JP2003020070A - 深絞り包装体 - Google Patents

深絞り包装体

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JP2003020070A JP2001206466A JP2001206466A JP2003020070A JP 2003020070 A JP2003020070 A JP 2003020070A JP 2001206466 A JP2001206466 A JP 2001206466A JP 2001206466 A JP2001206466 A JP 2001206466A JP 2003020070 A JP2003020070 A JP 2003020070A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性、剛性、ガスバリアー性及び易開封性
に優れた積層シートを提供する。 【解決手段】 深絞り成形が可能な発泡倍率1.1〜2
0倍、厚さ0.5〜3.0mmのポリプロピレン系また
はポリスチレン系樹脂からなる発泡シートと、ホットメ
ルト接着剤層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
樹脂層、接着樹脂層及び易開封性樹脂層をこの順に積層
した多層シートを深絞り成形した底材と少なくともポリ
オレフィン樹脂からなるヒートシール層を有する蓋材を
接合した深絞り包装体において、発泡シートとエチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層との接着強度をA
[N/15mm]、蓋材と易開封性樹脂層とのイージー
ピール強度をB[N/15mm]とするとき、Aが2.
94以上から9.81以下で、かつBが0.98以上か
らA+0.98以下であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、深絞り成形により
得られる底材と蓋材とからなる包装体に係り、成形性、
剛性、ガスバリアー性及び易開封性に優れた包装体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリプロピレン系やポリスチ
レン系樹脂の発泡体からなる発泡シートは成形加工し易
く、剛性もあり、表面の美観や手触りもよいことから種
々の食品容器や食品トレーとして使われてきた。
【0003】しかしながら、これらの発泡シートはガス
バリアー性に乏しいため、容器に食品を入れた後ガス置
換を行う密封包装体(ガスパック)のような酸化劣化防
止ができる容器として用いることができなかった。
【0004】そこで、このような用途には、ガスバリア
ー性層を配した積層体を発泡シートに積層する必要があ
った。しかし、発泡体は表面の接着面積が少ないため積
層しても界面の接着強度が十分に得られないといった問
題があった。発泡シートと積層体との接着強度を十分に
得るために積層体の表面にコロナ処理を施すという方法
は知られている。(特許第2978543号:積層フィ
ルムの製造方法)。
【0005】ここでは接着強度 4.9[N/15m
m]と良好な層間の接着力を得ているが、最近では剛性
のある低い発泡シートより、柔軟性があり軽量かつ安価
な高発泡のものが比較的多く用いられるようになってき
たため、この方法では剛性の低い高発泡シートと積層体
間の接着強度が 0.1〜2.0[N/15mm]程度
しか得られなくなってきた。この程度の接着強度では、
蓋材とヒートシールして密封容器の包装体として使用す
る場合、流通・輸送途中で層間の剥離トラブルが発生す
ることがあった。
【0006】また、密封容器の蓋材または底材のシール
層(シーラント)に易開封性樹脂を配して使用すると、
容器の開封口(きっかけ部)から蓋材を開けようとした
とき、本来、易開封する箇所が剥離せず、先に積層体が
剥離してしまい開封できなくなることもあった。
【0007】そこで、更に発泡シートと積層体間の強固
な接着方法と蓋材との好適な易開封性が必要となってき
た。
【0008】密封容器の開封方法には予め入れておいた
切れ目(ノッチ)から引き裂いて開ける方法もあるが、
発泡体には引き裂き方向性がないため開けにくいこと
と、開けているときに内容物が落下したり、開けた後に
成形部を器(うつわ)として使えないという欠点もあ
り、易開封性を付与したシーラントによる開口が好適と
されている。
【0009】易開封性のシーラントには一般的に層間剥
離タイプと凝集破壊タイプのものがある。
【0010】前者は、容器の蓋材を開封するときの強度
(イージーピール強度)が大きく振れ易いといった欠点
があり、剥離強度をある範囲で制御することは困難であ
る。
【0011】そこで、イージーピール強度が大きく強い
