JP2833210B2 - 内燃機関の燃料噴射量制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射量制御装置

Info

Publication number
JP2833210B2
JP2833210B2 JP33362190A JP33362190A JP2833210B2 JP 2833210 B2 JP2833210 B2 JP 2833210B2 JP 33362190 A JP33362190 A JP 33362190A JP 33362190 A JP33362190 A JP 33362190A JP 2833210 B2 JP2833210 B2 JP 2833210B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
pressure
injection amount
cylinder
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP33362190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04203442A (ja
Inventor
泰志 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP33362190A priority Critical patent/JP2833210B2/ja
Publication of JPH04203442A publication Critical patent/JPH04203442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2833210B2 publication Critical patent/JP2833210B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関の燃料噴射量制御装置に関する。
〔従来の技術〕
燃料噴射弁の精度にばらつきがあるために燃料噴射圧
および燃料噴射時間が同一であっても燃料噴射弁毎に実
際の燃料噴射量が異なる。また、燃料噴射弁を長時間使
用しているうちに燃料噴射圧および燃料噴射時間が同一
であっても実際の燃料噴射量が変化する。従って、実際
の燃料噴射量を、機関回転数および機関負荷に基づいて
計算された基本噴射量に一致せしめることが困難であ
る。
この問題点を解消するため特開昭62−186034号公報に
は、燃料供給ポンプの燃料吐出口をリザーバタンクを介
して燃料噴射弁に連結し、機関回転数および機関負荷か
ら基本噴射量を計算し、リザーバタンク内の燃料圧を検
出するための燃料圧センサの出力信号に基づき燃料噴射
の前後の圧力変化を求めてこの圧力変化から実噴射量を
計算し、この実噴射量によって基本噴射量を補正するこ
とにより燃料噴射弁の噴射量を制御するようにした内燃
機関の燃料噴射量制御装置が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながらこの装置では、燃料噴射によって生じる
リザーバタンク内の燃料圧の低下量検出時においても、
燃料供給ポンプによってリザーバタンク内に加圧燃料を
供給しているために、燃料噴射によるリザーバタンク内
の燃料圧の低下量を精度良く検出することができないと
いう問題がある。すなわち、燃料噴射によるリザーバタ
ンク内の燃料圧の低下量に対して、燃料供給ポンプによ
るリザーバタンク内の燃料圧の変動量が相対的に大きい
ために、燃料噴射によるリザーバタンク内の燃料圧の低
下量を精度良く検出することができないのである。この
ため実噴射量を正確に計算することができず、斯くして
実噴射量を基本噴射量に精度良く一致せしめることがで
きないという問題を生ずる。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため本発明によれば、第1図の
発明の構成図に示すように、燃料供給ポンプ300の燃料
吐出口を燃料通路301を介して燃料噴射弁302に連結した
内燃機関において、機関回転数および機関負荷から基本
噴射量を設定する基本噴射量設定手段303と、燃料通路
内301の燃料圧を検出する燃料圧センサ304と、燃料供給
ポンプ300から燃料通路301への燃料供給を停止せしめる
ための燃料供給停止手段305と、燃料供給停止手段305に
よって燃料供給が停止せしめられている間において燃料
圧センサ304の出力信号に基づき複数回の燃料噴射によ
