
定することができる。
図21ないし図23に示すように、ブレージングシート
等のろう材シート(290)を介して出入口管部材(2
06)(207)に仮固定しておき、このろう材シート
(290)を炉中にて溶融固化させることにより、出入
口フランジ(280)を、上記の一括ろう付け処理と同
時に、出入口管部材(206)(207)にろう付け固
定することができる。
【0152】ここで、本実施形態においては、上記出入
口フランジ固定用のろう材シート(290)として特有
の構成を採用している。
口フランジ固定用のろう材シート(290)として特有
の構成を採用している。
【0153】すなわち、このろう材シート(290)に
は、出入口フランジ(280)の冷媒流入孔(281)
及び冷媒流出孔(282)に対応する領域に、ろう材に
よりこれらの孔(281)(282)が閉塞されないよ
うに、開口部(291)(292)が形成されている。
更にこのろう材シート(290)には、出入口フランジ
(280)のねじ止め孔(283)に対応する領域が切
り欠かれて切欠部(293)が形成されており、ろう材
シート(290)を出入口管部材(206)(207)
と出入口フランジ(280)との間に介在させて仮固定
した状態においては、ねじ止め孔(283)の部分に、
出入口フランジ(280)と出入口管部材(206)
(207)との間に外側に開放した隙間が形成される。
更に出入口フランジ(280)のねじ止め孔(283)
は、上記したように貫通孔として形成されている。この
ため、出入口フランジ(280)のろう付け固定後にお
いて、ねじ止め孔(283)の奥部が、ろう材シート
(290)の切欠部(293)を介して外部に開放され
て、水抜き孔として構成される。従って、出入口フラン
ジ(280)のねじ止め孔(283)に、表面処理液や
凝縮水等の液体が浸入した場合でも、上記の水抜き孔
(切欠部293)を介して水抜きを図ることができ、水
抜き孔を別途形成する等の面倒な作業が不要となる。
は、出入口フランジ(280)の冷媒流入孔(281)
及び冷媒流出孔(282)に対応する領域に、ろう材に
よりこれらの孔(281)(282)が閉塞されないよ
うに、開口部(291)(292)が形成されている。
更にこのろう材シート(290)には、出入口フランジ
(280)のねじ止め孔(283)に対応する領域が切
り欠かれて切欠部(293)が形成されており、ろう材
シート(290)を出入口管部材(206)(207)
と出入口フランジ(280)との間に介在させて仮固定
した状態においては、ねじ止め孔(283)の部分に、
出入口フランジ(280)と出入口管部材(206)
(207)との間に外側に開放した隙間が形成される。
更に出入口フランジ(280)のねじ止め孔(283)
は、上記したように貫通孔として形成されている。この
ため、出入口フランジ(280)のろう付け固定後にお
いて、ねじ止め孔(283)の奥部が、ろう材シート
(290)の切欠部(293)を介して外部に開放され
て、水抜き孔として構成される。従って、出入口フラン
ジ(280)のねじ止め孔(283)に、表面処理液や
凝縮水等の液体が浸入した場合でも、上記の水抜き孔
(切欠部293)を介して水抜きを図ることができ、水
抜き孔を別途形成する等の面倒な作業が不要となる。
【0154】なお、ろう材シート(290)が、ろう付
け時に溶融した際に、そのろう付け時のキャピラリー効
果により、ろう材が出入口フランジ(280)のねじ止
め孔(283)に浸入して封鎖するのを防止するため
に、ろう材シート(290)の切欠部(293)の大き
さをねじ止め孔(283)よりも大きく形成しておく必
要がある。具体的には、切欠部(293)の大きさを、
ねじ止め孔(283)の孔径よりも1mm以上大きく形
成しておくのが好ましい。
け時に溶融した際に、そのろう付け時のキャピラリー効
果により、ろう材が出入口フランジ(280)のねじ止
め孔(283)に浸入して封鎖するのを防止するため
に、ろう材シート(290)の切欠部(293)の大き
さをねじ止め孔(283)よりも大きく形成しておく必
要がある。具体的には、切欠部(293)の大きさを、
ねじ止め孔(283)の孔径よりも1mm以上大きく形
成しておくのが好ましい。
【0155】その他の構成は、上記各実施形態と実質的
に同様であるため、同一又は相当部分に、同一又は相当
符号を付して重複説明は省略する。
に同様であるため、同一又は相当部分に、同一又は相当
符号を付して重複説明は省略する。
【0156】図24に示すように、この分配流入器付き
蒸発器において、膨張弁等により減圧された冷媒は、出
入口フランジ(280)の冷媒流入孔(281)から流
入され、入口管部材(207)を通って分配流入器(2
04)の冷媒導入管(240)に流入される。冷媒導入
管(240)に流入された冷媒は、冷媒流出口(240
b)から流出されて、冷媒導入管(240)と第1分配
管(241)との間の隙間に流入されて、その隙間にお
いて長さ方向に分散されて、第1分配管(241)の2
つの冷媒流出口(241b)をそれぞれ通って第1及び
第2分配管(241)(242)間の隙間に流入され
る。第1及び第2分配管(241)(242)間の隙間
に流入された冷媒は、それぞれ長さ方向に分散されて、
第2分配管(242)の4つの冷媒流出口(242b)
をそれぞれ通って第2及び第3分配管(242)(24
3)間の隙間に流入される。第2及び第3分配管(24
2)(243)間の隙間に流入された冷媒は、それぞれ
長さ方向に分散されて、多数の冷媒流出口(243b)
を通って入口側タンク(20)内に流入される。
蒸発器において、膨張弁等により減圧された冷媒は、出
入口フランジ(280)の冷媒流入孔(281)から流
入され、入口管部材(207)を通って分配流入器(2
04)の冷媒導入管(240)に流入される。冷媒導入
管(240)に流入された冷媒は、冷媒流出口(240
b)から流出されて、冷媒導入管(240)と第1分配
管(241)との間の隙間に流入されて、その隙間にお
いて長さ方向に分散されて、第1分配管(241)の2
つの冷媒流出口(241b)をそれぞれ通って第1及び
第2分配管(241)(242)間の隙間に流入され
る。第1及び第2分配管(241)(242)間の隙間
に流入された冷媒は、それぞれ長さ方向に分散されて、