方に振れ、発泡シートと積層体の接着強度よりも大きく
上回った場合、蓋材を開封すると発泡シートと積層体間
で剥離する危険性がある。一方、後者は、比較的イージ
ーピール強度のばらつきが少なく、配合比率によりイー
ジーピール強度の度合いも調整できるといった利点があ
る。
【0012】しかし、配合組成によりシーラント表面が
荒れ易く透明性が乏しいため、蓋材に配するとフィルム
の全面が磨りガラス状になり、内容物がくすんで見える
といった欠点がある。
【0013】従って、凝集破壊タイプはもともと透明性
がない発泡シートを用いた包装体に付与する方が好適で
ある。また、発泡シートは厚さが厚いほど、または発泡
倍率が高いほど高温で成形する必要があり、一般にヒー
トシール性が良いとされる融点が80〜120℃のポリ
オレフィン系樹脂を用いた易開封性樹脂をシーラントに
使用すると耐熱性が乏しいため、加熱成形工程時にシー
ラントが熱源(熱板)にとられて(融着して)機械トラ
ブルを起こすことがあった。
【0014】さらにヒートシール工程においては、蓋材
と底材のシーラントが溶着する温度まで加熱するが、こ
の工程で発泡体が熱伸縮を起こし易く、これが溶融状態
のシーラントに影響を及ぼし、シーラントの厚さを不均
一にしてしまうことがあった。このため平滑であるはず
の開封面が荒れてしまい、開封しようとする力が分散さ
れるためイージーピール強度のばらつきが大きくなると
いった問題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決すべくなされたものであり、本発明の目的は、成形
性、剛性、ガスバリヤー性、易開封性に優れた発泡シー
トを配した底材からなる包装体を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。
【0017】すなわち、本発明は、深絞り成形が可能な
発泡倍率1.1〜20倍、厚さ0.5〜3.0mmのポ
リプロピレン系またはポリスチレン系樹脂の発泡シート
と、ホットメルト接着剤層、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物樹脂層、接着樹脂層及び易開封性樹脂層を
この順に積層した多層シートを深絞り成形した底材と、
少なくともポリオレフィン樹脂からなるヒートシール層
をを有する蓋材を接合した深絞り包装体において、発泡
体シートとエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂
層との接着強度をA[N/15mm]、蓋材と易開封性
樹脂層のイージーピール強度をB[N/15mm]とす
るとき、Aが2.94 以上から9.81以下、かつB
が0.98以上からA+0.98 以下であることを特
徴とする深絞り包装体を提案するものであり、前記易開
封性樹脂層の厚さが1〜40μmであり、これに隣接し
てメルトインデックス(JISK6760に準拠)が
0.3〜2.0、融点が120〜170℃のポリオレフ
ィン系樹脂層を配してなること、前記ホットメルト接着
剤とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層の間
にポリオレフィン系樹脂層を少なくとも一層を配してな
ることを含む。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の包装体に用いられる発泡
シートはポリプロピレン系樹脂またはポリスチレン系樹
脂からなり、発泡倍率は1.1〜20倍、厚さ0.5〜
3.0mmのものが好適に用いられ、発泡倍率が20倍
を越えるものは剛性が低く、積層体との接着強度も大幅
に低下する。
【0019】また、発泡シートの剛性を上げるために厚
さ3.0mmを越えるものを使った場合、シートが嵩高
くなり材料及び輸送コストが高くなってしまい好ましく
ない。
【0020】本発明包装体の底材はこの発泡シートにホ
ットメルト接着層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物樹脂層(以下、EVOHという。)、接着樹脂層及
び易開封性樹脂層をこの順に積層してなるものであり、
発泡シートに積層するガスバリアー材及び易開封性樹脂
は接着材を介して順に積層しても良い。また、コスト面
を考慮して、例えば次のような構成のフィルムを共押出
しにより製膜し、発泡シートと重ね合わせる面にホット
メルト接着剤を押出しながら発泡シートとラミネートし
てもよい。 共押出し品:[ポリオレフィン系樹脂/接着樹脂/EV
OH/接着樹脂/易開封性樹脂] 上記共押出し品につき、[EVOH/接着樹脂/易開封
性樹脂]にしてEVOHと発泡体の間にホットメルト接
着剤を用いても良いが、ホットメルト接着剤はポリオレ
フィン系樹脂の方がEVOHよりも強固に接着するする
