JPH0822588B2 - 積層体、蓋材および容器 - Google Patents

積層体、蓋材および容器

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JPH0822588B2
JPH0822588B2 JP25371290A JP25371290A JPH0822588B2 JP H0822588 B2 JPH0822588 B2 JP H0822588B2 JP 25371290 A JP25371290 A JP 25371290A JP 25371290 A JP25371290 A JP 25371290A JP H0822588 B2 JPH0822588 B2 JP H0822588B2
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【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は易開封性、内容物の保存性及び透視性に優
れ、且つ安価な積層体、蓋材および容器に関する。
B.従来技術 易開封性を有する蓋材は従来多数紹介されているが移
送中には充分な接着力を有し、開封時には容易に開封で
きるという相反する特性を兼ね備えた易開封性蓋材は未
だ充分なものがなく、かかる特性を兼ね備え且つ、透視
性に優れた易開封性蓋材の開発が永年望まれていた。
また易開封性とガスバリヤー性の両方を満足させるた
めには易開封性を有する樹脂とガスバリヤー性を有する
樹脂乃至箔を積層する必要があり、したがってコスト的
に不利でありそのコスト低下が望まれていた。
C.発明が解決しようとする課題 本発明は、前記易開封性、内容物の保存性、透視性及
びコスト的課題を一挙に解決することを目的とする。
D.課題を解決するための手段 本発明は、エチレン−ビニルアルコール共重合体(以
下EVOHと記す。)とポリオレフイン(以下POと記す。)
よりなる組成物(A)の層と塩化ビニル系重合体とイソ
シアネート−ウレタン系化合物よりなる組成物(B)の
層よりなる積層体を蓋材として用いるか、またはかかる
積層体を容器本体に用い、且つ、それぞれ前記(B)層
をシール層とすることを特徴とする。
本発明の(A)層としてはEVOHとPOよりなる組成物が
用いられる。
かかるEVOHとしては、代表的なエチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物があげられ、そのエチレン含有率は10
〜70モル%、特に20〜65モル%が好ましく、ケン化度は
85%以上、特に95%以上が好ましい。
エチレン含有率が10モル%を下まわるか、またはケン
化度が85%を下まわると高湿時のガスバリヤー性に劣
り、またPOと混合して溶融成形した場合にゲル、フィシ
ユアイ等の劣化物を発生し且つ易開封性に劣り商品価値
のあるものは得られない。またエチレン含有率が70モル
%を越えると低湿時乃至高湿時を問わずガスバリヤー性
に劣り、また易開封性に劣る。
またPOとしては、エチレン、プロピレン、ブテン、ペ
ンテン、4−メチル−1−ペンテン、ヘキセン、オクテ
ン等のオレフインの単独重合体または2種以上のオレフ
インよりなる共重合体あるいは、オレフインと他の共重
合可能な単量体1種あるいは2種以上の共重合体が挙げ
られ、低密度、高密度、線状低密度ポリエチレン等を含
むものであり、これらの共重合体のブレンド物を含む。
共重合体の例としては、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−オクテン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、
エチレン−ペンテン共重合体、エチレン−オクテン共重
合体等を挙げることができる。
本発明においてはPOとしてカルボン酸で変性されたも
のを用いることが適当な易開封性と透明性を付与するう
えで好ましい。
本発明でいうカルボン酸とは、マレイン酸、イタコン
酸、アクリル酸等の不飽和一価カルボン酸、不飽和多価
カルボン酸、あるいはこれらの酸無水物、塩、エステ
ル、アミド、イミド等を言い、遊離カルボン酸のみなら
ず、その誘導体を含むものである。
かかるカルボン酸変性POの製造方法としてはオレフイ
ンとカルボン酸を共重合せしめ主鎖中にカルボン酸を共
重合させる方法、あるいは、前記POをカルボン酸でグラ
フト変性し側鎖にカルボン酸を共重合させる方法等が挙
げられるが本発明では、前記カルボン酸からなる群より
選ばれた少なくとも一種のモノマーをグラフト変性した
POの使用が、易開封性と透明性を付与する点で特に好ま
しい。
カルボン酸変性POのカルボン酸変性率としてはカルボ