って生じる圧力低下量を求めてこの圧力低下量から実噴
射量を計算する実噴射量計算手段306と、実噴射量計算
手段306の計算結果から基本噴射量を補正することによ
り燃料噴射弁302の噴射量を定める噴射量設定手段307と
を具備している。
〔作 用〕
燃料供給停止手段によって燃料供給が停止されている
間において燃料噴射によって生じる圧力低下量を求めて
この圧力低下量から実噴射量を計算する。このため、燃
料噴射によるリザーバタンク内の燃料圧の低下量に対し
て、リザーバタンク内の燃料圧の変動が相対的に小さく
なる。従って実噴射量を正確に計算することができる。
〔実施例〕
第2図は本発明の一実施例を採用した4気筒ガソリン
機関の全体図を示す。同図において、1は機関本体、2
はサージタンク、3はエアクリーナ、4はサージタンク
2とエアクリーナ3とを連結する吸気管、5は各気筒内
に燃料噴射する電歪式の燃料噴射弁、6は点火栓、7は
高圧用リザーバタンク、8は吐出圧制御可能な高圧燃料
ポンプ、9は高圧燃料ポンプ8からの高圧燃料をリザー
バタンク7に導くための高圧導管、10は燃料タンク、11
は導管12を介して燃料タンク10から高圧燃料ポンプ8に
燃料を供給する低圧燃料ポンプを夫々示す。低圧燃料ポ
ンプ11の吐出側は、各燃料噴射弁5のピエゾ圧電素子を
冷却するための圧電素子冷却用導入管13に接続される。
圧電素子冷却用返戻管14は燃料タンク10に連結され、こ
の返戻管14を介して圧電素子冷却用導入管13を流れる燃
料を燃料タンク10に回収する。各枝管15は、各高圧燃料
噴射弁5を高圧用リザーバタンク7に接続する。
電子制御ユニット20はディジタルコンピュータからな
り、双方向性バス21によって相互に接続されたROM(リ
ードオンリメモリ)22,RAM(ランダムアクセスメモリ)
23,CPU(マイクロプロセッサ)24、入力ポート25および
出力ポート26を具備する。高圧用リザーバタンク7に取
り付けられた燃料圧センサ27は高圧用リザーバタンク7
内の圧力を検出し、その検出信号はA/Dコンバータ28を
介して入力ポート25に入力される。機関回転数Neに比例
した出力パルスを発生するクランク角センサ29の出力パ
ルスは入力ポート25に入力される。アクセルペダル(図
示せず)の踏込み量(アクセル開口度θA)に応じた出
力電圧を発生するアクセル開度センサ30の出力電圧はA/
Dコンバータ31を介して入力ポート25に入力される。一
方、各燃料噴射弁5は各駆動回路34を介して出力ポート
26に接続される。また高圧燃料ポンプ8は駆動回路36を
介して出力ポート26に接続される。
第3図は燃料噴射弁5の側面断面図を示す。第3図を
参照すると、40はノズル50内に挿入されたニードル、41
は加圧ロッド、42は可動プランジャ、43はばね収納室44
内に配置されかつニードル40を下方に向けて押圧する圧
縮ばね、45は加圧ピストン、46はピエゾ圧電素子、47は
可動プランジャ42の頂部とピストン45間に形成されかつ
燃料で満たされた加圧室、48はニードル加圧室を夫々示
す。ニードル加圧室48は燃料通路49および枝管15を介し
て高圧用リザーバタンク7(第2図)に連結され、従っ
て高圧用リザーバタンク7内の高圧燃料が枝管15および
燃料通路49を介してニードル加圧室48内に供給される。
ピエゾ圧電素子46に電荷がチャージされるとピエゾ圧電
素子46が伸長し、それによって加圧室47内の燃料圧が高
められる。その結果、可動プランジャ42が下方に押圧さ
れ、ノズル口53は、ニードル40によって閉弁状態に保持
される。一方、ピエゾ圧電素子46にチャージされた電荷
がディスチャージされるとピエゾ圧電素子46が収縮し、
加圧室47内の燃料圧が低下する。その結果、可動プラン
ジャ42が上昇するためにニードル40が上昇し、ノズル口
53から燃料が噴射される。
第4図は第2図に示す機関の縦断面図を示す。第4図
を参照すると、60はシリンダブロック、61はシリンダヘ
ッド、62はピストン、63はピストン62の頂面に形成され
た略円筒状凹部、64はピストン62頂面とシリンダヘッド
61内壁面間に形成されたシリンダ室を夫々示す。点火栓
6はシリンダ室64に臨んでシリンダヘッド61のほぼ中央
部に取り付けられる。図面には示さないがシリンダヘッ
ド61内には吸気ポートおよび排気ポートが形成され、こ
れら吸気ポートおよび排気ポートのシリンダ室64内への
開口部には夫々吸気弁および排気弁が配置される。燃料
噴射弁5はスワール型の燃料噴射弁であり、広がり角が
大きく貫徹力の弱い噴霧状の燃料を噴射する。燃料噴射
