JP3941761B2 - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents
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Description
本発明は内燃機関の燃料噴射装置に関する。
燃料噴射弁のノズル室が高圧ラインを介してコモンレールに連結されており、二つの燃料噴射、例えばパイロット噴射とそれに続く主噴射とを行うようにした内燃機関が公知である(例えば特許文献1)。
特開2000−18074号公報
ところがこのようなコモンレールを用いた場合には燃料噴射が行われるとそのとき燃料噴射弁のノズル室内に発生した圧力波が高圧ライン内を伝播してコモンレールに達し、次いでこの圧力波はコモンレールで反射して、今度は高圧レール内をノズル室に向けて進み、ノズル室内において燃料圧の激しい脈動を生じさせる。
ところで従来の内燃機関ではパイロット噴射後においてコモンレールでの反射波によりノズル室内で燃料圧の激しい脈動が生じているときに主噴射が行われる。しかしながらこのようにノズル室内における燃料圧が激しく脈動しているときに主噴射が行われると主噴射の噴射量が大巾に変動し、正規の量から大巾にずれてしまうという問題を生ずる。
ところで従来の内燃機関ではパイロット噴射後においてコモンレールでの反射波によりノズル室内で燃料圧の激しい脈動が生じているときに主噴射が行われる。しかしながらこのようにノズル室内における燃料圧が激しく脈動しているときに主噴射が行われると主噴射の噴射量が大巾に変動し、正規の量から大巾にずれてしまうという問題を生ずる。
上記問題点を解決するために本発明によれば、コモンレールと、コモンレールに連結された燃料噴射弁とを具備し、各燃料噴射弁から機関の一サイクル中に先の噴射と後の噴射の少なくとも二回の燃料噴射が行われ、先の噴射が行われてから後の噴射が行われるまでのインターバル時間によって後の噴射の噴射量の目標値に対する変動量が変化する内燃機関の噴射制御装置において、レール圧が予め定められた基準レール圧のときにインターバル時間の増大に伴い基準の変動パターンに沿って変化する後の噴射の基準変動量を記憶していると共に、レール圧が基準のレール圧でないときの後の噴射の変動量の変動パターンを収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率を記憶している記憶手段と、これら収縮率又は伸長率を用いて基準変動量およびインターバル時間からレール圧に応じた後の噴射の変動量を算出する算出手段と、算出手段により算出された変動量を用いて噴射量を目標値に制御する制御手段とを具備している。
コモンレールを用いた場合であっても噴射量を目標値に正確に制御することができる。
図1を参照すると、1は圧縮着火式内燃機関本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内に夫々燃料を噴射するための燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドを夫々示す。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結され、コンプレッサ7aの入口はエアクリーナ8に連結される。吸気ダクト6内にはステップモータにより駆動されるスロットル弁9が配置される。一方、排気マニホルド5は排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結される。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路10を介して互いに連結され、EGR通路10内には電子制御式EGR制御弁11が配置される。一方、各燃料噴射弁3は燃料供給管12を介してコモンレール13に連結される。このコモンレール13内へは電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ14により燃料タンク15から燃料が供給され、コモンレール13内に供給された燃料は各燃料供給管12を介して燃料噴射弁3に供給される。コモンレール13にはコモンレール13内の燃料圧を検出するための燃料圧センサ16が取付けられ、燃料圧センサ16の出力信号に基づいてコモンレール16内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポンプ14の吐出量が制御される。
電子制御ユニット20はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス21によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)22、RAM(ランダムアクセスメモリ)23、CPU(マイクロプロセッサ)24、入力ポート25および出力ポート26を具備する。燃料圧センサ16の出力信号は対応するAD変換器27を介して入力ポート25に入力される。一方、アクセルペダル17にはアクセルペダル17の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ18が接続され、負荷センサ18の出力電圧は対応するAD変換器27を介して入力ポート25に入力される。更に入力ポート25にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ19が接続される。一方、出力ポート26は対応する駆動回路28を介して燃料噴射弁3、スロットル弁9駆動用ステップモータ、EGR制御弁11、および燃料ポンプ14に接続される。
図2に燃料噴射弁3の拡大図を示す。図2に示されるように燃料噴射弁3は弁座30上に着座可能なニードル弁31と、ニードル弁31の先端周りに形成されているサック室32と、サック室32から燃焼室2内に延びる噴孔33と、ニードル弁31周りに形成されたノズル室34とを具備する。ノズル室34は燃料噴射弁3の本体内および燃料供給管12内を延びる高圧燃料供給通路、いわゆる高圧ライン35を介してコモンレール13内に連結されており、コモンレール13内の高圧の燃料がこの高圧ライン35を介してノズル室34内に供給される。
燃料噴射弁3内にはニードル弁31の背面に面して圧力制御室36が形成されており、この圧力制御室36内にはニードル弁31を弁座30に向けて押圧する圧縮ばね37が配置されている。この圧力制御室36は一方では入口側絞り38を介して高圧ライン35の途中に連結されており、他方では出口側絞り39を介して溢流制御弁40により開閉制御される燃料溢流口41に連結されている。圧力制御室36へは絞り38を介して高圧の燃料が常時供給されており、従って圧力制御室36は燃料で満たされている。
