JP3957996B2 - 深絞り包装体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、深絞り成形により得られる底材と蓋材とからなる包装体に係り、成形性、剛性、ガスバリアー性及び易開封性に優れた包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ポリプロピレン系やポリスチレン系樹脂の発泡体からなる発泡シートは成形加工し易く、剛性もあり、表面の美観や手触りもよいことから種々の食品容器や食品トレーとして使われてきた。
【0003】
しかしながら、これらの発泡シートはガスバリアー性に乏しいため、容器に食品を入れた後ガス置換を行う密封包装体(ガスパック)のような酸化劣化防止ができる容器として用いることができなかった。
【0004】
そこで、このような用途には、ガスバリアー性層を配した積層体を発泡シートに積層する必要があった。
しかし、発泡体は表面の接着面積が少ないため積層しても界面の接着強度が十分に得られないといった問題があった。
発泡シートと積層体との接着強度を十分に得るために積層体の表面にコロナ処理を施すという方法は知られている。(特許第2978543号:積層フィルムの製造方法)。
【0005】
ここでは接着強度 4.9[N/15mm]と良好な層間の接着力を得ているが、最近では剛性のある低い発泡シートより、柔軟性があり軽量かつ安価な高発泡のものが比較的多く用いられるようになってきたため、この方法では剛性の低い高発泡シートと積層体間の接着強度が 0.1〜2.0[N/15mm]程度しか得られなくなってきた。
この程度の接着強度では、蓋材とヒートシールして密封容器の包装体として使用する場合、流通・輸送途中で層間の剥離トラブルが発生することがあった。
【0006】
また、密封容器の蓋材または底材のシール層(シーラント)に易開封性樹脂を配して使用すると、容器の開封口(きっかけ部)から蓋材を開けようとしたとき、本来、易開封する箇所が剥離せず、先に積層体が剥離してしまい開封できなくなることもあった。
【0007】
そこで、更に発泡シートと積層体間の強固な接着方法と蓋材との好適な易開封性が必要となってきた。
【0008】
密封容器の開封方法には予め入れておいた切れ目(ノッチ)から引き裂いて開ける方法もあるが、発泡体には引き裂き方向性がないため開けにくいことと、開けているときに内容物が落下したり、開けた後に成形部を器(うつわ)として使えないという欠点もあり、易開封性を付与したシーラントによる開口が好適とされている。
【0009】
易開封性のシーラントには一般的に層間剥離タイプと凝集破壊タイプのものがある。
【0010】
前者は、容器の蓋材を開封するときの強度(イージーピール強度)が大きく振れ易いといった欠点があり、剥離強度をある範囲で制御することは困難である。
【0011】
そこで、イージーピール強度が大きく強い方に振れ、発泡シートと積層体の接着強度よりも大きく上回った場合、蓋材を開封すると発泡シートと積層体間で剥離する危険性がある。
一方、後者は、比較的イージーピール強度のばらつきが少なく、配合比率によりイージーピール強度の度合いも調整できるといった利点がある。
【0012】
しかし、配合組成によりシーラント表面が荒れ易く透明性が乏しいため、蓋材に配するとフィルムの全面が磨りガラス状になり、内容物がくすんで見えるといった欠点がある。
【0013】
従って、凝集破壊タイプはもともと透明性がない発泡シートを用いた包装体に付与する方が好適である。
また、発泡シートは厚さが厚いほど、または発泡倍率が高いほど高温で成形する必要があり、一般にヒートシール性が良いとされる融点が80〜120℃のポリオレフィン系樹脂を用いた易開封性樹脂をシーラントに使用すると耐熱性が乏しいため、加熱成形工程時にシーラントが熱源(熱板)にとられて(融着して)機械トラブルを起こすことがあった。
【0014】
さらにヒートシール工程においては、蓋材と底材のシーラントが溶着する温度まで加熱するが、この工程で発泡体が熱伸縮を起こし易く、これが溶融状態のシーラントに影響を及ぼし、シーラントの厚さを不均一にしてしまうことがあった。このため平滑であるはずの開封面が荒れてしまい、開封しようとする力が分散されるためイージーピール強度のばらつきが大きくなるといった問題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであり、本発明の目的は、成形性、剛性、ガスバリヤー性、易開封性に優れた発泡シートを配した底材からなる包装体を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記の目的は以下の手段によって達成される。
【0017】