ン酸グラフト変性POの場合10-4〜5重量%の範囲、オレ
フイン−カルボン酸共重合体の場合3〜50重量%の範囲
が、本発明の目的を達するうえで好ましい。
前記カルボン酸変性率が前記数値を下まわる場合ある
いは、上まわる場合には、易開封性に劣りまたEVOHと混
合して(A)層とした場合に透明性が劣る。またかかる
カルボン酸変性POと未変性POとを混合して使用すること
もよい。
(A)層を構成するEVOHとPOの配合割合は、EVOH95〜
50重量%、PO5〜50重量%の範囲が好ましい。EVOHの配
合量が50重量%を下まわると、ガスバリヤー性及び易開
封性に劣り、EVOHの配合量が95重量%を上まわると、ガ
スバリヤー性には優れるものの易開封性に劣る。
本発明のEVOHとPOよりなる組成物(A)は、フィルム
等の断面を観察した場合、EVOHを海として、POを島とす
る構造が、良好な易開封性とガスバリヤー性を得るうえ
で好ましい。
EVOHを海とし、POを島とする方法としては、EVOHとPO
の配合割合を前記の範囲から選択し且つ、EVOHとPOを充
分溶融混練する方法、例えば二軸押出機等を使用し、溶
融混練する方法が挙げられる。
本発明の(B)層としては塩化ビニル系重合体とウレ
タン−イソシアネート系化合物よりなる組成物が用いら
れる。
かかる塩化ビニル系重合体の例賭しては、ポリ塩化ビ
ニルの他に50重量%以上の塩化ビニルを含む塩化ビニル
と他の共重合可能なモノマーの一種乃至二種以上との共
重合体、例えば50重量%以上の塩化ビニルを含む塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体あるいは、塩化ビニル−酢酸
ビニル−カルボン酸共重合体等、具体的には塩化ビニル
−酢酸ビニル−(無水)マレイ酸共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル−(メタ)アクリル共重合体等を挙げるこ
とができる。
特に塩化ビニル系共重合体としては塩化ビニル55〜98
重量%、好ましくは70〜95%重量%と酢酸ビニルおよび
/またはカルボン酸をその分子量で45〜2重量%、好ま
しく30〜5重量%の共重合体が、本発明の目的に好適に
使用される、とりわけ塩化ビニル−酢酸ビニル−カルボ
ン酸共重合体の使用が最も本発明の目的を達成するうえ
で好ましい。
また、前記塩化ビニル系重合体をカルボン酸でグラフ
ト変性したものも積層体同志のブロツキングを防止する
うえで好ましい。
本発明では二種以上の塩化ビニル系重合体を混合して
使用しても良い。
尚、前記EVOHは、それ自体ガスバリヤー性に優れ、食
品等の保存に好適に使用されるものであるが、かかるEV
OHと本願にかかる塩化ビニル系重合体とウレタン−イソ
シアネート系化合物よりなる組成物(B)と複合して使
用した場合には一層、顕著に、食品等の内容物の保存性
を高めることが分った。
この場合、日光や日光の反射光、紫外線あるいは螢光
灯の光等に照射された場合に一層顕著にその保存性能が
発揮されることが判明した。かかる効果は、単に素材の
ガスバリヤー性のみでは到底説明し得ない効果であり、
そのメカニズムについては明らかではないが、本発明の
特筆すべき作用効果と言える。
本発明でいうイソシアネート−ウレタン系化合物は、
分子中にイソシアネート基および/またはウレタン基を
有する化合物を言う。
ここで化合物とは、低分子化合物のみならず高分子化
合物すなわち重合体も含むものである。
かかるウレタン基は主としてイソシアネート基と活性
水素が反応して得られたものであり、かかるイソシアネ
ート基と活性水素が反応して生成するウレタン基のみ有
する化合物も本発明でいうイソシアネート−ウレタン系
化合物に含まれる。
但し、前記(A)層と(B)層と積層する時まではイ
ソシアネート基が存在する方が良好な易開封性を奏する
点で好ましい。
しかし、(A)層と(B)層を積層後は、空気中の水
分等の活性水素をもつ化合物と反応してウレタン基とな
っていても差し支えない。
本発明でいうイソシアネート−ウレタン系化合物とし
ては例えば『最新ラミネート加工便覧(1989年6月30
日、加工技術研究会発行)』に記載されているものなど
が使用される。
本発明では(B)層として前記塩化ビニル系重合体と
イソシアネート−ウレタン系化合物の組成物を用いるも
のであるが、その配合割合は、塩化ビニル系重合体100
重量部当りイソシアネート−ウレタン系化合物を0.01〜
70重量部、好ましくは0.1〜50重量部の割合で配合する
ことが良好な易開封性、透明性、ブロツキング防止性を
奏する点で好ましい。
ここでイソシアネート−ウレタン系化合物の配合量