ため、ポリオレフィン系樹脂層が少なくとも1層あるこ
とが好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、低密度
ポリエチレン(以下、LDという。)、直鎖状低密度ポ
リエチレン(以下、LLという。)等が挙げられる。
【0021】ホットメルト接着剤は発泡シートと強固に
接着することが肝要で、融点が110℃以下で粘度が低
いメルトインデックス(MI=10.0以上)ものを使
うと、発泡倍率20倍の発泡シートと2.94[N/1
5mm]以上の接着強度が得られる。易開封性樹脂層の
凝集性の性能は、蓋材とヒートシールして、それを再剥
離するときに要する強度(イージーピール強度)で確認
する。例えばヒートシール部を15mm幅に切断し、試
験片とし、市販の引張試験機に取り付ける。そして速度
200mm/minで引張ったときの負荷をイージーピ
ール強度として記録する。本発明の易開封性樹脂の性能
は、上記のイージーピール性強度で0.98〜3.92
[N/15mm]の範囲であることが好ましく、高発泡
倍率の発泡シートと積層体との接着強度が3.92[N
/15mm]を下回る場合は、その値よりも低くなるよ
うにイージーピール強度を設定する方が望ましいが、た
とえ越えたとしても差が0.98[N/15mm]以下
であれば問題はない。
【0022】また、イージーピール強度の下限は0.9
8[N/15mm]とし、これ以下ではパック品輸送途
中の衝撃で破袋する可能性が高くなるので適さない。
【0023】凝集破壊タイプは、一般的に相溶しにくい
樹脂をある配合比でブレンドすることで凝集力を抑制し
ている。ブレンド品としては例えばLDとポリブテン−
1(以下、Pb−1という。)のブレンド品が挙げられ
る。蓋材とのシール性も考慮する必要があるため、粘度
が低く、ヒートシール性の高い樹脂を選定せざるを得な
い。
【0024】その結果、蓋材とヒートシールするとき易
開封性樹脂層が溶融し流動し易くなり、平滑な開封面を
維持できなくなる。
【0025】よって、易開封性樹脂層の厚さを1〜40
μmの範囲に限定し、これに隣接して、メルトインデッ
クス(MI=0.3〜2.0)、融点(120〜170
℃)のポリオレフィン系樹脂層を配することでシーラン
トの熱流動性を抑制することができ、発泡体の熱伸縮に
よる易開封性樹脂層の熱変形を抑えることができる。
【0026】ここで易開封性樹脂層の厚さは1μm以下
では製膜性が安定せず、40μm以上ではイージーピー
ル強度のばらつきが大きくなるので好ましくない。また
隣接して配するポリオレフィン系樹脂は、MI=0.3
以下では流動性が悪く製膜性が安定せず、MI=2.0
以上ではヒートシールの熱により流動しやすい。
【0027】さらに融点120℃以下では耐熱性が低す
ぎ、170℃以上では易開封性樹脂層との接着性が低下
するため好ましくない。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、同一略号の樹脂は同一内容のものであ
る。
【0029】(実施例1)発泡倍率15倍、厚さ1.0
mmの発泡ポリスチレンシート(以下、発泡PSとい
う。)を用いて作製した以下の積層シートを深絞り成形
し底材を得、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET
(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシ
ールして密封容器を作製した。 発泡PS/HM(厚み20μm)/EVOH(厚み20
μm)/AD(厚み10μm)/EP(厚み30μm) HM:ホットメルト接着剤(融点:95℃、MI:1
5.0) AD:直鎖状低密度ポリエチレン変性樹脂(融点:12
4℃、MI:4.0) EP:易開封性樹脂(LD
+Pb−1) 包装機: ムルチバック社製R530 食材 : 生ハムスライス 150g 発泡PSとEVOHの接着強度:2.94[N/15m
m] 易開封性樹脂層のイージーピール強度 :3.92
[N/15mm]
【0030】(実施例2)実施例1で使用した発泡倍率
15倍、厚さ1.0mmの発泡PSを用いて作製した以
下の積層シートを深絞り成形し底材を得、食材を充填
し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL
(厚み60μm)]とヒートシールして密封容器を作製
した。なお、食材は実施例1と同様に生ハムスライス1
50gを用いた。
【0031】発泡PS/HM(厚み20μm)/EVO
H(厚み10μm)/AD(厚み10μm)/LL(厚
み30μm)/EP(厚み10μm) LL:直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(融点:128