燃料溢流口41が溢流制御弁40により閉鎖されているときには図2に示されるようにニードル弁31が弁座30上に着座しており、従って燃料噴射は停止されている。このときノズル室34内と圧力制御室36内とは同じ燃料圧となっている。溢流制御弁40が開弁、即ち燃料溢流口41を開口すると圧力制御室36内の高圧の燃料が絞り39を介して燃料溢流口41から流出し、斯くして圧力制御室36内の圧力は徐々に低下する。圧力制御室36内の圧力が低下するとニードル弁31が上昇し、噴孔33から燃料の噴射が開始される。
即ち、圧力制御室36と燃料溢流口41との間には絞り39が設けられており、またその他の遅れ要素によって溢流制御弁40が開弁した後暫らくしてから燃料の噴射が開始される。次いで溢流制御弁40が閉弁、即ち燃料溢流口41を閉鎖すると絞り38を介して圧力制御室36内に供給される燃料によって圧力制御室36内の圧力は徐々に増大し、斯くして溢流制御弁40が閉弁した後暫らくしてから燃料噴射が停止される。
本発明では各燃料噴射弁3から機関の一サイクル中に先の噴射と後の噴射の少なくとも二回の燃料噴射が行われる。図3に代表的な二つの燃料噴射方法を示す。図3(A)は主噴射Mの前にパイロット噴射Pを行うようにした場合を示している。この場合にはパイロット噴射Pが先の噴射であり、主噴射Mが後の噴射となる。
一方、図3(B)は主噴射Mの前の複数回のパイロット噴射P1 ,P2 を行い、主噴射Mの後に複数回のポスト噴射P3 ,P4 を行うようにした場合を示している。この場合にはパイロット噴射P2 を後の噴射とするとパイロット噴射P1 が先の噴射となり、主噴射Mを後の噴射とするとパイロット噴射P1 ,P2 が先の噴射となり、ポスト噴射P3 を後の噴射とするとパイロット噴射P1 ,P2 および主噴射Mが先の噴射となる。
なお、以下図3(A)に示すように主噴射Mの前にパイロット噴射Pを行うようにした場合を例にとって本発明を説明する。
本発明における実施例では目標とする全噴射量QTが図4(A)に示すようにアクセルペダル17の踏込み量、即ちアクセル開度Lと機関回転数Nとの関数としてマップの形で予めROM22内に記憶されている。また、目標とする主噴射量QMが図4(B)に示すように全噴射量QTおよび機関回転数Nの関数としてマップの形で予めROM22内に記憶されている。一方、目標とするパイロット噴射量QPは全噴射量QTから主噴射量QMを減算することによって得られる。
また、主噴射Mの噴射開始時期θMは図5(A)に示されるように全噴射量QTおよび機関回転数Nの関数としてマップの形で予めROM22内に記憶されている。更に、先の噴射が行われてから後の噴射が行われるまでの時間間隔、即ちインターバル時間が予め設定されている。本発明による実施例ではパイロット噴射Pが開始されたときから主噴射Mが開始されるときまでのインターバル時間TIが図5(B)に示されるように全噴射量QTおよび機関回転数Nの関数としてマップの形で予めROM22内に記憶されており、主噴射Mの噴射開始時期θMとインターバル時間TIからパイロット噴射Pの噴射開始時期θPが算出される。
また、本発明による実施例ではコモンレール13内の目標レール圧が予め設定されている。この目標レール圧は概略的に云うと全噴射量QTが増大するほど高くなる。
さて、図2においてニードル弁31が開弁して燃料噴射が開始されるとノズル室34内の圧力は急速に低下する。このようにノズル室34内の圧力が急速に低下すると圧力波が発生し、この圧力波が高圧ライン35内をコモンレール13に向けて伝播する。次いでこの圧力波は高圧ライン35のコモンレール13内への開放端において反射し、今度はこの圧力波は平均圧力に対して圧力が反転した状態で、即ち高圧の圧力波の形で高圧ライン35内をノズル室34に向けて進み、ノズル室34内に高圧を一時的に発生させる。例えばパイロット噴射が行われたとするとその後暫らくしてコモンレール13における反射波によってノズル室34内には一時的に高圧が発生する。
一方、ニードル弁31が閉弁すると燃料の流動が急激に堰き止められるためにノズル室34内の圧力が一時的に上昇し、圧力波が発生する。この圧力波も高圧ライン35内を伝播し、コモンレール13において反射してノズル室34内に戻ってくる。
また、溢流制御弁40の開閉弁動作によってもノズル室34内に伝播する圧力波が発生する。即ち、溢流制御弁40が開弁すれば燃料溢流口41の圧力が急激に低下するために圧力波が発生し、溢流制御弁40が閉弁すれば燃料溢流口41の圧力が急激に上昇するために圧力波が発生する。これらの圧力波は一対の絞り39,38を通ってノズル室34内に伝播してノズル室34内の圧力を上昇或いは低下させ、同時にこの圧力波はノズル室34内において反射してコモンレール13又は燃料溢流口41に向けて伝播する。
このようにパイロット噴射Pが行われるとニードル弁31の開閉動作および溢流制御弁40の開閉動作により発生する圧力波によってノズル室34内の燃料圧が脈動を生ずる。次いでこのようにノズル室34内の燃料圧が脈動を生じているときに主噴射Mが行われる。しかしながらこのようにノズル室34内の燃料圧が脈動を生じているときに主噴射Mが行われるとノズル室34内の燃料圧が高くなったときには噴射量が増大し、ノズル室34内の燃料圧が低くなったときには噴射量が減少するので主噴射Mの噴射量が変動することになる。
次に主噴射Mの噴射量の変動量について図6および図7を参照しつつ説明する。図6および図7において横軸Tiはパイロット噴射Pが開始されたときから主噴射Mが開始されるまでのインターバル時間(msec)を表しており、縦軸dQは主噴射Mの噴射量の目標値に対する変動量(mm3 )を表している。また、図6および図7において□印はレール圧が48MPa のときを示しており、○印はレール圧が80MPa のときを示しており、△印はレール圧が128MPa のときを示している。また、図6は主噴射量が少ないときを示しており、図7は主噴射量が多いときを示している。具体的に云うと図6はパイロット噴射量が2(mm3 )で主噴射量が2(mm3 )のときを示しており、図7はパイロット噴射量が2(mm3 )で主噴射量が20(mm3 )のときを示している。
さて、図6および図7において(A)は三つの異なるレール圧に対する主噴射Mの噴射量の目標値に対する実際の変動量dQを表している。前述したようにノズル室34内の燃料圧が高くなれば主噴射量が増大し、ノズル室34内の燃料圧が低くなれば主噴射量が減少するので図6(A)および図7(A)からパイロット噴射が行われた後、ノズル室34内の燃料圧が上昇と下降を繰返すこと、即ち脈動していることがわかる。
