JP2001310433A - 易開封性複合フィルム及び包装容器 - Google Patents

易開封性複合フィルム及び包装容器

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JP2001310433A
JP2001310433A JP2000129730A JP2000129730A JP2001310433A JP 2001310433 A JP2001310433 A JP 2001310433A JP 2000129730 A JP2000129730 A JP 2000129730A JP 2000129730 A JP2000129730 A JP 2000129730A JP 2001310433 A JP2001310433 A JP 2001310433A
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Nobuhiro Sugimoto
信博 杉元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品等の内容物に用いられる包装用材料とし
て、層間剥離によって加熱調理後に容易に開封すること
ができ、かつ、輸送時に衝撃等に耐えうる熱封緘強度を
有する易開封性包装用複合フィルム並びに包装容器を提
供する 【解決手段】 第1層と第2層が共押出積層された易開
封性包装用複合フィルムであって、第1層が、ポリプロ
ピレン又はプロピレンとその他のαオレフィンとの共重
合体を含有する樹脂成分(A)、もしくは樹脂成分
(A)とその他の熱可塑性樹脂との混合物から構成され
ており、第2層が、融点が30℃〜100℃の熱可塑性
樹脂成分(B)を主体とする成分から構成されているこ
とを特徴とする易開封性包装用複合フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品等の包装に用
いる易開封性包装用複合フィルム、より詳細には特に電
子レンジ等による加熱調理食品の包装体において熱封着
性及び易開封性を備えた易開封性包装用複合フィルム及
び包装容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子レンジ等による加熱調理
する冷凍食品の包装体には、加熱時に破裂しないよう有
孔加工等を施した包装体が広く使用されている。しか
し、このような包装体を用いた場合、蓋材開封時に、大
きな力を要する為、内容物が漏れたり、汁が吹き出した
りするという取り扱い上の煩わしさがあった。そこで、
開封を容易にすべく技術として、例えば、蓋材フィルム
として、2種以上のポリオレフィンの混合物による積層
フィルム、エチレン−αオレフィン共重合体やエチレン
−酢酸ビニル共重合体を用いた積層フィルムを、易開封
性蓋材を使用し、開封時に容易に開封させる技術が知ら
れている。しかし、前記の易開封性包装容器は、使用さ
れた蓋材フィルムが、加熱後の開封性を容易にすると輸
送時に破裂し内容物が漏れたり、輸送時の熱封緘強度を
強くすると加熱調理後に容易に開封出来ない等の問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、食品等の内容物に用いられる包装用材料と
して、層間剥離によって加熱調理後に容易に開封するこ
とができ、かつ、輸送時に衝撃等に耐えうる熱封緘強度
を有する易開封性包装用複合フィルム並びに包装容器を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、ポリプロピレン又
はプロピレンとその他のαオレフィンとの共重合体を主
体とする層と、融点が30℃〜100℃の熱可塑性樹脂
を主体とする第2層との複合フィルムを用いて、包装袋
とするか、或は、該複合フィルムを容器の蓋材フィルム
として使用することにより加熱調理後の易開封性並びに
輸送時の破裂を改善できることを見いだし本発明を完成
するに至った。
【0005】即ち、本発明の第一の構成は、第1層と第
2層が共押出積層された易開封性包装用複合フィルムで
あって、第1層が、ポリプロピレン又はプロピレンとそ
の他のαオレフィンとの共重合体を含有する樹脂成分
(A)、もしくは樹脂成分(A)とその他の熱可塑性樹
脂との混合物から構成されており、第2層が、融点が3
0℃〜100℃の熱可塑性樹脂成分(B)を主体とする
成分から構成されていることを特徴とする易開封性包装
用複合フィルムである。
【0006】本発明の第二の構成は、合成樹脂製容器底
材と、蓋材フィルムとからなり、該容器底材の開口鍔部
に該蓋材フィルムを熱封着することにより内容物を密閉
し得る包装容器であって、合成樹脂製容器底材が、ポリ
プロピレン又はプロピレンとその他のαオレフィンとの