弁5は、斜め下方を指向して、シリンダ室64の頂部に配
置され、点火栓6近傍に向かって燃料噴射するように配
置される。また、燃料噴射弁5の燃料噴射方向および燃
料噴射時期は、噴射燃料がピストン62頂部に形成された
凹部63を指向するように決められる。
第5図は高圧燃料ポンプ8全体の側面断面図を示す。
この高圧燃料ポンプ8は大きく別けるとポンプ部Aと、
ポンプ部Aの吐出量を制御する吐出量制御部Bとにより
構成される。第6図はポンプ部Aの断面図を示してお
り、第7図は吐出量制御部Bの拡大側面断面図を示して
いる。
第5図および第6図を参照すると、70は一対のプラン
ジャ、71は各プランジャ70によって形成される加圧室、
72は各プランジャ70の下端部に取付けられたプレート、
73はタペット、74はプレート72をタペット73に向けて押
圧する圧縮ばね、75はタペット73により回転可能に支承
されたローラ、76は機関によって駆動されるカムシャフ
ト、77はカムシャフト76上に一体形成されたカムを夫々
示し、ローラ75はカム77のカム面上を転動する。従って
カムシャフト76が回転せしめられるとそれに伴って各プ
ランジャ70が上下動する。
第5図を参照すると、ポンプ部Aの頂部には燃料供給
口78が形成され、この燃料供給口78は低圧燃料ポンプ11
(第2図)の吐出口に接続される。この燃料供給口78は
燃料供給通路79および逆止弁80を介して加圧室71に接続
される。従ってプランジャ70が下降したときに燃料供給
通路79から加圧室71内に燃料が供給される。81はプラン
ジャ70周りからの漏洩燃料を燃料供給通路79へ返戻する
ための燃料返戻通路を示す。一方、第5図および第6図
に示されるように各加圧室71は対応する逆止弁82を介し
て各加圧室71に対し共通の加圧燃料通路83に接続され
る。この加圧燃料通路83は逆止弁84を介して加圧燃料吐
出口85に接続され、この加圧燃料吐出口85はリザーバタ
ンク7(第2図)に接続される。従ってプランジャ70が
上昇して加圧室71内の燃料圧が上昇すると加圧室71内の
高圧の燃料は逆止弁82を介して加圧燃料通路83内に吐出
され、次いでこの燃料は逆止弁84および燃料吐出口85を
介してリザーバタンク7(第2図)内に送り込まれる。
一対のカム77の位相は180度だけずれており、従って一
方のプランジャ70が上昇行程にあって加圧燃料を吐出し
ているときには他方のプランジャ70は下降行程にあって
燃料を加圧室71内に吸入している。従って加圧燃料通路
83内には一方の加圧室71から必ず高圧の燃料が供給され
ており、従って加圧燃料通路83内には各プランジャ70に
よって常時高圧の燃料が供給され続けている。加圧燃料
通路83からは第5図に示すように燃料溢流通路90が分岐
され、この燃料溢流通路90は吐出量制御部Bに接続され
る。
第7図を参照すると吐出量制御部Bはそのハウジング
内に形成された燃料溢流室91と、燃料溢流通路90から燃
料溢流室91に向かう燃料流を制御する溢流制御弁92とを
具備する。溢流制御弁92は燃料溢流室91内に配置された
弁部93を有し、この弁部93によって弁ポート94の開閉制
御が行なわれる。また、吐出量制御部Bのハウジング内
には溢流制御弁92を駆動するためのアクチュエータ95が
配置される。このアクチュエータ95は吐出量制御部Bの
ハウジング内に摺動可能に挿入された加圧ピストン96
と、加圧ピストン96を駆動するためのピエゾ圧電素子97
と、加圧ピストン96によって画定された加圧室98と、加
圧ピストン96をピエゾ圧電素子95に向けて押圧する皿ば
ね99と、吐出量制御部Bのハウジング内に摺動可能に挿
入された加圧ピン100とにより構成される。加圧ピン100
の上端面は溢流制御弁92の弁部93に当接しており、加圧
ピン100の下端面は加圧室98内に露呈している。なお、
燃料溢流室91内には加圧ピン100を常時上方に向けて付
勢する皿ばね101が配置される。溢流制御弁92の上方に
はばね室102が形成され、このばね室102内には圧縮ばね
103が挿入される。溢流制御弁102はこの圧縮ばね103に
よって常時下方に向けて押圧される。燃料溢流室91は燃
料流出孔104を介してばね室102内に連通しており、この
ばね室102は燃料流出孔105、逆止弁106および燃料流出
口107を介して燃料クンク10(第2図)に接続される。
この逆止弁106は通常燃料流出孔105を閉鎖するチェック
ボール108と、このチェックボール108を燃料流出孔105
に向けて押圧する圧縮ばね109とにより構成される。更
に燃料溢流室91は燃料流出孔110、逆止弁111、ピエゾ圧