ところで図6(A)および図7(A)をみると各曲線で表される主噴射量の変動パターンは周期は異なるが、即ちレール圧が高くなるほど周期は短かくなるが同じ様な形で上下動していることがわかる。前述したようにノズル室34内の燃料圧はノズル室34とコモンレール13間、或いはノズル室34と燃料溢流口41間を伝播する圧力波によって変動する。これらノズル室34とコモンレール13間は一定長であり、ノズル室34と燃料溢流口41間も一定長であるので圧力波の伝播速度が一定であればパイロット噴射Pが行われた後にノズル室34内に発生する燃料圧は決まった変動パターンで脈動することになる。
ところが圧力波の伝播速度は燃料圧および燃料温によって変化する。即ち、圧力波の伝播速度は、Eを体積弾性係数、γを燃料の密度、gを重力の加速度とすると、(E/γ)・gの平方根で表される。即ち、圧力波の伝播速度は体積弾性係数Eの平方根に比例することになる。ところで体積弾性係数Eは燃料圧に比例し、燃料温に反比例する。従って圧力波の伝播速度は燃料圧が高くなるほど速くなり、燃料温が高くなるほど遅くなる。即ち、圧力波の伝播速度はトール圧が高くなるほど速くなる。
従ってレール圧が高くなるとノズル室34内の燃料圧の変動周期は短かくなり、このときノズル室34内の燃料圧はその変動パターンが図6(A)および図7(A)における横軸方向、即ちインターバル時間軸方向に収縮したような形で変動する。従って図6(A)および図7(A)に示されるようにレール圧が高くなると主燃料の変動量dQはその変動パターンがインターバル時間軸方向に収縮したような形で変動する。
図6(A)および図7(A)において○印で示されるレール圧80MPa を基準レール圧とし、この基準レール圧のときの主噴射の変動量dQの変動パターンを基準変動パターンとすると□印で示されるレール圧48MPa のときには、即ちレール圧が基準レール圧よりも低いときにはインターバル時間Ti=0を固定点として主噴射の変動量dQの変動パターン全体をインターバル時間軸方向に一様に収縮すると変動パターンの上下変動時期が基準変動パターンの上下変動時期に一致し、△印で示されるレール圧128MPa のときには、即ちレール圧が基準レール圧よりも高いときにはインターバル時間Ti=0を固定点として主噴射の変動量dQの変動パターン全体をインターバル時間軸方向に一様に伸長すると変動パターンの上下変動時期が基準変動パターンの上下変動時期に一致する。図6(B)および図7(B)はこのように変動パターンの上下変動周期が基準変動パターンの上下変動周期に一致するようにレール圧が48MPa のときの変動パターンを収縮させ、レール圧が128MPa の変動パターンを伸長させた場合を示している。
図6(B)に示されるように主噴射量が少ない場合には基準変動パターンと収縮又は伸長した他の変動パターン間のずれの割合が大きく、図7(B)に示されるように主噴射量が多い場合には基準変動パターンと収縮又は伸長した他の変動パターン間のずれの割合はかなり小さくなる。従って図7(B)に示されるように主噴射量が多い場合には各レール圧における変動パターンを収縮又は伸長させると各変動パターンを基準変動パターンに重ね合わせることができる。即ち、各変動パターンを共通の基準変動パターンに規格化できることになる。
このように各変動パターンを共通の基準変動パターンに規格化できる場合には各変動パターンの収縮率又は伸長率によりインターバル時間を修正し、この修正されたインターバル時間を用いて各レール圧における主噴射の変動量dQを共通の基準変動パターンから求めることができる。
例えば図7(A)においてレール圧が80MPa のときの主噴射の変動量dQの変動パターンを共通の基準変動パターンとするとレール圧が48MPa のときの各インターバル時間Tiにおける主噴射の変動量dQは、48MPa のときの変動パターンの収縮率でもってインターバル時間Tiを収縮したときの基準変動パターンにおける主噴射量の基準変動量dQに一致する。即ち、各レール圧における変動パターンの収縮率又は伸長率をインターバル時間Tiに乗算したものを修正インターバル時間とし、この修正インターバル時間に応じた基準変動パターンにおける基準変動量dQは各レール圧における主噴射の変動量dQに一致する。このように修正インターバル時間を用いると基準変動パターンにおける主噴射の基準変動量dQのみを記憶しておけばこの基準変動量dQから各レール圧における主噴射の変動量dQを求めることができる。
即ち、本発明では、レール圧が予め定められた基準レール圧のときにインターバル時間Tiの増大に伴い基準の変動パターンに沿って変化する後の噴射の基準変動量が予め記憶されており、レール圧が基準のレール圧でないときの後の噴射の変動量の変動パターンを収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率が予め記憶されており、これら収縮率又は伸長率を用いて基準変動量およびインターバル時間Tiからレール圧に応じた後の噴射の変動量が算出される。
具体的に言うと、基準レール圧における後の噴射の基準変動量dQがインターバル時間Tiの関数として予め記載されており、代表的なレール圧における変動パターンを基準変動パターンに重ね合わせる際の各変動パターンの収縮率又は伸長率が予め記憶されており、現在のレール圧における変動パターンの収縮率又は伸長率をインターバル時間Tiに乗算することにより修正インターバル時間が求められ、この修正インターバル時間に応じた後の噴射の基準変動量dQが現在のレール圧における後の噴射の変動量とされる。これが本発明の基本的な考え方である。
次にこの本発明の基本的な考え方をベースにした種々の実施例について順次説明する。
図6(B)および図7(B)に示されるように同一のインターバル時間Tiにおける主噴射の変動量dQはレール圧が高くなるほど大きくなる。従って各レール圧における変動パターンを共通の基準変動パターンに規格化するには各レール圧における変動パターンをレール圧に応じて図6(B)および図7(B)の縦軸方向、即ち主噴射の変動量dQの増大又は減少方向に収縮又は伸長することが好ましい。図6(C)および図7(C)は各レール圧における変動パターンを主噴射の変動量dQの増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせた場合を示している。
本発明による実施例では後の噴射の変動量の変動パターンを収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率が各レール圧に対して記憶されており、図6(B)および図7(B)においてレール圧が80MPa のときの基準変動量dQにこれら収縮率の逆数又は伸長率の逆数を乗算することにより各レール圧における主噴射の変動量dQが算出される。