共重合体、もしくはポリプロピレンとその他の熱可塑性
樹脂の混合物から構成されており、蓋材フィルムが、第
1層と第2層が共押出積層された複合フィルムであり、
第1層が、ポリプロピレン又はプロピレンとその他のα
オレフィンとの共重合体を含有する樹脂成分(A)、も
しくは樹脂成分(A)とその他の熱可塑性樹脂との混合
物から構成され、第2層が、融点が30℃〜100℃の
熱可塑性樹脂成分(B)を主体とする成分から構成され
る易開封性包装用複合フィルムであり、該蓋材フィルム
の第1層が、内容物を充填した状態で前記底材開口鍔部
に熱封着されることを特徴とする包装容器である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の易開封性包装用複合フィ
ルムは、樹脂成分(A)から構成される第1層と、樹脂
成分(B)から構成される第2層とを必須の層構成とす
るものであり、樹脂成分(A)と樹脂成分(B)とを共
押出法又はラミネートによって得られるものであるが、
共押出法によることがより好ましい。この際、第1層が
他のフィルム若しくは容器底材開口鍔部との熱封着に供
され、第2層は、第1層との層間剥離強度に寄与するも
のである。また、当該複合フィルムは、第1層及び第2
層のみから構成される積層フィルムとして使用できるこ
とは勿論のことであるが、第2層上に更に基材フィルム
が積層されていることが、易開封性包装袋あるいは易開
封性包装容器に用いた場合の熱封着性、易剥離性の点か
ら好ましい。
【0008】第1層及び第2層の共押出による複合フィ
ルムの第2層上に基材フィルムを積層する方法として
は、特に限定されないが、熱可塑性樹脂を第1層、第2
層と共に共押出してもよいし、接着剤を用いて積層して
もよいし、熱ラミネート加工を施してもよい。
【0009】第1層に用いられる樹脂成分(A)は、ポ
リプロピレン、または、プロピレンとその他のαオレフ
ィンとの共重合体もしくはこれらの樹脂とその他の熱可
塑性樹脂との混合物を主たる樹脂成分として含有してい
る。本発明においては、この様な樹脂成分(A)を用い
ることにより、熱封着が可能な他、合成樹脂性容器との
密封性を著しく改善することができ、かつ、易開封性を
兼備したものとなる。
【0010】ここで、プロピレンとその他のαオレフィ
ンとの共重合体は、αオレフィン含有率が1〜10重量
%であることが、熱封着性、密封性の点から好ましい。
また、プロピレンの他のα−オレフィンとしては、特に
限定されるものではないが、エチレン、ブテン−1、ヘ
キセン−1、オクテン−1等が挙げられるが、特にエチ
レンが好ましく、即ち、共重合体としてプロピレン−エ
チレン共重合体が剥離強度に優れる点から好ましい。
【0011】この様な第1層の膜厚は特に制限されるも
のではないが、第1層と第2層との間での層間剥離が容
易に生じる点から0.5〜10μmであることが好まし
い。
【0012】次に第2層に用いられる樹脂成分(B)
は、融点30〜100℃の熱可塑性樹脂を成分として含
有するものである。本発明においては、この様な樹脂を
第2層に有することから、樹脂成分(A)との共押出成
形又はラミネートが可能となり、また、優れた易剥離性
を発現させることができる。
【0013】該熱可塑性樹脂としては、特に限定される
ものではないが、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−ブテン1共重合体、エチレン−ヘキセン1共重合
体、エチレン−オクテン1共重合体、直鎖状低密度ポリ
エチレン(LLDPE)、ポリブテン−1、スチレン−
ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
が挙げられる。エチレン−プロピレン共重合体としては
例えば三井石油化学社製「タフマー」が挙げられる。
【0014】また、樹脂成分(B)としては、上記共重
合体を単独で使用してもよいが、ポリプロピレン若しく
はポリエチレンとの混合物として用いることが、易剥離
性や実用強度の調整が容易になる点から好ましい。
【0015】即ち、ポリプロピレンを併用することによ
り、剥離強度を高められ、実用強度を向上させることが
できる。また、ポリエチレンを併用する場合には、層間
易剥離性を改善させることができる。
【0016】ここで使用し得るポリエチレンとしては、
例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリ
エチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が挙
げられる。また、ポリプロピレンとしては、プロピレン
ホモポリマー、プロピレン−αオレフィン共重合体等が
挙げられる。
【0017】第2層は上記した樹脂成分(B)の樹脂の
