JP3956412B2 - 車体のフロア構造及びこのフロア構造に用いられるクロスメンバの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車体のフロア構造及びこのフロア構造に用いられるクロスメンバの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車等の車体のフロア構造として、図6及び図7に示すように、前後方向(車両前後方向)に延びるトンネル部1aを有するフロントフロアパネル1(以下、F・フロアパネル1という)とこのF・フロアパネル1の後方でその上方に位置するセンタフロアパネル2(C・フロアパネル2という)との間にクロスメンバ3を配設し、クロスメンバ3を介して両フロアパネル1,2を接合することは一般に行われている。
【0003】
このようなフロア構造において、クロスメンバ3は、図7に示すように前後方向に延びる略平坦面からなる前側固定部3aと、その後端から立ち上がる立壁部3bと、この立壁部3bの上端から後方に延びる後側固定部3cとを有した形状とされるとともに、前側固定部3a及び立壁部3bの幅方向中央部には、上記F・フロアパネル1のトンネル部1aに対応するトンネル部4が形成されている。一方、C・フロアパネル2は、リアフロアパネルに接合される平坦な接合部2aと、その先端から下方に延びる壁面部2bと、その下端から前方に向かって延びて先端が下方に折曲される固定部2cとを有した形状とされている。
【0004】
そして、トンネル部1aにトンネル部4を対応させた状態で前側固定部3aの先端がF・フロアパネル1の後端に重ね合わされて溶接されるとともに、後側固定部3cの後端がC・フロアパネル2の平坦部2aに、C・フロアパネル2の固定部2cがクロスメンバ3の立壁部3bにそれぞれ溶接されることにより、F・フロアパネル1及びC・フロアパネル2がクロスメンバ3を介して接合されている。そして、同図に示すように、C・フロアパネル2及びクロスメンバ3によって幅方向に延びる閉空間5が形成されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなクロスメンバ3を製造する場合には、トンネル部4の存在によりクロスメンバ3全体を一体にプレス成型することは不可能である。そのため、通常は、図8に示すように、断面略U字形のトンネル構成部材8をプレス成型するとともに、これとは別に、前側固定部3a、立壁部3b及び後側固定部3cを有し、前側固定部3a及び立壁部3bにわたって切欠き部6を備えた本体7をプレス成型し、切欠き部6にトンネル構成部材8を嵌め合わせて相互に溶接することによりクロスメンバ3を製造していた。
【0006】
しかし、この製造方法の場合には、本体7に切欠き部6を設けるべく材料である鋼板の一部を切り取る必要があり、通常、これらの切り取られた材料を廃棄していたため、これが歩留まりを低下させる一つの要素となっているという問題がある。
【0007】
また、ホイルベースの長い車両では、クロスメンバ3の前側固定部3aの寸法(図中Lで示す)が長く、上記クロスメンバ3の構造では、ホイルベースの短い車両のクロスメンバをホイルベースの長い車両のクロスメンバとして共通して用いることができない。そのため、ホイルベースの長さに応じた本体7やトンネル構成部材8をそれぞれ製造する必要があり、部品の共通化を図ることができないという問題もある。
【0008】
さらに、上記クロスメンバ3においては、図8に示すようにトンネル構成部材8に鋼板等の防振板を重ねて溶接することによってトンネル部4におけるクロスメンバ3の振動を抑えることが行われるが、構造の簡略化の面からは防振板を用いることなくトンネル部4での振動を抑えることができる方が望ましい。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、車両の生産をより合理化することができる車体のフロア構造及びこのフロア構造に用いられるクロスメンバの製造方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、断面略U字形の膨出部を有する第1のフロアパネルとその後方に位置する第2のフロアパネルとがクロスメンバを介して前後に接続され、上記クロスメンバが、前後に延びて上記第1のフロアパネルの後端に接合される前側固定部と、この前側固定部の後端部から立ち上がる立壁部と、この立壁部の上端から後方に延びて上記第2のフロアパネルに接合される後側固定部とから構成されるとともに、上記前側固定部及び立壁部にわたって断面略U字形の膨出部が形成され、この膨出部が上記第1のフロアパネルの膨出部に重合した状態でクロスメンバが第1のフロアパネルに接合されるように構成された車体のフロア構造において、上記クロスメンバは、上記膨出部を含む前側固定部及び立壁部の部分からなる前側クロスメンバとそれ以後の部分からなる後側クロスメンバとから構成され、これらの各クロスメンバが前後に接合されており、上記第1のフロアパネル及び上記前側クロスメンバの各膨出部は、車両の前後方向に延び、その上面が略平坦な面から構成されており、上記前側クロスメンバは、上記膨出部において車両幅方向に接合される左右一対の単位クロスメンバからなり、各単位クロスメンバが膨出部上面において重ね合わされた状態で接合されているものである(請求項1)。