一般的に表現すると本発明による実施例では、各レール圧における変動パターンの収縮率又は伸長率が、インターバル時間Tiの増大又は減少方向への第1の収縮率又は第1の伸長率と、噴射量の変動量dQの増大又は減少方向への第2の収縮率又は第2の伸長率からなり、これら第2の収縮率および第2の伸長率がレール圧の関数であり、レール圧が基準レール圧でないときにインターバル時間に第1の収縮率又は第1の伸長率を乗算することにより修正インターバル時間が求められ、この修正インターバル時間Tiに応じた基準変動量dQに第2の収縮率の逆数又は第2の伸長率の逆数を乗算した量が後の噴射の変動量とされる。
図8(A)はレール圧を48MPa に一定に維持した状態で主噴射の噴射量を5(mm3 )、10(mm3 )、20(mm3 )、30(mm3 )および40(mm3 )としたときの主噴射の変動量dQを示している。インターバル時間Tiが同じであっても主噴射の噴射量が変化すると、即ち噴射期間が変化すると噴射に影響を与える変動パターンの領域が変化するので主噴射の噴射量に応じて主噴射の変動量dQが変化する。この場合、同一のインターバル時間Tiにおける主噴射の変動量dQは概略的に言うと主噴射の噴射量が増大するほど大きくなる。従って各レール圧における変動パターンを共通の基準変動パターンに規格化するには各レール圧における変動パターンをレール圧に応じて図8(A)の縦軸方向、即ち主噴射の変動量dQの増大又は減少方向に収縮又は伸長することが好ましい。図8(B)は各レール圧における変動パターンを主噴射の噴射量dQの増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせた場合を示している。
この場合、本発明による実施例では後の噴射の変動量の変動パターンを収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率が主噴射の各噴射量に対して記憶されており、図8(A)において噴射量が20(mm3 )のときの基準変動量dQにこれら収縮率の逆数又は伸長率の逆数を乗算することにより主噴射の変動量dQが算出される。
一般的に表現すると本発明による実施例では、各レール圧における変動パターンの収縮率又は伸長率が、インターバル時間Tiの増大又は減少方向への第1の収縮率又は第1の伸長率と、噴射量の変動量dQの増大又は減少方向への第2の収縮率又は第2の伸長率からなり、これら第2の収縮率および第2の伸長率が主噴射の噴射量の関数であり、レール圧が基準レール圧でないときにインターバル時間に第1の収縮率又は第1の伸長率を乗算することにより修正インターバル時間が求められ、この修正インターバル時間Tiに応じた基準変動量dQに第2の収縮率の逆数又は第2の伸長率の逆数を乗算した量が後の噴射の変動量とされる。
また、図には示していないがパイロット噴射量が変化すると主噴射の変動量dQが変化する。従ってこの場合にも各パイロット噴射量における変動パターンを共通の基準変動パターンに規格化するには各パイロット噴射量における変動パターンを主噴射の噴射量dQの増大又は減少方向に収縮又は伸長することが好ましい。この場合、一般的に表現すると各レール圧における変動パターンの収縮率又は伸長率が、インターバル時間Tiの増大又は減少方向への第1の収縮率又は第1の伸長率と、噴射量の変動量dQの増大又は減少方向への第2の収縮率又は第2の伸長率からなり、これら第2の収縮率および第2の伸長率がパイロット噴射量の関数であり、レール圧が基準レール圧でないときにインターバル時間に第1の収縮率又は第1の伸長率を乗算することにより修正インターバル時間が求められ、この修正インターバル時間Tiに応じた基準変動量dQに第2の収縮率の逆数又は第2の伸長率の逆数を乗算した量が後の噴射の変動量とされる。
次に図9に示す燃料噴射制御ルーチンを参照しつつ噴射燃料を目標値に制御するための燃料噴射制御の一例について説明する。
図9を参照するとまず初めにステップ100において図4(A)に示すマップから全噴射量QTが算出される。次いでステップ101では図4(B)に示すマップから主噴射量QMが算出される。次いでステップ102では全噴射量QTから主噴射量QMを減算することによってパイロット噴射量QPが算出される。次いでステップ103では図5(A)に示すマップから主噴射開始時期θMが算出される。次いでステップ104では図5(B)に示すマップからインターバル時間TIが算出される。次いでステップ105では主噴射開始時期θMとインターバル時間TIからパイロット噴射開始時期θPが算出される。
次いでステップ106では燃料圧センサ16により検出されたレール圧又はこのレール圧の一定時間内における平均値(以下、単にレール圧という)に基づいてレール圧に応じた主噴射の変動量dQの変動パターンをインターバル時間の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の収縮率又は伸長率K1が算出される。この収縮率又は伸長率K1が図10(A)に示されている。基準レール圧が80MPa であるとするとレール圧が80MPa 付近のときには収縮率又は伸長率K1は1.0であり、レール圧が基準レール圧より低くなるにつれてK1が減少し、即ち変動パターンが収縮され、レール圧が基準レール圧よりも高くなるにつれてK1が増大し、即ち変動パターンが伸長される。
次いでステップ107では変動パターンの収縮率又は伸長率K1をインターバル時間TIに乗算することにより修正インターバル時間Tiが算出される。次いでステップ108では、基準レール圧を80MPa 、基準となる主噴射量QMを20(mm3 )、基準となるパイロット噴射量QPを2(mm3 )とすると、即ち図7(B)において○印で示される変動量を基準変動量dQとすると、修正インターバル時間Tiに応じた基準変動量dQが算出される。
次いでステップ109ではレール圧に応じ主噴射量の変動パターンを主噴射の変動量の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率K2が算出される。このK2の変化が図10(B)に示されている。図10(B)に示されるように基準となるレール圧付近ではK2の値は1.0となり、レール圧が基準レール圧より低くなるとK2の値は1.0よりも大きくなり、レール圧が基準レール圧よりも高くなるとK2の値は1.0よりも小さくなる。
次いでステップ110では主噴射量QMに応じ主噴射量の変動パターンを主噴射の変動量の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率K3が算出される。このK3の変化が図10(C)に示されている。図10(C)に示されるように基準となる主噴射量付近ではK3の値は1.0となり、主噴射量が基準主噴射量より低くなるとK3の値は1.0よりも大きくなり、主噴射量が基準主噴射量よりも高くなるとK3の値は1.0よりも小さくなる。