℃、MI:1.0) 発泡PSとEVOHの接着強度:2.94[N/15m
m] 易開封性樹脂層のイージーピール強度 :0.98
[N/15mm]
【0032】(実施例3)実施例1で使用した発泡倍率
15倍、厚さ1.0mmの発泡PSを用いて作製した以
下の積層シートを深絞り成形し、食材を充填し、蓋材
[アルミ蒸着PET(厚み12μm)/LL(厚み60
μm)]とヒートシールして密封容器を作製した。 な
お、食材は実施例1と同様に生ハムスライス150gを
用いた。 発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/
EP(厚み10μm) 発泡PSとEVOHの接着強度:4.90[N/15m
m] 易開封性樹脂層のイージーピール強度 :2.94
[N/15mm]
【0033】(実施例4)発泡倍率2倍、厚さ1.0m
mの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深絞
り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚
み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシール
して密封容器を作製した。 発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/
EP(厚み10μm) なお、食材は実施例1と同様に生ハムスライス150g
を用いた。
【0034】発泡PSとEVOHの接着強度:9.81
[N/15mm] 易開封性樹脂層のイージーピール強度 :10.79
[N/15mm]
【0035】(実施例5)発泡倍率2倍、厚さ1.0m
mの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深絞
り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚
み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシール
して密封容器を作製した。 発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/
EP(厚み10μm) なお、食材は実施例1と同様に生ハムスライス150g
を用いた。
【0036】発泡PSとEVOHの接着強度:9.81
[N/15mm] 易開封性樹脂層のイージーピール強度 :0.98
[N/15mm]
【0037】(比較例1)発泡倍率20倍、厚さ1.0
mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深
絞り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET
(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシ
ールして密封容器を作製した。 発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/
EP(厚み10μm) 発泡PSとEVOHの接着強度:1.96[N/15m
m] 易剥離性樹脂層のイージーピール強度 :3.92
[N/15mm]
【0038】(比較例2)発泡倍率15倍、厚さ1.0
mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを深
絞り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET
(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシ
ールして密封容器を作製した。 発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/
EP(厚み10μm) 発泡PSとEVOHの接着強度:4.90[N/15m
m] 易開封性樹脂層のイージーピール強度 :0.49
[N/15mm]
【0039】(比較例3)発泡倍率1.5倍、厚さ1.
0mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを
深絞り成形し、蓋材[アルミ蒸着PET(厚み12μ
m)/LL(厚み60μm)]とヒートシールして密封
容器を作製した。 発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/
EP(厚み10μm) 発泡PSとEVOHの接着強度:11.77[N/15
mm] 易開封性樹脂層のイージーピール強度 :0.49
[N/15mm]
【0040】(比較例4)発泡倍率1.5倍、厚さ1.