混合比の他に、層厚を一定混合比において調整すること
でも剥離強度に大小を生じる。即ち、層厚が厚い場合に
は層間強度は強くなり、層厚が薄い場合には層間強度は
小さくなる。ゆえに用途及び包装機のシールバーの形状
に応じて層間強度を調整し得るが、1〜30μmである
ことが層間強度が適正範囲となり好ましい。当該膜厚
は、例えば電子レンジによる加熱調理食品用包装蓋材フ
ィルムとして特に適している。
【0018】また、本発明においては、既述の通り、第
2層上に更に基材フィルムを設けることが好ましく、こ
の際の基材フィルムを設ける方法としては、具体的に
は、ウレタン系接着剤を使用して二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィ
ルム、KMセロハン等の基材を貼り合わせても良いし、
第1層及び第2層と共に第2層上にポリプロピレンのよ
うな熱可塑性樹脂を共押出しても良いし、あるいは、第
2層上にポリプロピレン等を溶融積層し、更にその上に
ウレタン系接着剤を使用して前記基材を貼り合わせても
良い。
【0019】基材フィルムの膜厚は、用途によって異な
り、特に限定されるものではないが、例えば、以下に詳
述する本発明の包装容器の蓋材フィルムとして使用する
場合には、20〜500μmであることが好ましい。
【0020】この様にして得られる本発明の易開封性包
装用複合フィルムは、特にその用途が特定されるもので
はなく、例えば、各種食品包装用のピロー包装袋、或
は、食品容器用蓋材として用いることができる。なかで
も、以下に詳述する本発明の包装容器における蓋材とし
て用いることが本発明の効果が顕著になる点から好まし
い。何れの用途においても第1層が必ず熱封着或はヒー
トシールされる様に用いることが肝要である。
【0021】次に、本発明の包装容器について詳述す
る。本発明の包装容器は、合成樹脂製深絞容器底材と、
該容器底材の開口鍔部に熱封着することにより内容物を
密閉し得る蓋材フィルムとから構成される包装容器であ
って、合成樹脂製容器底材シール層が、ポリプロピレ
ン、または、プロピレンとその他のαオレフィンとの共
重合体、もしくはポリプロピレンとその他の熱可塑性樹
脂の混合物から構成されており、蓋材フィルムが、ポリ
プロピレン又はプロピレンとその他のαオレフィンとの
共重合体を含有する樹脂成分(A)もしくは樹脂成分
(A)とその他の熱可塑性樹脂が主体で構成される第1
層、及び、融点30℃〜100℃の熱可塑性樹脂を主体
とする成分(B)で構成される第2層を有する共押出積
層フィルムであり、かつ、該蓋材フィルムの第1層が、
内容物を充填した状態で前記底材開口鍔部に熱封着され
ていることを特徴とするものである。
【0022】ここで、蓋材フィルムとしては、例えば、
上記した本発明の易開封性包装用複合フィルムが好まし
く使用できる。また、該フィルムを構成する樹脂成分
(B)としては、融点30〜100℃の熱可塑性樹脂
と、ポリプロピレン若しくはポリエチレンとの混合物と
して用いることが、易剥離性や実用強度の調整が容易に
なる点から好ましい。また、蓋材フィルムは、基材フィ
ルムを有していることが熱封着性、易剥離性、強度等の
性能の点から好ましい。また、この際のそれぞれの膜厚
は、第1層の膜厚が0.5〜10μm、第2層の膜厚が
0.5〜30μm、基材フィルムの膜厚が20〜500
μmであることが好ましい。
【0023】また、合成樹脂製容器底材は、既述の通
り、ポリプロピレン、または、プロピレンとその他のα
オレフィンとの共重合体、もしくはポリプロピレンとそ
の他熱可塑性樹脂の混合物から構成されているものであ
るが、本発明においては、熱封着性の点から蓋材フィル
ムの第1層と同種の樹脂であることが好ましい。
【0024】ここで、合成樹脂製容器底材とは、上面に
開口部位を有し、かつ、該開口部位の周縁に鍔部を有し
ている深絞容器状成形体をいい、例えば、図1のbで示
される部分である。
【0025】この様な本発明の包装容器の一例を図面に
より詳述すると、図1は本発明に係わる包装容器のヒー
トシール部分の断面図であり、aが蓋材フィルム、bが
包装容器底材であり、dが容器底材の開口鍔部、熱封着
部である。また、蓋材フィルムaにおいて、a1が第1
層、a2が第2層、a3が基材フィルムであり、開封時
には、図1に示す様に第1層と第2層との間で層間剥離
が生じるものである。また、食品等の内容物を充填した
本発明の包装容器は、例えば、図2の斜視図に示される
様になる。
【0026】この様な包装容器を製造するには、特にそ
の製法が特定されるものではないが、例えば、容器底材
に内容物充填後、蓋材フィルムを熱封着する方法が挙げ
られる。
【0027】熱封着の条件としては、特に限定されない
が、蓋材フィルム第1層と深絞容器底材開口鍔部のシー