次いでステップ111ではパイロット噴射量に応じ主噴射量の変動パターンを主噴射の変動量の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率K4が算出される。このK4の変化が図10(D)に示されている。図10(D)に示されるように基準となるパイロット噴射量付近ではK4の値は1.0となり、パイロット噴射量が基準パイロット噴射量より低くなるとK4の値は1.0よりも大きくなり、パイロット噴射量が基準パイロット噴射量よりも高くなるとK4の値は1.0よりも小さくなる。
次いでステップ112ではステップ108において算出された基準変動量dQに収縮率又は伸長率K2,K3およびK4の逆数を乗算することによって最終的な主噴射の変動量dQが算出される。次いでステップ113ではこの変動量dQに基づいて実際の噴射量が目標値となるように主噴射の指令値が補正される。例えば変動量dQがプラスの場合にはステップ101において算出された主噴射量QMから変動量dQが減算され、実際の噴射量が減算された主噴射量(QM−dQ)となるように主噴射の指令値が補正される。これに対し、変動量dQがマイナスであれば主噴射量QMに変動量dQが加算され、実際の噴射量が加算された主噴射量(QM+dQ)となるように主噴射の指令値が補正される。このようにして実際の噴射量が目標値QTに制御される。次いでステップ114ではパイロット噴射および主噴射の噴射処理が行われる。
さて、これまで述べたように主噴射量はノズル室34内に発生する圧力脈動によって変動するが更にこの主噴射量はニードル弁31の開弁時期の変動によっても変動する。即ち、主噴射を開始すべき指令に基づいて溢流制御弁40が開弁し、圧力制御室36内の燃料圧が徐々に低下してニードル室34と圧力制御室36との圧力差が一定圧以上になるとニードル弁31が開弁する。この場合、圧力制御室36内の燃料圧が徐々に低下しているときに圧力脈動によりノズル室34内の燃料圧が急激に上昇すると、或いは圧力制御室36内の燃料圧が急激に低下するとニードル室34と圧力制御室36との圧力差が一定値以上となり、斯くしてニードル弁31の開弁時期が早められることになる。これに対し、圧力制御室36内の燃料圧が徐々に低下しているときに圧力脈動によりノズル室34内の燃料圧が急激に下降すると、或いは圧力制御室36内の燃料圧が急激に上昇するとニードル室34と圧力制御室36との圧力差が一定値以上となるまでに時間を要するため、ニードル弁31の開弁時期が遅れることになる。
このようにニードル弁31の開弁時期は圧力脈動の変化率、即ち圧力脈動の変化の微分値に応じて変動する。この場合、ニードル弁31の開弁時期が早まると主噴射量は増大し、ニードル弁31の開弁時期が遅れると主噴射量は減少する。従って圧力脈動の変化率の影響によりニードル弁31の開弁時期が変動するとそれに伴なって主噴射量が変動することになる。
このように主噴射量はノズル室34内の燃料圧の変動による噴射量の変動と、ニードル弁31の開弁時期の変動による噴射量の変動との双方により変動する。ところでニードル弁31が開弁したときの噴射量はサック室32内の燃料圧により定まる。図7に示されるように主噴射量が多い場合にはニードル弁31のリフト量は大きくなり、従ってこのときサック室32内の燃料圧はノズル室34内の燃料圧と共に脈動する。即ち、主噴射量が多い場合にはノズル室34内に脈動が発生すると主噴射量が変動する。即ち、図7に示される主噴射量の変動量dQはノズル室34内の脈動による噴射量の変動量とニードル弁31の開弁時期の変動による噴射量の変動量の双方を含んでいる。
一方、図6に示されるように主噴射量が少ない場合にはニードル弁31のリフト量が小さく、このときにはノズル室32内に発生する圧力脈動はサック室32内にほとんど伝播しない。従って主噴射量が少ないときにはノズル室34の圧力脈動による、即ちサック室32内の圧力脈動による噴射量の変動はあまり生じず、このときにはニードル弁31の開弁時期の変動に基づく主噴射量の変動が支配的となる。
ところでノズル室32内の圧力脈動による主噴射の変動はノズル室34内の絶対圧の大きさに起因しており、ニードル弁31の開弁時期の変動はノズル室34内の絶対圧の大きさに起因しているのではなくて、ノズル室34内又は圧力制御室36内の燃料圧の変化率に起因している。従ってニードル弁31の開弁時期の変動が主噴射量の変動を支配している図6に示される主噴射量の変動量dQの変化パターンと、ノズル室34内の圧力脈動による影響と、ニードル弁31の開弁時期の変動による影響が共に表れている図7に示される主噴射量の変動量dQの変化パターンとは若干異なっている。
従って図7に示される変動パターンを収縮又は伸長させた場合、この変動パターンは図6に示される変動パターンにだいたい重なるが正確には重ならない。従ってより正確に噴射量を目標値に一致させるには燃料噴射量が少ないときのための図6(C)に示されるような規格化された主噴射の変動量dQのマップと、燃料噴射量が多いときのための図7(C)に示されるような規格化された主噴射の変動量dQのマップとの二つのマップを持ち、主噴射の変動量dQを求めるに当っては燃料噴射量に応じてこれら二つのマップのうちの一つを選択的に使用することが好ましい。
一方、先の噴射が噴射量の少ないパイロット噴射である場合には主噴射の変動量dQは図6、図7および図8に示されるような変動パターンでもって変動するが先の噴射の噴射量が図3(B)のMで示されるように多い場合には後の噴射の変動量dQは図6から図8に示される変動パターンとはかなり異なる変動パターンでもって変動する。従って図3(B)に示されるように先の噴射の噴射量が少ない場合と多い場合とがあるときには、先の噴射の噴射量が少なくかつ後の噴射の噴射量が少ないときのための規格化された後の噴射の変動量dQのマップと、先の噴射の噴射量が少なくかつ後の噴射の噴射量が多いときのための規格化された後の噴射の変動量dQのマップと、先の噴射の噴射量が多くかつ後の噴射の噴射量が少ないときのための規格化された後の噴射の変動量dQのマップと、先の噴射の噴射量が多くかつ後の噴射の噴射量が多いときのための規格化された後の噴射の変動量dQのマップとの四つのマップを持ち、後の噴射の変動量dQを求めるに当っては先の噴射の噴射量および後の噴射の噴射量に応じてこれら四つのマップのうちの一つを選択的に使用することが好ましい。