第2分配管(242)の4つの冷媒流出口(242b)
をそれぞれ通って第2及び第3分配管(242)(24
3)間の隙間に流入される。第2及び第3分配管(24
2)(243)間の隙間に流入された冷媒は、それぞれ
長さ方向に分散されて、多数の冷媒流出口(243b)
を通って入口側タンク(20)内に流入される。
【0157】こうして入口側タンク(20)内に長さ方
向に均等に分散されて流入された冷媒は、コア(10)
の第1熱交換路群(11)の各熱交換チューブ(14)
に均等に分散されて流入される。
向に均等に分散されて流入された冷媒は、コア(10)
の第1熱交換路群(11)の各熱交換チューブ(14)
に均等に分散されて流入される。
【0158】このように冷媒が入口側タンク(20)内
に6箇所から均等に流入され、タンク(20)の内部全
域にバランス良く分散されて、第1熱交換路群(11)
の各熱交換チューブ(14)に均等に分散されて流入さ
れる。更にこの冷媒は、冷媒ターン部(24)及び第2
熱交換路群(12)を均等に分散された状態で流通し、
出口側タンク(30)内に流入される。
に6箇所から均等に流入され、タンク(20)の内部全
域にバランス良く分散されて、第1熱交換路群(11)
の各熱交換チューブ(14)に均等に分散されて流入さ
れる。更にこの冷媒は、冷媒ターン部(24)及び第2
熱交換路群(12)を均等に分散された状態で流通し、
出口側タンク(30)内に流入される。
【0159】出口側タンク(30)内に流入された冷媒
は、冷媒流出口(35)を通って出口管部材(207)
に流入される。更にその冷媒は、出口管部材(207)
及び出入口フランジ(280)の冷媒流出孔(282)
を通って流出される。
は、冷媒流出口(35)を通って出口管部材(207)
に流入される。更にその冷媒は、出口管部材(207)
及び出入口フランジ(280)の冷媒流出孔(282)
を通って流出される。
【0160】以上のように、本実施形態の分配流入器付
き蒸発器によれば、冷媒を分配流入器(204)により
段階的に分配し、入口側タンク(20)内に流入させる
ものであるため、上記と同様、冷媒の偏流を防止でき、
熱交換性能を向上でき、十分な熱交換性能を得ることが
できる。更にこのように十分な熱交換性能を得ることが
できるので、蒸発器本体(1)の薄幅化等の小型軽量化
を図ることができる。
き蒸発器によれば、冷媒を分配流入器(204)により
段階的に分配し、入口側タンク(20)内に流入させる
ものであるため、上記と同様、冷媒の偏流を防止でき、
熱交換性能を向上でき、十分な熱交換性能を得ることが
できる。更にこのように十分な熱交換性能を得ることが
できるので、蒸発器本体(1)の薄幅化等の小型軽量化
を図ることができる。
【0161】また本実施形態においては、分配流入器
(204)を多重管により構成するとともに、その分配
流入器(204)を入口側タンク(20)内に収容配置
するものであるため、より一層、スペースの有効利用を
図ることができ、より一層、小型軽量化を図ることがで
きる。
(204)を多重管により構成するとともに、その分配
流入器(204)を入口側タンク(20)内に収容配置
するものであるため、より一層、スペースの有効利用を
図ることができ、より一層、小型軽量化を図ることがで
きる。
【0162】更に出入口管部材(206)(207)と
して、角パイプ形状のものを用いてこれらを蒸発器本体
(1)の側面に接合状態に固定するものであるため、出
入口管部材(206)(207)をスペース的に効率良
く取り付けることができ、一段と小型軽量化を図ること
ができる。
して、角パイプ形状のものを用いてこれらを蒸発器本体
(1)の側面に接合状態に固定するものであるため、出
入口管部材(206)(207)をスペース的に効率良
く取り付けることができ、一段と小型軽量化を図ること
ができる。
【0163】また、出入口管部材(206)(207)
として、押出成形品を用いているため、その長さ方向の
寸法を自在に設定することができる。このため、蒸発器
本体(1)における上下方向の寸法変更等に対応して、
出入口管部材(206)(207)の寸法変更を簡単か
つ正確に行うことができ、設計変更の柔軟性を向上させ
ることができる。
として、押出成形品を用いているため、その長さ方向の
寸法を自在に設定することができる。このため、蒸発器
本体(1)における上下方向の寸法変更等に対応して、
出入口管部材(206)(207)の寸法変更を簡単か
つ正確に行うことができ、設計変更の柔軟性を向上させ
ることができる。
【0164】<第4の実施形態>図25ないし図27は
この発明の第4の実施形態である分配流入器付き蒸発器
を示す図である。
この発明の第4の実施形態である分配流入器付き蒸発器
を示す図である。
【0165】これらの図に示すように、この蒸発器は、
蒸発器本体(1)と、分配流入器(304)と、合流流
出器(305)と、出入口管部材(206)(207)
と有している。
蒸発器本体(1)と、分配流入器(304)と、合流流
出器(305)と、出入口管部材(206)(207)
と有している。
【0166】蒸発器本体(1)の上側ヘッダー部材
(3)は、第1及び第2熱交換路群(11)(12)間
に対応して、ヘッダー部材(3)の内部を前後に仕切る
仕切壁(32)が設けられて、ヘッダー部材(3)の内
部における仕切壁(32)の後方に入口側タンク(2
0)が形成される。更にこの上側ヘッダー部材(3)の
内部における仕切壁(32)よりも前方の空間が仕切壁
(33)により上下に仕切られて、その下側が出口側タ
ンク(30)として構成されるとともに、上側が合流流
出器(305)として構成される。
(3)は、第1及び第2熱交換路群(11)(12)間
に対応して、ヘッダー部材(3)の内部を前後に仕切る
仕切壁(32)が設けられて、ヘッダー部材(3)の内
部における仕切壁(32)の後方に入口側タンク(2
0)が形成される。更にこの上側ヘッダー部材(3)の
内部における仕切壁(32)よりも前方の空間が仕切壁
(33)により上下に仕切られて、その下側が出口側タ
ンク(30)として構成されるとともに、上側が合流流
出器(305)として構成される。
【0167】図28に示すように、入口側タンク(2
0)内に設けられる分配流入器(304)は、冷媒導入