すなわち、本発明は、深絞り成形が可能な発泡倍率1.1〜20倍、厚さ0.5〜3.0mmのポリプロピレン系またはポリスチレン系樹脂の発泡シートと、ホットメルト接着剤層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層、接着樹脂層及び易開封性樹脂層をこの順に積層した多層シートを深絞り成形した底材と、少なくともポリオレフィン樹脂からなるヒートシール層をを有する蓋材を接合した深絞り包装体において、発泡体シートとエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層との接着強度をA[N/15mm]、蓋材と易開封性樹脂層のイージーピール強度をB[N/15mm]とするとき、Aが2.94 以上から9.81以下、かつBが0.98以上からA+0.98 以下であることを特徴とする深絞り包装体を提案するものであり、前記易開封性樹脂層の厚さが1〜40μmであり、これに隣接してメルトインデックス(JISK6760に準拠)が0.3〜2.0、融点が120〜170℃のポリオレフィン系樹脂層を配してなること、前記ホットメルト接着剤とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層の間にポリオレフィン系樹脂層を少なくとも一層を配してなることを含む。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の包装体に用いられる発泡シートはポリプロピレン系樹脂またはポリスチレン系樹脂からなり、発泡倍率は1.1〜20倍、厚さ0.5〜3.0mmのものが好適に用いられ、発泡倍率が20倍を越えるものは剛性が低く、積層体との接着強度も大幅に低下する。
【0019】
また、発泡シートの剛性を上げるために厚さ3.0mmを越えるものを使った場合、シートが嵩高くなり材料及び輸送コストが高くなってしまい好ましくない。
【0020】
本発明包装体の底材はこの発泡シートにホットメルト接着層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層(以下、EVOHという。)、接着樹脂層及び易開封性樹脂層をこの順に積層してなるものであり、発泡シートに積層するガスバリアー材及び易開封性樹脂は接着材を介して順に積層しても良い。
また、コスト面を考慮して、例えば次のような構成のフィルムを共押出しにより製膜し、発泡シートと重ね合わせる面にホットメルト接着剤を押出しながら発泡シートとラミネートしてもよい。
共押出し品:[ポリオレフィン系樹脂/接着樹脂/EVOH/接着樹脂/易開封性樹脂]
上記共押出し品につき、[EVOH/接着樹脂/易開封性樹脂]にしてEVOHと発泡体の間にホットメルト接着剤を用いても良いが、ホットメルト接着剤はポリオレフィン系樹脂の方がEVOHよりも強固に接着するするため、ポリオレフィン系樹脂層が少なくとも1層あることが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン(以下、LDという。)、直鎖状低密度ポリエチレン(以下、LLという。)等が挙げられる。
【0021】
ホットメルト接着剤は発泡シートと強固に接着することが肝要で、融点が110℃以下で粘度が低いメルトインデックス(MI=10.0以上)ものを使うと、発泡倍率20倍の発泡シートと2.94[N/15mm]以上の接着強度が得られる。
易開封性樹脂層の凝集性の性能は、蓋材とヒートシールして、それを再剥離するときに要する強度(イージーピール強度)で確認する。
例えばヒートシール部を15mm幅に切断し、試験片とし、市販の引張試験機に取り付ける。
そして速度200mm/minで引張ったときの負荷をイージーピール強度として記録する。
本発明の易開封性樹脂の性能は、上記のイージーピール性強度で0.98〜3.92[N/15mm]の範囲であることが好ましく、高発泡倍率の発泡シートと積層体との接着強度が3.92[N/15mm]を下回る場合は、その値よりも低くなるようにイージーピール強度を設定する方が望ましいが、たとえ越えたとしても差が0.98[N/15mm]以下であれば問題はない。
【0022】
また、イージーピール強度の下限は0.98[N/15mm]とし、これ以下ではパック品輸送途中の衝撃で破袋する可能性が高くなるので適さない。
【0023】
凝集破壊タイプは、一般的に相溶しにくい樹脂をある配合比でブレンドすることで凝集力を抑制している。ブレンド品としては例えばLDとポリブテン−1(以下、Pb−1という。)のブレンド品が挙げられる。
蓋材とのシール性も考慮する必要があるため、粘度が低く、ヒートシール性の高い樹脂を選定せざるを得ない。
【0024】
その結果、蓋材とヒートシールするとき易開封性樹脂層が溶融し流動し易くなり、平滑な開封面を維持できなくなる。
【0025】
よって、易開封性樹脂層の厚さを1〜40μmの範囲に限定し、これに隣接して、メルトインデックス(MI=0.3〜2.0)、融点(120〜170℃)のポリオレフィン系樹脂層を配することでシーラントの熱流動性を抑制することができ、発泡体の熱伸縮による易開封性樹脂層の熱変形を抑えることができる。
【0026】
ここで易開封性樹脂層の厚さは1μm以下では製膜性が安定せず、40μm以上ではイージーピール強度のばらつきが大きくなるので好ましくない。