電素子97の周囲に形成された燃料流出通路112および燃
料流出口113を介して燃料タンク10(第2図)に接続さ
れる。この逆止弁111は通常燃料流出孔110を閉鎖するチ
ェックボール114と、このチェックボール114を燃料流出
孔110に向けて押圧する圧縮ばね115とにより構成され
る。また燃料溢流室91は絞り通路116および逆止弁117を
介して加圧室98内に接続される。この逆止弁117は通常
絞り通路116を閉鎖するチェックボール118と、このチェ
ックボール118を絞り通路116に向けて押圧する圧縮ばね
119とにより構成される。
ピエゾ圧電素子97はリード線120を介して電子制御ユ
ニット20(第2図)に接続されており、従ってピエゾ圧
電素子97は電子制御ユニット20の出力信号によって制御
される。ピエゾ圧電素子97は多数の薄板状圧電素子を積
層した積層構造をなしており、ピエゾ圧電素子97に電荷
をチャージするとピエゾ圧電素子97は軸方向に伸長し、
ピエゾ圧電素子97にチャージされた電荷をディスチャー
ジするとピエゾ圧電素子97は軸方向に収縮する。燃料溢
流室91および加圧室98は燃料で満たされており、従って
ピエゾ圧電素子97に電圧が印加されてピエゾ圧電素子97
が軸方向に伸長すると加圧室98内の燃料圧が上昇する。
加圧室98内の燃料圧が上昇すると加圧ピン100が上昇せ
しめられ、それに伴って溢流制御弁92も上昇せしめられ
る。その結果、溢流制御弁92の弁部93が弁ポート94を閉
鎖し、その結果燃料溢流通路90から燃料溢流室91内への
燃料の溢流が停止せしめられる。従ってこのときプラン
ジャ70の加圧室71から加圧燃料通路83内(第6図)吐出
された全ての加圧燃料はリザーバタンク7(第2図)内
に送り込まれる。
一方、ピエゾ圧電素子97への電圧の印加が停止せしめ
られてピエゾ圧電素子97が収縮すると加圧ピストン96が
下降するために加圧室98の容積が増大する。その結果、
加圧室98内の燃料圧が低下するために溢流制御弁92およ
び加圧ピン100は圧縮ばね103のばね力により下降し、斯
くして溢流制御弁92の弁体93が弁ポート94を開弁する。
このときプランジャ70の加圧室71から加圧燃料通路83
(第6図)内に吐出された全ての加圧燃料は燃料溢流通
路90および弁ポート94を介して燃料溢流室91内に送り込
まれる。従ってこのときにはリザーバタンク7(第2
図)内に加圧燃料は供給されない。
燃料溢流通路90から燃料溢流室91内に溢流した燃料は
各燃料流出孔104,105,110および逆止弁106,111を介して
燃料タンク10(第2図)に返戻される。
リザーバタンク7内の燃料圧を目標燃料圧に維持する
ために、一定クランク角毎に溢流制御弁92が閉弁せしめ
られてプランジャ70の加圧室71から吐出された加圧燃料
がリザーバタンク7内に補給され、次いで再び溢流制御
弁91が閉弁せしめられるまで溢流制御弁92は開弁状態に
保持される。この場合、一定クランク角の間で溢流制御
弁92が閉弁しているクランク角の割合が大きくなければ
リザーバタンク7内に補給される加圧燃料の量が増大す
る。ここで第8図に示されるように一定のクラング角θ
の間で溢流制御弁92が閉弁しているクランク角θの割
合、即ち一定のクランク角θの間でピエゾ圧電素子97
が伸長せしめられているクランク角θの割合をデューテ
ィ比DT(=θ/θ)と称するとデューティ比DTが大き
くなるほどリザーバタンク7内に補給される加圧燃料の
量が増大することになる。
第9図にはリザーバタンク7内の燃料圧を目標燃料圧
に制御するためのルーチンを示す。このルーチンは一定
クランク角毎の割込みによって実行される。
第9図を参照すると、まずステップ150においてリザ
ーバタンク7内の平均圧力が読込まれる。この平均圧
力は、一定時間毎に検出されるリザーバタンク7内の
圧力Prを複数回検出してその平均をとったものである。
ステップ151では後述するポンプフラグFpが1にセット
されているか否か判定される。通常Fpは1であるためス
テップ152に進む。ステップ152ではリザーバタンク7内
の平均圧力が予め定められた目標燃料圧PM以上か否か
判定される。≧PMの場合ステップ153に進みデューテ
ィ比DTがαだけ減じられる。これによってリザーバタン
ク7内に補給される加圧燃料の量が減少することにな
る。一方、<PMの場合、ステップ154に進みデューテ
ィ比DTがαだけ増大せしめられる。これによってリザー
バタンク7内に補給される加圧燃料の量が増大すること
になる。
一方、ステップ151においてポンプフラグFp=0の場