ル層を貼り合わせ、圧力0.1〜4MPa、温度110
〜250℃、時間0.2〜5秒間の条件で熱封着するこ
とが好ましい。
【0028】このように熱封着されて得られる本発明の
包装容器は、輸送時には充分な強度を有し、電子レンジ
等による加熱調理後は第1層と第2層とが層間剥離する
ことにより、極めて容易に開封することができる。
【0029】又、熱封着により容器内に密閉される内容
物は、特に限定されるものではないが、電子レンジ等に
より加熱調理を有するものであることが本発明の効果が
顕著なものとなる点で好ましく、特に好適なものとして
は冷凍食品が挙げられる。
【0030】また、本発明の包装容器は蓋材フィルム第
1層と容器底材鍔部との熱封着性が確実であり、加熱調
理後は第1層と第2層との層間剥離であるため安定した
剥離強度が得られる。また蓋材フィルム第2層に融点が
30℃以上の熱可塑性樹脂を使用しているため、輸送時
の破袋、シール層の剥離はない。以下に実施例により本
発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0031】
【実施例】(実施例1)プロピレン−エチレン共重合体
(エチレン含有率6重量%、密度0.90g/cm3、
メルトインデックス7)よりなる膜厚3μmの第1層1
と、ポリプロピレン(密度0.91g/cm3、メルト
インデックス10)とエチレン−オクテン−1共重合体
(オクテン含有率20%、密度0.90g/cm3、メ
ルトインデックス3、融点90℃)の混合系で、この混
合比が10:90重量%よりなる膜厚3μmの第2層2
と、ポリエチレン(密度0.91g/cm3、メルトイ
ンデックス8)よりなる膜厚24μmの第3層3を有す
る共押出3層フィルムを製造し、加熱調理食品包装用合
成樹脂蓋材とする。このフィルムを包装機を使用して内
容物に米飯を用い、第1層と底材のポリプロピレンを主
体とするシール層を接触させ、温度150℃、160
℃、170℃、圧力0.2MPa、時間0.5秒の条件
で熱封着する。この熱封着部分を加熱調理直後に開封し
たところ、フィルムが破れることなく図1のようにきれ
いに開封することができた。また温度23℃、引張速度
300mm/min、サンプル幅15mm、180度剥
離の条件下での剥離強度は次の通りであり、輸送時に耐
えうる充分な強度を有していた。又、温度95℃、引張
速度300mm/min、サンプル幅15mm、180
度剥離の条件下での剥離強度は次ぎの通りであり、優れ
た易開封性を示した。
【0032】(実施例2)ポリプロピレン(密度0.9
1g/cm3、メルトインデックス8)よりなる膜厚5
μmの第1層1とポリエチレン(密度0.90g/cm
3、メルトインデックス2)とエチレン−ブテン1共重
合体(ブテン1含有率30%、密度0.89g/cm
3、メルトインデックス6、融点70℃)の混合系で、
混合比が20:80重量%よりなる膜厚25μmの第2
層2よりなる膜厚30μmの共押出2層フィルムを製造
し、ウレタン系接着剤を使用して二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートとラミネートし加熱調理食品合成樹脂蓋
材とする。このフィルムを包装機を使用して内容物に米
飯を用い、第1層と底材のポリプロピレンを主体とする
シール層を接触させ、温度150℃、160℃、170
℃、圧力0.2MPa、時間0.5秒の条件で熱封着す
る。この熱封着部分を加熱調理直後開封したところ、フ
ィルムが破れることなく図1のようにきれいに開封する
ことができた。また温度23℃、引張速度300mm/
min、サンプル幅15mm、180度剥離の条件下で
の剥離強度は次の通りであり、輸送に耐えうる充分な強
度を有していた。又、温度95℃、引張速度300mm
/min、サンプル幅15mm、180℃剥離の条件下
での剥離強度は次ぎの通りで、優れた易開封性を示し
た。
【0033】(比較例1)ポリプロピレン(密度0.9
0g/cm3、メルトインデックス5)からなる膜厚5
μmの第1層1とポリプロピレン(密度0.90g/c
m3、メルトインデックス7、融点138℃)と低密度
ポリエチレン(密度0.90g/cm3、メルトインデ
ックス2、融点105℃)の混合系で、この混合比が8
0:20重量%よりなる膜厚5μmの第2層とポリプロ
ピレン(密度0.90g/cm3、メルトインデックス
6)よりなる膜厚20μmの第3層3を有する共押出3
層フィルムを製造し、加熱調理食品用合成樹脂蓋材とす
る。このフィルムを包装機を使用して内容物に冷凍うど
んを用い、第1層と底材のポリエチレンを主体とするシ
ール層を接触させ、温度150℃、160℃、170
℃、圧力0.2MPa、時間0.5秒の条件で熱封着す
る。この熱封着部分を加熱調理した直後開封したとこ