また隣接して配するポリオレフィン系樹脂は、MI=0.3以下では流動性が悪く製膜性が安定せず、MI=2.0以上ではヒートシールの熱により流動しやすい。
【0027】
さらに融点120℃以下では耐熱性が低すぎ、170℃以上では易開封性樹脂層との接着性が低下するため好ましくない。
【0028】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、同一略号の樹脂は同一内容のものである。
【0029】
(実施例1)
発泡倍率15倍、厚さ1.0mmの発泡ポリスチレンシート(以下、発泡PSという。)を用いて作製した以下の積層シートを深絞り成形し底材を得、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシールして密封容器を作製した。
発泡PS/HM(厚み20μm)/EVOH(厚み20μm)/AD(厚み10μm)/EP(厚み30μm)
HM:ホットメルト接着剤(融点:95℃、MI:15.0)
AD:直鎖状低密度ポリエチレン変性樹脂(融点:124℃、MI:4.0) EP:易開封性樹脂(LD+Pb−1)
包装機: ムルチバック社製R530
食材 : 生ハムスライス 150g
発泡PSとEVOHの接着強度:2.94[N/15mm]
易開封性樹脂層のイージーピール強度 :3.92[N/15mm]
【0030】
(実施例2)
実施例1で使用した発泡倍率15倍、厚さ1.0mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深絞り成形し底材を得、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシールして密封容器を作製した。
なお、食材は実施例1と同様に生ハムスライス150gを用いた。
【0031】
発泡PS/HM(厚み20μm)/EVOH(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/LL(厚み30μm)/EP(厚み10μm)
LL:直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(融点:128℃、MI:1.0)
発泡PSとEVOHの接着強度:2.94[N/15mm]
易開封性樹脂層のイージーピール強度 :0.98[N/15mm]
【0032】
(実施例3)
実施例1で使用した発泡倍率15倍、厚さ1.0mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深絞り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシールして密封容器を作製した。 なお、食材は実施例1と同様に生ハムスライス150gを用いた。
発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/EP(厚み10μm)
発泡PSとEVOHの接着強度:4.90[N/15mm]
易開封性樹脂層のイージーピール強度 :2.94[N/15mm]
【0033】
(実施例4)
発泡倍率2倍、厚さ1.0mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深絞り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシールして密封容器を作製した。
発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/EP(厚み10μm)
なお、食材は実施例1と同様に生ハムスライス150gを用いた。
【0034】
発泡PSとEVOHの接着強度:9.81[N/15mm]
易開封性樹脂層のイージーピール強度 :10.79[N/15mm]
【0035】
(実施例5)
発泡倍率2倍、厚さ1.0mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深絞り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシールして密封容器を作製した。
発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/EP(厚み10μm)
なお、食材は実施例1と同様に生ハムスライス150gを用いた。
【0036】
発泡PSとEVOHの接着強度:9.81[N/15mm]
易開封性樹脂層のイージーピール強度 :0.98[N/15mm]
【0037】
(比較例1)
発泡倍率20倍、厚さ1.0mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深絞り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシールして密封容器を作製した。
発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/EP(厚み10μm)