合ステップ155に進みデューティ比DTは0とされる。こ
れによってリザーバタンク7内には高圧燃料ポンプ8か
ら燃料は供給されない。これについては後述する。
このように制御されるリザーバタンク7内の燃料圧は
第10図に示すように、高圧燃料ポンプ8からの燃料供給
および燃料噴射弁5の燃料噴射によって大きく変動して
いる。
第11図には各燃料噴射弁5の各燃料噴射時間τを計
算するためのルーチンを示す。このルーチンは一定クラ
ンク角毎の割込みによって実行される。
まずステップ160において機関回転数Neおよびアクセ
ル開度θAが読込まれる。次いでステップ161において
機関回転数Neおよびアクセル開度θAに基づいて基本噴
射量Qaが計算される。Ne,θAとQaとの関係はマップの
形で予めROM22内に記憶されており、このマップから基
本噴射量Qaが計算される。ステップ162では基本噴射量Q
aに各気筒の補正係数Kpiを乗じて各気筒の補正噴射量Qi
を計算し、この補正噴射量Qiに基づいて各気筒の燃料噴
射弁5の開弁時間τが比例計算される。本実施例では
4気筒内燃機関であるからiは1から4まで変化する。
第12図には燃料噴射弁5の燃料噴射タイミングと各気
筒の補正係数Kpiの更新のための燃料圧計測時における
リザーバタンク7内の燃料圧の変化を示す。
第13図には各気筒の補正係数Kpiを更新するためのメ
インルーチンを示す。このルーチンは一定時間毎に実行
される。エンジンキーオン時には、更新フラグFm1は1
にセットされ、計測フラグFm2は0にリセットされ、カ
ウンタCmは4の倍数である予め定められた値、例えば12
にセットされ、各気筒の累積差圧DP1,DP2,DP3,DP4は0
にクリアされ、各気筒の累積噴射量Qc1,Qc2,Qc3,Qc4
0にクリアされる。第13図を参照すると、ステップ170
において機関冷却水温TWが80℃以上か否か判定される。
TW≧80℃の場合にはステップ171に進み更新フラグFm1
1にセットされているか否か判定される。今、更新フラ
グFm1は1にセットされているためステップ172に進みポ
ンプフラグFpが0にリセットされる。このため第9図の
ステップ151において否定判定され、デューティ比DTが
0とされる。このため、高圧燃料ポンプ8からリザーバ
タンク7内への加圧燃料供給が停止せしめられる。斯く
して、第12図に示すように、燃料噴射が実行される毎に
リザーバタンク7内の燃料圧は低下する。
第13図のステップ170およびステップ171のうちいずれ
か一方でも否定判定されるとステップ173に進み、ポン
プフラグFpは1にセットされる。これによって、第9図
のステップ151において肯定判定されるため、リザーバ
タンク7内の燃料圧が目標燃料圧PMとなるようにデュー
ティ比DTが制御せしめられ、リザーバタンク7内に加圧
燃料が供給開始される。ステップ174では計測フラグFm2
が1にセットされ、ステップ175ではカウンタCmが0に
なったか否か判定される。カウンタCmが0であればステ
ップ176以下に進んで各気筒の補正係数Kpiが更新され、
カウンタCmが0でなければ本ルーチンを終了する。
第14図にはカウンタCmを制御するためのルーチンを示
す。このルーチンは180クランク角毎の割込みによって
実行される。ステップ190では計測フラグFm2が1にセッ
トされているか否か判定される。計測フラグFm2が0に
リセットされている場合本ルーチンを終了する。計測フ
ラグFm2が1にリセットされている場合、ステップ191に
進みカウンタCmが0か否か判定される。カウンタCmが0
でない場合にはステップ192に進みカウンタCmは1だけ
デクリメントされる。カウンタCmが0の場合には本ルー
チンを終了する。
第15図には各気筒に対する累積差圧DPiを計算するた
めのルーチンを示す。このルーチンは30クランク角毎の
割込みによって実行される。まず、ステップ200におい
て計測フラグFm2が1にセットされているか否か判定さ
れる。Fm2が1にセットされていればステップ201に進
み、燃料噴射実施直前の予め定められたクランク角か否
か判定される。ステップ200およびステップ201のうちい
ずれか一方でも否定判定されると何も実行せず本ルーチ
ンを終了する。ステップ201で肯定判定されるとステッ
プ202に進み、そのときのリザーバタンク7内の燃料圧P
rがP2に格納される。ステップ203ではP1とP2の差が計算
され、この差が各気筒毎に累積差圧DPiに累積されてい
く。ステップ204ではP2がP1に格納される。
本ルーチンの動作を第12図を参照して説明すると、第