【0011】
この構造によれば、クロスメンバが前側クロスメンバ及び後クロスメンバからなる分割構造となっているため、ホイルベースの異なる車両については、前側固定部の前後方向の寸法が異なる前側クロスメンバを製作することにより、ホイルベースの異なる車種間で後側クロスメンバを共通して用いることが可能となる。
【0012】
また、第1のフロアパネル及びクロスメンバの各膨出部の上面が略平坦な面から構成される場合には、前側クロスメンバを膨出部において車両幅方向に接合される左右一対の単位クロスメンバから構成し、各単位クロスメンバを膨出部上面において重ね合わせた状態で接合するようにしているため、膨出部上面の剛性を高めることが可能となり、防振板等を設けることなく、走行中比較的振動が生じ易い上記膨出部上面のような平坦面での振動を抑えることが可能となる。
【0013】
特に、第1のフロアパネル及びクロスメンバの上記膨出部が排気管等を配設する車両フロアのトンネル部を形成するもので、前側クロスメンバが、車両幅方向中央において前後に延びる略平坦な上面部と、この上面部の後端において車両幅方向に延びる接合部と、上面部の幅方向両端及び接合部にわたってこれらの縁部から下方に延びる壁部と、この壁部の下端部において上面部と略平行に形成される底面部とを具備している車体のフロア構造について請求項1記載の車体のフロア構造を採用すれば(請求項2)、特に有効である。
【0014】
また、請求項1又は2記載の車体のフロア構造において、クロスメンバと協働して車両幅方向に延びる閉空間を形成するレインフォースメントを配設するとともに、このレインフォースメントの一端を前側クロスメンバと後側クロスメンバとの接合部分に重ね合わせて一体に接合するようにすれば(請求項3)、レインフォースメントを設けて車両フロアを幅方向に補強することができるとともに、前側及び後側クロスメンバとレインフォースメントとを一体に溶接することにより接合位置の集約化を図ることが可能となる。
【0015】
また、本発明は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の車体のフロア構造に用いられるクロスメンバの製造方法であって、短辺側の一側方を開放した平面視で略長方形の凹部と、この凹部を構成する長辺側の両側壁の上端部からそれぞれ立ち上がるように形成されたつば部と、上記開放された短辺側の一側方に対向する側壁の上端縁に連なって、上記つば部に挟まれるように形成された水平な平面部とを具備した基体を形成し、この基体を上記凹部の短辺方向に二分割して一対の単位基体を形成し、平面上で各単位基体を展開した後、つば部同士及び平面部同士がそれぞれ重なるように各単位基体を接合することにより、上記平面部は上記膨出部の上面部として構成し、上記つば部は上記上面部の後端において車両幅方向に延びる接合部として構成して、上記前側クロスメンバを形成するようにしたものである(請求項4)。
【0016】
このような方法によれば、前側クロスメンバを簡単に、しかも材料の無駄を無くして合理的に製作することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る車体のフロア構造の一例を示す要部斜視図である。この図に示す車体のフロア構造も基本的には従来のフロア構造と同様の構造であり、フロントフロアパネル10(以下、F・フロアパネル10という)とその後方のセンタフロアパネル12(以下、C・フロアパネル12という)との間にクロスメンバ13が配設され、このクロスメンバ13を介して両フロアパネル10,12が車両の前後方向(以下、単に前後方向という)に接合されているとともに、C・フロアパネル12及びクロスメンバ13によって車幅方向(以下、左右方向という)に延びる閉空間35が形成されている。そして、この構造では、さらに閉空間35内にクロスメンバレインフォースメント30(以下、クロスメンバレイン30という)が配設されることにより、クロスメンバ13及びクロスメンバレイン30によって左右方向に延びる閉空間36が形成され、これら閉空間35,36により左右方向の補強がなされるようになっている。
【0019】