次にニードル弁31の開弁時期の変動と、噴射圧の変動に基づく主噴射の噴射量の変動とを別個に求め、これらの変動に基づいて噴射量が目標値となるように制御するようにした実施例について説明する。
前述したようにニードル弁31の開弁時期の変動が主噴射量の変動を支配している図6に示される主噴射量の変動量dQの変動パターンと、ノズル室34内の圧力脈動による影響と、ニードル弁31の開弁時期の変動による影響が共に表れている図7に示される主噴射量の変動量dQの変動パターンとは若干異なっており、従って図7に示される変動パターンを収縮又は伸長させた場合、この変動パターンは図6に示される変動パターンにだいたい重なるが正確には重ならない。
前述したようにニードル弁31の開弁時期の変動が主噴射量の変動を支配している図6に示される主噴射量の変動量dQの変動パターンと、ノズル室34内の圧力脈動による影響と、ニードル弁31の開弁時期の変動による影響が共に表れている図7に示される主噴射量の変動量dQの変動パターンとは若干異なっており、従って図7に示される変動パターンを収縮又は伸長させた場合、この変動パターンは図6に示される変動パターンにだいたい重なるが正確には重ならない。
しかしながらニードル弁31の開弁時期の変動のみを取出すとこの場合には各レール圧における各変動パターンを収縮又は伸長させることにより各変動パターンを一つの基準となる変動パターンに重ね合わせることができ、ニードル弁31の開弁時期の変動に基づく主噴射量の変動を取除いた主噴射量の変動のみを取出すとこの場合にも各レール圧における各変動パターンを収縮又は伸長させることにより各変動パターンを一つの基準となる変動パターンに重ね合わせることができる。従ってより正確に噴射量を目標値に一致させることができる。
次にこのことについて図11および図12を参照しつつ説明する。
図11はインターバル時間Ti(msec)とニードル弁31の開弁時期の変動量Δτ(μmsec)との関係を示している。また、図11はパイロット噴射量が2(mm3 )の場合を示しており、□印はレール圧が48MPa のときを示しており、○印はレール圧が80MPa のときを示しており、△印はレール圧が128MPa のときを示している。
図11(A)は各レール圧におけるニードル弁31の開弁時期の変動量Δτの実際の値を示している。図11(B)はレール圧80MPa を基準レール圧とし、このときのニードル弁31の開弁時期の変動パターンを基準変動パターンとし、図11(A)に示すレール圧が48MPa および128MPa のときの変動パターンをこれら変動パターンの上下変動周期が基準変動パターンの上下変動周期に一致するようにインターバル時間軸方向に収縮又は伸長した場合を示している。
一方、図11(C)は図11(B)に示すレール圧が48MPa および128MPa のときの変動パターンをこれら変動パターンが基準変動パターンに重なり合うように縦方向、即ちニードル弁31の開弁時期の変動量Δτの増大又は減少方向に収縮又は伸長した場合を示している。このようにニードル弁31の開弁時期の変動量Δτを取出すと図11(C)に示されるように変動パターンを規格化できることがわかる。
なお、ニードル弁31の開弁時期が単位時間変動したときの主噴射の変動量ΔQmはレール圧が高くなるほど大きくなり、この主噴射の変動量ΔQmは予め実験により求められている。従ってニードル弁31の開弁時期がΔτ時間変動したときにはΔQmにΔτを乗算することによって主噴射の変動量dQm(=ΔQm・Δτ)を求めることができる。
図12は主噴射の実際の変動量dQ(mm3 )からニードル弁31の開弁時期の変動による主噴射の変動量dQm(=ΔQm・Δτ)を減算することによって得られる噴射圧の変動のみの影響による主噴射の変動量dQt(mm3 )とインターバル時間Tiとの関係を示している。また図12はパイロット噴射量が2(mm3 )でレール圧が基準レール圧80MPa の場合を示しており、+印は主噴射量が5(mm3 )のときを示しており、◇印は主噴射量が10(mm3 )のときを示しており、△印は主噴射量が20(mm3 )のときを示しており、○印は主噴射量が30(mm3 )のときを示しており、□印は主噴射量が40(mm3 )のときを示している。
図12(A)はレール圧が基準レール圧80MPa であるときの各主噴射量における主噴射の変動量dQtを表わしている。図12(B)はレール圧が基準レール圧80MPa であって主噴射量が20(mm3 )のときの変動パターンを基準変動パターンとし、主噴射量が5(mm3 )、10(mm3 )、30(mm3 )および40(mm3 )のときの変動パターンをこれら変動パターンが基準変動パターンに重なり合うように縦方向、即ち主噴射の変動量dQtの増大又は減少方向に収縮又は伸長した場合を示している。このように噴射圧の変動のみによる主噴射の変動量dQtを取出すと図12(B)に示されるように変動パターンを規格化することができる。
なお、図12(A)において主噴射量が5(mm3 )(+印)や10(mm3 )(◇印)のように少ないときにはニードル弁31のリフト量が小さいのでサック室32内の燃料圧はあまり変動せず、斯くして主噴射の変動量dQtは小さい。このように主噴射の変動量dQtが小さくてもこのときの変動パターンを縦方向に伸長すると基準変動パターンに重なる。
この実施例では二つの燃料噴射制御方法がある。第1の燃料噴射制御方法は図11(C)からニードル弁31の開弁時期の変動量Δτを求めてこの変動量Δτによりニードル弁31の開弁時期を目標値に制御すると共に、図12(B)から主噴射の変動量dQtを求めてこの変動量dQtにより主噴射の噴射量を目標値に制御する方法であり、第2の燃料噴射制御方法は図11(C)からニードル弁31の開弁時期の変動量Δτを求めてこの変動量Δτからニードル弁31の開弁時期の変動による主噴射の変動量dQm(=ΔQm・Δτ)を求め、図12(B)から主噴射の変動量dQtを求めてこの変動量dQtとニードル弁31の開弁時期の変動による主噴射の噴射量dQmとにより主噴射の噴射量を目標値に制御する方法である。
図13および図14は第1の燃料噴射制御方法を実行するための燃料噴射制御ルーチンを示している。
図13および図14を参照するとまず初めにステップ200において図4(A)に示すマップから全噴射量QTが算出される。次いでステップ201では図4(B)に示すマップから主噴射量QMが算出される。次いでステップ202では全噴射量QTから主噴射量QMを減算することによってパイロット噴射量QPが算出される。次いでステップ203では図5(A)に示すマップから主噴射開始時期θMが算出される。次いでステップ204では図5(B)に示すマップからインターバル時間TIが算出される。次いでステップ205では主噴射開始時期θMとインターバル時間TIからパイロット噴射開始時期θPが算出される。