は、化合物中の活性イソシアネート基が多い場合には、
前記配合割合の範囲内で相対的に少量の配合とする方
が、また化合物の活性イソシアネート基が少ない場合に
は、前記配合割合の範囲内で相対的に多量の配合とする
方が、前記易開封性、透明性、ブロツキング防止性の効
果のバランスに優れる。
本発明では、2種以上のウレタン−イソシアネート系
化合物を配合して使用することもできる。尚、イソシア
ネート−ウレタン系化合物は、熱によって劣化しやすい
ので本発明にかかる組成物(B)を(A)層に積層する
には、組成物(B)を溶剤に溶解して、(A)にコーテ
イングする方法が推奨される。
組成物(B)の溶剤としてはメチルエチルケトン、メ
チルブチルケトン、アセトン、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、トルエン、THF等の有機溶剤が挙げら
れ、これらの有機溶剤の混合溶剤を使用することも均質
な塗膜を形成するうえで好ましい。
ジオクチルフタレート(DOP)やジブチルフタレート
(DBP)は前記組成物(B)の可塑剤乃至溶剤となりう
るので他の低沸点の有機溶剤と併用し、コーテイング〜
乾燥後に組成物(B)中に残存せしめ、組成物(B)に
柔軟性を付与することもできる。
本発明では基材(C)と前記(A)及び(B)の層よ
りなる(C)/(A)/(B)の構成の積層体を蓋材、
成形容器、密封容器等に用いるものであるが、かかる基
材(C)としては熱可塑性樹脂、金属蒸着熱可塑性樹
脂、あるいは金属箔、ガラス等が挙げられる。
かかる熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリ
エチレン等のポリオレフイン、ポリエチレテレフタレー
ト等のポリエステル、ナイロン−6、ナイロン−6,6、
ナイロン−6と66の共重合体等のポリアミド、ポリカー
ボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリ
ロニトリル等が挙げられ、かかる熱可塑性樹脂は一軸乃
至二軸に延伸されているものが、良好な易開封性、印刷
性、美観の点で優れている。
また金属蒸着の例としては、アルミニウム蒸着が、ま
た金属箔としてはアルミニウム箔が、コスト面及び美観
の点で優れている。
尚、基材(C)と(A)を積層するには、公知の積層
方法、例えば、ドライラミネート法、押出ラミネート
法、共押出ラミネート法等が採用される。
ここで(C)と(A)をドライラミネート法で積層す
る場合には、イソシアネート−ウレタン系接着剤を使用
することが充分な接着力を得るうえで好ましく、また
(C)と(A)を共押出法乃至押出ラミネート法で積層
する場合には、(C)と(A)の間に充分な接着力が得
られないときには、(C)と(A)の間に接着性ポリマ
ーを用いる方法が推奨させる。
また積層する手順としては(C)と(A)積層した後
(B)を積層しても良いし、(A)と(B)を積層した
後、(C)を積層しても良く、積層の順序は適宜選択す
れば良い。
前記の通り基材(C)としては一軸乃至二軸に延伸さ
れたものが好ましいので(C)と(A)の積層乃至
(C)と(A)/(B)の積層は接着剤を用いてドライ
ラミネート法で接着するか、延伸された基材(C)にア
ンカーコートを施し、(A)を押出ラミネートして積層
する方法が推奨される。
また基材(C)の表面または裏面に印刷を施すこと
も、美観及び商品価値を高めるうえで有用である。
尚、本発明では(A)及び/又は(B)の組成物に他
の熱可塑性樹脂や各種添加剤、例えば着色剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤、スリツプ剤、可塑剤等をその目的に
応じて配合することもできる。
本発明では前記蓋材を容器にシールして密封容器とす
るものであるが、容器としては熱可塑性樹脂よりなる真
空成形圧空容器等の熱成形容器、あるいはブロー成形容
器、射出成形容器等が挙げられ、かかる容器を構成する
熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート等
のポリエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、
ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリスチレン、ポ
リプロピレン及びポリエチレン等のポリオレフインなど
が挙げられる。
かかる容器は必要に応じて二種以上の熱可塑性樹脂を
複合して多層の容器とすることができる。
本発明にかかる蓋材は、ガスバリヤー性に優れるので
かかる容器にもガスバリヤー性に優れた樹脂を採用する