管(340)と、分配管(341)とを備えている。
0)内に設けられる分配流入器(304)は、冷媒導入
管(340)と、分配管(341)とを備えている。
【0168】冷媒導入管(340)は、丸パイプからな
り、周壁における長さ方向の中点位置に、長さ方向に延
びる長孔状の冷媒流出口(340b)が形成されてい
る。
り、周壁における長さ方向の中点位置に、長さ方向に延
びる長孔状の冷媒流出口(340b)が形成されてい
る。
【0169】分配管(341)は、上記冷媒導入管(3
40)よりも管径が一回り大きい丸パイプからなり、周
壁に、長さ方向にほぼ均等に振り分けられるようにし
て、長さ方向に延びる長孔状の2つの冷媒流出口(34
1b)が形成されている。
40)よりも管径が一回り大きい丸パイプからなり、周
壁に、長さ方向にほぼ均等に振り分けられるようにし
て、長さ方向に延びる長孔状の2つの冷媒流出口(34
1b)が形成されている。
【0170】この分配管(341)の内部に、冷媒導入
管(340)が軸心を一致させた状態に収容配置され
る。
管(340)が軸心を一致させた状態に収容配置され
る。
【0171】なお、本実施形態においても、上記第3の
実施形態と同様に、冷媒導入管(340)及び分配管
(341)間に冷媒流路が形成される。更にこれらの両
管(340)(341)間の開口位相差及び流路断面積
についても、上記第3の実施形態で述べた好適数値が適
用される。
実施形態と同様に、冷媒導入管(340)及び分配管
(341)間に冷媒流路が形成される。更にこれらの両
管(340)(341)間の開口位相差及び流路断面積
についても、上記第3の実施形態で述べた好適数値が適
用される。
【0172】図26及び図27に示すように、この構成
の分配流入器(304)が、上側ヘッダー部材(3)の
入口側タンク(20)内に収容配置されるとともに、分
配流入器(204)における冷媒導入管(240)の一
端が、上側ヘッダー部材(3)の冷媒流入口(25)を
介して側方に突出状態に配置される。
の分配流入器(304)が、上側ヘッダー部材(3)の
入口側タンク(20)内に収容配置されるとともに、分
配流入器(204)における冷媒導入管(240)の一
端が、上側ヘッダー部材(3)の冷媒流入口(25)を
介して側方に突出状態に配置される。
【0173】ここで、本実施形態においては、冷媒導入
管(340)及び分配管(341)により分配流入器の
多重管が構成されるとともに、冷媒流出口(340b)
(341b)により入口側連通部が構成されるものであ
る。
管(340)及び分配管(341)により分配流入器の
多重管が構成されるとともに、冷媒流出口(340b)
(341b)により入口側連通部が構成されるものであ
る。
【0174】一方、上側ヘッダー部材(3)における合
流流出器(305)の一端閉塞壁には、冷媒流出口(3
05b)が形成されている。
流流出器(305)の一端閉塞壁には、冷媒流出口(3
05b)が形成されている。
【0175】更に上側ヘッダー部材(3)における出口
側タンク(30)と合流流出器(305)との間の仕切
壁(33)には、多数の冷媒連通口(33a)が形成さ
れている。これらの冷媒連通口(33a)のうち、一端
側半分に配置されるものは、一端側に向かうに従って漸
次開口寸法が小さくなるように設定されている。
側タンク(30)と合流流出器(305)との間の仕切
壁(33)には、多数の冷媒連通口(33a)が形成さ
れている。これらの冷媒連通口(33a)のうち、一端
側半分に配置されるものは、一端側に向かうに従って漸
次開口寸法が小さくなるように設定されている。
【0176】ここで本実施形態においては、合流流出器
(305)自体により合流管が構成されるとともに、冷
媒連通口(33a)によって出口側連通部が構成される
ものである。
(305)自体により合流管が構成されるとともに、冷
媒連通口(33a)によって出口側連通部が構成される
ものである。
【0177】その他の構成は、上記第3の実施形態と実
質的に同様であるため、同一又は相当部分に、同一又は
相当符号を付して重複説明は省略する。
質的に同様であるため、同一又は相当部分に、同一又は
相当符号を付して重複説明は省略する。
【0178】図29に示すように、この分配流入器付き
蒸発器において、入口管部材(206)を通って分配流
入器(304)の冷媒導入管(340)内に流入された
冷媒は、冷媒流出口(340b)を通って、冷媒導入管
(340)及び分配管(341)間の隙間に流入され
る。この隙間に流入された冷媒は、分配管(341)の
長さ方向両側に分配されて分配管(341)の2つの冷
媒流出口(341b)(341b)を通って入口側タン
ク(20)内に分散状態で流入される。
蒸発器において、入口管部材(206)を通って分配流
入器(304)の冷媒導入管(340)内に流入された
冷媒は、冷媒流出口(340b)を通って、冷媒導入管
(340)及び分配管(341)間の隙間に流入され
る。この隙間に流入された冷媒は、分配管(341)の
長さ方向両側に分配されて分配管(341)の2つの冷
媒流出口(341b)(341b)を通って入口側タン
ク(20)内に分散状態で流入される。
【0179】こうして入口側タンク(20)内に分散状
態で流入された冷媒は、コア(10)の第1熱交換路群
(11)、冷媒ターン部(24)及び第2熱交換路群
(12)を通って出口側タンク(30)内に流入され
る。
態で流入された冷媒は、コア(10)の第1熱交換路群
(11)、冷媒ターン部(24)及び第2熱交換路群
(12)を通って出口側タンク(30)内に流入され
る。
【0180】出口側タンク(30)内に流入された冷媒
は、多数の冷媒流通口(33a)から均等に分散して合
流流出器(305)内に流入されて合流流出器(30
5)内で合流する。更にその冷媒は冷媒流出口(305
b)及び出口管部材(207)を通って流出される。
は、多数の冷媒流通口(33a)から均等に分散して合
流流出器(305)内に流入されて合流流出器(30
5)内で合流する。更にその冷媒は冷媒流出口(305
b)及び出口管部材(207)を通って流出される。
【0181】以上のように、本実施形態の分配流入器付
き蒸発器によれば、上記第3の実施形態と同様に、同様
の効果を得ることができる。
き蒸発器によれば、上記第3の実施形態と同様に、同様