ろ、フィルムが破れ、きれいに開封することができなか
った。温度23℃、引張速度300mm/min、サン
プル幅15mm、180度剥離の条件下での剥離強度は
次の通りであり、輸送に耐えうる充分な強度を有してい
た。しかし、温度95℃、引張速度300mm/mi
n、サンプル幅15mm、180度剥離の条件下での剥
離強度は次ぎの通りであり、易開封性を有していなかっ
た。以上の結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、食品等の内容物に用い
られる包装用複合フィルムとして加熱調理後、層間剥離
によって容易に開封することができ、かつ、輸送に耐え
うる充分な強度を有した包装用複合フィルム並びに包装
容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装容器の一例の開封時における熱封着部の断
面図である。
【図2】包装容器の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
a :蓋材フィルム a1:第1層 a2:第2層 a3:基材フィルム b :包装容器底材 c :内容物 d :容器の開口鍔部、ヒートシール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/10 C08L 23/10 101/00 101/00 Fターム(参考) 3E033 AA10 BA13 BA14 BA16 BB01 BB08 DA06 DA08 DD01 GA03 3E035 AA20 BA02 BB08 BC02 BD02 BD06 CA07 DA10 3E086 AB01 AD05 AD24 BA04 BA15 BB41 BB51 BB85 CA01 4F100 AK01A AK01B AK07A AK42C AK64A AK66A AL05A AT00C BA02 BA03 BA10A BA10B BA10C BA15 EJ38C GB15 GB18 GB23 JA04B JA20A JA20B JB16A JB16B JK01 JL14 YY00A YY00B 4J002 AC08X BB03W BB03X BB05X BB06X BB12W BB14W BB15W BB15X BB17X GG01 GG02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1層と第2層が共押出積層された易開
    封性包装用複合フィルムであって、第1層が、ポリプロ
    ピレン又はプロピレンとその他のαオレフィンとの共重
    合体を含有する樹脂成分(A)、もしくは樹脂成分
    (A)とその他の熱可塑性樹脂との混合物から構成され
    ており、第2層が、融点が30℃〜100℃の熱可塑性
    樹脂成分(B)を主体とする成分から構成されているこ
    とを特徴とする易開封性包装用複合フィルム。
  2. 【請求項2】 第2層上に更に基材フィルムが積層され
    ている請求項1に記載の易開封性包装用複合フィルム。
  3. 【請求項3】 第1層の膜厚が0.5〜10μmであ
    り、第2層の膜厚が、0.5〜30μmである請求項1
    又は2に記載の易開封性包装用複合フィルム。
  4. 【請求項4】 合成樹脂製容器底材と、蓋材フィルムと
    からなり、該容器底材の開口鍔部に該蓋材フィルムを熱
    封着することにより内容物を密閉し得る包装容器であっ
    て、合成樹脂製容器底材が、ポリプロピレン又はプロピ
    レンとその他のαオレフィンとの共重合体、もしくはポ
    リプロピレンとその他の熱可塑性樹脂の混合物から構成
    されており、蓋材フィルムが、第1層と第2層が共押出
    積層された複合フィルムであり、第1層が、ポリプロピ
    レン又はプロピレンとその他のαオレフィンとの共重合
    体を含有する樹脂成分(A)、もしくは樹脂成分(A)
    とその他の熱可塑性樹脂との混合物から構成され、第2
    層が、融点が30℃〜100℃の熱可塑性樹脂成分
    (B)を主体とする成分から構成される易開封性包装用
    複合フィルムであり、該蓋材フィルムの第1層が、内容
    物を充填した状態で前記底材開口鍔部に熱封着されるこ
    とを特徴とする包装容器。
  5. 【請求項5】 前記した蓋材フィルムの第2層上に更に
    基材フィルムが積層されている請求項4に記載の包装容
    器。
  6. 【請求項6】 前記した蓋材フィルムの第1層の膜厚が
    0.5〜10μmであり、第2層の膜厚が、0.5〜3
    0μmである請求項4又は5に記載の包装容器。
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