ことが密封容器としてのガスバリヤー性を高めるうえで
好ましい。
本発明にかかる容器の前記蓋材とのシール面には特
に、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル及びポリカーボネ
ートを用いることが易開封性等の本発明の目的を達する
うえで特に好ましい。
本発明では、前記蓋材の構成(第1図参照)を第2図
の如く容器本体に用いることもできる。
本発明にかかる易開封性積層体及び容器は、食品の包
装、ICなどのキャリアーケース等の工業用部品の包装、
医薬品の錠剤や粉末の包装等に有用である。
以下、本発明の実施例を示す。
尚、評価方法は次の通りである。
(1)易開封性 密封した容器の蓋材を開封し、開封性の難易、開封時
の感触、開封面の美観について、10名のパネラーにて判
定、平均値をとる。
(2)シール強度 味噌を充填し密封した容器をダンボールに詰め、大阪
から東京へトラツク輸送、次いで別のトラツクに積みか
え、東京から大阪に輸送した場合のシール面の剥離状態
を観察し、輸送に供した試料数に対する剥離した試料の
割合を百分率で示す。
(3)内容物の保存性 容器に味噌を充填、密封後、直射日光に当らないが反
射光は充分当る室内南側窓際に90日間静置。次いで開封
して食品の色調、風合い、味について10名のパネラーに
て判定、平均値をとる。
(4)透明性 味噌を充填した後、容器のC/A/B層を用いた部分より
容器内の味噌を透視しその透視性を10名のパネラーにて
判定、平均値をとる。比較例の場合は対応する部分より
透視して同様に判定する。
但し、(1),(3)及び(4)の項目については次
の基準により評価した。
◎印:極めて良好、○印:良好、 △印:やや不良、×印:不良 E.実施例 実施例1 エチレン含有率44モル%、ケン化度99.5%、メルトイ
ンデツクス(MI)5.5g/10分(190℃、2160g加量)のEVO
H(E−I)ペレット75重量部と無水マレイン酸グラフ
ト変性(変性率0.5重量%)高密度ポリエチレンMI0.3
(PO−1)ペレツト25重量部を二軸スクリューを有する
押出機(同方向二軸押出機65m/mφ、L/D=30)を用い、
シリンダー温度210℃、ダイ温度200℃にて充分溶融混練
し、ストランド状に押し出したのちカツトしてペレツト
化し、組成物(A)を作つた。
このペレツトを90m/mφ、L/D=28フルフライトスクリ
ューを有する押出機に投入し、Tダイ法にて押出機シリ
ンダー温度210℃、Tdie温度200℃にて、溶融押出して、
厚み15μのフラツトフイルムを得た。
このフイルムをカミソリで切断し、切断したフイルム
片をEVOHのみが染まるヨウ素のアルコール溶液に浸漬放
置後、水洗してフイルムの切断面を顕微鏡で観察すると
EVOHの海の中に、無水マレイン酸変性高密度ポリエチレ
ンが島状に存在することを確認した。
次いでかかるフイルムの片面に、塩化ビニル系重合体
として塩化ビニル85重量%と酢酸ビニル14重量%および
マレイン酸1重量%の塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイ
ン酸共重合体(VC−1)を用い、イソシアネート−ウレ
タン系化合物として大日本インキ化学工業(株)製KP−
90(ヘキサメチレンジイソシアネート系化合物、IU−
1)を用い、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重
合体を99.5重量部とKP−90を0.5重量部の配合物(B)
の固形分濃度20重量%のトルエン/メチルエチルケトン
=1/1(重量)溶液を用いて、塗布量3.0g/m2(固形分基
準)となるようにグラビアコーターにてコートし温度10
0℃1分間乾燥した。
次いで前記(B)を片面コートした(A)のフイルム
の非コート面に二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
(PET)フイルム(C)(東レ(株)ルミラー12μ)に
東洋モートン(株)製のイソシアネート−ウレタン系接
着剤(AD−570A/CAT−10)を2.5g/m2(固形分基準)塗
布し、温度60℃にて通常の方法でドライラミネートし、
(C)/(A)/(B)よりなる積層体を作った。
次いで厚さ700μの硬質ポリ塩化ビニルシートより真
空成形した容器に、味噌を充填した後、該容器の開口部
周縁部分をヒートシールして密封した。
評価結果を表−1に示す。
一方、本発明の構成要件を満足しない積層体を用い
て、味噌を充填した密封容器についての評価結果を比較
例として同じく表−1に示す。
実施例2 エチレン含有率32モル%、ケン化度99.6モル%、MI1.