の効果を得ることができる。
【0182】しかも本実施形態によれば、上側ヘッダー
部材(3)における前半部を上下に仕切って、出口側タ
ンク(30)と合流流出器(305)とを形成するもの
であるため、これらを別体のもので形成する場合と比較
して、なお一層、小型軽量化を図ることができる。
部材(3)における前半部を上下に仕切って、出口側タ
ンク(30)と合流流出器(305)とを形成するもの
であるため、これらを別体のもので形成する場合と比較
して、なお一層、小型軽量化を図ることができる。
【0183】更に合流流出器(305)によって、流出
冷媒を段階的に合流させるものであるため、通路抵抗の
低減により、なお一層、熱交換性能を向上させることが
できる。
冷媒を段階的に合流させるものであるため、通路抵抗の
低減により、なお一層、熱交換性能を向上させることが
できる。
【0184】なお、上記第1ないし第4の実施形態にお
いては、熱交換路群が2つ又は3つの蒸発器について説
明したが、本発明はそれだけに限られず、熱交換路群が
1つ又は4つ以上の蒸発器にも適用することができる。
いては、熱交換路群が2つ又は3つの蒸発器について説
明したが、本発明はそれだけに限られず、熱交換路群が
1つ又は4つ以上の蒸発器にも適用することができる。
【0185】<第5の実施形態>図30はこの発明の第
5の実施形態である分配流入器付き蒸発器を示す斜視図
である。
5の実施形態である分配流入器付き蒸発器を示す斜視図
である。
【0186】同図に示すように、この蒸発器は、積層型
の蒸発器本体(401)と、分配流入器(304)とを
有している。
の蒸発器本体(401)と、分配流入器(304)とを
有している。
【0187】蒸発器本体(401)は、帯板状の多数の
チューブエレメント(410)と、コルゲートフィンか
らなるアウターフィン(415)とを備え、多数枚のチ
ューブエレメント(410)が、それらの各間にアウタ
ーフィン(415)を介在させた状態で厚さ方向に積層
されて構成されている。
チューブエレメント(410)と、コルゲートフィンか
らなるアウターフィン(415)とを備え、多数枚のチ
ューブエレメント(410)が、それらの各間にアウタ
ーフィン(415)を介在させた状態で厚さ方向に積層
されて構成されている。
【0188】図31に示すように、各チューブエレメン
ト(410)は、対向合致される外周長方形状の一対の
皿状成形プレート(414)により構成されている。
ト(410)は、対向合致される外周長方形状の一対の
皿状成形プレート(414)により構成されている。
【0189】皿状成形プレート(414)の内面部にお
ける長手方向(上下方向)両端部を除く中間部には、長
手方向に延びる熱交換路形成用凹部(411)(41
2)が幅方向に2つ並んでプレス成形されている。そし
て、一対の皿状成形プレート(414)を対向合致させ
た状態では、対応し合う熱交換路形成用凹部(411)
(412)により、内部に、幅方向(前後方向)に並ん
で長さ方向に延びる2つの熱交換路(411)(41
2)が形成される。
ける長手方向(上下方向)両端部を除く中間部には、長
手方向に延びる熱交換路形成用凹部(411)(41
2)が幅方向に2つ並んでプレス成形されている。そし
て、一対の皿状成形プレート(414)を対向合致させ
た状態では、対応し合う熱交換路形成用凹部(411)
(412)により、内部に、幅方向(前後方向)に並ん
で長さ方向に延びる2つの熱交換路(411)(41
2)が形成される。
【0190】なお、本明細書においては、符号過多によ
る混乱を防止するため、熱交換路形成用凹部と熱交換路
とは共に同一符号を付す。以下同様に、「冷媒ターン部
形成用凹部(424)と冷媒ターン部(424)」及び
「タンク部形成用凹部(421)(431)とタンク部
(421)(431)」においてもそれぞれ同一符号を
付す。
る混乱を防止するため、熱交換路形成用凹部と熱交換路
とは共に同一符号を付す。以下同様に、「冷媒ターン部
形成用凹部(424)と冷媒ターン部(424)」及び
「タンク部形成用凹部(421)(431)とタンク部
(421)(431)」においてもそれぞれ同一符号を
付す。
【0191】皿状成形プレート(414)の内面部にお
ける下端部には、両熱交換路形成用凹部(411)(4
12)の下端同士を繋ぐようにして、U字状の冷媒ター
ン部形成用凹部(424)がプレス成形されている。そ
して、一対の皿状成形プレート(414)を対向合致さ
せた状態では、対応し合う冷媒ターン部形成用凹部(4
24)により、冷媒ターン部(424)が形成される。
ける下端部には、両熱交換路形成用凹部(411)(4
12)の下端同士を繋ぐようにして、U字状の冷媒ター
ン部形成用凹部(424)がプレス成形されている。そ
して、一対の皿状成形プレート(414)を対向合致さ
せた状態では、対応し合う冷媒ターン部形成用凹部(4
24)により、冷媒ターン部(424)が形成される。
【0192】更に成形プレート(414)の内面部にお
ける一方側の熱交換路形成用凹部(411)に対応する
位置には、その凹部(411)よりも深い入口側タンク
部形成用凹部(421)がプレス成形されるとともに、
他方側の熱交換路形成用凹部(412)に対応する位置
には、その凹部(412)よりも深い出口側タンク部形
成用凹部(431)がプレス成形されている。更に各タ
ンク部形成用凹部(421)(431)の底壁には、冷
媒流通孔(422)(432)が形成されている。そし
て、一対の皿状成形プレート(414)を対向合致させ
た状態では、対応し合うタンク部形成用凹部(421)
(431)により、入口側タンク部(421)及び出口
側タンク部(431)が形成される。なお言うまでもな
く、入口側タンク部(421)は、一方側の熱交換路
(411)に連通されるとともに、出口側タンク部(4
31)は、他方側の熱交換路(412)に連通されてい
る。
ける一方側の熱交換路形成用凹部(411)に対応する
位置には、その凹部(411)よりも深い入口側タンク
部形成用凹部(421)がプレス成形されるとともに、
他方側の熱交換路形成用凹部(412)に対応する位置
には、その凹部(412)よりも深い出口側タンク部形
成用凹部(431)がプレス成形されている。更に各タ
ンク部形成用凹部(421)(431)の底壁には、冷