F・フロアパネル10は、左右方向中央において車室側に膨出して前後方向に延びるトンネル部10aと、その左右両側の略平坦な面からなる側部10bとを有している。トンネル部10aは上面が平坦な断面略U字形とされており、このようなトンネル部10aが設けられることにより車両の前後方向の強度が高められているとともに、その下方の空間を利用して排気管や駆動伝達のためのプロペラシャフトが配設されるようになっている。
【0020】
クロスメンバ13は、前側クロスメンバ14及び後側クロスメンバ15からなり、これらが溶接されて一体化された構成となっている。
【0021】
図1〜3に示すように、前側クロスメンバ14は、左右中央において前後に延びる略平面からなる上面部16と、この上面部16の後端において左右に延びて立ち上げられる接合部17と、上面部16の左右両端及び接合部17の縁部から下方に延びる壁面部18と、各壁面部18の下端部に連設される上記上面部16と略平行な底面部19とを有した構成とされている。これにより、前側クロスメンバ14の左右中央に、上面部16及び壁面部18によって上記F・フロアパネル10のトンネル部10aに対応するトンネル部が形成されている。一方、後側クロスメンバ15は、左右に延びる略鉛直な平面からなる壁面部20と、この壁面部20の上端部から後方に延びる固定部21とを有した構成となっている。そして、同図に示すように、前側クロスメンバ14の接合部17上端と後側クロスメンバ15の壁面部20の下端部とが重ね合わされた状態で相互に溶接されることによって両クロスメンバ14,15が一体化されてクロスメンバ13が構成されている。
【0022】
C・フロアパネル12は、前後に延びる略水平面かなる先端の固定部26と、その後端から上方に延びる壁面部27と、この壁面部27の上端から後方に延びて図外のリアフロアパネルに接合される接合部28とを有した構成となっている。なお、固定部26の左右両端部は下方に折り曲げられ、これによって固定部26の両端に略鉛直面からなる固定部25が形成されている。
【0023】
クロスメンバレイン30は、前後に延びる略水平面からなる平面部32と、その後端から上方に延びる壁面部33と、この壁面部27の上端から後方に延びる接合部34とを有した構成となっており、その先端には上記平面部32の先端が下方に折り曲げられることにより固定部31が形成されている。
【0024】
そして、図1〜図3に示すように、上面部16及び壁面部18によって形成される前側クロスメンバ14の上記トンネル部がF・フロアパネル10のトンネル部10aに、前側クロスメンバ14の底面部19がF・フロアパネル10の側部10bにそれぞれ重ね合わされた状態でF・フロアパネル10の後端にクロスメンバ13が接合され、また、後側クロスメンバ15の固定面21後端がクロスメンバレイン30を介してC・フロアパネル12の接合部28に重ね合わされるとともに、C・フロアパネル12の固定部26が前側クロスメンバ14の上面部16裏面に、また固定部25が前側クロスメンバ14の壁面部18にそれぞれ重ね合わされた状態でC・フロアパネル12とクロスメンバ13とが接合されている。
【0025】
これによってF・フロアパネル10とC・フロアパネル12とがクロスメンバ13を介して接合されるとともに、C・フロアパネル12及びクロスメンバ13により閉空間35が形成されている。
【0026】
そして、この閉空間35内にクロスメンバレイン30が配設されてクロスメンバ13及びC・フロアパネル12に溶接、接合されている。具体的には、前側クロスメンバ14の接合部17先端を上記後側クロスメンバ15の壁面部20と固定部31とで挟むようにクロスメンバレイン30の先端がクロスメンバ13に接合され、後側クロスメンバ15の固定面21後端とC・フロアパネル12の接合部28とで接合部34が挟まれた状態でクロスメンバレイン30の後端がクロスメンバ13及びC・フロアパネル12に接合されている。これによってクロスメンバ13及びクロスメンバレイン30によって左右方向に延びる上記閉空間36が形成されている。
【0027】
このような車体のフロア構造によれば、上述のようにクロスメンバ13が前側クロスメンバ14及び後側クロスメンバ15からなる分割構造を有しているため、ホイルベースが異なる車両については、前後方向の寸法(図1中符号Lで示す)が問題となる部分、つまり前側クロスメンバ14のみを新たに製作すれば、後側クロスメンバ15についてはそのまま適用することができる。従って、異車種間での部品の共通化を促進することができ、これによって車両生産の合理化を図ることができる。
【0028】