1気筒の噴射直前のt1時点において検出された燃料圧Pr
がP1とされ、次いで第3気筒の噴射直前のt2時点におい
て検出された燃料圧PrがP2とされる。ここでP1−P2は第
1気筒の燃料噴射によって生ずる燃料圧の低下を示して
おり、この差圧は累積差圧DP1に格納される。次いで、P
2に格納されているt2時点の燃料圧がP1に格納され、第
4気筒の噴射直前のt3時点において検出された燃料圧Pr
がP2に格納される。次いで計算されるP1−P2は第3気筒
の燃料噴射によって生ずる燃料圧の低下量を示してお
り、この差圧は累積差圧DP3に格納される。以下、同様
に処理され、再び第1気筒の燃料噴射が実行されると、
これによって発生する燃料圧の低下量は累積差圧DP1
累積して格納される。このようにして各気筒に対応する
累積差圧DP1,DP2,DP3,DP4が計算される。
第16図には各気筒に対する累積噴射量Qciを計算する
ためのルーチンを示す。このルーチンは30クランク角毎
の割込みによって実行される。まず、ステップ210にお
いて計測フラグFm2が1にセットされているか否か判定
される。Fm2が1にセットされていればステップ211に進
み、噴射セットタイミングか否か判定される。ステップ
210およびステップ211のうちいずれか一方でも否定判定
されると何も実行せず本ルーチンを終了する。ステップ
211で肯定判定されるとステップ212に進み、基本噴射量
Qaが累積加算されて各気筒の累積噴射量Qciに格納され
る。例えば、第1気筒の噴射セットタイミングであれば
第1気筒に対応する累積噴射量Qc1にQaが累積され、第
2気筒の噴射セットタイミングであれば第2気筒に対応
する累積噴射量Qc2にQaが累積される。
再び第13図を参照すると、ステップ175においてカウ
ンタCmが0と判定された場合、すなわち、カウンタCm
設定値が12であるから燃料噴射が12回(各気筒について
3回)実行完了した場合には、ステップ176以下に進ん
で各気筒の補正係数Kpiが更新される。ステップ176で
は、各気筒の累積差圧DPiに基づいて次式から各気筒の
実際の総噴射量QPiが計算される。
QPi=DPi×1/k ここでkは係数である。iは最小1であるため、まず
第1気筒の実際の総噴射量QP1が次式から計算されるこ
とになる。
QP1=DP1×1/k 次いでステップ177では次式により各気筒の補正係数K
piが更新される。
Kpi・Qci/Qpi iは1であるから、第1気筒の補正係数Kp1が次式に
より計算される。
Kp1・Qc1/Qp1 ここで、例えば計算された第1気筒の累積噴射量(噴
射されるべき総燃料噴射量)Qc1を100とし、このときの
実際の総噴射量Qp1を95とすると、Kp1・100/95となって
第1気筒の補正係数Kp1は大きくなる。このため、第1
気筒の燃料噴射弁5の燃料噴射時間τ(第11図参照)
は増大するために、実際の燃料噴射量は増大しQp1をQc1
に等しくすることができる。
ステップ178ではiが1だけインクリメントされ、ス
テップ179ではiが4を越えたか否か判定され、否定判
定されればステップ176に戻る。すなわち、これによっ
て第1気筒から第4気筒までの補正係数Kp1,Kp2,Kp3,K
p4が更新せしめられる。ステップ179でiが4を越えた
と判定されると、ステップ180に進み、更新フラグFm1
よび計測フラグが0にリセットされる。
以上のように本実施例では、リザーバタンク7内への
燃料供給を停止せしめ、この間において燃料噴射によっ
て生じる圧力低下量を検出するようにしている。このた
め、燃料噴射によるリザーバタンク7内の燃料圧の低下
量に対してリザーバタンク7内の燃料圧の変動が相対的
に小さくなり、燃料噴射によるリザーバタンク7内の燃
料圧の低下量を正確に検出することができる。このた
め、実噴射量を正確に計算することができ、従って、実
噴射量を基本噴射量に精度良く一致せしめることができ
る。
また、本実施例では各気筒について夫々補正係数を計
算しているため、各気筒毎に実噴射量を基本噴射量に精
度良く一致せしめることができる。
また、本実施例では各気筒について夫々複数回の燃料
噴射によって生じる圧力低下量を検出しているために、
燃料圧の低下量を精度良く検出することができる。
なお、本実施例では各気筒について夫々複数回の燃料
噴射によって生じる圧力低下量を検出して実噴射量を計
算しているが、各気筒について夫々1回の燃料噴射によ
って生じる圧力低下量を検出して実噴射量を計算するよ
うにしてもよい。
〔発明の効果〕
実噴射量を正確に計算することができるために、燃料