媒流通孔(422)(432)が形成されている。そし
て、一対の皿状成形プレート(414)を対向合致させ
た状態では、対応し合うタンク部形成用凹部(421)
(431)により、入口側タンク部(421)及び出口
側タンク部(431)が形成される。なお言うまでもな
く、入口側タンク部(421)は、一方側の熱交換路
(411)に連通されるとともに、出口側タンク部(4
31)は、他方側の熱交換路(412)に連通されてい
る。
【0193】図30に示すように、この構成の多数のチ
ューブエレメント(410)が、それらの各間にアウタ
ーフィン(415)が介在されて、厚さ方向に積層され
ることにより、蒸発器本体(401)が形成される。
ューブエレメント(410)が、それらの各間にアウタ
ーフィン(415)が介在されて、厚さ方向に積層され
ることにより、蒸発器本体(401)が形成される。
【0194】この蒸発器本体(401)においては、隣
合うチューブエレメント(410)間において、入口側
及び出口側タンク部(421)(431)がそれぞれ積
層方向に接合状態に並んで配置されるとともに、各タン
ク部同士が冷媒流通孔(422)(432)を介して連
通されて、積層方向に連続して延びる入口側タンク部
(421)群及び出口側タンク部(431)群が形成さ
れる。
合うチューブエレメント(410)間において、入口側
及び出口側タンク部(421)(431)がそれぞれ積
層方向に接合状態に並んで配置されるとともに、各タン
ク部同士が冷媒流通孔(422)(432)を介して連
通されて、積層方向に連続して延びる入口側タンク部
(421)群及び出口側タンク部(431)群が形成さ
れる。
【0195】そして、本実施形態においては、入口側タ
ンク部(421)群により入口側タンク(420)が形
成されるとともに、出口側タンク部(431)群により
出口側タンク(430)が形成される。
ンク部(421)群により入口側タンク(420)が形
成されるとともに、出口側タンク部(431)群により
出口側タンク(430)が形成される。
【0196】一方、この蒸発器本体(401)の入口側
タンク(420)内には、分配管(341)内に冷媒導
入管(340)が収容配置された上記第4の実施形態と
同様の分配流入器(304)が配置されている。
タンク(420)内には、分配管(341)内に冷媒導
入管(340)が収容配置された上記第4の実施形態と
同様の分配流入器(304)が配置されている。
【0197】本実施形態の分配流入器付き蒸発器におい
て、分配流入器(304)の冷媒導入管(340)内に
流入された冷媒は、冷媒導入管(340)の中央に設け
られた冷媒流出口(340b)を通って冷媒導入管(3
40)及び分配管(341)間の隙間に流入される。こ
の隙間に流入された冷媒は、分配管(341)の長さ方
向両側に分散して、分配管(341)に設けられた2つ
の冷媒流出口(341b)(341b)を通って入口側
タンク(420)内に分散状態に流入される。
て、分配流入器(304)の冷媒導入管(340)内に
流入された冷媒は、冷媒導入管(340)の中央に設け
られた冷媒流出口(340b)を通って冷媒導入管(3
40)及び分配管(341)間の隙間に流入される。こ
の隙間に流入された冷媒は、分配管(341)の長さ方
向両側に分散して、分配管(341)に設けられた2つ
の冷媒流出口(341b)(341b)を通って入口側
タンク(420)内に分散状態に流入される。
【0198】こうして入口側タンク(420)内に分散
状態に流入された冷媒は、各タンク部(421)に均等
に分散して、一方側の熱交換路(411)、冷媒ターン
部(424)及び他方側の熱交換路(412)を分散状
態で通過して、出口側タンク(430)内に流入され
る。出口側タンク(430)内に流入された冷媒は、そ
こで合流してタンク(430)の端部から流出される。
状態に流入された冷媒は、各タンク部(421)に均等
に分散して、一方側の熱交換路(411)、冷媒ターン
部(424)及び他方側の熱交換路(412)を分散状
態で通過して、出口側タンク(430)内に流入され
る。出口側タンク(430)内に流入された冷媒は、そ
こで合流してタンク(430)の端部から流出される。
【0199】この蒸発器においても、上記と同様、入口
側タンクに冷媒を分散状態に流入できるので、冷媒の偏
流を防止できて、熱交換性能を向上させることができる
とともに、小型軽量化を図ることができる。
側タンクに冷媒を分散状態に流入できるので、冷媒の偏
流を防止できて、熱交換性能を向上させることができる
とともに、小型軽量化を図ることができる。
【0200】なお、上記第5の実施形態においては、本
発明を熱交換路が前後方向に2列設けられる積層型蒸発
器に適用した場合について説明したが、本発明はそれだ
けに限られず、熱交換路が1列又は3列以上設けられた
積層型蒸発器にも適用することができる。
発明を熱交換路が前後方向に2列設けられる積層型蒸発
器に適用した場合について説明したが、本発明はそれだ
けに限られず、熱交換路が1列又は3列以上設けられた
積層型蒸発器にも適用することができる。
【0201】更に上記第5の実施形態においては、チュ
ーブエレメントの上端部に入口側及び出口側の2つのタ
ンクが形成される片タンク方式の蒸発器に本発明を適用
した場合について説明したが、本発明はそれだに限られ
ず、チューブエレメントの上下両端にタンクを有する両
タンク方式の蒸発器にも適用することができる。
ーブエレメントの上端部に入口側及び出口側の2つのタ
ンクが形成される片タンク方式の蒸発器に本発明を適用
した場合について説明したが、本発明はそれだに限られ
ず、チューブエレメントの上下両端にタンクを有する両
タンク方式の蒸発器にも適用することができる。
【0202】
【発明の効果】以上のように、この発明の分配流入器付
き蒸発器によれば、分配流入器によって、蒸発器本体の
入口側タンクに、その長さ方向に沿って間隔をおいた少
なくとも2箇所以上の位置から冷媒を分配して流入する
ものであるため、冷媒を入口側タンクの長さ方向全域に
バランス良く分散させることができ、冷媒を入口側タン
クから複数の熱交換路に均等に分散させて流入させるこ
とができる。このため、冷媒の偏流を防止でき、コア全
域で効率良く確実に熱交換でき、熱交換性能を向上させ