次いでステップ206ではレール圧に応じたニードル弁31の開弁時期の変動量Δτの変動パターンをインターバル時間の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の収縮率又は伸長率IK1が算出される。この収縮率又は伸長率IK1が図15(A)に示されている。基準レール圧が80MPa であるとするとレール圧が80MPa 付近のときには収縮率又は伸長率IK1は1.0であり、レール圧が基準レール圧より低くなるにつれてIK1が減少し、即ち変動パターンが収縮され、レール圧が基準レール圧よりも高くなるにつれてIK1が増大し、即ち変動パターンが伸長される。
次いでステップ207では変動パターンの収縮率又は伸長率IK1をインターバル時間TIに乗算することにより修正インターバル時間Tiが算出される。次いでステップ208では基準レール圧を80MPa 、基準となるパイロット噴射量QPを2(mm3 )とすると、即ち図11(B)において○印で示される開弁時期の変動量Δτを基準変動量とすると修正インターバル時間Tiに応じた開弁時期の基準変動量が算出される。
次いでステップ209ではレール圧に応じ開弁時期の変動パターンを開弁時期の変動量の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率IK2が算出される。このIK2の変化が図15(B)に示されている。図15(B)に示されるように基準となるレール圧付近ではIK2の値は1.0となり、レール圧が基準レール圧より低くなるとIK2の値は1.0よりも大きくなり、レール圧が基準レール圧よりも高くなるとIK2の値は1.0よりも小さくなる。
次いでステップ210ではパイロット噴射量に応じ開弁時期の変動パターンを開弁時期の変動量の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準のパターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率IK3が算出される。このIK3の変化が図15(C)に示されている。図15(C)に示されるように基準となるパイロット噴射量付近ではIK3の値は1.0となり、パイロット噴射量が基準パイロット噴射量より低くなるとIK3の値は1.0よりも大きくなり、パイロット噴射量が基準パイロット噴射量よりも高くなるとIK3の値は1.0よりも小さくなる。
次いでステップ211ではステップ208において算出された開弁時期の基準変動量Δτに収縮率又は伸長率IK2およびIK3の逆数を乗算することによって最終的な開弁時期の変動量Δτが算出される。次いでステップ212ではこの変動量Δτに基づいて実際の開弁時期が目標値となるように開弁時期の指令値が補正される。例えば開弁時期がプラスの場合にはステップ203において算出された主噴射開始時期θMが変動量Δτだけ遅れるように主噴射の指令値が補正される。一方、開弁時期がマイナスの場合にはステップ203において算出された主噴射開始時期θMが変動量Δτだけ早まるように開弁時期の指令値が補正される。このようにして主噴射開始時におけるニードル弁31の実際の開弁時期が目標値θMに制御されることになる。
次いでステップ213ではレール圧に応じた主噴射量の変動量dQの変動パターンをインターバル時間の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の収縮率又は伸長率FK1が算出される。この収縮率又は伸長率FK1が図16(A)に示されている。基準レール圧が80MPa であるとするとレール圧が80MPa 付近のときには収縮率又は伸長率FK1は1.0であり、レール圧が基準レール圧より低くなるにつれてFK1が減少し、即ち変動パターンが収縮され、レール圧が基準レール圧よりも高くなるにつれてFK1が増大し、即ち変動パターンが伸長される。
次いでステップ214では変動パターンの収縮率又は伸長率FK1をインターバル時間TIに乗算することにより修正インターバル時間Tiが算出される。次いでステップ215では、基準レール圧を80MPa 、基準となる主噴射量QMを20(mm3 )、基準となるパイロット噴射量QPを2(mm3 )とすると、即ち図12(B)において△印で示される変動量を基準変動量dQとすると、修正インターバル時間Tiに応じた基準変動量dQが算出される。
次いでステップ216ではレール圧に応じ主噴射量の変動パターンを主噴射の変動量の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率FK2が算出される。このFK2の変化が図16(B)に示されている。図16(B)に示されるように基準となるレール圧付近ではFK2の値は1.0となり、レール圧が基準レール圧より低くなるとFK2の値は1.0よりも大きくなり、レール圧が基準レール圧よりも高くなるとFK2の値は1.0よりも小さくなる。
次いでステップ217では主噴射量QMに応じ主噴射量の変動パターンを主噴射の変動量の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率FK3が算出される。このFK3の変化が図16(C)に示されている。図16(C)に示されるように基準となる主噴射量付近ではFK3の値は1.0となり、主噴射量が基準主噴射量より低くなるとFK3の値は1.0よりも大きくなり、主噴射量が基準主噴射量よりも高くなるとFK3の値は1.0よりも小さくなる。
次いでステップ218ではパイロット噴射量に応じ主噴射量の変動パターンを主噴射の変動量の増大又は減少方向に収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率FK4が算出される。このFK4の変化が図16(D)に示されている。図16(D)に示されるように基準となるパイロット噴射量付近ではFK4の値は1.0となり、パイロット噴射量が基準パイロット噴射量より低くなるとFK4の値は1.0よりも大きくなり、パイロット噴射量が基準パイロット噴射量よりも高くなるとFK4の値は1.0よりも小さくなる。
次いでステップ219ではステップ215において算出された基準変動量dQに収縮率又は伸長率FK2,FK3およびFK4の逆数を乗算することによって最終的な主噴射の変動量dQが算出される。次いでステップ220ではこの変動量dQに基づいて実際の噴射量が目標値となるように主噴射の指令値が補正される。例えば変動量dQがプラスの場合にはステップ201において算出された主噴射量QMから変動量dQが減算され、実際の噴射量が減算された主噴射量(QM−dQ)となるように主噴射の指令値が補正される。これに対し、変動量dQがマイナスであれば主噴射量QMに変動量dQが加算され、実際の噴射量が加算された主噴射量(QM+dQ)となるように主噴射の指令値が補正される。このようにして実際の噴射量が目標値QTに制御される。次いでステップ221ではパイロット噴射および主噴射の噴射処理が行われる。