また、上記の構造では、クロスメンバレイン30を配設するに際し、前側クロスメンバ14の接合部17先端を上記後側クロスメンバ15の壁面部20と固定部31とで挟むようにクロスメンバレイン30の先端をクロスメンバ13に接合するようにしているので、例えば、前側クロスメンバ14と後側クロスメンバ15とを接合してクロスメンバ13を製作する際にクロスメンバレイン30の固定部31をこれらに一体に溶接(スポット溶接)するようにすれば、溶接位置を集約することができ、これによって車両生産を合理化することができるという特徴もある。
【0029】
ところで、上記クロスメンバ13は、例えば、以下に説明するような方法により製作することができる。
【0030】
先ず、前側クロスメンバ14の材料となる鋼板のプレス加工により図4に示すような箱型の基体50を成型する。具体的には、一側方(短辺側)が開放された平面視で略長方形の凹部51を有し、この凹部51を構成する側壁52の上端縁につば部を形成した基体50を成型する。この際、凹部51の長辺側に対応するつば部(つば部53)を立ち上げるように成型するとともに、凹部51の短辺側に、各つば部53に挟まれた水平な平面部54を成型するようにする。
【0031】
次いで、中心線(図中Rで示す)に沿って基体50を凹部51の短辺方向に二分割した後、これらを平面上で展開し、これによって図5に示すように相対称な形状を有する一対の単位基体50a,50bを得る。そして、同図の二点鎖線に示すように平面部54及びつば部53が一定量だけ左右方向に重なり合うように各単位基体50a,50bを重ね合わせた後、これらを溶接して一体化する。これによって上記前側クロスメンバ14を製作することができる。すなわち、各単位基体50a,50bの凹部51の底面により前側クロスメンバ14の上記底面部19が、平面部54により上記上面部16が、側壁52により上記壁面部18が、つば部53により上記接合部17がそれぞれ形成される。
【0032】
こうして前側クロスメンバ14を製作したら、説明を省略するが、プレス加工により別途成型しておいた後側クロスメンバ15を前側クロスメンバ14に溶接一体化する。これによって上記クロスメンバ13を得るようにする。
【0033】
このようにしてクロスメンバ13を製作するようにすれば、本体とトンネル構成部材を個別に製作して合体させていた従来のこの種のクロスメンバの製作方法(図8に示す)のように本体に切欠き部を設けるべく鋼板の一部を取り除いて廃棄等する必要がない。従って、材料を有効に活用することができ、歩留まりを向上させることが可能となる。
【0034】
しかも、このようにして製作された前側クロスメンバ14では、上述のように各単位基体50a,50bの平面部54が重ね合わされた構造であるため、トンネル部上面を形成する上面部16の剛性が高い。従って、従来のように防振板を装着することなくクロスメンバ13のトンネル部分上面の振動を抑えることができる。そのため、この点においても車体を合理的に製作できる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、膨出部を有する第1のフロアパネルとその後方の第2のフロアパネルとをクロスメンバを介して相互に接続するように構成した車体のフロア構造において、クロスメンバを、主に前側固定部及び立壁部からなる前側クロスメンバとそれ以後の部分からなる後側クロスメンバとによって構成し、これら各クロスメンバを前後に接合するようにしたので、ホイルベースの異なる車両については、前側固定部の前後方向の寸法が異なる前側クロスメンバを製作するようにすることで、ホイルベースの異なる車種間で後側クロスメンバを共通して用いることが可能となる。これにより生産面での合理化を図ることができる。
【0036】
また、前側クロスメンバを、さらに膨出部において車両幅方向に接合される左右一対の単位クロスメンバから構成し、各単位クロスメンバを膨出部上面において重ね合わせた状態で接合するようにすれば、膨出部上面の剛性を高めることが可能となり、防振板等を設けることなく、走行中比較的振動が生じ易い上記膨出部上面のような平坦面での振動を抑えることができる。これにより生産面での合理化を図ることができる。
【0037】
さらに、クロスメンバと協働して車両幅方向に延びる閉空間を形成するレインフォースメントを配設するとともに、このレインフォースメントの一端を前側クロスメンバと後側クロスメンバとの接合部分に重ね合わせて一体に接合するようにすれば、レインフォースメントを設けて車両フロアを幅方向に補強するこができるとともに、前側及び後側クロスメンバとレインフォースメントとを一体に溶接して接合位置の集約化を図ることができる。これにより生産面での合理化を図ることができる。
【0038】