0mmの発泡PSを用いて作製した以下の積層シートを
深絞り成形し、食材を充填し、蓋材[アルミ蒸着PET
(厚み12μm)/LL(厚み60μm)]とヒートシ
ールして密封容器を作製した。 発泡PS/HM(厚み20μm)/LL(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/EVOH(厚み10μ
m)/AD(厚み10μm)/LL(厚み10μm)/
EP(厚み10μm) なお、比較例1〜4の食材も実施例1と同様に生ハムス
ライス150gを用いた。
【0041】発泡PSとEVOHの接着強度:11.7
7[N/15mm] 易開封性樹脂層のイージーピール強度 :14.71
[N/15mm] 実施例1〜5及び比較例1〜4の密封容器を以下の評価
方法により評価した。 [評価方法] ・耐破袋方法 ダンボール箱に密封容器20個を詰め、(2行2列5段
積み)これを高さ1.5mから20回底面落下したと
き、シール部が剥離することなく密封性を保持している
か否かを評価した。 ・開封性 開封口(きっかけ)から蓋材をめくったとき、底材が層
間剥離することなく全面にわたりスムースに開封できる
か否かを評価した。
【0042】
【表1】 表より明らかなように、発泡体とEVOH層との接着強
度A[N/15mm]、易剥離性樹脂層の剥離強度をB
[N/15mm]とするとき、Aが2.94以上から
9.81以下、かつBが0.98以上からA+0.98
以下である実施例1〜5はいずれも耐破袋性及び易開封
性において良好な結果を得た。また上記範囲外である比
較例1〜4はいずれも耐破袋性または易開封性のどちら
かに不良が発生した。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば密封容器として、内容物
の酸化劣化を防止するガスバリアー性と、底材が層間剥
離することなくスムースに開口できる易開封性を兼ね備
えた包装体が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 1/09 B65D 1/26 Z 1/26 65/40 D 65/40 B29K 23:00 // B29K 23:00 29:00 29:00 105:04 105:04 B29L 9:00 B29L 9:00 22:00 22:00 B65D 1/00 B Fターム(参考) 3E033 AA10 BA14 BA22 BB08 CA06 CA16 FA04 3E067 AA11 AB01 BA07A BA10A BB14A BB16A BB17A BB25A BC07A CA04 CA24 EA32 FA01 FC01 3E086 AB01 AD05 BA04 BA15 BA16 BB01 BB51 BB90 CA01 CA04 4F100 AK01B AK01D AK01E AK03E AK06 AK07A AK12A AK69C BA04 BA05 BA07 BA10A BA10E CB00D DJ01A GB16 JA04E JD02 JK01 JL02 JL12B JL14E YY00E 4F208 AA04 AA10 AA11 AA13 AA19 AG03 AG20 AH54 MA06 MB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 深絞り成形が可能な発泡倍率1.1〜2
    0倍、厚さ0.5〜3.0mmのポリプロピレン系また
    はポリスチレン系樹脂の発泡シートと、ホットメルト接
    着剤層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂
    層、接着樹脂層及び易開封性樹脂層をこの順に積層した
    多層シートを深絞り成形した底材と、少なくともポリオ
    レフィン樹脂からなるヒートシール層をを有する蓋材を
    接合した深絞り包装体において、発泡体シートとエチレ
    ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層との接着強度を
    A[N/15mm]、蓋材と易開封性樹脂層のイージー
    ピール強度をB[N/15mm]とするとき、Aが2.
    94 以上から9.81以下、かつBが0.98以上か
    らA+0.98 以下であることを特徴とする深絞り包
    装体。
  2. 【請求項2】 前記易開封性樹脂層の厚さが1〜40μ
    mであり、これに隣接してメルトインデックス(JIS
    K6760に準拠)が0.3〜2.0、融点が120〜
    170℃のポリオレフィン系樹脂層を配してなる請求項
    1に記載の深絞り包装体。
  3. 【請求項3】 前記ホットメルト接着剤とエチレン−酢
    酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層の間にポリオレフィン
    系樹脂層を少なくとも一層を配してなる請求項1に記載
    の深絞り包装体。
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