図17および図18は第2の燃料噴射制御方法を実行するための燃料噴射制御ルーチンを示している。
このルーチンにおいて図13および図14に示すルーチンと異なるのはステップ212′と220′のみであり、その他のステップ200〜211、213〜219および221については図13および図14におけるステップ200〜211、213〜219および221と同じである。従って以下、図17および図18に示すルーチンにおけるステップ212′と220′のみについて説明する。
前述したようにニードル弁31の開弁時期が単位時間変動したときの主噴射の変動量ΔQmは予め実験により求められており、ステップ212′ではこのΔQmにステップ211において求められた開弁時期の変動量Δτを乗算することによって主噴射の変動量dQm(=Δθm・Δτ)が算出される。その後ステップ220′においてこの主噴射の変動量dQmと、ステップ219において求められる主噴射の変動量dQに基づいて主噴射指令値が補正される。
この場合、種々の主噴射指令値の補正方法が存在し、いずれかの方法によって主噴射指令値が補正される。最も単純な方法は、ステップ201において算出された主噴射量QMに各変動量dQおよびdQmを加算してこの加算され主噴射量(QM+dQ+dQm)を最終的な主噴射量とし、噴射開始時期はそのままにしておいて実際の主噴射量が最終的な主噴射量(QM+dQ+dQm)となるように噴射完了時期が定められる。
また、変動量dQを噴射時間Δtに換算すると共に変動量dQmを噴射時間Δtmに換算し、これら換算された変動量の和(Δt+Δtm)だけ噴射時間を延長するか又は短縮することもできるし、或いは変動量Δtmだけ噴射開始時期を早めるか又は遅らすと共に、変動量Δtだけ噴射完了時期を早めるか又は遅らすこともできる。
2…燃焼室
3…燃料噴射弁
12…燃料供給管
13…コモンレール
31…ニードル弁
32…サック室
34…ノズル室
36…圧力制御室
3…燃料噴射弁
12…燃料供給管
13…コモンレール
31…ニードル弁
32…サック室
34…ノズル室
36…圧力制御室
Claims (10)
- コモンレールと、コモンレールに連結された燃料噴射弁とを具備し、各燃料噴射弁から機関の一サイクル中に先の噴射と後の噴射の少なくとも二回の燃料噴射が行われ、先の噴射が行われてから後の噴射が行われるまでのインターバル時間によって後の噴射の噴射量の目標値に対する変動量が変化する内燃機関の噴射制御装置において、レール圧が予め定められた基準レール圧のときに上記インターバル時間の増大に伴い基準の変動パターンに沿って変化する後の噴射の基準変動量を記憶していると共に、レール圧が基準のレール圧でないときの後の噴射の上記変動量の変動パターンを収縮又は伸長して基準の変動パターンに重ね合わせる際の変動パターンの収縮率又は伸長率を記憶している記憶手段と、該収縮率又は伸長率を用いて上記基準変動量およびインターバル時間からレール圧に応じた後の噴射の上記変動量を算出する算出手段と、算出手段により算出された変動量を用いて噴射量を目標値に制御する制御手段とを具備した内燃機関の燃料噴射装置。
- 上記算出手段は、レール圧が基準レール圧でないときにインターバル時間に収縮率又は伸長率を乗算することにより修正インターバル時間を求め、該修正インターバル時間に応じた基準変動量を後の噴射の上記変動量とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 上記記憶手段に記憶されている各レール圧における変動パターンの収縮率又は伸長率が、インターバル時間の増大又は減少方向への第1の収縮率又は第1の伸長率と、噴射量の変動量の増大又は減少方向への第2の収縮率又は第2の伸長率からなり、レール圧が基準レール圧でないときにインターバル時間に第1の収縮率又は第1の伸長率を乗算することにより修正インターバル時間を求め、該修正インターバル時間に応じた基準噴射量に第2の収縮率の逆数又は第2の伸長率の逆数を乗算した量を後の噴射の上記変動量とする請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 上記第2の収縮率および第2の伸長率はレール圧の関数である請求項3に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 上記第2の収縮率および第2の伸長率は後の噴射の噴射量の関数である請求項3に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 上記第2の収縮率および第2の伸長率は先の噴射の噴射量の関数である請求項3に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 上記記憶手段に記憶されている後の噴射の基準変動量が複数組の基準変動量からなり、噴射量を目標値に制御するために先の噴射の噴射量又は後の噴射の噴射量に応じてこれら複数組の基準変動量のうちからいずれかの組の基準変動量が選択的に使用される請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 上記記憶手段に記憶されている後の噴射の基準変動量が後の噴射をすべきときの燃料噴射弁の開弁時期の基準変動量と、燃料噴射弁の開弁時期による噴射量を除外した後の噴射における噴射量の基準変動量からなり、これら基準変動量に基づいて噴射量が目標値に制御される請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 上記燃料噴射弁の開弁時期の基準変動量に基づいて燃料噴射弁の開弁時期が目標値に制御され、上記噴射量の基準変動量に基づいて噴射量が目標値となるように噴射期間が制御される請求項8に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
- 上記燃料噴射弁の開弁時期の基準変動量に基づいて燃料噴射弁の開弁時期の変動に基づく後の噴射の変動量が求められ、上記噴射量の基準変動量と該開弁時期の変動に基づく後の噴射の変動量とに基づいて噴射量が目標値となるように噴射期間が制御される請求項8に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
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