また、本発明は、短辺側の一側方を開放した平面視で略長方形の凹部と、この凹部を構成する長辺側の両側壁の上端部からそれぞれ立ち上がるように形成されたつば部と、上記開放された短辺側の一側方に対向する側壁の上端縁に連なって、上記つば部に挟まれるように形成された水平な平面部とを具備した基体を形成し、この基体を上記凹部の短辺方向に二分割して一対の単位基体を形成し、平面上で各単位基体を展開した後、つば部同士及び平面部同士がそれぞれ重なるように各単位基体を接合することにより、上記平面部は上記膨出部の上面部として構成し、上記つば部は上記上面部の後端において車両幅方向に延びる接合部として構成して、上記前側クロスメンバを形成するようにしたので、上記膨出部を形成しながらも材料を有効に活用することが可能となり、これによりクロスメンバを合理的に生産することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車体のフロア構造を示す要部斜視図である。
【図2】車体のフロア構造を示す図1におけるB−B断面図である。
【図3】車体のフロア構造を示す図1におけるC−C断面図である。
【図4】上記フロア構造に適用されるクロスメンバの製作方法の一例を説明する図である。
【図5】上記フロア構造に適用されるクロスメンバの製作方法の一例を説明する図である。
【図6】従来の車体のフロア構造を示す要部斜視図である。
【図7】従来の車体のフロア構造を示す図6におけるA−A断面図である。
【図8】従来の車体のフロア構造に適用されるクロスメンバの製作方法を説明する図である。
【符号の説明】
10 フロントフロアパネル(F・フロアパネル)
10a トンネル部
10b 側部
12 センタフロアパネル(C・フロアパネル)
13 クロスメンバ
14 前側クロスメンバ
15 後側クロスメンバ
16 上面部
17 接合部
18 壁面部
19 底面部
20 壁面部
21 固定部
Claims (4)
- 断面略U字形の膨出部を有する第1のフロアパネルとその後方に位置する第2のフロアパネルとがクロスメンバを介して前後に接続され、上記クロスメンバが、前後に延びて上記第1のフロアパネルの後端に接合される前側固定部と、この前側固定部の後端部から立ち上がる立壁部と、この立壁部の上端から後方に延びて上記第2のフロアパネルに接合される後側固定部とから構成されるとともに、上記前側固定部及び立壁部にわたって断面略U字形の膨出部が形成され、この膨出部が上記第1のフロアパネルの膨出部に重合した状態でクロスメンバが第1のフロアパネルに接合されるように構成された車体のフロア構造において、
上記クロスメンバは、上記膨出部を含む前側固定部及び立壁部の部分からなる前側クロスメンバとそれ以後の部分からなる後側クロスメンバとから構成され、これらの各クロスメンバが前後に接合されており、
上記第1のフロアパネル及び上記前側クロスメンバの各膨出部は、車両の前後方向に延び、その上面が略平坦な面から構成されており、
上記前側クロスメンバは、上記膨出部において車両幅方向に接合される左右一対の単位クロスメンバからなり、各単位クロスメンバが膨出部上面において重ね合わされた状態で接合されていることを特徴とする車体のフロア構造。 - 上記第1のフロアパネル及び上記クロスメンバの上記各膨出部は車両フロアにおいてトンネル部を形成するものであって、上記前側クロスメンバは、車両幅方向中央において前後に延びる略平坦な上面部と、この上面部の後端において車両幅方向に延びる接合部と、上面部の幅方向両端及び接合部にわたってこれらの縁部から下方に延びる壁部と、この壁部の下端部において上面部と略平行に形成される底面部とを具備しているものであることを特徴とする請求項1記載の車体のフロア構造。
- 上記クロスメンバと協働して車両幅方向に延びる閉空間を形成するレインフォースメントが配設されるとともに、このレインフォースメントの一端が上記前側クロスメンバと後側クロスメンバとの接合部分に重ね合わされた状態で接合されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車体のフロア構造。
- 上記請求項1乃至3のいずれかに記載の車体のフロア構造に用いられるクロスメンバの製造方法であって、短辺側の一側方を開放した平面視で略長方形の凹部と、この凹部を構成する長辺側の両側壁の上端部からそれぞれ立ち上がるように形成されたつば部と、上記開放された短辺側の一側方に対向する側壁の上端縁に連なって、上記つば部に挟まれるように形成された水平な平面部とを具備した基体を形成し、この基体を上記凹部の短辺方向に二分割して一対の単位基体を形成し、平面上で各単位基体を展開した後、つば部同士及び平面部同士がそれぞれ重なるように各単位基体を接合することにより、上記平面部は上記膨出部の上面部として構成し、上記つば部は上記上面部の後端において車両幅方向に延びる接合部として構成して、上記前側クロスメンバを形成することを特徴とするクロスメンバの製造方法。
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