噴射量の精度を向上せしめることができる。すなわち、
実噴射量を基本噴射量に精度良く一致せしめることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は発明の構成図、第2図は4気筒ガソリン機関の
全体図、第3図は燃料噴射弁の縦断面図、第4図は第2
図に示す機関の縦断面図、第5図は高圧燃料ポンプの縦
断面図、第6図は第5図のVI−VI線に沿ってみた高圧燃
料ポンプの断面図、第7図は第5図の吐出量制御部の拡
大側面断面図、第8図はピエゾ圧電素子および溢流制御
弁の作動を示すタイムチャート、第9図はデューティ比
DTを制御するためのフローチャート、第10図はフィード
バック制御時におけるリザーバタンク内の燃料圧を示す
線図、第11図は燃料噴射時間τを計算するためのフロー
チャート、第12図は燃料供給停止時におけるリザーバタ
ンク内の燃料圧の変化を示す線図、第13図は補正係数K
piを更新するためのフローチャート、第14図はカウンタ
Cmを制御するためのフローチャート、第15図は累積差圧
DPiを計算するためのフローチャート、第16図は累積噴
射量Qciを計算するためのフローチャートである。 5……燃料噴射弁、 7……リザーバタンク、 8……高圧燃料ポンプ、 27……燃料圧センサ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料供給ポンプの燃料吐出口を燃料通路を
    介して燃料噴射弁に連結した内燃機関において、機関回
    転数および機関負荷から基本噴射量を設定する基本噴射
    量設定手段と、前記燃料通路内の燃料圧を検出する燃料
    圧センサと、前記燃料供給ポンプから前記燃料通路への
    燃料供給を停止せしめるための燃料供給停止手段と、該
    燃料供給停止手段によって燃料供給が停止せしめられて
    いる間において前記燃料圧センサの出力信号に基づき燃
    料噴射によって生じる圧力低下量を求めて該圧力低下量
    から実噴射量を計算する実噴射量計算手段と、該実噴射
    量計算手段の計算結果から前記基本噴射量を補正するこ
    とにより燃料噴射弁の噴射量を定める噴射量設定手段と
    を具備した内燃機関の燃料噴射量制御装置。
JP33362190A 1990-11-30 1990-11-30 内燃機関の燃料噴射量制御装置 Expired - Lifetime JP2833210B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33362190A JP2833210B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 内燃機関の燃料噴射量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33362190A JP2833210B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 内燃機関の燃料噴射量制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04203442A JPH04203442A (ja) 1992-07-24
JP2833210B2 true JP2833210B2 (ja) 1998-12-09

Family

ID=18268103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33362190A Expired - Lifetime JP2833210B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 内燃機関の燃料噴射量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2833210B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2138694A1 (en) 2008-06-25 2009-12-30 Honda Motor Co., Ltd. Fuel injection device