発泡PSとEVOHの接着強度:1.96[N/15mm]
易剥離性樹脂層のイージーピール強度 :3.92[N/15mm]
【0038】
(比較例2)
発泡倍率15倍、厚さ1.0mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深絞り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシールして密封容器を作製した。
発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/EP(厚み10μm)
発泡PSとEVOHの接着強度:4.90[N/15mm]
易開封性樹脂層のイージーピール強度 :0.49[N/15mm]
【0039】
(比較例3)
発泡倍率1.5倍、厚さ1.0mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深絞り成形し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシールして密封容器を作製した。
発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/EP(厚み10μm)
発泡PSとEVOHの接着強度:11.77[N/15mm]
易開封性樹脂層のイージーピール強度 :0.49[N/15mm]
【0040】
(比較例4)
発泡倍率1.5倍、厚さ1.0mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深絞り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシールして密封容器を作製した。
発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/EP(厚み10μm)
なお、比較例1〜4の食材も実施例1と同様に生ハムスライス150gを用いた。
【0041】
発泡PSとEVOHの接着強度:11.77[N/15mm]
易開封性樹脂層のイージーピール強度 :14.71[N/15mm]
実施例1〜5及び比較例1〜4の密封容器を以下の評価方法により評価した。
[評価方法]
・耐破袋方法
ダンボール箱に密封容器20個を詰め、(2行2列5段積み)これを高さ1.5mから20回底面落下したとき、シール部が剥離することなく密封性を保持しているか否かを評価した。
・開封性
開封口(きっかけ)から蓋材をめくったとき、底材が層間剥離することなく全面にわたりスムースに開封できるか否かを評価した。
【0042】
【表1】
Figure 0003957996
表より明らかなように、発泡体とEVOH層との接着強度A[N/15mm]、易剥離性樹脂層の剥離強度をB[N/15mm]とするとき、Aが2.94以上から9.81以下、かつBが0.98以上からA+0.98以下である実施例1〜5はいずれも耐破袋性及び易開封性において良好な結果を得た。また上記範囲外である比較例1〜4はいずれも耐破袋性または易開封性のどちらかに不良が発生した。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば密封容器として、内容物の酸化劣化を防止するガスバリアー性と、底材が層間剥離することなくスムースに開口できる易開封性を兼ね備えた包装体が得られる。

Claims (3)

  1. 深絞り成形が可能な発泡倍率1.1〜20倍、厚さ0.5〜3.0mmのポリプロピレン系またはポリスチレン系樹脂の発泡シートと、ホットメルト接着剤層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層、接着樹脂層及び易開封性樹脂層をこの順に積層した多層シートを深絞り成形した底材と、少なくともポリオレフィン樹脂からなるヒートシール層をを有する蓋材を接合した深絞り包装体において、発泡体シートとエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層との接着強度をA[N/15mm]、蓋材と易開封性樹脂層のイージーピール強度をB[N/15mm]とするとき、Aが2.94 以上から9.81以下、かつBが0.98以上からA+0.98 以下であることを特徴とする深絞り包装体。
  2. 前記易開封性樹脂層の厚さが1〜40μmであり、これに隣接してメルトインデックス(JISK6760に準拠)が0.3〜2.0、融点が120〜170℃のポリオレフィン系樹脂層を配してなる請求項1に記載の深絞り包装体。
  3. 前記ホットメルト接着剤とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層の間にポリオレフィン系樹脂層を少なくとも一層を配してなる請求項1に記載の深絞り包装体。
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