3g/10分のEVOH(E−2)ペレツト80重量部とMI1.0g/10
分の無水マレイン酸グラフト変性(変性量1.0重量%)
ポリプロピレン(PO−2)ペレツト20重量部を実施例1
と同様にして充分溶融混練してペレツト化し組成物
(A)を作つた。
このペレツトをイソフレフイルム成膜装置にて、管状
フイルムを成膜し、管状フイルムを折り畳んだ後、両耳
部分をカツトし、厚み20μのフラツトフイルムを得た。
このフイルムを実施例1と同様にして、フイルム断面
を観察するとEVOHが海となり、変性ポリプロピレンが島
となつていることを確認した。
次いでかかるフイルムの片面に、塩化ビニル系重合体
として、日信化学工業(株)製MPR−TM(塩化ビニル86
重量%、酢酸ビニル13重量%−無水マレイン酸1重量%
の共重合体、VC−2)を用い、イソシアネート−ウレタ
ン系化合物として東洋モートン(株)製AD−335A(ポリ
エステルポリオール系ポリマー)95重量%とCAT−10
(トリレンジイソシアネート系化合物)5重量%よりな
る配合物(IU−2)を用いて、MPR−TMとAD−335A/CTA
−10の75/25(重量部)の配合物(B)の濃度15重量%
のトルエン/メチルエチルケトン=1/2(重量)溶液を
用いて塗布量2.5g/m2(固形分基準)となるようにコー
トし、乾燥した。
二軸延伸ポリプロピレン(PP)フイルム(東洋紡績
(株)パイレンフイルム20μ)(C)に大日本インキ化
学工業(株)製のイソシアネート−ウレタン系接着剤EP
S−75A/KW−40)を3g/m2(固形分基準)塗布し、前記
(B)を片面コートした(A)のフイルムを非コート面
とドライラミネートし(C)/(A)/(B)よりなる
積層体を作つた。
次いで厚さ500μのポリエチレンテレフタレートの真
空成形容器に、味噌を充填した後、該容器の開口部周縁
部分をヒートシールして密封した。
試験結果を表−1に示す。
実施例3 エチレン含有率38モル%、ケン化度99.5%、MI1.6g/1
0分のEVOH(E−3)ペレツト90重量部と無水マレイン
酸グラフト変性(変性量0.1重量%)エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(酢酸ビニル5重量%)(PO−3)10重量
部を同方向二軸押出機(65m/mφ、L/D=30)を用いて、
シリンダー温度220℃、ダイ温度210℃にて充分溶融混練
し、ストランド状に押し出したのちカツトしてペレツト
化組成物(A)を作つた。
かかる組成物(A)と接着製ポリプロピレン(三井石
油化学工業製QF500)とポリプロピレン(C)(三菱油
化製MA−6)を(A)20μ/接着性ポリプロピレン10μ
/ポリプロピレン(C)500μ構成で共押出してシート
を作成した。
次いでかかるシートの(A)面に、塩化ビニル系重合
体として塩化ビニル90重量%と酢酸ビニル7重量%とア
クリル酸3重量%の塩化ビニル−酢酸ビニル−アクリル
酸共重合体(VC−3)用い、イソシアネート−ウレタン
系化合物として、東洋モートン(株)製AD−308A(ポリ
エーテルポリオール系ポリマー)/CAT−10の80/20重量
部の配合物(IU−3)を用い、かかるVC−3とIU−3の
99.5:0.5(重量部)の配合物(B)の固形分濃度20重量
%のトルエン/メチルエチルケトン=1/1(重量)溶液
を用いて、塗布量3.5g/m2(固形分基準)となるよう
に、グラビアコーターにてコートし、温度95℃、1分間
乾燥した。
次いでかかるシートを(B)面が内側となるように真
空成形して容器を作り、味噌を充填した。
一方、塩化ビニリデンをコートした二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフイルム(15μ)の塩化ビニリデン
面に印刷し、かかる印刷面に100μのポリエチレンテレ
フタレート無延伸フイルムをウレタン系接着剤を用いて
ドライラミネートして蓋材を作成し、前記容器の開口部