ることができる。更にこのように十分な熱交換性能を得
ることができるので、蒸発器自体の小型軽量化を図るこ
とができるという効果がある。
き蒸発器によれば、分配流入器によって、蒸発器本体の
入口側タンクに、その長さ方向に沿って間隔をおいた少
なくとも2箇所以上の位置から冷媒を分配して流入する
ものであるため、冷媒を入口側タンクの長さ方向全域に
バランス良く分散させることができ、冷媒を入口側タン
クから複数の熱交換路に均等に分散させて流入させるこ
とができる。このため、冷媒の偏流を防止でき、コア全
域で効率良く確実に熱交換でき、熱交換性能を向上させ
ることができる。更にこのように十分な熱交換性能を得
ることができるので、蒸発器自体の小型軽量化を図るこ
とができるという効果がある。
【0203】本発明において、分配流入器の分配管を角
パイプ形状に形成して、蒸発器本体に積層配置する場合
には、一層コンパクト化を図ることができるという利点
がある。
パイプ形状に形成して、蒸発器本体に積層配置する場合
には、一層コンパクト化を図ることができるという利点
がある。
【0204】本発明において、分配流入器によって、冷
媒の分配を繰り返し行う場合には、冷媒を入口側タンク
に、一層均等に分散させて流入することができ、一層熱
交換性能を向上させることができるという利点がある。
媒の分配を繰り返し行う場合には、冷媒を入口側タンク
に、一層均等に分散させて流入することができ、一層熱
交換性能を向上させることができるという利点がある。
【0205】本発明において、分配流入器を多重管によ
り構成し、その分配流入器を入口側タンク内に収容配置
する場合には、より一層コンパクト化を図ることができ
るという利点がある。
り構成し、その分配流入器を入口側タンク内に収容配置
する場合には、より一層コンパクト化を図ることができ
るという利点がある。
【0206】本発明において、分配流入器によって、分
配される冷媒の経路を対象形状に形成する場合には、よ
り一層冷媒を均等に分散させることができ、より一層熱
交換性能を向上させることができるという利点がある。
配される冷媒の経路を対象形状に形成する場合には、よ
り一層冷媒を均等に分散させることができ、より一層熱
交換性能を向上させることができるという利点がある。
【0207】本発明において、出口側タンクの2箇所以
上の位置から冷媒を流出させた冷媒を合流して流出させ
るための合流流出器を備える場合には、流出冷媒を徐々
に合流させることができ、その合流時の通路抵抗を低減
させることができ、一段と熱交換性能を向上させること
ができるという利点がある。
上の位置から冷媒を流出させた冷媒を合流して流出させ
るための合流流出器を備える場合には、流出冷媒を徐々
に合流させることができ、その合流時の通路抵抗を低減
させることができ、一段と熱交換性能を向上させること
ができるという利点がある。
【0208】本発明において、合流流出器の合流管を角
パイプ形状に形成して、蒸発器本体に積層配置する場合
には、一段とコンパクト化を図ることができるという利
点がある。
パイプ形状に形成して、蒸発器本体に積層配置する場合
には、一段とコンパクト化を図ることができるという利
点がある。
【0209】また、本発明は、分配流入器を多重管等に
より構成して入口側タンク内に配置する場合には、積層
型蒸発器にも支障なく適用することができるという利点
がある。
より構成して入口側タンク内に配置する場合には、積層
型蒸発器にも支障なく適用することができるという利点
がある。
【図1】この発明の第1の実施形態である分配流入器付
き蒸発器を示す斜視図である。
き蒸発器を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の蒸発器を分解して示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】第1実施形態の蒸発器を示す正面図である。
【図4】第1実施形態の蒸発器を示す側面断面図であ
る。
る。
【図5】第1実施形態における蒸発器の下側ヘッダー部
材を分解して示す斜視図である。
材を分解して示す斜視図である。
【図6】第1実施形態における蒸発器の上側ヘッダー部
材を分解して示す斜視図である。
材を分解して示す斜視図である。
【図7】第1実施形態の蒸発器における冷媒の流れを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図8】この発明の第2の実施形態である分配流入器付
き蒸発器を示す斜視図である。
き蒸発器を示す斜視図である。
【図9】第2実施形態の蒸発器を分解して示す斜視図で
ある。
ある。
【図10】第2実施形態の蒸発器を示す側面断面図であ
る。
る。
【図11】第2実施形態の蒸発器における下側ヘッダー
部材及び分配流入器を分解して示す斜視図である。
部材及び分配流入器を分解して示す斜視図である。
【図12】第2実施形態の分配流入器を示す水平断面図
である。
である。
【図13】第2実施形態の蒸発器における上側ヘッダー
部材及び合流流出器を分解して示す斜視図である。
部材及び合流流出器を分解して示す斜視図である。
【図14】第2実施形態の合流流出器を示す水平断面図
である。
である。
【図15】第2実施形態の蒸発器における冷媒の流れを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図16】この発明の第3の実施形態である分配流入器
付き蒸発器を示す斜視図である。
付き蒸発器を示す斜視図である。
【図17】第3実施形態の蒸発器を分解して示す斜視図
である。
である。
【図18】第3実施形態の蒸発器を示す側面断面図であ
る。
る。
【図19】第3実施形態の蒸発器における上側ヘッダー
部材及び分配流入器を分解して示す斜視図である。
部材及び分配流入器を分解して示す斜視図である。
【図20】第3実施形態の分配流入器における冷媒導入
管と第1分配管との関係を示す側面断面図である。
管と第1分配管との関係を示す側面断面図である。
【図21】第3実施形態の蒸発器における出入口管部材
の周辺を分解して示す斜視図である。
の周辺を分解して示す斜視図である。
【図22】第3実施形態の蒸発器におけるフランジ部材
の周辺を分解して示す斜視図である。
の周辺を分解して示す斜視図である。