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6350226B2 (ja) 2014-11-05 2018-07-04 株式会社デンソー 内燃機関の燃料噴射制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2138694A1 (en) 2008-06-25 2009-12-30 Honda Motor Co., Ltd. Fuel injection device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04203442A (ja) 1992-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0488362B1 (en) A fuel injection device for an internal combustion engine
US8014932B2 (en) Fuel injection controller for internal combustion engine
US7021278B2 (en) Fuel injection system
US8543314B2 (en) Injection control device of internal combustion engine
US7255087B2 (en) Method for controlling an injection system of an internal combustion engine
JPH10220272A (ja) エンジンの燃料噴射方法及びその装置
JP4161635B2 (ja) 燃料噴射制御装置
WO2005021953A1 (en) Fuel injection system of internal combustion engine
JP2004156578A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP2833210B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JP2817397B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JP2833209B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JP2833211B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
JP2590499B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2882124B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2699545B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4020048B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2004245094A (ja) エンジン制御装置
JP4274131B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2689693B2 (ja) 燃料供給ポンプの制御装置
JP2658510B2 (ja) 燃料供給制御方法
JPH0586944A (ja) 多気筒内燃機関の燃料噴射装置
JPH0599051A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP3094641B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関
JP2867785B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081002

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081002

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091002

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091002

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101002

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111002

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111002