周縁部分にてかかる蓋材のポリエステル無延伸フイルム
面と前記容器の(B)面をヒートシールして密封した。
評価結果を表−1に示す。
実施例4 実施例1における真空成形容器をPP335μ/EVOH(E−
1)30μ/PP335μのシートより真空成形した容器に変え
て同様に評価した。
比較例1〜4 本発明の構成を満足しない実施例1に対応する表−1
に記載の比較例1〜4の蓋材について実施例1と同様に
評価した結果を表−1に記す。
比較例5 二軸延伸ポリプロピレン20μに実施例1で用いたEVOH
(E−1)15μをイソシアネート−ウレタン系接着剤
(AD−570A/CAT−10)2.5g/m2(固形分基準)を用いて
ドライラミネートし、更にかかるEVOH面に同じイソシア
ネート−ウレタン系接着剤を用いて同様にポリプロピレ
ン80重量部と低密度ポリエチレン20重量部よりなる厚み
50μのフイルムをドライラミネートし蓋材を作つた。
一方、PP335μ/EVOH(E−1)30μ/PP335μのシート
を真空成形した容器に味噌を充填し、かかる容器の開口
部周縁部分にて、前記蓋材のポリプロピレン−低密度ポ
リエチレン組成物層をヒートシートして、密封した。
評価結果を表−1に示す。
比較例6〜9 実施例2に対応する表−1に記載の比較例6〜9につ
いて、実施例2と同様に評価した結果を表−1に示す。
比較例10 一軸延伸ポリプロピレン20μに実施例2で用いたEVOH
(E−2)を実施例2の場合と同様にイソシアネート−
ウレタン系接着剤(EPS−75A/KW−40)を用いてドライ
ラミネートし更にかかるEVOH面に同じイソシアネート−
ウレタン系接着剤を用いてポリプロピレン(厚み30μ)
フイルムをドライラミネートして蓋材を作つた。
一方、PP235μ/EVOH(E−1)30μ/PP235μのシート
を真空成形した容器に味噌を充填し、かかる容器の開口
部周縁部分にて、前記蓋材のポリプロピレン層をヒート
シールして密封した。
評価結果を表−1に示す。
F.発明の効果 本発明によれば、易開封性、内容物の保存性および透
視性に優れ、しかも安価な積層体、蓋材、容器を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1乃至3図は本発明にかかる密封容器の断面拡大模式
図の一例である。 1……基材(C)層 2……印刷層 3……接着層 4……組成物(A)層 5……組成物(B)層 6……容器本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 101 8413−4F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−ビニルアルコール共重合体とポ
    リオレフインよりなる組成物(A)の層と塩化ビニル系
    重合体とイソシアネート−ウレタン系化合物よりなる組
    成物(B)の層よりなる積層体。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂、金属蒸着熱可塑性樹脂及び
    金属箔より選ばれた少なくとも1種よりなる基材(C)
    と請求項1記載の積層体よりなりC/A/Bの構成を有する
    積層体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の積層体よりなる蓋材。
  4. 【請求項4】請求項2記載の積層体よりなる成形容器。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂、金属蒸着熱可塑性樹脂及び
    金属箔より選ばれた少なくとも1種よりなる蓋材と請求
    項4記載の成形容器よりなり、該蓋材と該成形容器の
    (B)層を該成形容器の開口部周縁部分にてシールして
    なる密封容器。
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