【図23】第3実施形態のフランジ部材を示す正面図で
ある。
ある。
【図24】第3実施形態の蒸発器における冷媒の流れを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図25】この発明の第4の実施形態である分配流入器
付き蒸発器をその一部を切り欠いて示す斜視図である。
付き蒸発器をその一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図26】第4実施形態の蒸発器を示す側面断面図であ
る。
る。
【図27】第4実施形態の蒸発器における上側ヘッダー
部材を示す水平断面図である。
部材を示す水平断面図である。
【図28】第4実施形態の蒸発器における分配流入器を
分解して示す斜視図である。
分解して示す斜視図である。
【図29】第4実施形態の蒸発器における冷媒の流れを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図30】この発明の第5の実施形態である分配流入器
付き積層型蒸発器を示す斜視図である。
付き積層型蒸発器を示す斜視図である。
【図31】第5実施形態の蒸発器本体に適用されたチュ
ーブエレメントを分解して示す斜視図である。
ーブエレメントを分解して示す斜視図である。
1…蒸発器本体 2…下側ヘッダー部材 3…上側ヘッダー部材 4…分配流入器 5…合流流出器 10…コア 11〜13…熱交換路群 14…熱交換チューブ 20…入口側タンク 30…出口側タンク 40…冷媒導入管 41、42…分配管 50…冷媒導出管 51…合流管 104…分配流入器 105…合流流出器 140…冷媒導入管 141〜143…分配管 151、152…合流管 204…分配流入器 240…冷媒導入管 241〜243…分配管 304…分配流入器 305…合流流出器 340…冷媒導入管 341…分配管 401…蒸発器本体 410…チューブエレメント 411、412…熱交換路 414…皿状成形プレート 420…入口側タンク 421…入口側タンク部 430…出口側タンク 431…出口側タンク部
Claims (19)
- 【請求項1】 所定の長さを有する入口側タンク及び出
口側タンクが並列に配置されるとともに、両タンク間に
複数の熱交換路が両端を両タンクに連通した状態でタン
ク長さ方向に沿って並列に配置され、前記入口側タンク
内に流入された冷媒が、前記複数の熱交換路を通って前
記出口側タンクに導かれるようにした蒸発器本体と、 前記蒸発器本体の入口側タンクに、その長さ方向に沿っ
て間隔をおいた少なくとも2箇所以上の位置から冷媒を
分配して流入するための分配流入器とを備える分配流入
器付き蒸発器。 - 【請求項2】 前記分配流入器が、 冷媒を前記入口側タンクの長さ方向に分配するための分
配管と、 前記分配管に冷媒を導入するための冷媒導入管とを具備
し、 前記冷媒導入管から前記分配管に導入された冷媒が、そ
の分配管によって分配されて前記入口側タンクに流入さ
れるよう構成されてなる請求項1記載の分配流入器付き
蒸発器。 - 【請求項3】 前記分配管が、角パイプ形状を有し、前
記入口側タンクの外面に積層状態に配置されてなる請求
項2記載の分配流入器付き蒸発器。 - 【請求項4】 前記分配流入器における分配管が複数設
けられ、 前記複数の分配管のうち、第1番目の分配管に前記冷媒
導入管が連通され、 所定の分配管とその次の分配管との間、及び最終番目の
分配管と前記入口側タンクとの間に、前記分配管によっ
て分配された冷媒を、前記次の分配管及び前記入口側タ
ンクに導入するための入口側連通部が設けられ、 前記複数の分配管により、冷媒の分配が複数回繰り返し
行われるよう構成されてなる請求項2又は3記載の分配
流入器付き蒸発器。 - 【請求項5】 前記分配流入器は、複数の配管からなる
多重管構造を有し、その分配流入器が前記入口側タンク
内に収容配置され、 前記分配流入器における最も内側の配管から流入された
冷媒が、内外に隣合う配管間の隙間において、前記入口
側タンクの長さ方向に分配されて、前記入口側タンクに
流入されるよう構成されてなる請求項1記載の分配流入
器付き蒸発器。 - 【請求項6】 前記分配流入器によって分配される一方
側半分の分配経路と、他方側半分の分配経路とが対象形
状に形成されてなる請求項1記載の分配流入器付き蒸発
器。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の分
配流入器付き蒸発器であって、 前記出口側タンクに流入された冷媒を、出口側タンクの
長さ方向に沿って間隔をおいた少なくとも2箇所以上の
位置から流出させるとともに、その2箇所以上の位置か
ら流出された冷媒を合流して流出させるための合流流出
器を、更に備える分配流入器付き蒸発器。 - 【請求項8】 前記合流流出器が、 冷媒を合流するための合流管と、 前記合流管に連通された冷媒導出管とを具備し、 前記出口側タンクから流出された冷媒が前記合流管によ
って合流されて前記冷媒導出管を介して流出されるよう
構成されてなる請求項7記載の分配流入器付き蒸発器。 - 【請求項9】 前記合流管が、角パイプ形状を有し、前
記出口側タンクの外面に積層状態に配置されてなる請求
項8記載の分配流入器付き蒸発器。 - 【請求項10】 前記合流流出器における合流管が複数
設けられ、 前記複数の合流管のうち、最終番目の合流管に前記冷媒
導出管が連通され、 前記出口側タンクと第1番目の合流管との間、及び所定
の合流管とその次の合流管との間に、前記出口側タンク
及び前記所定の合流管から流出された冷媒を前記第1番
目の合流管及び前記次の合流管に導入するための出口側
連通部が設けられ、 前記複数の合流管により、冷媒の合流が複数回繰り返し
行われるよう構成されてなる請求項8又は9記載の分配
流入器付き蒸発器。 - 【請求項11】 蒸発器本体と、分配流入器とを備える
分配流入器付き蒸発器であって、 前記蒸発器本体が、水平方向に沿う上下一対のヘッダー
部材と、前記上下一対のヘッダー部材間に設けられたコ
アとを具備し、 前記コアが、垂直方向に沿う熱交換路が前記ヘッダーの
長さ方向に沿って並列に多数配置された複数の熱交換路
群が、前後方向に重ね合わされて形成されてなり、 前記コアの各熱交換路の上下両端が、前記上下一対のヘ
ッダー部材にそれぞれ連通接続され、 前記ヘッダー部材の内部に、前記複数の熱交換路群のう
ちの第1の熱交換路群に対応して、入口側タンクが形成
されるとともに、最終の熱交換路群に対応して出口側タ
ンクが形成され、 前記入口側タンクに流入された冷媒が、前記複数の熱交
換路群を順に通って、前記出口側タンクに流入されるよ
う構成される一方、 前記分配流入器が、前記入口側タンクに、その長さ方向
に沿って間隔をおいた少なくとも2箇所以上の位置から
冷媒を分配して流入する冷媒経路を有することを特徴と
する分配流入器付き蒸発器。 - 【請求項12】 前記分配流入器が、 冷媒を前記入口側タンクの長さ方向に分配するための複
数の分配管と、 前記複数の分配管のうち、第1番目の分配管に接続さ
れ、その分配管に冷媒を導入するための冷媒導入管と、 所定の分配管とその次の分配管との間、及び最終番目の
分配管と前記入口側タンクとの間に、前記分配管によっ
て分配された冷媒を、前記次の分配管及び前記入口側タ
ンクに導入するための入口側連通部とを具備し、 前記冷媒導入管から導入された冷媒が、前記複数の分配
管により複数回繰り返し分配されて、前記入口側タンク
に流入されるよう構成されてなる請求項11記載の分配
流入器付き蒸発器。 - 【請求項13】 前記ヘッダー部材が、高さ寸法が低い
扁平ボックス形状に形成されるとともに、 前記複数の分配管が、水平方向に沿う角パイプ形状を有
し、これらの分配管が前後方向に並んで接合された状態
で、前記ヘッダー部材の外面に積層配置されてなる請求
項12記載の分配流入器付き蒸発器。 - 【請求項14】 前記分配流入器が、複数の配管からな
る多重管構造を有し、その分配流入器が前記入口側タン
ク内に収容配置され、 前記分配流入器における最も内側の配管から流入された
冷媒が、内外に隣合う配管間の隙間において、前記入口
側タンクの長さ方向に分配されて、前記入口側タンクに
流入されるよう構成されてなる請求項11記載の分配流
入器付き蒸発器。 - 【請求項15】 請求項11ないし14のいずれかに記
載の分配流入器付き蒸発器であって、 前記出口側タンクに流入された冷媒を、出口側タンクの
長さ方向に沿って間隔をおいた少なくとも2箇所以上の
位置から流出させるとともに、その2箇所以上の位置か
ら流出された冷媒を合流して流出させるための合流流出
器を、更に備える分配流入器付き蒸発器。 - 【請求項16】 前記合流流出器が、 冷媒を合流するための複数の合流管と、 前記複数の合流管のうち、最終番目の合流管に連通さ
れ、冷媒を流出させるための冷媒導出管と、 前記出口側タンクと第1番目の合流管との間、及び所定
の合流管とその次の合流管との間に、前記出口側タンク
及び前記所定の合流管から流出された冷媒を前記第1番
目の合流管及び前記次の合流管に導入するための出口側
連通部とを具備し、 前記出口側タンクから流出された冷媒が、前記複数の合
流管により、複数回繰り返し合流されて、前記冷媒導出
管から流出されるよう構成されてなる請求項15記載の
分配流入器付き蒸発器。 - 【請求項17】 前記ヘッダー部材が、高さ寸法が低い
扁平ボックス形状に形成されるとともに、 前記複数の合流管が、水平方向に沿う角パイプ形状を有
し、これらの合流管が前後方向に並んで接合された状態
で、前記ヘッダー部材の外面に積層配置されてなる請求
項16記載の分配流入器付き蒸発器。 - 【請求項18】 蒸発器本体と、分配流入器とを備える
分配流入器付き蒸発器であって、 前記蒸発器本体が、一対の皿状成形プレートが対向合致
されて、端部に入口側及び出口タンク部が設けられると
ともに、中間部に熱交換路が設けられた帯板状チューブ
エレメントを備え、そのチューブエレメントが、入口側
及び出口側タンク部をそれぞれ対応させた状態で厚さ方
向に複数枚積層されるとともに、対応し合うタンク部間
に設けられた冷媒流通孔によって、入口側タンク部同士
及び出口側タンク部同士がそれぞれ連通され、これらの
入口側タンク部群及び出口側タンク部群によって入口側
タンク及び出口側タンクがそれぞれ形成され、前記入口
側タンクに流入された冷媒が、前記複数の熱交換路を通
って前記出口側タンクに流入されるよう構成されてな
り、 前記分配流入器が、前記入口側タンクに、その長さ方向
に沿って間隔をおいた少なくとも2箇所以上の位置から
冷媒を分配して流入する冷媒経路を有することを特徴と
する分配流入器付き蒸発器。 - 【請求項19】 前記分配流入器が、複数の配管からな
る多重管構造を有し、その分配流入器が前記入口側タン
ク内に収容配置され、 前記分配流入器における最も内側の配管から流入された
冷媒が、内外に隣合う配管間の隙間において、前記入口
側タンクの長さ方向に分配されて、前記入口側タンクに
流入されるよう構成されてなる請求項18記載の分配流
入器付き蒸発器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000164238A JP2001343174A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 分配流入器付き蒸発器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000164238A JP2001343174A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 分配流入器付き蒸発器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001343174A true JP2001343174A (ja) | 2001-12-14 |
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ID=18667884
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JP2000164238A Pending JP2001343174A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 分配流入器付き蒸発器 |
Country Status (1)
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